特許第6853313号(P6853313)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6853313ブリスタ包装機及びブリスタパックの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6853313
(24)【登録日】2021年3月15日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】ブリスタ包装機及びブリスタパックの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/04 20060101AFI20210322BHJP
【FI】
   B65B9/04
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-145948(P2019-145948)
(22)【出願日】2019年8月8日
(65)【公開番号】特開2021-24636(P2021-24636A)
(43)【公開日】2021年2月22日
【審査請求日】2020年10月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 聡
(72)【発明者】
【氏名】川合 誠司
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−026365(JP,A)
【文献】 実開昭53−033560(JP,U)
【文献】 国際公開第2015/072500(WO,A1)
【文献】 特開平09−025345(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように該容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機であって、
帯状の前記容器フィルムを搬送する搬送手段と、
搬送される前記容器フィルムを予熱する予熱手段と、
該予熱手段により軟化状態となった前記容器フィルムに対し前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記容器フィルムにおける少なくとも前記ポケット部の形成予定部に対し、該容器フィルムの幅方向に沿った張力を加える張力付与手段とを備え、
前記張力付与手段によって前記容器フィルムに前記張力を加えている状態で、前記ポケット部形成手段による前記ポケット部の形成を行うものであり、
帯状の前記容器フィルムは、幅方向端縁と前記カバーフィルムの取着予定部との間に位置する端縁領域を有し、
前記張力付与手段は、前記端縁領域を押圧して、該端縁領域を突出変形させてなる突部を前記容器フィルムに形成することで、前記容器フィルムに対し前記張力を加えるように構成された突部形成部を備えることを特徴とするブリスタ包装機。
【請求項2】
前記突部形成部による前記端縁領域の押圧時に、前記幅方向に沿って該突部形成部の両隣に配置され、前記容器フィルムのうち該突部形成部によって押圧される面の裏の面を押さえる押さえガイドを有することを特徴とする請求項に記載のブリスタ包装機。
【請求項3】
前記ポケット部形成手段は、上下動可能な下型及び該下型の上方に配置される上型を有し、
前記突部形成部は、前記下型に設けられており、
前記押さえガイドは、前記上型に設けられていることを特徴とする請求項に記載のブリスタ包装機。
【請求項4】
前記ポケット部の形成された前記容器フィルム、又は、該容器フィルムに帯状の前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し、所定の処理を行う処理手段を備え、
前記処理手段による前記容器フィルム又は前記ブリスタフィルムに対する処理時に、前記突部を利用して、該容器フィルム又は該ブリスタフィルムのその幅方向に沿った位置決めを行う位置決めガイドを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
【請求項5】
帯状の前記容器フィルムは、前記幅方向に沿って複数の前記ポケット部が形成されるものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のブリスタ包装機。
【請求項6】
容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように該容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタパックの製造方法であって、
帯状の前記容器フィルムを搬送する搬送工程と、
搬送される前記容器フィルムを予熱する予熱工程と、
該予熱工程により軟化状態となった前記容器フィルムに対し前記ポケット部を形成するポケット部形成工程と、
前記容器フィルムにおける少なくとも前記ポケット部の形成予定部に対し、該容器フィルムの幅方向に沿った張力を加える張力付与工程とを含み、
前記ポケット部形成工程は、前記張力付与工程によって前記容器フィルムに前記張力を加えている状態で行われるものであり、
帯状の前記容器フィルムは、幅方向端縁と前記カバーフィルムの取着予定部との間に位置する端縁領域を有し、
前記張力付与工程では、前記端縁領域を押圧して、該端縁領域を突出させてなる突部を該容器フィルムに形成することで、前記容器フィルムに対し前記張力を加えることを特徴とするブリスタパックの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の内容物を収容してなるブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機及びブリスタパックの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ブリスタパックは、各種内容物が収容されるポケット部の形成された容器フィルムと、該容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとを備えている。
