特許第6855834号(P6855834)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6855834広告作成装置、広告作成支援方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6855834
(24)【登録日】2021年3月22日
(45)【発行日】2021年4月7日
(54)【発明の名称】広告作成装置、広告作成支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210329BHJP
【FI】
   G06Q30/02 444
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-31659(P2017-31659)
(22)【出願日】2017年2月23日
(65)【公開番号】特開2018-136805(P2018-136805A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2019年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安生 恵太
(72)【発明者】
【氏名】市川 達司
(72)【発明者】
【氏名】山根 一快
【審査官】 久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−081882(JP,A)
【文献】 特開2007−233438(JP,A)
【文献】 特開2005−293278(JP,A)
【文献】 特開2012−079021(JP,A)
【文献】 特開2015−191655(JP,A)
【文献】 特開2016−177620(JP,A)
【文献】 誰でも簡単に実践できる“目に止まる“キャッチコピー5つのポイント,[online],2014年 1月 8日,[検索日:2020.12.22],URL,https://www.legit.co.jp/anyone-easy-5points-of-catchcopy/2702
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段と、
前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする広告作成装置。
【請求項2】
前記販促情報は、広告の一部として記載されるキャッチコピーである
ことを特徴とする請求項1に記載の広告作成装置。
【請求項3】
インターネット上のコンテンツを検索対象とした第2の検索キーワードのうち所定の期間に検索数の上位とされた第2の検索キーワードを取得する第1取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第1取得手段により取得された第2の検索キーワードを前記トレンドワードとして前記表示画面に表示させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告作成装置。
【請求項4】
インターネットを介して提供されるソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて所定の期間に使用回数の上位とされたキーワードを取得する第2取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第2取得手段により取得されたキーワードを前記トレンドワードとして前記表示画面に表示させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告作成装置。
【請求項5】
広告作成装置が実行する広告作成支援方法であって、
所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索ステップと、
前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御ステップと、
を有することを特徴とする広告作成支援方法。
【請求項6】
コンピュータを、
所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段、
前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、広告作成装置、広告作成支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、販促効果を高める目的でPOP(Point of purchase advertising)等の広告を作成する広告作成装置の開発が進められている。当該広告作成装置としては、例えば、商品の在庫数に基づいて商品名や価格を含むPOPを作成するシステム等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−196488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、作成されるPOPの中に含まれるキャッチコピーやアイキャッチといった販促情報は、あらかじめ用意されたものであるため、流行に対応しておらず、十分な販促効果が得られない場合がある。また、ユーザが当該POPを編集して、流行を取り入れた販促情報に置き換えることも可能ではあるが、ユーザ自身がそのような販促情報を独力で考え出すことは困難であることが多い。
【0005】
そこで、本発明は、流行を取り入れた販促情報を容易に作成できる広告作成装置、広告作成支援方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、本発明に係る広告作成装置は、所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段と、前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る広告作成支援方法は、広告作成装置が実行する広告作成支援方法であって、所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索ステップと、前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段、前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、流行を取り入れた販促情報を容易に作成できる広告作成装置、広告作成支援方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の広告作成システムを示す概略構成図である。
