【実施例】
【0232】
一般的方法1−2、続いて一般的方法2−2で概説したメトキシ脱保護および精製によ
って、クロロピリダジン中間体1、中間体4または中間体5、および7−メトキシキノリ
ン−6−イル)ボロン酸(中間体6)から、以下の化合物を調製した。塩酸塩は、遊離塩
基を1M HCl水溶液(3当量)に溶解し、続いて凍結乾燥することによって形成した
。
【0233】
【表1】
【0234】
実施例2−1:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0235】
【化38】
窒素雰囲気下のMeOH(2mL)中の中間体11(22mg、0.050mmol)
の溶液に、パラジウム炭素(10重量%、5.9mg、0.005mmol)および1滴
の濃HClを添加した。混合物を排気し、水素(4×)で再充填し、終夜迅速に撹拌した
。混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、MeOHですすぎ、濃縮した。S
CX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propylsulfoni
c Acid(登録商標)カートリッジ)および分取逆相HPLC精製により、2−メチ
ル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ
)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールを薄黄色固体(11.5mg)として得
た。LC/MS保持時間=0.39分。MS(M+1)=406.0。
1H NMR (400MHz,
メタノール-d
4) δ 8.20 (s, 1H), 8.16 (d, J=9.6Hz, 1H), 8.12 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.
32 (s, 1H), 7.26 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.6Hz, 1H), 5.09 (t, J=12.1Hz, 1H)
, 2.98 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 1.62-1.72 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 2H), 1.38 (s, 6H)
, 1.22 (s, 6H).
【0236】
実施例3−1:7−(6−(メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0237】
【化39】
ステップ1. 6−(6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
中間体4(75mg、0.25mmol)および中間体7(77mg、0.38mmo
l)の鈴木反応について一般的方法1−1に従って、表題化合物(63mg、0.15m
mol)を調製した。MS(M+1)=420.1
【0238】
ステップ2. 7−(6−(メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
チオフェノールを用いる脱メチル化のための一般的方法2−4に従って、6−(6−メ
トキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(63mg、0.150mmol)か
ら、表題化合物(26mg)を調製した。粗残留物を、分取逆相HPLC(水中25〜5
0%アセトニトリル、5mM水酸化アンモニウムモディファイアー)によって精製した。
LC/MS保持時間=0.38分。MS(M+1)=406.2。
1H NMR (400MHz, メタ
ノール-d
4) δ 9.57 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.48 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.40 (d, J=6.8
Hz, 1H), 8.21 (d, J=6.8Hz, 1H), 7.70 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 5.35 (br s,
1H), 3.18 (s, 3H), 2.94 (s, 3H), 2.24-2.36 (m, 2H), 2.10-2.19 (m, 2H), 1.66 (s,
6H), 1.61 (s, 6H).
【0239】
実施例3−2:7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0240】
【化40】
ステップ1. 6−(6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
セプタムキャップを備えた30mLのバイアルに、6−クロロ−N−メチル−N−(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン、中間体1
(200mg、0.71mmol)、三リン酸カリウム(751mg、3.54mmol
)および第二世代XPhosプレ触媒(39mg、0.05mmol)ならびにDMF(
2.5mL)を入れた。混合物を真空/パージ(3×)により脱気し、50℃で加熱した
。DMF中の中間体7の溶液(100mg/mL)を、中間体1が消費されるまで2〜3
時間ごとに1mLのアリコート中に添加した。反応物を室温に冷却し、Celite(登
録商標)カラムに通して濾過し、EtOAcで洗浄し、部分的に濃縮した。混合物をMe
OHで希釈し、1M HClでpH<4に酸性化した。SCX精製(一般的方法3−1)
、続いてシリカゲルプラグ(10〜50%MeOH/DCM)に通す溶出により、表題化
合物(130mg)を得、これをさらに精製することなく持ち込んだ。MS(M+1)=
406.7
【0241】
ステップ2. 7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
6−(6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、チオフェノールを用い
る脱メチル化のための一般的方法2−4に従って脱保護した。SCX精製(一般的方法3
−1)、続いて分取逆相HPLC(水中25〜50%アセトニトリル、5mM水酸化アン
モニウムモディファイアー)により、表題化合物(63mg)を得た。LC/MS保持時
間=0.39分。MS(M+1)=392.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 9.
13 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.37 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.28 (d, J=5.8Hz, 1H), 7.64 (d
, J=6.0Hz, 1H), 7.40 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 5.27 (br. s., 1H), 3.07 (s
, 3H), 1.76-1.85 (m, 2H), 1.65-1.75 (m, 2H), 1.48 (s, 6H), 1.33 (s, 6H).
【0242】
実施例3−3:7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オ
キシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0243】
【化41】
ステップ1. 6−メトキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン
鈴木反応のための一般的方法1−1に従って、中間体3(200mg、0.741mm
ol)および中間体7(256mg、1.26mmol)から、表題化合物(生成物は単
離せず)を調製した。MS(M+1)=393.0
【0244】
ステップ2. 7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オ
キシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
チオフェノールを用いる脱メチル化のための一般的方法2−4に従って、6−メトキシ
−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダ
ジン−3−イル)イソキノリンから、表題化合物(66mg)を調製した。LC/MS保
持時間=0.38分。MS(M+1)=379.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 9.50 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.49 (d, J=9.5Hz, 1H), 8.28-8.33 (m, 1H), 8.12 (d
, J=6.8Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.41 (d, J=9.3Hz, 1H), 5.80 (tt, J=4.1, 10.7Hz, 1H
), 2.43 (dd, J=4.0, 13.8Hz, 2H), 1.80 (dd, J=11.2, 13.4Hz, 2H), 1.56 (s, 6H), 1.
48 (s, 6H).
【0245】
実施例3−4:7−(6−((3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,
4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オー
ルの合成
【0246】
【化42】
ステップ1. 6−メトキシ−7−(6−((3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒド
ロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノ
リン
鈴木反応のための一般的方法1−1に従って、中間体5(75mg、0.314mmo
l)および中間体7(108mg、0.534mmol)から、表題化合物(生成物は単
離せず)を調製した。MS(M+1)=362.5
【0247】
ステップ2. 7−(6−((3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,
4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オー
ル
チオフェノールを用いる脱メチル化のための一般的方法2−4に従って、6−メトキシ
−7−(6−((3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロ
ール−2(1H)−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノリンから、表題化合物(21
mg)を調製した。LC/MS保持時間=0.33分。MS(M+1)=348.2。
1H
NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 9.03 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.28 (d, J=9.8Hz, 1H
), 8.18 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.53 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.20 (t, J=4.9Hz, 2H), 3.63-3.7
3 (m, 2H), 3.53-3.62 (m, 2H), 3.09-3.17 (m, 2H), 2.99-3.08 (m, 2H), 2.78 (dd, J=
2.9, 10.2Hz, 2H), 2.49 (s, 3H).
【0248】
実施例3−5:1−シクロプロピル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの
合成
【0249】
【化43】
ステップ1. 3−(ベンジルオキシ)−4−ヨード安息香酸
臭化ベンジル(7mL、57.8mmol)を、アセトン(200mL)中の3−ヒド
ロキシ−4−ヨード安息香酸(5.13g、18.9mmol)およびK
2CO
3(8.
0g、58mmol)の混合物に添加した。次いで、混合物を終夜加熱還流した。混合物
を室温に冷却し、次いで小型のCelite(登録商標)パッドに通して濾過した。濾液
を真空濃縮した。MeOH(30mL)、続いて1M NaOH(94mL、94mmo
l)を残留物に添加した。得られた混合物を70℃の油浴中で1時間加熱した。次に、混
合物を室温に冷却し、次いで出発容量の約半分まで真空濃縮してMeOHを除去した。得
られた溶液を水(20mL)で希釈し、次いでEt
2O(2×100mL)で抽出した。
有機層を1M NaOH(50mL)で洗浄し、合わせた水層を、濃HClを用いてゆっ
くりとpH2に酸性化した。酢酸エチル(150mL)を得られた沈殿物に添加した。分
離した後、水層をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、表題化合物を白色固体(6.6g)として得た。
MS(M+1)=353.5。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 12.93 (br s, 1H), 7.93 (
d, J=8.1Hz, 1H), 7.48-7.57 (m, 3H), 7.41 (t, J=7.3Hz, 2H), 7.28-7.35 (m, 2H), 5.
26 (s, 2H).
【0250】
ステップ2. (3−(ベンジルオキシ)−4−ヨードフェニル)メタノール
ボランテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1.0M、7.83ml、7.83mm
ol)を、THF(50mL)中の3−(ベンジルオキシ)−4−ヨード安息香酸(1.
98g、5.59mmol)の冷却溶液(氷浴)にゆっくりと添加した。添加完了後、反
応混合物を終夜室温に加温させた。反応混合物を氷浴中で5分間冷却し、次いで1M H
Cl(10mL)でゆっくりとクエンチした。次いで、反応物を水(20mL)で希釈し
、Et
2O(3×50mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO
3水溶液およびブライ
ンで連続的に洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、表題化
合物を濃厚な無色油状物(1.9g)として得た。MS(M−OH)=323.0
【0251】
ステップ3. 2−(3−(ベンジルオキシ)−4−ヨードベンジルオキシ)テトラヒド
ロ−2H−ピラン
p−トルエンスルホン酸一水和物(0.215g、1.129mmol)を、室温のD
CM(50mL)中の(3−(ベンジルオキシ)−4−ヨードフェニル)メタノール(1
.92g、5.64mmol)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.64mL、
6.8mmol)の溶液に添加した。2時間後、溶液をDCM(30mL)で希釈し、次
いで飽和NaHCO
3水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、
MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。得られた油状物を高真空下に終夜保存し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、2〜30%EtOA
c/ヘプタン)によって精製して、所望生成物を濃厚な無色油状物(2.0g、4.7m
mol)として得た。MS(M+H
2O)=442.2。
1H NMR (400MHz, クロロホルム
-d) δ 7.76 (d, J=7.6Hz, 1H), 7.51 (d, J=7.6Hz, 2H), 7.39 (t, J=7.3Hz, 2H), 7.29
-7.35 (m, 1H), 6.92 (d, J=2.0Hz, 1H), 6.74 (dd, J=8.1, 1.52Hz, 1H), 5.18 (s, 2H)
, 4.71 (d, J=12.6Hz, 1H), 4.66 (t, J=3.5Hz, 1H), 4.47 (d, J=12.1Hz, 1H), 3.82-3.
93 (m, 1H), 3.46-3.58 (m, 1H), 1.80-1.94 (m, 1H), 1.68-1.79 (m, 1H), 1.50-1.68 (
m, 4H).
【0252】
ステップ4. 2−(2−(ベンジルオキシ)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−
2−イルオキシ)メチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジ
オキサボロラン
2−(3−(ベンジルオキシ)−4−ヨードベンジルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピ
ラン(1.96g、4.62mmol)を用いてボロン酸エステル形成のための一般的方
法7−1に従って、表題化合物(1.96g)を得た。MS(M+H
2O)=442.3
。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.68 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.6Hz, 2H
), 7.36 (t, J=7.3Hz, 2H), 7.30 (d, J=7.1Hz, 1H), 6.94-7.00 (m, 2H), 5.14 (s, 2H)
, 4.77 (d, J=12.6Hz, 1H), 4.68 (t, J=3.5Hz, 1H), 4.54 (d, J=12.6Hz, 1H), 3.85-3.
95 (m, 1H), 3.48-3.57 (m, 1H), 1.82-1.94 (m, 1H), 1.50-1.78 (m, 5H), 1.37 (s, 12
H).
【0253】
ステップ5. (3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)メタノール
6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ピリダジン−3−アミン(中間体1、503mg、1.78mmol)を、2−(2−
(ベンジルオキシ)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル)
フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.96
g、3.23mmol)を含有する丸底フラスコに添加した。Na
2CO
3(566mg
、5.34mmol)およびPd(PPh
3)
4(230mg、0.20mmol)を添
加し、続いて4:1 DME/水(15mL)を添加した。反応フラスコに還流冷却器を
取り付け、フラスコを排気し、N
2(2×)で充填し、次いで100℃の油浴中で終夜(
18時間)加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでMeOH洗液と共にCelite(
登録商標)に通して濾過した。濾液を、1M HClを用いてpH2に酸性化し、次いで
70℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでCelite(登録商標)に通
して濾過し、MeOHで洗浄した。SCX精製(一般的方法3−1、20gカートリッジ
)により、表題化合物(750mg)を、高真空下で数時間保存した後に黄色アモルファ
ス固体として得た。MS(M+1)=461.4。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.
74 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.41 (d, J=7.6Hz, 1H), 7.36 (t, J=7.
3Hz, 2H), 7.27-7.33 (m, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.94-7.06 (m, 2H), 5.16 (s, 2H), 5.09
(t, J=5.8Hz, 2H), 4.54 (d, J=5.6Hz, 2H), 2.90 (s, 3H), 1.38-1.63 (m, 5H), 1.28
(br s, 6H), 1.13 (br s, 6H).
【0254】
ステップ6. 3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド
(3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)メタノール(218mg
、0.47mmol)およびDCM(2.4mL)を含有する50mLの丸底フラスコに
、二酸化マンガン(259mg、2.98mmol)を添加した。反応物を室温で18時
間撹拌し、追加の二酸化マンガンを添加した(123mg、1.42mmol)。反応物
を室温で24時間撹拌し、次いでCelite(登録商標)に通して濾過し、真空濃縮し
て、3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド(217mg)を
得た。MS(M+1)=459.5
【0255】
ステップ7. 1−(3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)−2−
ニトロエタノール
3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド(200mg、0.
44mmol)およびMeOH(2.2mL)を含有する50mLの丸底フラスコに、ニ
トロメタン(0.47mL、0.87mmol)および1M NaOH水溶液(1.3m
L、1.31mmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌し、次いでpHを1M
HCl水溶液で6〜7に調整した。SCX精製(一般的方法3−1)および生成物を含
有する画分の濃縮により、1−(3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニ
ル)−2−ニトロエタノール(176mg)を得た。MS(M+1)=520.5
【0256】
ステップ8. 2−アミノ−1−(3−メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)エタ
ノール
MeOH(5.0mL)中の1−(3−(ベンジルオキシ)−4−(6−(メチル(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フ
ェニル)−2−ニトロエタノール(176mg、0.40mmol)を含有する50mL
の丸底フラスコに、10%パラジウム炭素(211mg、0.20mmol)を添加した
。得られた懸濁液を、水素下大気圧および室温で18時間撹拌した。懸濁液をCelit
e(登録商標)に通して濾過し、フィルターパッドをMeOHで洗浄した。SCX精製(
一般的方法3−1)および生成物を含有する画分の濃縮により、2−アミノ−1−(3−
メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)エタノール(164mg)を得た。MS(M
+1)=414.5
【0257】
ステップ9. N−(2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−4−(6−(メチル(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェ
ニル)エチル)シクロプロパンカルボキサミド
50mLの丸底フラスコ内で、DCM(1.5mL)およびDMF(1.5mL)中の
2−アミノ−1−(3−メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)エタノール(250
mg、0.61mmol)、シクロプロパンカルボン酸(104mg、1.21mmol
)、DIPEA(0.42mL、2.42mmol)およびHATU(230mg、0.
61mmol)を合わせた。混合物を室温で45分間撹拌し、過剰の酢酸で酸性化し、真
空濃縮した。SCX精製(一般的方法3−1)および生成物を含有する画分の濃縮により
、N−(2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニル)エチル
)シクロプロパンカルボキサミド(112mg)を得た。MS(M+1)=482.6
【0258】
ステップ10. 6−(1−シクロプロピル−6−メトキシイソキノリン−7−イル)−
N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−
3−アミン
アセトニトリル(1.4mL)中のN−(2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−4−
(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダ
ジン−3−イル)フェニル)エチル)シクロプロパンカルボキサミド(68mg、0.1
4mmol)を含有する50mLの丸底フラスコに、オキシ塩化リン(POCl
3、0.
66mL、0.71mmol)を添加した。混合物を60℃で1時間加熱し、次いで追加
のPOCl
3(0.66mL、0.71mmol)を添加し、反応混合物を80℃で18
時間加熱した。追加のPOCl
3(0.66mL、0.71mmol)およびトルエン(
1.4mL)を添加し、反応物を90℃で1時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却
し、最少量の水でクエンチし、真空濃縮した。SCX精製(一般的方法3−1)および生
成物を含有する画分の濃縮により、6−(1−シクロプロピル−6−メトキシイソキノリ
ン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ピリダジン−3−アミン(63mg)を得た。MS(M+1)=446.1
【0259】
ステップ11. 1−シクロプロピル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
メトキシ脱保護のための標準的な一般的方法2−3に従い、三臭化ホウ素を用いて、表
題化合物を得た。LC/MS保持時間=0.43分。MS(M+1)=430.4
1H NMR
(400MHz, メタノール-d
4) δ 8.74 (s, 1H), 8.18 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.01 (d, J=5.8
Hz, 1H), 7.26 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.13-7.20 (m, 2H), 4.99-5.16 (m, 1H), 2.97 (s, 3
H), 2.69-2.78 (m, 1H), 1.66-1.74 (m, 2H), 1.45-1.57 (m, 2H), 1.35 (s, 6H), 1.20
(s, 7H), 1.06-1.14 (m, 4H).
【0260】
実施例3−6:7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオールの合成
【0261】
【化44】
ステップ1. 7−ブロモ−1−エトキシ−6−メトキシイソキノリン
30mLのバイアル内で、7−ブロモ−1−クロロ−6−メトキシイソキノリン(20
0mg、0.734mmol)を、エタノール中ナトリウムエトキシド(3M、2mL、
6.00mmol)に部分的に溶解し、混合物を80℃で18時間加熱した。混合物を冷
却し、溶媒を真空下で除去した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜30%
EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物(157mg)を得た。MS(M
+1)=284.0。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 8.46 (s, 1H), 7.95 (d, J=
6.0Hz, 1H), 7.09 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.53 (q, J=7.2Hz, 2H), 4.02 (s,
3H), 1.50 (t, J=7.2Hz, 3H).
【0262】
ステップ2:1−エトキシ−6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,
3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、7−ブロモ−1−エトキシ
−6−メトキシイソキノリン(53mg、0.188mmol)から、表題化合物(60
mg)を得た。MS(M+1)=330.0
【0263】
ステップ3. 6−(1−エトキシ−6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチ
ル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミ
ン
鈴木反応のための一般的方法1−1に従って、中間体1(35mg、0.12mmol
)および1−エトキシ−6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン(60mg)から、表題化合物(生成物
は単離せず)を調製した。MS(M+1)=450.2
【0264】
ステップ4. 7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオール
チオフェノールを用いる脱保護のための一般的方法2−4に従って、6−(1−エトキ
シ−6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンから、表題化合物(11mg、
0.024mmol)を調製した。LC/MS保持時間=0.50分。MS(M+1)=
408.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 8.48 (d, J=9.8Hz, 1H
), 8.08 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.25 (d, J=7.3Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 6.60 (d, J=7.0Hz
, 1H), 4.8-5.1 (メチンシグナルは広幅なH
2Oピークにより不明確), 3.21 (s, 3H), 2.12
(d, J=12.5Hz, 2H), 1.99-2.07 (m, 2H), 1.66 (s, 6H), 1.59 (s, 6H)).
【0265】
実施例3−7:6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリ
ルの合成
【0266】
【化45】
ステップ1. 7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン2−オキシド
DCM(4.2mL)中の7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン(WO200700
0240に記載されている通りに調製した)(200mg、0.84mmol)を含有す
る50mLの丸底フラスコに、m−クロロ過安息香酸(mCPBA、269mg、1.0
9mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、DCMで希釈し、飽和重炭酸
ナトリウム水溶液、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。得
られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して、7−ブロモ−6−メトキシイ
ソキノリン2−オキシド(213mg)を得た。MS(M+1)=256.3
【0267】
ステップ2. 7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−1−カルボニトリル
アセトニトリル(3.6mL)中の7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン2−オキシ
ド(181mg、0.71mmol)を含有する50mLの丸底フラスコに、TEA(0
.20mL、1.43mmol)およびトリメチルシランカルボニトリル(0.29mL
、2.14mmol)を添加した。混合物を82℃で2時間還流させ、冷却し、真空濃縮
した。残留物を飽和Na
2CO
3水溶液で塩基性化し、DCMで抽出し、MgSO
4で乾
燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%E
tOAc/ヘプタン)によって精製して、7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−1−
カルボニトリル(184mg)を得た。MS(M+1)=265.0
【0268】
ステップ3. 6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオ
キサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、7−ブロモ−6−メトキシ
イソキノリン−1−カルボニトリル(184mg、0.70mmol)から、6−メトキ
シ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)
イソキノリン−1−カルボニトリル(217mg)を得た。MS(M+1)=311.5
【0269】
ステップ4. 6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル
鈴木カップリングのための一般的方法1−1に従って、6−メトキシ−7−(4,4,
5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−
カルボニトリル(100mg、0.32mmol)および6−クロロ−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間
体1、61mg、0.22mmol)から、6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキ
ノリン−1−カルボニトリル(15mg)を得る。MS(M+1)=431.6
【0270】
ステップ5. 6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリ
ル
メトキシ脱保護のための標準的な一般的方法2−1に従って、表題化合物を得た。LC
/MS保持時間=0.51。MS(M+1)=417.2。
1H NMR (400MHz, メタノール
-d
4) δ 8.63 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.8Hz, 1H), 8.50 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.89-8.04 (m
, 2H), 7.49 (s, 1H), 5.05-5.24 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.01-2.21 (m, 4H), 1.69 (s
, 6H), 1.59 (s, 6H).
【0271】
実施例4−1:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−7−オールの合成
【0272】
【化46】
ステップ1. 6−(7−メトキシイソキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
鈴木カップリングのための一般的方法1−1に従って、中間体1(240mg、0.8
49mmol)および中間体7(350mg、1.724mmol)から、表題化合物(
300mg)を調製した。MS(M+1)=406.5
【0273】
ステップ2. 6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−7−オール
チオフェノールを用いる脱メチル化のための一般的方法2−4に従って、6−(7−メ
トキシイソキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(300mg、0.740mmol)から
、表題化合物(72mg)を調製した。LC/MS保持時間=0.39分。MS(M+1
)=392.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.97 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.
26 (d, J=9.8Hz, 1H), 8.16 (d, J=5.8Hz, 1H), 7.71 (d, J=5.8Hz, 1H), 7.40 (s, 1H),
7.29 (d, J=10.0Hz, 1H), 5.23 (br s, 1H), 2.97 (s, 3H), 1.59-1.79 (m, 4H), 1.41
(s, 6H), 1.26 (s, 6H).
