(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被搬送物を搬送するための複数の搬送台車と、前記複数の搬送台車の各々との間で前記被搬送物が移載される複数の移載装置と、前記複数の移載装置にそれぞれ接続された複数の通信デバイスと、前記複数の通信デバイスを管理する管理装置と、を備える搬送システムの制御方法であって、
前記複数の搬送台車の各々は、前記複数の移載装置のうちの特定の移載装置における前記被搬送物の移載位置を示す特定の移載位置情報を記憶する第1の記憶部を有し、
前記管理装置は、前記複数の移載装置の各々における前記被搬送物の移載位置を示す移載位置情報と、当該移載装置に接続されている前記通信デバイスの宛先を示す通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶する第2の記憶部を有し、
前記制御方法は、
(a)前記複数の搬送台車のうちの特定の搬送台車が、前記特定の移載位置情報を前記管理装置に送信するステップと、
(b)前記管理装置が、前記特定の搬送台車から受信した前記特定の移載位置情報に対応する特定の通信デバイス宛先情報を前記対応情報から抽出し、抽出した前記特定の通信デバイス宛先情報を前記特定の搬送台車に送信するステップと、
(c)前記特定の搬送台車が、前記管理装置から受信した前記特定の通信デバイス宛先情報を利用して、前記複数の通信デバイスのうちの前記特定の移載装置に接続されている特定の通信デバイスに対して、前記特定の移載装置と前記特定の搬送台車との間で前記被搬送物を移載するための通信を実行するステップと、を含む
搬送システムの制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した半導体製造システムでは、搬送台車は、通信デバイスにメッセージ信号を送信する際に、通信デバイスのアドレスを送信先として指定する必要がある。しかしながら、例えば半導体製造装置が追加、撤去又は変更等された場合には、通信デバイスのアドレスが変更されてしまうことがあり、複数の搬送台車の各々における通信デバイスのアドレスの管理が煩雑になるという課題が生じる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信デバイス宛先情報を一元的に管理することができる搬送システムの制御方法、搬送システム及び管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る搬送システムの制御方法は、被搬送物を搬送するための複数の搬送台車と、前記複数の搬送台車の各々との間で前記被搬送物が移載される複数の移載装置と、前記複数の移載装置にそれぞれ接続された複数の通信デバイスと、前記複数の通信デバイスを管理する管理装置と、を備える搬送システムの制御方法であって、前記複数の搬送台車の各々は、前記複数の移載装置のうちの特定の移載装置における前記被搬送物の移載位置を示す特定の移載位置情報を記憶する第1の記憶部を有し、前記管理装置は、前記複数の移載装置の各々における前記被搬送物の移載位置を示す移載位置情報と、当該移載装置に接続されている前記通信デバイスの宛先を示す通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶する第2の記憶部を有し、前記制御方法は、(a)前記複数の搬送台車のうちの特定の搬送台車が、前記特定の移載位置情報を前記管理装置に送信するステップと、(b)前記管理装置が、前記特定の搬送台車から受信した前記特定の移載位置情報に対応する特定の通信デバイス宛先情報を前記対応情報から抽出し、抽出した前記特定の通信デバイス宛先情報を前記特定の搬送台車に送信するステップと、(c)前記特定の搬送台車が、前記管理装置から受信した前記特定の通信デバイス宛先情報を利用して、前記複数の通信デバイスのうちの前記特定の移載装置に接続されている特定の通信デバイスに対して、前記特定の移載装置と前記特定の搬送台車との間で前記被搬送物を移載するための通信を実行するステップと、を含む。
【0009】
本態様によれば、管理装置は、移載位置情報と通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶しているので、管理装置において通信デバイス宛先情報を一元的に管理することができる。その結果、例えば移載装置が追加、撤去又は変更等されることにより、通信デバイスの通信デバイス宛先情報が変更された場合であっても、管理装置に記憶された対応情報を少ない作業量で容易に更新することができる。
【0010】
例えば、前記搬送システムは、さらに、前記複数の搬送台車の各々の走行を制御する制御装置を備え、前記制御方法は、さらに、(d)前記特定の搬送台車が、前記制御装置から、前記管理装置の宛先を示す管理装置宛先情報を受信するステップを含み、前記(a)では、前記特定の搬送台車が、前記制御装置から受信した前記管理装置宛先情報を利用して、前記特定の移載位置情報を前記管理装置に送信するように構成してもよい。
【0011】
本態様によれば、特定の搬送台車において管理装置宛先情報を予め記憶しておく必要がないため、第1の記憶部の記憶容量を節約することができる。
【0012】
例えば、前記搬送システムは、第1の管理装置及び第2の管理装置を含む複数の前記管理装置を備え、前記(d)では、前記特定の搬送台車が、前記制御装置から、前記複数の管理装置のそれぞれの宛先を示す複数の前記管理装置宛先情報を受信し、前記(a)では、前記特定の搬送台車が、前記制御装置から受信した前記複数の管理装置宛先情報の中から前記第1の管理装置の宛先を示す第1の管理装置宛先情報を選択し、前記第1の管理装置宛先情報を利用して前記特定の移載位置情報を前記第1の管理装置に送信するように構成してもよい。
【0013】
本態様によれば、搬送システムは複数の管理装置を備えているので、冗長化を図ることができる。
【0014】
例えば、前記制御方法は、さらに、(e)前記特定の搬送台車が、前記(a)において前記第1の管理装置と通信できない場合に、前記制御装置から受信した前記複数の管理装置宛先情報の中から前記第2の管理装置の宛先を示す第2の管理装置宛先情報を選択し、前記第2の管理装置宛先情報を利用して前記特定の移載位置情報を前記第2の管理装置に送信するように構成してもよい。
【0015】
本態様によれば、特定の搬送台車は、第1の管理装置との間で通信できない場合であっても、第2の管理装置宛先情報を利用して特定の移載位置情報を第2の管理装置に送信することができる。
【0016】
例えば、前記搬送システムは、第1の管理装置及び第2の管理装置を含む複数の前記管理装置を備え、前記(d)では、前記特定の搬送台車が、前記制御装置から、前記第1の管理装置の宛先を示す第1の管理装置宛先情報を受信し、前記(a)では、前記特定の搬送台車が、前記制御装置から受信した前記第1の管理装置宛先情報を利用して前記特定の移載位置情報を前記第1の管理装置に送信し、前記制御方法は、さらに、(f)前記特定の搬送台車が、前記(a)において前記第1の管理装置と通信できない場合に、前記制御装置から、前記第2の管理装置の宛先を示す第2の管理装置宛先情報を受信するステップと、(g)前記特定の搬送台車が、前記制御装置から受信した前記第2の管理装置宛先情報を利用して前記特定の移載位置情報を前記第2の管理装置に送信するステップと、を含むように構成してもよい。
【0017】
本態様によれば、搬送システムは複数の管理装置を備えているので、冗長化を図ることができる。また、特定の搬送台車は、第1の管理装置との間で通信できない場合であっても、第2の管理装置宛先情報を利用して特定の移載位置情報を第2の管理装置に送信することができる。さらに、特定の搬送台車が、上記(a)において第1の管理装置との間で通信できた場合であっても、第1の管理装置が特定の搬送台車から受信した特定の移載位置情報に対応する特定の通信デバイス宛先情報を第1の管理装置が備える対応情報から抽出する際に、例えば通信処理の集中等により抽出処理に比較的長い時間を要することがある。このような場合には、第1の管理装置は、その旨を示す応答信号を特定の搬送台車に送信する。特定の搬送台車は、第1の管理装置から当該応答信号を受信した場合に、制御装置から受信した複数の管理装置宛先情報の中から第2の管理装置宛先情報を利用して、特定の移載位置情報を第2の管理装置に送信してもよい。
【0018】
例えば、前記制御方法は、さらに、(h)前記制御装置が、前記複数の搬送台車のうちの第1の搬送台車に対して、前記特定の移載装置の位置まで走行し、且つ、前記第1の搬送台車から前記特定の移載装置に第1の被搬送物を移載するように指示するための第1の走行指示信号を送信するステップと、(i)前記管理装置が、前記特定の移載装置の上方に第2の被搬送物が存在するか否かを示す被搬送物情報を取得するステップと、(j)前記第1の搬送台車が、前記第1の走行指示信号を受信した後に、現在位置から前記特定の移載装置の位置まで走行する第1の経路を示す第1の走行計画を決定するステップと、(k)前記第1の搬送台車が、前記第1の走行計画に基づいて前記特定の移載装置の位置に第1の時刻に到着したと仮定した場合に、前記特定の移載装置の上方に前記第2の被搬送物が前記第1の時刻に存在するか否かを前記管理装置に問い合わせるステップと、(l)前記第1の搬送台車が、前記特定の移載装置の上方に前記第2の被搬送物が存在しないという前記問い合わせの結果を前記管理装置から受信した場合には、前記第1の走行計画を採用し、前記特定の移載装置の上方に前記第2の被搬送物が存在するという前記問い合わせの結果を前記管理装置から受信した場合には、前記第1の走行計画とは異なる第2の走行計画を決定し、且つ、決定した前記第2の走行計画を採用するステップと、を含み、前記第2の走行計画は、前記特定の移載装置から前記複数の搬送台車のうちの第2の搬送台車への前記第2の被搬送物の移載が完了し、且つ、前記第2の被搬送物が前記特定の移載装置の上方から離れた後に、前記第1の搬送台車が前記特定の移載装置の位置に到着する、前記第1の経路よりも長い第2の経路を示すように構成してもよい。
【0019】
本態様によれば、第1の搬送台車は、特定の移載装置の上方に第2の被搬送物が存在するか否かに応じて、第1の走行計画及び第2の走行計画のいずれかを採用するので、第1及び第2の被搬送物の搬送効率を高めることができる。
【0020】
