特許第6856960号(P6856960)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6856960
(24)【登録日】2021年3月23日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】名刺交換方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20210405BHJP
【FI】
   G06Q10/10
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-112834(P2020-112834)
(22)【出願日】2020年6月30日
【審査請求日】2020年7月3日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日 令和2年5月21日 ウェブサイトのアドレス https://www.hammock.jp/release/200521.html https://www.hammock.jp/hpr/column/027.html 公開者 株式会社ハンモック
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596177043
【氏名又は名称】株式会社 ハンモック
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】若山 大典
(72)【発明者】
【氏名】栗栖 遼平
(72)【発明者】
【氏名】通事 大作
【審査官】 加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−133744(JP,A)
【文献】 特開2001−282793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、第一ユーザの名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信すると共に、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、
前記第一ユーザのユーザ端末が、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得し、当該第一ユーザのユーザ端末が前記情報処理装置に前記名刺画像を送信することで、当該情報処理装置が前記名刺画像を取得する、
名刺交換方法。
【請求項2】
請求項1に記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した直後に、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの前記名刺画像の取得を要求する、
名刺交換方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の撮影を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて撮影された前記名刺画像を取得する、
名刺交換方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の選択を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて選択された前記名刺画像を取得する、
名刺交換方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記名刺情報にアクセス可能な前記アドレス情報を生成して出力し、当該出力された前記アドレス情報に基づく前記第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付ける、
名刺交換方法。
【請求項6】
請求項1乃至のいずれかに記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第一ユーザの情報に、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報を関連付けて記憶する、
名刺交換方法。
【請求項7】
請求項に記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第一ユーザのユーザ端末からの操作に応じて入力された付帯情報を、前記第二ユーザの情報として記憶する、
名刺交換方法。
【請求項8】
請求項1乃至のいずれかに記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して複数の前記第一ユーザのそれぞれの前記名刺情報を送信する、
名刺交換方法。
【請求項9】
請求項に記載の名刺交換方法であって、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した複数の前記第一ユーザのそれぞれの情報に、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報を関連付けて記憶する、
名刺交換方法。
【請求項10】
第一ユーザの名刺情報を記憶する記憶部と、
前記名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信する名刺提供部と、
前記名刺情報を送信した前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得する名刺画像取得部と、
