特許 6856671 セル再選択方法および装置ならびに周波数情報管理方法および装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】6856671

(24)【登録日】2021年3月22日

(45)【発行日】2021年4月7日

(54)【発明の名称】セル再選択方法および装置ならびに周波数情報管理方法および装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 36/32 20090101AFI20210329BHJP

   H04W 48/14 20090101ALI20210329BHJP

   H04W 64/00 20090101ALI20210329BHJP

【ＦＩ】

   H04W36/32

   H04W48/14

   H04W64/00

【請求項の数】16

【全頁数】23

(21)【出願番号】特願2018-565735(P2018-565735)

(86)(22)【出願日】2016年6月16日

(65)【公表番号】特表2019-518390(P2019-518390A)

(43)【公表日】2019年6月27日

(86)【国際出願番号】CN2016086052

(87)【国際公開番号】WO2017214935

(87)【国際公開日】20171221

【審査請求日】2019年1月24日

(73)【特許権者】

【識別番号】503433420

【氏名又は名称】華為技術有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＨＵＡＷＥＩ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ ＣＯ．，ＬＴＤ．

(74)【代理人】

【識別番号】100132481

【弁理士】

【氏名又は名称】赤澤 克豪

(74)【代理人】

【識別番号】100115635

【弁理士】

【氏名又は名称】窪田 郁大

(72)【発明者】

【氏名】沈 ▲麗▼

【審査官】 吉村 真治▲郎▼

(56)【参考文献】

【文献】 国際公開第２０１５／０７４２７１（ＷＯ，Ａ１）

【文献】 特表２０１７−５００８３２（ＪＰ，Ａ）

【文献】 米国特許出願公開第２０１５／０２７１７１８（ＵＳ，Ａ１）

【文献】 国際公開第２０１５／１４１１８７（ＷＯ，Ａ１）

【文献】 特表２０１２−５０３４２８（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特表２０１４−５２２１５４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２０１６−０８６３３３（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｈ０４Ｂ ７／２４− ７／２６

Ｈ０４Ｗ ４／００−９９／００

３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１−４

ＳＡ ＷＧ１−４

ＣＴ ＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

セル再選択方法であって、
端末がセル再選択を開始するとき、前記端末の現在周波数情報に従って、第１の対応情報を照会するステップであって、前記第１の対応情報は、前記端末の現在位置情報に対応し、検索周波数情報と第１のキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、ステップと、
前記第１の対応情報に従って前記端末によって、前記端末に対して第２のセルを再選択することを決定するステップと
を含み、
前記第１の対応情報に従って、前記端末に対して第２のセルを再選択することを決定する前記ステップは、
前記現在周波数情報に対応する前記第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在する場合、前記端末によって、前記第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定するステップであって、前記検索周波数情報は前記現在周波数情報を含む、ステップと、
前記第１のキャンプオン周波数情報が前記再選択条件を満たす場合、前記端末に対して前記第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップと
を含み、
前記第１の対応情報に従って、前記端末に対して第２のセルを再選択することを決定する前記ステップは、
前記現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在しない場合、前記端末によって、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うステップと、
前記第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、前記端末に対して前記第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップと
を含む方法。

【請求項2】

前記第１の対応情報は、前記端末、および／またはサーバに記憶される請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記端末に対して前記第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択する前記ステップの後に、
前記端末の前記現在周波数情報と前記第２の周波数情報との間の対応、および前記端末の前記現在位置情報をサーバに送るステップ
をさらに含む
請求項２に記載の方法。

【請求項4】

前記端末によって、前記第１の対応情報を基地局に送るステップであって、その結果、構成情報内の周波数情報を補足するために、前記第１の対応情報に含まれる対応の総数が特定の総数に達したとき前記基地局は前記第１の対応情報に従って、前記構成情報を第２の端末に送る、ステップ
をさらに含む請求項１乃至３いずれか一項に記載の方法。

【請求項5】

現在周波数情報に従って第１の対応情報を照会する前記ステップの前に、
前記端末によって、周波数情報取得要求をサーバに送るステップであって、前記周波数情報取得要求は前記端末の現在位置情報を含む、ステップと、
前記サーバによって送られ、前記現在位置情報に対応する前記第１の対応情報を、前記端末によって受信するステップと
をさらに含む請求項１乃至４のいずれか一項に記載の方法。

【請求項6】

周波数情報管理方法であって、
端末によって送られた周波数情報取得要求を、サーバによって受信するステップであって、前記周波数情報取得要求は、前記端末の現在位置情報を含む、ステップと、
前記端末の前記現在位置情報に対応する第１の対応情報を送るステップであって、前記第１の対応情報は前記サーバに記憶され、前記第１の対応情報は検索周波数情報と第１のキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、ステップと
を含み、
前記第１の対応情報に従って、前記端末に対して第２のセルを再選択することを決定する前記ステップは、
現在周波数情報に対応する前記第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在する場合、前記端末によって、前記第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定するステップであって、前記検索周波数情報は前記現在周波数情報を含む、ステップと、
前記第１のキャンプオン周波数情報が前記再選択条件を満たす場合、前記端末に対して前記第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップと
を含み、
前記第１の対応情報に従って、前記端末に対して第２のセルを再選択することを決定する前記ステップは、
前記現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在しない場合、前記端末によって、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うステップと、
前記第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、前記端末に対して前記第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップと
を含む方法。

【請求項7】

前記サーバによって、前記端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応を受信するステップと、
前記サーバによって、前記端末の前記現在周波数情報と前記第２の周波数情報との間の前記対応に従って、第２の対応情報を更新するステップであって、前記第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む、ステップと
をさらに含む請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記サーバによって、第２の対応情報を基地局に送るステップであって、その結果、構成情報内の周波数情報を補足するために、前記第２の対応情報に含まれる対応の総数が特定の総数に達したとき前記基地局は、前記第２の対応情報に従って前記構成情報を前記端末に送る、ステップ
をさらに含む請求項６または７に記載の方法。

【請求項9】

セル再選択装置であって、
照会ユニットであって、前記セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、前記セル再選択装置の現在周波数情報に従って、第１の対応情報を照会するように構成され、前記第１の対応情報は前記セル再選択装置の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報と第１のキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、照会ユニットと、
前記第１の対応情報に従って、前記セル再選択装置に対して第２のセルを再選択することを決定するように構成された再選択ユニットと
を備え、
前記再選択ユニットは、
前記現在周波数情報に対応する前記第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在する場合、前記第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定することであって、前記検索周波数情報は前記現在周波数情報を含む、決定することと、
前記第１のキャンプオン周波数情報が前記再選択条件を満たす場合、前記セル再選択装置に対して、前記第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択することと
を行うように構成され、
前記再選択ユニットは、
前記現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在しない場合、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うことと、
前記第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、前記セル再選択装置に対して前記第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択することと
を行うように特に構成され、
前記再選択ユニットは、
前記現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が前記第１の対応情報内に存在しない場合、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うことと、
前記第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、前記セル再選択装置に対して前記第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択することと
を行うように特に構成される装置。

