特許第6857609号(P6857609)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857609
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】屈曲装置、および屈曲方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   H05K13/04 K
   H05K13/04 C
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-549879(P2017-549879)
(86)(22)【出願日】2015年11月9日
(86)【国際出願番号】JP2015081467
(87)【国際公開番号】WO2017081724
(87)【国際公開日】20170518
【審査請求日】2018年10月2日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】特許業務法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】出蔵 和也
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−062100(JP,A)
【文献】 特開平07−154098(JP,A)
【文献】 特開2001−015999(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00−13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板搬送保持装置によって水平方向に搬送されるとともに所定の位置に保持された基板の1対の貫通穴に挿入されたリード部品の本体部から伸び出した1対のリードのそれぞれ、前記水平方向にあって、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に屈曲させる屈曲装置であって、
前記基板の1対の挿入穴に挿入された前記1対のリードのそれぞれにその各々が接触して折り曲げる1対の可動部と、
前記1対の可動部の間の距離を前記水平方向において直線的にモータで近接・離間させる変更機構と、
前記変更機構によって前記1対の可動部が近接・離間する方向とは同じ前記平方向にあって、前記1対の可動部が近接・離間する方向とは前記所定の鋭角だけ異なる方向であって、かつ前記1対の可動部を直線的に近接・離間する方向にスライドさせる機構と、
前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とを、前記基板搬送保持装置の所定の位置に保持された前記基板の下方であって、前記基板の1対の貫通穴に挿入する前記リード部品のリードの挿入方向と直行する方向である前記水平方向の任意の位置にモータで同時に移動させる水平方向移動装置と
を備えることを特徴とする屈曲装置。
【請求項2】
前記屈曲装置が、
前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とを同時に鉛直軸心を中心に回転させる自転装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の屈曲装置。
【請求項3】
前記屈曲装置が、
前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とを同時に垂直方向に移動させる垂直方向移動装置を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の屈曲装置。
【請求項4】
前記スライドさせる機構は、シリンダで前記1対の可動部を近接・離間する方向に直線的にスライドさせることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の屈曲装置。
【請求項5】
前記スライドさせる機構が、
前記1対の可動部の一方をスライドさせる第1の駆動シリンダと、
前記1対の可動部の他方をスライドさせる第2の駆動シリンダと
を有することを特徴とする請求項4に記載の屈曲装置。
【請求項6】
リード部品が備える1対のリードのそれぞれに接して屈曲する1対の可動部と、
前記1対の可動部の間の距離を水平方向において直線的に近接・離間する変更機構と、
前記変更機構によって前記1対の可動部が移動する直線方向とは同じ前記水平方向にあって、前記1対の可動部が移動する直線方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であって、かつ前記1対の可動部を近接・離間する方向に直線的にスライドさせる機構と、
前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とをモータで同時に垂直方向に移動させる垂直方向移動装置と