を備え、
前記名刺画像取得部は、前記第一ユーザのユーザ端末が前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得し、当該第一ユーザのユーザ端末が名刺交換装置に前記名刺画像を送信することで、当該名刺画像を取得する、
名刺交換装置。
【請求項11】
請求項10に記載の名刺交換装置であって、
前記名刺画像取得部は、前記名刺提供部にて前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した直後に、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの前記名刺画像の取得を要求する、
名刺交換装置。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の名刺交換装置であって、
前記名刺画像取得部は、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の撮影を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて撮影された前記名刺画像を取得する、
名刺交換装置。
【請求項13】
請求項10又は11に記載の名刺交換装置であって、
前記名刺画像取得部は、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の選択を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて選択された前記名刺画像を取得する、
名刺交換装置。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれかに記載の名刺交換装置であって、
前記名刺提供部は、前記名刺情報にアクセス可能な前記アドレス情報を生成して出力し、当該出力された前記アドレス情報に基づく前記第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付ける、
名刺交換装置。
【請求項15】
請求項10乃至14のいずれかに記載の名刺交換装置であって、
前記第一ユーザの情報と、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶する名刺登録部を備えた、
名刺交換装置。
【請求項16】
情報処理装置に、
第一ユーザの名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信すると共に、
前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、
前記第一ユーザのユーザ端末が、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得し、当該第一ユーザのユーザ端末が前記情報処理装置に前記名刺画像を送信することで、当該情報処理装置が前記名刺画像を取得する、
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインにて名刺交換を行う方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各ユーザが情報処理端末を用いてオンラインで会議を行う機会が増えている。例えば、特許文献1には、各ユーザが各端末を用いてオンライン会議を行うことが記載されており、これにより各ユーザはリアルタイムでドキュメントや画像等の資料を共有することが記載されている。一例として、特許文献1には、各ユーザはウェブブラウザを介してリアルタイムに名刺交換を行うことができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6479866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、オンラインで名刺交換を行う具体的な方法については記載されていない。このため、例えば、ユーザが事前に名刺情報を端末などに登録している場合には、かかる名刺情報を他のユーザと共有することが可能であるが、そのような事前準備が整っていない場合には名刺交換ができない、という問題が生じる。また、特許文献1では、一のユーザの名刺が他のユーザに共有するされることが記載されているが、ユーザ間で名刺を交換するという処理については記載されていない。このため、対面で名刺交換を行うときと同様の流れで名刺交換を行うことが困難であり、円滑な名刺交換が困難である、という問題が生じる。
【0005】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、オンラインでの円滑な名刺交換が困難である、ことを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態である名刺交換方法は、
情報処理装置が、
第一ユーザの名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信すると共に、
前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0007】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した直後に、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの前記名刺画像の取得を要求する、
という構成をとる。
