特許第6857372号(P6857372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社Medi Plusの特許一覧

特許6857372医療映像処理システム及びエンコード装置
<>
  • 特許6857372-医療映像処理システム及びエンコード装置 図000002
  • 特許6857372-医療映像処理システム及びエンコード装置 図000003
  • 特許6857372-医療映像処理システム及びエンコード装置 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6857372
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】医療映像処理システム及びエンコード装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20210405BHJP
   H04N 17/00 20060101ALI20210405BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20210405BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20210405BHJP
【FI】
   H04N7/18 A
   H04N17/00 A
   A61B5/00 C
   G16H30/00
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-18659(P2020-18659)
(22)【出願日】2020年2月6日
【審査請求日】2020年8月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516096553
【氏名又は名称】株式会社Medi Plus
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】菅野 修也
(72)【発明者】
【氏名】權 ミンシュウ
【審査官】 鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6440136(JP,B1)
【文献】 再公表特許第2014/103879(JP,A1)
【文献】 特開2016−058975(JP,A)
【文献】 再公表特許第2018/087976(JP,A1)
【文献】 特開2017−213181(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
A61B 5/00
G16H 30/00
H04N 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器によって生成される医療映像を処理する医療映像処理システムであって、
第一の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像を表示するモニタと、
前記第一の伝送経路とは異なる第二の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像に対してエンコード処理と画質調整処理を行うエンコード装置と、
を備え、
前記エンコード装置は、
前記画質調整処理についてユーザの操作を受付可能な操作受付手段と、
前記操作受付手段が受け付けたユーザの操作に基づいて前記画質調整処理を行う画質調整手段と、
前記画質調整処理及び前記エンコード処理が行われた前記医療映像を録画する録画手段と、
前記画質調整処理が行われ且つ前記エンコード処理が行われていない前記医療映像を表示する第一の表示領域と、
を有しており、
前記録画手段による録画中に前記操作受付手段がユーザの操作を受け付けた場合、前記第一の表示領域に表示される前記医療映像は、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく前記画質調整処理が反映された映像になる、
医療映像処理システム。
【請求項2】
前記エンコード装置は、前記画質調整処理が行われ且つ前記エンコード処理が行われた前記医療映像を表示する第二の表示領域を更に有しており、
前記録画手段による録画中に前記操作受付手段がユーザの操作を受け付けた場合、前記第一の表示領域に表示される前記医療映像及び前記第二の表示領域に表示される前記医療映像は共に、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく前記画質調整処理が反映された映像になる、
請求項1に記載の医療映像処理システム。
【請求項3】
前記画質調整処理及び前記エンコード処理が行われた前記医療映像を、前記エンコード装置から受信して記憶するサーバ装置と、
前記サーバ装置が記憶した前記医療映像のライブストリーミング配信を、前記サーバ装置から受信可能である視聴端末と、
を備え、
前記エンコード装置が前記第一の表示領域に前記医療映像を表示するタイミングを基準とすると、前記エンコード装置が前記第二の表示領域に前記医療映像を表示するタイミングの方が、ライブストリーミング配信によって前記視聴端末が前記医療映像を表示するタイミングに比べて早い、
請求項に記載の医療映像処理システム。
【請求項4】
前記エンコード装置によって行われる前記画質調整処理は、明度調整、ガンマ調整、コントラスト調整、彩度調整、及び色相調整のうち少なくとも一つを含んでいる、
