特許第6853906号(P6853906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6853906
(24)【登録日】2021年3月16日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】出力装置及び出力方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20210322BHJP
【FI】
   G06Q10/06 332
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-34012(P2020-34012)
(22)【出願日】2020年2月28日
【審査請求日】2020年4月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】友部 博教
(72)【発明者】
【氏名】松本 陽介
【審査官】 松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−185680(JP,A)
【文献】 特開2007−058886(JP,A)
【文献】 特開2010−055241(JP,A)
【文献】 特開2019−144620(JP,A)
【文献】 特開2015−064666(JP,A)
【文献】 特開2019−185416(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0169448(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得する第1取得部と、
前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得する第2取得部と、
前記組織を対象として、前記全体実現度を示すデータ及び前記全体重要度を示すデータに基づいて、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を構成し、構成された相関関係を出力する出力部と、を備え、
前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得され、
前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得され、出力装置。
【請求項2】
前記個別実現度は、職場環境、多様性及び待遇の中から選択された1以上の前記調査項目に関するパラメータであり、
前記個別パラメータは、前記メンバーの前記組織に対する満足度、前記メンバーの売上額、前記メンバーの目標達成度、前記メンバーの給与満足度、前記メンバーの勤怠状況の中から選択された1以上のパラメータである、請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記相関関係を表示する表示部を含む、請求項1又は請求項2に記載の出力装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記全体重要度の大きさを表す第1軸と前記全体実現度の大きさを表す第2軸とによって構成される座標空間において、前記相関関係を表示する、請求項に記載の出力装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記全体重要度が第1閾値よりも大きく、かつ、前記全体実現度が第2閾値よりも小さい前記調査項目を強調して表示する、請求項又は請求項に記載の出力装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記全体重要度が第1閾値よりも大きく、かつ、前記全体実現度が第2閾値よりも大きい前記調査項目を強調して表示する、請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の出力装置。
【請求項7】
前記組織は、前記2以上のメンバーのタイプによって分類される2以上の組織を含み、
前記出力部は、前記2以上の組織のそれぞれについて前記相関関係を出力する、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の出力装置。
【請求項8】
前記全体重要度を示すデータ及び前記全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、前記調査項目に関する質問事項に対する前記2以上のメンバーの回答に基づいて取得される、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の出力装置。
【請求項9】
前記全体重要度を示すデータ及び前記全体実現度を示すデータの少なくともいずれ1つは、前記2以上のメンバーの人事に関するデータに基づいて取得される、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の出力装置。
【請求項10】
出力装置が、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得するステップと、
前記出力装置が、前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得するステップと、
前記出力装置が、前記組織を対象として、前記全体実現度を示すデータ及び前記全体重要度を示すデータに基づいて、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を構成し、構成された相関関係を出力するステップと、を備え、
前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得され、
前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される、出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置及び出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従業員などの人事管理の効率化を図る技術(以下、HR(Human Resource) Tech)が注目を集めている。HR Techでは、従業員を2以上のグループ(例えば、ハイパフォーマ、ミドルパフォーマ、ローパフォーマ)に分類し、分類されたグループ毎に2つの調査項目の相関関係を表示する第1技術が知られている。例えば、2つの調査項目の一方はモチベーションであり、2つの調査項目の他方はコミュニケーション能力又は残業時間などである(例えば、特許文献1)。
