(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6855581
(24)【登録日】2021年3月19日
(45)【発行日】2021年4月7日
(54)【発明の名称】端末装置の筐体コンポーネント、及び端末
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20210329BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20210329BHJP
【FI】
H04M1/02 C
H05K5/03 A
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-536540(P2019-536540)
(86)(22)【出願日】2017年5月12日
(65)【公表番号】特表2020-504531(P2020-504531A)
(43)【公表日】2020年2月6日
(86)【国際出願番号】CN2017084086
(87)【国際公開番号】WO2018126576
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2019年7月31日
(31)【優先権主張番号】201710007485.0
(32)【優先日】2017年1月5日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ルェンウエイ
【審査官】
山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2016/0156755(US,A1)
【文献】
特開2013−045830(JP,A)
【文献】
国際公開第2007/091600(WO,A1)
【文献】
特開2014−067916(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0066029(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第105045347(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/00
1/16−1/18
H04M1/02−1/23
H05K5/00−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロント筐体コンポーネントとカバーガラスとを有する、端末装置の筐体コンポーネントであって、
前記フロント筐体コンポーネントは、フロント筐体と、該フロント筐体の表面に配置された複数の支持部材とを有し、
前記フロント筐体の前記表面に第1の接着剤案内溝が間隔を置いて配置され、
前記支持部材の表面に第2の接着剤案内溝が配置され、
前記フロント筐体の前記表面上に前記第1の接着剤案内溝及び前記第2の接着剤案内溝を投影したものが一緒になって、少なくとも1つの完全なリングを画成し、且つ
前記第1の接着剤案内溝及び前記第2の接着剤案内溝の中にディスペンス接着剤が配置されて、前記カバーガラスが前記フロント筐体コンポーネントに密封接続されている、
筐体コンポーネント。
【請求項2】
前記フロント筐体は、フロント筐体側壁とフロント筐体底部壁とを有し、
前記支持部材は、互いに平行な上面及び下面と、該上面と該下面との間の4つのファサードとを有する六面体であり、且つ
前記下面が前記フロント筐体底部壁に取り付けられ、前記フロント筐体側壁から遠い側の前記支持部材の1つのファサードが前記フロント筐体底部壁に対して垂直であり、前記支持部材の他の3つのファサードのうちの少なくとも1つは斜面である、
請求項1に記載の筐体コンポーネント。
【請求項3】
前記フロント筐体の前記表面上に前記第1の接着剤案内溝及び前記第2の接着剤案内溝を前記投影したものが一緒になって、重なり合わない複数の完全なリングを画成する、請求項1に記載の筐体コンポーネント。
【請求項4】
前記フロント筐体の前記表面上に前記第1の接着剤案内溝及び前記第2の接着剤案内溝を前記投影したものが一緒になって、重なり合わない複数の完全なリングを画成し、
前記複数の完全なリングのうちの少なくとも1つは、前記フロント筐体の前記表面上に前記支持部材の前記上面を投影したものと重ならない、
請求項2に記載の筐体コンポーネント。
【請求項5】
前記第1及び第2の接着剤案内溝はレーザ彫刻によって形成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の筐体コンポーネント。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の筐体コンポーネントを有する端末。
【請求項7】
当該端末はモバイルフォンである、請求項6に記載の端末。
【請求項8】
当該端末はタブレットコンピュータである、請求項6に記載の端末。
【請求項9】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末装置の筐体コンポーネントを接続する方法であって、
前記フロント筐体の前記表面上の前記第1の接着剤案内溝の中に第1のディスペンス接着剤が配置され、
前記支持部材上の前記第2の接着剤案内溝の中に第2のディスペンス接着剤が配置され、
前記第2のディスペンス接着剤が前記支持部材を覆い、
前記第1のディスペンス接着剤と前記第2のディスペンス接着剤とが、前記フロント筐体の前記表面に対して垂直な方向において同じ高さを有し、
