(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
明細書において、特に文脈上はっきりと述べていない限り、複数あると述べていなくても、それらが複数あることを含む。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が"結合される"と述べることは、連動している限り、これらの部品が直接的に又は間接的、すなわち1つ以上の中間部品若しくは構成要素を介しての何れかにより接合される又は共に動作することを意味している。明細書において、"直接結合される"は、2つの要素が互いに直に接していることを意味している。明細書において、"固定して結合される"又は"固定される"は、2つの構成要素が互いに対し一定の方向を維持している間、1つとして移動するように結合されることを意味している。
【0010】
明細書において、"一体(unitary)"という言葉は、構成要素が単一ピース又は単一ユニットとして作られることを意味している。すなわち、別々に作られ、その後ユニットとして連結される部分を含んでいる構成要素は、"一体"な構成要素又は本体ではない。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が互いに"係合する"と述べることは、これらの部品が互いに向けて直接的に又は1つ以上の中間部品若しくは構成要素を介して間接的にの何れかにより力を及ぼしていることを意味している。明細書において、"数字"は、1若しくは1以上の整数(すなわち複数)を意味する。
【0011】
明細書において、例であり限定ではない方向の表現は、頂部、底部、左側、右側、上方、下方、前方、後方及びそれらの派生語は、図面に示される要素の方位に関連し、特に明瞭に言わない限り、請求項を制限しない。
【0012】
図1は、1つ以上の実施例に従う、被験者106の咳セグメンテーションを制御する及び/又は咳を支援するように構成されるシステム10を示す。咳をすることの恩恵の全て又は大部分を享受するのに十分な咳をするユーザにおいて、一般的な、自然な又は支援されることなく咳をしている間、気道の圧力レベルは、より高い圧力レベル(例えば吸気の直後)とより低い圧力レベル(例えば呼気の直後)との間において急速に低下する。"急速に"という言葉は、5秒未満、4秒未満、3秒未満、2秒未満、1秒未満、0.5秒未満及び/又は他の適切な期間内に起こる咳を指している。幾つかの事例において、気道の圧力レベルは、異なる圧力レベル間、例えば1つ以上のより高い圧力レベルと1つ以上のより低い圧力レベルとの間で変動してもよい。そのような変動は、約1Hz、約2Hz、約3Hz、約4Hz、約5Hz、約6Hz、約7Hz、約8Hz、約9Hz、約10Hzの周波数及び/又は咳を目的とする他の適切な周波数で起きてもよい。個々の変動は、咳セグメントと呼ばれ、複数の変動を持つ又は制御することは、咳セグメンテーションと呼ばれる。
【0013】
幾つかの実施例において、システム10は、自立して呼吸をしている被験者106の咳セグメンテーションを制御する及び/又は咳を支援するように構成される。幾つかの実施例において、システム10は、呼吸機能及び/又は肺機能に関する1つ以上の医学的な問題を持つ被験者106の咳セグメンテーションを制御する及び/又は咳を支援するように構成される。幾つかの実施例において、システム10は、1つ以上の呼気に対する被験者106による力強い呼気中及び/又はそれに併せて動作するように構成される。
【0014】
システム10は、咳送出構造11、1つ以上のセンサ142、圧力発生器14、1つ以上の物理処理器20、様々なコンピュータプログラム構成要素、電子記憶装置18、ユーザインタフェース構造76及び/又は他の構成要素を含む。コンピュータプログラム構成要素は、パラメタ決定構成要素111、目標構成要素112、バルブ制御構成要素113、比較構成要素114、調整構成要素115及び/又は他の構成要素を含む。
【0015】
咳送出構造11は、被験者インタフェース器具184、バルブ12、導管182及び/又は他の構成要素の1つ以上を含む。咳送出構造11は、被験者106が咳送出構造11に息を吹き込むように形成及び/又は位置決められる。導管182は、ユーザ106及び/又は被験者インタフェース器具184と流体連通する、硬質又は柔軟であるホース、チューブ及び/又は他の導管及び/又はこれらの組み合わせの長さを含む。圧力発生器14を含む実施例において、導管182は、圧力発生器14をユーザ106及び/又は患者インタフェース器具184と流体接続する流路を形成する。導管182は、標準的な直径22mmのホース(他の一般的な直径は、3/4"から1"までの範囲にある)又はある実施例において、標準サイズのホースの1/3の範囲にあるより小さい直径のホースを有する。(例えば1/4"から1/3"までの範囲にある又はもう1つの方法として6mmから9mmまでの範囲にある直径を持つ)制限されるフローのホース又は限定されるフローのホースと呼ばれる上記ホースは、ガス流に対しより大きな抵抗を持つ及び/又はより小さく及び/又はあまり邪魔にならない。
【0016】
