【実施例3】
【0056】
一リン酸塩結晶の製造
本発明の一リン酸塩結晶は、本明細書に記載のごとくまたは記載と同様にして製造することができる。機械式撹拌機、熱電温度計、窒素注入口、添加用漏斗、還流冷却器、および乾燥管を備えた加熱マントル中の3L三首丸底フラスコを準備する。(6aR,9aS)-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロ-5-メチル-3-(フェニルアミノ)-2-((4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メチル)-シクロペント[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン遊離塩基(147g、SM)、およびアセトニトリル(1470mL、10mL/g SM)を該フラスコに充填し、攪拌する。得られる溶液を40〜45℃に加熱する。アセトニトリル(265mL、1.8mL/g SM)中の85wt.%リン酸(33.4g、0.227g/g SM)の溶液を最低1時間かけて徐々に加え、反応混合物を40〜45℃に維持する。添加用漏斗をアセトニトリル(29mL、0.2mL/g SM)ですすぐ。保温装置を除去し、反応混合物を窒素下、周囲温度で12〜24時間攪拌する。固体をろ過し、アセトニトリル(2x294mL;2x2mL/g SM)ですすぐ。該生成物を70〜75℃の窒素抽気(nitrogen bleed)真空オーブンで最低12時間乾燥し、一定重量を得る。
【0057】
一リン酸塩結晶のXRPDを本明細書に記載のごとくまたは記載と同様にして得る。結果を
図3-Aに示す。約20mgの試料をXRPDゼロバックグラウンド片斜切りシリカ試料ホルダーで静かに圧縮する。次に、試料をPhilips X-Pert PRO 回折計にロードし、下記実験条件を用いて分析する。
管陽極:Cu
ジェネレーター圧:40 kV
管電流:40 mA
波長α1:1.5406 A
波長α2:1.5444 A
出発角[2シータ]:4
終了角[2シータ]:40
時間/ステップ:2.5秒間
スキャンステップサイズ:0.016
【0058】
一リン酸塩結晶のXRPDパターンを
図3-Aに示す。該パターンは下記表3に記載のピークを有する。
【0059】
一リン酸塩結晶の熱重量分析(TGA)および示差熱分析(DTA)を本明細書に記載のごとくまたは記載と同様にして得、DTAを
図3-Bに示す。約5mgの試料をセラミックるつぼに正確に計り入れ、周囲温度でPerkin-Elmer STA 600 TGA/DTA分析器のチャンバー内に置く。試料を10℃/minの速度で25℃から300℃に加熱し、その間、重量変化およびDTAシグナルをモニターする。用いたパージガスは流速20cm
3/minの窒素である。分析前に、該装置を100 mgの基準重量を用いて重量較正し、温度をインジウム標準品を用いて較正する。
【0060】
一リン酸塩結晶の示差走査熱量測定法(DSC)サーモグラフを本明細書に記載のごとくまたは記載と同様にして得、DSCを
図3-Cに示す。約4mgの試料を、アルミニウムDSCパンに量り入れ、密封蓋(波形)を用いて密封する。次に、試料を0℃でPerkin-Elmer DSC7中に入れる。試料を10℃/minの1のスキャン速度で25℃から約250℃に加熱し、得られる熱流反応をモニターする。20cm
3/min窒素パージを用いて加熱中の試料の熱誘導酸化を抑制し、試料全体の温度差を減少させ、該装置の感度を増加させる。分析前に、該装置をインジウム標準品を用いて温度および熱流較正する。
【0061】
一リン酸塩結晶は、特に安定であり、良好な溶解度、低吸湿性、高融点を有し、板状形態を有し、非溶媒和、非水和物である(これらはすべて、ガレヌス製剤の望ましい特性である)。
【0062】
上記方法の代わりに、一リン酸塩結晶は、非溶媒和、または溶媒和物(例えば、モノエタノール、メタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール溶媒和物、または非溶媒和)結晶形の(6aR,9aS)-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロ-5-メチル-3-(フェニルアミノ)-2-((4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メチル)-シクロペント[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン遊離塩基を適切な溶媒(例えば、50℃のアセトニトリルまたは38℃のアセトン)に溶解することにより製造することもできる。活性炭を加え、混合物を同じ温度で0.5時間攪拌する。活性炭をろ過して除去後、濾液を50℃(アセトニトリルを用いる場合)または32〜39℃(アセトンを用いる場合)に温める。適切な溶媒(例えば、アセトニトリルまたはアセトン)中の等モル量の85wt.%リン酸を加える。水を添加後、混合物を20〜70℃、例えば50℃または40℃で攪拌する。次に、一リン酸塩結晶をろ過して単離する。
【0063】
遊離塩基結晶は、(1)塩基(例えば炭酸カリウム)、アニリン、パラジウム触媒(例えばPd(OAc)
2)、およびリガンド(例えばキサントホス)の存在下、適切な溶媒(例えば、DMAcおよびキシレンの組み合わせ)中の(6aR,9aS)-3-クロロ-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オンを攪拌し、次いで有機層を分離し、(2)工程1)で得られた有機層に、目的とする溶媒和物形に対応する溶媒を加える(例えば、エタノールを加えてエタノール溶媒和物を形成する)ことにより製造することができる。n-ヘプタンを70℃で加え、次いで5℃に冷却し、攪拌することができる。結晶をろ過して分離することができる。好ましくは、工程(1)を窒素雰囲気下で実施し、分離した有機層を適切な溶液(DMAcまたはキシレン)で洗浄し、次いで炭で処理して残ったパラジウム触媒を除去する。遊離塩基結晶を、非溶媒和形の(6aR,9aS)-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロ-5-メチル-3-(フェニルアミノ)-2-((4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メチル)-シクロペント[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オンの種結晶を用いて製造することもできる。
