特許第6857419号(P6857419)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857419
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
   A01B 73/02 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   A01B73/02
【請求項の数】3
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-207979(P2019-207979)
(22)【出願日】2019年11月18日
(62)【分割の表示】特願2016-5141(P2016-5141)の分割
【原出願日】2016年1月14日
(65)【公開番号】特開2020-22512(P2020-22512A)
(43)【公開日】2020年2月13日
【審査請求日】2019年11月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010836
【氏名又は名称】小橋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 忠治
(72)【発明者】
【氏名】河原 文雄
【審査官】 大谷 純
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−123815(JP,A)
【文献】 特開2010−200615(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0250767(US,A1)
【文献】 特開2014−30362(JP,A)
【文献】 特開2012−191868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 27/00−31/00
A01B 35/00−61/04
A01B 63/14−67/00
A01B 71/00−79/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1作業爪を回転させる第1ロータを有する第1作業部と、
第2作業爪を回転させる第2ロータを有し、収納状態と作業状態とを切り替え可能に、前記第1作業部に回動可能に接続された第2作業部と、
前記第1作業部及び前記第2作業部の一方に固定された第1突出部と、
前記第1突出部が内側に配置されることで前記第1突出部の移動を規制する移動規制溝が設けられ、前記第1作業部及び前記第2作業部の他方に回動可能に接続された連結部と、
前記連結部に動力を伝達し、前記第2作業部を回動させる動力部と、を有し、
前記移動規制溝の内壁の一部は、凹形状に湾曲しており、
前記第2作業部が前記作業状態又は前記収納状態から回動し始める回動開始状態における前記移動規制溝と前記第1突出部との接点を第1接点とし、
前記第2作業部が前記回動開始状態から回動し、前記回動開始状態と前記収納状態又は前記作業状態との間において前記第1突出部が前記移動規制溝の内壁を押圧しない均衡状態になる直前の第1状態における、前記移動規制溝と前記第1突出部との接点を第2接点とすると、
前記第1接点と前記第2接点との間の前記内壁は、凹形状の前記内壁に含まれ、
前記第1接点から前記第2接点までの領域であって、前記第1突出部が前記内壁上を摺動する領域を第1摺動領域とし、
前記第1状態から前記均衡状態になる向きに前記第2作業部が回動した場合の前記均衡状態の直後の第2状態における、前記移動規制溝と前記第1突出部との接点である第3接点から、前記収納状態又は前記作業状態の直前の第3状態における前記移動規制溝と前記第1突出部との接点である第4接点までの領域であって、前記第1突出部が前記内壁上を摺動する領域を第2摺動領域とすると、
前記第2摺動領域における前記内壁は、前記第1摺動領域における前記内壁とは反対側に凹形状に湾曲している作業機。
【請求項2】
第1作業爪を回転させる第1ロータを有する第1作業部と、
第2作業爪を回転させる第2ロータを有し、収納状態と作業状態とを切り替え可能に、前記第1作業部に回動可能に接続された第2作業部と、
前記第1作業部及び前記第2作業部の一方に固定された第1突出部と、
前記第1突出部が内側に配置されることで前記第1突出部の移動を規制する移動規制溝が設けられ、前記第1作業部及び前記第2作業部の他方に回動可能に接続された連結部と、
前記連結部に動力を伝達し、前記第2作業部を回動させる動力部と、を有し、
前記移動規制溝の内壁の一部は、凹形状に湾曲しており、
前記第2作業部が前記作業状態又は前記収納状態から回動し始める回動開始状態における前記移動規制溝と前記第1突出部との接点を第1接点とし、
前記第2作業部が前記回動開始状態から回動し、前記回動開始状態と前記収納状態又は前記作業状態との間において前記第1突出部が前記移動規制溝の内壁を押圧しない均衡状態になる直前の第1状態における、前記移動規制溝と前記第1突出部との接点を第2接点とすると、
前記第1接点と前記第2接点との間の前記内壁は、凹形状の前記内壁に含まれ、