バルブ12は、開く及び閉じる、並びに一部開く及び/又は一部閉じるように構成される。幾つかの実施例において、バルブ12は、例えば処理器20及び/又はバルブ制御構成要素113の制御下で、選択的に、制御的に及び/又はプログラム的に開く並びに閉じるように構成される。幾つかの実施例において、バルブ12が一部開いている及び/又は一部閉じているのに対応するレベルを含む抵抗のレベルを変えるように、バルブ制御構成要素113により制御されるように構成される。バルブ12は、特定のレート、例えば目標周波数に従って、複数の抵抗のレベル間で交互に起こるように構成される。幾つかの実施例において、(一部開く及び/又は一部閉じるだけでなく)バルブ12を制御することは、ユーザ106の気道からの流路を確立する及び確立を止める。例えば、幾つかの実施例において、バルブ12を開くことは、ユーザ106の気道(又は被験者インタフェース器具184、若しくは咳送出構造11の1つ以上の構成要素)と、大気(又は大気圧レベル又は大気圧に近いレベルの何れか一方を持つ体積であり、その体積は、1秒内にユーザ106の気道又はその近くの圧力レベルを5cm−H
2Oより上から1cm−H
2O未満に減らすのに十分な大きさである)との間に流体連通を確立する。明細書に用いられるように、大気圧に近いという言葉は、1cm−H
2Oである又はそれより下の圧力レベルを指している。幾つかの実施例において、バルブ12は、呼気バルブである。
【0017】
幾つかの実施例において、バルブ12は一方向弁でもよい。本開示に用いられるように、バルブ12を開く及び閉じることが記載されるときは常に、バルブ12を一部開く及び/又は一部閉じることが、本発明の範囲に含まれる及び幾つかの実施例において考えられることを意図している。本開示に用いられるように、(バルブを)開くという言葉は、バルブを介してフローを増大させる及び/又はバルブの少なくとも何らかの構成要素を動かすことにより、バルブ及び/又は導管を通るフローへの抵抗を減らす如何なる程度も指している。本開示に用いられるように、(バルブを)閉じるという言葉は、バルブを介して前記フローを減少させる及び/又はバルブの少なくとも何らかの構成要素を動かすことにより、バルブ及び/又は導管を通るフローへの抵抗を増大させる如何なる程度も指している。
【0018】
幾つかの実施例において、バルブ12を開くことは、被験者106の気道又はその近く(及び/又は咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く、及び/又はシステム10内の他の場所)の圧力レベルを、例えば目標圧力レベル(例えば目標呼気圧のしきい値)又はそれより上の圧力レベルから、大気圧レベル又は大気圧に近いレベルまで減少させる。幾つかの実施例において、バルブ12を閉じることは、被験者106の気道又はその近く(及び/又は咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く、及び/又はシステム10内の他の場所)の圧力レベルを、大気圧レベル又は大気圧に近いレベルから、大気圧レベル又は大気圧に近いレベルより上の圧力レベルに増大させる。例えば、被験者106が息を吐いている間、バルブ12を閉じることは、被験者106の気道又はその近く(及び/又は咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く、及び/又はシステム10内の他の場所)の圧力レベルを増大させる。
【0019】
図1に1つの部材を含んでいるバルブ12の説明は、限定を意図していない。システム10は、1つ以上のバルブを含んでもよい。
図1におけるバルブ12の特定の記号又はアイコンの説明は例示的であり、決して限定を意図しない。幾つかの実施例において、バルブ12は、分数、パーセンテージ、度、最大流量及び/又は完全に開いてなく、完全に閉じてもいない如何なる他の方法により開けられるように構成される。
【0020】
図1のシステム10の圧力発生器14は、(陽)圧気道装置(PAP/CPAP/BiPAP等)と一体化される、組み合わされる、結合される及び/又は接続されてもよい。幾つかの実施例において、圧力発生器14は、咳を目的とする1つ以上の所望の圧力レベルを支援する及び/又は発生させるように構成される。幾つかの実施例において、圧力発生器14は、例えば導管182、被験者インタフェース器具184、咳送出構造11及び/又はシステム10の他の構成要素を介して、被験者106の気道に送出するための加圧した呼吸可能なガス流を供給するように構成される。被験者106は、1つ以上の呼吸相を開始する。呼吸療法は、咳の制御、咳セグメンテーションの制御、圧力制御、圧力支援、体積制御及び/又は他の種類の支援及び/又は制御として実施される。例えば、吸気を支援するために、加圧した呼吸可能なガス流の圧力が吸気圧に調整される。その代わり及び/又は同時に、呼気を支援するために、加圧した呼吸可能なガスの圧力及び/又はガス流が呼気圧に調整される。調整は、加圧した呼吸可能なガス流の送出を介して呼吸支援を与える自動滴定を用いた実施において何度も行われる。
【0021】