請求項1からのいずれか一項に記載の医療映像処理システム。
【請求項5】
請求項1からのいずれか一項に記載の医療映像処理システムに用いられるエンコード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療映像処理システム及びその医療映像処理システムに用いられるエンコード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療手術を行う際には、術野を撮影した映像や生体情報の計測結果等を、手術室に設けられた複数のモニタに表示したり録画機に記録したりしながら手技を行うことが一般的である。
この種の医療映像を処理するシステムとして、本発明者らは下記の特許文献1に係る発明について特許出願している。
【0003】
特許文献1には、複数のカメラが撮影した医療映像を同期表示させると共に、同期表示している医療映像に対する編集処理(撮影期間の一部を切り出す処理や所望のタイミングについてコメントを付す処理など)を実現するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第639706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1は、医療映像をサーバ装置に転送して記憶させる前にエンコード処理を施すエンコード装置が記載されている。
このエンコード装置が医療映像に対してエンコード処理を施すとき、サーバ装置に記憶する医療映像(エンコード処理を行った後の医療映像)の画質が変化することがあり、手術中にモニタで確認した医療映像(エンコード処理を行う前の医療映像)から受ける印象と異なるという課題が生じることがあった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、エンコード処理によって生じる医療映像の画質変化を緩和する医療映像処理システム、及び、その医療映像システムに用いられるエンコード装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、医療機器によって生成される医療映像を処理する医療映像処理システムであって、第一の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像を表示するモニタと、前記第一の伝送経路とは異なる第二の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像に対してエンコード処理を行うエンコード装置と、を備え、前記エンコード装置は、入力した前記医療映像に対して画質調整処理を行うことを特徴とする、医療映像処理システムが提供される。
また、その医療映像処理システムに用いられるエンコード装置が提供される。
【0008】
上記発明によれば、モニタに表示する医療映像の伝送経路(第一の伝送経路)とは別の伝送経路(第二の伝送経路)で医療映像を入力するエンコード装置が、画質調整機能を有しているので、エンコード処理による画質変化を考慮して、あらかじめ(サーバ装置に記憶する前に)画質調整をすることによって、その画質変化を緩和することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エンコード処理によって生じる医療映像の画質変化を緩和する医療映像処理システム、及び、その医療映像システムに用いられるエンコード装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る医療映像システムの構成を示す構成図である。
図2】エンコード装置を操作する為の操作画面を示す図である。
図3】エンコード装置が実行する処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0012】
<医療映像システム1000に含まれる各構成要素について>
まず、医療映像システム1000に含まれる各構成要素について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る医療映像システム1000の構成を示す構成図である。
なお、図1に図示される矢印は、各構成要素の間において授受される映像の出力元と入力先とを示すものである。従って、映像以外の情報やデータの授受については、必ずしも各矢印が示す内容と一致しなくてよい。
【0013】
本実施形態に係る医療映像システム1000(本発明に係る医療映像システム)は、医療機器群200(本発明に係る医療機器)によって生成される医療映像を処理するものである。
医療映像システム1000は、少なくとも、モニタ群300(本発明に係るモニタ)と、エンコード装置400(本発明に係るエンコード装置)と、を備えている。
モニタ群300は、第一の伝送経路から医療映像を入力して、入力した医療映像を表示する。
一方、エンコード装置400は、第一の伝送経路とは異なる第二の伝送経路から医療映像を入力して、入力した医療映像に対してエンコード処理を行うと共に、入力した医療映像に対して画質調整処理を行うことを特徴とする。
【0014】
医療映像システム1000については、エンコード装置400が画質調整機能を有しているので、エンコード処理による画質変化を考慮して、サーバ装置600に記憶させる前に画質調整をすることができ、その画質変化を緩和することができる。