【請求項10】

前記第１の対応情報は、前記セル再選択装置、および／またはサーバに記憶される請求項９に記載の装置。

【請求項11】

送出ユニットであって、前記セル再選択装置の前記現在周波数情報と前記第２の周波数情報との間の対応、および前記セル再選択装置の前記現在位置情報をサーバに送るように構成される送出ユニットをさらに備える
請求項９に記載の装置。

【請求項12】

前記セル再選択装置内の送出ユニットは、
前記第１の対応情報を基地局に送ることであって、その結果、構成情報内の周波数情報を補足するために、前記第１の対応情報に含まれる対応の総数が特定の総数に達したとき前記基地局は、前記第１の対応情報に従って、前記構成情報を第２のセル再選択装置に送る、前記第１の対応情報を前記基地局に送ること
を行うようにさらに構成される請求項９又は１０のいずれか一項に記載の装置。

【請求項13】

メモリとプロセッサとを備えた端末であって、前記メモリはコードおよびデータを記憶し、前記プロセッサは前記メモリ内の前記コードを実行し、その結果前記端末は請求項１乃至５のいずれか一項に記載のセル再選択方法を行う端末。

【請求項14】

メモリとプロセッサとを備えたサーバであって、前記メモリはコードおよびデータを記憶し、前記プロセッサは前記メモリ内の前記コードを実行し、その結果前記サーバは請求項６乃至８のいずれか一項に記載の周波数情報管理方法を行うサーバ。

【請求項15】

プログラムが記録されるコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記プログラムが請求項１乃至８のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読取可能記憶媒体。

【請求項16】

請求項１乃至８のいずれかに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は通信技術の分野に関し、具体的にはセル再選択方法および装置、ならびに周波数情報管理方法および装置に関する。

【背景技術】

【0002】

通信技術の急速な発展に伴って携帯電話、タブレットコンピュータ、およびネットブックなどの複数のタイプの端末が出現してきており、端末のほとんどは移動体通信用グローバルシステム（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ、ＧＳＭ（登録商標））、符号分割多元接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、広帯域符号分割多元接続（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＷＣＤＭＡ（登録商標））、およびロングタームエボリューション（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）などの、様々なタイプのネットワークをサポートし得る。さらに端末は、高品質のネットワークサービスを確実にするために、異なるタイプのネットワークの間のネットワーク再選択をさらに行い得る。

【0003】

現今では、端末が現在のネットワークのセルにおいておよび不連続受信（ＤｉｓｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓＲｅｃｅｐｔｉｏｎ、ＤＲＸ）期間から、ウェイクアップするとき、端末はシステムメッセージ内のネットワークパラメータを用いることによって再選択条件を設定してよく、例えば端末はネットワークパラメータにおける信号強度に従って、閾値を−１００ｄＢに設定し得る。現在のネットワークの信号強度が−１００ｄＢ未満である場合、端末はシステムメッセージ内の配信された周波数情報に従って、閾値を満たすことができる周波数を選択し、その周波数に切り換える。実際の周波数情報がシステムメッセージ内で構成されていない場合、端末は配信された周波数情報内に実際の周波数情報を見出すことができず、比較的高いサービス品質を有する無線アクセス技術（Ｒａｄｉｏ ａｃｃｅｓｓ ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ、ＲＡＴ）セルを選択することができない。通常、キャンプオン優先度能力を改善するために、端末は最適化処理を行い、ネットワーク検索を開始し得る。すなわち端末は、端末によってサポートされるネットワーク上で全帯域幅検索を行うために、すべての無線周波数（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ、ＲＦ）能力を開始する。すなわち閾値を満たす周波数情報を見出し、ネットワーク内の周波数情報に対応するセルを再選択するために、検索は端末によってサポートされるすべての周波数帯域上で行われ、システムメッセージ内の配信された周波数情報に限定されない。

【0004】

しかし最適化が開始されるとき、実際の周波数情報がシステムメッセージ内に構成されていない場合、端末がすべてのＲＦ能力を開始してネットワークの全帯域幅を検索するとき、検索時間は比較的長くなる。その結果として端末はセル再選択を迅速に行うことができず、端末の電力消費は比較的高くなる。

【発明の概要】

【0005】

本発明の実施形態は、従来技術の長いネットワーク検索時間、およびセル再選択における端末の大きな電力消費の問題を解決するために、セル再選択方法および装置、ならびに周波数情報管理方法および装置をもたらす。

【0006】

前述の目的を達成するために、本発明の実施形態において以下の技術的解決策が用いられる。

【0007】

第１の態様によればセル再選択方法がもたらされ、方法は、端末がセル再選択を開始するとき、端末の現在周波数情報に従って、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を照会するステップであって、第１の対応情報は、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、ステップと、第１の対応情報に従って端末によって、端末に対して第２のセルを再選択することを決定するステップとを含む。

【0008】

第２の態様によればセル再選択装置がもたらされ、装置は、照会ユニットであって、セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、セル再選択装置の現在周波数情報に従って、第１の対応情報を照会するように構成され、第１の対応情報はセル再選択装置の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、照会ユニットと、第１の対応情報に従って、セル再選択装置に対して第２のセルを再選択することを決定するように構成された再選択ユニットとを含む。

【0009】

任意選択で第１の態様または第２の態様に基づいて、第１の対応情報は、端末、および／またはサーバに記憶される。

【0010】

前述の技術的解決策において端末は、現在周波数情報に従って、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を照会し、第１の対応情報に従って端末に対して第２のセルを迅速に再選択し、それにより端末のセル再選択成功率を大きく改善し、端末の電力消費を低減する。

【0011】

任意選択で第１の態様に基づいて、第１の対応情報に従って、端末に対して第２のセルを再選択することを決定するステップは、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在する場合、端末によって、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定するステップであって、検索周波数情報は現在周波数情報を含む、ステップと、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末に対して第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップとを含む。

【0012】

それに対応して、および任意選択で第１の態様に基づいて、第１の対応情報に従って、端末に対して第２のセルを再選択することを決定するステップは、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在しない場合、端末によって、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うステップと、第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末に対して第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップとを含む。

【0013】

任意選択で第２の態様に基づいて、再選択ユニットは、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在する場合、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定することであって、検索周波数情報は現在周波数情報を含む、決定することと、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、セル再選択装置に対して、第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択することとを行うように特に構成される。

【0014】

それに対応して、および任意選択で第２の態様に基づいて、再選択ユニットは、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在しない場合、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うことと、第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、セル再選択装置に対して第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択することとを行うように特に構成される。

【0015】

前述の任意選択の技術的解決策において、第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在し、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末は、第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを直接再選択し得る。第１のキャンプオン周波数情報が、第１の対応情報内に存在しない場合、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索が行われ、再選択が行われる。これはネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末のセル再選択成功率を改善し得る。

