【文献】
三宅 常之,携帯電話:PHS使う位置特定システム,徘徊老人の捜索などをねらう工場や作業現場で従業員の位置把握にも用途,日経エレクトロニクス 第666号 NIKKEI ELECTRONICS,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,1996年 7月15日,第125−128頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の無線通信端末のそれぞれによって測定された位置情報と、複数の建物のポリゴン情報とに基づいて、当該複数の無線通信端末のそれぞれを前記複数の建物のいずれかに割り当てる建物割当部
を備え
前記情報取得部は、前記建物割当部によって前記一の建物に割り当てられた前記複数の無線通信端末のそれぞれが特定したサービングセル及びネイバーセルのセル識別情報を取得する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
前記建物割当部は、前記位置情報が示す位置と前記複数の建物のそれぞれの中心位置との距離がいずれも予め定められた距離より長い無線通信端末を、当該無線通信端末のサービングセル及びネイバーセルと、前記複数の建物に割り当てた複数の無線通信端末のサービングセル及びネイバーセルの割合とに基づいて、前記複数の建物のいずれかに割り当てる、請求項6に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、推定装置100の通信環境の一例を概略的に示す。推定装置100は、情報処理装置の一例であってよい。本実施形態に係る推定装置100は、例えば、無線通信端末300の電波状況に基づいて、無線通信端末300が位置する建物400を推定する。また、推定装置100は、例えば、無線通信端末300の電波状況に基づいて、建物400内における無線通信端末300の高度を推定する。
【0015】
推定装置100は、例えばまず、複数の無線通信端末300のそれぞれを複数の建物400のいずれかに割り当て、各建物400について、その建物400に割り当てた全ての無線通信端末300を、接続している無線基地局20に基づいてクラスタリングする。低層階に位置する無線通信端末300は、屋外の無線通信端末300に最も似た環境になるはずであり、推定装置100は、低層階から高層階の無線通信端末300をクラスタに分類した後、建物400の高さ情報を用いて、無線通信端末300の高度をマッピングしていく。
【0016】
無線基地局20及び無線通信端末300は、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠していてよい。無線基地局20及び無線通信端末300は、3G(3rd Generation)通信システムに準拠していてもよい。無線基地局20及び無線通信端末300は、5G(5th Generation)通信システムに準拠していてもよい。無線基地局20及び無線通信端末300は、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠していてもよい。ここでは、無線基地局20及び無線通信端末300がLTEに準拠している場合を例に挙げて説明する。無線通信端末300の例としては、スマートフォン等の携帯電話及びタブレット端末等が挙げられる。
【0017】
無線通信端末300は、例えば、定期的に、端末測定情報を情報収集装置200に送信する。端末測定情報は、無線通信端末300の位置情報を含んでよい。位置情報は、無線通信端末300の緯度経度を含んでよい。無線通信端末300は、測位機能を用いて取得した無線通信端末300の位置情報を端末測定情報に含めてよい。測位機能は内蔵型であっても、外付け型であってもよい。すなわち、無線通信端末300が自ら測位機能を有していてもよく、また、無線通信端末300に対して測位機能を有するデバイスが接続されてもよい。測位機能として、GPS測位等の任意の機能が採用され得る。
【0018】
端末測定情報は、サービングセルのPCI(Physical Cell ID)を含んでよい。PCIは、無線基地局20のセルを識別するセル識別情報の一例であってよい。端末測定情報は、サービングセルからの電波受信強度を含んでよい。端末測定情報は、ネイバーセルのPCIを含んでよい。端末測定情報は、ネイバーセルからの電波受信強度を含んでよい。端末測定情報は、サービングセルのタイミングアドバンスを含んでもよい。端末測定情報は、いわゆるMR(Measurement Report)であってよい。
【0019】
無線通信端末300は、端末測定情報を、ネットワーク10を介して情報収集装置200に送信してよい。ネットワーク10は、無線通信端末300及び無線基地局20が準拠する移動体通信システムを含む。また、ネットワーク10は、インターネットを含んでよい。情報収集装置200は、複数の無線通信端末300から端末測定情報を収集する。
【0020】