【0008】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の撮影を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて撮影された前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0009】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の選択を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて選択された前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0010】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記名刺情報にアクセス可能な前記アドレス情報を生成して出力し、当該出力された前記アドレス情報に基づく前記第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付ける、
という構成をとる。
【0011】
また、上記名刺交換方法では、
前記第一ユーザのユーザ端末が、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得し、当該第一ユーザのユーザ端末が前記情報処理装置に前記名刺画像を送信することで、当該情報処理装置が前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0012】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第一ユーザの情報に、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報を関連付けて記憶する、
という構成をとる。
【0013】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第一ユーザのユーザ端末からの操作に応じて入力された付帯情報を、前記第二ユーザの情報として記憶する、
という構成をとる。
【0014】
また、上記名刺交換方法では、
前記情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して複数の前記第一ユーザのそれぞれの前記名刺情報を送信する、
という構成をとる。
【0015】
また、上記名刺交換方法では、
情報処理装置が、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した複数の前記第一ユーザのそれぞれの情報に、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報を関連付けて記憶する、
という構成をとる。
【0016】
また、本発明の一形態である名刺交換装置は、
第一ユーザの名刺情報を記憶する記憶部と、
前記名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信する名刺提供部と、
前記名刺情報を送信した前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得する名刺画像取得部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0017】
また、上記名刺交換装置では、
前記名刺画像取得部は、前記名刺提供部にて前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信した直後に、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの前記名刺画像の取得を要求する、
という構成をとる。
【0018】
また、上記名刺交換装置では、
前記名刺画像取得部は、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の撮影を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて撮影された前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0019】
また、上記名刺交換装置では、
前記名刺画像取得部は、前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の選択を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて選択された前記名刺画像を取得する、
という構成をとる。
【0020】
また、上記名刺交換装置では、
前記名刺提供部は、前記名刺情報にアクセス可能な前記アドレス情報を生成して出力し、当該出力された前記アドレス情報に基づく前記第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付ける、
という構成をとる。
【0021】
また、上記名刺交換装置では、
前記第一ユーザの情報と、取得した前記名刺画像に基づく前記第二ユーザの情報と、を関連付けて前記記憶部に記憶する名刺登録部を備えた、
という構成をとる。
【0022】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
第一ユーザの名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記第二ユーザのユーザ端末に対して前記名刺情報を送信すると共に、
