(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記要求送信部は、前記外部端末においてユーザが前記調査のための設問コンテンツへの回答を開始し当該外部端末から回答情報が送信されるまでの間に、前記表示コンテンツ種別情報についての前記送信要求と前記表示サイズ情報についての前記送信要求とを送信する
請求項1に記載の情報処理装置。
前記表示コンテンツ種別情報に基づいて前記外部端末の表示コンテンツ種別を大型端末用コンテンツと小型端末用コンテンツを含む何れかに分類する第1分類処理と、前記表示サイズ情報に基づいて前記外部端末の表示サイズを大サイズと小サイズを含む何れかに分類する第2分類処理を行う分類部を備える
請求項4に記載の情報処理装置。
前記表示コンテンツ種別情報に基づいて前記外部端末の表示コンテンツ種別を大型端末用コンテンツと小型端末用コンテンツを含む何れかに分類する第1分類処理と、前記表示サイズ情報に基づいて前記外部端末の表示サイズを大サイズと小サイズを含む何れかに分類する第2分類処理を行う分類部を備え、
前記分類部は、前記表示サイズが小サイズとされた場合に前記外部端末を小型端末と分類し、前記表示コンテンツ種別が大型端末用コンテンツとされ前記表示サイズが大サイズとされた場合に前記外部端末を大型端末と分類し、前記大型端末及び前記小型端末の何れにも属さない場合に前記外部端末を中型端末と分類する
請求項1に記載の情報処理装置。
外部端末の表示コンテンツ種別情報の送信と、前記外部端末の表示サイズ情報の取得と、前記表示サイズ情報の取得結果の送信と、を前記外部端末に実行させる情報取得用ウェブページデータを送信する処理と、
調査のための設問コンテンツを含み前記設問コンテンツに対する回答情報の送信を前記外部端末に実行させる回答用ウェブページデータを送信する処理と、
前記設問コンテンツごとに要求される表示コンテンツ種別と表示サイズを要求性能として管理する処理と、
前記外部端末から受信した表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報が前記外部端末から送信要求のあった前記設問コンテンツの要求性能を満たしているか否かを判定する処理と、を
情報処理装置が実行する情報処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施の形態について、添付図を参照しながら説明する。
<1.ネットワークシステムの構成>
コンテンツ配信端末1を含むネットワークシステムの構成について、
図1を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1は、通信ネットワーク2を介して、複数のユーザ端末3とクライアント端末4と相互通信可能に構成されている。
【0023】
コンテンツ配信端末1、通信ネットワーク2,ユーザ端末3及びクライアント端末4を含むネットワークシステムは各種の例が考えられる。
例えば、複数の店舗が出店する仮想的な商店街を実現するEC(electronic commerce(電子商取引))システム、各種コンテンツのダウンロードや配信を行うコンテンツサービスシステム、会社その他の組織の管理システムなど、各種のシステムにおいて本実施の形態は適用できる。
以下の例においては、コンテンツ配信端末1が設問コンテンツとしてのアンケートをユーザ端末3に配信し、ユーザ端末3がアンケートについての回答結果をコンテンツ配信端末1に送信(返信)するアンケート配信システムを説明する。
なお、ユーザ端末3からの送信は、コンテンツ配信端末1からみれば返信と表現することもある。
【0024】
コンテンツ配信端末1は、アンケートとしての各種設問が適宜配置されたアンケートページ(回答の入力が可能な回答ページでもある)の配信を行い、ユーザ端末3から回答結果を受信する処理等を行う。
【0025】
通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、インターネット以外にも、例えばイントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また、通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
【0026】
ユーザ端末3は、アンケートに対する回答を行うユーザが利用する端末機器であり、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、ウエアラブル端末、タブレット端末などである。少なくともユーザ端末3は、コンテンツ配信端末1が提供するウェブページ、特にはアンケートページを閲覧し、入力を行うことのできる機器である。
【0027】
クライアント端末4は、アンケートの配信を依頼するクライアントが使用する端末機器である。クライアント端末4は、アンケートの配信依頼や回答結果の受信などを行う。本例においては、クライアント端末4はコンテンツ配信端末1と送受信可能とされており、ユーザ端末3とは直接通信を行わないように構成されている。これにより、ユーザ端末3の情報や使用ユーザの情報が不必要に漏洩してしまうことが防止される。
【0028】
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
コンテンツ配信端末1、ユーザ端末3,クライアント端末4、各種のDB(Database)のハードウェア構成について
図2を参照して説明する。
コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109は通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0029】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、コンテンツ配信端末1、ユーザ端末3,クライアント端末4、各種のDBとしての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、コンテンツ配信端末1、ユーザ端末3,クライアント端末4、各種のDBを構成する情報処理装置は、
図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
【0030】
<3.コンテンツ配信装置の機能構成とDB>
コンテンツ配信端末1の機能構成について
図3を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1は、送信部1a、管理部1b、適合判定部1c、分類部1d、集計部1eを備えて構成されている。
【0031】
送信部1aは、各種のウェブページ情報をユーザ端末3に送信する。ウェブページ情報は、例えば、アンケートの一覧が表示されるアンケート一覧ページ、一つのアンケートに設けられた各設問及び回答欄が表示される個別アンケートページ(上述したアンケートページであり、回答ページとも記載する)、回答が完了したことを示す回答完了ページ、各種のエラーページなどである。
【0032】
ウェブページ情報は、例えば、HTML(Hypertext Markup Language)やXHTML(Extensible Hypertext Markup Language)などの構造化文書ファイルである。構造化文書ファイルには、設問としての文章や画像データ、回答欄(テキスト入力欄やラジオボタン等)などの要素ごとに、配置や表示態様(文字色やフォントや大きさや装飾など)が記述されている。
【0033】
送信部1aがユーザ端末3に送信するウェブページ情報には、ユーザ端末3に所定の動作を行わせるプログラムが付加されている。所定の動作とは、例えば、ユーザ端末3の各種情報を送信させる動作などである。このようなプログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語によって実現可能である。
【0034】
管理部1bは、クライアントの情報、クライアントから依頼されたアンケートや設問の情報、設問に回答するユーザの情報、ユーザが使用するユーザ端末3の情報などの各種情報を管理する。
【0035】
適合判定部1cは、ユーザ端末3がアンケートの回答に適切な端末であるか否かを判定する。アンケートの回答に要求されるユーザ端末3の性能は、例えば、要求性能としてクライアントから指定される。要求性能を満たしているか否かの判定は、例えば、ユーザ端末3の表示コンテンツ種別情報や表示サイズ情報などを用いて行われる。
ここで、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報について説明する。
【0036】
表示コンテンツ種別は、ユーザ端末3がコンテンツ配信端末1に対して要求するウェブページの種別を示す情報であり、ユーザ端末3が備える表示部上に表示されるコンテンツの種別である。表示コンテンツ種別情報は、表示コンテンツ種別を特定するための情報である。