を備えたリードの屈曲装置を用いて、基板搬送装置によって前記水平方向に搬送されるとともに固定的に保持された基板に設けられた1対の貫通穴に挿入されたリード部品の1対のリードのそれぞれ、前記水平方向にあって、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に屈曲させる屈曲方法であって、
前記変更機構を駆動させ前記基板の1対の貫通穴の間の距離に応じて前記1対の可動部の間の距離を所定の距離にする可動部ピッチ設定工程と、
前記可動部ピッチ設定工程で前記1対の可動部の間の距離を決定したのちに、前記1対の可動部が前記基板の裏面に近接するように前記垂直方向移動装置を駆動させる可動部上昇工程と、
前記可動部上昇工程で前記1対の可動部を上昇させたのちに、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは同じ前記水平方向にあって、前記所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に前記1対のリードを曲げるために、前記スライドさせる機構で1対の可動部を移動させる可動部移動工程と
を行って、前記1対のリードを屈曲する屈曲方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リード部品を基板に装着する際にリードを屈曲する屈曲装置、および屈曲方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リード部品が基板に装着される際に、下記特許文献に記載されているように、基板に形成された貫通穴に、リードが挿入され、そのリードが屈曲装置により屈曲される。
【0003】
【特許文献1】特開平2−62100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献の屈曲装置では、1対のリードを、それら1対のリードの並ぶ方向と異なる方向において、互いに離間するように屈曲させることで、1対のリードが概してN字型に屈曲された状態(以下、「N曲げ状態」と記載する)でリード部品が基板に装着される。しかしながら、上記特許文献には、N曲げ状態でリード部品を基板の所定の位置に装着する旨の記載はあるものの、リード部品を基板の種々の位置に装着しようとする利便性に関する記載もなく、利便性の高い屈曲装置が望まれている。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、屈曲装置の利便性を高くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に記載の屈曲装置は、基板搬送保持装置によって水平方向に搬送されるとともに所定の位置に保持された基板の1対の貫通穴に挿入されたリード部品の本体部から伸び出した1対のリードのそれぞれ、前記水平方向にあって、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に屈曲させる屈曲装置であって、前記基板の1対の挿入穴に挿入された前記1対のリードのそれぞれにその各々が接触して折り曲げる1対の可動部と、前記1対の可動部の間の距離を前記水平方向において直線的にモータで近接・離間させる変更機構と、前記変更機構によって前記1対の可動部が近接・離間する方向とは同じ前記平方向にあって、前記1対の可動部が近接・離間する方向とは前記所定の鋭角だけ異なる方向であって、かつ前記1対の可動部を直線的に近接・離間する方向にスライドさせる機構と、前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とを、前記基板搬送保持装置の所定の位置に保持された前記基板の下方であって、前記基板の1対の貫通穴に挿入する前記リード部品のリードの挿入方向と直行する方向である前記水平方向の任意の位置にモータで同時に移動させる水平方向移動装置とを備えることを特徴とする屈曲装置。また、本発明の屈曲方法は、リード部品が備える1対のリードのそれぞれに接して屈曲する1対の可動部と、前記1対の可動部の間の距離を水平方向において直線的に近接・離間する変更機構と、前記変更機構によって前記1対の可動部が移動する直線方向とは同じ前記水平方向にあって、前記1対の可動部が移動する直線方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であって、かつ前記1対の可動部を近接・離間する方向に直線的にスライドさせる機構と、前記1対の可動部と前記変更機構と前記スライドさせる機構とをモータで同時に垂直方向に移動させる垂直方向移動装置とを備えたリードの屈曲装置を用いて、基板搬送装置によって前記水平方向に搬送されるとともに固定的に保持された基板に設けられた1対の貫通穴に挿入されたリード部品の1対のリードのそれぞれ、前記水平方向にあって、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に屈曲させる屈曲方法であって、前記変更機構を駆動させ前記基板の1対の貫通穴の間の距離に応じて前記1対の可動部の間の距離を所定の距離にする可動部ピッチ設定工程と、前記可動部ピッチ設定工程で前記1対の可動部の間の距離を決定したのちに、前記1対の可動部が前記基板の裏面に近接するように前記垂直方向移動装置を駆動させる可動部上昇工程と、前記可動部上昇工程で前記1対の可動部を上昇させたのちに、前記1対の貫通穴の並ぶ方向とは同じ前記水平方向にあって、前記所定の鋭角だけ異なる方向であり、かつ互いに反対の方向に前記1対のリードを曲げるために、前記スライドさせる機構で1対の可動部を移動させる可動部移動工程とを行って、前記1対のリードを屈曲する屈曲方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明に記載の屈曲装置では、N曲げ状態で1対のリードを屈曲させる屈曲ユニットが、リードの挿入穴への挿入方向と交差する方向に、移動装置によって移動可能とされている。これにより、基板の任意の位置にリードをN曲げ状態で装着することが可能となり、屈曲装置の利便性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】部品実装機を示す斜視図である。
図2】部品装着装置を示す斜視図である。
図3】カットアンドクリンチ装置を示す斜視図である。
図4】カットアンドクリンチユニットを正面側から示す斜視図である。
図5】カットアンドクリンチユニットを背面側から示す斜視図である。
図6】スライド体を示す断面図である。
図7】可動部の作動図である。
図8】可動部の作動図である。
図9】スライド体を示す拡大図である。
図10】1対のスライド体の上面からの視点における平面図である。
図11】制御装置を示すブロック図である。
図12】リード部品のリードが切断される前のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。
図13】リード部品のリードが切断された後のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。
図14】N曲げ状態で屈曲されたリードを示す概略図である。
図15】変形例のスライド体を示す拡大図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0009】
<部品実装機の構成>
図1に、部品実装機10を示す。部品実装機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、マークカメラ26、パーツカメラ28、部品供給装置30、ばら部品供給装置32、カットアンドクリンチ装置(図3参照)34、制御装置(図11参照)36を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
【0010】
装置本体20は、フレーム部40と、そのフレーム部40に上架されたビーム部42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム部40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直行する水平方向をY方向と称し、X方向及びY方向に直行する方向をZ方向と称する。つまり、部品実装機10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向であり、上下方向は、Z方向である。
【0011】
部品装着装置24は、ビーム部42に配設されており、2台の作業ヘッド60,62と作業ヘッド移動装置64とを有している。各作業ヘッド60,62の下端面には、図2に示すように、吸着ノズル66が設けられており、その吸着ノズル66によって部品を吸着保持する。また、作業ヘッド移動装置64は、X方向移動装置68とY方向移動装置70とZ方向移動装置72とを有している。そして、X方向移動装置68とY方向移動装置70とによって、2台の作業ヘッド60,62は、一体的にフレーム部40上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド60,62は、スライダ74,76に着脱可能に装着されており、Z方向移動装置72は、スライダ74,76を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド60,62は、Z方向移動装置72によって、個別に上下方向に移動させられる。
【0012】
マークカメラ26は、下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド60とともに、X方向,Y方向およびZ方向に移動させられる。これにより、マークカメラ26は、フレーム部40上の任意の位置を撮像する。パーツカメラ28は、図1に示すように、フレーム部40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置30との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ28は、作業ヘッド60,62の吸着ノズル66に把持された部品を撮像する。