前記第1接点から前記第2接点までの領域であって、前記第1突出部が前記内壁上を摺動する領域の前記内壁の一部は、前記第1突出部と前記連結部の回動中心とを結ぶ直線と、前記内壁と前記第1突出部との接点における接線と、がなす角が、前記回動開始状態から前記均衡状態に向かって小さくなるように湾曲している作業機。
【請求項3】
前記回動開始状態における前記直線と前記第1接点における接線とがなす角を正の角度とする場合、前記第1状態における前記直線と前記第2接点における接線とがなす角は負の角度である、請求項に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は作業機に関する。特に、作業機の一部を作業状態と収納状態とに切り替え可能な作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、農作業の労働時間を軽減するために作業機のオートマチック化が進められ、様々な作業機が開発されている。特に、トラクタ等の走行機体の後方に装着され、耕耘や代かきなど、作業の種類に応じて交換可能な作業機(耕耘機や代かき機)は、トラクタ等の走行機体に対してアタッチメントのように交換するだけで様々な農作業に対応することが可能であり、農作業のコスト低減に大きく寄与している。
【0003】
耕耘機や代かき機などの作業機は、作業爪を回転させることで土壌を耕す又は撹拌する作業ロータを有する。また、作業ロータを有する作業機は、作業爪によって荒れた土壌を整地するために、作業ロータの後方に整地機構を有する。これらの作業機において、効率よく土壌への作業を行うために、走行機の進行方向に対して直交する方向の幅が大きいことが好ましい。しかし、上記の作業機は、作業機を収納する収納場所から作業を行う場所(例えば圃場)まで移動する際に、農道又は一般道を走行する必要がある。したがって、作業機の幅には制限が設けられる。
【0004】
そこで、例えば特許文献1のように、作業機に設けられた作業部の一部を回動させることで、延長作業部が折りたたまれた収納状態と延長作業部が展開された作業状態とを切り替えることができる作業機が開発されている。特許文献1に示すように、延長作業部を展開することで収納状態から作業状態へ切り替える作業機の場合、土壌に対して均一に作業を行うためには作業部と延長作業部とを連動させる必要がある。特許文献1では、作業部と延長作業部とを連動させるために、これらを連結する連結部材が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−085595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば油圧シリンダを用いて連結部材に動力を与えて延長作業部を上方に回動させると、油圧シリンダのロッドと連結部材との接続部に応力が集中する。特に、延長作業部が作業状態又は収納状態から回動し始める最初の状態(回動開始状態)において、接続部にかかる力は非常に大きくなる。この影響により、接続部における連結部材が摩耗又は変形してしまい、延長作業部の回動動作が不安定になってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、そのような課題に鑑みてなされたものであり、収納状態と作業状態とを切り替え可能な作業機において、連結部の耐久性が高く、安定した延長作業部の回動動作を得ることができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による作業機は、第1作業爪を回転させる第1ロータを有する第1作業部と、第2作業爪を回転させる第2ロータを有し、収納状態と作業状態とを切り替え可能に、第1作業部に回動可能に接続された第2作業部と、第1作業部及び第2作業部の一方に固定された突出部と、突出部が内側に配置されることで突出部の移動を規制する移動規制溝が設けられ、第1作業部及び第2作業部の他方に回動可能に接続された連結部と、連結部に動力を伝達し、第2作業部を回動させる動力部と、を有し、第2作業部が回動し始める回動開始状態において、突出部と移動規制溝の内壁との接点における接線の方向が、突出部と第2作業部の回動中心とを結ぶ直線の方向とは異なる方向である。
【0009】
また、第2作業部が回動する際に突出部が内壁を押圧しながら摺動する内壁の摺動領域において、移動規制溝の形状は湾曲していてもよい。
【0010】
また、摺動領域は、回動開始状態と、回動開始状態及び収納状態の間において、突出部が内壁を押圧しない均衡状態と、の間の第1摺動領域、及び均衡状態と収納状態との間の第2摺動領域を有し、第1摺動領域及び第2摺動領域は互いに逆方向に湾曲してもよい。
【0011】
また、突出部と内壁との間に配置され、突出部の周囲を回転する回転部をさらに有してもよい。
【0012】
また、作業状態において、第2作業部の作業状態から収納状態への動作を規制するロック部をさらに有してもよい。
【0013】
また、ロック部は、作業状態から回動開始状態までの間に、動力部によって第2作業部の作業状態から収納状態への動作の規制が解除されてもよい。
【0014】
また、ロック部は、連結部に回動可能に接続されていてもよい。
【0015】