図2】サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
図4】情報入力前の入力画面の一例を示す図である。
図5】情報入力後の入力画面の一例を示す図である。
図6】プレビュー画面の一例を示す図である。
図7】サーバにより行われる参考情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
図8】参考情報表示画面の一例を示す図である。
図9】検索後の参考情報表示画面の一例を示す図である。
図10】検索後の参考情報表示画面の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0010】
《広告作成システム1の構成》
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の広告作成システム1の概略構成図である。
【0011】
本実施形態の広告作成システム1は、入力される情報に基づき、広告としてのPOPを作成するシステムであって、POPに含まれる販促情報作成時に、販促情報を作成する上で参考となる参考情報を提示することで、販促情報の作成を支援できるシステムである。
【0012】
本発明において、販促情報とは、POP等の広告の訴求力を向上させる目的で、当該広告内に表示される文字列であって、例えばキャッチコピーやアイキャッチ等が含まれる。また、本発明において、キャッチコピーとは、紹介する商品又は役務に関する文章であって、これを読んだ人に対して情報を伝えるものである。また、本発明において、アイキャッチとは、一目見ただけで何が記載されているかが判別できる程度の、キャッチコピーよりも短い文字列である。
【0013】
図1に示すように、広告作成システム1は、サーバ(広告作成装置、販促情報作成装置)4と、ユーザ端末であるスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末2a、2bと、PC(personal computer)3a、3bと、印刷装置11と、サーバ12と、を備えて構成され、各装置が通信ネットワークNを介して通信接続される。以下、携帯端末2a、2bやPC3a、3bを総称してユーザ端末と記すことがある。なお、携帯端末2a、2b及びPC3a、3bがサーバ4と通信接続するものとしたが、これに限られるものではなく、サーバ4によるサービスの提供を受けるユーザの数に応じて複数のユーザ端末が存在し、それらがサーバ4と通信接続する。
【0014】
サーバ4は、販売促進を目的とする広告としてPOPデータを作成し、作成されたPOPデータを管理する。また、サーバ4は、ユーザ端末からの要求に応じて、POPデータを作成するための情報を入力する入力画面5、作成されたPOPデータのプレビュー画面6、参考情報を表示する参考情報表示画面(表示画面)7等をユーザ端末に配信する。
【0015】
携帯端末2a、2b及びPC3a、3b等のユーザ端末は、サーバ4から送信される各種表示情報を受信して表示し、またユーザの操作入力を受け付けてその操作情報をサーバ4へ送信する。
【0016】
印刷装置11は、電子写真式、インクジェット式等の家庭用又は業務用プリンタであって、入力される印刷指示に応じて、POPデータ等を用紙上にプリントする。
【0017】
サーバ12は、外部装置であって、Twitter(登録商標)やFacebook(登録商標)等のソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて、所定期間内の使用頻度に基づいてランキング付けされたトレンドワードを提供する。ここで、トレンドワードとは、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、インターネット上のコンテンツを検索するオンライン検索サービス、オンラインニュース配信サービス等の電気通信回線を介して提供される各種サービスにおいて、使用回数に基づきランキング付けされたキーワードのうちランキング上位のものや、検索数に基づきランキング付けされた検索キーワード(第2の検索キーワード)のうちランキング上位のものをいう。
【0018】
通信ネットワークNは、インターネットにより構成されているものとするが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を含めても良く、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV(Cable Television)回線等を含めても良い。
【0019】
また、広告作成システム1は、各種ユーザ端末で利用される他のアプリケーションプログラムを実行可能なように構成されていても良い。当該アプリケーションプログラムとしては、例えば、店舗等の日別・月別の売上集計や分析を行う売上管理業務や、固定資産税や個人事業税等の納税処理を行う会計管理業務や、従業員の給与計算の処理を行う給与管理業務や、店舗の人員シフトの管理と従業員の勤怠管理の処理を行う就業管理業務や、関連事業者や従業員への通達文書の作成・管理を行う文書管理業務等を行うものが挙げられ、これらが実行可能とされていることで、広告作成システム1が経営支援システムとして機能するものとしても良い。
【0020】
《サーバ4の構成》
次いで、サーバ4の内部構成を説明する。図2に、サーバ4の内部構成を示す。
【0021】
図2に示すように、サーバ4は、CPU(Central Processing Unit)41と、操作入力部42と、RAM(Random Access Memory)43と、サーバ表示部44と、記憶部45と、通信部46と、計時部47と、を備えて構成され、各部がバス48を介して接続されている。
【0022】