前記第1のディスペンス接着剤及び前記第2のディスペンス接着剤を用いることによって、前記フロント筐体コンポーネントが前記カバーガラスに接続される、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置技術の分野に関し、特に、端末装置の筐体コンポーネント及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えばスマートフォン、スマートウォッチ、及びタブレットコンピュータなどの様々なタイプの端末装置が、あらゆる人の日常生活で使用されている。人々の使用要求がますます高まるにつれて、そのようなタイプの端末装置の防水性能に対する要求もますます高まっている。
【0003】
従来技術には、端末装置のスクリーンのカバーガラスを端末装置に接続する2つの一般的な手法が含まれる。一方の手法は、両面接着テープを使用することによる接着であり、他方の手法は、接着剤を使用することにより接着剤ディスペンスを行うものである。ディスペンス接着剤は防水効果を持つが、防水規格が高められるにつれて、カバーガラスと支持部材との間の接合部で水漏れが起こり得る。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、端末装置の筐体とカバーガラスとの間の防水シール性能を向上させる端末装置の筐体コンポーネント及び端末を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、本発明の特定の一実施形態は、端末装置の筐体コンポーネントを提供する。当該筐体コンポーネントは、フロント筐体コンポーネントとカバーガラスとを含む。フロント筐体コンポーネントは、フロント筐体と、該フロント筐体の表面に配置された複数の支持部材とを含む。フロント筐体の上記表面に第1の接着剤案内溝が間隔を置いて配置される。支持部材の表面に第2の接着剤案内溝が配置される。フロント筐体の上記表面上に第1の接着剤案内溝及び第2の接着剤案内溝を投影したものは、重なり合わない完全なリングである。第1の接着剤案内溝及び第2の接着剤案内溝の中にディスペンス接着剤が配置されて、カバーガラスがフロント筐体コンポーネントに密封接続されている。フロント筐体コンポーネント上の接着剤案内溝の中にディスペンス接着剤が配置されることで、カバーガラスとフロント筐体コンポーネントとの間の防水シール性能が向上される。
【0006】
取り得る一設計において、フロント筐体は、フロント筐体側壁とフロント筐体底部壁とを含む。支持部材は、互いに平行な上面及び下面と、該上面と該下面との間の4つのファサードとを含む六面体である。上記下面がフロント筐体底部壁に取り付けられ、フロント筐体側壁から遠い側の支持部材の1つの面がフロント筐体底部壁に対して垂直であり、支持部材の他の3つの表面のうちの少なくとも1つは斜面である。フロント筐体コンポーネントとカバーガラスとの間のディスペンス接着剤がいっそう密に(more tightly)押しつぶされるように、支持部材の複数のファサードが斜面として設定される。
【0007】
取り得る一設計において、複数の第1の接着剤案内溝が存在し、且つ複数の第2の接着剤案内溝が存在する。フロント筐体の上記表面上に第1の接着剤案内溝及び上記第2の接着剤案内溝を投影したものは、重なり合わない複数の完全なリングである。少なくとも1つのリングが、筐体の表面上に支持部材を投影したものと部分的に重なる。
【0008】
取り得る一設計において、接着剤案内溝はレーザ彫刻によって形成される。
【0009】
第2の態様によれば、本発明の特定の一実施形態は、第1の態様による筐体コンポーネントのいずれか1つを含む端末を提供する。
【0010】
第3の態様によれば、第2の態様による端末はモバイルフォンである。
【0011】
第4の態様によれば、第2の態様による端末はタブレットコンピュータである。
【0012】
第5の態様によれば、本発明の特定の一実施形態は、端末装置の筐体コンポーネントを接続する方法を提供する。フロント筐体の表面上の第1の接着剤案内溝の中に第1のディスペンス接着剤が配置される。支持部材上の第2の接着剤案内溝の中に第2のディスペンス接着剤が配置される。第2のディスペンス接着剤が支持部材を覆う。第1のディスペンス接着剤と第2のディスペンス接着剤とが、フロント筐体側壁の方向において同じ高さを有する。第1のディスペンス接着剤及び第2のディスペンス接着剤を用いることによって、フロント筐体コンポーネントがカバーガラスに接続される。
【0013】
本発明の実施形態は、端末装置の筐体コンポーネント、及び端末を提供する。フロント筐体コンポーネントの表面が更に、それを投影したものがリングである接着剤案内溝を含む。フロント筐体コンポーネント上の接着剤案内溝の中にディスペンス接着剤が配置されて、フロント筐体コンポーネントをカバーガラスに接続する。従って、カバーガラスとフロント筐体コンポーネントとの間の接続の防水シール性能が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1a】本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントの上面図である。
【
図1b】本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントの断面図である。
【
図2】本発明の特定の一実施形態に従ったフロント筐体コンポーネントの局所的な上面図である。
【