また、突出部は、第2作業部に固定され、連結部は、第1作業部に接続され、動力部は、第1作業部に配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る作業機によれば、収納状態と作業状態とを切り替え可能な作業機において、連結部の耐久性が高く、安定した延長作業部の回動動作を得ることができる作業機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す上面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す側面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る作業機において、一方の延長作業部が収納状態である全体構成を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る作業機において、第2作業部が収納状態である全体構成を示す側面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、作業状態を示す前面図である。
図7図6の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図8】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部の回動開始状態を示す前面図である。
図9図8の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図10】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。
図11図10の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図12】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。
図13図12の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図14】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部の均衡状態を示す前面図である。
図15図14の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図16】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。
図17図16の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図18】本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、収納状態を示す前面図である。
図19図18の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
図20】収納状態から延長作業部が展開される際の回動開始状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明に係る作業機について説明する。但し、本発明の作業機は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明するが、上方又は下方はそれぞれ作業機の作業状態における向きを示す。また、同様に、前方又は後方という語句を用いて説明するが、前方は作業機に対する作業機を牽引する走行機の方向を示し、後方は走行機に対する作業機の方向を示す。
【0019】
〈実施形態1〉
図1図19を用いて、本発明の実施形態1に係る作業機の全体構成及び作業機の各機能部について説明する。本発明の実施形態1に係る作業機は、耕耘機や代かき機のように、例えばトラクタなどの走行機の後部に連結され、作業爪を回転させることで土壌を耕す又は撹拌する作業機に用いることができる。また、実施形態1に係る作業機は、作業機の一部を折りたたむことで作業機の幅を狭くした収納状態と、上記作業機の一部を展開することで作業機の幅を広げた作業状態と、を切り替え可能な作業機に用いることができる。実施形態1では、作業機の一例として代かき機を用いて本発明の特徴を説明するが、本発明に係る作業機は、耕耘機であってもよく、耕耘機及び代かき機以外の作業機に適用することもできる。
【0020】
[作業機10の構成]
まず、図1図5を用いて、本発明の実施形態1に係る作業機の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す上面図である。また、図3は、本発明の一実施形態に係る作業機における作業状態の全体構成を示す側面図である。図1及び図2に示すように実施形態1に係る作業機10は、第1作業部(作業部)100、第2作業部(延長作業部)200、切り替え部300、レベラ連結部400、及びレベラ制御部500を有する。また、詳細は図3で説明するが、第1作業部100及び第2作業部200の下方にはロータ600が設けられている。
【0021】
