(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記便座が、便座本体と、該便座本体より一回り小さく形成されるとともに前記便座本体に対して回動可能とされる幼児用の補助便座と、を、備える構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のトイレ玩具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のトイレ玩具では、便座に配置される着座センサが、便座にかかる荷重を利用して人形の着座状態を検知する構成であることから、例えば、幼児がトイレ玩具を持って遊んでいる最中に、人形を着座させない状態で、掌等で便座を押圧してしまった際にも、作動して音声を発生してしまうこととなり、意図しない時に音声が発生してしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、意図しない音声の発生を防止できるトイレ玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るトイレ玩具は、人形を座らせて遊ぶためのトイレ玩具であって、
トイレ本体と、トイレ本体に設けられるセンサ部と、センサ部による動作検知時に音声を出力する音声出力部と、音声出力部に音声を出力させるように制御する制御部と、を備える構成とされ、
トイレ本体が、
便器本体と、便器本体の上面側に配置される便座と、便座の上面側を覆い可能に便器本体に対して開閉可能とされる蓋体と、便器本体側に配置されるレバー部と、を備えて、
センサ部が、人形の便座への着座を検知する着座検知センサと、レバー部の操作を検知する操作検知センサと、を、備える構成とされ、
制御部が、着座検知センサ若しくは操作検知センサからの検知信号に基づいて、対応する音声を音声出力部から出力させるように制御する構成とされ、
着座検知センサが、便器本体側に設置される光センサから、構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のトイレ玩具では、人形の便座への着座を検知する着座検知センサが、便器本体側に設置される光センサから構成されており、蓋体をあげて便座に人形を座らせ、便座の開口部分が人形によって塞がれた際に、着座検知センサが人形の着座状態を検知して、制御部が、音声出力部から音声を出力させる構成であることから、人形を座らせない状態で、幼児が、便座を押圧しても、音声が出力されず、意図しない音声の発生を抑制できる。
【0008】
したがって、本発明のトイレ玩具では、意図しない音声の発生を防止できる。
【0009】
また、本発明のトイレ玩具において、便座を、便座本体と、便座本体より一回り小さく形成されるとともに便座本体に対して回動可能とされる幼児用の補助便座と、を備える構成とすれば、補助便座を便座本体の上に重ねた状態で、人形を着座させることができ、実物のトイレに近く、このトイレ玩具で遊ぶ幼児に対して、リアリティをもたせることができて、幼児の興味をひくことができ、好ましい。
【0010】
さらに、上記構成のトイレ玩具において、便器本体において蓋体を開けた状態での便座の上方から視認できる底面側の領域に、画像表示部を、配置させ、
制御部により、画像表示部の表示画像を、着座検知センサからの検知信号に基づき、初期画像から動作後画像に変更させ、操作検知センサからの検知信号に基づき、動作後画像から初期画像に変更させるように、制御させる構成とすることが、好ましい。
【0011】
上記構成のトイレ玩具では、便器本体において蓋体を開けた状態での便座の上方から視認できる底面側の領域に、画像表示部が配置される構成であり、すなわち、画像表示部は、実物のトイレの水面にあたる位置に、配置される構成である。そして、上記構成のトイレ玩具では、画像表示部の表示する画像を、人形の着座前に初期画像としておき、人形の着座後には、出力される音声に合わせて動作後画像に変更し、その後、レバー部の操作時に、音声の出力に合わせて、動作後画像から初期画像に変更する構成である。そのため、上記構成のトイレ玩具では、実物のトイレの水面にあたる位置に配置される画像を、音声に合わせて適宜変更することができて、目で楽しむこともでき、遊ぶ幼児に、より一層のリアリティをもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態であるトイレ玩具において蓋体を開けた状態を示す斜視図である。
【
図3】実施形態のトイレ玩具において、蓋体を開けた状態を示す平面図である。
【
図4】実施形態のトイレ玩具の拡大縦断面図であり、
図2のIV−IV部位に対応する。
【
図5】実施形態のトイレ玩具において、蓋体を開けた状態を示す縦断面図である。
【
図6】実施形態のトイレ玩具の概略分解斜視図である。
【
