(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2の回転子板接触面は、実質上平行であり、前記複数のタービン回転子板は、前記タービン回転子板の前記中心線が相互に同軸であるように互いに近接して配置される、請求項8に記載のシステム。
前記第1及び第2の固定子板接触面は、実質上平行であり、前記複数のタービン固定子板は、前記タービン固定子板の前記中心線が相互に同軸であるように互いに近接して配置される、請求項8に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0012] 本開示は、有機ランキン・サイクル(ORC)、カリーナ・サイクル、又は他の同様のサイクルの、廃熱を生成する生産工程で、又は例えば太陽システム又は海洋温度差システムなどの他の熱源に関連して、使用するための、タービン出力発電機を対象とする。以下でより詳細に説明するように、熱源によって加熱されたボイラからの高圧高温ガスはタービン・ハウジングに入り、タービンを介して膨張して回転子を回転させ、これが発電機シャフトを回転させて電気を生成する。
【0014】
[0013]
図1を参照すると、タービン発電機アセンブリ20はORCシステム22で使用することが意図されている。考察しやすいように、システム22はORCシステム22を指し、ORCシステム22として記述されている。しかしながら、本発明には、カリーナ・サイクル・プロセスなどの他の熱力学的プロセス、及びボトミング・サイクル・プロセスも含まれることを理解されよう。タービン発電機アセンブリ20は、タービン24と、タービンに接続されこれによって駆動される発電機26と、を含む。タービン発電機アセンブリ20についてより詳細に考察する前に、ORCシステム22について考察する。
【0015】
[0014] ORCシステム22は、産業プロセスからの廃熱などの熱源30に接続されたボイラ28を含む。ボイラ28は、接続32を介して高圧高温蒸気をタービン24に提供する。以下でより詳細に考察するように、高温蒸気、別名作動流体は、タービン24内で膨張し、ここでその温度が低下した後、タービンから排出され、流体接続34を介してコンデンサ36に送達される。コンデンサ36において、タービン24内で冷却された蒸気が更に、典型的には液体状まで冷却された後、第1の容量のこうした液体が流体接続38を介してポンプ40に送達され、ここで液体は接続42を介してボイラ28に戻される。この液体はその後、熱交換機又はボイラ内の他の構造(図示せず)を介した熱源30からの熱によってボイラ28内で再加熱された後、サイクルを反復し、流体接続32を介して高圧高温蒸気としてタービン24に戻される。
【0016】
[0015] 次に
図1及び
図2を参照すると、コンデンサ36を出る第2の容量の冷却液は、一実施形態では、ポンプ50によって流体接続52を介して気化器54に送達され、気化器から流体接続58を介して発電機26に送達される。ポンプ50からの流体は、以下で更に考察するように、流体接続56を介して発電機26、特に冷却ジャケット76にも送達される。他の実施形態において、ポンプ50を省略し、代わりにポンプ40から出力された液体を、流体接続57を介して流体接続52及び56に送達することができる。気化器54は、コンデンサ36からの第2の容量の液体のうちの少なくとも一部を気化し、流体接続58を介して冷却蒸気を発電機26に送達する。
図2に示されるように、発電機26は流体ギャップ70、固定子72、及び発電機回転子74を含み、固定子と回転子との間に流体ギャップ(例えばガス又は噴霧液)が配置される。発電機回転子74は、回転軸106を中心に固定子72に対して回転する。
【0017】
[0016] 冷却蒸気はギャップ70内に導入され、蒸気がギャップ70を通過する際に、固定子72及び発電機回転子74から熱を抽出した後、蒸気は流体接続34を介して、コンデンサ36による冷却のためにタービン24から排出される高温蒸気と共に排出される。オプションで、
図1及び
図3に示されるように、発電機26から排出される蒸気は、タービン24から排出される蒸気と組み合わされず、流体接続37を介してコンデンサ36に直接送達することができる。タービン24は貫流レートを有し、一実施形態において、ギャップ70内に導入される第2の容量の蒸気(作動流体)は、貫流レートの50%以下の流量でギャップを介して移動する。必須ではないが典型的には、発電機26が密封され、ギャップ70内に存在する作動流体が、流体接続34、又は提供されている場合は流体接続37を介する以外には漏れ出さないことを保証する。
【0018】
[0017] 次に
図1〜
図4を参照すると、一実施形態において、発電機26は発電機を冷却するための冷却ジャケット76(
図2及び
図4)によって囲まれている。ポンプ50によって流体接続56を介して発電機26に送られる冷却液は、流入口77(
図4)を介して冷却ジャケット76に送達される。冷却液は冷却ジャケット76を介して循環し、固定子72及び発電機26の他の構成要素から熱を抽出する。冷却ジャケット76の通過を完了すると、冷却液はここで幾分温かくなり、流体接続78を介して発電機26から除去され、冷却ジャケット内の流体流出口79を出た後で、コンデンサ36に戻される。
【0019】
[0018] 次に
図2及び
図3を参照すると、ORCシステム22の別の実施形態において、気化された液体ではなく噴霧された冷却液が、発電機26内のギャップ70に提供される。以下で具体的に考察されている場合を除き、
