特許第6857277号(P6857277)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6857277情報処理装置、PDFファイル生成方法、およびPDFファイル生成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6857277
(24)【登録日】2021年3月23日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、PDFファイル生成方法、およびPDFファイル生成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/151 20200101AFI20210405BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   G06F40/151
   G06F3/12 345
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-171105(P2020-171105)
(22)【出願日】2020年10月9日
【審査請求日】2020年10月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】397038266
【氏名又は名称】株式会社スカイコム
(74)【代理人】
【識別番号】100131853
【弁理士】
【氏名又は名称】澤邉 由美子
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸英
【審査官】 成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−126178(JP,A)
【文献】 特開2004−287907(JP,A)
【文献】 特開2008−117252(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00−40/197
G06F 3/12
G06T 1/00
G06T 11/60−13/80
G06T 17/05
G06T 19/00−19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書ファイルのページ領域におけるフォーム情報の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記文書ファイルから前記フォーム情報を削除するオブジェクト削除手段と、
前記オブジェクト削除手段によって前記フォーム情報を削除した文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置する領域オブジェクト配置手段と、
前記文書ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記文書ファイルのサイズを算出する文書サイズ算出手段と、
前記オブジェクト削除手段によって前記フォーム情報を削除した前記文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、前記領域オブジェクト配置手段によって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成するPDFファイル生成手段と、
前記PDFファイル生成手段によって生成した前記第2のPDFファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記第2のPDFファイルのサイズを算出するPDFサイズ算出手段と、
前記文書サイズ算出手段によって算出した前記文書ファイルのサイズと、前記PDFサイズ算出手段によって算出した前記第2のPDFファイルのサイズとに基づいて、変換率を算出する変換率算出手段と、
前記変換率算出手段によって算出した前記変換率を用いて前記第2のPDFファイルにおける前記フォーム情報の位置情報を算出する位置情報算出手段と、
前記オブジェクト削除手段によって削除した前記フォーム情報を、前記第1のPDFファイルに、前記位置情報算出手段によって算出した前記位置情報に基づき配置するオブジェクト配置手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
文書ファイルのページ領域におけるフォーム情報の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記文書ファイルから前記フォーム情報を削除するオブジェクト削除手段と、
前記オブジェクト削除手段によって前記フォーム情報を削除した文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置する領域オブジェクト配置手段と、
前記文書ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記文書ファイルのサイズを算出する文書サイズ算出手段と、
前記オブジェクト削除手段によって前記フォーム情報を削除した前記文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、前記領域オブジェクト配置手段によって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成するPDFファイル生成手段と、
