【実施例】
【0165】
全般的な実験の詳細
言及される全ての温度は℃におけるものである。
【0166】
本明細書中で用いられる、これらの方法、スキーム及び実施例において使用される記号及び慣習は、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyにおいて使用される記号及び慣習と一致する。特記しない限り、全ての出発材料は商業的供給業者から入手し、さらに精製することなく使用した。具体的には、以下の略語が、実施例中で及び明細書を通じて使用され得る。
【0167】
一般方法
全般的な実験の詳細
本明細書中で用いられる、これらの方法、スキーム及び実施例において使用される記号及び慣習は、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyにおいて使用される記号及び慣習と一致する。特記しない限り、全ての出発材料は商業的供給業者から入手し、さらに精製することなく使用した。具体的には、以下の略語が、実施例中で及び明細書を通じて使用され得る。
【0168】
【表1】
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【0169】
以下の化合物の名称は、化合物命名プログラム「ACD Name Pro 6.02」を使用するか、又はChemDraw Ultra 12.0の命名機能を使用して得られた。
【0170】
LCMS法
ギ酸法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%ギ酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%ギ酸溶液
【0171】
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0172】
【表2】
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【0173】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0174】
高pH法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM炭酸水素アンモニウム
B=アセトニトリル
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0175】
【表3】
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【0176】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0177】
TFA法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0178】
【表4】
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【0179】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0180】
方法A
LC条件
UPLC分析は、Acquity BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、35℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%ギ酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%ギ酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0181】
【表5】
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【0182】
方法B
LC条件
UPLC分析は、Acquity BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、35℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.05(v/v)%ギ酸溶液
B=アセトニトリル中0.05(v/v)%ギ酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0183】
【表6】
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【0184】
方法C
LC条件
UPLC分析は、Xbridge C18カラム(150mm×内径4.6mm、充填直径3.5μm)上で、35℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.05(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
B=アセトニトリル
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0185】
【表7】
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【0186】
方法D
LC条件
UPLC分析は、Acquity BEH C18カラム(100mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、35℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=アセトニトリル中0.05(v/v)%ギ酸溶液
B=水中0.05(v/v)%ギ酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0187】
【表8】
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【0188】
方法E
LC条件
UPLC分析は、Acquity BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、35℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=アセトニトリル中0.05(v/v)%ギ酸溶液
B=水中0.05(v/v)%ギ酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0189】
【表9】
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【0190】
一般的なMDAP精製法
以下に、化合物精製において使用されているか、又は使用され得る質量分析計直結自動分取クロマトグラフィー(mass-directed autopreparative chromatography)(MDAP)法の例を挙げる。
【0191】
MDAP(高pH法)。HPLC分析は、アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM重炭酸アンモニウム(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0192】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ Mass Spectrometerに記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0193】
MDAP(ギ酸法)。HPLC分析は、水中0.1%ギ酸(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1%ギ酸(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0194】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ Mass Spectrometerに記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0195】
MDAP(TFA法)。HPLC分析は、水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0196】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ Mass Spectrometerに記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0197】
NMR
スペクトルは、400MHz NMR装置又は600MHz NMR装置上で、302Kにて実行した。
【0198】
中間体1:メチル3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0199】
【化12】
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【0200】
メタンアミン(水中5%wt溶液)(67.5g、109mmol、例えばSpectrochemから市販されているもの)中のジメチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(10g、54.3mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)の溶液を、窒素下で0℃で撹拌した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。16時間後、反応混合物を1N HClで中和し、EtOAc(500mL)で抽出し、ブライン(100mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、メチル5-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(4g、14.19mmol、収率26%)の粗化合物を得た。反応を、同じ規模で再度繰り返し、さらなる3.8gの粗化合物を得て、窒素下で0℃で撹拌したメタンアミン(水中5%wt溶液)(67.5g、109mmol)中のジメチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(20g、54.3mmol)の溶液を再度使用して、上と同じ後処理を使用して、さらなる7gの粗化合物を得た。合わせた粗バッチを、DCM中の0〜10%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー(100〜200シリカゲル)により精製した。所望の画分を収集し、減圧下で乾燥させて、粗化合物(10g)を得た。これを無水メタノール(100mL)で希釈し、室温で24時間保持した。24時間後、固体をブフナー漏斗を通して濾過し、冷却した無水メタノール(20mL)で洗浄し、次いで、残渣をペンタンで洗浄し、乾燥させて、メチル5-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(8g、43.6mmol、収率20%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 14.27 (br. s., 1 H) 8.42 (br. s., 1 H) 7.22 (br. s., 1 H) 3.83 (s, 3 H) 2.76 (d, J=4.6 Hz, 3 H)
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.44分、[MH]
+=184.1。
【0201】
中間体2:メチル(S)-ジメチル1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート
【0202】
【化13】
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【0203】
ジイソプロピル(E)-ジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(8.24g、40.7mmol)を、2-MeTHF(50mL)中のジメチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(5g、27.2mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、(R)-1-フェニルエタン-1-オール(3.98g、32.6mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)及びトリフェニルホスフィンポリマー結合3mmol/g(13.70g、40.7mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)の懸濁液に0℃で窒素下で滴下添加した。混合物を室温まで温めながら一晩撹拌した。別の反応において、ジメチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(2g、10.86mmol)、(R)-1-フェニルエタン-1-オール(1.592g、13.03mmol)及びトリフェニルホスフィンポリマー結合3mmol/g(5.48g、16.29mmol)をRBF中で合わせ、2-MeTHF(50mL)を添加し、混合物を氷浴中で30分間冷却しながら窒素下で撹拌し、次いでジイソプロピル(E)-ジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(3.29g、16.29mmol)を30分かけて滴下添加し、得られた混合物を室温まで温めながら一晩撹拌した。反応混合物を合わせ、合わせた懸濁液を濾過し、固体ポリマー結合トリフェニルホスフィン(酸化物)をEtOAc(100mL)で洗浄した。次いで、合わせた有機物を水(200mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させ、残渣を、0〜25%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する340gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、ジメチル(S)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(7.2g、24.97mmol、収率66%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.39 (s, 1 H) 7.29 - 7.33 (m, 4 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 6.63 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 3.96 (s, 3 H) 3.86 (s, 3 H) 1.99 (d, J=7.1 Hz, 3 H)
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.13分、[MH]
+=289.2。
【0204】
中間体3:(S)-5-(メトキシカルボニル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸
【0205】
【化14】
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【0206】
ジメチル(S)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(15g、52.0mmol)を1,4-ジオキサン(60mL)に溶解させ、次いで、水(120mL)を添加し、続いてH
2SO
4(1.664mL、31.2mmol)を滴下添加した。混合物を還流で3日間加熱し、次いで、室温まで冷却し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発させ、無色ガム状物を得て、これをDCMに溶解させ、340gシリカカラム上にロードし、次いで、0〜50%(1%AcOH/EtOAc)/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、(S)-5-(メトキシカルボニル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(6.7g、24.43mmol、収率47%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.46 (s, 1 H) 7.24 - 7.37 (m, 5 H) 6.66 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 3.88 (s, 3 H) 2.00 (d, J=7.1 Hz, 3 H)。1個の交換可能なプロトンは観察されなかった。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]
+=275.3。
【0207】
中間体4:(S)-メチル3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0208】
【化15】
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【0209】
(S)-5-(メトキシカルボニル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(2g、7.29mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、Et
3N(1.525mL、10.94mmol)及びHATU(3.33g、8.75mmol)、続いてメタンアミン(THF中2M)(3.65mL、7.29mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、水(20mL)及び0.5M HCl(20mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させ、残渣を50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製して、メチル(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(2.1g、7.31mmol、収率100%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.38 (s, 1 H) 7.23 - 7.35 (m, 5 H) 6.96 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 6.63 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 3.86 (s, 3 H) 3.03 (s, 3 H) 1.92 (d, J=7.1 Hz, 3 H)
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.99分、[MH]
+=288.2。
【0210】
中間体5:(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0211】
【化16】
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【0212】
メチル(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(4.2g、14.62mmol)を、メタノール(10mL)及びTHF(10mL)の混合物に溶解させ、次いで、NaOH(2M水溶液、14.62mL、29.2mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を水(30mL)に溶解させ、エーテルで洗浄し、次いで、水層を2M HClでpH4に酸性化し、得られた混合物を、氷浴中で冷却しながら20分間撹拌した。得られた固体を濾過により収集し、(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(3.3g、12.07mmol、収率83%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 13.62 (br. s., 1 H) 8.26 (d, J=4.6 Hz, 1 H) 7.18 - 7.37 (m, 5 H) 7.14 (s, 1 H) 6.61 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 2.77 (d, J=4.6 Hz, 3 H) 1.80 - 1.91 (m, 3 H)
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]
+=274.2。
【0213】
中間体6:ジメチル1-ベンジル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート
【0214】
【化17】
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【0215】
窒素下で0℃で撹拌したアセトン(100mL)中のジメチル1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(10g、54.3mmol)の溶液に、K
2CO
3(15.01g、109mmol)を添加し、続いて臭化ベンジル(7.10mL、59.7mmol)を1分かけて滴下添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応を濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をn-ペンタン(3×10mL)で粉砕し、次いで真空下で乾燥させて、純粋なジメチル1-ベンジル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(8.5g、31.0mmol、収率57%)を白色固体として得た。
LCMS(10分、方法D):Rt=4.87分、[MH]
+=275.0。
【0216】
中間体7:1-ベンジル-5-(メトキシカルボニル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸
【0217】
【化18】
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【0218】
窒素下で室温で撹拌した1,4-ジオキサン(140mL)及び水(280mL)中のジメチル1-ベンジル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(30g、109mmol)の溶液に、濃H
2SO
4(2.92mL、54.7mmol、18.4M)を一度に添加した。反応混合物を還流で72時間撹拌した。次いで、反応を室温まで冷却し、EtOAc(3×125mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の15%EtOAcで溶出し、収集した出発材料画分を減圧下で濃縮し、回収された出発材料(15g)をオフホワイトの固体として得た。次いで、カラムをヘキサン中の60%EtOAcで溶出し、収集した純粋な画分を真空下で濃縮して、純粋な1-ベンジル-5-(メトキシカルボニル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(6g)を白色固体として提供した。不純な画分も単離し、さらなる10gの粗混合物を得て、これをシリカゲル60〜120カラムに添加し、ヘキサン中の60%EtOAで溶出し、さらなる純粋な画分を提供した。これらを真空下で濃縮して、第2バッチの純粋な必要とされる生成物(5.5g)を得て、これを合わせて1-ベンジル-5-(メトキシカルボニル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(11.5g、44.0mmol、収率40%)をオフホワイトの固体として得た。次いで、カラムをEtoAcでフラッシュし、さらなるバッチの不純な生成物(3.4g)を得た。
LCMS(10分、方法D):Rt=4.89分、[MH]
+=261.0。
【0219】
中間体8:メチル1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0220】
【化19】
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【0221】
窒素下で室温で撹拌したDMF(100mL)中の1-ベンジル-5-(メトキシカルボニル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(13.6g、50.7mmol)及びDIPEA(26.6mL、152mmol)の溶液に、HATU(28.9g、76mmol)を添加し、続いてメタンアミン塩酸塩(4.11g、60.8mmol)を1分かけて一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×50mL)、ブライン溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の65%EtOAcで溶出し、収集した純粋な画分を減圧下で濃縮して、メチル1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(12.1g、42.7mmol、収率84%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=2.32分、[MH]
+=274.1。
【0222】
中間体9:1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0223】
【化20】
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【0224】
窒素下で室温で撹拌したTHF(70mL)及び水(70mL)中のメチル1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(12.1g、42.7mmol)の溶液に、LiOH(5.11g、213mmol)を1分かけて一度に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応を水(20mL)で希釈し、次いで、水層をEtOAc(3×15mL)で洗浄した。次いで、水層pHを2N HClでpH1に調整し、次いで、これをEtoAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の85%EtOAcで溶出し、収集した純粋な画分を減圧下で濃縮して、所望の生成物、1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(8.5g、32.8mmol、収率77%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(10分、方法D):Rt=3.25分、[MH]
+=260.1。
【0225】
中間体10:N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0226】
【化21】
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【0227】
窒素下で室温で撹拌したエタノール(1mL)中の1-ベンジル-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(500mg、1.525mmol、調製について実施例92を参照)の溶液に、炭素上の水酸化パラジウム(100mg、0.712mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応をセライトベッドを通して濾過し、次いで、エタノール(25mL)で洗浄し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル(3×1mL)で粉砕して、結晶性固体を得て、濾過し、固体を真空下で乾燥させて、N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(250mg、1.045mmol、収率68.5%)を白色固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=1.29分、[MH]
+=209.3。
【0228】
中間体11:N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0229】
【化22】
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【0230】
窒素下で室温で撹拌したDMF(2mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(250mg、1.045mmol)の溶液に、K
2CO
3(433mg、3.13mmol)を添加し、続いて(1-ブロモエチル)ベンゼン(232mg、1.253mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応マス(reaction mass)を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×15mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。これは2つの位置異性体を示した。
位置異性体1
LCMS(10分、方法D):Rt=3.40分、[MH]
+=313.1。
位置異性体2
LCMS(10分、方法D):Rt=3.48分、[MH]
+=313.1。
【0231】
中間体12:メチル1-トシル-1H-インドール-5-カルボキシレート
【0232】
【化23】
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【0233】
窒素下で0℃で撹拌したDMF(15mL)中のメチル1H-インドール-5-カルボキシレート(2g、11.42mmol)の溶液に、NaH(0.548g、13.70mmol、ミネラルオイル中60%分散)を少しずつ添加し、次いで反応混合物を同じ温度で10分間、次いで室温で30分間撹拌し、その後、pTsCl(2.61g、13.70mmol)を少しずつ1分かけて添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を冷水(3×15mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の15%EtOAcで溶出し、収集した純粋な画分を減圧下で濃縮して、メチル1-トシル-1H-インドール-5-カルボキシレート(1.9g、5.59mmol、収率49.0%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=3.27分、[MH]
+=330.0。
【0234】
中間体13:(1-トシル-1H-インドール-5-イル)メタノール
【0235】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
窒素下で室温で撹拌したDCM(20mL)中のメチル1-トシル-1H-インドール-5-カルボキシレート(1.9g、5.59mmol)の溶液に、DIBAL-H(25.2mL、25.2mmol、トルエン中の1M溶液)の溶液を1分かけて滴下添加した。反応混合物を-78℃で2.5時間撹拌した。次いで、反応をメタノール(0.226mL、5.59mmol)で-78℃でクエンチし、次いで、周囲温度まで温めた。反応マスを飽和ロッシェル塩溶液(120mL)で希釈し、16時間撹拌し、次いで、層を分離し、水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をn-ペンタン(3×2mL)で粉砕し、次いで、真空下で乾燥させて、(1-トシル-1H-インドール-5-イル)メタノール(1.70g、5.41mmol、収率97%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=2.72分、[MH]
+=300.0。
【0237】
中間体14:5-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-インドール
【0238】
【化25】
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【0239】