図3に示されたORCシステム22の実施形態は、本来、
図1に示されたシステムの実施形態と同一であり、同一要素のそうした記述は、簡略にするために提供されない。
図1に示されたORCシステム22の実施形態とは異なり、
図3に示された実施形態では気化器が提供されていない。その代わりに、流体接続56を介して発電機26に送達される冷却液の一部が、流体接続80によって発電機の近位に配置された噴霧器82に提供される。噴霧器82は冷却液を噴霧した後、これが発電機26内のギャップ70に送達され、ここで比較的冷たい噴霧液は、固定子及び回転子内の熱によって気化される噴霧液の一部に関する気化の潜熱を介することを含み、ギャップを通過する際に固定子72及び発電機回転子74から熱を抽出する。その後噴霧液は、タービン24から排出される作動流体と共に、流体接続34を介して発電機26から抽出される。
図2及び
図3において、噴霧器82は、本発明の一実施形態に関連して使用されるオプション要素であることを示すために、点線で示されている。上記で考察されたように、一実施形態において、ギャップ70内に導入される第2の容量の噴霧液(作動流体)は、タービン24の貫流レートの50%以下の流量でギャップを通過する。
【0020】
[0019] いくつかの応用例では、冷却ジャケット76を介した固定子72の冷却のみを提供し、蒸気又は噴霧液をギャップ70に提供しないことが望ましい場合がある。他の応用例では、その逆が望ましい場合がある。
【0021】
[0020] 様々な高分子量有機流体を、単独で又は組み合わせて、システム20内の作動流体として使用することができる。これらの流体は、例えばR125、R134a、R152a、R245fa、及びR236faなどの冷媒を含む。他の応用例では、例えば水及びアンモニアなどの、高分子量有機流体以外の流体が使用可能である。
【0022】
[0021] システム22は、発電機26に接続されたパワー・エレクトロニクス・パッケージ86も含む。パッケージ86は、発電機26からの可変周波数出力電力を、例えば50Hz及び400V、60Hz及び480V、又は他の同様の値などの、グリッド87への接続に好適な周波数及び電圧に変換する。
【0023】
[0022] 発電機26をより詳細に考察すると、一実施形態において、発電機はダイレクトドライブ、永久磁石の発電機である。こうした構成は、ギアボックスが不要であり、結果としてより小型軽量のシステム20となるため、有利である。本明細書で説明される本発明の様々な態様は、もちろん、タービン24のタービン回転子104と発電機26の発電機回転子74との間に機械的に結合されたギアボックス、及び、永久磁石を含まない好適な巻線型回転子、例えば2重巻線型の誘導供給型回転子を有する発電機を使用して、効果的に実装可能である。加えて、ある応用例では、ダイレクトドライブ同期発電機を発電機26として使用することができる。発電機26の定格出力は、所期の応用例に応じて変化する。一実施形態において、発電機26は5MWの定格出力を有する。別の実施形態において、発電機26は50KWの定格出力を有し、更に他の実施形態において、発電機26は、例えば200KW、475KW、600KW、又は1MWなどの値間の何らかの定格出力を有する。上記の例で列挙した以外の発電機26の定格出力が本発明に包含される。
【0024】
[0023] 高速(例えば20,000〜25,000rmp)運転を許可するため、及び保守を最小限にするため、発電機26のいくつかの実施形態において、磁気ラジアル軸受88(
図4を参照のこと)を使用して発電機回転子74の回転運動を支持することが望ましい場合がある。一実施形態において、磁気ラジアル軸受88aがタービン24に近位の発電機回転子74の端部に隣接して配置され、磁気ラジアル軸受88bが回転子の反対側に隣接して配置される。以下でより詳細に考察するように、この軸受88の配置によって、タービン24のオーバーハング構成の大部分が可能になる。同様に、発電機回転子74の軸方向運動は、磁気軸推力軸受89を使用することによって制御可能である。磁気ラジアル軸受88及び磁気軸推力軸受89は、コントローラに結合されたセンサ(図示せず)によって検出される、発電機回転子74の径方向及び軸方向位置の変化に応じて、軸受に送達されるパワーを調整するコントローラ90によって制御され、これらはすべて当業者にとって周知である。
【0025】
[0024] 本発明の別の実施形態において、磁気ラジアル軸受88及び推力軸受89の代わりに流体膜軸受を使用することができる。例示の目的で、
図4の磁気軸受88及び89の概略描写は、代替において流体膜軸受を含むものとみなすべきである。知られているように、流体膜軸受は流体、すなわち気体又は液体の薄膜上で全回転子負荷を支持する。
【0026】
[0025] オプションで、磁気軸受88及び89に加えて、回転要素ラジアル軸受92、例えばラジアル軸受92a及び92bを、典型的には、それぞれ磁気軸受88a及び88bに隣接する、回転子シャフトを囲む発電機回転子74の回転子シャフト93の両端に提供することができる。回転要素ラジアル軸受92は、磁気軸受88及び89に電圧が印加されていない場合、発電機回転子74及びそのシャフト93を回転軸106に対してほぼ同軸に支持する。より具体的に言えば、回転要素ラジアル軸受92は、磁気軸受88が活動化されていない場合、発電機回転子74に静止点を提供し、急激な電子又は電力障害時に発電機回転子を安全着陸させる。いくつかのケースでは、動作中、磁気軸受88及び89に電圧が印加された時に、磁気軸受88の動作における摂動により、たとえ発電機回転子74の最大径方向偏向の間であっても、いずれかの接触があれば回転子が回転要素ラジアル軸受92によって制限されるため、比較的余裕を持って発電機回転子74を支持するように回転要素ラジアル軸受92のサイズを決定することが望ましい場合がある。磁気ラジアル軸受88の代わりに流体膜軸受が使用される場合、回転要素ラジアル軸受92は、典型的には不要であるが、いくつかの応用例では、こうしたラジアル軸受を含むことが望ましい場合がある。