前記PDFファイル生成手段によって生成した前記第2のPDFファイルから画像ファイルを生成する画像ファイル生成手段と、
前記画像ファイル生成手段によって生成した前記画像ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから、前記画像ファイルのサイズを算出する画像サイズ取得手段と、
前記文書ファイルのサイズと、前記画像ファイルのサイズとに基づいて、変換率を算出する変換率算出手段と、
前記変換率算出手段によって算出した前記変換率を用いて前記画像ファイルにおける前記フォーム情報の位置情報を算出する位置情報算出手段と、
前記オブジェクト削除手段によって削除した前記フォーム情報を、前記第1のPDFファイルに、前記位置情報算出手段によって算出した前記位置情報に基づき配置するオブジェクト配置手段と、
を備えること、を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記PDFファイル生成手段は、前記第1のPDFファイルを生成せず、前記領域オブジェクト配置手段によって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、
前記オブジェクト配置手段は、前記第2のPDFファイルから前記領域オブジェクトを削除し、前記オブジェクト削除手段によって削除した前記フォーム情報を、前記第2のPDFファイルに、前記位置算出手段によって算出した前記位置情報に基づき配置すること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記領域オブジェクト配置手段は、前記オブジェクト削除手段によって前記フォーム情報を削除した前記文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す、透明な領域オブジェクトを配置し、
前記PDFファイル生成手段は、前記第1のPDFファイルを生成せず、前記領域オブジェクト配置手段によって前記透明な領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、
前記オブジェクト配置手段は、前記オブジェクト削除手段によって削除した前記フォーム情報を、前記第2のPDFファイルに、前記位置算出手段によって算出した前記位置情報に基づき配置すること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータで実行されるPDFファイル生成方法であって、
文書ファイルのページ領域におけるフォーム情報の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記文書ファイルから前記フォーム情報を削除するオブジェクト削除ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって前記フォーム情報を削除した文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置する領域オブジェクト配置ステップと、
前記文書ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記文書ファイルのサイズを算出する文書サイズ算出ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって前記フォーム情報を削除した前記文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、前記領域オブジェクト配置ステップによって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成するPDFファイル生成ステップと、
前記PDFファイル生成ステップによって生成した前記第2のPDFファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記第2のPDFファイルのサイズを算出するPDFサイズ算出ステップと、
前記文書サイズ算出ステップによって算出した前記文書ファイルのサイズと、前記PDFサイズ算出ステップによって算出した前記第2のPDFファイルのサイズとに基づいて、変換率を算出する変換率算出ステップと、
前記変換率算出ステップによって算出した前記変換率を用いて前記第2のPDFファイルにおける前記フォーム情報の位置情報を算出する位置情報算出ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって削除した前記フォーム情報を、前記第1のPDFファイルに、前記位置情報算出ステップによって算出した前記位置情報に基づき配置するオブジェクト配置ステップと、
を含むことを特徴とするPDFファイル生成方法。
【請求項6】
コンピュータで実行されるPDFファイル生成方法であって、
文書ファイルのページ領域におけるフォーム情報の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記文書ファイルから前記フォーム情報を削除するオブジェクト削除ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって前記フォーム情報を削除した文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置する領域オブジェクト配置ステップと、