例えば、前記制御方法は、さらに、(m)前記制御装置が、前記複数の搬送台車のうちの第3の搬送台車に対して、前記特定の移載装置の位置まで走行し、且つ、前記特定の移載装置から前記第3の搬送台車に第3の被搬送物を移載するように指示するための第3の走行指示信号を送信するステップと、(n)前記管理装置が、前記特定の移載装置の上方に前記第3の被搬送物が存在するか否かを示す被搬送物情報を取得するステップと、(o)前記第3の搬送台車が、前記第3の走行指示信号を受信した後に、現在位置から前記特定の移載装置の位置まで走行する第3の経路を示す第3の走行計画を決定するステップと、(p)前記第3の搬送台車が、前記第3の走行計画に基づいて前記特定の移載装置の位置に第2の時刻に到着したと仮定した場合に、前記特定の移載装置の上方に前記第3の被搬送物が前記第2の時刻に存在するか否かを前記管理装置に問い合わせるステップと、(q)前記第3の搬送台車が、前記特定の移載装置の上方に前記第3の被搬送物が存在するという前記問い合わせの結果を前記管理装置から受信した場合には、前記第3の走行計画を採用し、前記特定の移載装置の上方に前記第3の被搬送物が存在しないという前記問い合わせの結果を前記管理装置から受信した場合には、前記第3の走行計画とは異なる第4の走行計画を決定し、且つ、決定した前記第4の走行計画を採用するステップと、を含み、前記第4の走行計画は、前記特定の移載装置への前記第3の被搬送物の載置が完了した後に、前記第3の搬送台車が前記特定の移載装置の位置に到着する、前記第3の経路よりも長い第4の経路を示すように構成してもよい。
【0021】
本態様によれば、第3の搬送台車は、特定の移載装置の上方に第3の被搬送物が存在するか否かに応じて、第3の走行計画及び第4の走行計画のいずれかを採用するので、第3の被搬送物の搬送効率を高めることができる。
【0022】
例えば、前記制御方法は、さらに、(r)前記制御装置が、前記特定の移載装置に前記第2の被搬送物が載置されている状態で、前記第2の搬送台車に対して、前記特定の移載装置の位置まで走行し、且つ、前記特定の移載装置から前記第2の搬送台車に前記第2の被搬送物を移載するように指示するための第2の走行指示信号を送信するステップを含むように構成してもよい。
【0023】
本態様によれば、第2の搬送台車に対して、特定の移載装置の位置まで走行し、且つ、特定の移載装置から第2の搬送台車に第2の被搬送物を移載するように指示することができる。
【0024】
例えば、前記搬送システムは、さらに、無線アクセスポイントを備え、前記(a)では、前記特定の搬送台車が、前記無線アクセスポイントを介して、前記特定の移載位置情報を前記管理装置に送信し、前記(b)では、前記管理装置が、前記無線アクセスポイントを介して、前記特定の通信デバイス宛先情報を前記特定の搬送台車に送信し、前記(c)では、前記特定の搬送台車が、前記無線アクセスポイントを介して、前記特定の通信デバイスに対して前記通信を実行するように構成してもよい。
【0025】
本態様によれば、特定の搬送台車は、無線アクセスポイントを利用した無線通信を行うので、例えば送信側デバイスと受信側デバイスとで光軸を一致させて通信する光通信を用いる場合のように、光軸が一致するまで通信の開始を待つ必要が無く、走行中であっても管理装置及び特定の通信デバイスの各々と通信することができる。その結果、特定の搬送台車は、特定の通信デバイスとの間の通信を完了するまでの時間を短縮することができる。
【0026】
例えば、前記制御方法は、さらに、(s)前記(c)において、前記特定の搬送台車が前記無線アクセスポイントを介して前記特定の通信デバイスに対して前記通信を実行しようとした際に、前記特定の通信デバイスからの応答が無い場合には、前記特定の搬送台車が、前記特定の通信デバイスが通信不能な状態であると判定し、当該判定結果を前記無線アクセスポイントを介して前記管理装置に通知するステップを含むように構成してもよい。
【0027】
本態様によれば、管理装置は、複数の通信デバイスの各々が通信可能な状態であるか否かを容易に把握することができる。
【0028】
例えば、前記制御方法は、さらに、(t)前記管理装置が、前記複数の通信デバイスの各々にハートビート信号を送信するステップと、(u)前記管理装置が、前記複数の通信デバイスのうちいずれかの通信デバイスから前記ハートビート信号に対する応答があった場合には、当該通信デバイスが通信可能な状態であると判定し、前記複数の通信デバイスのうちいずれかの通信デバイスから前記ハートビート信号に対する応答が無い場合には、当該通信デバイスが通信不能な状態であると判定するステップと、を含むように構成してもよい。
【0029】
本態様によれば、管理装置は、複数の通信デバイスの各々が通信可能な状態であるか否かを容易に把握することができる。
【0030】
例えば、前記対応情報は、さらに、前記移載位置情報及び前記通信デバイス宛先情報に対応付けられた、前記通信デバイスの通信属性を示す通信属性情報を含み、前記(b)では、前記管理装置が、前記特定の搬送台車から受信した前記特定の移載位置情報に対応する前記特定の通信デバイス宛先情報及び特定の通信属性情報を前記対応情報から抽出し、抽出した前記特定の通信デバイス宛先情報及び前記特定の通信属性情報を前記特定の搬送台車に送信し、前記(c)では、前記特定の搬送台車が、前記管理装置から受信した前記特定の通信デバイス宛先情報及び前記特定の通信属性情報を利用して、前記特定の通信デバイスに対して前記通信を実行するように構成してもよい。
【0031】
本態様によれば、特定の搬送台車は、特定の通信デバイスとの間で、特定の通信デバイスの通信属性情報に応じた通信を実行することができる。
【0032】
また、本発明の一態様に係る搬送システムは、被搬送物を搬送するための搬送システムであって、前記被搬送物を搬送するための複数の搬送台車と、前記複数の搬送台車の各々との間で前記被搬送物が移載される複数の移載装置と、前記複数の移載装置にそれぞれ接続された複数の通信デバイスと、前記複数の通信デバイスを管理する管理装置と、を備え、前記複数の搬送台車の各々は、前記複数の移載装置のうちの特定の移載装置における前記被搬送物の移載位置を示す特定の移載位置情報を記憶する第1の記憶部と、前記特定の移載位置情報を前記管理装置に送信する第1の通信部と、を有し、前記管理装置は、前記複数の移載装置の各々における前記被搬送物の移載位置を示す移載位置情報と、当該移載装置に接続されている前記通信デバイスの宛先を示す通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶する第2の記憶部と、前記複数の搬送台車のうちの特定の搬送台車から受信した前記特定の移載位置情報に対応する特定の通信デバイス宛先情報を前記対応情報から抽出する制御部と、抽出された前記特定の通信デバイス宛先情報を前記特定の搬送台車に送信する第2の通信部と、を有し、前記特定の搬送台車の前記第1の通信部は、さらに、前記管理装置から受信した前記特定の通信デバイス宛先情報を利用して、前記複数の通信デバイスのうちの前記特定の移載装置に接続されている特定の通信デバイスに対して、前記特定の移載装置と前記特定の搬送台車との間で前記被搬送物を移載するための通信を実行する。
【0033】
本態様によれば、管理装置は、移載位置情報と通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶しているので、管理装置において通信デバイス宛先情報を一元的に管理することができる。その結果、例えば移載装置が追加、撤去又は変更等されることにより、通信デバイスの通信デバイス宛先情報が変更された場合であっても、管理装置に記憶された対応情報を少ない作業量で容易に更新することができる。
【0034】
また、本発明の一態様に係る管理装置は、搬送台車との間で被搬送物が移載される複数の移載装置にそれぞれ接続された複数の通信デバイスを管理する管理装置であって、前記複数の移載装置の各々における前記被搬送物の移載位置を示す移載位置情報と、当該移載装置に接続されている前記通信デバイスの宛先を示す通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶する記憶部と、前記搬送台車から、前記複数の移載装置のうちの特定の移載装置における前記被搬送物の移載位置を示す特定の移載位置情報を受信する通信部と、受信した前記特定の移載位置情報に対応する特定の通信デバイス宛先情報を前記対応情報から抽出する制御部と、を備え、前記通信部は、抽出された前記特定の通信デバイス宛先情報を前記搬送台車に送信する。
【0035】
本態様によれば、管理装置は、移載位置情報と通信デバイス宛先情報との対応関係を示す対応情報を記憶しているので、管理装置において通信デバイス宛先情報を一元的に管理することができる。その結果、例えば移載装置が追加、撤去又は変更等されることにより、通信デバイスの通信デバイス宛先情報が変更された場合であっても、管理装置に記憶された対応情報を少ない作業量で容易に更新することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明の一態様に係る搬送システムの制御方法等によれば、通信デバイス宛先情報を一元的に管理することができる。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0039】
(実施の形態1)
[1−1.搬送システムの概要]
まず、
図1を参照しながら、実施の形態1に係る搬送システム2の概要について説明する。
図1は、実施の形態1に係る搬送システム2の概要を示す図である。
【0040】
図1に示すように、搬送システム2は、例えば半導体製造工場において、ウエハが格納されたFOUP4(被搬送物の一例)を搬送するためのシステムである。搬送システム2は、複数の搬送台車6と、制御装置8と、第1の半導体製造装置10(移載装置の一例)と、第2の半導体製造装置12(移載装置の一例)と、第1の通信デバイス14と、第2の通信デバイス16と、管理装置18と、無線アクセスポイント20とを備えている。
【0041】
複数の搬送台車6の各々は、例えば半導体製造工場の天井に設置されたレール22に沿って無人走行することによりFOUP4を搬送するための天井走行式の搬送台車であり、いわゆるOHT(Overhead Hoist Transfer)である。搬送台車6は、電力供給装置(図示せず)から供給される電力を、レール22に沿って敷設された給電経路24を介して電磁誘導現象により非接触で受けることができる。これにより、搬送台車6は、給電経路24からの電力の供給を受けながら、レール22に沿って走行することができる。