【0274】
実施例5−1:8−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0275】
【化47】
ステップ1:7−(ベンジルオキシ)−8−ブロモキノリン
DMF(12mL)中の8−ブロモキノリン−7−オール(Chen、X.ら、WO2
010054006;1257mg、5.61mmol)およびK
2CO
3(2.32g
、16.8mmol)の混合物に、臭化ベンジル(730uL、6.2mmol)を添加
し、反応混合物を終夜撹拌した。反応を完了させるために、混合物を50℃に3時間加熱
した。室温に冷却した後、混合物を1:1 EtOAc/ジエチルエーテルで希釈し、水
(6×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して褐色液体を得た。カラム
クロマトグラフィー(DCM溶出、続いてDCM中0〜10%EtOAc)により、7−
(ベンジルオキシ)−8−ブロモキノリン(801mg)をオフホワイトの固体として得
た。MS(M+1)=314.1。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 9.05 (dd, J=1
.8, 4.29Hz, 1H), 8.13 (dd, J=1.8, 8.34Hz, 1H), 7.77 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.56 (d, J
=7.1Hz, 2H), 7.31-7.47 (m, 5H), 5.39 (s, 2H).
【0276】
ステップ2:(7−(ベンジルオキシ)キノリン−8−イル)ボロン酸
ブチルリチウム(ヘプタン中2.5M、0.42mL、1.1mmol)を、−78℃
に冷却した7−(ベンジルオキシ)−8−ブロモキノリン(300mg、0.95mmo
l)の溶液に滴下添加した。溶液を0.5時間撹拌し、その後、ホウ酸トリメチル(0.
270mL、2.4mmol)を添加し、溶液をゆっくりと室温に加温し、終夜撹拌した
。LC/MS分析は、臭化物のボロン酸への完全な転化を示す。溶液を回転蒸発乾固させ
、ヘプタン(2×)から濃縮して、粗製の(7−(ベンジルオキシ)キノリン−8−イル
)ボロン酸(276mg)をオフホワイトの固体として得た。MS(M+1)=280.
2。LC/MS分析に基づいて、ボロン酸の収率はほぼ定量的と推定され、この物質をそ
の後の鈴木カップリングにおいて直接使用した。
【0277】
ステップ3:6−(7−(ベンジルオキシ)キノリン−8−イル)−N−メチル−N−(
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
3:1 DME/水(8mL)中の6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1、200mg、
0.707mmol)、粗製の(7−(ベンジルオキシ)キノリン−8−イル)ボロン酸
(推定0.95mmol)および炭酸ナトリウム(300mg、2.83mmol)の混
合物を、乾燥窒素の気流で5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)を添加し(123mg、0.106mmol)、混合物をマイクロ波照射下
140℃で30分間加熱した。反応物をDCM/水で希釈し、DCM(4×)で抽出した
。抽出物をMeOH中HCl(4当量)で酸性化し、濃縮した。粗製物質を、一般的方法
3−1に記載のキャッチアンドリリース精製、続いて一般的方法4−1に記載のシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、6−(7−(ベンジルオキシ)キノリン−8−イル)−
N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−
3−アミンを薄褐色泡状物(214mg)として得た。MS(M+1)=482.5
【0278】
ステップ4:8−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール
窒素雰囲気下の1:1 EtOAc/MeOH(3.6mL)中の6−(7−(ベンジ
ルオキシ)キノリン−8−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(176mg、0.365mmol)の溶
液に、パラジウム炭素(10重量%、39mg、0.037mmol)を添加した。雰囲
気を水素(バルーン)で置き換え、混合物を終夜迅速に撹拌した。フラスコを窒素でフラ
ッシュし、DCMで希釈し、Celite(登録商標)に通して濾過し、濃縮した。一般
的方法4−1に記載のシリカゲルクロマトグラフィーにより、8−(6−(メチル(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノ
リン−7−オールを黄色泡状物(100mg)として得た。LC/MS保持時間=0.4
1分。MS(M+1)=392.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.83 (d, J=1
0.1Hz, 1H), 8.75 (dd, J=4.3, 1.8Hz, 1H), 8.22 (dd, J=8.1, 1.5Hz, 1H), 7.81 (d, J
=9.1Hz, 1H), 7.24-7.38 (m, 3H), 5.12 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.68-1.77
(m, 2H), 1.52-1.65 (m, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0279】
実施例6−1:7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0280】
【化48】
ステップ1:7−ブロモ−6−メトキシキノリン
Martinez, R., et al, J. Org. Chem. 2008, 73, 9778-9780の一般手順に従って、10
0mLの丸底フラスコ内で、1,4−ジオキサン(30mL)中の(2−アミノ−4−ブ
ロモ−5−メトキシフェニル)メタノール(中間体10、2.36g、9.14mmol
)、ベンゾフェノン(3.33g、18.3mmol)、KOtBu(2.05g、18
.3mmol)およびエタノール(0.53ml、9.1mmol)の混合物を、80℃
で2時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、1M HCl(3×)で抽出した。酸
性抽出物をエーテルで洗浄し、pH10に塩基性化し、EtOAc(5×)で抽出した。
抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して橙色油状物を得た。シリカ
ゲルクロマトグラフィー(DCM中2〜60%EtOAc)により、7−ブロモ−6−メ
トキシキノリン(603mg)を黄色固体として得た。MS(M+1)=238.1。
1H
NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 8.80 (dd, J=4.5, 1.5Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.12
(d, J=8.1Hz, 1H), 7.43 (dd, J=8.3, 4.3Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.04 (s, 3H).
【0281】
ステップ2:(6−メトキシキノリン−7−イル)ボロン酸
ブチルリチウム(ヘプタン中1.6M、1.90mL、3.04mmol)を、−78
℃に冷却したTHF(12.6mL)中の7−ブロモ−6−メトキシキノリン(0.60
3g、2.53mmol)およびホウ酸トリイソプロピル(0.823ml、3.55m
mol)の溶液に、1時間かけて滴下添加した。添加が完了した後、冷却浴を取り外し、
スラリーを室温に加温させた。LC/MS分析は、ボロン酸へのほぼ定量的な転化を示す
。混合物を濃縮し、次いで残留物をトルエンからおよびヘプタンから順次濃縮して、(6
−メトキシキノリン−7−イル)ボロン酸を橙色泡状物として得、これを精製することな
く直接使用した。MS(M+1)=204.2
【0282】
ステップ3. 6−(6−メトキシキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
一般的方法1−2を用いる6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1、100mg、0.35
4mmol)と粗製の(6−メトキシキノリン−7−イル)ボロン酸(0.530mmo
l)との鈴木カップリング、SCX精製(一般的方法3−1、2gのSiliaBond
Propylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)、シリカゲルク
ロマトグラフィー(一般的方法4−1)、およびパラジウム捕捉(一般的方法6−1、S
iliaMetS(登録商標)DMT(232mg、0.141mmol))により、6
−(6−メトキシキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを薄黄色固体(105mg)として
得た。MS(M+1)=406.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.73 (dd, J=
4.5, 1.5Hz, 1H), 8.34 (d, J=7.6Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.83 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.4
9-7.55 (m, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.15 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.25 (t, J=12.4Hz, 1H), 4.0
1 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 1.66-1.76 (m, 2H), 1.51-1.64 (m, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.2
3 (s, 6H).
【0283】
ステップ4. 7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール
6−(6−メトキシキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、一般的方法2−1に記載の
メトキシ脱保護条件に供した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4
−1)に2回供して、7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールを薄黄色固体(35m
g)として得た。LC/MS保持時間=0.47分。MS(M+1)=392.3。
1H N
MR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.67 (dd, J=4.0, 1.5Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.30 (d
, J=10.1Hz, 1H), 8.18 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.45 (dd, J=8.3, 4.3Hz, 1H), 7.37 (d, J=
10.1Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 5.09-5.24 (m, 1H), 3.05 (s, 3H), 1.67-1.76 (m, 2H), 1
.53-1.65 (m, 2H), 1.40 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0284】
実施例6−2:2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0285】
【化49】
ステップ1. 7−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルキノリン
Matsugi, M, et al, Tetrahedron Lett., 2000, 41, 8523の一般手順に従って、100
℃に加熱した6M HCl(25mL)およびトルエン(6mL)中の3−ブロモ−4−
メトキシアニリン(1.00g、4.95mmol)の溶液に、クロトンアルデヒド(0
.407mL、4.95mmol)を滴下添加した。撹拌を100℃で2時間続け、次い
で混合物を室温に冷却させた。トルエン層を除去し、水層を、2M NaOHをゆっくり
と添加することによってpH7に塩基性化した。水相をDCM(6×)で抽出し、濃縮し
て緑色残留物を得た。Leir, C. M. J. Org. Chem., 1977, 42, 911によって記載されてい
るキノリン精製のための一般手順に従って、残留物を1M HCl(75mL)中に溶解
し、塩化亜鉛(1.349g、9.90mmol)を添加すると、結果として暗ガム状固
体が直ちに形成された。混合物の超音波処理および撹拌により、ガム状固体を薄褐色沈殿
物に転換した。固体を濾過によって単離し、1M HCl、2−プロパノール、次いで水
で洗浄した。固体を1:1 EtOAc/ジエチルエーテルと1:1 水/濃水酸化アン
モニウムとの間で分配した。有機相を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃
縮して、2つの可能性ある環化の位置異性体の混合物からなる暗褐色残留物を得た。シリ
カゲルクロマトグラフィー(DCM中のEtOAcの3〜40%勾配)により、より移動
性のある表題化合物、7−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルキノリン(365mg)を
得、TLC(4:1 DCM/EtOAc)R
f0.6、MS(M+1)=254.0、
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.10-8.18 (m, 1H), 7.38 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.32
(s, 1H), 3.99 (s, 3H), 2.66 (s, 3H)、より移動性のない5−ブロモ−6−メトキシ−
2−メチルキノリン(70mg)を得た。TLC(4:1 DCM/EtOAc)R
f0
.4、MS(M+1)=254.0、
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.49 (d, J=8
.6Hz, 1H), 7.98 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.67 (d, J=9.1Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.6Hz, 1H),
4.03 (s, 3H), 2.71 (s, 3H).
【0286】
ステップ2. (6−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)ボロン酸
ブチルリチウム(ヘプタン中1.6M、0.41mL、0.65mmol)を、−78
℃に冷却した7−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルキノリン(150mg、0.60m
mol)およびホウ酸トリイソプロピル(0.180mL、0.77mmol)の溶液に
、1時間かけて滴下添加した。添加が完了した後、反応物を−78℃で1時間撹拌し、次
いで室温に加温させ、終夜撹拌させた。LC/MS分析は、表題のボロン酸の脱臭素化副
生成物(6−メトキシ−2−メチルキノリン)に対する比が9:1であることを示す。溶
媒を回転蒸発により除去し、得られた固体をヘプタン(2×)から濃縮して、粗製の(6
−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)ボロン酸(MS(M+1)=218.1)
を得、これをその後の鈴木カップリングにおいて直接使用し、収率はLC/MS分析に基
づいて90%と推定された。
【0287】
ステップ3:6−(6−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ピリダジン−3−アミン、中間体1(107mg、0.38mmol)および粗製の(
6−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)ボロン酸を、一般的方法1−2を用いて
鈴木カップリングに供した。反応物をDCM/水の間で分配し、DCM(3×)で抽出し
、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的
方法4−1)に供して、6−(6−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)−N−メ
チル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−ア
ミン(149mg)をオフホワイトの固体として得た。MS(M+1)=420.1。
1H
NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.21 (d, J=8.6Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.81 (d, J=
9.6Hz, 1H), 7.38-7.46 (m, 2H), 7.15 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.25 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.
98 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.67-1.76 (m, 2H), 1.54-1.64 (m, 2H), 1.
39 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0288】
ステップ4. 2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール
6−(6−メトキシ−2−メチルキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(140mg、0
.317mmol)を、一般的方法2−2に記載のメトキシ脱保護条件に供した。粗製物
質をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4−1)に供して、2−メチル−7−(
6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジ
ン−3−イル)キノリン−6−オール(97mg)を薄黄色固体として得た。LC/MS
保持時間=0.47分。MS(M+1)=406.1。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.31 (s, 1H), 8.28 (d, J=10.1Hz, 1H), 8.07 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.38 (d, J=9.6H
z, 1H), 7.35 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 5.09-5.25 (m, 1H), 3.05 (s, 3H), 2.
68 (s, 3H), 1.67-1.77 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 1.40 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0289】
実施例7−1:3−クロロ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール塩酸塩の合成
【0290】
【化50】
ステップ1:6−(3−クロロ−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
6−(7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体9、50mg、0.1
23mmol)を、反応物を65℃で終夜加熱したことを除いて、一般的方法5−1に従
ってボリル化した。粗製のボロン酸溶液に、水(400uL)およびCuCl
2(49.
7mg、0.370mmol)を添加した。混合物を65℃で1時間加熱し、次いで室温
で終夜撹拌させた。混合物をDCM/水の間で分配し、DCM(6×)で洗浄した。水相
をpH1に酸性化し、濃縮乾固した。得られた固体のSCX精製(一般的方法3−1)、
続いてシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4−1)により、6−(3−クロロ−
7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(18mg)を薄黄色固体として得た。
MS(M+1)=440.3
【0291】
ステップ2:3−クロロ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール
6−(3−クロロ−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(18mg)を、
一般的方法2−2に記載のメトキシ脱保護条件に供した。粗製物質をシリカゲルクロマト
グラフィー(一般的方法4−1)に供して、表題化合物を得た。固体をHCl水溶液(1
.0M、0.21mL、0.205mmol)/水(300uL)中に溶解し、溶液を終
夜凍結乾燥して、3−クロロ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール塩酸塩(14
mg)を黄色/橙色固体として得た。LC/MS保持時間=0.53分。MS(M+1)
=426.3。遊離塩基:
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.68 (d, J=2.5Hz, 1H),
8.33-8.39 (m, 2H), 8.27 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.35 (d, J=10.1Hz, 1H)
, 5.14-5.25 (m, 1H), 3.05 (s, 3H), 1.68-1.77 (m, 2H), 1.54-1.66 (m, 2H), 1.41 (s
, 6H), 1.25 (s, 6H).
【0292】
実施例7−2:3−ブロモ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0293】
【化51】
ステップ1:6−(3−ブロモ−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
6−(7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体9、100mg、0.
247mmol)を、一般的方法5−1に従ってボリル化した。粗製のボロン酸溶液に、
水(800uL)およびCuBr
2(165mg、0.740mmol)を添加した。得
られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をDCM/水の間で分配した。水相をEtO
Ac(5×)、DCM(2×)で抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮した。シリカゲルク
ロマトグラフィー(一般的方法4−1)により、6−(3−ブロモ−7−メトキシキノリ
ン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ピリダジン−3−アミン(73mg)を薄黄色固体として得た。MS(M+1)=4
84.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.84 (d, J=2.5Hz, 1H), 8.57 (d, J=2.
0Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.84 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.15 (d, J=9.6Hz, 1
H), 5.27 (t, J=12.1Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 1.66-1.75 (m, 2H), 1.52-
1.63 (m, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0294】
ステップ2. 3−ブロモ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール
6−(3−ブロモ−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(73mg)を、
一般的方法2−2に記載のメトキシ脱保護条件に供した。粗製物質をシリカゲルクロマト
グラフィー(一般的方法4−1)に供して、3−ブロモ−6−(6−(メチル(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン
−7−オール(36mg)を明黄色固体として得た。LC/MS保持時間=0.53分。
MS(M+1)=472.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.74 (d, J=2.0
Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.26 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.34
(d, J=10.1Hz, 1H), 5.13-5.27 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.69-1.78 (m, 2H), 1.55-1.67
(m, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.26 (s, 6H).
【0295】
実施例7−3:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−カルボニトリルの
合成
【0296】
【化52】
3−ブロモ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール(実施例7−2、52mg、
0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(13mg、0.01mmol)およびシアン
化亜鉛(26mg、0.22mmol)を含有するバイアルに、DMF(1mL)を添加
した。混合物を密封し、Biotage(登録商標)Initiatorマイクロ波反応
器内120℃で1時間加熱した。ヨウ化銅(4mg、0.02mmol)を添加し、反応
混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。粗製反応混合物を室温に冷却し、
Celite(登録商標)に通して濾過し、逆相分取HPLC(水中15〜45%アセト
ニトリル、5mM水酸化アンモニウムモディファイアー)によって精製した。生成物を含
有する画分を真空濃縮して、7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−カル
ボニトリルを褐色固体(5mg)として得た。LC/MS保持時間=0.51分。MS(
M+1)=417.2。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.01 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.87 (d
, J=2.0Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.20-8.36 (m, 2H), 7.38-7.46 (m, 2H), 5.10 (br s,
1H), 2.99 (s, 3H), 1.44-1.74 (m, 4H), 1.32 (s, 6H), 1.17 (s, 6H).
【0297】
実施例7−4:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イ
ル)キノリン−7−オールの合成
【0298】
【化53】
ステップ1. (7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−イル)ボロン酸
表題化合物を、ボリル化のための一般的方法5−1に従って、6−(7−メトキシキノ
リン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)ピリダジン−3−アミン(中間体9)から合成し、一般的方法3−1に従って精製
して、(7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−イル)ボロン酸を得た。M
S(M+1)=450.5
【0299】
ステップ2. 6−(7−メトキシ−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル
)キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)ピリダジン−3−アミン
7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−イル)ボロン酸(0.24g、0
.53mmol)、4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール(0.26g、1.6
mmol)およびNa
2CO
3(0.20g、1.9mmol)を、マイクロ波バイアル
に添加した。次いで、Pd(PPh
3)
4(0.05g、0.04mmol)を添加し、
続いて1,4−ジオキサン(2.2mL)および水(0.6mL)を添加した。反応混合
物を密封し、Biotage(登録商標)Initiatorマイクロ波反応器内130
℃で1時間加熱した。NaHCO
3の溶液を反応物に添加し、水相をDCM(3×)で抽
出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗
製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の1〜10% MeOH中7Mアンモ
ニア勾配)によって精製して、6−(7−メトキシ−3−(1−メチル−1H−イミダゾ
ール−4−イル)キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを黄色固体(25mg)として得た
。MS(M+1)=486.6
【0300】
ステップ3. 6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イ
ル)キノリン−7−オール
一般的方法2−1に従って、6−(7−メトキシ−3−(1−メチル−1H−イミダゾ
ール−4−イル)キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.05g、0.10mmol)
のメトキシ脱保護により、6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(1−メチル−1H−イミダゾー
ル−4−イル)キノリン−7−オールを褐色固体(5mg)として得た。LC/MS保持
時間=0.44分。MS(M+1)=472.3。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 13.52
(br s, 1H), 9.19 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.54 (d, J=2.0Hz, 2H), 8.34 (d,
J=10.0Hz, 1H), 7.80 (d, J=1.0Hz, 1H), 7.73 (d, J=1.0Hz, 1H), 7.43 (d, J=10.0Hz,
1H), 7.35 (s, 1H), 5.02 (br s, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 1.55 (dd, J=12.
0, 3.5Hz, 2H), 1.45 (t, J=12.0Hz, 2H), 1.27 (s, 6H), 1.10 (s, 6H).
【0301】
実施例7−5:3−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−(6−(メチル(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン
−7−オール塩酸塩の合成
【0302】
【化54】
ステップ1. 6−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−7−メトキシキノリン−
6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
ピリダジン−3−アミン
7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−イル)ボロン酸(実施例7−4
ステップ1、0.06g、0.14mmol)、イミダゾール(0.06g、0.8mm
ol)および硝酸銅(II)ヘミ(五水和物)(0.04g、0.2mmol)を、メタ
ノール(2mL)中のテトラメチルエチレンジアミン(0.03mL、0.20mmol
)に添加した。反応混合物を40℃で終夜加熱した。28%水酸化アンモニウム溶液を反
応物に添加し、水相をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DC
M中の1〜10% MeOH中7Mアンモニア勾配)によって精製して、6−(3−(1
H−イミダゾール−1−イル)−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを得た
。MS(M+1)=472.5。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 9.13 (d, J=2.6Hz
, 1H), 8.60 (d, J=2.6Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.89 (d, J=9.7Hz, 1H),
7.79 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.19 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.31 (br s, 1H
), 4.08 (s, 3H), 3.05 (s, 3H), 1.75 (dd, J=12.3, 2.9Hz, 2H), 1.56-1.70 (m, 2H),
1.42 (s, 6H), 1.27 (s, 6H).
【0303】
ステップ2. 3−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−(6−(メチル(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン
−7−オール塩酸塩および7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−オール
一般的方法2−1に従って、6−(7−メトキシ−3−(1−メチル−1H−イミダゾ
ール−4−イル)キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.04g、0.07mmol)
のメトキシ脱保護により、7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−オール(
25mg、MS(M+1)=422.5)および6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(1−メチ
ル−1H−イミダゾール−4−イル)キノリン−7−オールの混合物を得、これを分取逆
相HPLCによって分離した。6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(1−メチル−1H−イミダ
ゾール−4−イル)キノリン−7−オールをアセトニトリル/H
2O(3/1mL)中に
懸濁させた。次いで、1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶媒を真空濃縮して、6
−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリ
ダジン−3−イル)−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)キノリン−7
−オール塩酸塩を黄色固体(9.1mg)として得た。LC/MS保持時間=0.42分
。MS(M+1)=458.4。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.74 (s, 1H), 9.19 (d,
J=2.5Hz, 1H), 9.10-9.19 (m, 1H), 8.74 (d, J=2.5Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.36 (s,
1H), 8.33 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.17-8.26 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.52-7.65 (m, 2H),
5.08-5.24 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.04 (t, J=12.5Hz, 2H), 1.80 (d, J=12.5Hz, 2H)
, 1.55 (s, 6H), 1.49 (s, 6H).
【0304】
実施例7−6:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3,7−ジオールギ酸塩の合成
【0305】
【化55】
DCM中のBBr
3の1M溶液(1.2mL、1.2mmol)を、DCM(0.6m
L)中の7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3−オール(実施例7−5 ス
テップ2、50mg、0.12mmol)に添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。M
eOHを反応物に添加し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗製物質を、分取逆相HPLC(水
中5〜20%アセトニトリル、0.1%ギ酸モディファイアー)によって精製した。溶媒
を真空濃縮して、6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−3,7−ジオールのギ酸塩(3mg)
を得た。LC/MS保持時間=0.42分。MS(M+1)=408.3。
1H NMR (400M
Hz, DMSO-d
6) δ 13.07 (br s, 1H), 8.49 (d, J=2.5Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.32 (d,
J=10.0Hz, 1H), 8.29 (s, 2H), 7.50 (d, J=2.5Hz, 1H), 7.41 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.29
(s, 1H), 4.91-5.18 (m, 1H), 2.99 (s, 3H), 1.62 (d, J=7.5Hz, 4H), 1.35 (s, 6H),
1.20 (s, 6H).
