特許第6855345号(P6855345)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6855345
(24)【登録日】2021年3月19日
(45)【発行日】2021年4月7日
(54)【発明の名称】サドル
(51)【国際特許分類】
   F16L 55/18 20060101AFI20210329BHJP
   F16B 2/08 20060101ALI20210329BHJP
【FI】
   F16L55/18 B
   F16B2/08 F
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-141296(P2017-141296)
(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公開番号】特開2019-19949(P2019-19949A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2019年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】510291301
【氏名又は名称】北海道瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000161998
【氏名又は名称】京葉瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391043044
【氏名又は名称】サーラエナジー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】598135795
【氏名又は名称】秦野瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】392004358
【氏名又は名称】四国ガス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000196680
【氏名又は名称】西部瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000134903
【氏名又は名称】株式会社ニシヤマ
(73)【特許権者】
【識別番号】595108572
【氏名又は名称】クロダイト工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100169960
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 貴光
(72)【発明者】
【氏名】山本 幸一
(72)【発明者】
【氏名】和田 弘之
(72)【発明者】
【氏名】菊池 光洋
(72)【発明者】
【氏名】長谷 康平
(72)【発明者】
【氏名】生熊 直之
(72)【発明者】
【氏名】石黒 裕二
(72)【発明者】
【氏名】前田 英士
(72)【発明者】
【氏名】藤井 芳充
(72)【発明者】
【氏名】村上 俊
(72)【発明者】
【氏名】田村 博昭
(72)【発明者】
【氏名】林 政臣
(72)【発明者】
【氏名】小野 智裕
(72)【発明者】
【氏名】梅崎 信征
(72)【発明者】
【氏名】黒田 晃正
(72)【発明者】
【氏名】久米 佐衣子
(72)【発明者】
【氏名】井上 智裕
(72)【発明者】
【氏名】小串 和之
【審査官】 渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭48−071420(JP,U)
【文献】 実開平02−053578(JP,U)
【文献】 米国特許第04702499(US,A)
【文献】 米国特許第06581977(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 55/18
F16B 2/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管に外部装置を接続するサドルであって、
前記外部装置を取り付け可能で前記配管に装着される2分割構造から成る一対のサドル部と、
前記配管を挟んだ状態で前記一対のサドル部を仮止めする仮止め手段と、
前記一対のサドル部が仮止めされた状態で、前記一対のサドル部を固定する固定手段と、
を備え
前記仮止め手段は、
前記一対のサドル部の一方に一方端側が軸着され、前記一対のサドル部の他方に向かって他方端側が搖動可能に設けられた軸部と、
前記一対のサドル部の他方に設けられ、前記軸部の他方端側が係脱自在な受け部と、
を備えていることを特徴とするサドル。
【請求項2】
前記軸部は、該軸部より拡幅して形成されたヘッド部分を備え、
前記受け部は、前記軸部を収容する切欠部分と、前記ヘッド部分を受ける爪部分と、を備えていることを特徴とする請求項記載のサドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス管や水道管に穿孔機又はガスバッグ挿入機等の外部装置を接続するサドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
地中に埋設されたガス管や水道管等の配管を修理又は交換する場合、配管を切断する前に施工区間における配管内のガスや水を遮断する必要がある。
【0003】