表示コンテンツ種別としては、例えば、「大型端末用コンテンツ(或いは大型端末用ページ)」と「小型端末用コンテンツ(或いは小型端末用ページ)」が設けられている。大型端末用コンテンツは、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)が備える大型の表示装置でアンケートページの閲覧と回答を行うことを想定したコンテンツである。即ち、ユーザ端末3が備えるモニタなどが大型である場合に、そのような大型のモニタ上で表示動作するブラウザによってPC用のウェブページ情報の取得要求(即ち、大型端末用ページの取得要求)がなされる。
【0037】
一方、小型端末用コンテンツは、例えばスマートフォンなどが備える小型の表示装置でアンケートページの閲覧と回答を行うことを想定したコンテンツである。即ち、ユーザ端末3が備える小型のモニタ上で表示動作を行うブラウザによってスマートフォン用のウェブページ情報の取得要求(即ち、小型端末用ページの取得要求)がなされる。
【0038】
コンテンツ配信端末1は、ユーザ端末3からウェブページ取得要求を受信した場合に、大型端末用ページを要求しているのか、或いは、小型端末用ページを要求しているのかを判定し、当該ユーザ端末3の表示コンテンツ種別として特定する。
表示コンテンツ種別を判定するための情報(即ち表示コンテンツ種別情報)は、例えば、ユーザ端末3から取得したユーザエージェント情報やOS(Operating System)情報などの端末のデバイス情報とされる。
【0039】
但し、表示コンテンツ種別情報は、ユーザが任意に指定可能であるため、大型端末用ページを要求していると判定されたユーザ端末3が大型の表示部を備えているとは限らない。つまり、小型のモニタしか搭載していないユーザ端末3であっても要求しているウェブページが大型端末用のウェブページである可能性は否定できない。
【0040】
具体的に、
図4を参照して説明する。
図4は、ユーザ端末3としてのスマートフォンの表示部上にアンケートページが表示されている状態を示している。ユーザ端末3が備える表示部は小さいにも関わらず、大型端末用コンテンツの取得要求をコンテンツ配信端末1に対して行った結果、PC用ウェブページが表示部に表示されている。
【0041】
図示するように、表示されているアンケートの設問は、設問文QUと共に5個の選択肢(選択肢A〜選択肢E)を有している。5個の選択肢はそれぞれが商品画像GAと、ラベルとラジオボタンで構成された選択部COとで構成されている。
5個の選択肢のうち、3個の選択肢(選択肢A〜選択肢C)は商品画像GAと選択部COが完全に視認可能とされている。選択肢Dは、商品画像GAの一部が視認可能とされている。選択肢Eは、商品画像GA及び選択部COが共に画面外に位置しており、図示する状態においては視認不可能とされている。
【0042】
選択肢Dや選択肢Eをユーザが選択するためには、画像を左へスクロールする必要がある。従って、ユーザが5個の選択肢があると気がつかない場合などがあるため、選択肢Dや選択肢Eは選択される可能性が低くなる。
【0043】
また、複数の画像を同時に視認した状態で第1印象による選択をさせたい場合があるが、
図4に示す状態では各選択肢としての商品を視認するタイミングに明らかな時間差が生じてしまうため、ユーザの回答結果が不適切となってしまう虞が生じる。
このような状態を回避するために、本実施の形態におけるコンテンツ配信端末1は、ユーザ端末から表示サイズ情報を取得する。
【0044】
表示サイズ情報は、ユーザ端末3が備える表示部の大きさに関する情報である。表示サイズ情報としては、例えば、「大サイズ」と「小サイズ」が設けられている。
表示サイズ情報は、各種の方法で分類可能である。具体的には、表示部の縦のサイズと横のサイズの合計値に基づいて分類可能である。ユーザ端末3の表示部の縦サイズが12cm、横サイズが7cmであれば、表示サイズ情報は19cmとされる。この数値が所定値以上である場合には、当該ユーザ端末3の表示サイズ情報は大サイズに分類され、所定値未満である場合には、当該ユーザ端末3は小サイズに分類される。
【0045】
或いは、ユーザ端末3は、表示部の縦サイズと横サイズの何れか大きい方の数値に基づいて分類可能である。先の例によれば、縦サイズ12cmに基づいて表示サイズ情報は12cmとされる。
また、ユーザ端末3の表示部の対角線の長さに基づいて分類してもよい。
外にも、ユーザ端末3の縦のピクセル数と横のピクセル数の合計値や乗算値に基づいて分類可能である。
更に、ユーザ端末3の縦のピクセル数と横のピクセル数の何れか大きい方の数値に基づいて分類可能である。
更にまた、ユーザ端末3のアンケートが表示される表示領域の大きさ(長さやピクセル数)に基づいて分類してもよい。ユーザ端末3の画面上においてアンケートページが全画面表示で表示されるとは限らないため、この方法でユーザ端末3の表示サイズ情報を分類してもよい。
【0046】
適合判定部1cは、表示コンテンツ種別情報や表示サイズ情報に基づいてユーザ端末3のアンケートの回答についての適否判定を行う。
【0047】
分類部1dは、表示コンテンツ種別情報や表示サイズ情報に基づいてユーザ端末3を分類する処理を行う。表示コンテンツ種別についての分類処理を「第1分類処理」とし、表示サイズ情報についての分類処理を「第2分類処理」とする。
【0048】
集計部1eは、複数のユーザ端末3から受信したアンケートに対する回答情報を集計する処理を行う。また、集計部1eは、各回答情報が有効回答と無効回答の何れであるかを判定する処理や、無効回答を集計結果から除外する処理などを行う。
【0049】
上述の各種機能を備えるために、コンテンツ配信端末1は、アンケートDB51、回答DB52、要求性能DB53、ユーザDB54、クライアントDB等の各DBを管理する。
【0050】
アンケートDB51は、クライアント端末4を介して配信依頼を受けたアンケートの情報が記憶される。一例を
図5に示す。
アンケートDB51には、一つのアンケートごとに一つのレコードが生成されて記憶される。一つのレコードには、一つのアンケートを一意に特定するためのアンケートID(Identification)、アンケートの依頼主を特定するクライアントID、依頼日、アンケートの配信期間、アンケートに含まれる設問数、クライアントから指定された必要回答数、ユーザ端末3から受信した回答結果における有効回答数、無効回答数、ユーザ端末3の要求性能が設定されているか否かを示すフラグである制限有無などが紐付けられている。
勿論、これ以外の情報が記憶されていてもよいし、上述した項目のうち一部が欠けていても構わない。
【0051】
アンケートIDが「00001」とされたアンケートは、必要回答数が10000に設定されているのに対して有効回答数が4000であるため、まだ配信中のアンケートである。アンケートIDが「00002」とされたアンケートは、必要回答数が7000に設定されているのに対して有効回答数が7012であるため、配信が終了しているアンケートである。即ち、アンケートDB51では、アンケートごとに配信中であるか否かなどの情報が取得可能とされている。
【0052】
なお、アンケートIDが「00001」とされたアンケートは、制限有無の項目が「なし」とされていることから、何れのユーザ端末3で回答されても構わないとクライアントから指示されているアンケートである。
一方、アンケートIDが「00002」とされたアンケートは、制限有無の項目が「あり」とされていることから、ユーザ端末3の要求性能がクライアントから指定されている設問を少なくとも1問以上含むアンケートである。
【0053】
回答DB52は、ユーザ端末3から受信した回答情報が記憶される。一例を
図6に示す。
回答DB52には、一つの回答ごとに一つのレコードが生成されて記憶される。ここでいう一つの回答とは、一つの設問に対する回答である。即ち、一つのアンケートが10個の設問から成る場合には、10個の回答がそれぞれ一つのレコードとして記憶される。
【0054】
回答DB52における一つのレコードには、一つの回答を一意に特定可能な回答ID、回答の対象となったアンケートを特定するためのアンケートID、回答の対象となった設問を特定するための設問ID、回答を行った日時情報としての回答時間、ユーザが選択或いは記入した内容を示す回答内容、設問に対してクライアントから指定された要求性能、回答を行ったユーザ端末3のOS情報やユーザエージェント情報、或いは画面サイズ情報や解像度などの情報から成る回答環境、無効な回答であるか否かを示すフラグである無効回答フラグなどが紐付けられて記憶される。
【0055】
回答IDが「00003」とされている回答と回答IDが「00004」とされている回答は、それぞれ要求性能(制限情報)が設けられた設問に対する回答情報が記憶されている。具体的には、双方の設問は大型端末が要求性能として設定されている。
回答IDが「00003」とされている回答は、回答環境が「大型端末」であるため、無効回答フラグが「OFF」とされている。即ち、当該回答は有効な回答であることが示されている。