【0016】

任意選択で第１の態様に基づいて、方法は、端末に対して第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択するステップの後に、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、および端末の現在位置情報をサーバに送るステップであって、その結果サーバは、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含んだ、第２の対応情報を更新する、ステップをさらに含む。

【0017】

任意選択で第２の態様に基づいて、装置は、送出ユニットであって、セル再選択装置の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、およびセル再選択装置の現在位置情報をサーバに送るように構成され、その結果サーバは第２の対応情報を更新する、送出ユニットをさらに含み、第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む。

【0018】

前述の任意選択の技術的解決策において、サーバは第２の対応情報を更新し、その結果別の端末がサーバから、端末によって取得された周波数情報を取得し得る。さらに別の端末は、端末によって取得された周波数情報を用いることによってセル再選択を迅速に行ってよく、それによってネットワーク検索時間を短縮する。

【0019】

任意選択で第１の態様に基づいて、方法は、端末によって、第１の対応情報を基地局に送るステップであって、その結果基地局は第１の対応情報に従って、構成情報を第２の端末に送るステップをさらに含む。

【0020】

それに対応して、および任意選択で第１の態様に基づいて、方法は、端末によって、基地局によって送られた構成情報を受信するステップと、構成情報が、第１の対応情報内にキャンプオン周波数情報を含む場合、端末によって第１の対応情報を削除するステップとをさらに含み、それに対応して方法は、端末がセル再選択を開始するとき、端末によって、構成情報内の周波数情報の１つを選択するステップと、端末に対して周波数情報に対応する第３のセルを再選択するステップとをさらに含む。

【0021】

任意選択で第２の態様に基づいて、送出ユニットは、第１の対応情報を基地局に送ることであって、その結果基地局は、第１の対応情報に従って、構成情報を第２のセル再選択装置に送る、第１の対応情報を基地局に送ることを行うようにさらに構成される。

【0022】

それに対応して、および任意選択で第２の態様に基づいて、装置は、基地局によって送られた構成情報を受信するように構成された受信ユニットをさらに含み、構成情報が、第１の対応情報内にキャンプオン周波数情報を含む場合、セル再選択装置は第１の対応情報を削除し、それに対応して再選択ユニットは、セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、構成情報内の周波数情報の１つを選択し、セル再選択装置に対して周波数情報に対応する第３のセルを再選択するようにさらに構成される。

【0023】

前述の任意選択の技術的解決策において、端末は基地局によって送られた構成情報を受信し、構成情報は構成されない周波数情報を含む。従って、構成情報内の周波数情報が補足され得る。さらにセル再選択を行うとき、端末は、構成情報に従って第３のセルを再選択してよく、それによりネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0024】

任意選択で第１の態様に基づいて、方法は、現在周波数情報に従って第１の対応情報を照会するステップの前に、端末によって、周波数情報取得要求をサーバに送るステップであって、周波数情報取得要求は端末の現在位置情報を含む、ステップと、サーバによって送られ、現在位置情報に対応する第１の対応情報を、端末によって受信するステップとをさらに含む。

【0025】

任意選択で第２の態様に基づいて、送出ユニットは、周波数情報取得要求をサーバに送るようにさらに構成され、周波数情報取得要求はセル再選択装置の現在位置情報を含み、受信ユニットは、サーバによって送られ、現在位置情報に対応する第１の対応情報を受信するようにさらに構成される。

【0026】

前述の任意選択の技術的解決策において、端末はサーバから、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を取得し、その結果端末は、サーバに記憶された周波数情報履歴に従って、セル再選択を迅速に行い得る。従ってネットワーク検索における端末の時間は短縮される。

【0027】

第３の態様によれば、周波数情報管理方法がもたらされ、方法は、端末によって送られた周波数情報取得要求を、サーバによって受信するステップであって、周波数情報取得要求は、端末の現在位置情報を含む、ステップと、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を送るステップであって、第１の対応情報はサーバに記憶され、第１の対応情報は検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、ステップとを含む。

【0028】

任意選択で第３の態様に基づいて、方法は、サーバによって、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応を受信するステップと、サーバによって、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応に従って、第２の対応情報を更新するステップであって、第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む、ステップとをさらに含む。

【0029】

第４の態様によれば周波数情報管理装置がもたらされ、装置は、受信ユニットであって、端末によって送られた周波数情報取得要求を受信するように構成され、周波数情報取得要求は、端末の現在位置情報を含む、受信ユニットと、送出ユニットであって、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を送るように構成され、第１の対応情報は周波数情報管理装置に記憶され、第１の対応情報は検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、送出ユニットとを含む。

【0030】

任意選択で第４の態様に基づいて、装置は、更新ユニットを含む。受信ユニットは、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応を受信するようにさらに構成され、更新ユニットは、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応に従って、第２の対応情報を更新するように構成され、第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む、更新ユニットをさらに含む。

【0031】

前述の任意選択の技術的解決策において、端末はサーバから、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を取得する。第１の対応情報は別の端末によって前に取得された周波数情報を含み、その結果端末は、別の端末によって前に取得された周波数情報に従って、セル再選択を迅速に行い得る。従ってネットワーク検索における端末の時間は短縮される。

【0032】

任意選択で第３の態様に基づいて、方法は、サーバによって、第２の対応情報を基地局に送るステップであって、その結果基地局は、第２の対応情報に従って構成情報を端末に送る、ステップをさらに含む。

【0033】

任意選択で第４の態様に基づいて、送出ユニットは、第２の対応情報を基地局に送ることであって、その結果基地局は、第２の対応情報に従って構成情報を端末に送る、第２の対応情報を基地局に送ることを行うようにさらに構成される。

【0034】

第５の態様によれば周波数情報管理方法がもたらされ、方法は、端末によって送られた第１の対応情報、またはサーバによって送られた第２の対応情報を、基地局によって受信するステップであって、第２の対応情報は異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含み、および第１の対応情報は端末の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、ステップと、基地局によって、第１の対応情報または第２の対応情報に従って、構成情報を端末に送るステップとを含む。

【0035】

第６の態様によれば周波数情報管理装置がもたらされ、装置は、端末によって送られた第１の対応情報、またはサーバによって送られた第２の対応情報を受信するように構成された受信ユニットであって、第２の対応情報は異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含み、および第１の対応情報は端末の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む、受信ユニットと、第１の対応情報または第２の対応情報に従って、構成情報を端末に送るように構成された送出ユニットとを含む。

【0036】

前述の任意選択の技術的解決策において、端末は基地局によって送られた構成情報を受信し、構成情報は構成されない周波数情報を含む。従って、構成情報内の周波数情報が補足され得る。さらにセル再選択を行うとき、端末は、構成情報に従って第３のセルを再選択してよく、それによりネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0037】

第７の態様によれば端末がもたらされ、端末はメモリとプロセッサとを含み、メモリはコードおよびデータを記憶し、プロセッサはメモリ内のコードを実行し、その結果端末は第１の態様によるセル再選択方法を行う。

