特許第6857164号(P6857164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857164
(24)【登録日】2021年3月23日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】着ぐるみ
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/36 20060101AFI20210405BHJP
   A63H 3/02 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   A63H3/36 D
   A63H3/36 L
   A63H3/02
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-213839(P2018-213839)
(22)【出願日】2018年11月14日
(65)【公開番号】特開2020-78514(P2020-78514A)
(43)【公開日】2020年5月28日
【審査請求日】2019年8月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】500403860
【氏名又は名称】合同会社ユー・エス・ジェイ
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】石田 誠
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 文継
(72)【発明者】
【氏名】倉橋 正幸
(72)【発明者】
【氏名】河盛 吉希
【審査官】 西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】 特許第4809495(JP,B1)
【文献】 特許第4295297(JP,B2)
【文献】 登録実用新案第3218126(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3109075(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3062113(JP,U)
【文献】 実開平5−33781(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00,
A63G 1/00−33/00,
A63J 1/00−99/00,
A63K 1/00−99/00,
A41D13/00−13/12,
20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみであって、
操作者の腰に装着するための腰装着部と、
前記腰装着部に結合されたフレームと、
前記フレームを覆うように設けられた外観筐体と、
を備え、
前記フレームは、前記腰装着部の左右において前傾方向または後傾方向またはその双方向に回動可能に結合され、操作者の前傾後傾姿勢とは独立して前記フレームが回動可能であることを特徴とする着ぐるみ。
【請求項2】
請求項1の着ぐるみにおいて、
前記腰装着部の左右には固定軸が突出して設けられ、当該固定軸にラバースプリングを介して前記フレームが結合されていることを特徴とする着ぐるみ。
【請求項3】
請求項1または2のいずれかの着ぐるみにおいて、
前記腰装着部は、当該着ぐるみの重心位置近傍に設けられることを特徴とする着ぐるみ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの着ぐるみにおいて、
前記フレームは、
前記腰装着部に結合されたメインフレームと、
メインフレームに対して可動に固定された端部フレームと、
を備えた着ぐるみ。
【請求項5】
請求項4の着ぐるみにおいて、
前記端部フレームの可動に応じて、前記外観筐体の頭、首、手または尻尾部分が動くことを特徴とする着ぐるみ。
【請求項6】
請求項5の着ぐるみにおいて、
前記端部フレームの一端は操作部となっており、操作者が操作部を駆動することによって、前記外観筐体の頭、首、手または尻尾部分が動くことを特徴とする着ぐるみ。
【請求項7】
直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみのための骨格構造体であって、
操作者の腰に装着するための腰装着部と、
前記腰装着部に結合され、外観筐体によって覆って使用するためのフレームと、
を備え、
前記フレームは、前記腰装着部の左右において前傾方向または後傾方向またはその双方向に回動可能に結合され、操作者の前傾後傾姿勢とは独立して前記フレームが回動可能であることを特徴とする着ぐるみのための骨格構造体。
【請求項8】
直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみのための骨格構造体であって、
操作者の腰に装着するための腰装着部と、
腰装着部の左右端において、前傾方向または後傾方向またはその双方向に回動可能に結合された腰フレームと、
腰フレームの後端部に立接された尻尾フレームと、
腰フレームの先端部に立接された首フレームと、
腰フレームの先端部に、その根元部分が回動可能に固定された頭フレームと、
頭フレームの所定以上の下方向への回動を規制するため、頭フレームと首フレームとの間に設けられた規制ひもと、