一方、回答IDが「00004」とされている回答は、回答環境が「小型端末」であり要求性能と合致しないため、無効回答フラグが「ON」とされている。即ち、当該回答は無効な回答とされている。
【0056】
要求性能DB53は、クライアント端末4を介してクライアントから指定された要求性能の情報が記憶される。要求性能は、前述したように、設問ごとに回答して欲しい端末の性能を指定するものである。例えば、端末が備える表示部が大型であることなどが要求性能として指定される。一例を
図7に示す。
要求性能DB53に記憶される一つのレコードには、要求性能が設定された設問を特定するためのアンケートIDと設問ID、設問に設定された要求性能などが紐付けられて記憶される。
【0057】
ユーザDB54は、コンテンツ配信端末1が配信するアンケートの回答を行うユーザの情報が記憶される。ユーザ情報がユーザDB54に記憶されることで、アンケートの回答を行ったことによる対価としての特典の付与などが円滑に行われる。
ユーザDB54に記憶される一つのレコードには、一人のユーザを特定可能な一つのユーザID(Identification)に対して、ログインパスワード、氏名、年齢、性別、年収、住所、メールアドレス、趣味などの個人的な情報が紐付けられて記憶される。また、アンケートに対する回答履歴などが記憶されてもよい。これにより、アンケート一覧ページにおいて回答済みのアンケートを排除した表示制御を行うことができる。
【0058】
これらの各DBは、コンテンツ配信端末1を構成する各情報処理装置が必要に応じてアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えばコンテンツ配信システム1と同一システム内の記憶部に各DBのすべてが形成されていてもよいし、各DBの一部又は全部が別体、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん各DBが一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。また各DBのそれぞれが、それぞれ1つのDBとして構成される必要もない。例えばユーザDB54に記憶される情報が、複数のユーザDB(例えばログイン用のユーザDBと取引用のユーザDBなど)により記憶管理されてもよい。上述した各DBは、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ1つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
【0059】
<4.各種処理>
<4−1.アンケート配信依頼受信処理>
クライアントがクライアント端末4を用いてコンテンツ配信端末1に対するアンケート配信依頼を行った場合にコンテンツ配信端末1が実行する処理について
図8を参照して一例を説明する。
【0060】
コンテンツ配信端末1はステップS101において、アンケート配信依頼を受信したか否かを判定する。なお、アンケート配信依頼を受信したことをトリガとしてステップS102以降の処理が実行されるように構成されていてもよい。
【0061】
アンケートの配信依頼を受信した場合、コンテンツ配信端末1はステップS102において、アンケートDB51に受信した内容に基づいて情報を記憶する処理を行う。具体的には、アンケートIDを新たに採番し該アンケートIDに紐付けてクライアントIDや依頼日、配信期間等を記憶する。なお、新たなクライアントからの依頼である場合には、新たなクライアントIDを採番し当該新規のクライアントに割り当てる。
【0062】
コンテンツ配信端末1はステップS103で、要求性能が設定された設問の有無による分岐処理を実行する。要求性能が設定された設問が含まれている場合、コンテンツ配信端末1はステップS104で要求性能DB53を更新する。具体的には、要求性能DB53に要求性能が設定された設問に関する情報を追加する。
【0063】
ステップS103で要求性能が設定された設問が含まれていないと判定した後、或いはステップS104の処理を実行した後、コンテンツ配信端末1は
図8に示す一連の処理を終了する。
【0064】
<4−2.アンケート配信の流れ>
ユーザ端末3に対してコンテンツ配信端末1がアンケートとしてのコンテンツの配信を行う際に両端末が実行する各処理の流れを
図9に示す。
【0065】
ユーザ端末3はステップS201において、ユーザがログインページを表示させる操作を行ったことに応じ、ログインページ要求処理を実行する。ログインページ要求処理によりユーザ端末3からコンテンツ配信端末1へログインページ要求が送信されると、コンテンツ配信端末1はステップS301において、ログインページ送信処理を実行する。
これにより、例えば、コンテンツ配信端末1から受信したログインページがユーザ端末3の表示部上に表示される。
【0066】
次に、ユーザ端末3はステップS202において、ユーザによって入力されたログイン情報(ユーザIDとパスワード)をコンテンツ配信端末1へ送信するログイン情報送信処理を実行する。ユーザ端末3からコンテンツ配信端末1へログイン情報が送信されると、コンテンツ配信端末1はステップS302において認証処理を実行し、続くステップS303において認証結果通知処理を実行する。
具体的には、コンテンツ配信端末1は、ユーザ端末3上で入力されたユーザIDとパスワードをユーザDB54に記憶された情報と比較して当該ユーザのログイン可否を判定し、認証結果をユーザ端末3へ通知する。尚、本例においては、認証結果をユーザ端末3へ返すと共に、アンケートの一覧が掲載されたアンケート一覧ページのウェブページ情報の送信を行う。これにより、ユーザ認証がなされると共に、ユーザ端末3上にアンケート一覧ページが表示される。
【0067】
尚、
図9に示す一連の流れは、ステップS302の認証処理においてログイン可と判定された場合を示している。ステップS302においてログイン不可と判定した場合は、ユーザ端末3は再度ステップS202の処理を実行し、これに応じてコンテンツ配信端末1はステップS302の処理を実行する。
【0068】
ユーザ端末3は、アンケート一覧ページのウェブページ情報を受信したことに応じてアンケート一覧ページの表示処理をステップS203で行う。
ユーザがアンケート一覧から任意のアンケートを選択する操作を行うと、ユーザ端末3はステップS204において、選択されたアンケートを特定するためのアンケート選択情報を送信する。
【0069】
アンケート選択情報を受信したコンテンツ配信端末1は、ステップS304において、表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報の取得要求を行う。この処理は、ユーザ端末3の表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報を取得させる処理である。例えば、JavaScriptなどのプログラムを付加したウェブページ情報を送信することにより、所望の動作をユーザ端末3に実行させる。
【0070】
ユーザ端末3は、ステップS205において、ユーザ端末3の表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報を取得し、コンテンツ配信端末1へ送信する。
【0071】
コンテンツ配信端末1は、第1分類処理を実行し(ステップS305)、続けて第2分類処理を実行する(ステップS306)。更に、コンテンツ配信端末1はステップS307において、最終分類処理を実行する。
【0072】
第1分類処理は、ユーザ端末3から受信した情報に基づいて、ユーザ端末3が要求しているウェブページが大型端末用のウェブページであるのか、小型端末用のウェブページであるのかを判定する処理である。具体的には後述する。
【0073】
第2分類処理は、ユーザ端末3から受信した情報に基づいて、ユーザ端末3が備える表示部の大きさが「大サイズ」であるのか、「小サイズ」であるのかを判定する処理である。具体的には後述する。
【0074】
最終分類処理は、第1分類処理及び第2分類処理の結果を用いて、最終的にユーザ端末3を分類する処理である。最終分類処理では、ユーザ端末3を「大型端末」と「中型端末」と「小型端末」に分類する。具体的には後述する。
【0075】
各分類処理を終えた後、コンテンツ配信端末1はステップS308において、適合判定処理を実行する。この処理は、ユーザがステップS204で選択したアンケートの回答を行う端末としてユーザ端末3が相応しいか否かを判定する処理、即ち、ユーザ端末3が適合端末であるか不適合端末であるかを判定する処理である。具体的には後述する。
【0076】
コンテンツ配信端末1は、ステップS309において、適合判定処理の結果に応じた送信処理を行う。具体的には、ユーザ端末3が適合端末であると判定した場合は、回答の入力が可能な回答ページの送信が行われる。