前記第二ユーザのユーザ端末に対して当該第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、前記第二ユーザのユーザ端末にて取得された前記名刺画像を取得する、
処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、以上のように構成されることにより、オンラインにて円滑に名刺交換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施形態1における情報処理システム全体の構成及び名刺管理サーバの構成を示すブロック図である。
図2図1に開示した名刺管理サーバに記憶される情報の一例を示す図である。
図3図1に開示した名刺管理サーバからユーザ端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
図4図1に開示した情報処理システムにおける処理の流れを示す図である。
図5図1に開示した情報処理システムにおける処理の流れを示す図である。
図6図1に開示した情報処理システムにおける処理の流れを示す図である。
図7図1に開示した情報処理システムにおける処理の流れを示す図である。
図8図1に開示した名刺管理サーバから携帯端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
図9図1に開示した名刺管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1乃至図2は、情報処理システムの構成を説明するための図である。図3乃至図9は、情報処理システムの動作を説明するための図である。
【0026】
[構成]
図1は、本発明における情報処理システムの全体構成を示している。情報処理システムは、名刺管理サーバ1と、複数のユーザ端末2,3,4と、を備える。名刺管理サーバ1は、名刺情報を管理するサービスを提供する情報処理装置である。ユーザ端末2,3,4は、オンラインで名刺交換を行うユーザP1,P2が操作する情報処理端末である。以下、各構成について詳述する。
【0027】
上記ユーザ端末2は、名刺管理サーバ1によって提供される名刺情報を管理するサービスを利用する第一ユーザP1が操作する情報処理端末である。例えば、ユーザ端末2は、ノートパソコンやスマートフォンといった情報処理端末である。そして、ユーザ端末2は、後述するように、名刺管理サーバ1にアクセスし、第一ユーザP1の名刺情報を含むユーザ情報を登録する機能を有する。例えば、ユーザ端末2は、装備されたカメラにて撮影された第一ユーザP1の名刺画像や入力された第一ユーザP1の名刺情報を名刺管理サーバ1に送信して、第一ユーザP1のユーザ情報として登録する。また、ユーザ端末2は、他のユーザ端末3とネットワークNを介して接続し、テレビ会議を行う機能を有する。なお、テレビ会議を行う機能はユーザ端末2に装備されていてもよく、あるいは、名刺管理サーバ1や他のネットワークN上のウェブサーバにて提供され、これら外部サーバを介してテレビ会議が行われてもよい。また、ユーザ端末2は、後述するように第二ユーザP2のユーザ端末4から提供される第二ユーザP2の名刺画像を取得して、名刺管理サーバ1に送信する機能を有する。また、ユーザ端末2は、名刺管理サーバ1にアクセスし、名刺交換を行うことで第一ユーザP1に関連付けて記憶された第二ユーザの情報を閲覧したり編集する機能を有する。
【0028】
また、上記ユーザ端末3,4は、第一ユーザP1とテレビ会議を行い、オンラインにて名刺交換を行う第二ユーザP2が操作する情報処理端末である。例えば、ユーザ端末3,4は、ノートパソコンやスマートフォンといった情報処理端末である。なお、本実施形態においては、以下に説明するように、ユーザ端末3はノートパソコンであり、ユーザ端末4はスマートフォンであることとする。そして、ユーザ端末3は、他のユーザ端末2とネットワークNを介して接続し、テレビ会議を行う機能を有する。なお、テレビ会議を行う機能は、ユーザ端末3に装備されていてもよく、あるいは、名刺管理サーバ1や他のネットワークN上のウェブサーバにて提供され、これら外部サーバを介してテレビ会議が行われてもよい。
【0029】
また、ユーザ端末4は、後述するように、名刺管理サーバ1にて発行されたアドレス情報にて特定されるアクセス先となる名刺管理サーバ1にアクセスし、当該名刺管理サーバ1から送信される第一ユーザP1の名刺情報を取得する機能を有する。例えば、ユーザ端末4は、後述するように、テレビ会議中にユーザ端末3に表示されるQRコードを装備されているカメラにて撮影して、かかるQRコード内のアドレス情報を認識してアクセス先にアクセスする。また、ユーザ端末4は、後述するように、名刺情報を取得した際に、名刺管理サーバ1からの要求に応じて第二ユーザP2の名刺をカメラにて撮影して、名刺管理サーバ1あるいは第一ユーザP1のユーザ端末2に送信する機能を有する。このとき、ユーザ端末4は、事前に撮影などすることで第二ユーザP2の名刺画像を記憶しており、名刺管理サーバ1からの要求に応じて記憶している名刺画像を選択して、かかる名刺画像を名刺管理サーバ1あるいは第一ユーザP1のユーザ端末2に送信してもよい。
【0030】