CPU41は、記憶部45に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM43のワークエリアに展開し、当該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU41は、記憶部45に記憶されている処理プログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するPOPデータの作成や参考情報表示処理のサーバ4側の処理を始めとする各種処理を実行し、検索手段、表示制御手段、第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、提示手段及び第4取得手段として機能する。
【0023】
操作入力部42は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードを含む構成とし、ユーザによる各キーの押下入力を受け付けてその操作情報をCPU41に出力する。また、操作入力部42は、マウス等のポインティングデバイスを含み、位置入力を受け付けて操作情報としてCPU41に出力することとしても良い。
【0024】
RAM43は、揮発性のメモリーである。また、RAM43は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0025】
サーバ表示部44は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成され、CPU41からの表示制御信号に従って画面表示を行う。
【0026】
記憶部45は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部45には、CPU41で実行されるシステムプログラムや処理プログラム、Webサーバプログラム等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラムには、後述するPOPデータの作成や参考情報表示処理等のサーバ4側の処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部45に格納されている。CPU41は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0027】
また、記憶部45は、POPデータの作成や参考情報表示処理等に用いられる各種データをあらかじめ記憶する。すなわち、記憶部45は、例えば、POPデータのレイアウト、POPデータに含まれるアイキャッチ、書体、背景、フォント色、テクスチャ、イラスト等のPOPデータ構成要素を記憶する。また、記憶部45は、ユーザが経営又は所属する店舗又は会社の業種・業態等を含むユーザ情報等を記憶する。記憶部45に記憶されるPOPデータ構成要素は、入力画面5で入力される情報(以下、入力情報ともいう)から導き出される単語や配色、ユーザ情報に含まれる業種・業態、計時部47により特定される季節・イベント等と各々対応付けられている。また、記憶部45は、参考情報表示画面7にて表示されるキャッチコピーやアイキャッチのサンプルが記憶されている販促情報データベースを備えている。
【0028】
さらに、記憶部45は、POPデータの作成や参考情報表示処理等においてユーザにより入力される各種データを記憶する。すなわち、記憶部45は、例えば、入力画面5で入力される画像データ、過去に作成されたPOPデータの作成履歴等を記憶する。
【0029】
通信部46は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信部46は、通信ネットワークN上のユーザ端末等の外部機器と通信接続してデータ送受信を行う。
【0030】
計時部47は、計時回路を内蔵し、現在の時刻及び日付を計時して現在の時刻情報として出力する。
【0031】
《携帯端末2aの構成》
次いで、携帯端末2aを例にとってユーザ端末の内部構成を説明する。図3に、携帯端末2aの内部構成を示す。
【0032】
図3に示すように、携帯端末2aは、CPU21と、操作入力部22と、RAM23と、端末表示部24と、記憶部25と、通信部26と、計時部27と、を備えて構成され、各部がバス28を介して接続されている。
なお、PC3a、3b及び携帯端末2bも携帯端末2aと同様に構成されている。
【0033】
CPU21、操作入力部22、RAM23、端末表示部24、記憶部25、通信部26、計時部27は、それぞれ、サーバ4のCPU41、操作入力部42、RAM43、サーバ表示部44、記憶部45、通信部46、計時部47の構成と同様であり、異なる部分を主として説明する。
【0034】
CPU21は、記憶部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23のワークエリアに展開し、当該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記憶部25に記憶されている処理プログラムを読み出してワークエリアに展開し、後述するPOPデータの作成や参考情報表示処理等の携帯端末2a側の処理を始めとする各種処理を実行する。
【0035】
記憶部25は、磁気記録媒体を有するHDD等により構成される。記憶部25には、CPU21で実行されるシステムプログラムや処理プログラム、Webブラウザ等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。当該処理プログラムには、後述するPOPデータの作成や参考情報表示処理等の携帯端末2a側の処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0036】
通信部26は、通信ネットワークN上のサーバ4等の外部機器と通信を行う。
【0037】
《サーバ4の動作》
上記のように構成されるサーバ4の動作について、図4図6を参照して説明する。図4は、端末表示部24に表示される情報入力前の入力画面5を示す図である。図5は、端末表示部24に表示される情報入力後の入力画面5を示す図である。図6は、端末表示部24に表示されるプレビュー画面6を示す図である。
【0038】
サーバ4は、ユーザ端末を介してユーザにより入力されたテキストや画像データに基づき、対象の商品又は役務を紹介するPOPデータを複数種作成する処理を行うよう構成されている。