【0003】
或いは、従業員などが組織に感じる心理的な魅力(例えば、働き心地)を表す方法として、魅力を構成する因子に対する重要度及び満足度について調査し、調査結果を求職者に提供する第2技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-144620号公報
【特許文献2】特開2005-346171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、HR Techでは、調査結果に基づいて適切な施策を立案することも重要な目的の一つである。
【0006】
しかしながら、上述した第1技術では、2つの調査項目の相関関係を把握することができるものの、施策を立案すべきか否かを調査項目毎に判断することが困難である。上述した第2技術では、魅力を構成する因子に対する重要度を従業員などに対する直接的な質問事項によって特定しており、第2技術は、求職者に対する情報の提供という観点では有用であっても、施策を立案すべきか否かの判断の観点では適切ではない。
【0007】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、適切な施策の立案を支援することを可能とする出力装置及び出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の特徴に係る出力装置は、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得する第1取得部と、前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得する第2取得部と、前記組織を対象として、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を出力する出力部と、を備える。前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。
【0009】
第2の特徴に係る出力方法は、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得するステップと、前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得するステップと、前記組織を対象として、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を出力するステップと、を備える。前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、適切な施策の立案を支援することを可能とする出力装置及び出力方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る出力システム100を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る人事サーバ50を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る調査サーバ70を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る第3端末30を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る質問事項について説明するための図である。
図6図6は、実施形態に係る全体重要度について説明するための図である。
図7図7は、実施形態に係る全体重要度について説明するための図である。
図8図8は、実施形態に係る相関関係について説明するための図である。
図9図9は、実施形態に係る出力方法を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る出力方法を示す図である。
図11図11は、変更例1に係る相関関係について説明するための図である。
図12図12は、変更例2に係る全体重要度について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0013】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0014】
[開示の概要]
開示の概要に係る出力装置は、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得する第1取得部と、前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得する第2取得部と、前記組織を対象として、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を出力する出力部と、を備える。前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。
【0015】
開示の概要に係る出力方法は、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得するステップと、前記組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得するステップと、前記組織を対象として、前記調査項目について前記全体重要度と前記全体実現度との相関関係を出力するステップと、を備える。前記個別実現度は、前記調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。前記個別パラメータは、前記組織として重視すべきパラメータであり、前記2以上のメンバーのそれぞれを対象として取得される。
【0016】
開示の概要によれば、組織を対象として全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する場合に、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度が用いられる。個別パラメータは、組織として重視すべきパラメータである。このような構成によれば、組織として重視すべき個別パラメータが全体重要度に反映されるため、メンバー個々人の主観的な重要度が用いられるケースと比べて、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって適切な施策の立案を支援することことができる。
