特許第6853747号(P6853747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6853747-点検報告書作成システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6853747
(24)【登録日】2021年3月16日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】点検報告書作成システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20210322BHJP
【FI】
   G06Q50/16 300
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-146202(P2017-146202)
(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公開番号】特開2019-28642(P2019-28642A)
(43)【公開日】2019年2月21日
【審査請求日】2020年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100161230
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雅博
(72)【発明者】
【氏名】植月 英貴
【審査官】 松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−109704(JP,A)
【文献】 特開平07−262271(JP,A)
【文献】 特開平11−161324(JP,A)
【文献】 特開2011−008764(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0011478(US,A1)
【文献】 特開2015−225467(JP,A)
【文献】 Smart Attack 査定/見積業務の決定版!!,Solution Japan 2015,日本,2015年12月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物についての点検結果を建物ユーザに報告するための点検報告書を作成する点検報告書作成システムであって、
前記建物において点検を行う点検箇所を撮影するための撮影装置と、
その撮影装置で撮影された前記点検箇所の画像である点検画像を表示する表示画面を有する携帯式のディスプレイ装置と、
前記撮影装置で撮影された前記点検画像を用いて前記点検報告書を作成するための報告書作成装置と、を備え、
前記ディスプレイ装置は、
前記表示画面に表示された前記点検画像についての確認事項を入力可能な入力手段と、
前記表示画面に表示された前記点検画像を記憶するとともに、前記点検画像について前記確認事項が入力されている場合にはその確認事項を当該点検画像と対応付けて記憶する記憶手段と、を有し、
前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記建物ユーザより前記点検画像についての確認が得られたことを示すユーザ確認事項が含まれており、
前記報告書作成装置は、前記ディスプレイ装置の前記記憶手段に記憶されている前記点検画像のうち、前記ユーザ確認事項が対応付けられた前記点検画像に基づき前記点検報告書を作成することを特徴とする点検報告書作成システム。
【請求項2】
前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記ディスプレイ装置の前記表示画面に表示された前記点検画像に係る点検箇所の品質状態に関する品質確認事項が含まれており、
前記記憶手段は、前記入力手段により前記点検画像についての品質確認事項が入力された場合には、その品質確認事項を当該点検画像と対応付けて記憶し、
前記報告書作成装置は、前記記憶手段に記憶されている前記点検画像に対応付けられた前記品質確認事項に基づき、前記点検報告書を作成することを特徴とする請求項1に記載の点検報告書作成システム。
【請求項3】
前記ディスプレイ装置は、前記表示画面に前記点検画像を表示させる際、その点検画像についての確認事項を入力するための入力欄を併せて表示させる機能を有しており、
前記入力手段は、前記入力欄に対して前記確認事項を入力する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の点検報告書作成システム。
【請求項4】
前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記点検画像に係る点検箇所が前記建物におけるいずれの部位であるかを示す点検部位情報が含まれており、
前記記憶手段は、前記入力手段により前記点検画像についての点検部位情報が入力された場合には、その点検部位情報を当該点検画像と対応付けて記憶し、
前記報告書作成装置にて作成される前記点検報告書にはあらかじめ前記建物の点検部位ごとに前記点検画像を貼り付ける画像貼付領域が定められており、