図7】実施形態のトイレ玩具において、蓋体の開閉を示す部分拡大概略側面図である。
【
図8】実施形態のトイレ玩具において、レバー部の回転操作を示す部分拡大概略断面図である。
【
図9】実施形態のトイレ玩具において、表示画像の変更を示す概略図である。
【
図10】実施形態のトイレ玩具を示すブロック図である。
【
図11】実施形態のトイレ玩具の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図12】実施形態のトイレ玩具の動作時において、蓋体開き制御の際に流すガイド音声の流れを示すフローチャートである。
【
図13】実施形態のトイレ玩具の動作時において、着座制御の際に流すガイド音声の流れと、着座制御の際の画像変更の流れと、を示すフローチャートである。
【
図14】実施形態のトイレ玩具の動作時において、レバー部操作制御の際に流すガイド音声の流れと、レバー部操作制御の際の画像変更の流れと、の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、トイレ玩具Tに座らせる人形として、抱き人形Dを使用している。なお、実施形態における前後,上下,左右の方向は、特に断らない限り、抱き人形Dをトイレ玩具Tに着座させた状態での抱き人形Dの前後,上下,左右の方向に一致するものである。
【0014】
トイレ玩具Tは、水洗洋式トイレを模したものであり、
図1〜4に示すように、トイレ本体1と、トイレ本体1に設けられるセンサ部45と、センサ部45による動作検知時に音声を出力する音声出力部50と、音声出力部50に音声を出力させるように制御する制御部55と、を備えている。また、実施形態のトイレ玩具Tは、トイレ本体1における後述する便器本体6に、画像表示部20を配設させる構成であり、この画像表示部20も、表示する画像を制御部55に制御される構成である。
【0015】
トイレ本体1は、
図1〜4,6に示すように、便器本体6と、便器本体6の上面側に配置される便座15と、便座15の上面側を覆い可能に便器本体6に対して開閉可能とされる蓋体3と、便器本体6側に配置されるレバー部35と、を備えている。蓋体3は、便器本体6を略全面にわたって覆い可能とされるとともに、後端3a側を、便器本体6に対して回動可能に連結される構成である。蓋体3と便器本体6との連結部位付近には、蓋体3の開閉を検知する開閉検知センサ48が、配設されている。この開閉検知センサ48は、蓋体3の後端3aから部分的に(実施形態の場合、後端3aの左端側から)、蓋体3に略沿って突出するように配置される突出片3b(
図6参照)によって、蓋体3の開閉を検知可能な構成とされるもので、実施形態の場合、汎用の光電スイッチから構成されている。突出片3bは、蓋体3の開閉時に、蓋体3の回転に伴って、便器本体6の後述する後側領域7の上面側に形成されるスリット7a内を挿通可能に構成されるもので(
図3,6参照)、開閉検知センサ48は、
図7に示すように、便器本体6における後側領域7内において、蓋体3を閉じた状態での突出片3bに、側方を覆われる構成とされている。この開閉検知センサ48は、突出片3bに覆われた状態(遮光状態)を検知して蓋体3の閉じ状態を検知し(
図7のA参照)、蓋体3の開き時には、
図7のBに示すように、突出片3bの移動した状態(透光状態)を検知して蓋体3の開き状態を検知する構成とされており、制御部55に電気的に接続されている(
図10参照)。
【0016】
便座15は、実施形態の場合、便座本体16と、便座本体16に対して回動可能とされる補助便座17と、を備える構成とされている。補助便座17は、通常の水洗洋式トイレにおいて幼児用に取り付けられるものを模したもので、便座本体16より一回り小さく形成されて、略楕円形の環状とされている。この補助便座17は、後端17a側を、蓋体3の連結位置よりも前側となる位置において、便器本体6(便座本体16)に対して、開閉可能に連結されている(
図1及び5の二点鎖線参照)。
【0017】
便器本体6は、
図6に示すように、上方を開口させた略箱形状の下側部位9と、下側部位9の上面側を塞ぐように形成される上側部位11と、を備えている。下側部位9の下面側(底壁側)には、電源Bとしての電池を収納させるための電池収納部9aが、形成されている(
図4〜6参照)。電池収納部9aは、後述する画像表示部20における表示板21の中心(筒状軸部12b)より後側となる位置に、配設されている。上側部位11における前側の領域には、
図6に示すように、中央を下方に凹ませるようにして、便座本体16が、形成されている。すなわち、便座本体16は、実施形態の場合、便器本体6と一体的に構成されるもので、上方から見て略円環状として、中央に、開口領域16aを有する構成とされている。便器本体6において、この便座本体16の後側に位置する後側領域7には、トイレ玩具Tの動作を制御する制御部55と、音声出力部50と、が、収納されている(