図3】本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントの支持部材の位置での、接着剤ディスペンスが実行された後の概略的な構造図である。
【
図4】本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントのフロント筐体の位置での、接着剤ディスペンスが実行された後の概略的な構造図である。
【
図5】本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントがカバーガラスに接続された後の支持部材の位置での局所的な断面図である。
【
図6】本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントがカバーガラスに接続された後のフロント筐体の位置での局所的な断面図である。
【
図7】本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントを示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下にて更に、添付の図面及び実施形態を参照して、本発明の実施形態の技術的ソリューションを詳細に説明する。
【0016】
図1aは、本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントの上面図である。
図1bは、本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントの断面図である。
図1a及び
図1bに示すように、筐体コンポーネント20は、バック筐体10とフロント筐体コンポーネント20とを含んでいる。バック筐体10は更に、バック筐体側壁101とバック筐体底部壁102とを含んでいる。フロント筐体コンポーネント20は、バック筐体10内に配置される。フロント筐体コンポーネント20は、フロント筐体201と支持部材202とを含んでいる。支持部材202は、フロント筐体201上に固定して配置される。
【0017】
フロント筐体201は、フレーム構造を有しており、フロント筐体側壁2011とフロント筐体底部壁2012とを含んでいる。フロント筐体側壁2011は、バック筐体10に接続するように構成される。フロント筐体底部壁2012上に支持部材202及び別の対応するコンポーネントが配置される。フロント筐体底部壁2012の中央に、矩形の開口部2013が含められ、矩形の開口部2013の中にディスプレイスクリーン
207が配置される。本発明の特定の一実施形態において、複数の支持部材202がフロント筐体底部壁2012上に配置される。支持部材202は、矩形の開口部に沿って底部壁2012のあちこちに配置される。支持部材202上にカバーガラス(Cover Glass、CG)205が配置される。フロント筐体コンポーネント20とカバーガラス205との間にはディスペンス接着剤(dispensing glue)が配置される。フロント筐体コンポーネント20は、ディスペンス接着剤を使用することによってカバーガラス205と固定される。
【0018】
本発明の特定の一実施形態において、フロント筐体コンポーネント20の表面は更に、接着剤案内溝203を含んでいる。接着剤案内溝は、第1の接着剤案内溝2031と第2の接着剤案内溝2032とを含む。第1の接着剤案内溝2031はフロント筐体底部壁2012の表面に間隔を置いて配置されており、第2の接着剤案内溝2032は支持部材202の表面に配置されている。フロント筐体201の表面上に第1の接着剤案内溝2031及び第2の接着剤案内溝2032を投影したものは、重なり合わない完全なリングであり、リングは、フロント筐体201のフレームによって取り囲まれた閉リングである。具体的には、フロント筐体底部壁2012上で支持部材202が配置された位置に第2の接着剤案内溝2032
が配置されてお
り、フロント筐体底部壁2012上で支持部材202が配置されない位置に第1の接着剤案内溝2031が配置されている。
【0019】
一例において、フロント筐体コンポーネント20の表面に接着剤案内溝203を形成するよう、レーザ彫刻によってフロント筐体コンポーネント20が加工される。フロント筐体コンポーネント20上の接着剤案内溝203の中にディスペンス接着剤が配置されることで、カバーガラス205がフロント筐体コンポーネント20に密封接続される。
【0020】
接着剤案内溝203が支持部材202上に配置され、それにより、ディスペンス接着剤を使用することによってフロント筐体コンポーネント20上でカバーガラス205がフロント筐体コンポーネント20に直接的に接続される場合に支持部材202とカバーガラス203とを封止することができないことによる防水性能の劣化が防止される。
【0021】
オプションで、フロント筐体コンポーネント20は、複数の第1の接着剤案内溝2031と複数の第2の接着剤案内溝2032とを含み得る。フロント筐体底部壁2012の表面上に複数の第1の接着剤案内溝2031及び複数の第2の接着剤案内溝2031を投影したものは、重なり合わない複数の完全なリングである。従って、ディスペンス接着剤を使用することによってフロント筐体コンポーネント20がカバーガラス205に接続される時に、複数のシール表面が形成され、それにより、フロント筐体コンポーネント20とカバーガラス205との間の防水性能が向上される。
【0022】
図2は、本発明の特定の一実施形態に従ったフロント筐体コンポーネントの局所的な上面図である。