【0013】
部品供給装置30は、フレーム部40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置30は、トレイ型部品供給装置78とフィーダ型部品供給装置(図11参照)80とを有している。トレイ型部品供給装置78は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置80は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって部品を供給する装置である。
【0014】
ばら部品供給装置32は、フレーム部40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
【0015】
なお、部品供給装置30および、ばら部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
【0016】
カットアンドクリンチ装置34は、搬送装置50の下方に配設されており、図3に示すように、カットアンドクリンチユニット100とユニット移動装置102とを有している。カットアンドクリンチユニット100は、図4及び図5に示すように、ピッチ変更機構103と、ユニット本体104と、1対のスライド体105とを含む。なお、図4は、カットアンドクリンチユニット100の前面側の斜視図であり、図5は、カットアンドクリンチユニット100の後面側の斜視図である。
【0017】
ピッチ変更機構103は、スライドレール106と、1対のステージ107と、ボールねじ機構108と、1対のスライドブロック109と、1対の連結ブロック110と、電磁モータ111とを有している。スライドレール106は、ユニット本体104の上端に、X方向に延びるように配設されている。そして、スライドレール106によって、1対のステージ107が、スライド可能に支持されている。また、ボールねじ機構108は、ねじロッド112と、1対のナット113とを含む。ねじロッド112は、スライドレール106の下方において、X方向に延びるように配設されている。
【0018】
ねじロッド112の外周面には、中央から一端部側に向かって第1の雄ネジ(図示省略)が形成され、中央から他端部側に向かって、その第1の雄ネジと反対周りの第2の雄ネジ(図示省略)が形成されている。そして、1対のナット113の一方が第1の雄ネジに螺合され、1対のナット113の他方が第2の雄ネジに螺合されている。また、1対のスライドブロック109の各々には、貫通穴が形成され、その貫通穴にナット113が嵌合されている。そして、電磁モータ111の駆動により、ねじロッド112が軸心周りに自転する。これにより、電磁モータ111の駆動により、ねじロッド112に螺合する1対のナット113が、1対のスライドブロック109とともに、互いに接近、若しくは、離間しつつ、スライドする。
【0019】
また、1対のスライドブロック109の一方は、1対の連結ブロック110の一方を介して、1対のステージ107の一方に連結され、1対のスライドブロック109の他方は、1対の連結ブロック110の他方を介して、1対のステージ107の他方に連結されている。このような構造により、1対のステージ107は、電磁モータ111の駆動により、互いに接近、若しくは、離間しつつ、スライドし、1対のステージ107の間の距離が制御可能に変更される。
【0020】
また、1対のスライド体105の各々は、固定部120と可動部121とスライド装置122とを含み、1対のスライド体105の一方が、1対のステージ107の一方の上面に配設され、1対のスライド体105の他方が、1対のステージ107の他方の上面に配設されている。詳しくは、各スライド体105の固定部120は、スライドレール106の延びる方向に対して、XY平面上で概して45度回転させた状態で、ステージ107の上面に固定されている。また、固定部120の背面側には、2本のスライドレール123が固定されている。なお、スライドレール123の延びる方向と、スライドレール106の延びる方向とのなす角度は、XY平面上において概して45度である。そして、2本のスライドレール123によって、可動部121がスライド可能に保持されている。これにより、可動部121は、固定部120に対して、スライドレール106の延びる方向とXY平面において概して45度で交差する方向にスライドする。
【0021】
また、スライド装置122は、図6に示すように、スライドブロック124と、シリンダ125と、ローラ126とを含む。スライドブロック124は、可動部121の背面側に上下方向に延びるように配設されたスライドレール(図5参照)127により、スライド可能に保持されている。シリンダ125は、スライドブロック124の下方において、上下方向に延びるように配設されており、シリンダ125のシリンダロッド128がスライドブロック124に連結されている。これにより、スライドブロック124は、シリンダ125の駆動により、上下方向にスライドする。
【0022】
