(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6853422
(24)【登録日】2021年3月15日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】オンライン取引情報保護システムおよびオンライン取引情報保護方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20210322BHJP
G06Q 20/36 20120101ALI20210322BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
G06Q20/36
【請求項の数】9
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-557152(P2020-557152)
(86)(22)【出願日】2019年4月15日
(86)【国際出願番号】KR2019004508
(87)【国際公開番号】WO2019203516
(87)【国際公開日】20191024
【審査請求日】2020年10月16日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0044619
(32)【優先日】2018年4月17日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515238426
【氏名又は名称】カン,チャン ゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】カン,チャン ゴ
【審査官】
塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−283118(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2016−0115624(KR,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2009−0031588(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子財布モジュールが搭載された複数のメンバーの端末とインターネット網によって繋がるディーリングコイン仲介モジュールにおいて実行されるオンライン取引情報保護方法として、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末から本人所有のディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信して、データベースに保存する段階と、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末からディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると、前記データベースに保存された銀行口座番号と入金費用情報を第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末に入金確認依頼情報を伝送して、その応答として第一メンバーの端末から入金確認情報が入力されると、第一メンバーの端末が販売しようとするディーリングコイン情報を第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバーの端末が販売しようとする暗号が解除されていないディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存する段階と、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが、前記ディーリングコイン情報を販売しようとする第一メンバーの端末に正当な所有者による販売であるかを確認する認証依頼情報を伝送し、その応答として第一メンバーの端末から認証済み情報を受信すると、ディーリングコイン暗号解除情報を、前記ディーリングコイン情報を購入した第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続し、第一メンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、前記ディーリングコイン発生モジュールから第二メンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報の入力を受け、メイン口座に保存する段階とを含むことを特徴とするオンライン取引情報保護方法。
【請求項2】
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末から第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へディーリングコインを送金しようとするディーリングコイン送金依頼情報を受信して、前記データベースに保存する段階と、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末にディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送した後、確認応答情報が入力されると、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコイン情報の入力を受け、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバーの端末が送金したディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存する段階と、
前記ディーリングコイン仲介モジュールが、前記ディーリングコイン情報を送金した第一メンバーの端末に正当な所有者による送金であるかを確認する認証依頼情報を伝送し、その応答として第一メンバーの端末から認証済み情報を受信すると、ディーリングコイン暗号解除情報を前記第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続して、第一メンバー所有のディーリングコイン情報と、ディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する段階と、
前記第二電子財布モジュールが、ディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載のオンライン取引情報保護方法。
【請求項3】
ユーザーの端末から実行される電子財布モジュールと、ユーザーの端末とインターネット網によって繋がるサーバーから実行されるディーリングコイン仲介モジュールを含むオンライン取引情報保護システムとして、
前記電子財布モジュールは、
他人所有のディーリングコイン情報を保存するサブ口座と、本人所有のディーリングコイン情報を保存するメイン口座を含む保存部と、
ユーザーの入力に従い、本人所有のディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコイン購入者が費用を入金したかを問う入金確認依頼情報を受信して表示し、ユーザーの入力に従い、入金結果情報を生成して前記ディーリングコイン仲介モジュールに伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールの依頼に従い、前記メイン口座に保存されたディーリングコイン情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールに伝送する第一取引処理部とを含み、
前記第一取引処理部は、
