特許第6853429号(P6853429)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ▲し▼博翰帥労保用品有限公司の特許一覧

特許6853429自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置
<>
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000002
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000003
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000004
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000005
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000006
  • 特許6853429-自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6853429
(24)【登録日】2021年3月16日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置
(51)【国際特許分類】
   F26B 15/10 20060101AFI20210322BHJP
   F26B 5/14 20060101ALI20210322BHJP
   F26B 3/30 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
   F26B15/10
   F26B5/14
   F26B3/30
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-40604(P2020-40604)
(22)【出願日】2020年3月10日
(65)【公開番号】特開2021-42947(P2021-42947A)
(43)【公開日】2021年3月18日
【審査請求日】2020年6月26日
(31)【優先権主張番号】201910841428.1
(32)【優先日】2019年9月6日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519454154
【氏名又は名称】▲し▼博翰帥労保用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】呉瓊
【審査官】 岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−229079(JP,A)
【文献】 特開2015−227523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 15/10
F26B 3/30
F26B 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮箱を含み、前記圧縮箱の中には圧縮空間が設置され、前記圧縮空間の右壁の上側には右方に開口した圧縮入口が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記圧縮箱の右端面において前記圧縮入口の前後両側には支持板が対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持板において対向する側の端面が前記圧縮入口の前後壁と同一平面上に位置し、前記支持板の右側の下端には脱水箱が固定的に設置され、前記脱水箱の上端面には上方に開口した脱水空間が設置され、前記脱水空間の中には脱水装置が設置され、前記脱水装置は前記脱水空間の前後壁に固定的に設置されたろ過板を含み、前記脱水空間の中において前記ろ過板の上方には押出板が左右スライド可能に設置され、前記押出板が前記脱水空間の中の古紙を押し出して脱水を行い、前記圧縮空間の中及び前記支持板の間には一つの乾燥圧縮装置が設置され、前記乾燥圧縮装置は前後両側の前記支持板の上端の中央に固定的に設置された赤外線乾燥箱を含み、前記赤外線乾燥箱の中には乾燥空間が設置され、前記乾燥空間の左右壁には、開口方向が反対である出入り口が対称となるようかつ前記乾燥空間と連通するように設置され、前記乾燥空間の上壁には均一に配列された赤外線発生器が固定的に設置され、前記脱水装置によって脱水した古紙は前記乾燥空間に入った後、前記赤外線発生器の熱放射によって古紙を乾燥し、前後両側の前記支持板の間には輸送装置が設置され、前記輸送装置は間欠に作動して前記脱水装置によって脱水した古紙を前記乾燥圧縮装置の中に送り込み、前記輸送装置は前記脱水空間の左壁に前記脱水空間と連通するように形成された上昇輸送溝を含み、前記上昇輸送溝の左側下方の前後壁の間には動力軸が回転可能に設置され、前記動力軸の外面には第一輸送輪が固定的に設置されていることを特徴とする自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。


