特許第6855404号(P6855404)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6855404
(24)【登録日】2021年3月19日
(45)【発行日】2021年4月7日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/237 20180101AFI20210329BHJP
   F21S 43/245 20180101ALI20210329BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20210329BHJP
   F21S 43/40 20180101ALI20210329BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20210329BHJP
   F21V 13/12 20060101ALI20210329BHJP
   F21W 102/13 20180101ALN20210329BHJP
   F21W 103/10 20180101ALN20210329BHJP
   F21W 103/55 20180101ALN20210329BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210329BHJP
【FI】
   F21S43/237
   F21S43/245
   F21S43/249
   F21S43/40
   F21V8/00 310
   F21V13/12 300
   F21W102:13
   F21W103:10
   F21W103:55
   F21Y115:10
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-50013(P2018-50013)
(22)【出願日】2018年3月16日
(65)【公開番号】特開2019-160750(P2019-160750A)
(43)【公開日】2019年9月19日
【審査請求日】2019年4月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】生田 慶祐
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−146722(JP,A)
【文献】 特開2018−026214(JP,A)
【文献】 特開2009−026462(JP,A)
【文献】 特開2017−183143(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/110476(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/029852(WO,A1)
【文献】 特開2016−119273(JP,A)
【文献】 特開2011−034887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/00
F21V 8/00
F21V 13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯室内に複数の発光部を備えた車両用灯具であって、
発光体からの光を棒状の導光体の端部に入射させて内部反射させることにより線状の光を発光する第1発光部と、
発光体からの光をリフレクタの反射面に反射させることにより車両の前方に向かう拡散光を発光する第2発光部と、を備え、
前記第1発光部は、車両の側部に向けて発光するとともに車高方向に沿って線状に発光する側部発光部を含み、
前記側部発光部の前記棒状の導光体における発光部分の少なくとも一部分が前記リフレクタで反射される光の経路に重なって配置されていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記第1発光部は
車両の前方に向けて発光するとともに車幅方向に沿って線状に発光し、前記側部発光部よりも前記車高方向の上部に配置された上部発光部と、
車両の前方に向けて発光するとともに車幅方向に沿って線状に発光し、前記側部発光部よりも前記車高方向の下部に配置された下部発光部と、を含み、
前記側部発光部の前記棒状の導光体と前記下部発光部の導光体とは一体化されており、
前記側部発光部の発光体の光は前記側部発光部の前記棒状の導光体を通じて前記下部発光部の導光体にも入射される請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記側部発光部の前記棒状の導光体は、途中で2方向に分岐して形成されており、
前記2方向に分岐したうちの一方の端部に前記発光体からの光が入射される請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、前照灯などの車両用灯具が装着されている。例えば、特許文献1の車両用灯具は、発光素子とリフレクタとで構成されるメイン光源ユニットと、発光素子と導光体とで構成されるサブ光源ユニットと、からなる複数の発光部を灯室内に備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−18563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近時においては、車両用灯具を夜間に限らず、昼間も点灯させることで、周囲に自車の存在を知らせることが行われつつある。このため、車両用灯具は、配光性能を高めるための工夫が必要である。
【0005】