特許文献1には、ガス管を修理する際に、施工区間の上流側と下流側とにガスバッグを挿入し、ガスバッグを膨らませることでガス管を遮断してガスを止めた後に、施工区間の配管の取り換えを行うガス管の修理方法が開示されている。
【0004】
このようなガス管の修理方法では、リブを有するサドル部と、リブに引っ掛けられるフックを有する当て金具と、サドル部と当て金具とを管を挟み込んだ状態でクランプするクランプ手段と、を備えているサドルが用いられる。そして、サドル部の胴部に穿孔工具を接続してガス管を穿孔し、その後にノーブローバッグを胴部に接続してガス漏れを防止しつつガス管に穿けられた孔からガスバッグを挿入し、ガスバッグを膨らませることによりガス管内のガスの流れを遮断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−49596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されたサドルは、二人の作業員が協働して取り付け作業を行う。すなわち、一方の作業員が、配管を挟み込むようにサドル部と当て金具とを配管の外周に装着し、他方の作業員がクランプ手段でサドル部と当て金具とをクランプする。したがって、サドルの取り付けには、複数の作業員を必要とし、且つ広範囲を掘り返して広い作業スペースを確保しなければならないという問題があった。
【0007】
そこで、一人の作業員でも簡便に取り付け可能なサドルを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、配管に外部装置を接続するサドルであって、前記外部装置を取り付け可能で前記配管に装着される2分割構造から成る一対のサドル部と、前記配管を挟んだ状態で前記一対のサドル部を仮止めする仮止め手段と、前記一対のサドル部が仮止めされた状態で、前記一対のサドル部を固定する固定手段と、を備え、前記仮止め手段は、前記一対のサドル部の一方に一方端側が軸着され、前記一対のサドル部の他方に向かって他方端側が搖動可能に設けられた軸部と、前記一対のサドル部の他方に設けられ、前記軸部の他方端側が係脱自在な受け部と、を備えているサドルを提供する。
【0009】
この構成によれば、一対のサドル部が配管を挟んだ状態で仮止めされることにより、作業員が片手で一対のサドル部を支持して一対のサドル部の仮止め状態を維持しつつもう一方の手で固定手段を用いて一対のサドル部を固定可能なため、一人の作業員がサドルを配管に容易に取り付けることができる。さらに、軸部が受け部に向けて搖動することにより、一対のサドル部が仮止め可能なため、一人の作業員でサドルを配管に容易に取り付けることができる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記軸部は、該軸部より拡幅して形成されたヘッド部分を備え、前記受け部は、前記軸部を収容する切欠部分と、前記ヘッド部分を受ける爪部分と、を備えているサドルを提供する。
【0013】
この構成によれば、軸部が切欠部分に収容されることにより、一対のサドル部分を水平方向に位置合わせが可能であり、且つヘッド部分が爪部分に当接可能なことにより、作業中に一対のサドル部分が脱落することを抑制できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、一対のサドル部が配管を挟んだ状態で仮止めされることにより、作業員が片手で一対のサドル部を支持して一対のサドル部を仮止め状態を維持しつつもう一方の手で固定手段を用いて一対のサドル部を固定可能なため、広い作業スペースを必要とせず一人の作業員でサドルを配管に容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例に係るサドルを示す平面図、正面図及び側面図。
図2図1(b)に示すI−I線断面図。
図3図1のサドルの分解斜視図。
図4】上方サドル部を示す平面図、底面図、正面図及び側面図。
図5】下方サドル部を示す平面図、正面図及び縦断面図。
図6】サドルの取付手順を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、一人の作業員でも簡便に取り付け可能なサドルを提供するという目的を達成するために、配管に外部装置を接続するサドルであって、外部装置を取り付け可能で配管に装着される2分割構造から成る一対のサドル部と、配管を挟んだ状態で一対のサドル部を仮止めする仮止め手段と、一対のサドル部が仮止めされた状態で、一対のサドル部を固定する固定手段と、を備えていることにより実現した。
【実施例】
【0017】
以下、本発明の一実施例に係るサドル1について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例において、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
【0018】
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0019】
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。なお、本実施例において、「上」、「下」の語は、上下方向における上方、下方に対応するものとする。
【0020】