【0064】
化合物(6aR,9aS)-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロ-5-メチル-3-(フェニルアミノ)-2-((4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メチル)-シクロペント[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オンの製造方法は、一般的にはWO 2009/075784に記載されている(この内容は本明細書の一部を構成する)。この化合物は、下記反応スキームに要約したごとくまたは要約と同様にして製造することもできる。
【0065】
【0066】
【0067】
特に、(6aR,9aS)-3-クロロ-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オンは下記のごとくまたは下記と同様にして製造することができる。
(6aR,9aS)-3-クロロ-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オンの製造
【0068】
(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メタノール
【0069】
Na
2CO
3(121 g)、水(500mL)、THF(650mL)、PdCl
2(PPh
3)
2(997 mg)、2-ブロモ-6-フルオロピリジン(100 g)、および4-(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(90.7 g)の混合物を窒素雰囲気下、65℃で4時間攪拌する。室温に冷却後、THF(200mL)を加える。有機層を分離し、5%NaCl溶液で2回洗浄する。有機層を400mLに濃縮する。トルエン(100mL)を添加後、ヘプタン(500mL)を55℃で加える。混合物を室温に冷却する。結晶をろ過して単離し、トルエン(100mL)およびヘプタン(100mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メタノール(103 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ1.71-1.78 (m, 1H)、4.74-4.79 (m, 2H)、6.84-6.88 (m, 1H)、7.44-7.50 (m, 2H)、7.61-7.65 (m, 1H)、7.80-7.88 (m, 1H)、7.98-8.04 (m, 2H)。
【0070】
2-(4-(クロロメチル)フェニル)-6-フルオロピリジン
【0071】
AcOEt (200mL)中のチオニルクロリド(43.1mL)の溶液を室温で(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)フェニル)メタノール(100 g)、DMF(10mL)、およびAcOEt(600mL)の混合物に加える。該混合物を室温で1h攪拌する。10℃に冷却後、15%Na
2CO
3溶液を加える。有機層を分離し、水(500mL)および5%NaCl溶液(500mL)で2回洗浄する。有機層を500mLに濃縮する。EtOH(500mL)を添加後、混合物を500mLに濃縮する。EtOH(500mL)を添加後、混合物を500mLに濃縮する。EtOH(500mL)を添加後、混合物を500mLに濃縮する。EtOH(200mL)を添加後、水(700mL)を40℃で加える。該混合物を室温で攪拌する。結晶をろ過して単離し、次いで2-(4-(クロロメチル)フェニル)-6-フルオロピリジン(89.5 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ4.64 (s、2H)、6.86-6.90 (m, 1H)、7.47-7.52 (m, 2H)、7.60-7.65 (m, 1H)、7.82-7.88 (m, 1H)、7.98-8.03 (m, 2H)。
【0072】
6-クロロ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン
【0073】
6-クロロ-3-メチルウラシル(100 g)、p-メトキシベンジルクロリド(107 g)、K
2CO
3(86.1 g)、およびDMAc(600mL)の混合物を75℃で4時間攪拌する。水(400mL)を45℃で加え、混合物を室温で冷却する。水(800mL)を加え、混合物を室温で攪拌する。結晶をろ過して単離し、DMAcおよび水の混合物(1:2、200mL)で洗浄し、次いで乾燥して6-クロロ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(167 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ3.35 (s、3H)、3.80 (s、3H)、5.21 (s、2H)、5.93 (s、1H)、6.85-6.89 (m, 2H)、7.26-7.32 (m, 2H)。
【0074】
6-ヒドラジニル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン
【0075】
6-クロロ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(165 g)、IPA(990mL)、水(124mL)、およびヒドラジン水和物(62.9mL)の混合物を室温で1時間攪拌する。該混合物を60℃に温め、同じ温度で4時間攪拌する。酢酸イソプロピル(1485mL)を45℃で加え、混合物を室温で0.5時間攪拌する。該混合物を10℃に冷却し、1時間攪拌する。結晶をろ過して単離し、IPAおよび酢酸イソプロピルの混合物(1:2、330mL)で洗浄し、次いで乾燥して6-ヒドラジニル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(153 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d
6) δ3.12 (s、3H)、3.71 (s、3H)、4.36 (s、2H)、5.01 (s、2H)、5.14 (s、1H)、6.87-6.89 (m, 2H)、7.12-7.17 (m, 2H)、8.04 (s、1H)。
【0076】
7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン
【0077】
DMF(725mL)および6-ヒドラジニル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(145 g)の混合物に5℃でPOCl
3(58.5mL)を加える。該混合物を室温で1時間攪拌する。水(725mL)を50℃に加熱し、混合物を室温で1時間攪拌する。結晶をろ過して単離し、DMFおよび水(1:1、290mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(145 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d
6) δ3.23 (s、3H)、3.71 (s、3H)、5.05 (s、2H)、6.82-6.90 (m, 2H)、7.28-7.36 (m, 2H)、8.48 (s、1H)、13.51 (br、1H)。
【0078】
2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン
【0079】
2-(4-(クロロメチル)フェニル)-6-フルオロピリジン(100 g)、7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(129 g)、K
2CO
3(62.3 g)、およびDMAc(1500mL)の混合物を45℃で5時間攪拌する。水(1500mL)を40℃で加え、混合物を室温で1時間攪拌する。結晶をろ過して単離し、DMAcおよび水(1:1、500mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(207 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d
6) δ3.21 (s、3H)、3.66 (s、3H)、4.98 (s、2H)、5.45 (s、2H)、6.77-6.82 (m, 2H)、7.13-7.16 (m, 1H)、7.25-7.30 (m, 2H)、7.41-7.44 (m, 2H)、7.92-7.96 (m, 1H)、8.04-8.11 (m, 3H)、8.68 (s、1H)。
【0080】
2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン
【0081】
2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-7-(4-メトキシベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(105 g)、CF
3COOH(300mL)、およびCF3SO3H(100 g)の混合物を室温で10時間攪拌する。アセトニトリル(1000mL)を加える。該混合物を、25%NH
3(1000mL)およびアセトニトリル(500mL)の混合物を10℃で加える。該混合物を室温で1時間攪拌する。結晶をろ過して単離し、アセトニトリルおよび水(1:1、500mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して粗生成物を得る。該粗生成物およびAcOEt(1200mL)の混合物を室温で1時間攪拌する。該結晶をろ過して単離し、AcOEt(250mL)で洗浄し、次いで乾燥して2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(75.3 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、DMSO-d
6) δ3.16 (s、3H)、3.50-4.00 (br、1H)、5.40 (s、2H)、7.13-7.16 (m, 1H)、7.41-7.44 (m, 2H)、7.91-7.94 (m, 1H)、8.04-8.10 (m, 3H)、8.60 (s、1H)。
【0082】
2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-6-(((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4(5H)-オン
【0083】
BOP試薬 (126 g)、2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4,6(5H,7H)-ジオン(80 g)、DBU(136mL)、およびTHF(1120mL)の混合物を室温で1時間攪拌する。(1R,2R)-2-アミノシクロペンタノール塩酸塩(37.6 g)、およびTHF(80mL)を加え、混合物を室温で5時間攪拌する。5%NaCl(400mL)およびAcOEt(800mL)を添加後、有機層を分離する。有機層を、10%NaCl(400mL)、1M HCl 15%NaCl(400mL)、5%NaCl(400mL)、5%NaHCO
