特許第6857564号(P6857564)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6857564折りたたみ式ジブ連結片および折りたたみ式ジブの実装方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857564
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】折りたたみ式ジブ連結片および折りたたみ式ジブの実装方法
(51)【国際特許分類】
   B66C 23/683 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   B66C23/683 A
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-136801(P2017-136801)
(22)【出願日】2017年7月13日
(65)【公開番号】特開2018-39669(P2018-39669A)
(43)【公開日】2018年3月15日
【審査請求日】2020年5月14日
(31)【優先権主張番号】10 2016 009 038.3
(32)【優先日】2016年7月25日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】597120075
【氏名又は名称】リープヘル−ヴェルク エーインゲン ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Liebherr−Werk EhingenGmbH
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デンツ クリストフ
【審査官】 有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−125985(JP,A)
【文献】 実公昭44−014522(JP,Y1)
【文献】 特許第2793932(JP,B2)
【文献】 特開平07−081884(JP,A)
【文献】 実公昭40−014119(JP,Y1)
【文献】 特開平05−213583(JP,A)
【文献】 特開2000−191282(JP,A)
【文献】 実開平05−095981(JP,U)
【文献】 特開2001−302181(JP,A)
【文献】 米国特許第06655539(US,B2)
【文献】 中国特許出願公開第101898728(CN,A)
【文献】 中国実用新案第203382420(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 19/00─23/94
B66C 13/00─15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラフィング可能な折りたたみ式ジブ(40)を作業位置へ回動するための折りたたみ式ジブ連結片(10)であって、
メインブーム(30)に強固に取り付けられる着脱可能な固定手段(12)を含むベース構造(11)と、
一端が前記ベース構造(11)に回動可能に接続される調節シリンダ(13)と、
第1の部分において回動可能に前記ベース構造(11)に接続される中間フレーム(14)と
を備え、
前記調節シリンダ(13)の他端は、前記中間フレーム(14)の第2の部分に回動可能に接続され、
前記中間フレーム(14)および前記調節シリンダ(13)のすべての回動可能接続部は、互いに平行な回動軸を有し、
前記中間フレーム(14)は、シフトレバー(15)に回動可能に接続され、
前記シフトレバー(15)の一端部には、前記シフトレバー(15)から離間した端部が回動可能に前記ベース構造(11)と接続される、遮断可能な伸縮ロッド(16)が回動可能に配置され、
前記シフトレバー(15)の他端部は、ロッドアセンブリ(17)と回動可能に接続され
前記折りたたみ式ジブ(40)は、前記メインブーム(30)の長さ方向に延びる垂直面上を移動することを特徴とする。
【請求項2】
請求項1に記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)において、
前記中間フレーム(14)は、さらに、回動接続部を介してラフィング可能な折りたたみ式ジブ(40)と接続可能であり、
前記ロッドアセンブリ(17)における前記シフトレバー(15)から離間した部分は、ラフィング可能な折りたたみ式ジブ(40)に回動可能に接続されるように構成されている。
【請求項3】
請求項1または2に記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)において、