前記報告書作成装置は、前記点検報告書の作成に際し、前記記憶手段に記憶されている前記点検画像に対応付けられた前記点検部位情報に基づき、当該点検画像を前記画像貼付領域に貼り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の点検報告書作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物についての点検結果を建物ユーザに報告するための点検報告書を作成する点検報告書作成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅販売会社では、ユーザ(建物ユーザ)に建物を販売した後、その販売した建物について継続して保守点検(例えば定期点検)を行うことがある。
【0003】
建物の点検作業では、点検作業者が建物の点検箇所について目視で確認(品質確認)を行ったり、点検箇所をカメラにより撮影しその撮影した画像を基に確認を行ったりする。例えば特許文献1には、カメラで撮影した点検箇所の画像をモニタに表示し、そのモニタ上で当該点検箇所の確認を行う方法が開示されている。
【0004】
ところで、住宅販売会社では、建物の点検を終えた後、その点検結果をユーザに報告すべく点検報告書を作成する場合がある。この場合、点検報告書の作成に際しては、建物点検時に撮影した点検箇所の画像を用いることが多い。つまり、建物点検時に撮影した点検箇所の画像を点検報告書に載せることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−86483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、点検報告書に載せた画像がユーザにとってわかりにくい画像となっている場合には、ユーザに点検箇所の状態をきちんと理解してもらえない場合が想定される。その場合、ユーザにとってわかりにくい点検報告書となってしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建物ユーザにとってわかり易い点検報告書を作成することができる点検報告書作成システムを提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、第1の発明の点検報告書作成システムは、建物についての点検結果を建物ユーザに報告するための点検報告書を作成する点検報告書作成システムであって、前記建物において点検を行う点検箇所を撮影するための撮影装置と、その撮影装置で撮影された前記点検箇所の画像である点検画像を表示する表示画面を有する携帯式のディスプレイ装置と、前記撮影装置で撮影された前記点検画像を用いて前記点検報告書を作成するための報告書作成装置と、を備え、前記ディスプレイ装置は、前記表示画面に表示された前記点検画像についての確認事項を入力可能な入力手段と、前記表示画面に表示された前記点検画像を記憶するとともに、前記点検画像について前記確認事項が入力されている場合にはその確認事項を当該点検画像と対応付けて記憶する記憶手段と、を有し、前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記建物ユーザより前記点検画像についての確認が得られたことを示すユーザ確認事項が含まれており、前記報告書作成装置は、前記ディスプレイ装置の前記記憶手段に記憶されている前記点検画像のうち、前記ユーザ確認事項が対応付けられた前記点検画像に基づき前記点検報告書を作成することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、建物点検時に建物における点検箇所が撮影装置により撮影されると、その撮影された点検箇所の画像(点検画像)がディスプレイ装置の表示画面に表示される。このため、点検作業者は、表示された点検画像を建物ユーザに見せて、建物ユーザに点検箇所の状態(例えば品質状態)を確認してもらうことができる。
【0010】
また、ディスプレイ装置には、表示された点検画像についての確認事項を入力可能な入力手段が設けられ、その入力手段により確認事項が入力されると、ディスプレイ装置の記憶手段には、ディスプレイ装置に表示された点検画像とともに、上記入力された確認事項が当該点検画像と対応付けられて記憶されるようになっている。ここで、入力可能な確認事項にはユーザ確認事項が含まれており、建物ユーザに点検画像を見せて建物ユーザから点検画像についての確認を得られた場合(例えば、点検箇所の品質状態を確認(理解)してもらえた場合)には、当該点検画像についてユーザ確認事項を入力できるようになっている。この入力は、点検作業者が行ってもよいし建物ユーザに行ってもらってもよい。ユーザ確認事項が入力されると、記憶手段にはそのユーザ確認事項が上記点検画像に対応付けられて記憶される。そして、報告書作成装置では、記憶手段に記憶されている点検画像のうち、ユーザ確認事項が対応付けられた点検画像に基づき、点検報告書が作成される。これにより、点検報告書に建物ユーザから確認が得られた点検画像を載せることができるため、建物ユーザにとってわかり易い点検報告書を作成することができる。