図2,6参照)。
【0018】
便器本体6における上側部位11は、便座本体16の開口領域16aの下面側を閉塞する閉塞板部12を有している。閉塞板部12には、
図3,4〜6に示すように、センサ部45における着座検知センサ46を配置させるためのセンサ用開口12aと、画像表示部20を構成する表示用開口12cと、が、形成されている。表示用開口12cは、閉塞板部12における前側の領域に、便座本体16を上方から見た外形形状と略相似形状に開口して形成され、センサ用開口12aは、表示用開口12cの後側において、略円形に開口して形成されている。
【0019】
実施形態では、便器本体6において、上側部位11の閉塞板部12に覆われる領域、すなわち、便座本体16の開口領域16aの下部側(実物のトイレにおける水面にあたる位置)に、センサ部45における着座検知センサ46と、画像表示部20と、が、配置されている。
【0020】
着座検知センサ46は、抱き人形Dの便座15への着座を検知するもので、
図4,5に示すように、センサ用開口12aから露出されるように配置されている。着座検知センサ46は、反射型の光センサから構成されている。具体的には、着座検知センサ46は、抱き人形Dを便座15に着座させた際の反射する状態を検知可能に構成されている。光センサとしては、汎用のものを使用可能である。この着座検知センサ46は、制御部55に、電気的に接続されている(
図10参照)。
【0021】
画像表示部20は、
図3に示すように、便器本体6において、蓋体3を開けた状態での便座15の上方から視認できる底面側の領域、実施形態の場合、開口領域16aの下部側の領域に、配置されている。画像表示部20は、
図4〜6に示すように、便器本体6内において水平方向に略沿うとともに、中心軸付近で軸支されて回転可能に配置される円板状の表示板21と、表示板21の下面側を支持する支持板部23と、表示板21を駆動させる駆動機構27と、表示板21の上面21bに配置される後述する表示画像22を表示(露出)させるための上述した表示用開口12cと、を備えている。
【0022】
表示板21は、中央に形成される貫通孔21aに、閉塞板部12においてセンサ用開口12aの周囲から下方に筒状に延びる筒状軸部12bを、貫通させることにより、閉塞板部12と、表示板21の下面側に配置される支持板部23と、の間で、回動可能に支持される構成である。支持板部23は、表示板21の下面側であって、電池収納部9aの前側となる領域において、表示板21と下側部位9との間の隙間を埋めつつ、表示板21を支持するように、配置されている。表示板21の表面(上面21b)には、表示板21の回転時において、それぞれ、表示用開口12cから露出可能な位置に、表示画像22を印刷された複数のラベルが貼着されている。実施形態の場合、表示画像22を印刷したラベルは、貫通孔21aを中心として放射状に4つ配置されている(
図6参照)。具体的には、各ラベルには、表示画像22として、表示板21の上面21bには、貫通孔21aを間にして対向して配置される2つの初期画像22aと、初期画像22a間にそれぞれ配置される2種類の動作後画像22b,22cと、が、描かれている。実施形態のトイレ玩具Tでは、初期画像22aは、渦を巻いている水のイラストである。また、動作後画像22bはおしっこをイメージさせる水滴のイラストであり、動作後画像22cはうんちのイラストである(
図9参照)。そして、実施形態のトイレ玩具Tでは、初期状態においては、
図3に示すように、初期画像22aが、表示用開口12cから露出されるように表示される構成とされている。
【0023】
駆動機構27は、制御部55と電気的に接続される駆動モータ28と、この駆動モータ28によって駆動される従動歯車29と、を備える構成であり、表示板21の外周縁には、従動歯車29における後述する小径部29aと噛合される従動ギア部21cが、形成されている。駆動モータ28は、抱き人形Dの便座15への着座検知時と、レバー部35の操作検知時と、に、制御部55からの作動信号を受けて作動する構成とされるもので、ステップモータからなるモータ本体28aと、モータ本体28aから下方に突出する駆動歯車28bと、を備えている。従動歯車29は、上側に配置される小径部29aと、下側に配置される大径部29bとを備える2段構成とされるもので、大径部29bを駆動歯車28bと噛合され、小径部29aを、表示板21の外周縁に配設される従動ギア部21cに噛合される構成である。実施形態の場合、駆動機構27は、制御部55からの作動信号を入力させた際に、制御部55によりモータ本体28aに所定ステップ数を入力させることにより、表示板21を略90°回転させて、表示用開口12cから露出される表示画像22を変更する構成とされている。
【0024】