【0306】
実施例8−1:3−エチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0307】
【化56】
ステップ1:6−ブロモ−3−エチル−7−メトキシキノリン
Mierde, V. and Verpoort, et al, Tetrahedron Lett., 2009, 50, 201の一般手順に従
って、(2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシフェニル)メタノール(Ramurth
y、S.ら、WO2008079988;0.886g、3.82mmol)およびブチ
ルアルデヒド(0.344ml、3.82mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン(9
mL)中80℃で2時間加熱した。ベンゾフェノン(0.765g、4.20mmol)
およびカリウムtert−ブトキシド(0.514g、4.58mmol)を添加し、混
合物を120℃で0.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、飽
和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機相を1M HCl(3×)で
抽出した。酸性抽出物を2M NaOHの添加によってpH12に塩基性化し、EtOA
c(3×)およびジエチルエーテル(2×)で抽出した。有機抽出物を濃縮して黄色残留
物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中2〜30%EtOAc)に供し
て、6−ブロモ−3−エチル−7−メトキシキノリン(433mg)を黄色固体として得
た。MS(M+1)=267.9。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.69 (d, J
=2.0Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.04 (d, J=1.0Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.03 (s, 3H), 2.
84 (q, J=7.6Hz, 2H), 1.34 (t, J=7.6Hz, 3H).
【0308】
ステップ2:(3−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)ボロン酸
6−ブロモ−3−エチル−7−メトキシキノリン(150mg、0.564mmol)
から、3−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)ボロン酸(0.564mmol、
LC/MS分析に基づいて定量的転化と推定される。MS(M+1)=232.1)を、
実施例5−1、ステップ2で概説した方法と同様の方法で生成した。この物質をその後の
鈴木カップリングにおいて直接使用した。
【0309】
ステップ3:6−(3−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ピリダジン−3−アミン(中間体1、115mg、0.407mmol)および粗製の
3−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)ボロン酸(132mg、0.564mm
ol)を、一般的方法1−2を用いて鈴木カップリングに供した。反応物をDCM/水の
間で分配し、DCM(3×)で抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して薄黄色固体を得
た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4−1)に供して、6−(3
−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(100mg)を得た。MS
(M+1)=434.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.70 (d, J=2.0Hz, 1H),
8.17 (d, J=1.5Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.83 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.15
(d, J=9.6Hz, 1H), 5.26 (t, J=12.4Hz, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.81-2.92
(m, 2H), 1.66-1.75 (m, 2H), 1.51-1.62 (m, 2H), 1.32-1.42 (m, 9H), 1.23 (s, 6H).
【0310】
ステップ4. 3−エチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール
6−(3−エチル−7−メトキシキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(100mg、0
.231mmol)を、一般的方法2−2に記載のメトキシ脱保護条件に供した。粗製物
質をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4−1)に供して、3−エチル−6−(
6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジ
ン−3−イル)キノリン−7−オールを黄色固体(81mg)として得た。LC/MS保
持時間=0.44分。MS(M+1)=420.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.63 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.27 (d, J=9.6Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.4
1 (s, 1H), 7.35 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.10-5.23 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.84 (q, J=7.
6Hz, 2H), 1.67-1.75 (m, 2H), 1.54-1.65 (m, 2H), 1.40 (s, 6H), 1.36 (t, J=7.6Hz,
3H), 1.24 (s, 6H).
【0311】
実施例8−2:3−イソプロピル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0312】
【化57】
実施例8−1、ステップ1〜4に記載の手順を用い、3−メチルブタナールおよび(2
−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシフェニル)メタノールから開始して、3−イソプロ
ピル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)ア
ミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールを薄黄色固体として生成した。LC
/MS保持時間=0.47分。MS(M+1)=434.5。
1H NMR (400MHz, メタノー
ル-d
4) δ 8.66 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.27 (d, J=10.1Hz, 1H), 8.15 (d,
J=2.0Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.34 (d, J=10.1Hz, 1H), 5.15 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.13
(m, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.67-1.75 (m, 2H), 1.53-1.64 (m, 2H), 1.36-1.42 (m, 12H)
, 1.23 (s, 6H).
【0313】
実施例9−1:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オンの合
成
【0314】
【化58】
ステップ1:6−ブロモ−7−メトキシキノリン1−オキシド
DCM(42mL)中の6−ブロモ−7−メトキシキノリン(調製6ステップ1、2g
、8.40mmol)の溶液に、メチルトリオキソレニウム(VII)(0.209g、
0.840mmol)を添加した。溶液を5分間撹拌し、その後、過酸化水素(水中30
重量%、1.03mL、10.1mmol)を添加した。溶液を終夜撹拌させると、その
間に濃厚な沈殿物が形成された。混合物をヘプタンで希釈し、固体を濾過によって単離し
、ヘプタンで洗浄した。固体の真空乾燥により、6−ブロモ−7−メトキシキノリン1−
オキシド(1.76g)を得た。MS(M+1)=255.9。
1H NMR (400MHz, メタノ
ール-d
4) δ 8.57 (dd, J=6.1, 1.0Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.95 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.
93 (s, 1H), 7.34 (dd, J=8.3, 6.3Hz, 1H), 4.01 (s, 3H).
【0315】
ステップ2:6−ブロモ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン
無水トリフルオロ酢酸(1.4mL、9.9mmol)を、DMF(7mL)中の6−
ブロモ−7−メトキシキノリン1−オキシド(0.26g、1.03mmol)に滴下添
加し、混合物を室温で終夜撹拌した。水(20mL)を反応物に添加し、得られた固体を
濾過によって収集した。固体を熱アセトニトリルで摩砕し、濾過して、6−ブロモ−7−
メトキシキノリン−2(1H)−オン(0.17g)を得た。MS(M+1)=256.
0。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.60 (d, J=6.1Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.98 (s, 1H
), 7.86 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.38 (dd, J=8.4, 6.1Hz, 1H), 4.05 (s, 3H).
【0316】
ステップ3:(7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル)ボロ
ン酸および7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ
ボロラン−2−イル)キノリン−2(1H)−オン
DMSO(3.3mL)中のビス(ピナコラト)ジボロン(0.33g、1.31mm
ol)、KOAc(0.19g、2.0mmol)、PdCl
2(dppf).CH
2C
l
2(0.03g、0.03mmol)および6−ブロモ−7−メトキシキノリン−2(
1H)−オン(0.17g、0.65mmol)を、80℃に3時間加熱した。追加分量
のビス(ピナコラト)ジボロン(0.17g、0.66mmol)およびKOAc(0.
19g、2.0mmol)を添加し、混合物を80℃で終夜加熱した。混合物を室温に冷
却し、沈殿物を濾過によって収集して、7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメ
チル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン−2(1H)−オンを得た。
濾液を水で希釈し、水相を3:1 クロロホルム/プロパン−2−オール(2×)で抽出
した。合わせた有機相に、先に収集した7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメ
チル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン−2(1H)−オンを添加し
、溶媒を真空濃縮して、7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン−2(1H)−オン(MS(M+1)=30
2.2)および(7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル)ボ
ロン酸(MS(M+1)=220.1)の混合物(0.18g)を得た。
【0317】
ステップ4:7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オン
6:1 1,4−ジオキサン/水(3mL)中の(7−メトキシ−2−オキソ−1,2
−ジヒドロキノリン−6−イル)ボロン酸および7−メトキシ−6−(4,4,5,5−
テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン−2(1H)−オン
の混合物(0.18g)、(中間体1、0.17g、0.60mmol)、Na
2CO
3
(0.19g、1.8mmol)およびPd(PPh
3)
4(0.07g、0.06mm
ol)を、Biotage(登録商標)Initiatorマイクロ波反応器内130℃
で1時間加熱した。ジクロロメタンおよび1M HClを添加した。水相をDCM(2×
)で洗浄し、次いでK
2CO
3の飽和溶液でpH9に塩基性化した。水相をDCM(3×
)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し
た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の2〜10% MeOH中7M
アンモニア勾配)によって精製して、7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2
(1H)−オン(16mg)を得た。MS(M+1)=422.3
【0318】
ステップ5:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オン
一般的方法2−1に従って、7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H
)−オン(16mg、0.038mmol)のメトキシ脱保護により、7−ヒドロキシ−
6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピ
リダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オン(3.6mg)を得た。LC/MS保
持時間=0.44分。MS(M+1)=408.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.21 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.95 (d, J=9.5Hz, 1H), 7.36 (d, J=10.0H
z, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.44 (d, J=9.5Hz, 1H), 5.09-5.23 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.
76 (dd, J=12.5, 3.5Hz, 2H), 1.65 (t, J=12.5Hz, 2H), 1.44 (s, 6H), 1.29 (s, 6H).
【0319】
実施例9−2:7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H
)−オン塩酸塩の合成
【0320】
【化59】
ステップ1. 6−クロロ−7−メトキシキノリン
調製6 ステップ1に類似する方法で、4−クロロ−3−メトキシアニリンから、表題
化合物を合成した。MS(M+1)=194.0。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ
8.80 (dd, J=4.5, 1.5Hz, 1H), 8.26 (dd, J=8.5, 1.5Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.49 (s,
1H), 7.45 (dd, J=8.5, 4.5Hz, 1H), 4.07 (s, 3H).
【0321】
ステップ2. 6−クロロ−7−メトキシキノリン1−オキシド
メチルトリオキソレニウム(0.03g、0.12mmol)を、DCM(40mL)
中の6−クロロ−7−メトキシキノリン(1.69g、8.73mmol)に添加した。
次いで、過酸化水素の溶液(水中50重量%、1.0mL、17mmol)を5℃で添加
し、混合物を室温で終夜撹拌した。追加分量のメチルトリオキソレニウム(0.03g、
0.12mmol)、続いて過酸化水素(水中50重量%、1.0mL、17mmol)
を添加し、反応物を4時間撹拌した。沈殿物を濾過によって収集して、6−クロロ−7−
メトキシキノリン1−オキシドをベージュ色の固体(1.8g)として得た。MS(M+
1)=210.0。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.59 (d, J=6.0Hz, 1H), 8.32 (s, 1H
), 8.03 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.5Hz, 1H), 7.39 (dd, J=8.5, 6.0Hz, 1H), 4.05 (s, 3H
).
【0322】
ステップ3. 6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン
無水トリフルオロ酢酸(6.0mL、42mmol)を、5℃のDMF(8.0mL)
中の6−クロロ−7−メトキシキノリン1−オキシド(1.18g、5.63mmol)
に滴下添加した。反応混合物をBiotage(登録商標)Initiatorマイクロ
波反応器内100℃で30分間加熱した。水(20mL)を反応物に添加し、得られた固
体を濾過によって収集した。固体を熱アセトニトリルで摩砕し、濾過して、6−クロロ−
7−メトキシキノリン−2(1H)−オン(0.39g)を得た。MS(M+1)=21
0.1。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.70 (br s, 1H), 7.79 (d, J=9.5Hz, 1H), 7.7
9 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.37 (dd, J=9.5, 2.0Hz, 1H), 3.89 (s, 3H).
【0323】
ステップ4. 6−クロロ−7−メトキシ−1−メチルキノリン−2(1H)−オン
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(トルエン中0.5M、2.7mL、1.4
mmol)を、トルエン(5mL)中の6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)
−オン(0.20g、0.95mmol)に添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。
ヨードメタン(0.07mL、1mmol)を反応物に添加し、混合物を50℃で2時間
撹拌した。追加分量のカリウムビス(トリメチルシリル)アミド(トルエン中0.5M、
2.7mL、1.4mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。ヨードメタ
ン(0.08mL、1mmol)を反応物に添加し、混合物を50℃で終夜撹拌した。水
を反応物に添加し、水相をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し
た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の50〜100% 3:1
EtOAc/EtOHの勾配)によって精製して、6−クロロ−7−メトキシ−1−メチ
ルキノリン−2(1H)−オン(0.14g)を得た。MS(M+1)=224.1。
1H
NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 7.82 (d, J=9.3Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.11 (s, 1H
), 6.58 (d, J=9.4Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 3.78 (s, 3H).
【0324】
ステップ5. 7−メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)
−オン.
6−クロロ−7−メトキシ−1−メチルキノリン−2(1H)−オン(0.14g、0
.62mmol)、テトラヒドロキシジボロン(0.22g、2.5mmol)、第二世
代XPhosプレ触媒(0.01g、0.02mmol)、XPhos(0.02g、0
.04mmol)および酢酸カリウム(0.24g、2.47mmol)を、エタノール
(6.5mL)中80℃で30分間撹拌した。K
2CO
3の水溶液(1.8M、1.1m
L、2.0mmol)、続いて中間体1(0.23g、0.80mmol)を反応物に室
温で添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いでNa
2CO
3の4%溶液を反応物
に添加し、水相をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機相を2M HCl(3×)で
抽出した。合わせた酸性水相を6M NaOHでpH11に塩基性化し、次いでDCM(
3×)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃
縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の2〜15% MeOH中
7Nアンモニア勾配)によって精製して、7−メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチ
ル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イ
ル)キノリン−2(1H)−オンおよび中間体1の分離不能な混合物(0.26g)を得
た。MS(M+1)=436.5
【0325】
ステップ6. 7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H
)−オン塩酸塩.
DCM(0.2mL、3mmol)中のBBr
3の1M溶液を、DCM(0.6mL)
中の7−メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オンおよ
び中間体1(0.03g)の混合物に5℃で添加し、反応物を5℃で2時間撹拌した。溶
媒を減圧下で濃縮した。粗製物質を、分取逆相HPLC(水中5〜20%アセトニトリル
、7.5%ギ酸モディファイアー)によって精製した。生成物を含有する画分を、一般的
方法3−1に従ってフリーベース化した。得られた固体をアセトニトリル/H
2O(3/
1mL)中に懸濁させた。1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶媒を真空濃縮して
、7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2(1H)−オン塩酸
塩を黄色固体(5mg)として得た。LC/MS保持時間=0.48分。MS(M+1)
=422.2。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.95-9.08 (m, 1H), 8.21-8.41 (m, 2H),
7.99-8.16 (m, 1H), 7.84 (d, J=9.5Hz, 1H), 7.49-7.74 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.45
(d, J=9.5Hz, 1H), 5.00-5.20 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 1.99 (t, J=13.0
Hz, 2H), 1.80 (d, J=13.0Hz, 2H), 1.53 (s, 6H), 1.46 (s, 6H).
【0326】
実施例10−1:4−メトキシ−2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オー
ルの合成
【0327】
【化60】
MeOH(1.5mL)中の中間体11(150mg、0.32mmol)の混合物に
、NaOMe(メタノール中25重量%、0.36mL、1.6mmol)を添加した。
混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。追加分量のNaOMe(メタノー
ル中25重量%、0.2mL)を添加し、次いで混合物を130℃で2時間加熱した。混
合物をNaHCO
3水溶液で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2S
O
4で乾燥させ、真空濃縮して、薄褐色固体を得た。粗生成物を、シリカゲルクロマトグ
ラフィー(0〜10% MeOH中2M NH
3/DCM)によって、次いで分取逆相H
PLCによって精製して、表題化合物を白色固体(82mg)として得た。LC/MS保
持時間=0.41分。MS(M+1)=436.3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.39 (
s, 1H), 8.11 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.27 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 6.66 (s, 1
H), 5.09 (t, J=12.1Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 3.00 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 1.64-1.74
(m, 2H), 1.51-1.62 (m, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0328】
実施例10−2:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(ピロリジン−1−イル)キ
ノリン−7−オールの合成
【0329】
【化61】
NMP(0.8mL)中の中間体11(22mg、0.046mmol)の混合物に、
ピロリジン(26.3mg、0.370mmol)を添加した。混合物をマイクロ波照射
下130℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、エーテル中1M HClの添加に
よって酸性化し、SCX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Prop
ylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物を分取
逆相HPLCによってさらに精製して、2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(ピロ
リジン−1−イル)キノリン−7−オールを薄黄色固体(7.5mg)として得た。LC
/MS保持時間=0.44分。MS(M+1)=475.2。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ 8.59 (s, 1H), 8.14 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.14 (d, J=9.6Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.2
3 (s, 1H), 5.20 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.91 (br s, 4H), 2.99 (s, 3H), 2.48 (s, 3H),
2.03-2.17 (m, 4H), 1.71 (d, J=3.5Hz, 2H), 1.51-1.64 (m, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.24
(s, 6H).
【0330】
実施例10−1または実施例10−2の調製に従って、中間体11、および適切なナト
リウムアルコキシドまたはアミンから、以下の実施例化合物を調製した。
【0331】
【表2】
【0332】
実施例11−1:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾ
ール−4−イル)キノリン−7−オールの合成
【0333】
【化62】
ステップ1:6−(7−メトキシ−2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−
4−イル)キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
1,4−ジオキサン(1mL)および水(0.25mL)中の調製11 ステップ5か
らの6−(4−クロロ−7−メトキシ−2−メチルキノリン−6−イル)−N−メチル−
N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(
35mg、0.077mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
ジオキサボロラン−2−イル)−1−メチル−ピラゾール(48.1mg、0.231m
mol)、XPhosプレ触媒(CAS No.1028206−56−5、5.70m
g、7.71umol)および炭酸セシウム(100mg、0.308mmol)の混合
物を排気し、N
2(4×)で充填し、マイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。反応
混合物を濃縮し、1,4−ジオキサン中4M HClの添加によってpH3に酸性化した
。SCX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propylsulfo
nic Acid(登録商標)カートリッジ)により、粗生成物を6−(7−メトキシ−
2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)キノリン−6−イル)−
N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−
3−アミン(MS(M+1)=500.2)と7−メトキシ−2−メチル−6−(6−(
メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−ピリダジン−
3−イル)キノリン−4(1H)−オンとの約2:1の混合物(23mg)として得た。
【0334】
ステップ2:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール
−4−イル)キノリン−7−オール
6−(7−メトキシ−2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)
キノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)ピリダジン−3−アミンおよび7−メトキシ−2−メチル−6−(6−(メチ
ル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−ピリダジン−3−
イル)キノリン−4(1H)−オンの混合物(21mg)を、ピリジンHClを用いる一
般的方法2−1に記載のメトキシ脱保護条件に供した。分取逆相HPLC精製により、2
−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)キ
ノリン−7−オールを黄色固体(4.6mg)として得た。LC/MS保持時間=0.4
2分。MS(M+1)=486.3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.43 (s, 1H), 8.14 (
s, 1H), 8.02 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.24 (d, J=9.6Hz, 1H)
, 7.20 (s, 1H), 5.14 (t, J=12.1Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.64 (s, 3H)
, 1.66-1.79 (m, 2H), 1.53-1.66 (m, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.26 (s, 6H).
【0335】
実施例12−1:4−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールギ酸塩の合
成
【0336】
【化63】
MeOH(0.2mL)中の4−クロロ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール
(中間体13、0.05g、0.12mmol)に、NaOMe(メタノール中25重量
%、0.3mL、10mmol)を添加した。混合物をマイクロ波照射下165℃で1時
間加熱した。反応混合物をDMSO(5mL)で希釈し、ギ酸(0.5mL)で酸性化し
、分取逆相HPLC(水中5〜20%アセトニトリル、モディファイアーとして7.5%
ギ酸)によって精製して、4−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールギ
酸塩(6mg)を黄色固体として得た。LC/MS保持時間=0.42分。MS(M+1
)=422.5。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.57 (d, J=5.5Hz, 1H), 8.40 (br s, 2H)
, 8.35 (s, 1H), 8.33 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.42 (d, J=10.0Hz, 1H), 6.
96 (d, J=5.5Hz, 1H), 5.48 (m, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.08 (s, 3H), 2.05-1.94 (m, 4H)
, 1.68 (s, 6H), 1.53 (s, 6H).
【0337】
実施例13−1:7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オール塩酸塩の合成
【0338】
【化64】
ステップ1:4−ブロモ−5−エトキシベンゼン−1,2−ジアミン
酢酸(2mL)を、4℃のCH
2Cl
2(100mL)中の4−ブロモ−5−エトキシ
−2−ニトロアニリン(5.00g、19.2mmol)および亜鉛(6.47g、99
.0mmol)に滴下添加した(注意!反応は発熱性である)。発熱の後、追加分量のA
cOH(2mL)を4℃で添加し、反応物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を濾過し
、濾液を真空濃縮して、4−ブロモ−5−エトキシベンゼン−1,2−ジアミン(8.4
1g)を得た。MS(M+1)=231.2
【0339】
ステップ2:6−ブロモ−7−エトキシキノキサリン
グリオキサール(水中8.8M、1.7mL、15.0mmol)を、THF(50m
L)中の4−ブロモ−5−エトキシベンゼン−1,2−ジアミン(1.16g、5.00
mmol)に添加し、反応混合物を3時間撹拌した。シリカゲル(6g)を反応物に添加
し、溶媒を真空濃縮した。物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の10〜5
0% 3:1 EtOAc/EtOHの勾配)によって精製して、6−ブロモ−7−エト
キシキノキサリン(0.94g)を得た。MS(M+1)=255.2、
1H NMR (400MHz
, DMSO-d
6) δ 8.91 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.81 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.57 (
s, 1H), 4.32 (q, J=7.0Hz, 2H), 1.46 (t, J=7.0Hz, 3H).
【0340】
ステップ3:6−(7−エトキシキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
Bernhardt, S.; Manolikakes, G.; Kunz, T.; Knochel, P. Angew. Chem. Int. Ed. 20
11, 50, 9205 -9209の一般手順に従って、Zn(OPiv)
2・2LiCl(1.64g
、4.64mmol)を、磁気撹拌子およびセプタムを備えたシュレンクフラスコに入れ
、ヒートガンを用いて真空下で5分間乾燥させた。亜鉛塩を乾燥THF(10mL)に溶
解した。6−ブロモ−7−エトキシキノキサリン(0.94g、3.71mmol)を添
加し、混合物を室温で5分間撹拌した。削り屑状マグネシウム(0.23g、9.28m
mol)を添加した。反応混合物を50℃で4時間撹拌した。溶液を、カニューレを介し
て別の反応フラスコに移した。中間体1(0.88g、3.09mmol)および[1,
3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロ
ロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(0.21g、0.31mmol)を添加し
、反応混合物を50℃で5日間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、揮発物を真空下で
除去した。2M HCl水溶液を粗製物質に添加し、水相をDCMで洗浄し、6M Na
OH水溶液でpH11に塩基性化した。沈殿物を濾過によって収集し、濾液を9:1 D
CM/MeOH(3×)で抽出した。有機抽出物および収集した沈殿物を混合し、揮発物
を真空下で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の2〜15%
MeOH中7Mアンモニア勾配)によって精製し、続いて逆相分取HPLC(水中25
〜50%アセトニトリル、モディファイアーとして5mM NH
4OH)による第2の精
製を行った。6−(7−エトキシキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.05g)
を褐色固体として得た。MS(M+1)=421.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.84 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.78 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.95 (d, J=9.5Hz
, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.20 (d, J=9.5Hz, 1H), 5.24-5.49 (m, 1H), 4.35 (q, J=7.0Hz,
2H), 3.05 (s, 3H), 1.76 (dd, J=12.5, 3.5Hz, 2H), 1.64 (t, J=12.5Hz, 2H), 1.51 (
t, J=7.0Hz, 3H), 1.43 (s, 6H), 1.28 (s, 6H).