【請求項2】
前記脱水装置は前記脱水空間の右壁に前記脱水空間と連通するように設置された往復運動空間を含み、前記往復運動空間の下壁の中心には第一モーターが固定的に設置され、前記第一モーターの上端には回転盤が伝動可能に連結され、前記回転盤の上端面において円心から離れた一端には連結ロッドが固定的に設置され、前記連結ロッドの上端には押し引きロッドが回転可能に設置され、前記押出板の右端面が前記押し引きロッドの左端に回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項3】
前記脱水空間の後壁の下方には後方に開口した排水孔が前記脱水空間と連通するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項4】
前記上昇輸送溝の中において前記脱水空間に密着した左側には、上端が前記上昇輸送溝の前後壁の間に回転可能に連結された回転板が回転可能に設置され、前記回転板の前後両端面には開口方向が反対である引っ掛かりブロック空間が対称となるように設置され、前記引っ掛かりブロック空間の中には引っ掛かりブロックが前後スライド可能に設置され、前記引っ掛かりブロックにおいて対称中心に近接した側の端面と前記引っ掛かりブロック空間の側壁とが第一ばねにより固定的に連結され、
前記上昇輸送溝の前後壁及び前記引っ掛かりブロック空間において対称中心から離れた一端には上方に開口したスライド溝が連通するように形成され、前記スライド溝の中にはプッシュロッドが上下スライド可能に設置され、前記プッシュロッドの下端は、前記スライド溝の中に伸びた前記引っ掛かりブロックと当接でき、
前記脱水箱の上端面において前記回転板の右側には支持ブロックが前後対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持ブロックの上端にはてこが回転可能に設置され、前記てこの回転中心の左側にはスライドレールが前記てこを貫通するように設置され、前記スライドレールの中にはスライドロッドが左右スライド可能に設置され、前記プッシュロッドの上端が外部に伸びて前記スライドロッドに固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項5】
前記上昇輸送溝の前後両壁には、前記回転板の回転中心を円心とする弧状ばね溝が対称となるようかつ前記回転板と連通するように形成され、前記回転板の前後両端面において前記弧状ばね溝の内部と前記弧状ばね溝の右壁とが第二ばねにより固定的に連結され、
前記てこにおいて対称中心から近接した側の端面、さらに当該端面において回転中心の右側の一端には固定板が固定的に設置され、前記てこの下端において回転中心の右側と前記脱水箱の上端面とが第三ばねにより固定的に連結され、前記押出板の上端面の前後両端には固定ブロックが固定的に設置され、前記押出板が左方にスライドすると、前記固定ブロックと前記固定板とが当接することを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項6】
前記乾燥圧縮装置は、左右対称となって上方に開口した蒸気排出口を含み、前記蒸気排出口が前記乾燥空間の上壁の左右両端に前記乾燥空間と連通するように設置され、前記蒸気排出口の中には蒸気排出管が固定的に設置され、前記蒸気排出管内部の上端には保護カバーが固定的に設置され、前記蒸気排出管の中には支持フレームが固定的に設置され、前記支持フレームの中心には第二モーターが固定的に設置され、前記第二モーターの上端にはファンが伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項7】
前記圧縮空間の上壁の中心には第一液圧アームが固定的に設置され、前記液圧アームの下端において前記圧縮空間の中には圧縮板が固定的に設置され、
前記圧縮空間内部の下端には、左端が前記圧縮空間の前後壁に回転可能に連結された第一回転板が回転可能に設置され、前記圧縮空間の下壁には収納空間が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記第一回転板の下端面において前記収納空間内部の左側には、右端が前記収納空間の前後壁の間に回転可能に連結された第二液圧アームが回転可能に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項8】