複数の圧力、フロー又は体積レベル間で交互に起こすのに加え、吸気圧力レベル(及び/又は他のレベル)は、相の何れか特定区間の既定の勾配に従って(例えば呼吸数に依存して絶対的に及び/又は相対的に)増大又は減少させてもよい。同様の特徴は呼気相に対しても利用可能である。圧力レベルは、既定の動的特性に従い、事前に決定される及び固定されるか、或いは圧力レベルは、検知した呼吸、呼吸器疾患又は他の生理学的特性に依存して、呼吸毎に又は一晩毎に動的に変化するかの何れかである。圧力発生器14は、加圧した呼吸可能なガス流の圧力レベル、流量、湿度、速度、加速度及び/又は他のパラメタの1つ以上を、例えば被験者の呼吸周期と略同期して調整するように構成される。
【0022】
図1におけるシステム10の被験者インタフェース器具184は、加圧した呼吸可能なガス流を被験者106の気道に送出するように構成される。そのようなものとして、被験者インタフェース器具184は、この機能に適した如何なる器具を含んでもよい。幾つかの実施例において、圧力発生器14は、専用の換気装置であり、被験者インタフェース器具184は、呼吸療法を被験者106に送るのに使用される他のインタフェース器具と取り外せるように結合されるように構成される。例えば、被験者インタフェース器具184は、気管内チューブ、気管切開ポータル及び/又は他のインタフェース器具と係合する及び/又はそれらに挿入されるように構成される。1つの実施例において、被験者インタフェース器具184は、介入器具を用いずに被験者106の気道に係合するように構成される。この実施例において、被験者インタフェース器具184は、気管内チューブ、鼻カニューレ、気管切開チューブ、鼻マスク、鼻/口マスク、フルフェイスマスク、トータルフェイスマスク及び/又は被験者の気道とガス流を伝える他のインタフェース器具の1つ以上を含んでもよい。本開示は、これらの例に限定されず、如何なる被験者インタフェースを用いた被験者106に加圧した呼吸可能なガス流の送出を考慮している。
【0023】
図1のシステム10の1つ以上のセンサ142は、生理学的、環境及び/又は被験者特有の(医療)パラメタ、圧力レベル及び/又は他の情報に関する情報を伝える出力信号を生成するように構成される。圧力レベルは、被験者106の気道、咳送出構造11及び/又はシステム10の他の構成要素に関係してもよい。幾つかの実施例において、伝えられる情報は、被験者106の状態及び/又は状況、被験者106の動き、被験者の覚醒及び/又は睡眠状態、被験者106の呼吸、被験者106の心拍、被験者106の呼吸数、1つ以上の温度、動脈血酸素飽和度(SpO
2)、抹消性であるか中枢性であるかを含む被験者106の生命兆候及び/又は他のパラメタに関連付けられるパラメタに関係している。
【0024】
センサ142は、光センサ、光学センサ、温度センサ、圧力センサ、重量センサ、電磁(EM)センサ、赤外線(IR)センサ、マイク、トランスデューサ、スチルカメラ、ビデオカメラ及び/又は他のセンサ並びにこれらの組み合わせの1つ以上を含んでもよい。
【0025】
図1に1つの部材を含んでいるセンサ142の説明は、限定を意図していない。システム10は、1つ以上のセンサを含んでもよい。
図1におけるセンサ142の特定の記号又はアイコンの説明は例示的であり、決して限定を意図しない。1つ以上のセンサ142から結果生じる信号又は情報は、処理器20、ユーザインタフェース構造76、電子記憶装置18及び/又はシステム10の他の構成要素に送信されてもよい。この送信は、有線及び/又はワイヤレスで行われる。
【0026】
1つ以上のセンサ142は、進行形の形式、例えば1分、1時間、1日、1週間、1ヶ月及び/又は数年にわたり出力信号を生成するように構成されてもよい。これは、断続的、周期的(例えばサンプリングレートで)、連続的、持続的、可変間隔で及び/又は少なくとも、1日、1週間、1カ月又は他の期間の一部の間に行われている他の方法で信号を生成することを含む。前記サンプリングレートは、約0.01ms、0.1ms、1ms、0.01秒、1秒、約10秒、約1分及び/又は他のサンプリングレートでもよい。複数の個別のセンサは、特定の出力信号及び/又はそこから得られる(特定の)パラメタ(に関する周波数)に応じて、異なるサンプリングレートを用いて動作してもよい。例えば、幾つかの実施例において、生成される出力信号は、ベクトルが伝えられる被験者の1つ以上のパラメタに関する情報の複数のサンプルを含むような、出力信号のベクトルと考えられる。異なるパラメタは、異なるベクトルに関してもよい。進行形の形式で出力信号のベクトルから決定される特定のパラメタは、その特定のパラメタのベクトルと考えられてもよい。
【0027】
(本明細書において処理器20と区別なく呼ばれる)物理処理器20は、情報処理及び/又はシステム制御機能をシステム10に供給するように構成される。そのようなものとして、処理器20は、デジタル処理器、アナログ処理器、情報を処理するために設計されるデジタル回路、情報を処理するために設計されるアナログ回路、及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構の1つ以上を含む。処理器20にある機能をこれらに与えるために、処理器20は1つ以上の構成要素を実施する。これら1つ以上の構成要素は、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの何れかの組み合わせで実施される及び/又は別の方法で実施されてもよい。処理20が