なお、本実施形態では、第二ユーザP2は、2台のユーザ端末3,4を操作する場合を例示するが、1台のユーザ端末だけを操作することとしてもよい。また、本実施形態では、第一ユーザP1と第二ユーザP2とは、テレビ会議を行っている最中にオンラインにて名刺交換を行う場合を例示して説明するが、必ずしもテレビ会議を行うことに限定されず、例えば、電子メールをやりとりに付随して、あるいは、名刺交換そのものを目的として、以下に説明するようなオンラインによる名刺交換を行ってもよい。
【0031】
上記名刺管理サーバ1は、ネットワークN上に設置された演算装置及び記憶装置を備えた一台または複数台の情報処理装置である。そして、名刺管理サーバ1は、図1に示すように、演算装置にプログラムが実行されることで構築された、ユーザ登録部11、名刺提供部12、名刺画像取得部13、名刺登録部14、を備えている。また、名刺管理サーバ1は、記憶装置に形成された、ユーザ情報記憶部15、名刺情報記憶部16を備えている。
【0032】
上記ユーザ登録部11は、名刺情報を管理するサービスを利用する第一ユーザP1のユーザ情報を登録する機能を有する。例えば、ユーザ登録部11は、図3に示すようなユーザ情報登録画面を第一ユーザP1のユーザ端末2に表示するよう提供し、かかるユーザ情報登録画面を介してユーザ端末2から入力されたユーザ情報を取得する。ユーザ情報としては、第一ユーザP1のプロフィール画像、名刺画像、会社名、部署、役職、氏名、氏名カナ、電話番号、メールアドレス、などであり、これらの全部又は一部は第一ユーザP1の名刺情報となる。そして、ユーザ登録部11は、入力された第一ユーザP1のユーザ情報を、図2に示すように、名刺管理サーバ1のユーザ情報記憶部15に記憶しておく。
【0033】
上記名刺提供部12は、上述したようにユーザ情報記憶部15に記憶されているユーザ情報の全部又は一部である第一ユーザP1の名刺情報にアクセス可能なアドレス情報を生成して、図2に示すようにユーザ情報に含めてユーザ情報記憶部15に記憶する。例えば、アドレス情報は、URLやQRコードにて表される。そして、名刺提供部12は、第一ユーザP1からの要求に応じて、URLやQRコードといったアドレス情報を第一ユーザP1の名刺交換の相手となる第二ユーザP2に対して提示可能なよう出力する。例えば、名刺提供部12は、図3に示すユーザ情報登録画面に表示された「URL」の「コピー」ボタンや「QRコードダウンロード」ボタンが第一ユーザP1にて操作されたときに、アドレス情報であるURLやQRコードを第一ユーザP1のユーザ端末2に対して出力する。なお、名刺提供部12は、第一ユーザP1からの指示に応じて、直接、第二ユーザP2のユーザ端末3に対して提供するよう出力してもよい。
【0034】
例えば、名刺提供部12が第一ユーザP1のユーザ端末2にURLやQRコードを出力した場合には、第一ユーザP1は、電子メールにてURLやQRコードを第二ユーザP2のユーザ端末3に送信してもよい。また、第一ユーザP1は、第二ユーザP2とのテレビ会議中の画面に、テレビ会議システムの画面共有機能などを用いてQRコードを表示して、第二ユーザP2に対してURLやQRコードを提示することで、当該第二ユーザP2がアドレス情報を利用可能としてもよい。また、別の例として、名刺提供部12は、第一ユーザP1が図3に示すような画面上で、「URL」の「コピー」ボタンや「QRコードダウンロード」ボタンを操作すると共に、第二ユーザP2のメールアドレスを入力した際に、かかるメールアドレスに対してURLやQRコードを送信して、第二ユーザP2がアドレス情報を利用可能としてもよい。さらに別の例としては、例えば、名刺提供部12がテレビ会議を提供する機能を有している場合に、かかる名刺提供部12が、第一ユーザP1のユーザ端末2と、第二ユーザP2のユーザ端末3と、の間を中継して、これらユーザ端末2,3間で映像と音声とを送受信可能なよう接続しているときに、第一ユーザP1のユーザ端末2のテレビ会議の相手となる第二ユーザP2のユーザ端末3に対してQRコードを映像と共に表示するよう出力してもよい。なお、本実施形態では、図4の矢印Y1に示すように、上述したいずれかの方法で、第一ユーザP1とテレビ会議を行っている第二ユーザP2のユーザ端末3の画面3Aに、第一ユーザP1の映像と共にQRコードが表示されることとする。
【0035】
また、名刺提供部12は、上述したように第二ユーザP2によって利用可能となったアドレス情報(URLやQRコード)に基づいて、第二ユーザP2のユーザ端末4からアクセスがあった場合に、かかるアクセスを受け付けて、第一ユーザP1の名刺情報を第二ユーザP2のユーザ端末4に対して送信する。例えば、本実施形態では、図5の矢印Y2に示すように、第二ユーザP2は、テレビ会議を行うことでユーザ端末3の画面3Aに表示されたQRコードを別のユーザ端末4で撮影し、QRコードにて特定されるアクセス先となる名刺管理サーバ1にアクセスする。これにより、名刺提供部12は、第二ユーザP2のユーザ端末4から、第一ユーザP1の名刺情報にアクセスされることとなり、これに応じ、ユーザ情報記憶部15に記憶されている第一ユーザP1の名刺情報を読み出して、図6の矢印Y3に示すように、第二ユーザP2のユーザ端末4に送信する。このとき、名刺提供部12は、一例として図8(1)に示すように、第二ユーザP2のユーザ端末4の画面の中央に、第一ユーザP1のプロフィール画像や会社名、氏名、名刺画像などの名刺情報を表示するよう送信する。さらに、名刺提供部12は、第二ユーザP2のユーザ端末4に対して、「名刺情報をダウンロード」ボタンを表示し、第二ユーザP2に対して名刺情報をダウンロードするか否かを尋ねる。そして、名刺提供部12は、「名刺情報をダウンロード」ボタンが操作され、第二ユーザP2から名刺情報のダウンロードを要求されると、名刺情報を、第二ユーザP2のユーザ端末4に対して送信する。このとき、名刺提供部12は、例えば、名刺情報をcsv形式やcCard形式で送信するが、いかなるデータ形式で名刺情報を送信してもよい。