前記圧縮空間の左壁の下端には左方に開口した回転空間が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記回転空間の中には、上端が前記回転空間の前後壁に回転可能に連結された第二回転板が回転可能に設置され、前記第二回転板の左端面には、上端が前記圧縮箱の左端面に回転可能に連結された第三液圧アームが回転可能に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項9】
前記輸送装置はモーター外殻を含み、前記モーター外殻が、後側の前記脱水箱の後端面において前記動力軸の後方に固定的に設置され、前記モーター外殻の中にはモーター空間が設置され、前記動力軸の後端が前記モーター空間の中に伸びており、前記動力軸の後端には歯車が固定的に設置され、
前記モーター空間の右壁の上方には第三モーターは固定的に設置され、前記第三モーターの左端には前記歯車と噛み合った半分の平歯車が伝動可能に連結され、
前後両側の前記支持板の前後壁の間において右側の前記出入り口の右側には第二輸送輪が回転可能に設置され、前後両側の前記支持板の前後壁の間において左側の前記出入り口の左側には第三輸送輪が回転可能に設置され、前記第一輸送輪と、前記第二輸送輪と、前記第三輸送輪との間には、前記乾燥空間を通過する輸送ベルトが巻かれ、前記輸送ベルトの外端面には均一に配列された上昇輸送ブロックが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【請求項10】
前記圧縮箱の右端面において前記圧縮入口に密着した下壁には受け板が固定的に設置され、前記受け板の右端が前記第三輸送輪の下方まで右上へ傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は古紙回収装置の技術分野に関し、具体的には自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置である。
【背景技術】
【0002】
教育や仕事などの分野では、紙製品が不可欠なものであり、古紙のリサイクルは、紙製品の生産と環境保護の重要な部分として、環境汚染の問題を改善する上に、生産コストを下げて経済的利益を上げる。古紙をリサイクルする過程では、天候などの原因により、廃棄段ボールなどが水分をたくさん吸収し、重量が大幅に増加し、圧縮された塊状の古紙が崩れるため、輸送に不便であり、また、運搬車の事故が発生するリスクを上げる。本願発明は上記の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105538766号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
古紙をリサイクルする過程では、天候などの原因により、廃棄段ボールなどが水分をたくさん吸収し、重量が大幅に増加し、圧縮された古紙が崩れるため、輸送に不便であり、また、運搬車の事故が発生するリスクを上げる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置を設計し、本願発明に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置は、圧縮箱を含み、前記圧縮箱の中には圧縮空間が設置され、前記圧縮空間の右壁の上側には右方に開口した圧縮入口が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記圧縮箱の右端面において前記圧縮入口の前後両側には支持板が対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持板において対向する側の端面が前記圧縮入口の前後壁と同一平面上に位置し、前記支持板の右側の下端には脱水箱が固定的に設置され、前記脱水箱の上端面には上方に開口した脱水空間が設置され、前記脱水空間の中には脱水装置が設置され、前記脱水装置は前記脱水空間の前後壁に固定的に設置されたろ過板を含み、前記脱水空間の中において前記ろ過板の上方には押出板が左右スライド可能に設置され、前記押出板が前記脱水空間の中の古紙を押し出して脱水を行い、前記圧縮空間の中及び前記支持板の間には一つの乾燥圧縮装置が設置され、前記乾燥圧縮装置は前後両側の前記支持板の上端の中央に固定的に設置された赤外線乾燥箱を含み、前記赤外線乾燥箱の中には乾燥空間が設置され、前記乾燥空間の左右壁には、開口方向が反対である出入り口が対称となるようかつ前記乾燥空間と連通するように設置され、前記乾燥空間の上壁には均一に配列された赤外線発生器が固定的に設置され、前記脱水装置によって脱水した古紙は前記乾燥空間に入った後、前記赤外線発生器の熱放射によって古紙を乾燥し、前後両側の前記支持板の間には輸送装置が設置され、前記輸送装置は間欠に作動して前記脱水装置によって脱水した古紙を前記乾燥圧縮装置の中に送り込み、前記輸送装置は前記脱水空間の左壁に前記脱水空間と連通するように形成された上昇輸送溝を含み、前記上昇輸送溝の左側下方の前後壁の間には動力軸が回転可能に設置され、前記動力軸の外面には第一輸送輪が固定的に設置されている。