【0003】
ブリスタパックは、搬送手段、予熱手段、ポケット部形成手段、充填手段、取着手段及び打抜手段などを備えたブリスタ包装機によって製造される(例えば、特許文献1等参照)。ブリスタパックを製造するにあたっては、搬送手段(例えばチェーンクリップコンベアなど)によって、帯状の容器フィルムを、予熱手段、ポケット部形成手段、充填手段、シール手段及び打抜手段に対しこの順序で搬送しつつ、これら手段により所定の処理を行うことでブリスタパックが製造される。予熱手段は、容器フィルムを予熱して軟化状態とする。ポケット部形成手段は、例えば圧空成形法などにより、軟化状態とされた容器フィルムにポケット部を形成する。充填手段は、形成されたポケット部に内容物を充填する。取着手段は、容器フィルムに帯状のカバーフィルムを取着する。打抜手段は、容器フィルムにカバーフィルムが取着されてなるブリスタフィルムを打抜く。ブリスタフィルムを打抜くことで、ブリスタパックが得られる。
【0004】
ところで、内容物を殺菌して長期保存を可能とするために、内容物の密封された製品に対しレトルト(加圧加熱)殺菌を行うことがある。レトルト殺菌は、製品を、レトルト窯に投入した上で加圧条件下にて100℃以上の高温に加熱することにより行われる。ブリスタパックの内容物が食品などである場合には、このようなレトルト殺菌をブリスタパックに対し行うことが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−142423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ブリスタパックにレトルト殺菌等の熱処理を行うと、熱処理時の加熱によって、ブリスタパックにおける特に容器フィルムに収縮変形が生じてしまうおそれがある。そこで、収縮変形の抑制を図るべく、予熱手段による容器フィルムの予熱温度を比較的高いもの(例えば、容器フィルムの融点と同程度又は該融点以上)とすることが考えられるが、容器フィルムの予熱温度を高いものとすれば、予熱後の容器フィルムが自重によって大きく垂れて(弛んで)しまうおそれがある。容器フィルムが大きく垂れてしまうと、ポケット部の形成に伴い、ポケット部や容器フィルムにおけるカバーフィルムの取着予定部分にしわが発生する等の不具合のおそれがあり、しわが発生すると、外観品質やポケット部におけるシール性の低下などの品質低下が生じてしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造後にレトルト殺菌等の熱処理に供されるブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機及びブリスタパックの製造方法であって、容器フィルムの垂れに起因するしわの発生等の不具合をより確実に防止することが可能なブリスタ包装機及びブリスタパックの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0009】
手段1.容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように該容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機であって、
帯状の前記容器フィルムを搬送する搬送手段と、
搬送される前記容器フィルムを予熱する予熱手段と、
該予熱手段により軟化状態となった前記容器フィルムに対し前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記容器フィルムにおける少なくとも前記ポケット部の形成予定部に対し、該容器フィルムの幅方向に沿った張力を加える張力付与手段とを備え、
前記張力付与手段によって前記容器フィルムに前記張力を加えている状態で、前記ポケット部形成手段による前記ポケット部の形成を行うものであり、
帯状の前記容器フィルムは、幅方向端縁と前記カバーフィルムの取着予定部との間に位置する端縁領域を有し、
前記張力付与手段は、前記端縁領域を押圧して、該端縁領域を突出変形させてなる突部を前記容器フィルムに形成することで、前記容器フィルムに対し前記張力を加えるように構成された突部形成部を備えることを特徴とするブリスタ包装機。
【0010】
上記手段1によれば、張力付与手段によって、容器フィルムにおける少なくともポケット部の形成予定部に対し該容器フィルムの幅方向に沿った張力を加えた状態で、ポケット部が形成される。尚、「張力を加え」るには、容器フィルムを幅方向に延ばす方向に引張り力を加えることが含まれる。上記のような張力を容器フィルムに加えることで、レトルト殺菌等の熱処理に対応すべく、容器フィルムの予熱温度を高いもの(例えば、容器フィルムの融点と同程度又は該融点以上)とした場合であっても、容器フィルムを幅方向に延ばして容器フィルムの垂れを効果的に抑えた状態で、ポケット部の形成を行うことができる。これにより、ポケット部の形成に伴い、容器フィルムにおけるカバーフィルムの取着予定部分やポケット部にしわが生じるなどの不具合をより確実に防止できる。
【0012】
また、張力付与手段の突部形成部によって、容器フィルムの端縁領域が押圧変形させられて突部が形成されることで、容器フィルムに対し安定的に張力を付与することができる。従って、容器フィルムに対し安定的に張力を付与する構成を比較的容易に実現することができる。その結果、装置の簡素化や小型化、装置の製造やメンテナンスに係るコストの低減を図ることができる。
【0013】
