(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
エルボ保護体(1)と、人体の上腕部(J)に巻き付けられる装着用のベルト部材(2)と、上記ベルト部材(2)を挿通させて折り返すためのリング部材(3)とを、備え、さらに、上記ベルト部材(2)の基端部(2b)側が上記エルボ保護体(1)と連結され、上記ベルト部材(2)の先端部(2a)を上記リング部材(3)に挿通させて、上記ベルト部材(2)と、上記エルボ保護体(1)の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部(K)が形成されるアームガードに於て、
上記ベルト部材(2)は、帯状のベルト本体(20)と、該ベルト本体(20)の先端縁(20d)から所定離間寸法(L)をもって形成された基準縫着部(80)によって上記ベルト本体(20)に縫着される布片状部材(21)と、を有し、該布片状部材(21)は、上記基準縫着部(80)から上記ベルト本体(20)の基端縁(20e)側へ延伸状の延伸小片部(60)を有し、
上記延伸小片部(60)が上記リング部材(3)に当接して、又は、上記ベルト本体(20)と上記延伸小片部(60)との間に上記リング部材(3)が挟み込み状となって、上記ベルト部材(2)が上記リング部材(3)から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、
上記ベルト本体(20)は、一方面(20f)に、面状ファスナ雌部を有し、
上記布片状部材(21)は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面(61f)に形成された面状ファスナの雄材(61)から成り、上記基準縫着部(80)から上記ベルト本体(20)の先端縁(20d)までの上記所定離間寸法(L)の範囲では、上記布片状部材(21)によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、
上記延伸小片部(60)は、上記雄材(61)を折返して形成した筒状部(61g)をもって構成したことを特徴とするアームガード。
エルボ保護体(1)と、人体の上腕部(J)に巻き付けられる装着用のベルト部材(2)と、上記ベルト部材(2)を挿通させて折り返すためのリング部材(3)とを、備え、さらに、上記ベルト部材(2)の基端部(2b)側が上記エルボ保護体(1)と連結され、上記ベルト部材(2)の先端部(2a)を上記リング部材(3)に挿通させて、上記ベルト部材(2)と、上記エルボ保護体(1)の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部(K)が形成されるアームガードに於て、
上記ベルト部材(2)は、帯状のベルト本体(20)と、該ベルト本体(20)の先端縁(20d)から所定離間寸法(L)をもって形成された基準縫着部(80)によって上記ベルト本体(20)に縫着される布片状部材(21)と、を有し、該布片状部材(21)は、上記基準縫着部(80)から上記ベルト本体(20)の基端縁(20e)側へ延伸状の延伸小片部(60)を有し、
上記延伸小片部(60)が上記リング部材(3)に当接して、又は、上記ベルト本体(20)と上記延伸小片部(60)との間に上記リング部材(3)が挟み込み状となって、上記ベルト部材(2)が上記リング部材(3)から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、
上記ベルト本体(20)は、一方面(20f)に、面状ファスナ雌部を有し、
上記布片状部材(21)は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面(61f)に形成された面状ファスナの雄材(61)と、該雄材(61)の他方面に縫着される厚肉片材(62)と、を備え、上記基準縫着部(80)から上記ベルト本体(20)の先端縁(20d)までの上記所定離間寸法(L)の範囲では、上記布片状部材(21)によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、
上記延伸小片部(60)は、上記雄材(61)と上記厚肉片材(62)とをもって構成したことを特徴とするアームガード。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のアームガードは、一人(片手)で装着する際に、
図15(A)に示すように、装着前の準備状態として、ベルト部材92を、リング部材93に挿通させて、ベルト部材92とエルボ保護体91とで閉じられた(包囲される)装着用空間部Kを形成する。その後、人体の腕部を、その装着用空間部Kに挿通させて、エルボ保護体91を、人体の肘部乃至その近傍の装着位置に配設する。しかし、装着位置に配設する際に、