一方、ユーザ端末3が不適合端末であると判定した場合は、エラーページが送信される。エラーページは、例えば、アンケートに回答するための要求性能を示唆するためのウェブページであってもよいし、ユーザ端末3が回答に適していない端末であることを示唆するためのウェブページであってもよい。
【0077】
ユーザ端末3は、ステップS206において、受信したウェブページ情報に基づく表示処理を実行する。これにより、回答ページやエラーページがユーザ端末3の表示部に表示される。
【0078】
図9に示すステップS207以降の各処理は、ユーザ端末3に回答ページが送信された場合の処理の流れである。
回答ページへの入力が完了した後、ユーザ端末3はステップS207において、回答情報の送信を行う。
【0079】
コンテンツ配信端末1はステップS310において、回答情報の受信処理を行い、ステップS311において、集計処理を実行する。なお、必要回答数に達してから集計を行う場合は、ステップS311で集計処理の代わりに回答DB52へ受信した回答情報を記憶する処理を実行してもよい。
【0080】
集計処理においては、例えば、有効な回答情報のみを用いて集計処理を行うことが望ましい。これにより、不適切なユーザ端末3を用いて回答された回答情報が集計結果に反映されないため、クライアントの要望に添った集計結果を得ることができる。
【0081】
ユーザ端末3における画面及び操作の流れの概略について、
図10に示す。図示するように、ユーザがログイン操作を行うことにより、ログインが実行され、ユーザ端末3の表示部にログインが完了したことが表示される(ログイン状態:
図9のステップS203以降の状態)。
なお、本例においては、アンケート一覧ページの表示を持ってログインが完了したことを通知するため、アンケート一覧ページが表示される(アンケートトップページ表示状態:
図9のステップS203からステップS204までの状態)。
ユーザがアンケート一覧の中の一つのアンケートを選択すると、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信が行われ、ユーザ端末3の表示部では設問が表示される。設問の表示は、即ち、個別アンケートページの表示であり、回答ページの表示でもある。
【0082】
表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信は、ユーザが一つのアンケートを選択したことによって生じる画面遷移の間に実行される。このとき、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信を行うための専用のページが瞬間的に表示されてもよい。
いずれにせよ、アンケート一覧ページから回答ページへの画面遷移過程(ステップS204からステップS206までの状態)において表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信が行われる。
【0083】
<4−3.第1分類処理>
コンテンツ配信端末1が実行する第1分類処理の一例について
図11を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1はステップS401において、ユーザ端末3のOS情報を取得する。OSが据え置き型のデスクトップPCで主に使用されるOS(大型端末用OS)であるのか、或いは、スマートフォンで主に使用されるOS(小型端末用OS)であるのかを判定し、ユーザ端末3が要求しているウェブページ情報の種別特定に用いる。
【0084】
コンテンツ配信端末1はステップS402において、ユーザ端末3でウェブページの閲覧に用いられるブラウザを特定するための情報を取得する。
ウェブブラウザは、ウェブページの見やすさを考慮して選ばれることが多い。即ち、大型の表示部にウェブページを表示する場合には、そのような表示に特化したウェブブラウザが選択されやすい。一方、小型の表示部を備えた端末の場合は、ウェブページ上のコンテンツの配置をより工夫したウェブブラウザが選択されやすい。
【0085】
ステップS402では、ウェブブラウザの種別を特定することにより、ユーザ端末3が要求しているウェブページ情報の特定に用いる。
OS情報やブラウザ情報は、例えば、ユーザエージェント情報から取得可能とされる。
【0086】
コンテンツ配信端末1はステップS403において、特定したユーザ端末3のOSが大型端末でよく利用されるものであるか否かを判定する。大型端末でよく用いられるOSであると判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS404において、ブラウザの種別が大型端末用であるか否かを判定する。
【0087】
ユーザ端末3のOSが大型端末用であり、且つ、ウェブページの閲覧に用いられているブラウザが大型端末用である場合、コンテンツ配信端末1はステップS405でユーザ端末3の表示コンテンツ種別を大型端末用ページに分類する。即ち、ユーザ端末3が要求しているウェブページ情報の種別は、大型の表示部に表示させることを前提としたウェブページ情報であると判定する。
【0088】
一方、ステップS403またはステップS404でOSまたはブラウザが小型端末用であると判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS406において、ユーザ端末3を小型端末用ページに分類する。即ち、ユーザ端末3が要求しているウェブページ情報の種別は、小型の表示部に表示させることを前提としたウェブページ情報であると判定する。
【0089】
<4−4.第2分類処理>
コンテンツ配信端末1が実行する第2分類処理の一例について、
図12を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1はステップS501において、ユーザ端末3から取得した表示サイズ情報が閾値以上であるか否かを判定する。
【0090】
具体例について説明する。ユーザ端末3の表示サイズは上述したように各種規定することが可能である。ここでは、ユーザ端末3の表示部(画面)の縦サイズ(cm)と横サイズ(cm)を加算した数値を表示サイズとする。また、閾値は一例として24cmとする。即ち、表示サイズが24cm以上である場合、コンテンツ配信端末1はステップS502でユーザ端末3の表示部を「大サイズ」に分類する。
一方、表示サイズが24cm未満である場合、コンテンツ配信端末1はステップS503でユーザ端末3の表示部を「小サイズ」に分類する。
【0091】
なお、ユーザ端末3の表示部の縦及び横のサイズ、閾値の単位をdp(Density-independent Pixel)やcsspx(Cascading Style Sheets Pixel)などで表現してもよい。例えば、dpを用いる場合、閾値を1400dpとしてもよい。
【0092】
或いは、上述したように、縦方向のピクセル数や横方向のピクセル数に基づいてユーザ端末3の分類を行ってもよい。更に、ユーザ端末3の画面上に表示されるアンケートの表示領域に基づいて分類してもよい。例えば、ユーザ端末3の画面が2分割されており、2分割された画面の一方の領域を用いてアンケートの表示や回答ページの表示が行われる場合には、2分割された表示領域についての縦及び横のサイズに基づいてユーザ端末3を分類してもよい。ユーザ端末3でJavaScriptなどのプログラムを実行させることにより、表示領域の情報についても取得可能である。
【0093】
ステップS502またはステップS503のいずれかの処理を実行した後、コンテンツ配信端末1は
図12に示す第2分類処理を終える。
【0094】
<4−5.最終分類処理>
コンテンツ配信端末1が実行する最終分類処理の一例について、
図13を参照して説明する。
【0095】
コンテンツ配信端末1はステップS601において、表示コンテンツ種別が「大型端末用ページ」と判定され且つ表示サイズが「大サイズ」と判定されているか否かに応じた分岐処理を実行する。
表示コンテンツ種別が「大型端末用ページ」と判定され且つ表示サイズが「大サイズ」と判定されている場合、コンテンツ配信端末1はステップS602において、ユーザ端末3を「大型端末」に分類する。
【0096】
一方、ステップS602において「No」の判定結果である場合、コンテンツ配信端末1はステップS603において、表示コンテンツ種別が「小型端末用ページ」と判定され且つ表示サイズが「小サイズ」と判定されているか否かに応じた分岐処理を実行する。
【0097】
表示コンテンツ種別が「小型端末用ページ」と判定され且つ表示サイズが「小サイズ」と判定されている場合、コンテンツ配信端末1はステップS604において、ユーザ端末3を「小型端末」に分類する。
一方、ステップS603において「No」の判定結果である場合、コンテンツ配信端末1はステップS605において、ユーザ端末3を「中型端末」に分類する。
【0098】
<4−6.適合判定処理>
コンテンツ配信端末1が実行する適合判定処理の一例について、
図14を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1はステップS701において、ユーザに指定されたアンケートに含まれる要求性能情報を要求性能DB53から取得する。