【0341】
ステップ4:7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オール塩酸塩.
DCM中のBBr
3の溶液(1M、1.0mL、1mmol)を、DCM(1mL)中
の6−(7−エトキシキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.04mg、0.10
mmol)に迅速に添加した。反応混合物を40℃で4日間撹拌した。MeOHを反応物
に0℃で添加し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗製物質を、2:1 DMSO/MeOH中
7Nアンモニア(6mL)で溶解し、逆相分取HPLC(水中15〜40%アセトニトリ
ル、モディファイアーとして5mM水酸化アンモニウム)によって精製した。生成物を含
有する画分を真空濃縮し、得られた固体を4:1 アセトニトリル/H
2O(5mL)に
溶解した。1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶媒を真空濃縮して、7−(6−(
メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3
−イル)キノキサリン−6−オール塩酸塩を褐色固体(26mg)として得た。LC/M
S保持時間=0.48分。MS(M+1)=393.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.89 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.83 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.54 (d, J=10.0Hz, 1H), 8.44
(s, 1H), 8.11 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.97 (br s, 1H), 3.25 (s, 3H), 1
.95-2.29 (m, 4H), 1.67 (s, 6H), 1.59 (s, 6H).
【0342】
調製14
中間体14:7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−1−オールの合成
【0343】
【化65】
10mLのマイクロ波バイアル内で、7−ブロモ−1−クロロ−6−メトキシイソキノ
リン(240mg、0.881mmol)を、酢酸(5041μl、88mmol)に溶
解した。混合物をマイクロ波中で150℃に180分間加熱した。次いで、水を反応容器
に添加した。得られた沈殿物を収集し、水で洗浄し、次いで真空下で乾燥させて、7−ブ
ロモ−6−メトキシイソキノリン−1−オール、中間体14(171mg、0.660m
mol、収率74.9%)を得た。MS(M+1)=256.3。
1H NMR (400MHz, DMSO
-d
6) δ 11.27 (d, J=3.26Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.20 (dd, J=5.77, 7
.03Hz, 1H), 6.52 (d, J=7.03Hz, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0344】
調製15
中間体15:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアルデヒドの合成
【0345】
【化66】
ステップ1:5−ブロモ−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド
250mLのフラスコ内で、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(5g、
32.9mmol)を酢酸(65.7mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いで10mLの
酢酸中のBr
2(1.862ml、36.1mmol)をゆっくりと添加した。添加が完
了したら、反応混合物を室温に加温させ、2時間撹拌した。100mLの水を反応フラス
コに添加し、得られた白色沈殿物を濾過し、水で洗浄した。真空下での乾燥により、表題
化合物(6.8g、29.4mmol、収率90%)を得た。MS(M+1)=233.
3。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 11.45 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 7.69 (s, 1H)
, 6.49 (s, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0346】
ステップ2:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアルデヒド
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、5−ブロモ−2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、21.64mmol)から、表題化合物
(4.9g、17.6mmol、収率82%)を調製し、シリカゲルクロマトグラフィー
(0〜5%MeOH/DCM)によって精製した。MS(M+1)=279.3。
【0347】
調製16
中間体16:2−ホルミル−5−メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニルトリフルオロ
メタンスルホネートの合成
【0348】
【化67】
ステップ1:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド
中間体1(4.7g、16.62mmol)および中間体15(7.86g、28.3
mmol)の鈴木反応について一般的方法9−1に従って、表題化合物(3.5g、8.
78mmol、53%)を調製した。MS(M+1)=399.2。
【0349】
ステップ2:2−ホルミル−5−メトキシ−4−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)フェニルトリフルオロ
メタンスルホネート
100mLのフラスコ内で、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(6−(メチル(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベ
ンズアルデヒド(2.07g、5.19mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタ
ンスルホンイミド(3.71g、10.39mmol)を、N
2下でDCM(26.0m
L)に溶解した。TEA(2.90ml、20.78mmol)を添加し、不均一な混合
物を、完全な溶解が観察されるまで室温で数時間撹拌した。反応物を終夜撹拌し、次いで
最少量のDCMに溶かし、シリカゲルクロマトグラフィー(1〜20%MeOH/DCM
、5%MeOHで溶出、TEAで前処理したカラム)によって精製した。収集した画分を
濃縮し、高真空下に数日間置いて、表題化合物(2.3g、4.03mmol、収率78
%)を得た。MS(M+1)=399.2。
【0350】
調製17
中間体17:2−ホルミル−5−メトキシ−4−(6−((2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)フェニルトリフルオロメタン
スルホネートの合成
【0351】
【化68】
ステップ1:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(6−((2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド
中間体15(2.63g、9.45mmol)および中間体3(1.5g、5.56m
mol)の鈴木反応について一般的方法9−1に従って、表題化合物(3.5g、8.7
8mmol、53%)を調製した。MS(M+1)=386.5。
1H NMR (400MHz, クロ
ロホルム-d) δ 9.82 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.85 (d, J=9.35Hz, 1H), 6.92 (d, J=9.
09Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.76-5.90 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.24 (dd, J=4.04, 12.3
8Hz, 2H), 1.35 (m, 8H), 1.14-1.27 (s, 6H).
【0352】
ステップ2. 2−ホルミル−5−メトキシ−4−(6−((2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)フェニルトリフルオロメタ
ンスルホネート
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)ベンズアルデヒド(500mg、1.
297mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(927mg、
2.59mmol)を、N
2下でDCM(6486μl)に溶解した。トリエチルアミン
(723μl、5.19mmol)を添加し、不均一な混合物を、完全な溶解が観察され
るまで室温で数時間撹拌した。終夜撹拌した後、反応物を最少量のジクロロメタンに溶か
し、シリカゲルクロマトグラフィー(1〜20%MeOH/DCM、5%MeOHで溶出
、TEAで前処理したカラム)によって精製して、表題化合物(650mg、1.256
mmol、収率97%)を得た。MS(M+1)=518.1。
【0353】
一般的方法8−1:
MP−カーボネートフリーベース化のための代表的な手順
分取逆相HPLC精製からの生成物のトリフルオロ酢酸塩を、MeOHに溶解し、Me
OHで事前調整したPL−HCO
3 MP(登録商標)カートリッジ(Agilent
Technologies)上に装填する。次いで、カートリッジを過剰のMeOHでフ
ラッシュして、生成物を遊離塩基として得る。樹脂結合塩基であるMP−カーボネートは
、Biotageからも入手可能である(10グラムは部品番号800267)。MP−
カーボネートの化学名は、マクロ多孔質トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカー
ボネートである。
【0354】
鈴木反応のための一般的方法9−1
Pd
2(dba)
3およびSPhosを用いる鈴木カップリングのための代表的な手順
4:1 ジオキサン/水中の中間体1などのクロロピリダジン中間体(1.0当量)、
ボロン酸試薬(1.5〜2当量)、SPhos(0.2当量)、Pd
2(dba)
3(0
.05当量)およびK
3PO
4(3当量)の混合物(0.2M)を、油浴中100℃で1
8時間加熱した。混合物を真空濃縮し、粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1〜
30%MeOH/DCM、TEAで前処理したカラム)によって精製した。
【0355】
薗頭反応(Sonogashira reaction)のための一般的方法10−1
薗頭反応のための代表的な手順
中間体16または中間体17(1当量)を、乾燥アセトニトリル(5A MS)および
TEAに溶解した(0.1M、比:3:1)。アセチレン(4当量)、CuI(0.6当
量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(0.3当量)を添加した。容器をN
2でパージし
、室温で6時間撹拌した。混合物を真空濃縮した。粗残留物をジクロロメタンに溶かし、
シリカゲルクロマトグラフィー(1〜20%MeOH/DCM、10%MeOHで溶出、
TEAで前処理したカラム)によって精製し、さらに精製することなく次のステップにお
いて使用した。
【0356】
イソキノリン形成のための一般的方法11−1
アルデヒド環化のための代表的な手順
マイクロ波バイアル内で、薗頭反応からの生成物(1当量)およびNH
3(MeOH中
2M)(2〜5mL)を合わせ、マイクロ波中150℃で30分間加熱した。粗生成物を
濃縮し、最少量のMeOHで希釈し、分取HPLC(0.1%TFA/MeCN/H
2O
)によって精製するか、またはさらに精製することなく持ち込んだ。
【0357】
実施例14−1:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
)キノリン−7−オールの合成
【0358】
【化69】
実施例8−1、ステップ1〜4に記載の手順を用い、2−(テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)アセトアルデヒドおよび(2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシフェニ
ル)メタノールから開始して、6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)キノリン−7−オールを薄黄色固体として生成した。LC/MS保持時間
=0.48分。MS(M+1)=476.5。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm
8.71 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.31 (d, J=9.6Hz, 1H), 8.20 (d, J=2.0Hz, 1H
), 7.43 (s, 1H), 7.38 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.15-5.29 (m, 1H), 4.12 (d, J=11.1Hz, 2H
), 3.57-3.73 (m, 2H), 3.07 (m, 4H), 1.87-2.00 (m, 4H), 1.72-1.81 (m, 2H), 1.60-1
.71 (m, 2H), 1.45 (s, 6H), 1.29 (s, 6H).
【0359】
実施例15−1:3−クロロ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0360】
【化70】
実施例7−1、ステップ1〜2に記載の手順を用い、6−(6−メトキシキノリン−7
−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピ
リダジン−3−アミン(実施例6−1 ステップ3、50mg、0.123mmol)か
ら開始して、3−クロロ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール(6mg)を薄黄
色固体として得た。LC/MS保持時間=0.57分。MS(M+1)=426.2。
【0361】
実施例15−2:3−ブロモ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0362】
【化71】
実施例7−2、ステップ1〜2に記載の手順を用い、6−(6−メトキシキノリン−7
−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピ
リダジン−3−アミン(実施例6−1 ステップ3、200mg、0.493mmol)
から開始して、3−ブロモ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール(48mg)を
薄黄色固体として得た。LC/MS保持時間=0.60分。MS(M+1)=472.1
。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.71 (d, J=2.3Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.42 (d
, J=2.2Hz, 1H), 8.34 (d, J=9.9Hz, 1H), 7.40 (d, J=9.9Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 5.37
-5.17 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 1.75 (dd, J=36.1, 12.5Hz, 4H), 1.47 (s, 6H), 1.32 (
s, 6H).
【0363】
実施例15−3:3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0364】
【化72】
ステップ1. 7−ブロモ−6−メトキシ−3−メチルキノリン
Matsugi, M, et al, Tetrahedron Lett., 2000, 41, 8523の一般手順に従って、100
℃に加熱した6M HCl(25mL)およびトルエン(6mL)中の3−ブロモ−4−
メトキシアニリン(1.00g、4.95mmol)の溶液に、メタクロレイン(0.4
08mL、4.95mmol)を滴下添加した。加熱を2時間続けた。反応物を室温に冷
却し、相を分離した。水相を2M NaOHの添加によってpH12に塩基性化し、DC
M(5×)および酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥さ
せ、濃縮して、緑色残留物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中のEtOA
cの3〜40%勾配)により、より移動性のある表題化合物、7−ブロモ−6−メトキシ
−3−メチルキノリン(373mg)をオフホワイトの固体として得、TLC(9:1
DCM/EtOAc)R
f0.6、MS(M+1)=254.2、
1H NMR (400MHz, メタ
ノール-d
4) δ ppm 8.57 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.32 (s, 1H
), 4.01 (s, 3 H), 2.50 (s, 3 H)、より移動性のない異性体、5−ブロモ−6−メトキ
シ−3−メチルキノリン(245mg)を褐色固体として得た、TLC(9:1 DCM
/EtOAc)R
f0.6、MS(M+1)=254.2、
1H NMR (400MHz, メタノール
-d
4) δ ppm 8.63 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.35-8.43 (m, 1H), 8.03 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.6
6 (d, J=9.1Hz, 1H), 4.06 (s, 3H), 2.59 (s, 3H).
【0365】
ステップ2. (6−メトキシ−3−メチルキノリン−7−イル)ボロン酸
実施例6−2、ステップ2に記載の手順を用い、7−ブロモ−6−メトキシ−3−メチ
ルキノリン(373mg)から出発して、シリカゲルクロマトグラフィー(12gのシリ
カゲル、カラム容量の30倍量を超えるDCM中2〜30%MeOH)による粗生成物の
精製後に(6−メトキシ−3−メチルキノリン−7−イル)ボロン酸をオフホワイトの固
体(176mg)として得た。MS(M+1)=218.3。
1H NMR (400MHz, メタノー
ル-d
4) δ ppm 8.54 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 3
.95 (s, 3H), 2.52 (s, 3H).
【0366】
ステップ3. 6−(6−メトキシ−3−メチルキノリン−7−イル)−N−メチル−N
−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
実施例6−2、ステップ3に記載の手順を用い、(6−メトキシ−3−メチルキノリン
−7−イル)ボロン酸(172mg、0.79mmol)から出発して、6−(6−メト
キシ−3−メチルキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(144mg)を薄黄色固体として
得た。MS(M+1)=420.6。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.59 (d,
J=2.0Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.81 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.38 (s, 1H),
7.14 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.23 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.54
(s, 3H), 1.66-1.74 (m, 2H), 1.51-1.62 (m, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0367】
ステップ4. 3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール
6−(6−メトキシ−3−メチルキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(144mg、0
.34mmol)を、一般的方法2−2に記載のメトキシ脱保護条件に供した。粗製物質
をシリカゲルクロマトグラフィー(一般的方法4−1)に供して、3−メチル−7−(6
−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン
−3−イル)キノリン−6−オールを黄色固体(107mg)として得た。LC/MS保
持時間=0.49分、MS(M+1)=406.6。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 8.54 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.28 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.95 (br. s.
, 1H), 7.37 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 5.08-5.24 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.5
1 (s, 3H), 1.68-1.77 (m, 2H), 1.54-1.66 (m, 2H), 1.40 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0368】
実施例16−1:5−ブロモ−3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール
の合成
【0369】
【化73】
DCM(1mL)中の3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール(実施
例15−3、36mg、0.089mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1
9mg、0.11mmol)を添加した。1時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルで希釈
し、飽和重亜硫酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下
で濃縮した。粗製物質を、一般的方法4−1に従ってシリカゲルクロマトグラフィーによ
って精製して、5−ブロモ−3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−6−オール(
20mg)を黄色固体として得た。LC/MS保持時間=0.58分。MS(M+1)=
486.4。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.58 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.38 (s
, 1H), 8.34 (d, J=10.1Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.40 (d, J=10.1Hz,1H), 5.22 (m,1H),
3.07 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 1.73-1.82 (m, 2H), 1.60-1.72 (m, 2H), 1.46 (s, 6H),
1.30 (s, 6H).
【0370】
実施例17−1:6−ヒドロキシ−1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4(1
H)−オンの合成
【0371】
【化74】
ステップ1:6−メトキシ−1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4(1H)−
オン
6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4(1H)−オン(調製13、ステッ
プ3)(0.07g、0.17mmol)、ヨードメタン(0.05g、0.32mmo
l)およびKH(パラフィン中50重量%、0.02g、0.03mmol)を、乾燥窒
素下、乾燥THF(2.0mL)およびDMF(0.6mL)中室温で1時間撹拌した。
重炭酸ナトリウムの溶液を、反応混合物に添加した。水相を9:1 DCM/MeOH(
3×)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃
縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の2〜15% MeOH中
7Mアンモニア勾配)によって精製して、6−メトキシ−1−メチル−7−(6−(メチ
ル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イ
ル)キノリン−4(1H)−オンを褐色固体(90mg)として得た。MS(M+1)=
436.5。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.10 (s, 1H), 8.02 (d, J=7.4Hz, 1H
), 7.98 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.18 (d, J=9.7Hz, 1H), 6.33 (d, J=7.4Hz,
1H), 5.47-5.30 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 4.01 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 1.79 (d, J=13
.1Hz, 2H), 1.70 (t, J=12.9Hz, 2H), 1.47 (s, 6H), 1.32 (s, 6H).
【0372】
ステップ2:6−ヒドロキシ−1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4(1H)
−オン
BBr
3の溶液(DCM中1.0M、1.0mL、1.0mmol)を、DCM(2.
0mL)中の6−メトキシ−1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4(1H)−
オン(0.09g、0.20mmol)に添加し、反応物を5時間撹拌還流した。次いで
、反応混合物をMeOH(10mL)に滴下添加し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗製物質
を分取逆相HPLC(水中15〜40%アセトニトリル、5mM水酸化アンモニウムモデ
ィファイアー)によって精製し、生成物を含有する画分を真空濃縮した。得られた固体を
アセトニトリル/水(3/1mL)中に懸濁させ、次いで1M HCl水溶液(3当量)
を添加した。溶媒を真空濃縮して、6−ヒドロキシ−1−メチル−7−(6−(メチル(
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)
キノリン−4(1H)−オン塩酸塩を黄色固体(28mg)として得た。LC/MS保持
時間=0.43分。MS(M+1)=422.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ
8.80 (d, J=7.0Hz, 1H), 8.58 (d, J=10.2Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.06 (d, J=10.0Hz,
1H), 7.94 (s, 1H), 7.13 (d, J=6.7Hz, 1H), 5.02 (br.s, 1H), 4.43 (s, 3H), 3.26 (s
, 3H), 2.27-2.02 (m, 4H), 1.68 (s, 6H), 1.59 (s, 6H).
【0373】
実施例18−1:2,3−ジメチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オールの
合成
【0374】
【化75】
ステップ1:6−ブロモ−7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン
ビアセチル(0.51mL、5.85mmol)を、MeOH(45mL)中の4−ブ
ロモ−5−エトキシベンゼン−1,2−ジアミン(実施例13−1、ステップ1)(1.
04g、4.50mmol)および塩化アンモニウム(0.24g、4.50mmol)
に添加し、反応物を3時間撹拌還流した。シリカゲル(6g)を添加し、溶媒を真空で除
去した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の5〜40% 3:1 EtOAc
/EtOHの勾配)により、6−ブロモ−7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン
を橙色固体(1.04g)として得た。MS=281.2。
1H NMR (400MHz, メタノール
-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 4.28 (q, J=7.0Hz, 2H), 2.70 (s, 3H), 2.70 (s
, 3H), 1.55 (t, J=7.0Hz, 3H).
【0375】
ステップ2:(7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸
ビス(ピナコラト)ジボロン(0.50g、2.0mmol)、KOAc(0.29g
、3.0mmol)およびPdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(0.06g、0.0
7mmol)を、ジオキサン(5mL)中の6−ブロモ−7−エトキシ−2,3−ジメチ
ルキノキサリン(0.28g、0.99mmol)に添加した。混合物を窒素雰囲気下8
0℃で終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)(予め充填
した濾過漏斗)に通して濾過し、EtOAcで洗浄し、真空濃縮して、(7−エトキシ−
2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸を黒色固体として得た。MS(M+
1)=247.1。
【0376】
ステップ3:6−(7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)−N−メ
チル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−ア
ミン
(7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸(0.49g、
1.98mmol)、6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.85g、3.00mmol)および
Na
2CO
3(0.81g、3.9mmol)を、マイクロ波バイアルに添加した。次い
で、Pd(PPh
3)
4(0.23g、0.20mmol)を添加し、続いて1,4−ジ
オキサン(8.5mL)および水(1.4mL)を添加した。反応混合物を密封し、Bi
otage(登録商標)Initiatorマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱し
た。NaHCO
3の溶液を反応物に添加し、水相をDCM(3×)で抽出した。合わせた
有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(DCM中の1〜15% MeOH中7Mアンモニア勾配)によっ
て精製し、続いて逆相分取HPLC(水中5〜20%アセトニトリル、7.5%ギ酸モデ
ィファイアー)による第2の精製を行った。生成物を含有する画分を、SiliaBon
d Propylsulphonic Acid(登録商標)(4当量、溶離液としてア
セトニトリル、および物質をリリースするためのMeOH中2Nアンモニア溶液)を用い
るキャッチアンドリリースによってフリーベース化した。溶媒を真空濃縮して、6−(7
−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを黄色固体(0.
35g)として得た。MS(M+1)=449.5。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.23 (s, 1H), 7.93 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.20 (d, J=9.7Hz, 1H), 5.3
1 (t, J=12.6Hz, 1H), 4.32 (q, J=7.0Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.77 (s, 3H), 2.75 (s,
3H), 1.77 (dd, J=12.6, 3.5Hz, 2H), 1.64 (t, J=12.4Hz, 2H), 1.50 (t, J=7.0Hz, 3H
), 1.44 (s, 6H), 1.29 (s, 6H).
【0377】
ステップ4:2,3−ジメチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オール
BBr
3の溶液(DCM中1.0M、7.7mL、7.7mmol)を、DCM(7m
L)中の6−(7−エトキシ−2,3−ジメチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル
−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
(0.35g、0.77mmol)に添加した。反応混合物を40℃で終夜撹拌した。反
応混合物を0℃のMeOH(50mL)に添加し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗製物質を
、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の1〜15% MeOH中7Mアンモニア勾
配)によって精製した。生成物を含有する画分を真空濃縮し、得られた固体を4:1 ア
セトニトリル/水(15mL)に溶解した。1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶
媒を真空濃縮して、2,3−ジメチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オール
の塩酸塩を黄色固体(0.26g)として得た。LC/MS保持時間=0.53分。MS
(M+1)=421.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.52 (d, J=8.2Hz, 1H),
8.43 (s, 1H), 8.11 (br.s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.92 (残存水ピークにより一部不明確
, 1H), 3.25 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 2.36-1.95 (m, 4H), 1.66 (s, 6H)
, 1.58 (s, 6H).
【0378】
実施例18−2および18−3:2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−
オールおよび3−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オールの合成
【0379】
【化76】
ステップ1:6−ブロモ−7−エトキシ−2−メチルキノキサリンおよび7−ブロモ−6
−エトキシ−2−メチルキノキサリン
2−オキソプロパナール(8.26g、45.8mmol)を、THF(360mL)
中の4−ブロモ−5−エトキシベンゼン−1,2−ジアミン(実施例13−1 ステップ
1)(8.41g、36.4mmol)に滴下添加し、反応物を終夜撹拌した。溶媒を真
空で除去し、粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の25〜50% 3
:1 EtOAc/EtOHの勾配)によって精製して、6−ブロモ−7−エトキシ−2
−メチルキノキサリンおよび7−ブロモ−6−エトキシ−2−メチルキノキサリンの混合
物(2.04g)を得た。MS(M+1)=269.1。
1H NMR (400MHz, クロロホルム
-d): 位置異性体の1.7:1.0混合物 δ 8.67 (s)および8.60 (s) (1H), 8.30 (s)および8.2
6 (s) (1H), 7.36 (s)および7.35 (s) (1H), 4.26 (q, J=7.0Hz)および4.26 (q, J=7.0Hz
) (2H), 2.71 (s, 3H), 1.57 (t, J=6.9Hz)および1.54 (t, 7.0Hz) (3H).