手段.前記突部形成部による前記端縁領域の押圧時に、前記幅方向に沿って該突部形成部の両隣に配置され、前記容器フィルムのうち該突部形成部によって押圧される面の裏の面を押さえる押さえガイドを有することを特徴とする手段に記載のブリスタ包装機。
【0014】
上記手段によれば、突部形成部による端縁領域の押圧時に、押さえガイドによって、容器フィルムにおける該突部形成部による被押圧部と隣接する部位が、該突部形成部の動作に合わせて移動しないように押さえられる。これにより、形成される突部を、突部形成部の表面形状に沿う形状にしっかりとくせ付けすることができ、後の工程において、突部をより安定的に一定の形状で維持することができる。その結果、突部の形状が不安定化することによる不具合(例えば、前記幅方向に沿ったポケット部の位置にばらつきが生じたり、後の工程で突部が邪魔になったりすること等)をより確実に防止できる。
【0015】
手段.前記ポケット部形成手段は、上下動可能な下型及び該下型の上方に配置される上型を有し、
前記突部形成部は、前記下型に設けられており、
前記押さえガイドは、前記上型に設けられていることを特徴とする手段に記載のブリスタ包装機。
【0016】
上記手段によれば、突部形成部や押さえガイドを設けつつ、ブリスタ包装機を構成する部品の点数増大を抑えることができる。また、下型を移動させることで突部形成部による容器フィルムの押圧を行うことができるため、下型を動作させるための動力源とは別に、突部形成部を動作させるための動力源を設ける必要がない。
【0017】
手段.前記ポケット部の形成された前記容器フィルム、又は、該容器フィルムに帯状の前記カバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムに対し、所定の処理を行う処理手段を備え、
前記処理手段による前記容器フィルム又は前記ブリスタフィルムに対する処理時に、前記突部を利用して、該容器フィルム又は該ブリスタフィルムのその幅方向に沿った位置決めを行う位置決めガイドを有することを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のブリスタ包装機。
【0018】
上記手段等のように張力付与のために突部を形成した場合には、突部が前記幅方向に沿って広がったり縮んだりするように撓むことで、容器フィルムやブリスタフィルムが揺れ動く可能性がある。このような揺れ動きが生じると、ポケット部に対する内容物の充填や容器フィルムに対するカバーフィルムの取着などの各種処理に不都合が発生するおそれがある。
【0019】
この点、上記手段によれば、張力付与のために形成した突部を有効的に利用して、位置決めガイドによる位置決めを行うことで、容器フィルム又はブリスタフィルムをその幅方向に正確に位置合わせした上で処理を行うことができる。これにより、容器フィルムやブリスタフィルムに対する処理をより適正に行うことができる。
【0020】
尚、処理手段としては、ポケット部に内容物を充填する充填手段、容器フィルムに対しカバーフィルムを取着する取着手段、ブリスタフィルムに刻印を形成する刻印手段、ミシン目やスリット等のブリスタパックを分割するための切離部をブリスタフィルムに形成する切離部形成手段、ブリスタフィルムを打抜いてブリスタパックを得るための打抜手段などを挙げることができる。
【0021】
また、位置決めガイドによる突部を利用した容器フィルム等の位置決め手法としては、例えば、位置決めガイドを突起状とし、該位置決めガイドを突部内に配置することや、位置決めガイドを凹状とし、該位置決めガイド内に突部を配置すること等を挙げることができる。
【0022】
手段.帯状の前記容器フィルムは、前記幅方向に沿って複数の前記ポケット部が形成されるものであることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のブリスタ包装機。
【0023】
上記手段によれば、幅方向に沿って複数のポケット部が形成される幅広の容器フィルムを用いるため、ポケット部を一度に複数形成することができ、生産効率の向上を図ることができる。
【0024】
一方、幅方向に沿って複数のポケット部が形成される幅広の容器フィルムを用いる場合には、予熱に伴う容器フィルムの垂れがより大きなものとなりやすい。しかしながら、上記手段1等を採用することにより容器フィルムの垂れを抑えることができるため、幅広の容器フィルムを用いた場合であっても、容器フィルムの垂れによる不具合の発生をより確実に防止することができる。換言すれば、上記手段1等は、幅方向に沿って複数のポケット部が形成される容器フィルムを用いる場合に特に有効である。
【0027】
手段.容器フィルムに形成されたポケット部に内容物が収容されるとともに、該ポケット部を塞ぐように該容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなるブリスタパックの製造方法であって、
帯状の前記容器フィルムを搬送する搬送工程と、
搬送される前記容器フィルムを予熱する予熱工程と、
該予熱工程により軟化状態となった前記容器フィルムに対し前記ポケット部を形成するポケット部形成工程と、
前記容器フィルムにおける少なくとも前記ポケット部の形成予定部に対し、該容器フィルムの幅方向に沿った張力を加える張力付与工程とを含み、
前記ポケット部形成工程は、前記張力付与工程によって前記容器フィルムに前記張力を加えている状態で行われるものであり、
帯状の前記容器フィルムは、幅方向端縁と前記カバーフィルムの取着予定部との間に位置する端縁領域を有し、
前記張力付与工程では、前記端縁領域を押圧して、該端縁領域を突出させてなる突部を該容器フィルムに形成することで、前記容器フィルムに対し前記張力を加えることを特徴とするブリスタパックの製造方法。
【0028】