窒素下で室温で撹拌したDCM(20mL)中の(1-トシル-1H-インドール-5-イル)メタノール(1.70g、5.41mmol)の溶液に、HBr(0.294mL、5.41mmol)の溶液を1分の間、滴下添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで室温で10分間撹拌し、次いで濾過し、固体生成物を真空下で乾燥させて、5-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-インドール(1.48g、3.49mmol、収率65%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=3.47分、[MH]
+=365.9。
【0240】
中間体15:N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-5-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0241】
【化26】
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【0242】
窒素下で室温で撹拌したDMF(2mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(300mg、1.366mmol)の溶液に、K
2CO
3(566mg、4.10mmol)を添加し、続いて5-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-インドール(703mg、1.640mmol)を1分かけて滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物(420mg)を位置異性体の混合物として得て、これらを精製することなく次のステップで使用した。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=2.82分、[MH]
+=492.0。位置異性体1
LCMS(5.5分、方法E):Rt=2.85分、[MH]
+=492.0。位置異性体2
【0243】
中間体16:N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0244】
【化27】
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【0245】
窒素下で室温で撹拌したアセトン(1mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(300mg、1.366mmol)の溶液に、K
2CO
3(566mg、4.10mmol)を添加し、続いて4-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-インドール(597mg、1.640mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×15mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を位置異性体(550mg)の混合物として得て、これらを精製することなく次のステップで使用した。
LCMS(10分、方法D):Rt=4.39分、[MH]
+=492.1。位置異性体1
LCMS(10分、方法D):Rt=4.44分、[MH]
+=492.1。位置異性体2
【0246】
中間体17:N
3,N
5-ジメチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0247】
【化28】
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【0248】
1H-ピラゾール-3,5-ジカルボン酸(200mg、1.281mmol)、メタンアミン(THF中2M、0.705mL、1.409mmol)及びHATU(536mg、1.409mmol)をDMF(2mL)中で合わせた。DIPEA(0.448mL、2.56mmol)を添加し、反応混合物を室温でN
2下で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、粗生成物を次のステップで使用した。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.37分、[MH]
+=183.1。
【0249】
中間体18:4-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
【0250】
【化29】
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【0251】
4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(5g、25.4mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)をDMF(50mL)に溶解させ、氷浴中で窒素下で冷却し、次いで、NaH(ミネラルオイル中の60%懸濁液、1.319g、33.0mmol)を少量ずつ添加し、混合物を20分間撹拌し、その後、塩化トシル(5.32g、27.9mmol)を添加した。混合物を室温まで温めながら一晩撹拌し、次いで、混合物を水(100mL)で希釈し、30分間撹拌し、白色懸濁液を得た。これを濾過し、固体を水で洗浄し、次いで乾燥させて、無色固体を得た。粗生成物をエーテル(20mL)に懸濁し、5分間撹拌し、次いで、シクロヘキサン(20mL)で希釈し、濾過して、所望の生成物(7.9g、22.49mmol、収率89%)を無色固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.24分、[MH]
+=351/353
【0252】
中間体19:メチル1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-カルボキシレート
【0253】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
4-ブロモ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(7.8g、22.21mmol)パラジウム(II)アセテート(0.499g、2.221mmol)及びキサントホス(1.285g、2.221mmol)を丸底フラスコ中で合わせ、これをシュバシール(suba seal)で密封し、窒素でパージした。DMF(20mL)、Et
3N(9.29mL、66.6mmol)及びメタノール(17.97mL、444mmol)を添加し、容器をバルーンからの一酸化炭素でパージし、次いで、CO雰囲気下で一晩加熱した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出し、有機層を10%LiCl水溶液で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させ、残渣を、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(4.4g、13.32mmol、収率60%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.12分、[MH]
+=331.1
【0255】
中間体20:(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メタノール
【0256】
【化31】
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【0257】
メチル1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-カルボキシレート(510mg、1.544mmol)を窒素下でDCM(15mL)にとり、-78℃まで冷却した。DIBAL-H(THF中1M、15.44mL、15.44mmol)を反応に滴下添加し、それを-78℃で3時間撹拌した。反応をメタノール(15mLを滴下添加)で-78℃でクエンチし、次いで、室温まで温めた。ロッシェル塩(25mLの水中で飽和)を添加し、混合物を45分間撹拌した。混合物を分離し、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、疎水性フリットを通して濾過し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。この固体をDCM(15mL)にとり、窒素下に置き、-78℃まで冷却した。DIBAL-H(THF中1M、15.44mL、15.44mmol)を滴下添加し、次いで、反応を-40℃まで温めた。それをこの温度で5時間撹拌した。反応をメタノール(15mLを滴下添加)で-40℃でクエンチし、次いで、室温まで温めた。ロッシェル塩(30mLの水中で飽和)を添加し、混合物を45分間撹拌した。混合物を分離し、有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、疎水性フリットを通して濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物(486mg)を得た。粗生成物を、シクロヘキサン中の5〜50%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物(148mg、0.416mmol、収率27%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.57分、[MH]
+=303.1
【0258】
中間体21:1-(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エタノン
【0259】
【化32】
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【0260】
1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エタン-1-オン(500mg、3.12mmol、例えばActivate Scientificから市販されているもの)をDMF(5mL)に溶解させ、氷浴中で窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。水素化ナトリウム(ミネラルオイル中60%、150mg、3.75mmol)を少しずつ添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、室温まで30分間温めた。塩化トシル(714mg、3.75mmol)を添加し、オレンジ色懸濁液(発熱添加)を得て、反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、水(3mL)を滴下添加してクエンチした。次いで、これを酢酸エチル(20mL)と飽和LiCl水溶液(20mL)とに分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルでさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、約1.5gの粗製の褐色残渣を得た。これを、5〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(438mg、1.254mmol、収率40%)を薄黄色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.12分、[MH]
+=315
【0261】
中間体22:1-(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エタノール
【0262】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
エタノール(10mL)中の1-(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エタン-1-オン(438mg、1.393mmol)の懸濁液に、THF(4mL)を添加して、反応混合物を溶解させ、続いて氷浴中で水素化ホウ素ナトリウム(58.0mg、1.533mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で室温で1時間撹拌した。1M HCl溶液(20mL)を添加し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して、所望の生成物(493mg、1.325mmol、収率95%)を薄黄色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]
+=317
【0264】
中間体23:メチル1-トシル-1H-インドール-5-カルボキシレート
【0265】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
メチル1H-インドール-5-カルボキシレート(4.31g、24.60mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)をDMF(50mL)にとり、0℃まで冷却した。NaH(ミネラルオイル中の60%懸濁液、1.181g、29.5mmol)を少量ずつ添加し、反応を1時間撹拌した。塩化トシル(5.63g、29.5mmol)を添加し、反応を室温まで温め、一晩撹拌した。追加のNaH(0.480g、ミネラルオイル中の60%懸濁液)を添加し、反応を室温で1時間撹拌した。反応を水(25mL)でクエンチした。水(175mL)を添加し、反応を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、褐色固体を得た。1:1のMeOH:DCM(50mL)を粗生成物に添加し、フリーフローシリカを添加した(5g)。溶媒を真空中で除去し、シリカを100gシリカゲルカラムカートリッジ上にロードし、シクロヘキサン中の5〜25%酢酸エチルで溶出した。画分を合わせ、真空中で濃縮した。粗生成物を、最小量のDCM中で340gシリカゲルカラムカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の0〜25%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物(6.463g、18.64mmol、収率76%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.27分、[MH]
+=330.4
【0267】
中間体24:1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エタノン
【0268】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
1-(1H-インドール-5-イル)エタン-1-オン(1g、6.28mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)をDMF(10mL)にとり、0℃まで冷却した。NaH(0.302g、7.54mmol、ミネラルオイル中60%分散)を少量ずつ添加し、15分間撹拌した。トシル-Cl(1.437g、7.54mmol)を添加し、反応を室温まで温め、1.5時間撹拌した。追加のNaH(63mg、0.25当量、ミネラルオイル中60%分散)を添加し、反応を30分間撹拌した。反応を水(40mL)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(75mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、褐色固体を得た。粗生成物を最小量のDCM中で100g ULTRA SNAPカートリッジに適用し、DCM中の0〜5%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エタン-1-オン(1.408g、4.27mmol、収率68%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.20分、[MH]
+=314.3。
【0270】
中間体25:1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エタノール
【0271】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エタン-1-オン(1.394g、4.45mmol)をTHF(40mL)にとり、氷浴中で0℃まで冷却し、窒素下に置いた。水素化ホウ素ナトリウム(0.337g、8.90mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.169g)を添加し、反応を2.5時間撹拌した。反応を0℃まで冷却し、1N HCl(20mL)でゆっくりとクエンチした。次いで、それをDCM(2×25mL)で抽出し、合わせた有機物を、疎水性フリットを通して濾過し、真空中で濃縮して、1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エタン-1-オール(1.398g、4.21mmol、収率95%)を無色ガム状物として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.11分、[M-H]
-=314.3。
【0273】
中間体26:(1-トシル-1H-インドール-5-イル)メタノール
【0274】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
メチル1-トシル-1H-インドール-5-カルボキシレート(1.027g、3.12mmol)を窒素下でTHF(25mL)にとり、-78℃まで冷却した。DIBAL-H(THF中1M、8mL、8.00mmol)を10分かけて滴下添加し、反応を-78℃で4時間撹拌した。反応を室温まで温め、一晩撹拌した。反応を-78℃まで冷却し、DIBAL-H(THF中1M、6.5mL、6.50mmol)を10分かけて滴下添加した。次いで、反応を室温まで温め、1.5時間撹拌した。反応を0℃まで冷却し、MeOH(10mLを滴下添加)でクエンチした。飽和ロッシェル塩(50mL)を添加し、反応を室温まで温めた。水(50mL)及びDCM(50mL)を反応混合物に添加し、層を分離した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、疎水性フリットを通して溶出し、真空中で濃縮して、無色油状物を得た。粗生成物を最小量のDCM中でシリカゲルカラムに適用し、シクロヘキサン中の5〜50%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物(876mg、2.76mmol、収率89%)を無色ガム状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]
+=317
【0276】
中間体27:1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エタノン
【0277】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
1-(1H-インドール-4-イル)エタン-1-オン(500mg、3.14mmol、例えばActivate Scientificから市販されているもの)をDMF(5mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で氷浴中で0℃まで冷却した。水素化ナトリウム(151mg、3.77mmol、ミネラルオイル中の60%分散)を少しずつ添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、室温まで30分間温めた。塩化トシル(719mg、3.77mmol)を添加し、オレンジ色懸濁液(発熱添加)を得て、反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、水(3mL)を滴下添加することによりクエンチした。次いで、これを酢酸エチル(20mL)と飽和LiCl水溶液(20mL)とに分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルでさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、1.11gの粗製の褐色残渣を得た。これを、5〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(809mg、2.323mmol、収率74%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.24分、[MH]
+=314
【0279】
中間体28:1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エタノール
【0280】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
エタノール(20mL)中の1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エタン-1-オン(803mg、2.56mmol)の懸濁液に、氷浴中で水素化ホウ素ナトリウム(107mg、2.82mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で室温で1.5時間撹拌した。THF(17mL)を添加して、反応混合物を溶解させ、これを室温でさらに2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(107mg、2.82mmol)のさらなる部分を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。1M HCl溶液(20mL)を添加し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して、所望の生成物(797mg、2.274mmol、収率89%)をピンク色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.12分、[MH]
-=314.2
【0282】
中間体29:メチル1-トシル-1H-インドール-4-カルボキシレート
【0283】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
メチル1H-インドール-4-カルボキシレート(5g、28.5mmol、例えばAlfa Aesarから市販されているもの)をDMF(50mL)にとり、氷浴中で冷却した。NaH(ミネラルオイル中の60%懸濁液、1.370g、34.2mmol)を少しずつ添加し、反応を30分間撹拌した。塩化トシル(6.53g、34.2mmol)を添加し、反応を一晩撹拌し、温めた。反応を氷浴中で冷却し、水(200mL)で注意深くクエンチした。混合物をEtOAc(2×250mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(200mL)で洗浄し、疎水性フリットを通して溶出し、次いで真空中で濃縮して、褐色固体を得た。粗生成物を最小量のDCM中で100gシリカゲルカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜25%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を真空中で濃縮して、所望の生成物(6.554g、18.90mmol、収率66%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.32分、[MH]
+=330.2
【0285】
中間体30:(1-トシル-1H-インドール-4-イル)メタノール
【0286】
【化41】
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【0287】
メチル1-トシル-1H-インドール-4-カルボキシレート(6.248g、18.97mmol)を窒素下でDCM(200mL)にとり、-78℃まで冷却した。DIBAL-H(1M、83mL、83mmol)を約30分かけてゆっくりと添加し、反応を-78℃で90分間撹拌し、その後、週末にわたり撹拌し、室温まで温めた。反応を氷浴中で冷却し、MeOH(0.1mLアリコートにおける2mL)でゆっくりとクエンチした。飽和ロッシェル塩溶液(200mL)を添加し、混合物を撹拌し、3時間室温まで温めた。層を分離し、有機層を、疎水性フリットを通して溶出し、次いで、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。粗生成物を最小量のDCM中で100gシリカゲルカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜50%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を真空中で濃縮して、所望の生成物(5.172g、16.30mmol、収率86%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.07分、[MH]
+=301.2
【0288】
中間体31:エチル1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-カルボキシレート
【0289】
【化42】
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【0290】
エチル1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-カルボキシレート(1.00g、5.26mmol、例えばAlfa Aesarから市販されているもの)をDMF(10mL)にとり、氷浴中で冷却した。NaH(ミネラルオイル中の60%懸濁液、0.252g、6.31mmol)を添加し、反応を15分間撹拌した。塩化トシル(1.203g、6.31mmol)を添加し、反応を室温まで温め、1時間撹拌した。反応を氷浴中で冷却し、水(5mL)でクエンチした。反応を真空中で濃縮し、ブライン(50mL)を残渣に添加し、それを酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。この有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、褐色固体を得た。粗生成物を最小量のDCM中で50gシリカゲルカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜25%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、クリーム状の固体を得た。この粗生成物を1:2のMeOH:DCM(15mL)にとり、フリーフローシリカを添加した(10g)。溶媒を真空中で除去し、シリカを100g ULTRA SNAPカートリッジ上にロードし、シクロヘキサン中の5〜25%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出した。適切な画分を真空中で濃縮して、所望の生成物(1.084g、2.52mmol、収率48%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.27分、[MH]
+=345.1
【0291】
中間体32:(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メタノール
【0292】
【化43】
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【0293】
エチル1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-カルボキシレート(936mg、2.72mmol)を窒素下でDCM(25mL)にとり、-78℃まで冷却した。DIBAL-H(THF中1M、27.2mL、27.2mmol)を反応に滴下添加し、反応を-78℃で一晩撹拌した。反応をMeOH(1mLを少量ずつ添加)でクエンチし、次いで、室温まで温めた。ロッシェル塩(50mLの水中で飽和)を添加し、混合物を15分間撹拌した。層を分離し、有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、オレンジ色固体を得た。水層をDCM(50mL)中の10%MeOHで抽出した。2つの得られた有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、オレンジ色油状物を得た。粗生成物を合わせ、最小量のDCM中で25gシリカゲルカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜40%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出した。適切な画分を真空中で濃縮して、所望の生成物を白色固体(659mg、2.07mmol、収率76%)として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]
+=303.1
【0294】
中間体33:(S)-メチル1-(1-(4-クロロフェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0295】
【化44】
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【0296】
メチル3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(0.5g、2.73mmol)をTHF(20mL)及びアセトニトリル(5mL)にとった。(R)-1-(4-クロロフェニル)エタン-1-オール(0.4mL、2.96mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)及びPh
3P(1.078g、4.11mmol)を添加し、反応を窒素下に置き、0℃まで冷却した。DIAD(0.8mL、4.11mmol)を滴下添加し、反応を室温まで温め、90分間撹拌した。EtOAc(25mL)を反応混合物に添加し、続いて水(50mL)を添加した。層を分離し、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。粗生成物を最小量のDCM中で100g ULTRA SNAPカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜50%酢酸エチルで溶出した。所望の画分を合わせ、真空中で濃縮して、メチル(S)-1-(1-(4-クロロフェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(415mg、1.225mmol、収率45%)を無色ガム状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]
+=322.4。
【0297】
以下の中間体は、中間体33と同様の方法で調製した。
【0298】
【表10】
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【0299】
中間体43:(S)-メチル1-(1-(3-クロロフェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0300】
【化45】
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【0301】
メチル3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(0.5g、2.73mmol)、(R)-1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オール(0.513g、3.28mmol)、シアノメチレントリブチルホスホラン(CMBP)(1.432mL、5.46mmol、例えばTCIから市販されているもの)及びトルエン(10mL)を反応容器に添加した。反応容器を密封し、Biotage Initiatorマイクロウェーブ中で150℃まで30分間加熱した。反応を冷却した後、それを真空中で濃縮して、褐色油状物を得た。粗生成物を最小量のDCM中で100g ULTRA SNAPカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜60%酢酸エチルで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、メチル(S)-1-(1-(3-クロロフェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(462mg、1.364mmol、収率50%)をオレンジ色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.09分、[MH]