【0380】
ステップ2:6−エトキシ−2−メチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン、(7−エトキシ−3−メチルキノキ
サリン−6−イル)ボロン酸、および7−エトキシ−2−メチル−6−(4,4,5,5
−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリンおよび(7−
エトキシ−2−メチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸
ジオキサン(75mL)中のビス(ピナコラト)ジボロン(4.85g、19.1mm
ol)、KOAc(2.25g、22.3mmol)、PdCl
2(dppf).CH
2
Cl
2(0.47g、0.08mmol)、6−ブロモ−7−エトキシ−2−メチルキノ
キサリンおよび7−ブロモ−6−エトキシ−2−メチルキノキサリン(2.04g、7.
64mmol)を、80℃で終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(
登録商標)(予め充填した濾過漏斗)に通して濾過し、EtOAcで洗浄し、真空濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の5〜30%MeOHの勾配)により、(
7−エトキシ−3−メチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸、(7−エトキシ−2−メ
チルキノキサリン−6−イル)ボロン酸と6−エトキシ−2−メチル−7−(4,4,5
,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン、7−エ
トキシ−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)キノキサリンとの2.1:1.0混合物を暗色油状物として得た。(M
+1)=233.3および315.3。
【0381】
ステップ3:6−(7−エトキシ−3−メチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル−
N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンお
よび6−(7−エトキシ−2−メチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
1:1 THF/水(64mL)中の、6−エトキシ−2−メチル−7−(4,4,5
,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン、(7−
エトキシ−3−メチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸、7−エトキシ−2−メチル−
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノ
キサリンおよび(7−エトキシ−2−メチルキノキサリン−6−イル)ボロン酸、6−ク
ロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダ
ジン−3−アミン(中間体1、2.52g、8.90mmol)、リン酸三カリウム水溶
液(0.5M、36mL、18mmol)、第二世代XPhosプレ触媒(0.21g、
0.27mmol)ならびにXPhos(0.12g、0.27mmol)の混合物を、
50℃で終夜撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、水で希釈した。水相を9:1 DCM
/MeOH(3×)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し
、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中の1〜15% MeOH
中7Mアンモニア勾配)により、6−(7−エトキシ−3−メチルキノキサリン−6−イ
ル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダ
ジン−3−アミンおよび6−(7−エトキシ−2−メチルキノキサリン−6−イル)−N
−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3
−アミン(2.60g)を位置異性体の2:1混合物として得た。MS(M+1)=43
5.5。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.75 (s)および8.68 (s) (1H), 8.27 (s)
および8.23 (s) (1H), 7.91 (d, J=9.7Hz)および7.90 (d, J=9.7Hz) (1H), 7.52 (s)およ
び7.46 (s) (1H), 7.20-7.10 (m, 1H), 5.27 (t, J=12.6Hz, 1H), 4.31 (q, J=7.0Hz)お
よび4.30 (q, J=6.9Hz) (2H), 3.02 (s)および2.93 (s) (3H), 2.75 (s)および2.74 (s)
(3H), 1.72 (dd, J=12.5, 3.5Hz)および1.68-1.50 (m) (4H), 1.48 (t, J=7.0Hz)および1
.48 (t, J=7.0Hz) (3H), 1.39 (s)および1.33 (s) (6H), 1.24 (s)および1.20 (s) (6H).
【0382】
ステップ4:2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オールおよび3−メ
チル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミ
ノ)ピリダジン−3−イル)キノキサリン−6−オール
BBr
3の溶液(DCM中1.0M、16mL、16mmol)を、DCM(16mL
)中の6−(7−エトキシ−2−メチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンおよび6
−(7−エトキシ−3−メチルキノキサリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(0.70g、1
.61mmol)に添加し、反応物を終夜撹拌還流した。次いで、混合物を0℃のMeO
H(50mL)に滴下添加し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗製物質を分取逆相HPLC(
水中15〜40%アセトニトリル、5mM水酸化アンモニウムモディファイアー)によっ
て精製し、位置異性体を分取SFC(AS−H 21×250mmカラム、CO
2中15
%MeOH 10mM NH
4OH)によって分離した。残留パラジウムを、一般的方法
6−1を用いて各々から捕捉した。2つ固体を別々に3:1 アセトニトリル/水(8m
L)中に懸濁させた。1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶媒を真空濃縮して、2
つの黄色固体、主位置異性体(56mg)および副位置異性体(19mg)を得た。NM
R構造決定の試みでは、2つの位置異性体を決定的に区別することはできなかった。
主位置異性体、18−3、LC/MS保持時間=0.49分。MS(M+1)=407.
2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.80 (s, 1H), 8.53 (d, J=9.9Hz, 1H), 8.43
(s, 1H), 8.08 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 5.00 (残存水ピークにより一部不明
確, 1H) 3.23 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 2.19-1.99 (m, 4H), 1.66 (s, 6H), 1.58 (s, 6H
).
副位置異性体、18−2、LC/MS保持時間=0.50分;MS(M+1)=407.
3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.86 (s, 1H), 8.54 (d, J=9.9Hz, 1H), 8.34
(s, 1H), 8.10 (d, J=9.9Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.97 (残存水ピークにより一部不明確
, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.77 (s, 3H), 2.23-1.98 (m, 4H), 1.66 (s, 6H), 1.58 (s, 6H)
.
【0383】
実施例19−1:4−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0384】
【化77】
MeOH(0.8mL)中の中間体12(19.5mg、0.046mmol)の混合
物に、NaOMe(メタノール中25重量%、0.084mL、0.37mmol)を添
加した。混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。追加分量のNaOMe(
メタノール中25重量%、0.08mL)を添加し、次いで混合物を130℃で2時間加
熱した。混合物を室温に冷却し、エーテル中1M HClの添加によって酸性化し、SC
X精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propylsulfonic
Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物を分取逆相HPLCによって
さらに精製して、表題化合物を白色固体(8mg)として得た。LC/MS保持時間=0
.39分。MS(M+1)=422.3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.50 (s, 1H), 8.
47 (d, J=5.6Hz, 1H), 8.14 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.24 (d, J=10.1Hz, 1H
), 6.74 (d, J=5.6Hz, 1H), 5.07 (t, J=12.1Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 2.94 (s, 3H), 1.
58-1.70 (m, 2H), 1.46-1.58 (m, 2H), 1.32 (s, 6H), 1.16 (s, 6H).
【0385】
実施例20−1:4−(アゼチジン−1−イル)−2−メチル−6−(6−(メチル(2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キ
ノリン−7−オールの合成
【0386】
【化78】
NMP(0.8mL)中の中間体11(31mg、0.070mmol)の混合物に、
アゼチジン(0.047mL、0.70mmol)を添加した。混合物をマイクロ波照射
下130℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、エーテル中1M HClの添加に
よって酸性化し、SCX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Prop
ylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物を分取
逆相HPLCによってさらに精製して、4−(アゼチジン−1−イル)−2−メチル−6
−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリ
ダジン−3−イル)キノリン−7−オールを薄黄色固体(16mg)として得た。LC/
MS保持時間=0.48分。MS(M+1)=461.3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ
8.17 (s, 1H), 8.11 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.14 (d, J=9.6Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.81 (
s, 1H), 5.22 (t, J=12.4Hz, 1H), 4.62 (t, J=7.6Hz, 4H), 2.99 (s, 3H), 2.56 (dt, J
=15.5, 7.6Hz, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.66-1.75 (m, 2H), 1.54-1.66 (m, 2H), 1.40 (s,
6H), 1.25 (s, 6H).
【0387】
実施例20−2:7−ヒドロキシ−2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−4−カ
ルボニトリルの合成
【0388】
【化79】
NMP(1mL)中の中間体11(40mg、0.091mmol)、シアン化亜鉛(
21mg、0.18mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(11mg、9.1μmol)の混合物を排気し、N
2(4×)で充填し、マイク
ロ波照射下150℃で1.5時間加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)に通
して濾過し、MeOHで洗浄し、濃縮し、SCX精製(一般的方法3−1、1gのSil
iaBond Propylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に
供した。粗生成物を分取逆相HPLCによって精製して、7−ヒドロキシ−2−メチル−
6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピ
リダジン−3−イル)キノリン−4−カルボニトリルを黄色固体(22mg)として得た
。LC/MS保持時間=0.54分。MS(M+1)=431.3。
1H NMR (メタノール
-d
4) δ 8.37 (s, 1H), 8.24 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (d
, J=9.6Hz, 1H), 5.23 (t, J=11.9Hz, 1H), 3.05 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 1.70-1.81 (m
, 2H), 1.58-1.69 (m, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.27 (s, 6H).
【0389】
実施例20−3:4−シクロプロピル−2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7
−オールの合成
【0390】
【化80】
ステップ1:6−(4−シクロプロピル−7−メトキシ−2−メチルキノリン−6−イル
)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジ
ン−3−アミン
トルエン(1mL)および水(0.1mL)中の6−(4−クロロ−7−メトキシ−2
−メチルキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(調製11 ステップ5、48mg、0.1
1mmol)、シクロプロピルトリフルオロホウ酸塩(24mg、0.16mmol)、
n−ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(5mg、0.013mmol)および炭酸
セシウム(103mg、0.32mmol)の混合物を含有するフラスコを排気し、N
2
(4×)で充填し、100℃で7時間加熱した。反応混合物を濃縮し、エーテル中1M
HClの添加によって酸性化した。SCX精製(一般的方法3−1、2gのSiliaB
ond Propylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)により、
粗生成物を薄褐色固体(50mg、純度93%)として得た。
【0391】
ステップ2:4−シクロプロピル−2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オ
ール
6−(4−シクロプロピル−7−メトキシ−2−メチルキノリン−6−イル)−N−メ
チル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−ア
ミン(50mg、0.10mmol)を、BBr
3を用いる一般的方法2−3に記載のメ
トキシ脱保護条件に供した。分取逆相HPLC精製により、4−シクロプロピル−2−メ
チル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミ
ノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールをベージュ色の固体(28mg)とし
て得た。LC/MS保持時間=0.46分。MS(M+1)=446.3。
1H NMR (メタ
ノール-d
4) δ 8.70 (s, 1H), 8.29 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.32 (d, J=9.6H
z, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.17 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.53-2
.65 (m, 1H), 1.67-1.80 (m, 2H), 1.54-1.67 (m, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.26 (s, 6H), 1
.21-1.24 (m, 2H), 0.88-0.95 (m, 2H).
【0392】
実施例20−4:4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−メチル−6
−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリ
ダジン−3−イル)キノリン−7−オールの合成
【0393】
【化81】
1,4−ジオキサン(0.8mL)中の中間体11(27mg、0.061mmol)
、3,6ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステル(38.7mg、0
.18mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7mg、
6μmol)およびNaHCO
3(1M水溶液、0.18ml、0.18mmol)の混
合物を排気し、N
2(4×)で充填し、マイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。反
応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、MeOHで洗浄し、濃縮し、SC
X精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propylsulfonic
Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(一般的方法4−1)によってさらに精製して、4−(3,6−ジヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)−2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オールを黄色固体
(27mg)として得た。LC/MS保持時間=0.43分。MS(M+1)=488.
3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.36 (s, 1H), 8.12 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.38 (s, 1H)
, 7.30 (d, J=10.1Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.01 (t, J=1.5Hz, 1H), 5.14 (t, J=12.1Hz
, 1H), 4.41 (q, J=2.5Hz, 2H), 4.04 (t, J=5.3Hz, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.65 (s, 3H),
2.56 (dd, J=4.5, 2.5Hz, 2H), 1.67-1.74 (m, 2H), 1.52-1.64 (m, 2H), 1.39 (s, 6H)
, 1.20-1.27 (m, 6H).
【0394】
実施例20−5:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラ
ン−4−イル)キノリン−7−オールギ酸塩の合成
【0395】
【化82】
メタノール(10mL)中の実施例20−4(14mg、0.029mmol)、Pd
−C(3mg、炭素上10重量%、3μmol)、Pd(OH)
2(2.0mg、炭素上
20重量%、3μmol)および1滴の濃HCl水溶液の混合物を排気し、H
2(4×)
で充填し、H
2(50psi)下、Parrシェーカー水素化装置上において室温で終夜
振とうした。反応混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、MeOHで洗浄し
、濃縮し、SCX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propyls
ulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物を分取逆相H
PLCによってさらに精製して、2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(テトラヒド
ロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−7−オールギ酸塩を黄色固体(6mg)として
得た。LC/MS保持時間=0.42分。MS(M+1)=490.4。
1H NMR (メタノ
ール-d
4) δ 8.42 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.23 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.2
5 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 5.40 (p, J=8.0Hz, 1H), 4.07-3.97 (m, 2H), 3.68
(m, 3H), 2.97 (s, 3H), 2.57 (s, 3H), 1.94-1.75 (m, 8H), 1.57 (s, 6H), 1.42 (s,
6H).
【0396】
実施例20−6:2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(オキセタン−3−イル)キ
ノリン−7−オールの合成
【0397】
【化83】
DMSO(0.5mL)中の中間体11(46mg、0.11mmol)、3−ヨード
オキセタン(27mg、0.15mmol)、FeSO
4.7H
2O(10mg、0.0
34mmol)およびH
2SO
4(0.024mL、0.45mmol、約1滴)の混合
物に、H
2O
2(30%水溶液、0.035mL、0.34mmol)を室温で添加した
。30分後、追加分量のFeSO
4.7H
2O(9.5mg、0.034mmol)を添
加し、混合物を室温で40分間撹拌した。さらなるFeSO
4.7H
2O(9.5mg、
0.034mmol)およびH
2O
2(30%水溶液、0.035mL、0.34mmo
l)を添加し、混合物を室温で60分間撹拌し、Na
2S
2O
3(0.5mL、20%水
溶液)で処理し、SCX精製(一般的方法3−1、2gのSiliaBond Prop
ylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に供した。粗生成物を分取
逆相HPLCによってさらに精製して、2−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−4−(オキ
セタン−3−イル)キノリン−7−オール(5mg)を黄色固体として得た。MS(M+
1)=462.3。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.22 (d, J=10.1Hz, 1H), 8.05 (s, 1H)
, 7.39 (s, 1H), 7.26-7.35 (m, 2H), 5.29 (dd, J=8.1, 5.6Hz, 2H), 5.08 (q, J=7.9,
1H), 4.97 (dd, J=7.1, 5.7Hz, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.71 (dd, J=12.6,
3.6Hz, 2H), 1.59 (t, J=12.4Hz, 2H), 1.40 (s, 6H), 1.24 (s, 6H).
【0398】
実施例21−1:4−(ジメチルアミノ)−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−7−オール
二ギ酸塩の合成
【0399】
【化84】
NMP(1mL)中の中間体12(45mg、0.094mmol)の混合物に、ジメ
チルアミン(THF中2M、0.25mL、0.50mmol)を添加した。混合物をマ
イクロ波照射下140℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、エーテル中1M
HClの添加によって酸性化し、SCX精製(一般的方法3−1、1gのSiliaB
ond Propylsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)に供した
。粗生成物を分取逆相HPLCによってさらに精製して、4−(ジメチルアミノ)−6−
(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダ
ジン−3−イル)キノリン−7−オール二ギ酸塩を薄黄色固体(25mg)として得た。
LC/MS保持時間=0.43分。MS(M+1)=435.3。
1H NMR (メタノール-d
4) 8.71 (s, 1H), 8.46 (s, 2H), 8.28 (d, J=9.9Hz, 1H), 8.21 (d, J=7.1Hz, 1H), 7.3
9 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.82 (d, J=7.1Hz, 1H), 5.49 (tt, J=11.0, 5.0Hz
, 1H), 3.54 (s, 6H), 3.08 (s, 3H), 2.05-1.93 (m, 5H), 1.66 (s, 6H), 1.52 (s, 6H)
.
【0400】
実施例22−1:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−4(1H)−オン
の合成
【0401】
【化85】
ステップ1:2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシ安息香酸
DCM(10mL)およびDMF(3mL)中の4−メトキシアントラニル酸(0.6
7g、4.0mmol)の混合物に、NBS(0.71g、4.0mmol)を0℃で添
加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(
5〜100%EtOAc/ヘプタン)に供して、2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシ
安息香酸をベージュ色の固体(1.30g、1当量のスクシンアミドを含有)として得た
。MS(M−1)=244.3/246.3。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 7.76 (s, 1H), 6.42
(s, 1H), 3.79 (s, 3H).この物質をさらに精製することなく使用した。
【0402】
ステップ2:6−ブロモ−7−メトキシキナゾリン−4(1H)−オン
EtOH(15mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシ安息香酸(1.25
g、3.6mmol)およびホルムイミドアミドアセテート(0.75g、7.2mmo
l)の混合物を、24時間還流させた。混合物を室温に冷却し、固体を濾過し、水で洗浄
し、乾燥させて、6−ブロモ−7−メトキシキナゾリン−4(1H)−オンを白色固体(
0.858g)として得た。MS(M+1)=255.0/257.0。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 12.30 (br. s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0403】
ステップ3:7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)キナゾリン−4(1H)−オン
1,4−ジオキサン(6mL)およびDMF(1mL)中の6−ブロモ−7−メトキシ
キナゾリン−4(1H)−オン(385mg、1.51mmol)、dppf(84mg
、0.15mmol)、PdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(123mg、0.15
mmol)およびKOAc(899mg、9.1mmol)の混合物を排気し、窒素(4
×)で再充填し、次いで90℃で45分間加熱した。次いで、ビス(ピナコラト)ジボロ
ン(1.15g、4.5mmol)を添加し、混合物を100℃で21時間加熱した。反
応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜
20%MeOH)の後、7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4(1H)−オン(305mg、純度約
61%)を褐色固体として得た。MS(M+1)=303.1。
【0404】
ステップ4:7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−4(1H)−オン
7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
−2−イル)キナゾリン−4(1H)−オン(305mg、純度約61%、0.62mm
ol)、6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1、145mg、0.51mmol)、Pd(
PPh
3)
4(47mg、0.041mmol)、Na
2CO
3水溶液(2.0M、0.
64mL、1.3mmol)および1,4−ジオキサン(2.4mL)を、マイクロ波容
器内で合わせた。容器を排気し、窒素(4×)で再充填し、マイクロ波照射により110
℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、1,4−ジオキサン中4M HClでpH
2に酸性化した。SCX精製(一般的方法3−1)、続いてシリカゲルクロマトグラフィ
ー(DCM中0〜20%MeOH)により、7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾ
リン−4(1H)−オン(137mg)を薄褐色固体として得た。MS(M+1)=42
3.1。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.47 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.81 (d, J=9.6Hz,
1H), 7.29 (s, 1H), 7.15 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.25 (t, J=12.4Hz, 1H), 4.02 (s, 3H),
3.03 (s, 3H), 1.72 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.26 (s, 6H).
【0405】
ステップ5:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−4(1H)−オン
7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−4(1H)−オン(32mg、0.
076mmol)を、三臭化ホウ素(DCM中1.0M溶液、0.38mL、0.38m
mol)を用いる一般的方法2−3に記載のメトキシ脱保護条件に供した。SCX精製(
一般的方法3−1、1gのSiliaBond Propylsulfonic Aci
d(登録商標)カートリッジ)、続いて分取逆相HPLCにより、7−ヒドロキシ−6−
(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダ
ジン−3−イル)キナゾリン−4(1H)−オンを白色固体(10mg)として得た。L
C/MS保持時間=0.45分。MS(M+1)=409.2。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ 8.63 (s, 1H), 8.22 (d, J=9.6Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.37 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.
12 (s, 1H), 5.19 (t, J=12.0Hz, 1H), 3.03 (s, 3H), 1.71-1.81 (m, 2H), 1.59-1.71 (
m, 2H), 1.44 (s, 6H), 1.29 (s, 6H).
【0406】
実施例23−1:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−7−オールの合成
【0407】
【化86】
ステップ1:2−アミノ−4−メトキシベンズアルデヒド
DCM(30mL)中の2−アミノ−4−メトキシベンジルアルコール(2g、13.
1mmol)の懸濁液に、MnO
2(6.81g、78mmol)を室温で添加した。終
夜撹拌した後、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、DCMですすぎ、濃
縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜50%EtOAc/ヘプタン)によって精製
して、2−アミノ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.99g)を黄色固体として得た
。MS(M+1)=152.2。
1H NMR (クロロホルム-d) δ9.74 (s, 1H), 7.40 (d, J
=8.6Hz, 1H), 6.35 (dd, J=8.7, 2.4Hz, 1H), 6.23 (s, 2H), 6.09 (d, J=2.3Hz, 1H), 3
.84 (d, J=4.1Hz, 3H).
【0408】
ステップ2:2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド
THF(20mL)中の2−アミノ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.99g、6
.6mmol)の溶液に、NBS(1.17g、6.6mmol)を0℃で添加した。混
合物を室温で3時間撹拌し、次いでNa
2S
2O
3(5mL、20%水溶液)でクエンチ
した。5分間撹拌した後、混合物をNaHCO
3水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した
。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮し、シリ
カゲルクロマトグラフィー(5〜50%EtOAc/ヘプタン)に供して、2−アミノ−
5−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.79g)を黄色固体として得た。MS
(M+1)=230.1/232.1。
1H NMR (クロロホルム-d) δ 9.59 (s, 1H), 7.5
2 (s, 1H), 6.21 (s, 2H), 6.03 (s, 1H), 3.83 (s, 3H).
【0409】
ステップ3:6−ブロモ−7−メトキシキナゾリン
EtOH(10mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド(
350mg、1.52mmol)およびホルムイミドアミドアセテート(238mg、2
.28mmol)の混合物を、16時間還流させた。混合物を室温に冷却し、濃縮した。
残留物をNaHCO
3水溶液で塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をN
a
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜30%EtO
Ac/ヘプタン)に供して、6−ブロモ−7−メトキシキナゾリン(253mg)を黄色
固体として得た。MS(M+1)=239.0/241.0。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ 9.28 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 4.11 (s, 3H).