前記シフトレバー(15)および前記調節シリンダ(13)における前記中間フレーム(14)との前記回動可能接続部は、該中間フレーム(14)における、該中間フレーム(14)の前記ベース構造(11)との回動可能接続部に対向する領域に配置される。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)において、
前記シフトレバー(15)における前記中間フレーム(14)との回動可能接続部は、前記シフトレバー(15)の中間部に設けられる。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)を備える折りたたみ式ジブ(40)において、
前記折りたたみ式ジブ連結片(10)は、前記中間フレーム(14)において、折りたたみ式ジブ(40)のラフィング部に回動可能に接続される。
【請求項6】
請求項5に記載の折りたたみ式ジブ(40)において、
前記調節シリンダは、前記折りたたみ式ジブ(40)が、移動式クレーンのメインブームにおける搬送位置から移動式クレーンにおける作業位置へ、そしてその逆方向に移動するよう構成されている。
【請求項7】
請求項5または6に記載の折りたたみ式ジブ(40)において、
前記折りたたみ式ジブ連結片(10)は、前記調節シリンダ(13)が伸長することにより、前記折りたたみ式ジブ(40)のラフィング部との接続部の回動軸を中心として、好ましくは、160°〜190°の範囲、好ましくは、175°〜185°の範囲で回動するように構成されている。
【請求項8】
折りたたみ式ジブ(40)の移動式クレーンへの実装方法において、
前記折りたたみ式ジブ(40)は、その長さ方向において移動式クレーンのメインブーム(30)の長さ方向に平行に配置され、ここで前記折りたたみ式ジブ(40)の向きがその長さ方向に沿って180°旋回するように、蝶番を中心として、前記メインブーム(30)側に左右方向にずれた位置から前記メインブーム(30)の上面上へ回動し、
前記メインブーム(30)の長さ方向と前記折りたたみ式ジブ(40)の長さ方向とが実質的に一致するように、前記折りたたみ式ジブ(40)のラフィング部は、前記メインブーム(30)の長さ方向に垂直かつ垂直線にも垂直な回動軸を中心として回動し、
前記折りたたみ式ジブ(40)は、請求項1から4のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)を含む。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、
前記折りたたみ式ジブ(40)のラフィング部は、前記折りたたみ式ジブ(40)を前記メインブーム(30)の上面に配置したあと、該メインブーム(30)に接続され、かつ前記折りたたみ式ジブ連結片(10)の長さ方向が前記メインブーム(30)の長さ方向と実質的に一致するようにメインブーム(30)の上面から下方に折曲される折りたたみ式ジブ連結片(10)を介してメインブーム(30)に接続され、前記折りたたみ式ジブ連結片(10)が下方に折曲されている間、前記折りたたみ式ジブ(40)のラフィング部は、その長手方向位置において、前記メインブーム(30)のローラヘッド方向へ引っ張られ、前記折りたたみ式ジブ連結片(10)と接続された端部において、前記メインブーム(30)の上面上で上下運動を行う。
【請求項10】
請求項8または9に記載の方法において、
前記ラフティング可能な折りたたみ式ジブ(40)は回動後、さらなる回動軸を中心としてさらに下方へ回動し、これにより、以前実質的に一致していた折りたたみ式ジブ(40)とメインブーム(30)の長さ方向が一致しなくなる。
【請求項11】
請求項8または9に記載の方法において、
前記折りたたみ式ジブ(40)が前記左右方向位置から前記メインブーム(30)の上面上へ回動したあと、前記折りたたみ式ジブ連結片(10)は、ラフティング部に対して、メインブーム方向へ回動し、前記メインブーム(30)の前記ローラヘッドの領域において、前記メインブーム(30)とボルト接続部を形成する。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、
前記折りたたみ式ジブ連結片(10)と前記メインブーム(30)との前記ボルト接続部は、前記メインブーム(30)の長手方向軸と交差する回転軸を構成し、前記折りたたみ式ジブ連結片(10)を前記メインブーム(30)の上面から下方に折曲する。
【請求項13】
請求項8から12のいずれか1つに記載の方法において、
前記折りたたみ式ジブ連結片(10)の長さ方向が、下方への回動によって、前記メインブーム(30)の長手方向軸と実質的に一致している状態で、前記折りたたみ式ジブ連結片(10)は、前記メインブーム(30)に強固に固定される。
