【実施例1】
【0040】
実施例1においては、有効化手段が電源遮断手段とされる監視支援装置1を、
図1から
図3を参照して説明する。
図1(A)図は、監視支援装置1と監視装置100との配置図を示し、
図1(B)図は、監視支援装置1及び監視装置100のブロック図を示している。
図2は、監視支援装置の処理フロー図を示している。
図3は、監視装置の監視設定の例と、変更情報抽出手段の説明図とを示している。
【0041】
まず、監視対象機器を監視させる監視装置100について簡単に説明する。実施例1においては、監視対象が薬剤を格納させるPTPシートが積層されてなる集積体200とされ、監視装置100がPTPシート201の良品・不良品の合否を検査させるカメラ検査機器とされる場合を例に説明する。監視装置100は、搬送路300の側方に配置された面照明301(
図1(A)図参照)により、集積体200の側方から平行光302を照射させると共に、監視対象機器とされる撮像手段103により集積体200を撮像させる。次に、撮像された画像を微小区画に分割し、各区画を明・暗により二値化し、PTPシートの積層枚数が正しいか、PTPシートの反りが許容範囲か否か、錠剤が欠落していないか等を判定させている。
【0042】
監視装置100は、操作手段101と、監視装置本体102と、製品を撮像させる撮像手段103とを備えている(
図1(B)図参照)。操作手段101は、監視支援装置1をなす有効化手段40を介して監視装置本体102に有線接続されて電源供給を受ける。監視装置本体102は、製品が製品規格に適合しているか否かを判定させる判定手段として機能される制御手段104と、監視設定情報記憶手段及び出力情報記憶手段をなす記憶手段105と、出力情報の出力手段106とを備えている(
図1(B)図参照)。また監視装置本体には、監視装置の処理内容を操作者が確認するための表示手段107が接続される。撮像手段103は周知のカメラ等であればよく限定されない。
【0043】
判定手段には、撮像手段103により撮像された画像が取り込まれ、監視設定情報記憶手段に記憶された監視設定の情報に基づいて、製品が製品規格に適合しているか否かを判定させている。監視設定とは、監視装置が製品の合否を判定させる判定基準とされる。例えば、検査位置、検査範囲、錠剤の歪み・欠損を判定させる閾値、色の濃淡等である。
【0044】
出力情報記憶手段は、監視装置100が取得した監視情報と操作手段が操作された操作情報とからなる出力情報を記憶させている。本実施例においては、監視情報は製造されたPTPシートの合否を判定させた情報とされる。操作情報は、駆動処理の開始・停止・終了の操作時点、駆動速度、変更操作等の操作内容の情報とされる。
【0045】
監視支援装置1(
図1(A)図一点鎖線参照)は、制御手段10と、操作者の識別子を入力させる入力手段20と、各情報を記憶させる記憶手段30と、前記操作手段の有効化手段40と、前記出力手段から出力情報を取得させる情報取得手段50とを備えている。また、監視支援装置1には時刻を取得させる時刻取得手段60が接続される。監視支援装置1をなす監視支援装置本体70には、制御手段10と記憶手段30と情報取得手段50とを有し、入力手段20と有効化手段40と時刻取得手段60が接続されている。更に、制御手段10の処理状況を確認させる表示手段71が接続されてもよい。
【0046】
制御手段10は、監視装置100の操作者が正当なユーザか否かを判定させる認証者判定手段、監視装置の監視設定の情報を変更させたときに、変更された監視設定の情報のみを抽出させる変更情報抽出手段として機能される。
【0047】
入力手段20は、操作者の識別子を入力することができればよく態様は限定されない。識別子とは、自他を識別させるための認証情報をいい、具体的にはユーザID、パスワード、生体情報、装置ID等をいう。入力手段の具体例としては、キーボード、マウス、タッチパネル等であってもよく、ICカード、RFIDタグに記憶された情報を読み取らせる非接触読取装置、虹彩・音声・顔・脈波等を読み取らせる生体認証装置であってもよい。
【0048】