情報収集装置200は、複数の無線通信端末300が、測定を実行して端末測定情報を生成したときに、屋内に位置していたか屋外に位置していたかを判定して、判定結果を端末測定情報に含めてよい。情報収集装置200は、無線通信端末300の端末測定情報に対して、公知の任意のアルゴリズムを用いることによって、無線通信端末300が屋内に位置していたか屋外に位置していたかを判定してよい。情報収集装置200は、例えば、端末測定情報に含まれる電波受信強度に基づいて、無線通信端末300が屋内に位置していたか屋外に位置していたかを判定する。
【0021】
推定装置100は、情報収集装置200から複数の端末測定情報を受信してよい。推定装置100は、ネットワーク10を介して情報収集装置200と通信してよい。なお、推定装置100と情報収集装置200とは一体であってもよい。すなわち、推定装置100が、情報収集装置200の機能を備えてもよい。
【0022】
推定装置100は、建物400に関連する建物関連情報を格納する。推定装置100は、複数の建物400の建物関連情報を格納してよい。建物関連情報は、建物400の位置情報を含む。建物関連情報は、建物400のポリゴン情報を含んでよい。ポリゴン情報は、ポリゴンの中心位置の緯度経度と、ポリゴンの点情報とを含んでよい。ポリゴンの点情報は、建物400の外壁の位置を示してよい。
【0023】
図2は、推定装置100の機能構成の一例を概略的に示す。推定装置100は、格納部102、情報収集部104、情報取得部106、建物割当部108、分類部110、階数割当部112、及び出力部114を備える。なお、推定装置100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0024】
情報収集部104は、各種情報を収集する。情報収集部104は、収集した情報を格納部102に格納する。
【0025】
情報収集部104は、複数の無線通信端末300の端末測定情報を収集する。情報収集部104は、情報収集装置200から、複数の無線通信端末300の端末測定情報を受信してよい。情報収集部104は、複数の無線通信端末300のそれぞれから、端末測定情報を受信してもよい。
【0026】
情報収集部104は、複数の建物400の建物関連情報を収集する。情報収集部104は、ネットワーク10を介して、複数の建物400の建物関連情報を受信してよい。情報収集部104は、推定装置100が備える入力デバイスを用いて入力された、複数の建物400の建物関連情報を取得してよい。情報収集部104は、記憶媒体に記憶された複数の建物400の建物関連情報を、記憶媒体から読み出してよい。
【0027】
情報取得部106は、格納部102から、各種情報を取得する。情報取得部106は、例えば、建物割当部108が、複数の無線通信端末300を複数の建物400のいずれかに割り当てるために用いる情報を、格納部102から取得する。具体例として、情報取得部106は、複数の無線通信端末300のそれぞれによって測定された位置情報と、複数の建物400のポリゴン情報とを取得する。情報取得部106は、屋内に位置していた複数の無線通信端末300のそれぞれによって測定された位置情報と、複数の建物400のポリゴン情報とを取得してよい。
【0028】
建物割当部108は、情報取得部106が格納部102から取得した情報に基づいて、複数の無線通信端末300を複数の建物400のいずれかに割り当てる。建物割当部108は、割り当て結果を格納部102に格納してよい。
【0029】
建物割当部108は、複数の無線通信端末300のそれぞれの位置情報と、複数の建物400のポリゴン情報とに基づいて、複数の無線通信端末300のそれぞれを複数の建物400のいずれかに割り当ててよい。建物割当部108は、位置情報が複数の建物400のいずれかの範囲内を示す無線通信端末300を、位置情報が示す位置を範囲内に含む建物400に割り当ててよい。建物400の範囲は、建物400のポリゴン情報に含まれるポリゴンの点情報によって特定可能である。
【0030】
建物割当部108は、位置情報が複数の建物400のいずれの範囲内も示さない無線通信端末300を、位置情報が示す位置と複数の建物400のそれぞれの中心位置との距離に基づいて、複数の建物400のいずれかに割り当ててよい。建物割当部108は、複数の建物400のうち、中心位置が無線通信端末300の位置に最も近い建物400を、当該無線通信端末300に割り当ててよい。
【0031】
なお、建物割当部108は、建物400の中心位置からの距離の最高距離を予め設定してもよい。建物割当部108は、位置情報が示す位置と複数の建物400のそれぞれの中心位置との距離がいずれも予め定められた距離より長い無線通信端末300が存在する場合、他の方法を用いて、当該無線通信端末300を複数の建物400のいずれかに割り当ててよい。建物割当部108は、対象となる無線通信端末300のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせと、既に複数の建物400に割り当てた複数の無線通信端末300のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせとに基づいて、無線通信端末300を複数の建物400のいずれかに割り当ててよい。当該方法の詳細については後述する。
【0032】