【請求項14】
請求項8から13のいずれか1つに記載の方法において、
前記折りたたみ式ジブ(40)は請求項5から7のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ(40)である。
【請求項15】
請求項5から7のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ(40)、または、請求項1から4のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片(10)を備える移動式クレーン(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折りたたみ式ジブ連結片および折りたたみ式ジブの実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種のクレーンにおいては、通常、伸縮可能なメインブームのローラヘッドにフライジブが固定される。このとき、フライジブは、メインブーム自体のように伸縮可能でないことが多い。むしろ、クレーンの実装中、フライジブをメインブームのローラヘッドに配置する必要がある。作業動作中、フライジブは、メインブームに対して傾斜する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
先行技術により、たとえば、搬送位置において、水平に配置されるメインブームの左右方向に隣接するフライジブを備える移動式クレーンが知られている。フライジブをメインブームのローラヘッドに配置するには、垂直な回転軸を中心としてその搬送位置から前方に回動するように、フライジブをローラヘッドにボルト締結することが多い。回動後、フライジブとメインブームの長さ方向が実質的に一致する。この状態で、フライジブはメインブームのローラヘッドに強固にボルト締結される。メインブームに対するフライジブの典型的な転倒防止策として、フライジブの長さ方向をメインブームに対して傾けることができる調節シリンダが、折りたたみ式ジブまたはラフィングジブに設けられる。ここで例示的に説明する先行技術における実装方法には、フライジブが垂直な回転軸を中心として回動するのには、大きなスペースが不可欠であり、それは各作業現場で必ずしも手に入るわけではないという問題がある。
【0004】
本発明は、上記問題を解決した折りたたみ式ジブ連結片を得ること、または折りたたみ式ジブの実装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これは、本発明の請求項1におけるすべての特徴を有する折りたたみ式ジブ連結片によって達成される。したがって、ラフティング可能な折りたたみ式ジブを作業位置へ回動するための折りたたみ式ジブ連結片は、メインブームに強固に取り付けられる着脱可能な固定手段を含むベース構造と、一端が上記ベース構造に回動可能に接続される調節シリンダと、第1の部分において回動可能に上記ベース構造に接続される中間フレームとを備え、上記調節シリンダの他端は、上記中間フレームの第2の部分に回動可能に接続され、上記中間フレームと上記調節シリンダとのすべての回動可能接続部は、互いに平行な回動軸を有する。この折りたたみ式ジブ連結片の特徴としては、上記中間フレームは、シフトレバーに回動可能に接続され、上記シフトレバーの一端部には、上記シフトレバーから離間した端部が回動可能に上記ベース構造と接続される、遮断可能な伸縮ロッドが回動可能に配置され、上記シフトレバーの他端部は、ロッドアセンブリと回動可能に接続される。
【0006】
このように構成された折りたたみ式ジブ連結片により、折りたたみ式ジブ(およびフライジブ)のラフィング部をメインブームの上面における配置位置から作業位置へ移動できる。そのためには、適切なタイミングで調節シリンダの制御と、ボルト接続を行うことだけが必要となる。本発明による折りたたみ式ジブ連結片において、さらに好適には、折りたたみ式ジブ全体は、作業位置への搬送時において単に垂直面上を移動する。先行技術において必要とされている、左右方向の空間や垂直軸を中心とした回動は省略してもよい。
【0007】
折りたたみ式ジブ連結片のさらなる態様として、上記中間フレームは、さらに、回動接続部を介してラフィング可能な折りたたみ式ジブと接続可能であり、上記ロッドアセンブリにおける上記シフトレバーから離間した部分は、ラフィング可能な折りたたみ式ジブに回動可能に接続されるように構成されている。
【0008】
