(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6853430
(24)【登録日】2021年3月16日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】ナノ材料多重製造装置
(51)【国際特許分類】
B22F 9/28 20060101AFI20210322BHJP
【FI】
B22F9/28 Z
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-40606(P2020-40606)
(22)【出願日】2020年3月10日
【審査請求日】2020年7月19日
(31)【優先権主張番号】201911177096.8
(32)【優先日】2019年11月26日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519454154
【氏名又は名称】▲し▼博翰帥労保用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】劉柏祥
【審査官】
米田 健志
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−246339(JP,A)
【文献】
特開2007−084849(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 9/00〜9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の上側には前記伝動空間と連通したボールミリング空間が設置され、前記伝動空間の下側には前記伝動空間と連通した昇降空間が設置され、前記伝動空間の左側には前記本体の中に固定的に連結された真空空間本体が固定的に設置され、前記真空空間本体の中には真空空間が設置され、前記伝動空間の中には機械伝動の伝動装置が設置され、
前記伝動装置は前記伝動空間の下側壁に固定的に装着された主モータを含み、前記主モータにはモータ軸が伝動できるように連結され、前記モータ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の右側壁には傘歯車軸が回転できるように連結され、前記傘歯車軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置され、前記傘歯車軸の左側には第一歯車が固定的に設置され、前記傘歯車軸の右側には第一プーリーが固定的に設置され、前記伝動空間の下側壁には固定板が固定的に設置され、前記固定板には吸気軸が回転できるように連結され、前記吸気軸の右側には前記第一歯車と噛み合った第二歯車が固定的に設置され、
前記本体の上側には入り口が設置され、前記真空空間の中には金属をガス化できるガス凝縮装置が設置され、前記ボールミリング空間の中には金属粒子を研磨できるボールミリング装置が設置されており、
前記伝動空間の左側壁には吸気ハウジングが固定的に設置され、前記吸気軸の左側が前記吸気ハウジングの右側壁と回転できるように連結され、前記吸気ハウジングの中には前記吸気軸の左側に固定的に連結された吸気輪が設置され、前記吸気輪の左側面には密封輪が固定的に設置され、前記吸気輪の中には等間隔に配置された六つの吸気板がスライドできるように連結され、前記吸気ハウジングの上側には排気板がヒンジにより連結されており、
前記ボールミリング装置は、前記ボールミリング空間の右側壁に回転できるように装着された第一輪軸を含み、前記第一輪軸には第一副輪が固定的に設置され、前記第一副輪と前記第一プーリーとの間には第一ベルトが連結され、前記第一輪軸の左側には自在継手がヒンジにより連結され、前記自在継手の左側にはボールミリング軸がヒンジにより連結され、前記ボールミリング空間の左側には前記本体の中に固定的に連結されたボールミリングハウジングが設置され、前記ボールミリングハウジングが前記ボールミリング軸と回転できるように連結され、前記ボールミリング軸の左側にはボールミリング輪が固定的に設置され、前記ボールミリング輪には対称のボールミリング連結ロッドが二つ固定的に設置され、前記ボールミリング連結ロッドが前記ボールミリングハウジングの中でスライドし、前記ボールミリング輪の中には等間隔に配置された三つボールミリングスライドロッドがスライドできるように連結され、各前記ボールミリングスライドロッドには研磨半分ボールが固定的に設置され、各前記ボールミリング連結ロッドにはボールミリング止めファンが固定的に設置され、前記ボールミリングハウジングの左側には斜め通路が固定的に設置されており、