別の観点で言えば、エンコード装置400より上流側の装置(医療機器群200やスイッチャー100)に画質調整機能を設けることも可能であるが、当該装置に画質調整機能を設けたとしても、モニタ群300に表示される医療映像(エンコード処理前の医療映像)と、サーバ装置600に記憶される医療映像(エンコード処理後の医療映像)と、が共にその画質調整の影響を受けるので、エンコード処理による画質変化を緩和することができないとも言える。
また、エンコード装置400より下流側の装置(サーバ装置600や視聴端末群700)に画質調整機能を設けることも可能であるが、当該装置に画質調整機能を設けたとしても、当該装置はネットワーク500を介して隔離された場所(手術室の外)に設けられるものである為、施術者の意向を汲んだ画質調整が困難である。従って、手術後に(例えば、カンファレンスにおいて)医療映像を見直す等に用いることを前提とすれば、不便である。
【0015】
以下、本実施形態に係る医療映像システム1000の具体的内容について、説明する。
【0016】
医療映像システム1000は、スイッチャー100と、スイッチャー100の入力チャンネルに接続される医療機器群200と、スイッチャー100の出力チャンネルに接続されるモニタ群300及びエンコード装置400と、を備えている。そして、医療映像システム1000は、ネットワーク500を介してエンコード装置400から供給される映像をダウンロードして保存するサーバ装置600と、ネットワーク500を介してサーバ装置600に対して映像を要求し、要求した映像をサーバ装置600からネットワーク500を介してストリーミング配信を受けて表示(再生)する視聴端末群700と、を備えている。
【0017】
スイッチャー100は、医療に関する映像を、複数の入力チャンネル(医療機器群200)のいずれかから入力し、複数の出力チャンネルのうち入力チャンネルに接続した出力チャンネルから出力させる装置である。
【0018】
本実施形態では、医療機器群200の具体例として、術野カメラ201と、ヘッドカメラ202と、電子カルテ203と、生体測定器204と、内視鏡205と、顕微鏡206と、超音波診断装置207と、透視撮影装置208と、を例示する。
術野カメラ201は、術野に正対する位置から当該術野を撮影し、撮影した映像をスイッチャー100に出力するカメラである。
ヘッドカメラ202は、施術者(執刀医)の頭部にセットされ、撮影した映像をスイッチャー100に出力するカメラである。
電子カルテ203は、手術を受ける被施術者(患者)に関する診療記録(カルテ)を保存し、保存している診療記録をスイッチャー100に出力するコンピュータ機器である。本実施形態では、電子カルテ203から出力される診療記録は、一つに限られず複数であってもよい。電子カルテ203から出力される診療記録が複数である場合、電子カルテ203は、スイッチャー100の入力チャンネルごとに分けて診療記録を出力可能である。
生体測定器204は、当該被施術者の生体情報(血圧、脈拍数、心電図、呼吸速度、体温等)を測定し、測定した生体情報をスイッチャー100に出力する測定器である。
内視鏡205は、当該被施術者の体内に挿入されるチューブの先端部にカメラのレンズや鉗子孔等が設けられており、当該カメラで撮影した映像をスイッチャー100に出力する医療機器である。
顕微鏡206は、微小な部位(当該被施術者の神経や血管等)を肉眼で見える大きさに拡大して表示及び撮影する医療機器であり、拡大して撮影した映像をスイッチャー100に出力可能である。
超音波診断装置207は、超音波を対象物(当該被施術者の胸部や腹部等)に当てて、その反響を映像化する医療機器であり、「エコー」と称されることもある。超音波診断装置207は、反響した超音波に基づく映像を、スイッチャー100に出力可能である。
透視撮影装置208は、X線を対象物(当該被施術者)に照射して透過したX線に基づいてX線画像を生成する医療機器であり、生成したX線画像をスイッチャー100に出力可能である。
ここで挙げた医療機器群200は一具体例であり、本発明の実施においてこれらの一部が欠けていてもよいし、ここで挙げていない別の医療機器が含まれてもよい。
【0019】
なお、本実施形態において医療機器群200によって生成される映像等(診療記録や生体情報の測定結果を含む)に係る映像データ、当該映像データを入力した装置(後述するモニタ群300や視聴端末群700)によって表示される映像等は、いずれも本発明に係る「医療映像」に相当するものとして、以下説明する。
【0020】
モニタ群300は、医療機器群200から出力される医療映像を、スイッチャー100を介して入力し、入力した医療映像を表示する表示装置である。
なお、モニタ群300に相当する表示装置の数は特に限定されず、単一の表示装置であっても良い。
【0021】
エンコード装置400は、医療機器群200から出力される医療映像を、スイッチャー100を介して入力し、入力した医療映像に対してエンコード処理及び画質調整処理を施し、サーバ装置600への転送および記憶に適した形式に変換する。
なお、本発明に係るエンコード装置は、医療映像を入力し、入力した医療映像に対してエンコード処理及び画質調整処理を実行する機能を有していれば足り、他の機能を有していることを許容する。従って、本発明に係るエンコード装置は、これらの機能に特化した装置である必要はない。例えば、エンコード400は、内蔵されている不図示のストレージに医療映像を録画する録画機能、当該ストレージに録画されている医療映像を再生する再生機能、又は、医療映像を構成する各フレームを静止画像として切り出すキャプチャ機能、などを有してもよい。