【0039】
すなわち、サーバ4のCPU41は、ユーザ端末よりPOPデータ作成用のプログラムの実行が要求されると、図4に示す入力画面5を端末表示部24に表示させる。入力画面5は、POPデータの作成に必要な情報を入力する画面である。当該必要な情報としては、作成するPOPデータにて紹介する対象の商品の名称(商品名)、対象の商品の価格、対象の商品のキャッチコピー及び対象の商品の画像データである。したがって、入力画面5には、それらの各情報を入力するための入力欄として、商品名入力欄51、価格入力欄52、キャッチコピー入力欄53及び画像データ入力欄54が設けられている。また、入力画面5には、各入力欄51〜54の他に、紹介する商品をPOPデータに追加する際に選択される商品追加ボタン55、情報入力後POPデータを作成する際に選択される作成ボタン56、入力画面5の表示を終了する際に選択されるキャンセルボタン57、後述する参考情報を表示する際に選択される参考ボタン58等が設けられている。
【0040】
入力画面5において、ユーザにより商品追加ボタン55が選択されると、入力画面5に商品名入力欄51、価格入力欄52、キャッチコピー入力欄53及び画像データ入力欄54が各一つずつ追加される。ユーザにより、追加された各入力欄51〜54に情報が入力されることで、CPU41は、二種の商品の紹介が含まれたPOPデータを作成することができる。よって、商品追加ボタン55が複数回選択され、各入力欄51〜54に情報が入力されることで、CPU41は、複数種の商品の紹介が含まれたPOPデータを作成することができる。
【0041】
なお、入力画面5の各入力欄51〜54には、一つの商品について必ずしも全ての情報が入力される必要はなく、対象商品の商品名、キャッチコピー及び画像データのうち少なくとも一つが入力されていれば良いが、入力される情報が多いほど作成されるPOPデータの精度が向上するため、各入力欄51〜54の全てに情報が入力されることが好ましい。
【0042】
ユーザにより、一つの商品について商品名入力欄51、キャッチコピー入力欄53及び画像データ入力欄54のうち少なくとも一つに情報が入力された上で、作成ボタン56が選択されると、CPU41は、入力された情報に基づき、複数種のPOPデータを作成する。すなわち、CPU41は、入力された商品名、キャッチコピー及び画像データに適したレイアウト、フォント色、書体、背景、テクスチャ、イラスト、アイキャッチ等の各POPデータ構成要素を選択して、これらを入力情報と組み合わせて複数種のPOPデータを作成する。例えば、図5に示すように、商品名入力欄51に「ゆず塩ラーメン」、価格入力欄52に「700」円、キャッチコピー入力欄53に「ゆずの風味が香るさっぱりしたラーメンです。」、画像データ入力欄54に図5に示す画像データがそれぞれ入力された場合、CPU41は、複数種のPOPデータを作成し、それらのうちの一つが表示された図6に示すプレビュー画面6を端末表示部24に表示させる。
【0043】
より具体的には、商品名入力欄51やキャッチコピー入力欄53に商品名やキャッチコピーのテキストが入力されている場合には、CPU41は、入力されたテキストを形態素解析し、当該テキストデータに含まれる単語を抽出する。CPU41は、抽出された単語にそれぞれ対応付けられたPOPデータ構成要素を記憶部45から取得する。
【0044】
例えば、図5に示すように、商品名入力欄51に「ゆず塩ラーメン」が入力された場合には、CPU41はこれを形態素解析して、「ゆず」、「塩」及び「ラーメン」の単語を抽出する。そして、CPU41は、例えば、「ゆず」の単語に対応付けられた黄色や緑色のフォント色、柚子のイラスト等のPOPデータ構成要素を取得する。また、例えば、「ラーメン」の単語に対応付けられた、ラーメンの紹介に適したレイアウト等のPOPデータ構成要素を取得する。
【0045】
また、画像データ入力欄54に商品の画像データが入力されている場合には、CPU41は、入力された画像データに対して画像解析を行い、例えば、当該画像データを構成する配色等や、当該画像データが示す商品の名称(単語)等を特定する。CPU41は、画像解析結果により導き出される配色や単語に対応付けられたPOPデータ構成要素を記憶部45から取得する。
【0046】
例えば、図5に示すように、画像データ入力欄54に「ラーメン」の画像データが入力された場合には、CPU41はこれを画像解析して、その画像データの配色や、画像データが示す商品の名称である「ラーメン」の単語を特定する。そして、特定された配色に対応付けられたフォント色や背景等のPOPデータ構成要素を取得したり、「ラーメン」の単語に対応付けられた、ラーメンの紹介に適したレイアウト等のPOPデータ構成要素を取得したりする。
【0047】
また、CPU41は、入力画面5に入力された情報だけでなく、さらに、記憶部45にユーザ情報として記憶されるユーザの業種・業態や、計時部47により特定される季節・イベントに基づいて、記憶部45からPOPデータ構成要素を取得しても良い。具体的には、ユーザの業種・業態が例えば「中華料理店」を示す場合には、「中華料理店」の業種・業態に対応付けられた赤色のフォント色や、赤色を基調とした背景等のPOPデータ構成要素を取得する。また、計時部47により特定される季節・イベントが例えば「春」や「夏」である場合には、「春」や「夏」の季節・イベントに対応付けられた暖色系のフォント色等のPOPデータ構成要素を取得する。また、計時部47により特定される季節・イベントが例えば「クリスマス」である場合には、「クリスマス」の季節・イベントに対応付けられたイラスト等のPOPデータ構成要素を取得する。
【0048】
このようにして、CPU41は、各入力欄51、53、54に入力された情報に基づいて各POPデータ構成要素を取得し、これらと入力情報を組み合わせて複数種のPOPデータを作成する。なお、選択されたPOPデータ構成要素の数が、作成するPOPデータの数に対して多い場合には、選択されたPOPデータ構成要素の中から必要数をランダムで選択するものとしても良い。
【0049】