前記ガス凝縮装置は、前記本体の上側に固定的に装着された液体窒素タンクを含み、前記液体窒素タンクの下側には液体窒素管が固定的に設置され、前記本体の左側には不活性気体タンクが固定的に設置され、前記不活性気体タンクの右側には前記真空空間本体と連通した気体管が固定的に設置され、前記真空空間の上側壁には冷却柱が固定的に設置され、前記冷却柱と前記液体窒素管との間には液体窒素密封リングが固定的に連結され、前記真空空間の下側には密封板がヒンジにより連結され、前記昇降空間と前記真空空間との間には昇降ロッドがスライドできるように連結され、前記昇降ロッドの上側にはスクレーパーリングが固定的に設置され、前記昇降ロッドと前記真空空間の下側壁との間には真空密封リングが固定的に設置され、前記昇降空間の下側壁には液圧装置が固定的に設置され、前記液圧装置には液圧ロッドが伝動できるように連結され、前記液圧ロッドの上側には前記昇降ロッドと固定的に連結された昇降長板が固定的に設置され、前記昇降長板と前記昇降空間の下側壁との間には昇降ばねが連結され、前記昇降空間の下側壁には収集鉢が固定的に設置され、前記収集鉢の前側には出口が設置され、前記収集鉢を取り出すことができ、前記吸気ハウジングの左側にはホッパー導管が固定的に設置され、前記ホッパー導管の左側には前記真空空間と連通した短管が固定的に設置され、前記斜め通路の下側には前記伝動空間の上側壁に固定的に連結された加熱ハウジングが設置され、前記加熱ハウジングの左側には前記加熱ハウジングと連通した長管が固定的に設置され、前記加熱ハウジングの中には高温加熱器が固定的に設置され、前記高温加熱器には加熱鉢が固定的に設置され、前記加熱ハウジングの上側には密封液圧シリンダーが固定的に設置され、前記密封液圧シリンダーには密封液圧ロッドが伝動できるように連結され、前記密封液圧ロッドの右側には前記斜め通路の中でスライドする密封押し板が固定的に設置されていることを特徴とするナノ材料多重製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナノ材料製造分野を取り上げて、具体的にはナノ材料多重製造装置である。
【背景技術】
【0002】
現在、社会の発展と伴い、ナノ材料が幅広く応用され、既存のナノ材料を製造する高エネルギーボールミリングは高エネルギーボールにより金属材料の表面をぶつかり、ナノ結晶の純金属と、非混和性固溶ナノ結晶と、ナノ非晶と、ナノ金属間化合物及びナノ金属−セラミック複合材料を製造し、しかし、製造された結晶のサイズが均一ではなく、粒子サイズの分類が難しいという問題があり、また、ガス凝縮法によって製造されたナノ粒子は、良好な結晶性と清浄な表面を持ち、均一な粒子サイズと、狭い粒子サイズ分布を持ち、簡単に制御できるが、製造効率が低く、産出量が低いなどの問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102883798号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的はナノ材料多重製造装置を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ナノ材料多重製造装置は、本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の上側には前記伝動空間と連通したボールミリング空間が設置され、前記伝動空間の下側には前記伝動空間と連通した昇降空間が設置され、前記伝動空間の左側には前記本体の中に固定的に連結された真空空間本体が固定的に設置され、前記真空空間本体の中には真空空間が設置され、前記伝動空間の中には機械伝動の伝動装置が設置され、
前記伝動装置は前記伝動空間の下側壁に固定的に装着された主モータを含み、前記主モータにはモータ軸が伝動できるように連結され、前記モータ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の右側壁には傘歯車軸が回転できるように連結され、前記傘歯車軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置され、前記傘歯車軸の左側には第一歯車が固定的に設置され、前記傘歯車軸の右側には第一プーリーが固定的に設置され、前記伝動空間の下側壁には固定板が固定的に設置され、前記固定板には吸気軸が回転できるように連結され、前記吸気軸の右側には前記第一歯車と噛み合った第二歯車が固定的に設置され、