前記文書ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから前記文書ファイルのサイズを算出する文書サイズ算出ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって前記フォーム情報を削除した前記文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、前記領域オブジェクト配置ステップによって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成するPDFファイル生成ステップと、
前記PDFファイル生成ステップによって生成した前記第2のPDFファイルから画像ファイルを生成する画像ファイル生成ステップと、
前記画像ファイル生成ステップによって生成した前記画像ファイルに含まれる前記領域オブジェクトから、前記画像ファイルのサイズを算出する画像サイズ取得ステップと、
前記文書ファイルのサイズと、前記画像ファイルのサイズとに基づいて、変換率を算出する変換率算出ステップと、
前記変換率算出ステップによって算出した前記変換率を用いて前記画像ファイルにおける前記フォーム情報の位置情報を算出する位置情報算出ステップと、
前記オブジェクト削除ステップによって削除した前記フォーム情報を、前記第1のPDFファイルに、前記位置情報算出ステップによって算出した前記位置情報に基づき配置するオブジェクト配置ステップと、
を含むことを特徴とするPDFファイル生成方法。
【請求項7】
前記PDFファイル生成ステップは、前記第1のPDFファイルを生成せず、前記領域オブジェクト配置ステップによって前記領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、
前記オブジェクト配置ステップは、前記第2のPDFファイルから前記領域オブジェクトを削除し、前記オブジェクト削除ステップによって削除した前記フォーム情報を、前記第2のPDFファイルに、前記位置算出ステップによって算出した前記位置情報に基づき配置すること、を特徴とする請求項5に記載のPDFファイル生成方法。
【請求項8】
前記領域オブジェクト配置ステップは、前記オブジェクト削除ステップによって前記フォーム情報を削除した文書ファイルに、前記文書ファイルのページ領域の境界部を示す、透明な領域オブジェクトを配置し、
前記PDFファイル生成ステップは、前記第1のPDFファイルを生成せず、前記領域オブジェクト配置ステップによって前記透明な領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、
前記オブジェクト配置ステップは、前記オブジェクト削除ステップによって削除した前記フォーム情報を、前記第2のPDFファイルに、前記位置算出ステップによって算出した前記位置情報に基づき配置すること、を特徴とする請求項5に記載のPDFファイル生成方法。
【請求項9】
請求項5〜8のいずれか1つに記載のPDFファイル生成方法をコンピュータで実行させるPDFファイル生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、PDFファイル生成方法、およびPDFファイル生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
PDF(Portable Document Format)ファイルは、ユーザが操作する情報端末装置の使用環境に影響されることが少なく、文書をページごとに印刷または画面表示することができ、レイアウトが崩れることもないため、ビジネス文書として広く利用されている。PDFファイルを作成する際には、表計算プログラムや文書作成プログラム等のアプリケーションプログラムで文書の内容を記述した文書ファイルを作成し、それぞれのプログラムによって提供された、文書ファイルをPDF形式に変換する機能によってPDFファイルを生成することが一般的である。
【0003】
しかし、アプリケーションプログラムがPDF変換ドライバにどのような印刷コマンドを渡すかが明確でないため、例えば元の原稿において文字と文字の間が空いた文字列を、文字と文字との間に空白を加えたPDFファイルを生成するか空白を加えず文字間隔を広げてPDFファイルを生成するかが場合によって異なり、文字列を検索した際に対象の文字列を検索できる場合とできない場合が発生し、ユーザが困惑するという事態が生じていた。このような問題を解決するために、PDFを生成する際に、文字間にスペースが挿入されない文字幅を設定し、設定された文字幅で文字列を描画する技術が開示されている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-36908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、文書ファイルを生成する際には、上述した問題のほかにも、複数種別のオブジェクトを含む文書ファイルからPDFファイルを生成する場合に、オブジェクトの種別によってPDFファイルに配置される位置が微妙なずれが生じる場合があった。