+=322.2。
【0302】
以下の中間体は、中間体43と同様の方法で調製した。
【0303】
【表11】
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【0304】
中間体49:3-(メチルカルバモイル)-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0305】
【化46】
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【0306】
メチル3-(メチルカルバモイル)-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(265mg、0.426mmol)をメタノール(2.5mL)及びTHF(2.5mL)にとった。水中の1M LiOH(0.852mL、0.852mmol)を添加し、混合物を50℃で90分間撹拌した。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水(各10mL)とに分配した。水層を2M HClで酸性化し、次いで、酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物(173.5mg、0.326mmol、収率77%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.13分、[MH]
+=453.3
【0307】
以下の中間体は、中間体49と同様の方法で調製した。
【0308】
【表12】
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【0309】
中間体65:N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0310】
【化47】
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【0311】
3-(メチルカルバモイル)-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(173mg、0.382mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.200mL、1.147mmol)、次いでHATU(218mg、0.573mmol)を添加し、反応を5分間撹拌し、褐色溶液を得た。次いで、(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(調製について中間体94を参照、57.0mg、0.421mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム(各15mL)とに分配した。有機層を2M HCl(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を黄色油状物として得た。粗生成物を、シクロヘキサン中の10〜60%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物(99.7mg、0.178mmol、収率46%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.09分、[MH]
+=534.3
【0312】
中間体66:1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0313】
【化48】
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【0314】
3-(メチルカルバモイル)-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(139mg、0.307mmol)をTHF(6mL)及びメタノール(3mL)にとった。炭酸セシウム(500mg、1.536mmol)を添加し、反応を70℃で3.5時間撹拌した。反応を真空中で濃縮し、水(10mL)を残渣に添加し、次いで、これを2N HClで酸性化し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。この有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物(91.5mg、0.291mmol、収率95%)をピンク色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]
+=299.1
【0315】
中間体67:(1R,5S,6s)-tert-ブチル6-(1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート
【0316】
【化49】
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【0317】
1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(78.6mg、0.263mmol)をDMF(5mL)にとった。HATU(150mg、0.395mmol)、次いでDIPEA(0.138mL、0.790mmol)を添加し、反応を5分間撹拌し、褐色溶液を得た。tert-ブチル(1R,5S,6s)-6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート、塩酸塩(68.0mg、0.290mmol、例えばAstatechから市販されているもの)を添加し、反応を室温で1時間撹拌した。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム(各10mL)とに分配した。層を分離し、有機層を2N HCl(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を褐色固体として得た。粗生成物を最小量のDCM(数適のMeOHを含む)中で10g ULTRA SNAPカートリッジに適用し、シクロヘキサン中の5〜50%(3:1のEtOAc:EtOH)で溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物(93.8mg、0.186mmol、収率71%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]
+=479
【0318】
中間体68:3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸
【0319】
【化50】
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【0320】
水酸化ナトリウム(6mL、12.00mmol、2M水溶液)を、エタノール(10mL)中のエチル3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(1g、5.88mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)の溶液に添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、その元の体積の半分まで真空中で蒸発させ、2M HClで約pH2に酸性化した。溶液を塩化ナトリウムで飽和させ(固体を添加し、混合物を1時間撹拌した)、次いで、最初に10%MeOH/DCM(5×10mL)、次いでEtOAc(5×10mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で蒸発させて、3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(0.65g、4.57mmol、収率78%)を無色ガム状物として得た。これを、後続の反応に粗製で使用した。
【0321】
中間体69:6-アミノビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-オール
【0322】
【化51】
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【0323】
3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(650mg、4.57mmol)をトルエン(10mL)及びtert-ブタノール(10mL)に溶解させ、次いで、Et
3N(1.275mL、9.15mmol)及びアジドリン酸ジフェニル(1.478mL、6.86mmol)を添加し、混合物を80℃で一晩加熱した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、溶媒を乾燥させ、蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、次いで、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、ニンヒドリン活性画分を真空中で蒸発させて、バッチA(105mg)、バッチB(122mg)及びバッチC(85mg)の3バッチの不純なBoc-保護アミン中間体(それぞれは、異なるジアステレオマーを主成分として有するようである)を得た。これらのそれぞれをDCM(3mL)に溶解させ、TFA(1mL)を添加し、溶液を1時間撹拌し、次いで、真空中で蒸発させ、残渣をメタノールに溶解させ、5g SCXカートリッジ上にロードした。これらをメタノールで洗浄し、次いで、2Mメタノール含有アンモニアで溶出した。溶離液を真空中で蒸発させて、バッチA(15mg)、バッチB(12mg)及びバッチC(14mg)の3バッチの生成物を薄黄色ガラス状物(それぞれは、異なるジアステレオマーを主成分として有するようである)として得た。生成物を粗製で使用し、後続の反応でカップリングした。
【0324】
中間体70:tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン
【0325】
【化52】
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【0326】
シクロペンタ-3-エン-1-オール(5g、59.4mmol、例えばAstatechから市販されているもの)をDCM(100mL)に溶解させ、TBDMS-Cl(8.96g、59.4mmol)及びイミダゾール(4.86g、71.3mmol)を添加し、次いで、得られた懸濁液を室温で週末にわたり撹拌した。混合物を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12.05g、60.7mmol、収率102%)を薄黄色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 5.68 (s, 2 H) 4.50 - 4.62 (m, 1 H) 2.59 (dd, J=14.9, 6.8 Hz, 2 H) 2.23 - 2.37 (m, 2 H) 0.91 (s, 9 H) 0.09 (s, 6 H)。
【0327】
中間体71:(1R,5S,6r)-エチル3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート、ジアステレオマーの混合物
【0328】
【化53】
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【0329】
ジアゾ酢酸エチル(6.90mL、66.5mmol)をDCM(150mL)に溶解させ、DCM(150mL)中のロジウム(II)アセテートダイマー(1g、2.263mmol)及びtert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12g、60.5mmol)の混合物に約5時間かけて室温で滴下添加した。得られた緑色溶液を一晩撹拌し、次いで、真空中で蒸発させて、緑色液体を得た。これを340gシリカカラム上にロードし、0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、画分のTLCプレートを過マンガン酸塩浸液を用いて可視化した。活性画分を真空中で蒸発させて、エチル(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.5g、19.33mmol、収率32.0%)を無色液体として、シリルエーテル位置での異性体の混合物(約3:1の比)として得て、これを、粗製で次のステップへ持ち越した。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.96分、[MH]
+=存在せず。
【0330】
中間体72:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸、ジアステレオマーの混合物
【0331】
【化54】
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【0332】
水酸化ナトリウム(20mL、40.0mmol、2M水溶液)を、エタノール(50mL)中のエチル(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.0g、17.58mmol)の溶液に室温で添加し、混合物を3時間撹拌した。TLCは、全ての出発材料が消費されたことを示唆し、混合物を約30mL体積まで真空中で蒸発させ、次いで、水(30mL)で希釈し、エーテル(50mL)で洗浄した。後処理からのエーテル洗液を乾燥させ、真空中で蒸発させて、回収された出発材料:エチル(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(3.85g)を得た。これをエタノール(30mL)に溶解させ、2M NaOH水溶液(20mL)を添加し、次いで、混合物を70℃で3時間加熱し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を水(50mL)に溶解させ、エーテル(50mL)で洗浄し、次いで、水層を2M HCl(20mL)で酸性化し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発させて、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.9g、7.41mmol、収率42.2%)を薄黄色固体として得て、NMRは、異性体の混合物と一致する。生成物を、精製することなく次のステップへ持ち越した。
【0333】
中間体73:ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート、ジアステレオマーの混合物
【0334】
【化55】
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【0335】
(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.8g、7.02mmol)を、トルエン(20mL)及びEt
3N(1.957mL、14.04mmol)の混合物に溶解させ、次いで、DPPA(1.815mL、8.42mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。ベンジルアルコール(1.095mL、10.53mmol)を添加し、混合物を100℃で4時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。酢酸エチル(100mL)を添加し、溶液を水(2×100mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で蒸発させて、薄黄色油状物を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、次いで、0〜30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分(過マンガン酸塩浸液により検出)を収集し、真空中で蒸発させて、ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.90g、5.26mmol、収率75%)を薄黄色油状物として得て、NMRは、約2:1の比の異性体の混合物としての所望の生成物と一致する。化合物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.56分、[MH]
+=362.6。
【0336】
中間体74:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、ジアステレオマーの混合物
【0337】
【化56】
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【0338】
ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.9g、5.26mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、H-Cube中で大気圧及び1mL/分の流速で水素化した。溶離液を真空中で蒸発させて、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(1.12g、4.92mmol、収率84%)を薄黄色油状物として得た。生成物は、約65:35の比を有するシリルエーテル位置でのジアステレオマーの不均衡な混合物である。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.22 ppm, 1H [A] (br.t, CH), 3.80 ppm 1H [B] (m, CH), 2.47 ppm, 1H [A] (t, CH), 2.05-1.93 ppm 2H [A] + 3H [B] (m, 5xCH), 1.75-1.66 ppm -NH2 [A] + -NH2 [B] + 2xCH [B}, 1.62 ppm 2H, [A] (dd, 2xCH)。両ジアステレオマーを帰属させた。
1.20-1.15 ppm 2H [A] + 2H [B] (M, 4xCH), 0.86 ppm, 9H [A] (s, 3 x CH3) + 9H [B] (s, 3 x CH3), 0.00 ppm, 6H [A + B] (s, 2 x CH3)
【0339】
中間体75:N
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-(1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0340】
【化57】
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【0341】
DMF(4mL)中の3-(メチルカルバモイル)-1-(1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(255mg、0.547mmol)の溶液に、HATU(312mg、0.820mmol)、続いて(1r,4r)-4-アミノシクロヘキサン-1-オール(126mg、1.093mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)及びDIPEA(0.477mL、2.73mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で空気中で5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、DMFを除去し、酢酸エチルと飽和LiCl水溶液とに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して、粗製のオレンジ色油状物を得た。これを、0〜50%(酢酸エチル中25%エタノール)/酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラム上のクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(330mg、0.439mmol、収率80%)を薄黄色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.07分、[M+Na]
+=586
【0342】
以下の中間体は、中間体75と同様の方法で調製した:
【0343】
【表13】
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【0344】
中間体83:1-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0345】
【化58】
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【0346】
メチル3-(メチルカルバモイル)-1-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(106mg、0.227mmol)をメタノール(1.5mL)及びTHF(1.5mL)にとった。水中の1M LiOH(0.453mL、0.453mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。水中の追加の1M LiOH(0.453mL)を添加し、反応を4時間撹拌した。残渣を水と酢酸エチル(各10mL)とに分配した。水層を2N HClで酸性化し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。次いで、水層をDCM中の10%MeOH(2×15mL)で抽出し、水層を真空中で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を1:1のDMSO:MeCN(2mL)に溶解させ、濾過し、次いで、MDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮して、表題化合物(22mg、0.051mmol、収率23%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.37分、[MH]
+=300.2
【0347】
中間体84:(S)-N
5-(3,3-ジエトキシプロピル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0348】
【化59】
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【0349】
(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(121mg、0.443mmol)をDMF(2mL)に溶解させた。HATU(255mg、0.671mmol)、続いて3,3-ジエトキシプロパン-1-アミン(0.12mL、0.742mmol、例えばAcrosから市販されているもの)及び次いでDIPEA(0.39mL、2.233mmol)を添加した。反応混合物を窒素下で3.25時間撹拌した。反応混合物を飽和LiCl水溶液(20mL)とNa
2CO
3(約1mL)と酢酸エチル(20mL)とに分配し;層を分離した。水層をさらなる酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×10mL)で逆抽出し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させて、無色ガム状物を得た。これをジクロロメタンに再溶解させ、10g SNAPシリカカートリッジの上部に直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。関連する画分を合わせて、(S)-N
5-(3,3-ジエトキシプロピル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(103mg、0.230mmol、収率52%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.05分、[MH]
+=403.2。
【0350】
中間体85:2-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0351】
【化60】
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【0352】
DMF(60mL)中の2-アミノプロパン-1,3-ジオール(2.839g、31.2mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)の溶液に、イソベンゾフラン-1,3-ジオン(4.62g、31.2mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)を室温で滴下添加した。反応を90℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)と水(250mL)とに分配し、層を分離した。有機層を分析し、生成物を含有することが示された。従って、水層をEtOAc(2×100mL)でさらに抽出し、次いで、合わせた有機物を水(2×50mL)及び飽和LiCl水溶液(50mL)で逆抽出した。次いで、有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、2-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(3.33g、15.05mmol、収率48%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.52分、[MH]
+=222.2。
【0353】
中間体86:N
5-(2-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)エチル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0354】
【化61】
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【0355】
トルエン(3mL)中の(S)-N
5-(3,3-ジエトキシプロピル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(113mg、0.280mmol)、2-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(62mg、0.280mmol)及びp-トルエンスルホン酸一水和物(12mg、0.063mmol)の混合物を、110℃で窒素下で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、揮発性物質を真空中で蒸発させて、黄色固体を得た。これをDCM中の10%メタノール(10mL)と水(5mL)と飽和Na
2CO
3水溶液(10mL)とに分配し、層を分離した。水相をDCM中の10%メタノール(3×10mL)及び酢酸エチル(5mL)で抽出した。有機層を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通して濾過した。有機層を真空中で濃縮して、138mgの粗生成物を得た。粗生成物をDCMにとり、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(10g SNAPシリカカートリッジ)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、N
5-(2-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)エチル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(102mg、0.154mmol、収率55%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.10分、[MH]
+=532.2。
【0356】
中間体87:(S)-N
5-(4,4-ジエトキシブチル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0357】
【化62】
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【0358】
(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(125mg、0.457mmol)をDMF(2mL)に溶解させた。HATU(272mg、0.715mmol)、続いて4,4-ジエトキシブタン-1-アミン(0.13mL、0.752mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)及び次いでDIPEA(0.4mL、2.290mmol)を添加した。反応混合物を窒素下で6時間撹拌した。さらなるHATU(209mg、0.549mmol)、4,4-ジエトキシブタン-1-アミン(0.1mL、0.579mmol)及び次いでDIPEA(0.1mL、0.573mmol)を添加し、その後、さらに3時間撹拌した。反応混合物を飽和LiCl水溶液(20mL)と酢酸エチル(20mL)とに分配し、層を分離した。水層をさらなる酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×10mL)で逆抽出し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させて、無色ガム状物を得た。これをジクロロメタンに再溶解させ、10g SNAPシリカカートリッジの上部に直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜70%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、(S)-N
5-(4,4-ジエトキシブチル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(190mg、0.411mmol、収率90%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.07分、[M-H]
-=415.3。
【0359】
中間体88:N
5-(3-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)プロピル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0360】
【化63】
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【0361】
トルエン(4mL)中の(S)-N
5-(4,4-ジエトキシブチル)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(190mg、0.456mmol)、2-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(112mg、0.506mmol)及びp-トルエンスルホン酸一水和物(19mg、0.100mmol)の混合物を、110℃で窒素下で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、揮発性物質を真空中で蒸発させて、黄色固体を得た。これをDCM中の10%メタノール(10mL)と水(5mL)と飽和Na
2CO
3水溶液(10mL)とに分配し、層を分離した。水相をDCM中の10%メタノール(3×10mL)及び酢酸エチル(5mL)で抽出し、有機層を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通して濾過した。有機層を真空中で濃縮して、207mgの粗生成物を得た。粗生成物をDCMにとり、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(25g SNAPシリカカートリッジ)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、N