【0011】
また、従来は、点検報告書の作成に際し、撮影装置で撮影された複数の点検画像の中から、点検報告書に載せる点検画像を選ぶ(セレクトする)作業が生じていたが、上記の構成によれば、ユーザ確認事項が付された点検画像に基づき点検報告書が作成されるため、点検画像をセレクトする煩わしい作業を減らすことができる。そのため、点検報告書の作成作業について負荷軽減を図ることができる。
【0012】
第2の発明の点検報告書作成システムは、第1の発明において、前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記ディスプレイ装置の前記表示画面に表示された前記点検画像に係る点検箇所の品質状態に関する品質確認事項が含まれており、前記記憶手段は、前記入力手段により前記点検画像についての品質確認事項が入力された場合には、その品質確認事項を当該点検画像と対応付けて記憶し、前記報告書作成装置は、前記記憶手段に記憶されている前記点検画像に対応付けられた前記品質確認事項に基づき、前記点検報告書を作成することを特徴とする。
【0013】
点検報告書には、建物において点検を行った点検箇所の画像(つまり点検画像)が載せられることに加え、その点検箇所の品質状態に関する評価(例えば○×△の評価)が記載されることが多い。そこで本発明では、ディスプレイ装置に表示された点検画像に係る点検箇所の品質状態に関する品質確認事項を入力手段により入力できるようにし、そして、品質確認事項が入力された場合にはその品質確認事項を当該点検画像と対応付けて記憶手段に記憶するようにしている。そして、報告書作成装置にて点検報告書を作成する際には、記憶手段に記憶された品質確認事項に基づき点検報告書を作成するようにしている。これにより、建物点検時に点検画像について品質確認事項の入力を行えば、それを反映させて点検報告書が作成されるため、点検報告書の作成に際し報告書作成者が点検箇所の品質評価を手入力する手間を減らすことができる。そのため、点検報告書の作成作業について負荷軽減をより図ることができる。
【0014】
第3の発明の点検報告書作成システムは、第1又は第2の発明において、前記ディスプレイ装置は、前記表示画面に前記点検画像を表示させる際、その点検画像についての確認事項を入力するための入力欄を併せて表示させる機能を有しており、前記入力手段は、前記入力欄に対して前記確認事項を入力する手段であることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、ディスプレイ装置の表示画面に点検画像が表示されると、それに併せて、その点検画像の確認事項を入力するための入力欄が表示画面に表示される。この場合、表示画面に表示された点検画像を見ながら、その点検画像の確認事項を入力欄に入力することができるため、建物点検時に点検画像についての確認事項を入力する上で好都合となる。
【0016】
第4の発明の点検報告書作成システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記入力手段により入力可能な確認事項には、前記点検画像に係る点検箇所が前記建物におけるいずれの部位であるかを示す点検部位情報が含まれており、前記記憶手段は、前記入力手段により前記点検画像についての点検部位情報が入力された場合には、その点検部位情報を当該点検画像と対応付けて記憶し、前記報告書作成装置にて作成される前記点検報告書にはあらかじめ前記建物の点検部位ごとに前記点検画像を貼り付ける画像貼付領域が定められており、前記報告書作成装置は、前記点検報告書の作成に際し、前記記憶手段に記憶されている前記点検画像に対応付けられた前記点検部位情報に基づき、当該点検画像を前記画像貼付領域に貼り付けることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、点検報告書の作成に際し、点検画像がその点検画像に対応付けられた点検部位情報に基づき、点検報告書における所定の画像貼付領域に貼り付けられる。この場合、点検報告書の作成時に点検画像の貼付位置を調整するといった面倒な作業を減らすことができるため、点検報告書の作成作業についてより一層負荷軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】点検報告書作成システムの電気的構成を示す図。
図2】住宅の点検作業の様子を示す斜視図。
図3】ディスプレイ装置の表示画面に点検画像が表示された状態を示す図。
図4】点検報告書を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、住宅販売会社(住宅点検業者)がユーザ(建物ユーザ)に住宅を販売した後、その住宅について定期点検を行うことを想定している。そして、住宅販売会社が定期点検を行った後、その定期点検の結果をユーザに報告すべく点検報告書を作成することを想定している。本実施形態では、その点検報告書を作成するための点検報告書作成システムについて具体化しており、以下においてはその点検報告書作成システムについて説明する。図1は、点検報告書作成システムの電気的構成を示す図である。