このように、オブジェクトの種別によって位置がずれてオブジェクトが配置された場合、PDFファイル生成後に、PDFファイル編集プログラムを起動しオブジェクトの配置位置を1つ1つ確認し修正する必要があり、多大な労力がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、文書ファイルに含まれる所定種別のオブジェクトを他の種別のオブジェクトとの関係においてユーザが意図する位置に配置するPDFファイルを生成することができる情報処理装置、PDFファイル生成方法、およびPDFファイル生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明では、文書ファイルのページ領域における所定種別のオブジェクトの位置情報を取得し、文書ファイルから所定種別のオブジェクトを削除し、所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルに、文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置し、文書ファイルに含まれる領域オブジェクトから文書ファイルのサイズを算出し、所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、第2のPDFファイルに含まれる領域オブジェクトから第2のPDFファイルのサイズを算出し、文書ファイルのサイズと、第2のPDFファイルのサイズとに基づいて、変換率を算出し、算出した変換率を用いて第2のPDFファイルにおける所定種別のオブジェクトの位置情報を算出し、所定種別のオブジェクトを、第1のPDFファイルに、位置情報に基づき配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述したように構成した本発明によれば、文書ファイルに含まれる所定種別のオブジェクトを他の種別のオブジェクトとの関係においてユーザが意図する位置に配置するPDFファイルを生成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施例にかかる情報処理装置100の構成を示すブロック図である。
図2】情報処理装置100で実行されるアプリケーションプログラム101の操作手順を示すフローチャートである。
図3】情報処理装置100が実行するPDFファイル生成処理手順を示すフローチャートである。
図4】PDFファイルのオブジェクトの位置を調整する処理の流れを示す説明図である。
図5】情報処理装置100が実行するPDFファイル生成処理手順を示すフローチャートである。
図6】PDFファイルのオブジェクトの位置を調整する処理の流れを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照し本開示にかかる実施例を説明する。なお、以下の説明は、実施の形態の一例であり、本開示は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0011】
図1は、本実施例にかかる情報処理装置100の構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等のコンピュータ装置、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末装置等であり、表計算プログラムや文書作成プログラム等のアプリケーションプログラムが動作するとともに、文書ファイルをPDFファイルに変換する際に、複数のオブジェクトの位置関係において位置ずれの生じないPDFファイルを生成するプログラムが動作する装置である。情報処理装置100は、図1(a)に示すように、制御部11、記憶部12、ネットワークI/F部13、操作表示部14等で構成される。
【0012】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aと、ROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11c等のメモリとで構成され、CPU11aは、ROM11bや記憶部12に記憶した種々のプログラムをRAM11cに展開して実行することにより、情報処理装置100全体の動作を制御する。なお、制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で構成してもよい。
【0013】
制御部11は、種々のプログラムをRAM11cに展開し実行することによって、図1(b)に示すように、アプリケーションプログラム101、オブジェクト位置情報取得部102、オブジェクト削除部103、領域オブジェクト配置部104、文書サイズ算出部105、PDFファイル生成部106、PDFサイズ算出部107、変換率算出部108、位置情報算出部109、オブジェクト配置部110、画像ファイル生成部111、画像サイズ算出部112等として機能する。
【0014】
アプリケーションプログラム101は、文書や表を作成する表計算プログラムや文書作成プロブラム等のアプリケーションプログラム(例えば、Microsoft Excel(登録商標)やMicrosoft Word(登録商標)やMicrosoft PowerPoint(登録商標)等)であり、操作表示部14からデータの入力や編集等を受付けることによって文書ファイルの作成や編集、削除等を実行する。アプリケーションプログラム101は、作成した文書ファイルをRAM11c、または記憶部12に格納する。
【0015】