3(400mL)、および5%NaCl(400mL)で逐次洗浄する。活性炭で処理後、有機層を400mLに濃縮する。アセトニトリル(800mL)で添加後、混合物を400mLに濃縮する。アセトニトリル(800mL)を添加後、種結晶を40℃で加える。該混合物を400mLに濃縮する。水(800mL)を室温で加え、混合物を2時間攪拌する。結晶をろ過して単離し、アセトニトリルおよび水(1:2、400mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-6-(((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4(5H)-オン(81.7 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ1.47〜1.59 (m, 1H)、1.68〜1.93 (m, 3H)、2.02-2.12 (m, 1H)、2.24-2.34 (m, 1H)、3.42 (s、3H)、3.98-4.12 (m, 2H)、4.68-4.70 (m, 1H)、5.37 (s、2H)、6.86-6.90 (m, 1H)、7.36-7.42 (m, 2H)、7.58-7.63 (m, 1H)、7.81-7.88 (m, 1H)、7.89 (s、1H)、7.97-8.01 (m, 2H)。
【0084】
(6aR,9aS)-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン
【0085】
2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-6-(((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)-5-メチル-2H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4(5H)-オン(80 g)、p-トルエンスルホニルクロリド(38.6 g)、Et
3N(28.2mL)、N,N-ジメチルアミノピリジン(24.7 g)、およびTHF(800mL)の混合物を50℃で10時間攪拌する。混合物に室温で8M NaOH(11.5mL)を加え、混合物を2時間攪拌する。5%NaCl(400mL)およびAcOEt(800mL)を添加後、有機層を分離する。有機層を5%NaCl(400mL)で2回洗浄する。有機層を240mLに濃縮する。MeOH(800mL)を添加後、混合物を240mLに濃縮する。MeOH(800mL)を添加後、混合物を240mLに濃縮する。MeOH(160mL)を添加後、混合物を室温で1時間、次いで0℃で1時間攪拌する。該結晶をろ過して単離し、冷MeOH(160mL)で洗浄し、次いで乾燥して(6aR,9aS)-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン(55.7 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ1.39〜1.54 (m, 1H)、1.58〜1.81 (m, 3H)、1.81-1.92 (m, 1H)、2.12-2.22 (m, 1H)、3.28 (s、3H)、4.61-4.70 (m, 2H)、5.20 (s、2H)、6.79-6.85 (m, 1H)、7.25-7.32 (m, 2H)、7.53-7.58 (m, 1H)、7.68 (s、1H)、7.75-7.83 (m, 1H)、7.92-7.98 (m, 2H)。
【0086】
(6aR,9aS)-3-クロロ-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン
【0087】
(6aR,9aS)-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン(50 g)およびトルエン(1000mL)の混合物を窒素雰囲気下で750mLに濃縮する。トルエン(250mL)およびNCS(24 g)を加える。混合物に0℃でLiHMDS(1M THF溶液、204mL)を加え、混合物を0.5時間攪拌する。混合物に5℃で20%NH
4Cl(50mL)を加える。該混合物を250mLに濃縮する。EtOH(250mL)を添加後、混合物を150mLに濃縮する。EtOH(250mL)を添加後、混合物を200mLに濃縮する。EtOH(200mL)を添加後、混合物を50℃に温める。水(300mL)を加え、混合物を50℃で0.5時間攪拌する。室温で1時間攪拌後、結晶をろ過して単離し、EtOHおよび水(1:1、150mL)の混合物で洗浄し、次いで乾燥して(6aR,9aS)-3-クロロ-2-(4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ベンジル)-5-メチル-5,6a,7,8,9,9a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2-a]ピラゾロ[4,3-e]ピリミジン-4(2H)-オン(51.1 g)を得る。
1H NMR (500 MHz、CDCl
3) δ1.46〜1.61 (m, 1H)、1.67〜1.90 (m, 3H)、1.92-2.00 (m, 1H)、2.19-2.27 (m, 1H)、3.37 (s、3H)、4.66-4.77 (m, 2H)、5.34 (s、2H)、6.87-6.93 (m, 1H)、7.35-7.41 (m, 2H)、7.59-7.65 (m, 1H)、7.82-7.91 (m, 1H)、7.97-8.05 (m, 2H)。