【0017】
開示の概要において、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、調査項目に関する質問事項に対する2以上のメンバーの回答に基づいて取得されてもよい。このようなケースにおいて、質問事項は、組織に属するメンバーの意識調査を行うための質問である。意識調査では、2以上の質問事項を含む質問リスト(アンケートと称することもある)がメンバーに提示され、提示された質問リストに含まれる質問事項に対する回答がメンバーから回収される。意識調査は、短周期(例えば、1回/月)で行われる調査(パルスサーベイとも称する)を含んでもよく、長周期(例えば、1〜2回/年)で行われる調査(センサスサーベイとも称する)を含んでもよい。パルスサーベイで用いる質問リストに含まれる質問事項の数は、センサスサーベイで用いる質問リストに含まれる質問事項の数よりも少なくてもよい。質問リストに含まれる質問事項は、調査項目毎に分類されてもよい。例えば、調査項目は、職場環境の意識調査に関するもの、多様性の意識調査に関するもの、待遇の意識調査に関するものを含んでもよい。
【0018】
開示の概要において、対象者は、組織に属するメンバーの中から選択された者である。対象者は、組織に属するメンバーの全員であってもよい。組織は、法人格を有する団体であってもよく、法人格を有していない団体であてもよい。メンバーは、組織と雇用関係を有する者であってもよく、組織と契約関係を有する者であってもよい。特に限定されるものではないが、以下においては、組織が法人であり、メンバーが従業員であるケースについて例示する。
【0019】
[実施形態]
(出力システム)
以下において、実施形態に係る出力システムについて説明する。図1は、実施形態に係る出力システム100を示す図である。
【0020】
図1に示すように、出力システム100は、第1端末10と、第2端末20と、第3端末30と、人事サーバ50と、調査サーバ70と、を有する。第1端末10、第2端末20、第3端末30、人事サーバ50及び調査サーバ70は、ネットワーク200によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク200は、インターネット網によって構成されてもよい。ネットワーク200は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0021】
第1端末10は、質問事項に回答する対象者が使用する端末である。例えば、第1端末10は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、2以上の対象者が使用する2以上の第1端末10が例示されている。
【0022】
第2端末20は、組織の人事担当者が使用する端末である。例えば、第2端末20は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、1人の人事担当者が使用する1つの第2端末20が例示されている。
【0023】
第3端末30は、調査結果の閲覧者が使用する端末である。実施形態では、第3端末30は、出力装置の一例である。閲覧者は、組織に含まれる従業員であってもよい。従って、閲覧者は人事担当者を含んでもよい。従業員の部署又は役職に応じて、調査結果の閲覧権限として異なる権限が付与されてもよい。例えば、第3端末30は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、1人の閲覧者が使用する1つの第3端末30が例示されている。
【0024】
人事サーバ50は、組織に属する従業員の人事に関するデータを格納する第1データベース(後述する第1DB52)を有するサーバである。人事サーバ50(第1DB52)に対するアクセス権限が設定されてもよい。例えば、第2端末20は人事サーバ50に対するアクセス権限を有しているが、第3端末30は人事サーバ50に対するアクセス権限を有していなくてもよい。人事サーバ50の詳細については後述する(図2を参照)。
【0025】
調査サーバ70は、質問事項に対する回答を格納する第2データベース(後述する第2DB72)を有するサーバである。調査サーバ70(第2DB72)に対するアクセス権限が設定されてもよい。例えば、第3端末30は調査サーバ70に対するアクセス権限を有しているが、第2端末20は調査サーバ70に対するアクセス権限を有していなくてもよい。調査サーバ70の詳細については後述する(図3を参照)。
【0026】
ここで、人事サーバ50は、SaaS(Service as a Software)によって実現されてもよい。同様に、調査サーバ70は、SaaSによって実現されてもよい。人事サーバ50は、人事サーバ50で管理される従業員が属する組織によって構築されてもよく、組織とは異なる第三者によって構築されてもよい。同様に、調査サーバ70は、質問事項に回答する対象者が属する組織によって構築されてもよく、組織とは異なる第三者によって構築されてもよい。人事サーバ50及び調査サーバ70は、同一の業者によって構築されてもよく、異なる業者によって構築されてもよい。
【0027】
(人事サーバ)
以下において、実施形態に係る人事サーバについて説明する。図2は、実施形態に係る人事サーバ50を示す図である。図2に示すように、人事サーバ50は、通信部51と、第1DB52と、制御部53と、を有する。
【0028】
通信部51は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。例えば、通信部51は、第1DB52に格納されたデータを第3端末30に送信する。
【0029】
第1DB52は、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気テープなどの記憶媒体によって構成される。例えば、第1DB52は、組織に属する従業員の人事に関するデータを格納する。
【0030】
第1DB52に格納されるデータは、法人メールアドレス、従業員番号、氏名、人事異動履歴、雇用条件履歴、入社年月日、生年月日、性別、法人情報などを含んでもよい。
【0031】