図1において単一体として示されていたとしても、これは単に説明を目的とするものである。幾つかの実施例おいて、処理器20は、複数の処理ユニットを含んでもよい。これらの処理ユニットは、同じ装置内に物理的に置かれてもよいし、又は処理器20が協働して動作する複数の装置の処理機能を示してもよい。
【0028】
図1に示されるように、処理器20は、1つ以上のコンピュータプログラム構成要素を実施するように構成される。1つ以上のコンピュータプログラム構成要素は、パラメタ決定構成要素111、目標構成要素112、バルブ制御構成要素113、比較構成要素114、調整構成要素115及び/又は他の構成要素の1つ以上を含む。処理器20は、ソフトウェア;ハードウェア;ファームフェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの何れかの組み合わせ、及び/又は処理器20に処理機能を形成するための他の機能により、これら構成要素111−115を実施するように構成されてもよい。
【0029】
構成要素111−115が単一の処理ユニット内に共に置かれているように
図1に説明されていたとしても、処理器20が複数の処理ユニットを含む実施例において、構成要素111−115の1つ以上が他の構成要素から離れて置かれてもよいことを分かるべきである。以下に記載される異なる構成要素111−115により与えられる機能の記載は説明を目的とし、構成要素111−115の何れかが記載されるよりも多くの又は少ない機能を提供してもよいので、限定を意図していない。例えば、構成要素111−115の1つ以上が除かれてもよいし、その機能の幾つか又は全てが構成要素111−115の他の構成要素により与えられてもよい。処理器20は、構成要素111−115の1つの下にある機能の幾つか又は全てを行う1つ以上の追加の構成要素を実施するように構成されてもよい。
【0030】
本明細書において、"決定する"という言葉(及びその派生語)は、計測する、計算する、算出する、推定する、概算する、生じる及び/又は別の方法で得る、及び/又はそれらの如何なる組み合わせも含む。本明細書において、"有する"という言葉(及びその派生語)は、能動的及び/又は受動的な取得、決定、導出、転送、アップロード、ダウンロード、提出及び/又は情報交換、及び/又はこれらの如何なる組み合わせも含む。
【0031】
パラメタ決定構成要素111は、例えばセンサ142により生成される出力信号に基づいてパラメタを決定するように構成される。幾つかの実施例において、パラメタ決定構成要素111は、センサ142により生成される出力信号に基づいて圧力レベルを決定するように構成される。例えば、パラメタ決定構成要素111は、被験者106の気道又はその近く、咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く、及び/又はシステム10内の他の場所における圧力レベルを決定するように構成される。
【0032】
目標構成要素112は、目標呼気圧のしきい値を決定及び/又は得るように構成される。幾つかの実施例において、目標呼気圧のしきい値は、約25cm−H
2O、約30cm−H
2O、約35cm−H
20、約40cm−H
20、約50cm−H
20、約60cm−H
20、約70cm−H
20、約80cm−H
20、約90cm−H
20、約100cm−H
20及び/又は他の適切な圧力レベルでもよい。幾つかの実施例において、目標構成要素112は、バルブ12を制御する及び/又は被験者106との流体連通を確立する及び確立を止めるための目標周波数を決定及び/又は得るように構成される。幾つかの実施例において、目標構成要素112は、バルブ12を開く及び閉じるため、並びにバルブ12を制御するための目標周波数を決定及び/又は得るように構成される。幾つかの実施例において、目標周波数は、約1Hz、約2Hz、約3Hz、約4Hz、約5Hz、約6Hz、約7Hz、約8Hz、約9Hz、約10Hz及び/又は咳をするのに適した他の周波数でもよい。幾つかの実施例において、目標構成要素112は、バルブ12を開く及び閉じるための目標デューティサイクルを決定及び/又は得るように構成される。例えば目標デューティサイクルは、バルブ12を開く第1の期間及び/又はバルブ12を閉じる第2の期間を示してもよい。第1及び第2の期間は、時間量、バルブ12を一度開く及び閉じることを含む期間のパーセンテージ、及び/又はそれらに対応する他の方法で示されてもよい。例えば、開く及び閉じるに対する目標デューティサイクルは、約50%−50%、約60%−40%、約40%−60%、約70%−30%、約30%−70%、約80%−20%、約20%−80%、約90%−10%、約10%−90%及び/又は他のパーセンテージの夫々である。
【0033】
幾つかの実施例において、ユーザ106は、前記目標呼気圧のしきい値を設定、選択及び/又は調整することができる。幾つかの実施例において、介護者及び/又は医療専門家は、例えばシステム10へのリモート及び/又はネットワーク接続を介して、前記目標呼気圧のしきい値を設定、選択及び/又は調整することができる。幾つかの実施例において、システム10は、システム10の動作中に、前記目標呼気圧のしきい値の調整を決定するように構成される。