CPU41は、プレビュー画面6において、作成された複数種のPOPデータを、過去に作成されたPOPデータの作成履歴に基づいて一つずつ順番に端末表示部24に表示する。すなわち、過去に作成されたPOPデータにおいて、例えば特定のレイアウトや書体が高い頻度で使用されている場合には、当該レイアウトや書体を使用したPOPデータを優先的に端末表示部24に表示させる。CPU41は、POPデータが端末表示部24に表示された状態で、ユーザによりスワイプ操作やタップ操作等が行われることで、他のPOPデータを端末表示部24に順次表示させる。いずれかのPOPデータが端末表示部24に表示された状態で、ユーザにより決定ボタン61が選択された場合に、CPU41は、当該POPデータを選択する。一方で、ユーザにより戻るボタン62が選択された場合には、CPU41は、端末表示部24に再び入力画面5を表示させる。
【0050】
CPU41は、POPデータを選択した後、当該POPデータを完成版として記憶部45に記憶させても良いし、ユーザにより所定の操作がなされた場合には、当該POPデータの編集画面(図示略)を端末表示部24に表示させるものとしても良い。これにより、当該POPデータに含まれる各POPデータ構成要素を更にユーザの所望に応じて変更し、変更後の、よりユーザの好みに近いPOPデータを完成版として記憶部45に記憶させることができる。
【0051】
CPU41は、上記作成された完成版のPOPデータについてユーザ端末から印刷の実行が要求された場合には、通信部46を介して当該POPデータを印刷装置11に出力し、印刷装置11に印刷させるものとしても良い。
【0052】
(参考情報表示処理)
上記した入力画面5において、ユーザはキャッチコピー入力欄53にキャッチコピーを入力することができるが、流行を取り入れたキャッチコピーを独力で考え出し、これを入力することはユーザにとって困難に感じられる場合が多い。本実施形態では、サーバ4が、以下に説明する参考情報表示処理を行うことで、キャッチコピーの作成を支援する。サーバ4により行われる参考情報表示処理について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、参考情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図8は、端末表示部24に表示される参考情報表示画面7を示す図である。
【0053】
まず、サーバ4のCPU41は、ユーザ端末からPOPデータ作成用のプログラムの実行が要求されたときに、図4に示す入力画面5を端末表示部24に表示させる(ステップS101)。
【0054】
次に、CPU41は、入力画面5においてユーザにより参考ボタン58が選択されたか否かを判定する(ステップS102)。
【0055】
参考ボタン58が選択されたと判定されると(ステップS102;YES)、CPU41は、外部装置であるサーバ12にアクセスし、当該サーバ12からトレンドワードを参考情報として取得する(ステップS103)。より具体的には、例えば、CPU41は、サーバ12が提供する、Twitter(登録商標)やFacebook(登録商標)等のソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて、所定期間内の使用回数に基づきランキング付けされたトレンドワードを、ランキングが最も高いものから順に所定数取得し、これを参考情報とする。
【0056】
参考ボタン58が選択されないと判定されると(ステップS102;NO)、CPU41は、ステップS103〜S110の処理を省略し、後述するステップS111の処理を行う。
【0057】
次に、CPU41は、記憶部45の販促情報データベースからキャッチコピーのサンプルを参考情報として取得する(ステップS104)。
【0058】
次に、CPU41は、ステップS103、S104にて取得された参考情報を、図8に示す参考情報表示画面7として端末表示部24に表示させる(ステップS105)。参考情報表示画面7には、サンプル表示領域71、トレンドワード表示領域72等が含まれる。サンプル表示領域71には、ステップS104で取得されたキャッチコピーのサンプルが一覧表示され、トレンドワード表示領域72には、ステップS103で取得したトレンドワード(図8に示す例においては「炭酸水」、「フルーツカクテル」、「玄米」等)が一覧表示されている。また、参考情報表示画面7には、入力領域73が設けられ、ユーザにより当該入力領域73に第1の検索キーワードが入力された上で検索ボタン76が選択されることで、参考情報表示画面7に表示された参考情報からの検索が可能となっている。また、ユーザにより入力領域73に第1の検索キーワードが入力された上でクリアボタン77が選択された場合には、入力領域73に入力された第1の検索キーワードを削除する。
【0059】
次に、CPU41は、第1の検索キーワードが入力されたか否かを判定する(ステップS106)。具体的には、例えば、ユーザにより入力領域73に第1の検索キーワードが入力された上で、検索ボタン76が選択された場合に、CPU41は、第1の検索キーワードが入力されたと判定する。ここで、ユーザは、第1の検索キーワード入力時にトレンドワード表示領域72を参照し、表示されるトレンドワードを第1の検索キーワードの入力の参考にすることができる。
【0060】
第1の検索キーワードが入力されないと判定されると(ステップS106;NO)、CPU41は、ステップS107の処理を省略し、後述するステップS109の処理を行う。
【0061】
第1の検索キーワードが入力されたと判定されると(ステップS106;YES)、CPU41は、第1の検索キーワードに対応したキャッチコピーのサンプルをサンプル表示領域71に表示させる(ステップS107)。例えば、図9に示すように、ユーザにより入力領域73に「ゆず」が入力された場合には、CPU41は、「独特の華やかな香りで注目のゆず果肉使用!」等のサンプルをサンプル表示領域71に表示させる。また、図10に示すように、ユーザによりトレンドワード表示領域72に表示される「フルーツカクテル」を参考に、入力領域73に「ゆずカクテル」が入力された場合には、CPU41は、「ゆずの風味が香るさっぱりしたサワーカクテルです。」等のサンプルをサンプル表示領域71に表示させる。
【0062】
次に、CPU41は、キャッチコピーのサンプルが選択されたか否かを判定する(ステップS108)。具体的には、例えば、ユーザによりサンプル表示領域71に表示されたキャッチコピーのサンプルのうちいずれかが選択された上で、選択ボタン74が選択された場合に、CPU41は、キャッチコピーのサンプルが選択されたと判定する。