法人メールアドレスは、従業員に割り当てられたメールアドレスである。法人メールアドレスは、アンケートの配布で用いられてもよい。従業員番号は、従業員に割り当てられる番号である。氏名は、従業員の氏名である。従業員番号及び氏名は、質問事項に回答する対象者の特定に用いられてもよい。人事異動履歴は、従業員が所属する部署の履歴、従業員の役職の履歴などを含んでもよい。雇用条件履歴は、従業員の職種の履歴、等級の履歴、雇用形態の履歴などを含んでもよい。入社年月日は、従業員が法人に入社した年月日である。生年月日は、従業員の生年月日である。性別は、従業員の性別である。法人情報は、法人の名称、法人の社員数などを含んでもよい。人事異動履歴、雇用条件履歴、入社年月日、生年月日、性別、法人情報は、質問事項に対する回答の分析で用いる属性と考えてもよい。
【0032】
第1DB52に格納されるデータは、個人メールアドレス、個人電話番号、個人住所、通勤経路、振込口座、給与、緊急連絡先、学歴、職務経歴、家族/手当情報、国籍、社会保険、勤務地、法人情報などを含んでもよい。
【0033】
個人メールアドレスは、従業員が個人で所有するメールアドレスである。個人電話番号は、従業員が個人で有する固定電話又は携帯電話の電話番号である。個人住所は、従業員の住所である。通勤経路は、従業員の通勤経路(例えば、乗車駅、降車駅など)である。振込口座は、従業員の給与が振り込まれる銀行口座である。給与は、従業員の給与である。給与は、賞与を含んでもよい。給与は、給与の履歴を含んでもよい。緊急連絡先は、従業員が届け出た緊急時の連絡先である。学歴は、従業員の学歴(例えば、卒業校名、大卒、大学院卒など)である。職務経歴は、従業員の職務経歴である。国籍は、従業員の国籍でである。家族/手当情報は、扶養の有無、寡婦であるか否か、寡夫であるか否か、障害手当の有無、子供手当の有無、資格の有無、資格手当の有無などである。社会保険は、従業員が加入する社会保険(例えば、国民年金番号、健康保険番号など)である。勤務地は、従業員の勤務地である。法人情報は、法人の住所、法人の電話番号などである。
【0034】
制御部53は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。例えば、制御部53は、第3端末30の要求に応じて、第1DB52に格納されるデータの送信を通信部51に指示してもよい。
【0035】
(調査サーバ)
以下において、実施形態に係る調査サーバについて説明する。図3は、実施形態に係る調査サーバ70を示す図である。図3に示すように、調査サーバ70は、通信部71と、第2DB72と、制御部73と、を有する。
【0036】
通信部71は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。例えば、通信部71は、第2DB72に格納されたデータを第3端末30に送信する。
【0037】
第2DB72は、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気テープなどの記憶媒体によって構成される。例えば、第2DB72は、質問事項に対する回答を少なくとも含むデータを格納する。
【0038】
第2DB72に格納されるデータは、従業員満足度、調査項目毎のスコア、コンディション、性格タイプなどを含んでもよい。
【0039】
従業員満足度は、法人に対する従業員の満足度を示す指標である。従業員満足度は、eNPS(Employee Net Promoter Score)と称されてもよい。従業員満足度は、質問事項に対する対象者個人の回答の分析結果として得られる。従業員満足度は、センサスサーベイによって得られる指標であってもい。調査項目毎のスコアは、意識調査の対象とされる調査項目毎に集計されたスコアである。調査項目毎のスコアは、各調査項目に属する質問事項に対する対象者個人の回答の分析結果として得られる。コンディションは、法人に対する従業員の短期的な満足度を示す指標である。コンディションは、質問事項に対する対象者個人の回答の分析結果として得られる指標である。コンディションは、パルスサーベイによって得られる指標であってもい。性格タイプは、性格診断によって分類される従業員の性格のタイプである。性格タイプは、性格診断に関する質問事項に対する対象者個人の回答の分析結果として得られる。
【0040】
第2DB72に格納されるデータは、従業員満足度、調査項目毎のスコア、コンディション、性格タイプなどを含んでもよい。
【0041】
調査項目は、意識調査の対象とされる調査項目である。例えば、調査項目は、職場環境の意識調査に関するもの、多様性の意識調査に関するもの、待遇の意識調査に関するものを含んでもよい。質問事項は、対象者に対して提示される質問の内容である。各質問事項は、いずれかの調査項目に属する。説明文は、質問事項に関する説明文である。回答対象は、アンケートを実施すべき対象者の母集団を示すものである。回答進捗は、質問事項に対する対象者個人の回答の進捗(例えば、未回答、回答済みなど)を示すものである。回答内容は、質問事項に対する対象者個人の回答の生データである。リマインダは、アンケートの実施を対象者個人に促すリマインダの状況(リマインダの回数、リマインダの頻度など)である。レポートは、対象者全体に関するレポートである。レポートは、質問事項に対する対象者全体の回答の分析結果として得られる。レポートは、従業員満足度の分布、調査項目毎のスコアの分布などを含んでもよい。時期は、従業員が目標を設定すべき時期、従業員が目標の達成度を評価すべき時期などを含む。法人情報は、法人の業種、法人の創業年月日などを含んでもよい。法人情報は、レポートの生成で用いられる。
【0042】
制御部73は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。例えば、制御部73は、第3端末30の要求に応じて、第2DB72に格納されるデータの送信を通信部51に指示してもよい。
【0043】
(第3端末)
以下において、実施形態に係る第3端末について説明する。図4は、実施形態に係る第3端末30を示す図である。図4に示すように、第3端末30は、通信部31と、表示部32と、制御部33と、を有する。
【0044】
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。例えば、通信部31は、第1DB52に格納されたデータを人事サーバ50から受信してもよい。通信部31は、第2DB72に格納されたデータを調査サーバ70から受信してもよい。