この発明は、配光性能を向上し得る車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する車両用灯具は、灯室内に複数の発光部を備えた車両用灯具であって、発光体からの光を内部反射させて発光する導光体を有する第1発光部と、発光体からの光を車両の前方に反射させるリフレクタを有する第2発光部と、を備え、前記第1発光部の導光体は、前記車両の側部寄りに、かつ発光部分の少なくとも一部分が前記リフレクタで反射される光の経路に重なって配置されていることを要旨とする。
【0007】
この構成によれば、リフレクタで反射される光の経路に導光体を重ねて配置することで、リフレクタによる光と導光体による光とで車両の前方及び側部の異なる方向から視認しても、車両用灯具の点灯を確認することができる。したがって、配光性能に優れた車両用灯具を構成することができる。
【0008】
上記車両用灯具において、前記車両用灯具は、複数の第1発光部を備え、前記複数の第1発光部には、車両の側部に向けて発光するとともに車高方向に沿って線状に発光する側部発光部と、車両の前方に向けて発光するとともに車幅方向に沿って線状に発光し、前記側部発光部よりも前記車高方向の上部に配置された上部発光部と、車両の前方に向けて発光するとともに車幅方向に沿って線状に発光し、前記側部発光部よりも前記車高方向の下部に配置された下部発光部と、を含み、前記側部発光部の導光体における発光部分の少なくとも一部分が前記リフレクタで反射される光の経路に重なって配置されているようにしてもよい。この構成によれば、車両用灯具の周辺を、上部発光部、下部発光部及び側部発光部とで囲むことができ、意匠性に優れた車両用灯具を構成することができる。
【0009】
上記車両用灯具において、前記側部発光部の導光体と前記下部発光部の導光体とは一体化されており、前記側部発光部の発光体の光は前記側部発光部の導光体を通じて前記下部発光部の導光体にも入射されるようにしてもよい。この構成によれば、下部発光部へ入射させる光量を増加させることで下部発光部の発光の強度を上部発光部に比して高めることができ、意匠性に優れた車両用灯具を構成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、配光性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】車両用灯具が装着された車両の正面図。
図2】第1光源及び第2光源の正面図。
図3】第2光源を構成する第1発光部の構成を説明する説明図。
図4】リフレクタと側部発光部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、車両用灯具の一実施形態を図1図4にしたがって説明する。
図1に示すように、車両10には、車両用灯具11が装着されている。この実施形態の車両用灯具11は、車両10の前方に装着された前照灯である。車両用灯具11は、車両10の左右両側に設けられており、対称構造である。左右に設けられた車両用灯具11のそれぞれは、同一の機能を備えている。なお、以下の説明は、左右の車両用灯具11のうち、車両10の右側(図中左側)に装着された車両用灯具11について行う。
【0013】
車両用灯具11は、ハウジング12と、ハウジング12の前面開口に取着される透明のカバーからなるアウターレンズ13と、を備えている。車両用灯具11は、ハウジング12とアウターレンズ13とで灯室14が画成されている。灯室14内には、第1光源15と第2光源16と、が収容されている。第1光源15は、前照灯としての機能を備えており、ロービームとハイビームとを備えている。第1光源15は、灯室14外に向けて放射状に光を照射する。
【0014】
図2に示すように、第2光源16は、発光体からの光を内部反射させて発光する導光体を有する第1発光部17と、発光体からの光をリフレクタで反射させて発光する第2発光部18と、を備えている。
【0015】
この実施形態の第1発光部17は、ハウジング12の上部に位置する上部発光部17aと、ハウジング12の下部に位置する下部発光部17bと、ハウジング12の側部に位置する側部発光部17cと、を備えている。上部発光部17aと下部発光部17bは、車両用灯具11を正面視した場合において第1光源15を挟んで上下に対向して配置されている。側部発光部17cは、車両10の右側(図中左側)であって、上部発光部17aと下部発光部17bとの間に配置されている。
【0016】
上部発光部17aは、車幅方向に延びる上部発光面H1を備えた線状発光部として構成されている。下部発光部17bは、車幅方向に延びる下部発光面H2を備えた線状発光部として構成されている。下部発光部17bの下部発光面H2は、下部発光部17bが延びる車幅方向に交差する方向に突出した拡幅部H2Aを備えている。これにより、下部発光部17bの下部発光面H2は、上部発光部17aの上部発光面H1に比して車幅方向に交差する方向への発光幅が大きい。側部発光部17cは、車高方向に延びる側部発光面H3を備えた線状発光部として構成されている。
【0017】
図3に示すように、上部発光部17aは、棒状の第1本体20を有する第1導光体21によって構成されている。第1導光体21の第1本体20は、ほぼ直線状に形成されている。また、第1導光体21の第1本体20は、その両端に第1端部20aと第2端部20bとを備えている。下部発光部17bは、棒状の第2本体22を有するとともに第2本体22の途中に突出して設けられた板状の拡幅部H2Aとを有する第2導光体23によって構成されている。第2導光体23の第2本体22は、ほぼ直線状に形成されている。第2本体22と拡幅部H2Aは、一体成形されている。また、第2導光体23の第2本体22は、その両端に第1端部22aと第2端部22bとを備えている。