【0042】
搬送台車6の内部には、FOUP4を把持するための把持部26が昇降可能に搭載されている。例えば搬送台車6と第1の半導体製造装置10の載置ポート32a(後述する)との間でFOUP4を移載する際には、把持部26は、搬送台車6から載置ポート32aの近傍まで降下する。また、FOUP4の移載が完了した際には、把持部26は、載置ポート32aの近傍から搬送台車6まで上昇して、搬送台車6の内部に格納される。なお、半導体製造工場には複数(例えば3000台)の搬送台車6が配置されているが、説明の都合上、
図1等では1つの搬送台車6のみを図示している。
【0043】
制御装置8は、複数の搬送台車6の各々の走行を制御するためのコンピュータであり、いわゆるOHVC(Overhead Hoist Vehicle Controller)である。制御装置8は、レール22に沿って敷設されたフィーダー線28を介して、複数の搬送台車6の各々と通信することができる。
【0044】
第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12の各々は、FOUP4に格納されたウエハを処理又は仮置き等するためのステーションであり、レール22の直下に設置されている。
【0045】
第1の半導体製造装置10は、FOUP4を搬入及び搬出するための複数(例えば3つ)の搬入出口30a,30b,30cと、FOUP4を載置するための複数(例えば3つ)の載置ポート32a,32b,32cとを有している。複数の載置ポート32a,32b,32cはそれぞれ、対応する複数の搬入出口30a,30b,30cの近傍に配置されている。複数の載置ポート32a,32b,32cはそれぞれ、搬送台車6の把持部26との間でFOUP4を移載し、且つ、複数の搬入出口30a,30b,30cを通して第1の半導体製造装置10との間でFOUP4の受け渡しを行うためのロードポートである。なお、本実施の形態では、第1の半導体製造装置10が3つの載置ポート32a,32b,32cを有する場合について説明したが、これに限定されず、1つ、2つ又は4つ以上の載置ポートを有していてもよい。
【0046】
第2の半導体製造装置12は、FOUP4を搬入及び搬出するための複数(例えば3つ)の搬入出口34a,34b,34cと、FOUP4を載置するための複数(例えば3つ)の載置ポート36a,36b,36cとを有している。複数の載置ポート36a,36b,36cはそれぞれ、対応する複数の搬入出口34a,34b,34cの近傍に配置されている。複数の載置ポート36a,36b,36cはそれぞれ、搬送台車6の把持部26との間でFOUP4を移載し、且つ、複数の搬入出口34a,34b,34cを通して第2の半導体製造装置12との間でFOUP4の受け渡しを行うためのロードポートである。なお、本実施の形態では、第2の半導体製造装置12が3つの載置ポート36a,36b,36cを有する場合について説明したが、これに限定されず、1つ、2つ又は4つ以上の載置ポートを有していてもよい。
【0047】
なお、半導体製造工場には複数(例えば10000台)の半導体製造装置が設置されているが、説明の都合上、
図1等では2つの半導体製造装置(第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12)のみを図示している。
【0048】
第1の通信デバイス14は、第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cの各々と搬送台車6との間の通信を仲介するためのデバイスサーバである。第1の通信デバイス14は複数のパラレルポートを備え、複数のパラレルポートの各々が、パラレルケーブル38を介して、第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cの各々と接続されている。これにより、第1の通信デバイス14は、第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cの各々と通信することができる。また、第1の通信デバイス14は、LANケーブル40を介して、無線アクセスポイント20と接続されている。これにより、第1の通信デバイス14は、無線アクセスポイント20を介して、複数の搬送台車6の各々とイーサネット(登録商標)通信することができる。なお、第1の通信デバイス14と複数の搬送台車6の各々との間の通信には、例えばSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)のE84通信シーケンスが適用される。
【0049】
第2の通信デバイス16は、第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cの各々と搬送台車6との間の通信を仲介するためのデバイスサーバである。第2の通信デバイス16は複数のパラレルポートを備え、複数のパラレルポートの各々が、パラレルケーブル42を介して、第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cの各々と接続されている。これにより、第2の通信デバイス16は、第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cの各々と通信することができる。また、第2の通信デバイス16は、LANケーブル(図示せず)を介して、無線アクセスポイント20と接続されている。これにより、第2の通信デバイス16は、無線アクセスポイント20を介して、複数の搬送台車6の各々とイーサネット(登録商標)通信することができる。なお、第2の通信デバイス16と複数の搬送台車6の各々との間の通信には、例えばSEMIのE84通信シーケンスが適用される。
【0050】
なお、半導体製造工場には、半導体製造装置と同数(例えば10000台)の通信デバイスが設置されているが、説明の都合上、
図1等では2つの通信デバイス(第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16)のみを図示している。
【0051】
管理装置18は、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16を含む複数の通信デバイスを管理するためのデバイスサーバマネージャである。管理装置18は、LANケーブル46を介して第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々と接続されている。これにより、管理装置18は、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々と通信することができる。
【0052】
無線アクセスポイント20は、無線LANにおけるアクセスポイントである。無線アクセスポイント20は、a)複数の搬送台車6の各々と第1の通信デバイス14との間の通信、b)複数の搬送台車6の各々と第2の通信デバイス16との間の通信、及び、c)複数の搬送台車6の各々と管理装置18との間の通信をそれぞれ仲介する。
【0053】
[1−2.搬送システムの機能構成]
次に、
図2及び
図3を参照しながら、実施の形態1に係る搬送システム2の機能構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る搬送システム2の機能構成を示すブロック図である。
図3は、実施の形態1に係る管理テーブルの一例を示す図である。
【0054】
図2に示すように、複数の搬送台車6及び無線アクセスポイント20の各々は、例えばIEEE802.11シリーズに準拠した無線ネットワーク48に接続されている。無線ネットワーク48は、例えば2.4GHz帯又は5GHz帯のWiFi(登録商標)で構築されている。また、第1の通信デバイス14、第2の通信デバイス16及び管理装置18の各々は、例えばケーブルを用いた有線LANで構築された有線ネットワークに接続されている。
【0055】
複数の搬送台車6の各々は、通信部50(第1の通信部の一例)と、記憶部52(第1の記憶部の一例)と、制御部54とを有している。
【0056】
通信部50は、制御装置8、第1の通信デバイス14、第2の通信デバイス16及び管理装置18の各々との間で無線通信する。
【0057】
記憶部52は、各種のデータを記憶するためのメモリである。具体的には、記憶部52は、a)制御装置8から受信した走行指示信号(後述する)に含まれる走行指示データ、b)制御装置8から受信した管理装置18のIP(Internet Protocol)アドレス(管理装置宛先情報の一例)、c)管理装置18から受信した第1の通信デバイス14のIPアドレス(通信デバイス宛先情報の一例)、及び、d)管理装置18から受信した第2の通信デバイス16のIPアドレス(通信デバイス宛先情報の一例)を一時的に記憶する。なお、記憶部52は、上記の各データを予め固定的に記憶しておいてもよい。また、第1の通信デバイス14のIPアドレス及び第2の通信デバイス16のIPアドレスに代えて、MAC(Media Access Control)アドレス等が利用されてもよい。通信デバイス宛先情報は、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々を一意に特定可能な情報であればよい。
【0058】
制御部54は、通信部50及び記憶部52を制御することにより、各種の処理を実行する。なお、制御部54は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。制御部54により実行される具体的な処理については、後で詳述する。
【0059】
制御装置8は、通信部56と、記憶部58と、制御部60とを有している。
【0060】
通信部56は、複数の搬送台車6の各々との間で無線通信する。
【0061】
記憶部58は、各種のデータを記憶するためのメモリである。具体的には、記憶部58は、a)第1の半導体製造装置10のステーション番号、b)第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cの各ロードポート番号、c)第2の半導体製造装置12のステーション番号、d)第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cの各ロードポート番号、及び、e)管理装置18のIPアドレスを記憶する。
【0062】