5-(3-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)プロピル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(81mg、0.119mmol、収率26%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.12分、[MH]
+=546.2。
【0362】
中間体89:(S)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエタノール
【0363】
【化64】
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【0364】
(S)-1-フェニルエタン-1,2-ジオール(251mg、1.817mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)をDCM(7mL)に溶解させ、その後、DMAP(22mg、0.180mmol)を添加した。溶液を0℃まで冷却し、その後、トリエチルアミン(0.380mL、2.72mmol)を添加し、DCM(3mL)中のTBDMS-Cl(411mg、2.72mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物に、NH
4Cl(7mL)を添加した。層を分離し、水層をDCM(2×10mL)で再抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、真空中で濃縮して、448mgの粗生成物を得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.41分、[M-H]
-=251.1。
【0365】
中間体90:(R)-メチル1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0366】
【化65】
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【0367】
メチル3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(216mg、1.179mmol)、トルエン(2.5mL)中の(S)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエタン-1-オール(327mg、1.297mmol)、トリ-n-ブチルホスフィン(0.582mL、2.359mmol)及び2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.464mL、1.769mmol)を合わせた。反応混合物を5mLマイクロウェーブバイアル中で120℃で45分間加熱した。さらなる(S)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエタン-1-オール(119mg、0.471mmol)を反応混合物に添加し、その後、マイクロウェーブ中で120℃で45分間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮して、1.574gの粗生成物を得た。粗生成物をDCMに再溶解させ、0〜65%EtOAc:シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(100g SNAPシリカカートリッジ)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、メチル(R)-1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(276mg、0.562mmol、収率48%)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.42分、[MH]
+=418.4。
【0368】
中間体91:(S)-3-(メトキシカルボニル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0369】
【化66】
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【0370】
水(20mL)中のLiOH(0.888g、21.16mmol)を、メタノール(50mL)及び2-MeTHF(50mL)中のジメチル(S)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキシレート(6.1g、21.16mmol)の溶液に0℃で添加し、溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで、2M HCl(12mL)で酸性化し、元の体積の半分まで真空中で蒸発させた。混合物をpH2にさらに酸性化し、次いで、EtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発させて、無色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、100gシリカカラム上にロードし、次いで、0〜50%(EtOAc中1%AcOH)/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、(S)-3-(メトキシカルボニル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(4.2g、15.31mmol、収率72%)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]
+=275.2。
【0371】
中間体92:(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸
【0372】
【化67】
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【0373】
LiOH(751mg、31.4mmol)を、水(10mL)、THF(10mL)及びMeOH(10mL)中の(1R,5S,6r)-エチル3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(1000mg、6.27mmol、例えばPharmablockから市販されているもの)の溶液に室温で添加した。得られた懸濁液を3時間撹拌した。後処理のため、混合物を蒸発させ、残りの粗固体を最小量の水に溶解させ、HCl(5mL、25%m/m)でクエンチし、MeOH/DCM溶媒で4回抽出し、合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、真空中で蒸発させて、所望の化合物(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(750mg、5.85mmol、収率93%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.13 (s, 1 H) 3.80 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 3.62 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 2.00 - 2.15 (m, 2 H) 1.32 (t, J=3.1 Hz, 1 H)
【0374】
中間体93:ベンジル(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルカルバメート
【0375】
【化68】
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【0376】
(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(340mg、2.65mmol)をトルエン(12mL)に溶解させ、次いでEt
3N(1.110mL、7.96mmol)、アジドリン酸ジフェニル(0.686mL、3.18mmol)及びベンジルアルコール(0.552mL、5.31mmol)を添加し、混合物を還流で2時間加熱した。この溶液をEtOAc(10mL)で希釈し、水(10mL)及びNaHCO
3溶液(10mL)で洗浄し、有機層を乾燥及び蒸発させ、残渣を0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、ベンジル(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルカルバメート(460mg、1.972mmol、収率74.3%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]
+=234.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.29 - 7.41 (m, 5 H) 5.11 (br. s., 2 H) 4.86 (br. s., 1 H) 3.98 (d, J=8.3 Hz, 2 H) 3.72 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 2.45 - 2.52 (m, 1 H) 1.80 (br. s, 2 H)
【0377】
中間体94:(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩
【0378】
【化69】
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【0379】
ベンジル(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルカルバメート(460mg、1.972mmol)をEtOH(20mL)に溶解させ、この反応を、H-cube(設定:室温、1bar、流速1mL/分)及び触媒としての10%Pd/C CatCart 30を用いて水素化した。反応を、H-Cubeを通して1.5時間循環させ、その後、混合物をHCl(7M水性、1.332mL、9.86mmol)で酸性化し、真空中で蒸発させて、油性固体を得た。この固体を真空中で2日間かけて乾燥させて、所望の生成物(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩(262mg、1.836mmol、収率93%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.48 (br. s., 3 H) 3.80 (d, J=8.8 Hz, 2 H) 3.59 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 2.24 (t, J=2.3 Hz, 1 H) 2.07 (t, J=2.6 Hz, 2 H)。
【0380】
中間体95:4-メトキシシクロペンタ-1-エン
【0381】
【化70】
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【0382】
シクロペンタ-3-エン-1-オール(10g、119mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)を、DMF(100mL)及びTHF(50mL)の混合物に溶解させ、氷浴中で窒素下で冷却し、次いで、NaH(ミネラルオイル中の60%懸濁液、5.71g、143mmol)を少量ずつ添加し、混合物を30分間撹拌し、その後、MeI(9.66mL、155mmol)を添加した。得られた懸濁液を0℃で2時間撹拌し、次いで、水(500mL)に添加し、エーテル(500mL)で抽出した。有機層を水(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、所望の生成物を薄黄色液体として得て、これを、さらに精製することなく後続の反応へ持ち越した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 5.61 - 5.82 (m, 2 H) 4.13 (dt, J=6.72, 3.48 Hz, 1 H) 3.35 (s, 3 H) 2.59 (dd, J=15.77, 6.72 Hz, 2 H) 2.32 - 2.47 (m, 2 H)
【0383】
中間体96:エチル3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート
【0384】
【化71】
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【0385】
ジアゾ酢酸エチル(82mL、119mmol)をDCM(100mL)に溶解させ、DCM(100mL)中の4-メトキシシクロペンタ-1-エン(調製について中間体95を参照、11.68g、119mmol)及びロジウム(II)アセテートダイマー(2.63g、5.95mmol)の混合物に室温で4時間かけて滴下添加し、次いで、混合物をさらに2時間撹拌し、次いで、水(300mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて、粗製の薄緑色液体を得た。これをシクロヘキサンに溶解させ、100g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、0〜20%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を真空中で蒸発させて、エチル3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(1.4g、7.60mmol、収率6%)を無色油状物として、いくらかの残留するジアゾ酢酸エチルも含有する異性体の混合物として得た。これを、さらに精製することなく後続の反応に使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.26 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 3.51 (m, J=7.50, 7.50 Hz, 1 H) 3.25 (s, 3 H) 2.26 (dd, J=13.08, 6.97 Hz, 2 H) 1.89 (td, J=2.93, 1.22 Hz, 2 H) 1.74 - 1.83 (m, 2 H) 1.27 - 1.34 (m, 4 H)
【0386】
中間体97:3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸
【0387】
【化72】
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【0388】
エチル3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(調製について中間体96を参照、1.4g、7.60mmol)をエタノール(10mL)に溶解させ、2M NaOHの水溶液(10mL、20.00mmol)を添加し、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を2M HCl(水性)(11mL)で酸性化し、次いで、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色油状物を得て、これを、次のステップに直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.54 (m, J=7.50, 7.50 Hz, 1 H) 3.28 (s, 3 H) 2.30 (dd, J=13.20, 7.09 Hz, 2 H) 1.99 (td, J=2.93, 1.22 Hz, 2 H) 1.74 - 1.89 (m, 2 H) 1.31 (t, J=2.93 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0389】
中間体98:tert-ブチル(3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
【0390】
【化73】
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【0391】
3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(調製について中間体97を参照、0.74g、4.74mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(1.956g、7.11mmol)及びEt
3N(1.321mL、9.48mmol)をトルエン(20mL)に溶解させ、混合物を30分間撹拌し、次いで、tert-ブタノール(6mL)を添加し、混合物を還流で3時間加熱し、次いで、室温で一晩静置した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、次いで、水及び重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、真空中で蒸発させた。得られたガム状物をDCMに溶解させ、25g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、次いで、0〜30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル(3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(0.45g、1.980mmol、収率42%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.58 (br. s, 1 H) 3.48 (quin, J=7.34 Hz, 1 H) 3.26 (s, 3 H) 2.24 (dd, J=12.84, 6.97 Hz, 2 H) 2.16 (br. s., 1 H) 1.71 - 1.80 (m, 2 H) 1.39 - 1.49 (m, 11 H)
【0392】
中間体99:3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩
【0393】
【化74】
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【0394】
tert-ブチル(3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(調製について中間体98を参照、380mg、1.672mmol)をHCl(ジオキサン中4M、5mL、20.00mmol)に溶解させ、反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、3-メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(270mg、1.402mmol、収率84%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.20 (br. s., 3 H) 3.54 (m, J=7.30 Hz, 1 H) 3.16 (s, 3 H) 2.25 (br. s., 1 H) 2.05 - 2.14 (m, 2 H) 1.60 - 1.70 (m, 4 H)
【0395】
中間体100:7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン
【0396】
【化75】
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【0397】
乾燥したTHF(20mL)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(5.45g、34.9mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)の溶液に、水素化ナトリウム(ミネラルオイル中60%、2.79g、69.8mmol)を0℃で窒素下で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌し、続いて、ヨウ化メチル(5.45mL、87mmol)を添加した。反応混合物を10℃で室温まで1.5時間かけて撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性フリットを通して乾燥させた。有機層を真空中で濃縮して、約6.8gの粗製の黄色残渣を得た。これを、SiO
2上のクロマトグラフィー(5〜65%ジエチルエーテル/シクロヘキサンで溶出するBiotage SNAP Ultra 100gカートリッジ)により精製し、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(3.07g、14.16mmol、収率41%)を無色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]
+=185.0。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.95 - 4.06 (m, 4 H) 2.56 - 2.64 (m, 2 H) 2.02 (d, J=1.26 Hz, 2 H) 1.87 - 1.94 (m, 2 H) 1.19 (s, 6 H)
【0398】
中間体101:7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール
【0399】
【化76】
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【0400】
0℃(氷浴)のメタノール(10mL)中の7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(調製について中間体100を参照、3.04g、16.50mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.624g、16.50mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。水(10mL)を添加し、メタノールを真空中で除去した。反応混合物を水とDCMとに分配した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、真空下で濃縮して、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(2.87g、13.10mmol、収率79%)を無色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.62分、[MH]
+=187.1。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.82 - 4.04 (m, 4 H) 3.42 (ddd, J=8.31, 4.66, 3.40 Hz, 1 H) 1.53 - 1.90 (m, 5 H) 1.40 - 1.50 (m, 2 H) 1.03 (br. s., 6 H)
【0401】
中間体102:4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノン
【0402】
【化77】
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【0403】
メタノール(13mL)中の7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(調製について中間体101を参照、2.87g、15.41mmol)の溶液に、HCl(2M水溶液、30mL、60.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を飽和NaHCO
3水溶液で中和した(約pH7に)。水層を酢酸エチル(2×40mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、真空中で濃縮して、4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサン-1-オン(2.18g、12.26mmol、収率80%)を薄黄色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.54分、[MH]
+=143.0。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.74 (dt, J=6.67, 3.46 Hz, 1 H) 2.37 - 2.67 (m, 2 H) 2.22 - 2.36 (m, 1 H) 2.04 - 2.18 (m, 2 H) 1.97 (dt, J=13.60, 6.80 Hz, 1 H) 1.02 (br. s, 6 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0404】
中間体103:4-(ベンジルアミノ)-2,2-ジメチルシクロヘキサノール、ジアステレオマーの混合物
【0405】
【化78】
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【0406】
4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサン-1-オン(調製について中間体102を参照、124mg、0.872mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させた。フェニルメタンアミン(0.114mL、1.046mmol)及び酢酸(0.050mL、0.872mmol)を添加し、反応混合物をN
2下で室温で撹拌した。3.5時間後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(222mg、1.046mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(5mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をDCM(2×10mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、約270mgの粗製の黄色油状物を得た。これを、SiO
2上のクロマトグラフィー(0〜100%の(酢酸エチル中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するBiotage SNAP 25gカートリッジ)により精製して、生成物の混合物を得た。所望の画分を濃縮して、4-(ベンジルアミノ)-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(63mg、0.27mmol、収率26%)を薄黄色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.38分、[MH]
+=234.2。
【0407】
中間体104:(+/-)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール、ジアステレオマーの混合物
【0408】
【化79】
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【0409】
4-(ベンジルアミノ)-2,2-ジメチルシクロヘキサン-1-オール(調製について中間体103を参照、63mg、0.270mmol)を酢酸エチル(6mL)に溶解させ、炭素上の10%パラジウム(40mg)を添加し、混合物を水素雰囲気下で室温で21時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過して触媒を除去し、濃縮して、4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサン-1-オール(35mg、0.208mmol、収率77%)を無色油状物として、ジアステレオマーのラセミ混合物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.32 (dd, J=11.58, 4.53 Hz, 1 H) 2.78 - 2.92 (m, 2 H) 1.25 - 1.93 (m, 18 H) 1.06 - 1.18 (m, 1 H) 0.96 - 1.05 (m, 6 H) 0.88 - 0.95 (m, 6 H)。
【0410】
中間体105:メチル1-トシル-1H-インドール-7-カルボキシレート
【0411】
【化80】
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【0412】
メチル1H-インドール-7-カルボキシレート(1000mg、5.71mmol、例えばApollo Scientificから市販されているもの)をDMF(18mL)にとり、0℃まで窒素下で冷却した。水素化ナトリウム(ミネラルオイル中の60%懸濁液、287mg、7.18mmol)を少量ずつ添加し、反応を15分間撹拌した。トシル-Cl(1308mg、6.86mmol)を添加し、反応を室温まで温め、16時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、その後、さらなる水素化ナトリウム(ミネラルオイル中の60%懸濁液、114mg、2.85mmol)を添加した。反応混合物を15分間撹拌し、その後、室温まで温めた。反応混合物をさらに15分間撹拌し、その後、トシル-Cl(552mg、2.90mmol)のさらなる部分を添加した。得られた溶液を2時間撹拌した。次いで、反応混合物を60℃まで1.5時間加熱した。反応混合物を水(約6mL)でクエンチし、その後、飽和LiCl水溶液(100mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×30mL)でさらに2回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、真空中で濃縮して、粗生成物を黄色油状物として得た。粗生成物をジクロロメタンに再溶解させ、100g SNAPシリカカートリッジの上部に直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜25%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、メチル1-トシル-1H-インドール-7-カルボキシレート(1025mg、2.80mmol、収率49%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.18分、[MH]
+=330.1。
【0413】
中間体106:(1-トシル-1H-インドール-7-イル)メタノール
【0414】
【化81】
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【0415】
窒素下のジクロロメタン(31mL)中のメチル1-トシル-1H-インドール-7-カルボキシレート(調製について中間体105を参照、1025mg、3.11mmol)の溶液を-78℃まで冷却し、DIBAL-H(THF中の1M溶液、7.78mL、7.78mmol)を15分かけて滴下添加し、反応を-78℃で1.5時間撹拌した。反応を18時間撹拌し、その後、さらなるDIBAL-H(トルエン中の25重量%溶液、4.19mL、6.22mmol)を添加した。反応混合物を20時間撹拌した。依然として-78℃にあるときに反応をメタノールでクエンチし、その後室温まで温めた。反応をロッシェル塩溶液(10mL)で希釈し、64時間撹拌した。層を分離し、水相をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、疎水性フリットを通して乾燥させ、次いで、真空中で濃縮して、粗生成物(1-トシル-1H-インドール-7-イル)メタノール(950mg、2.84mmol、収率91%)をオレンジ色油状物として得て、これを、後続の反応にそのまま使用した。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.18分、[M-OH]
+=284.1。
【0416】
中間体107:メチル1-トシル-1H-インダゾール-4-カルボキシレート
【0417】
【化82】
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【0418】