記憶手段30は、判定識別子を記憶させる判定識別子記憶手段として機能されると共に、前記出力情報を記憶させる出力情報記憶手段、認証者判定手段による認証情報を記憶させる認証情報記憶手段、出力情報が作成された時刻を記憶させる時刻情報記憶手段として機能され、出力情報が認証情報と時刻情報と共に管理される。破線で示すように、変更された監視設定の情報のみを記憶させる変更情報記憶手段として機能させてもよい。
【0049】
前記認証者判定手段は、入力手段に入力された識別子を、判定識別子記憶手段から読み出された判定識別子と照合させる。照合の結果、操作者が正当な権原を有する者と判定されたときには、ログイン認証を処理させる。判定識別子とは、操作者が入力させた識別子が正当か否かを判定させる情報をいう。具体的には、操作者ごとの固有な情報とされる。固有な情報とは、パスワード、氏名、所属、指紋等の生体情報等であればよい。
【0050】
判定識別子記憶手段は、一つの判定識別子が記憶される場合に限定されず、複数のユーザの判定識別子が記憶されるデータベースであってもよい。認証情報とは、ログイン認証がされた情報だけでなく、ログイン認証が解除された情報、認証失敗の情報も含まれる。
【0051】
制御手段10の判定に基づいて、有効化手段40においてリレースイッチが開閉されて、操作手段101への電源が遮断又は供給される。認証者判定手段がログイン認証を有効とさせたときのみ、電源を遮断していた電源遮断手段のスイッチを閉じて、監視装置本体と操作手段とを導通させる。有効化手段をなす電源遮断手段を通して、監視装置から操作手段に操作用電源が供給されて、はじめて操作手段の機能が有効化される。これにより、真正なログインが保証されているときのみに、既存の監視装置が機能される。
【0052】
電源遮断手段の形態は限定されないが、例えば、リレー回路であれば簡易な構造で電源の遮断又は供給を切り替えることができ好適である。より具体的には、電源を電磁コイルに供給させて電磁作用により接点を機械的に開閉させる有接点リレー、電気信号により半導体等の電子部品を作動させる機械的接点を持たない無接点リレーのいずれとしてもよく限定されない。
【0053】
有効化手段40の外面には、操作手段から延びる信号線108と同一規格の信号線用の接続端子41が備えられ、操作手段101をそのまま接続させることができる。有効化手段40と監視装置本体102も、夫々に備えられた接続端子42,109を信号線43により接続させることができる(
図1(A)図参照)。接続端子、信号線は、例えばUSB端子、USBケーブルであればよい。
【0054】
操作者のログイン認証が有効とされた状態で操作された操作が、変更操作されるまで有効に継続させるようにしておけば、操作者が監視支援装置から離れても操作状態をそのまま維持させることもできる。ログイン認証が継続している期間においてログイン状態を有効とさせるには、操作者にRFIDタグを携行させ、それを連続に読み取らせるようにすればよい。
【0055】
変更情報抽出手段は、監視装置100の監視設定の情報が変更されたときには、変更前後の監視設定の情報を照合させて、変更された監視設定の情報のみを抽出させ、抽出させた情報のみを監視設定情報記憶手段に記憶させている。変更情報抽出手段を備えさせない場合には、変更に拘らない情報も含めて、全ての監視設定の情報を記憶させればよい。
【0056】
ここで、監視設定の調整と、変更情報抽出手段について、PTPシートの外形の検査の例を、
図3を参照して具体的に説明する。
図3(A)図は、集積体200とされたPTPシート201の外形の合否判定の監視設定の例を示している。
図3(B)図は、検査範囲Aにおいて監視設定の調整が必要な状態を示している。
図3(C)図は、検査範囲Aにおける監視設定の情報を示している。
図3(D)図は変更された監視設定の情報を抽出させた例を示している。
【0057】
具体的には、集積体200の長手方向端部204の反りが製品規格の許容範囲内に収まっているかの判定基準をなす検査範囲Aと、長手方向端部204の位置が揃っているかの判定基準をなす検査範囲B、錠剤の欠落がないかの判定基準をなす検査範囲C1,C2,C3,・・・等がある(
図3(A)図参照)。
【0058】