図1及び図2を用いて、作業機10の各機能部の構成について詳細に説明する。図1及び図2に示すように、第1作業部100は、第1シールドカバー110、第1エプロン120及び第1レベラ130を有する。第1シールドカバー110は、作業爪610を回転させるロータ600(図3参照)のうち第1作業部100に対応して設けられた第1ロータの上方に設けられている。第1エプロン120は、当該第1ロータの後方に設けられている。第1レベラ130は、上記第1ロータの後方に設けられている。
【0022】
ここで、第1シールドカバー110及び第1エプロン120は、接続部122を回転移動の軸(回動軸)として接続されている。また、第1エプロン120及び第1レベラ130は、接続部132を回動軸として接続されている。接続部122及び接続部132は、蝶番状のヒンジを有している。つまり、接続部122及び接続部132は、円筒状部及び柱状部を有している。ここで、上記接続部の円筒状部は接続部によって接続される2つの部材の一方に固定されており、柱状部は円筒状部の内部を貫通し、柱状部の両端が支持部材によって接続部によって接続される2つの部材の他方に固定されている。
【0023】
第1エプロン120はロータ600(図3参照)の作業によって飛散された飛散物が外部(特に上方及び後方)に放出されることを抑制する。また、第1レベラ130はロータ600(図3参照)の作業によって荒れた土壌を整地する。なお、レベラ制御部500は、第1エプロン120に対する第1レベラ130の角度を制御する。例えば、作業状態において、レベラ制御部500が第1レベラ130を下方に押し込むことで、第1レベラ130が第1エプロン120に対して下方に回転移動(回動)した状態(土寄せ状態)を実現することができる。
【0024】
第2作業部200は、作業機10が収納状態と作業状態とを切り替え可能に第1作業部100に接続されている。ここで、収納状態とは、作業機が走行機の進行方向に対して直交する方向の幅を縮小された状態である。具体的には、第2作業部200が第1作業部100に対して上方に回動することで折りたたまれた状態を収納状態という。また、作業状態とは、第1作業部100及び第2作業部200が走行機の進行方向に対して直交する方向に延長された状態である。具体的には、収納状態から第2作業部200が第1作業部100に対して回動し、展開された状態を作業状態という。
【0025】
また、第2作業部200は、第1作業部100と同様に第2シールドカバー210、第2エプロン220及び第2レベラ230を有する。第2シールドカバー210は、作業爪610(図3参照)を回転させるロータ600のうち第2作業部200に対応して設けられた第2ロータの上方に設けられている。第2エプロン220は、当該第2ロータの後方に設けられており、第2シールドカバー210に接続部222を軸として回動可能に接続されている。第2レベラ230は、上記第2ロータの後方に設けられており、第2エプロン220に接続部232を軸として回動可能に接続されている。第2エプロン220は第1エプロン120と連動し、ロータ600の作業によって飛散された飛散物が外部に放出されることを抑制する。また、第2レベラ230は第1レベラ130と連動し、ロータ600の作業によって荒れた土壌を整地する。
【0026】
図2に示すように、切り替え部300は、制御シリンダ310、シールドカバー接続部320、シールドカバー連結部330、突出部340、ロック連結アーム350、ロック部材360、及びロック受け部材370を有する。切り替え部300は上記の部材を連動させることで第2作業部200を第1作業部100に対して回動させ、収納状態と作業状態とを切り替える。
【0027】
制御シリンダ310は、一端が第1作業部100に回動可能に接続され、他端がシールドカバー連結部330に回動可能に接続されている。第2作業部200は、制御シリンダ310が収縮することで折りたたまれて収納状態に切り替えられ、制御シリンダ310が伸長することで展開されて作業状態に切り替えられる。なお、第2作業部200はシールドカバー接続部320を回動中心として回動することで、上記の切り替えが行われる。換言すると、制御シリンダ310はシールドカバー連結部330に動力を伝達し、第2作業部200を回動させる。ここで、制御シリンダ310を動力部ということもできる。
【0028】
詳細は後述するが、制御シリンダ310の動作によって、シールドカバー連結部330、突出部340、ロック連結アーム350、及びロック部材360が連動することで、ロック部材360とロック受け部材370との位置関係を制御し、ロック状態及びロック解除状態を切り替える。ロック状態とは、作業状態において、第2作業部200の作業状態から収納状態への動作を規制する状態である。また、上記の部材が連動することで、制御シリンダ310の動力を第2作業部200に伝達し、第2作業部200を上方に回動させる。ここで、シールドカバー連結部330には移動規制溝332が設けられており、突出部340が移動規制溝332の内側に配置されることで、上記の部材の連動動作が制御される。また、シールドカバー連結部330は第1作業部100に回動可能に接続され、突出部340は第2作業部200に固定されている。
【0029】