上記手段によれば、上記手段と同様の作用効果が奏されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】ブリスタパックを示す斜視図である。
図2】ブリスタパックを示す断面図である。
図3】ブリスタ包装機の概略構成を示す模式図である。
図4】ブリスタフィルムを示す斜視図である。
図5】ポケット部形成装置の概略構成を示す断面模式図である。
図6】突部形成部により張力が加えられた容器フィルム等を示す断面模式図である。
図7】気体の供給により変形する容器フィルム等を示す断面模式図である。
図8】気体の供給によって形成されたポケット部等を示す断面模式図である。
図9】退避位置へと移動する下型などを示す断面模式図である。
図10】シール装置の概略構成を示す断面模式図である。
図11】突部内に配置された位置決めガイドなどを示す断面模式図である。
図12】下側シール型との間で容器フィルム等を挟み込むために移動する上側シール型などを示す断面模式図である。
図13】元の配置位置へと戻る上側シール型及び下側シール型などを示す断面模式図である。
図14】ブリスタパックの製造工程を示すフローチャートである。
図15】別の実施形態において、容器フィルムに張力を加えるクリップ部などを示す断面模式図である。
図16】別の実施形態において、張力の加えられた容器フィルムを挟み込むポケット部形成装置などを示す断面模式図である。
図17】別の実施形態において、位置決めガイドを有する充填装置を示す断面模式図である。
図18】別の実施形態において、位置決めガイドを有する切離部形成装置を示す断面模式図である。
図19】別の実施形態において、位置決めガイドを有する刻印装置を示す断面模式図である。
図20】別の実施形態において、位置決めガイドを有する打抜装置を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、ブリスタ包装機によって製造されるブリスタパックの構成について説明する。
【0031】
図1及び図2に示すように、本実施形態におけるブリスタパック1は、1つのポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。尚、図1等では、フィルム3,4を実際よりも厚肉で示している。ポケット部2には、例えば食品やペットフード等の内容物5が収容されている。容器フィルム3及びカバーフィルム4は、実質的に通気性を有しないものとされており、内容物5を密封状態で維持可能となっている。
【0032】
容器フィルム3は、例えばPP(ポリプロピレン)等の熱可塑性樹脂材料によって構成されている。尚、容器フィルム3を複数種類の熱可塑性樹脂材料からなる多層構造としてもよい。また、容器フィルム3には、ポケット部2の開口部周縁から外方へ延出するフランジ部3aが形成されている。一方、カバーフィルム4は、容器フィルム3と相溶性のある熱可塑性樹脂により形成されており、容器フィルム3の前記フランジ部3aに取着されている。尚、カバーフィルム4を、容器フィルム3と相溶性のある熱可塑性樹脂からなるシーラントが表面に塗布された耐熱性の薄肉材により構成してもよい。
【0033】
また、ブリスタパック1は、内容物5の殺菌を行うべく、レトルト殺菌等の熱処理が施されるものである。ブリスタパック1は、加圧条件下において100℃以上の高温(例えば120℃以上)に加熱されることで熱処理される。
【0034】
さらに、ブリスタパック1は、帯状の容器フィルム3と帯状のカバーフィルム4とが取着されてなる帯状のブリスタフィルム6(図4参照)を打抜くことにより得ることができる。本実施形態におけるブリスタフィルム6は、その幅方向に沿って例えば3つ分のブリスタパック1が並ぶ構成となっている。
【0035】
また、ブリスタフィルム6は、容器フィルム3のフランジ部3aのうち該容器フィルム3の幅方向両端側に位置する部分を除いた部分に、カバーフィルム4が取着される構成となっている。結果的に、帯状の容器フィルム3は、幅方向端縁とカバーフィルム4の取着予定部との間に位置し、カバーフィルム4が取着されない端縁領域3cを備える構成となっている。
【0036】
さらに、この端縁領域3cには、ブリスタフィルム6の搬送方向(長手方向)に延びる突部3dが突出形成されている。本実施形態において、突部3dは、容器フィルム3の幅方向両側に位置する各端縁領域3cのそれぞれに設けられている。
【0037】
次に、上記ブリスタパック1を製造するためのブリスタ包装機10の構成について説明する。
【0038】
図3に示すように、ブリスタ包装機10は、搬送手段としてのチェーンクリップコンベア11を備えている。チェーンクリップコンベア11は、ロール状の原反から引き出された帯状の容器フィルム3を下流へと間欠搬送するためのものである。チェーンクリップコンベア11は、容器フィルム3を把持可能なクリップ部11a(図5等参照)を備えており、該クリップ部11aによって容器フィルム3の幅方向両側に位置する各端縁領域3cを把持した状態で該容器フィルム3を搬送する。
【0039】
また、原反から引き出される帯状の容器フィルム3は、比較的幅広であって、その幅方向に沿って複数(本実施形態では3つ)のポケット部2を形成可能なものとされている。加えて、容器フィルム3は、比較的薄肉であり、厚さが120μm以上300μm以下となっている。
【0040】
容器フィルム3原反の下流には、容器フィルム3の搬送経路に沿って予熱装置12及びポケット部形成装置13がこの順序で設けられている。本実施形態では、「予熱装置12」が「予熱手段」を構成し、「ポケット部形成装置13」が「ポケット部形成手段」を構成する。
【0041】