メチル1H-インダゾール-4-カルボキシレート(530mg、3.01mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)をDMF(6.4mL)にとり、0℃まで窒素下で冷却した。水素化ナトリウム(ミネラルオイル中の60%懸濁液、241mg、6.02mmol)を少量ずつ添加し、反応を10分間撹拌した。トシル-Cl(775mg、4.07mmol)を添加し、その後、0℃で30分間撹拌した。反応を室温まで温め、1時間撹拌した。反応混合物を250mLの水に注ぎ入れ、その後濾過した。沈殿物を真空オーブン中で一晩乾燥させて、メチル1-トシル-1H-インダゾール-4-カルボキシレート(719mg、1.959mmol、収率65%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.22分、[MH]
+=331.1。
【0419】
中間体108:(1-トシル-1H-インダゾール-4-イル)メタノール
【0420】
【化83】
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【0421】
窒素下のジクロロメタン(24mL)中のメチル1-トシル-1H-インダゾール-4-カルボキシレート(調製について中間体107を参照、804mg、2.434mmol)の溶液を-78℃まで冷却し、DIBAL-H(1.637mL、2.434mmol、トルエン中25%wt)を15分かけて滴下添加し、反応を-78℃で62時間撹拌した。さらなるDIBAL-H(3.27mL、4.87mmol、トルエン中25%wt)を反応に-78℃で添加し、その後、1時間撹拌した。依然として-78℃にあるときに反応をメタノールでクエンチし、その後室温まで温めた。反応をロッシェル塩溶液(10mL)で希釈し、16時間撹拌した。層を分離し、水相をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、疎水性フリットを通して乾燥させ、次いで、真空中で蒸発させて、(1-トシル-1H-インダゾール-4-イル)メタノール(686mg、2.042mmol、収率84%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.00分、[MH]
+=303.1。
【0422】
中間体109:(+/-)-1-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタノール
【0423】
【化84】
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【0424】
1-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-オン(1000mg、6.57mmol、例えばAlfa Aesarから市販されているもの)をTHF(10mL)及びエタノール(10mL)にとり、0℃まで冷却し、窒素下に置いた。水素化ホウ素ナトリウム(456mg、12.05mmol)を添加し、反応を室温で1.5時間撹拌した。反応を1M HClでpH3までゆっくりとクエンチし、その後、水を添加した。層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに2回抽出した。有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で逆抽出し、疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して、無色油状物を粗生成物、1-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-オール(875mg、5.11mmol、収率78%)として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]
+なし
【0425】
中間体110:エチル3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート、ジアステレオマーの混合物
【0426】
【化85】
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【0427】
ジアゾ酢酸エチル(15mL、21.69mmol)をDCM(100mL)に溶解させ、DCM(100mL)中の((シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)メチル)ベンゼン(3.1g、17.79mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)及びロジウム(II)アセテートダイマー(0.393g、0.890mmol)の混合物に室温で4時間かけて滴下添加し、次いで、混合物をさらに2時間撹拌し、次いで、水(300mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄緑色液体を得た。これを、0〜20%EtOAc/シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、(+/-)-エチル3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(0.91g、3.50mmol、収率20%)を無色液体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.26分、[MH]
+=261.3
【0428】
中間体111:3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸、ジアステレオマーの混合物
【0429】
【化86】
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【0430】
(+/-)-エチル3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(調製について中間体110を参照、0.9g、3.46mmol)をEtOH(20mL)に溶解させ、NaOH(5mL、10.00mmol、2M水性)を添加し、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒をその元の体積の約半分まで真空中で蒸発させ、次いで、2M HCl(水性)でpH4に酸性化し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて、(+/-)-3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(0.74g、3.19mmol、収率92%)を無色固体及びジアステレオマーの混合物として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.56分、[MH]
+=233.3
【0431】
中間体112:tert-ブチル(3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート、ジアステレオマーの混合物
【0432】
【化87】
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【0433】
3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(調製について中間体111を参照、0.74g、3.19mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(1.140g、4.14mmol)及びEt
3N(0.888mL、6.37mmol)をトルエン(20mL)に溶解させ、混合物を30分間撹拌し、次いで、tert-ブタノール(6mL)を添加し、混合物を還流で3時間加熱し、次いで、室温で一晩静置した。混合物をEtOAcで希釈し、次いで、水及び飽和NaHCO
3(水性)で洗浄し、真空中で蒸発させた。得られたガム状物を、0〜30%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、tert-ブチル((1R,3r,5S,6s)-3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(0.35g、1.154mmol、収率36.2%)を無色固体及びジアステレオマーの混合物として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.26分、[MH]
+=304.3。
【0434】
中間体113:3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、HCl、ジアステレオマーの混合物
【0435】
【化88】
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【0436】
tert-ブチル(3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(調製について中間体112を参照、350mg、1.154mmol)をHCl(ジオキサン中4M、5mL、20.00mmol)に溶解させ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、3-(ベンジルオキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩(253mg、0.897mmol、収率78%)を薄黄色固体及びジアステレオマーの混合物として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.90分、[MH]
+=204.2。
【0437】
中間体114:(+/-)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン
【0438】
【化89】
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【0439】
N
2下の-78℃のTHF(67mL)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(1.04g、6.66mmol、Apollo Scientificなどの商業的供給業者から市販されているもの)の溶液に、THF中の1M LiHMDS(7.32mL、7.32mmol)を添加した。反応を1時間撹拌し、MeI(0.547mL、8.66mmol)を滴下添加した。反応を-78℃で3時間撹拌し、次いで、室温まで一晩温めた。次いで、それを飽和NH
4Cl(水性)溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を、疎水性フリットを通して濾過し、褐色油状物へ真空中で濃縮した。この油状物を、0〜32%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(+/-)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(443mg、2.60mmol、収率39%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 3.95 - 4.16 (m, 4 H) 2.58 - 2.88 (m, 2 H) 2.24 - 2.41 (m, 1 H) 2.04 - 2.17 (m, 2 H) 1.90 - 2.01 (m, 1 H) 1.71 (t, J=13.1 Hz, 1 H) 0.94 - 1.07 (m, 3 H)
【0440】
中間体115:(+/-)-(trans)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール
【0441】
【化90】
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【0442】
-78℃のTHF(10mL)中の7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(調製について中間体114を参照、438mg、2.57mmol)の溶液に、THF中の2M LiAlH
4溶液(1.67mL、3.35mmol)を添加した。混合物を-78℃で1.5時間撹拌した。次いで、それを0℃まで温め、反応混合物をロッシェル塩溶液で注意深くクエンチした。EtOAを添加し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機物を、疎水性フリットを通して濾過し、真空中で濃縮して、(+/-)-(trans)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(430mg、2.397mmol、収率93%)を無色油状物として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ = 4.43 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.88 - 3.75 (m, 4H), 2.96 (ddt, J = 4.8, 5.7, 10.1 Hz, 1H), 1.75 - 1.68 (m, 1H), 1.64 - 1.60 (m, 1H), 1.63 - 1.59 (m, 1H), 1.51 - 1.44 (m, 1H), 1.48 - 1.41 (m, 1H), 1.43 - 1.35(m, 1H), 1.19 (t, J = 12.9 Hz, 1H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3H)
【0443】
中間体116:(+/-)-(trans)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキサノン
【0444】
【化91】
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【0445】
アセトン(7mL)中の(+/-)-(trans)-7-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(調製について中間体115を参照、425mg、2.468mmol)の溶液に、H
2SO
4(18mL、9.00mmol、0.5M)を添加し、溶液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を、疎水性フリットを通して濾過し、真空中で濃縮して、(+/-)-(trans)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキサン-1-オン(290mg、2.265mmol、収率92%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 3.93 (d, J=2.3 Hz, 1 H) 3.10 (td, J=10.2, 4.4 Hz, 1 H) 1.90 - 2.13 (m, 2 H) 1.73 - 1.86 (m, 1 H) 1.25 - 1.59 (m, 2 H) 1.09 (t, J=13.1 Hz, 1 H) 0.97 - 1.03 (m, 3 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0446】
中間体117:(S)-N-((1S,3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド及び(S)-N-((1S,3S,4S)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1:1のジアステレオマー混合物)
【0447】
【化92】
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【0448】
(+/-)-(trans)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキサン-1-オン(調製について中間体116を参照、1.99g、15.53mmol)を、THF(30mL)中の(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.304g、18.63mmol)及びテトラエトキシチタン(5.43mL、25.9mmol)の溶液に添加し、反応を60℃で1.5時間、次いで70℃で1.5時間撹拌した。混合物を室温まで、次いで-78℃まで冷却した。THF中のL-セレクトリドの1M溶液(38.8mL、38.8mmol)を滴下添加し、反応混合物を一晩撹拌しながら室温までゆっくりと温めた。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、MeOHを滴下添加した。粗反応混合物をブライン上に注ぎ入れた。得られた懸濁液を、セライトのプラグを通して濾過し、濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。次いで、濾液を真空中で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を、疎水性フリットを通して濾過し、黄色油状物へ真空中で濃縮した。この油状物を、10〜42%の(AcOEt中の25%EtOH):シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、(S)-N-((1S,3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド及び(S)-N-((1S,3S,4S)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1:1のジアステレオマー混合物)(303.5mg、1.301mmol、収率8%)を黄色ガム状物として得て、これを、次の反応に直接使用した。
【0449】
中間体118:(1R,2R,4S)-4-アミノ-2-メチルシクロヘキサノール及び(1S,2S,4S)-4-アミノ-2-メチルシクロヘキサノール(1:1のジアステレオマー混合物)
【0450】
【化93】
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【0451】
ジオキサン中の4M HCl(1mL、4.00mmol)を、DCM(5mL)中の(S)-N-((1S,3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド化合物及び(S)-N-((1S,3S,4S)-4-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1:1のジアステレオマー混合物、調製について中間体117を参照)(300mg、1.286mmol)の溶液に添加し、反応を室温で一晩撹拌した。ジオキサン中のさらなる4M HCl(1mL、4.00mmol)を添加し、反応を室温で6時間撹拌した。ジオキサン中のさらなる4M HCl(1mL、4.00mmol)を添加し、反応を室温で1時間撹拌した。反応を真空中で濃縮し、MeOHに溶解させ、MeOH及びMeOH溶液中の2M NH
3で洗浄する2g SCXカラム(MeOHで予め調整されている)を通して溶出した。アンモニア画分を真空中で濃縮して、(1R,2R,4S)-4-アミノ-2-メチルシクロヘキサノール及び(1S,2S,4S)-4-アミノ-2-メチルシクロヘキサノール(1:1のジアステレオマー混合物)(74.5mg、0.577mmol、収率45%)を褐色ガム状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.17 - 4.51 (m, 2 H) 2.91 - 3.03 (m, 2 H) 2.86 (td, J=10.2, 4.3 Hz, 2 H) 1.61 - 1.82 (m, 4 H) 1.35 - 1.58 (m, 4 H) 1.09 - 1.28 (m, 4 H) 0.95 - 1.07 (m, 2 H) 0.90 (dd, J=9.4, 6.7 Hz, 6 H) 0.61 - 0.84 (m, 2 H)
【0452】
中間体119:(R)-1-(3-フルオロ-4-メチルフェニル)エタノール
【0453】
【化94】
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【0454】
(+)-DIP-Cl(1.265g、3.94mmol)をTHF(20mL)にとり、N
2下で-25℃まで冷却した。THF(10mL)中の1-(3-フルオロ-4-メチルフェニル)エタン-1-オン(0.5g、3.29mmol、Alfa Aesarなどの商業的供給業者から市販されているもの)を添加し、反応を-25℃から室温まで温めながら一晩撹拌した。反応を-35℃まで冷却し、THF(5mL)中の追加の(+)-DIP-Cl(1.265g、3.94mmol)を添加した。反応を6時間撹拌しながら-35℃と-25℃との間に保ち、次いで、一晩室温まで温めた。反応をアセトアルデヒド(0.5mL、8.85mmol)でクエンチし、真空中で濃縮した。残渣をEt
2O(20mL)にとり、ジエタノールアミン(1.036g、9.86mmol)を添加し、これを2時間撹拌した。白色沈殿物を、セライトを通して濾過して除き、濾液を真空中で濃縮して、無色油状物を得た。この油状物を、0〜25%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、(R)-1-(3-フルオロ-4-メチルフェニル)エタン-1-オール(836mg、2.71mmol、収率83%)を無色液体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]
+なし
【0455】
中間体120:(+/-)-7-クロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-6-オン
【0456】
【化95】
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【0457】
亜鉛(8.42g、129mmol)を、AcOH(100mL)中の(+/-)-7,7-ジクロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-6-オン(24g、136mmol、Alfa Aesarなどの商業的供給業者から市販されているもの)の溶液に室温で1時間かけて少量ずつ添加した。混合物をさらに1時間撹拌し、次いで、水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、次いで乾燥させ、真空中で蒸発させて、(+/-)-7-クロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-6-オン(20g、140mmol、純度=70%)を薄黄色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 5.89 - 5.97 (m, 1 H) 5.70 - 5.79 (m, 1 H) 5.03 - 5.14 (m, 1 H) 3.78 - 3.97 (m, 2 H) 2.66 - 2.80 (m, 1 H) 2.41 - 2.55 (m, 1 H)
【0458】
中間体121:(+/-)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-カルボン酸、ジアステレオマーの混合物
【0459】
【化96】
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【0460】
1,4-ジオキサン(24mL)及び水(10mL)中のKOH(2.16g、38.5mmol)の撹拌した混合物に、(+/-)-7-クロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ-2-エン-6-オン(調製について中間体120を参照、1.307g、5.50mmol)を滴下添加した。次いで、クロロ-SMを含有するフラスコを、さらなる1,4-ジオキサン(300μL)で反応容器中に洗浄した。反応を30分間撹拌した。反応を2M HCl(水性)でpH約2に酸性化した。有機物をDCM(3×40mL)で抽出し、合わせた有機物を一晩静置した。16時間後、合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、褐色油状物を得た。これを真空中でさらに乾燥させ、所望の生成物を褐色ワックス状固体 - (+/-)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-カルボン酸(581mg、4.68mmol、収率85%)として得て、これは約40%-エンド/約60%-エキソ(所望のもの)の混合物であった。
LCMS(2分、ギ酸法):(エキソ)Rt=0.65分、m/zなし;(エンド)Rt=0.54分、m/zなし
【0461】
中間体122:(+/-)-ベンジル(cis)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-イルカルバメート
【0462】
【化97】
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【0463】
DPPA(26.0mL、121mmol)を、トルエン(10mL)中の(+/-)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-カルボン酸、ジアステレオマーの混合物(調製について中間体121を参照、10g、81mmol)及びEt
3N(22.46mL、161mmol)の溶液に室温で添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで、ベンジルアルコール(16.75mL、161mmol)を添加し、混合物を還流で3時間加熱した。溶液をEtOAcで希釈し、水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(水性)で洗浄し、次いで、乾燥させ、真空中で蒸発させて、褐色油状物を得た。この油状物を、0〜50%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、(+/-)-ベンジル((cis)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-イル)カルバメート(3.7g、16.14mmol、収率20.03%)を無色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]
+=230.3
【0464】
中間体123:(+/-)-ベンジル((cis)-2-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
【0465】
【化98】
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【0466】
ボラン-メチルスルフィド錯体(2.299mL、24.21mmol)を、THF(10mL)中の(+/-)-ベンジル((cis)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-イル)カルバメート(調製について中間体122を参照、3.7g、16.14mmol)の溶液に0℃で添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで、30分かけて室温まで温めた。水(2mL)、続いて2M NaOH水溶液(16.14mL、32.3mmol)を添加した。混合物を氷浴中で冷却し、次いで、H
2O
2(30%、3.30mL、32.3mmol)を添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈し、混合物を30分間激しく撹拌し、次いで、有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機物を5%チオ硫酸ナトリウム溶液(水性)で洗浄し、次いで、乾燥させ、真空中で蒸発させて、ガム状物を得た。このガム状物をエーテルで粉砕し、得られた無色固体を濾過により収集した。濾液を真空中で蒸発させて、無色ガム状物を得て、これを、0〜50%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。後に流れる画分により、無色ガム状物(0.53g)が得られ、これは静置すると部分的に凝固した。この材料をEtOAcに溶解させ、一晩静置し、無色固体を得て、これを濾過により収集した。濾液を真空中で蒸発させて、無色ガム状物を得た。このガム状物を、0〜50%EtOAc:シクロヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、(+/-)ベンジル((cis)-2-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(180mg、0.728mmol、収率5%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.19 - 7.44 (m, 6 H) 4.96 - 5.04 (m, 2 H) 4.53 (d, J=1.0 Hz, 1 H) 4.07 (t, J=4.6 Hz, 1 H) 2.09 (br. s., 1 H) 1.83 (m, J=1.0, 1.0 Hz, 1 H) 1.62 (dd, J=12.1, 8.4 Hz, 1 H) 1.32 - 1.40 (m, 3 H) 1.09 - 1.23 (m, 1 H)
【0467】
中間体124:(+/-)-(cis)-6-アミノビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オール
【0468】
【化99】
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【0469】
(+/-)-ベンジル((cis)-2-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(調製について中間体123を参照、180mg、0.728mmol)をEtOH(10mL)に溶解させ、10%Pd/C(35mg、0.329mmol)を添加した。反応混合物を大気圧下で6.5時間水素化した。触媒を濾過して除き、反応混合物を濃縮して、(+/-)-(cis)-6-アミノビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オール(82mg、0.728mmol、純度=80%)を薄黄色油状物として得て、これを粗製で次のステップに直接使用した。
【0470】
中間体125:(+/-)-(trans)-3-メトキシシクロペンタンアミン塩酸塩
【0471】
【化100】
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【0472】
(+/-)-tert-ブチル((trans)-3-メトキシシクロペンチル)カルバメート(調製について中間体126を参照、280mg、1.040mmol)をジオキサン中の4M塩酸の溶液(2.5mL、10.00mmol)にとり、2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、(+/-)-(trans)-3-メトキシシクロペンタン-1-アミン塩酸塩(167mg、0.991mmol、収率95%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.05 (br s, 3 H) 3.85 - 3.89 (m, 1 H) 3.50 - 3.57 (m, 1 H) 3.17 (s, 3 H) 1.89 - 2.04 (m, 3 H) 1.70 - 1.77 (m, 1 H) 1.55 - 1.65 (m, 2 H)。
【0473】
中間体126:(+/-)-tert-ブチル((trans)-3-メトキシシクロペンチル)カルバメート
【0474】
【化101】
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【0475】