【0034】
バルブ制御構成要素113は、バルブ12を制御するように構成される。バルブ12を制御することは、バルブ12を開く、閉じる、一部開く及び/又は一部閉じることを含む。幾つかの実施例において、バルブ構成要素113は、分数、パーセンテージ、度、最大流量及び/又は完全に開かず、完全に閉じない他の如何なる方法により、バルブ12を開くように構成される。幾つかの実施例において、バルブ制御構成要素113は、目標周波数に基づいて、バルブ12を制御、開く及び/又は閉じるように構成される。幾つかの実施例において、バルブ制御構成要素113は、目標デューティサイクルに基づいて、バルブを制御、開く及び/又は閉じるように構成される。幾つかの実施例において、バルブ制御構成要素113は、目標呼気圧のしきい値に基づいて、バルブを制御、開く及び/又は閉じるように構成される。限定ではない例として、バルブ制御構成要素113は、約5Hzの目標周波数及び約50%の目標デューティサイクルに基づいて、バルブを制御、開く及び/又は閉じるように構成される。
【0035】
比較構成要素114は、圧力レベルを、それに限定しないが目標呼気圧のしきい値を含む圧力しきい値と比較するように構成される。幾つかの実施例において、比較構成要素114は、特定の圧力レベルが、それに限定しないが目標呼気圧のしきい値を含む1つ以上の特定の圧力しきい値に到達する、満たす及び/又は破るかどうかを判断するように構成される。
【0036】
幾つかの実施例において、比較構成要素114は、被験者106による1回の呼気中に複数回の比較を行うように構成される。比較構成要素114による比較の結果は、それに限定しないが調整構成要素115を含む他のコンピュータプログラム構成要素により用いられてもよい。
【0037】
調整構成要素115は、バルブ12の制御の調整を決定及び/又は生じさせるように構成される。幾つかの実施例において、調整は、それに限定しないが比較構成要素114を含む他の構成要素による決定及び/又は比較に基づいている。例えば、調整は、システム10の動作の他の調整と同じく、目標呼気圧のしきい値の調整、目標周波数の調整、目標デューティサイクルの調整及び/又はこれらの何らかの組み合わせの1つ以上を含んでいる。幾つかの実施例において、調整は、それに限定しないが比較構成要素114を含む他の構成要素による決定及び/又は比較に使用されたのと同じ被験者106の呼気中に行われる。幾つかの実施例において、比較構成要素114の動作は、第1の呼気に関し、調整構成要素115の動作は、前記第1の呼気に続く第2の呼気に関する。
【0038】
幾つかの実施例において、調整構成要素115は、特定の圧力レベルが目標呼気圧のしきい値に届かないことに応じて、バルブ12の制御の調整を決定及び/又は生じさせるように構成される。例えば、この特定の圧力レベルは、被験者106の気道又はその近く、咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く及び/又はシステム10内の他の場所によるものである。幾つかの実施例において、特定の圧力レベルは、被験者106の気道又はその近く、咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く及び/又はシステム10内の他の場所の1つ以上の圧力レベルの組み合わせに基づいている。例えば、調整は、バルブ12を開く及び閉じる、バルブ12を制御する及び/又はバルブ12を開くことにより流体連通を確立するための目標周波数の低下を含む。例えば、調整は、バルブ12を開いている期間が減る及び/又はバルブ12を閉じている期間が増えるような目標デューティサイクルの調整を含む。
【0039】
幾つかの実施例において、バルブ制御構成要素113は、調整構成要素115により決定及び生じさせるような1つ以上の調整に基づいてバルブ12を制御、開く及び/又は閉じるように構成される。
【0040】
説明として、
図2は、システム10の動作に対し、異なる実施例及び/又は異なるシナリオの使用中の圧力レベルを示すグラフ200−201−202−203−204を説明している。グラフ200において、レベル210は、目標呼気圧のしきい値を示す。グラフ201において、レベル211は、目標呼気圧のしきい値を示す。グラフ202において、レベル212は、目標呼気圧のしきい値を示す。グラフ203において、レベル213は、目標呼気圧のしきい値を示す。グラフ204において、レベル214は、目標呼気圧のしきい値を示す。
【0041】
例えば、グラフ200の圧力レベルは、圧力レベルがレベル211に届いている特定数の咳セグメント(図示されるように、7つの咳セグメント)に対する特定の周波数(例えば5Hz)及びデューティサイクル(例えば50%)で例えば(
図1に示される)咳送出構造11のような咳送出構造により咳をする被験者を示す。グラフ200に示されるように、圧力レベルは、連続する咳セグメントに対し、レベル200に繰り返し届いている。従って、前記特定の周波数及びデューティサイクルは、本開示の他の場所で記載したように調整される必要はない。