レバー部35は、便器本体6における後側領域7の左側面側に配設されるもので、便器本体6から左方に突出して配設されるレバー本体36と、レバー本体36から延びて便器本体6側に軸支される回転軸部37と、を備えて、レバー本体36を、便器本体6に対して回動可能な構成とされている(
図1〜3,6参照)。レバー本体36は、回転軸部37に連結される連結部36aと、連結部36aから下方に向かって延びるように配置される操作片部36bと、を備える構成とされている。また、回転軸部37には、便器本体6の内部において、板状に部分的に突出する突出片37aが、形成されている。そして、便器本体6内において、回転軸部37近傍の部位であって、突出片37aの上方となる位置には、センサ部45における操作検知センサ47が、配設されている(
図8のA参照)。この操作検知センサ47は、レバー部35の操作(操作片部36bの回転移動)を検知するためのものであり、レバー部35における操作片部36bの操作時(回転時)において、操作片部36bを前方に向けるように回転させた際に、回転移動する突出片37aを当接させて(
図8のB参照)、レバー部35の操作(操作片部36bの回転移動)を検知するものである。実施形態の場合、操作検知センサ47は、突出片37aの当接を検知可能なボタンスイッチから構成されている。この操作検知センサ47は、制御部55に電気的に接続されている(
図10参照)。また、実施形態では、レバー部35は、図示しない付勢手段により、操作片部36bを下側に向けて配置させるように付勢されており、操作片部36bを前方に向けるように回転させた後に、手を離せば、レバー部35は、付勢手段の付勢力により、操作片部36bを初期位置に自動的に復帰させる(突出片37aを操作検知センサ47との非当接状態まで戻す)こととなる。
【0025】
センサ部45は、実施形態の場合、上述したごとく、抱き人形Dの便座15への着座を検知する着座検知センサ46と、レバー部35の操作を検知する操作検知センサ47と、蓋体3の便器本体6に対する開閉を検知する開閉検知センサ48と、を備えている(
図10参照)。
【0026】
音声出力部50は、制御部55に電気的に接続されて、センサ部45による動作検知時に、制御部55に制御されて音声を出力するもので、
図10に示すように、各種音楽、効果音、音声等を記憶する記憶部50aと、スピーカ部50bと、を備えている。
【0027】
制御部55は、
図10に示すように、センサ部45(着座検知センサ46,操作検知センサ47,開閉検知センサ48)からの検知信号に基づき、音声出力部50のスピーカ部50bに音声を出力させるように制御するとともに、画像表示部20の表示画像22を変更するように制御する構成とされている。
【0028】
次に、実施形態のトイレ玩具Tの動作を、
図11に基づいて、説明する。まず、ステップS1において、トイレ本体1の蓋体3が開けられたことを検知されると、蓋体開き制御S2が、実行される。この蓋体開き制御S2では、
図12に示すように、スピーカ部50bからテーマ音楽が流れ、続いて、音声V1,V2が、流れる。その後、所定時間(3分)以内に、ステップS3において、抱き人形Dの便座15への着座が検知されると、着座制御S4が、実行される。この着座制御S4では、
図13のAに示すように、スピーカ部50bから、動作促進音声V3が、流れ、続いて、スピーカ部50bから、テーマ音楽と効果音が流れた後に、音声群V4のいずれかの音声と、音声V5と、が、流れる。また、同時に、
図13のBに示すように、画像表示部20において、表示用開口12cに表示される画像が、初期画像22aから動作後画像22b,22cのいずれかに変更される。その後、ステップS5において、レバー部35の操作が検知されると、レバー部操作フラグがオンとなり(ステップS6)、その後、レバー部操作制御S7が、実行される。このレバー部操作制御S7では、
図14のA,Bに示すように、スピーカ部50bから流水音が流れるのと略同時に、画像表示部20において、表示用開口12cに表示される画像が、初期画像22aに切り替わる。そして、スピーカ部50bから、音声V6、効果音、音声群V7のいずれかの音声が流れ、最後に、音声V8が流れる。次いで、ステップS8において、蓋体3が閉じられたことを検知されると、レバー部操作フラグがオフとなり(ステップS9)、お別れ制御S10が、実行されて、スピーカ部50bから「バイバ〜イ」という音声が、流れ、一連の動作が終了となる。また、実施形態のトイレ玩具Tでは、蓋体3の開き動作後に、便座15への着座が検知されることなく、所定時間(3分)以内に蓋体3が閉じられたことを検知されると(ステップS11)、強制終了となる。さらに、実施形態のトイレ玩具Tでは、便座15への着座が検知されることなく、蓋体3の開き動作後に、3分経過が検知されると(ステップS12)、お別れ制御S13が実行されて、スピーカ部50bから「バイバ〜イ」という音声が、流れることとなる。その後、レバー部操作フラグオンが検知されず(ステップS14)、人形着座が検知されない状態で(ステップS15)、蓋体3が閉じられたことを検知されると(ステップS16)、強制終了となる。