【0022】
本実施形態におけるエンコード装置400は四つの入力系統を有しており、スイッチャー100における四つの出力チャンネルのそれぞれから医療映像を入力することができ、各医療映像に対してエンコード処理を施した上でサーバ装置600に記憶させることができる。
なお、エンコード装置400の入力系統の数は特に制限されず、四つより少なくても多くても良い。
【0023】
エンコード装置400は、入力した医療映像に対して画質調整処理を施すことも可能である。具体的には、エンコード装置400は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて画質調整処理を行う。従って、ユーザは、任意の画質に調整した医療映像を、サーバ装置600に記憶させることができる。
ユーザの操作と、その操作に対応する画質調整処理と、については後述する。
なお、本実施形態に係るエンコード装置400は、ユーザの操作に基づいて画質調整する機能を有するものとして以下説明するが、ユーザの操作を受け付けずに画質調整する機能を有する実施形態を否定するものではない。
【0024】
エンコード装置400は、四つの入力系統を有しており、スイッチャー100における四つの出力チャンネルのそれぞれから医療映像を入力することができる。
エンコード装置400は、各入力系統から入力した医療映像のそれぞれに対してエンコード処理及び画質調整処理を施すことができる。ここで、エンコード装置400は、必ずしも全ての入力系統に対して画質調整処理を施す必要はなく、ユーザの操作に応じて画質調整処理を行えば足りる。
なお、エンコード装置400の入力系統の数は特に制限されず、四つより少なくても多くても良い。
【0025】
ネットワーク500は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の種々のコンピュータネットワークまたはそれらの組合せで構成することができる。また、ネットワーク500に含まれる各構成要素間の通信接続は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
【0026】
サーバ装置600は、エンコード装置400から転送された医療映像を記憶することができる。
サーバ装置600は、視聴端末群700に対して、通常のストリーミング配信(医療映像の録画を終えた後にストリーミング配信する方式)と、ライブストリーミング配信(医療映像の録画と並行して、録画している医療映像をストリーミング配信する方式)と、が選択的に実行可能になっている。
なお、図1では、一つのサーバ装置600を用いて医療映像システム1000を構成しているように図示しているが、複数のサーバ装置600を用いて構成してもよい。例えば、通常のストリーミング配信用のサーバ装置600と、ライブストリーミング配信用のサーバ装置600と、を別々の装置としてもよい。
【0027】
視聴端末群700は、サーバ装置600に対するアクセス権限を有しているコンピュータ機器であり、そのアクセス権限に応じてサーバ装置600に保存されている医療映像の表示(再生)を要求することができる。サーバ装置600は、視聴端末群700の表示要求に応えて、ネットワーク500を介して要求された映像を配信する(通常のライブストリーミング配信、ライブストリーミング配信のうち何れかをする)。
【0028】
図1に示すとおり、本実施形態に係る医療映像システム1000については、医療機器群200からモニタ群300に対する医療映像の伝送経路と、医療機器群200からエンコード装置400に対する医療映像の伝送経路と、がスイッチャー100によって互いに分離されている。
従って、モニタ群300とエンコード装置400とは、互いの異なる伝送経路(本発明に係る第一の伝送経路と、第二の伝送経路)を経由して、医療映像を入力する。
また、モニタ群300は、入力した医療映像を表示するものであると言える。一方、エンコード装置400は、入力した医療映像に対してエンコード処理及び画質調整処理を行うものであると言える。
なお、本発明の実施において、医療機器からモニタに対する医療映像の伝送経路と、医療機器からエンコード装置に対する医療映像の伝送経路と、を分離する為に、必ずしもスイッチャーを用いる必要はなく、例えば、出力元の医療機器自体が医療映像を分配してモニタとエンコード装置に出力可能であってもよい。
【0029】
また、上述したように、本実施形態に係る医療映像システム1000は、サーバ装置600(本発明に係るサーバ装置)と、視聴端末群700(本発明に係る視聴端末)と、を備えている。
サーバ装置600は、エンコード装置400によって画質調整処理及びエンコード処理が行われた医療映像を記憶するものである。
視聴端末群700は、サーバ装置600に記憶される医療映像のストリーミング配信(通常のストリーミング配信及びライブストリーミング配信のうち何れか)をサーバ装置600から受信可能である。
【0030】
なお、本実施形態では、モニタ群300及びエンコード装置400に相当する表示装置は手術室の中に設けられていることを前提とし、サーバ装置600及び視聴端末群700に相当するコンピュータ機器は手術室の外に設けられていることを前提とする。