本発明の選択的な変形例によれば、上記シフトレバーおよび上記調節シリンダにおける上記中間フレームとの上記回動可能接続部は、該中間フレームにおける、該中間フレームの上記ベース構造との回動可能接続部に対向する領域に配置される。
【0009】
好ましくは、上記シフトレバーにおける上記中間フレームとの回動可能接続部は、上記シフトレバーの中間部に設けられる。
【0010】
本発明は、さらにまた、上記記載の変形例のうちのいずれか1つにおける折りたたみ式ジブ連結片を備える折りたたみ式ジブに関し、上記折りたたみ式ジブ連結片は、上記中間フレームにおいて、折りたたみ式ジブのラフィング部に回動可能に接続される。
【0011】
本発明の選択的な変形例によれば、調節シリンダは、上記折りたたみ式ジブが移動式クレーンのメインブームにおける搬送位置から移動式クレーンにおける作業位置へ、そしてその逆方向に移動するように構成されている。
【0012】
尚、調節シリンダは、折りたたみ式ジブがその作業位置に移動したあとも、角度位置にある折りたたみ式ジブをメインブームの方へ変化させ、フライジブのラフィング動作を可能とする。
【0013】
好ましくは、上記折りたたみ式ジブの折りたたみ式ジブ連結片は、上記調節シリンダが伸長することにより、上記折りたたみ式ジブのラフィング部との接続部の回動軸を中心として、好ましくは、160°〜190°の範囲、さらに好ましくは、175°〜185°の範囲で回動するように構成されている。
【0014】
本発明は、また、折りたたみ式ジブの移動式クレーンへの実装方法に関し、この方法において、上記折りたたみ式ジブは、長さ方向において移動式クレーンのメインブームの長さ方向に平行に配置され、上記折りたたみ式ジブの向きがここでその長さ方向に沿って180°旋回するように、蝶番を介して、上記メインブーム側に左右方向にずれた位置から上記メインブームの上面上へ回動し、上記メインブームの長さ方向と上記折りたたみ式ジブの長さ方向とが実質的に一致するように、上記折りたたみ式ジブのラフィング部は、上記メインブームの長さ方向に垂直、かつ垂直方向にも垂直な回動軸を中心として回動する。
【0015】
一般的に搬送位置において、折りたたみ式ジブは、長さ方向にメインブームに隣接して搬送される。このとき、折りたたみ式ジブは、固定装置を介してメインブームに配置される。蝶番配置により、本発明において、折りたたみ式ジブは、メインブーム側にずれた位置からメインブームの上面上へ回動する。このとき、折りたたみ式ジブは、その長手方向軸を中心として約180°回転する。搬送位置において、折りたたみ式ジブおよびメインブームの長手方向軸は、互いに実質的に平行となっている。したがって、以前下方を向いていた側は、ここでは、メインブームの上面上において上方へ向けて配置される。これは、メインブームに配置される、シリンダを介した回動装置によって行われる。折りたたみ式ジブは、メインブームの上面上に位置すると、よくローラヘッドが配置されるメインブームの前方部が、折りたたみ式ジブに強固に接続可能となるように、メインブームの長さ方向に直交するように配向された回動軸を中心として回動する。ここで、折りたたみ式ジブは、単にメインブームの長さ方向に延びる垂直面上を移動するだけである。
【0016】
ここで好適には、以前先行技術において不可欠であった、移動式クレーンの左右の空間はない。
【0017】
メインブームの長さ方向が、折りたたみ式ジブの長さ方向実質的に一致すると、折りたたみ式ジブの作業位置が得られる。この位置から、必要に応じて、またメインブームの位置によって、折りたたみ式ジブのラフィングが可能となる。
【0018】
本発明の選択的な変形例によれば、上記折りたたみ式ジブのラフィング部は、上記折りたたみ式ジブを上記メインブームの上面に配置したあと、該メインブーム、特にメインブームのローラヘッドに接続され、かつ上記折りたたみ式ジブ連結片の長さ方向と、上記メインブームの長さ方向とが実質的に一致するように、メインブームの上面から下方に折曲される折りたたみ式ジブ連結片を介してメインブームに接続され、上記折りたたみ式ジブ連結片が下方に折曲されている間、上記折りたたみ式ジブのラフィング部は、その長手方向位置において、上記メインブームのローラヘッド方向へ引っ張られ、上記折りたたみ式ジブ連結片と接続された端部において、上記メインブームの上面上で上下運動を行う。
【0019】