【0045】
実施形態では、通信部31は、2以上の従業員が属する法人を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得する第1取得部を構成してもよい。通信部31は、2以上の従業員が属する法人を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得する第2取得部を構成してもよい。
【0046】
個別実現度は、調査項目が実現されているレベルを表すパラメータであり、2以上の従業員のそれぞれを対象として取得される。個別パラメータは、法人として重視すべきパラメータであり、2以上の従業員のそれぞれを対象として取得される。
【0047】
なお、通信部31は、全体実現度を示すデータ及び全体重要度を示すデータとして、全体重要度と全体実現度との相関関係を示すデータを取得してもよい。言い換えると、通信部31は、全体実現度を示すデータ及び全体重要度を示すデータのセットを取得してもよい。
【0048】
表示部32は、液晶パネル又は有機ELパネルなどのディスプレイによって構成される。ディスプレイは、GPU(Graphics Processing Unit)などの表示コントローラを含んでもよい。
【0049】
実施形態では、表示部32は、各調査項目について全体重要度と全体実現度との相関関係を表示する。表示部32は、2以上の従業員が属する法人を対象として、調査項目について全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する出力部の一例である。
【0050】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。制御部33は、各調査項目について相関関係の表示を表示部32に指示してもよい。
【0051】
(質問事項)
以下において、実施形態に係る質問事項について説明する。図5は、実施形態に係る質問事項について説明するための図である。
【0052】
図5に示すように、従業員に提示される質問事項は、調査項目と対応付けられる。1つの質問事項が2以上の調査項目と対応付けられてもよい。調査項目は、職場環境に関するもの、多様性に関するもの、待遇に関するものを含んでもよい。
【0053】
例えば、No.1の質問事項は、職場環境に関するものであってもよい。No.1の質問事項に対する2以上の従業員のそれぞれの回答は、職場環境の整備が実現されているレベルを表す個別実現度として用いられてもよい。No.1の質問事項に対する従業員の回答の集計結果は、職場環境の整備が実現されているレベルを表す全体実現度として用いられてもよい。
【0054】
例えば、No.10の質問事項は、多様性に関するものであってもよい。No.10の質問事項に対する2以上の従業員のそれぞれの回答は、多様性が実現されているレベルを表す個別実現度として用いられてもよい。No.10の質問事項に対する従業員の回答の集計結果は、多様性が実現されているレベルを表す全体実現度として用いられてもよい。
【0055】
例えば、No.20の質問事項は、待遇に関するものであってもよい。No.20の質問事項に対する2以上の従業員のそれぞれの回答は、待遇の公平性が実現されているレベルを表す個別実現度として用いられてもよい。No.20の質問事項に対する従業員の回答の集計結果は、待遇の公平性が実現されているレベルを表す全体実現度として用いられてもよい。
【0056】
例えば、No.30の質問事項は、職場環境及び従業員満足度に関するものであってもよい。No.30の質問事項に対する2以上の従業員のそれぞれの回答は、職場環境の整備が実現されているレベルを表す個別実現度として用いられてもよい。No.30の質問事項に対する従業員の回答の集計結果は、職場環境の整備が実現されているレベルを表す全体実現度として用いられてもよい。従業員満足度に関する質問事項に対する従業員の回答の集計結果は、その従業員の法人に対する従業員満足度として用いられてもよい。各従業員の従業員満足度は、法人として重視すべき個別パラメータの一例であってもよい。
【0057】
(重要度)
以下において、実施形態に係る全体重要度について説明する。図6及び図7は、実施形態に係る全体重要度について説明するための図である。ここでは、個別パラメータとして各従業員の従業員満足度(eNPS)が用いられるケースについて説明する。
【0058】
図6及び図7において、縦軸は、従業員満足度の大きさを表す軸であり、横軸は、個別実現度の大きさを表す軸である。また、縦軸及び横軸によって定義される座標空間において、重要度を特定すべき1つの調査項目(以下、対象項目)について従業員満足度及び個別実現度の組合せ従業員毎にプロットされている。
【0059】
図6に示すように、従業員満足度と個別実現度との間の相関係数が正の値である場合に、対象項目の全体重要度が大きい。一方で、図7に示すように、従業員満足度と個別実現度との間の相関係数が負の値である場合に、対象項目の全体重要度が小さい。例えば、上述した調査サーバ70の制御部73は、相関係数が大きいほど、対象項目の全体重要度が大きいと判断してもよい。
【0060】
(相関関係の出力)
以下において、実施形態に係る相関関係について説明する。図8は、実施形態に係る相関関係について説明するための図である。ここでは、第3端末30の表示部32に表示される相関関係の一例について説明する。
【0061】
図8に示すように、表示部32は、全体重要度の大きさを表す第1軸(例えば、縦軸)と全体実現度の大きさを表す第2軸(例えば、横軸)とによって構成される座標空間において、各調査項目について相関関係を表示する。
【0062】
表示部32は、全体重要度が第1閾値よりも大きく、かつ、全体実現度が第2閾値よりも小さい調査項目を強調して表示してもよい。このような調査項目は、全体重要度が大きいにもかかわらず、全体実現度が小さい調査項目である。従って、このような調査項目は、法人として従業員満足度を重視している場合において、従業員満足度を向上するために施策を立案すべき調査項目(Weaknesses)である。調査項目(Weaknesses)について既に施策を取っている場合には、施策の見直しが行われてもよい。
【0063】