【0027】
[0026] 一実施形態において、例えば流体の動的不安定又は制御システム障害又は電力障害(バックアップなし)から、磁気ラジアル軸受の摂動によって発生する可能性のある主要径方向偏向時を含み、磁気ラジアル軸受88が完全に活動化された時に発生する可能性のあるシャフト93の回転軸106からの最大径方向偏位の1.01から5倍量、回転子シャフト93が回転軸106との完全な同軸整合から径方向に偏位できるように、回転要素ラジアル軸受92のサイズが決定される。別の実施形態において、ラジアル軸受92によって許容されるこの偏位は、ここでも経時的に発生する主要摂動時を含み、磁気軸受88が活動化された時に発生するシャフト93の回転軸106からの径方向偏位の約2から3倍である。回転要素ラジアル軸受92は、当分野ではしばしば「バンパー軸受」又は「バックアップ軸受」と呼ばれる。
【0028】
[0027] 回転要素ラジアル軸受92は、上記で考察した理由によって有益であるが、こうした軸受の径方向隙間がタービン24の従来のシール(詳細に図示せず)にとって望ましい隙間よりもかなり大きいことから、問題点も提示している。典型的な回転要素ラジアル軸受92は、およそ0.005から0.015インチの径方向隙間を有する。これに対して、タービン24のシールにとって望ましい径方向隙間は、典型的にはおよそ0.000〜0.001インチである。発電機26がアセンブルされ、出荷及び格納される場合、又は磁気軸受88の障害によって動作中に発電機回転子74の浮上が失われた場合、発電機回転子は回転要素ラジアル軸受92まで下がることになる。こうした発電機回転子74内での「活動」の結果、回転要素ラジアル軸受92の近位のシャフト93の一部が、タービン24内のシールと共に、経時的に破損される可能性がある。実際、ある応用例では、わずか1〜10の「バンパー」イベントが、タービン発電機アセンブリ20の構成要素に、こうした構成要素の分解及び修理/交換が必要となるのに十分な損傷を発生させる可能性がある。
【0029】
[0028] この問題の解決策は、磁気軸受88及び/又は回転要素ラジアル軸受92のうちの1つ以上に隣接するラジアル・ブラシ・シール94(
図4)を追加すること、或いは、回転要素ラジアル軸受(すなわちバンパー軸受)の代わりにブラシ・シールを使用することである。こうした状況下で使用される場合、ブラシ・シール94は、変形するまでかなりの径方向の力に耐えるように設計される。こうした変形は一時的なものであり、ブラシ・シール94は、以前の構成に即時に復活するように構成されている。言い換えれば、ブラシ・シール94は自己回復型である。各ブラシ・シール94の剛性は、発電機回転子74及び発電機回転子に結合されたタービン回転子104(以下で考察)の重み、並びに、発電機26及びタービン24のそれぞれの全体設計及び動作パラメータを前提として許容される回転子74及び104の径方向運動の範囲に基づいて選択される。一実施形態において、ブラシ・シール94の剛性は、回転子がブラシ・シールのみによって支持されている時に発生する、回転軸106との同軸整合からの発電機回転子74の径方向偏位の範囲が、磁気軸受88が完全に活動化され、通常の動作を通じて回転運動のために発電機回転子74を支持する時に発生する、回転軸106との同軸整合からの発電機回転子74の最大径方向偏位の範囲の1から5倍であるように、選択される。別の実施形態において、こうした径方向偏位の範囲は、磁気軸受88が完全に活動化され、通常の動作を通じて回転運動のために発電機回転子74を支持する時に発生する、回転軸106との同軸整合からの発電機回転子74の径方向偏位の範囲の、1.2から4倍である。別の実装において、発電機回転子74は、磁気軸受88が活動化されていない場合、回転軸106との同軸整合を第1の径方向距離だけ外れて自由に移動可能であり、ブラシ・シール94によって支持されている場合、回転軸との同軸整合を第2の径方向距離を超えて径方向に移動しない。この実装において、第2の径方向距離は第1の径方向距離の0.8倍以下であり、いくつかの実装では、第1の径方向距離の0.2から0.6倍の範囲である。
【0030】
[0029] 次に
図2及び
図4〜10を参照すると、タービン24がより詳細に説明される。
図4aに示された実施形態において、タービン24はオーバーハング軸流タービンであり、ラジアル流入口100及びラジアル流出口102を有するハウジング98を含む。タービン24は、一実施形態において、3段を有する
図4aに示された実施形態を備える多段タービンである。以下でより詳細に考察される他の実施形態において、タービン24は、
図4bに示されるような単段オーバーハング・ラジアル・タービン、及び、
図4cに示されるような多段オーバーハング・ラジアル・タービンとすることができる。このオーバーハング構成に従い、回転運動に関してタービン内で回転子を径方向に支持するためのラジアル軸受はタービン24、324、424内に含まれない。前述のように、タービン24は、作動流体がタービンを介して移送される際に膨張するように構成されるため、結果としてタービンの低温端、すなわちラジアル流出口102の近位端は発電機26に近接して配置される。この配置構成により、タービン24から発電機26への熱伝達が低減される。