ステーション番号は、第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12を識別するための情報である。すなわち、ステーション番号は、FOUP4の移載位置を示す移載位置情報の一例である。例えば、第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12にはそれぞれ、ステーション番号として「ST1」及び「ST2」が割り当てられている。
【0063】
また、ロードポート番号は、第1の半導体製造装置10において複数の載置ポート32a,32b,32cを識別し、且つ、第2の半導体製造装置12において複数の載置ポート36a,36b,36cを識別するための情報である。すなわち、ロードポート番号は、FOUP4の移載位置を示す移載位置情報の一例である。例えば、第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cにはそれぞれ、ロードポート番号として「LP1」、「LP2」及び「LP3」が割り当てられている。同様に、第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cにはそれぞれ、ロードポート番号として「LP1」、「LP2」及び「LP3」が割り当てられている。なお、第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12の各々が1つの載置ポートのみを有する場合には、ロードポート番号を省略してもよい。
【0064】
制御部60は、通信部56及び記憶部58を制御することにより、各種の処理を実行する。なお、制御部60は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。制御部60により実行される具体的な処理については、後で詳述する。
【0065】
第1の半導体製造装置10の載置ポート32aは、通信部62と、制御部64とを有している。なお、図示しないが、第1の半導体製造装置10の他の載置ポート32b,32cも同様に、通信部と、制御部とを有している。
【0066】
通信部62は、第1の通信デバイス14との間で有線通信する。
【0067】
制御部64は、通信部62を制御することにより、各種の処理を実行する。具体的には、制御部64は、搬送台車6との間でFOUP4を移載するためのインターロック処理を実行する。インターロック処理とは、ある工程が完了しないと次の工程に移行しないような、複数の工程からなるインターロックシーケンスである。なお、制御部64は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。
【0068】
第2の半導体製造装置12の載置ポート36aは、通信部66と、制御部68とを有している。なお、図示しないが、第2の半導体製造装置12の他の載置ポート36b,36cも同様に、通信部と、制御部とを有している。
【0069】
通信部66は、第2の通信デバイス16との間で有線通信する。
【0070】
制御部68は、通信部66を制御することにより、各種の処理を実行する。具体的には、制御部68は、搬送台車6との間でFOUP4を移載するためのインターロック処理を実行する。なお、制御部68は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。
【0071】
第1の通信デバイス14は、通信部70と、制御部72とを有している。
【0072】
通信部70は、無線アクセスポイント20を介して、複数の搬送台車6の各々との間で無線通信する。また、通信部70は、管理装置18との間で有線通信し、且つ、第1の半導体製造装置10の複数の載置ポート32a,32b,32cの各々との間で有線通信する。
【0073】
制御部72は、通信部70を制御することにより、各種の処理を実行する。なお、制御部72は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。制御部72により実行される具体的な処理については、後で詳述する。
【0074】
第2の通信デバイス16は、通信部74と、制御部76とを有している。
【0075】
通信部74は、無線アクセスポイント20を介して、複数の搬送台車6の各々との間で無線通信する。また、通信部74は、管理装置18との間で有線通信し、且つ、第2の半導体製造装置12の複数の載置ポート36a,36b,36cの各々との間で有線通信する。
【0076】
制御部76は、通信部74を制御することにより、各種の処理を実行する。なお、制御部76は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。
【0077】
管理装置18は、通信部78(第2の通信部の一例)と、記憶部80(第2の記憶部の一例)と、制御部82とを有している。
【0078】
通信部78は、無線アクセスポイント20を介して、複数の搬送台車6の各々との間で無線通信する。また、通信部78は、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々との間で有線通信する。なお、通信部78は、無線アクセスポイント20を介して、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々との間で無線通信してもよい。
【0079】
記憶部80は、管理テーブル(対応情報の一例)を記憶するためのメモリである。
図3に示すように、管理テーブルは、第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12の各ステーション番号と、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各IPアドレスとの対応関係を示すデータテーブルである。
【0080】
図3に示す例では、管理テーブルの1行目には、第1の半導体製造装置10のステーション番号「ST1」と、第1の半導体製造装置10に接続された第1の通信デバイス14のIPアドレス「xx.xx.xx.xx」とが対応付けられて格納されている。また、管理テーブルの2行目には、第2の半導体製造装置12のステーション番号「ST2」と、第2の半導体製造装置12に接続された第2の通信デバイス16のIPアドレス「yy.yy.yy.yy」とが対応付けられて格納されている。
【0081】
制御部82は、通信部78及び記憶部80を制御することにより、各種の処理を実行する。なお、制御部82は、例えばプロセッサがハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現される。制御部82により実行される具体的な処理については、後で詳述する。
【0082】
[1−3.搬送システムの動作]
次に、
図4を参照しながら、実施の形態1に係る搬送システム2の動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る搬送システム2の動作を示すシーケンス図である。
【0083】
以下、搬送システム2の動作の一例として、搬送台車6が第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でFOUP4を移載する場合の動作について説明する。
【0084】
図4に示すように、制御装置8の通信部56は、制御部60により生成された走行指示信号を搬送台車6に送信する(S101)。走行指示信号は、複数の搬送台車6のうち特定の搬送台車6に対して所定の目的地まで走行するように指示するためのコマンドである。目的地が例えば第1の半導体製造装置10の載置ポート32aである場合、走行指示信号は、搬送台車6の目的地を示す走行指示データとして、第1の半導体製造装置10のステーション番号「ST1」と、載置ポート32aのロードポート番号「LP1」とを含む。なお、制御部60は、記憶部58からステーション番号「ST1」及びロードポート番号「LP1」を読み出すことにより、走行指示信号を生成する。
【0085】
搬送台車6の通信部50は、制御装置8から送信された走行指示信号を受信する(S102)。走行指示信号に含まれる走行指示データ(例えば、ステーション番号「ST1」及びロードポート番号「LP1」)は、記憶部52に記憶される。これにより、制御部54は、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aを目的地として搬送台車6を走行させる。
【0086】
制御装置8の通信部56は、制御部60により生成された問い合わせ信号を搬送台車6に定期的に送信する(S103)。問い合わせ信号は、搬送台車6に対して現在の走行位置を問い合わせるためのコマンドである。
【0087】
搬送台車6の通信部50は、制御装置8から送信された問い合わせ信号を受信する(S104)。これにより、搬送台車6の通信部50は、制御部54により生成されたレスポンス信号を制御装置8に送信する(S105)。レスポンス信号は、搬送台車6の現在の走行位置を示す信号である。
【0088】
制御装置8の通信部56は、搬送台車6から送信されたレスポンス信号を受信する(S106)。制御装置8の制御部60は、受信したレスポンス信号に基づいて、搬送台車6の現在の走行位置を判断する。搬送台車6が目的地から所定距離以内まで接近している場合、制御装置8の制御部60は、記憶部58から管理装置18のIPアドレスを読み出し、通信部56は、読み出された管理装置18のIPアドレスを搬送台車6に送信する(S107)。一方、搬送台車6が目的地から所定距離よりも離れている場合、制御装置8の制御部60は、ステップS103に戻り、問い合わせ信号を搬送台車6に送信する。
【0089】
搬送台車6の通信部50は、制御装置8から送信された管理装置18のIPアドレスを受信する(S108)。管理装置18のIPアドレスは、記憶部52に記憶される。搬送台車6の通信部50は、受信した管理装置18のIPアドレスを送信先(宛先)として、制御部54により生成されたリクエスト信号を管理装置18に送信する(S109)。リクエスト信号は、管理装置18に対して、搬送台車6の目的地に対応する通信デバイスのIPアドレスを送信するように要求するためのコマンドである。リクエスト信号は、例えば、a)ステーション番号「ST1」、b)ロードポート番号「LP1」、及び、c)E84通信シーケンス番号等を含む。
【0090】