【0410】
ステップ4:7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)キナゾリン
6−ブロモ−7−メトキシキナゾリン(253mg、0.95mmol)、dppf(
53mg、0.095mmol)、PdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(78mg、
0.095mmol)およびKOAc(561mg、5.7mmol)の混合物に、1,
4−ジオキサン(5mL)を添加した。反応混合物を排気し、窒素(4×)で再充填し、
次いで90℃で30分間加熱した。次いで、ビス(ピナコラト)ジボロン(726mg、
2.9mmol)を添加し、混合物を90℃で16時間加熱した。さらなるビス(ピナコ
ラト)ジボロン(242mg、0.95mmol)、dppf(26.4mg、0.04
8mmol)およびPdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(39mg、0.048mm
ol)を添加し、混合物を95℃で23時間加熱した。混合物を室温に冷却し、Celi
te(登録商標)に通して濾過し、9:1 MeOH/DCMで洗浄した。濾液を真空濃
縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜20%MeOH)の後、7−メト
キシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル
)キナゾリン(180mg、純度約67%)を褐色固体として得た。MS(M+1)=2
87.2。
【0411】
ステップ5:6−(7−メトキシキナゾリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
鈴木カップリングについての実施例20−6 ステップ4と同じ方法を用いて、7−メ
トキシ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イ
ル)キナゾリン(180mg、純度約67%、0.42mmol)を、6−クロロ−N−
メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−
アミン(中間体1、100mg、0.35mmol)とカップリングさせた。粗生成物を
、SCX精製(一般的方法3−1)、続いて一般的方法4−1に記載のシリカゲルクロマ
トグラフィーによって精製して、6−(7−メトキシキナゾリン−6−イル)−N−メチ
ル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミ
ン(28.9mg)を薄褐色固体として得た。MS(M+1)=407.3。
1H NMR (メ
タノール-d
4) δ 9.41 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.82 (d, J=9.6Hz, 1H),
7.47 (s, 1H), 7.12 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.24 (t, J=12.1Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.00
(s, 3H), 1.62-1.73 (m, 2H), 1.48-1.60 (m, 2H), 1.36 (s, 6H), 1.17-1.26 (m, 6H).
【0412】
ステップ6:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−7−オール
6−(7−メトキシキナゾリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(28mg、0.069mm
ol)を、三臭化ホウ素(DCM中1.0M溶液、0.41mL、0.41mmol)を
用いる一般的方法2−3に記載のメトキシ脱保護条件に供した。SCX精製(一般的方法
3−1、1gのSiliaBond Propylsulfonic Acid(登録商
標)カートリッジ)、続いて分取逆相HPLCにより、6−(6−(メチル(2,2,6
,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン
−7−オールを黄色固体(16mg)として得た。LC/MS保持時間=0.46分。M
S(M+1)=393.2。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 9.20 (s, 1H), 8.91 (s, 1H),
8.40 (s, 1H), 8.25 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.29 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 5.18-5
.36 (m, 1H), 3.03 (s, 3H), 1.75-1.83 (m, 2H), 1.64-1.74 (m, 2H), 1.46 (s, 6H), 1
.31 (s, 6H).
【0413】
実施例24−1:7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒド
ロキノリン−2(1H)−オンの合成
【0414】
【化87】
ステップ1:6−ブロモ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オ
ン
DMF(3mL)中の7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン
(590mg、3.5mmol)の溶液に、NBS(655mg、3.7mmol)を、
30分間にわたって3回に分けて0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いでN
a
2S
2O
3(5mL、20%水溶液)でクエンチした。5分間撹拌した後、混合物をN
aHCO
3水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗
浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜50
%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、6−ブロモ−7−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロキノリン−2(1H)−オン(0.82g)を黄色固体として得た。MS(M+1
)=241.9/243.9。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 7.24 (s, 1H), 6.47 (s, 1H)
, 2.84 (t, J=7.6Hz, 2H), 2.47-2.56 (m, 2H).
【0415】
ステップ2:6−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−2(
1H)−オン
DMF(3mL)中の6−ブロモ−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(
1H)−オン(650mg、2.7mmol)の溶液に、K
2CO
3(557mg、4.
0mmol)を室温で添加した。5分後、MeI(0.185ml、2.9mmol)を
添加し、混合物を終夜撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出し
た。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生
成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィー精製(5〜50%EtOAc/ヘプタン)の
後、6−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−
オン(174mg)および6−ブロモ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(
1H)−オン(396mg)を得た。それぞれ、MS(M+1)=269.9/271.
9および255.9/257.9。
【0416】
ステップ3:7−メトキシ−1−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン
6−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オ
ン(170mg、0.63mmol)、dppf(34.9mg、0.063mmol)
、PdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(51.4mg、0.063mmol)および
KOAc(371mg、3.78mmol)の混合物に、1,4−ジオキサン(2mL)
を添加した。反応混合物を排気し、窒素(4×)で再充填し、次いで90℃で20分間加
熱した。次いで、ビス(ピナコラト)ジボロン(479mg、1.89mmol)を添加
し、混合物を98℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Celite(登
録商標)に通して濾過し、9:1 MeOH/DCMで洗浄した。濾液を真空濃縮した。
シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)の後、7−メトキシ−1
−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−
イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(500mg、純度約38%)を
褐色固体として得た。MS(M+1)=318.4。
【0417】
ステップ4:7−メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノ
リン−2(1H)−オン
鈴木カップリングについての実施例20−6 ステップ4と同じ方法を用いて、7−メ
トキシ−1−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(470mg、純度約
38%、0.56mmol)を、6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1、110mg、0.
39mmol)とカップリングさせた。粗生成物を、SCX精製(一般的方法3−1)、
続いて一般的方法4−1に記載のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7−
メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)
−オン(92mg)を白色固体として得た。MS(M+1)=438.2。
1H NMR (メタ
ノール-d
4) δ 7.84 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.16 (d, J=9.6Hz, 1H), 6.85 (
s, 1H), 5.42-5.55 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.92 (t, J=
7.3Hz, 2H), 2.60-2.70 (m, 2H), 1.90-2.02 (m, 4H), 1.64 (s, 6H), 1.52 (s, 6H).
【0418】
ステップ5:7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキ
ノリン−2(1H)−オン
7−メトキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(
1H)−オン(91mg、0.21mmol)を、三臭化ホウ素(DCM中1.0M溶液
、1.04mL、1.04mmol)を用いる一般的方法2−3に記載のメトキシ脱保護
条件に供した。SCX精製(一般的方法3−1、2gのSiliaBond Propy
lsulfonic Acid(登録商標)カートリッジ)、続いて分取逆相HPLCに
より、7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン
−2(1H)−オンを黄色固体(69mg)として得た。LC/MS保持時間=0.51
分。MS(M+1)=424.4。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 8.04 (d, J=9.6Hz, 1H),
7.57 (s, 1H), 7.28 (d, J=9.6Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 5.03 (t, J=12.4Hz, 1H), 3.34
(s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.90 (t, J=7.1Hz, 2H), 2.63 (t, J=7.1Hz, 2H), 1.63-1.72
(m, 2H), 1.50-1.61 (m, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.22 (s, 6H).
【0419】
実施例25−1:7−ヒドロキシ−1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−3,4−ジヒド
ロキノリン−2(1H)−オンの合成
【0420】
【化88】
ステップ1:N−(4−ブロモ−2−ホルミル−5−メトキシフェニル)アセトアミド
DCM(30mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド(1
.1g、4.2mmol)の混合物に、ピリジン(1.68mL、20.8mmol)を
室温で添加した。混合物を0℃に冷却し、塩化アセチル(1.48mL、20.8mmo
l)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、水でクエンチし、DCM(3×)で抽出し
た。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た。シリカ
ゲルクロマトグラフィー(5〜50%EtOAc/ヘプタン)により、N−(4−ブロモ
−2−ホルミル−5−メトキシフェニル)アセトアミド(498mg)を得た。MS(M
+1)=271.9/273.9。
1H NMR (クロロホルム-d) δ 11.37 (s, 1H), 9.73 (
s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 2.28 (s, 3H).
【0421】
ステップ2:6−ブロモ−7−メトキシ−2−メチルキナゾリン
N−(4−ブロモ−2−ホルミル−5−メトキシフェニル)アセトアミド(138mg
、0.41mmol)およびアンモニア(2.0Mメタノール溶液、4.1mL、8.1
mmol)の混合物を、22ゲージ針で通気孔を設けた密封バイアル内で、75℃で4時
間加熱した。混合物を室温に冷却し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜60
%EtOAc/ヘプタン)に供して、6−ブロモ−7−メトキシ−2−メチルキナゾリン
(103mg)を黄色固体として得た。MS(M+1)=252.9/254.9。
1H N
MR (クロロホルム-d) δ 9.04 (s, 1H), 8.02 (d, J=3.1Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 3.99 (
d, J=3.2Hz, 3H), 2.78 (s, 3H).
【0422】
ステップ3:7−メトキシ−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン
6−ブロモ−7−メトキシ−2−メチルキナゾリン(103mg、0.41mmol)
、dppf(23mg、0.041mmol)、PdCl
2(dppf).CH
2Cl
2
(33mg、0.041mmol)およびKOAc(240mg、2.44mmol)の
混合物に、1,4−ジオキサン(2.5mL)を添加した。反応混合物を排気し、窒素(
4×)で再充填し、次いで90℃で20分間加熱した。次いで、ビス(ピナコラト)ジボ
ロン(310mg、1.22mmol)を添加し、混合物を98℃で16時間加熱した。
さらなるビス(ピナコラト)ジボロン(207mg、0.81mmol)、dppf(2
3mg、0.041mmol)およびPdCl
2(dppf).CH
2Cl
2(33mg
、0.041mmol)を添加し、混合物を98℃で16時間加熱した。反応混合物を室
温に冷却し、Celite(登録商標)に通して濾過し、9:1 MeOH/DCMで洗
浄した。濾液を真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜10%Me
OH)の後、7−メトキシ−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン(157mg、純度約72%)を褐色固
体として得た。MS(M+1)=301.0。
【0423】
ステップ4:6−(7−メトキシ−2−メチルキナゾリン−6−イル)−N−メチル−N
−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
鈴木カップリングについての実施例20−6 ステップ4と同じ方法を用いて、7−メ
トキシ−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル)キナゾリン(180mg、純度約72%、0.37mmol)を、6−
クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリ
ダジン−3−アミン(中間体1、80mg、0.283mmol)とカップリングさせた
。粗生成物を、SCX精製(一般的方法3−1)、続いて一般的方法4−1に記載のシリ
カゲルクロマトグラフィーによって精製して、6−(7−メトキシ−2−メチルキナゾリ
ン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)ピリダジン−3−アミン(90mg)を黄色固体として得た。MS(M+1)=42
1.1。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 9.34 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.82 (d, J=9.6Hz,
1H), 7.40 (s, 1H), 7.15 (d, J=9.6Hz, 1H), 5.25 (t, J=12.9Hz, 1H), 4.06 (s, 3H),
3.01 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 1.70 (dd, J=12.5, 3.6Hz, 2H), 1.58 (t, J=12.4Hz, 2H)
, 1.38 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0424】
ステップ5:6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−7−オール
6−(7−メトキシ−2−メチルキナゾリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(92mg、0
.21mmol)を、チオフェノール(0.028mL、0.27mmol)を用いる一
般的方法2−4に記載のメトキシ脱保護条件に供した。SCX精製(一般的方法3−1、
2gのSiliaBond Propylsulfonic Acid(登録商標)カー
トリッジ)、続いて分取逆相HPLCにより、6−(6−(メチル(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−7−オ
ールを黄色固体(27mg)として得た。LC/MS保持時間=0.47分。MS(M+
1)=407.2。
1H NMR (メタノール-d
4) δ 9.17 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.25 (d,
J=9.7Hz, 1H), 7.32 (d, J=9.8Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 5.25 (t, J=13.1Hz, 1H), 3.03
(s, 3H), 2.74 (s, 3H), 1.79 (dd, J=12.9, 3.7Hz, 2H), 1.69 (t, J=12.5Hz, 2H), 1.
47 (s, 6H), 1.32 (s, 6H).
【0425】
実施例26−1:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニト
リルの合成
【0426】
【化89】
ステップ1:6−ブロモ−7−メトキシイソキノリン2−オキシド
DCM(2.1mL)中の6−ブロモ−7−メトキシイソキノリン(実施例3−7に記
載されている通りに調製した)(100mg、0.42mmol)を含有する50mLの
丸底フラスコに、メチルトリオキソレニウム(MTO、4.2mg、0.02mmol)
を添加した。混合物を0℃に冷却し、50%の過酸化水素水(57mg、0.84mmo
l)を滴下添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、5〜10mgの二
酸化マンガンを添加し、反応物を2時間撹拌し、次いでceliteに通して濾過した。
濾液を真空濃縮して、6−ブロモ−7−メトキシイソキノリン2−オキシド(213mg
)を得た。MS(M+1)=256.3
【0427】
ステップ2:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル
6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリルの合成(実施
例3−7に記載されている)に従って、6−ブロモ−7−メトキシイソキノリン2−オキ
シドから、7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリルを
調製した。LC/MS保持時間=0.54、MS(M+1)=417.2
1H NMR (400MHz
, メタノール-d
4) δ 8.44 (d, J= 5.4Hz, 2H), 8.25 (d, J= 9.9Hz, 1H), 8.00 (d, J=
5.5Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.25 (d, J= 9.9Hz, 1H), 5.34-5.04 (m, 1H), 3.06 (s, 3H
), 1.78 (dd, J= 12.7, 3.5Hz, 2H), 1.58 (t, J= 12.5Hz, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.27 (s
, 6H).
【0428】
実施例26−2:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリル
の合成
【0429】
【化90】
実施例26−1の合成に従って、6−クロロ−7−メトキシキノリンから、7−ヒドロ
キシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミ
ノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリルを調製した。LC/MS保持
時間=0.51。MS(M+1)=417.2
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1
H), 8.54 (dd, J= 8.5, 0.8Hz, 1H), 8.33 (d, J= 9.9Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8.3Hz, 1H)
, 7.51-7.37 (m, 2H), 5.21-4.94 (m, 1H), 2.99 (s, 3H), 1.68-1.42 (m, 4H), 1.30 (s
, 6H), 1.14 (s, 6H).
【0430】
実施例26−3:6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリル
の合成
【0431】
【化91】
実施例26−1の合成に従って、7−ブロモ−6−メトキシキノリンから、6−ヒドロ
キシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミ
ノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリルを調製した。LC/MS保持
時間=0.54。MS(M+1)=417.2
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 1
H), 8.50 (d, J= 9.9Hz, 1H), 8.41 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.90 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.48
-7.39 (m, 2H), 5.26-4.78 (m, 1H), 3.00 (s, 3H), 1.66-1.41 (m, 5H), 1.29 (s, 6H),
1.12 (s, 6H).
【0432】
実施例26−4:6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボキサ
ミドの合成
【0433】
【化92】
ステップ1:6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボキサミド
6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル(87mg、
0.202mmol)、水酸化カリウム(10%水溶液、0.15mL、0.263mm
ol)および過酸化水素(33%水溶液、0.08mL、0.909mmol)の混合物
を、40℃で1時間加熱した。SCX精製(一般的方法3−1)により、6−メトキシ−
7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピ
リダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボキサミド(91mg)を得た。MS(M
+1)=449.5
【0434】
ステップ2:6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボキサミド
6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボキサミドを、一般的方
法2−1に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法8−1によるフリーベース化に
供して、表題化合物(10.9mg)を得た。LC/MS保持時間=0.43。MS(M
+1)=435.2
1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.90 (br. s., 1H), 8.04-
8.20 (m, 2H), 7.48 (d, J=6.02Hz, 1H), 7.29-7.44 (m, 1H), 7.18 (d, J=9.54Hz, 1H),
7.00 (s, 1H), 5.06-5.35 (m, 1H), 3.02 (s, 3H), 1.65-1.76 (m, 2H), 1.49-1.62 (m,
2H), 1.39 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0435】
実施例26−5:7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキサミド
の合成
【0436】
【化93】
7−ヒドロキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキサミドを、一般的方法
2−1を用いる7−メトキシ−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリル(実
施例26−2)のメトキシ脱保護からの副産物として単離した。LC/MS保持時間=0
.48。MS(M+1)=435.3
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (s, 1H), 8.45
(d, J= 8.4Hz, 1H), 8.35 (d, J= 9.9Hz, 1H), 8.24 (d, J= 2.9Hz, 1H), 7.96 (d, J=
8.4Hz, 1H), 7.71 (d, J= 2.8Hz, 1H), 7.50-7.38 (m, 2H), 5.31-4.88 (m, 1H), 2.99 (
s, 3H), 1.57 (s, 4H), 1.30 (s, 6H), 1.14 (s, 6H).
【0437】
実施例26−6:6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキサミド
の合成
【0438】
【化94】
6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキサミドを、一般的方法
2−1を用いる6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリル(実
施例26−3)のメトキシ脱保護からの副産物として単離した。LC/MS保持時間=0
.52。MS(M+1)=435.3
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H)
, 8.28 (d, J= 9.9Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.14 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.
28 (d, J= 9.8Hz, 1H), 5.22 (m, 1H), 3.06 (s, 3H), 1.80 (dd, J= 12.8, 3.4Hz, 2H),
1.63 (t, J= 12.0Hz, 2H), 1.45 (s, 6H), 1.29 (s, 6H).
【0439】
実施例26−7:メチル6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキ
シレートの合成
【0440】
【化95】
メチル6−ヒドロキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボキシレートを、一
般的方法2−1による6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キノリン−2−カルボニトリ
ル(実施例26−3)の脱保護における副産物として単離した。LC/MS保持時間=0
.57。MS(M+1)=450.3
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H)
, 8.35-8.19 (m, 2H), 8.06 (dd, J= 8.5, 1.5Hz, 1H), 7.42-7.29 (m, 2H), 5.35-5.08
(m, 1H), 4.04 (d, J= 1.5Hz, 3H), 3.05 (s, 3H), 1.74 (dd, J= 12.7, 3.6Hz, 2H), 1.
63 (t, J= 12.5Hz, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.27 (s, 6H).
【0441】
実施例27−1:6−ヒドロキシ−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3
−イル)キノリン−2−カルボニトリルの合成
【0442】
【化96】
ステップ1:tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−6−メトキシキノリン−7−イ
ル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、(2−シアノ−6−メトキシキノリン−7
−イル)ボロン酸およびtert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペ
ラジン−1−カルボキシレートから、tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−6−メ
トキシキノリン−7−イル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
を調製した(170mg)。MS(M+1)=447.3。
【0443】
ステップ2:6−ヒドロキシ−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イ
ル)キノリン−2−カルボニトリル
tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−6−メトキシキノリン−7−イル)ピリダ
ジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、一般的方法2−1に記載のBo
cおよびメトキシの脱保護条件に供した。得られた固体をアセトニトリル:H
2O(3:
1mL)中に懸濁させた。1M HCl水溶液(3当量)を添加し、溶媒を真空濃縮して
、表題化合物(8.6mg)を得た。LC/MS保持時間=0.48。MS(M+1)=
333.1
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.72 (s, 1H), 8.56 (d, J= 9.8Hz, 1H), 8.46
(d, J= 8.5Hz, 1H), 7.95 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.75 (d, J= 9.8Hz, 1H), 7.51 (s, 1H)
, 4.00 (m, 4H), 3.27 (bs, 4H).
【0444】
実施例27−2:7−ヒドロキシ−6−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3
−イル)キノリン−2−カルボニトリルの合成
【0445】
【化97】
ステップ1:tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−7−メトキシキノリン−6−イ
ル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、7−メトキシ−6−(4,4,5,5−テ
トラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン−2−カルボニトリル
およびtert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カル
ボキシレートから、tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−7−メトキシキノリン−
6−イル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを調製した(10
0mg)。MS(M+1)=447.4
【0446】
ステップ2:7−ヒドロキシ−6−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イ
ル)キノリン−2−カルボニトリル
tert−ブチル4−(6−(2−シアノ−7−メトキシキノリン−6−イル)ピリダ
ジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、一般的方法2−1に記載のBo
cおよびメトキシの脱保護条件に供した。一般的方法3−1に記載のSCXによるフリー
ベース化により、表題化合物(1.9mg)を得た。LC/MS保持時間=0.45。M
S(M+1)=333.1
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.47-8.36 (m, 2H), 8.2
7 (d, J= 9.9Hz, 1H), 7.62 (d, J= 8.3Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.42 (d, J= 9.8Hz, 1H
), 3.90-3.70 (m, 4H), 3.20-2.97 (m, 4H).
【0447】
実施例27−3:7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノ
リン−6−オールの合成
【0448】
【化98】
ステップ1:tert−ブチル4−(6−(6−メトキシイソキノリン−7−イル)ピリ
ダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テ
トラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−カルボニト
リルおよびtert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−
カルボキシレートから、tert−ブチル4−(6−(6−メトキシイソキノリン−7−
イル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを調製した(340m
g)。MS(M+1)=422.6
【0449】
ステップ2:7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イル)イソキノリン
−6−オール
tert−ブチル4−(6−(6−メトキシイソキノリン−7−イル)ピリダジン−3
−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、一般的方法2−1に記載のBocおよび
メトキシの脱保護条件に供して、表題化合物(11.3mg)を得た。LC/MS保持時
間=0.31。MS(M+1)=308.1
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.17 (s, 1H)
, 8.76 (s, 1H), 8.41 (d, J= 9.9Hz, 1H), 8.35 (d, J= 5.8Hz, 1H), 7.68-7.57 (m, 2H
), 7.29 (s, 1H), 3.74-3.55 (m, 4H), 2.94-2.73 (m, 4H).
【0450】
実施例28−1:7−(6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリ
ダジン−3−イル)キノリン−6−オールの合成
【0451】
【化99】
ステップ1:tert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒ
ドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
ジオキサン(3.1mL)および水(0.5mL)中の3,6−ジクロロピリダジン(
265mg、1.78mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチ
ル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H
)−カルボキシレート(500mg、1.62mmol)およびNa
2CO
3(514m
g、4.85mmol)の混合物を、乾燥窒素の気流で5分間脱気した。PdCl
2(d
ppf)−CH
2Cl
2付加物(66mg、0.08mmol)を添加し、混合物を乾燥
窒素でさらに5分間脱気し、80℃で3時間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、水で希
釈し、DCMで抽出した。有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成
物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hep)によって精製し
て、tert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリ
ジン−1(2H)−カルボキシレート(192mg)を得た。MS−tert−ブチル(
M+1)=240.4
【0452】
ステップ2:tert−ブチル4−(6−(6−メトキシキノリン−7−イル)ピリダジ
ン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、tert−ブチル4−(6−クロロピリダ
ジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートおよび6
−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2
−イル)キノリン(実施例6−1の通りに調製した)から、tert−ブチル4−(6−
(6−メトキシキノリン−7−イル)ピリダジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジ
ン−1(2H)−カルボキシレートを調製した(175mg)。MS(M+1)=419
.1
【0453】
ステップ3:7−(6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリダジ
ン−3−イル)キノリン−6−オール
tert−ブチル4−(6−(6−メトキシキノリン−7−イル)ピリダジン−3−イ
ル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを、一般的方法2−3
に記載のBocおよびメトキシの脱保護条件に供して、表題化合物(2.0mg)を得た
。LC/MS保持時間=0.40。MS(M+1)=305.11H NMR (400MHz, メタノ
ール-d4) δ 8.97 (d, J=4.7Hz, 1H), 8.81 (d, J=8.4Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.59 (d,
J=9.0Hz, 1H), 8.23 (d, J=8.9Hz, 1H), 7.89 (dd, J=8.3, 4.7Hz, 1H), 7.66 (s, 1H),
7.04-6.77 (m, 1H), 4.03 (d, J=3.5Hz, 2H), 3.57 (t, J=6.0Hz, 2H), 3.14 (d, J=6.3
Hz, 2H).