【0006】
前記脱水装置は前記脱水空間の右壁に前記脱水空間と連通するように設置された往復運動空間を含み、前記往復運動空間の下壁の中心には第一モーターが固定的に設置され、前記第一モーターの上端には回転盤が伝動可能に連結され、前記回転盤の上端面において円心から離れた一端には連結ロッドが固定的に設置され、前記連結ロッドの上端には押し引きロッドが回転可能に設置され、前記押出板の右端面が前記押し引きロッドの左端に回転可能に連結されている。
【0007】
前記脱水空間の後壁の下方には後方に開口した排水孔が前記脱水空間と連通するように設置されている。
【0008】
前記上昇輸送溝の中において前記脱水空間に密着した左側には、上端が前記上昇輸送溝の前後壁の間に回転可能に連結された回転板が回転可能に設置され、前記回転板の前後両端面には開口方向が反対である引っ掛かりブロック空間が対称となるように設置され、前記引っ掛かりブロック空間の中には引っ掛かりブロックが前後スライド可能に設置され、前記引っ掛かりブロックにおいて対称中心に近接した側の端面と前記引っ掛かりブロック空間の側壁とが第一ばねにより固定的に連結され、前記上昇輸送溝の前後壁及び前記引っ掛かりブロック空間において対称中心から離れた一端には上方に開口したスライド溝が連通するように形成され、前記スライド溝の中にはプッシュロッドが上下スライド可能に設置され、前記プッシュロッドの下端は、前記スライド溝の中に伸びた前記引っ掛かりブロックと当接でき、前記脱水箱の上端面において前記回転板の右側には支持ブロックが前後対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持ブロックの上端にはてこが回転可能に設置され、前記てこの回転中心の左側にはスライドレールが前記てこを貫通するように設置され、前記スライドレールの中にはスライドロッドが左右スライド可能に設置され、前記プッシュロッドの上端が外部に伸びて前記スライドロッドに固定的に連結されている。
【0009】
前記上昇輸送溝の前後両壁には、前記回転板の回転中心を円心とする弧状ばね溝が対称となるようかつ前記回転板と連通するように形成され、前記回転板の前後両端面において前記弧状ばね溝の内部と前記弧状ばね溝の右壁とが第二ばねにより固定的に連結され、前記てこにおいて対称中心から近接した側の端面、さらに当該端面において回転中心の右側の一端には固定板が固定的に設置され、前記てこの下端において回転中心の右側と前記脱水箱の上端面とが第三ばねにより固定的に連結され、前記押出板の上端面の前後両端には固定ブロックが固定的に設置され、前記押出板が左方にスライドすると、前記固定ブロックと前記固定板とが当接する。
【0010】
前記乾燥圧縮装置は、左右対称となって上方に開口した蒸気排出口を含み、前記蒸気排出口が前記乾燥空間の上壁の左右両端に前記乾燥空間と連通するように設置され、前記蒸気排出口の中には蒸気排出管が固定的に設置され、前記蒸気排出管内部の上端には保護カバーが固定的に設置され、前記蒸気排出管の中には支持フレームが固定的に設置され、前記支持フレームの中心には第二モーターが固定的に設置され、前記第二モーターの上端にはファンが伝動可能に連結されている。
【0011】
前記圧縮空間の上壁の中心には第一液圧アームが固定的に設置され、前記液圧アームの下端において前記圧縮空間の中には圧縮板が固定的に設置され、前記圧縮空間内部の下端には、左端が前記圧縮空間の前後壁に回転可能に連結された第一回転板が回転可能に設置され、前記圧縮空間の下壁には収納空間が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記第一回転板の下端面において前記収納空間内部の左側には、右端が前記収納空間の前後壁の間に回転可能に連結された第二液圧アームが回転可能に設置されている。
【0012】
