(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0004】
本発明では、上記技術的問題を解決するための技術的解決策として、海水中の異なる粒子
径のマイクロプラスチックの勾配収集装置を提供し、前記装置は、主に以下を含む。
【0005】
収集ボックスは、その上端中央部に取付チャンバーが貫通して設けられ、前記取付チャン
バーの上端に外部持ち上げ機器に接続された閉鎖カバーが回転可能に接続され、収集ボッ
クスの側壁に周方向に沿って複数の入水口が設けられ、各前記入水口に取付チャンバーを
貫通する入水筒が設けられ、前記入水筒の収集ボックスの外部に位置する一側にふるいフ
ィルタースクリーンが設けられ、入水筒にウォーターポンプが設けられる。
【0006】
前記取付チャンバー内に設けられた勾配収集部品は、上端に前記閉鎖カバーのハンドルを
貫通して設けられた垂直接続ロッドと、上から下へ前記垂直接続ロッドの外部の外側壁の
各入水口に対応する箇所に設けられた摺動垂直溝の複数の濾過収集ディスクと、周方向に
沿って前記濾過収集ディスクの下端側面に設けられた複数の濾過穴の複数の濾過シートと
を含み、濾過収集ディスクの内壁下側の各入水口に対応する箇所に添加口が設けられ、各
前記添加口に摺動バッフルが設けられ、各前記摺動垂直溝内に入水筒と連通する係合口が
設けられ、複数の前記濾過シートの一側がそれぞれ濾過収集ディスクの底端内壁にヒンジ
で接続され、他側が互いに垂直接続ロッドの外壁に当接され閉鎖構造を形成し、上から下
へ分布された濾過収集ディスク中の濾過シートのメッシュは順次増加する。
【0007】
濾過された異なる粒子径のマイクロプラスチックを収集する一次保管ボックスは、濾過収
集ディスクに1つずつ対応して濾過収集ディスクの底端に設けられ、同一濾過収集ディス
ク上の各添加口と連通し、一次保管ボックス上に排出口が設けられる。
【0008】
収集ボックスの下端に設けられ収集ボックスの海底での動作を駆動するための水中移動体
と、
ウォーターポンプおよび水中移動体に電気エネルギーを提供する電源とを含む。
【0009】
さらに、各前記濾過シート上にそれぞれ受容溝が設けられ、濾過穴は均一に前記受容溝の
側壁に設けられ、濾過シートの垂直接続ロッドに近い一側に円弧状のシールリングが設け
られ、濾過シート上に持ち上げリングが設けられ、受容溝の設置によって濾過シート上側
に落下した海水を集合して濾過することができ、海水が各濾過シートの円弧に沿って濾過
収集ディスクの縁に流れるのを防止でき、持ち上げリングの設置によって、互いに当接さ
れた濾過シートを分離し、マイクロプラスチックが添加口を介して素早く一次保管ボック
ス内に落とす。
【0010】
さらに、前記入水筒の収集ボックスの外側部分に位置する側壁はメッシュ構造であり、入
水筒の前側に回転軸を介して回転筒が接続され、前記回転筒の側壁に周方向に沿って複数
の破砕刃が設けられ、回転筒の外部に環状ホルダーが設けられ、前記環状ホルダー上に周
方向に沿って複数の鋸歯状ストリップが設けられ、破砕刃の回転によって水域中の植物を
切断して、水生植物と収集装置の絡み合いを回避する。
【0011】
さらに、最上端の濾過収集ディスクであって入水口下側に設けられた液体レベリングプレ
ートは、その底面に内から外へ半径が順次増加する環状排水溝が設けられ、各環状排水溝
上に均一に複数の分散穴が設けられ、内から外へ分布された環状排水溝上の分散穴の数が
順次減少し、水流が外から内へ徐々に液体レベリングプレート全体を覆い、濾過されあた
マイクロプラスチックの堆積を回避する。
【0012】
さらに、収集ボックス内に設けられた知能制御ボックスをさらに含み、知能制御ボックス
内に、
コントローラーと、
ナビゲーションと測位のための衛星測位装置と、
水が知能制御ボックス内に入ったかを検出するための水没センサーと、