予熱装置12は、容器フィルム3を挟んで上下に配置される第一予熱部12a及び第二予熱部12bを備えており、少なくとも容器フィルム3におけるポケット部2の形成予定部を加熱可能に構成されている。本実施形態では、ブリスタパック1にレトルト殺菌等の熱処理を施す際における容器フィルム3(特にポケット部2)の収縮変形を抑制すべく、予熱装置12による容器フィルム3の予熱温度が比較的高いもの(例えば、容器フィルム3の融点と同程度又は該融点以上)とされている。尚、「容器フィルム3の融点」とは、容器フィルム3が単一材料からなる場合、この単一材料の融点という意味であり、容器フィルム3が複数の熱可塑性樹脂材料からなる多層構造である場合、これら熱可塑性樹脂材料のうちの少なくとも1つ(但し、接着層を除く)の融点という意味である。
【0042】
ポケット部形成装置13は、容器フィルム3を挟んで上下に配置される上型131及び下型132を備えている。上型131及び下型132によって、予熱により軟化した状態の容器フィルム3を挟みつつ、所定の気体(不活性ガス、本実施形態では空気)によって該容器フィルム3を下型132に押し付けることで、該容器フィルム3にポケット部2が形成される。ポケット部形成装置13については、後に詳しく説明する。
【0043】
ポケット部形成装置13の下流には、ポケット部2に内容物5を充填する充填手段としての充填装置14が設けられている。充填装置14は、例えば、容器フィルム3の搬送動作に合わせて所定間隔毎にシャッタ(図示せず)を開くことで、ポケット部2に内容物5を所定量投入する。
【0044】
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、容器フィルム3とは別にロール状に巻回されて配置されている。該原反から引き出されたカバーフィルム4は、充填装置14の下流に設けられた受けローラ15へと案内されている。カバーフィルム4は、受けローラ15まで案内されることで、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に重ねられる。
【0045】
受けローラ15の下流には、取着手段としてのシール装置16が設けられている。本実施形態では、「シール装置16」が「処理手段」を構成する。シール装置16は、上側シール型161及び下側シール型162を備えており、両型161,162によって容器フィルム3及びカバーフィルム4を挟み込みつつ、これらフィルム3,4を加熱する機能を具備している。シール装置16によって、容器フィルム3にカバーフィルム4が溶着されることで、内容物5がポケット部2に充填された帯状のブリスタフィルム6が得られる。尚、シール装置16のより詳細な構成については後に説明する。
【0046】
シール装置16の下流には、ブリスタフィルム6をブリスタパック1単位に打抜くための打抜手段としての打抜装置17が設けられている。ブリスタフィルム6を打抜くことで得られたブリスタパック1は、コンベア18によって図示しない完成品用ホッパに移送される。
【0047】
また、打抜装置17の下流には、図示しない裁断装置が配設されており、当該裁断装置によって、打抜きにより残った、突部3dを含むスクラップが裁断される。裁断されたスクラップは、図示しないスクラップ用ホッパに貯留される。
【0048】
次いで、上型131及び下型132を備えた、前記ポケット部形成装置13についてより詳細に説明する。
【0049】
図5に示すように、上型131は、上部が閉塞した矩形筒状をなしており、下方に開口する内部空間1311を有している。該内部空間1311に対しては、図示しない気体供給装置から所定の気体が供給可能とされている。また、上型131は、図示しない冷却水循環装置によって常に水冷された状態となっている。尚、本実施形態における上型131は固定状態(移動不能状態)で設置されているが、上型131を上下動可能に構成してもよい。
【0050】
さらに、容器フィルム3の幅方向に沿った上型131の両端側には、押さえガイド1312が設けられている。本実施形態における押さえガイド1312は、前記幅方向に沿って相対向する内側押さえ部1312a及び外側押さえ部1312bを備えており、各押さえ部1312a,1312b間には、下方に開口する収容空間1312cが形成されている。外側押さえ部1312a及び内側押さえ部1312bは、後述する突部形成部132bによる容器フィルム3の押圧時に、該容器フィルム3を押さえることで、突部3dの形状を突部形成部132bの表面形状に沿った形状にくせ付けするためのものである。収容空間1312cは、突部形成部132bによる容器フィルム3の押圧時に、該突部形成部132bを収容するための空間である。尚、内側押さえ部1312aは、ポケット部2の形成時に、下型132との間で両フィルム3,4を挟み込む役割も担う。
【0051】
下型132は、図示しない駆動手段によって、上型131に接近する接近位置と上型131から離間する退避位置との間で上下に往復移動可能とされている。下型132は、ポケット部2の形状に対応した成形凹部132aを容器フィルム3の幅方向に沿って複数有している。尚、下型132は、上型131と同様、水冷されるように構成されている。
【0052】
さらに、容器フィルム3の幅方向に沿った下型132の両端側には、上方に向けて突出するとともに、容器フィルム3の搬送方向に沿って延びる突条をなす突部形成部132bが設けられている。本実施形態では、「突部形成部132b」が「張力付与手段」を構成する。突部形成部132bは、下型132の上動に伴い容器フィルム3の端縁領域3cを押圧することで、該端縁領域3cに突部3dを形成する。端縁領域3cを押圧し突部3dを形成することで、容器フィルム3における少なくともポケット部2の形成予定部に対し該容器フィルム3の幅方向に沿った張力が加えられることとなる。
【0053】
次いで、上側シール型161及び下側シール型162を備えた、前記シール装置16についてより詳細に説明する。