また、ローラ126は、スライドブロック124と対向するように、可動部121の背面側に配設されている。そして、ローラ126と対向するスライドブロック124には、上下方向に延びるように、カム溝129が形成されており、そのカム溝129に、ローラ126が嵌合されている。なお、カム溝129は、図7に示すように、上方から下方に向かって、滑らかに左方向に屈曲している。このため、シリンダ125の駆動に伴って、スライドブロック124が上昇することで、カム溝129に嵌合するローラ126は、図8に示すように、カム溝129が左方向に屈曲しているため、左方向に移動する。つまり、ローラ126がカムフォロアとして機能し、ローラ126の移動に伴って、可動部121が固定部120に対してスライドする。このような構造により、スライド装置122は、可動部121を固定部120に対してスライドさせる。
【0023】
また、図6に示すように、固定部120の上端部は、先細形状とされており、その上端部を上下方向に貫通するように、第1挿入穴130が形成されている。第1挿入穴130は、上端において、固定部120の上端面に開口しており、その上端面への開口縁は、固定刃(図12参照)131とされている。また、第1挿入穴130は、下端において、固定部120の側面に開口しており、その側面への開口の下方に、廃棄ボックス132が配設されている。
【0024】
また、図9に示すように、可動部121の上端部も、先細形状とされており、その上端部には、L字型に屈曲された屈曲部133が形成されている。屈曲部133は、固定部120の上端面の上方に延び出しており、屈曲部133と固定部120の上端とは、僅かなクリアランスを介して対向している。また、固定部120の上端面に開口する第1挿入穴130は、屈曲部133によって覆われているが、屈曲部133には、第1挿入穴130と対向するように、第2挿入穴136が形成されている。
【0025】
屈曲部133の第2挿入穴136は、屈曲部133を上下方向に貫通する貫通穴であり、第2挿入穴136の内周面は、下方に向かうほど内径が小さくなるテーパ面とされている。一方、第1挿入穴130の固定部120の上端面への開口付近の内周面はテーパ面でなく、第1挿入穴130の開口付近の内径は概ね均一である。また、第2挿入穴136の屈曲部133の下端面への開口縁は、可動刃(図12参照)138とされている。
【0026】
なお、屈曲部133の上端面には、可動部121のスライド方向に延びるように、ガイド溝140が形成されている。ガイド溝140は、第2挿入穴136の開口を跨ぐように形成されており、ガイド溝140と第2挿入穴136とは繋がっている。また、ガイド溝140は、屈曲部133の両側面に開口している。
【0027】
また、1対のスライド体105の可動部121の第2挿入穴136は、図10に示すように、スライドレール106の延びる方向(矢印146の延びる方向)に並ぶように、1対のスライド体105が1対のステージ107の上に配設されている。そして、それら1対の第2挿入穴136の間の距離が、ピッチ変更機構103の作動により、任意の距離に変更される。詳しくは、1対のステージ107は、ピッチ変更機構103によって、スライドレール106に沿って接近・離間する方向にスライドする。このため、1対のステージ107の上に配設される1対のスライド体105も、1対のステージ107のスライドに伴って、スライドレール106に沿って接近・離間する。これにより、1対のスライド体105の間の距離、つまり、1対の第2挿入穴136の間の距離が変更される。具体的には、例えば、ピッチ変更機構103の作動により、1対のステージ107が離間する方向にスライドされた場合には、図中の点線で示されるように、1対のスライド体105も離間する方向にスライドし、1対の第2挿入穴136の間の距離が長くなる。なお、各スライド体105は、上述したように、スライドレール106の延びる方向に対して、XY平面上で概して45度回転させた状態で、ステージ107の上面に配設されている。このため、各スライド体105の可動部121は、スライドレール106の延びる方向に対して、XY平面上で概して45度回転した方向にスライドする。つまり、可動部121のスライド方向(矢印148の延びる方向)と、スライドレール106の延びる方向(矢印146の延びる方向)とのなす角度は、概して45度となる。
【0028】
また、ユニット移動装置102は、図3に示すように、X方向移動装置150とY方向移動装置152とZ方向移動装置154と自転装置156とを有している。X方向移動装置150は、スライドレール160とXスライダ162とを含む。スライドレール160は、X方向に延びるように配設されており、Xスライダ162は、スライドレール160にスライド可能に保持されている。そして、Xスライダ162は、電磁モータ(図11参照)164の駆動により、X方向に移動する。Y方向移動装置152は、スライドレール166とYスライダ168とを含む。スライドレール166は、Y方向に延びるようにXスライダ162に配設されており、Yスライダ168は、スライドレール166にスライド可能に保持されている。そして、Yスライダ168は、電磁モータ(図11参照)170の駆動により、Y方向に移動する。Z方向移動装置154は、スライドレール172とZスライダ174とを含む。スライドレール172は、Z方向に延びるようにYスライダ168に配設されており、Zスライダ174は、スライドレール172にスライド可能に保持されている。そして、Zスライダ174は、電磁モータ(図11参照)176の駆動により、Z方向に移動する。