図2に示すように、本発明の特定の一実施形態において、支持部材203は六面体である。六面体は、互いに平行な上面及び下面と、該上面と該下面との間の4つのファサードとを含む。4つのファサードにおいて、1つのファサードは垂直面2024であり、垂直面2024は、フロント筐体側壁2011から遠い側であるとともにフロント筐体底部壁2012に対して垂直である。4つのファサードにおいて、垂直面2024以外の3つのファサードのうちの少なくとも1つは斜面とし得る。本発明のこの実施形態において、それら3つのファサードが全て斜面、例えば、第1の斜面2021、第2の斜面2022、及び第3の斜面2023、である例が使用される。第2の斜面2022及び第3の斜面2023は別々に第1の斜面2021に隣接している。
【0023】
上述の例において、それらを投影したものが重なり合わない完全なリングとなる2つの接着剤案内溝203をフロント筐体コンポーネント20が含むとき、第2の接着剤案内溝2032は、支持部材202の頂面、第2の斜面2022、及び第3の斜面2023を突き抜け、また、第2の接着剤案内溝2032は、第1の斜面2021を突き抜ける。
【0024】
支持部材202の上面と下面との間の斜面である複数のファサードが存在する六面体構造に基づいて、ディスペンス接着剤を使用することによってカバーガラス205がフロント筐体コンポーネント20に接続されるとき、カバーガラス205がフロント筐体コンポーネント20との間のシール性能が向上される。
【0025】
図3は、本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントの支持部材の位置での、接着剤ディスペンスが実行された後の概略的な構造図である。
図3aは概略断面図であり、
図3bは上面図である。
図4は、本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントのフロント筐体の位置での、接着剤ディスペンスが実行された後の概略的な構造図である。
図4aは概略断面図であり、
図4bは上面図である。
図3及び
図4に示すように、ディスペンス接着剤204が接着剤案内溝203の中に配置されて、カバーガラス205をフロント筐体コンポーネント20に接続する。
【0026】
図5は、本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントがカバーガラスに接続された後の支持部材の位置での局所的な断面図である。
図5aは概略断面図であり、
図5bは上面図である。
図6は、本発明の特定の一実施形態に従った、筐体コンポーネントがカバーガラスに接続された後のフロント筐体の位置での局所的な断面図である。
図6に示すように、
図6aは概略断面図であり、
図6bは上面図である。
図5及び
図6に示すように、フロント筐体コンポーネント20がカバーガラス205に接続されるときに、ディスペンス接着剤204が押しつぶされる。支持部材202が接着剤案内溝203を含んでいるので、ディスペンス接着剤204が支持部材202に沿って散り広がり、フロント筐体コンポーネント20とカバーガラス205との間の接続がいっそう密なもの(tighter)になる。支持部材202も接着剤案内溝203を含んでいるので、ディスペンス接着剤204を使用することによって、接着剤案内溝203が第1の支持表面2025と第2の支持表面2026とに分割される。支持部材202とカバーガラス205との間の接続表面は容易に隙間を有し得るので、支持部材202を突き抜ける接着剤案内溝203を使用することによって、支持部材202及びフロント筐体コンポーネント20との間にシール表面206が形成される。
【0027】
本発明の特定の一実施形態において、フロント筐体コンポーネントに配置される接着剤案内溝には複数の形態が存在し得る。
図7は、本発明の特定の一実施形態に従った筐体コンポーネントを示している。
図7aは、フロント筐体の位置での局所的な断面図であり、
図7bは、支持部材の位置での局所的な断面図である。
図7に示すように、第1のリング投影を持つ接着剤案内溝2031と、第2のリング投影を持つ接着剤案内溝2032と、第3のリング投影を持つ接着剤案内溝2033とが含められている。従って、フロント筐体コンポーネント20がカバーガラス205に接続された後、より多くのシール表面206が形成され、それにより、フロント筐体コンポーネント20とカバーガラス205との間のシール性能が向上される。
【0028】
本発明の特定の一実施形態において、端末装置の筐体コンポーネントに接続する方法が更に提供される。フロント筐体の表面上の第1の接着剤案内溝の中に第1のディスペンス接着剤が配置される。支持部材上の第2の接着剤案内溝の中に第2のディスペンス接着剤が配置される。第2のディスペンス接着剤が支持部材を覆う。第1のディスペンス接着剤と第2のディスペンス接着剤とが、フロント筐体側壁の方向において同じ高さを有する。第1のディスペンス接着剤及び第2のディスペンス接着剤を用いることによって、フロント筐体コンポーネントがカバーガラスに接続される。
【0029】
本発明の特定の一実施形態において、端末装置は、例えばモバイルフォン又はタブレットコンピュータなどの任意の装置である。
【0030】
以上の特定の実施にて更に、本発明の目的、技術的ソリューション、及び有益な効果を詳細に説明した。理解されるべきことには、以上の説明は、単に本発明の特定の実装であり、本発明の保護範囲を限定することを意図したものではない。本発明の精神及び原理から逸脱することなく為される如何なる変更、均等置換、又は改良も、本発明の保護範囲に入るべきである。