【0054】
図10に示すように、上側シール型161は、容器フィルム3の上方に配置されており、図示しない駆動手段によって上下動可能に構成されている。上側シール型161の下面は、図示しない加熱手段によって所定のシール温度に加熱可能であるとともに、下側シール型162の上面に圧接可能となっている。
【0055】
下側シール型162は、図示しない駆動手段によって上下動可能に構成されており、ポケット部2を収容するための収容凹部162aを備えている。また、容器フィルム3の幅方向に沿った下側シール型162の両端側には、上方に突出する位置決めガイド162bが形成されている。位置決めガイド162bは、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の取着時に、突部3d内に配置されることで、容器フィルム3のその幅方向に沿った位置決めを行うためのものである。本実施形態における位置決めガイド162bは、容器フィルム3の搬送方向に沿って延びる突条をなしている。尚、位置決めガイド162bを、前記搬送方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の突起によって構成してもよい。
【0056】
次いで、上記ブリスタ包装機10を用いたブリスタパック1の製造工程について、図14のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0057】
図14に示すように、ブリスタパック1の製造工程では、まず、ステップS1の搬送工程が行われる。搬送工程では、チェーンクリップコンベア11による容器フィルム3の搬送が開始される。これにより、容器フィルム3が徐々に下流へと搬送されていく。
【0058】
次に、ステップS2の予熱工程が行われる。予熱工程では、予熱装置12によって、搬送される容器フィルム3のうちの少なくともポケット部2の形成予定部が予熱される。尚、容器フィルム3は、比較的高温に予熱されるため、垂れた(弛んだ)状態となり得る(図5参照)。
【0059】
次いで、ステップS3の張力付与工程が行われる。張力付与工程では、前記退避位置に配置されている下型132が、前記接近位置側へと移動する。これにより、突部形成部132bによって容器フィルム3の端縁領域3cが押圧され、該容器フィルム3に上方に突出変形してなる突部3dが形成されることで、容器フィルム3に対しその幅方向に沿った張力が加えられる(図6参照)。これにより、予熱により垂れた(弛んだ)容器フィルム3が張られた状態となる。
【0060】
また、突部形成部132bによる端縁領域3cの押圧時には、押さえガイド1312(内側押さえ部1312a及び外側押さえ部1312b)が前記幅方向に沿って突部形成部132bの両隣に配置されるとともに、該押さえガイド1312によって、容器フィルム3のうちの突部形成部132bにより押圧される面の裏の面が押さえられた状態となる。結果的に、張力付与工程では、押さえガイド1312によって、容器フィルム3のうちの突部形成部132bにより押圧される部分に隣接する部分が押さえられつつ、突部形成部132bによって容器フィルム3が押圧されることとなる。
【0061】
次いで、ステップS4のポケット部形成工程が行われる。ポケット部形成工程では、張力付与工程によって容器フィルム3に張力を加えている状態で、下型132が前記接近位置に移動することにより、上型131及び下型132により容器フィルム3を挟み込んだ状態とする(図6参照)。その上で、上型131の前記内部空間1311へと気体が供給されることにより、軟化状態の容器フィルム3を下型132の前記成形凹部132aへと押付ける(図7参照。図7では、気体を太線矢印で示し、変形する容器フィルム3を二点鎖線で示す)。その結果、容器フィルム3にポケット部2が形成される(図8参照)。その後、下型132は、前記退避位置へと移動して、容器フィルム3の移動を妨げない状態に戻る(図9参照)。
【0062】
続くステップS5の充填工程では、充填装置14によって、ポケット部2に対し内容物5が充填される。
【0063】
次いで、ステップS6の取着工程が行われる。取着工程では、上側シール型161及び下側シール型162間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれた状態(図10に示す状態)において、下側シール型162が上動することで、収容凹部162aにポケット部2が配置されるとともに、突部3d内に位置決めガイド162bが配置される(図11参照)。これにより、容器フィルム3の幅方向に沿った該容器フィルム3の位置決めがなされるとともに、突部3dの存在による容器フィルム3の揺れ動きが抑制される。
【0064】
次いで、下面の加熱された上側シール型161が下動することで、上側シール型161及び下側シール型162によって両フィルム3,4が挟み込まれる(図12参照)。その結果、容器フィルム3にカバーフィルム4が溶着され、ブリスタフィルム6が得られる。溶着後、両型161,162は、それぞれ容器フィルム3から離間する方向に移動して元の位置へと戻る(図13参照)。
【0065】
そして最後に、ステップS7の打抜工程が行われる。打抜工程では、打抜装置17によってブリスタフィルム6における所定位置が打抜かれることで、ブリスタパック1が得られる。
【0066】
以上詳述したように、本実施形態によれば、容器フィルム3における少なくともポケット部2の形成予定部に対し該容器フィルム3の幅方向に沿った張力を加えた状態で、ポケット部2が形成される。従って、レトルト殺菌等の熱処理に対応すべく、容器フィルム3の予熱温度を高いものとした場合であっても、容器フィルム3を幅方向に延ばして容器フィルム3の垂れを効果的に抑えた状態で、ポケット部2の形成を行うことができる。これにより、ポケット部2の形成に伴い、容器フィルム3におけるカバーフィルム4の取着予定部やポケット部2にしわが生じるなどの不具合をより確実に防止できる。