を備えた骨格構造体

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テーマパークなどで用いる着ぐるみに関し、特にその操作性の改善とリアリティの向上に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間が中に入って動く着ぐるみは、テーマパーク、イベント、ショー、テレビ番組などで用いられている。着ぐるみのリアリティは、その外観素材や装飾によって影響を受けるが、中に入っている操作者の動きに負うところも大きい。
【0003】
したがって、操作者の負担を軽くして自由な動きを表現できるような構造であることが、リアリティの向上に結びつく。
【0004】
特許文献1には、着ぐるみの内部に背負子を設け、操作者が当該背負子を背負って、着ぐるみを動かす構造としたものが開示されている。この時、背中に背負った背負子の近傍に着ぐるみ全体の重心がくるように配置されている。これにより、常時、操作者に無理な力がかからず、操作が容易な着ぐるみを提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4295297号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、背負子によって着ぐるみを支えているので、着ぐるみを前傾・後傾させる場合には、上半身を前傾後傾させなければならなかった。このため、操作者の動きが制限され、操作性が悪くリアリティに欠けるという問題点があった。これは、着ぐるみが大型化したり、前後に長くなった場合に顕著であった。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解決して、操作性が良くリアリティの高い表現の可能な着ぐるみを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項にて請求した範囲に相当するいくつかの実施形態を以下に示す。これらの実施形態は、開示範囲の限定を意図するものではない。本願における開示は、以下において説明する実施形態と類似しあるいは異なる種々の形態を包含するものである。
【0009】
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を列挙する。
【0010】
(1)この発明に係る着ぐるみは、直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみであって、操作者の腰に装着するための腰装着部と、前記腰装着部に結合されたフレームと、前記フレームを覆うように設けられた外観筐体とを備えている。
【0011】
したがって、操作者に対する負担の少ない着ぐるみを提供することができる。
【0012】
(2)この発明に係る着ぐるみは、フレームが、前記腰装着部の左右において前傾方向または後傾方向またはその双方向に回動可能に結合されていることを特徴としている。
【0013】
したがって、前傾・後傾の動作が容易でありリアリティの高い動きのできる着ぐるみを提供することができる。
【0014】
(3)この発明に係る着ぐるみは、腰装着部の左右には固定軸が突出して設けられ、当該固定軸にラバースプリングを介して前記フレームが結合されていることを特徴としている。
【0015】
したがって、ラバースプリングによって所定範囲の回動操作を可能としている。
【0016】
(4)この発明に係る着ぐるみは、腰装着部が、当該着ぐるみの重心位置近傍に設けられることを特徴としている。
【0017】
したがって、前傾・後傾操作が容易であり、操作者に対する負担が少ない。
【0018】
(5)この発明に係る着ぐるみは、フレームが、腰フレームに結合されたメインフレームと、メインフレームに対して可動に固定された端部フレームとを備えている。
【0019】
したがって、端部フレームを駆動させることで、着ぐるみの動きを表現することができる。
【0020】
(6)この発明に係る着ぐるみは、端部フレームの可動に応じて、外観筐体の頭、首、手または尻尾部分が動くことを特徴としている。
【0021】
したがって、端部フレームを駆動させることで、外観筐体の頭、首、手または尻尾部分を動かすことができる。
【0022】
(7)この発明に係る着ぐるみは、前記端部フレームの一端は操作部となっており、操作者が操作部を駆動することによって、前記外観筐体の頭、首、手または尻尾部分が動くことを特徴としている。
【0023】
したがって、操作部によって容易に前記外観筐体の頭、首、手または尻尾部分を動かすことができる。
【0024】
(8)この発明に係る着ぐるみのための骨格構造は、直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみのための骨格構造体であって、操作者の腰に装着するための腰装着部と、前記腰装着部に結合され、外観筐体によって覆って使用するためのフレームとを備えている。
【0025】
したがって、操作者に対する負担の少ない着ぐるみのための骨格構造を提供することができる。
【0026】