【0099】
続いて、コンテンツ配信端末1はステップS702において、ユーザ端末3が要求性能を満たしているか否かを判定する。
例えば、大きな画像が含まれているため大型端末で回答されることが要求されている設問を含むアンケートは、ユーザ端末3が大型端末と判定された場合において要求性能を満たしていると判定し、ユーザ端末3が小型端末と判定された場合において要求性能を満たしていないと判定する。
【0100】
ユーザ端末3が要求性能を満たしていると判定された場合、コンテンツ配信端末1はステップS703において、ユーザ端末3を適合端末と判定する。一方、ユーザ端末3が要求性能を満たしていないと判定された場合、コンテンツ配信端末1はステップS704において、ユーザ端末3を不適合端末と判定する。
【0101】
<5.変形例>
<5−1.変形例1>
変形例1は第2分類処理についての変形例である。第2分類処理の変形例1では、ユーザ端末3の表示サイズを「大サイズ」、「中サイズ」、小サイズ」の三つに分類する。
【0102】
具体的に、
図15を参照して説明する。
コンテンツ配信端末1はステップS511で表示サイズが第1閾値よりも小さいか否かによる分岐処理を実行する。
表示サイズが第1閾値よりも小さいと判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS512で、ユーザ端末3の表示部を「小サイズ」に分類する。
ここで、表示サイズが縦サイズ(cm)と横サイズ(cm)の加算値である場合、第1閾値は例えば24cmなどとされる。
【0103】
ステップS511において表示サイズが第1閾値以上と判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS513において、表示サイズが第2閾値以上であるか否かによる分岐処理を実行する。
【0104】
表示サイズが第2閾値以上であると判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS514において、ユーザ端末3の表示部を「大サイズ」に分類する。
一方、ステップS513において表示サイズが第2閾値未満であると判定した場合、即ち、表示サイズが第1閾値以上であり且つ第2閾値未満である場合、コンテンツ配信端末1はステップS515において、ユーザ端末3の表示部を「中サイズ」に分類する。
ここで、表示サイズが縦サイズ(cm)と横サイズ(cm)の加算値である場合、第2閾値は例えば42cmなどとされる。
【0105】
<5−2.変形例2>
変形例2は最終分類処理についての変形例である。最終分類処理の変形例2は、第1分類処理及び第2分類処理を実行せずに実行される処理である。即ち、第1分類処理に相当する処理と、第2分類処理に相当する処理が包含された処理である。
具体的に、
図16を参照して説明する。
【0106】
コンテンツ配信端末1はステップS611において、ユーザ端末3から受信した表示サイズ情報に基づいて表示サイズが閾値未満であるかに基づいた分岐処理を行う。ここで、例えば、閾値は42cmとされ、据え置き型のPCで使用されるような大型のモニタを大サイズとして分類するものである。即ち、本例におけるステップS611の処理は第2分類処理に相当する。
【0107】
ステップS611において表示サイズが閾値未満と判定した場合、即ち表示サイズが「小サイズ」と判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS612において、ユーザ端末3を小型端末に分類する。
【0108】
一方、ステップS611において表示サイズが閾値以上であると判定した場合、即ち、表示サイズが「大サイズ」であると判定した場合、コンテンツ配信端末1はステップS613において、ユーザ端末3から受信したOS情報に基づいた分岐処理を行う。即ち、本例におけるステップS613の処理は第1分類処理に相当する。
具体的には、ユーザ端末3のOS情報が大型端末用OSである場合、コンテンツ配信端末1はステップS614においてユーザ端末3を大型端末に分類する。
【0109】
一方、ユーザ端末3のOS情報が小型端末用OSである場合、コンテンツ配信端末1はステップS615においてユーザ端末3を中型端末に分類する。
【0110】
<5−3.変形例3>
図9を参照して説明した例では、ユーザ端末3からアンケートの選択情報を受信した後に表示コンテンツ種別情報の取得要求と表示サイズ情報の取得要求をユーザ端末3へ送信する例を説明した。
【0111】
変形例3においては、アンケート一覧からアンケートを選択する前に表示コンテンツ種別情報の取得要求と表示サイズ情報の取得要求をユーザ端末3へ送信する。具体的に、
図17を参照して説明する。
【0112】
ユーザ端末3がログインページの要求を行ったことに応じて、コンテンツ配信端末1はステップS301でログインページとしてのウェブページ情報の送信を行う。
続いて、ユーザ端末3でログイン情報の送信を行ったことに応じてコンテンツ配信端末1はステップS302で認証処理を行う。
【0113】
前述の例とは異なり、ステップS302の処理の後、コンテンツ配信端末1はステップS304の表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得要求をユーザ端末3へ送信する。
ユーザ端末3では、この取得要求に応じた表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得が行われ、該取得した情報はステップS205の送信処理でコンテンツ配信端末1へ送信される。
【0114】
コンテンツ配信端末1は、ステップS305の第1分類処理、ステップS306の第2部類処理、ステップS307の最終分類処理を実行し、各分類処理の結果に基づいてステップS308の適合判定処理を実行する。
ステップS308の適合判定処理は、アンケート一覧に掲載することが可能な各アンケート、例えば、現在回答期間中にあり且つ必要回答数に達していないアンケートごとに、ユーザ端末3の分類に応じた適合判定が行われる。
【0115】
続いて、コンテンツ配信端末1は、ステップS312でアンケート一覧ページ生成処理を実行する。この処理においては、先のステップS308においてユーザ端末3を用いた回答が適していると判定されたアンケートのみが一覧として掲載されるウェブページ情報が生成される。
具体的には、ユーザ端末3が「大型端末」と判定された場合、アンケート一覧には、大型端末による回答が指定されているアンケートと、何れの端末であっても回答可能とされたアンケートのみが掲載される。
【0116】
コンテンツ配信端末1はステップS303において、ステップS302の認証処理の結果を報知すると共にアンケート一覧ページの送信処理を実行する。
なお、認証処理の結果が「認証不可」である場合には、ステップS305、S306、S307、S308、S312の処理を実行せずに、代わりに、認証結果が「認証不可」であることを通知するためのウェブページ情報(エラーページ情報)を生成してもよい。その場合には、ステップS303において、エラーページの送信が行われる。
【0117】
ユーザ端末3はステップS203において、アンケート一覧ページの表示処理を実行する。これにより、当該ユーザ端末3で回答可能なアンケートのみが表示されたアンケート一覧ページが表示される。
【0118】
ユーザがアンケート一覧から一つのアンケートを選択する操作を行ったことに応じて、ユーザ端末3はステップS204でアンケート選択情報の送信を行う。
【0119】
コンテンツ配信端末1はステップS313において、回答ページを送信する。
ユーザ端末3は、ステップS208で回答ページを表示し、ユーザからの回答操作の受け付けを開始する。
ユーザがアンケートに対する回答を終えると、ユーザ端末3はステップS207において回答情報の送信処理を行う。
【0120】
アンケート一覧ページに当該ユーザ端末3で回答可能なアンケートのみが掲載されることにより、選択したにもかかわらず回答ができずにユーザが回答意欲を失ってしまうことなどが防止される。
【0121】
ユーザ端末3における画面及び操作の流れの概略について、
図18に示す。図示するように、ユーザがログイン操作を行うことにより、ログインが実行される。このとき、ユーザ端末3では、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信が行われる。ユーザ端末3の表示部においては、取得された表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報に応じたアンケート一覧ページが表示される。即ち、ログイン操作に応じてアンケート一覧ページが表示されるが、その間に表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報が取得される。