図15(B)に示すように、エルボ保護体91とベルト部材92とが相対的に離間する方向(矢印Y1参照)に、不要な力が作用すると、ベルト部材92が引っ張れて(矢印Y2参照)、
図15(C)に示すように、ベルト先端部92aがリング部材93から抜けてしまい、一人での装着が困難になるという問題があった。さらに、再び、
図15(A)に示すような装着用空間部Kを形成するために、ベルト部材92をリング部材93に挿通させる必要があるため、装着に手間と時間がかかるといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、人体の腕部に、容易かつ迅速に装着可能なアームガードの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のアームガードは、エルボ保護体と、人体の上腕部に巻き付けられる装着用のベルト部材と、上記ベルト部材を挿通させて折り返すためのリング部材とを、備え
、さらに、上記ベルト部材の基端部側が上記エルボ保護体と連結され、上記ベルト部材の先端部を上記リング部材に挿通させて、上記ベルト部材と、上記エルボ保護体の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部が形成されるアームガードに於て、上記ベルト部材は、帯状のベルト本体と、該ベルト本体の先端縁から所定離間寸法をもって形成された基準縫着部によって上記ベルト本体に縫着される布片状部材と、を有し、該布片状部材は、上記基準縫着部から上記ベルト本体の基端縁側へ
延伸状の延伸小片部を有し、上記延伸小片部が上記リング部材に当接して、又は、上記ベルト本体と上記延伸小片部との間に上記リング部材が挟み込み状となって、上記ベルト部材が上記リング部材から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、上記ベルト本体は、一方面に、面状ファスナ雌部を有し、上記布片状部材は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面に形成された面状ファスナの雄材から成り、
上記基準縫着部から上記ベルト本体の先端縁までの上記所定離間寸法の範囲では、上記布片状部材によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、上記延伸小片部は、上記雄材を折返して形成した筒状部をもって構成したものである。
【0007】
また、本発明は、エルボ保護体と、人体の上腕部に巻き付けられる装着用のベルト部材と、上記ベルト部材を挿通させて折り返すためのリング部材とを、備え
、さらに、上記ベルト部材の基端部側が上記エルボ保護体と連結され、上記ベルト部材の先端部を上記リング部材に挿通させて、上記ベルト部材と、上記エルボ保護体の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部が形成されるアームガードに於て、上記ベルト部材は、帯状のベルト本体と、該ベルト本体の先端縁から所定離間寸法をもって形成された基準縫着部によって上記ベルト本体に縫着される布片状部材と、を有し、該布片状部材は、上記基準縫着部から上記ベルト本体の基端縁側へ
延伸状の延伸小片部を有し、上記延伸小片部が上記リング部材に当接して、又は、上記ベルト本体と上記延伸小片部との間に上記リング部材が挟み込み状となって、上記ベルト部材が上記リング部材から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、上記ベルト本体は、一方面に、面状ファスナ雌部を有し、上記布片状部材は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面に形成された面状ファスナの雄材と、該雄材の他方面に縫着される厚肉片材と、を備え、
上記基準縫着部から上記ベルト本体の先端縁までの上記所定離間寸法の範囲では、上記布片状部材によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、上記延伸小片部は、上記雄材と上記厚肉片材とをもって構成したものである。
また、上記延伸小片部が上記基準縫着部から
上記ベルト本体の基端縁側へ延伸する所定
延伸寸法を、6mm以上25mm以下に設定したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装着予定者が意図しない力(不要な力)がベルト部材に作用しても、リング部材からベルト部材が抜けるのを防止できる。つまり、エルボ保護体とベルト部材で装着用空間部を形成する装着準備状態を保持でき、子供や腕の太い人等様々な人が容易かつ迅速にひとりで(片手で)装着できる。ベルト抜け防止の構造が簡素で、容易(安価)に製造できる。また、ベルト抜け防止の構造が軽量で、装着者に違和感や不快感を与えることが無い。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明のアームガードは、