管理装置18の通信部78は、搬送台車6から送信されたリクエスト信号を受信する(S110)。管理装置18の制御部82は、受信したリクエスト信号に基づいて、搬送台車6の目的地を示すステーション番号「ST1」に対応する第1の通信デバイス14のIPアドレス「xx.xx.xx.xx」を、記憶部80に記憶されている管理テーブルから抽出する(S111)。通信部78は、抽出された第1の通信デバイス14のIPアドレスを搬送台車6に送信する(S112)。
【0091】
搬送台車6の通信部50は、管理装置18から送信された第1の通信デバイス14のIPアドレスを受信する(S113)。第1の通信デバイス14のIPアドレスは、記憶部52に記憶される。搬送台車6の通信部50は、受信した第1の通信デバイス14のIPアドレスを送信先として、制御部54により生成されたメッセージ信号を第1の通信デバイス14に送信する(S114)。メッセージ信号は、第1の通信デバイス14に対して、例えば搬送台車6と第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でFOUP4を移載するためのインターロック処理を開始することを要求するためのコマンドである。メッセージ信号は、例えば、a)ステーション番号「ST1」、b)ロードポート番号「LP1」、c)E84通信シーケンス番号、d)インターロック処理を実行するための荷降ろし/荷掴み要求データ、及び、e)搬送台車6を識別するための搬送台車ID(Identification)等を含む。
【0092】
第1の通信デバイス14の通信部70は、搬送台車6から送信されたメッセージ信号を受信する(S115)。第1の通信デバイス14の制御部72は、受信したメッセージ信号に基づいて、搬送台車6との間でインターロック処理のための通信を実行する(S116)。これにより、搬送台車6と載置ポート32aとの間で、FOUP4を移載するためのインターロック処理が実行される。
【0093】
なお、第1の通信デバイス14は、インターロック処理に含まれる全ての工程についての通信を搬送台車6との間で実行する必要はなく、インターロック処理の一部の工程についての通信を搬送台車6との間で実行し、インターロック処理の残りの工程についての通信を第1の半導体製造装置10との間で実行してもよい。
【0094】
[1−4.効果]
次に、本実施の形態に係る搬送システム2により得られる効果について、比較例に係る搬送システムと対比しながら説明する。
【0095】
比較例に係る搬送システムでは、本実施の形態で説明した管理装置18を備えていない。複数の搬送台車の各々は、複数の半導体製造装置の各々を識別するための識別情報と、当該半導体製造装置に接続された通信デバイスのIPアドレスとが対応付けられたデータテーブルを予め記憶している。複数の搬送台車の各々は、このデータテーブルから読み出した通信デバイスのIPアドレスを送信先として、メッセージ信号を通信デバイスに送信する。
【0096】
例えば半導体製造装置が追加、撤去又は変更等された場合には、通信デバイスのIPアドレスが変更されてしまうことがある。1つの搬送システムには、例えば10000台の半導体製造装置と3000台の搬送台車とが設置されているため、各データテーブルには、10000個のIPアドレスが記憶されることになる。そのため、3000台の搬送台車の全てについて、各データテーブルを更新する作業を行うのは容易ではなく、データテーブルの管理を容易に行うことができない。また、各データテーブルを更新する作業を行う際には、全ての搬送台車の走行を停止させなければならず、半導体製造ラインに支障を来すおそれが生じる。
【0097】
一方、本実施の形態に係る搬送システム2では、管理装置18は、複数の半導体製造装置の各ステーション番号と、複数の通信デバイスの各IPアドレスとの対応関係を示す管理テーブルを記憶している。これにより、複数の通信デバイスの各IPアドレスを、管理装置18により一元的に管理することができる。その結果、例えば半導体製造装置が追加、撤去又は変更等されることにより、通信デバイスのIPアドレスが変更された場合であっても、管理装置18が記憶している管理テーブルを更新する作業のみを行えばよく、管理テーブルの管理を容易に行うことができる。また、管理テーブルを更新する作業を行う際に、搬送台車の走行を停止させる必要がないため、半導体製造ラインに支障を来すことがない。
【0098】
また、制御装置8と管理装置18とを一つの制御装置として構成する搬送システムが想定される。しかし、当該搬送システムでは、制御装置内の管理テーブルの更新の際に、制御装置の動作が制限されることにより、半導体製造ラインに支障を来すおそれが生じる。一方、本実施の形態に係る搬送システム2では、制御装置8と管理装置18とが別体であるため、管理テーブルの更新の際に半導体製造ラインに支障を来すことがない。
【0099】
[1−5.変形例]
本実施の形態の管理テーブルでは、第1の半導体製造装置10及び第2の半導体製造装置12の各ステーション番号と、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各IPアドレスとが対応付けられていたが、これに加えて、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各通信属性を示す通信属性情報が対応付けられてもよい。通信属性情報は、例えば、a)通信方法(無線通信か有線通信かの区別)、b)無線通信のチャンネル情報、及び、c)無線通信のSSID(Service Set Identifier)等を含む。
【0100】
この場合、上述したステップS112において、管理装置18の通信部78は、第1の通信デバイス14のIPアドレスと、第1の通信デバイス14の通信属性情報とを搬送台車6に送信する。これにより、上述したステップS114において、搬送台車6の通信部50は、受信した第1の通信デバイス14の通信属性情報に基づいて、メッセージ信号を第1の通信デバイス14に送信する。
【0101】
(実施の形態2)
[2−1.搬送システムの機能構成]
次に、
図5を参照しながら、実施の形態2に係る搬送システム2Aの機能構成について説明する。
図5は、実施の形態2に係る搬送システム2Aの機能構成を示すブロック図である。なお、以下の各実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0102】
図5に示すように、実施の形態2に係る搬送システム2Aは、動作中であるアクティブ側の第1の管理装置18aと、待機中であるスタンバイ側の第2の管理装置18bとを備えることにより冗長化されている点で、上記実施の形態1と異なっている。第1の管理装置18aは、通信部78aと、記憶部80aと、制御部82aとを有している。第2の管理装置18bは、通信部78bと、記憶部80bと、制御部82bとを有している。第1の管理装置18a及び第2の管理装置18bの各構成は、上記実施の形態1の管理装置18の構成と同一である。
【0103】
制御装置8Aの記憶部58Aは、上記実施の形態1で説明した管理装置18のIPアドレスに代えて、第1の管理装置18aのIPアドレス(第1の管理装置宛先情報の一例)及び第2の管理装置18bのIPアドレス(第2の管理装置宛先情報の一例)を記憶する。
【0104】
複数の搬送台車6Aの各々の記憶部52Aは、上記実施の形態1で説明した管理装置18のIPアドレスに代えて、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスを一時的に記憶する。
【0105】
[2−2.搬送システムの動作]
次に、
図6を参照しながら、実施の形態2に係る搬送システム2Aの動作について説明する。
図6は、実施の形態2に係る搬送システム2Aの動作を示すシーケンス図である。なお、
図6において、上記実施の形態1の
図4と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0106】
以下、搬送システム2Aの動作の一例として、搬送台車6Aが第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でFOUP4(
図1参照)を移載する場合の動作について説明する。また、搬送台車6Aと第1の管理装置18aとの間に通信障害が発生していることを前提として説明する。
【0107】
図6に示すように、まず、上記実施の形態1と同様に、ステップS101〜S106が実行される。その後、搬送台車6Aが目的地に接近している場合、制御装置8Aの制御部60Aは、記憶部58Aからアクティブ側の第1の管理装置18aのIPアドレスを読み出す。制御部8Aの通信部56Aは、読み出された第1の管理装置18aのIPアドレスを搬送台車6Aに送信する(S201)。
【0108】
搬送台車6Aの通信部50Aは、制御装置8Aから送信された第1の管理装置18aのIPアドレスを受信する(S202)。第1の管理装置18aのIPアドレスは、記憶部52Aに記憶される。搬送台車6Aの通信部50Aは、受信した第1の管理装置18aのIPアドレスを送信先として、制御部54Aにより生成されたリクエスト信号を第1の管理装置18aに送信する(S203)。このリクエスト信号は、第1の管理装置18aに対して、搬送台車6Aの目的地に対応する通信デバイスのIPアドレスを送信するように要求するためのコマンドである。
【0109】
ここで、搬送台車6Aと第1の管理装置18aとの間に通信障害が発生しているため、第1の管理装置18aの通信部78aは、搬送台車6Aから送信されたリクエスト信号を受信することができず、リクエスト信号に対して応答しない(S204)。
【0110】
搬送台車6Aの通信部50Aは、リクエスト信号を送信してから所定時間経過しても第1の管理装置18aからの応答が得られない場合、制御部54Aにより生成されたレスポンス信号を制御装置8Aに送信する(S205)。レスポンス信号は、第1の管理装置18aからの応答が得られなったことを示す信号である。
【0111】
制御装置8Aの通信部56Aは、搬送台車6Aから送信されたレスポンス信号を受信する(S206)。ここで、
図6には図示しないが、制御装置8Aの制御部60Aは、受信したレスポンス信号に基づいて、搬送台車6Aが第1の管理装置18aからの応答を得ることができなかったと判断する。これにより、制御装置8Aの制御部60Aは、記憶部58Aからスタンバイ側の第2の管理装置18bのIPアドレスを読み出し、通信部56Aは、読み出された第2の管理装置18bのIPアドレスを搬送台車6Aに送信する(S207)。
【0112】