【0029】
また、自転装置156は、概して円盤状の回転テーブル178を有している。回転テーブル178は、それの軸心を中心に回転可能にZスライダ174に支持されており、電磁モータ(図11参照)180の駆動により、回転する。そして、回転テーブル178の上に、カットアンドクリンチユニット100が配設されている。このような構造により、カットアンドクリンチユニット100は、X方向移動装置150、Y方向移動装置152、Z方向移動装置154によって、任意の位置に移動するとともに、自転装置156によって、任意の角度に自転する。これにより、カットアンドクリンチユニット100の第2挿入穴136を、クランプ装置52によって保持された回路基材12の下方において、任意の位置に位置決めすることが可能となる。
【0030】
制御装置36は、図11に示すように、コントローラ190、複数の駆動回路192、画像処理装置196を備えている。複数の駆動回路192は、上記搬送装置50、クランプ装置52、作業ヘッド60,62、作業ヘッド移動装置64、トレイ型部品供給装置78、フィーダ型部品供給装置80、ばら部品供給装置32、電磁モータ111,164,170,176,180、シリンダ125に接続されている。コントローラ190は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路192に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品装着装置24等の作動が、コントローラ190によって制御される。また、コントローラ190は、画像処理装置196にも接続されている。画像処理装置196は、マークカメラ26およびパーツカメラ28によって得られた画像データを処理するものであり、コントローラ190は、画像データから各種情報を取得する。
【0031】
<部品実装機の作動>
部品実装機10では、上述した構成によって、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業が行われる。部品実装機10では、種々の部品を回路基材12に装着することが可能であるが、リードを有する部品(以下、「リード部品」と略して記載する場合がある)を回路基材12に装着する場合について、以下に説明する。
【0032】
具体的には、回路基材12が、作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、マークカメラ26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。これにより、回路基材12の保持位置等に関する情報が得られる。また、部品供給装置30若しくは、ばら部品供給装置32が、所定の供給位置において、リード部品を供給する。そして、作業ヘッド60,62の何れかが、部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル66によって部品を保持する。なお、リード部品200は、図12に示すように、部品本体部202と、部品本体部202の底面から延び出す2本のリード204とによって構成されている。そして、リード部品200は、吸着ノズル66によって部品本体部202において吸着保持される。
【0033】
続いて、リード部品200を保持した作業ヘッド60,62が、パーツカメラ28の上方に移動し、パーツカメラ28によって、吸着ノズル66に保持されたリード部品200が撮像される。これにより、部品の保持位置等に関する情報が得られる。続いて、リード部品200を保持した作業ヘッド60,62が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12の保持位置の誤差,部品の保持位置の誤差等を補正する。そして、吸着ノズル66により吸着保持されたリード部品200の2本のリード204が、回路基材12に形成された2つの貫通穴208に挿入される。この際、回路基材12の下方には、カットアンドクリンチユニット100が移動されている。
【0034】