【0018】
図3に示すように、側部発光部17cは、棒状の第3本体24を有する第3導光体25によって構成されている。側部発光部17cの第3本体24は、ほぼ中央から2方向に分岐して形成されている。2方向に分岐した第3本体24の1方向の部位は、第2導光体23の途中、具体的に言えば第1端部22aと拡幅部H2Aとの間に一体化されている。つまり、この実施形態において下部発光部17bを構成する第2導光体23と側部発光部17cを構成する第3導光体25は一体成形されている。また、第3導光体25の第3本体24は、分岐する部位に第1端部24aを備えているとともに、第2導光体23に一体化されていない他方向の部位に第2端部24bを備えている。
【0019】
以上に説明した第1導光体21、第2導光体23及び第3導光体25は、車両用灯具11のハウジング12内に配置されており、上部発光部17a、下部発光部17b及び側部発光部17cを構成する。なお、第1導光体21、第2導光体23、及び第3導光体25は樹脂製であり、例えばアクリル樹脂によって成形されている。
【0020】
また、車両用灯具11のハウジング12内には、第1導光体21、第2導光体23及び第3導光体25の光源となり得る発光体としての発光ユニットが複数、配置されている。この実施形態の発光ユニットは、LEDを実装した基板によって構成されている。なお、1つの発光ユニットの基板に実装されるLEDの個数は単数又は複数の何れでもよい。そして、この実施形態では、1つの発光ユニットによって1つの光源を構成している。
【0021】
車両用灯具11のハウジング12内には、第1導光体21の光源として第1導光体21の第1端部20aへの入射光を発する第1発光ユニットY1と第1導光体21の第2端部20bへの入射光を発する第2発光ユニットY2と、が配置されている。また、車両用灯具11のハウジング12内には、第2導光体23の光源として第2導光体23の第1端部22aへの入射光を発する第3発光ユニットY3と第2導光体23の第2端部22bへの入射光を発する第4発光ユニットY4と、が配置されている。また、車両用灯具11のハウジング12内には、第3導光体25の光源として第3導光体25への入射光を発する第5発光ユニットY5が配置されている。
【0022】
図4に示すように、第2光源16である第2発光部18は、第6発光ユニットY6と当該第6発光ユニットY6からの光を反射させる反射面26を有するリフレクタ27と、を備えている。リフレクタ27は、その反射面26が前方を向くように配置されている。なお、この実施形態では、リフレクタ27の反射面26に向けて光を出射する第6発光ユニットY6を複数備えており、複数の第6発光ユニットY6は車両用灯具11の高さ方向に並設されている。
【0023】
図4に示すように、車両用灯具11の灯室14において第1光源15と第2光源16は、仕切壁28によって仕切られている。第2光源16を構成するリフレクタ27の前方には、側部発光部17cを構成する第3導光体25が配置されている。この実施形態において第3導光体25は、リフレクタ27の反射面26の一部分に対し、正面視において前後方向に重なるように配置されている。第3導光体25は、車両の側部寄りに配置されている。この実施形態において第3導光体25は、車両10の側部寄りに、かつ発光部分の全体がリフレクタ27で反射される光の経路に重なって配置されている。発光部分の全体とは、図4に示す導光体の断面においてその輪郭部分の全体である。また、第3導光体25の前方には、インナーレンズ29が配置されている。なお、図4に示す破線の矢印は、リフレクタ27を反射した光の経路と第3導光体25が発光する光の経路をそれぞれ示す。
【0024】
以下、この実施形態の車両用灯具11の作用を説明する。
第2光源16を点灯させた場合、第1〜第6発光ユニットY1〜Y6は発光する。これにより、上部発光部17aは、入射される第1,第2発光ユニットY1,Y2の光が第1導光体21で内部反射されることで線状に発光する。下部発光部17bは、入射される第3,第4発光ユニットY3,Y4の光が第2導光体23で内部反射されることによって線状に発光する。これにより、車両用灯具11は、車幅方向に沿う長さ方向に広範囲に亘って発光する。
【0025】
なお、第2導光体23には、第3,第4発光ユニットY3,Y4の光に加え、第3導光体25を通じて第5発光ユニットY5の光も入射される。これにより、下部発光部17bは、上部発光部17aを構成する第1導光体21に比して入射される光量が多く、発光の強度は高くなる。また、下部発光部17bは、第2導光体23の拡幅部H2Aによって面状に発光し、上部発光部17aに比して発光幅が広くなる。
【0026】
一方、第6発光ユニットY6の光は、リフレクタ27の反射面26によってインナーレンズ29に向けて反射されるとともに、インナーレンズ29を通じて拡散光となって車両10の前方に出射される。また、車両10の側部に配置した側部発光部17cは、入射される第5発光ユニットY5の光が第3導光体25で内部反射されることによって線状に発光する。そして、この実施形態において側部発光部17cはリフレクタ27の反射面26の一部に重なるように配置されている。このため、車両用灯具11は、リフレクタ27による車両10の前方に向かう光と側部発光部17cによる車両10の側部に向かう光とが混ざり合い、車両10の前方から側部に亘って継ぎ目のない発光を実現し得る。
【0027】