(9)この発明に係る着ぐるみのための骨格構造は、直立した操作者に対して前後に広がりのある着ぐるみのための骨格構造体であって、操作者の腰に装着するための腰装着部と、腰装着部の左右端において、前傾方向または後傾方向またはその双方向に回動可能に結合された腰フレームと、腰フレームの後端部に立接された尻尾フレームと、腰フレームの先端部に立接された首フレームと、腰フレームの先端部に、その根元部分が回動可能に固定された頭フレームと、頭フレームの所定以上の下方向への回動を規制するため、頭フレームと首フレームとの間に設けられた規制ひもとを備えている。
【0027】
したがって、操作者に対する負担の少ない着ぐるみのための骨格構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】この発明の一実施形態による着ぐるみの構造図である。
図2】着ぐるみの骨格構造を示す図である。
図3】ラバースプリング16の構造を示す図である。
図4】腰装着部8の詳細図である。
図5】操作者が着ぐるみを装着した時の骨格構造の状態を示す図である。
図6】前傾時の骨格構造の状態を示す図である。
図7】後傾時の骨格構造の状態を示す図である。
図8】腰フレーム6と頭フレーム2の取付状態を示す図である。
図9】頭を左右に操作する構造を示す図である。
図10】上部口骨格40近傍の詳細図である。
図11】操作レバー66の詳細図である。
図12】口を開閉する構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1に、この発明の一実施形態による着ぐるみの構成を示す。この着ぐるみは、概略、骨格構造に恐竜の表皮(外観筐体)を被せた構造となっている。骨格構造は、頭フレーム2、首フレーム4、腰フレーム6、尻尾フレーム10を備えて構成されている。この実施形態では、首フレーム4、腰フレーム6、尻尾フレーム10は固定されており、メインフレームを構成している。腰フレーム6には、U字状に形成された腰装着部8が固定されている。なお、各フレームは、軽量化のため例えばアルミパイプが用いられている。アルミパイプに代えて合成樹脂材等を用いてもよい。
【0030】
この骨格構造を覆うように、布、紙、ゴム、合成樹脂材などによる膜状の素材にて構成される表皮5が設けられている。表皮の前面には、ファスナーが設けられ、内部に操作者が入ることができるようになっている。
【0031】
図2に、骨格構造の詳細を示す。図において、腰装着部8の近傍は、分解図として示している。腰フレーム6の中央部に、枠体18が設けられている。枠体18には、ラバースプリング16を介して、腰装着部8が固定されている。
【0032】
図4に、腰装着部8の詳細を示す。腰装着部8は、略コ字状に曲げられた平板による本体7を有している。左右の端部には、外側に向けて角柱の固定軸9が設けられている。
【0033】
図3に、ラバースプリング16の詳細を示す。ラバースプリング16は、ゴムで形成されており、その外形が枠体18に収納して固定される大きさとなっている。ラバースプリング16は、中空の外部角柱19を備えている。その内部には、ゴム17によって四方から保持された中空の内部角柱21が設けられている。内部角柱21の中空部分には、腰装着部8の固定軸9が挿入できるようになっている。したがって、ラバースプリング16は、腰装着部8に対して、矢印ABの方向に回動可能となっている。
【0034】
これにより、腰フレーム6は、腰装着部8に対して、図1の前傾方向A、後傾方向Bに所定角度だけ回動可能となっている。この実施形態では、前後にそれぞれ15度程度回動可能となるようにしている。
【0035】
図5に、操作者20が装着した状態を示す。操作者20は、腰装着部8を腰に装着し、図4の孔7aに固定された装着ベルト(図示せず)を腰に巻き付けるように固定する。
【0036】
図5は、静止状態を示している。操作者は、腰フレーム6と首フレーム4を連結する連結フレーム5を手で操作(引っ張ったり、押したり)するだけで、操作者の姿勢とは独立して恐竜の前傾・後傾姿勢を変えることができる。たとえば、操作者自体の姿勢をはそのままで恐竜の前傾・後傾姿勢を変えることができる。操作者が後ろ側に倒れた姿勢であっても恐竜を前傾させることができ、操作者が前方向に前に倒れた姿勢であっても恐竜を後傾させることができる。
【0037】
図6に前傾時の状態(頭が下がって、尻尾が上がった状態)を、図7に後傾時の状態(頭が上がって、尻尾が下がった状態)を示す。腰で支えるようにしているので操作者に負担がなく操作が容易であるため、リアリティの高い着ぐるみの動きを実現することができる。また、この実施形態においては、構造体の重心を、腰装着部8の近傍(好ましくは腰装着部8の中)に位置するようにしているので、操作者の背中に重心を位置させた場合に比べて、操作者に対する負担が少ない。
【0038】
図8に、フレームを側面から見た図を示す。腰フレーム6の先端部に接合部26が設けられ、頭フレーム2(端部フレーム)が回転可能に軸支されている。頭フレーム2の一端に設けられた操作部28を下に押すことで、頭フレーム2の他端部を矢印C方向に引き上げることができる。これにより、腰装着部8を中心とした恐竜全体の前傾・後傾とは別に、尻尾はそのままで、接合部26を中心とした回転により、恐竜の頭を上に上げることができる。
【0039】
なお、恐竜の頭が下に向きすぎないように、頭フレーム2と首フレーム4の間に規制ひも30が設けられている。
【0040】
この実施形態では、表現力を高めるために、恐竜の頭を恐竜の身体に対して左右に動かしたり、恐竜の口を開閉したりする操作を行うことができるようにしている。