但し、本発明の実施において、モニタ群300に相当する表示装置の少なくとも一部が手術室の外に設けられてもよいし、視聴端末群700に相当するコンピュータ機器の少なくとも一部が手術室の中に設けられてもよい。
【0031】
<エンコード装置400の操作画面について>
図2は、エンコード装置400を操作する為の操作画面を示す図である。
図2に示す操作画面は、表示領域D1と、表示領域D2と、表示領域D3と、の3つに大別できる。
表示領域D1は、エンコード装置400が入力した元の医療映像(エンコード処理を行う前の医療映像)が表示される。
表示領域D2は、エンコード装置400がエンコード処理を行った後の医療映像が表示される。
表示領域D3は、画質調整処理に関するユーザの操作を受け付けるチェックボックスやスライドバーが表示される。
なお、図2において、表示領域D1と表示領域D2に表示されている医療映像は、術野カメラ201によって撮影されたものとする。また、表示領域D1と表示領域D2に表示されている医療映像は、いずれも画質調整処理が行われた後の画像であるものとして、以下説明する。
【0032】
図2に図示する操作画面は、エンコード装置400が実行可能な画質調整に関する操作画面であって、他の機能(例えば、上記の録画機能、再生機能、及びキャプチャ機能など)に関する操作画面を別に表示可能であってもよい。
ここで「操作画面を別に表示可能」とは、図2に図示する操作画面とは別の表示領域に当該操作画面と他の操作画面が並行して表示する(時系列的に重複している)ことであってもよいし、図2に図示する操作画面が表示されている状態から遷移した別の状態において他の操作画面が表示する(時系列的に分離している)ことであってもよい。
【0033】
図2に示す操作画面(表示領域D3の左側)は、以下の処理に関するユーザの操作を受け付けるチェックボックスが表示されている。
ユーザが、デインターレース(Deinterlacing)のチェックボックスをチェックすると、表示領域D1に表示されている映像がインターレース形式である場合に、その映像にデインターレース(インターレース解除)を施し、デインターレース後の映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。
ユーザが、自動レベル補正(Auto Levels)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像の画質レベルが自動補正され、その補正後の映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。ここで補正の対象となる画質レベルは、明度、ガンマ値、コントラスト値、彩度、及び、色相のうち少なくとも一つである。すなわち、自動レベル補正の対象となる項目は、後述する表示領域D3の右側のチェックボックス及びスライドバーを操作して実行できる画質調整処理の対象となる項目の少なくとも一部である。
ユーザが、左右反転(Mirror)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像を左右反転する画像処理を施し、その映像を左右反転させた映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。
ユーザが、上下反転(Flip)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像を上下反転する画像処理を施し、その映像を上下反転させた映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。
ユーザが、輝度補正(Luminance Level Fix)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像の輝度が自動補正され、その補正後の映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。なお、輝度補正についても、本実施形態では画質調整処理の一つとして説明する。
【0034】
図2に示す操作画面(表示領域D3の右側)は、以下の処理に関するユーザの操作を受け付けるチェックボックス及びスライドバーが表示されている。
ユーザが、明度(Brightness)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像の明度調整を行う為のスライドバーの操作が可能になる。具体的には、ユーザがスライドバーを右に操作すると明度が上がり、ユーザがスライドバーを左に操作すると明度が下がる。また、このチェックボックスのチェックを外すと、このスライドバーが操作不能になる。
ユーザが、ガンマ値(Gamma)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像のガンマ値の調整を行う為のスライドバーの操作が可能になる。具体的には、ユーザがスライドバーを右に操作するとガンマ値が上がり、ユーザがスライドバーを左に操作するとガンマ値が下がる。また、このチェックボックスのチェックを外すと、このスライドバーが操作不能になる。
ユーザが、コントラスト値(Contrast)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像のコントラスト値の調整を行う為のスライドバーの操作が可能になる。具体的には、ユーザがスライドバーを右に操作するとコントラスト値が上がり、ユーザがスライドバーを左に操作するとコントラスト値が下がる。また、このチェックボックスのチェックを外すと、このスライドバーが操作不能になる。