表示部32は、全体重要度が第1閾値よりも大きく、かつ、全体実現度が第2閾値よりも大きい調査項目を強調して表示してもよい。このような調査項目は、全体重要度が大きく、かつ、全体実現度も大きい調査項目である。従って、このような調査項目は、法人として従業員満足度を重視している場合において、従業員満足度を向上するための施策を立案しなくてもよい調査項目(Strengths)である。調査項目(Strengths)について既に施策を採っている場合には、施策が継続されてもよい。
【0064】
なお、全体重要度が第1閾値よりも小さい調査項目は、従業員満足度を重視している場合において、従業員満足度に寄与しにくい調査項目(Others)である。このような調査項目については、従業員満足度を向上するための施策を立案しなくてもよい。調査項目(Others)について既に施策を採っている場合には、施策が中止されてもよい。
【0065】
ここで、上述した第1閾値は、法人のポリシーに従って任意に設定されてもよい。同様に、上述した第2閾値は、法人のポリシーに従って任意に設定されてもよい。
【0066】
特に限定されるものではないが、座標空間にプロットされる調査項目を表す円のサイズは、調査項目について法人が注力しているレベル(以下、注力レベル)によって変更されてもよい。例えば、注力レベルが高いほど円のサイズが大きくてもよい。注力レベルは、法人のポリシーに従って任意に設定されてもよい。注力レベルは、調査項目に関する施策に投入されるリソース(金銭や人員)の量で表されてもよい。
【0067】
(出力方法)
以下において、実施形態に係る出力方法について説明する。図9及び図10は、実施形態に係る出力方法を示す図である。ここでは、調査サーバ70が質問事項に対する回答を収集するケースについて説明する。
【0068】
図9に示すように、ステップS10において、調査サーバ70は、質問事項を第1端末10に送信する。調査サーバ70は、2以上の質問事項を含む質問リスト(アンケート)を第1端末10に送信してもよい。質問リストは、パルスサーベイに関するものであってもよく、センサスサーベイに関するものであってもよい。
【0069】
ステップS11において、第1端末10は、質問事項に対する回答を調査サーバ70に送信する。回答は、個別実現度を調査するための質問事項に対する回答を含む。回答は、個別パラメータ(例えば、従業員満足度又はコンディション)を調査するための質問事項に対する回答を含む。
【0070】
ステップS12において、調査サーバ70は、質問事項に対する回答を分析する。例えば、調査サーバ70は、個別実現度の集計結果に基づいて全体実現度を特定する。調査サーバ70は、図6及び図7に示したように、従業員満足度と個別実現度との間の相関係数に基づいて調査項目の全体重要度を特定する。
【0071】
図9では、説明の便宜から1つの第1端末10について例示しているに過ぎず、調査サーバ70は、2以上の第1端末10から回答を収集する。調査サーバ70は、回答を送信する第1端末10の数が所定数に達した場合にステップS12の分析を実行してもよい。言い換えると、調査サーバ70は、所定数の第1端末10から収集された回答に基づいてステップS12の分析を実行してもよい。調査サーバ70は、回答期間の満了後においてステップS12の分析を実行してもよい。言い換えると、調査サーバ70は、回答期間中に収集された回答に基づいてステップS12の分析を実行してもよい。なお、調査サーバ70は、第1端末10から回答を収集する度にステップS12の分析を実行(又は更新)してもよい。
【0072】
図10に示すように、ステップS20において、第3端末30は、相関関係の閲覧要求を調査サーバ70に送信する。
【0073】
ステップS21において、調査サーバ70は、質問事項に対する回答の分析結果を第3端末30に送信する。分析結果は、全体実現度を示すデータを含んでもよい。分析結果は、全体重要度を示すデータを含んでもよい。分析結果は、全体実現度を示すデータ及び全体重要度を示すデータのセット(例えば、全体重要度と全体実現度との相関関係を示すデータ)を取得してもよい。このようなデータのセットは、図8に示すコンテンツの表示データであると考えてもよい。
【0074】
ステップS22において、第3端末30は、全体重要度と全体実現度との相関関係を表示する。例えば、第3端末30によって表示されるコンテンツは図8に示す通りである。
【0075】
(作用及び効果)
実施形態では、法人を対象として全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する場合に、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度が用いられる。個別パラメータは、法人として重視すべきパラメータである。このような構成によれば、法人として重視すべき個別パラメータが全体重要度に反映されるため、従業員個々人の主観的な重要度が用いられるケースと比べて、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって適切な施策の立案を支援することことができる。
【0076】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0077】
実施形態では、組織が法人であるケースを例示した。これに対して、変更例1では、組織が2以上の従業員によって分類される2以上の組織(以下、グループ)を含むケースについて説明する。変更例1では、上述した全体重要度、全体実現度及び相関関係は、グループ毎に特定される。言い換えると、全体重要度、全体実現度及び相関関係は、グループに属する従業員を母集団として、質問事項に対する従業員の回答によって特定されてもよい。
【0078】
ここで、グループは、従業員のタイプによって分類されればよい。従業員のタイプは、従業員のパフォーマンス、従業員の部署、従業員の役職、従業員の職種などの中から選択された1以上のタイプを含んでもよい。
【0079】
例えば、パフォーマンスは、ローパフォーマ、ミドルパフォーマ、ハイパフォーマなどを含んでもよい。パフォーマンスは、人事考課によって特定されてもよい。部署は、総務部、人事部、経理部、営業部、開発部、製造部、企画部などを含んでもよい。役職は、主任、課長、部長、本部長、取締役などを含んでもよい。職種は、事務、営業、エンジニア、企画などを含んでもよい。
【0080】
これらのタイプは、第1DB52に格納されるデータに基づいて特定されてもよい。言い換えると、グループは、第1DB52に格納されるデータに基づいて分類されてもよい。