【0063】
キャッチコピーのサンプルが選択されたと判定されると(ステップS108;YES)、CPU41は、参考情報表示画面7の表示を終了するとともに、選択されたキャッチコピーのサンプルを入力画面5のキャッチコピー入力欄53に入力する。例えば、キャッチコピーのサンプルとして、図10に示す「ゆずの風味が香るさっぱりしたサワーカクテルです。」がサンプル表示領域71にてユーザにより選択された場合には、キャッチコピー入力欄53に当該サンプルが入力される。これにより、ユーザは、入力された「ゆずの風味が香るさっぱりしたサワーカクテルです。」のうち「サワーカクテル」の文言を、対象の商品の名称の一部である「ラーメン」に置き換えることで、図5に示すように「ゆずの風味が香るさっぱりしたラーメンです。」というキャッチコピーを入力することができる。
【0064】
キャッチコピーのサンプルが選択されないと判定されると(ステップS108;NO)、CPU41は、参考情報表示画面7による参考情報の表示を終了するか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、例えば、ユーザにより参考情報表示画面7の戻るボタン75が選択された場合に、CPU41は参考情報の表示を終了すると判定する。
【0065】
参考情報の表示を終了しないと判定されると(ステップS110;NO)、CPU41は、参考情報表示画面7の表示を継続し、再びステップS106の処理を行う。
【0066】
一方、参考情報の表示を終了すると判定されると(ステップS110;YES)、CPU41は、参考情報表示画面7の表示を終了するとともに入力画面5を端末表示部24に表示させ、後述するステップS111の処理を行う。
【0067】
ステップS109の処理を行った後、CPU41は、入力画面5における各情報の入力を終了するか否かを判定する(ステップS111)。例えば、ユーザにより、入力画面5における各入力欄51、53、54のうち少なくとも一つに情報が入力された上、作成ボタン56が選択された場合に、CPU41は入力を終了すると判定する。また、例えば、ユーザにより、入力画面5におけるキャンセルボタン57が選択された場合にも、CPU41は入力を終了すると判定する。
【0068】
入力を終了しないと判定されると(ステップS111;NO)、CPU41は、再びステップS102の処理を行う。
【0069】
一方、入力を終了すると判定されると(ステップS111;YES)、CPU41は、参考情報表示処理を終了する。例えば、各入力欄51、53、54のうち少なくとも一つに情報が入力された上で作成ボタン56が選択された場合には、CPU41は、入力画面5の表示を終了するとともに各入力欄51〜54に入力された情報に基づき複数種のPOPデータを作成する。そして、作成されたPOPデータのうちの一つが表示されたプレビュー画面6を端末表示部24に表示させる。また、入力画面5においてキャンセルボタン57が選択された場合には、CPU41は、入力画面5の表示を終了するとともに、POPデータ作成用のプログラムを終了する。
以上のようにして参考情報表示処理を行う。
【0070】
《本実施形態の技術的効果》
本実施形態によれば、サーバ4が、入力領域73に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品の販売促進を目的とするキャッチコピーのサンプルが記憶されている販促情報データベースから第1の検索キーワードに対応したキャッチコピーのサンプルを検索し、入力領域73に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを入力領域73が表示される参考情報表示画面7に表示させるCPU41と、を備えるので、ユーザは、流行に応じたキャッチコピーのサンプルを検索して取得することができる。よって、ユーザは、これを元にすることで、流行を取り入れたキャッチコピーを容易に作成することができる。
【0071】
また、CPU41が、インターネット上のコンテンツを検索対象とした第2の検索キーワードのうち所定の期間に検索数の上位とされた第2の検索キーワードを取得し、取得された第2の検索キーワードをトレンドワードとして参考情報表示画面7に表示させるので、より確実に流行を取り入れたキャッチコピーを作成することができる。
【0072】
また、CPU41が、インターネットを介して提供されるソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて所定の期間に使用回数の上位とされたキーワードを取得し、取得されたキーワードをトレンドワードとして参考情報表示画面7に表示させるので、より確実に流行を取り入れたキャッチコピーを作成することができる。
【0073】
また、本実施形態によれば、ユーザの入力に基づき、対象となる商品の販売促進を目的とするキャッチコピーを作成するサーバ4が、キャッチコピーの作成の参考となる参考情報としてトレンドワードを取得し、取得された参考情報を提示するCPU41を備えるので、ユーザは、流行を取り入れたキャッチコピーを容易に作成することができる。
【0074】
また、CPU41は、あらかじめ入力されたユーザ情報に関連するトレンドワードを参考情報として取得するので、ユーザとの間で関連性の低い参考情報が除外され、ユーザは所望の参考情報を見つけやすい。したがって、ユーザは流行を取り入れたキャッチコピーをより容易に作成することができる。
【0075】
また、CPU41は、対象となる商品に関連するトレンドワードを参考情報として取得するので、当該商品との間で関連性の低い参考情報が除外され、ユーザは所望の参考情報を見つけやすい。したがって、ユーザは流行を取り入れたキャッチコピーをより容易に作成することができる。
【0076】
また、CPU41は、作成されたキャッチコピーに関連するトレンドワードを参考情報として取得するので、作成されたキャッチコピーとの間で関連性の低い参考情報が除外され、ユーザは所望の参考情報を見つけやすい。これによりユーザは、作成したキャッチコピーの改善を容易に行うことができる。
【0077】