【0020】
図1に示すように、点検報告書作成システムは、点検対象である住宅Xの点検箇所を撮影するためのカメラ11と、そのカメラ11により撮影された点検箇所の画像を表示させるディスプレイ装置12と、住宅販売会社に設けられた報告書作成装置13とを備える。カメラ11は、例えばデジタルカメラからなり、撮影装置に相当する。カメラ11は、点検箇所が住宅Xの屋根である場合、図2に示すように、操作棒19の先端部に取り付けられて用いられる。この場合、操作棒19が立ち上げられることで、カメラ11が屋根と同じ高さ又はそれよりも上方に配置され、その配置状態でカメラ11により屋根の撮影が行われる。
【0021】
ディスプレイ装置12は、iPad(登録商標)等のタブレット型の携帯端末からなり、住宅販売会社の点検作業者により携帯可能となっている。ディスプレイ装置12は、タッチパネル式の表示画面15を有しており、表示画面15上でのタッチ操作により各種情報を入力可能となっている(図3も参照)。
【0022】
ディスプレイ装置12は、表示画面15上に各種情報を表示させる制御部16と、表示画面15上に表示させた画像等を記憶する記憶部17とを有している。ディスプレイ装置12は、点検作業者により点検対象である住宅X(現場)に持ち込まれ、現場においてカメラ11と通信線21を介して接続される。この場合、カメラ11により住宅Xの点検箇所が撮影されると、その撮影された点検箇所の画像がカメラ11から通信線21を介してディスプレイ装置12に取り込まれる(送信される)。そして、点検箇所の画像がディスプレイ装置12に取り込まれると、制御部16が、その取り込まれた点検箇所の画像を表示画面15に表示させるとともに、その表示させた点検箇所の画像を記憶部17に記憶する。なお、通信線21は、カメラ11及びディスプレイ装置12にそれぞれ着脱可能に接続される。また、記憶部17が記憶手段に相当する。
【0023】
また、本実施形態では、ディスプレイ装置12がカメラ11と接続された状態で、ディスプレイ装置12からの操作によりカメラ11による撮影を行えるようになっている。例えば、ディスプレイ装置12には、カメラ11が接続されるとそれに基づき表示画面15上に撮影開始キーを表示するキー表示機能が設けられ、その撮影開始キーが操作(タッチ操作)されるとカメラ11による撮影が行われるようになっている。これにより、カメラ11が操作棒19に取り付けられて高所カメラとして用いられる際にも、地上からの操作でカメラ11による撮影が可能となっている。
【0024】
報告書作成装置13は、パーソナルコンピュータにより構成されている。報告書作成装置13は、点検報告書を作成する作成処理等を行う制御部23と、点検報告書の作成に必要な各種情報を記憶する記憶部24とを有している。報告書作成装置13には、ディスプレイ装置12を通信線25を介して接続することが可能となっている。これにより、住宅Xの点検が終了した後、ディスプレイ装置12の記憶部17に記憶された点検箇所の画像等を通信線25を介して報告書作成装置13に取り込むこと(送信すること)が可能となっている。そして、報告書作成装置13に点検箇所の画像等が取り込まれると、制御部23が、その取り込まれた画像等に基づき点検報告書を作成する処理を行うようになっている。なお、通信線25は、報告書作成装置13及びディスプレイ装置12にそれぞれ着脱可能に接続されるようになっている。
【0025】
続いて、住宅販売会社の点検作業者が住宅Xを点検(定期点検)する際の作業の流れとともに、本点検報告書作成システムの内容についてより詳しく説明する。
【0026】
住宅Xの定期点検において、点検が行われる点検箇所は予め定められている。定期点検では、住宅販売会社の点検作業者が、その定められた点検箇所について順次点検を行っていく。点検作業に際し、点検作業者は住宅Xの点検箇所についてユーザとともに確認を行っていく。この際、目視での確認の他、双眼鏡やルーペ等を用いて確認を行っていく。また、点検作業者Tはカメラ11により点検箇所を撮影し、その撮影した点検箇所の画像をディスプレイ装置12の表示画面15に表示させる。そして、点検作業者Tは表示画面15に表示された点検箇所の画像(以下、点検画像という)を自ら確認するとともに、その点検画像をユーザUに見せユーザUにも確認してもらう(図2参照)。
【0027】
図3には、ディスプレイ装置12の表示画面15に点検画像が表示された状態を示している。図3の例では、カメラ11(高所カメラ)により住宅Xの屋根M(点検箇所)が撮影され、その撮影された屋根Mの画像(点検画像)がディスプレイ装置12の表示画面15に表示されている。この例では、屋根Mの一部に瓦の割れが生じており、その瓦の割れが生じている箇所が符号Sで示されている。
【0028】
図3に示すように、ディスプレイ装置12の表示画面15には、住宅Xの点検画像に加え、その点検画像に関する確認事項をチェックするためのチェック欄26〜29が表示される。以下、そのチェック欄26〜29に関して説明する。