レベラ連結部400は、第1レベラ130及び第2レベラ230に取り付けられており、第1エプロン120に対する第1レベラ130の回動方向又は第2エプロン220に対する第2レベラ230の回動方向において第1エプロン120及び第2エプロン220の相対的な動作範囲を規制する。つまり、レベラ連結部400は第1レベラ130と第2レベラ230とを連動させる。
【0030】
レベラ制御部500は、第1シールドカバー110及び第1レベラ130に接続され、第1シールドカバー110に対する第1レベラ130の位置及び角度を調整する。レベラ制御部500は、第1レベラ130が地面に対して設定された所定の高さ又は角度を有するように第1レベラ130に作用する。
【0031】
ここで、第2レベラ230の端部には整地可能な幅をさらに広げることができるレベラ拡張部510が設けられている。レベラ拡張部510は第2レベラ230に回動可能に接続されている。また、レベラ拡張部510は第1レベラ130及び第2レベラ230の延長方向に対して前方に傾斜した方向に延びている(第1レベラ130及び第2レベラ230の延長方向に対して前方に長手を有している)。
【0032】
次に、図3を用いて、作業機10の各機能部の構成について詳細に説明する。図3に示すように、ロータ600は、作業爪610及び動力部620を有する。なお、図3では、動力部620は第2作業部200によって一部が隠れているが、第2作業部200が折りたたまれた状態を示す図4及び図5において、動力部620の全体像が示されている。作業爪610は動力部620によって回転され、土壌に作用することで土壌を耕す又は撹拌する。
【0033】
また、第1シールドカバー110及び第2シールドカバー210の走行機側には土寄せ板520が設けられている。土寄せ板520は、走行機の進行方向に対して直交する方向(図2における左右方向)にスライド移動可能に取り付けられている。土寄せ板520は、作業機10の使用時において、走行機の車輪等の位置に合わせて設置され、轍による段差を緩和する。
【0034】
図4及び図5を用いて、作業機10の収納状態について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る作業機において、一方の延長作業部が収納状態である全体構成を示す斜視図である。また、図5は、本発明の一実施形態に係る作業機において、第2作業部が収納状態である全体構成を示す側面図である。なお、図4に示す斜視図は、作業機10を前方から見た斜視図である。
【0035】
図4及び図5に示すように、制御シリンダ310が収縮することで、第2作業部200が折りたたまれて収納状態になる。第2作業部200が作業状態から収納状態へ回動する間、制御シリンダ310によってシールドカバー連結部330が回動し、その回動に伴い突出部340が移動規制溝332の内壁に接触しながら移動する(突出部340と移動規制溝332の内壁とが摺動する)。ここで、突出部340が移動規制溝332から脱離することを抑制するために、突出部340の端部付近にはストッパ342が設けられている(図5参照)。また、後述するが、突出部340と移動規制溝332の内壁との間に、突出部340の周囲を回転可能に取り付けられたリング状又は円柱状の回転部が配置されてもよい。
【0036】
図5に示すように、シールドカバー連結部330の平面とロック部材360の平面とは互いに概略平行である。ロック連結アーム350は、シールドカバー連結部330の平面とロック部材360の平面とを接続するように屈曲している。換言すると、ロック連結アーム350は、シールドカバー連結部330に接続された第1接続部352、ロック部材360に接続された第2接続部354、及び第1接続部352と第2接続部354とを結合する屈曲部356を有している。屈曲部356の平面は、シールドカバー連結部330、第1接続部352、ロック部材360、及び第2接続部354の各々の平面とは非平行である。
【0037】
動力部620には第1クラッチ622が配置されており、動力部620の動力を受けて回転する。第2作業部200の作業爪610が取り付けられた爪軸には第2クラッチ624が配置されている。第1クラッチ622には円盤の内部に開口部が設けられており、第2クラッチ624には第1クラッチ622の開口部に対応した位置に突出部が設けられている。作業状態では、第2クラッチ624の突出部が第1クラッチ622の開口部に挿入され、両者が嵌め合わせられる(嵌合する)ことで、動力部620の動力が第2作業部200に伝達される。
【0038】
なお、上記の説明では、シールドカバー連結部330が第1作業部100に回動可能に接続され、突出部340が第2作業部200に固定された構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、シールドカバー連結部330が第2作業部200に回動可能に接続され、突出部340が第1作業部100に固定されてもよい。
【0039】
[切り替え部300の構成及びその動作]
図6図19を用いて、本発明の実施形態1に係る作業機10の切り替え部300の構成及びその動作について詳しく説明する。ここでは、作業状態から収納状態に第2作業部200の位置を切り替える動作について例示する。