【0031】
[0030] タービン24は、回転軸106を中心に回転するタービン回転子104、及びハウジング98に関して固定される固定子108を含む。以下でより詳細に考察するように、モジュール設計を特徴とするタービン24の一例において、
図5、
図6、及び
図9で最もよくわかるように、タービン回転子104は複数の個別のブレード付き板110を含み、固定子108は、固定子板と交互に互いに係合関係で配置される複数の個別の板112を含む。回転子板110及び固定子板112は、流出口100と流出口102との間の領域に形成されるキャビティ114内のハウジング98内に配置される。
図9及び
図10で最もよく示されるように、固定子板112の径方向最内部は、固定子板のこうした径方向最内部上に提供されるシール116によって密封されたギャップ115を形成するように、回転子板110間に配置されたタービン回転子104の一部とスペースが空けられる。
図5に示されたタービン24の一部では、それぞれが各回転子板110に対応する複数の固定子スペーサ・セグメント117が、固定子板112の径方向外部と交互に互いに係合関係で提供される。各スペーサ・セグメント117は、対応するそれぞれの回転子板110の径方向の外側に配置される。
図9及び
図10に示されたタービン24の代替実施形態において、スペーサ・セグメント117は固定子板112の一体部分として形成される(
図9及び
図10において、スペーサ・セグメントは別々にラベル表示されていない)。いずれのイベントにおいても、これらの各実施形態では、各スペーサ・セグメント117は、回転子板の径方向最外部とスペーサ・セグメントの径方向最内部との間にギャップ118が提供されるように、その対応するそれぞれの回転子板110に関してサイズが決定される。シール119(
図9を参照のこと)は、タービン24のある実施形態において、ギャップ118内に提供することができる。
【0032】
[0031]
図9及び
図10で最もよく示されるように、各回転子板110は、第1の接触面130及び第1の接触面と接触する第2の接触面132を含む。同様に、各固定子板112は、第1の接触面134及び第1の接触面と接触する第2の接触面136を含む。接触面130、132、134、及び136は、実質上平坦であり、実質上平行である。更にそれらは、回転軸106に対して実質上垂直となるように配置構成される。接触面130、132、134、及び136は、こうした表面の2乗平均平方根バージョンに関して測定された場合、一実施形態では0.00005”から0.020”の範囲で、ある実施形態では0.0005”から0.005”の範囲で、平坦である。更に一実施形態では、回転板110の接触面130及び132、並びに固定子板112の接触面134及び136は、0.0001”から0.015”の範囲だけ、ある実施形態では、0.0005”から0.005”の範囲だけ、完全に平行な状態から偏位している。スペーサ・セグメント117が与えられた場合、前述のように、これらは好ましくは、同様に平坦であって接触面130、132、134、及び136に対して平行な接触面を有する。
【0033】
[0032] 次に
図7及び
図8を参照すると、タービン24のある実装において、1つの回転子板110を隣接する回転子板に対して円周方向にクロックすること、例えば板110bに対して回転子板110aをクロックすることが望ましい場合がある。同様に、1つの固定子板112を隣接する固定子板に対して円周方向にクロックすること、例えば板112cに対して固定子板112aをクロックすることが望ましい場合がある。当業者であれば理解されるように、タービン24に関する望ましい性能仕様は、与えられるクロッキングの程度に影響を与えることになる。クロックされる回転子板110のペアがどちらも同じ数の翼140を有する場合、一実施形態では、第1の回転子板110、例えば板110aは、第2の隣接する回転子板、例えば板110bに対して、ゼロから1の翼ピッチで、すなわち(0)Sから(1)Sでクロックされる。同様に、クロックされる固定子板112のペアがどちらも同じ数の翼142を有する場合、一実施形態では、第1の固定子板112、例えば板112aは、隣接する回転子板、例えば板112cに対して、ゼロから1の翼ピッチで、すなわち(0)Sから(1)Sでクロックされる。クロックされる回転子板110のペアがどちらも等しくない数の翼140を有する場合、一実施形態では、第1の回転子板110、例えば板110aは、第2の隣接する回転子板、例えば板110bに対して、0から360度の範囲内のいずれかでクロックされる。同様に、クロックされる固定子板112のペアがどちらも等しくない数の翼142を有する場合、一実施形態では、第1の固定子板112、例えば板112aは、隣接する回転子板、例えば板112cに対して、0から360度の範囲内のいずれかでクロックされる。既知のタービン・フローの分析及び実験的方法を使用して、この0から360度の範囲内で最適なクロッキング量を選択するように指導される。
【0034】
[0033] 続けて
図7及び
図8を参照すると、一実施形態において、隣接する固定子板112は、固定子板112、例えば固定子板112cの周辺セクション162に沿って配置された、複数の円周方向にスペースが空けられたボア160を特徴とする位置合わせシステムを使用して、互いにクロックされるが、