前記本体の上側には入り口が設置され、前記真空空間の中には金属をガス化できるガス凝縮装置が設置され、前記ボールミリング空間の中には金属粒子を研磨できるボールミリング装置が設置されている。
【0006】
前記伝動空間の左側壁には吸気ハウジングが固定的に設置され、前記吸気軸の左側が前記吸気ハウジングの右側壁と回転できるように連結され、前記吸気ハウジングの中には前記吸気軸の左側に固定的に連結された吸気輪が設置され、前記吸気輪の左側面には密封輪が固定的に設置され、前記吸気輪の中には等間隔に配置された六つの吸気板がスライドできるように連結され、前記吸気ハウジングの上側には排気板がヒンジにより連結されている。
【0007】
前記ボールミリング装置は、前記ボールミリング空間の右側壁に回転できるように装着された第一輪軸を含み、前記第一輪軸には第一副輪が固定的に設置され、前記第一副輪と前記第一プーリーとの間には第一ベルトが連結され、前記第一輪軸の左側には自在継手がヒンジにより連結され、前記自在継手の左側にはボールミリング軸がヒンジにより連結され、前記ボールミリング空間の左側には前記本体の中に固定的に連結されたボールミリングハウジングが設置され、前記ボールミリングハウジングが前記ボールミリング軸と回転できるように連結され、前記ボールミリング軸の左側にはボールミリング輪が固定的に設置され、前記ボールミリング輪には対称のボールミリング連結ロッドが二つ固定的に設置され、前記ボールミリング連結ロッドが前記ボールミリングハウジングの中でスライドし、前記ボールミリング輪の中には等間隔に配置された三つボールミリングスライドロッドがスライドできるように連結され、各前記ボールミリングスライドロッドには研磨半分ボールが固定的に設置され、各前記ボールミリング連結ロッドにはボールミリング止めファンが固定的に設置され、前記ボールミリングハウジングの左側には斜め通路が固定的に設置されている。
【0008】
前記ガス凝縮装置は、前記本体の上側に固定的に装着された液体窒素タンクを含み、前記液体窒素タンクの下側には液体窒素管が固定的に設置され、前記本体の左側には不活性気体タンクが固定的に設置され、前記不活性気体タンクの右側には前記真空空間本体と連通した気体管が固定的に設置され、前記真空空間の上側壁には冷却柱が固定的に設置され、前記冷却柱と前記液体窒素管との間には液体窒素密封リングが固定的に連結され、前記真空空間の下側には密封板がヒンジにより連結され、前記昇降空間と前記真空空間との間には昇降ロッドがスライドできるように連結され、前記昇降ロッドの上側にはスクレーパーリングが固定的に設置され、前記昇降ロッドと前記真空空間の下側壁との間には真空密封リングが固定的に設置され、前記昇降空間の下側壁には液圧装置が固定的に設置され、前記液圧装置には液圧ロッドが伝動できるように連結され、前記液圧ロッドの上側には前記昇降ロッドと固定的に連結された昇降長板が固定的に設置され、前記昇降長板と前記昇降空間の下側壁との間には昇降ばねが連結され、前記昇降空間の下側壁には収集鉢が固定的に設置され、前記収集鉢の前側には出口が設置され、前記収集鉢を取り出すことができ、前記吸気ハウジングの左側にはホッパー導管が固定的に設置され、前記ホッパー導管の左側には前記真空空間と連通した短管が固定的に設置され、前記斜め通路の下側には前記伝動空間の上側壁に固定的に連結された加熱ハウジングが設置され、前記加熱ハウジングの左側には前記加熱ハウジングと連通した長管が固定的に設置され、前記加熱ハウジングの中には高温加熱器が固定的に設置され、前記高温加熱器には加熱鉢が固定的に設置され、前記加熱ハウジングの上側には密封液圧シリンダーが固定的に設置され、前記密封液圧シリンダーには密封液圧ロッドが伝動できるように連結され、前記密封液圧ロッドの右側には前記斜め通路の中でスライドする密封押し板が固定的に設置されている。
【発明の効果】
【0009】