乾燥ファンと、
知能制御ボックス内の温度を検出するための温度センサーと、
電源残量を検出するための電力検出モジュールとが設けられる。
【0013】
さらに、上下両端に位置する濾過収集ディスク間の高さが取付チャンバーの高さよりも小
さく、濾過収集ディスクの外径が取付チャンバーの内径と同じであり、収集ボックス内壁
の下端に係合ディスクが設けられ、前記係合ディスクの中央に内径が濾過収集ディスクの
外径と同じである係合丸溝が貫通して設けられ、前記係合口内にシールリングが設けられ
、複数の濾過収集ディスク間の総距離が取付チャンバーよりも小さいとすべての濾過収集
ディスクを取付チャンバー内に配置することができる。
【0014】
さらに、前記係合丸溝の内壁に周方向に沿って複数の円弧状の開口が設けられ、各前記円
弧状の開口に濾過収集ディスクの外壁と密着する円弧状の固定板が設けられ、各円弧状の
固定板の濾過収集ディスクから離れた一側に係合ディスク内に延伸する電動伸縮ロッドが
設けられ、各円弧状の固定板内に圧力センサーが設けられ、最下端の濾過収集ディスクが
係合丸溝に配置されると、各電動伸縮ロッドによって対応の円弧状の固定板を駆動して濾
過収集ディスクに近接させ濾過収集ディスク外壁と密着させることで、勾配収集部品がよ
り安定的に取付チャンバーに取り付けられる。
【0015】
本発明のマイクロプラスチック勾配収集装置によって海水中のマイクロプラスチックを収
集する場合、具体的な動作過程は以下の通りである。
【0016】
まず、垂直接続ロッドを取付チャンバー内に配置し、各濾過収集ディスクとともに下へ移
動させ、入水筒が順次各濾過収集ディスクの側壁の対応の摺動垂直溝を通過し、最下端の
濾過収集ディスクが係合丸溝に配置されると、各電動伸縮ロッドによって対応の円弧状の
固定板を駆動して濾過収集ディスクに近接させ濾過収集ディスク外壁に密着させ、圧力セ
ンサーが圧力を検出すると、コントローラーに信号を送信し、コントローラーによって電
動伸縮ロッドをオフにし、勾配収集部品全体の固定を完了し、閉鎖カバーを取付チャンバ
ー上端に固定する。
【0017】
次に、外部持ち上げ機器で閉鎖カバーに接続され収集ボックスを収集必要がある海域に配
置し、コントローラーによって水中移動体を起動し、水中移動体を利用して収集ボックス
を異なる深さの海域に移動させマイクロプラスチックを収集する。
【0018】
その後、収集ボックスが固定深さの海底に移動すると、海水中のマイクロプラスチックを
収集し、収集するとき、海水の衝撃力によって回転筒が回転し、同時に回転筒上の破砕刃
も回転することで、破砕刃の回転によって水域中の植物を切断し、水生植物と関連部材の
絡み合いによる装置の通常動作に影響を与えることを回避し、切断するとき、水生植物が
破砕刃に絡み合ったり付着したりするが、このような現象を回避するために、鋸歯状スト
リップと破砕刃上の水生植物の擦りにより、絡み合った水生植物が破砕刃上から落下し、
同時に海水がふるいフィルタースクリーンで濾過され海水中の固体不純物が除去された後
、入水筒が取付チャンバー内に入り最上端の濾過収集ディスクまで移動し、該濾過収集デ
ィスク内の複数の重なった濾過シートにより、海水中のマイクロプラスチックを濾過し、
濾過された海水が第2の濾過収集ディスクを通過し、第2の濾過収集ディスク内の複数の
重なった濾過シートにより海水中のマイクロプラスチックを2回濾過し、対応する粒子径
のマイクロプラスチックを分離し、濾過された海水が順次下端の各濾過収集ディスクを通
過し対応する粒子径のマイクロプラスチックを分離し、海水の濾過が完了すると、取付チ
ャンバー底端から流出すればよい。
【0019】
最後に、水中移動体によって収集ボックスを最初の位置に移動させ、外部持ち上げ機器に
よって収集ボックスを持ち上げ、その後閉鎖カバーを外し、ハンドルを使用して垂直接続