図7では例示の都合上、ボア160のうちの5つのみが示されている。一実装において、隣接するボア160は、円周方向に1翼ピッチSのスペースが空けられる。位置合わせシステムは、スペーサ・セグメント117の周辺セクション166内にもボア164を含む。更に、ボア160が提供された固定子板、例えば固定子板112cのすぐ近隣の固定子板112、例えば固定子板112aの周辺セクション170内に、ブラインド・ボア168を提供することも可能である(もちろん回転子板110b及びスペーサ板117が介在する)。一実施形態において、ボア160、164、及び168は、回転軸106から実質上同一径方向距離のスペースが空けられ、実質上同一の直径を有する。位置合わせシステムは、典型的には軽度摩擦取り付けを使用して、ボア160のうちの選択された1つ内及びボア164内に受け取るようにサイズが決定された、ピン172を更に含む。このように位置決めされた場合、ピン172は、隣接するスペーサ・セグメント117との選択された円周方向の位置合わせで、固定子板112cをロックする。隣接する固定子板、例えば板112aと112cとの間の選択された円周方向のクロッキングは、次にボア164及び168内に挿入されるピン174を使用して、スペーサ・セグメント117を固定子板112aにロックすることによって、達成される。
図9及び
図10に関連して以下でより詳細に考察するように、隣接する回転子板110をクロックするための同様のシステムも採用可能である。前述のように、ピン172を受け取る複数のボア160のうちの1つの選択は、隣接する固定子板112間で望ましい円周方向のクロッキングの程度に基づいて決定される。本発明は、当業者であれば理解されるように、隣接する回転子板110及び固定子板112を円周方向にクロックするための他の手法を包含している。
【0035】
[0034] 特に
図9を参照すると、回転子板110及び固定子板112は、一実装では、回転子板110の翼140と隣接する固定子板112の翼142との間の軸方向距離178が、回転子板又は固定子板のうちの1つのすぐ上流のコードに関して測定した場合、2軸コードから軸コードの1%の1/4までの範囲内であるようにスペースが空けられる。例えば、
図9でR3として識別される回転子板110の翼140は、S3として識別される固定子板112のすぐ隣接する翼142から、2軸コードから軸コードの1%の1/4までの範囲内であるコード距離Cx,S3の距離178aのスペースが軸方向に空けられ、ある実施形態では、1/3から1コードのスペースが空けられる。加えて、タービン24に関する
反動度は、任意の従来レベルとすることができる。しかしながら、軸推力レベルは、発電機26の使用可能推力能力に合致するように制御しなければならず、一例では、−0.1から0.3の範囲内、及びしばしば−0.05から+0.15の範囲に入る一般的な値の、非常に低い
反動度が望ましい場合がある。例えば
図4cに示された多段ラジアル・インフロー・タービン424で、非常に低い
反動度が達成できない場合、第2の段を逆にして、2つのラジアル・タービンが背面で動作し、最終段の放電が依然として発電機に向かうようにすることができる。
【0036】
[0035] 本実施形態のアセンブリに関連して、
図4〜
図6、
図9、及び
図10を参照すると、回転子板110及び固定子板112は、交互に互いに係合関係で配置される。一実施形態において、回転子板110は、板の径方向内側に複数のボア186(
図5を参照のこと)を含み、これらのボアはボルト・スタッド188などの留め具を受け取るようにサイズが決定され、ボルト・スタッドは、板を介して延在し、スタブ・シャフト内のねじ込みボア190を介してスタブ・シャフト189に固定される。発電機回転子シャフト93は、スタブ・シャフト189内のねじ込みボア194内に受け取られるねじ込み式雄型端部192を含むことができる。
【0037】
[0036] 固定子板112、及び提供された場合スペーサ・セグメント117は、単一カートリッジ198を形成するように、例えばまとめて交互に互いに係合関係で固定することができる。後者は、既知の留め具及び他のデバイスを使用して、ハウジング98のキャビティ114(
図6)内に解放可能に固定することができる。一実施形態において、カートリッジ198は、キャビティ内の対応するサイズのくぼみ201にスナップ留めで係合されるロック・リング200によって、キャビティ114内に固定可能である。この構成を用いると、ロック・リング200が取り付けられた場合、固定子板112、及び提供された場合セグメント117は、ハウジング98内のキャビティ114内に形成された肩部202に対して駆動され、それによって板及びセグメントを定位置にしっかりと保持する。タービン24のある実施形態では、回転子板間に相対的な回転運動が発生しないことを保証するために、回転子板110は、ボア204(
図8、
図9、及び
図10を参照のこと)内に受け取られるピン203(
図9及び
図10を参照のこと)を用いてまとめて固定することが可能である。同様に、タービン24の他の実施形態では、前述のように、相対的な回転運動が発生しないことを保証するために、固定子板112及びスペーサ117を、ピン172(
図9及び
図10を参照のこと)を用いてまとめて固定することが可能である。ピン172は、相対的に動かないように保証することが望ましい場合、最下流のスペーサ117又は固定子板112からハウジング98のフロア204を貫通することも可能である(こうした貫通は図示されていない)。最遠の上流固定子板112(