搬送台車6Aの通信部50Aは、制御装置8Aから送信された第2の管理装置18bのIPアドレスを受信する(S208)。第2の管理装置18bのIPアドレスは、記憶部52Aに記憶される。搬送台車6Aの通信部50Aは、受信した第2の管理装置18bのIPアドレスを送信先として、制御部54Aにより生成されたリクエスト信号を第2の管理装置18bに送信する(S209)。このリクエスト信号は、第2の管理装置18bに対して、搬送台車6Aの目的地に対応する通信デバイスのIPアドレスを送信するように要求するためのコマンドである。
【0113】
第2の管理装置18bの制御部82bは、受信したリクエスト信号に基づいて、搬送台車6Aの目的地を示すステーション番号「ST1」に対応する第1の通信デバイス14のIPアドレス「xx.xx.xx.xx」を、記憶部80bに記憶されている管理テーブルから抽出する(S210)。通信部78bは、抽出された第1の通信デバイス14のIPアドレスを搬送台車6Aに送信する(S211)。
【0114】
搬送台車6Aの通信部50Aは、第2の管理装置18bから送信された第1の通信デバイス14のIPアドレスを受信する(S212)。第1の通信デバイス14のIPアドレスは、記憶部52Aに記憶される。以下、上記実施の形態1と同様に、ステップS114〜S116が実行される。
【0115】
なお、実施の形態2では、搬送台車6Aが、2台の管理装置(第1の管理装置18a及び第2の管理装置18b)のうちいずれか一方から、第1の通信デバイス14のIPアドレスを受信するシーケンスで説明している。しかし、これに限定されず、例えば搬送台車6Aは、第2の管理装置18bからも第1の通信デバイス14のIPアドレスを受信できない場合には、第3の管理装置等から第1の通信デバイス14のIPアドレスを受信してもよい。すなわち、複数台の管理装置で搬送システム2Aの冗長化が構成されている場合でも適用可能である。
【0116】
[2−3.効果]
本実施の形態では、アクティブ側の第1の管理装置18aとスタンバイ側の第2の管理装置18bとが設けられているので、冗長化を図ることができる。このような構成であっても、第1の管理装置18a及び第2の管理装置18bの各々が管理テーブルを記憶することにより、複数の通信デバイスの各IPアドレスを一元的に管理することができる。
【0117】
[2−4.変形例]
[2−4−1.変形例1]
本実施の形態では、上述したステップS201で、制御装置8Aの通信部56Aは、第1の管理装置18aのIPアドレスのみを搬送台車6Aに送信した。このような処理に代えて、変形例1では、通信部56Aは、ステップS201において、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスを搬送台車6Aに同時に送信してもよい。この時、通信部56Aは、第1の管理装置18aがアクティブ側、第2の管理装置18bがスタンバイ側であることを示す情報も搬送台車6Aに送信する。
【0118】
この場合、搬送台車6Aの制御部54Aは、受信した第1の管理装置18a及び第2の管理装置18bの各IPアドレスの中から、第1の管理装置18aのIPアドレスを選択する。搬送台車6Aの通信部50Aは、選択された第1の管理装置18aのIPアドレスを送信先として、リクエスト信号を第1の管理装置18aに送信する。
【0119】
ここで、搬送台車6Aの制御部54Aは、第1の管理装置18aからの応答を得ることができなかった場合には、第2の管理装置18bのIPアドレスを選択する。搬送台車6Aの通信部50Aは、選択された第2の管理装置18bのIPアドレスを送信先として、リクエスト信号を第2の管理装置18bに送信する。
【0120】
すなわち、搬送台車6Aの制御部54Aは、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスの両方を事前に制御装置8Aから受信しているので、即座にスタンバイ側の第2の管理装置18bを経由して第1の通信デバイス14と通信できる。このように、変形例1では、通信経路の切り換え(冗長化)に要する時間を短縮することができる。
【0121】
[2−4−2.変形例2]
変形例2では、制御装置8Aの通信部56Aは、ステップS201よりも前に(例えばステップS101において)、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスを搬送台車6Aに予め送信しておいてもよい。その結果、搬送台車6Aは、リクエスト信号を第1の管理装置18a及び第2の管理装置18bに早期に送信することができ、インターロック処理のための通信を早期に実行することができる。
【0122】
[2−4−3.変形例3]
変形例3では、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスは、搬送台車6Aの記憶部52Aに履歴として記憶されてもよい。この場合、
図6の処理が繰り返し実行される状況において、ステップS201,S202,S207及びS208の各処理に代えて、搬送台車6Aが、第1の管理装置18aのIPアドレス及び第2の管理装置18bのIPアドレスを記憶部52Aから読み出してもよい。
【0123】
(実施の形態3)
[3−1.搬送システムの機能構成]
図7を参照しながら、実施の形態3に係る搬送システム2Bの機能構成について説明する。
図7は、実施の形態3に係る搬送システム2Bの機能構成を示すブロック図である。
【0124】
図7に示すように、実施の形態3に係る搬送システム2Bでは、複数の搬送台車として、第1の搬送台車6Baと、第2の搬送台車6Bbとを含んでいる。第1の搬送台車6Baは、上記実施の形態1で説明した搬送台車6(
図2参照)の機能に加えて、次のような機能を有している。すなわち、第1の搬送台車6Baの制御部54Bは、例えば第1の搬送台車6Baから第1の半導体製造装置10の載置ポート32aにFOUP4(第1の被搬送物の一例であり、以下、「第1のFOUP4」という)(
図1参照)を移載(荷降ろし)する際に載置ポート32aの上方に他のFOUP4(第2の被搬送物の一例であり、以下、「第2のFOUP4」という)が存在するか否かを管理装置18Bに問い合わせる。第1の搬送台車6Baの制御部54Bは、当該問い合わせの結果に応じて、後述する第1の走行計画及び第2の走行計画のいずれかを採用する。なお、第2の搬送台車6Bbの制御部54Bは、第1の搬送台車6Baの制御部54Bと同一の機能を有している。
【0125】
ここで、「載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在する」とは、第2のFOUP4が載置ポート32aに載置されている状態、及び、第2のFOUP4が載置ポート32aから第2の搬送台車6Bbに移載(荷掴み)されている途中の状態を意味する。
【0126】
また、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、例えば載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かを示す被搬送物情報を生成する。このために、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、例えば第2の搬送台車6Bbとの間におけるインターロック処理のための通信に基づいて、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かを判断する。なお、第2の通信デバイス16Bの制御部76Bは、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bと同一の機能を有している。
【0127】
また、管理装置18Bの制御部82Bは、第1の通信デバイス14Bから被搬送物情報を取得する。管理装置18Bの通信部78は、第1の搬送台車6Ba(又は第2の搬送台車6Bb)からの上記した載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かの問い合わせに応じて、取得した被搬送物情報を示すレスポンス信号を第1の搬送台車6Ba(又は第2の搬送台車6Bb)に送信する。
【0128】
[3−2.搬送システムの動作]
次に、
図8及び
図9を参照しながら、実施の形態3に係る搬送システム2Bの動作について説明する。
図8及び
図9は、実施の形態3に係る搬送システム2Bの動作を示すシーケンス図である。
【0129】
まず、
図8を参照しながら、搬送システム2Bの動作の一例として、第1の搬送台車6Baが管理装置18Bに問い合わせした際に、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在しない場合の動作について説明する。
【0130】
図8に示すように、制御装置8の通信部56は、制御部60により生成された第1の走行指示信号及び第2の走行指示信号をそれぞれ第1の搬送台車6Ba及び第2の搬送台車6Bbに送信する(S301)。
【0131】
第1の走行指示信号は、第1の搬送台車6Baに対して、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの位置まで走行し、且つ、第1の搬送台車6Baから載置ポート32aに第1のFOUP4を荷降ろしするように指示するためのコマンドである。ここで、「載置ポート32aの位置」とは、載置ポート32aの真上におけるレール22の位置を意味する。また、第2の走行指示信号は、第2の搬送台車6Bbに対して、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの位置まで走行し、且つ、載置ポート32aに載置されている第2のFOUP4を荷掴みするように指示するためのコマンドである。
【0132】
第1の搬送台車6Baは、制御装置8から送信された第1の走行指示信号を受信する(S302)。また、第2の搬送台車6Bbは、制御装置8から送信された第2の走行指示信号を受信する(S303)。
【0133】
管理装置18Bの通信部78は、制御部82Bにより生成されたリクエスト信号を第1の通信デバイス14Bに送信する(S304)。リクエスト信号は、第1の通信デバイス14Bに対して、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かを示す被搬送物情報を送信するように要求するためのコマンドである。なお、通信部78は、一定の周期で(例えば2〜3秒毎に)リクエスト信号を第1の通信デバイス14Bに繰り返し送信する。
【0134】