【0042】
例えば、グラフ201の圧力レベルは、圧力レベルがレベル211に届いている特定数の咳セグメント(図示されるように、2つの咳セグメントの圧力レベルがレベル211に届いている)に対する特定の周波数(例えば5Hz)及びデューティサイクル(例えば50%)で例えば(
図1に示される)咳送出構造11のような咳送出構造により咳をする被験者を示す。第3の咳セグメントの圧力レベルは、レベル211に届かない。グラフ201に示されるように、圧力レベルがレベル211に届くためにより多くの時間が利用可能であるように、特定の周波数は、(例えば4Hzに)減らされる。グラフ201に示されるように、第4、第5及び第6の咳セグメントの圧力レベルはレベル211に届いている。グラフ201により説明される例において、デューティサイクルは調整されていないことを述べておく。
【0043】
例えば、グラフ202の圧力レベルは、圧力レベルがレベル212に届いている特定数の咳セグメント(図示されるように、2つの咳セグメントの圧力レベルがレベル212に届いている)に対する特定の周波数(例えば5Hz)及びデューティサイクル(例えば50%)で例えば(
図1に示される)咳送出構造11のような咳送出構造により咳をする被験者を示す。第3の咳セグメントの圧力レベルは、レベル212に届かない。グラフ202に示されるように、圧力レベルがレベル212に届くためにより多くの時間が利用可能であるように、バルブ(例えば
図1に示されるバルブ12)は、バルブを開く及び閉じる各サイクルの50%以上にわたり(例えば70%まで)閉じられるように、特定のデューティサイクルが変更される。グラフ202に示されるように、第4、第5、第6及び第7の咳セグメントの圧力レベルは、レベル212に届いている。グラフ202に説明される例において、前記周波数は調整されていないことを述べておく。
【0044】
例えば、グラフ203の圧力レベルは、圧力レベルがレベル213に届いている特定数の咳セグメント(図示されるように、2つの咳セグメントの圧力レベルがレベル213に届いている)に対する特定の周波数(例えば5Hz)及びデューティサイクル(例えば50%)で例えば(
図1に示される)咳送出構造11のような咳送出構造により咳をする被験者を示す。第3の咳セグメントの圧力レベルは、レベル213に届かない。グラフ202に示されるように、圧力レベルがレベル212に届くためにより多くの時間が利用可能であるように、バルブ(例えば
図1に示されるバルブ12)は、バルブを開く及び閉じる各サイクルの50%以上にわたり(例えば75%まで)閉じられるように、特定のデューティサイクルが変更される。グラフ203に示されるように、圧力レベルがレベル213に届くためにより多くの時間が利用可能であるように、特定の周波数は、(例えば4Hzに)減らされる。グラフ203に示されるように、第4、第5及び第6の咳セグメントの圧力レベルは、レベル212に届いている。この例において、前記周波数及び前記デューティサイクルは共に調整されていないことを述べておく。
【0045】
例えば、グラフ204の圧力レベルは、圧力レベルがレベル214に届いている特定数の咳セグメント(図示されるように、1つの咳セグメントの圧力レベルがレベル214に届いている)に対する特定の周波数(例えば5Hz)及びデューティサイクル(例えば50%)で例えば(
図1に示される)咳送出構造11のような咳送出構造により咳をする被験者を示す。第2の咳セグメントの圧力レベルはレベル214に届かない。グラフ204に示されるように、レベル214は時点215において下げられ、圧力レベルが調整されたレベル214に届くためにより多くの時間が利用可能であるように、特定の周波数は、(例えば4Hzに)減らされる。グラフ204に示されるように、第3の咳セグメントの圧力レベルは、調整されたレベル214に届いているが、第4の咳セグメントは調整されたレベル214に届かない。圧力レベルが調整されたレベル214に届かないことに応じて、特定の周波数及びデューティサイクルは共に、圧力レベルが調整されたレベル214に届くためにより多くの時間が利用可能であるように調整される。グラフ204に示されるように、第5及び第6の咳セグメントの圧力レベルは調整されたレベル214に届いている。この例において、周波数及びデューティサイクルは共に調整されている。
【0046】
図1に戻り、幾つかの実施例において、システム10は、最初に目標呼気圧のしきい値に届くようにデューティサイクルを調整し、次いで目標周波数を調整するように構成されてもよい。幾つかの実施例において、システム10は、最初に目標呼気圧のしきい値に届くように目標周波数を調整し、次いでデューティサイクルを調整するように構成されてもよい。
【0047】