破砕した3Åモレキュラーシーブを250mLの丸底フラスコ中で真空下に置き、ヒートガンで加熱した。フラスコを冷却し、無水ジクロロメタン(13mL)中の(+/-)-tert-ブチル((trans)-3-ヒドロキシシクロペンチル)カルバメート(370mg、1.838mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)を添加した。N1,N1,N8,N8-テトラメチルナフタレン-1,8-ジアミン(1.357g、6.33mmol)を添加し、反応を0℃まで冷却し、窒素雰囲気下に置いた。トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(680mg、4.60mmol)を添加し、反応を室温まで温め、20時間速く撹拌した。反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出し、合わせた有機物を0.5M HCl水溶液(15mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)、及びブライン(30mL)で洗浄した。有機相を、疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。粗生成物をジクロロメタンに再溶解させ、25g SNAPシリカカートリッジの上部に直接適用し、シクロヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するSP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、(+/-)-tert-ブチル((trans)-3-メトキシシクロペンチル)カルバメート(280mg、1.040mmol、収率57%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.80 (br d, 1 H) 3.84 (q, 1 H) 3.75 - 3.80 (m, 1 H) 3.14 (s, 3 H) 1.80 - 1.90 (m, 3 H) 1.46 - 1.56 (m, 2 H) 1.38 (s, 9 H) 1.29 - 1.36 (m, 1 H)。
【0476】
中間体127:1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エタノン
【0477】
【化102】
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【0478】
3-ヒドロキシアセトフェノン(5.0g、36.7mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)、炭酸エチレン(4.85g、55.1mmol)及び炭酸カリウム(5.08g、36.7mmol)をDMF(50mL)中で混合し、120℃で一晩窒素下で加熱し、次いで、混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色油状物を得た。これをDCMに溶解させ、100g SNAP Ultraカラム上にロードし、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オン(5.5g、30.5mmol、収率83%)を得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.67分、[M-H]
-=179.1。
【0479】
中間体128:1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタノン
【0480】
【化103】
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【0481】
TBDMS-Cl(4.97g、33.0mmol)を、DCM(50mL)中の1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エタン-1-オン(調製について中間体127を参照、5.4g、30.0mmol)及びイミダゾール(2.45g、36.0mmol)の混合物に添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで、週末にわたり静置した。得られた懸濁液を水(2×100mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて、無色油状物を得た。これを100g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、0〜30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタン-1-オン(6.6g、22.41mmol、収率75%)を無色液体として得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.46分、[MH]
+=295.3。
【0482】
中間体129:(+/-)-1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタノール
【0483】
【化104】
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【0484】
水素化ホウ素ナトリウム(1.27g、33.6mmol)を、エタノール(50mL)中の1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタン-1-オン(調製について中間体128を参照、6.6g、22.41mmol)の溶液に0℃で添加し、混合物を2時間撹拌し、次いで、塩化アンモニウム溶液(50mL、最初はゆっくりと滴下して-激しく泡立つ!)を非常に慎重に添加することによりクエンチした。得られた混合物をブライン(50mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出し、合わせた有機物を乾燥させ、真空中で蒸発させて、1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタン-1-オール(5.61g、18.92mmol、収率84%)を無色油状物として得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(2分、高pH法):Rt=1.41分、[MH]
+=296.3。
【0485】
中間体130:(+/-)-メチル1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート
【0486】
【化105】
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【0487】
DCM(10mL)中のDIAD(1.38mL、7.10mmol)を、DCM(20mL)中のメチル3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(調製について中間体1を参照、1g、5.46mmol)、1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エタン-1-オール(調製について中間体129を参照、1.942g、6.55mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.862g、7.10mmol)の溶液に0℃で5分かけて滴下添加し、混合物を室温まで温めながら一晩撹拌した。溶液を水(20mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、100g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、次いで、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、(+/-)-メチル1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(2.61g、5.65mmol、収率104%)を薄黄色ガム状物として得て、これはジアステレオマーの約4:1の混合物(微量成分として代わりのピラゾールアルキル化生成物を有する)であった。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.43分、[MH]
+=462.3。
【0488】
中間体131:(+/-)-1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸
【0489】
【化106】
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【0490】
(+/-)-メチル1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(調製について中間体130を参照、2.6g、5.63mmol)をメタノール(30mL)に溶解させ、NaOH(10mL、20.00mmol、水中2M)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体を水(30mL)に溶解させ、エーテル(2×30mL)で洗浄し、次いで、水層を2M HCl(水性)(11mL)で酸性化し、得られた混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、(+/-)-1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(2.22g、4.96mmol、収率88%)を無色ガム状物として、約4:1の比の位置異性体(前のステップから微量成分として代わりのピラゾールアルキル化生成物を有する)として得て、これはこの段階では分離できないようであった。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.99分、[MH]
+=448.4。
【0491】
中間体132:1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0492】
【化107】
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【0493】
(+/-)-1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(調製について中間体131を参照、2g、4.47mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン、塩酸塩(0.625g、5.81mmol)、HATU(2.209g、5.81mmol)及びEt
3N(1.868mL、13.40mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、混合物を2時間撹拌し、次いで、室温で週末にわたり静置した。得られた混合物を水(50mL)で1時間撹拌し、次いで、有機層を分離し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、100g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(1.10g、2.197mmol、収率49%、ジアステレオマーの混合物)を無色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=1.44分、[MH]
+=501.4。
【0494】
実施例:
実施例1:N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0495】
【化108】
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【0496】
DMF(0.8mL)中の(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(98mg、0.359mmol)の溶液に、HATU(205mg、0.538mmol)、続いて(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩(107mg、0.789mmol)及びDIPEA(0.313mL、1.793mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で空気中で18時間撹拌した。反応混合物をMDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(25mg、0.063mmol、収率18%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 7.20 - 7.32 (m, 5 H) 7.09 (s, 1 H) 6.59 (d, J=7.1 Hz, 1 H) 3.99 (dd, J=8.3, 2.7 Hz, 2 H) 3.72 (dt, J=8.2, 3.5 Hz, 2 H) 2.93 (s, 3 H) 2.53 (t, J=2.4 Hz, 1 H) 1.92 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.85 - 1.90 (m, 1 H) 1.77 - 1.82 (m, 1 H)。2個の交換可能なプロトンは観察されなかった。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]
+=355.3。
【0497】
最初のMDAP注入後に残っている粗生成物もMDAP(ギ酸法)により精製し、所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、第2バッチのN
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(30mg、0.076mmol、収率21%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]
+=355.3。
【0498】
実施例2:N
5-((1r,4S)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0499】
【化109】
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【0500】
DMF(5mL)中の(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(451mg、1.650mmol)の溶液に、HATU(941mg、2.475mmol)、続いて(1r,4r)-4-アミノシクロヘキサノール(trans)(380mg、3.30mmol)及びDIPEA(1.441mL、8.25mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で空気中で40分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してDMFを除去し、酢酸エチルと飽和LiCl水溶液とに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して、約1.5gの粗生成物をオレンジ色油状物(DMF含有)として得た。これを、SiO
2上のクロマトグラフィー(20〜100%酢酸エチル/シクロヘキサン、続いて100%酢酸エチルから12%エタノール/酢酸エチルで溶出する、Biotage SNAP 25gカートリッジ)により精製して、447mgの無色油状物を得た。これをMDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、N
5-((1r,4S)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(163mg、0.396mmol、収率24%)を白色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.16 - 1.25 (m, 2 H) 1.25 - 1.36 (m, 2 H) 1.67 -1.80 (m, 2 H) 1.78 - 1.86 (m, 2 H) 1.83 (d, J=6.0 Hz, 3 H) 2.77 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 3.31 - 3.39 (m, 1 H) 3.57 - 3.66 (m, 1 H) 4.52 (d, J=4.5 Hz, 1 H) 6.67 (q, J=7.0 Hz, 1 H) 7.22 - 7.25 (m, 1 H) 7.23 - 7.24 (m, 1 H) 7.24 - 7.27 (m, 2 H) 7.28 - 7.31 (m, 2 H) 8.11 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=7.8 Hz, 1 H)
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]
+=371.3。
【0501】
実施例3:N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0502】
【化110】
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【0503】
粗製のtert-ブチル(3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(37mg、0.173mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、TFA(1mL)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。粗残渣をDCM(5mL)に溶解させ、次いで、HATU(86mg、0.226mmol)、Et
3N(0.048mL、0.347mmol)及び(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(47.4mg、0.173mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(高pH法)により精製して、N
5-((1R,3R,5S,6s)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(3mg、8.14μmol、収率5%)を得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.36 - 1.40 (m, 2 H) 1.58 (ddt, J=12.4, 8.3, 4.4, 4.4 Hz, 2 H) 1.82 (d, J=7.0 Hz, 3 H) 2.01 (dt, J=12.6, 7.1 Hz, 2 H) 2.42 (dt, J=3.9, 2.0 Hz, 1 H) 2.75 (d, J=4.6 Hz, 3 H) 3.80 (br t, J=7.0 Hz, 1 H) 4.59 (br d, J=3.3 Hz, 1 H) 6.68 (q, J=7.0 Hz, 1 H) 7.19 (s, 1 H) 7.21 - 7.26 (m, 1 H) 7.23 - 7.26 (m, 2 H) 7.27 - 7.33 (m, 2 H) 8.13 (q, J=4.6 Hz, 1 H) 8.42 (d, J=4.0 Hz, 1 H)
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.79分、[MH]
+=369.4。
【0504】
以下の実施例は、実施例3と同様の方法で調製した:
【0505】
【表14】
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【0506】
実施例44〜49は、以下の方法を用いてアレイにより調製した:-
20mLのバイアルに、(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(0.027g、0.1mmol)×14=383mg及びHATU(0.042g、0.110mmol)×14=586mgの重さを量った。このバイアルに、DMF(0.5mL)×14=7mL及びDIPEA(0.050mL、0.286mmol)×14=700μLを添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで、適切な予め重さを量ったアミン(0.120mmol)をそれぞれ含有するバイアル(550μL)に等分した(注記:追加のDIPEA(0.050mL、0.286mmol)を、HCl塩であるアミンに添加した)。混合物を66時間反応させた。T
3P(100μL、EtOAc中50wt%)及びDIPEA(0.050mL、0.286mmol)を添加し、5分後、追加のアミン(0.120mmol)を添加した。混合物をさらに24時間反応させた。反応をMDAP(高pH法)により精製し、濃縮して、以下を得た:-
【0507】
【表15】
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【0508】
実施例50〜64は、以下の市販のアミンを用いてアミドアレイの一部として調製した、
【0509】
【表16】
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【0510】
方法:(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(0.027g、0.100mmol)*18=492mg及びHATU(0.038g、0.100mmol)*18=684mgのストック溶液を、DMF(0.5mL)*18=9.0mLに溶解させた。このストック溶液にDIPEA(0.052mL、0.300mmol)×18を添加した。バイアルに蓋をして、室温で振盪して、完全に溶解させた。2分後、上記ストック溶液のアリコート(0.5mL)を、1mLプラスチックマトリックスバイアル中の予め重さを量ったアミン*18(0.120mmol、量について表を参照)のセットに添加した。各バイアルに蓋をして、振盪して溶解を促進し、室温で一晩18時間静置した。T
3P(50重量%EtOAc)120μL及びDIPEA(0.052mL、0.300mmol)を各反応混合物に添加し、>48時間室温に置いた。反応をMDAP(高pH法)により精製して、最終化合物(量について表を参照)を得た。
【0511】
tert-ブチル((1r,4r)-4-(2-アミノエチル)シクロヘキシル)カルバメートのカップリングに対応する反応中間体のBoc脱保護を、CPME中の3M HCl(0.5mL)を用いてDCM(0.5mL)中で実施した。ガラスマイクロウェーブバイアルを、反応容器として使用した。反応を35℃で一晩22時間撹拌した。さらなるDCM(0.5mL)、及びCPME中の3M HCl(0.5mL)を反応混合物に添加し、それを35℃で一晩18時間撹拌した。次いで、溶媒を窒素流下で乾燥するまで除去し、遊離アミンのHCl塩を得た。さらなるDCM(0.5mL)、及びCPME中の3M HCl(0.5mL)を固体材料に添加した。溶液を室温で週末にわたり静置した。溶媒を乾燥するまで除去し、遊離アミンのHCl塩(実施例60)を以下の表に示すように得た。
【0512】
【表17】
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【0513】
実施例65:(S)-N
3,N
5-ジメチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0514】
【化111】
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【0515】
THF(1mL)中のN
3,N
5-ジメチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(39mg、0.214mmol)の懸濁液に、(R)-1-フェニルエタノール(40mg、0.327mmol)及びトリフェニルホスフィン(90mg、0.343mmol)を添加し、反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、DIAD(0.067mL、0.343mmol)を添加した。次いで、バイアルをマイクロウェーブ中で140℃で15分間加熱した。次いで、反応混合物を140℃でさらに20分間加熱した。(R)-1-フェニルエタノール(40mg、0.327mmol)、トリフェニルホスフィン(90mg、0.343mmol)及びDIAD(0.067mL、0.343mmol)のさらなる部分を添加し、反応混合物を140℃で15分間加熱した。溶媒を真空中で除去して、約770mgの粗製の黄色油状物を得た。これを、SiO
2上のクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出するBiotage SNAP 25gカートリッジ)により精製して、50mgの無色油状物を得た。これをMDAP(高pH法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、(S)-N
3,N
5-ジメチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(17mg、0.053mmol、収率25%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]
+=287.2。
【0516】
実施例66:1-ベンジル-N
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0517】
【化112】
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【0518】
窒素下で室温で撹拌したDMF(1mL)中の1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(150mg、0.509mmol)及びDIPEA(0.267mL、1.527mmol)の溶液に、HATU(290mg、0.764mmol)を添加し、続いて(1r,4r)-4-アミノシクロヘキサノール(70.4mg、0.611mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応マスを氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×15mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を50%DCM+ジエチルエーテル(3×1mL)で粉砕し、固体生成物を得て、これを濾過し、真空下で15分間乾燥させて、1-ベンジル-N
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(160mg、0.447mmol、収率88%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(4.5分、方法A):Rt=1.61分、[MH]
+=357.1。
【0519】
実施例67:1-ベンジル-N
5-シクロブチル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0520】
【化113】
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【0521】
窒素下で室温で撹拌したDMF(1mL)中の1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(200mg、0.733mmol)及びDIPEA(0.384mL、2.199mmol)の溶液に、HATU(418mg、1.099mmol)を添加し、続いてシクロブタンアミン(104mg、1.466mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の65%EtOAcで溶出した。収集した純粋な画分を真空下で濃縮して、1-ベンジル-N
5-シクロブチル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(84mg、0.255mmol、収率35%)を白色固体として得た。
LCMS(10分、方法D):Rt=4.26分、[MH]
+=313.2。
【0522】
実施例68:(S*)-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0523】
【化114】
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【0524】
中間体11をキラルHPLCにより精製した。分取NP-HPLC条件は以下のとおりであった:-
カラム/大きさ:Chiralpak IC(250×30mm)、5μm
移動相:n-ヘキサン:エタノール(70:30)
流量:38mL/分
温度:周囲
波長:249nm
実行時間:18分
溶解性:THF+n-ヘキサン+エタノール
ロード能力/注入:33.0mg/注入
注入の総数:10
ピーク1に対応する純粋な画分を真空下で濃縮して、(S*)-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(36mg、0.105mmol、収率15%)を白色固体として得た。
LCMS(4.5分、方法B):Rt=1.89分、[MH]
+=313.2。
【0525】
実施例69:N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-(3-メチルベンジル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0526】
【化115】
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【0527】
窒素下で室温で撹拌したDMF(2mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(300mg、1.366mmol)の溶液に、K
2CO
3(566mg、4.10mmol)を添加し、続いて1-(ブロモメチル)-3-メチルベンゼン(0.211mL、1.640mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いでEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×15mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得て、これは2つの位置異性体の混合物であった。これらをSFCキラルHPLCにより精製した。分取SFC条件は以下のとおりであった:-
カラム/大きさ:LuxCellulose-2(250×30mm)、5μm
%CO
2:60.0%
%共溶媒:40.0%(MeOH)
総流量:90.0g/分
バックプレッシャー:100.0bar
UV:211nm
スタック時間:3.8分
ロード/注入:16.0mg
溶解性:メタノール
注入の総数:20
器械詳細:製造/モデル:Thar SFC-200-005
ピーク1に対応する純粋な画分を真空下で濃縮して、N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-(3-メチルベンジル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(76mg、0.238mmol、収率63%)を白色固体として得た。
LCMS(4.5分、方法B):Rt=1.90分、[MH]
+=313.2。
【0528】
実施例70:1-((1H-インドール-5-イル)メチル)-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0529】
【化116】
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【0530】
窒素下で室温で撹拌したメタノール(1mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-5-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(420mg、0.666mmol)の溶液に、NaOH(80mg、1.999mmol)を一度に添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応マスを室温まで冷却し、次いで水(20mL)で希釈し、次いで水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×10mL)、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を位置異性体の混合物として得た。これらをSFC、キラルHPLCにより精製した。分取SFC条件は以下のとおりであった:-
カラム/大きさ:Chiralpak IC(250×30mm)、5μm
%CO
2:50.0%
%共溶媒:50.0%(MeOH)
総流量:60.0g/分
バックプレッシャー:100.0bar
UV:215nm
スタック時間:6.5分
ロード/注入:8.0mg
溶解性:MeOH
注入の総数:40