【0038】

第８の態様によればサーバがもたらされ、サーバはメモリとプロセッサとを含み、メモリはコードおよびデータを記憶し、プロセッサはメモリ内のコードを実行し、その結果サーバは第３の態様による周波数情報管理方法を行う。

【0039】

第９の態様によれば基地局がもたらされ、基地局は、プロセッサとメモリとシステムバスと通信インターフェースとを含み、メモリはコードおよびデータを記憶し、プロセッサはシステムバスを用いることによってメモリに接続され、プロセッサはメモリ内のコードを実行し、その結果基地局は第５の態様による周波数情報管理方法を行う。

【0040】

本発明の実施形態においてもたらされるセル再選択方法および装置、ならびに周波数情報管理方法および装置によれば、端末がセル再選択を開始するとき、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報が、現在周波数情報に従って照会され、第１の対応情報は検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含み、その結果端末は第１の対応情報に従って、端末に対して第２のセルを再選択することを決定する。第１の対応情報は、その端末または別の端末が現在位置にある、または現在位置の近くにあるときに取得されたキャンプオン周波数情報を含む。従ってこれは端末のセル再選択成功率を大きく改善することがあり、ネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費をさらに低減し得る。

【図面の簡単な説明】

【0041】

本発明の実施形態における技術的解決策をより明瞭に述べるために、以下は実施形態または従来技術を述べるために必要な添付の図面を簡潔に述べる。明らかに以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示し、当業者は創造的な努力なしにこれらの添付の図面からさらに他の図面を導き出し得る。

【0042】

【図1】本発明の実施形態による通信システムのシステムアーキテクチャの図である。

【図2】本発明の実施形態によるサーバのハードウェアの構造図である。

【図3】本発明の実施形態による端末のハードウェアの構造図である。

【図4】本発明の実施形態による基地局のハードウェアの構造図である。

【図5】本発明の実施形態によるセル再選択方法の概略フローチャートである。

【図6A】本発明の実施形態による他のセル再選択方法の概略フローチャートである。

【図6B】本発明の実施形態による他のセル再選択方法の概略フローチャートである。

【図7】本発明の実施形態によるセル再選択装置の概略構造図である。

【図8】本発明の実施形態による他のセル再選択装置の概略構造図である。

【図9】本発明の実施形態による周波数情報管理装置の概略構造図である。

【図10】本発明の実施形態による他の周波数情報管理装置の概略構造図である。

【図11】本発明の実施形態による周波数情報管理装置の概略構造図である。

【図12】本発明の実施形態による基地局の概略構造図である。

【発明を実施するための形態】

【0043】

以下は、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明瞭にかつ十分に述べる。明らかに、述べられる実施形態は本発明の実施形態の単にいくつかであるがすべてではない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって創造的な努力なしに得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含されるものとする。

【0044】

図１は、本発明の実施形態による通信システムのネットワークアーキテクチャの図である。図１を参照すると通信システムは、サーバ１０１、少なくとも１つの端末１０２、および基地局１０３を含む。サーバ１０１、少なくとも１つの端末１０２、および基地局１０３は、通信システムにおけるネットワークデバイスであり、それぞれはデータ処理およびデータ記憶の機能を有する。さらにサーバ１０１、少なくとも１つの端末１０２、および基地局１０３の間で、データ送信が行われ得る。

【0045】

サーバ１０１は、少なくとも１つの端末１０２のためにサービスをもたらすネットワークデバイスである。例えばサーバ１０１は、サーバ機能を有するコンピュータであり得る。図２を参照するとサーバ１０１は、メモリ１０１１、プロセッサ１０１２、システムバス１０１３、電源構成要素１０１４、入力／出力インターフェース１０１５、通信構成要素１０１６などを含む。メモリ１０１１はデータ、ソフトウェアプログラム、およびモジュールを記憶するように構成されてよく、主としてプログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含む。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも１つの機能のために必要なアプリケーションプログラムなどを記憶するために用いられ得る。データ記憶領域は、サーバ１０１などを用いることによって作成されたデータを記憶するために用いられ得る。プロセッサ１０１２はサーバ１０１の様々な機能を行い、メモリ１０１１に記憶されたソフトウェアプログラムおよび／またはモジュールを実行または遂行することによって、およびメモリ１０１１に記憶されたデータを呼び出すことによってデータを処理する。システムバス１０１３はアドレスバス、データバス、および制御バスを含み、データおよび命令を送信するように構成される。電源構成要素１０１４は、サーバ１０１の各構成要素に電力を供給するように構成される。入力／出力インターフェース１０１５は、プロセッサ１０１２と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースをもたらすように構成される。通信構成要素１０１６は、有線または無線のやり方でサーバ１０１と他のデバイスとの間で通信を行うように構成される。通信システムにおいてサーバ１０１は、データの記憶、転送、および解放などの主要なタスクを行い、クライアント／サーバ（Ｃ／Ｓ）モード、またはブラウザ／サーバ（Ｂ／Ｓ）モードに基づくネットワークにおける不可欠な部分である。

【0046】

通信システムにおいて対応される対象として、少なくとも１つの端末１０２は、１つまたは複数の端末を含み得る。端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブック、ポータブルデバイスなどでよい。図３を参照すると端末は、メモリ１０２１、プロセッサ１０２２、ＲＦ回路１０２３、入力ユニット１０２４、表示ユニット１０２５、および電源１０２５などの構成要素を含み得る。ＲＦ回路１０２３は、情報送出および受信プロセス、またはコールプロセスにおいて、信号を送りおよび受信するように構成され得る。一般にＲＦ回路１０２３は、アンテナ、少なくとも１つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器（ｌｏｗ ｎｏｉｓｅ ａｍｐｌｉｆｉｅｒ、ＬＮＡ）、およびデュプレクサを含むがそれらに限定されない。さらにＲＦ回路１０２３は、無線通信を用いてネットワークおよび他のデバイスとさらに通信し得る。無線通信は、非限定的にＧＳＭ、ＧＰＲＳ、ＣＤＭＡ、ＷＣＤＭＡ、ＬＴＥ（ロングタームエボリューション、Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、電子メール、およびＳＭＳ（ショートメッセージサービス、ｓｈｏｒｔ ｍｅｓｓａｇｉｎｇ ｓｅｒｖｉｃｅ）を含む、任意の通信標準またはプロトコルに基づき得る。図に示されないが端末１０２は、センサモジュール、オーディオモジュール、Ｗｉ−Ｆｉ（ワイヤレスフィデリティ、Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｆｉｄｅｌｉｔｙ）モジュール、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）モジュールなどをさらに含み得る。詳細は本明細書では述べられない。