ユーザーの入力に従い、他人所有のディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュールに伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されるとディーリングコイン発生モジュールに接続して、他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送し、前記ディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、前記メイン口座に保存することを特徴とするオンライン取引情報保護システム。
【請求項4】
前記電子財布モジュールは、
ユーザーの入力に従い、ディーリングコイン送金依頼情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールから伝送されたディーリングコイン送金依頼確認情報を受信してディスプレーに表示し、ディーリングコイン送金依頼確認によるユーザーの確認応答情報が入力されると、送金ボタンをディスプレーに表示し、前記送金ボタンに対する押す信号が入力されると、ユーザーが送金しようとするディーリングコイン情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールに伝送する第一送金処理部とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のオンライン取引情報保護システム。
【請求項5】
前記第一送金処理部は、
前記ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報を入力してもらい、前記サブ口座に保存し、
前記ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコインに対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続して、他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送し、
前記ディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、前記メイン口座に保存することを特徴とする請求項4に記載のオンライン取引情報保護システム。
【請求項6】
前記電子財布モジュールは、
前記ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコイン情報の正当な所有者による販売または送金であるかを確認する認証依頼情報を受信すると、ユーザー認証を行い、認証結果情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する第一人認証処理部とをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のオンライン取引情報保護システム。
【請求項7】
前記ディーリングコイン仲介モジュールは、
ディーリングコインを取引しようとするメンバーの情報と前記電子財布モジュールから伝送されるディーリングコイン取引依頼情報、ディーリングコイン取引結果情報、ディーリングコイン送金依頼情報またはディーリングコイン送金結果情報保存するデータベースと、
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信して、前記データベースに保存し、
第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末から第一メンバーのディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると、前記データベースに保存された第一メンバーの銀行口座番号と入金費用情報を第二メンバーの端末に伝送し、
第一メンバーの端末に入金確認依頼情報を伝送して、その応答で第一メンバーの端末から入金確認情報が入力されると、第一メンバーの端末が販売しようとするディーリングコイン情報を第二メンバーの端末に伝送する第二取引処理部と
を含むことを特徴とする、請求項3に記載のオンライン取引情報保護システム。
【請求項8】
前記ディーリングコイン仲介モジュールは、
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコインを送金しようとするディーリングコイン送金依頼情報または第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末からディーリングコインを送金してもらおうとするディーリングコイン送金依頼情報を受信して、前記データベースに保存し、
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末または第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末にディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送した後、確認応答情報が入力されると、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコイン情報を入力してもらい、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する第二送金処理部とをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のオンライン取引情報保護システム。
【請求項9】
前記ディーリングコイン仲介モジュールは、
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末へディーリングコイン情報の正当な所有者による販売、または送金であるかを確認する認証依頼情報を伝送し、前記第一メンバーの端末から認証結果情報を受信する第二認証処理部を更に含み、
前記第二送金処理部は、前記第二認証処理部からディーリングコインを送金しようとする第一メンバーの認証済み情報が入力されると、ディーリングコインの暗号解除情報をディーリングコインを送金してもらう第二メンバーの端末に伝送することを特徴とする請求項8に記載のオンライン取引情報保護システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン取引情報保護に関する。より詳細には安全に仮想通貨の取引ができるように保護性を高めたオンライン取引情報保護システム及びオンライン取引情報保護方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネット仮想通貨が広く使われている。仮想通貨は紙幣やコインのような実物がなくてもネットワークにつながった仮想の空間で電子的な形で用いられるデジタル貨幣または電子マネーを称する。ヨーロッパ中央銀行(ECB)、アメリカの財務部、ヨーロッパ銀行監督庁からの定義によると、仮想通貨とは、政府によって統制を受けないデジタル貨幣の一種として、開発者が発行及び管理し、特定の仮想のコミュニティーにおいてのみ通用される決済手段を称する。この定義によると、大部分の暗号通貨はデジタル貨幣でありながら、仮想通貨である。
【0003】
ビットコイン(Bitcoin)は、ブロックチェーンの技術を基に作られたオンライン暗号通貨である。中央銀行が存在せず、全世界的な範囲でP2P方式で個人の間で自由に送金などの金融取引ができるように設計されている。取引帳簿はブロックチェーンの技術を基に全世界的な範囲でたくさんのユーザーのサーバーに分散して保存されるため、ハッキングが事実上不可能である。SHA―256基盤の暗号学的ハッシュ関数を用いる。
【0004】