ピーク1に対応する純粋な画分を真空下で濃縮して、1-((1H-インドール-5-イル)メチル)-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(95mg、0.272mmol、収率85%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(4.5分、方法B):Rt=1.68分、[MH]
+=338.2。
【0531】
実施例71:1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0532】
【化117】
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【0533】
窒素下で室温で撹拌したメタノール(1mL)中のN
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(400mg、0.745mmol)の溶液に、NaOH(29.8mg、0.745mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応を水で希釈し、次いでDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、位置異性体の粗混合物(410mg)を得て、これをSFCにより精製した。分取SFC条件は以下のとおりであった:-
カラム/大きさ:Chiralpak AD-H(250×21mm)、5μm
%CO
2:60.0%
%共溶媒:40.0%(MeOH)
総流量:60.0g/分
バックプレッシャー:100.0bar
UV:215nm
スタック時間:3.6分
ロード/注入:2.6mg
溶解性:メタノール+DCM
注入の総数:34
ピーク1に対応する純粋な画分を真空下で濃縮して、N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(400mg、0.745mmol)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(4.5分、方法B):Rt=1.65分、[MH]
+=338.2。
【0534】
実施例72:N
5-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0535】
【化118】
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【0536】
3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(720mg、5.06mmol)をトルエン(10mL)及びtert-ブタノール(10mL)に溶解させ、次いで、Et
3N(1.412mL、10.13mmol)及びアジドリン酸ジフェニル(1.637mL、7.60mmol)を添加し、混合物を80℃で一晩加熱した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄し、溶媒を乾燥させ、蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、次いで、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、ニンヒドリン活性画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル(3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメートのジアステレオマーの混合物を得て、これを続くステップに粗製で使用した。tert-ブチル(3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(55mg、0.258mmol)(粗製)をDCM(10mL)に溶解させ、TFA(1mL)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を新しいDCM(10mL)に溶解させ、Et
3N(0.072mL、0.516mmol)、HATU(147mg、0.387mmol)及び(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(70.5mg、0.258mmol)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをMDAP(高pH法)により精製して、N
5-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(16mg、0.043mmol、収率17%)を無色固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.84分、[MH]
+=369.3。
【0537】
実施例73:N
5-(2-((2r,5S)-5-アミノ-1,3-ジオキサン-2-イル)エチル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0538】
【化119】
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【0539】
エタノール(3mL)中のN
5-(2-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)エチル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(102mg、0.192mmol)の懸濁液に、ヒドラジン水和物(90μL、1.836mmol)を添加した。反応を40℃で4時間撹拌した。粗生成物を濾過し、MDAP(高pH法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、N
5-(2-((2r,5S)-5-アミノ-1,3-ジオキサン-2-イル)エチル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(61mg、0.137mmol、収率71%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.78分、[MH]
+=402.2。
【0540】
実施例74:N
5-(3-((2r,5S)-5-アミノ-1,3-ジオキサン-2-イル)プロピル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0541】
【化120】
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【0542】
エタノール(3mL)中のN
5-(3-((2r,5S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジオキサン-2-イル)プロピル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(81mg、0.148mmol)の懸濁液に、ヒドラジン水和物(90μL、1.836mmol)を添加した。反応を40℃で19時間撹拌した。粗生成物を濾過し、MDAP(高pH法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、N
5-(3-((2r,5S)-5-アミノ-1,3-ジオキサン-2-イル)プロピル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(42mg、0.091mmol、収率61%)を得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.80分、[MH]
+=416.3。
【0543】
実施例75:N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((R)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0544】
【化121】
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【0545】
N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((R)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(214mg、0.442mmol)をジオキサン中の4M塩酸(500μL、2.000mmol)にとり、1.5時間撹拌した。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(2×1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((R)-2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(68.4mg、0.166mmol、収率38%)を第2溶出位置異性体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.71分、[MH]
+=371.2。
【0546】
実施例76:N
5-((1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0547】
【化122】
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【0548】
DCM(2mL)中のtert-ブチル(1R,5S,6s)-6-(3-(メチルカルバモイル)-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(95mg、0.209mmol)の部分懸濁液に、TFA(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、2g SCXカートリッジ(MeOHで予め調整された)上にロードした。これをMeOH(30mL)、続いてMeOH中の2M NH
3(30mL)で溶出した。生成物を含有するアンモニア画分を合わせ、濃縮して、表題化合物(57mg、0.145mmol、収率69%)を薄黄色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.51分、[MH]
+=354.4
【0549】
実施例77:N
5-((1R,5S,6s)-3-アセチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0550】
【化123】
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【0551】
N
5-((1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(49mg、0.139mmol)を無水酢酸(300μL、3.18mmol)中で室温で2時間撹拌した。反応を飽和NaHCO
3(水性)で希釈し、EtOAcで抽出し、有機相を水で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させ、濃縮して、表題化合物(46mg、0.105mmol、収率76%)を無色油状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]
+=396.4
【0552】
実施例78:1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0553】
【化124】
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【0554】
N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(99.7mg、0.187mmol)をTHF(4mL)及びメタノール(2mL)にとった。炭酸セシウム(304mg、0.934mmol)を添加し、反応を73℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応を真空中で濃縮した。水(10mL)を残渣に添加し、次いでこれを2N HClで酸性化し、次いで酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(63.8mg、0.160mmol、収率85%)を紫色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.74分、[MH]
+=380.3
【0555】
実施例79:1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
5-((1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0556】
【化125】
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【0557】
tert-ブチル(1R,5S,6s)-6-(1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(86.5mg、0.181mmol)をDCM(4mL)にとった。TFA(1mL、12.98mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応を真空中で濃縮した。次いで、サンプルをメタノール中にロードし、メタノールで洗浄し、次いで2Mアンモニア/メタノールで溶出する、1g SCXカートリッジを用いた固相抽出により精製した。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて、粗生成物をクリーム状の固体として得た。粗生成物を1:2のMeOH:DCM(30mL)にとり、フリーフローシリカを添加した(1g)。溶媒を真空中で除去し、シリカを最小量のDCM中で10g ULTRA SNAPカートリッジ上にロードし、2CVについてDCM中の0%(メタノール中の2M NH
3)、次いで0〜20%(メタノール中の2M NH
3)/DCMで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の生成物、1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
5-((1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(29.4mg、0.070mmol、収率39%)を緑色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.46分、[MH]
+=379.4
【0558】
実施例80:1-(1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0559】
【化126】
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【0560】
メタノール(2mL)及びTHF(4mL)中のN
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-(1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(330mg、0.585mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(1546mg、4.74mmol)を添加し、反応混合物を70℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルと水とに分配し、ブラインで洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×15mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、疎水性フリットで乾燥させ、真空中で濃縮して、153mgの粗残渣を得た。粗生成物を1:1のDMSO:メタノール(2mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。層を分離し、水層をDCM(2×15mL)の2つのさらなる部分でさらに抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(疎水性フリット)、真空中で濃縮して、表題化合物(79mg、0.193mmol、収率33%)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[M-H]
-=408
【0561】
実施例81:1-((S*)-1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1r,4S)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(メチル中心における未知の配置の単一エナンチオマー)
【0562】
【化127】
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【0563】
69mgの1-(1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(調製について実施例80を参照)を以下の条件を用いるキラルカラムクロマトグラフィーにより分離した:
粗サンプルを加熱しながらEtOH(4mL)に溶解させた。
注入:2mLの溶液をカラム上に注入した。
溶媒:20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン、流速=30mL/分。波長215nm
カラム:30mm×25cm Chiralpak AD-H(5μm)
注入の総数:2
第1溶出ピークに対応する画分を合わせ、蒸発させて、所望の生成物(30mg)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.74分、[M-H]
-=408
【0564】
実施例82:1-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0565】
【化128】
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【0566】
メタノール(2mL)及びTHF(4mL)中のN
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1-(1-(1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(300mg、0.576mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(1502mg、4.61mmol)を添加し、反応混合物(懸濁液)を70℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットで乾燥させ、真空中で濃縮して、152mgの粗残渣を得た。これを、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサン、続いて100%酢酸エチルから25%EtOH/酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、所望の生成物を薄黄色固体(74mg、収率28%)として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.65分、[MH]
+=367.1
【0567】
実施例83:1-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0568】
【化129】
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【0569】
実施例82(62mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ化合物を加熱しながらEtOH(4mL)に溶解させた。注入:2mLの溶液をカラム上に注入した。20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H(5μm)、ロット番号ADH13231)。注入の総数=2。10〜11分からの画分を集め、ピーク1と名付けた。14〜16分からの画分を集め、ピーク2と名付けた。集めた純粋な画分を真空中で濃縮し、次いで重さを量ったフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を収集し、実施例83(23mg)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.67分、[MH]
+=367.2。
【0570】
実施例84:1-((1H-インドール-5-イル)メチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0571】
【化130】
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【0572】
N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((1-トシル-1H-インドール-5-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(135mg、0.253mmol)をTHF(2mL)及びメタノール(1mL)に懸濁した。炭酸セシウム(412mg、1.265mmol)を添加し、反応を70℃で1時間撹拌した。反応を真空中で濃縮した。水(20mL)を残渣に添加し、これを酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物(67.4mg、0.169mmol、収率67%)を薄褐色固体として得た。
LCMS(2分、高pH法):Rt=0.76分、[MH]
+=380.5
【0573】
実施例85:1-(1-(1H-インドール-5-イル)エチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0574】
【化131】
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【0575】
N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-(1-(1-トシル-1H-インドール-5-イル)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(117mg、0.214mmol)をTHF(2mL)及びメタノール(1mL)にとった。炭酸セシウム(348mg、1.068mmol)を添加し、反応を70℃で2時間撹拌した。水(15mL)を残渣に添加し、これを酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色固体を得た。粗生成物をMDAP(ギ酸法)により精製した。MDAPは生成物を収集せず、そのため廃物を真空中で濃縮し、残渣をMDAP(ギ酸法)により精製した。MDAPは生成物を収集せず、そのため廃物を真空中で濃縮し、残渣をMDAP(ギ酸法)により精製した。適切な画分を窒素流下で乾燥させ、1-(1-(1H-インドール-5-イル)エチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(12.2mg、0.028mmol、収率13%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[M-H]
-=392。
【0576】
実施例86:1-(1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0577】
【化132】
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【0578】
メタノール(2mL)及びTHF(4mL)中のN
5-((1R,5S)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-(1-(1-トシル-1H-インドール-4-イル)エチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(278mg、0.508mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(1323mg、4.06mmol)を添加し、反応混合物を70℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットで乾燥させ、真空中で濃縮して、152mgの粗残渣を得て、これをMDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、真空中で濃縮して、所望の生成物(44mg、0.101mmol、収率20%)を淡褐色固体として得た。
LCMS(高pH法):Rt=0.80分、[M-H]
-=392
【0579】
実施例87:1-((S*)-1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0580】
【化133】
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【0581】
36mgの1-(1-(1H-インドール-4-イル)エチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(調製について実施例86を参照)を、以下の条件を用いるキラルカラムクロマトグラフィーにより分離した:
粗サンプルを加熱しながらEtOH(4mL)に溶解させた。
注入:2mLの溶液をカラム上に注入した。
溶媒:20%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分。波長215nm
カラム:30mm×25cm Chiralpak AD-H(5μm)
注入の総数:2
第1溶出ピークに対応する画分を合わせ、蒸発させて、所望の生成物(13mg)を得た。
LCMS(ギ酸法):Rt=0.80分、[M-H]
-=392
【0582】
実施例88:1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0583】
【化134】
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【0584】
N
5-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(257mg、0.497mmol)をジオキサン中の4M塩酸(5mL、20.00mmol)にとり、室温で30分間撹拌した。反応を真空中で濃縮して、褐色ガム状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮して、1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(35mg、0.083mmol、収率17%)を黄色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]
+=403.6。
【0585】
以下の実施例は、実施例88と同様の方法で調製した:
【0586】
【表18】
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【0587】
実施例90:1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0588】
【化135】
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【0589】
N
5-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(257mg、0.497mmol)をジオキサン中の4M塩酸(5mL、20.00mmol)にとり、室温で30分間撹拌した。反応を真空中で濃縮して、褐色ガム状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮して、1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(52.5mg、0.124mmol、収率24.91%)をクリーム状の固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]
+=403.6。
【0590】
以下の実施例は、実施例90と同様の方法で調製した:
【0591】
【表19】
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【0592】
実施例92:1-ベンジル-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0593】
【化136】
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【0594】
窒素下で室温で撹拌したDMF(1mL)中の1-ベンジル-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(1g、3.66mmol)及びDIPEA(3.84mL、21.99mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.642mL、7.33mmol)を添加し、続いてシクロプロパンアミン(0.418g、7.33mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を氷水に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル60〜120カラムに添加し、n-ヘキサン中の65%EtOAcで溶出し、収集した純粋な画分を真空下で濃縮して、1-ベンジル-N
5-シクロプロピル-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(901mg、2.75mmol、収率75%)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(5.5分、方法E):Rt=2.47分、[MH]
+=299.3。
【0595】
実施例93〜138:
実施例93〜138は、上記実施例と類似の方法で調製した。
【0596】
【表20】
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【0597】
実施例139:N
5-((1r,4S)-4-メトキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0598】
【化137】
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【0599】
(S)-3-(メチルカルバモイル)-1-(1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(調製について中間体5を参照、112mg、0.410mmol)をDMF(1mL)に溶解させ、その後、HATU(234mg、0.615mmol)を添加した。次いで、(1r,4r)-4-メトキシシクロヘキサン-1-アミン塩酸塩(82mg、0.445mmol)、続いてDIPEA(0.358mL、2.049mmol)を添加し、反応を室温で2時間撹拌した。サンプルをMDAP(高pH法)により直接精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、N
5-((1r,4S)-4-メトキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(135mg、0.316mmol、収率77%)を得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]
+=385.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.32 (d, J=7.83 Hz, 1 H) 8.09 - 8.17 (m, 1 H) 7.20 - 7.34 (m, 6 H) 6.67 (q, J=7.01 Hz, 1 H) 3.60 - 3.74 (m, 1 H) 3.23 (s, 3 H) 3.03 - 3.14 (m, 1 H) 2.78 (d, J=4.65 Hz, 3 H) 1.94 - 2.05 (m, 2 H) 1.84 (d, J=7.09 Hz, 4 H) 1.71 - 1.79 (m, 1 H) 1.13 - 1.40 (m, 4 H)
【0600】