図1乃至
図3に示すように、人体の肘部を保護するためのエルボ保護体1と、人体の上腕部Jに巻き付けて取着される装着用のベルト部材2と、ベルト部材2を挿通させて折り返すための(折返し用)リング部材3と、ベルト部材2の装着長さを調節するためのベルト長調節部材4と、を備えている。例えば、野球やソフトボール等の球技の打者の上腕部Jに装着され肘部を保護するものである。
【0011】
エルボ保護体1は、人体側に配設される(人体に当接する)横断面形状が弯曲円弧状の第1保護体11と、第1保護体11の外面側に配設され(縫着され)横断面形状が弯曲円弧状の第2保護体12と、エルボ保護体1の一方の側部とリング部材3を連結するための第1折返し耳片13と、エルボ保護体1の他方の側部とベルト長調節部材4を連結するための第2折り返し耳片14と、を有している。
【0012】
図3と
図4に示すように、ベルト部材2は、伸縮性(弾性)を有する帯状のベルト本体20と、ベルト本体20の先端部に縫着される布片状部材21と、を有している。
ベルト本体20は、一方面20fに、面状ファスナ雌部が形成されたゴム帯材である。
布片状部材21は、ベルト本体20よりも幅狭の矩形状であって、一方面61fに、ベルト本体20の面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が形成された面状ファスナの雄材61である。
【0013】
雄材61は、布状であって、ベルト本体20の一方面20fに縫着されている。
雄材61は、長手方向一端縁61dが、ベルト本体20の先端縁20dと、ベルト長手方向の同位置乃至その近傍に配設され、ベルト本体20の先端縁20dと共にベルト部材2の先端縁2dを形成している。
【0014】
雄材61の長手方向一端縁61d側は、先端縫着部81によって、縫着されている。
雄材61の長手方向他端縁61e側は、ベルト本体20の先端縁20dから所定離間寸法Lをもって形成(縫製)された基準縫着部80によって、縫着されている。
先端縫着部81及び基準縫着部80は、ベルト本体20の幅方向に沿って縫製した部位である。
【0015】
さらに、布片状部材21は、基準縫着部80からベルト本体20の基端縁20e側へ突出する延伸小片部60を有している。
延伸小片部60は、雄材61の他端縁61eを折り返して、その折返した他端縁61eを基準縫着部80にてベルト本体20に縫着して形成した筒状部61gをもって構成している。
筒状部61gは、ベルト本体20と係合・分離自在な(ベルト本体20の一方面20fに対して揺動自在な)自由端部位とも言える。雄材61は、筒状部61gを除く残部が、ベルト本体20に固着している。
【0016】
ここで、アームガードの構成と作用を、使用方法と合わせて説明する。
図3に示すように、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させて、ベルト部材2と、エルボ保護体1の内面と、で閉じられた(横断面閉環状に包囲された)装着用空間部Kを形成した装着準備状態とする。
図示省略するが、装着準備状態とするために、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させる場合は、リング部材3にベルト部材2の先端縁2dを挿通させ、挿通した先端縁2dを、所定操作力をもって引っ張ることで、筒状部61gにおいて基準縫着部80側に形成される傾斜状のガイド部60eにリング部材3の中心孔の内周面が摺接しつつ押圧して、筒状部61gを扁平筒状に弾性変形させることで、挿通可能である。
【0017】
そして、人体の腕部を、装着用空間部K(エルボ保護体1とベルト部材2の間)に、挿通させ、エルボ保護体1を、人体の肘部乃至その近傍の装着位置に配設する。
ここで、装置位置に配設する際に、
図5に示すように、エルボ保護体1とベルト部材2とが相対的に離間する方向(矢印Z1参照)に、不要な力が作用して、ベルト部材2の先端部2a側が引っ張れると(矢印Z2参照)、延伸小片部60(筒状部61g)がリング部材3に当接したベルト当接状態となる。つまり、ベルト部材2の先端部2aがリング部材3から抜かれないベルト抜け阻止状態となる。したがって、装着用空間部Kが形成された装着準備状態が保持される。
【0018】
或いは、装着位置に配設する際に、装着予定者が、意図的に、ベルト部材2の長手方向中間部を、エルボ保護体1から離間する方向に引っ張ってベルト抜け阻止状態にすることで、(