【0047】

基地局１０３は、無線アクセスネットワーク（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ＲＡＮ）内の基地局である。基地局１０３は、基地局コントローラ（Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ、ＢＳＣ）、無線ネットワークコントローラ（Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ、ＲＮＣ）、進化型ノードＢ（ｅｖｏｌｖｅｄ ＮｏｄｅＢ、ｅＮＢ）などでよい。図４を参照すると基地局１０３は、ベースバンドサブシステム１０３１、中間無線周波数サブシステム１０３２、アンテナフィーダサブシステム１０３３、およびいくつかのサポート構造１０３４（例えばサブシステム全体）を含む。ベースバンドサブシステム１０３１は、基地局全体の動作および保守を実施する、シグナリング処理、無線リソース管理、およびパケットコアネットワーク（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ｃｏｒｅ、ＥＰＣ）の送信インターフェースを実施する、ならびに物理層、ＭＡＣ（媒体アクセス制御、Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）層、およびＬ３シグナリングにおける動作および保守メイン制御機能を実施するように構成される。中間無線周波数サブシステム１０３２は、ベースバンド信号、中間周波数信号、および無線周波数信号の間の変換を実施し、ならびに受信された無線信号の復調、ならびに送られる信号の変調および電力増幅を実施する。アンテナフィーダサブシステム１０３３は、基地局の無線周波数モジュールに接続されたアンテナおよびフィーダと、無線エアインターフェース信号の受信および送信を実施するように構成された、ＧＲＳ受信カードのものであるアンテナおよびフィーダとを含む。サブシステム全体１０３４は、ベースバンドサブシステム１０３１および中間周波数サブシステム１０３２のサポート部分であり、電源および環境モニタリングの構造および機能をもたらす。

【0048】

当業者は、図２から図４に示されるサーバ、端末、および基地局の構造は、サーバ、端末、および基地局に対する限定を意味するものではないことを理解し得る。実際の応用例において代替としてサーバ、端末、または基地局は、図に示されるものより多いまたは少ない構成要素を含む、またはいくつかの構成要素を組み合わせる、または異なる構成要素の構成を有し得る。

【0049】

本発明においてもたらされる技術的解決策の基本的な原理は、以下の通りである：端末がネットワーク再選択測定を行うとき、端末が、配信されたシステムメッセージ内に含まれる周波数情報内に適切な周波数を見出さなかった場合、端末は最初に予め記憶された周波数情報を測定する。予め記憶された周波数情報は、端末が全帯域幅検索を行うときに前に取得された周波数情報、および／または端末の現在位置を含む特定の領域内のサーバから別の端末によって前に取得された周波数情報であり、その結果端末は、予め記憶された周波数情報から適切な周波数情報を迅速に見出し、周波数情報に対応するネットワークを再選択し、それによりネットワーク再選択における端末の検索時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0050】

図５は、本発明の実施形態によるセル再選択方法の概略フローチャートである。図５を参照すると、方法は以下のステップを含む。

【0051】

ステップ２０１：端末がセル再選択を開始するとき、端末の現在周波数情報に従って、第１の対応情報を照会し、第１の対応情報は端末の現在位置情報に対応し、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む。

【0052】

第１の対応情報が端末の現在位置情報に対応すること、および検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含むということは、第１の対応情報は、特定の領域内の検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含むことを意味する。特定の領域は、端末の現在位置を含む領域である。検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、および第１の対応情報に含まれる、対応の各対応は、位置情報の１つに対応する。位置情報の１つによって示される位置は特定の領域内にあり、位置情報の１つは第１の対応情報に含まれ得る。

【0053】

さらに端末がセル再選択を開始することは、端末がシステム測定を開始し、端末が現在位置するネットワークセルのネットワーク構成が再選択条件を満たすとき、セル再選択テストを行うことを意味する。本明細書においてシステム測定は、同じ通信システム内の端末の動作周波数が変化したときに行われるネットワーク測定、および異なる通信システム内の端末の動作周波数が変化したときに行われるネットワーク測定を含む。

【0054】

再選択条件は、基地局によって配信されたシステムメッセージ内のネットワークパラメータに従って端末によって設定された閾値であることが留意されるべきである。システムメッセージは、基地局から端末に送られる構成情報でよい。構成情報は、端末がネットワーク再選択を行う前に受信される構成情報である。例えば端末は、ネットワークパラメータすなわち信号強度に従って、ネットワーク再選択条件を、信号強度が−１００ｄＢ未満でないことと設定する；すなわち閾値は−１００ｄＢである。端末が現在位置するネットワークの信号強度が−１００ｄＢ未満であるとき、端末はネットワーク再選択条件を満たす。

【0055】

具体的には、端末がネットワーク再選択を開始するとき、端末が構成情報内の周波数優先度に従って、いずれの周波数情報も再選択条件を満たさないことを見出した場合、端末は現在周波数情報に従って第１の対応情報を照会する；すなわち端末は、同じ情報が、第１の対応情報内の検索周波数情報に含まれた属性情報内、および現在周波数情報に含まれた属性情報内に存在するかどうかを照会する。

【0056】

任意選択で現在周波数情報、検索周波数情報、およびキャンプオン周波数情報は少なくとも属性情報：周波数を含む。さらに、属性情報：周波数を含むことに加えて、現在周波数情報、検索周波数情報、およびキャンプオン周波数情報は、それぞれ以下の属性情報の少なくとも１つをさらに含む：ネットワークタイプ、位置領域コード、またはセル識別子。

【0057】

同じ属性情報が現在周波数情報および検索周波数情報内に存在することは、１つまたは複数の同じ情報が、現在周波数情報および検索周波数情報内に含まれた複数の属性情報内に存在する場合、これは同じ属性情報が、現在周波数情報および検索周波数情報内に存在することを表すことを意味することが留意されるべきである。

【0058】

任意選択で、第１の対応情報は端末に記憶されてよく、もしくはサーバに記憶されてよく、または第１の対応情報内の情報の一部は端末に記憶され、情報の他の部分はサーバに記憶される。

【0059】

ステップ２０２：端末は、第１の対応情報に従って、端末に対して第２のセルを再選択することを決定する。

【0060】

端末が第１の対応情報に従って、端末に対して第２のセルを再選択することを決定するとき、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在するかどうかに従って、以下の２つの場合が存在する。図６Ａおよび図６Ｂを参照して詳細は以下の通りである。

【0061】

ケース１：現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在し、方法はステップ２０３ａから２０４ａをさらに含む。

【0062】

ステップ２０３ａ：現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在する場合、端末は第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定し、検索周波数情報は現在周波数情報を含む。

【0063】

現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在することは、第１の対応情報内の検索周波数情報に対応するキャンプオン周波数情報は、同じ情報が、現在周波数情報の属性情報、および検索周波数情報の属性情報内に存在するとき、第１のキャンプオン周波数情報として決定されることを意味する。

【0064】

同じ情報が現在周波数情報の属性情報、および複数の検索周波数情報の属性情報内に存在する場合、複数の検索周波数情報に対応する複数のキャンプオン周波数情報が、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報として決定され、すなわち第１のキャンプオン周波数情報は複数のキャンプオン周波数情報を含むことが留意されるべきである。第１のキャンプオン周波数情報は、検索周波数情報および現在周波数情報に含まれる同じ属性情報の総数に従って、降順で順次に測定される。