幾つかの実施例において、システム10は、被験者106による1つ以上の呼気中に、(例えば被験者106の気道又はその近く、咳送出構造11又はその近く、バルブ12又はその近く及び/又はシステム10内の別の場所における)圧力レベルと、目標呼気圧のしきい値との比較に基づいてバルブ12を制御するように構成される。例えば、圧力レベルが目標呼気圧のしきい値に届かないことに応じて、システム10は、(既定の時間量の間及び/又は例えば大気圧レベルのような特定の圧力レベルに届くまで)バルブ12を開くように構成される。既定の時間量が経過する及び/又は特定の圧力レベルに届くのに応じて、システムは、バルブ12を閉じるように構成される。このバルブ12を開く及び閉じる処理は、1つ以上の呼気が完了するまで繰り返されてもよい。
【0048】
ユーザインタフェース構造76は、ユーザがそれを介して情報を提供及び/又は受信することができる、システム10とユーザとの間のインタフェースを提供するように構成される。これは、まとめて"情報"と呼ばれるデータ、結果及び/又は命令並びに他の如何なる伝達可能な項目がユーザとシステム10との間で伝達されることを可能にする。ユーザインタフェース構造76に含めるのに適切なインタフェース装置の例は、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、レバー、表示スクリーン、タッチ式スクリーン、スピーカー、マイク、表示灯、警報器及びプリンターを含む。情報は、聴覚信号、視覚信号、触覚信号及び/又は他の感覚信号の形式で、ユーザインタフェース構造76により被検者に供給される。
【0049】
限定ではない例として、ユーザインタフェース構造76は、光を発することができる光源を含む。この光源は、例えば少なくとも1つのLED、少なくとも1つの電球、表示スクリーン及び/又は他の供給源の1つ以上を含んでもよい。ユーザインタフェース構造76は、システム10の動作に関する情報を被験者に伝える形で光を発するように光源を制御する。被験者106とシステム10のユーザとが同一人物でもよい。
【0050】
有線又はワイヤレスの何れかによる他の通信技術も本明細書においてユーザインタフェース構造76と考えられることも理解すべきである。例えば、1つの実施例において、ユーザインタフェース構造76は、電子記憶装置18により提供される取り外し可能な記憶装置のインタフェースと一体化されてもよい。この例において、ユーザがシステム10の実施をカスタマイズすることを可能にする取り外し可能な記憶装置(例えばスマートカード、フラッシュドライブ、リムーバブルディスク等)からシステム10に情報が読み込まれる。ユーザインタフェース構造76としてシステム10と共に使用するのに適応する他の例示的な入力装置及び技術は、これに限定しないが、RS−232ポート、RFリンク、IRリンク、モデム(電話、ケーブル、イーサーネット(登録商標)、インターネット他)を含む。要するに、システム10と情報を伝達するための如何なる技術もユーザインタフェース構造76と考えられる。
【0051】
図1におけるシステム10の電子記憶装置18は、例えばデジタル情報のような情報を電子的に記憶する物理的な電子記憶媒体を有する。電子記憶装置18の電子記憶媒体は、システム10と一体的に設けられる(すなわち、実質的に取り外せない)システムの記憶装置及び/又は例えばポート(例えばUSBポート、FireWireポート等)又はドライブ(例えばディスクドライブ等)を介してシステム10に取り外せるように接続可能なリムーバブル記憶装置の一方又は両方を含んでもよい。電子記憶装置18は、光学的に読み取り可能な記憶媒体(例えば光学ディスク等)、磁気的に読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ等)、電荷ベースの記憶媒体(例えばEPROM、EEPROM、RAM等)、ソリッドステート記憶媒体(例えばフラッシュドライブ等)、NAS(network-attached storage)及び/又は他の電子的に読み取り可能な記憶媒体の1つ以上を含んでもよい。電子記憶装置18は、例えばクラウド及び/又はVPN(virtual private network)を介して供給されるストレージリソースのような、仮想のストレージリソースを含んでもよい。電子記憶装置18は、ソフトウェアアルゴリズム、処理器20により決定される情報、ユーザインタフェース76を介して入力される情報及び/又はシステム10が適切に機能することを可能にする他の情報を記憶している。例えば、電子記憶装置18は、目標周波数、目標デューティサイクル及び/又は(本明細書の他の場所で述べた)他のパラメタ及び/又は他の情報を記録又は記憶する。電子記憶装置18は、システム10内にある別個の構成要素でもよいし、又は電子記憶装置18は、システム10の1つ以上の他の構成要素(例えば処理器20)と一体化して設けられてもよい。
【0052】
図3は、咳セグメントを制御するための方法300を説明している。以下に示される方法300の動作は、説明的であると意図される。幾つかの実施例において、方法300は、記載されていない1つ以上の追加の動作を用いて、及び/又は述べられた動作の1つ以上を用いずに達成されてもよい。加えて、方法300の動作が
図3に説明されている及び以下に説明されている順番は限定しているとは意図されない。
【0053】