【0081】
このような背景下において、表示部32は、2以上のグループのそれぞれについて相関関係を出力する。例えば、図11に示すように、表示部32は、タイプAが指定された場合に、タイプAの従業員が属するグループを対象として、全体重要度と全体実現度との相関関係を出力してもよい。同様に、表示部32は、タイプBが指定された場合に、タイプBの従業員が属するグループを対象として、全体重要度と全体実現度との相関関係を出力してもよい。
【0082】
表示部32は、タイプAの相関関係の表示とタイプBの相関関係の表示とをユーザ操作に応じて切り替えてもよい。表示部32は、タイプAの相関関係及びタイプBの相関関係を同時に表示してもよい。
【0083】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0084】
実施形態では、個別パラメータとして従業員満足度を用いるケースを例示した。これに対して、変更例2では、個別パラメータとして従業員満足度以外のパラメータを用いるケースを例示する。上述したように、個別パラメータは、調査項目の全体重要度を特定するために用いられる。具体的には、図12に示すように、個別パラメータとしては、売上額、目標達成度、給与満足度、勤怠状況などが用いられてもよい。
【0085】
例えば、組織が営業部である場合において、従業員のそれぞれの管理項目として売上額が含まれる場合に、個別パラメータとして売上額が用いられてもよい。すなわち、法人が重視すべき個別パラメータが売上額である場合に、個別パラメータとして売上が用いられてもよい。このようなケースにおいては、法人が重視すべき売上額が全体重要度に反映されるため、売上額に寄与する調査項目を特定することができ、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって、売上額の増大に寄与する調査項目に関する施策の立案を支援することができる。
【0086】
例えば、法人が重視すべき個別パラメータが目標達成度である場合に、個別パラメータとして目標達成度が用いられてもよい。このようなケースにおいては、法人が重視すべき目標達成度が全体重要度に反映されるため、目標達成度に寄与する調査項目を特定することができ、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって、目標達成度の向上に寄与する調査項目に関する施策の立案を支援することができる。
【0087】
例えば、法人が重視すべき個別パラメータが給与満足度である場合に、個別パラメータとして給与満足度が用いられてもよい。このようなケースにおいては、法人が重視すべき給与満足度が全体重要度に反映されるため、給与満足度に寄与する調査項目を特定することができ、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって、給与満足度の向上に寄与する調査項目に関する施策の立案を支援することができる。
【0088】
例えば、法人が重視すべき個別パラメータが勤怠状況である場合に、個別パラメータとして勤怠状況が用いられてもよい。このようなケースにおいては、法人が重視すべき勤怠状況が全体重要度に反映されるため、勤怠状況に寄与する調査項目を特定することができ、全体重要度と全体実現度との相関関係の出力によって、勤怠状況の改善に寄与する調査項目に関する施策の立案を支援することができる。
【0089】
変更例2では、個別パラメータとして、売上額、目標達成度、給与満足度、勤怠状況などが用いられるケースを例示した。しかしながら、変更例2はこれに限定されるものではない。個別パラメータとしては、法人が重視するパラメータであれば任意のパラメータを用いることが可能である。個別パラメータは、人事サーバ50(第1DB52)に格納されるデータ及び調査サーバ70(第2DB72)に格納されるデータの少なくともいずれか1つに基づいて取得可能であればよい。
【0090】
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0091】
実施形態では、全体重要度を示すデータ及び実現度を示すデータは、調査項目に関する質問事項に対する2以上の従業員の回答に基づいて取得される。言い換えると、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータは、調査サーバ70(第2DB72)に格納されるデータに基づいて取得される。これに対して、変更例3では、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、従業員の人事に関するデータに基づいて取得される。言い換えると、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、人事サーバ50(第1DB52)に格納されるデータに基づいて取得される。
【0092】
例えば、第1DB52が売上額を個別パラメータとして管理している場合には、調査サーバ70は、売上額を第1DB52から取得してもよい。同様に、第1DB52が目標達成度又は勤怠状況を個別パラメータとして管理している場合には、調査サーバ70は、目標達成度又は勤怠状況を第1DB52から取得してもよい。
【0093】
第1DB52が従業員の国籍を管理しており、調査項目が多様性である場合において、全体実現度は、第1DB52から取得される従業員の国籍に基づいて取得されてもよい。
【0094】
なお、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、第1DB52に格納されるデータ及び第2DB72に格納されるデータの双方に基づいて取得されてもよい。どのようなデータを用いるかについては、個別パラメータ及び調査項目によって異なってもよい。
【0095】
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態、変更例1−3に対する相違点について主として説明する。
【0096】
実施形態、変更例1−3では、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータは、第1DB52に格納されるデータ及び第2DB72に格納されるデータの少なくともいずれか1つに基づいて取得される。変更例3では、全体重要度を示すデータ及び全体実現度を示すデータの少なくともいずれか1つは、第1DB52及び第2DB72以外のデータベースに格納されるデータに基づいて取得されてもよい。