図3に示すような装着準備状態(ベルト部材2がリング部材3を挿通して大きく折り返された装着準備状態)に比べて、)装着用空間部Kを広くでき、人体の腕部を容易に挿通させることが可能となる。
【0019】
また、ベルト抜け阻止状態は、
図6に示すように、ベルト本体20の一方面20fと、延伸小片部60との間に、リング部材3の環状部が差込まれた、ベルト挟み込み状態の場合もある。
つまり、ベルト抜け阻止状態は、ベルト部材2の先端部2aに形成したカエリ型抜け止め作用を成す延伸小片部60に、リング部材3の環状部が、引っ掛かって(係止して)、ベルト部材2の先端部2aがリング部材3から抜かれない状態とも言える。
【0020】
そして、
図7に示すように、リング部材3を挿通したベルト部材2の先端部2a(雄材61)の面状ファスナ雄部と、ベルト本体20の(長手方向中間部の)面状ファスナ雌部と、を係合させて、装着用空間部Kを挿通した人体の上腕部Jに、ベルト部材2を巻き付けた装着状態となる(装着作業が完了する)。
【0021】
ここで、延伸小片部60が基準縫着部80から突出する所定
延伸寸法E(
図3と
図4参照)は、6mm以上25mm以下に設定している。より好ましくは、6mm以上15mm以下とする。下限値未満であると、リング部材3に引っ掛からず、ベルト抜けが発生する虞れがある。上限値を越えると、ベルト部材2の先端部2a側のベルト長さが無駄になる。また、装着準備を行う際に、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させるのに手間がかかる。
【0022】
また、所定離間寸法Lは、25mm以上75mm以下が好ましい。下限値未満であると、面状ファスナ雄部の面積が狭くなって、十分な係合力(装着性)が得られなくなる虞れがある。また、上限値を越えると、ベルト部材2の先端部2a側のベルト長さが無駄になる。また、装着準備を行う際に、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させる際に手間と時間がかかる。
【0023】
また、ベルト部材2は、基端部2b側が、ベルト長調節部材4に取着されている。図例においては、ベルト長調節部材4は、2つの環状部材40,40にて構成している。ベルト長調節部材4によって、エルボ保護体1の左右一方側から左右他方側までのベルト部材2の長さ寸法を調節可能で、様々な体格(上腕部Jの太さ)に対応できる。
【0024】
また、第1保護体11と第2保護体12は、自由状態(非装着状態)で、全体がアーチ型の弯曲形状に形成されている。表て生地と、樹脂製の弯曲板状芯材と、裏生地と、を積層状に配設し、外周縁の全周に渡って縁巻部材を縫製(縫着)して一体化している。
【0025】
次に、
図8乃至
図11に示す他の実施形態について説明する。
布片状部材21を、面状ファスナ雄部が一方面61fに形成された面状ファスナの雄材61と、雄材61の他方面(側)に縫着される厚肉片材62と、で構成している。
【0026】
厚肉片材62は、雄材61よりもベルト長手方向寸法が小さく、かつ、雄材61のベルト幅方向寸法と同等に形成された矩形状であって、雄材61の面状ファスナ雄部(雄毛)が突設している基盤部(基布部)61sの第1の厚さ寸法tよりも大きい第2の厚さ寸法Tをもって形成されている。つまり、厚肉片材62の「厚肉」とは、基盤部61sよりも厚いことを意味する。
厚肉片材62の材質としては、人工皮革や天然皮革、厚手の布や生地等の布状であって、ベルト装着状態で人体の上腕部Jに沿って変形しやすい柔軟性を有するものである。
【0027】
雄材61及び厚肉片材62は、ベルト本体20の一方面20fに縫着されている。
雄材61は、長手方向一端縁61dが、ベルト本体20の先端縁20dと、ベルト長手方向の同位置乃至その近傍に配設されている。
【0028】
雄材61の長手方向一端縁61d側は、先端縫着部81によって、縫着されている。
雄材61の長手方向他端縁61e側及び厚肉片材62の長手方向一端部62d側は、基準縫着部80によって、ベルト本体20に縫着されている。
【0029】
雄材61において基準縫着部80からベルト本体20の基端縁20e側へ突出している部位は、厚肉片材62に対して接近・離間可能(揺動自在)な自由端部位である。
また、厚肉片材62において基準縫着部80からベルト本体20の基端縁20e側へ突出している部位は、ベルト本体20に対して接近・離間可能(揺動自在)な自由端部位である。
そして、雄材61の上記自由端部位と、厚肉片材62の上記自由端部位と、によって、延伸小片部60を構成している。雄材61及び厚肉片材62は、上記自由端部位を除く残部が、ベルト本体20に固着している。
【0030】