【0040】
図6は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、作業状態を示す前面図である。図6に示すように、制御シリンダ310は、接続部312において第1作業部100に回動可能に接続されている。また、制御シリンダ310は制御ロッド314を有し、制御ロッド314はシールドカバー連結部330に向かって延びている。
【0041】
シールドカバー連結部330は、接続部334において第1作業部100に回動可能に接続されている。また、シールドカバー連結部330は、接続部336において制御ロッド314の先端に回動可能に接続されている。つまり、シールドカバー連結部330は制御シリンダ310の伸縮に応じて、接続部334を中心として回動する。なお、シールドカバー連結部330の回動に応じて第2作業部200はシールドカバー接続部320を中心として回動する。
【0042】
ロック連結アーム350は、第1接続部352においてシールドカバー連結部330に回動可能に接続されている。ロック部材360は、フック362を有する。また、ロック部材360は接続部364において第2作業部200に回動可能に接続され、接続部366においてロック連結アーム350に回動可能に接続されている。つまり、ロック部材360はロック連結アーム350からの作用を受けて、接続部364を中心として回動する。作業状態において、フック362がロック受け部材370のロックバー372に係止することでロック状態となる。
【0043】
図7は、図6の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。なお、図7では説明の便宜上、突出部340の先端付近に設けられたストッパ342を省略して図示した。図7に示すように、突出部340は、軸部344及び回転部346を有している。回転部346はリング状の形状を有しており、軸部344の周囲を囲むように配置され、軸部344の外周に沿って回転する。ここで、リング状とは、軸部344を内側に含むように閉じた形状を指すものであり、例えば円筒形状の形状であってもよい。本実施形態では、軸部344が円柱状であり、回転部346が円筒形状である。回転部346としては、上記のリング状の部材以外にも例えばボールベアリングのような部材を利用することもできる。
【0044】
また、移動規制溝332の形状は突出部340が摺動する摺動領域が湾曲している。ここで、摺動領域とは、第2作業部200が回動する際に突出部340が移動規制溝332の内壁を押圧しながら摺動する領域を指す。摺動領域は、移動規制溝332のロック部材360側の第1摺動領域380と、第1摺動領域380に対向する側の第2摺動領域382とを有する。第1摺動領域380と第2摺動領域382とは互いに逆方向に湾曲している。
【0045】
図6及び図7を参照すると、シールドカバー連結部330に設けられた移動規制溝332の形状は、突出部340がロック部材360の回動中心から離れる方向に移動可能な第1領域332−1と、突出部340が第2作業部200の回動中心であるシールドカバー接続部320から離れる方向に移動可能な第2領域332−2とが設けられた形状である。ロック部材360がロックされた状態(つまり、作業状態)において、突出部340は第1領域332−1に移動し、第2作業部200が回動している状態(つまり、作業状態から収納状態までの間の状態)において、突出部340は第2領域332−2に移動する。なお、図7に示すように、作業状態では突出部340は第1領域332−1において移動規制溝332とは接触しないように位置する。
【0046】
図8は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部の回動開始状態を示す前面図である。制御シリンダ310が作業状態から収縮すると、シールドカバー連結部330は接続部334を中心として上方に(時計回りに)回動する。このとき、突出部340はシールドカバー連結部330に対して下方に移動しつつ、ロック連結アーム350が上方に引き上げられる。ロック連結アーム350の移動に伴い、ロック部材360が接続部364を中心としてフック362とロックバー372との係止が外れる方向に回動する。つまり、ロック部材360がロック解除状態になる。ロック部材360がロック解除状態になると、シールドカバー連結部330の移動規制溝332の内壁が突出部340を上方に押圧し、第2作業部200の上方への回動が開始される。図8に示す状態は、第2作業部200が回動し始める直前の状態である。この状態を回動開始状態という。
【0047】
図9は、図8の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。回動開始状態において、突出部340は第1領域332−1と第2領域332−2との間に位置している。このとき、移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧する方向が、突出部340と移動規制溝332との接点384(接触線又は接触面でもよい)における接線方向に対して垂直ではない方向になるように移動規制溝332の形状が設計されている。換言すると、接点384における接線の方向は突出部340と第2作業部200の回動中心であるシールドカバー接続部320とを結ぶ直線の方向とは異なる方向になるように、移動規制溝332の形状が設計されている。