ロッドを取付チャンバーから持ち上げ、各濾過収集ディスク上の対応する添加口の摺動バ
ッフルを開き、持ち上げリングによって互いに当接された濾過シートを分離し、異なる粒
子径のマイクロプラスチックを添加口を介して素早く対応の一次保管ボックス内に収集す
る。
【0020】
本発明の有益な効果は以下の通りである。本発明は海水中の異なる粒子径のマイクロプラ
スチックの勾配収集装置を提供し、以下の利点を有する。
(1)本発明では、異なる濾過シート内に異なる粒子径の濾過シートを設けることで、海
水中の異なる粒子径のマイクロプラスチックを統合的に勾配分離し収集でき、収集および
分離効率を大幅に向上させ、同時に水中移動体によって収集装置を異なる海洋深さに移動
させ、異なる深さの収集を完了する。
(2)本発明では、外部に破砕刃を有する回転筒の設置によって、収集ボックスの前進過
程中、破砕刃により海水中の植物を切断して、水生植物と収集ボックス外部の絡み合いに
よるその移動を妨げるのを回避し、切断する同時に、鋸歯状ストリップと破砕刃上の水生
植物の擦りにより、絡み合った水生植物が破砕刃から落下し、該勾配収集装置の通常動作
を確保し、水生植物の作用による関連部材の落としや損傷を回避する。
(3)本発明では、液体レベリングプレートの設置によって、濾過収集ディスク内に入っ
た海水が均一に各濾過シートに落下でき、濾過収集ディスク内の水流堆積による濾過収集
効率の低減を回避することができる。
(4)本発明は構造が簡単で、異なる粒子径のマイクロプラスチックを勾配収集し、収集
されたマイクロプラスチックをそれぞれ収集し、収集過程中、濾過装置を外す必要がなく
、操作が簡単である同時に非常に知能であり、広く普及するのに適している。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例1
図1に示すように、本実施例は海水中の異なる粒子径のマイクロプラスチックの勾配収集
装置を提供し、それは以下を含む。収集ボックス1は、その上端の中央部に取付チャンバ
ー10が貫通して設けられ、取付チャンバー10の上端に外部持ち上げ機器に接続された
閉鎖カバー100が回転可能に接続され、収集ボックス1の側壁に周方向に沿って4つの
入水口11が設けられ、各入水口11内に取付チャンバー10を貫通する入水筒110が
設けられ、
図2に示すように、入水筒110の収集ボックス1外部に位置する一側にふる
いフィルタースクリーン1100が設けられ、入水筒110にウォーターポンプ111が
設けられ、
図5に示すように、収集ボックス1の内壁の下端に係合ディスク12が設けら
れ、海水がふるいフィルタースクリーン1100で濾過された後、比較的大きな固体不純
物が除去され、固体不純物が入水筒110に入り入水筒110が詰まるのを回避し、また
は固定不純物が最上端の濾過収集ディスク21内に入ったまま、長期間使用すると、最上
端の濾過収集ディスク21が詰まり、海水濾過効果が低下し、マイクロプラスチック勾配
収集の通常動作に悪影響を与える。
【0024】
図1に示すように、取付チャンバー10内に設けられた勾配収集部品2は、上端に閉鎖カ
バー100を貫通するハンドル200が設けられた垂直接続ロッド20と、上から下へ垂
直接続ロッド20の外部の外側壁に対応する各入水口11に摺動垂直溝210が貫通して
設けられた3つの濾過収集ディスク21と、周方向に沿って濾過収集ディスク21の下端
側面に設けられた35個の濾過穴220が設けられた15枚の濾過シート22とを含み、
濾過収集ディスク21内壁下側に対応する各入水口11に添加口211が設けられ、
図6
に示すように、各添加口211に摺動バッフル212が設けられ、各摺動垂直溝210内
に入水筒110と連通する係合口2100が設けられ、
図7、8に示すように、15枚の
濾過シート22の一側がそれぞれ濾過収集ディスク21底端内壁にヒンジで接続され、他