図1は、ガス管Pに取り付けられたサドル1を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。図2は、図1(b)のI−I線断面図である。図3は、ボルトBを省略したサドル1の分解斜視図である。図4(a)〜(d)は、上方サドル部10を示す平面図、底面図、正面図及び側面図である。図5(a)〜(c)は、下方サドル部20を示す平面図、正面図及びII−II線断面図である。
【0021】
サドル1は、ガス用のポリエチレン製導管(以下、単に「ガス管」と称す)Pに装着される。ガス管Pは、ガス製造基地から送り出されたガスをガス消費者に供給するものであり、主に地中に埋設されている。ガス管P内を流れるガスの圧力は、例えば、低圧、中圧A、中圧B等である。なお、サドル1を取り付ける配管は、ガス管に限定されず水道管等であっても構わない。
【0022】
サドル1には、ガス管Pの施工内容に応じた外部装置が接続される。サドル1に接続される外部装置は、例えば、ガス管Pをホールソーで穿孔する穿孔機、ガス管Pを遮断するガスバッグを挿入するガスバッグ挿入機、ガスP内のガスを外部に放散するための放散管等である。
【0023】
サドル1は、それぞれ略半円筒状に形成された上方サドル部10及び下方サドル部20を対向させて組み合わせることで略円筒形状を呈している。上方サドル部10及び可動サドル部20は、鋳鉄製であるが、これに限定されるものではない。
【0024】
上方サドル部10の幅方向Wの両端には、側方フランジ11が2つずつ設けられている。側方フランジ11は、上方サドル部10からサドル1の幅方向Wに向かって突設されている。側方フランジ11には、ボルトBを挿通するボルト孔12が形成されている。
【0025】
上方サドル部10の中央には、中央フランジ13が設けられている。中央フランジ13は、幅方向Wに直交する上下方向Vに向かって上方サドル部10から立設されている。中央フランジ13は、上下方向Vに沿って略同径に形成されている。
【0026】
中央フランジ13の四隅には、図示しない外部装置を連結するボルト孔14が設けられている。ボルト孔14に図示しないボルトを螺合させて、中央フランジ13に外部装置を連結する場合に、中央フランジ13が上下方向Vに沿って略同径で高剛性に形成されていることにより、ボルトの締め付けに伴う中央フランジ13の捩れや曲げを抑制することができる。
【0027】
中央フランジ13には、上方サドル部10を上下方向Vに貫通する取付孔15が形成されている。取付孔15は、上方サドル部10の内側及び外側を連通している。
【0028】
取付孔15の近傍には、取付孔15と同心円上に刻設された第1のシール溝16が設けられている。第1のシール溝16には、第1のOリング30が嵌入されている。第1のOリング30は、中央フランジ13と外部装置との間からガスが漏出することを抑制する。
【0029】
上方サドル部10は、ガス管Pの外周に沿って湾曲した内周面17を備えている。内周面17には、取付孔15と同心円上に刻設された第2のシール溝18が設けられている。第2のシール溝18には、第2のOリング40が嵌入されている。第2のOリング40は、上方サドル部10とガス管Pとの間からガスが漏出することを抑制する。
【0030】
下方サドル部20の幅方向Wの両端には、フランジ21が2つずつ設けられている。フランジ21は、下方サドル部20からサドル1の幅方向Wに向かって突設されている。フランジ21には、ボルトBを挿通するボルト孔22が形成されている。ボルトBは、ボルト孔12、22に挿通された状態でナットNが螺合することにより、上方サドル部10と下方サドル部20とが一体に固定される。
【0031】
下方サドル部20は、ガス管Pの外周に沿って湾曲した当接面23を備えている。
【0032】
サドル1は、上方サドル部10と下方サドル部20とを一時的に固定する仮止め手段50を備えている。仮止め手段50は、軸部51と、受け部52と、で構成されている。
【0033】
軸部51は、軸方向Aにおいて隣り合うフランジ21、21の間に設けられている。軸部51の先端には、ヘッド部分としてのナット51aが螺合されている。
【0034】
また、軸部51の基端側は、下方サドル部20に軸着されている。具体的には、軸部51の基端側に貫通孔51bが形成されており、貫通孔51bにシャフト24を挿通することにより、軸部51がシャフト24に軸着されている。シャフト24の両端は、下方サドル部20の周面にボルト25で着脱自在に取り付けられた支持部26に軸支されている。これにより、軸部51は、下方サドル部20と別体で作製可能であり、既存の下方サドル部20に軸部51を新設することができる。
【0035】
受け部52は、平面から視てU字状に形成されており、軸方向Aにおいて切欠部52aを空けて離間して設けられた2本の爪部分52bである。切欠部52aの幅は、軸部51の外径より大きく、ナット51aの外径より小さく設定される。切欠部52aの幅は、軸部51の外径寸法に近いほど、ボルト孔12、22の中心位置合わせを容易に行うことができるので好ましい。
【0036】
爪部分52bは、上方サドル部10から幅方向Wに向かって突設されている。爪部52bは、軸部51が切欠部52aに収容された状態でナット51aよりも後述する隙間Lだけ下方に位置するように配置されている。
【0037】
次に、サドル1をガス管Pに取り付ける手順について、図6に基づいて説明する。
【0038】