【0036】
なお、上記では、第二ユーザP2は、QRコードが表示されたユーザ端末3とは異なるユーザ端末4を用いて、QRコードにて特定されるアクセス先となる名刺管理サーバ1にアクセスしているが、QRコードが表示されたユーザ端末3そのものを用いてQRコードにて特定されるアクセス先となる名刺管理サーバ1にアクセスしてもよい。また、第二ユーザP2は、電子メールでアドレス情報であるURLを取得したり、その他の方法でアドレス情報であるURLやQRコードを取得した場合であっても、上述同様に、ユーザ端末3,4を用いてURLやQRコードにて特定されるアクセス先にアクセスしてもよい。つまり、名刺提供部12は、いかなる方法で第二ユーザP2のユーザ端末3,4からURLやQRコードによるアドレス情報に基づくアクセスを受けた場合であっても、上述同様にユーザ端末3,4に対して名刺情報を提供する。
【0037】
ここで、上述したURLやQRコードなどのアドレス情報は、一人の第一ユーザP1の名刺情報にアクセス可能である場合を例示したが、アドレス情報は、複数の第一ユーザP1の名刺情報にアクセス可能な情報であってもよい。この場合、名刺提供部12は、かかるアドレス情報に基づいて第二ユーザP2のユーザ端末4からアクセスがあった場合に、複数の第一ユーザP1のそれぞれの名刺情報を、第二ユーザP2のユーザ端末4に対して送信する。なお、アドレス情報は、例えば、複数の第一ユーザP1によって構成されたグループに対応する情報であってもよい。また、別の例としては、アドレス情報は、一人の第一ユーザP1に対応する情報であるが、かかる一人の第一ユーザP1に他の第一ユーザP1が関連付けられている場合には、名刺提供部12が、アドレス情報に対応する一人の第一ユーザP1の名刺情報と共に、かかる第一ユーザP1に関連付けられた他の第一ユーザP1の名刺情報も、第二ユーザP2のユーザ端末4に送信してよい。一例として、特定の一人の第一ユーザP1が開催しているテレビ会議に参加している他の第一ユーザP1を関連付けておくことで、特定の第一ユーザP1に対応するアドレス情報にアクセスした第二ユーザP2のユーザ端末4に、特定の第一ユーザP1の名刺情報に加えて、テレビ会議に参加している他の第一ユーザP1の名刺情報も送信することができる。
【0038】
上記名刺画像取得部13は、上述したように名刺情報を送信した第二ユーザP2のユーザ端末4に対して、第二ユーザP2の名刺画像の取得を要求する。具体的に、名刺画像取得部13は、図8(1)に示す名刺情報を送信した第二ユーザP2のユーザ端末4の画面上に、「名刺を撮影して名刺交換」ボタンを表示し、第二ユーザP2に名刺を撮影するか否かを尋ねる。このとき、名刺画像取得部13は、第二ユーザP2に事前に撮影された名刺画像のファイルを選択するか否かを尋ねてもよい。あるいは、名刺画像取得部13は、図8(2)に示す名刺情報をダウンロードした後の第二ユーザP2のユーザ端末4の画面上に、「ダウンロードが完了しました。続けて名刺を撮影して名刺交換をしますか?」と表示し、第二ユーザP2に名刺を撮影するか否か、事前に撮影した名刺画像のファイルを選択するか否か、を尋ねる。そして、名刺画像取得部13は、図8(1)に示す画面上で、「名刺を撮影して名刺交換」ボタンが操作されたり、図8(2)に示す画面上で、「撮影」ボタンが操作されると、図8(3)に示すように、第二ユーザP2のユーザ端末4のカメラを起動するよう制御し、名刺画像の撮影を要求する。あるいは、名刺画像取得部13は、図8(1)に示す画面上で、「名刺を撮影して名刺交換」ボタンが操作された後に「名刺画像を選択する」旨の操作が行われたり、図8(2)に示す画面上で、「選択」ボタンが操作されると、第二ユーザP2のユーザ端末4に記憶されている名刺画像のファイルの選択画面に移行し、名刺画像のファイルの選択を要求する。つまり、名刺画像取得部13は、上述したように名刺提供部12にて第一ユーザP1の名刺情報を第二ユーザP2のユーザ端末4に送信した直後に、当該第二ユーザP2のユーザ端末4に対して第二ユーザP2の名刺画像の取得を要求する。そして、第二ユーザP2は、名刺画像の撮影要求に応じて、図7の矢印Y4に示すように、ユーザ端末4を操作して実物の名刺を撮影したり、名刺画像ファイルを選択する。なお、名刺画像取得部13は、ユーザ端末4のカメラを自動的に起動するよう制御してもよいが、単にユーザ端末4に対して名刺画像を撮影することを要求する情報を表示するよう出力してもよい。
【0039】
そして、名刺画像取得部13は、上述したようにユーザ端末4に名刺画像の撮影や選択を要求した後に、名刺画像が撮影されたり選択されると、かかる名刺画像を取得する。このとき、名刺画像取得部13は、いかなる方法で名刺画像を取得してもよいが、例えば、以下の方法で名刺画像を取得する。一例として、第二ユーザP2のユーザ端末4は、撮影した名刺画像を上述したQRコードによって表されるアクセス先に従って名刺管理サーバ1に送信し、これにより名刺画像取得部13が名刺画像を取得してもよい。別の例として、第二ユーザPがユーザ端末4を操作して、テレビ会議を行っている第一ユーザP1のユーザ端末2に名刺画像を送信し、その後、第一ユーザP1がユーザ端末2から名刺管理サーバ1に名刺画像を送信することで、名刺画像取得部13が名刺画像を取得してもよい。さらに別の例として、名刺管理サーバ1が提供するテレビ会議機能により、第二ユーザP2のユーザ端末4と、当該第二ユーザP2とオンラインで名刺交換を行っている第一ユーザP1のユーザ端末2と、を中継して接続した状態であるとする。このとき、名刺画像取得部13は、図7の矢印Y5に示すように、第二ユーザP2のユーザ端末4から第一ユーザP1のユーザ端末2に名刺画像を送信するよう制御し、第一ユーザP1がユーザ端末2上で名刺画像を確認した後に、図7の矢印Y6に示すように第一ユーザP1のユーザ端末2から名刺画像が名刺管理サーバ1に送信されることで、名刺画像取得部13が名刺画像を取得してもよい。なお、第一ユーザP1は、第二ユーザP2のユーザ端末4にて所望の名刺画像の撮影状態となったことを確認した後に、名刺画像を名刺管理サーバ1に送信してもよい。