【0065】

例えば現在周波数情報として同じ属性情報を含む検索周波数情報がｆ１、ｆ２、およびｆ３を含み、同じ属性情報の総数がそれぞれ２、１、および３である場合、第１のキャンプオン周波数情報は、それぞれｆ１、ｆ２、およびｆ３に対応するキャンプオン周波数情報ｄ１、ｄ２、およびｄ３を含む。第１のキャンプオン周波数情報に従って優先度測定を行うとき、端末はｄ３、ｄ１、およびｄ２の順序に従ってネットワーク測定を行う。

【0066】

具体的には、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が、第１の対応情報内に存在するとき、端末は第１のキャンプオン周波数情報に対応するネットワークパラメータが再選択条件を満たすかどうかを決定する；例えば端末は、第１のキャンプオン周波数情報に対応する信号強度が、信号強度に対応する閾値を満たすかどうかを決定する。

【0067】

ステップ２０４ａ：第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末に対して第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択する。

【0068】

第１のキャンプオン周波数情報に対応するネットワークパラメータが再選択条件を満たすとき、端末は、第１のキャンプオン周波数情報に対応するネットワークを直接再選択し得る。すなわち端末は、第１のキャンプオン周波数情報によって示されるネットワークタイプおよびネットワークセル、すなわち第２のセルを再選択し、それによって端末のネットワーク測定時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0069】

さらにステップ２０１の前に、方法はステップ２０５ａからステップ２０７ａをさらに含む。

【0070】

ステップ２０５ａ：端末は周波数情報取得要求をサーバに送り、周波数情報取得要求は端末の現在位置情報を含む。

【0071】

端末が現在位置するセルが再選択条件を満たすとき、端末は現在位置情報を含む周波数情報取得要求をサーバに送ってよく、その結果サーバは端末の現在位置情報に従って、特定の領域内の検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を端末に送る。確かに端末は、周波数情報取得要求をサーバに送れないことがある。サーバは端末の現在位置情報を能動的に検出し、端末の現在位置情報に対応する、および特定の領域内の検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、対応を端末に送る。

【0072】

好ましくは、端末の位置情報が著しく変化する、例えば端末が１つのセルから別のセルに移動する、または位置領域から別の位置領域に移動するとき、端末は周波数情報取得要求をサーバに送ってよく、その結果サーバは記憶された周波数情報の対応から、特定の領域内の、および端末の現在位置を含む、周波数情報の対応を選択する。選択された周波数情報の対応は、別の端末が、端末の現在位置に、または端末の現在位置の近くの位置に到着したときに取得される周波数情報である。

【0073】

ステップ２０６ａ：サーバは端末によって送られた周波数情報取得要求を受信したとき、サーバは端末の現在位置情報に従って、現在位置情報に対応する第１の対応情報を端末に送る。

【0074】

現在位置情報に対応する第１の対応情報は、特定の領域内の検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む。特定の領域は、端末の現在位置を含む領域である。第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む。

【0075】

すなわち第２の対応情報は、複数の端末によって報告され、異なる位置情報を含み、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、対応を含む。第２の対応情報は、一連の異なる位置情報に従って構成される。第１の対応情報は第２の対応情報の一部であり、端末の現在位置情報に対応する。

【0076】

特定の領域の領域サイズは、特定の領域が端末の現在位置を含むことを条件として、前もって設定され得ることが留意されるべきである。任意選択で特定の領域は、端末の現在位置を中心として用い、特定の長さを半径として用いることによって形成される円形領域、または端末の現在位置を中心として用い、特定の長さを辺の長さとして用いることによって形成される矩形領域でよい。確かに実際の応用例において、特定の領域は任意の形状または任意のサイズでよい。これは本発明のこの実施形態に限定されない。

【0077】

さらに端末が、サーバによって送られた第１の対応情報を受信したとき、端末は、ステップ２０１からステップ２０２で述べられた方法に従ってセル再選択を行い得る。第１の対応情報は、特定の領域内の検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含み、対応は別の端末が、端末の現在位置にある、または現在位置の近くの位置にあるときに取得される。従って端末が第１の対応情報に従ってセル再選択を行うとき、端末のセル再選択成功率は大きく改善されることがあり、ネットワーク検索における端末の時間は短縮される。

【0078】

ケース２：現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在せず、方法はステップ２０３ｂから２０４ｂをさらに含む。

【0079】

ステップ２０３ｂ：現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在しない場合、端末は第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行う。

【0080】

具体的には、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在しないとき、および端末がネットワーク検索を行うとき、端末は、端末が現在位置する位置、および端末に対応するオペレータ情報に従って、ネットワークの全帯域幅から、端末によってサポートされることができるネットワーク周波数帯域を選択し得る。次いで、端末によってサポートされるネットワーク周波数帯域から、従来技術でのネットワーク周波数検索のやり方で、第２の周波数情報が取得される。

【0081】

例えば端末が現在位置する位置が中国であり、端末に対応するオペレータが中国移動通信集団公司である場合、ネットワークのすべての帯域幅から、中国内の中国移動通信集団公司によって用いられるネットワーク周波数帯域が選択され、再選択条件を満たす第２の周波数情報がネットワーク周波数帯域から取得される。

【0082】

ステップ２０４ｂ：第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末に対して第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択する。

【0083】

第２の周波数情報に対応するネットワークパラメータが再選択条件を満たすとき、端末は第２の周波数情報に対応する第２のセルを直接再選択し得る。すなわち端末は、第２の周波数情報によって示されるネットワークタイプおよびネットワークセルを再選択する。さらに端末は、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応をさらにローカルに記憶してよく、その結果端末がその位置に再び到着したとき、セル再選択のために第２の周波数情報が迅速に用いられてよく、繰り返されるネットワーク検索が回避される。

【0084】

さらに方法は、ステップ２０５ｂおよびステップ２０６ｂをさらに含む。

【0085】

ステップ２０５ｂ：端末は、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、および端末の現在位置情報をサーバに送る。

【0086】

端末が第２の周波数情報を見出し、第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択した後、端末は、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、および端末の現在位置情報をサーバに送ってよく、その結果サーバはローカルに記憶された第２の対応情報を更新する。第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む。すなわち第２の対応情報は、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、および異なる位置情報に従って構成された、対応を含む。

【0087】

端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、および端末の現在位置情報がサーバに送られるとき、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応が決定される後にその都度、対応は端末によってサーバに送られてよく、または予め設定された期間に従ってサーバに送られてよく、または対応は、端末が異なる位置において検索し、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応の総数が予め設定された総数に達したと決定したときに、サーバに送られることが留意されるべきである。これは本発明のこの実施形態に限定されない。

【0088】

ステップ２０６ｂ：サーバは、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、および端末の現在位置情報を受信し、第２の対応情報を更新する。

【0089】

サーバが、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の、および端末によって送られた、対応と、端末の現在位置情報とを受信したとき、サーバは、端末の位置情報に従って、および一連の異なる位置情報に基づいて、現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応を、第２の対応情報に追加してよく、それにより第２の対応情報の更新を完了する。さらに別の端末が端末の現在位置に到着したとき、別の端末はサーバから、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、および現在位置に対応する、対応を取得してよく、その結果別の端末は、端末によって取得された周波数情報を用いることによってセル再選択を迅速に行ってよく、それによってネットワーク検索時間を短縮する。