ここで、監視設定の調整について、検査範囲Aを例に、
図3(B)図を参照して詳細に説明する。なお、検査範囲B、Cについては同様であるため、以下の具体的な説明は省略している。集積体200は、PTPシート201を積み重ねてから、各々のPTPシートが水平方向にずれないように、透明な帯体205をPTPシートの中央部に巻き回して締め付け、帯体205を熱溶着させている。
【0059】
そのため、工場内の温湿度、熱溶着機の温度のむら、帯体の伸縮誤差等によって、集積体200の締め付け状態には個体差が発生する。帯体205の締め付けが強い場合には、集積体200の中央部側が僅かに凹むと共に、長手方向端部204が僅かに反り上がることがある(
図3(B)図参照)。すなわち、反りが所定の範囲よりも大きくなった場合には、集積体の締め付け強さが規定よりも大きく、結束状態ガ不良品と判定させている。
【0060】
一方、最上段にあるPTPシートの長手方向端部204が検査範囲Aに収まっている場合には結束状態が良品であると判定させる(
図3(A)図参照)。しかし、薬品の品質に問題がないにも拘わらず、包装資材の品質誤差による僅かな反りだけで不良品と判定させた場合には、過度な廃棄率が発生することがある。そこで、製造ロットごとに、検査担当者が自らの経験に基づいて監視設定の情報をなす検査範囲Aの大きさを変更させ、廃棄率を適正にさせる必要がある。
【0061】
次に、監視設定の情報の変更について、
図3(C)図,
図3(D)図を参照して説明する。長方形形状をなす検査範囲Aは、X座標の始点(ST)及び終点(ED)と、Y座標の始点(ST)及び終点(ED)が入力されることにより、検査範囲の枠の大きさと位置とが設定されている(
図3(C)図参照)。具体的には、X座標の始点・終点と、Y座標の始点・終点の組み合わせから検査範囲Aの四隅の座標A1(100,70)、A2(250,70)、A3(100,80)、A4(250,80)が設定される(
図3(B)図参照)。
【0062】
反りの許容範囲を大きくさせる場合には、検査範囲AのY座標の終点について数値を大きくするように、例えば終点(ED)を80から85に変更させる(
図3(D)図)。なお、検査範囲Aの大きさを変えずに、位置だけを上方に移動させて反りが検査範囲Aに収まるようにしてもよい。
【0063】
変更情報抽出手段は、変更前後の監視設定の情報を照合させ、変更された監視設定の情報がある場合には、変更された情報のみを抽出させる。本実施例の場合には、Y座標の終点の数値だけが変更されているため、Y座標の終点の数値情報のみを抽出させる。この変更された監視設定の情報は、監視設定の情報が変更されたときの認証情報と時刻情報と共に、変更情報記憶手段に記憶される。
【0064】
情報取得手段50(
図1(B)図参照)は、監視装置本体の出力手段106から監視装置の記憶手段105に記憶された出力情報を取得させている。例えば、監視装置本体102の接続端子110(
図1(A)図参照)に信号線51を接続させて出力情報を取得させればよい。監視装置の記憶手段105においてされた情報更新、情報の新規作成に同期して、出力情報が取得される。取得された出力情報は、認証者判定手段から取得される操作者の認証情報と、時刻情報取得手段60から取得される時刻情報と共に、監視支援装置1の記憶手段30に記憶される。
【0065】
なお、理解を容易にするために、監視装置本体と表示手段と操作手段とを別の構成として例示しているが、タッチして操作が可能な液晶画面が組み込まれた一体型の監視装置であってもよいことは勿論である。一体型の監視装置の場合には、一体型の監視装置の他の機能と共に操作手段としての機能が監視支援装置により操作が有効化される。
【0066】
監視支援装置1によれば、監視装置が取得した監視情報と操作手段が操作された操作情報とからなる出力情報が、認証者判定手段による認証情報と、時刻情報と共に記録され、データの完全性の要件である真正性を保証させることができる。
【0067】
次に、監視支援装置1における処理フローを、
図2を参照して説明する。
図2においては、変更された監視設定の情報のみを抽出させるフローを含めて説明しているが、監視設定の変更操作の情報の取得が不要な場合は、ステップ60からステップ80までを省略すればよい。