【0067】
特に本実施形態では、突部形成部132bによって、容器フィルム3の端縁領域3cが押圧変形させられて突部3dが形成されることで、容器フィルム3に対し安定的に張力を付与することができる。従って、容器フィルム3に対し安定的に張力を付与する構成を比較的容易に実現することができる。その結果、装置の簡素化や小型化、装置の製造やメンテナンスに係るコストの低減を図ることができる。
【0068】
また、突部形成部132bによる端縁領域3cの押圧時に、押さえガイド1312によって、容器フィルム3における該突部形成部132bによる被押圧部と隣接する部位が、該突部形成部132bの動作に合わせて移動しないように押さえられる。これにより、形成される突部3dを、突部形成部132bの表面形状に沿う形状にしっかりとくせ付けすることができ、後の工程において、突部3dをより安定的に一定の形状で維持することができる。その結果、突部3dの形状が不安定化することによる不具合(例えば、前記幅方向に沿ったポケット部2の位置にばらつきが生じたり、後の工程で突部3dが邪魔になったりすること等)をより確実に防止できる。
【0069】
加えて、上型131に押さえガイド1312が設けられ、下型132に突部形成部132bが設けられているため、突部形成部132bや押さえガイド1312を設けつつ、ブリスタ包装機10を構成する部品の点数増大を抑えることができる。また、下型132を移動させることで突部形成部132bによる容器フィルム3の押圧を行うことができるため、下型132を動作させるための動力源(駆動手段)とは別に、突部形成部132bを動作させるための動力源を設ける必要がない。
【0070】
さらに、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の取着時には、張力付与のために形成した突部3dを有効的に利用して、位置決めガイド162bによる位置決めを行うことで、容器フィルム3をその幅方向に正確に位置合わせした上でカバーフィルム4を取着することができる。これにより、容器フィルムに対するカバーフィルム4の取着処理をより適正に行うことができる。
【0071】
また、幅方向に沿って複数のポケット部2が形成される幅広の容器フィルム3が用いられるため、ポケット部2を一度に複数形成することができ、生産効率の向上を図ることができる。
【0072】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0073】
(a)上記実施形態では、突部形成部132bによって容器フィルム3を押圧し、突部3dを形成することで、容器フィルム3に張力を加えるように構成されている。これに対し、図15に示すように、クリップ部11aを容器フィルム3の幅方向に沿って移動可能に構成し、該クリップ部11aの移動によって容器フィルム3の幅方向に沿った張力(容器フィルム3を幅方向に延ばす方向の引張り力)を該容器フィルム3へと加えるように構成してもよい。すなわち、張力付与手段は、容器フィルム3の幅方向端部を把持するとともに、容器フィルム3の幅方向に沿って移動可能に構成された、上記クリップ部11aに相当する「フィルム移動手段」を備えていてもよい。この場合には、フィルム移動手段(クリップ部11a)の移動により容器フィルム3に張力を加えて該容器フィルム3を張った状態で、図16に示すように、上型131及び下型132によって該容器フィルム3を挟み込み、その後、内部空間1311に気体を供給することによって、ポケット部2を形成することができる。
【0074】
尚、容器フィルム3に張力を加えるときには、容器フィルム3の幅方向一端側に位置するフィルム移動手段(クリップ部11a)のみが移動するように構成してもよいし、容器フィルム3の幅方向両端側に位置する各フィルム移動手段(各クリップ部11a)が移動するように構成してもよい。
【0075】
(b)上記実施形態では、シール装置16が処理手段を構成し、該シール装置16に位置決めガイド162bを設ける例を挙げているが、位置決めガイドの設けられる処理手段は、シール装置16に限定されるものではない。
【0076】
従って、例えば、図17に示すように、充填装置14が処理手段を構成し、該充填装置14に位置決めガイド14aを設けるようにしてもよい。この場合には、ポケット部2に対する内容物5の充填をより正確に行うことができる。
【0077】
また、例えば、図18に示すように、所定の刃19bを有するとともに、当該刃19bによってスリットやミシン目等からなるブリスタパック切離用の切離部7をブリスタフィルム6に形成する、処理手段としての切離部形成装置19をシール装置16及び打抜装置17間に設け、該切離部形成装置19が位置決めガイド19aを備えるように構成してもよい。この場合には、ブリスタフィルム6に切離部7をより精度よく設けることができる。尚、切離部7を形成する場合、通常、ブリスタパック1は、複数のポケット部2を有することとなる。
【0078】
さらに、例えば、図19に示すように、所定の情報を示す刻印を形成するための加圧部20b及び該加圧部20bを受ける受圧部20cを有するとともに、これら加圧部20b等によって刻印をブリスタフィルム6に形成する、処理手段としての刻印装置20をシール装置16及び打抜装置17間に設け、該刻印装置20が位置決めガイド20aを備えるように構成してもよい。この場合には、ブリスタフィルム6に刻印をより正確に形成することができる。
【0079】