オブジェクト位置情報取得部102は、アプリケーションプログラム101で生成した文書ファイルに含まれるオブジェクトのうちの所定種別のオブジェクトの位置情報を取得する。位置情報とは、文書ファイルのページ領域における、原点(0,0)を基準としたオブジェクトの基準点の座標である。
【0016】
文書ファイルに含まれるオブジェクトとは、文書を構成するテキストデータや画像データ、図形データ、フォーム情報等のさまざまな種別のデータである。テキストデータであれば、文字列に加え、属性情報として文字サイズや文字フォント、色情報等を保持している。画像データであれば、画像データ本体に加え、属性情報としてサイズやデータ形式、色数、種別、メタデータ等を保持している。図形データの場合は、図形の種別や座標、塗り潰しの有無、色情報等を保持している。フォーム情報の場合は、位置およびサイズに加え、属性情報としてフォーム種別やフォーム名称、初期値等を保持している。
【0017】
所定種別のオブジェクトとは、文書ファイルからPDFファイルに変換した場合に、PDFファイルにおける配置位置が他のオブジェクト配置位置との関係でずれが生じるオブジェクトであり、文書ファイルに含まれるオブジェクトのうちの一部のオブジェクトである。例えば、ラジオボタンやチェックボックス、プルダウンメニュー、テキストボックス、手書き入力領域等のユーザの操作によるデータの入力を受付ける入力領域やアプリケーションプログラム101で提供しているオブジェクト(例えば、Microsoft Excelの機能であるフォームコントロールやActiveX コントロール等)、ユーザが定義したオブジェクト(例えば、Microsoft Excelのオートシェイプ機能等)、その他の文書ファイルに含まれるオブジェクトであれば、どのようなオブジェクトであってもよい。また、文書ファイルを作成するアプリケーションプログラムごとに、異なる種別のオブジェクトとしてもよい。
【0018】
オブジェクト削除部103は、文書ファイルに含まれるオブジェクトのうち、所定種別のオブジェクトを削除する。オブジェクト削除部103は、文書ファイルに含まれる、すべてのオブジェクトを削除する。オブジェクト削除部103は、文書ファイルのページごとに、削除したオブジェクトの文書ファイルにおける位置情報とオブジェクトに関する情報を記憶部12に格納する。
【0019】
領域オブジェクト配置部104は、文書ファイルのページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを文書ファイルに配置する。領域オブジェクトとは、文書ファイルにおけるオブジェクトを配置できる範囲(すなわち、文書ファイルのページ領域の境界部)を示すために配置するオブジェクトであり、具体的には、線分や点等である。
【0020】
文書サイズ算出部105は、文書ファイルに配置した領域オブジェクトから文書ファイルを画面に表示、または印刷した際のページごとのサイズを算出する。より具体的には、文書サイズ算出部105は、文書ファイルの各ページのサイズとして、X軸方向の長さ、Y軸方向の長さを算出する。なお、文書ファイルの各ページが同一のサイズである場合は、1ページのサイズのみ算出してもよい。
【0021】
PDFファイル生成部106は、文書ファイルをPDF形式に変換してPDFファイルを生成する。PDFファイル生成部106は、アプリケーションプログラム101が提供する文書ファイルからPDFファイルに変換する機能を実行し、PDFファイルを生成する。アプリケーションプログラム101で作成される文書ファイルのデータ構造は、公開されていないことが一般的であるため、アプリケーションプログラム101が提供する機能を用いてPDFファイルを生成する。
【0022】
PDFサイズ算出部107は、領域オブジェクトを含むPDFファイルからPDFファイルを画面に表示または印刷した際のページのサイズを算出する。より具体的には、PDFサイズ算出部107は、PDFファイルの各ページのサイズとして、X軸方向の長さ、Y軸方向の長さを算出する。なお、PDFファイルの各ページが同一のサイズである場合は、1ページのサイズのみ算出してもよい。
【0023】
変換率算出部108は、文書ファイルにおけるページごとのサイズと、PDFファイルにおけるページごとのサイズに基づいて、文書ファイルからPDFファイルに変換した場合に、PDFファイルのサイズがどの程度拡大または縮小したかを示す変換率を算出する。
【0024】
位置情報算出部109は、変換率を用いて、記憶部12に記憶するオブジェクトごとの文書ファイルの各ページにおける位置情報から、PDFファイルの各ページにおける位置情報を算出する。また、位置情報算出部109は、オブジェクト自体の大きさを変換率を用いて算出する。
【0025】
オブジェクト配置部110は、位置情報算出部109によって算出した位置情報に基づいて文書ファイルから削除したオブジェクトそれぞれをPDFファイル上に配置する。
【0026】
画像ファイル生成部111は、PDFファイルから画像ファイルを生成する。画像ファイルは、例えばBMP、PNG、JPG、GIF、TIF形式等の画像ファイルである。
【0027】
画像サイズ算出部112は、領域オブジェクトを含む画像ファイルから画像ファイルを画面に表示または印刷した際のページごとのサイズを算出する。より具体的には、画像サイズ算出部112は、画像ファイルの各ページのサイズとして、X軸方向の長さ、Y軸方向の長さを算出する。