前記圧縮空間の左壁の下端には左方に開口した回転空間が前記圧縮空間と連通するように設置され、前記回転空間の中には、上端が前記回転空間の前後壁に回転可能に連結された第二回転板が回転可能に設置され、前記第二回転板の左端面には、上端が前記圧縮箱の左端面に回転可能に連結された第三液圧アームが回転可能に設置されている。
【0013】
前記輸送装置はモーター外殻を含み、前記モーター外殻が、後側の前記脱水箱の後端面において前記動力軸の後方に固定的に設置され、前記モーター外殻の中にはモーター空間が設置され、前記動力軸の後端が前記モーター空間の中に伸びており、前記動力軸の後端には歯車が固定的に設置され、前記モーター空間の右壁の上方には第三モーターは固定的に設置され、前記第三モーターの左端には前記歯車と噛み合った半分の平歯車が伝動可能に連結され、前後両側の前記支持板の前後壁の間において右側の前記出入り口の右側には第二輸送輪が回転可能に設置され、前後両側の前記支持板の前後壁の間において左側の前記出入り口の左側には第三輸送輪が回転可能に設置され、前記第一輸送輪と、前記第二輸送輪と、前記第三輸送輪との間には、前記乾燥空間を通過する輸送ベルトが巻かれ、前記輸送ベルトの外端面には均一に配列された上昇輸送ブロックが固定的に設置されている。
【0014】
前記圧縮箱の右端面において前記圧縮入口に密着した下壁には受け板が固定的に設置され、前記受け板の右端が前記第三輸送輪の下方まで右上へ傾斜している。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の効果は:本願発明は回収された古紙を塊状に圧縮でき、輸送する体積を大いに小さくし、輸送コストを下げ、経済的利益を上げ、また、回収された古紙を塊状に圧縮する前に、脱水及び乾燥を素早く行え、圧縮された塊状の古紙の重量をできるだけ減らし、同じ体積の古紙を輸送する運搬車の安全性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0017】
図1図1は本願発明全体の構成概略図
図2図2図1におけるAの拡大概略図
図3図3図1におけるBの拡大概略図
図4図4図3におけるCーC方向の断面図
図5図5図1におけるDーD方向の断面図
図6図6図5におけるEーE方向の断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願発明は自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置に関し、主に古紙の脱水、乾燥及び圧縮作業に使用され、以下、本願発明図面を参照してさらなる説明をする。
【0019】
本願発明に記載の自動脱水及び自動圧縮が可能な古紙回収装置は、圧縮箱11を含み、前記圧縮箱11の中には圧縮空間12が設置され、前記圧縮空間12の右壁の上側には右方に開口した圧縮入口13が前記圧縮空間12と連通するように設置され、前記圧縮箱11の右端面において前記圧縮入口13の前後両側には支持板14が対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持板14において対向する側の端面が前記圧縮入口13の前後壁と同一平面上に位置し、前記支持板14の右側の下端には脱水箱15が固定的に設置され、前記脱水箱15の上端面には上方に開口した脱水空間16が設置され、前記脱水空間16の中には脱水装置101が設置され、前記脱水装置101は前記脱水空間16の前後壁に固定的に設置されたろ過板17を含み、前記脱水空間16の中において前記ろ過板17の上方には押出板19が左右スライド可能に設置され、前記押出板19が前記脱水空間16の中の古紙を押し出して脱水を行い、前記圧縮空間12の中及び前記支持板14の間には一つの乾燥圧縮装置102が設置され、前記乾燥圧縮装置102は前後両側の前記支持板14の上端の中央に固定的に設置された赤外線乾燥箱42を含み、前記赤外線乾燥箱42の中には乾燥空間43が設置され、前記乾燥空間43の左右壁には、開口方向が反対である出入り口44が対称となるようかつ前記乾燥空間43と連通するように設置され、前記乾燥空間43の上壁には均一に配列された赤外線発生器45が固定的に設置され、前記脱水装置101によって脱水した古紙は前記乾燥空間43に入った後、前記赤外線発生器45の熱放射によって古紙を乾燥し、前後両側の前記支持板14の間には輸送装置103が設置され、前記輸送装置103は間欠に作動して前記脱水装置101によって脱水した古紙を前記乾燥圧縮装置102の中に送り込み、前記輸送装置103は前記脱水空間16の左壁に前記脱水空間16と連通するように形成された上昇輸送溝39を含み、前記上昇輸送溝39の左側下方の前後壁の間には動力軸40が回転可能に設置され、前記動力軸40の外面には第一輸送輪41が固定的に設置されている。
【0020】