【0090】

現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応が、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、および第２の対応情報内に存在する、対応と同じである場合、検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の同じ対応の１つのレコードのみが、第２の対応情報内に保存されることが留意されるべきである。

【0091】

さらに方法は、ステップ２０７からステップ２０８をさらに含む。

【0092】

ステップ２０７：サーバは、第２の対応情報を基地局に送る。

【0093】

検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の、および第２の対応情報に含まれる、対応は、複数の端末が構成情報に従ってセル再選択を行い、かつ適切な周波数情報が取得できないときに、ネットワーク検索を用いて再選択される周波数情報である。従ってサーバは、第２の対応情報を基地局に送ってよく、その結果基地局は第２の対応情報に従って構成情報を再決定して送り、それにより複数の端末によって取得された周波数情報を各端末に配信する。

【0094】

さらに、サーバが第２の対応情報を基地局に送るとき、サーバは、第２の対応情報を基地局に、特定の期間に従って送ってよく、または第２の対応情報を基地局に、第２の対応情報に含まれる対応の総数が特定の総数に達したときに送り得る。確かに実際の応用例において代替として、サーバは、第２の対応情報を基地局に他のやり方で送り得る。これは本発明のこの実施形態に限定されない。

【0095】

さらにサーバが第２の対応情報を基地局に送った後、サーバはさらに記憶スペースを節約するために、サーバ内に記憶された第２の対応情報を削除する。

【0096】

ステップ２０８：第２の対応情報を受信したとき、基地局は第２の対応情報に従って構成情報を第２の端末に送る。

【0097】

任意選択で構成情報は構成されない周波数情報を含み、構成されない周波数情報は、基地局が最後の構成情報において端末に対して構成しない周波数情報である。

【0098】

基地局が第２の対応情報を受信したとき、基地局は第２の対応情報内のキャンプオン周波数情報に従って、最後の構成情報において端末に対して構成されない周波数情報を選択し、次いで構成されない周波数情報を決定し、構成情報を再び送ることによって、構成されない周波数情報を第２の端末に送り、それにより構成情報内の周波数情報を補足する。第２の端末は基地局と通信する任意の端末でよく、代替として第２の端末はもとの端末とすることができる。

【0099】

さらに端末が構成情報を受信したとき、構成されない周波数情報が、第１の対応情報内のキャンプオン周波数情報を含む場合、端末は第１の対応情報を削除する。

【0100】

具体的には端末が構成情報を受信したとき、端末は構成情報に含まれる構成されない周波数情報を、端末に記憶された第１の対応情報内のキャンプオン周波数情報と比較し得る。構成されない周波数情報が、第１の対応情報内のすべてのキャンプオン周波数情報を含む場合、端末は端末に記憶された第１の対応情報を削除してよく、または構成されない周波数情報が第１の対応情報内のキャンプオン周波数情報の一部を含む場合、端末は端末内の記憶量を低減しメモリを節約するように、第１の対応情報内のキャンプオン周波数情報の一部に対応する対応の全体を削除し得る。

【0101】

さらに端末がセル再選択を再び行うとき、端末は構成情報に含まれた周波数情報から１つの周波数情報を直接選択し得る。選択された周波数情報が再選択条件を満たすとき、端末は選択された周波数情報に対応する第３のセルを再選択する。

【0102】

任意選択で代替として、端末は第１の対応情報を基地局に送ってよく、その結果基地局は第１の対応情報に従って構成情報を第２の端末に送る。端末が第１の対応情報を基地局に送り、基地局が第１の対応情報に従って構成情報を第２の端末に送るプロセスは、前述のサーバが第２の対応情報を基地局に送り、基地局が第２の対応情報に従って構成情報を第２の端末に送るプロセスと同様である。詳細は、本発明のこの実施形態において再び述べられない。

【0103】

本発明のこの実施形態においてもたらされるセル再選択方法によれば、端末がセル再選択を開始するとき、現在周波数情報に従って、第１の対応情報が照会される。現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在し、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末は第１のキャンプオン周波数情報に対応するネットワークを再選択する。第１の対応情報は、その端末または別の端末が現在位置にある、または現在位置の近くにあるときに取得されたキャンプオン周波数情報を含む。従ってこれは端末のセル再選択成功率を大きく改善することがあり、ネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費をさらに低減し得る。

【0104】

図７は、本発明の実施形態によるセル再選択装置の概略構造図である。図７を参照すると装置は、照会ユニット３０１および再選択ユニット３０２を含む。

【0105】

照会ユニット３０１は、セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、セル再選択装置の現在周波数情報に従って、第１の対応情報を照会するように構成され、第１の対応情報はセル再選択装置の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む。

【0106】

再選択ユニット３０２は、第１の対応情報に従って、セル再選択装置に対して第２のセルを再選択することを決定するように構成される。

【0107】

任意選択で第１の対応情報は、セル再選択装置および／またはサーバに記憶される。

【0108】

本発明の他の実施形態において、再選択ユニット３０２は、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在する場合、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たすかどうかを決定することであって、検索周波数情報は現在周波数情報を含む、決定することと、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、セル再選択装置に対して、第１のキャンプオン周波数情報に対応する第２のセルを再選択することとを行うように特に構成される。

【0109】

本発明の他の実施形態において、再選択ユニット３０２は、現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在しない場合、第２の周波数情報を取得するためにネットワーク検索を行うことと、第２の周波数情報が再選択条件を満たす場合、セル再選択装置に対して第２の周波数情報に対応する第２のセルを再選択することとを行うように特に構成される。

【0110】

任意選択で、図８を参照すると装置は、送出ユニット３０３および受信ユニット３０４をさらに含む。

【0111】

送出ユニット３０３は、セル再選択装置の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応、およびセル再選択装置の現在位置情報をサーバに送るように構成され、その結果サーバは第２の対応情報を更新し、第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む。

【0112】

任意選択で送出ユニット３０３は、第１の対応情報を基地局に送ることであって、その結果基地局は、第１の対応情報に従って、構成情報を第２のセル再選択装置に送る、第１の対応情報を基地局に送ることを行うようにさらに構成される。

【0113】

本発明の他の実施形態において、受信ユニット３０４は基地局によって送られた構成情報を受信するように構成され、構成情報が、第１の対応情報内にキャンプオン周波数情報を含む場合、セル再選択装置は第１の対応情報を削除する。

【0114】

それに対応して再選択ユニット３０２は、セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、構成情報内の１つの周波数情報を選択し、セル再選択装置に対して周波数情報に対応する第３のセルを再選択するようにさらに構成される。

【0115】

本発明の他の実施形態において、送出ユニット３０３は、周波数情報取得要求をサーバに送るようにさらに構成され、周波数情報取得要求はセル再選択装置の現在位置情報を含み、受信ユニット３０４は、サーバによって送られ、現在位置情報に対応する第１の対応情報を受信するようにさらに構成される。