ユーザが、彩度(Saturation)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像の彩度の調整を行う為のスライドバーの操作が可能になる。具体的には、ユーザがスライドバーを右に操作すると彩度が上がり、ユーザがスライドバーを左に操作すると彩度が下がる。また、このチェックボックスのチェックを外すと、このスライドバーが操作不能になる。
ユーザが、色相(Hue)のチェックボックスをチェックすると、入力した映像の色相の調整を行う為のスライドバーの操作が可能になる。具体的には、ユーザがスライドバーを右に操作すると色相が上がり(赤色をイエローに、緑色をシアンに、青色をマゼンタに近づけ)、ユーザがスライドバーを左に操作すると色相が下がる(赤色をマゼンタに、緑色をイエローに、青色をシアンに近づける)。また、このチェックボックスのチェックを外すと、このスライドバーが操作不能になる。
入力した映像に対して、上記のスライドバーによって明度、ガンマ値、コントラスト値、彩度、及び、色相が調整されると、調整後の映像が表示領域D1及び表示領域D2に表示される。
【0035】
上記のような画質調整処理が行われた医療映像は、更にエンコード処理が施された後に、エンコード装置400によって録画される。
エンコード装置400による録画とは、画質調整処理とエンコード処理を施した医療映像を、何らかの記憶媒体に保存する処理である。保存する記憶媒体は、エンコード装置400に内蔵されている記憶媒体であってもよいし、エンコード装置400の外部装置が有する記憶媒体であってもよい。本実施形態に即して言えば、エンコード装置400が内蔵しているストレージに医療映像を保存する処理についても、エンコード装置400からサーバ装置600に転送した医療映像をサーバ装置600が医療映像を保存する処理についても、エンコード装置400による録画として扱う。
【0036】
これまで説明したエンコード装置400に関する処理について、ここで整理する。
エンコード装置400は、画質調整処理についてユーザの操作を受付可能な表示領域D3を有しており、表示領域D3は本発明に係る操作受付手段に相当する。
エンコード装置400は、表示領域D3が受け付けたユーザの操作に基づいて画質調整処理を行う機能を有しており、当該機能は本発明に係る画質調整手段に相当する。
エンコード装置400は、画質調整処理及びエンコード処理が行われた医療映像を、内蔵のストレージ及びサーバ装置600に録画する機能を有しており、当該機能は本発明に係る録画手段に相当する。
エンコード装置400は、画質調整手段によって画質調整処理が行われた医療映像を表示する表示領域D1と表示領域D2を有しており、これらはいずれも本発明に係る表示領域に相当する。
【0037】
表示領域D3は、エンコード装置400が録画している期間も録画していない期間も、ユーザの操作を受け付け可能になっている。
仮に、録画中にユーザの操作を受け付けた場合、録画された医療映像は、途中から(ユーザの操作を受け付けたタイミング以後に)当該ユーザの操作に基づく画質調整処理が反映された映像になる。
また、録画していない期間にユーザの操作を受け付けた場合、録画された医療映像は、最初から(録画を開始したタイミング以後に)当該ユーザの操作に基づく画質調整処理が反映された映像になる。
【0038】
また、表示領域D3に対するユーザの操作に基づいて行われる画質調整処理はリニアに表示領域D1及び表示領域D2に表示されている医療映像に反映される。ただし、表示領域D1はエンコード処理前の医療映像が表示されるものであるため、エンコード装置400が録画している期間も録画していない期間のいずれも医療映像が表示される。一方、表示領域D2はエンコード処理後の医療映像が表示されるものであるため、エンコード装置400が録画している期間は医療映像が表示されるものの、録画していない期間については医療映像が表示されない。
言い換えれば、表示領域D1及び表示領域D2は、エンコード装置400による録画中に表示領域D3がユーザの操作を受け付けた場合、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく画質調整処理が反映された医療映像を表示する。詳細は後述するが、録画中の表示領域D2については、その録画している医療映像(エンコード処理が行われた医療映像)と同等のものが表示されるので、ユーザは表示領域D2を見ることによって画質調整の効果を確認しながら適切な操作をすることができる。また、録画中の表示領域D1については、エンコード処理が行われていない医療映像(表示領域D2より明るい医療映像)が表示されるものの、表示領域D2と同様に画質調整処理が反映されるので、ユーザは表示領域D1を見ても画質調整の効果を確認することが可能である。
また、表示領域D1は、エンコード装置400によって録画していない期間に表示領域D3がユーザの操作を受け付けた場合についても、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく画質調整処理が反映された医療映像を表示する。従って、ユーザは、医療映像を録画する事前に表示領域D1で確認しながら画像調整をすることができる。なお、録画していない期間における表示領域D2は、医療映像が表示されない。