第1の通信デバイス14Bの通信部70は、管理装置18Bから送信されたリクエスト信号を受信する(S305)。第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、受信されたリクエスト信号に基づいて、被搬送物情報を生成する。
【0135】
この時、第2の搬送台車6Bbによる第2のFOUP4の荷掴みが既に実行されているため、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在しないことを示す被搬送物情報を生成する。なお、説明の都合上、
図8において、第2の搬送台車6Bbによる第2の走行指示信号に基づく処理の図示を省略してある。
【0136】
第1の通信デバイス14Bの通信部70は、被搬送物情報を管理装置18Bに送信する(S306)。管理装置18Bの通信部70は、第1の通信デバイス14Bから送信された被搬送物情報を受信する(S307)。なお、上述したステップS304〜S307は、一定の周期で繰り返し実行される。
【0137】
第1の搬送台車6Baは、第1の走行指示信号を受信した後に、第1の走行指示信号に基づいて、第1の走行計画を決定する(S308)。第1の走行計画は、現在位置から第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの位置まで走行する最短経路である第1の経路を示す走行計画である。
【0138】
第1の搬送台車6Baの通信部50は、第1の走行計画に基づいて載置ポート32aの位置に到着したと仮定した場合に、第1の搬送台車6Baが載置ポート32aの位置に到着したタイミング(第1の時刻に相当)において載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かを問い合わせるための問い合わせ信号を管理装置18Bに送信する(S309)。
【0139】
管理装置18Bの通信部78は、第1の搬送台車6Baから送信された問い合わせ信号を受信する(S310)。これにより、管理装置18Bの通信部78は、制御部82Bにより生成されたレスポンス信号を第1の搬送台車6Baに送信する(S311)。レスポンス信号は、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在しないことを示す信号である。
【0140】
第1の搬送台車6Baの通信部50は、管理装置18Bからのレスポンス信号を受信する(S312)。これにより、第1の搬送台車6Baの制御部54Bは、受信されたレスポンス信号に基づいて、載置ポート32aへの第1のFOUP4の荷降ろしが可能であると判定し、第1の走行計画を採用する(S313)。その結果、第1の搬送台車6Baは、第1の走行計画に基づいて、現在位置から第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの位置まで第1の経路で走行する。
【0141】
その後、
図8には図示しないが、上記実施の形態1と同様に、
図4のステップS103以降の各ステップが実行される。
【0142】
次に、
図9を参照しながら、搬送システム2Bの動作の一例として、第1の搬送台車6Baが管理装置18Bに問い合わせした際に、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在する場合の動作について説明する。
【0143】
図9に示すように、
図8に示したのと同様に、ステップS301〜S305が実行される。ステップS305の後に、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、受信されたリクエスト信号に基づいて、被搬送物情報を生成する。この時、第2の搬送台車6Bbによる第2のFOUP4の荷掴みがまだ実行されていないため、第1の通信デバイス14Bの制御部72Bは、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在することを示す被搬送物情報を生成する。なお、説明の都合上、
図9において、第2の搬送台車6Bbによる第2の走行指示信号に基づく処理の図示を省略してある。
【0144】
第1の通信デバイス14Bの通信部70は、被搬送物情報を管理装置18Bに送信する(S306A)。その後、
図8のステップS307〜S310と同様に、ステップS307A〜S310が実行される。ステップS310の後に、管理装置18Bの通信部78は、制御部82Bにより生成されたレスポンス信号を第1の搬送台車6Baに送信する(S311A)。レスポンス信号は、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在することを示す信号である。
【0145】
第1の搬送台車6Baの通信部50は、管理装置18Bからのレスポンス信号を受信する(S312A)。これにより、第1の搬送台車6Baの制御部54Bは、受信されたレスポンス信号に基づいて、載置ポート32aへの第1のFOUP4の荷降ろしが不可であると判定し、第2の走行計画を決定し(S314)、決定した第2の走行計画を採用する(S315)。第2の走行計画は、第2の搬送台車6Bbによる第2のFOUP4の荷掴みが完了し、且つ、第2のFOUP4が載置ポート32aの上方から離れた後に、第1の搬送台車6Baが載置ポート32aの位置に到着する周回経路である、第1の経路よりも長い第2の経路を示す走行計画である。
【0146】
この時、管理装置18Bは、第2の搬送台車6Bbによる第2のFOUP4の荷掴みが開始する荷掴み開始時刻及び荷掴みに要する過去の時間データに基づいて、荷掴みが完了する荷掴み完了時刻を算出し、算出した荷掴み完了時刻を第1の搬送台車6Baに送信してもよい。これにより、第1の搬送台車6Baの制御部54Bは、管理装置18Bから送信された荷掴み完了時刻に基づいて、第2の走行計画を決定することができる。
【0147】
その結果、第1の搬送台車6Baは、第2の走行計画に基づいて、第2の搬送台車6Bbによる第2のFOUP4の荷掴みが完了するまでの間は載置ポート32aの位置を迂回しながら走行し、荷掴みが完了した後に第1の搬送台車6Baが載置ポート32aの位置に到着するように第2の経路で走行する。
【0148】
その後、
図9には図示しないが、上記実施の形態1と同様に、
図4のステップS103以降の各ステップが実行される。
【0149】
[3−3.効果]
本実施の形態では、第1の搬送台車6Baは、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在しない場合に、比較的短い第1の経路を示す第1の走行計画を採用する(
図8参照)。これにより、第1の搬送台車6Baは、載置ポート32aの位置まで早期に走行して、早期に荷降ろしを開始することができる。
【0150】
一方、第1の搬送台車6Baは、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在する場合に、第1の経路よりも長い第2の経路を示す第2の走行計画を採用する(
図9参照)。これにより、第1の搬送台車6Baが載置ポート32aまで不要な停止無く走行できるため、複数の搬送台車による渋滞の発生を軽減することができる。また、載置ポート32aに第2のFOUP4が載置されているにもかかわらず、第1の搬送台車6Baが載置ポート32aの位置まで走行して荷降ろしを開始することによりエラーが発生する等の不都合を回避することができる。
【0151】
以上のことから、第1及び第2のFOUP4の搬送効率を高めることができる。
【0152】
[3−4.変形例1]
本実施の形態では、管理装置18BがLANケーブル46を介して第1の通信デバイス14B及び第2の通信デバイス16Bの各々と接続されている場合について説明したが、管理装置18Bが無線通信のみに対応している場合には、例えば次のように構成してもよい。すなわち、第1の搬送台車6Baは、インターロック処理の通信状況を、無線アクセスポイント20を介して管理装置18Bに送信する。これにより、管理装置18Bは、例えば第1の通信デバイス14Bに問い合わせを行うことなく、載置ポート32aの上方に第2のFOUP4が存在するか否かを判定することができる。
【0153】
[3−5.変形例2]
本実施の形態では、制御装置8が、第1の走行指示信号及び第2の走行指示信号をそれぞれ第1の搬送台車6Ba及び第2の搬送台車6Bbに送信する場合について説明したが、例えば次のように構成してもよい。
【0154】
すなわち、制御装置8は、第3の走行指示信号を第3の搬送台車に送信してもよい。第3の走行指示信号は、第3の搬送台車に対して、載置ポート32aの位置まで走行し、且つ、載置ポート32aから第3の搬送台車に第3のFOUPを荷掴みするように指示するためのコマンドである。
【0155】
この場合、管理装置18は、リクエスト信号を第1の通信デバイス14Bに送信する。リクエスト信号は、第1の通信デバイス14Bに対して、載置ポート32aの上方に第3のFOUPが存在するか否かを示す被搬送物情報を送信するように要求するためのコマンドである。
【0156】
第1の通信デバイス14Bは、管理装置18Bから送信されたリクエスト信号に基づいて、載置ポート32aの上方に第3のFOUPが存在するか否かを示す被搬送物情報を管理装置18Bに送信する。管理装置18Bは、第1の通信デバイス14Bから送信された被搬送物情報を受信する。
【0157】
第3の搬送台車は、第3の走行指示信号を受信した後に、第3の走行指示信号に基づいて、第3の走行計画を決定する。第3の走行計画は、現在位置から載置ポート32aの位置まで走行する最短経路である第3の経路を示す走行計画である。
【0158】
第3の搬送台車は、第3の走行計画に基づいて載置ポート32aの位置に到着したと仮定した場合に、第3の搬送台車が載置ポート32aの位置に到着したタイミング(第2の時刻に相当)において載置ポート32aの上方に第3のFOUPが存在するか否かを問い合わせるための問い合わせ信号を管理装置18Bに送信する。
【0159】
管理装置18Bは、第3の搬送台車から送信された問い合わせ信号に基づいて、レスポンス信号を第3の搬送台車に送信する。
【0160】
ここで、レスポンス信号が、載置ポート32aの上方に第3のFOUPが存在することを示す信号である場合には、第3の搬送台車は、当該レスポンス信号に基づいて、載置ポート32aから第3の搬送台車への第3のFOUPの荷掴みが可能であると判定し、第3の走行計画を採用する。その結果、第3の搬送台車は、第3の走行計画に基づいて、現在位置から載置ポート32aの位置まで第3の経路で走行する。