側が互いに垂直接続ロッド20外壁に当接されて閉鎖構造を形成し、上から下へ分布され
た濾過収集ディスク21中の濾過シート22のメッシュはそれぞれ40、60、80であ
り、上下両端に位置する濾過収集ディスク21間の高さが取付チャンバー10の高さより
も小さく、濾過収集ディスク21の外径が取付チャンバー10の内径と同じであり、係合
ディスク12の中央に内径が濾過収集ディスク21の外径と同じである係合丸溝120が
貫通して設けられ、
図5に示すように、係合丸溝120の内壁に周方向に沿って複数の円
弧状の開口121が設けられ、各円弧状の開口121に濾過収集ディスク21の外壁に密
着された円弧状の固定板1210が設けられ、各円弧状の固定板1210の濾過収集ディ
スク21から離れた一側に係合ディスク12内に延伸する電動伸縮ロッド1211が設け
られ、各円弧状の固定板1210内に圧力センサー1212が設けられる。
【0025】
係合口2100内にシールリング2101が設けられ、3つの濾過収集ディスク21間の
総距離が取付チャンバー10よりも小さいと、すべての濾過収集ディスク21を取付チャ
ンバー10内に配置でき、内径が濾過収集ディスク21の外径と同じである係合丸溝12
0によって、濾過収集ディスク21を収容することで、各電動伸縮ロッド1211によっ
て対応する円弧状の固定板1210を駆動して濾過収集ディスク21に近接させ濾過収集
ディスク21の外壁に密着させ、圧力センサー1212が圧力を検出すると、コントロー
ラー50に信号を送信し、コントローラー50によって電動伸縮ロッド1211をオフに
することによって、勾配収集部品2がより安定的に取付チャンバー10に取り付けられ、
揺れがなく、装置全体の通常収集動作を確保し、装置動作の信頼性を高める。
【0026】
図1に示すように、濾過された異なる粒子径のマイクロプラスチックを収集するための一
次保管ボックス3は、濾過収集ディスク21に1つずつ対応して濾過収集ディスク21底
端に設けられ、同一濾過収集ディスク21上の各添加口211と連通し、一次保管ボック
ス3上に排出口30が設けられる。
水中移動体4は収集ボックス1下端に設けられ収集ボックス1の海底での動作を駆動する
ために使用される。
電源はウォーターポンプ111、圧力センサー1212および水中移動体4に電気エネル
ギーを提供する。
【0027】
本実施例の動作方法は以下のステップを含む。
本発明のマイクロプラスチック勾配収集装置によって海水中のマイクロプラスチックを収
集する場合、具体的な動作過程は以下の通りである。
まず、垂直接続ロッド20を取付チャンバー内10に配置し、各濾過収集ディスク21と
ともに下へ移動させ、入水筒110が順次各濾過収集ディスク21の側壁の対応の摺動垂
直溝210を通過し、最下端の濾過収集ディスク21が係合丸溝120に配置されると、
各電動伸縮ロッド1211によって対応の円弧状の固定板1210を駆動して濾過収集デ
ィスク21に近接させ濾過収集ディスク21外壁に密着させ、圧力センサー1212が圧
力を検出すると、コントローラー50に信号を送信し、コントローラー50によって電動
伸縮ロッド1211をオフにし、勾配収集部品2全体の固定を完了し、閉鎖カバー100
を取付チャンバー10上端に固定する。
次に、外部持ち上げ機器で閉鎖カバー100に接続され収集ボックス1を収集必要がある
海域に配置し、コントローラー50によって水中移動体4を起動し、水中移動体4を利用
して収集ボックス1を異なる深さの海域に移動させマイクロプラスチックを収集する。
然後、収集ボックス1を固定深さの海底に移動させると、海水中のマイクロプラスチック
を収集し、収集するとき、海水がふるいフィルタースクリーン1100で濾過され海水中
の固体不純物が除去された後、入水筒110によって取付チャンバー10内に入り最上端
の濾過収集ディスク21内に落下し、該濾過収集ディスク21内の複数の重なった濾過シ