【0041】
図9に、頭を左右に動かすための構造を示す。頭フレーム2の先端部には、上部口骨格40および下部口骨格42が、軸44によって左右に回転可能なように固定されている。図10に、上部口骨格40、下部口骨格42と頭フレーム2との間の接続構造を示すための平面断面図を示す。
【0042】
頭フレーム2には、平板ブラケット46が固定されている。一方、上部口骨格40の背面には、平板ブラケット48が固定されている。平板ブラケット46、48ともに、貫通穴が設けられており、軸44によって結合されている。したがって、上部口骨格40は、頭フレーム2に対して、矢印D、Eの方向(水平方向)に回動可能となっている。
【0043】
上部口骨格40の裏面の左右端には、ワイヤ保持用のピン50が設けられている。このピン50に対してワイヤ52が縛り付けられている。ワイヤ52は、滑車54を介して、頭フレーム2の後端部に設けられた操作ハンドル56(図9)まで、導かれている。すなわち、図9に示すように、滑車54、58を介して、操作ハンドル56の左右の突出部60、62に縛り付けられている。
【0044】
操作ハンドル56の詳細を、図11A図11Bに示す。図11Aが平面図、図11Bが正面図である。図11Aに示すように、頭フレーム2の後端部にはブラケット76が設けられている。このブラケット76に対し、回動体74が軸64によって軸支されている。したがって、回動体74は、軸64を中心に回動する(図9も参照のこと)。
【0045】
図11Bに示すように、この回動体74の下部には、回動可能となるように軸78が設けられている。この軸78には、プレート68、ハンドル66が固定されている。したがって、プレート68、ハンドル66は、軸78を中心に回動する。すなわち、図9の矢印D、E方向に回動する。
【0046】
操作者が操作レバー66を回転させると、プレート68の回動に伴って、突出部60、62も軸78を中心にして回動する。この突出部60、61の動きは、ワイヤ52によって、上部口骨格40に伝えられる。したがって、操作レバー66を回転させることにより、上部口骨格40も矢印D、Eの方向に回動する。上部口骨格40、下部口骨格42には、表皮5の顔部分が固定されているので、操作レバー66の回転によって、恐竜の顔が左右(矢印D、E方向)に動くことになる。
【0047】
図12に、口を開閉するための構造を示す。下部口骨格42は、上部口骨格40に対して、軸80によって回動可能に固定されている。なお、下部口骨格42は、バネ82によって閉じる方向に付勢されている。
【0048】
下部口骨格42の先端裏面には、ワイヤー90が縛り付けられている。ワイヤー90は、滑車84、86を介して、操作レバー66の下端部に縛り付けられている。
【0049】
操作者が操作レバー66を手前に引くと、操作レバー66は軸64を中心として回動する。この動きは、ワイヤー90を介して下部口骨格42の下端部に伝わり、これを引くことになる。したがって、下部口骨格42が上部口骨格40に対し、軸64を中心として開く方向に移動する。上部口骨格40、下部口骨格42には、表皮5の口部分が固定されているので、操作レバー66を引くことによって、恐竜の口が開くことになる。操作レバー66を戻すと、バネ82の付勢力によって、口が閉じる。
【0050】
上記のようにして、操作レバー66を操作することで、頭を左右に向けたり、口を開閉させたりすることができる。
【0051】
上記実施形態では、薄板をU字状に形成した腰装着部8を用いている。しかし、柔軟性の高い部材によってベルト形式、巻き付け形式にて、操作者の腰に固定する構造としてもよい。
【0052】
上記実施形態では、腰装着部8とメインフレームとの間に、ゴムスプリングを設けて結合している。しかし、前後に可動となるように、ダンパ、スプリングなどを設けて結合するようにしてもよい。また、前後ではなく、左右に可動(あるいは前後左右に可動)となるようにしてもよい。
【0053】
上記実施形態では、腰に巻き付ける装着ベルトによって腰フレーム6を腰に装着するようにしている。しかし、腰に巻き付ける装着ベルトに加えて、操作者の肩からサスペンダーのように固定する装着ベルトを用いてもよい。
【0054】
上記実施形態では、腰フレーム6は、腰装着部8に対して、前傾、後傾方向に回動可能となっている。しかし、前傾方向、後傾方向のいずれか一方向にのみ回動可能としてもよい。
【0055】
上記実施形態では、端部フレームとして頭フレーム2を用いて頭を動かす例を示したが、端部フレームを動かすことで、外観筐体の首、手または尻尾部分を動かすようにしてもよい。
【0056】
上記実施形態では、恐竜の外観筐体を用いた例を示したが、動物、キャラクター、想像上の動物、ロボットなどを外観筐体としてもよい。
【0057】
上記実施形態では、操作レバー66によって頭、口を操作するようにしている。しかし、同様にして、目の開閉、耳の動作、頭、首、手または尻尾部分の動作などを実現するようにしてもよい。なお、操作レバー66は必ずしも設けなくともよい。
【0058】
いくつかの特徴のついてのみ説明を行ったが、当業者であれば種々の修正や変更ができるであろう。よって、添付の特許請求の範囲は、開示の精神の範囲内に入るこれら全ての修正や変更をカバーすることを意図したものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12