【0029】
ディスプレイ装置12の制御部16は、表示画面15に点検画像を表示させる際、その点検画像とともにチェック欄26〜29を表示画面15上に表示させる。表示画面15には、チェック欄として、複数(具体的には4つ)のチェック欄26〜29が表示されるようになっている。本実施形態では、それら各チェック欄26〜29が表示画面15の右側にて上下に並んで表示されるようになっている。詳しくは、表示画面15上には、点検画像が表示される点検画像表示領域と、各チェック欄26〜29が表示されるチェック欄表示領域とが設定されており、本実施形態ではチェック欄表示領域が点検画像表示領域の横隣り詳しくは右側に配置されている。なお、各チェック欄26〜29がそれぞれ「入力欄」に相当する。
【0030】
各チェック欄26〜29にはいずれも、チェック欄26〜29に対するタッチ操作(入力操作)によりチェックが付けられる(入力できる)ようになっている。各チェック欄26〜29のうち、チェック欄26は表示画面15に表示された点検画像についてユーザUに確認が得られた場合にチェックを付ける(入力する)ための欄である。具体的には、ユーザUに点検画像を見せユーザUに点検画像に係る点検箇所の品質状態を確認(理解)してもらえた場合に、チェック欄26にチェックを付けることになっている。なお、この場合、チェック欄26に付けるチェックがユーザ確認事項に相当する。また、以下では、チェック欄26に付けるチェックをユーザチェックともいう。図3の例では、表示画面15に表示された屋根Mの画像(以下、点検画像Gともいう)についてユーザUから確認を得られており、そのため、チェック欄26に対してユーザチェックが付けられている。
【0031】
ちなみに、チェック欄26は、ユーザUに点検画像をセレクトしてもらった場合にチェックを付ける欄ということもでき、その点からすると、チェック欄26をセレクト欄ということもできる。また、チェック欄26にチェックを付ける作業は点検作業者Tが行ってもよいし、ユーザUに行ってもらってもよい。
【0032】
チェック欄27〜29は、表示画面15に表示された点検画像に係る点検箇所の品質状態に関するチェックを付ける(入力する)ための欄である。これら各チェック欄27〜29のうち、チェック欄27は点検箇所について問題がない場合にチェックを付ける欄で、チェック欄28は点検箇所について注意が必要な場合にチェックを付ける欄で、チェック欄29は点検箇所について何らかの対応を要する場合にチェックを付ける欄である。点検作業者Tは、点検箇所の品質状態が、問題なしなのか、注意が必要なのか、何らかの対応が必要なのかを判断し、その判断に基づいて該当するチェック欄27〜29にチェックを付ける。なお、この場合、チェック欄27〜29に付けるチェックが品質確認事項に相当する。また、以下では、チェック欄27〜29に付けるチェックを品質チェックともいう。図3の例では、表示画面15に表示された屋根Mの画像(点検画像G)から、屋根Mに瓦割れが生じていることが確認されるため、点検作業者Tにより「対応要す」のチェック欄29に品質チェックが付けられている。
【0033】
表示画面15には、住宅Xの点検画像とチェック欄26〜29とに加えて、表示画面15に表示された点検画像に係る点検部位(点検部位情報に相当)を入力するための部位入力欄36が表示される。すなわち、ディスプレイ装置12の制御部16は、表示画面15に点検画像を表示させる際、その点検画像とチェック欄26〜29とともに部位入力欄36を表示画面15上に表示させる。
【0034】
本実施形態では、部位入力欄36の右側にボタン36a(三角ボタン)が表示され、このボタン36aがタッチ操作されると、住宅Xの定期点検において点検対象となっている点検部位の一覧が表示(プルダウン表示)されるようになっている。そして、その表示された点検部位の一覧から、表示画面15に表示された点検部位をタッチ操作により選択することが可能となっており、その選択された点検部位が部位入力欄36に入力されるようになっている。図3の例では、表示画面15に屋根Mの画像(点検画像G)が表示されているため、点検作業者Tにより、点検部位の一覧から「屋根」が選択され、その選択された「屋根」が部位入力欄36に点検部位として入力されている。
【0035】
なお、部位入力欄36への点検部位の入力は必ずしもプルダウン表示された点検部位の一覧からの選択により行う必要はなく、例えばキーボードによるテキスト入力により直接部位入力欄36へ点検部位の入力を行ってもよい。
【0036】