また、キャッチコピーのサンプルを記憶する記憶部45を更に備え、CPU41は、記憶部45から当該サンプルを参考情報として取得するので、ユーザは、サンプルを雛型としてキャッチコピーを作成したり、サンプルに含まれる一部のフレーズを取り入れてキャッチコピーを作成したりすることができる。したがって、ユーザはキャッチコピーをより容易に作成することができる。
【0078】
また、CPU41が、キャッチコピーを作成するためのユーザによる入力時に、参考情報を提示するので、ユーザは参考情報を確認しながら情報を入力することができ、ユーザは流行を取り入れたキャッチコピーをより容易に作成することができる。
【0079】
《その他》
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る好適な広告作成装置、販促情報作成装置の一例であり、これに限定されるものではない。
【0080】
例えば、上記した実施形態では、サーバ4は、各種データを記憶部45に記憶し、各種表示画面を端末表示部24に表示させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、サーバ4が、各種データを記憶部45に記憶し、各種表示画面をサーバ表示部44に表示させるように構成されていても良い。また、携帯端末2aが、各種データを記憶部25に記憶し、各種表示画面を端末表示部24に表示するように構成されていても良く、この場合には携帯端末2a自体が広告作成装置又は販促情報作成装置として機能する。
【0081】
また、上記した実施形態では、入力画面5に商品に関する情報を入力し、当該商品を紹介するPOPデータを作成するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、入力画面5に役務に関する情報を入力し、当該役務を紹介するPOPデータを作成するものとしても良い。
【0082】
また、上記した実施形態では、入力画面5の参考ボタン58が選択されたときに参考情報表示画面7を表示するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、作成された複数種のPOPデータからユーザにより選択されたPOPデータの編集画面(図示略)において、ユーザにより所定操作がなされたときに参考情報表示画面7を表示するものとしても良い。また、当該編集画面において、ユーザによりPOPデータ内に含まれるアイキャッチを編集することが選択されたときに、参考情報表示画面7を表示するものとしても良い。この場合には、参考情報表示画面7のサンプル表示領域71には、記憶部45から取得されたアイキャッチのサンプルが表示されるものとしても良い。
また、入力画面5や編集画面(図示略)が表示されているとき以外のタイミングで、参考情報表示画面7を表示するものとしても良い。
【0083】
また、上記した実施形態では、外部装置であるサーバ12から参考情報としてトレンドワードを取得するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、あらかじめ記憶部45に記憶されたトレンドワードを取得するものとしても良い。
【0084】
また、上記した実施形態では、Twitter(登録商標)等のソーシャル・ネットワーキング・サービスにおける所定期間内の使用頻度に基づきランキング付けされたトレンドワードを、ランキングが最も高いものから順に所定数取得し、これを参考情報とするものとしたが、これに限られるものではない。例えば、Google(登録商標)やYahoo!(登録商標)等のオンライン検索サービスにおける単位時間当たりの検索回数の変動率に基づきランキング付けされたトレンドワード(いわゆる急上昇ワード)を、ランキングが最も高いものから順に所定数取得し、これを参考情報としても良い。また、例えば、オンラインニュース配信サービスにおいて、所定期間内の使用頻度又は検索回数に基づきランキング付けされたトレンドワードを、ランキングが最も高いものから順に所定数取得し、これを参考情報としても良い。
【0085】
また、上記した実施形態では、取得した参考情報を参考情報表示画面7に表示させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、取得した参考情報から入力情報やユーザ情報に関連するものを抽出し、抽出されたものを参考情報表示画面7に表示させるものとしても良い。ここで、本発明において「関連する」とは、対象の情報から導き出される単語に対応付けられた関連語群と、参考情報から導き出される単語に対応付けられた関連語群との間に、同一の単語が少なくとも一つ含まれることをいう。よって、この場合には、CPU41が、あらかじめ単語ごとに対応付けられる関連語群を、記憶部45や外部装置等から取得可能なように構成されている。
より具体的には、ユーザにより商品名入力欄51に「ゆず塩ラーメン」が入力された上で参考ボタン58が選択された場合には、CPU41は「ゆず塩ラーメン」を形態素解析して「ゆず」、「塩」及び「ラーメン」の単語に分割し、それぞれの単語にあらかじめ対応付けられた関連語群(例えば、「食品」、「果物」、「柑橘類」、「黄色」、「秋」、「冬至」等)を取得する。次いで、参考情報として取得されたキーワード及びサンプルに対しても同様に形態素解析を行い、分割された単語にあらかじめ対応付けられた関連語群を取得し、上記「ゆず塩ラーメン」に基づき取得された関連語群と比較する。そして、一致する単語が一つでも存在する場合には、当該参考情報は入力情報に関連するものとして抽出される。また、キャッチコピー入力欄53に書きかけのキャッチコピーや何らかの単語が入力された上で参考ボタン58が選択された場合にも、CPU41は、同様の処理を行い、キャッチコピー入力欄53に入力された情報に関連する参考情報を抽出するものとしても良い。したがってこの場合には、ユーザはキャッチコピー入力欄53にキャッチコピーを入力した後に、これを更に改善する目的で参考ボタン58を選択することが可能となる。
また、画像データ入力欄54に「ラーメン」の画像データが入力された上で参考ボタン58が選択された場合には、CPU41は、当該画像データに対して画像解析を行い、画像データが示す商品の名称である「ラーメン」の単語を特定する。そして、CPU41は、「ラーメン」の単語にあらかじめ対応付けられた関連語群を取得し、上記と同様にして、関連する参考情報を抽出する。