前記脱水装置101は前記脱水空間16の右壁に前記脱水空間16と連通するように設置された往復運動空間20を含み、前記往復運動空間20の下壁の中心には第一モーター21が固定的に設置され、前記第一モーター21の上端には回転盤22が伝動可能に連結され、前記回転盤22の上端面において円心から離れた一端には連結ロッド23が固定的に設置され、前記連結ロッド23の上端には押し引きロッド24が回転可能に設置され、前記押出板19の右端面が前記押し引きロッド24の左端に回転可能に連結されている。
【0021】
有益なように、前記脱水空間16の後壁の下方には後方に開口した排水孔18が前記脱水空間16と連通するように設置されている。
【0022】
有益なように、前記上昇輸送溝39の中において前記脱水空間16に密着した左側には、上端が前記上昇輸送溝39の前後壁の間に回転可能に連結された回転板25が回転可能に設置され、前記回転板25の前後両端面には開口方向が反対である引っ掛かりブロック空間26が対称となるように設置され、前記引っ掛かりブロック空間26の中には引っ掛かりブロック27が前後スライド可能に設置され、前記引っ掛かりブロック27において対称中心に近接した側の端面と前記引っ掛かりブロック空間26の側壁とが第一ばね28により固定的に連結され、前記上昇輸送溝39の前後壁及び前記引っ掛かりブロック空間26において対称中心から離れた一端には上方に開口したスライド溝29が連通するように形成され、前記スライド溝29の中にはプッシュロッド30が上下スライド可能に設置され、前記プッシュロッド30の下端は、前記スライド溝29の中に伸びた前記引っ掛かりブロック27と当接でき、前記脱水箱15の上端面において前記回転板25の右側には支持ブロック31が前後対称となるようかつ固定的に設置され、前記支持ブロック31の上端にはてこ32が回転可能に設置され、前記てこ32の回転中心の左側にはスライドレール33が前記てこ32を貫通するように設置され、前記スライドレール33の中にはスライドロッド34が左右スライド可能に設置され、前記プッシュロッド30の上端が外部に伸びて前記スライドロッド34に固定的に連結されている。
【0023】
有益なように、前記上昇輸送溝39の前後両壁には、前記回転板25の回転中心を円心とする弧状ばね溝37が対称となるようかつ前記回転板25と連通するように形成され、前記回転板25の前後両端面において前記弧状ばね溝37の内部と前記弧状ばね溝37の右壁とが第二ばね38により固定的に連結され、前記てこ32において対称中心から近接した側の端面、さらに当該端面において回転中心の右側の一端には固定板35が固定的に設置され、前記てこ32の下端において回転中心の右側と前記脱水箱15の上端面とが第三ばね70により固定的に連結され、前記押出板19の上端面の前後両端には固定ブロック36が固定的に設置され、前記押出板19が左方にスライドすると、前記固定ブロック36と前記固定板35とが当接する。
【0024】
前記乾燥圧縮装置102は、左右対称となって上方に開口した蒸気排出口46を含み、前記蒸気排出口46が前記乾燥空間43の上壁の左右両端に前記乾燥空間43と連通するように設置され、前記蒸気排出口46の中には蒸気排出管47が固定的に設置され、前記蒸気排出管47内部の上端には保護カバー51が固定的に設置され、前記蒸気排出管47の中には支持フレーム48が固定的に設置され、前記支持フレーム48の中心には第二モーター49が固定的に設置され、前記第二モーター49の上端にはファン50が伝動可能に連結されている。
【0025】
有益なように、前記圧縮空間12の上壁の中心には第一液圧アーム62が固定的に設置され、前記液圧アーム62の下端において前記圧縮空間12の中には圧縮板63が固定的に設置され、前記圧縮空間12内部の下端には、左端が前記圧縮空間12の前後壁に回転可能に連結された第一回転板64が回転可能に設置され、前記圧縮空間12の下壁には収納空間65が前記圧縮空間12と連通するように設置され、前記第一回転板64の下端面において前記収納空間65内部の左側には、右端が前記収納空間65の前後壁の間に回転可能に連結された第二液圧アーム66が回転可能に設置されている。
【0026】
有益なように、前記圧縮空間12の左壁の下端には左方に開口した回転空間67が前記圧縮空間12と連通するように設置され、前記回転空間67の中には、上端が前記回転空間67の前後壁に回転可能に連結された第二回転板68が回転可能に設置され、前記第二回転板68の左端面には、上端が前記圧縮箱11の左端面に回転可能に連結された第三液圧アーム69が回転可能に設置されている。
【0027】