情報取得部106は、複数の建物400のそれぞれについて、分類部110が、複数の無線通信端末300を複数の屋内クラスタに分類するために用いる情報を、格納部102から取得してよい。情報取得部106は、例えば、一の建物400内において複数の無線通信端末300のそれぞれが特定したサービングセル及びネイバーセルのPCIを取得してよい。
【0033】
分類部110は、複数の建物400のそれぞれについて、建物400に割り当てられた複数の無線通信端末300を、複数の無線通信端末300のそれぞれのサービングセル及びネイバーセルの組み合わせに基づいて、複数の屋内クラスタに分類する。分類部110は、複数の無線通信端末300のそれぞれがコール中に測定した1又は複数の端末測定情報に含まれる1又は複数のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせに基づいて、複数の無線通信端末300を複数の屋内クラスタに分類してよい。
【0034】
分類部110は、コール中に測定した1又は複数の端末測定情報に含まれる1又は複数のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせの類似度が高い無線通信端末300をまとめることによって、複数の無線通信端末300を複数の屋内クラスタに分類してよい。サービングセル及びネイバーセルの組み合わせが同一であったり、類似度が高かったりするほど、建物400内の同じ階に位置していた可能性が高いといる。逆に、サービングセル及びネイバーセルの組み合わせの類似度が低いほど、建物400内の異なる階に位置していた可能性が高いといえる。すなわち、サービングセル及びネイバーセルの組み合わせの類似度に基づいて複数の無線通信端末300をクラスタリングすることによって、同じ階に位置していた無線通信端末300を、同じクラスタに分類することができる。
【0035】
階数割当部112は、一の建物400内の複数の屋内クラスタのそれぞれに、当該一の建物400における階数を割り当てる。階数割当部112は、屋外クラスタと、複数の屋内クラスタとを含む全体クラスタにおける、全クラスタ間の類似度に基づいて、複数の屋内クラスタのそれぞれに、一の建物400における階数を割り当ててよい。屋外クラスタは、一の建物400の外であって、一の建物400から予め定められた範囲内の複数の無線通信端末300を含んでよい。
【0036】
階数割当部112は、屋外クラスタに含まれる複数の無線通信端末300のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせの割合と、複数の屋内クラスタのそれぞれに含まれる複数の無線通信端末のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせの割合とに基づいて、全体クラスタにおける全クラスタ間の類似度を導出してよい。階数割当部112は、複数の屋内クラスタのうち、屋外クラスタとの類似度が最も高い屋内クラスタの階数を、屋外クラスタに対応する階数としてよい。
【0037】
屋外クラスタに対応する階数とは、例えば、建物400の出入口が存在する階数であってよい。通常であれば、建物400の出入口は1階にあるので、屋外クラスタに対応する階数は1階である。建物400の出入口が2階にある場合、屋外クラスタに対応する階数は2階であってよい。例えば、建物400の出入口が1階と2階の両方に存在する場合、1階に対応する屋外クラスタと、2階に対応する屋外クラスタを用いてもよい。1階に対応する屋外クラスタには、建物400の外であって、建物400の1階に相当する高さに位置し、建物400から予め定められた範囲内に位置する複数の無線通信端末300を含み、2階に対応する屋外クラスタには、建物400の外であって、建物400の2階に相当する高さに位置し、建物400から予め定められた範囲内に位置する複数の無線通信端末300を含んでよい。
【0038】
階数割当部112は、隣接する階数の屋内クラスタ同士の類似度の合計がより高くなるように、複数の屋内クラスタのそれぞれに、一の建物400における階数を割り当ててよい。割り当て方法の詳細については後述する。階数割当部112は、割り当て結果を格納部102に格納してよい。
【0039】
出力部114は、格納部102に格納されている情報を出力する。出力部114は、例えば、格納部102に格納されている情報を、推定装置100が備えるディスプレイに表示出力する。また、出力部114は、例えば、格納部102に格納されている情報を、ネットワーク10を介して外部に送信出力する。
【0040】
図3は、建物割当部108による処理の流れの一例を概略的に示す。建物割当部108は、
図3に示す処理を実行することによって、複数の端末測定情報のそれぞれについて、端末測定情報の内容に基づいて無線通信端末300に複数の建物400のいずれかを割り当ててよい。
【0041】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、建物割当部108は、端末測定情報に含まれる無線通信端末300の緯度経度を参照する。S104において、建物割当部108は、無線通信端末300の緯度経度が、複数の建物400のいずれかの範囲内に位置するか否かを判定する。位置すると判定した場合、S106に進み、位置しないと判定した場合、S108に進む。S106において、建物割当部108は、無線通信端末300を、位置情報が示す位置を範囲内に含む建物400に割り当てる。