制御部16は、表示画面15上に表示した点検画像を逐次記憶部17に記憶する。この際、制御部16は、表示画面15上に表示した点検画像についてチェック欄26〜29にチェックが付けられている場合、そのチェックについても当該点検画像と対応付けて記憶部17に記憶する。具体的には、制御部16は、チェック欄26にユーザチェックが付けられている場合には、そのユーザチェックを当該点検画像と対応付けて記憶する。また、制御部16は、チェック欄27〜29に品質チェックが付けられている場合には、その品質チェックを当該点検画像と対応付けて記憶する。すなわち、各チェック欄27〜29のうち、チェック欄27に品質チェックが付けられている場合には、「問題なし」の品質チェックを当該点検画像と対応付けて記憶し、チェック欄28に品質チェックが付けられている場合には、「注意必要」の品質チェックを当該点検画像と対応付けて記憶し、チェック欄29に品質チェックが付けられている場合には、「対応要す」の品質チェックを当該点検画像と対応付けて記憶する。さらに、制御部16は、表示画面15に表示した点検画像について、部位入力欄36に点検部位が入力されている場合には、その点検部位を当該点検画像と対応付けて記憶部17に記憶する。
【0037】
上述したように、住宅Xの点検作業に際しては、点検作業者Tが、各点検箇所を順次カメラ11で撮影しその撮影した点検箇所の画像(点検画像)をディスプレイ装置12(表示画面15)に表示してユーザUとともに逐次確認を行っていく。そして、その確認に基づき表示画面15上のチェック欄26〜29にチェックを付けたり、部位入力欄36に点検部位を入力したりしていく。
【0038】
住宅Xの点検作業が終了した後、その点検結果をユーザに報告するための点検報告書を作成する作業を行う。この作成作業は住宅販売会社の点検作業者又はそれ以外の者(以下、報告書作成者という)によって行われる。以下では、その点検報告書の作成に関する内容について図4を用いながら説明する。図4は、点検報告書の内容を説明するための図である。
【0039】
報告書作成装置13には、点検報告書の雛形となるテンプレートデータが記憶されている。図4(a)には、このテンプレータデータが示されている。テンプレートデータは、点検報告書のレイアウト(詳しくは、概ねレイアウトのみ)が記載されたデータである。報告書作成装置13では、基本的に、報告書作成者がテンプレートデータに文字(テキスト)を入力したり画像を貼り付けたり(挿入したり)して点検報告書を作成するようになっている。なお、報告書作成装置13は、作成中の点検報告書を表示するディスプレイ部や、各種入力操作等を行う操作部(キーボードやマウス等)を有している。
【0040】
点検報告書のレイアウトについて説明すると、点検報告書には、住宅Xの点検部位ごとに点検画像を貼り付ける画像貼付領域31が定められている。また、点検報告書には、画像貼付領域31ごとに、その画像貼付領域31に貼り付けられた点検画像に係る点検部位を入力するための点検部位欄35が設けられている。さらに、点検報告書には、画像貼付領域31ごとに、その画像貼付領域31に貼り付けられた点検画像に係る点検箇所について品質評価を入力する評価欄32と、当該点検箇所について補修の必要性の有無を入力する補修必要性欄33と、補修の必要性がある場合にその対応方法について入力する対応欄34とが設けられている。
【0041】
ここで、報告書作成装置13には、テンプレートデータ上の画像貼付領域31への点検画像の貼り付けや、各欄32〜35への文字の入力を一部自動で行う報告書作成機能が設けられている。この作成機能は、住宅点検時にディスプレイ装置12の記憶部17に記憶した点検画像等を用いて作成を行う機能となっており、以下では、その作成機能について説明する。
【0042】
点検報告書を作成する際には、まずディスプレイ装置12の記憶部17に記憶された各点検画像を報告書作成装置13に取り込む作業を行う。報告書作成装置13に点検画像が取り込まれると、同装置13の制御部23が、その点検画像を記憶部24に記憶(保管)する。この際、点検画像にチェック(ユーザチェックや品質チェック)が対応付けられているものについては、そのチェックが対応付けられた状態で当該点検画像を記憶部24に記憶する。また、点検画像に点検部位が対応付けられているものについては、その点検部位が対応付けられた状態で当該点検画像を記憶部24に記憶する。
【0043】
制御部23は、記憶部24に記憶された点検画像を用いて点検報告書を作成する。この際、制御部23は、記憶部24に記憶された点検画像のうち、ユーザチェックが対応付けられた点検画像に基づいて点検報告書を作成する。具体的には、制御部23は、テンプレートデータ上の画像貼付領域31に、ユーザチェックが対応付けられた点検画像を貼り付ける処理を行う。なお、図4(b)には、その処理により点検画像が貼り付けられた状態が示されている。
【0044】
この点検画像の貼付処理に際し、制御部23は、当該点検画像に点検部位が対応付けられている場合には、その対応付けられた点検部位に基づき、当該点検画像を画像貼付領域31に貼り付ける。上述したように、(点検報告書の)テンプレートデータ上には、点検部位ごとに画像貼付領域31があらかじめ定められている。制御部23は、点検画像に対応付けられた点検部位に基づき、その点検部位に対応する画像貼付領域31に当該点検画像を貼り付ける。例えば図4には、画像貼付領域31として、点検部位が屋根の場合における画像貼付領域31aが示されている。この図4の例では、制御部23が、屋根の点検画像Gを貼り付けるに際し、その点検画像Gに対応付けられた点検部位(つまり屋根)に基づき、当該点検画像Gを屋根用の画像貼付領域31aに貼り付けている(図4(b)参照)。