図9及び
図10ではS1と識別)内でねじ込みボア208を用いてねじ込み式に係合される一実施形態では、ノーズ・コーン206を提供することが可能である。別の方法として、小ねじを使用して、ノーズ・コーン206を第1の固定子板112に固定することができる。
図5、
図6、
図9、及び
図10を参照すると、いくつかの実装では、回転子板、固定子板、及びスペーサを介して延在する、1つ以上のピン210及び/又は1つ以上のボルト・スタッド212を使用して、回転子板110、固定子板112、及び提供される場合スペーサ117を、回転位置合わせし、まとめて固定することが望ましい場合がある。回転子板110、固定子板112、及びスペーサ117の精密な回転位置合わせのために、ピン210を使用することが可能であり、十分な圧力ばめでこれらの構成要素内に受け取られた場合、単一構造、すなわち単一カートリッジ198を形成するためにこれらの構成要素をまとめて保持することも可能である。回転位置合わせの何らかの手段を提供することに加えて、ボルト・スタッド212は、単一構造、すなわち単一カートリッジ198を形成するために、回転子板、固定子板、及びスペーサを更にまとめて引き付ける。
【0038】
[0037] 別々の回転子板110及び固定子板112を提供すること、並びに、こうした板を前述のように相対的に平坦にすることによって、これらの板をカートリッジ198(
図5を参照のこと)としてアセンブルすることが可能であり、単一アセンブリとしてハウジング98内のキャビティ114内に配置し、キャビティ114から除去することが可能である。以下でより詳細に考察するように、カートリッジ198を提供することで、ユニバーサル・タービン24をその所期の応用例に容易に適合させること、及び保守又は新規の負荷要件のために交換することができる。
【0039】
[0038] いくつかの応用例では、発電機26をタービン24からより実質的に分離させることが望ましい。この目的を達成するために、
図6で最もよく示されるように、バックプレート250の径方向最内部に近位のタービン24のスタブ・シャフト189を囲むシール220を含むことが望ましい場合がある。シール220は、ラビリンス・シール、ブラシ・シール、精密許容差リング・シールとして、又は当分野で知られた他のシールを使用して、実装可能である。
【0040】
[0039]
図4〜
図6に示されたタービン24の実施形態は、異なるサイズの回転子104及び固定子108を有するタービンのバージョンを容易に製造することができるように設計される。タービン24に単一ハウジング98を提供する一方で、その単一ハウジングを使用して異なる動作パラメータでタービンを構成することを可能にすることによって、所与の応用例の仕様に対して高い費用効率でタービンを製造することができる。この柔軟な設計は、タービン用に企図された最大直径タービン回転子104が、前述のカートリッジ設計を使用することによってキャビティ114内に受け入れられるように、タービン24のハウジング98を設計及びサイズ決定することによって、部分的に達成される。特に、タービンが使用されることになる応用例に関してタービン24の望ましい動作パラメータが決定された後、タービン回転子104内で使用される板110、並びに固定子108内で使用される板112及びスペーサ・セグメント117の、数及びサイズが決定される。
【0041】
[0040] 望ましい動作パラメータに合致するように容易に修正可能なタービン24を提供する目的に従い、ハウジング98がこうした修正を容易にするように設計される。ハウジング98のこうした設計の一態様は、当該回転軸と当該少なくとも1つのタービン回転子の最外部との間で測定された場合、異なる径方向高さΔrを有する、タービン回転子104及び固定子108を収容するだけの十分な厚みをフロア204に提供することを含み、当該軸流タービンは第1の厚みを備えるフロアを有し、当該第1の厚みは、Δrと1.4Δrとの間で変化する径方向寸法を備える当該少なくとも1つのタービン回転子を収容するだけの十分な厚みまで、当該フロアの内側を切削できるように選択される。更に、ハウジング98には、望ましい径方向高さを備えるタービン回転子104及び固定子108を受け入れるようにサイズが決定されたキャビティ114を作成するようにフロアを切削するために使用可能な、従来の工作機械、例えば5軸CNCフライス盤又はCNC旋盤によって、フロア204に容易にアクセスできるようにする構成が提供される。
【0042】
[0041] 修正可能ハウジング98を提供する別の態様は、幅l4、すなわちバックプレート250とハウジング壁252との間の距離l4を、選択的に変更するように、及び、幅l1、すなわち出口幅を選択的に変更するように調整可能な、厚みを有するバックプレート250を含むことである。この点で、幅l4は、ディフューザ出口の幅l1の半分から4倍までの範囲で変更可能である。バックプレート250は、
図4に示されるように、いくつかの実施形態ではハウジング98の全体部分、他の実施形態では別々の要素とすることができる。バックプレート250は、好ましくは、ギャップ70内の蒸気を排出し、タービン24の排出流路に送達し、最終的に流体接続34を介してコンデンサ36まで送達する際に介する、1つ以上のポート254を含む。望ましい場合、タービン24の性能を調整する別の方法として、フロー・スプリッタ256をタービン回転子104及び固定子108のすぐ下流に提供することができる。別のオプション機能として、