アンケート一覧ページが表示された後、ユーザが一つのアンケートを選択する操作を行ったことに応じて、設問が表示される。
【0122】
表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信は、アンケート一覧ページから個別アンケートページへの画面遷移よりも前の段階、即ち、ログインページからアンケート一覧ページの画面遷移の間に実行される。
【0123】
<5−4.変形例4>
上述した各例においては、設問に要求性能が設けられている場合に、当該設問を含むアンケートが選択されても回答ページを送信しない例を説明した。
しかし、要求性能が設けられていない設問に関しては、本来何れのユーザ端末3で回答されたとしても適切な回答結果が得られると考えられる。
【0124】
そこで、本変形例においては、要求性能が設けられている設問を含むアンケートであっても、ユーザに選択された場合には回答ページの送信を行い、要求性能が設けられた設問に達した場合且つユーザ端末が該設問に設けられた要求性能を満たしていない場合に限り、エラーページ(或いはユーザ端末3を変更して回答を続けることを指示する誘導ページ)をユーザ端末3に送信するように構成してもよい。これにより、要求性能が設けられていない設問に関しては適切な回答結果を得られる機会を増やすことができ、回収した回答結果数を増やすことができる。
【0125】
また、本例においては、要求性能が設けられている設問以外は回答可能なため、要求性能が設けられている設問を後に回すことにより、効率よく要求性能が設けられていない設問の回答を回収することができる。未回答の設問が要求性能の設けられている設問のみになった時点で、ユーザ端末3に誘導ページを送信することにより、ユーザは効率よくアンケートに回答することができる。
なお、設問の順序に意味があり、順序を変えることにより適切な回答結果が得られない場合には、この限りでは無い。
【0126】
<5−4.変形例5>
上述した各例においては、設問に設定された要求性能を満たしていないユーザ端末3には該設問を含む回答ページを送信しない例を説明した。
変形例5では、設問に設定された要求性能を満たしていないユーザ端末3であっても回答ページの送信を行う別の例について説明する。
【0127】
具体的に、
図19を参照して説明する。
なお、
図9に示す処理と同様の処理については、適宜説明を省略する。
【0128】
コンテンツ配信端末1は、ステップS305からS307の各分類処理を行った後、ステップS308の適合判定処理を実行する。
次に、ユーザ端末3が適合しているか否かに関わらずコンテンツ配信端末1はステップS313において回答ページの送信を行う。
【0129】
ユーザ端末3は、ステップS208で回答ページの表示処理を行い、ユーザの回答操作を受け付ける。
【0130】
ユーザ端末3は、当該ユーザ端末3が回答に適した端末である場合、ステップS207において回答情報の送信処理を実行する。
一方、当該ユーザ端末3が回答に適していない端末である場合、ステップS207の回答情報の送信処理を実行しない。代わりに、回答を行ったことを示すフラグ情報などをコンテンツ配信端末1に送信してもよい。コンテンツ配信端末1は、該フラグに基づいて、ユーザにアンケートの回答を行ったことに対する特典などを付与する処理を実行可能である。
【0131】
なお、ユーザ端末3がステップS207の処理を行うか否かは、ステップS313でユーザ端末3に送信される回答ページに付加されたプログラムに基づいて決定される。
即ち、ユーザ端末3が要求性能を満たしている場合には、回答情報を送信する処理が含まれたウェブページ情報をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3が要求性能を満たしていない場合には、回答情報を送信する処理が含まれていないウェブページ情報をユーザ端末3に送信する。
これにより、
図19に示す一連の処理を実現することが可能である。
【0132】
なお、ユーザ端末3における画面及び操作の流れの概略について、
図10と同様であるため、説明を省略する。
【0133】
<5−5.変形例6>
変形例6では、ユーザ端末3が表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得と送信を行うためのプログラムが回答ページのウェブページデータに付随した例である。
具体的に、
図20を参照して説明する。なお、これまでの各例で説明した処理と同様の処理については同じ番号を付し適宜説明を省略する。
【0134】
先の変形例5と同様に、ログイン処理、アンケート一覧ページの送信処理を行った後、ユーザがアンケート一覧から任意のアンケートを選択する操作を行ったことに応じて、ユーザ端末3はステップS204において、アンケート選択情報の送信を行う。
【0135】
これに応じて、コンテンツ配信端末1はステップS314において、回答ページの送信を行う。なお、ステップS314でユーザ端末3に送信する回答ページは、表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報を取得するための動作と、取得した情報をコンテンツ配信端末1に送信する動作をユーザ端末3に実行させるためのプログラムが負荷されたものである。
【0136】
即ち、ユーザ端末3は、回答ページの表示中(ステップS208からステップS207までの状態)において、回答ページを表示させる処理(ステップS208)と表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信する処理(ステップS205)を実行する。
【0137】
これに応じて、コンテンツ配信端末1では、第1分類処理(ステップS305)、第2分類処理(ステップS306)、最終分類処理(ステップS307)及び適合判定処理(ステップS308)を実行する。これにより、ユーザ端末3が適合端末であるか、或いは不適合端末であるか判定される。
【0138】
ユーザがアンケートへの回答を終え、回答情報を送信する操作を行うと、ユーザ端末3はステップS207において、回答情報送信処理を実行する。
【0139】
コンテンツ配信端末1は、回答情報を受信し(ステップS310)、集計処理(ステップS311)を行う。
なお、集計処理においては、先のステップS308の適合判定処理の結果に応じた集計処理が実行される。即ち、ユーザ端末3が適合端末であった場合は、これまでの集計結果にユーザ端末3から受信した回答情報を加える処理を行い、ユーザ端末3が不適合端末であった場合には、当該ユーザ端末3から受信した回答情報を集計結果に加えない。
【0140】
なお、ステップS205においては、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得のみを行い、各情報をコンテンツ配信端末1に送信する処理はステップ207で行ってもよい。即ち、回答情報の送信と共に表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の送信を行ってもよい。この場合には,ステップS305,S306,S307及びS308の各分類処理及び判定処理はステップS310の後に行い、各分類処理及び判定処理を終えた後にステップS311の集計処理を行う。
【0141】
変形例6における画面及び操作の流れの概略を
図21に示す。図示するように、ユーザがログイン操作を行うことによりログインが実行され、ユーザ端末3の表示部にログインが完了したことを示すアンケート一覧ページが表示される。
ユーザがアンケート一覧ページに表示されたアンケートから一つのアンケートを選択したことに応じて、ユーザ端末3の画面上にはページ遷移を経て回答ページが表示される。
本例では、この回答ページ表示期間に表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報の取得と送信が行われる。
【0142】
先述した
図10及び
図18と比較すると、設問表示中に表示コンテンツ種別情報及び表示サイズ情報の取得が行われていることから、コンテンツ配信端末1は設問の表示態様をより的確に判定した情報を取得することができ、確度が非常に高い適合判定処理を実行することができる。従って、アンケートの回答結果もより信頼性の高いものにすることができる。
【0143】
<6.その他>
上述した例では、大型端末で回答して欲しいという要望に対して小型端末で回答を行った場合の問題点について記載したが、小型端末で回答して欲しいという要望に対して大型端末で回答を行った場合の問題点について記載する。
【0144】
例えば、実際にある場所を訪れて商品や風景などをユーザに見てもらい、その場ですぐに印象などを問う設問に回答して欲しいという要望がある。このような場合に、大型端末で回答した場合は、ある場所から一端帰宅してから回答を行ったことが推察される。この場合には、視認した物や風景の第一印象での回答ではなく、うろ覚えの状態で回答を行ってしまう虞が生じる。即ち、クライアントのアンケートの意に添わない回答が回収されてしまう虞がある。