本願発明の有益的な効果は:本願発明の装置は簡単に粒子サイズが均一なナノ粒子を製造でき、ボールミリング装置は粒子の表面をナノ化にし、耐摩耗性と耐腐食性を向上させることができ、表面と本体の材料は同じ材料であり、表面の剥離の問題がなく、工芸が簡単であり、操作成分が継続的に調整でき、製造効率が高く、方法は単純で実用的であり、ガス凝縮装置は、不均一な粒子をガス化および凝縮して良好な結晶粒子を形成し、均一なサイズを確保し、最終的に製造されたナノ粒子を収集し、伝動装置は動力を機械構造により他の装置に送り、装置が互いに協働してナノ材料を製造し、また、ボールミリング装置の粒子のナノ化によりガス凝縮装置での加熱温度が低下し、粒子を完全にガス化でき、製造効率が向上し、本願発明は製造されたナノ粒子の品質を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
下記に
図1〜3をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0011】
【
図1】
図1は本願発明の全体全断面の正面構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜3を参照し、ナノ材料多重製造装置は、本体10を含み、前記本体10の中には伝動空間62が設置され、前記伝動空間62の上側には前記伝動空間62と連通したボールミリング空間61が設置され、前記伝動空間62の下側には前記伝動空間62と連通した昇降空間63が設置され、前記伝動空間62の左側には前記本体10の中に固定的に連結された真空空間本体59が固定的に設置され、前記真空空間本体59の中には真空空間60が設置され、前記伝動空間62の中には機械伝動の伝動装置67が設置され、前記伝動装置67は前記伝動空間62の下側壁に固定的に装着された主モータ11を含み、前記主モータ11にはモータ軸12が伝動できるように連結され、前記モータ軸12には第一傘歯車13が固定的に設置され、前記伝動空間62の右側壁には傘歯車軸15が回転できるように連結され、前記傘歯車軸15には前記第一傘歯車13と噛み合った第二傘歯車14が固定的に設置され、前記傘歯車軸15の左側には第一歯車24が固定的に設置され、前記傘歯車軸15の右側には第一プーリー16が固定的に設置され、前記伝動空間62の下側壁には固定板22が固定的に設置され、前記固定板22には吸気軸25が回転できるように連結され、前記吸気軸25の右側には前記第一歯車24と噛み合った第二歯車23が固定的に設置され、前記本体10の上側には入り口64が設置され、前記真空空間60の中には金属をガス化できるガス凝縮装置66が設置され、前記ボールミリング空間61の中には金属粒子を研磨できるボールミリング装置65が設置されている。
【0013】
前記伝動空間62の左側壁には吸気ハウジング31が固定的に設置され、前記吸気軸25の左側が前記吸気ハウジング31の右側壁と回転できるように連結され、前記吸気ハウジング31の中には前記吸気軸25の左側に固定的に連結された吸気輪29が設置され、前記吸気輪29の左側面には密封輪30が固定的に設置され、前記吸気輪29の中には等間隔に配置された六つの吸気板28がスライドできるように連結され、前記吸気ハウジング31の上側には排気板68がヒンジにより連結され、前記主モータ11が始動されるとき、前記モータ軸12が回転して前記第一傘歯車13を回転連動させ、前記第二傘歯車14と前記第一プーリー16と前記第一歯車24が連動して回転し、したがって前記第二歯車23と前記吸気輪29を回転させ、前記吸気板28が前記吸気輪29の中でスライドし、下側の前記吸気板28が重力と遠心力の作用により前記吸気ハウジング31の下側壁と密接し、下側の隣接の二つの前記吸気板28の間が密封空間を形成し、気体が前記排気板68によって排出され、前記排気板68が前記吸気ハウジング31内の気体に押されて外部へ回転し、前記真空空間60の中の空気をすべて排出する。
【0014】
前記ボールミリング装置65は、前記ボールミリング空間61の右側壁に回転できるように装着された第一輪軸19を含み、前記第一輪軸19には第一副輪18が固定的に設置され、前記第一副輪18と前記第一プーリー16との間には第一ベルト17が連結され、前記第一輪軸19の左側には自在継手20がヒンジにより連結され、前記自在継手20の左側にはボールミリング軸21がヒンジにより連結され、前記ボールミリング空間61の左側には前記本体10の中に固定的に連結されたボールミリングハウジング47が設置され、前記ボールミリングハウジング47が前記ボールミリング軸21と回転できるように連結され、前記ボールミリング軸21の左側にはボールミリング輪49が固定的に設置され、前記ボールミリング輪49には対称のボールミリング連結ロッド50が二つ固定的に設置され、前記ボールミリング連結