【0045】
なお、図4の例では、点検報告書(テンプレートデータ)の点検部位欄35にあらかじめ点検部位が入力されている(図4(a)参照)。但し、点検部位は画像貼付領域31aへの点検画像の貼り付けの際に点検部位欄35に入力されてもよい。
【0046】
制御部23は、記憶部24に記憶されている点検画像に対応付けられた品質チェックに基づき、その点検画像に係る点検箇所についての品質評価をテンプレートデータ上の評価欄32に入力する処理を行う。すなわち、制御部23は、点検画像を画像貼付領域31に貼り付ける際、その貼り付ける点検画像に係る点検箇所についての品質評価を評価欄32に入力する処理を併せて行う。この際、制御部23は、評価欄32に、点検箇所の品質評価として、「○」、「△」、「×」のいずれかを入力する。具体的には、制御部23は、点検画像に対応付けられた品質チェックが「問題なし」である場合には評価欄32に「○」を入力し、点検画像に対応付けられた品質チェックが「注意必要」である場合には評価欄32に「△」を入力し、点検画像に対応付けられた品質チェックが「対応要す」である場合には評価欄32に「×」を入力する。図4の例では、記憶部24に記憶されている屋根の点検画像Gに「対応要す」の品質チェックが対応付けられているため、制御部23は、その点検画像G(点検箇所)を画像貼付領域31aに貼り付ける際、その点検箇所の評価欄32に「×」を入力する(図4(b)参照)。
【0047】
補修必要性欄33と対応欄34とについては、報告書作成者がキーボード等を用いて手入力する。また、これらの欄33,34への入力に際しては、当該欄33,34をクリックすると、当該欄33,34へ入力する選択候補の一覧がプルダウン表示され、そのプルダウン表示された一覧から選択候補を選択すると、その選択候補が当該欄33,34へ入力される構成としてもよい。
【0048】
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0049】
住宅点検時において住宅Xにおける点検箇所がカメラ11により撮影されると、その撮影された点検箇所の画像(点検画像)がディスプレイ装置12の表示画面15に表示されるため、点検作業者Tは、表示された点検画像をユーザUに見せて、ユーザUに点検箇所の状態(例えば品質状態)を確認してもらうことができる。
【0050】
また、ディスプレイ装置12には、表示された点検画像についての確認事項(具体的には、ユーザチェック、品質チェック、点検部位)を入力可能な入力手段(具体的にはチェック欄26〜29等)が設けられ、その入力手段により確認事項が入力されると、ディスプレイ装置の記憶部17には、ディスプレイ装置12に表示された点検画像とともに、上記入力された確認事項が当該点検画像と対応付けられて記憶されるようになっている。ここで、入力可能な確認事項にはユーザチェック(ユーザ確認事項に相当)が含まれており、ユーザUに点検画像を見せてユーザUから点検画像についての確認を得られた場合(例えば、点検箇所の品質状態を確認(理解)してもらえた場合)には、当該点検画像についてユーザチェックをチェック欄26に入力できるようになっている。ユーザチェックが入力されると、記憶部17にはそのユーザチェックが上記点検画像に対応付けられて記憶される。
【0051】
報告書作成装置13には、記憶部17に記憶されている点検画像がディスプレイ装置12から取り込まれ、その取り込まれた点検画像が記憶部24に記憶される。報告書作成装置13では、その記憶部24に記憶されている点検画像(ひいてはディスプレイ装置12の記憶部17に記憶されている点検画像)のうち、ユーザチェックが対応付けられた点検画像に基づき、点検報告書が作成される。これにより、点検報告書にユーザUから確認が得られた点検画像を載せることができるため、ユーザUにとってわかり易い点検報告書を作成することができる。
【0052】
また、従来は、点検報告書の作成に際し、カメラ11で撮影された複数の点検画像の中から、点検報告書に載せる点検画像を選ぶ(セレクトする)作業が生じていたが、上記の構成によれば、ユーザチェックが付された点検画像に基づき点検報告書が作成されるため、点検画像をセレクトする煩わしい作業を減らすことができる。そのため、点検報告書の作成作業について負荷軽減を図ることができる。
【0053】
ディスプレイ装置12(表示画面15)に表示された点検画像に係る点検箇所の品質状態に関する品質チェックがチェック欄27〜29に入力された場合には、その品質チェックが当該点検画像と対応付けて記憶部17に記憶される。この場合、報告書作成装置13にて点検報告書が作成される際、記憶部17に記憶された品質チェックに基づき点検報告書が作成される。これにより、住宅点検時に点検画像について品質チェックの入力を行えば、それを反映させて点検報告書が作成されるため、点検報告書の作成に際し報告書作成者が点検箇所の品質評価を手入力する手間を減らすことができる。そのため、点検報告書の作成作業について負荷軽減をより図ることができる。
【0054】