したがって、この実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)リフレクタ27を用いた光学系と第3導光体25を用いた光学系とを組み合わせて発光部を構成した。具体的に言えば、リフレクタ27の反射面26に重ねるように第3導光体25を配置した。これにより、リフレクタ27による光と第3導光体25による光とで車両10の前方及び側部の異なる方向から視認しても、車両用灯具11の点灯を確認することができ、配光性能に優れた車両用灯具11を構成することができる。
【0028】
(2)その結果、この実施形態の車両用灯具11は、リフレクタ27を用いた光学系と第3導光体25を用いた光学系とを組み合わせた発光部を備えることで、デイタイムランニングランプとしての機能を充足させることができる。また、上記した2つの光学系を組み合わせた発光部は、クリアランスランプとしての機能も充足させることができる。このため、この実施形態の車両用灯具11は、デイタイムランニングランプとクリアランスランプの機能を兼用した構成とすることができる。
【0029】
(3)デイタイムランニングランプは、必要な光量を発光することが可能であれば、導光体を用いた光学系単体、あるいはリフレクタを用いた光学系単体でも構成することはできる。しかし、導光体を用いた光学系は導光体内を内部反射させるために配光効率が劣り、必要な光量を発光させるためには輝度の高い光源(明るいLEDなど)を用いる必要がある。一方で、リフレクタを用いた光学系は正面方向に光を集中させることから、広範囲に亘って発光させるためには多くの光源を用いる必要がある。つまり、これらの光学系単体でデイタイムランニングランプを実現する場合には、消費電力の増加や点灯したときの見栄えが劣る。これに対し、この実施形態の車両用灯具11は、導光体を用いた光学系とリフレクタを用いた光学系とを組み合わせることで、それぞれの光学系の特徴を有効に活用し、配光性能に優れた車両用灯具11を実現することができる。
【0030】
(4)また、リフレクタ27で反射された光の経路上であって、車両10の側部寄りに第3導光体25を配置しているので、リフレクタ27による正面方向の光に加え、第3導光体25によって車両10の側部への光を作り出すことができる。したがって、リフレクタ27を用いた光学系が多くの発光体を備えなくても、広範囲に発光させることができる。
【0031】
(5)上部発光部17a、下部発光部17b及び側部発光部17cを構成する第1〜第3導光体21,23,25のそれぞれには、端部から発光体の光を入射することで、導光体の側面から光を入射する場合に比して少ない発光体で広範囲に発光させることができる。
【0032】
(6)上部発光部17a及び下部発光部17bは、導光体を用いた光学系としたので、少ない発光体で広範囲に亘って発光し得る発光面を形成することができ、意匠性を向上させることができる。
【0033】
(7)また、下部発光部17bの第2導光体23と側部発光部17cの第3導光体25とを一体化しているので、第2導光体23に入射させる光量を増加させることができる。その結果、下部発光部17bの発光の強度を上部発光部17aの発光の強度より高めることができ、意匠性をさらに向上させることができる。
【0034】
なお、実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 実施形態におけるリフレクタを用いる光学系と導光体を用いる光学系の組み合わせは、デイタイムランニングランプやクリアランスランプとは異なる用途で用いてもよい。
【0035】
○ 実施形態におけるリフレクタを用いる光学系と導光体を用いる光学系の組み合わせは、車両用灯具としての前照灯に加えて又は代えて尾灯に適用することもできる。
○ 上部発光部17a、下部発光部17b及び側部発光部17cの具体的な意匠(形状など)は任意に変更してもよい。例えば、直線状に限らず、湾曲状、波状、あるいはジグザグ状としてもよい。また、上部発光部17aと下部発光部17bを同一意匠としてもよい。
【0036】
○ 第1〜第3導光体21,23,25の形状を変更してもよい。例えば、第1〜第3導光体21,23,25は、断面視で丸型の棒状としてもよいし、断面視で楕円型の棒状としてもよい。
【0037】
○ 車両用灯具11は、上部発光部17a及び下部発光部17bの何れか一方を配置した構成としてもよいし、上部発光部17a及び下部発光部17bの両発光部を配置しない構成としてもよい。
【0038】
○ 第3導光体25は、リフレクタ27の反射面26に対して発光部分の一部が重なるようにしてもよい。つまり、第3導光体25の一部を、リフレクタ27の反射光の経路状に配置してもよい。
【0039】
○ 下部発光部17bの第2導光体23と側部発光部17cの第3導光体25とを別体構成としてもよい。また、側部発光部17cの第3導光体25は、下部発光部17bの第2導光体23に代えて上部発光部17aの第1導光体21と一体化してもよい。
【0040】
○ 上部発光部17aは、何れか一方の端部のみから光を入射させてもよい。同様に、下部発光部17bは、何れか一方の端部のみから光を入射させてもよい。
○ 第1〜第6発光ユニットを構成する発光体は、チップLEDとしてもよいし、電球としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…車両、11…車両用灯具、14…灯室、17…第1発光部、17a…上部発光部、17b…下部発光部、17c…側部発光部、18…第2発光部、21,23,25…第1〜第3導光体、26…反射面、27…リフレクタ、Y1〜Y6…第1〜第6発光ユニット。
図1
図2
図3
図4