【0028】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成され、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、各種制御情報、アプリケーションプログラム101、アプリケーションプログラム101で作成した文書ファイル、文書ファイルから削除したオブジェクトごとの位置情報やオブジェクトに関する情報、文書ファイルをPDF形式に変換したPDFファイル、画像ファイル、中間ファイル等を記憶する。
【0029】
ネットワークI/F部13は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、ネットワークを介して他の装置と互いに通信可能に接続し、他の装置とデータを送受信する。ネットワークは、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)、移動体通信網等の任意の通信ネットワークおよびその組合せであり、その一部または全部が有線または無線であってもよい。
【0030】
操作表示部14は、アプリケーションプログラム101、およびその他のプログラムでの操作等を受付け、操作等に対する結果を表示する。操作表示部14は、アプリケーションプログラム101で作成した文書ファイルやPDFファイルの表示画像等を表示する。操作表示部14は、例えばPCの場合は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置やキーボード、マウス等の入力装置であり、タブレット端末、スマートフォンの場合は、液晶ディスプレイとタッチセンサを重畳して構成するタッチパネル等である。
【0031】
上述のように構成された情報処理装置100で実行するPDFファイル生成処理について説明する。図2は、情報処理装置100で実行されるアプリケーションプログラム101の操作手順を示すフローチャートである。
【0032】
操作表示部14は、アプリケーションプログラム101上での操作を受付け、アプリケーションプログラム101は操作に応じた処理を実行する(ステップS201)。アプリケーションプログラム101は、アプリケーションプログラム101を終了するか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、アプリケーションプログラム101の終了指示を受付けたか否かを判断する。アプリケーションプログラム101を終了すると判断した場合は(ステップS202:Yes)、アプリケーションプログラム101を終了する。
【0033】
アプリケーションプログラム101を終了しないと判断した場合は(ステップS202:No)、アプリケーションプログラム101は、文書ファイルに対するPDFファイルの生成指示を受付けたか否かを判断する(ステップS203)。ここでのPDFファイルの生成指示は、アプリケーションプログラム101の1機能としての指示である。
【0034】
PDFファイルの生成指示を受付けた場合(ステップS203:Yes)、PDFファイル生成処理を実行する(ステップS204)。詳細は後述する。PDFファイルの生成指示を受付けない場合(ステップS203:No)には、ステップS201に戻り、アプリケーションプログラム101の他の操作を受付け実行する。
【0035】
なお、上述した説明では、アプリケーションプログラム101の1機能としてのPDFファイルの生成指示を受付け、PDFファイル生成処理を実行したが、それに代えて、ファイルマネージャーから文書ファイルを選択し、文書ファイルに対するPDFファイルの生成指示を受付け、PDFファイル生成処理を実行してもよい。
【0036】
次に、ステップS204のPDFファイル生成処理の詳細について説明する。図3は、情報処理装置100が実行するPDFファイル生成処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
オブジェクト位置情報取得部102は、文書ファイルに含まれる所定種別のオブジェクトの位置情報を取得する(ステップS301)。図4は、PDFファイルのオブジェクトの位置を調整する処理の流れを示す説明図である。図4(a)に示す文書ファイルにおいて、文書ファイルの原点41の座標(0,0)を基準としたオブジェクト42の位置情報(Xa,Ya)を取得する。なお、水平方向(左→右)をX軸方向、垂直方向(上→下)をY軸方向とする。オブジェクト位置情報取得部102は、文書ファイルにおける位置情報をオブジェクトの種別、オブジェクトに関する情報とともに記憶部12に格納する。対象となるオブジェクトの種別が複数ある場合や同一の種別のオブジェクトが複数ある場合は、オブジェクトを識別する情報とオブジェクトそれぞれの位置情報とオブジェクトに関する情報とを対応付けて記憶部12に格納する。
【0038】
オブジェクト削除部103は、所定種別のオブジェクト、すなわちオブジェクト位置情報取得部102によって位置情報を取得したオブジェクトを削除する(ステップS302)。図4(b)は、所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルを示す。PDFファイル生成部106は、所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルからPDFファイル(以下、第1のPDFファイルという)を生成する(ステップS303)。図4(c)は、文書ファイルをPDF形式に変換したPDFファイルを示す。この例では、PDFファイルは、文書ファイルよりX軸方向、Y軸方向のいずれにも縮小している。