【0068】
まず、監視支援装置の処理が開始され(S00)、入力手段から操作者の識別子が入力されたか否かを判定させるステップ10に進み(S10)、識別子が入力されるまではステップ10で処理が待機される。識別子が入力されると、識別子を判定識別子と対比して認証を判定させるステップ20に進み(S20)、正当な操作者であると判定された場合には、操作者のログイン認証を有効とさせるステップ30に進む(S30)。一方、正当な操作者ではないと判定させたときにはログイン認証が有効とされず、ステップ10に戻り処理が待機される。
【0069】
操作者のログイン認証が有効とされると、電源遮断手段により操作手段の機能を有効化させるステップ40に進み(S40)、操作手段に操作用電源を供給させる。この時点から、操作手段により監視装置を操作することができる状態となる。次に、出力情報と認証情報とを時刻情報と共に記憶させるステップ50に進み、それぞれの情報を記憶手段に記憶させる(S50)。次に、監視設定の情報が変更されていないかの判定に進む(S60)。
【0070】
監視設定の情報が変更されなかった場合には、監視装置の終了処理がされたかを判定させるステップ90に進み(S90)、監視装置の終了処理がされない限り、ステップ50からステップ90までが繰り返される。監視装置の終了処理がされると、監視支援装置の終了処理のステップ100に進み(S100)、出力データの管理が終了される。
【0071】
一方、監視設定の情報が変更された場合には、変更された監視設定の情報を抽出させるステップ70に進み(S70)、変更情報抽出手段により変更された監視設定の情報のみを抽出させる。次に、変更された監視設定の情報のみを、認証情報と時刻情報と共に記憶させるステップ80に進み(S80)、これらの情報が変更情報記憶手段に記憶される。次に、監視装置の終了処理がされたかを判定させるステップ90に進み(S90)、監視設定の情報が変更されなかった場合と同様に処理を実行させる。
【実施例3】
【0076】
実施例3においては、複数の監視支援装置1が、一つのサーバ用コンピュータ80で一括管理されるデータ管理システム3の例を、
図5及び
図6を参照して説明する。
図5はデータ管理システムのブロック図を示している。
図6は、データ管理システムの処理フロー図を示している。実施例3においては、実施例1と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略している。なお、
図5においては、監視支援装置(A)についてのみ具体的なブロック図を示し、監視支援装置(B)以下は省力している。
【0077】
データ管理システム3は、一つのサーバ用コンピュータ80と、複数の監視装置100(a,b,c・・・)と、それに対応する監視支援装置1(A,B,C・・・)とが、情報接続手段90により接続されて構成される。サーバ用コンピュータ80は、記憶手段81と制御手段82とを備えている。
【0078】
記憶手段81は、監視支援装置の数に対応して複数に区分された記憶領域を有し、各々の記憶領域において監視支援装置の装置識別番号ごとに、出力情報記憶手段、認証情報記憶手段、時刻情報記憶手段として機能される。例えば、監視支援装置1(A)からの情報は第1記憶領域に記憶させ、監視支援装置1(B)からの情報は第2記憶領域に記憶させる。
【0079】
ここで複数に区分された記憶領域とは、一つの記憶装置内の記憶領域を複数に区分させてもよく、装置識別番号ごとに独立した別個の記憶装置としてもよい。記憶手段81は判定識別子を記憶させる判定識別子記憶手段としても機能される。また、記憶手段81の各記憶領域を、変更された監視設定の情報を記憶させる変更情報記憶手段として機能させてもよい。
【0080】
制御手段82は、各監視支援装置1(A,B,C・・・)から伝達された情報を、装置識別番号に基づいて記憶手段81の各記憶領域に記憶させる。また制御手段82を、記憶手段81に記憶させた情報を時系列順に並べてなる監査証跡レポートを作成させる監査証跡作成手段として機能させてもよい。
【0081】