ビットコイン(Bitcoin)は、実際の生活において使われる貨幣ではなく、オンライン取引上で用いられる仮想通貨として、コンピューターが提示するとても難解な数学問題を解くと、その代価として支給される動作方式で、MITのライセンスを適用してオープンソースとして公開され、イーサリアム、イーサリアムクラシック、リプル、ライトコイン、Aコイン、ダッシュ、モネロ、ゼットキャッシュ、クアンタムなど、様々なアルトコインが生み出された。ビットコイン(Bitcoin)は、たくさんのアルトコインの中で一種の基軸通貨の役割を果たしている。
【0005】
一般に、ビットコイン(Bitcoin)の口座を「電子財布」と称する。電子財布は数字と英語アルファベットの小文字、頭文字を組み合わせた約30字程度の固有番号を与え、個人認証および通貨取引のためのオープンキー基盤(Public Key Interface)の暗号体系を基に取引を行う。インターネット仮想通貨のオープンキー基盤構造は、取引のための公開の目的のオープンキーと当該オープンキーに従属の個人キーとして構成されている。また、オープンキーは、インターネット仮想通貨の一種の口座番号に当たる。
【0006】
従来はインターネットショッピングサイト、銀行、カード会社などのようなポイントを貯める業者による品物の取引、または販売、サービスの利用による取引実績またはイベントによりメンバーにボーナスとしてポイントを与え、メンバーがポイントをサイバーマネーとして交換して使えるようにするもので、業者の立場からは取引、販売または利用による収益創出に用いられている。
【0007】
一方、韓国特許第10−2017−0142374号には、仮想通貨を用いた送金システムおよび方法が掲示されている。第3者に送金する貨幣をビットコインを用いて伝送し、既存の送金方式より簡単で早い、また安全に送金を行い、同時に送金のため入金された貨幣として購入した後、リアルタイムでビットコイン取引所(仲介所)を検索してレートが一番高い取引所で前記購入したビットコインを販売することで収益を得る方式である。
【0008】
しかし、最近仮想通貨の関心が高まり、ハッカー達が仮想通貨取引所(仲介所)をハッキングして、莫大な被害を与え、破産する事態が相次いでいる。一例として、2017年12月に韓国の仮想通貨取引所(仲介所)である「ユビット」はハッキングによりコイン損失を負い、破産手続きに入った。それで、ハッカー達による仮想通貨取引所(仲介所)ハッキングが生じても安全に仮想通貨を取引できる保護技術の要求が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述のような背景で提案されたもので、安全に仮想通貨の取引できるように安全性を高めたオンライン取引情報保護システムおよびオンライン取引情報保護方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記技術的課題を解決するための本発明に係るオンライン取引情報保護方法は、財布モジュールが搭載された複数のメンバーの端末とインターネット網によってつながれるディーリングコイン仲介モジュールで行われるオンライン取引情報保護方法として、
【0011】
前記ディーリングコイン仲介モジュールが第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末から本人所有のディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信して、データベースに保存する段階と、前記ディーリングコイン仲介モジュールが第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末機からディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると、前記データベースに保存された銀行口座番号と入金費用情報を第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へ伝送する段階と、
【0012】
前記ディーリングコイン仲介モジュールが第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末へ入金確認依頼情報を伝送して、その応答として第一メンバーの端末から入金確認情報が入力されると、第一メンバーの端末が販売しようとするディーリングコインの情報を第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へ伝送する段階と、前記第二電子財布モジュールが前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバーの端末が販売しようとするディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存する段階と、
【0013】
前記ディーリングコイン仲介モジュールが前記ディーリングコイン情報を販売しようとする第一メンバーの端末へ正当な所有者による販売であるかを確認する認証依頼情報を伝送して、その応答として第一メンバーの端末から認証済み情報を受信すると、ディーリングコイン暗号解除情報を前記ディーリングコイン情報を購入した第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末に伝送する段階と、
【0014】
前記第二電子財布モジュールが前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続し、第一メンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する段階と、前記第二電子財布モジュールがディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する段階を含む。
【0015】
本発明に係るオンライン取引情報保護方法は、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末から第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へディーリングコインを送金しようとするディーリングコイン送金依頼情報を受信して、前記データベースに保存する段階と、
【0016】
前記ディーリングコイン仲介モジュールが第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送した後、確認応答情報が入力されると第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコイン情報を入力してもらい、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へ伝送する段階と、前記第二電子財布モジュールが前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバーの端末が送金したディーリングコイン情報の入力を受け、サブ口座に保存する段階、
【0017】
前記ディーリングコイン仲介モジュールが前記ディーリングコイン情報を送金した第一メンバーの端末へ正当な所有者による送金であるのかを確認する認証依頼情報を伝送し、その応答として第一メンバーの端末から認証済み情報を受信すると、ディーリングコインの暗号解除情報を前記第二電子財布モジュールに搭載された第二メンバーの端末へ伝送する段階と、
【0018】
前記第二電子財布モジュールが前記ディーリングコイン仲介モジュールから第一メンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続し、第一メンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する段階と、前記第二電子財布モジュールがディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する段階を含む。
【0019】