図10に示すように、延伸小片部60において、雄材61と厚肉片材62の厚さによるベルト本体20との段差(段差端面)が、リング部材3に当接したベルト当接状態となって、ベルト部材2の先端部2aがリング部材3から抜かれないベルト抜け阻止状態となる。
或いは、
図11に示すように、ベルト本体20の一方面20fと厚肉片材62の他方面との間に、リング部材3の環状部が差込まれたベルト挟み込み状態となって、ベルト抜け阻止状態となる。
【0031】
なお、図示省略するが、装着準備状態にするためにベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させる場合や、意図的に、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3から抜く場合は、延伸小片部60(自由端部位)が開かないように手指で押さえつつ、ベルト部材2の先端部2aの姿勢を、リング部材3の中心孔の軸心に平行状となるようにして、リング部材3の中心孔へ接近させれば、抜き差し自在となる。他の構成及び作用効果は上述の実施形態と同様である。
【0032】
次に、
図12乃至
図14に示す参考例について説明する。
布片状部材21を、面状ファスナ雄部が一方面61fに形成された面状ファスナの雄材61で構成している。
【0033】
雄材61の長手方向一端縁61d側は、先端縫着部81によって、ベルト本体20に縫着されている。
雄材61の長手方向他端縁61e側は、基準縫着部80によって、ベルト本体20に縫着されている。
【0034】
雄材61において基準縫着部80からベルト本体20の基端縁20e側へ突出している部位は、ベルト本体20に対して接近・離間可能(揺動自在)な自由端部位である。
雄材61の上記自由端部位にて、延伸小片部60を構成している。雄材61は、上記自由端部位を除く残部が、ベルト本体20に固着している。
【0035】
延伸小片部60(雄材61の自由端部位)は、ベルト本体20の一方面20fから離間するように傾斜起立状のクセづけが付与されているのが好ましい。クセづけを付与する方法としては、基準縫着部80による縫着引き込み力によるクセづけ、加熱によるクセづけ、塑性変形によるクセづけ等自由である。なお、延伸小片部60のクセづけを行わずベルト本体20の一方面20fに平行面状とするも良い。
【0036】
そして、
図14に示すように、延伸小片部60と、ベルト本体20の一方面20fとの間に、リング部材3の環状部が差込まれたベルト挟み込み状態をもって、ベルト抜け阻止状態となる。
なお、図示省略するが、装着準備状態にするためにベルト部材2の先端部2aをリング部材3に挿通させる場合や、意図的に、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3から抜く場合は、延伸小片部60が開かないように手指で押さえつつ、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3の中心孔へ接近させれば、抜き差し自在となる。他の構成及び作用効果は上述の実施形態と同様である。
【0037】
なお、本発明は設計変更可能であって、
図3や
図8の実施形態において、延伸小片部60を、(
図12の実施形態のように)ベルト本体20の一方面20fから離間するように傾斜起立状にクセづけするも良い。ベルト長調節部材4として図示省略するがコキ部材を用いるも良い。また、ベルト部材2の基端部2b側は、エルボ保護体1と連結されていれば良い。つまり、ベルト基端部2bは、ベルト長の調節が不可能な連結部材を介して、或いは、直接縫着して、エルボ保護体1に連結するも良い。エルボ保護体1の表て生地と裏生地と縁巻部材の材質は、合成樹脂製や合成皮革等、自由である。また、芯材の材質は、発泡樹脂や硬質樹脂等自由である。
なお、
図3と
図4、
図8と
図9、
図12と
図13に於て、主な縫着(縫製)部位を太い一点鎖線で簡略して図示している。
【0038】
以上のように、本発明は、エルボ保護体1と、人体の上腕部Jに巻き付けられる装着用のベルト部材2と、上記ベルト部材2を挿通させて折り返すためのリング部材3とを、備え
、さらに、上記ベルト部材2の基端部2b側が上記エルボ保護体1と連結され、上記ベルト部材2の先端部2aを上記リング部材3に挿通させて、上記ベルト部材2と、上記エルボ保護体1の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部Kが形成されるアームガードに於て、上記ベルト部材2は、帯状のベルト本体20と、該ベルト本体20の先端縁20dから所定離間寸法Lをもって形成された基準縫着部80によって上記ベルト本体20に縫着される布片状部材21と、を有し、該布片状部材21は、上記基準縫着部80から上記ベルト本体20の基端縁20e側へ