【0042】
S108において、建物割当部108は、中心位置から無線通信端末300の位置までの距離が予め定められた閾値(Xmと記載する場合がある。)以内の建物400が有るか否かを判定する。有ると判定した場合、S110に進み、無いと判定した場合、S112に進む。S110において、建物割当部108は、無線通信端末300に、中心位置が無線通信端末300の位置に最も近い建物400を割り当てる。S112において、建物割当部108は、無線通信端末300に、建物400の割り当てを一旦保留することを示すデータを割り当てる。
図3に示す例では、建物割当部108は、無線通信端末300に、UNKNOWNを割り当てる。
【0043】
S114において、建物割当部108は、対象となるすべての端末測定情報について、処理が終了したか否かを判定する。終了していないと判定した場合、S102に戻り、次の端末測定情報に含まれる無線通信端末300の緯度経度を参照する。終了したと判定した場合、建物割当部108は、割り当て結果を含むテーブルを生成して、格納部102に格納する。
【0044】
図4は、建物割当部108によって生成されたテーブル510の一例を概略的に示す。
図4に示す例において、テーブル510には、サンプルID毎に、割り当てた建物と、サービングセルのPCI及びネイバーセルのPCIが登録されている。サンプルIDは、複数の端末測定情報を識別可能なIDであってよい。
【0045】
サービングセルのPCI及びネイバーセルのPCIは、端末測定情報に含まれる代表的なサービングセルのPCI及びネイバーセルのPCIあってよい。例えば、端末測定情報に、サービングセルのPCI及びネイバーセルのPCIの組み合わせが1つのみ含まれている場合、テーブル510には、そのPCIが登録される。また、端末測定情報にサービングセルのPCI及びネイバーセルのPCIの組み合わせが複数含まれている場合、テーブル510には、最も割合が多いPCIが登録されてよい。
【0046】
図4に示す例において、サンプルID「1」には、建物A、サービングセルのPCI「312」、ネイバーセルのPCI「333」が割り当てられている。サンプルID「2」には、建物A、サービングセルのPCI「312」、ネイバーセルのPCI「260」が割り当てられている。サンプルID「3」には、建物B、サービングセルのPCI「230」、ネイバーセルのPCI「245」が割り当てられている。サンプルID「4」には、UNKNOWN、サービングセルのPCI「312」、ネイバーセルのPCI「333」が割り当てられている。
【0047】
建物割当部108は、UNKNOWNを割り当てたサンプルIDに、当該サンプルIDのサービングセル及びネイバーセルと、複数の建物400に割り当てた複数の無線通信端末300のサービングセル及びネイバーセルの割合とに基づいて、複数の建物400のいずれかを割り当ててよい。
【0048】
図5は、建物割当部108によって生成されたテーブル520の一例を概略的に示す。テーブル520には、複数の建物400毎の、建物400に割り当てられた複数の無線通信端末300のサービングセル及びネイバーセルの割合が登録される。
図5に示すように、サービングセルのPCIを「PCI1」、ネイバーセルのPCIを「PCI2」と記載する場合がある。
【0049】
図5に示す例において、建物AにおけるPCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が50%、PCI1「312」及びPCI2「260」の組み合わせの割合が50%、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせの割合が0%である。また、建物BにおけるPCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が0%、PCI1「312」及びPCI2「260」の組み合わせの割合が0%、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせの割合が100%である。
【0050】
図6は、建物割当部108によって生成されたテーブル530の一例を概略的に示す。テーブル530には、UNKNOWNを割り当てたサンプルIDのPCI1及びPCI2の割合が登録される。
図6では、サンプルID「4」が登録されている状態を例示している。サンプルID「4」は、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が100%、PCI1「312」及びPCI2「260」の組み合わせの割合が0%、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせの割合が0%である。
【0051】
建物割当部108は、テーブル530に登録したサンプルIDについて、テーブル530に登録したPCI1及びPCI2の割合と、テーブル520とに基づいて、当該サンプルIDに、複数の建物400のいずれかを割り当てる。