【0039】
領域オブジェクト配置部104は、文書ファイルにページ領域の境界部を示す領域オブジェクトを配置する(ステップS304)。ページ領域とは、文書1ページとして設定された領域であり、文書が複数ページある場合は、ページごとに設定された領域である。図4(d)は、ページ領域の境界部に領域オブジェクト43(具体的には、4本の線分)を配置した文書ファイルである。
【0040】
文書サイズ算出部105は、文書ファイルのサイズを算出する(ステップS305)。より具体的には、文書ファイルに配置された領域オブジェクトの位置情報から文書1ページのX軸方向およびY軸方向の長さを算出する。図4(d)に示すように、領域オブジェクト43のX軸方向の長さLxaとY軸方向の長さLyaを算出する。PDFファイル生成部106は、領域オブジェクトを含む文書ファイルからPDFファイル(以下、第2のPDFファイルという)を生成する(ステップS306)。図4(e)は、文書ファイルをPDF形式に変換したPDFファイルである。
【0041】
PDFサイズ算出部107は、第2のPDFファイルのサイズを算出する(ステップS307)。より具体的には、第2のPDFファイルに配置された領域オブジェクトの位置情報からX軸方向およびY軸方向の長さを算出する。図4(e)に示すように、領域オブジェクト43のX軸方向の長さLxbとY軸方向の長さLybを取得する。なお、第1のPDFファイルのサイズと第2のPDFファイルのサイズは、当然同一となる。
【0042】
変換率算出部108は、文書1ページのサイズとPDF1ページのサイズから変換率を算出する(ステップS308)。具体的には、X軸方向の変換率CRx、Y軸方向の変換率CRxを下記のように算出する。
CRx=Lxb/Lxa
CRy=Lyb/Lya
【0043】
位置情報算出部109は、変換率を用いてPDFファイル上のオブジェクトの位置情報を算出する(ステップS309)。図4(f)は、オブジェクト42の位置情報を示したPDFファイルである。具体的には、オブジェクト42の位置情報(Xb,Yb)は、下記の式を用いて算出する。なお、オブジェクトのサイズも変換率を用いて算出してもよい。
Xb=Xa*CRx
Yb=Ya*CRy
【0044】
オブジェクト配置部110は、第1のPDFファイルに、オブジェクトを算出した位置情報に基づいて配置する(ステップS310)。図4(g)は、PDFファイルのサイズに応じた位置情報にオブジェクト42を配置したPDFファイルを示す。
【0045】
このように、文書ファイルをPDF形式に変換してPDFファイルを生成する際に、位置ずれが生じるオブジェクトがあっても、文書ファイルからPDFファイルに変換する変換率を算出し、変換したPDFファイルに応じた位置情報でオブジェクトを配置することができるため、オブジェクトの位置ずれを解消することができる。これにより、ユーザが文書を作成する際に意図した位置にオブジェクトが配置することができ、位置ずれによって生じていた修正作業を削減することができる。なお、PDFファイルから削除する、所定種別のオブジェクトは、PDFに含まれるすべてのオブジェクトであってもよい。
【0046】
上述した実施例では、領域オブジェクトとして、線分をPDFファイルに配置したが、線分に代えて、点やその他の図形であってもよい。点の場合は、ページ領域の4隅に4つの点を配置しても、対角する2点を配置してもよい。
【0047】
他の実施例として、ステップS303の第1のPDFファイルを生成せず、領域オブジェクトを含む第2のPDFファイルを生成し、第2のPDFファイルに文書ファイルから削除したオブジェクトをPDFファイルに応じた位置情報に配置したうえで、領域オブジェクトを削除して最終的なPDFファイルを生成してもよい。また、領域オブジェクトを透明なオブジェクトとし、PDFファイルから削除することなく、最終的なPDFファイルとしてもよい。
【0048】
さらに、他の実施例として、第2のPDFファイルから画像ファイルを生成し、画像ファイルのサイズからPDFファイルに配置すべきオブジェクトの位置を算出する場合について説明する。上述した実施例の図2の処理は共通するため、図2の処理は、上述した説明を参照する。ここでは、図2のステップS204のPDFファイル生成処理について説明する。
【0049】
図5は、情報処理装置100が実行するPDFファイル生成処理手順を示すフローチャートである。図5のステップS501〜S506は、図3のステップS301〜S306と共通するため、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0050】
ステップS507において、画像ファイル生成部111は、第2のPDFファイルから画像ファイルを生成する(ステップS507)。図6は、PDFファイルのオブジェクトの位置を調整する処理の流れを示す説明図である。図6(a)〜(e)は、図4での説明と同様であり、図4での説明を参照する。図6(f)に示すように、図6(e)のPDFファイルから画像ファイルを生成する。
【0051】