ート22によって海水中のマイクロプラスチックを濾過し、濾過された海水が第2の濾過
収集ディスク21内を通過し、第2の濾過収集ディスク21内の15枚の重なった濾過シ
ート22によって海水中のマイクロプラスチックを2回濾過し、対応する粒子径のマイク
ロプラスチックを分離し、濾過された海水が順次下端の各濾過収集ディスク21を通過し
て40、60、80メッシュのマイクロプラスチックを分離し、海水の濾過が完了すると
、取付チャンバー10底端から流出すればよい。
最後に、水中移動体4によって収集ボックス1を最初の位置に移動させ、外部持ち上げ機
器によって収集ボックス1を持ち上げ、その後閉鎖カバー100を外し、ハンドル200
を使用して垂直接続ロッド20を取付チャンバー10から持ち上げ、各濾過収集ディスク
21上の対応する添加口211の摺動バッフル212を開き、持ち上げリング222によ
って互いに当接された濾過シート22を分離し、異なる粒子径のマイクロプラスチックを
添加口211を介して素早く対応の一次保管ボックス3内に収集する。
【0028】
実施例2
本実施例は、以下を除いて実施例1と大体同じである。
図7、8に示すように、各濾過シート22上にそれぞれ受容溝221が設けられ、濾過穴
220が均一に受容溝221側壁に設けられ、濾過シート22の垂直接続ロッド20に近
い一側に円弧状のシールリング23が設けられ、濾過シート22上に持ち上げリング22
2が設けられ、受容溝221の設置によって濾過シート22上側に落下した海水を集合し
て濾過し、海水が各濾過シート22の円弧に沿って濾過収集ディスク21の縁に流れ、濾
過効果が低下するのを回避し、円弧状のシールリング23の設置によって各濾過シート2
2と垂直接続ロッド20間が密封され、濾過されていない海水が濾過シート22と垂直接
続ロッド20間の隙間を介して下端の濾過収集ディスク21に流れるのを回避し、異なる
粒子径のマイクロプラスチックが混合して収集精度に悪影響を与えるのを回避でき、持ち
上げリング222の設置によって、濾過された後マイクロプラスチックを収集するとき互
いに当接された濾過シート22を分離でき、マイクロプラスチックが添加口211を介し
てすばやく一次保管ボックス3内に落下する。
【0029】
実施例3
本実施例は、以下を除いて実施例2と大体同じである。
図2に示すように、入水筒110の収集ボックス1外側部分に位置する側壁はメッシュ構
造であり、入水筒110の前側に回転軸を介して回転筒112が接続され、回転筒112
側壁に周方向に沿って15個の破砕刃1120が設けられ、回転筒112外部に環状ホル
ダー1121が設けられ、環状ホルダー1121上に周方向に沿って4つの鋸歯状ストリ
ップ1122が設けられ、収集ボックス1が水中移動体4の駆動によって海水中に移動す
るとき、海水の衝撃力により回転筒112が回転し、同時に回転筒112上の破砕刃11
20も回転するため、破砕刃1120の回転によって水域中の植物を切断し、切断すると
き、水生植物が破砕刃1120上に絡み合ったり付着したりするが、このような現象回避
するために、鋸歯状ストリップ1122と破砕刃1120上の水生植物の擦りにより、絡
み合った水生植物が破砕刃1120から落下し、該勾配収集装置の通常動作を確保し、水
生植物の作用による関連部材の落としまたは損傷を回避することができる。
【0030】
実施例4
本実施例は、以下を除いて実施例3と大体同じである。
図1に示すように、最上端の濾過収集ディスク21であって入水口11下側に設けられた
液体レベリングプレート213は、
図3に示すように、その底面に内から外へ半径が順次
増加する4つの環状排水溝2130が均一に設けられ、各環状排水溝2130上に均一に
複数の分散穴2131が設けられ、
図4に示すように、内から外へ分布された環状排水溝
2130上の分散穴2131の数は順次21個、12個、8個および4個であり、入水口