実施例140:N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(インドリン-4-イルメチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0601】
【化138】
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【0602】
1-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(調製について実施例78を参照、10mg、0.026mmol)を氷酢酸(1mL)にとった。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.31mg、0.053mmol)を添加し、反応を室温で2時間撹拌した。反応を水で希釈し、DCM中の10%MeOHで抽出した。水層を真空中で濃縮し、DCM中の10%MeOHで抽出した。合わせた有機物を、疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して、粗残渣を得て、これをMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮して、N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(インドリン-4-イルメチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(3.8mg、8.47μmol、収率32%)を白色固体として得た。
LCMS(2分、HpH):Rt=0.69分、[MH]
+=382.2
【0603】
実施例141:1-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0604】
【化139】
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【0605】
1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(調製について中間体132を参照、1.1g、2.197mmol、ジアステレオマーの混合物)をDCM(20mL)に溶解させ、HCl(5mL、5.00mmol、エーテル中1M)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣をDCM(10mL)に溶解させ、25g SNAP Ultraシリカカラム上にロードし、これを0〜100%(25%EtOH/EtOAc)/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、1-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-N
5-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(0.71g、1.837mmol、収率84%、ジアステレオマーの混合物)を無色固体として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.81分、[M+Na]
+=409.3。
【0606】
実施例142:(+/-)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
【0607】
【化140】
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【0608】
(+/-)-1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-3-(メチルカルバモイル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(調製について中間体131を参照、0.27g、0.603mmol)、(1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン、塩酸塩(0.106g、0.784mmol)、HATU(0.298g、0.784mmol)及びEt
3N(0.252mL、1.810mmol)をDCM(20mL)に溶解させ、混合物を2時間撹拌し、次いで、週末にわたり室温で静置した。得られた混合物を水(50mL)で1時間撹拌し、次いで、有機層を分離し、乾燥させ、真空中で蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、100g SNAP ultraシリカカラム上にロードし、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、(+/-)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(1-(3-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(0.14g、0.265mmol、収率44%)を無色固体として得た。この固体をDCM(5mL)に溶解させ、HCl(2mL、2.0mmol、エーテル中1M)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をDCMに溶解させ、10gシリカカラム上にロードし、0〜100%(25%EtOH/EtOAc)/シクロヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させて、(+/-)-N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド(81mg、0.195mmol、収率32%)を無色泡状物として得た。
LCMS(2分、ギ酸法):Rt=0.71分、[MH]
+=415.4。
【0609】
以下の実施例は、実施例1と同様の方法で調製した:
【0610】
【表21】
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【0611】
以下の実施例は、実施例81と同様の方法で調製した:
【0612】
【表22】
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【0613】
以下の実施例は、実施例88と同様の方法で調製した:
【0614】
【表23】
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【0615】
以下の実施例は、実施例74と同様の方法で調製した:
【0616】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
以下の実施例は、実施例75と同様の方法で調製した:
【0618】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
以下の実施例は、実施例86と同様の方法で調製した:
【0620】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
実施例220〜261は、上記実施例と類似の方法で調製した:
【0622】
【表27】
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【0623】
生物学的データ
式(I)の化合物は、以下のアッセイの1つ以上において試験することができる。
【0624】
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)競合アッセイを利用して、ブロモドメイン結合を評価した。このアプローチを可能にするために、公知の高親和性pan-BET相互作用小分子を、遠赤蛍光染料であるAlexa Fluor(登録商標)647で標識した(参照化合物X)。参照化合物Xは、ブロモドメイン結合のレポーターとして作用し、TR-FRET対のアクセプターフルオロフォア成分である。抗-6*His抗体にコンジュゲートされたユーロピウムキレートを、TR-FRET対のドナーフルオロフォアとして利用した。抗-6*His抗体は、この研究において用いられたBETタンデムブロモドメインタンパク質構築物のそれぞれのアミノ末端に付加された6ヒスチジン精製エピトープに選択的に結合する。TR-FRETシグナルは、ドナーフルオロフォアとアクセプターフルオロフォアが20〜80Åに接近した場合(このアッセイでは、参照化合物Xがブロモドメインタンパク質に結合することにより可能となる)に発生する。
【0625】
参照化合物X:4-((Z)-3-(6-((5-(2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド)ペンチル)アミノ)-6-オキソヘキシル)-2-((2E,4E)-5-(3,3-ジメチル-5-スルホ-1-(4-スルホブチル)-3H-インドール-1-イウム-2-イル)ペンタ-2,4-ジエン-1-イリデン)-3-メチル-5-スルホインドリン-1-イル)ブタン-1-スルホネート)
【0626】
【化141】
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【0627】
DMF(40μL)中のN-(5-アミノペンチル)-2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド(調製については、参照化合物J、WO2011/054848A1を参照、1.7mg、3.53μmol)の溶液に、やはりDMF(100μL)中のAlexaFluor647-ONSu(2.16mg、1.966μmol)の溶液を添加した。この混合物をDIPEA(1μl、5.73μmol)で塩基性とし、ボルテックスミキサー上で一晩撹拌した。
【0628】
反応混合物を蒸発乾固させた。固体を、MeCN/水/AcOH(5/4/1、<1mL)に溶解させ、濾過し、Phenomenex Jupiter C18分取カラムに適用し、以下の勾配(A=水中0.1%トリフルオロ酢酸、B=0.1%TFA/90%MeCN/10%水)、流速=10mL/分、AU=20/10(214nm)で溶出した:
5〜35%、t=0分:B=5%;t=10分:B=5%;t=100分:B=35%;t=115分:B=100%(分離勾配:0.33%/分)。
【0629】
主成分を26〜28%Bの範囲にわたり溶出したが、2つのピークからなるように見えた。「両」成分を含有するはずの中間画分(F1.26)を分析HPLC(Spherisorb ODS2、60分にわたり1〜35%)で分析した。28%Bで単一成分が溶出した。
【0630】
画分F1.25/26及び27を合わせ、蒸発乾固させた。DMFと共に移し、蒸発乾固させ、乾燥エーテルで粉砕し、青色固体を<0.2mbarで一晩乾燥させ、1.54mgを得た。
【0631】
分析HPLC(Sphersisorb ODS2、60分にわたり1〜35%B):MSM10520-1:[M+H]
+(実測値):661.8(M-29に対応)。この値は、M-29である計算質量1320.984についての[(M+2H)/2]
+に等しい。これは、Alexa Fluor 647色素を用いた場合の標準的な出現率であり、質量分析計条件下での2つのメチレン基の理論的損失を表す。
【0632】
アッセイ原理:
TR-FRETシグナルを発生させるため、ドナーフルオロフォアをλ337nmのレーザーで励起すると、これがその後λ618nmの発光を生じさせる。アクセプターフルオロフォアが近接していると、エネルギー移動が起こり得、これがλ665nmでのAlexa Fluor(登録商標)647の発光を生じさせる。競合化合物の存在下では、参照化合物Xはブロモドメインに対する結合から変位され得る。変位が起こる場合、アクセプターフルオロフォアはもはやドナーフルオロフォアに近接しておらず、これが蛍光エネルギー移動を妨げ、続いてλ665nmのAlexa Fluor(登録商標)647発光の損失が生じる。
【0633】
BETファミリー(BRD2、BRD3、BRD4及びBRDT)に対する結合についての式(I)の化合物と参照化合物Xの競合を、ブロモドメイン1(BD1)とブロモドメイン2(BD2)の両方にまたがるタンパク質トランケートを用いて評価した。BD1又はBD2のいずれかに対する異なる結合をモニターするため、アセチルリジン結合ポケット内に、キーとなるチロシンのアラニンへの単一残基突然変異を作製した。このアプローチを有効にするために、BETファミリーメンバーのそれぞれについて二重残基突然変異タンデムドメインタンパク質を作製した。蛍光偏光アプローチを利用して、参照化合物Xに対する単一突然変異体及び二重突然変異体のそれぞれの結合親和性を決定した。参照化合物Xに対する二重突然変異体タンデムタンパク質の親和性は、非変異野生型タンデムBETタンパク質と比較して大きく低下した(Kdが1000分の1未満に低下)。参照化合物Xに対する単一突然変異ブロモドメインタンデムタンパク質の親和性は、対応する非変異BETタンパク質と同等の効力であった。これらのデータは、チロシンのアラニンへの単一突然変異が、変異ブロモドメインと参照化合物Xとの間の相互作用のKdを1000分の1未満に低下させることを示した。TR-FRET競合アッセイにおいて、参照化合物Xは、非変異ブロモドメインに対するKdと同等の濃度で使用され、これにより変異ブロモドメインにおける結合が検出されないことが確保される。
【0634】
タンパク質産生:
N-末端に6-Hisタグを有する組換えヒトブロモドメイン[(BRD2(1-473)(Y113A)及び(Y386A)、BRD3(1-435)(Y73A)及び(Y348A)、BRD4(1-477)(Y97A)及び(Y390A)、並びにBRDT(1-397)(Y66A)及び(Y309A)]を、(BRD2/3/4についてはpET15bベクター中、BRDTについてはpET28aベクター中で)大腸菌(E.coli)細胞中で発現させた。His-タグされたブロモドメインペレットを、50mM HEPES(pH7.5)、300mM NaCl、10mMイミダゾール、及び1μL/mLプロテアーゼ阻害剤のカクテルに再懸濁させ、超音波処理を用いて大腸菌(E.coli)細胞から抽出し、ニッケルセファロース高速カラムを用いて精製し、タンパク質を洗浄し、次いで、20カラム体積にわたる、0〜500mMイミダゾールと、50mM HEPES(pH7.5)、150mM NaCl、500mMイミダゾールからなるバッファーの線形勾配で溶出した。最終精製は、Superdex 200分取等級サイズ排除カラムにより完了した。精製タンパク質は、-80℃にて、20mM HEPES(pH7.5)及び100mM NaCl中で保存した。タンパク質同定は、ペプチド質量フィンガープリンティング及び質量分析により確認された予想分子量によって確認された。
【0635】
ブロモドメインBRD2、3、4及びT、BD1+BD2突然変異体TR-FRET競合アッセイのためのプロトコール:
全アッセイ成分を、50mMのHEPES(pH7.4)、50mMのNaCl、5%のグリセロール、1mMのDTT及び1mMのCHAPSからなるアッセイバッファーに溶解させた。参照化合物Xを、20nMの単一突然変異体タンデムブロモドメインタンパク質を含有するアッセイバッファーに、このブロモドメインに対する2*Kdと同等の濃度まで希釈した。Greiner 384ウェル黒色低体積マイクロタイタープレート中で、ブロモドメイン及び参照化合物Xを含有する溶液を、試験化合物又はDMSOビヒクル(このアッセイでは最大0.5%のDMSOが用いられる)の用量応答希釈まで添加し、その後30分間室温でインキュベートした。等体積の3nMの抗-6*Hisユーロピウムキレートを全ウェルに添加し、その後さらに30分間室温でインキュベートした。TR-FRETは、Perkin Elmer Multimodeプレートリーダーを用いて、ドナーフルオロフォアをλ337nmで励起し、その後、50μ秒間の遅延後、それぞれλ615nm及びλ665nmのドナーフルオロフォア及びアクセプターフルオロフォアの発光を測定することにより検出した。これらのアッセイを制御するため、それぞれ16反復の非阻害(DMSOビヒクル)TR-FRETアッセイ及び阻害(WO2011/054846A1の実施例11の10*IC
50濃度)TR-FRETアッセイを、マイクロタイタープレート毎に含めた。
【0636】
次いで、以下の形の4パラメータ曲線適合を適用した。
y=a+((b-a)/(1+(10^x/10^c)^d)
(式中、「a」は最小値であり、「b」はHill勾配であり、「c」はpIC
50であり、「d」は最大値である)。
【0637】
全化合物(実施例)を、本質的には上記のとおりのBRD4 BD1 TR-FRETアッセイ及びBRD4 BD2 TR-FRETアッセイにおいてそれぞれ試験した。当業者であれば、機能活性についてのin vitro結合アッセイ及び細胞ベースのアッセイは実験的変動を受けることを認識するであろう。従って、以下に示されるpIC
50値は例示にすぎないことを理解されたい。pIC
50値は、log
10単位として表される。
【0638】
実施例131、242〜247及び249〜261を除く全実施例は、少なくとも1つの上記アッセイにおいてpIC
50≧5.0を有することが見出された。
【0639】
実施例94、96、102、106、108〜110、112、114、132、135、135、136、137、229、233、234、236〜241及び248は、BRD4 BD2アッセイにおいて、pIC
50≧5.0及び<6.0を有することが見出された。
【0640】
他の全ての化合物は、BRD4 BD2アッセイにおいて≧6.0及び<8.0のpIC
50を有することが見出された。特に、実施例1は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.2のpIC
50を有することが見出され;実施例2は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.1のpIC
50を有することが見出され;実施例3は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.5のpIC
50を有することが見出され;実施例139は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.4のpIC
50を有することが見出された。
【0641】
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性の計算
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性を、以下のとおりに計算した:
選択性=BRD4 BD2 pIC
50-BRD4 BD1 pIC
50
【0642】
実施例114、116、131、134、136〜138及び238〜261を除く全実施例は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して1 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも10倍選択的である。
【0643】
実施例1〜91、139〜219は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0644】
実施例1は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出された。
【0645】
実施例2は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出された。
【0646】
実施例3は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出された。
【0647】
実施例139は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出された。
(付記)
(付記1)
式(I)
【化142】
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で表される化合物又はその塩
(式中、
R
1は、-C
1-3アルキル又はシクロプロピルであり;
R
2は、-C
0-3アルキル-シクロアルキルであり、シクロアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR
5基で場合により置換されており;又は
R
2は、-C
0-4アルキル-ヘテロシクリル又は-(CH
2)
pO-ヘテロシクリルであり、各ヘテロシクリルは、同一であっても異なっていてもよい1又は2個のR
9基で場合により置換されており;又は
R
2は、H、-CH
3、1、2、3、4若しくは5個のフルオロで場合により置換されている-C
2-6アルキル、-C
2-6アルキルOR
6、-C
2-6アルキルNR
10aR
11a、-(CH
2)
mSO
2C
1-3アルキル、-(CH
2)
mSO
2NR
10R
11、-(CH
2)
mC(O)NR
10R
11、-(CH
2)
mCN、-(CH
2)
mCO
2R
6、-(CH
2)
mNHCO
2C
1-4アルキル、-(CH
2)
mNHC(O)C
1-4アルキル又は-(CH
2)
nヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、同一であっても異なっていてもよい1又は2個のR
7基で場合により置換されており;
R
3は、H、-C
1-4アルキル、シクロプロピル、-CH
2F、-C
1-3アルキルOR
6又は-C
1-3アルキルCNであり;
R
4は、フェニル又はヘテロアリール基であり、それぞれは、同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR
7基で場合により置換されており;
各R
5は、独立して、ハロ、-C
0-6アルキル-R
8、-O-C
2-6アルキル-R
8、-OCH
2フェニル、-CN又は-SO
2C
1-3アルキルであり;
R
6は、H又は-C
1-4アルキルであり;
各R
7は、独立して、オキソ、ハロ、1、2若しくは3個のフルオロで場合により置換されている-C
1-4アルキル、-C
0-3アルキルOR
6、-OC
2-3アルキルOR
6、-C
0-3アルキルNR
10R
11、-C
0-3アルキル-CONR
10R
11、-CN、-SO
2-C
1-3アルキル、-SO
2NR
10R
11、又は-C
1-4アルキルで場合により置換されている-SO
2フェニルであり;
R
8は、H、-OR
6、-NR
10R
11又はヘテロアリールであり;
各R
9は、独立して、ハロ、-C
1-4アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、-CH
2CF
3、-CH
2CHF
2、-CH
2CH
2F、-OCH
2CH
2OR
6、-C
0-3アルキルOR
6、-C
0-3アルキルNR
10R
11、-NHCH
2CH
2OR
6、-NHCO
2C
1-4アルキル、オキソ、-C(O)R
6、-C(O)OR
6又は-C(O)NR
10R
11であり;
R
10及びR
11は、それぞれ独立して、H及び-C
1-3アルキルから選択され;又はR
10及びR
11は、それらが結合している窒素と一緒になって、1、2若しくは3個のフッ素原子で場合により置換されている-C
1-3アルキル、-C
2-4アルキルOH、-OH及びFから独立して選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている4〜7員のヘテロシクリルを形成していてもよく;
R
10a及びR
11aは、それぞれ独立して、H及び-C
1-3アルキルから選択され;
mは、2、3又は4から選択される整数であり;
nは、0、1、2、3又は4から選択される整数であり;及び
pは、2、3又は4から選択される整数である)。
(付記2)
R
1がメチルである、付記1に記載の化合物又はその塩。
(付記3)
R
2が、-C
0-3アルキル-C
3-7シクロアルキル基であり、C
3-7シクロアルキル基が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル又はビシクロ[3.1.0]ヘキサニルから選択され、前記基が、同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR
5基で場合により置換されている、付記1又は付記2に記載の化合物又はその塩。
(付記4)
R
2が、-C
0-4アルキル-ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルが、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ-2H-ピラニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、(1r,5s)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサニル及び(1r,5s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルから選択され、前記基が、同一であっても異なっていてもよい1又は2個のR
9基で場合により置換されている、付記1又は付記2に記載の化合物又はその塩。
(付記5)
R
2が、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、ブチル、-CH
2CH
2CH(CH
3)
2、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2OR
6、-CH
2CH
2CH
2OR
6、-CH
2CH(CH
3)OR
6、-CH
2CH
2CH(CH
3)OR
6、-CH
2CH
2CH(CH
3)NR
10R
11、-CH
2CH
2CH
2NR
10R
11、-(CH
2)
mSO
2CH
3、-(CH
2)
mC(O)NHCH
3、-(CH
2)
mCN、-(CH
2)
mCO
2R
6、-(CH
2)
mCF
3及び-(CH
2)
mNHCO
2C(CH
3)
3である、付記1又は付記2に記載の化合物又はその塩。
(付記6)
R
2が、-(CH
2)
nC
5-6ヘテロアリールであり、C
5-6ヘテロアリール基が、フラニル、チエニル、ピロリル、トリアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びピリミジニルから選択され、前記基が、ハロ、C
1-4アルキル、C
3-4シクロアルキル及び-C
0-3アルキルOR
6から独立して選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている、付記1又は付記2に記載の化合物又はその塩。
(付記7)
R
3が、H、メチル、エチル、-CH
2F、-CH
2OH、-CH(OH)CH
3、-CH
2OMe又は-CH
2CNである、付記1〜6のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
(付記8)
R
4が、非置換フェニルであるか、又はハロ、-C
1-4アルキル、-C
0-3アルキルOR
6及び-CNから選択される同一であっても異なっていてもよい1又は2個のR
7基で置換されているフェニルである、付記1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
(付記9)
R
4が、ピリジル、インドリル及びピロロピリジニルからなる群から選択されるヘテロアリール基であり、前記基が、同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR
7基で場合により置換されている、付記1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
(付記10)
実施例1〜261から選択される化合物又はその塩。
(付記11)
N
5-((1r,4S)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;
N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
N
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-((S)-1-(4-クロロフェニル)エチル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;
(S)-N
3-メチル-1-(1-フェニルエチル)-N
5-(1H-ピラゾール-4-イル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;
1-((S)-1-(4-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;
1-((S)-1-(3-クロロフェニル)エチル)-N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;
N
5-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルプロピル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド;及び
N
5-((1r,4S)-4-メトキシシクロヘキシル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミド
から選択される化合物又はその塩。
(付記12)
式
【化143】
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によって表されるN
5-((1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
3-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボキサミドである化合物又はその塩。
(付記13)
付記1〜12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記14)
付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩と1種以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
(付記15)
付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩を、1種以上の他の治療上活性な薬剤と共に含む、組み合わせ物。
(付記16)
療法において使用するための、付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記17)
ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において使用するための、付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記18)
疾患又は状態が、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態である、付記17に記載の使用のための化合物。
(付記19)
疾患又は状態が、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う、付記17に記載の使用のための化合物。
(付記20)
疾患又は状態が、ウイルス感染症である、付記17に記載の使用のための化合物。
(付記21)
疾患又は状態が、癌である、付記17に記載の使用のための化合物。
(付記22)
疾患又は状態が、リウマチ性関節炎である、付記17に記載の使用のための化合物。
(付記23)
ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療のための医薬の製造における、付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(付記24)
治療有効量の付記13に定義される化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態を治療する方法。
(付記25)
疾患又は状態が、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態である、付記24に記載の治療方法。
(付記26)
疾患又は状態が、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う、付記24に記載の治療方法。
(付記27)
疾患又は状態が、ウイルス感染症である、付記24に記載の治療方法。
(付記28)
疾患又は状態が、癌である、付記24に記載の治療方法。
(付記29)
疾患又は状態が、リウマチ性関節炎である、付記24に記載の治療方法。
(付記30)
対象がヒトである、付記24〜29のいずれか一項に記載の治療方法。