本発明のさらなる態様によれば、上記ラフティング可能な折りたたみ式ジブは、回動後、さらなる回動軸を中心としてさらに下方へ回動し、これにより、以前実質的に一致していた折りたたみ式ジブとメインブームの長さ方向が一致しなくなる。折りたたみ式ジブが、折りたたみ式ジブだけでなくメインブームの長さ方向が実質的に一致する作業位置へ移動したあと、本発明によれば、さらなる回動軸を中心として、折りたたみ式ジブのラフィング部を回動させることができる。このさらなる回動軸は、ベース構造と中間フレームとの接続部において折りたたみ式ジブの一部となり、作業動作において折りたたみ式ジブの通常のラフィングが可能となる。本発明によれば、ラフィング可能な折りたたみ式ジブのこの動きは、同様に折りたたみ式ジブ連結片を起点として調節シリンダによって行われる。したがって、調節シリンダは、折りたたみ式ジブを搬送位置から作業位置へ移動させるだけでなく、さらに、折りたたみ式ジブの通常のラフィングも可能にする。
【0020】
このとき、好ましくは、折りたたみ式ジブ連結片とメインブームとのボルト接続部は、メインブームの長手方向軸に直交する回転軸となり、この回転軸を中心として、折りたたみ式ジブ連結片はメインブームの上面から下方へ折曲する。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、上記折りたたみ式ジブ連結片の長さ方向が、下方への回動によって、上記メインブームの長手方向軸と実質的に一致している状態で、上記折りたたみ式ジブ連結片は、上記メインブームに強固に固定される。
【0022】
折りたたみ式ジブ連結片がメインブーム、特にメインブームのローラヘッドに強固に固定されることにより、まだメインブームの上面上に配置されている折りたたみ式ジブのラフィング部を、調節シリンダによって作業位置へ移動させることができる。
【0023】
さらに、本発明における方法は、上記折りたたみ式ジブが、上記変形例のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片である、または、上記変形例のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブである場合を含む。
【0024】
本発明は、さらに、上記変形例のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ、または、上記変形例のいずれか1つに記載の折りたたみ式ジブ連結片を備える移動式クレーンを含む。
【0025】
本発明は、調節シリンダを介して調整可能な、実装方法によって着脱可能な折りたたみ式ジブを用いて、既存の調節シリンダによって付与できるエネルギーを折りたたみ式ジブを着脱するのに利用することによって、実装方法を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
さらなる特徴、効果および詳細は、以下に記載の図面の詳細な説明を参照することにより明らかとなる。
図1A図1Aは、搬送位置にある、本発明における折りたたみ式ジブを備える移動式クレーンの正面図である。
図1B図1Bは、メインブームの上面上へ回動する、本発明における折りたたみ支持部を備える移動式クレーンの正面図である。
図2A図2Aは、本発明における折りたたみ式ジブが搬送位置にある状態を模式的に示す正面図である。
図2B図2Bは、本発明における折りたたみ式ジブがメインブームの上面上へ回動する状態を模式的に示す図である。
図3A図3Aは、搬送位置にある本発明における折りたたみ式ジブがメインブームの方へ左右方向にずれる様子を示す上面模式図である。
図3B図3Bは、折りたたみ式ジブがメインブームの上面上へ回動するための回動構造を示す斜視図である。
図4A図4Aは、搬送位置にある、本発明における折りたたみ式ジブを備える移動式クレーンの側面図である。
図4B図4Bは、メインブームの上面上へ回動する、本発明における折りたたみ式ジブを備える移動式クレーンの側面図である。
図5A図5Aは、折りたたみ式ジブが搬送位置から作業位置へ移行する状態を示す移動式クレーンの側面図である。
図5B図5Bは、折りたたみ式ジブがメインブームにおいて作業位置へ移行する状態を示す側面図である。
図5C図5Cは、折りたたみ式ジブがメインブームにおいて作業位置へ移行する状態を示す側面図である。
図5D図5Dは、折りたたみ式ジブがメインブームにおいて作業位置へ移行する状態を示す側面図である。
図5E図5Eは、作業位置にある、本発明における折りたたみ式ジブの側面図である。
図6A図6Aは、ラフィング位置にある、本発明における折りたたみ式ジブの側面図である。
図6B図6Bは、折りたたみ式ジブがラフィング位置をとるときの移動式クレーンの斜視図である。
図7A図7Aは、さまざまな数の各構成要素を省略した本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
図7B図7Bは、さまざまな数の各構成要素を省略した本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