11の水流が最初に最外部の環状排水溝2130内に流れ、最外側の環状排水溝2130
上の対応の各分散穴2131から落下し、水流が比較的大きい場合、外側の環状排水溝2
130上に設けられた分散穴2131の数が比較的少さいため、即時に排水できず、この
時水流が外から内へ徐々に液体レベリングプレート213全体を覆い、内側の環状排水溝
2130は外側の環状排水溝2130上に設けられた分散穴2131の数よりも多いため
、素早く排水でき、従って、液体レベリングプレート213の液面バランスを取るために
、水流が内側の環状排水溝2130に流れ、このようにして水流が各分散穴2131を介
して均一に濾過収集ディスク21内流れ、内側の環状排水溝2130での水流落下速度が
速いが、各濾過シート22は互いに集中して中央が凸の円弧状構造であるため、水流が各
濾過シート22に落下すると、円弧状構造に沿って濾過シート22の縁に流れ、流動過程
中に各濾過シート22を介して海水中のマイクロプラスチックを濾過し、濾過収集ディス
ク21での水流堆積による濾過収集効率の低下を回避することができる。
【0031】
実施例5
本実施例は、以下を除いて実施例4と大体同じである。
図1、9に示すように、収集ボックス1内に設けられた知能制御ボックス5をさらに含み
、知能制御ボックス5は防水材料からなり、知能制御ボックス5内に以下を設ける。
コントローラー50と、
コントローラー50に接続されナビゲーションと測位のための衛星測位装置51と、衛星
測位装置51によてバックグランドで本マイクロプラスチック勾配収集装置の位置をリア
ルタイムに監視することで、測位情報の正確性を確保でき、
コントローラー50に接続され水が知能制御ボックス5内に入ったかを検出するための水
没センサー52と、水没センサー52によって水が知能制御ボックス5内に入ったかを検
出することで、水により知能制御ボックス5内の各電気部品が損傷し、マイクロプラスチ
ックの通常収集動作に悪影響を与えるのを回避でき、
コントローラー50に接続された乾燥ファン53と、水没センサー52が水が知能制御ボ
ックス5内に入ったまたは大きな湿度を検出すると、コントローラー50によって乾燥フ
ァン53を起動し知能制御ボックス5内部を乾燥することで、その内部の乾燥を保持し、
装置の使用寿命を延ばし、安全で信頼でき、動作が安定になり、
コントローラー50に接続され知能制御ボックス5内の温度を検出するための温度センサ
ー54と、乾燥ファン53によって知能制御ボックス5内部を乾燥するとき、温度センサ
ー54を使用してその内部温度を検出し、乾燥温度が高すぎて、知能制御ボックス5内の
各電気部品が高温で動作し、装置の寿命が短くなるのを回避でき、
コントローラー50に接続され電源残量を検出するための電力検出モジュール55と、電
力検出モジュール55によって電源の残量を検出し、残量が不足する場合、コントローラ
ー50に信号を送信し、コントローラー50によって対応の電気部品を省エネ動作状態に
させ、電力が非常に低い場合、コントローラー50によって各電気部品をオフにして、装
置全体が無電力収集状態になる。
【解決手段】収集ボックス1、勾配収集部品2、一次保管ボックス3、水中移動体4、電源を含み、収集ボックス1の側壁に複数の入水口11が設けられ、各入水口11内に取付チャンバー10の入水筒が貫通し、その外部にふるいフィルタースクリーンが設けられる。取付チャンバー10内に設けられた勾配収集部品2は、垂直接続ロッド20と、複数の濾過収集ディスク21と、複数の濾過シート22とを含み、濾過された異なる粒子径のマイクロプラスチックを収集する一次保管ボックス3は、濾過収集ディスク21に1つずつ対応し、濾過収集ディスク21の底端に設けられ、収集されたマイクロプラスチックを個別に収集する。水中移動体4は収集ボックス1の下端に設けられ収集ボックス1の海底での動作を駆動する。