本発明に係るオンライン取引情報保護システムは、ユーザーの端末から実行される電子財布モジュールとユーザー端末とインターネット網によってつながるサーバーから実行されるディーリングコイン仲介モジュールを含むオンライン取引情報保護システムとして、
【0020】
前記電子財布モジュールは、他人所有のディーリングコイン情報を保存するサブ口座と、本人所有のディーリングコイン情報を保存するメイン口座を含む保存部と、ユーザー入力によって本人所有のディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を生成し、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送して、前記ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコイン購入者が費用を入金したかを問う入金確認依頼情報を受信して表示し、ユーザーの入力に従い、入金結果情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュール二伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールの依頼に従い、前記メイン口座に保存されたディーリングコイン情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールへと伝送する第一取引処理部を含む。
【0021】
本発明に係る第一取引処理部は、ユーザーの入力により他人所有のディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を生成し、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュールに接続し、他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送し、前記ディーリングコイン発生モジュールから本人所有のディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、前記メイン口座に保存することを特徴とする。
【0022】
本発明に係る電子財布モジュールは、ユーザー入力に従い、ディーリングコイン送金依頼情報を生成し、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールから伝送されたディーリングコイン送金依頼確認情報を受信し、ディスプレーに表示し、ディーリングコイン送金依頼確認に従いユーザーの確認応答情報が入力されると、送金ボタンをディスプレーに表示し、前記送金ボタンを押す信号が入力されると、ユーザーが送金しようとするディーリングコイン情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する第一送金処理部をさらに含む。
【0023】
本発明に係る電子財布モジュールは、ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコイン情報の正当な所有者による販売、または送金であるかを確認する認証依頼情報を受信すると、ユーザー認証を行い、認証結果情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する第一認証処理部をさらに含む。
【0024】
本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールは、ディーリングコインを取引しようとするメンバーの情報と前記電子財布モジュールから伝送されるディーリングコイン取引依頼情報、ディーリングコイン取引結果情報、ディーリングコイン送金依頼情報または、ディーリングコイン送金結果情報を保存するデータベースと、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信して、前記データベースに保存し、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末から第一メンバーのディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると、前記データベースに保存された第一メンバーの銀行口座番号と入金費用情報を第二メンバーの端末に伝送し、第一メンバーの端末へ入金確認依頼情報を伝送して、その応答として第一メンバーの端末から入金確認情報が入力されると、第一メンバーの端末が販売しようとするディーリングコイン情報を第二メンバーの端末へと伝送する第二取引処理部を含む。
【0025】
本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールは、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコインを送金しようとするディーリングコイン送金依頼情報または第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバー端末からディーリングコインを送金してもらおうとするディーリンゴコイン送金依頼情報を受信して前記データベースに保存し、
【0026】
第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末または第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送した後、確認応答情報が入力されると、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末からディーリングコイン情報を入力してもらい、第二電子財布モジュールが搭載された第二メンバーの端末へと伝送する第二送金処理部を更に含む。
【0027】
本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールは、第一電子財布モジュールが搭載された第一メンバーの端末へディーリングコイン情報の正当な所有者による販売または、送金であるかを確認する認証依頼情報を伝送し、前記第一メンバーの端末から認証結果情報を受信する第二認証処理部を更に含み、
【0028】
前記第二送信処理部は、前記第二認証処理部からディーリングコインを送金しようとする第一メンバーの認証済み情報が入力されると、ディーリングコインの暗号解除情報をディーリングコインを送金してもらう第二メンバーの端末へと伝送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
前記のような構成によると、ハッカーが仲介所をハッキングして他の所有者のディーリングコインの自分の電子財布モジュールへと持ち込もうとしても、先ずサブ口座に保存され、本発明のオンライン取引情報保護方法に従い、以前の所有者との認証手続きが終わるまで電子財布モジュールのメイン口座へ伝送することができない。なので、オンライン取引情報保護システムおよびオンライン取引情報保護方法を適用した仮想通貨取引所(仲介所)は、より安全に顧客の仮想通貨を取引できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するもので、後述する発明の詳細な説明と共に、本発明の技術思想をより明確にする役割を果たすもので、本発明は、そのような図面に記載された事項のみに限定され、解釈されてはいけない。
【0031】
【
図1】本発明に係るオンライン取引情報を処理する全体のシステムを図示した概念図である。
【0032】
【
図2】本発明の第一実施例に係るオンライン取引情報を処理する主な構成を図示した構成図である。
【0033】
【
図3】
図2に図示したディーリングコイン発生モジュールと電子財布モジュールの構成を図示した構成図である。
【0034】
【
図4】