【0039】
上記のように、エンコード装置400は、エンコード処理を行う前の医療映像を表示する表示領域D1(本発明に係る第一の表示領域)と、エンコード処理を行った後の医療映像を表示する表示領域D2(本発明に係る第二の表示領域)と、を有している。
ここで表示領域D1に表示される医療映像と、表示領域D2に表示される医療映像と、が同期している(ユーザが遅延を感じない程度に映像の表示タイミングが一致している)ことが好ましい。
上記のようにエンコード装置400が構成されているので、ユーザは、表示領域D1の映像と表示領域D2の映像とを見比べながら、所望の画質調整処理を行うことができる。例えば、表示領域D2に表示される医療映像の画質を、操作前に表示領域D1に表示されていた医療映像の画質に近づけるように、ユーザは操作可能となる。
【0040】
但し、表示領域D1における医療映像の表示と表示領域D2における医療映像の表示との間に生じる遅延は、同じ医療映像をライブストリーミング配信によって受信した視聴端末群700が表示する場合において、視聴端末群700における医療映像の表示と比べて小さいことが好ましい。
言い換えれば、エンコード装置400が表示領域D1に医療映像を表示させるタイミングを基準とすると、エンコード装置400が表示領域D2に医療映像を表示させるタイミングの方が、ライブストリーミング配信によってサーバ装置600から受信した視聴端末群700が医療映像を表示させるタイミングに比べて早いことが望ましい。
【0041】
なお、エンコード装置400によって行われる画質調整処理は、上述したものの全てである必要はなく、その一部(例えば、明度調整、ガンマ調整、コントラスト調整、彩度調整、及び色相調整のうち少なくとも一つ)が実行可能であれば足りる。また、エンコード装置400によって行われる画質調整処理は、上述したものに限られず、既知の画質調整処理の何れを追加してもよい。
【0042】
図2に図示した操作画面は、一つの入力系統から入力した医療映像に対して画質調整処理を行う為に、ユーザの操作を受け付けるものとして説明したが、エンコード装置400は、複数の入力系統から入力した医療映像のそれぞれに対して画質調整処理を行ってもよい。ここで、エンコード装置400は、入力系統ごとに異なる画質調整処理を実行可能であることが好ましい。医療映像ごとに最適な画質調整処理の程度が異なるからである。
この変形例を実現する場合、画質調整処理に関する操作画面についても、エンコード装置400の入力系統ごとにユーザの操作を受け付ける手段を有することが望ましい。
【0043】
<エンコード装置400の処理フローについて>
次に、エンコード装置400の処理フローについて説明する。
図3は、エンコード装置400が実行する処理フローを示すフローチャートである。
【0044】
エンコード装置400は、スイッチャー100から医療映像を入力し(ステップS102)、入力した医療映像をデコードし(ステップS104)、デコードして得られた映像データをメモリに書き込み(ステップS106)、その映像データに対して画質調整処理を行って(ステップS110)、ステップS112及びステップS114の処理に進む。
なお、ステップS110の処理は、上記の表示領域D3に対するユーザの操作に基づく画質調整処理のうち少なくとも一つであり、複数を組み合わせたものであってもよい。
【0045】
エンコード装置400は、画質調整処理が行われた映像データを表示領域D1に表示させて(ステップS112)、当該処理フローは終了となる。
【0046】
また、エンコード装置400は、ステップS112の処理と並行して、以下の処理を行う。
エンコード装置400は、画質調整処理が行われた映像データに対してエンコード処理を行い、エンコード処理を行った映像データをメモリに書き込み(ステップS114)、ステップS116及びステップS120の処理に進む。
【0047】
エンコード装置400は、画質調整処理及びエンコード処理が行われた映像データをデコードし(ステップS116)、その映像データを表示領域D2に表示させて(ステップS118)、当該処理フローは終了となる。
【0048】
エンコード装置400は、ステップS116及びステップS118の処理と並行して、画質調整処理及びエンコード処理が行われた映像データを、エンコード装置400に内蔵されているストレージに書き出し(ステップS120)、ストレージに書き出した映像データをサーバ装置600に転送し(ステップS122)、当該処理フローは終了となる。
なお、サーバ装置600に転送された映像データは、通常のストリーミング配信をする場合は、サーバ装置600に記憶した後(録画した後)に、視聴端末群700の要求に応じて配信される。また、サーバ装置600に転送された映像データは、ライブストリーミング配信をしている場合は、サーバ装置600に記憶すること(録画すること)と並行して、視聴端末群700に対して逐次配信される。
【0049】
エンコード装置400は、エンコード装置400は、表示領域D1に医療映像を表示させる処理と、表示領域D2に医療映像を表示させる処理と、画質調整処理及びエンコード処理が行われた映像データをストレージに書き出す処理と、を並行して処理する(サーバ装置600への書き出しの終了を待たずに表示領域D2に医療映像を表示させる)ので、表示領域D1と表示領域D2の表示タイミングの間に遅延が生じない(ユーザが認識できない程度の遅延で済む)。