【0145】
そこで、上述した各種の分類処理によってユーザ端末3が小型端末に分類されたことを条件として回答可能となるように構成することにより、クライアントの要望に添った回答結果を得ることができる。
なお、この場合には、ユーザ端末3から位置情報を取得することにより、確実に前述のある場所を訪れている状態で回答が行われたことを担保してもよい。
【0146】
上述した各例においては、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の取得及び送信を一つのアンケートに対して1回だけ行う例を説明したが、一つのアンケートを回答している間に複数回実行してもよい。
例えば、設問一つに対する回答をユーザが入力するごと(或いは入力を完了するごと)にユーザ端末3が表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報を取得して送信するようにしてもよい。これにより、設問ごとに回答ページの表示状態を正確に把握でき、設問コンテンツの要求性能を満たしているか否かをより詳細に把握することができる。従って、回答の信頼性を向上させることができる。
【0147】
<7.まとめ>
上述した各例で説明したように、本発明におけるコンテンツ配信端末1は、調査のための設問コンテンツ(アンケート)を外部端末(ユーザ端末3)に送信するコンテンツ送信部(送信部1a)と、設問コンテンツに対する回答情報の送信を要求する送信要求(返信要求)と、外部端末の表示コンテンツ種別情報(OS情報やユーザエージェント情報)の送信を要求する送信要求(返信要求)と、外部端末の表示サイズ情報(表示部の大きさを特定可能な情報)の取得を要求する取得要求(検出要求)と、表示サイズ情報の取得結果(検出結果)の送信を要求する送信要求(返信要求)と、を外部端末に送信する要求送信部(送信部1a)と、を備えている。
設問コンテンツとは、例えば、アンケート回答用のウェブページ情報や、クイズ回答用のウェブページ情報などである。外部端末の表示コンテンツ種別とは、外部端末が設問コンテンツを表示する際にどのような態様で表示させようとしているかを示す種別とされる。表示コンテンツ種別情報は、表示コンテンツ種別を特定するために用いられる情報であって、例えば、OS(Operating System)情報やウェブブラウザなどの情報やユーザエージェント情報とされる。外部端末の表示サイズ情報は、外部端末に表示される設問コンテンツのサイズ情報である。表示サイズ情報は、例えば、画面の大きさ(縦の長さや横の長さ)や解像度の情報、或いは設問コンテンツが表示されるウェブブラウザの表示領域の大きさであってもよい。
表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報を外部端末から受信することにより、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報に応じたコンテンツ配信を実現することができる。
例えば、表示サイズの大小に応じた設問コンテンツを配信する制御を行うことが可能となる。これにより、回答環境に適した設問コンテンツを送ることが可能とされるため、回答者が回答しやすい。また、設問コンテンツに回答を行った回答者数を増加させることができる。
更に、不適切な外部端末にコンテンツ配信を行わないような制御を行うことも可能となるため、通信頻度の低減や通信量の削減を図ることが可能となる。
【0148】
コンテンツ配信装置の機能構成の説明で示したように、コンテンツ配信端末1は、設問コンテンツ(アンケートなど)ごとに要求される表示コンテンツ種別と表示サイズを要求性能として管理する管理部1bと、外部端末(ユーザ端末3)から受信した表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報が外部端末から送信要求のあった設問コンテンツの要求性能を満たしているか否かを判定する適合判定部1cと、を備えていてもよい。
これにより、要求性能(要求環境)を満たしているか否かによって処理を変えることが可能とされる。
具体的には、例えば、要求性能を満たしている場合には要求された設問コンテンツを送信し、要求性能を満たしていない場合は要求された設問コンテンツとはエラーページを送信することや設問の順序を変えることなどが可能となる。
また、特にエラーページを送信する場合には、外部端末に送信する情報量を削減することができる。
【0149】
上述した各例において説明したように、コンテンツ配信端末1における要求送信部(送信部1a)は、外部端末(ユーザ端末3)においてユーザが調査のための設問コンテンツ(アンケート)への回答を開始し当該外部端末から回答情報が送信されるまでの間に、表示コンテンツ種別情報(OS情報やユーザエージェント情報)についての送信要求と表示サイズ情報(表示部の大きさを特定可能な情報)についての送信要求とを送信してもよい。
アンケートの開始とは、例えば、回答したいアンケートをユーザが選択したタイミングである。これにより、実際に設問コンテンツへの回答を行う直前や最中など、設問を閲覧している直近の時期に表示コンテンツ種別情報や表示サイズ情報を取得することができるため、回答ページの表示状態(即ち設問に付随する画像などの表示状態)を正確に把握でき、設問コンテンツの要求性能を満たしているか否かを高精度で判定することができる。
従って、回答の信頼性を向上させることができる。
【0150】
変形例5で説明したように、コンテンツ配信端末1における要求送信部(送信部1a)は、適合判定部1cの判定結果が要求性能を満たしていないとされた場合に回答情報の送信要求を外部端末に送信しなくてもよい。
これにより、要求性能を満たしていない外部端末においては、例え設問コンテンツに対する回答を行ったとしても回答の送信(返信)がなされない。
従って、設問コンテンツの意図とは異なる外部端末でなされた回答が回収されてしまうことが防止され、回答情報の分析結果を妥当なものとすることができる。
また、外部端末から回答情報の送信がなされないことにより、外部端末の送信処理の負担が軽減される。加えて、コンテンツ配信端末1の受信処理の負担も軽減される。
【0151】
図9に示す実施の形態等で説明したように、コンテンツ送信部(送信部1a)は、適合判定部1cの判定結果が要求性能を満たしていないとされた場合に設問コンテンツ(アンケート)を外部端末(ユーザ端末3)へ送信しなくてもよい。
これにより、要求性能を満たしている外部端末のみ設問コンテンツが送信される。
従って、設問コンテンツの意図とは異なる外部端末で回答がなされてしまう虞を排除できると共に、本来得られるべき回答情報とは異なってしまうことを防止することができる。よって、回答情報の分析結果を妥当なものとすることができる。
設問コンテンツの配信がなされないことにより、送信処理の負担軽減及び通信量の削減を図ることができる。
【0152】
図9に示す実施の形態等で説明したように、表示コンテンツ種別情報に基づいて外部端末(ユーザ端末3)の表示コンテンツ種別を大型端末用コンテンツと小型端末用コンテンツを含む何れかに分類する第1分類処理(ステップS305)と、表示サイズ情報に基づいて外部端末の表示サイズを大サイズと小サイズを含む何れかに分類する第2分類処理(ステップS306)を行う分類部1dを備えていてもよい。
これにより、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の双方の情報を用いて外部端末の回答環境を認識することが可能とされる。
従って、外部端末の回答環境が細かく判定され、それに応じた適切な設問コンテンツを送信することが可能となる。
【0153】
適合判定処理の一例で説明したように、コンテンツ配信端末1の適合判定部1cは、表示コンテンツ種別が大型端末用コンテンツに分類され表示サイズが小サイズに分類された場合に要求性能を満たしていないと判定してもよい。
表示コンテンツ種別が大型端末用コンテンツであるため、大きな画面に適した設問コンテンツを送信することが考えられる。一方で、表示サイズが小サイズとされていることから、設問コンテンツの適した表示が行えない可能性がある。
このような場合には、設問コンテンツに対する適切な回答情報を得ることができない虞があるため、要求性能を満たしていないと判定する。これにより、大きな画面で表示されることが前提とされた設問コンテンツが実際に小さな画面で表示されてしまうことが防止される。
なお、小型端末による回答が可能なように小さい画像などが含まれた設問コンテンツを大型端末で視認して回答を行うことは問題が無い場合がある。そのような場合には、大きな画像を含んでいることにより小型端末で回答することが適切でない設問に対してのみ要求性能フラグを立てることが考えられる。即ち、設問ごとにどのような要求性能が設定されているかを細かく管理するのではなく、要求性能フラグ(即ち大型端末での回答を要求する場合に付与されるフラグ)のみを管理することにより、クライアントの要望に添った回答情報を収集するようにしてもよい。これにより、要求性能に関する管理を一つのフラグで行うことが可能となるため、コンテンツ配信端末1の処理負担の軽減を図ることができる。