【0116】

本発明のこの実施形態においてもたらされるセル再選択装置によれば、セル再選択装置がセル再選択を開始するとき、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報が、現在周波数情報に従って照会され、第１の対応情報は検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含み、それにより第１の対応情報に従って、セル再選択装置に対して第２のセルを再選択することを決定する。第１の対応情報は、セル再選択装置または別のセル再選択装置が現在位置にある、または現在位置の近くにあるときに取得されたキャンプオン周波数情報を含む。従ってこれはネットワーク検索におけるセル再選択装置の時間を大きく短縮し、セル再選択装置の電力消費をさらに低減し得る。

【0117】

図９は、本発明の実施形態による周波数情報管理装置の概略構造図である。装置は、受信ユニット４０１および送出ユニット４０２を含む。

【0118】

受信ユニット４０１は、端末によって送られた周波数情報取得要求を受信するように構成され、周波数情報取得要求は端末の現在位置情報を含む。

【0119】

送出ユニット４０２は、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報を送るように構成され、第１の対応情報は周波数情報管理装置に記憶され、第１の対応情報は検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む。

【0120】

任意選択で、図１０を参照すると装置は、更新ユニット４０３をさらに含む。

【0121】

受信ユニット４０１は、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応を受信するようにさらに構成される。

【0122】

更新ユニット４０３は、端末の現在周波数情報と第２の周波数情報との間の対応に従って、第２の対応情報を更新するように構成され、第２の対応情報は、異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含む。

【0123】

本発明の他の実施形態において送出ユニット４０２は、第２の対応情報を基地局に送ることであって、その結果基地局は、第２の対応情報に従って構成情報を端末に送る、第２の対応情報を基地局に送ることを行うようにさらに構成される。

【0124】

本発明のこの実施形態においてもたらされる周波数情報管理装置によれば、端末によって送られた周波数情報取得要求が受信され、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報は端末に送られ、第１の対応情報は別の端末によって前に取得された周波数情報を含み、その結果端末は、別の端末によって前に取得された周波数情報に従って、セル再選択を迅速に行い得る。従ってネットワーク検索における端末の時間は短縮される。

【0125】

図１１は、本発明の実施形態による周波数情報管理装置の概略構造図である。装置は、受信ユニット５０１および送出ユニット５０２を含む。

【0126】

受信ユニット５０１は、端末によって送られた第１の対応情報、またはサーバによって送られた第２の対応情報を受信するように構成され、第２の対応情報は異なる位置情報に従って構成された第１の対応情報を含み、および第１の対応情報は端末の現在位置情報に対応し、かつ検索周波数情報とキャンプオン周波数情報との間の対応を含む。

【0127】

送出ユニット５０２は、第１の対応情報または第２の対応情報に従って、構成情報を端末に送るように構成される。

【0128】

本発明のこの実施形態においてもたらされる周波数情報管理装置によれば、端末によって送られた第１の対応情報が受信され、またはサーバによって送られた第２の対応情報が受信され、第１の対応情報または第２の対応情報に従って構成情報が端末に送られ、その結果構成情報内の周波数情報が補足され得る。さらに端末がセル再選択を行うとき、セル再選択は構成情報に従って行われてよく、それによりネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0129】

本発明の実施形態は端末をもたらす。図３を参照すると端末は、メモリ１０２１、プロセッサ１０２２、ＲＦ回路１０２３、入力ユニット１０２４、表示ユニット１０２５、電源１０２５などを含む。メモリ１０２１はコードおよびデータを記憶し、プロセッサ１０２２はメモリ１０２１内のコードを実行し、その結果サーバは、前述の図５または図６Ａおよび図６Ｂに対応する実施形態によるセル再選択方法における端末のステップを行う。

【0130】

本発明のこの実施形態においてもたらされる端末によれば、端末がセル再選択を開始するとき、現在周波数情報に従って、第１の対応情報が照会される。現在周波数情報に対応する第１のキャンプオン周波数情報が第１の対応情報内に存在し、第１のキャンプオン周波数情報が再選択条件を満たす場合、端末は第１のキャンプオン周波数情報に対応するネットワークを再選択する。第１の対応情報は、その端末または別の端末が現在位置にある、または現在位置の近くにあるときに取得されたキャンプオン周波数情報を含む。従ってこれは端末のセル再選択成功率を大きく改善することがあり、ネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費をさらに低減し得る。

【0131】

本発明の実施形態はサーバをもたらす。図２を参照するとサーバは、メモリ１０１１、プロセッサ１０１２、システムバス１０１３、電源構成要素１０１４、入力／出力インターフェース１０１５、通信構成要素１０１６などを含む。メモリ１０１１はコードおよびデータを記憶し、プロセッサ１０１２はメモリ１０１１内のコードを実行し、その結果サーバは、前述の図５または図６Ａおよび図６Ｂに対応する実施形態によるセル再選択方法におけるサーバのステップを行う。

【0132】

本発明のこの実施形態においてもたらされるサーバによれば、端末によって送られた周波数情報取得要求が受信され、端末の現在位置情報に対応する第１の対応情報は端末に送られ、第１の対応情報は別の端末によって前に取得された周波数情報を含み、その結果端末は、別の端末によって前に取得された周波数情報に従って、セル再選択を迅速に行い得る。従ってネットワーク検索における端末の時間は短縮される。

【0133】

図１２は、本発明の実施形態による基地局の概略構造図である。図１２を参照すると基地局は、メモリ６０１、プロセッサ６０２、システムバス６０３、および通信インターフェース６０４を含む。メモリ６０１はコードおよびデータを記憶し、プロセッサ６０２はシステムバス６０３を用いることによってメモリ６０１に接続され、プロセッサ６０２はメモリ６０１内のコードを実行し、その結果基地局は前述の図５または図６Ａおよび図６Ｂに対応する実施形態によるセル再選択方法における基地局のステップを行う。

【0134】

本発明のこの実施形態においてもたらされる基地局によれば、端末によって送られた第１の対応情報が受信され、またはサーバによって送られた第２の対応情報が受信され、第１の対応情報または第２の対応情報に従って構成情報が端末に送られ、その結果構成情報内の周波数情報が補足され得る。さらに端末がセル再選択を行うとき、セル再選択は構成情報に従って行われてよく、それによりネットワーク検索における端末の時間を短縮し、端末の電力消費を低減する。

【0135】

前述の実施形態は単に本発明の技術的解決策を述べるためのものであり、本発明を限定するためのものではないことが留意されるべきである。本発明は前述の実施形態を参照して詳しく述べられたが、当業者は本発明の実施形態の技術的解決策の精神および範囲から逸脱せずに、前述の実施形態で述べられた技術的解決策に対してさらに変更を行う、またはそれらの技術的特徴のいくつかに対して等価な置き換えを行い得ることを理解するべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6A】

【図6B】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】