【0161】
一方、レスポンス信号が、載置ポート32aの上方に第3のFOUPが存在しないことを示す信号である場合には、第3の搬送台車は、当該レスポンス信号に基づいて、載置ポート32aから第3の搬送台車への第3のFOUPの荷掴みが不可であると判定し、第4の走行計画を決定し、決定した第4の走行計画を採用する。第4の走行計画は、載置ポート32aへの第3のFOUPの載置が完了した後に、第3の搬送台車が載置ポート32aの位置に到着する周回経路である、第3の経路よりも長い第4の経路を示す走行計画である。その結果、第3の搬送台車は、第4の走行計画に基づいて、載置ポート32aへの第3のFOUPの載置が完了するまでの間は載置ポート32aの位置を迂回しながら走行し、荷掴みが完了した後に第3の搬送台車が載置ポート32aの位置に到着するように第4の経路で走行する。
【0162】
(実施の形態4)
[4−1.搬送システムの機能構成]
図10を参照しながら、実施の形態4に係る搬送システム2Cの機能構成について説明する。
図10は、実施の形態4に係る搬送システム2Cの機能構成を示すブロック図である。
【0163】
図10に示すように、実施の形態4に係る搬送システム2Cでは、管理装置18Cの構成が上記実施の形態1と異なっている。具体的には、管理装置18Cの制御部82Cはハートビート信号を生成し、通信部78は、生成されたハートビート信号を第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々に送信する。制御部82Cは、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々からのハートビート信号に対する応答の有無に応じて、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々が通信可能な状態であるか否かを判定する。
【0164】
[4−2.管理装置の動作]
次に、
図11を参照しながら、実施の形態4に係る管理装置18Cの動作について説明する。
図11は、実施の形態4に係る管理装置18Cの動作を示すフローチャートである。
【0165】
図11に示すように、まず、管理装置18Cの通信部78は、制御部82Cにより生成されたハートビート信号を、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々に送信する(S401)。
【0166】
管理装置18Cの制御部82Cは、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々からのハートビート信号に対する応答の有無を判定する(S402)。第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)からハートビート信号に対する応答があった場合には(S402でYES)、管理装置18Cの制御部82Cは、第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)が通信可能な状態であると判定する(S403)。
【0167】
一方、第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)からハートビート信号に対する応答が無い場合には(S402でNO)、管理装置18Cの制御部82Cは、第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)が通信不能な状態であると判定する(S404)。
【0168】
ステップS403又はS404の後に、管理装置18Cの制御部82Cは、上記判定結果を記憶部80に記憶させる(S405)。その後、管理装置18Cの制御部82Cは、搬送台車6からの問い合わせ信号の有無を判定する(S406)。
【0169】
例えば、搬送台車6は、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でインターロック処理を行う前に、管理装置18Cに対して、第1の通信デバイス14が通信可能な状態であるか否かを問い合わせるための問い合わせ信号を送信する。管理装置18Cの制御部82Cは、搬送台車6から問い合わせ信号が送信された場合には(S406でYES)、記憶部80に記憶された判定結果を示す判定結果信号を搬送台車6に送信する(S407)。なお、管理装置18Cの制御部82Cは、搬送台車6から問い合わせ信号が送信されない場合には(S406でNO)、上述したステップS406に戻る。
【0170】
なお、搬送台車6は、例えば第1の通信デバイス14が通信可能な状態であるという判定結果を受信した場合には、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でインターロック処理を開始する。一方、搬送台車6は、例えば第1の通信デバイス14が通信不能な状態であるという判定結果を受信した場合には、その旨を制御装置8に通知する。この場合、搬送台車6は、制御装置8からの指示により、第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でのインターロック処理を保留し、第1の半導体製造装置10を迂回するように走行する。
【0171】
その後、管理装置18Cが処理を継続する場合には(S408でYES)、上述したステップS401に戻る。一方、管理装置18Cが処理を継続しない場合には(S408でNO)、処理を終了する。
【0172】
[4−3.効果]
本実施の形態では、管理装置18Cは、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々が通信可能な状態であるか否かを把握することができる。搬送台車6は、管理装置18Cの判定結果に応じて、例えば第1の半導体製造装置10の載置ポート32aとの間でインターロック処理を開始するか否かを的確に判定することができる。
【0173】
例えば、搬送台車6は、第1の通信デバイス14と一時的に通信できない場合に、所定の経路を周回してから載置ポート32aに到着する走行経路を示す走行計画を採用してもよい。これにより、搬送台車6は、第1の通信デバイス14との間の通信が回復した後に、載置ポート32aに到着することができる。これにより、搬送台車6が載置ポート32aに到着してから通信の回復を待たなくてよいため、複数の搬送台車6による渋滞の発生を軽減することができ、搬送効率を高めることができる。
【0174】
また、本実施の形態で説明した管理装置18Cを備えていない比較例に係る搬送システムでは、例えば計8000台の通信デバイスが設置されている場合、上位システムから8000台全ての通信デバイスに対してハートビート信号を送信する必要がある。しかしながら、このような場合には、無線通信経路の上位から下位へのLAN帯域が圧迫されるため、搬送台車6の無線通信に支障が生じるおそれがある。
【0175】
これに対して、本実施の形態では、例えば、計8000台の通信デバイスを80個の管理装置18Cで分担して管理することができる。この場合、管理装置18Cは1台あたり、100台の通信デバイスの各々に対してハートビート信号を送信する。これにより、無線通信経路のLAN帯域が圧迫されるのを抑制することができる。
【0176】
また、上位システムは、8000台全ての通信デバイスの通信状態を確認する場合には、80台の管理装置18Cの各々から、対応する100台分の通信デバイスの通信状況を一括して効率良く取得することができる。
【0177】
[4−4.変形例]
本実施の形態では、管理装置18CがLANケーブル46を介して第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々と接続されている場合について説明したが、管理装置18Cが無線通信のみに対応している場合には、例えば次のように構成してもよい。すなわち、搬送台車6は、例えば無線アクセスポイント20を介して第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)に対してインターロック処理の通信を実行しようとした際に、第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)からの応答が無い場合には、第1の通信デバイス14(又は第2の通信デバイス16)が通信不能な状態であると判定してもよい。
【0178】
この場合、搬送台車6は、当該判定結果を、無線アクセスポイント20を介して管理装置18Cに通知する。これにより、管理装置18Cは、第1の通信デバイス14及び第2の通信デバイス16の各々が通信可能な状態であるか否かを把握することができる。
【0179】
(他の変形例等)
以上、本発明の搬送システムの制御方法、搬送システム及び管理装置について、実施の形態1〜4に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。上記各実施の形態に対して当業者が思い付く変形を施して得られる形態、及び、上記各実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
【0180】
上記各実施の形態では、第1の半導体製造装置10に対して第1の通信デバイス14(14B)を1台接続したが、これに限定されず、複数の載置ポート32a,32b,32c毎に第1の通信デバイス14(14B)を1台ずつ接続してもよい。この場合には、管理装置18(18a,18b,18B,18C)に記憶された管理テーブルは、例えば、第1の半導体製造装置10のステーション番号と、複数の載置ポート32a,32b,32cの各ロードポート番号と、複数の載置ポート32a,32b,32cにそれぞれ接続された複数の第1の通信デバイス14(14B)の各IPアドレスとが対応付けられる。この場合では、ステーション番号及びロードポート番号の組み合わせが、FOUP4の移載位置を示す移載位置情報の一例である。
【0181】
上記各実施の形態では、搬送台車6(6A,6Ba,6Bb)は、無線アクセスポイント20を介して、第1の通信デバイス14(14B)及び第2の通信デバイス16(16B)の各々と無線通信するようにしたが、これに限定されない。例えば、搬送台車6(6A,6Ba,6Bb)は、無線アクセスポイント20を介さずに、第1の通信デバイス14(14B)及び第2の通信デバイス16(16B)の各々と直接的に無線通信してもよい。