延伸状の延伸小片部60を有し、上記延伸小片部60が上記リング部材3に当接して、又は、上記ベルト本体20と上記延伸小片部60との間に上記リング部材3が挟み込み状となって、上記ベルト部材2が上記リング部材3から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、上記ベルト本体20は、一方面20fに、面状ファスナ雌部を有し、上記布片状部材21は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面61fに形成された面状ファスナの雄材61から成り、
上記基準縫着部80から上記ベルト本体20の先端縁20dまでの上記所定離間寸法Lの範囲では、上記布片状部材21によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、上記延伸小片部60は、上記雄材61を折返して形成した筒状部61gをもって構成したので、ベルト部材2に意図しない力(不要な力)が作用しても、リング部材3からベルト部材2が抜けるのを防止できる。つまり、装着用空間部Kを形成する装着準備状態を保持でき、子供や腕の太い人等様々な人が容易かつ迅速にひとりで(片手で)装着できる。ベルト抜け防止の構造が簡素で、容易(安価)に製造できる。また、ベルト抜け防止の構造が軽量かつ柔軟で、装着者に違和感や不快感を与えることが無い。また、部品点数の少ない簡素な構成でありながらも、ベルト本体20と延伸小片部60との(リング引っ掛かり用)段差部を大きく形成でき、確実にリング部材3に当接させて抜け止め作用を得ることができる。ベルト部材2をリング部材3から意図的に抜き差しする作業を容易に行うことができると共に、抜け止め作用を確実に得ることができる。装着状態(面状ファスナ係合状態)で筒状部61gが扁平状に潰れて、装着者へ違和感や不快感を与えずにベルト部材2を装着できる。
【0039】
また、エルボ保護体1と、人体の上腕部Jに巻き付けられる装着用のベルト部材2と、上記ベルト部材2を挿通させて折り返すためのリング部材3とを、備え
、さらに、上記ベルト部材2の基端部2b側が上記エルボ保護体1と連結され、上記ベルト部材2の先端部2aを上記リング部材3に挿通させて、上記ベルト部材2と、上記エルボ保護体1の内面と、で閉じられて、横断面閉環状に包囲された装着用空間部Kが形成されるアームガードに於て、上記ベルト部材2は、帯状のベルト本体20と、該ベルト本体20の先端縁20dから所定離間寸法Lをもって形成された基準縫着部80によって上記ベルト本体20に縫着される布片状部材21と、を有し、該布片状部材21は、上記基準縫着部80から上記ベルト本体20の基端縁20e側へ
延伸状の延伸小片部60を有し、上記延伸小片部60が上記リング部材3に当接して、又は、上記ベルト本体20と上記延伸小片部60との間に上記リング部材3が挟み込み状となって、上記ベルト部材2が上記リング部材3から抜かれないベルト抜け阻止状態となるように構成し、上記ベルト本体20は、一方面20fに、面状ファスナ雌部を有し、上記布片状部材21は、上記面状ファスナ雌部と係合・分離自在な面状ファスナ雄部が一方面61fに形成された面状ファスナの雄材61と、該雄材61の他方面に縫着される厚肉片材62と、を備え、
上記基準縫着部80から上記ベルト本体20の先端縁20dまでの上記所定離間寸法Lの範囲では、上記布片状部材21によって上記面状ファスナ雌部が被覆され、上記延伸小片部60は、上記雄材61と上記厚肉片材62とをもって構成したので、ベルト部材2に意図しない力(不要な力)が作用しても、リング部材3からベルト部材2が抜けるのを防止できる。つまり、装着用空間部Kを形成する装着準備状態を保持でき、子供や腕の太い人等様々な人が容易かつ迅速にひとりで(片手で)装着できる。ベルト抜け防止の構造が簡素で、容易(安価)に製造できる。また、ベルト抜け防止の構造が軽量かつ柔軟で、装着者に違和感や不快感を与えることが無い。また、縫製作業(製造)が容易にできる。ベルト本体20と延伸小片部60との(リング引っ掛かり用)段差部を、所定の寸法に形成しやすく、品質が安定して、抜け止め作用を確実に得ることができる。ベルト部材2をリング部材3から意図的に抜き差しする作業を容易に行うことができる。装着者へ違和感や不快感を与えずにベルト部材2を装着できる。
【0040】
また、上記延伸小片部60が上記基準縫着部80から
上記ベルト本体20の基端縁20e側へ延伸する所定
延伸寸法Eを、6mm以上25mm以下に設定したので、装着準備を行う際に、ベルト部材2の先端部2aをリング部材3に容易かつ迅速に挿通させることを可能としながらも、確実にベルト抜け止め作用を得ることができる。ベルト部材2の素材を無駄なく効率良く使用でき、製造コストを抑えながらも、十分な抜け止め作用が得られる。