【0029】
次いで、実施形態のトイレ玩具Tの遊び方について、説明をする。まず、使用者がトイレ本体1の蓋体3を開けると、電源Bがオンとなり、スピーカ部50bからテーマ音楽が流れ、続いて、音声V1,V2が、流れる。その後、抱き人形Dを便座15に座らせると、スピーカ部50bから、動作促進音声V3が、流れる。続いて、テーマ音楽と効果音が流れた後に、音声群V4のいずれかの音声と、音声V5と、が、流れる。このとき、抱き人形Dを便座15から下せば、画像表示部20における表示用開口12cには、動作後画像22b,22cのいずれかが表示されている。次いで、レバー部35を操作すると、スピーカ部50bから流水音が流れるのと略同時に、画像表示部20の表示用開口12cに表示される画像が、初期画像22aに切り替わる。そして、スピーカ部50bから、音声V6、効果音、音声群V7のいずれかの音声が順次流れ、最後に、音声V8が流れる。その後、トイレ本体1の蓋体3を閉めれば、スピーカ部50bから「バイバ〜イ」という音声が流れて、電源Bがオフされる。そして、この実施形態のトイレ玩具Tでは、蓋体3を開けた状態や、抱き人形Dを着座させた状態、レバー部35を操作した状態で、所定時間(実施形態の場合、3分間)経過すれば、スピーカ部50bから「バイバ〜イ」という音声が流れて、電源Bがオフされることとなり、また、動作途中において蓋体3が閉じられて動作が中断された際にも、電源Bがオフされることとなる。なお、実施形態のトイレ玩具Tでは、蓋体3を閉じている状態では、電源がオフされて、着座検知センサ46もオフされており、着座検知センサ46は、蓋体3の開いている間のみ、オンになっている。
【0030】
実施形態のトイレ玩具Tでは、抱き人形Dの便座15への着座を検知する着座検知センサ46が、便器本体6側に設置される光センサから構成されており、蓋体3をあげて便座15に抱き人形Dを座らせ、便座15の開口部分(便座本体16の開口領域16a)が抱き人形Dによって塞がれた際に、着座検知センサ46が抱き人形Dの着座状態を検知して、制御部55が、音声出力部50から音声を出力させる構成であることから、抱き人形Dを座らせない状態で、幼児が、便座15を押圧しても、音声が出力されず、意図しない音声の発生を抑制できる。
【0031】
したがって、実施形態のトイレ玩具Tでは、意図しない音声の発生を防止できる。
【0032】
また、実施形態のトイレ玩具Tでは、便座15が、便座本体16と、便座15に、便座本体16より一回り小さく形成されるとともに便座本体16に対して回動可能とされる幼児用の補助便座17と、を備える構成である。そのため、補助便座17を便座本体16の上に重ねた状態で、抱き人形Dを着座させることができ、実物のトイレに近く、このトイレ玩具Tで遊ぶ幼児に対して、リアリティをもたせることができて、幼児の興味をひくことができる。実施形態のトイレ玩具Tは、便座15に着座検知センサを配置させず、便器本体6側に着座検知センサ46を配置させる構成であることから、このような補助便座17を支障なく設けることができ、従来のトイレ玩具と比較して、実物のトイレに一層似せることができる。勿論、このような補助便座を設けない構成としてもよく、さらには、補助便座を設けない構成とする場合、便座本体自体を便器本体に対して回動可能な構成としたり、別部材の補助便座を、便座に載せる構成としてもよい。
【0033】
さらに、実施形態のトイレ玩具Tでは、便器本体6において蓋体3を開けた状態での便座15の上方から視認できる底面側の領域に、画像表示部20が、配設される構成であり、この画像表示部20は、制御部55により、表示画像22を、着座検知センサ46からの検知信号に基づき、初期画像22aから動作後画像22b,22cに変更させ、操作検知センサ47からの検知信号に基づき、動作後画像22b,22cから初期画像22aに変更させるように、制御される構成である。すなわち、実施形態のトイレ玩具Tでは、便器本体6の底面側の領域に配置される画像表示部20は、実物のトイレの水面にあたる位置に、配置される構成である。そして、実施形態のトイレ玩具Tでは、画像表示部20の表示する画像を、抱き人形Dの着座前に初期画像22aとしておき、抱き人形Dの着座後には、出力される音声に合わせて動作後画像22b,22cに変更し、その後、レバー部35の操作時に、音声の出力に合わせて、動作後画像22b,22cから初期画像22aに変更する構成である。そのため、実施形態のトイレ玩具Tでは、実物のトイレの水面にあたる位置に配置される画像を、音声に合わせて適宜変更することができて、目で楽しむこともでき、遊ぶ幼児に、より一層のリアリティをもたせることができる。