加えて、例えば、図20に示すように、所定の打抜刃17bを有する打抜装置17が処理手段を構成し、該打抜装置17に位置決めガイド17aを設けるようにしてもよい。この場合には、ブリスタフィルム6における狙いの部位をより正確に打抜いてブリスタパック1の形状をより安定的に一定の形状にすることができる。
【0080】
また、上記例では、位置決めガイドが突部3d内に入り込む例を示しているが、位置決めガイドを凹状とし、該位置決めガイドの凹部分に突部3dが入り込むようにすることで、容器フィルム3やブリスタフィルム6の位置決め(位置合わせ)が行われるように構成してもよい。
【0081】
(c)上記実施形態において、突部形成部132bは、容器フィルム3の幅方向に沿った下型132の両端側に1つずつ設けられている。
【0082】
これに対し、下型132の両端側のそれぞれに複数の突部形成部132bを設けてもよい。また、下型132の一方の端側のみに突部形成部132bを設けてもよい。
【0083】
(d)上記実施形態において、突部3dは上方に突出する形状をなしているが、突部を下方に突出する形状としてもよい。この場合には、上型131を上下動可能に構成するとともに、該上型131に下向きに突出する突部形成部を設けることで、上型131の下動により容器フィルム3を押圧して突部を形成することとしてもよい。
【0084】
(e)上記実施形態では、押さえガイド1312や位置決めガイド162bが設けられているが、押さえガイドや位置決めガイドを設けない構成としてもよい。また、突部形成部の構成変更に合わせて、押さえガイドや位置決めガイドの構成を適宜変更してもよい。
【0085】
(f)上記実施形態において、突部形成部132bは下型132に設けられ、押さえガイド1312は上型131に設けられているが、突部形成部や押さえガイドを上型131や下型132とは別に設けてもよい。また、突部形成部を、ポケット部形成装置13とは独立して移動するように構成してもよい。
【0086】
(g)少なくとも予熱装置12からポケット部形成装置13よりも下流までの間において、容器フィルム3のうちポケット部2以外の部位又はポケット部2の形成予定部以外の部位を支持した状態で、チェーンクリップコンベア11により搬送される容器フィルム3と同期して移動する支持ベルトを設けることとしてもよい。この場合には、支持ベルトによって、予熱による容器フィルム3の垂れをより効果的に抑えることができ、容器フィルム3の垂れに起因するしわの発生等の不具合をより一層確実に防止することができる。尚、突部形成部132bによる押圧によって容器フィルム3に張力を加える場合には、支持ベルトによって、容器フィルム3のうち突部形成部132bによって押圧される部位以外の部位を支持することが好ましい。
【0087】
(h)上記実施形態では、予熱装置12及びポケット部形成装置13が別々に設けられているが、これらを一体的に設けることとしてもよい。すなわち、予熱装置12及びポケット部形成装置13に代えて、容器フィルム3を予熱する機能及びポケット部2を形成する機能を備えた予熱形成装置を設けることとしてもよい。この場合、該予熱形成装置によって予熱手段及びポケット部形成手段が構成される。
【0088】
(i)上記実施形態では、圧空成形法によりポケット部2が形成されているが、真空成形法等のその他の成形法によりポケット部2を形成するように構成してもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、ポケット部形成装置13によって、容器フィルム3の幅方向に並ぶ1列分のポケット部2が形成されるように構成されているが、複数列分のポケット部2を一度に形成するように構成してもよい。
【0090】
(j)上記実施形態において、ブリスタパック1は1つのポケット部2を有するものとされているが、ブリスタパック1に設けられるポケット部2の数は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、様々な個数のポケット部2を有してなるブリスタパック1を採用することができる。すなわち、本発明の技術思想を、複数のポケット部2を有するブリスタパック及びその製造方法に適用してもよい。勿論、ポケット部2の形状に関しても適宜変更可能である。
【0091】
また、上記実施形態において、ブリスタパック1は突部3dを備えないものとされているが、突部3dを備えるものであってもよい。この場合には、突部3dの存在によって、ブリスタパック1における強度向上などを図ることができる。
【0092】
さらに、上記実施形態において、ブリスタフィルム6は、その幅方向に沿って複数のポケット部2を備えた構成となっているが、これに限定されるものではなく、その幅方向に沿って1つのポケット部2のみを備えた構成であってもよい。
【0093】
(k)上記実施形態では、張力付与手段(突部形成部132b)が容器フィルム3の幅方向端縁に対応して設けられているが、必ずしも端縁に限定されるものではない。例えば、ポケット部2の形成予定部の間、1列毎或いは複数列毎に張力付与手段(例えば、突部形成部132b等)を設ける構成としてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1…ブリスタパック、2…ポケット部、3…容器フィルム、3c…端縁領域、3d…突部、4…カバーフィルム、5…内容物、6…ブリスタフィルム、10…ブリスタ包装機、11…チェーンクリップコンベア(搬送手段)、12…予熱装置(予熱手段)、13…ポケット部形成装置(ポケット部形成手段)、16…シール装置(処理手段)、131…上型、132…下型、132b…突部形成部(張力付与手段)、162b…位置決めガイド、1312…押さえガイド。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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