ロッド50が前記ボールミリングハウジング47の中でスライドし、前記ボールミリング輪49の中には等間隔に配置された三つボールミリングスライドロッド58がスライドできるように連結され、各前記ボールミリングスライドロッド58には研磨半分ボール48が固定的に設置され、各前記ボールミリング連結ロッド50にはボールミリング止めファン51が固定的に設置され、前記ボールミリングハウジング47の左側には斜め通路52が固定的に設置され、これにより金属粒子を前記長管54から入れ、前記第一プーリー16が前記第一ベルト17により前記第一副輪18を回転させ、前記自在継手20が前記ボールミリング軸21と前記ボールミリング輪49を回転させ、重力と回転遠心力の作用により、下側の前記ボールミリングスライドロッド58が下方へスライドすると同時に対応の前記研磨半分ボール48が前記ボールミリングハウジング47と密接して金属粒子を押して研磨し、ナノサイズの粒子を生成し、前記ボールミリング止めファン51が前記ボールミリングスライドロッド58と共に回転し、下方へスライドしている金属粒子を止め、粒子が前記ボールミリングハウジング47の中で十分に研磨され、そして、前記主モータ11を反転させ、前記ボールミリング止めファン51を逆方向に回転させ、研磨された金属粒子を前記斜め通路52の中に送って落下させる。
【0015】
前記ガス凝縮装置66は、前記本体10の上側に固定的に装着された液体窒素タンク45を含み、前記液体窒素タンク45の下側には液体窒素管43が固定的に設置され、前記本体10の左側には不活性気体タンク37が固定的に設置され、前記不活性気体タンク37の右側には前記真空空間本体59と連通した気体管38が固定的に設置され、前記真空空間60の上側壁には冷却柱42が固定的に設置され、前記冷却柱42と前記液体窒素管43との間には液体窒素密封リング44が固定的に連結され、前記真空空間60の下側には密封板57がヒンジにより連結され、前記昇降空間63と前記真空空間60との間には昇降ロッド39がスライドできるように連結され、前記昇降ロッド39の上側にはスクレーパーリング41が固定的に設置され、前記昇降ロッド39と前記真空空間60の下側壁との間には真空密封リング40が固定的に設置され、前記昇降空間63の下側壁には液圧装置26が固定的に設置され、前記液圧装置26には液圧ロッド27が伝動できるように連結され、前記液圧ロッド27の上側には前記昇降ロッド39と固定的に連結された昇降長板36が固定的に設置され、前記昇降長板36と前記昇降空間63の下側壁との間には昇降ばね35が連結され、前記昇降空間63の下側壁には収集鉢34が固定的に設置され、前記収集鉢34の前側には出口が設置され、前記収集鉢34を取り出すことができ、前記吸気ハウジング31の左側にはホッパー導管32が固定的に設置され、前記ホッパー導管32の左側には前記真空空間60と連通した短管33が固定的に設置され、前記斜め通路52の下側には前記伝動空間62の上側壁に固定的に連結された加熱ハウジング53が設置され、前記加熱ハウジング53の左側には前記加熱ハウジング53と連通した長管54が固定的に設置され、前記加熱ハウジング53の中には高温加熱器55が固定的に設置され、前記高温加熱器55には加熱鉢56が固定的に設置され、前記加熱ハウジング53の上側には密封液圧シリンダー70が固定的に設置され、前記密封液圧シリンダー70には密封液圧ロッド71が伝動できるように連結され、前記密封液圧ロッド71の右側には前記斜め通路52の中でスライドする密封押し板72が固定的に設置され、これにより前記不活性気体タンク37と前記液体窒素タンク45を始動し、前記不活性気体タンク37の中の不活性気体が前記気体管38により前記真空空間本体59の中に入り、前記液体窒素タンク45の中の液体窒素が前記液体窒素管43により前記冷却柱42の中に入り、前記冷却柱42が冷却され、低温を維持し、研磨された粒子が前記加熱ハウジング53の中に入って前記加熱鉢56の中に落ちると、前記密封液圧シリンダー70を始動し、前記密封液圧ロッド71と前記密封押し板72を押し、前記斜め通路52と前記加熱ハウジング53とを離隔し、前記真空空間60が真空を形成し、前記真空空間60の中の負圧が前記密封板57を閉め、前記真空空間60が密封状態になり、前記主モータ11を止め、前記高温加熱器55を始動し、前記加熱鉢56を高温加熱し、前記加熱鉢56の中の粒子をガス化して前記長管54により前記真空空間本体59の中に入らせ、ガス化された粒子が不活性気体とぶつかって冷却して凝縮し、前記冷却柱42にナノ粒子を形成し、そして前記液圧装置26を始動し、前記液圧ロッド27を押し、前記昇降長板36と前記昇降ロッド39が押されて上下に移動し、前記スクレーパーリング41が前記冷却柱42にあるナノ粒子を掻き取り、粒子が円錐形口46の中に落ち、前記収集鉢34の中に入り、ナノ粒子の製造収集を完成する。