ディスプレイ装置12(表示画面15)に表示された点検画像について点検部位が入力された場合には、その点検部位が当該点検画像と対応付けて記憶部17に記憶される。この場合、記憶部17に記憶されている点検画像に対応付けられた点検部位に基づき、当該点検画像が点検報告書における所定の画像貼付領域31(すなわち当該点検部位に対応する画像貼付領域31)に貼り付けられる。この場合、点検報告書の作成時に点検画像の貼付位置を調整するといった面倒な作業を減らすことができるため、点検報告書の作成作業についてより一層負荷軽減を図ることができる。
【0055】
ディスプレイ装置12の表示画面15に点検画像が表示されると、それに併せて、その点検画像の確認事項(具体的にはユーザチェック、品質チェック)を入力(チェック)するためのチェック欄26〜29が表示画面15に表示される。この場合、表示画面15に表示された点検画像を見ながら、その点検画像の確認事項をチェック欄26〜29に入力(チェック)することができる。そのため、住宅点検時に点検画像についての確認事項を入力する上で好都合となる。
【0056】
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
【0057】
・上記実施形態では、住宅Xの点検に際し、各点検箇所をカメラ11で撮影しその撮影した点検画像を逐次ディスプレイ装置12に表示してユーザにも確認してもらうようにしたが、例えば、各点検箇所のうち一部の点検箇所だけをディスプレイ装置12に表示してユーザに確認してもらうようにしてもよい。この場合、各点検箇所のうち、屋根だけをディスプレイ装置12に表示してユーザに確認してもらうことが考えられる。このようにしても、屋根の点検画像についてユーザから確認が得られた場合にチェック欄26にユーザチェックを付けることで、報告書作成装置13での点検報告書の作成に際しては、そのユーザチェックが付けられた屋根の点検画像に基づき点検報告書が作成されるため、ユーザから確認が得られた屋根の点検画像を点検報告書に載せることができ、ユーザにとってわかり易い点検報告書を作成することができる。
【0058】
・上記実施形態では、各チェック欄27〜29に品質チェック(品質確認事項に相当)を付ける(入力する)構成としたが、品質確認事項をキーボード等で文字入力するようにしてもよい。また、表示画面15に各チェック欄27〜29を表示しない(設けない)ようにしてもよい。その場合、点検報告書の作成に際し、評価欄32に対する品質評価の入力は報告書作成者による手入力となる。
【0059】
・ディスプレイ装置12の表示画面15に、その表示画面15に表示された点検画像に係る点検箇所についての補修の必要性の有無を入力する入力欄を設けてもよい。この場合、その入力欄に補修の必要性の有無に関する情報が入力された場合には、制御部16が、その有無に関する情報を当該点検画像と対応付けて記憶部17に記憶するようにする。そして、記憶部17に記憶された点検画像を報告書作成装置13に取り込んで同装置13の記憶部24に記憶する際は、当該有無に関する情報が対応付けられた状態で当該点検画像を記憶部24に記憶するようにする。
【0060】
そして、点検報告書の作成の際は、制御部23が、記憶部24に記憶されている点検画像に対応付けられた補修の必要性の有無に関する情報に基づき、点検報告書を作成するようにする。具体的には、制御部23が、当該点検画像に係る点検箇所についての補修の必要性の有無を補修必要性欄33に入力するようにする。この場合、点検報告書の作成に際し、報告書作成者が補修必要性欄33に手入力する手間を減らすことができるため、点検報告書の作成作業についてより一層の負荷軽減を図ることができる。
【0061】
なお、表示画面15に、補修の必要性がある場合における対応方法を入力する入力欄を設け、上述した補修の必要性の有無の場合と同様の処理を行うようにしてもよい。その場合、点検報告書の作成に際し、上記の対応方法が対応欄34に入力されるため、当該欄34への手入力についても不要とすることができる。
【0062】
・上記実施形態では、ディスプレイ装置12の表示画面15に点検部位を入力する部位入力欄36を表示したが、部位入力欄36を表示しない(設けない)ようにしてもよい。その場合、報告書作成装置13による画像貼付領域31への点検画像の貼り付けに際し、点検画像を任意の画像貼付領域31に貼り付けるようにすることが考えられる。
【0063】
・上記実施形態では、カメラ11からディスプレイ装置12への画像の取り込みを通信線21を介して(つまり有線により)行ったが、かかる画像の取り込みを無線通信により行ってもよい。また、上記実施形態では、ディスプレイ装置12から報告書作成装置13への点検画像の取り込みを通信線25を介して(つまり有線により)行ったが、かかる画像の取り込みを無線通信により行ってもよい。
【符号の説明】
【0064】
10…建物、11…撮影手段としてのカメラ、12…ディスプレイ装置、13…報告書作成装置、15…表示画面、16…制御部、17…記憶手段としての記憶部、26〜29…入力欄としてのチェック欄、31…画像貼付領域、36…入力欄としての部位入力欄。
図1
図2
図3
図4