【0040】
上記名刺登録部14は、取得した第二ユーザP2の名刺画像に基づく情報を、第一ユーザP1のユーザ情報に関連付けて、当該第一ユーザP1が名刺交換した名刺情報として、名刺情報記憶部16に記憶する。このとき、名刺登録部14は、名刺画像そのものを記憶すると共に、かかる名刺画像から、画像部分や文字部分を認識し、その認識内容から、会社ロゴ、人物写真、会社名、部署、役職、氏名、氏名カナ、電話番号、メールアドレスなどの名刺情報を特定して、該当する項目に対応付けて記憶する。但し、名刺登録部14は、いかなる方法で第一ユーザP1のユーザ情報に、第二ユーザP2の名刺画像に基づく情報を関連付けてもよい。なお、名刺登録部14は、第一ユーザP1のユーザ端末2からのアクセスに応じて、第一ユーザP1のユーザ情報に関連付けられた他のユーザの名刺情報を閲覧可能としたり、編集可能とする。例えば、名刺登録部14は、第一ユーザP1のユーザ端末2を経由して第二ユーザP2の名刺画像が送信されたときや、第一ユーザP1のユーザ端末2からの任意のアクセス時に、当該第一ユーザP1のユーザ端末2からの操作により入力された第二ユーザP2に関する情報や会議のメモなどの付帯情報を、第二ユーザ2の名刺情報として記憶してもよい。
【0041】
また、名刺登録部14は、上述した名刺提供部12により第二ユーザP2のユーザ端末4に対して複数の第一ユーザP1のそれぞれの名刺情報を送信した場合には、かかる複数の第一ユーザP1のそれぞれのユーザ情報に関連付けて、第二ユーザP2の名刺情報を記憶してもよい。例えば、名刺登録部14は、名刺提供部12と協働して、第二ユーザP2のユーザ端末4に名刺情報を送信した複数の第一ユーザP1を特定し、かかる複数の第一ユーザP1のそれぞれのユーザ情報に、取得した第二ユーザP2の名刺画像に基づく名刺情報を関連付けて記憶する。これにより、第二ユーザP2は、1つのアドレス情報にアクセスするだけで、複数の第一ユーザP1と名刺交換が可能となる。
【0042】
[動作]
次に、第一ユーザP1と第二ユーザP2とによるオンラインでの名刺交換の動作を説明する。なお、情報処理システム全体の動作を、主に図3乃至図8を参照して説明し、名刺管理サーバ1の動作を、主に図9のフローチャートを参照して説明する。
【0043】
まず、第一ユーザP1は、事前に自己の名刺情報を名刺管理サーバ1に登録しておく。例えば、第一ユーザP1は、名刺管理サーバ1にアクセスし、図3に示すユーザ情報登録画面から、名刺情報を含むユーザ情報を登録する。そして、第一ユーザP1がユーザ情報登録画面上で「URL」の「コピー」や「QRコードダウンロード」ボタンを操作すると、名刺管理サーバ1は、第一ユーザP1の名刺情報にアクセス可能なアドレス情報であるURLやQRコードを、第一ユーザP1のユーザ端末2に対して出力するなど提供する(図9のステップS1)。例えば、第一ユーザP1は、QRコードをユーザ端末2にダウンロードしておく。
【0044】
その後、第一ユーザP1は、第二ユーザP2とテレビ会議を行い、オンラインにて名刺交換を行うこととする。このとき、第一ユーザP1は、テレビ会議中の画面にQRコードを表示させる操作を行うことで、図4の矢印Y1及び符号Aに示すように、テレビ会議を行っている第二ユーザP2のユーザ端末3の画面3AにQRコードが表示されることとなる。なお、第一ユーザP1は、テレビ会議の画面でアドレス情報であるQRコードを第二ユーザP2に提供することに限らず、電子メールでアドレス情報であるURLやQRコードを第二ユーザP2のユーザ端末3,4に提供してもよく、さらに他の方法で提供してもよい。
【0045】
そして、アドレス情報であるQRコードの提示を受けた第二ユーザP2は、図5の矢印Y2に示すように、ユーザ端末3の画面3Aに表示されたQRコードを別のユーザ端末4で撮影し、QRコードにて特定されるアクセス先となる名刺管理サーバ1にアクセスする。これにより、QRコードに基づくアクセス先となる名刺管理サーバ1は、QRコードを用いたアクセスを第二ユーザP2のユーザ端末4から受けることとなる(図9のステップS2でYes)。すると、名刺管理サーバ1は、QRコードに対応付けられた第一ユーザP1の名刺情報を読み出して、かかる名刺情報を図6の矢印Y3に示すように第二ユーザP2のユーザ端末4に送信する(図9のステップS3)。これにより、図8(1)に示すように、第二ユーザP2のユーザ端末4の画面には、第一ユーザP1のプロフィール画像や会社名、氏名、名刺画像などの名刺情報が表示されることとなる。なお、名刺管理サーバ1は、第二ユーザP2のユーザ端末4から名刺情報のダウンロード要求があった場合には、所定のファイル形式の名刺情報を第二ユーザP2のユーザ端末4に対して送信する。このとき、名刺管理サーバ1は、QRコードに複数の第一ユーザP1が対応付けられていたり、QRコードに対応する第一ユーザP1に他の第一ユーザP1が関連付けられている場合には、複数の第一ユーザP1のそれぞれの名刺情報を、第二ユーザP2のユーザ端末4に対して送信する。なお、名刺管理サーバ1は、テレビ会議を行っている状況に限られず、いかなる状況であっても、第二ユーザP2のユーザ端末3,4から、アドレス情報であるURLやQRコードに基づくアクセスを受けた場合も、上述同様に第一ユーザP1の名刺情報を第二ユーザP2のユーザ端末3,4に送信する。