図5及び
図6に示す例においては、建物AのPCI1及びPCI2の割合が、サンプルID「4」のPCI1及びPCI2の割合により近いことから、建物割当部108は、サンプルID「4」に対して、建物Aを割り当てる。上述した処理によって、建物割当部108は、複数の無線通信端末300のそれぞれに、複数の建物400のいずれかを割り当てる。
【0052】
図7は、分類部110による処理の流れの一例を概略的に示す。分類部110は、
図7に示す処理を実行することによって、複数の建物400のそれぞれについて、割り当てた複数の無線通信端末300を複数の屋内クラスタに分類してよい。
【0053】
S202において、分類部110は、複数の建物400のうちの1つを特定する。S204において、分類部110は、特定した建物400に割り当てられている複数の無線通信端末300による、コールID毎の、1又は複数の端末測定情報を取得する。無線通信端末300が、1コール中に複数の端末測定情報を報告した場合、当該コールのコールIDに対応する端末測定情報は複数存在することになる。1つの無線通信端末300が、複数回コールを行っていた場合、当該一の無線通信端末300に、複数のコールIDが対応することになる。分類部110は、複数のコールのそれぞれが、サイズ1の自分のクラスタに属しているものとして、統合処理を開始してよい。
【0054】
S206において、分類部110は、複数のクラスタを、クラスタ間の距離に基づいて統合する。クラスタ間の距離の導出方法については、後述する。S208において、分類部110は、クラスタを統合したことによって、クラスタ間の距離が予め定められた閾値より大きくなったか否かを判定する。当該閾値は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。大きくなっていないと判定した場合、S210に進み、大きくなったと判定した場合、S212に進む。
【0055】
S210において、分類部110は、S206においてクラスタを統合したことによって、クラスタ数が予め定められた閾値より少なくなったか否かを判定する。当該閾値は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。当該閾値は、例えば、推定装置100のコンピュータ性能に基づいて決定されてよい。推定装置100が、一般的なコンピュータである場合、例えば、処理時間が長くなりすぎないように、10等の値が設定され得る。推定装置100が、一般的なコンピュータよりも高性能な、例えば、スーパーコンピュータである場合、当該閾値にはより大きな値が設定され得る。建物400の階数が、当該閾値よりも多い場合、複数階毎に1つのクラスタとして分類されることになる。例えば、建物の階数が20階である場合において、当該閾値が10に設定されていた場合、2つの階毎に1つのクラスタが割り当てられてよい。
【0056】
少なくなったと判定した場合、S212に進み、少なくなっていないと判定した場合、S206に戻って、さらにクラスタを統合する。S212において、分類部110は、対象となる全ての建物400について処理が終了したか否かを判定する。終了していないと判定した場合、S202に戻り、次の建物400を特定する。
【0057】
図8は、分類部110によるクラスタ間の距離の導出方法について説明するためのテーブル540の一例を概略的に示す。テーブル540には、建物Aに割り当てられた複数の無線通信端末300によるコール毎の、1又は複数のPCI1及びPCI2の組み合わせが登録されている。
【0058】
図8に示す例におけるコールID「1」には、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせと、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせとに「1」が登録され、他の組み合わせには「0」が登録されている。これは、コールID「1」によって識別されるコール中に、無線通信端末300が生成した端末測定情報に含まれるPCI1とPCI2との組み合わせに、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせと、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせのみが含まれていたことを示す。
【0059】
コールID「2」には、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせと、PCI1「312」及びPCI2「260」の組み合わせと、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせとに「1」が登録され、他の組み合わせには「0」が登録されている。コールID「3」には、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせと、PCI1「260」及びPCI2「312」の組み合わせとに「1」が登録され、他の組み合わせには「0」が登録されている。コールID「4」には、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせと、PCI1「260」及びPCI2「312」の組み合わせと、PCI1「245」及びPCI2「230」の組み合わせとに「1」が登録され、他の組み合わせには「0」が登録されている。