また、エンコード装置400は、上記のような処理を行うので、サーバ装置600からライブストリーミング配信をする場合において、視聴端末群700において生じる遅延(表示領域D1における表示タイミングとの差異)が小さくて済む。
【0050】
なお、図3に図示した処理フローは一具体例であり、本発明の目的を達成する範囲内において、各処理の手順が変更されてもよいし、図示した処理の一部を省いてもよいし、図示しない別の処理を追加してもよい。
例えば、図3では、画質調整処理(ステップS110)が、表示領域D1に表示される医療映像に対しても表示領域D2に表示される医療映像に対しても実行される処理フローが開示されるが、表示領域D2に表示される医療映像のみを対象といて実行される処理フローであっても、本発明の目的を達成し得る。また、この変形例における画質調整処理及びエンコード処理は、いずれを先に実行してもよく、一つの処理に統合して実行してもよい。
【0051】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)医療機器によって生成される医療映像を処理する医療映像処理システムであって、第一の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像を表示するモニタと、前記第一の伝送経路とは異なる第二の伝送経路から前記医療映像を入力して、入力した前記医療映像に対してエンコード処理を行うエンコード装置と、を備え、前記エンコード装置は、入力した前記医療映像に対して画質調整処理を行うことを特徴とする、医療映像処理システム。
(2)前記エンコード装置は、前記画質調整処理についてユーザの操作を受付可能な操作受付手段と、前記操作受付手段が受け付けたユーザの操作に基づいて前記画質調整処理を行う画質調整手段と、前記画質調整処理及び前記エンコード処理が行われた前記医療映像を録画する録画手段と、を有しており、前記録画手段による録画中に前記操作受付手段がユーザの操作を受け付けた場合、録画された前記医療映像は、途中から当該ユーザの操作に基づく前記画質調整処理が反映された映像になる、(1)に記載の医療映像処理システム。
(3)前記エンコード装置は、前記画質調整手段によって前記画質調整処理が行われた前記医療映像を表示する表示領域を有しており、前記表示領域は、前記録画手段による録画中に前記操作受付手段がユーザの操作を受け付けた場合、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく前記画質調整処理が反映された前記医療映像を表示する、(2)に記載の医療映像処理システム。
(4)前記エンコード装置は、前記録画手段によって録画していない期間にも、前記表示領域に前記医療映像を表示可能に構成されており、前記表示領域は、前記録画手段によって録画していない期間に前記操作受付手段がユーザの操作を受け付けた場合、当該ユーザの操作を受け付けた時点以後において、当該ユーザの操作に基づく前記画質調整処理が反映された前記医療映像を表示する、(3)に記載の医療映像処理システム。
(5)前記表示領域は、前記エンコード処理を行う前の前記医療映像を表示する第一の表示領域と、前記エンコード処理を行った後の前記医療映像を表示する第二の表示領域と、を含んでいる、(3)又は(4)に記載の医療映像処理システム。
(6)前記画質調整処理及び前記エンコード処理が行われた前記医療映像を、前記エンコード装置から受信して記憶するサーバ装置と、前記サーバ装置が記憶した前記医療映像のライブストリーミング配信を、前記サーバ装置から受信可能である視聴端末と、を備え、前記エンコード装置が前記第一の表示領域に前記医療映像を表示するタイミングを基準とすると、前記エンコード装置が前記第二の表示領域に前記医療映像を表示するタイミングの方が、ライブストリーミング配信によって前記視聴端末が前記医療映像を表示するタイミングに比べて早い、(5)に記載の医療映像処理システム。
(7)前記エンコード装置によって行われる前記画質調整処理は、明度調整、ガンマ調整、コントラスト調整、彩度調整、及び色相調整のうち少なくとも一つを含んでいる、(1)から(6)のいずれか一つに記載の医療映像処理システム。
(8)(1)から(7)のいずれか一つに記載の医療映像処理システムに用いられるエンコード装置。
【符号の説明】
【0052】
1000 医療映像システム
100 スイッチャー
200 医療機器群
201 術野カメラ
202 ヘッドカメラ
203 電子カルテ
204 生体測定器
205 内視鏡
206 顕微鏡
207 超音波診断装置
208 透視撮影装置
300 モニタ群
400 エンコード装置
500 ネットワーク
600 サーバ装置
700 視聴端末群
D1、D2、D3 表示領域
【要約】
【課題】エンコード処理によって生じる医療映像の画質変化を緩和する医療映像処理システム、及び、その医療映像システムに用いられるエンコード装置を提供する。
【解決手段】医療映像システム1000は、スイッチャー100を介して別々の伝送経路から医療映像を入力するモニタ群300及びエンコード装置400を備え、エンコード装置400は、入力した医療映像に対してエンコード処理を行うと共に、画質調整処理を行うことを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3