【0046】
続いて、名刺管理サーバ1は、上述したように名刺情報を第二ユーザP2のユーザ端末4に送信した直後に、当該ユーザ端末4の画面に、図8(1)に示すように「名刺を撮影して名刺交換」ボタンを表示したり、図8(2)に示すように、「ダウンロードが完了しました。続けて名刺を撮影して名刺交換をしますか?」と表示することで、第二ユーザP2のユーザ端末4に対して名刺画像の撮影や選択を要求する(図9のステップS4)。これに対して、第二ユーザP2によりユーザ端末4上で、図8(1)に示す画面上の「名刺を撮影して名刺交換」ボタンが操作されたり、図8(2)に示す画面上の「撮影」ボタンや「選択」ボタンが操作されると、名刺管理サーバ1は、第二ユーザP2による承諾を得たと認識する(図9のステップS5でYes)。すると、名刺管理サーバ1は、図8(3)に示すように第二ユーザP2のユーザ端末4のカメラを起動するよう制御し、ユーザ端末4に対して名刺画像を撮影することを指示する情報を表示出力したり、ユーザ端末4に記憶されている名刺画像のファイルの選択画面を表示出力するなどして、第二ユーザP2を名刺画像の撮影や選択に誘導する(図9のステップS6)。
【0047】
その後、第二ユーザP2は、名刺画像の撮影や選択の要求に応じて、図7の矢印Y4に示すように、ユーザ端末4を操作して実物の名刺を撮影したり、名刺画像のファイルを選択する。そして、第二ユーザP2は、図7の矢印Y5に示すように、撮影した名刺画像や選択した名刺画像を第一ユーザP1のユーザ端末2に送信し、第一ユーザP1が名刺画像の撮影状況や選択状況を確認した後に、図7の矢印Y6に示すようにユーザ端末2から名刺管理サーバ1に名刺画像を送信することで、当該名刺管理サーバ1が第二ユーザP2の名刺画像を取得する(図9のステップS7)。なお、上述した第二ユーザP2のユーザ端末4から第一ユーザP1のユーザ端末2への名刺画像の送信は、名刺管理サーバ1を介して行われてもよい。あるいは、第二ユーザP2のユーザ端末4は、第一ユーザP1のユーザ端末2に名刺画像を送信することなく、名刺管理サーバ1に名刺画像を送信してもよい。
【0048】
その後、名刺管理サーバ1は、取得した第二ユーザP2の名刺画像を解析し(図9のステップS8)、名刺画像そのものや、解析結果による名刺情報といった第二ユーザP2の情報を、第一ユーザP1のユーザ情報に関連付けて記憶する(図9のステップS9)。このとき、名刺管理サーバ1は、上述したように第二ユーザP2のユーザ端末4に対して複数の第一ユーザP1のそれぞれの名刺情報を送信した場合には、かかる複数の第一ユーザP1のそれぞれのユーザ情報に、第二ユーザP2の情報を関連付けて記憶する。なお、第一ユーザP1は、上述したように第二ユーザP2の名刺画像の送信時や任意のタイミングで、ユーザ端末2を介して名刺管理サーバ1にアクセスすることで、第一ユーザP1のユーザ情報に関連付けて記憶した他のユーザの名刺情報を閲覧したり編集することができる。例えば、第一ユーザP1は、ユーザ端末2を操作して、名刺管理サーバ1にアクセスして第二ユーザP2に関する情報や会議のメモなどの付帯情報を入力することで、第二ユーザ2の名刺情報として記憶することができる。
【0049】
以上のように、本発明によると、名刺管理サーバ1が、QRコードといったアドレス情報に基づいてアクセスしてきた第二ユーザP2に対して、まず第一ユーザP1の名刺情報を送信し、その後、第二ユーザP2の名刺画像を要求し、第二ユーザP2にて取得された名刺画像を取得している。このため、第一ユーザP1と第二ユーザP2とが交互に名刺を交換するといった流れが形成され、オンラインであっても円滑な名刺交換を実現することができる。なお、上記では、名刺管理サーバ1は、第二ユーザP2に対して名刺画像の撮影や選択を要求しているが、単に名刺画像を要求することで、第二ユーザP2のユーザ端末4にて自動的に名刺画像が取得されて、かかる名刺画像が名刺管理サーバ1にて取得されてもよい。
【0050】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0051】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0052】
1 名刺管理サーバ
11 ユーザ登録部
12 名刺提供部
13 名刺画像取得部
14 名刺登録部
15 ユーザ情報記憶部
16 名刺情報記憶部
2,3,4 ユーザ端末
P1 第一ユーザ
P2 第二ユーザ
【要約】      (修正有)
【課題】オンラインで円滑な名刺交換を実現する名刺交換方法及び装置を提供する。
【解決手段】名刺交換方法は、情報処理装置が、第一ユーザの名刺情報にアクセス可能なアドレス情報に基づく第二ユーザのユーザ端末からのアクセスを受け付けて、第二ユーザのユーザ端末に対して名刺情報を送信すると共に、第二ユーザのユーザ端末に対して第二ユーザの名刺画像の取得を要求し、第二ユーザのユーザ端末にて取得された名刺画像を取得する。
【選択図】図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9