【0454】
実施例29−1:1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−7−オールの合成
【0455】
【化100】
ステップ1:6−ブロモ−7−メトキシ−1−メチルイソキノリン
実施例26−1と同じ方法で調製した6−ブロモ−7−メトキシイソキノリン2−オキ
シド(160mg、0.630mmol)および0℃に冷却したTHF(3.2mL)の
混合物に、ビス(シクロペンタジエニル)−μ−クロロ(ジメチルアルミニウム)−μ−
メチレンチタン(Tebbe試薬)(トルエン中0.5M、1.4mL、0.693mm
ol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、5.0N NaOH水溶液でクエンチ
し、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃
縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜5%MeOH/DCM)によっ
て精製して、6−ブロモ−7−メトキシ−1−メチルイソキノリン(43mg)を得た。
MS(M+1)=254.3
【0456】
ステップ2:7−メトキシ−1−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、6−ブロモ−7−メトキシ−
1−メチルイソキノリンから、7−メトキシ−1−メチル−6−(4,4,5,5−テト
ラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリンを調製した(132
mg)。MS(M+1)=300.5
【0457】
ステップ3:6−(7−メトキシ−1−メチルイソキノリン−6−イル)−N−メチル−
N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、7−メトキシ−1−メチル−6−(4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリンおよ
び6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ピリダジン−3−アミン(中間体1)から、6−(7−メトキシ−1−メチルイソキノ
リン−6−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)ピリダジン−3−アミンを調製した(177mg)。MS(M+1)=420.6
【0458】
ステップ4:1−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−7−オール
6−(7−メトキシ−1−メチルイソキノリン−6−イル)−N−メチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、一般的方
法2−1に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法8−1によるフリーベース化に
供して、表題化合物(8.0mg)を得た。LC/MS保持時間=0.42。MS(M+
1)=406.3
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.52 (s, 1H), 8.38 (d, J= 9.9Hz, 1H)
, 8.15 (d, J= 5.7Hz, 1H), 7.58 (d, J= 5.7Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.39 (d, J= 9.9H
z, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 1.65-1.36 (m, 4H), 1.26 (s, 6H), 1.09 (s, 6H
).
【0459】
実施例29−2:1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0460】
【化101】
ステップ1:N−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エチル)−2,2−ジメ
トキシエタンアミン
dean−starkアダプターおよび冷却器を備えた250mLのフラスコ内のトル
エン中の2,2−ジメトキシエタンアミン(2.5g、24.01mmol)および1−
(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エタノン(5.0g、21.83mmol)の混
合物を、140℃に18時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、真空濃縮した。
得られた油状物に、MeOH(112mL)、続いてNaBH
4(1.6g、41.9m
mol)を添加した。混合物を室温で3.5時間撹拌し、0℃に冷却し、1N HCl水
溶液で酸性化し、次いで真空濃縮してMeOHを除去した。得られた水性混合物をDCM
で洗浄し、1N NaOH水溶液で塩基性化し、DCMで抽出した。有機抽出物をNa
2
SO
4で乾燥させ、真空濃縮して、N−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エ
チル)−2,2−ジメトキシエタンアミン(2.1g)を得た。MS(M+1)=319
.7。
【0461】
ステップ2:7−ブロモ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリン
−78℃に冷却したN−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エチル)−2,
2−ジメトキシエタンアミン(250mg、0.786mmol)を含有する2mLのマ
イクロ波バイアルに、クロロスルホン酸(0.53mL、7.86mmol)をゆっくり
と添加した。次いで、混合物を室温で18時間撹拌させ、次いで氷水に滴下添加した。得
られた水性混合物をジエチルエーテルで洗浄し、飽和Na
2CO
3水溶液で塩基性化し、
DCM(2×)で抽出した。得られた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮し
て、7−ブロモ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリン(86mg)を得た。MS(M
+1)=254.0。
【0462】
ステップ3:6−メトキシ−1−メチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、7−ブロモ−6−メトキシ−
1−メチルイソキノリンから、6−メトキシ−1−メチル−7−(4,4,5,5−テト
ラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリンを調製した。MS(
M+1)=300.5。
【0463】
ステップ4:6−(6−メトキシ−1−メチルイソキノリン−7−イル)−N−メチル−
N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、6−メトキシ−1−メチル−7−(4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリンおよ
び6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ピリダジン−3−アミン(中間体I)から、6−(6−メトキシ−1−メチルイソキノ
リン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)ピリダジン−3−アミンを調製した(156mg)。MS(M+1)=420.6
。
【0464】
ステップ5:1−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
6−(6−メトキシ−1−メチルイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、一般的方
法2−1に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法8−1によるフリーベース化に
供して、表題化合物(6.0mg)を得た。LC/MS保持時間=0.41。MS(M+
1)=404.1
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.95 (s, 1H), 8.55 (d, J= 9.9H
z, 1H), 8.21 (d, J= 6.8Hz, 1H), 8.03 (d, J= 6.8Hz, 1H), 7.68 (d, J= 9.9Hz, 1H),
7.58 (s, 1H), 5.55-5.23 (m, 1H), 3.22 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.07-1.98 (m, 4H),
1.66 (s, 6H), 1.54 (s, 6H).
【0465】
実施例29−3:1,3−ジメチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの
合成
【0466】
【化102】
ステップ1:N−(1,1−ジメトキシプロパン−2−イリデン)−1−フェニルメタン
アミン
DCM(91mL)中の1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(12.7mL、10
5mmol)、フェニルメタンアミン(10mL、91mmol)および硫酸マグネシウ
ム(11.0g、91mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物をc
eliteに通して濾過し、真空濃縮して、N−(1,1−ジメトキシプロパン−2−イ
リデン)−1−フェニルメタンアミンを得た。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 7.3
4 (d, J= 5.0Hz, 4H), 7.32-7.18 (m, 1H), 4.56 (d, J= 1.6Hz, 2H), 3.44 (s, 6H), 1.
95 (s, 3H).
【0467】
ステップ2:N−ベンジル−1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン
−78℃に冷却したMeOH(101ml)中のN−(1,1−ジメトキシプロパン−
2−イリデン)−1−フェニルメタンアミン(18.9g、91mmol)の混合物に、
NaBH
4(4.0g、105mmol)を20分間かけて少量ずつ添加した。得られた
懸濁液を室温で3日間撹拌し、真空濃縮した。得られたスラリーをトルエンに溶かし、水
、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮して
、N−ベンジル−1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン(19.0g)を得た。MS
(M+1)=210.0。
【0468】
ステップ3:1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン
MeOH(182ml)中のN−ベンジル−1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン
(19.0g、91mmol)および10%パラジウム炭素(0.97g、0.910m
mol)の混合物を、水素下50psiで18時間撹拌した。次いで、懸濁液をceli
teに通して濾過し、真空濃縮して、1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン(10.
8g)を得た。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 3.93 (d, J= 5.9Hz, 1H), 3.38 (s
, 3H), 3.35 (s, 3H), 2.95 (p, J= 6.4Hz, 1H), 1.04 (d, J= 6.5Hz, 3H).
【0469】
ステップ4:N−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エチル)−1,1−ジメ
トキシプロパン−2−アミン
THF(5ml)中の1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン(0.5g、4.20
mmol)、1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エタノン(1.2g、5.0m
mol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(2.5ml、8.39mmol)の混
合物を、室温で18時間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、NaBH
4(0.4
8g、12.59mmol)、続いてEtOH(5mL)を添加し、混合物を室温で4時
間撹拌した。1N水酸化アンモニウム水溶液を添加し、反応物をceliteに通して濾
過した。濾液をエーテルで抽出し、有機抽出物を1N HCl水溶液で抽出した。水性混
合物を1N NaOH水溶液で塩基性化し、エーテル(2×)で抽出した。有機抽出物を
Na
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮して、N−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニ
ル)エチル)−1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン(0.94g)を得た。MS(
M+1)=334.1。
【0470】
ステップ5:7−ブロモ−6−メトキシ−1,3−ジメチルイソキノリン
−78℃に冷却したN−(1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)エチル)−1,
1−ジメトキシプロパン−2−アミン(1g、1.81mmol)を含有する5mLのマ
イクロ波バイアルに、クロロスルホン酸(2.2mL、32.5mmol)をゆっくりと
添加した。次いで、混合物を室温で18時間撹拌させ、次いで氷水に滴下添加した。得ら
れた水性物質をエーテルで洗浄し、飽和Na
2CO
3水溶液で塩基性化し、DCM(2×
)で抽出した。得られた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物
をシリカゲルクロマトグラフィー(20〜80%EtOAc/Hep)によって精製して
、7−ブロモ−6−メトキシ−1,3−ジメチルイソキノリン(298mg)を得た。M
S(M+1)=268.0。
【0471】
ステップ6:6−メトキシ−1,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−
1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、7−ブロモ−6−メトキシ−
1,3−ジメチルイソキノリンから、6−メトキシ−1,3−ジメチル−7−(4,4,
5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリンを調製
した(135mg)。MS(M+1)=314.1。
【0472】
ステップ7:6−(6−メトキシ−1,3−ジメチルイソキノリン−7−イル)−N−メ
チル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−ア
ミン
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、6−メトキシ−1,3−ジメチル−7−(
4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリ
ンおよび6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1)から、6−(6−メトキシ−1,3−ジメ
チルイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを調製した(253mg)。MS(M+1)
=434.2。
【0473】
ステップ8:1,3−ジメチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
6−(6−メトキシ−1,3−ジメチルイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、一
般的方法2−1に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法3−1によるフリーベー
ス化に供して、表題化合物(9.7mg)を得た。LC/MS保持時間=0.43。MS
(M+1)=420.2
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.58 (s, 1H), 8.48 (d, J=9.9Hz
, 1H), 7.38 (d, J=10.0Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 5.21-4.85 (m, 1H), 3.
33 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), 1.63-1.37 (m, 4H), 1.28 (s, 6H), 1.11 (s
, 6H).
【0474】
実施例30−1:7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1
−カルボニトリルの合成
【0475】
【化103】
ステップ1:N−(4−ブロモ−3−メトキシベンジル)−1,1−ジメトキシプロパン
−2−アミン
THF(4.7mL)中の4−ブロモ−3−メトキシベンズアルデヒド(500mg、
2.325mmol)および1,1−ジメトキシプロパン−2−アミン(実施例29−3
の通りに調製した)(610mg、5.12mmol)の混合物に、トリアセトキシ水素
化ホウ素ナトリウム(749mg、3.53mmol)を添加した。反応混合物を室温で
18時間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水およびブライン
で洗浄し、MgSO
4で乾燥させて、N−(4−ブロモ−3−メトキシベンジル)−1,
1−ジメトキシプロパン−2−アミン(700mg)を得た。MS(M+1)=319.
9
【0476】
ステップ2:6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン
−78℃に冷却したN−(4−ブロモ−3−メトキシベンジル)−1,1−ジメトキシ
プロパン−2−アミン(5.8g、18.26mmol)を含有する5mLのマイクロ波
バイアルに、クロロスルホン酸(12.2ml、183mmol)をゆっくりと添加した
。次いで、混合物を室温で18時間撹拌させ、氷水に滴下添加した。得られた水性物をジ
エチルエーテルで洗浄し、飽和Na
2CO
3水溶液で塩基性化し、DCM(2×)で抽出
した。得られた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(20〜80%EtOAc/Hep)によって精製して、6−ブ
ロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン(630mg)を得た。MS(M+1)=
254.0
【0477】
ステップ3:6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン2−オキシド
0℃に冷却したDCM(12.5mL)中の6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイ
ソキノリン(630mg、2.50mmol)およびMTO(24.9mg、0.100
mmol)の混合物に、過酸化水素(0.31mL、5.00mmol)を添加した。得
られた混合物を室温で3日間撹拌した。5〜10mgのMnO
2を添加し、反応混合物を
2時間撹拌した。懸濁液をceliteに通して濾過し、濾液を真空濃縮して、6−ブロ
モ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン2−オキシド(610mg)を得た。MS(
M+1)=269.9
【0478】
ステップ4:6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン−1−カルボニトリル
DCM(10.9mL)中の6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノリン2−
オキシド(585mg、2.18mmol)およびトリメチルシリルシアニド(351m
L、2.62mmol)の混合物に、ジメチルカルバモイルクロリド(200mL、2.
18mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、過剰の飽和Na
2CO
3水溶液でクエンチし、DCM(2×)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、N
a
2SO
4で乾燥させ、真空濃縮して、6−ブロモ−7−メトキシ−3−メチルイソキノ
リン−1−カルボニトリル(756mg)を得た。MS(M+1)=279.0
【0479】
ステップ5:7−メトキシ−3−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、6−ブロモ−7−メトキシ−
3−メチルイソキノリン−1−カルボニトリルから、7−メトキシ−3−メチル−6−(
4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリ
ン−1−カルボニトリルを調製した(702mg)。MS(M+1)=325.1。
【0480】
ステップ6:7−メトキシ−3−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カル
ボニトリル
一般的方法1−1に記載の鈴木条件により、7−メトキシ−3−メチル−6−(4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1
−カルボニトリルおよび6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1)から、7−メトキシ−3−
メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ア
ミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリルを調製した(960m
g)。MS(M+1)=445.4。
【0481】
ステップ7:7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カ
ルボニトリル
7−メトキシ−3−メチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−カルボニトリル
を、一般的方法2−1に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法3−1によるフリ
ーベース化に供して、表題化合物(11.6mg)を得た。LC/MS保持時間=0.4
6。MS(M+1)=431.4
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.34 (s, 1H), 8.
24 (d, J= 9.8Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.26 (d, J= 9.8Hz, 1H), 5.18 (
d, J= 12.0Hz, 1H), 3.06 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 1.76 (dd, J= 12.7, 3.4Hz, 2H), 1.
57 (t, J= 12.6Hz, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.25 (s, 6H).
【0482】
実施例31−1:1−アミノ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0483】
【化104】
ステップ1:2−(7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−1−イル)イソインドリン
−1,3−ジオン
DCM(5.2mL)中の7−ブロモ−6−メトキシイソキノリン2−オキシド(実施
例3−7に記載されている通りに調製した)(300mg、1.18mmol)、フタル
イミド(191mg、1.29mmol)およびトリブチルアミン(0.6mL、2.4
8mmol)の混合物に、DCM(0.74mL)中の塩化ベンゾイル(0.2mL、1
.71mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、水でクエンチし、
DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hep)によって精製して、2−(7
−ブロモ−6−メトキシイソキノリン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(2
57mg)を得た。MS(M+1)=385.0
【0484】
ステップ2:2−(6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−
ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオ
ン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、2−(7−ブロモ−6−メト
キシイソキノリン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオンから、2−(6−メトキ
シ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)
イソキノリン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを調製した。得られた固体を
ジエチルエーテル中で撹拌し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して、生成物(110m
g)を得た。MS(M+1)=430.9
【0485】
ステップ3:6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−アミン
DMF(1.3mL)中の2−(6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル
−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−イル)イソインドリン
−1,3−ジオン(110mg、0.256mmol)、6−クロロ−N−メチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(10
8mg、0.383mmol)、酢酸カリウム(271mg、1.28mmol)および
Xphosプレ触媒(20.1mg、0.026mmol)の混合物を、室温で18時間
撹拌した。混合物を過剰のMeOHで希釈し、celiteに通して濾過し、真空濃縮し
た。粗製物質に、ヒドラジン(35%水溶液、68.8μL、0.767mmol)およ
びMeOH(2mL)を添加した。混合物を60℃で48時間加熱し、分取逆相HPLC
(水中アセトニトリル、5mM水酸化アンモニウムモディファイアー)によって精製して
、6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−アミン(15mg)を得た。
MS(M+1)=421.3
【0486】
ステップ4:1−アミノ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
6−メトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−アミンを、一般的方法2−1
に記載のメトキシ脱保護条件、続いて一般的方法3−1によるフリーベース化に供して、
表題化合物(5.1mg)を得た。LC/MS保持時間=0.43。MS(M+1)=4
05.3
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.55 (s, 1H), 8.32 (d, J=10.0Hz, 1H),
7.61 (d, J=6.1Hz, 1H), 7.31 (d, J=9.9Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.81 (d, J=6.1Hz, 1H
), 5.28-5.04 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 1.78-1.50 (m, 4H), 1.41 (s, 6H), 1.25 (s, 6H
).
【0487】
実施例32−1:7−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−6−(6−(メチル(2,2,6
,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン
−2,4(1H,3H)−ジオンの合成
【0488】
【化105】
ステップ1:7−(ベンジルオキシ)−6−ブロモキナゾリン−2,4(1H,3H)−
ジオン
2−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ安息香酸(500mg、1.55m
mol)および尿素(3.7g、62.1mmol)の混合物を、150℃で48時間加
熱した。次いで、反応物を100℃に冷却し、過剰の水を添加し、混合物を5分間撹拌し
、次いで室温に冷却した。生成物が沈殿し、これを濾過して、7−(ベンジルオキシ)−
6−ブロモキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン(341mg)を得た。MS(M
+1)=348.9。
【0489】
ステップ2:7−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−1,3−ジメチルキナゾリン−2,
4(1H,3H)−ジオン
DMF(4.2mL)中の7−(ベンジルオキシ)−6−ブロモキナゾリン−2,4(
1H,3H)−ジオン(292mg、0.841mmol)、K
2CO
3(581mg、
4.21mmol)およびMeI(0.174mL、2.78mmol)の混合物を、室
温で3時間撹拌した。混合物を水で希釈し、得られた沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄し
て、7−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−1,3−ジメチルキナゾリン−2,4(1H
,3H)−ジオン(207mg)を得た。MS(M+1)=377.0。
【0490】
ステップ3:7−(ベンジルオキシ)−1,3−ジメチル−6−(4,4,5,5−テト
ラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−2,4(1H,3H
)−ジオン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、7−(ベンジルオキシ)−6
−ブロモ−1,3−ジメチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンから、7−(ベ
ンジルオキシ)−1,3−ジメチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2
−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンを調製した
(115mg)。MS(M+1)=423.2。
【0491】
ステップ4:7−(ベンジルオキシ)−1,3−ジメチル−6−(6−(メチル(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾ
リン−2,4(1H,3H)−ジオン
一般的方法1−2に記載の鈴木条件により、7−(ベンジルオキシ)−1,3−ジメチ
ル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)
キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンおよび6−クロロ−N−メチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1)
から、7−(ベンジルオキシ)−1,3−ジメチル−6−(6−(メチル(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−
2,4(1H,3H)−ジオンを調製した(129mg)。MS(M+1)=543.2
。
【0492】
ステップ5:7−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−2
,4(1H,3H)−ジオン
7−(ベンジルオキシ)−1,3−ジメチル−6−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)キナゾリン−2,
4(1H,3H)−ジオン(93mg、0.171mmol)を含有する50mLのフラ
スコに、HBr(AcOH中33%、1.4mL、8.57mmol)を添加した。得ら
れた懸濁液を室温で1時間撹拌し、過剰の水でクエンチし、一般的方法3−1によるSC
Xによって精製して、表題化合物(16.8mg)を得た。LC/MS保持時間=0.5
1。MS(M+1)=453.2
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.45 (s, 1H), 8.28 (d,
J= 9.9Hz, 1H), 7.35 (d, J= 9.8Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.99 (m, 1H), 3.49 (s, 3H)
, 3.30 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 1.59-1.37 (m, 4H), 1.27 (s, 6H), 1.11 (s, 6H).
【0493】
実施例33−1:6−ヒドロキシ−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2
(3H)−オンの合成
【0494】
【化106】
ステップ1:5−ブロモ−6−メトキシベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン
水(1.3mL、72.7mmol)およびAcOH(1.4mL、24.22mmo
l)中の6−メトキシベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(400mg、2.
422mmol)および臭素(0.19mL、3.63mmol)の混合物を、室温で1
8時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、生成物を濾過して、5−ブロモ−6−メトキ
シベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(535mg)を白色沈殿物として得た
。MS(M+1)=243.9。
【0495】
ステップ2:6−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、5−ブロモ−6−メトキシベ
ンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オンから、6−メトキシ−5−(4,4,5,5
−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール
−2(3H)−オンを調製した(400mg)。MS(M+1)=292.1。
【0496】
ステップ3:6−メトキシ−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H
)−オン
一般的方法1−2に記載の鈴木条件により、6−メトキシ−5−(4,4,5,5−テ
トラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2
(3H)−オンおよび6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1)から、6−メトキシ−5−(
6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジ
ン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オンを調製した(77mg)。
MS(M+1)=412.2。
【0497】
ステップ4:6−ヒドロキシ−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3
H)−オン
6−メトキシ−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オンを
、一般的方法2−3に記載のメトキシ脱保護条件に供して、表題化合物(3.3mg)を
得た。LC/MS保持時間=0.46。MS(M+1)=398.2
1H NMR (400MHz, メ
タノール-d
4) δ 7.92 (d, J= 9.9Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.18 (d, J= 9.9Hz, 1H), 6.
86 (s, 1H), 5.04 (t, J= 12.5Hz, 1H), 3.00 (s, 3H), 1.73 (dd, J= 12.8, 3.4Hz, 2H)
, 1.53 (t, J= 12.4Hz, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0498】
実施例34−1:2−メチル−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−2H−インダゾール−6−オール
の合成
【0499】
【化107】
ステップ1:5−ブロモ−6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾールおよび5−ブ
ロモ−6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール
0℃のDMF(4mL)中のNaH(85mg、2.11mmol)の懸濁液に、DM
F(4mL)中の1H−インダゾール−6−オール(400mg、1.76mmol)を
添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、0℃に冷却し、MeI(0.17mL、2.
64mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、過剰の飽和NH
4Cl水
溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、真空
濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hep
)によって精製して、5−ブロモ−6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール(2
76mg)を得、MS(M+1)=243.0、5−ブロモ−6−メトキシ−2−メチル
−2H−インダゾール(76mg)を得た。MS(M+1)=243.0。
【0500】
ステップ2:6−メトキシ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾール
一般的方法7−1に記載のボロン酸エステル形成により、5−ブロモ−6−メトキシ−
2−メチル−2H−インダゾールから、6−メトキシ−2−メチル−5−(4,4,5,
5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾールを
調製した(88mg)。MS(M+1)=289.1。
【0501】
ステップ3:6−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)−N−
メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−
アミン
一般的方法1−2に記載の鈴木条件により、6−メトキシ−2−メチル−5−(4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾ
ールおよび6−クロロ−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)ピリダジン−3−アミン(中間体1)から、6−(6−メトキシ−2−メチル
−2H−インダゾール−5−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを調製した(101mg)。MS(M+
1)=409.3。
【0502】
ステップ4:2−メチル−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−2H−インダゾール−6−オール
6−(6−メトキシ−2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)−N−メチル−N
−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミンを、
一般的方法2−3に記載のメトキシ脱保護条件に供して、表題化合物(12.5mg)を
得た。LC/MS保持時間=0.43。MS(M+1)=395.2。
1H NMR (400MHz,
メタノール-d
4) δ 8.19-8.06 (m, 3H), 7.30 (d, J= 9.9Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.08
(t, J= 12.5Hz, 1H), 4.14 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 1.69 (dd, J= 12.7, 3.6Hz, 2H), 1
.58 (t, J= 12.5Hz, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0503】
実施例34−2:1−メチル−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−1H−インダゾール−6−オール
の合成
【0504】
【化108】
1−メチル−5−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)アミノ)ピリダジン−3−イル)−1H−インダゾール−6−オールを、実施例34
−1と同じ方法で調製した(9.4mg)。LC/MS保持時間=0.48。MS(M+
1)=395.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.24-8.12 (m, 2H), 7.95 (d,
J= 1.0Hz, 1H), 7.32 (d, J= 9.9Hz, 1H), 6.93 (d, J= 0.9Hz, 1H), 5.14-4.99 (m, 1H)
, 3.97 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 1.69 (dd, J= 12.7, 3.6Hz, 2H), 1.57 (t, J= 12.4Hz,
2H), 1.38 (s, 6H), 1.23 (s, 6H).
【0505】
実施例35−1:6−ヒドロキシ−2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1
(2H)−オン塩酸塩の合成
【0506】
【化109】
ステップ1:7−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルイソキノリン−1(2H)−オン
100mLのフラスコ内で、KHMDS(3.31mL、1.653mmol)を0℃
のジオキサン(12mL)中の中間体14(210mg、0.827mmol)に添加し
、0.5時間撹拌した。ヨウ化メチル(0.078mL、1.240mmol)を添加し
、混合物を室温で終夜撹拌させた。水(50mL)を添加して反応物をクエンチし、次い
で反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(
2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し
、真空濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(20〜60%EtOAc/
Hep、24gのIscoカラム)によって精製して、7−ブロモ−6−メトキシ−2−
メチルイソキノリン−1(2H)−オンを、黄色を帯びた固体(112mg、0.409
mmol、収率49.5%)として得た。MS(M+1)=270.1。
1H NMR (400MHz
, クロロホルム-d) δ 8.61 (s, 1H), 7.08 (d, J=7.53Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.40 (d
, J=7.28Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.59 (s, 3H).
【0507】
ステップ2:(6−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン
−7−イル)ボロン酸
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、7−ブロモ−6−メトキシ
−2−メチルイソキノリン−1(2H)−オンから、表題化合物(生成物は単離せず)を
調製した。MS(M+1)=234.2(ボロン酸)、316.2(ボロン酸エステル)
。
【0508】
ステップ3:6−メトキシ−2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H
)−オン
中間体1(70mg、0.25mmol)および(6−メトキシ−2−メチル−1−オ
キソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル)ボロン酸(100mg、0.43mm
ol)の鈴木反応について一般的方法1−1に従って、表題化合物(生成物は単離せず)
を調製した。MS(M+1)=436.6。
【0509】
ステップ4:6−ヒドロキシ−2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2
H)−オン
三臭化ホウ素を用いる脱メチル化のための一般的方法2−3に従って、6−メトキシ−
2−メチル−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H)−オン(90mg、0.2
07mmol)から、表題化合物(48mg、0.103mmol、収率49.7%)を
調製した。粗残留物を、分取逆相HPLC(10〜30%MeCN/水、0.01%TF
Aモディファイアー)によって精製した。LC/MS保持時間=0.50分。MS(M+
1)=422.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.59 (s, 1H), 8.48 (d, J=10.
04Hz, 1H), 8.06 (d, J=10.04Hz, 1H), 7.45 (d, J=7.28Hz, 1H), 7.10-7.19 (m, 1H), 6
.61 (d, J=7.28Hz, 1H), 5.02 (br. s., 1H), 3.60 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 1.99-2.15
(m, 4H), 1.65 (s, 6H), 1.58 (s, 6H).
【0510】
実施例35−2:2−エチル−6−ヒドロキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H
)−オンの合成
【0511】
【化110】
ステップ1:7−ブロモ−2−エチル−6−メトキシイソキノリン−1(2H)−オン
30mLのバイアル内で、LiHMDS(2.4mL、1.2mmol)を室温のジオ
キサン(1.5mL)中の中間体14(75mg、0.295mmol)に添加し、0.
5時間撹拌した。次いで、ヨウ化エチル(70μl、0.885mmol)を添加し、混
合物を80℃で終夜撹拌し、終夜撹拌させた。反応物を室温に冷却し、水(10mL)を
添加して反応物をクエンチし、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈した。層を分
離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Mg
SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(
20〜60%EtoAc/Hep、12gのIscoカラム、40%EtOAcで溶出)
によって精製して、表題化合物を、黄色を帯びた固体(62mg、0.220mmol)
として得た。MS(M+1)=283.9。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.30 (s, 1H)
, 7.51 (d, J=7.33Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.60 (d, J=7.33Hz, 1H), 3.90-4.01 (m, 5H
), 1.23 (t, J=7.07Hz, 3H).
【0512】
ステップ2:2−エチル−6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3
,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1(2H)−オン
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、7−ブロモ−2−エチル−
6−メトキシイソキノリン−1(2H)−オンから、表題化合物(生成物は単離せず)を
調製した。粗生成物をさらに精製することなく使用した。MS(M+1)=248.1(
ボロン酸)、330.1(ボロン酸エステル)。
【0513】
ステップ3:2−エチル−6−メトキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H)−オ
ン
中間体3(50mg、0.185mmol)および2−エチル−6−メトキシ−7−(
4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリ
ン−1(2H)−オン(68.7mg、0.278mmol)の鈴木反応について一般的
方法1−1に従って、表題化合物(生成物は単離せず)を調製した。MS(M+1)=4
37.2。
【0514】
ステップ4:2−エチル−6−ヒドロキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H)−
オン
三臭化ホウ素を用いる脱メチル化のための一般的方法2−3に従って、2−エチル−6
−メトキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オキ
シ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1(2H)−オン(63mg、0.144m
mol)から、表題化合物(9mg、0.019mmol、収率13.18%)を調製し
た。粗残留物を、分取逆相HPLC(10〜30%ACN/水、0.01%TFAモディ
ファイアー)によって精製した。LC/MS保持時間=0.53分。MS(M+1)=4
23.2。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.75 (d, J=9.35Hz, 1H), 8.70 (s, 1H)
, 7.97-8.05 (m, 3H), 7.51 (d, J=7.33Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.66 (d, J=7.33Hz, 1H
), 5.69-5.84 (m, 1H), 4.10 (q, J=7.07Hz, 2H), 2.53 (dd, J=3.79, 13.64Hz, 2H), 1.
99 (m, 2H), 1.66 (s, 6H), 1.62 (s, 6H), 1.38 (t, J=7.07Hz, 3H).
【0515】
実施例35−3:1−エトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オールの合成
【0516】
【化111】
ステップ1:7−ブロモ−1−エトキシ−6−メトキシイソキノリン
30mLのバイアル内で、7−ブロモ−1−クロロ−6−メトキシイソキノリン(20
0mg、0.734mmol)を、2mLのナトリウムエトキシド3M溶液(2mL、6
.00mmol)に部分的に溶解し、80℃で終夜撹拌した。混合物を真空濃縮した。粗
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gのIscoカラム、5〜30%EtOA
c/Hep)によって精製して、表題化合物(157mg、0.556mmol、収率7
6%)を得た。MS(M+1)=284.0。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 8.4
6 (s, 1H), 7.95 (d, J=5.8Hz, 1H), 7.09 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.53 (q,
J=7.1Hz, 2H), 4.02 (s, 3H), 1.50 (t, J=7.0Hz, 3H).
【0517】
ステップ2:1−エトキシ−6−メトキシ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,
3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン
ボロン酸エステル形成のための一般的方法7−1に従って、7−ブロモ−2−エチル−
6−メトキシイソキノリン−1(2H)−オンから、表題化合物(生成物は単離せず)を
調製した。MS(M+1)=248.1(ボロン酸)、330.1(ボロン酸エステル)
。
【0518】
ステップ3:6−(1−エトキシ−6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル
−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン
中間体1(100mg、0.354mmol)および1−エトキシ−6−メトキシ−7
−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキ
ノリン(150mg、0.607mmol)の鈴木反応について一般的方法1−1に従っ
て、表題化合物(生成物は単離せず)を調製した。MS(M+1)=450.1。
【0519】
ステップ4:1−エトキシ−7−(6−(メチル(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)アミノ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−6−オール
三臭化ホウ素を用いる脱メチル化のための一般的方法2−3に従って、6−(1−エト
キシ−6−メトキシイソキノリン−7−イル)−N−メチル−N−(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル)ピリダジン−3−アミン(100mg、0.222m
mol)から、表題化合物(10mg、0.022mmol、収率10%)を調製した。
粗残留物を、分取逆相HPLC(10〜30%MeCN/水、0.01%TFAモディフ
ァイアー)によって精製した。LC/MS保持時間=0.56分。MS(M+1)=43
6.3。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4) δ 8.64 (s, 1H), 8.24 (d, J=10.04Hz, 1H),
7.81 (d, J=6.02Hz, 1H), 7.36 (d, J=10.04Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.12 (d, J=6.02H
z, 1H), 5.29 (br. s., 1H), 4.54 (q, J=7.03Hz, 2H), 3.05 (s, 3H), 1.69-1.87 (m, 4
H), 1.48-1.56 (m, 9H), 1.36 (s, 6H).
【0520】
実施例35−4:7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオールの合成
【0521】
【化112】
ステップ1:1−エトキシ−6−メトキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン
中間体3(30mg、0.111mmol)および1−エトキシ−6−メトキシ−7−
(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノ
リン(50mg、0.151mmol)の鈴木反応について一般的方法1−1に従って、
表題化合物(生成物は単離せず)を調製した。MS(M+1)=437.6。
【0522】
ステップ2:5−ブロモ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオール
三臭化ホウ素を用いる脱メチル化のための一般的方法2−3に従って、1−エトキシ−
6−メトキシ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オ
キシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン(45mg、0.103mmol)から、表
題化合物(生成物は単離せず)を調製した。粗残留物を、分取逆相HPLC(15〜40
%ACN/水、5mM NH
4OHモディファイアー)によって精製した。MS(M+1
)=475.0。
【0523】
ステップ3. 7−(6−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)オ
キシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオール
30mLのバイアル内で、5−ブロモ−7−(6−((2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)オキシ)ピリダジン−3−イル)イソキノリン−1,6−ジオー
ル(5mg、10.56μmol)およびPd−C(11.24mg、10.56μmo
l)を、数滴の1N HClと共にエタノール(容量:1500μl)中で合わせた。バ
イアルをH
2で5分間パージし、H
2バルーン下室温で終夜撹拌した。粗残留物を分取逆
相HPLC(10〜30%MeCN/水、0.01%TFAモディファイアー)によって
精製して、表題化合物(1mg、0.002mmol、収率23%)を得た。LC/MS
保持時間=0.49分。MS(M+1)=395.1。
1H NMR (400MHz, メタノール-d
4)
δ 8.72 (s, 1H), 8.36 (d, J=9.54Hz, 1H), 7.30 (d, J=9.54Hz, 1H), 7.08 (d, J=7.2
8Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.49 (d, J=7.28Hz, 1H), 5.75 (t, J=4.14Hz, 1H), 2.42 (dd
, J=4.02, 13.80Hz, 2H), 1.68-1.80 (m, 2H), 1.54 (s, 6H), 1.45 (s, 6H).
【0524】
実施例36−1〜36−6:
薗頭反応のための一般的方法10−2、続いて一般的方法10−3に従うアミン環化、
次いで一般的方法2−1で概説したメトキシ脱保護に従って、トリフレート中間体16ま
たは中間体17、およびアルキンから、以下の化合物を調製した。生成物を、分取逆相H
PLC(10〜30%MeCN/水、0.01%TFAモディファイアー)によって精製
した。
表 実施例36−1〜36−6:
【0525】
【表3-1】
【0526】
【表3-2】
【0527】
実施例37−1:3−メチル−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イ
ル)イソキノリン−6−オールの合成
【0528】
【化113】
ステップ1:tert−ブチル4−(6−(5−ホルミル−4−ヒドロキシ−2−メトキ
シフェニル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキ
シレート(4.7g、16.62mmol)および中間体15(500mg、1.8mm
ol)の鈴木反応について一般的方法9−1に従って、表題化合物(107mg、0.2
58mmol、収率21.43%)を調製した。ジオキサンを真空で除去し、EtOAc
/DCMおよび水を添加した。層を分離し、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機物を
MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗残留物を、シリカゲルクロマトグラフ
ィー(5〜80%EtOAc/Hep)によって精製した。MS(M+1)=415.5
。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 11.57-11.51 (m, 1H), 9.85-9.79 (m, 1H), 8.2
6-8.20 (m, 1H), 7.82-7.73 (m, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 6.58-6.52 (m, 1H), 3.96-3.
90 (m, 3H), 3.70 (s, 4H), 3.65-3.56 (m, 4H), 1.53-1.47 (m, 9H).
【0529】
ステップ2:tert−ブチル4−(6−(5−ホルミル−2−メトキシ−4−(((ト
リフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−フェニル)ピリダジン−3−イル)ピペラジ
ン−1−カルボキシレート
20mLのバイアル内で、tert−ブチル4−(6−(5−ホルミル−4−ヒドロキ
シ−2−メトキシフェニル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
(100mg、0.241mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイ
ミド(172mg、0.483mmol)を、N
2下でDCM(1.21mL)に溶解し
た。TEA(135μl、0.965mmol)を添加し、不均一な混合物を、完全な溶
解が見られるまで室温で数時間撹拌した。反応物を終夜撹拌し、次いで最少量のDCMに
溶かし、シリカゲルクロマトグラフィー(10〜80%EtOAc/Hep、TEAで前
処理したカラム)によって精製した。収集した画分を濃縮し、高真空下に数日間置いて、
表題化合物(125mg、0.229mmol、収率95%)を得た。MS(M+1)=
547.3。
1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ 10.14 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.77
(d, J= 9.54Hz, 1H), 6.92-6.98 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.57-3.82 (m, 8H), 1.50 (s
, 9H).
【0530】
ステップ3:tert−ブチル4−(6−(5−ホルミル−2−メトキシ−4−(プロパ
−1−イン−1−イル)フェニル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシ
レート
tert−ブチル4−(6−(5−ホルミル−2−メトキシ−4−(((トリフルオロ
メチル)スルホニル)−オキシ)フェニル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カ
ルボキシレート(50mg、0.091mmol)およびプロパ−1−イン(18mg、
0.457mmol)の薗頭反応について一般的方法10−1に従って、表題化合物(生
成物は単離せず)を調製した。MS(M+1)=437.6。
【0531】
ステップ4:tert−ブチル4−(6−(6−メトキシ−3−メチルイソキノリン−7
−イル)ピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート
アルデヒド環化のための一般的方法11−1に従って、tert−ブチル4−(6−(
5−ホルミル−2−メトキシ−4−(プロパ−1−イン−1−イル)フェニル)ピリダジ
ン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(39mg、0.089mmol)か
ら、表題化合物(生成物は単離せず)を調製した。MS(M+1)=436.5。
【0532】
ステップ5:3−メチル−7−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリダジン−3−イル)
イソキノリン−6−オール
ピリジン塩酸塩を用いる脱メチル化のための一般的方法2−1に従って、tert−ブ
チル4−(6−(6−メトキシ−3−メチルイソキノリン−7−イル)ピリダジン−3−
イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(39mg、0.090mmol)から、表題
化合物(5mg、0.015mmol、収率16.85%)を調製した。粗残留物を、分
取逆相HPLC(10〜30%ACN/水、0.01%TFAモディファイアー)によっ
て精製した。LC/MS保持時間=0.35分。MS(M+1)=322.01。
1H NMR
(400MHz, メタノール-d
4) δ 8.89 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.19 (d, J=9.85Hz, 1H),
7.38 (d, J=9.85Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 3.55-3.68 (m, 4H), 2.85-2.94
(m, 4H), 2.50 (s, 3H).
【0533】
LC/MS条件
カラム:Waters Acquity UPLC BEH C18 1.7um、2.
1×30mm(Part#:186002349)
流速:1mL/分
温度:55℃(カラム温度)
移動相の組成:
A.水中の0.05%ギ酸
B.メタノール中の0.04%ギ酸
勾配:
【0534】
【表4】
【0535】
略語:
【0536】
【表5-1】
【0537】
【表5-2】
【0538】
生物学的実施例1:
細胞SMN ELISAを使用して、SMNタンパク質上昇に対する低分子化合物の効
果を測定した。SMNΔ7マウスモデルに由来する筋芽細胞系からの細胞(Steve
Burden、NYUからの好意による寄贈)を384ウェルプレートに、3000細胞
/ウェルの密度で播種し、化合物で24時間にわたって処理した。384ウェルプレート
(Immulon 4HBX)を、0.5μg/mLの抗SMN mAb(BD Sci
ence、カタログ番号610647)で4℃にて一晩コーティングすることによって、
ELISA捕捉プレートを調製した。このプレートをPBS−Tween(0.05%T
ween−20、PBST)110μLで5回洗浄し、PBST中の1%BSA100μ
Lで2時間ブロックし、PBST100μLで洗浄した(5回)。化合物処理から24時
間後に、細胞を、変性RIPA緩衝液中、氷上で1時間にわたって溶解させた。次いで、
溶解産物20μLおよび1%BSA20μLをELISA捕捉プレートに加え、4℃にて
一晩インキュベートした。プレートをPBSTで洗浄し(5回)、次いで、一次ウサギ抗
SMNポリクローナル抗体(Santa cruz、カタログ番号SC−15320)の
1:100希釈物と共に室温にて1時間にわたってインキュベートし、その後、PBST
110μLで洗浄した(5回)。これに続いて、1:100ヤギ抗ウサギIgG−HRP
結合(Cell Signaling、カタログ番号7074)二次抗体を1時間にわた
って加えた。次いで、プレートをPBSTで洗浄し、TMB基質(Cell Signa
ling、カタログ番号7004L)40μLと共に、室温にて1〜10分間にわたって
振とうしながらインキュベートした。反応を、停止液(Cell Signaling、
カタログ番号7002L)40μLを加えることによって停止し、吸収を450nmで測
定した。データは、DMSO対照を超える活性化の倍数およびEC
50として報告された
。
【0539】
ELISAアッセイ条件1:化合物濃度範囲20nM〜10μM;ELISAアッセイ
条件2:化合物濃度100pM〜10μM。ELISA条件1または2を使用した生物学
的実施例1において生じたデータ。
【0540】
生物学的実施例2:
SMN2全レポーター構築:
pSMN2スプライシングルシフェラーゼレポーターを、Zhangら(An in vivo r
eporter system for measuring increased inclusion of exon 7 in SMN2 mRNA: potenti
al therapy of SMA. Gene Ther. 2001 Oct;8(20):1532-8)に従って、オーバーラッピン
グPCRにより構築した。エキソン6−イントロン6−エキソン7(49Tの前にC挿入
)−イントロン7−エキソン8−ルシフェラーゼを含有する最終PCR断片を、pCAG
−IRESblast発現ベクターのBamHIおよびNotI部位に挿入した(Chen e
t al., Establishment and Maintenance of Genomic Methylation Patterns in Mouse Em
bryonic Stem Cells by Dnmt3a and Dnmt3b. Mol Cell Biol. 2003 Aug;23(16):5594-605
)。
ヒトSMN2のエキソン1−エキソン6のcDNAをPCRにより増幅し(フォワード
プライマー:ACGGATCCATGGCGATGAGCAGCGG;リバースプライマ
ー:GCCAGTATGATAGCCACTCATGTACC)、エキソン6−イントロ
ン6(フォワードプライマー:ATAATTCCCCCACCACCTCCC;リバース
プライマー:CATTCCCTACAATCAATTTCAAATCAGAG)をオーバ
ーラップPCRにより融合してエキソン1−イントロン6断片を作製し、BamHIおよ
びHindIII部位を介してpSMN2スプライシングルシフェラーゼレポーターに挿
入してpSMN2エキソン1−6スプライシングレポーターを作製した。SMN2プロモ
ーターの5.1kbの断片をヒトゲノムDNAからPCRにより増幅し(フォワードプラ
イマー:CAGCTAGCACGCGTAAGCTCTGATTGGTGAGCGATG
GTGG;リバースプライマー:CACTCGAGAGCAAACCCGCGGGTGC
GCAGCG)、pSMN2エキソン1−6スプライシングレポーターのMluI部位と
BamHI部位との間(DNA blunting kit、Takara、カタログ番
号6025を用いて平滑末端化した)に挿入し、ニワトリβ−アクチンプロモーターおよ
びヒトサイトメガロウイルス前初期エンハンサーを置き換えて、pSMN2全レポーター
を完成させた。
【0541】
NSC34細胞におけるSMN2全レポーター安定クローン:
pSMN2全レポーターを、Lipofectamine2000を用いてNSC34
細胞に安定的にトランスフェクトし、その後、これを、ブラストサイジンを含有する培地
において2週間選択した。ブラストサイジン耐性コロニーを、ルシフェラーゼシグナルお
よびSAHAに対する応答により、ならびにエキソン7の選択的スプライシングについて
のRT−PCRによりスクリーニングした。
【0542】
レポーター遺伝子アッセイ:
NSC34 SMN2全レポーター安定系をDMEM(Invitrogen、Cat
:11965)+10%FBS+7μg/mlのブラストサイジン中で培養した。ブラス
トサイジンを含まない培養培地中の細胞を384ウェルプレートに、6000細胞/ウェ
ルの密度で播種し、化合物で24時間にわたって処理した。ルシフェラーゼシグナルはB
rightGloアッセイによって評価した。等容量のBrightGlo試薬(Pro
mega、カタログ番号E2620)を細胞に加え、室温にて10分間にわたってインキ
ュベートした。発光シグナルは、BioTekまたはEnvisionのいずれかのプレ
ートリーダーにおいて読み取った。
レポーター遺伝子アッセイ条件:化合物濃度範囲3nM〜10μM。
【0543】
活性の表:生物学的実施例3において生じたデータは、生物学的実施例1または生物学的
実施例2に記載の方法を用いて生じさせた。
【0544】
【表6-1】
【0545】
【表6-2】
【0546】
【表6-3】
【0547】
【表6-4】
【0548】
【表6-5】
【0549】
【表6-6】
【0550】
【表6-7】
【0551】
非置換、オルト−ヒドロキシおよびオルト−アルコキシ6,6−複素環置換ピリダジンに
ついてのSMN ELISA(生物学的実施例1に記載されている)力価および活性化の
倍数の比較:
【0552】
【表7】