図7C図7Cは、さまざまな数の各構成要素を省略した本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
図7D図7Dは、さまざまな数の各構成要素を省略した本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
図7E図7Eは、さまざまな数の各構成要素を省略した本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
図8図8は、折りたたみ式ジブがラフィング状態であるときの、本発明における折りたたみ式ジブ連結片の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、一連の図の説明を参照して、折りたたみ式ジブの実装の基本的な流れを説明する。ここで本発明によれば、折りたたみ式ジブは、終始油圧式であり、事故の危険性の軽減に寄与している。さらに、折りたたみ式ジブは、搬送位置から作業位置への移行中、絶えず蝶着部(ブラケット41または回動軸33)を介してメインブームに接続される。
【0028】
図1において、折りたたみ式ジブ40が、いかに移動式クレーン100のメインブーム30から左右方向にずれて配置されているかが分かる。このとき、折りたたみ式ジブ40は、折りたたみ式ジブ40を180°上方へ回動し、折りたたみ式ジブ40をメインブーム30上に設置する2つのブラケット41に取り付けられる。メインブーム30は、特に伸縮可能なメインブームであってもよい。折りたたみ式ジブ40は、メインブーム30の上面上の配置位置においても、ブラケット41によって強固に保持される。メインブーム30と折りたたみ式ジブ40とを回動可能に接続するブラケット41は、このとき、折りたたみ式ジブ40のラフィング部に位置する。したがって、折りたたみ式ジブ連結片は、メインブームにおいてブラケットに直接接続されない。
【0029】
図1Bは、ブラケット41が折りたたみ式ジブ40をメインブーム40側に左右方向にずれた位置から、その上面上へ回動したあとの折りたたみ式ジブ40の状態を示す。回動プロセスにおいて、折りたたみ式ジブ40はその長手方向軸を中心として180°回転する。
【0030】
図2Bは、これと同様のものを、ブラケット41の構造が分かりやすいように簡略化して示す。ブラケット41が一端が回動可能かつ強固にメインブーム30に直接接続され、他端が回動軸において2つの連結ロッドに接続されるシリンダを含むことが分かる。2つの連結ロッドのうち一方は直接メインブームに、他方は、折りたたみ式ジブに固着し、メインブームに蝶着されるシフト部材に接続される。
【0031】
図3Aは、メインブーム30、および搬送位置においてメインブーム30側に左右方向にずれて配置される折りたたみ式ジブを示す平面図であり、この折りたたみ式ジブは、ラフティング部20と折りたたみ式ジブ連結片10とを含む。この平面図から、折りたたみ式ジブ40をメインブームの上面上へ回動させる役割を担う両ブラケット41が、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20に配置されていることがよく分かる。それに対し、折りたたみ式ジブ連結片10は、ブラケット41を介しており、メインブーム30に直接接続されない。ただし、ブラケットが1つだけであっても、この機能を果たすことができる。
【0032】
図3Bは、図2Bを用いて既に説明したブラケット41の構造を改めて分かりやすくしたブラケット41の斜視図である。図4Aおよび図4Bは、折りたたみ式ジブ40が移動式クレーン100のメインブーム30の上面上へ回動する様子を側面から見た図である。
【0033】
図5Aは、メインブーム30の上面上に配置された折りたたみ式ジブ40が作業位置へ移動する第1のステップを示す。
【0034】
折りたたみ式ジブ40は、まだブラケット41内に格納されている。折りたたみ式ジブ連結片10の調節シリンダ13は、折りたたみ式ジブ連結片10がメインブーム30の上面の方へ第1ボルト締結位置へ下方に沈むように、少しだけ伸長する。折りたたみ式ジブ連結片10が沈むことにより、連結片10の上部ボルト締結点が、メインブーム30のローラヘッド31における対応するボルト締結点33と一直線上に並ぶ。ボルト締結点33の軸は、このとき、走行方向やメインブーム30の長さ方向に直交する。ボルト締結点33のボルト締結後、折りたたみ式ジブ40のラフティング部20は、ブラケット41から締結解除され、解放される。ラフィング部20は、このときまだ、メインブーム30の上面上に設置されている。ラフィング部20は、メインブーム30のローラヘッド31において行われるボルト締結によってのみ、折りたたみ式ジブ連結片10に固定される。