前記輸送装置103はモーター外殻56を含み、前記モーター外殻56が、後側の前記脱水箱15の後端面において前記動力軸40の後方に固定的に設置され、前記モーター外殻56の中にはモーター空間57が設置され、前記動力軸40の後端が前記モーター空間57の中に伸びており、前記動力軸40の後端には歯車58が固定的に設置され、前記モーター空間57の右壁の上方には第三モーター59は固定的に設置され、前記第三モーター59の左端には前記歯車58と噛み合った半分の平歯車60が伝動可能に連結され、前後両側の前記支持板14の前後壁の間において右側の前記出入り口44の右側には第二輸送輪52が回転可能に設置され、前後両側の前記支持板14の前後壁の間において左側の前記出入り口44の左側には第三輸送輪53が回転可能に設置され、前記第一輸送輪41と、前記第二輸送輪52と、前記第三輸送輪53との間には、前記乾燥空間43を通過する輸送ベルト54が巻かれ、前記輸送ベルト54の外端面には均一に配列された上昇輸送ブロック55が固定的に設置されている。
【0028】
有益なように、前記圧縮箱11の右端面において前記圧縮入口13に密着した下壁には受け板61が固定的に設置され、前記受け板61の右端が前記第三輸送輪53の下方まで右上へ傾斜している。
【0029】
以下、図1〜6を合わせて本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0030】
はじめに、押出板19が右限界位置にあり、回転板25が鉛直状態にあり、引っ掛かりブロック27が隣のスライド溝29の中に伸びて回転板25の回転を妨げ、スライドロッド34がスライドレール33において右限界位置にあり、プッシュロッド30が上限界位置にあり、第一液圧アーム62が収縮状態にあり、第二液圧アーム66が収縮状態で収納空間65の中に収納され、第三液圧アーム69が長く伸びている状態にあり、第二回転板68が鉛直状態にある。
【0031】
作動する時、古紙は脱水空間16の中に入り、第一モーター21が作動して回転盤22を回転させ、回転盤22は連結ロッド23と押し引きロッド24によって押出板19を駆動して脱水空間16の中で左右往復に運動させ、押出板19に回転板25と共に古紙内部の水を押し出させ、押出板19が左方へ上端の固定ブロック36と固定板35とが当接するまでスライドするとき、てこ32は右端が上方に回転し、左端が下方に回転することで、てこ32がスライドロッド34によってプッシュロッド30を下方にスライドさせ、プッシュロッド30の下端が引っ掛かりブロック27に当接して引っ掛かりブロック27をスライド溝29から押し出し、スライド溝29が解放されて押出板19及び古紙によって押されて左方に回転し、古紙はスライドして上昇輸送溝39の中に落下し、押出板19が古紙を押し出すことによって排出された水はろ過板17を通過して脱水空間16の底部に落ちて排水孔18から排出され、押出板19が右方にスライドして固定板35との当接から離脱するとき、てこ32は第三ばね70の作用により右端が下降してプッシュロッド30を上昇させ、回転板25が第二ばね38の作用により鉛直状態に戻った時、引っ掛かりブロック27が第一ばね28の作用によりスライド溝29の中に弾かれて再び回転板25の回転を妨げ、古紙は上昇輸送溝39の中に落下した後、第三モーター59が作動して半分の平歯車60を回転させ、半分の平歯車60が歯車58と噛み合うとき、半分の平歯車60が古紙を上方に輸送し、乾燥空間43の中まで輸送すると、半分の平歯車60が歯車58と噛み合わなくなり、赤外線発生器45が熱放射を放出して内部の古紙を乾燥し、第二モーター49が作動してファン50を回転させ、ファン50が乾燥空間43内部の蒸気を速く排出し、半分の平歯車60が改めて歯車58と噛み合うとき、乾燥後の古紙は受け板61と圧縮入口13から圧縮空間12の中に落ち、半分の平歯車60が歯車58との噛合から離脱して次の古紙を乾燥し、この時、第一液圧アーム62が伸びて圧縮板63を下降させて圧縮空間12の中の古紙を圧縮し、圧縮完了後、第一液圧アーム62が縮んで圧縮板63を上限界位置に上昇させ、第三液圧アーム69が収縮して第二回転板68を左方に回転させ、第二液圧アーム66が伸びて第一回転板64を左方に回転させ、第一回転板64の上端面にある圧縮された塊状の古紙は前記圧縮空間12から落ち、第二液圧アーム66が収縮して第一回転板64を水平状態に戻らせ、第三液圧アーム69が伸びて第二回転板68を鉛直状態に戻らせ、この時、半分の平歯車60がもう一度歯車58と噛み合って次の乾燥及び圧縮を行う。
【0032】
上記の方式によって、当業者は本発明の範囲内で作業状況に基づいて様々な改変を加えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6