【0060】
分類部110は、コールID間の距離を、テーブル540の「1」「0」に基づいて導出してよい。分類部110は、例えば、コールID間の距離を、行の引き算を足し合わせた値の絶対値として導出する。例えば、分類部110は、
図8に示す例における、コールID「1」とコールID「2」との距離を、以下の数式1によって導出する。
【0062】
分類部110は、同様にして、複数のクラスタ間の距離を導出する。そして、分類部110は、コールID間の距離が小さいもの同士を1つのクラスタとして統合してよい。
【0063】
図9は、階数割当部112によるクラスタ間の類似度の導出方法について説明するためのテーブル550の一例を概略的に示す。テーブル550には、複数の屋内クラスタ及び屋外クラスタを含む全体クラスタのそれぞれについて、クラスタに含まれる複数の無線通信端末300の端末測定情報のサービングセル及びネイバーセルの組み合わせの割合が登録されている。
【0064】
図9に示す例における1つ目の屋内クラスタは、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が0.8であり、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.1であり、PCI1「245」及びPCI2「230」の組み合わせの割合が0.1である。2つ目の屋内クラスタは、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が0.6であり、PCI1「312」及びPCI2「260」の組み合わせの割合が0.1であり、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.1であり、PCI1「245」及びPCI2「230」の組み合わせの割合が0.2である。
【0065】
3つ目の屋内クラスタは、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせの割合が0.8であり、PCI1「260」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.2である。4つ目の屋内クラスタは、PCI1「230」及びPCI2「245」の組み合わせの割合が0.7であり、PCI1「260」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.1であり、PCI1「245」及びPCI2「230」の組み合わせの割合が0.2である。屋外クラスタは、PCI1「312」及びPCI2「333」の組み合わせの割合が0.7であり、PCI1「333」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.2であり、PCI1「260」及びPCI2「312」の組み合わせの割合が0.1である。
【0066】
階数割当部112は、複数のクラスタ間の類似度を、
図9に示すテーブル550におけるPCI1及びPCI2の組み合わせの割合に基づいて導出してよい。階数割当部112は、どのような手法を用いてもよいが、例えば、PCI1及びPCI2の組み合わせの割合によって表現されるベクタ同士のコサイン類似度を、クラスタ間の類似度として導出してよい。そして、階数割当部112は、全クラスタ間のコサイン類似度の行列を生成してよい。
【0067】
コサイン類似度行列の生成後、階数割当部112は、巡回セールスマン問題を使用して、クラスタをランク付けしてよい。隣接した階は似ているはずなので、クラスタ間での移動距離を最短にすることにより(すなわち、類似性を大際にすることにより)1階から各階に整理できることになる。
【0068】
例えば、屋外と1階との類似性が0.9、1階と2階との類似性が0.8、2階と3階との類似性が0.7、3階と4階との類似性が0.6となるような理想的なケースでは、コサイン類似度行例は以下の数式2のようになる。
【0070】
しかし、屋外クラスタと複数の屋内クラスタとの類似性を計算すると、屋外クラスタと最もコサイン類似度が高いのが、1階の屋内クラスタになるとは必ずしも言えない場合がある。例えば、4階や5階のクラスタの方が屋外クラスタとのコサイン類似度が高いと、階数の特定がうまく機能しない可能性がある。そこで、本実施形態に係る階数割当部112は、上述したように、巡回セールスマン問題の枠組みを利用してよい。
【0071】
階数割当部112は、巡回セールスマン問題によって、各点を1回だけ通る一番短いルートを決定し得る。なお、従来の巡回セールスマン問題では、起点に戻る必要があるが、本実施形態に係る階数割当部112は、起点に戻らず、最終階で終わる形で巡回セールスマン問題を利用する。
【0072】
図10は、クラスタ間類似性600の一例を概略的に示す。