【0086】
また、上記した実施形態では、端末表示部24に参考情報表示画面7を表示することにより、参考情報を提示するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、参考情報を用紙等に印刷することによりこれを提示するものとしても良いし、参考情報を音声で出力することによりこれを提示するものとしても良い。
【0087】
また、上記した実施形態では、サーバ12及び記憶部45から取得した参考情報をともに参考情報表示画面7に表示させるものとしたが、例えば、サーバ12からのみ参考情報を取得し、当該参考情報のみを参考情報表示画面7に表示させるものとしても良い。
【0088】
また、上記した実施形態では、作成された複数種のPOPデータをプレビュー画面6において一つずつ順番に表示されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、作成された複数種のPOPデータが複数ずつ順番に表示されるものとしても良いし、一覧表示されるものとしても良い。
【0089】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段と、
前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示され表示る画面に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする広告作成装置。
<請求項2>
前記販促情報は、広告の一部として記載されるキャッチコピーであることを特徴とする請求項1に記載の広告作成装置。
<請求項3>
インターネット上のコンテンツを検索対象とした第2の検索キーワードのうち所定の期間に検索数の上位とされた第2の検索キーワードを取得する第1取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第1取得手段により取得された第2の検索キーワードを前記トレンドワードとして前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の広告作成装置。
<請求項4>
インターネットを介して提供されるソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて所定の期間に使用回数の上位とされたキーワードを取得する第2取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第2取得手段により取得されたキーワードを前記トレンドワードとして前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の広告作成装置。
<請求項5>
ユーザの入力に基づき、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報を作成する販促情報作成装置であって、
前記販促情報の作成の参考となる参考情報としてトレンドワードを取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段により取得された前記参考情報を提示する提示手段と、を備えることを特徴とする販促情報作成装置。
<請求項6>
前記第3取得手段は、あらかじめ入力されたユーザ情報に関連するトレンドワードを前記参考情報として取得することを特徴とする請求項5に記載の販促情報作成装置。
<請求項7>
前記第3取得手段は、前記商品又は役務に関連するトレンドワードを前記参考情報として取得することを特徴とする請求項5又は6に記載の販促情報作成装置。
<請求項8>
前記第3取得手段は、作成された前記販促情報に関連するトレンドワードを前記参考情報として取得することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の販促情報作成装置。
<請求項9>
前記販促情報のサンプルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記サンプルを前記参考情報として取得する第2取得手段と、を更に備え、
前記提示手段は、前記第4取得手段により取得された前記参考情報を更に提示することを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の販促情報作成支援装置。
<請求項10>
前記提示手段は、前記販促情報を作成するためのユーザによる入力時に、前記参考情報を提示することを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載の販促情報作成装置。
<請求項11>
コンピュータを、
所定の入力領域に入力された第1の検索キーワードに基づいて、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報のサンプルが記憶されている所定のデータベースから前記第1の検索キーワードに対応した販促情報のサンプルを検索する検索手段、
前記所定の入力領域に入力される第1の検索キーワードの参考として所定のトレンドワードを前記所定の入力領域が表示される表示画面に表示させる表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項12>
ユーザの入力に基づき、対象となる商品又は役務の販売促進を目的とする販促情報を作成する販促情報作成装置のコンピュータを、
前記販促情報の作成の参考となる参考情報としてトレンドワードを取得する第3取得手段、
前記第3取得手段により取得された前記参考情報を提示する提示手段、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0091】
4 サーバ(広告作成装置、販促情報作成装置)
7 参考情報表示画面(表示画面)
41 CPU(検索手段、表示制御手段、第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、提示手段、第4取得手段)
45 記憶部(記憶手段)
73 入力領域
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