【0035】
図5Bは、折りたたみ式ジブが作業位置へ移行する際の次の状態を示す。ここで調節シリンダ13が、図5Aに示される折りたたみ式ジブ40の静止状態において伸長すると、折りたたみ式ジブ連結片10は、メインブーム30のローラヘッド31の前方へまで回動する。折りたたみ式ジブ40のラフィング部20は、このとき、メインブーム30の上面上において引きずられる。折りたたみ式ジブ40のラフティング部20のヘッドにおいて、小さなランニングローラ21によって、メインブーム30の上面に沿って低摩擦運動が行われる。
【0036】
図5Cは、調節シリンダ30が伸長している状態を示し、これにより折りたたみ式ジブ連結片10は、ローラヘッド31前方へ回動する。折りたたみ式ジブ連結片10の長さ方向は、ここで、メインブーム30の長さ方向と実質的に一致する。折りたたみ式ジブ40のラフィング部20の長さ方向もメインブームの長さ方向と実質的に平行ではあるものの、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20は、まだメインブーム30の上面上に位置する。さらにここで、折りたたみ式ジブ連結片10の下部ボルト締結点32もここでローラヘッド31のボルト締結点と一直線上に並び、さらに進むには、ここで両側にボルトを挿入する必要があることが分かる。
【0037】
図5Bおよび5Cに示す動作中はずっと、折りたたみ式ジブ40全体の重心が、ローラヘッド31において、回動軸、つまり上部ボルト締結軸33の後方に位置しなければならない。したがってこの重心は、メインブーム30に対向する側における、この回動軸を通る垂直線に設けられる。
【0038】
ローラヘッド31における下部ボルト締結点32は、ここで、上部ボルト締結点33と同様に、折りたたみ式ジブ連結片10に強固にボルト締結される。
【0039】
図5Dは、折りたたみ式ジブ40をその作業位置へ移動させるためのさらなるステップを示す。図5Cの状態から調節シリンダ13は、ここで再び完全に後退する。
折りたたみ式ジブ連結片10は、上下においてローラヘッド31に強固にボルト締結されているため(下部ボルト締結点32および上部ボルト締結点33参照)、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20の調節シリンダ13が後退する際には、垂直線を通って約180°回動し、ブームの延長時におけるローラヘッド31の作業位置へ移動する。その様子を図5Eに示す。
【0040】
ここで最後のステップでは、ラフティング部20と中間フレームとのボルト接続が行われ、ラフティング可能な折りたたみ式ジブ40がラフティング可能となる。ボルトは、好ましくは、回転点111の近隣領域に取り付けられる、または回転点111に集中して取付けられてもよい。この位置は、図5Eにおいて参照符号22で示される。
【0041】
ここで、クレーン作業用の調節シリンダ30と同じものを用いて、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20を傾かせることができる。たとえば、ここで約−43°傾かせることができる。
【0042】
図6Bは、通常のクレーン動作中の移動式クレーン100を示す斜視図である。ラフィング可能折りたたみ式ジブ40は、メインブーム30の上面から180°だけでなく、それ以上回動することが分かる。これに対し、折りたたみ式ジブ連結片10は、ローラヘッド31に固着され、作業動作中も調節シリンダ13によって回動しない。ここで、ラフィング可能折りたたみ式ジブ40は、メインブーム30の上面上へ回動し、下部ボルト接続部32の連結を解除する必要があるだろう。さもなければ、折りたたみ式ジブ40の重心がローラヘッド31の後方に位置する(図5Eの状態参照)条件を満たすことができないだろう。
【0043】
次に図7A図7E及び図8を参照して、折りたたみ式ジブ連結片10の運動特性を説明する。
【0044】
図7Aは、折りたたみ式ジブ連結片10における構成の一部のみを示す。上部ボルト締結点33だけでなく、下部ボルト締結点32にも、固定手段12を用いて強固に固定されるベース構造11が見てとれる。ベース構造11のローラヘッド31への固定は強固である。さらに、ベース構造11に蝶着される調節シリンダ13が見てとれ、調節シリンダ13における反ベース構造11側の端部が、中間フレーム14に蝶着される。この中間フレーム14はさらに、ベース構造11にも蝶着される。これは、好ましくは、ベース構造11におけるローラヘッド31から離れたもしくは反対側の部分で行われる。調節シリンダ13は、これまでと同様に上部において蝶着され、ベース構造11および中間フレーム14にボルト締結される。中間フレーム14も、ベース構造11にボルト締結される。この3つのボルト位置は、締結解除されない。