画像サイズ算出部112は、画像ファイルのサイズを算出する(ステップS508)。より具体的には、画像ファイルに配置された領域オブジェクトからページごとのX軸方向およびY軸方向の長さを算出する。図6(f)に示すように、領域オブジェクト63のX軸方向の長さLxbとY軸方向の長さLybを取得する。より具体的には、画像ファイルのデータにおける領域オブジェクトの色と背景の色の違いによって領域オブジェクトの配置位置を認識し、認識した領域オブジェクトの配置位置から、領域オブジェクト63のX軸方向の長さLxbとY軸方向の長さLybを取得する。なお、第1のPDFファイルのサイズと画像ファイルのサイズは同一である。
【0052】
変換率算出部108は、文書1ページのサイズと画像1ページのサイズから変換率を算出する(ステップS509)。具体的には、X軸方向の変換率CRx、Y軸方向の変換率CRxを下記のように算出する。
CRx=Lxb/Lxa
CRy=Lyb/Lya
【0053】
位置情報算出部109は、変換率を用いてPDFファイル上のオブジェクトの位置情報を算出する(ステップS510)。図6(f)は、オブジェクト62の位置情報を示した画像ファイルである。具体的には、オブジェクト62の位置情報(Xb,Yb)は、下記の式を用いて算出する。なお、オブジェクトのサイズも変換率を用いて算出してもよい。
Xb=Xa*CRx
Yb=Ya*CRy
【0054】
オブジェクト配置部110は、第1のPDFファイルに、オブジェクトを算出した位置情報に基づいて配置する(ステップS511)。図6(g)は、PDFファイルのサイズに応じた位置情報でオブジェクト62を配置したPDFファイルを示す。
【0055】
このように、文書ファイルをPDF形式に変換し、さらに画像ファイルを変換しても、文書ファイルから画像ファイルに変換する変換率を算出し、変換したPDFファイルに応じた位置情報でオブジェクトを配置することができるため、オブジェクトの位置ずれを解消することができる。これにより、ユーザが文書を作成する際に意図した位置にオブジェクトが配置することができ、位置ずれによって生じていた修正作業を削減することができる。なお、PDFファイルから削除する、所定種別のオブジェクトは、PDFに含まれるすべてのオブジェクトであってもよい。
【0056】
上述した実施例のいずれも、ユーザの操作するPC等でアプリケーションプログラム101が動作する場合だけではなく、ユーザの操作するPC等からネットワークを介して接続するウェブサーバ等で動作するアプリケーションプログラムで文書ファイルを作成する場合にも上述した機能を実行させることができる。
【0057】
情報処理装置100で動作するプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納しておき、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供したり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD、USBメモリ、SDカード等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録し提供してもよい。また、上述した機能や処理を実現するプログラムは、API(Application Programming Interface)での提供やSaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという利用形態で提供してもよい。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施例そのままに限定されるものではなく、必ずしも物理的に図示のように構成されている必要はない。また、本発明は、実施例で説明した構成の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じ、任意の単位で機能的または物理的に分割、統合、入替、変形または削除して構成することができる。
【符号の説明】
【0059】
100…情報処理装置、11…制御部、11a…CPU、11b…ROM、11c…RAM、12…記憶部、13…ネットワークI/F部、14…操作表示部、101…アプリケーションプログラム、102…オブジェクト位置情報取得部、103…オブジェクト削除部、104…領域オブジェクト配置部、105…文書サイズ算出部、106…PDFファイル生成部、107…PDFサイズ算出部、108…変換率算出部、109…位置情報算出部、110…オブジェクト配置部、111…画像ファイル生成部、112…画像サイズ算出部
【要約】
【課題】文書ファイルに含まれる所定種別のオブジェクトを他の種別のオブジェクトとの関係においてユーザが意図する位置に配置する。
【解決手段】領域オブジェクト配置部104は所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルに領域オブジェクトを配置し、文書サイズ算出部105は文書ファイルのサイズを算出し、PDFファイル生成部106は所定種別のオブジェクトを削除した文書ファイルから第1のPDFファイルを生成し、領域オブジェクトを配置した文書ファイルから第2のPDFファイルを生成し、PDFサイズ算出部107は、第2のPDFファイルのサイズを算出し、変換率算出部108は、文書ファイルのサイズと第2のPDFファイルのサイズから変換率を算出し、位置情報算出部109は、変換率を用いてオブジェクトの位置情報を算出し、オブジェクト配置部110は、所定種別のオブジェクトを第1のPDFファイルに位置情報に基づき配置する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6