図2に図示したディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン取引過程を説明するためのフローチャートである。
【0035】
【
図5】本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン取引過程を説明するためのフローチャートである。
【
図6】本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン取引過程を説明するためのフローチャートである。
【0036】
【
図7】本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン送金過程を説明するためのフローチャートである。
【
図8】本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン送金過程を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書に開示されている本発明の概念に係る実施例について特定の構造的または技能的説明は、ただ本発明の概念に係る実施例を説明するための目的で例示されたもので、本発明の概念に係る実施例は様々な形で実施することができ、本明細書に説明された実施例に限定されない。
【0038】
以下、添付された図面を参考に前述した、そして、追加的様相を記述される望ましい実施例によって本発明を当業者が容易に理解し、再現できるように詳細に説明する。
【0039】
本明細書で無料コインは、インターネットショッピングサイト、銀行、またはカード会社のような業者による品物取引または販売、サービス利用による取引実績またはイベントを開催してメンバーに与える一種のポイントである。ディーリングコインはビットコインのように、個人認証および通貨取引のためオープンキー基盤(Public Key Interface)の暗号体系を基に取引される仮想通貨を称する。
【0041】
本発明に係るオンライン取引情報を処理する全体のシステムは、
図1に図示のように、販売者(110)の端末と購入者(120)の端末と金融サーバー(130)とインターネット網によってつながるIDCセンター(140)を含んで実現される。
【0042】
本明細書で販売者(110)の端末と購入者(120)の端末は、販売と購入の機能を説明するため、便宜上区分したもので、送金、販売と購入をすべて実行できるオンライン取引機能を有する端末である。販売者(110)の端末と購入者(120)の端末は、スマートフォン、タブレット、またはデスクトップ型パソコンなどで実現できる。金融サーバー(130)は、販売者(110)端末と購入者(120)端末間の口座振り込み、送金など実物通貨の送金を処理する。
【0043】
IDCセンター(140)、つまり、インターネットデータセンター(IDC,internet data center)は、サーバーコンピュータとネットワーク回線などを提供する施設である。IDCセンター(140)内のサーバーは、インターネット基盤の検索、ショッピング、ゲーム、教育などに必要な膨大な情報を保存し、それをウェブサイトに表示する数千、数万台サーバーコンピュータを一つの場所に集め、安定的に管理しようとする意図で構築され、運営されている。IDCセンター(140)内のサーバーには、ディーリングコインを処理するプロセスとデータベースがディーリングコイン送金および取引に関する進行情報と結果情報を保存する。一方、このような送金および取引に関する進行情報と結果情報はIDCセンター(140)につながる一つ以上の遠隔サーバー(未図示)および・または販売者の端末(110)、購入者の端末(120)にも保存することができ、その際、販売者の端末(110)と購入者(120)の端末は、それぞれスマートフォン、タブレット、またはデスクトップ型パソコンのような複数の端末で実現できる。
【0045】
本発明の第一実施例に係るオンライン取引情報を処理する主な構成は、
図2に図示のように、ディーリングコイン発生モジュール(210)と複数の電子財布モジュール(221、222、223)とディーリングコイン仲介モジュール(231)とデータベース(232)を含む。本明細書におけるディーリングコインというのは、ビットコインやアルトコインのような取引可能な仮想通貨として、本発明の範囲内に適用される仮想通貨を称するものである。
【0046】
ディーリングコイン発生モジュール(210)は、販売者または購入者の無料コインをディーリングコインに転換して、販売者または購入者の電子財布モジュール(221、222、223)のメイン口座に保存する。ディーリングコイン発生モジュール(210)は、IDCセンター(140)内のサーバーに構築することができる。複数の電子財布モジュール(221、222、223)は、販売者または購入者が用いる端末から実行され、ディーリングコイン発生モジュール(210)から発生したディーリングコイン情報を保存し、ユーザーの依頼に従い、ディーリンゴコイン情報を販売、購入、または送金するプロセスを行う。本明細書におけるディーリングコインと区別される無料コインは、電子商取引利用過程で発行して、購入者に無料で提供する仮想のコインとして、各種のボーナス、クーポンなどを含む概念であり、ディーリングコインとは異なり、所定のオープンマーケット内での電子商取引でのみ、通用可能なことを特徴とする。無料コインは所定の比率または為替でディーリングコインとして転換されることにより、一般に仮想通貨として他の仮想通貨または実際の通貨と交換可能になる。
【0047】
ディーリングコイン仲介モジュール(231)とデータベース(232)は、IDCセンター(140)内のサーバーに構築される。ディーリングコイン仲介モジュール(231)は、販売者と購入者間のディーリングコイン取引を仲介し、ディーリングコイン送金を仲介し、安全なディーリングコイン取引及び送金処理のためのユーザー認証を処理する。ディーリングコイン仲介モジュール(231)は、ディーリングコイン発生モジュール(210)の一部データ、つまり、メンバー情報を共有できる。
【0048】
データベース(232)は、複数の電子財布モジュール(221、222、223)からディーリングコイン仲介モジュール(231)へ伝送されるディーリングコイン取引依頼情報をディーリングコイン仲介モジュール(231)から伝達を受けて保存し、ディーリングコイン取引結果情報を保存し、ディーリングコイン送金依頼情報を保存し、ディーリングコイン送金結果情報を保存する。それで、ハッカーがIDCセンター(140)内のサーバーをハッキングしても、ディーリングコインに関する取引情報だけが保存されているため、ハッキングによりディーリングコインが盗まれることがない。一方、図示はしなかったが、このような送金および取引に関する進行情報と結果情報は、ディーリングコイン仲介モジュール(231)によりIDCセンター(140)につながる一つ以上の遠隔サーバー(未図示)及び・または販売者の端末(110)、購入者の端末(120)にも伝達され保存することができ、その際、販売者の端末(110)と購入者の端末(120)は、それぞれスマートフォン、タブレット、またはデスクトップ型パソコンのような複数の端末で実現できる。このような場合、スマートフォンやタブレットのような携帯用の端末は販売者や購入者の取引依頼を処理するのに主に用いられ、デスクトップ型パソコンは、取引結果を保存するのに主に用いられる。
【0050】
以下、
図3乃至
図4を参考に、ディーリングコイン発生モジュールと電子財布モジュールとディーリングコイン仲介モジュールについて説明する。
【0051】
ディーリングコイン発生モジュール(210)は、
図3に図示のように、メンバー情報保存部(211)と無料コイン情報処理部(212)と無料コイン情報保存部(213)と、ディーリングコイン情報処理部(214)とディーリングコイン情報保存部(215)を含んで実現できる。ディーリングコイン発生モジュール(210)は、つまり、インターネットショッピングサーバーに設置することができる。