【0045】
図7Bは、調節シリンダ13の伸長時における中間フレーム14の回動を示す。好ましくは、中間フレームは、調節シリンダ13が完全に昇降する際、たとえば、約43°で、ベース構造11に固定された蝶番に対して回動してもよい。調節シリンダ13は、伸長・後退時、常に中間フレーム14を回転点111を中心として動かす。
【0046】
図7Cは、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20が折りたたみ式ジブ連結片のベース構造11に直接接続されるのではなく、中間フレーム14にも直接接続されない様子を示す。このボルト位置112も同様に決して締結解除されない。このボルト位置112は、中間フレーム14におけるベース構造11との蝶着部に対向した末端部に位置する。
【0047】
図7Dは、中間フレーム14にさらなるシフトレバー15が設けられる様子を示す。このシフトレバー15は、実質的にブーメラン状の外形を有し、中間部において中間フレーム14に蝶着される。その両端部において、シフトレバー15は蝶着可能となっている。
【0048】
図7Eは、シフトレバー15が、ロッドアセンブリ17またはラフィング可能な折りたたみ式ジブのロッドアセンブリを介して接続される状態を示す。さらに、シフトレバー15の他端部において、遮断可能な伸縮ロッドを介してベース構造11に接続される。遮断可能な伸縮ロッド16は、区画されることにより遮断されてもよい。
【0049】
ここで、図5A〜5Eを参照して、折りたたみ式ジブ連結片10のすべての構成部材が導入されたあと、作業位置から元の位置へ回動する折りたたみ式ジブについて説明する。
【0050】
折りたたみ式ジブ40をその搬送位置へ移動させるためには、中間フレーム14と折りたたみ式ジブのラフティング部20との間の接続を解除しなければならない。図5Eにおいて、ボルト接続部は参照符号22で示される。ここでボルト接続を解除し、ここで抜き取ったボルトを遮断可能な伸縮ロッドアセンブリに差し込むと、伸縮ロッド16の長さを変えることができなくなる。これにより、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20は、中間フレーム14から接続解除され、同時に伸縮ロッド16を遮断する。したがって、これ以上伸長しなくなる。
【0051】
このとき、調節シリンダ14が再び伸長するため(図5D参照)、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20は、その回転点112を中心として、中間フレーム14において約180°上方へ移動する。
【0052】
図5Cは、ここで、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20が、メインブーム30の上面上の後方ローラ21上にある様子を示す。前方では、ラフィング部20はまだロッドアセンブリ17によって保持されている。
【0053】
このとき、折りたたみ式ジブ連結片10とローラヘッド31との間のボルト接続部32から下部ボルトが引き抜かれ、調節シリンダ13が再び後退すると、折りたたみ式ジブ40の折りたたみ式ジブ連結片も伸縮ブーム30上へ上方に回動する。これには、メインブーム30に対向する方の折りたたみ式ジブ40全体の重心がボルト締結点33の回動軸と垂直線によって規定される面にあることが前提となる。
【0054】
調節シリンダ13は、折りたたみ式ジブ40のラフィング部20が、メインブーム30の上面においてブラケット41と再び接触するまで後退する。これは、たとえば、図5Aに示される。その接続において、ボルト接続部33の上部ボルトを離間できるようにブラケット41が折りたたみ式ジブ40のラフィング部20にロックされる。このボルトを抜いたあと、調節シリンダは、完全に後退する。その後、調節シリンダ13の油圧は、ローラヘッド31から完全に接続解除される。これについては、図4Bを参照されたい。
【0055】
最後に、折りたたみ式ジブ40がその搬送位置にくるように、ブラケット41が180°下方へ回動する(図4A参照)。
【0056】
図8は、折りたたみ式ジブ動作中の折りたたみ式ジブ40の断面図である。伸縮ロッド16が自由に伸縮できるため、シフトレバー15は機能しない。したがって、調節シリンダ13が伸長することにより、折りたたみ式ジブ連結片10のベース構造11とのボルト締結点111を中心として回動することになる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8