図6で最もよく示されるように、ハウジング98のフロア204のノーズ260に延長板258を追加することが可能である。
【0043】
[0042] ハウジング性能はいくつかの要因に依存するが、ハウジング流入口100での入口フローとハウジング・ベース寸法との整合は、本書で教示されるように重要である。非常に良好なフロー入口は、
図4で構成されるようなハウジング・バックプレート250へと流れるディフューザ排出を提供する。実質的な設計変数は、L4=l4/l1を設定するために0.5から4までの値に設定され、高性能を有する(良好なディフューザCpを維持する)ためにはしばしば2から3の範囲内で設定される。これは、ディフューザ出口幅(l1)及びフード・フロア幅(l4)を制御しなければならないことを意味する。出口幅l1は、1次設計パラメータであるディフューザ全体の面積比を制御する際に、ディフューザの性能も制御するため、競合が生じる可能性がある。ディフューザに関するl1が上昇すると、ハウジングを傷つけることになる。これは、広範囲の電力レベル(ある設計では最大5MW)をカバーするために豊富なハウジング設計から始めること、並びにその後、バックプレート250及びフロア204のノーズ260を修正することによって動作パラメータを調整することによって、制御される。別の設計変数は、l1に独立制御を与えるディフューザ・スプリッタ256(
図6)を導入することであり、それによってディフューザ出口値における選択変更を可能にする。更なる性能調整は、好適な高さ及び厚みの延長板258(
図6)を選択することによって達成可能である。
【0044】
[0043] タービン24は、
図4aでは多段軸流タービン24として示されているが、タービン発電機システム20はこれに限定されない。この点で、
図4bを参照すると、代替実施形態において、タービン発電機システム20は、単段を有するラジアル・タービン324を含むことができる。
図4a及び
図4bでは同じ要素を識別するために同じ番号が使用され、簡潔にするために、ラジアル・タービン324の以下の説明に関して同じ要素の説明は省略される。後者は、単一回転子104及び単一固定子108を含む。
図4aに示される軸流タービン24と同様に、軸流タービン324を、ボルト・スタッド188を用いて発電機シャフト93に解放可能に固定可能な単一カートリッジ198として実装することができる。タービン324は、流入口フランジ・リング333と、既知の留め具でハウジング98に取り付けられた外側フロー・ガイド334とを含むことができる。ノーズ・コーン206及び固定子108は、ボルト337などの既知の留め具でハウジング98に解放可能に固定することができる。
【0045】
[0044] 次に
図4cを参照すると、代替実施形態において、タービン発電機システム20は多段ラジアル・タービン424を含むことができる。
図4a及び
図4bでは同じ要素を識別するために同じ番号が使用され、簡潔にするために、ラジアル・タービン424の以下の説明に関して同じ要素の説明は省略される。後者は、2つの回転子104及び2つの固定子108を含む。ラジアル・タービン424は、ボルト・スタッド188を用いて発電機シャフト93に解放可能に固定可能な単一カートリッジ198として実装することができる。タービン424は、流入口フランジ・リング333と、既知の留め具でハウジング98に取り付けられた外側フロー・ガイド334とを含むことができる。ノーズ・コーン206及び固定子108は、固定子の間に配置された中間フロー・ガイド441と共に、ボルト337などの既知の留め具でハウジング98に解放可能に固定することができる。タービン424及び中間フロー・ガイド441の2つの固定子108は、単一カートリッジ198を作成するように、ボルト339又は他の既知の留め具によってまとめて固定することが可能である。中間フロー・ガイド441は、
図5及び
図6に示されたタービン24のバージョンにおける固定子スペーサ117と機能的に同一である。
【0046】
[0045] タービン発電機システム20における推力の所望の均衡化に応じて、ラジアル・タービン524に関して
図4dに示されるように、背面配置構成の多段ラジアル・タービンの回転子104を構成することが望ましい場合がある。この点で、回転子104aは回転子104bと背面を向き合うように配置され、回転子は一緒に回転するように結合される。固定子108は回転子104a/104bの間に配置され、固定子を介して延在する回転子104bの一部を回転可能に支持するための軸受526を含む。タービン524は、気体移送管552が貫通する前面板550を更に含み、気体移送管は内部プレナム554で終端している。タービン524内に入った気体は管552内を流れ、内部プレナム554へと送達され、プレナムを出て回転子104aを回転させ、固定子108を越えて流れた後、回転子104bを駆動させ、最終的にタービンを出る。
【0047】
[0046] 具体的に示されていないが、タービン発電機システム20は混合フロー・タービンを使用して実装することもできる。後者は設計の点でラジアル・タービン発電機324及び424と非常に類似しているため、別々に図示していない。
【0048】