【0052】
メンバー情報保存部(211)は、インターネットショッピングにメンバー加入をした顧客の情報を保存する。一例として、メンバーは預り金によってまたは購入実績によって複数のメンバーレベル、たとえば一般メンバー、プレミアムメンバーおよびVIPメンバーなどで分類される。顧客情報はメンバーが用いる端末、つまり、PC、ノート型パソコンまたはスマートフォンの識別情報を保存する。追加で、顧客情報はメンバーの名前と生年月日と銀行口座番号などを保存できる。
【0053】
無料コイン情報処理部(212)は、メンバーがインターネットショッピングから購入した品物の費用、または日、週、月単位で商品を購入した実績を用いて無料コインを生成し、無料コイン情報保存部(213)に保存するように実現できる。無料コイン情報処理部(212)は、追加でメンバーのレベルに従いメンバーごとに差が付き、無料コインを生成するように実現できる。
【0054】
ディーリングコイン情報処理部(214)は、メンバーの無料コインの内、一部または全部をディーリングコインとして転換することを依頼する情報が入力されると、メンバー情報保存部(211)に保存されたメンバーのレベルに従い、予め設定された転換率を適用したり、転換する際に与えられた転換条件又は転換率などの情報に基づき転換依頼された無料コインをディーリングコインとして転換する。ディーリングコイン情報処理部(214)は、無料コイン情報保存部(213)に保存された無料コインから転換依頼された無料コインの分を引くように実現できる。ディーリングコイン情報処理部(214)は、ディーリングコインを暗号化したディーリングコイン情報を電子財布として伝送する。ディーリングコインの暗号化情報には、真の所有者情報、つまり、メンバーの名前と生年月日が含まれる。ディーリングコイン情報保存部(215)は、ディーリングコインの暗号化解除情報を保存する。
【0055】
ディーリングコイン情報処理部(214)は、第一電子財布から他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報が入力されると、他人所有のディーリングコイン情報の暗号を解除し、第一電子財布メンバーの名義でディーリングコインを暗号化したディーリングコイン情報を第一電子財布に伝送する。
【0057】
電子財布モジュール(310)は、
図3に図示のように、保存部(311)と取引処理部(312)と送金処理部(313)と認証処理部(314)を含んで実現できる。電子財布モジュール(310)は、販売者(110)の端末と購入者(120)の端末、つまり、スマートフォン、タブレット、またはデスクトップ型パソコンから実現できる。
【0058】
保存部(311)は、実行プログラムおよびデータを保存する。保存部(311)は、メイン口座とサブ口座に関する情報を保存する。サブ口座には以前所有者の暗号化情報が解除されてないディーリングコイン情報を保存する。メイン口座には本人所有の暗号化情報を有するディーリングコイン情報を保存する。電子財布モジュール(310)は、他人所有のディーリングコイン情報を先ずサブ口座に保存し、本発明に係るオンライン取引が正常に行われる過程でサブ口座に保存された他人所有のディーリングコイン情報を本人所有の暗号化情報を有するディーリングコイン情報として変換して、メイン口座に保存するように実現できる。
【0059】
取引処理部(312)は、ディーリングコイン仲介モジュールに接続し、ディーリングコイン取引依頼情報を伝送し、ディーリングコイン仲介モジュールと連動して、ディーリングコイン取引を行う。一例として、ディーリングコイン取引依頼情報は、ディーリングコイン販売または購入の内、何れかの場合もある。販売と関連したディーリングコイン取引依頼情報は、ディーリングコイン総額とディーリングコイン販売者情報を含むこともある。購入と関連したディーリングコイン取引依頼情報は、購入したいディーリングコイン情報とディーリングコイン購入者情報を含むこともある。
【0060】
取引処理部(312)は、本人所有のディーリングコインを販売するプロセスを行う場合、ディーリングコイン取引依頼情報をディーリングコイン仲介モジュールに伝送した後、ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコイン購入者が費用を入金したかを確認する入金確認依頼情報を受信して、ディスプレーに表示する。取引処理部(312)は、ユーザーの入力に従い、入金結果情報をディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する。取引処理部(312)は、ディーリングコイン仲介モジュールの依頼に従い、メイン口座に保存されたディーリングコイン情報をディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する。
【0061】
一方、取引処理部(312)は、他人所有のディーリングコインを購入するプロセスを行う場合、ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報を入力してもらいサブ口座に保存して、ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュール(210)に接続して他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する。取引処理部(312)は、ディーリングコイン発生モジュール(210)から本人所有ディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する。
【0062】
送金処理部(313)は、ディーリングコイン仲介モジュールに接続してディーリングコイン送金依頼情報を伝送して、ディーリングコイン仲介モジュールと連動してディーリングコイン送金を処理する。通常、送金は事前にディーリングコインをあげる者ともらう者が合意の下、行われる。ディーリングコイン送金依頼情報は、一例として送金するディーリングコイン総額と送金を受ける者の情報とディーリングコインを送金する送金者情報を含むことができる。他の例として、ディーリングコイン送金依頼情報は、送金を受けるディーリングコインの総額とディーリングコインを送金する送金者情報と送金の受領者情報を含むことができる。
【0063】
送金処理部(313)は、ディーリングコイン仲介モジュールから伝送されたディーリングコイン送金依頼確認情報を受信してディスプレーに出力する。ディーリングコイン送金依頼確認情報は、一例として、Aという送金者がディーリングコインを送金しようとするのが合っているかどうかを確認する情報である場合もある。他の例として、ディーリングコイン送金依頼確認情報は、Bという受領者がディーリングコイン送金を依頼するが、それが合っているかを確認する情報の場合もある。送金処理部(313)は、ユーザーの操作入力に従い、応答情報が入力されると確認応答情報をディーリングコイン仲介モジュールへ伝送するように実現できる。
【0064】
送金処理部(313)は、ディーリングコインを送金するプロセスを行う場合、一例として、ディーリングコイン仲介モジュールから伝送された送金ボタン生成制御情報を受信して、ディスプレーに出力するように実現できる。他の例として、送金処理部(313)は、ディーリングコイン送金依頼確認に従うユーザーの確認応答情報が入力されると送金ボタンをディスプレーに出力できるように実現できる。送金処理部(313)は、送金ボタンを押す信号が入力されると、ユーザーが入力したディーリングコインの総額と送金を受ける受領者情報をディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する。
【0065】