【0097】
例えば、第1DB52及び第2DB72以外のデータベースは、信用調査会社や格付け会社などのエンティティによって管理されるデータベースであってもよい。データベースは、法人の売上額、法人の利益額、法人の自己資本利益率、法人の株価収益率、株価純資産倍率、従業員数、従業員の構成(例えば、男女比や国籍など)のデータを格納してもよい。どのようなデータを用いるかについては、個別パラメータ及び調査項目によって異なってもよい。
【0098】
上述したように、全体重要度及び全体実現度の少なくともいずれか1つの特定に必要なデータの取得元は特に限定されるものではない。
【0099】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0100】
実施形態では、人事サーバ50及び調査サーバ70が別々のサーバである。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。人事サーバ50及び調査サーバ70は同一のサーバに含まれてもよい。このようなケースにおいて、人事サーバ50及び調査サーバ70に対するアクセス権限は別々に定められてもよい。
【0101】
実施形態では、全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する出力部が第3端末30の表示部32であるケースについて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する出力部は、第3端末30に設けられる音声出力部であってもよい。
【0102】
実施形態では、全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する出力部が第3端末30の表示部32であるケースについて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、調査サーバ70が実現度を示すデータ及び重要度を示すデータのセットを第3端末30に送信する場合には、相関関係の出力はデータ出力を意味してもよく、出力部は通信部71であってもよい。このようなケースにおいて調査サーバ70は出力装置の一例である。同様に、人事サーバ50が実現度を示すデータ及び重要度を示すデータのセットを第3端末30に送信する場合には、相関関係の出力はデータ出力を意味してもよく、出力部は通信部51であってもよい。このようなケースにおいて人事サーバ50は出力装置の一例である。
【0103】
実施形態では、全体実現度を示すデータを取得する第1取得部が第3端末30の通信部31であるケースについて例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。調査サーバ70が相関関係のデータ出力を実行するケースにおいて、第1取得部は通信部71であってもよい。同様に、人事サーバ50が相関関係のデータ出力を実行するケースにおいて、第1取得部は通信部51であってもよい。
【0104】
実施形態では、全体重要度及び全体実現度は、調査項目に関する質問事項に対する回答の分析(サーベイ)によって取得される。このようなケースにおいて、1つの調査項目について2以上の質問事項が対応付けられており、2以上の質問事項のそれぞれに重付値が設定されてもよい。言い換えると、サーベイにおいて、1つの調査項目に対応付けられた質問事項に対する回答は重付値によって重み付けされてもよい。例えば、1つの調査項目について質問事項A及び質問事項Bが対応付けられており、質問事項Aに重付値aが設定され、質問事項Bに重付値bが設定されているケースを想定する。このようなケースにおいては、質問事項Aに対する回答が重付値aによって重み付けされ、質問事項Bに対する回答が重付値bによって重み付けされた上で、調査項目の個別実現度が取得されてもよい。このように取得された個別実現度に基づいて、全体実現度が取得されてもよく、全体重要度が取得されてもよい。
【0105】
実施形態では、従業員満足度は、質問事項に対する回答の分析(サーベイ)によって取得される。このようなケースにおいて、従業員満足度について2以上の質問事項が対応付けられており、2以上の質問事項のそれぞれに重付値が設定されてもよい。言い換えると、サーベイにおいて、従業員満足度に対応付けられた質問事項に対する回答は重付値によって重み付けされてもよい。例えば、従業員満足度について質問事項A及び質問事項Bが対応付けられており、質問事項Aに重付値aが設定され、質問事項Bに重付値bが設定されているケースを想定する。このようなケースにおいては、質問事項Aに対する回答が重付値aによって重み付けされ、質問事項Bに対する回答が重付値bによって重み付けされた上で、従業員満足度が取得されてもよい。
【0106】
特に限定されるものではないが、「実現度」という用語は、「満足度」という用語に読み替えられてもよい。例えば、全体実現度は、法人を対象として取得され、調査項目の満足度を表す全体満足度と読み替えられてもよい。同様に、個別実現度は、2以上の従業員のそれぞれを対象として取得され、調査項目の満足度を表す個別満足度と読み替えられてもよい。
【符号の説明】
【0107】
10…第1端末、20…第2端末、30…第3端末、31…通信部、32…表示部、33…制御部、50…人事サーバ、51…通信部、52…第1DB、53…制御部、70…調査サーバ、71…通信部、72…第2DB、73…制御部、100…出力システム
【要約】      (修正有)
【課題】適切な施策の立案を支援することを可能とする出力装置及び出力方法を提供する。
【解決手段】出力システム100は、質問事項に回答する対象者が使用する第1端末10と、組織の人事担当者が使用する第2端末20と、調査結果の閲覧者が使用する第3端末30と、人事サーバ50と、調査サーバ70と、を有する。第3端末30は、出力装置の一例であり、2以上のメンバーが属する組織を対象として、調査項目が実現されているレベルを表す全体実現度を示すデータを取得する第1取得部と、組織を対象として、個別実現度と個別パラメータとの間の相関係数によって表される全体重要度を示すデータを取得する第2取得部と、組織を対象として、調査項目について全体重要度と全体実現度との相関関係を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12