【0048】
このようにすることで、移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧したときに押圧による力が分散されるため、突出部340に過剰な圧力がかかることを抑制することができる。その結果、突出部340及び移動規制溝332の形状変化又は破損を抑制することができる。ここで、突出部340とシールドカバー接続部320とを結ぶ直線は、突出部340の中心とシールドカバー接続部320における第2作業部200の回動中心とを結ぶ直線であってもよく、接点384とシールドカバー接続部320における第2作業部200の回動中心とを結ぶ直線であってもよい。
【0049】
本実施形態に示す移動規制溝332は、回動開始状態において移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧する力の一部が、突出部340に対して、突出部340を第2領域332−2に移動させる方向に作用する。換言すると、接点384における接線の方向は、突出部340とシールドカバー接続部320とを結ぶ直線の方向に比べて、第2領域332−2の方向に対する傾斜角度が大きい。さらに換言すると、制御シリンダ310によって伝達された動力は、第2作業部200を上方に回動させる作用と突出部340を第2領域332−2の方向に移動させる作用とを生じさせる。このように、突出部340及び移動規制溝332の内壁にかかる力を、第2作業部200の回動方向及び突出部340の第2領域332−2への移動方向に分散することで、突出部340及び移動規制溝332に過剰な圧力がかかることを緩和することができ、突出部340を第2領域332−2にスムーズに移動させることができる。
【0050】
図10は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。図8の回動開始状態から、さらに制御シリンダ310が収縮すると、シールドカバー連結部330がさらに回動し、突出部340が移動規制溝332の内壁を押圧しながら摺動し、第2領域332−2の端部に向かって移動する。突出部340が移動規制溝332の内壁を摺動することで、第2作業部200が上方へ回動する。
【0051】
図11は、図10の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。図11に示すように、第2作業部200が上方へ回動するとき、突出部340は第1摺動領域380において移動規制溝332の内壁と摺動する。ここで、第1摺動領域380において移動規制溝332の形状は凹型に湾曲している。この湾曲形状により、シールドカバー連結部330の回動に伴い、接点384の接線方向が徐々に変化する。図10及び図11に示す状態では、接点384における接線の方向は、突出部340とシールドカバー接続部320とを結ぶ直線の方向に比べて、制御シリンダ310の方向に対する傾斜角度が大きい。
【0052】
図12は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。図10に示す状態から、さらに制御シリンダ310が収縮すると、突出部340が移動規制溝332の第1摺動領域380を押圧しながらさらに摺動し、第2領域332−2の端部付近まで移動する。
【0053】
図13は、図12の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。図13に示すように、第2作業部200の回動に伴って突出部340は第2領域332−2の端部付近まで移動する。ここでも、第1摺動領域380の湾曲形状により、シールドカバー連結部330の回動に伴い、接点384の接線方向が徐々に変化する。
【0054】
図14は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部の均衡状態を示す前面図である。図12に示す状態から、さらに制御シリンダ310が収縮すると、第2作業部200の時計回り方向への回転モーメントと反時計回り方向の回転モーメントとが一致する均衡状態に達する。均衡状態においては、突出部340は移動規制溝332の内壁を押圧しない。
【0055】
図15は、図14の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。図15では、均衡状態のうち突出部340が第2摺動領域382側に寄った状態を示した。図15に示すように、均衡状態において突出部340と移動規制溝332の第2領域332−2の端部との間に間隙が生じるように移動規制溝332は設計されている。また、均衡状態において、移動規制溝332の第1摺動領域380と第2摺動領域382との間隔は突出部340の径よりも広い。つまり、均衡状態において、突出部340は移動規制溝332の内壁に非接触の状態になり得る。
【0056】