情報接続手段90の通信規格は限定されず、高速通信に適していれば無線であってもよい。データ管理システム3においては、情報接続手段90により接続された時刻情報取得手段60から時刻を取得させている。サーバ用コンピュータ80に、操作者に処理内容を確認させる表示手段83、各記憶領域に記憶させた各情報を出力させる出力手段84、入力手段85を備えさせるとよい。
【0082】
監視支援装置1は、制御手段10、入力手段20、有効化手段40、情報取得手段50の構成については実施例1又は実施例2のいずれであってもよい。
図5においては、理解を容易にするために実施例1と同様に示している。サーバ用コンピュータ80の判定識別子記憶手段に記憶された判定識別子を、記憶手段30において一時保存できるようにしておけば、RFIDタグを有する操作者を認識している間だけ、認証を有効とさせることもできる。
【0083】
ここでデータ管理システム3の処理フローを、
図6を参照して説明する。
図6は、サーバ用コンピュータに記憶された判定識別子を監視支援装置に伝達させる処理、監視装置に係る情報と変更された監視設定情報とをサーバ用コンピュータに伝達させる処理を含んだフロー図を示している。サーバ用コンピュータを備えない実施例1とは、情報を伝達させるステップS200、S210、S220が異なっている。
【0084】
まず監視支援装置が起動され、サーバ用コンピュータと通信され、データ管理システムの処理が開始される(S00)。サーバ用コンピュータの判定識別子記憶手段の判定識別子の情報を、監視支援装置に伝達し記憶手段30(
図5参照)に一時的に保存させるステップ200に進む(S200)。一時的に保存して同期をさせない場合には、ステップ200は省略される。
【0085】
操作者の識別子が入力されたかを判定させるステップ(S10)から、操作手段の機能を有効化させるステップ40(S40)までは、複数の監視支援装置で並行して処理がされる点以外は、実施例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0086】
次に、出力情報と操作者の認証情報と時刻情報とを、サーバ用コンピュータに伝達させるステップ210に進む(S210)。このステップ210では、装置識別番号と共に出力情報と認証情報とが、各々の監視支援装置(A,B,C・・・)からサーバ用コンピュータに伝達され、時刻情報取得手段が時刻情報をサーバ用コンピュータに伝達させる。装置識別番号と共に認証情報と時刻情報を記憶させるステップ50に進み(S50)、サーバ用コンピュータの装置識別番号に対応された記憶領域に、装置識別番号と出力情報と認証情報と時刻情報とを記憶させる。
【0087】
監視設定の情報が変更されていないか判定させるステップ60(S60)に進み、監視設定の情報が変更された場合には、変更された監視設定の情報のみを抽出させるステップ70に進む(S70)。変更された監視設定の情報と操作者の認証情報と時刻情報とをサーバ用コンピュータに伝達させるステップ220に進む(S220)。
【0088】
取得された各情報を記憶させるステップ80に進み(S80)、サーバ用コンピュータの装置識別番号に対応された記憶領域に、監視設定の情報のうち、変更された監視設定の情報のみが、装置識別番号と認証情報と時刻情報と共に記憶される。次に、監視装置の終了処理がされたかを判定させるステップ90に進み(S90)、監視設定の情報が変更されなかった場合と同様に処理を実行させる。
【0089】
(その他)
・実施例2においては、監視支援装置を介して、監視装置を監視対象機器に接続させる例を説明したが、信号遮断手段の態様はこれに限定されない。例えば、操作手段が操作信号を無線通信させるリモコン機器である場合には、実施例1と同様に、信号遮断手段に無線通信の受信手段を備えさせ、信号遮断手段を介して、操作手段を監視装置に接続させればよい。
・実施例3で示したサーバコンピュータは事業所の構内サーバコンピュータに限定されず、クラウドコンピュータ上のサーバコンピュータであってもよいことは勿論のことである。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。