[0047] 低圧低温の作動流体が、発電機26の近位にあるタービン24の最終回転子段から放出されるように、回転子104を逆向きに配置することによって、発電機への熱伝達が最小限になり、発電機の寿命が延びる。逆向きの結果としてのタービン24の低圧排出は、ポート254を介して第2の容量の作動流体を発電機26内のギャップ70の外へ、及びタービン24の放出ストリーム内に引き込む一方で、発電機推力軸受89がタービン24の残りの軸方向負荷を処理できるように、推力を十分に均衡化する。こうした設計は効率的であり、小型で、熱効率が良い。
【0049】
[0048] 本発明の一態様は、熱エネルギーを電気に変換するためのシステムである。システムは、5MW以下の電力出力を有する発電機であって、当該発電機は、近位端、遠位端、発電機回転子、及び固定子を有し、当該発電機回転子は当該固定子内での回転軸を中心とする回転運動用に配設され、当該発電機は、当該近位端に隣接して配置された第1の流体膜軸受、及び当該遠位端に隣接して配置された第2の流体膜軸受も含み、当該第1及び第2の流体膜軸受は、当該発電機回転子を取り囲み、動作中に当該回転軸に対して実質上同軸に整合された状態で当該発電機回転子を保持する、発電機と、タービンであって、少なくとも1つの固定子、及び当該少なくとも1つの固定子に対して当該回転軸を中心とする回転運動用に支持される少なくとも1つのタービン回転子を有し、当該少なくとも1つのタービン回転子は、当該発電機回転子を回転駆動させるように当該発電機回転子に結合され、当該タービンは当該発電機の当該近位端に取り付けられた第1の端部を有し、当該少なくとも1つのタービン回転子は、回転運動用の当該少なくとも1つのタービン回転子を径方向に支持するためのラジアル軸受が当該タービン内に含まれないようなオーバーハング構成を有し、当該タービンは、作動流体を第1の温度で受け取るための流入口、及び当該作動流体を当該第1の温度よりも低い第2の温度で排出するための流出口を更に含み、当該流出口は、当該発電機への伝熱を最小限にするように当該タービンの当該第1の端部に近接して配置される、タービンと、を含む。
【0050】
[0049] 代替実施形態において、段落49に記載されたシステムは電力出力が600KW未満の発電機を有する。
【0051】
[0050] 段落49に記載されたシステムのタービンは、一実施形態において、ハウジングを含むことが可能であり、少なくとも1つの固定子は複数の固定子板を含むことが可能であり、少なくとも1つのタービン回転子は複数のタービン回転子板を含むことが可能であり、更に複数の固定子板及び複数のタービン回転子板が共に、当該ハウジング内に解放可能に取り付けられる単一カートリッジを形成する。
【0052】
[0051] 段落49に記載されたシステムのタービンは、軸流タービン、ラジアル・タービン、又は混合フロー・タービンとすることができる。
【0053】
[0052] 段落49に記載されたシステムは、表面を備える取り外し可能バックプレートを有するフード、バックプレートと向き合うフード壁、及び幅l1を有するディフューザ通路出口を含むことが可能であり、バックプレート表面はフード壁から距離l4のスペースが空けられ、距離l4は距離l1の半分から4倍の間である。
【0054】
[0053] 本発明の別の態様は、多段タービン・カートリッジである。カートリッジは複数の回転子板からなり、それぞれが中心線、第1の接触面、及び当該第1の接触面と接する第2の接触面を有し、当該第1及び第2の接触面は実質上平行であり、当該第1及び第2の接触面のそれぞれは、0.00005”から0.020”の範囲内で平坦であり、当該複数の回転子板は、当該回転子板の当該中心線が相互に同軸であるように互いに近接して配置される、複数の回転子板と、複数の固定子板であって、それぞれが中心線、第1の接触面、及び当該第1の面に接触する第2の接触面を有し、当該第1及び第2の接触面は実質上平行であり、当該第1及び第2の接触面のそれぞれは、0.00005”から0.020”の範囲内で平坦であり、当該複数の固定子板は、当該固定子板の当該中心線が相互に同軸であるように互いに近接して配置される、複数の固定子板と、を含み、当該複数の回転子板は、上流方向で多段回転子アセンブリを画定するように当該複数の固定子板のうちの対応するそれぞれ1つと交互の関係で配置され、更に、当該複数の回転子板のうちの少なくとも1つは軸コードを備える第1の複数の翼を含み、当該複数の固定子板のうちの隣接する1つは軸コードを備える第2の複数の翼を含み、当該第1の複数の翼は、当該スペースのすぐ上流の当該回転子板及び固定子板のうちの1つの軸コードに関して測定した場合、2軸コード以下から軸コードの1%の1/4までの軸寸法を有するスペースを画定するように、当該第2の複数の翼から軸方向にスペースが空けられる。
【0055】
[0054] 一実装において、段落54に記載されたタービン・カートリッジ内のスペースは、当該回転子板及び当該スペースのすぐ上流の固定子板のうちの1つの当該軸コードの1/3から1の間の軸寸法を有する。段落54に記載されたタービン・カートリッジの別の実装において、当該複数の回転子板は互いに固定され、当該複数の固定子板は互いに固定され、単一カートリッジ・システムを形成するように当該複数の回転子板に対して配置される。段落54に記載されたタービン・カートリッジの更に別の実装において、当該単一カートリッジ・システムは、タービン・ハウジングに解放可能に結合されるように設計される。
【0056】
[0055] 以上、例示の実施形態を上記で開示し、添付の図面に示した。当業者であれば、本明細書に具体的に開示された内容に対して、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な変更、省略、及び追加が可能であることを理解されよう。