まず、地中に埋設されているガス管Pの周囲を掘り返して施工区画内のガス管Pを露出させる。
【0039】
次に、図6(a)に示すように、内周面17をガス管Pに当てるように上方サドル部10をガス管P上に載置する。
【0040】
次に、上方サドル部10と下方サドル部20とを仮止めする。具体的には、図6(b)に示すように、上方サドル部10と下方サドル部20との間にガス管Pが位置するように下方サドル部20を上方サドル部10に接近させた状態で、軸部51の先端を搖動させて、軸部51が切欠部52aに収容されることにより、上方サドル部10と下方サドル部20とが軸方向A及び幅方向Wにおいて仮止めされる。また、ナット51aを爪部分52bに当接させることで、上方サドル部10と下方サドル部20とが上下方向Vにおいて仮止めされる。
【0041】
次に、図6(c)に示すように、下方サドル部20を上方サドル部10と平行になるように傾ける。ナット51aが爪部分52bに当接すると、上方サドル部10と下方サドル部20との間に隙間Lが確保されていることから、上方サドル部10と下方サドル部20とを仮止めした状態を維持したまま、下方サドル部20を上方サドル部10に対して接近させることができる。
【0042】
そして、ガス管Pに下方サドル部20の当接面23を当てることにより、ガス管Pがサドル1に挟み込まれる。そして、軸部51が切欠部52aに収容されていることにより、ボルト孔12、22の中心が平面から視て略同じ位置に位置決めされていることから、一人の作業員が片手で下方サドル部20を支持しながら、ボルトBをボルト孔12、22に容易に挿通することができる。そして、ボルトBにナットNを螺合することにより、図6(d)に示すように、上方サドル部10と下方サドル部20とが一体に固定される。
【0043】
サドル1がガス管Pに取り付けられると、図示しない穿孔機やガスバッグ挿入機をサドル1に取り付ける。穿孔機のホールソーは、取付孔15を介してガス管Pの外周に押し当てられて穿孔穴を形成する。また、ガスバッグ挿入機は、取付孔15及び穿孔穴を介してガス管P内にガスバッグを挿入する。なお、ガス管P内のガス圧が高い場合には、穿孔機による穿孔の前に、ガス管P内を流れるガスを遮断するのが好ましい。
【0044】
なお、上述したように、上方サドル部10と下方サドル部20とが予め仮止めされた状態でガス管Pの周囲にサドル1を装着するものであっても構わないし、下方サドル部20をガス管Pの下方に当てて上方サドル部10をガス管Pの上方に当てた後に、軸部31を切欠部32aに係合させて、上方サドル部10と下方サドル部20とを仮止めするものであっても構わない。
【0045】
また、仮止め手段30は、上述した構成に限定されるものではなく、上方サドル部10と下方サドル部20とを仮止め可能なものであれば、如何なる構成であっても構わない。例えば、軸部51の先端にナット51aを螺合する代わりに、軸部51の先端を軸方向Aに向けて拡幅するT字状に形成することが考えられる。
【0046】
また、軸部51及び受け部52は、一方が上方サドル部10に設けられ、他方が下方サドル部20に設けられるものであればよく、軸部51が上方サドル部10に設けられ、受け部52が下方サドル部20に設けられても構わない。
【0047】
また、固定手段は、上方サドル部10及び下方サドル部20を固定可能であればよく、ボルトB及びナットNの組み合わせに限定されるものではない。
【0048】
このようにして、サドル1は、上方サドル部10及び下方サドル部20がガス管Pを挟んだ状態で仮止め手段30に仮止めされることにより、作業員が片手で上方サドル部10及び下方サドル部20を支持しつつ上方サドル部10及び下方サドル部20をボルトBで固定可能なため、一人の作業員でサドル1をガス管Pに容易に取り付けることができる。また、一人の作業員でサドル1をガス管Pに取り付け可能なため、作業員の作業スペースに応じて設定される地面の掘り返し範囲を小さくすることができる。
【0049】
また、軸部51を切欠部分52aに収容することで、上方サドル部10及び下方サドル部20が上下方向Vにおいて位置合わせ可能であり、サドル1の取り付けを容易に行うことができる。
【0050】
また、ナット51aが爪部分52bに当接可能なため、作業中に上方サドル部10又は下方サドル部20が不用意に脱落することを抑制できる。
【0051】
また、本発明は上記で説明した以外にも、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0052】
1 ・・・ サドル
10・・・ 上方サドル部
11・・・ 側方フランジ
12・・・ (側方フランジの)ボルト孔
13・・・ 中央フランジ
14・・・ (中央フランジの)ボルト孔
15・・・ 取付孔
16・・・ 第1のシール溝
17・・・ 内周面
18・・・ 第2のシール溝
20・・・ 下方サドル部
21・・・ フランジ
22・・・ ボルト孔
23・・・ 当接面
24・・・ シャフト
25・・・ ボルト
26・・・ 支持部
30・・・ 第1のOリング
40・・・ 第2のOリング
50・・・ 仮止め手段
51・・・ 軸部
51a・・・ナット(ヘッド部分)
51b・・・貫通孔
52・・・ 受け部
52a・・・切欠部分
52b・・・爪部分
B ・・・ ボルト(固定手段)
N ・・・ ナット(固定手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6