【0016】
初期状態では、主モータ11と、液圧装置26と、密封液圧シリンダー70及び高温加熱器55が始動されていなく、真空空間60の中は正常の気圧である。
【0017】
ナノ材料を製造するとき、主モータ11が始動されるとき、モータ軸12が回転して第二歯車23と吸気輪29を回転させ、吸気板28が吸気輪29の中でスライドし、下側の吸気板28が重力と遠心力の作用により吸気ハウジング31の下側壁と密接し、下側の隣接の二つの吸気板28の間が密封空間を形成し、気体が排気板68によって排出され、排気板68が吸気ハウジング31内の気体に押されて外部へ回転し、真空空間60の中の空気をすべて排出し、金属粒子を長管54から入れ、第一プーリー16が第一ベルト17により第一副輪18を回転させ、自在継手20がボールミリング軸21とボールミリング輪49を回転させ、重力と回転遠心力の作用により、下側のボールミリングスライドロッド58が下方へスライドし、同時に対応となる研磨半分ボール48がボールミリングハウジング47と密接して金属粒子を押して研磨し、ナノサイズの粒子を生成し、ボールミリング止めファン51がボールミリングスライドロッド58と共に回転し、下方へスライドしている金属粒子を止め、粒子がボールミリングハウジング47の中で十分に研磨され、そして、主モータ11を反転させ、ボールミリング止めファン51を逆方向に回転させ、研磨された金属粒子を斜め通路52の中に送って落下させ、不活性気体タンク37と液体窒素タンク45を始動し、不活性気体タンク37の中の不活性気体が気体管38により真空空間本体59の中に入り、液体窒素タンク45の中の液体窒素が液体窒素管43により冷却柱42の中に入り、冷却柱42が冷却され、低温を維持し、研磨された粒子が加熱ハウジング53の中に入って加熱鉢56の中に落ちると、密封液圧シリンダー70を始動し、密封液圧ロッド71と密封押し板72を押し、斜め通路52と加熱ハウジング53とを離隔し、真空空間60が真空を形成し、真空空間60の中の負圧が密封板57を閉め、真空空間60が密封状態になり、主モータ11を止め、高温加熱器55を始動し、加熱鉢56を高温加熱し、加熱鉢56の中の粒子をガス化し、そして長管54により真空空間本体59の中に入り、ガス化された粒子が不活性気体とぶつかって冷却して凝縮し、冷却柱42にナノ粒子を形成し、そして液圧装置26を始動し、液圧ロッド27を押し、昇降長板36と昇降ロッド39が押されて上下に移動し、スクレーパーリング41が冷却柱42にあるナノ粒子を掻き取り、粒子が円錐形口46の中に落ち、収集鉢34の中に入り、ナノ粒子の製造収集を完成する。
【0018】
以上に述べたのはただ本願発明の具体的な実施方式で、しかし本願発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本願発明の保護範囲にカバーされる。だから本願発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。
【要約】
【課題】本発明はナノ材料多重製造装置を開示した。
【解決手段】
本体を含み、前記本体の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の上側には前記伝動空間と連通したボールミリング空間が設置され、前記伝動空間の下側には前記伝動空間と連通した昇降空間が設置され、前記伝動空間の左側には前記本体の中に固定的に連結された真空空間本体が固定的に設置され、前記真空空間本体の中には真空空間が設置され、前記伝動空間の中には機械伝動の伝動装置が設置され、前記伝動装置は前記伝動空間の下側壁に固定的に装着された主モータを含み、前記主モータにはモータ軸が伝動できるように連結され、前記モータ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の右側壁には傘歯車軸が回転できるように連結され、前記傘歯車軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置されている。
【選択図】
図1