幾つかの実施例において、方法300は、1つ以上の処理装置(例えばデジタル処理器、アナログ処理器、情報を処理するために設計されたデジタル回路、情報を処理するために設計されたアナログ回路及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構)において実施されてもよい。これら1つ以上の処理装置は、電子記憶媒体に電子的に記憶される命令に応じて、方法300の動作の幾つか又は全てを実施する1つ以上の装置を含んでもよい。1つ以上の処理装置は、方法300の動作の1つ以上を実施するために設計されたハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアを介して構成される1つ以上の装置を含んでもよい。
【0054】
動作302において、咳送出構造内及び/又は被験者の気道内の一方又は両方の圧力レベルに関する情報を伝える出力信号が生成される。幾つかの実施例において、動作302は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)センサ142と同じ又は類似のセンサにより行われる。
【0055】
動作304において、前記生成された出力信号に基づいて、圧力レベルが決定される。幾つかの実施例において、動作304は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)パラメタ決定構成要素111と同じ又は類似のパラメタ決定構成要素により行われる。
【0056】
動作306において、目標呼気圧のしきい値が得られる。幾つかの実施例において、動作306は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)目標構成要素112と同じ又は類似の目標構成要素により行われる。
【0057】
動作308において、目標周波数及び/又は目標デューティサイクルの一方又は両方が得られる。この目標周波数は、バルブを開くことにより咳送出構造と大気との間に流体連通を確立するためである。この目標デューティサイクルは、バルブを開く及び閉じるためである。幾つかの実施例において、動作308は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)目標構成要素112と同じ又は類似の目標構成要素により行われる。
【0058】
動作310において、流体連通を確立するための目標周波数及び/又は前記目標デューティサイクルの一方又は両方に基づいてバルブが開く及び閉じるように制御される。幾つかの実施例において、動作310は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)バルブ制御構成要素113と同じ又は類似のバルブ制御構成要素により行われる。
【0059】
動作312において、被験者による第1の呼気中の圧力レベルが前記目標呼気圧のしきい値と比較される。幾つかの実施例において、動作312は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)比較構成要素114と同じ又は類似の比較構成要素により行われる。
【0060】
動作314において、被験者による第1の呼気中の圧力レベルが目標呼気圧のしきい値に届かないことに応じて、前記流体連通を確立するための目標周波数及び/又は前記目標デューティサイクルの一方又は両方が調整される。幾つかの実施例において、動作314は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)調整構成要素115と同じ又は類似の調整構成要素により行われる。
【0061】
動作316において、流体連通を確立するための前記調整された目標周波数及び/又は前記調整された目標デューティサイクルの一方又は両方に基づいて、バルブが開く及び閉じるように制御される。幾つかの実施例において、動作316は、(
図1に示される及び本明細書に記載される)バルブ制御構成要素113と同じ又は類似のバルブ制御構成要素により行われる。
【0062】
請求項において、括弧の間に置かれる如何なる参照符号もその請求項を限定するとは考えない。"有する"又は"含む"という言葉は、請求項に挙げられている以外の要素又はステップの存在を排除しない。幾つかの手段を列挙している1つの装置の請求項において、これら手段の幾つかがハードウェアの同一アイテムにより具現化されてもよい。要素が複数あると述べなくても、その要素が複数あることを排除しない。幾つかの手段を列挙している如何なる装置において、これら手段の幾つかがハードウェアの同一アイテムにより具現化されてもよい。幾つかの要素が互いに異なる従属請求項に挙げられているという単なる事実は、これらの要素を組み合わせて使用することができないことを示しているのではない。
【0063】
上記記載が、最も実用的及び好ましい実施例であると現在考えられるものに基づいて説明を目的として詳細を示したとしても、そのような詳細は単にそれを目的とし、開示は、明確に開示される実施例に限定されず、それどころか付随する特許請求の範囲及びその真意内における修正案及び等価な機構にも及んでいると意図されると理解されるべきである。例えば、本開示は可能な限り、如何なる実施例の1つ以上の特徴が、他の如何なる実施例の1つ以上の特徴と組み合わされ得ることを考慮していると理解されるべきである。