図10では、屋外クラスタ610と屋内クラスタ620との類似性が0.7、屋外クラスタ610と屋内クラスタ650との類似性が0.8、屋内クラスタ620と屋内クラスタ630との類似性が0.9、屋内クラスタ630と屋内クラスタ640との類似性が0.8、屋内クラスタ640と屋内クラスタ650との類似性が0.5、屋内クラスタ650と屋内クラスタ660との類似性が0.6、屋内クラスタ640と屋内クラスタ660との類似性が0.1である場合を例示している。説明のため、屋内クラスタのそれぞれに、対応する実際の階数を示している。
【0073】
仮に、屋外クラスタ610から始まり、各点毎に最も高い類似性のクラスタに移動すると、屋外クラスタ610、屋内クラスタ650、屋内クラスタ660、屋内クラスタ640、屋内クラスタ630、屋内クラスタ620(屋外→4階→5階→3階→2階→1階)となる。このような単純な手法だと、最上階の5階で行き詰ってしまい、4階との間のような類似性を他の階で見つけることができず、唯一の行先の3階を選択するしかなく、その類似性は大変低くなる。
【0074】
それに対して、階数割当部112は、巡回セールスマン問題の手法を用いて、隣接するクラスタ間の類似性の合計が最高点となるルートを特定する。階数割当部112は、公知の各種手法を用いて、隣接するクラスタ間の類似性の合計が最高点となるルートを特定してよい。
【0075】
階数割当部112は、例えば、ヒューリスティックアルゴリズムを用いてよい。具体例として、階数割当部112は、キネティックアルゴリズムを用いる。階数割当部112は、他の手法を用いてもよい。階数割当部112は、すべてのルートについて、隣接するクラスタ間の類似性の合計を計算して、最高点となるルートを特定してもよい。
【0076】
図10に示す例において、上述したような単純な方法を用いた場合の、隣接するクラスタ間の類似性の合計は、0.8+0.6+0.1+0.8+0.9=3.2となる。一方、最高点は、屋外クラスタ610、屋内クラスタ620、屋内クラスタ630、屋内クラスタ640、屋内クラスタ650、屋内クラスタ660のルートの0.7+0.9+0.8+0.5+0.6=3.5となる。最高点のルートを特定することにより、屋外→1階→2階→3階→4階→5階の、正しいルートを選択することができる。
【0077】
図11は、推定装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0078】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD−ROMドライブ及びDVD−RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0079】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0080】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD−ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0081】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0082】
プログラムは、DVD−ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0083】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD−ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0084】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD−ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0085】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0086】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0087】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0088】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0089】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0090】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0091】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0092】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【解決手段】一の建物内において複数の無線通信端末のそれぞれが特定したサービングセル及びネイバーセルのセル識別情報を取得する情報取得部と、複数の無線通信端末を、複数の無線通信端末のそれぞれのサービングセル及びネイバーセルの組み合わせに基づいて複数の屋内クラスタに分類する分類部とを備える情報処理装置を提供する。