送金処理部(313)は、ディーリングコインを送金してもらうプロセスを行う場合、ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存し、ディーリングコイン仲介モジュールから他人所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュール(210)に接続し、他人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する。送金処理部(313)は、ディーリングコイン発生モジュール(210)から本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する。
【0066】
認証処理部(314)は、ディーリングコインを販売または送金するプロセスを行う場合、ディーリングコインの正当な所有者による販売、または送金であるかを確認するように実現できる。認証処理部(314)は、一例として、メンバー登録の際入力したメールアドレスを用いた認証、携帯電話本人確認、住民登録認証、i―pin認証および生体情報認証方式の内、少なくとも二つ以上の認証方式を混用して用いるように実現できる。
【0068】
ディーリングコイン仲介モジュール(231)は、
図4に図示のように、取引処理部(2311)と送金処理部(2312)と、認証処理部(2313)を含んで実現できる。ディーリングコイン仲介モジュール(231)は、IDCセンターに設置され、データベース(232)と連動して、ディーリングコインを販売、購入または送金処理をする。
【0069】
データベース(232)に保存されるデータは、ディーリングコインを取引しようとするメンバーの情報を保存する。メンバー情報は、名前、年齢、生年月日、端末識別情報、メンバー登録の際発給されるメンバーオリジナル番号、銀行口座番号、接続情報(IDとパスワード)、メールアドレス、メンバーレベル情報などを含むことができる。このようなメンバー情報は、メンバーの同意を得て、業務契約を結ぶインターネットショッピングサイトのサーバーまたは金融機関から得ることができる。また、データベース(232)に保存されるデータは、複数の電子財布モジュール(221、222、223)から伝送されるディーリングコイン取引依頼情報、ディーリングコイン取引結果情報、ディーリングコイン送金依頼情報、ディーリングコイン送金結果情報を含む。
【0070】
取引処理部(2311)は、例えば、第一電子財布モジュールが搭載されたAメンバーの端末から伝送されたディーリングコインを販売しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信して、データベース(232)に“取引待ち”状態で保存する。取引処理部(2311)は、例えば、第二電子財布モジュールが搭載されたBメンバーの端末からAメンバーのディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると、データベース(232)に当該のディーリングコイン取引依頼情報を“取引中”の状態に更新して保存した後、銀行口座番号と入金費用をBメンバーの端末に伝送する。
【0071】
取引処理部(2311)は、ディーリングコインを販売しようとするAメンバーの端末に入金確認依頼情報を伝送し、その応答としてAメンバーの端末から入金されていないという情報が入力されると取引を取り消して、“取引中”の状態のディーリングコイン取引依頼情報を“取引待ち”の状態に更新して保存する。一方、取引処理部(2311)は、Aメンバーの端末から入金確認情報が入力されると、Aメンバーの端末に販売しようとするディーリングコイン情報を依頼してBメンバーの端末へ伝送する。取引処理部(2311)は、認証処理部(2313)からディーリングコインを販売しようとするAメンバーの認証済み情報が入力されると、ディーリングコイン暗号解除情報をディーリングコインを購入したBメンバーの端末に伝送した後、“取引中”の状態のディーリングコイン依頼情報を“取引終了”の状態に更新して保存する。
【0072】
送金処理部(2312)は、電子財布から伝送されたディーリングコイン送金依頼情報を入力してもらい、ディーリングコイン送金を処理する。通常、送金は事前にディーリングコインをあげる者ともらう者が合意の下、行われる。一例として、ディーリングコイン送金依頼情報は送金するディーリングコイン総額と送金を受ける受領者の情報を含むこともある。他の例として、ディーリングコイン送金依頼情報は、ディーリングコイン総額とディーリングコインを送金する送金者情報を含む場合がある。
【0073】
送金処理部(2312)は、電子財布モジュールへディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送する。ディーリングコイン送金依頼確認情報は、一例として、Aという送金者がディーリングコインを送金しようとする際、その情報が合っているかを確認する情報の場合もある。他の例として、ディーリングコイン送金依頼確認情報は、Bという受領者が送金を依頼する際、その情報があっているかを確認する情報の場合もある。送金処理部(2312)は、一例として、送金依頼情報があっていると、送金ボタン生成制御情報を電子財布モジュールへ伝送するように実現できる。
【0074】
送金処理部(2312)は、送金依頼情報が合っていると、例えば、ディーリングコイン送金依頼確認情報は、送金する送金者の電子財布モジュールから入力してもらい、ディーリングコインをもらう受領者の電子財布モジュールへ伝送する。
【0075】
認証処理部(2313)は、ディーリングコインの正当な所有者による送金であるかを確認するように実現できる。送金処理部(2312)は、認証処理部(2313)からディーリングコインを送金しようとする送金者の認証済み情報が入力されると、ディーリングコイン暗号解除情報をディーリングコインをもらう受領者の端末へ伝送した後、送金結果情報を保存する。
【0077】
図5および
図6は、本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン取引過程を説明するための例示図であり、
図7および
図8は、本発明に係るディーリングコイン仲介モジュールのディーリングコイン送金過程を説明するための例示図である。
【0078】
先ず、
図5及び
図6を参考にディーリングコインの取引過程を説明する。以下の説明においては、第一電子財布モジュールは、ディーリングコインを販売し、第二電子財布モジュールは、ディーリングコインを購入するものと仮定する。また、Aメンバーの端末は、第一電子財布モジュールが搭載された端末として、Bメンバーの端末は第二電子財布モジュールが搭載された端末として仮定する。
【0079】
ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、第一電子財布モジュールから伝送されたディーリングコイン取引依頼情報(販売)を受信して、データベースに“取引待ち”の状態で保存する(S511、S512)。
【0080】
ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、第二電子財布モジュールから第一電子財布モジュールのディーリングコインを購入しようとするディーリングコイン取引依頼情報を受信すると(S513)、データベースに当該ディーリングコイン取引依頼情報を“取引中”の状態に更新して保存した後、銀行口座番号と入金費用をBメンバーの端末へ伝送する(S514、S515)。
【0081】
第二電子財布モジュールが搭載されたBメンバーの端末はユーザーの操作によって、銀行口座へと入金費用を振り込み、送金、またはクレジットカード決済方法などで処理できる。第一電子財布モジュールが搭載されたAメンバーの端末は、金融サーバーから伝送された入金通知情報を受信してディスプレーに表示する。
【0082】
ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、ディーリングコインを販売しようとするAメンバーの端末に入金確認依頼情報を伝送し(S516)、その応答として、Aメンバーの端末から入金結果情報を入力してもらう(S517)。ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、入金結果情報の確認結果(S518)、Aメンバーの端末から入金がされていない情報が入力されると、取引を取り消し(S519)、“取引中”の状態のディーリングコイン取引依頼情報を“取引待ち”の状態に更新して保存する。一方、ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、Aメンバーの端末から入金確認情報が入力されると、Aメンバーの端末に販売しようとするディーリングコイン情報を依頼してBメンバーの端末に伝送する(S520)。
【0083】
Bメンバーの端末に搭載された第二電子財布モジュールは、ディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存する。一例として、第二電子財布モジュールは、ディーリングコイン情報が他人所有の場合、自動にサブ口座に保存するように実行できる。
【0084】
図6を参考すると、ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、ディーリングコインを販売しようとするAメンバーにディーリングコイン販売に対する認証を処理する(S521)。ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、Aメンバーの認証が済んでいるかを判断し(S522)、判断結果認証が済んだら、ディーリングコイン暗号解除情報をディーリングコインを購入したBメンバーの端末に伝送した後、“取引中”の状態のディーリングコイン取引依頼情報を“取引終了”の状態に更新して保存する(S523、S524)。
【0085】
Bメンバーの端末に搭載された第二電子財布モジュールは、ディーリングコイン仲介モジュール(310)からAメンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュール(210)に接続し、Aメンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送する。Bメンバーの端末に搭載された第二電子財布モジュールは、ディーリングコイン発生モジュール(210)から本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報を入力してもらい、メイン口座に保存する。
【0087】
これから、
図7および
図8を参考にディーリングコインの送金過程を説明する。以下の説明においては、第一電子財布モジュールは、ディーリングコインを受領し、第二電子財布モジュールは、ディーリングコインを送金するものと仮定する。また、Aメンバーの端末は、第一電子財布モジュールが搭載された端末として、Bメンバーの端末は、第二電子財布モジュールが搭載された端末として仮定する。
【0088】
ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、第一電子財布モジュールから伝送されたディーリングコイン送金依頼情報を受信して、データベースに“送金待ち”の状態に保存し、第二電子財布モジュールでディーリングコイン送金依頼確認情報を伝送する(S711、S712)。ディーリングコイン送金依頼確認情報は一例として、Aという送金者がディーリングコインを送金することを依頼する際、その情報が合っているかを確認する情報の場合もある。
【0089】
ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、第二電子財布モジュールから確認応答情報を受信して(S713)、送金依頼が合っているかを確認する(S714)。確認した結果、送金依頼が合っていないと、データベースに“送金待ち”の状態で保存された情報を削除する。一方、確認結果送金依頼情報が合っていると、一例として、送金ボタン生成制御情報を第二電子財布モジュールへ伝送する(S715)。他の例として、ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、送金依頼の情報が合っていると、第二電子財布モジュールから送金するディーリングコイン情報を入力してもらい、第一電子財布モジュールへ伝送する(S716)。
【0090】
Aメンバーの端末に搭載された第一電子財布モジュールは、ディーリングコイン情報を入力してもらい、サブ口座に保存する。一例として、第一電子財布モジュールは、ディーリングコイン情報が他人所有の場合、自動でサブ口座に保存するように実現できる。
【0091】
図8を参考すると、ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、ディーリングコインを送金しようとするBメンバー(第二電子財布モジュール)にディーリングコイン送金に対する認証を処理する(S717)。ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、Bメンバーの認証が済んだかを判断し(S718)、判断結果認証に失敗した場合、データベースに“送金待ち”の状態で保存された情報を削除する(S719)。一方、判断結果認証が済んだら、ディーリングコイン暗号解除情報をAメンバーの端末に伝送する(S720)。
【0092】
Aメンバーの端末に搭載された第一電子財布モジュールは、ディーリングコイン仲介モジュール(310)からBメンバー所有のディーリングコイン情報に対する暗号解除情報が入力されると、ディーリングコイン発生モジュール(210)に接続し、Bメンバー所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号解除情報を含むディーリングコイン所有者変更依頼情報を伝送した後、ディーリングコイン発生モジュール(210)から本人所有のディーリングコイン情報とディーリングコイン暗号化情報の入力を受け、メイン口座に保存する(S721)。ディーリングコイン仲介モジュール(310)は、送金結果情報をデータベースに保存する(S722)。
【0094】
以上で説明した本発明は、前述の実施例および添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を反れない範囲内で様々な取り替え、変形および変更が可能である。これは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者においてはより明確であろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、添付した請求の範囲においてのみ定められるべきであろう。
【要約】
本発明に係るオンライン取引情報保護システムの電子財布モジュールは、他人所有のディーリングコイン情報を保存するサブ口座と、本人所有のディーリングコイン情報を保存するメイン口座を含む保存部とユーザーの入力に従い、本人所有のディーリングコインを販売するディーリングコインの取引依頼情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュールに伝送し、前記ディーリングコイン仲介モジュールからディーリングコインの購入者が費用を入金したかどうかを問う入金確認依頼情報を受信して表示し、ユーザーの入力に従い、入金結果情報を生成して、前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送して、前記ディーリングコイン仲介モジュールの依頼に従い、前記メイン口座に保存されているディーリングコイン情報を前記ディーリングコイン仲介モジュールへ伝送する第一取引処理部を含む。
【選択図】
図3