図16は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、延長作業部を作業状態から収納状態へ回動動作させている状態を示す前面図である。第2作業部200が均衡状態を越えて回動すると、第2作業部200の自重によって第2作業部200が回動しようとする。このとき、突出部340と第2摺動領域382における移動規制溝332の内壁とが接し、制御シリンダ310がシールドカバー連結部330の回動を支持することで、第2作業部200の回動が規制される。
【0057】
図17は、図16の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。図17に示すように、第2作業部200が均衡状態を越えて収納状態に向かって回動するとき、突出部340は第2摺動領域382において移動規制溝332の内壁と摺動する。ここで、第2摺動領域382において移動規制溝332の形状は凹形状に湾曲している。この湾曲形状により、シールドカバー連結部330の回動に伴い、接点384の接線方向が徐々に変化する。
【0058】
図18は、本発明の一実施形態に係る作業機の作業部及び延長作業部の連結部において、収納状態を示す前面図である。また、図19は、図18の状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。収納状態では、第2作業部200は他の支持部材によって支持されるため、突出部340と移動規制溝332の内壁とは非接触になる。
【0059】
上記のように、回動開始状態から均衡状態の直前までの間は、制御シリンダ310はシールドカバー連結部330に対して第2作業部200を持ち上げるように回動する動力を与え、均衡状態の直後から収納状態までの間は、制御シリンダ310は自重による第2作業部200の下方への回動を支持し、第2作業部200の回動を規制する動力を与える。また、回動開始状態から均衡状態の直前までの間は、突出部340が移動規制溝332の第1摺動領域380を摺動し、均衡状態の直後から収納状態までの間は、突出部340が移動規制溝332の第2摺動領域382を摺動する。
【0060】
図20は、収納状態から延長作業部が展開される際の回動開始状態における突出部及び移動規制溝の位置関係を説明する図である。図19に示す収納状態から制御シリンダ310が伸長すると、図20に示すように移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧し、第2作業部200が上方に回動し始める。収納状態から作業状態への回動における回動開始状態において、移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧する方向は接点384における接線方向に対して垂直ではない方向である。換言すると、接点384における接線の方向は突出部340とシールドカバー接続部320とを結ぶ直線の方向とは異なる方向になるように、移動規制溝332の形状が設計されている。つまり、収納状態から作業状態への回動における回動開始状態においても、移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧する力の一部が、突出部340に対して、突出部340を第2領域332−2に移動させる方向に作用する。
【0061】
以上のように、実施形態1に係る作業機によると、第2作業部200の回動開始状態において、移動規制溝332の内壁が突出部340を押圧する方向が両者の接点における接線方向に対して垂直ではない方向になることで、突出部340に過剰な圧力がかかることを抑制することができる。その結果、突出部340及び移動規制溝332の形状変化又は破損を抑制することができ、連結部の耐久性が高く、安定した延長作業部の回動動作を得ることができる。
【0062】
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0063】
10:作業機、 100:第1作業部、 110:第1シールドカバー、 120:第1エプロン、 122、132、222、232、312、334、336、364、366:接続部、 130:第1レベラ、 200:第2作業部、 210:第2シールドカバー、 220:第2エプロン、 230:第2レベラ、 300:切り替え部、 310:制御シリンダ、 314:制御ロッド、 320:シールドカバー接続部、 330:シールドカバー連結部、 332:移動規制溝、 332−1:第1領域、 332−2:第2領域、 340:突出部、 342:ストッパ、 344:軸部、 346:回転部、 350:ロック連結アーム、 352:第1接続部、 354:第2接続部、 356:屈曲部、 360:ロック部材、 362:フック、 370:ロック受け部材、 372:ロックバー、 380:第1摺動領域、 382:第2摺動領域、 384:接点、 400:レベラ連結部、 500:レベラ制御部、 510:レベラ拡張部、 520:土寄せ板、 600:ロータ、 610:作業爪、 620:動力部、 622:第1クラッチ、 624:第2クラッチ
図1
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