【0154】
その他の章で説明したように、コンテンツ配信端末1の適合判定部1cは、表示コンテンツ種別が小型端末用コンテンツに分類され表示サイズが大サイズに分類された場合に要求性能を満たしていないと判定してもよい。
表示コンテンツ種別が小型端末用コンテンツであるため、小さな画面を備えた小型の端末に適した設問コンテンツを送信することが考えられる。例えば、携帯電話などのように容易に持ち運べる外部端末を有した状態で所定の場所にいるユーザに対して設問コンテンツを送信し、その場で回答してもらう場合などが想定される。
ところが、実際には表示サイズが大サイズとされていることにより、ユーザが所持している端末が大型の端末であることが推定される。この場合には、設問コンテンツに対する回答を行う端末として不適切である可能性が高いため、要求性能を満たしていないと判定する。これにより、小さな画面で表示されることが前提とされた設問コンテンツが実際に大きな画面で表示されてしまうことや、移動しながら回答してもらうことが前提とされた設問コンテンツが据え置きの大型の外部端末に送信されてしまうことが防止される。
なお、このような状況を回避するために、上述したように、ユーザの位置情報を更に用いて、設問コンテンツを送信するか否かを判定してもよい。
これにより、例えば、実際に店舗で商品を見ながら設問コンテンツに回答して欲しい場合などに、ユーザが適切な回答状況にあるか否かを判定することがで、設問コンテンツに対する適切な回答情報を収集することが可能となる。
【0155】
アンケート配信の流れ等で説明したように、コンテンツ送信部(送信部1a)は、適合判定部1cが要求性能を満たしていないと判定した場合に設問コンテンツ(アンケート)の回答が不可能なコンテンツ(例えばエラーページ)を送信してもよい。
回答が不能なコンテンツを送信することにより、ユーザが回答してしまう状況を回避することができる。
例えば、設問コンテンツに回答することによってユーザが何らかの特典を獲得可能な場合に、要求性能を満たしていない外部端末でユーザが回答ページに進んでしまうことが防止される。これにより、適切な回答情報を得られないユーザに対して特典の付与が発生してしまうことが防止される。また、回答を行ったユーザに対して特典が付与されない状況が発生してしまうことが防止される。更には、不適切な回答情報が生成されないため、回答情報から適切な回答情報のみを抽出して集計するようなコストの高い処理をコンテンツ配信端末1が実行しなくて済み、コンテンツ配信端末1の処理負担の軽減を図ることができる。
【0156】
アンケート配信の流れ等で説明したように、コンテンツ配信端末1は、受信した複数の回答情報から集計結果情報を生成する集計部1eを備え、集計部1eは、適合判定部1cの判定結果が要求性能を満たしていないとされた場合に当該外部端末(ユーザ端末3)から受信した回答情報を集計結果情報の生成に用いなくてもよい。
これにより、不適切となり得る回答情報が予め除外されて集計される。
従って、回答情報の分析により収集した回答情報から不適切なものを排除するスクリーニングが容易となり、コンテンツ配信端末1の処理負担の軽減が図られる。
【0157】
最終分類処理(
図13)等で説明したように、 表示コンテンツ種別情報に基づいて外部端末(ユーザ端末3)の表示コンテンツ種別を大型端末用コンテンツと小型端末用コンテンツを含む何れかに分類する第1分類処理(ステップS305)と、表示サイズ情報に基づいて外部端末の表示サイズを大サイズと小サイズを含む何れかに分類する第2分類処理(ステップS306)を行う分類部1dを備え、分類部1dは、表示サイズが小サイズとされた場合に外部端末を小型端末と分類し、表示コンテンツ種別が大型端末用コンテンツとされ表示サイズが大サイズとされた場合に外部端末を大型端末と分類し、大型端末及び小型端末の何れにも属さない場合に外部端末を中型端末と分類してもよい。
これにより、外部端末が表示サイズに応じて分類される。
また、表示コンテンツ種別と表示サイズが一致していない外部端末、例えば、表示コンテンツ種別が「大型端末用コンテンツ」とされ表示サイズが「小サイズ」とされたような外部端末については、中型端末として分類することで、要求性能に応じて外部端末に送信する設問コンテンツを適切に選択(絞り込む)ことができる。また、外部端末を一度分類した後は、分類結果を利用して各種の判定を行うことにより、都度の分類処理を実行しなくて済むため、コンテンツ配信端末1の処理負担の軽減を図ることができる。
【0158】
コンテンツ配信装置の機能構成出説明したように、表示サイズ情報は、外部端末(ユーザ端末3)が備える表示部の縦サイズと横サイズを加算した数値によって特定される情報であってもよい。
例えば、外部端末が備える表示部の縦サイズ(cm)と横サイズ(cm)を加算して表示サイズ情報を算出する。
これにより、外部端末の表示部が縦長とされた縦長モードで使用されていても、横長とされた横長モードで使用されていても、外部端末の表示サイズを同様に判定することができ、外部端末に適した設問コンテンツの配信を行うことができる。また、使用モードに応じた処理の分岐を行わなくて済むため、コンテンツ配信端末1の処理負担の軽減が図られる。
【0159】
変形例3で説明したように、コンテンツ配信端末1におけるコンテンツ送信部(送信部1a)は、外部端末(ユーザ端末3)に送信する設問コンテンツ(アンケート)を選択可能な選択用コンテンツを送信し、選択用コンテンツは、適合判定部1cによって外部端末が要求性能を満たしていると判定される設問コンテンツのみを選択可能に構成されていてもよい。
コンテンツ送信部は、例えば、アンケート一覧ページを表示するためのウェブページ情報を送信する。アンケート一覧ページには、要求性能と外部端末の回答環境が一致しない設問コンテンツは非表示(或いは選択不能)とされる。
これにより、ユーザが意図しない設問コンテンツに対する回答を行ってしまうことが防止される。従って、設問コンテンツに対する有効な回答情報を効率的に収集することが可能となる。
【0160】
コンテンツ配信端末1が実行するコンテンツ配信方法は、外部端末(ユーザ端末3)の表示コンテンツ種別情報の送信と、外部端末の表示サイズ情報の取得(検出)と、表示サイズ情報の取得結果(検出結果)の送信と、を外部端末に実行させる情報取得用ウェブページデータを送信する処理と、調査のための設問コンテンツ(アンケート)を含み設問コンテンツに対する回答情報の送信を外部端末に実行させる回答用ウェブページデータを送信する処理と、を実行するものである。
【0161】
なお、上述した各例においては、表示コンテンツ種別情報と表示サイズ情報の双方を用いてユーザ端末3の分類を行っている。
仮に、ユーザ端末3の画面の表示サイズ(即ち表示サイズ情報)のみを用いてアンケート回答の集計を行うとした場合、表示サイズの判定に用いる境界値(閾値)を厳密に設定すると共に多数の境界値(閾値)が必要となる。これにより、参照処理や比較処理などの処理負担が増大してしまう虞がある。また、多種多様なユーザ端末3に適用できるような妥当な境界値を妥当な数だけ設定することについても困難となり得る。
上述したコンテンツ配信端末1の構成によれば、表示コンテンツ種別情報の判定処理と表示サイズ情報の判定処理とを組み合わせることでコンテンツ配信端末1の処理負担の軽減を図りつつ妥当な判定精度を確保することができる。
【0162】
<8.プログラム及び記憶媒体>
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのコンテンツ配信端末1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、コンテンツ配信端末1の処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
【0163】
実施の形態のプログラムは、調査のための設問コンテンツを外部端末に送信するコンテンツ送信手順を情報処理装置に実行させる。
また、設問コンテンツに対する回答情報の送信を要求する送信要求と、外部端末の表示コンテンツ種別情報の送信を要求する送信要求と、外部端末の表示サイズ情報の取得を要求する取得要求と、表示サイズ情報の取得結果の送信を要求する送信要求と、を外部端末に送信する要求送信手順を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、コンテンツ配信端末1に対して
図8に示す各処理、
図9、
図17、
図19の各図に示すステップS301からステップS313の各処理、
図11から
図16に示す各処理を実行させるプログラムである。
【0164】
このようなプログラムにより、上述したコンテンツ配信端末1としての1又は複数の情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。