具体的には、カットアンドクリンチユニット100において、1対のスライド体105の可動部121の第2挿入穴136の間の距離(以下、「挿入穴間距離」と記載する)が、回路基材12に形成された2つの貫通穴208の間の距離と同じとなるように、ピッチ変更機構103によって調整される。また、自転装置156の作動により、2つの貫通穴208の並ぶ方向と、1対の第2挿入穴136の並ぶ方向とが一致するように、カットアンドクリンチユニット100が自転される。さらに、X方向移動装置150及びY方向移動装置152の作動により、スライド体105の第2挿入穴136のXY方向での座標と、回路基材12の貫通穴208のXY方向での座標とが一致するように、カットアンドクリンチユニット100が移動される。そして、Z方向移動装置154の作動により、可動部121の上面が回路基材12の下面に接触、若しくは、回路基材12の下面より僅か下方に位置するように、カットアンドクリンチユニット100が上昇される。これにより、スライド体105の第2挿入穴136と、回路基材12の貫通穴208とが重なった状態で、カットアンドクリンチユニット100が回路基材12の下方に配置される。
【0035】
そして、吸着ノズル66により吸着保持されたリード部品200のリード204が、回路基材12の貫通穴208に挿入されると、そのリード204の先端部は、図12に示すように、カットアンドクリンチユニット100の可動部121の第2挿入穴136を介して、固定部120の第1挿入穴130に挿入される。なお、リード204の貫通穴208への挿入方向は、貫通穴208の形成方向であり、貫通穴208が回路基材12に直行するように形成されている場合は、回路基材12に対して直行する方向、つまり、Z方向である。また、リード204が貫通穴208に挿入される際において、貫通穴208の下方に位置する第2挿入穴136の内周面は、テーパ面とされているため、リード204の先端部の第1挿入穴130内への導入を適切に担保することが可能となる。
【0036】
次に、リード204の先端部が、第2挿入穴136を介して、第1挿入穴130に挿入されると、各可動部121が、各可動部121に対応するスライド装置122の作動によって、スライドする。これにより、リード204が、図13に示すように、第1挿入穴130の固定刃131と第2挿入穴136の可動刃138とによって切断される。そして、リード204の切断により分離された先端部は、第1挿入穴130の内部において落下し、廃棄ボックス132に廃棄される。
【0037】
また、1対の可動部121は、リード204を切断した後も、さらにスライドされる。このため、切断によるリード204の新たな先端部は、可動部121のスライドに伴って、第2挿入穴136の内周のテーパ面に沿って屈曲し、さらに、可動部121がスライドすることで、リード204の先端部がガイド溝140に沿って屈曲する。この際、1対のリード204は、それら1対のリード204が並ぶ方向と異なる方向において、互いに離間する方向に屈曲される。
【0038】
詳しくは、1対のスライド体105の第2挿入穴136は、図10に示すように、矢印146の延びる方向に沿って配設されている。一方、可動部121のスライド方向(矢印148の延びる方向)は、第2挿入穴136の並ぶ方向に対して、XY平面上において45度ズレている。つまり、可動部121は、1対の第2挿入穴136に挿入された1対のリード204の並ぶ方向に対して、XY平面上において45度ズレた方向にスライドする。このため、1対のリード204は、図14に示すように、1対の貫通穴208の並ぶ方向(矢印146の延びる方向)に対して、XY平面上において45度ズレた方向に屈曲される。これにより、1対のリード204が概してN字型に屈曲された状態(以下、「N曲げ状態」と記載する)でリード部品200が回路基材12に装着され、リード204の貫通穴208からの抜けが防止される。また、N曲げ状態でリード部品200が回路基材12に装着されることで、リード204の並ぶ方向と異なる方向に張力が生じ、リード部品200のガタツキが防止される。
【0039】
このように、部品実装機10では、1対のリード204をN曲げ状態で屈曲させることが可能なカットアンドクリンチユニット100が、回路基材12の下方において、X方向移動装置150及びY方向移動装置152の作動により、XY方向の任意の位置に移動される。つまり、カットアンドクリンチユニット100が、リード204の貫通穴208への挿入方向と直行する方向に移動される。これにより、回路基材12の任意の貫通穴208に挿入されたリード204を、カットアンドクリンチユニット100によって切断・屈曲することが可能となる。つまり、回路基材12の任意の位置にリード204を、N曲げ状態で装着することが可能となる。
【0040】
また、カットアンドクリンチユニット100では、挿入穴間距離を、ピッチ変更機構103の作動により、変更することが可能である。このため、1対のリードの間の距離が異なるリード部品であっても、挿入穴間距離の変更により、1対のリード204をN曲げ状態で屈曲させることが可能となる。これにより、多くの種類のリード部品を、カットアンドクリンチユニット100によって、N曲げ状態で屈曲させることが可能となる。
【0041】
なお、挿入穴間距離が変更される際に移動される1対のスライド体105では、各々のスライド体105に、可動部121をスライドさせるためのスライド装置122が設けられている。つまり、スライド体105毎に、可動部121をスライドさせるスライド装置122が設けられている。一方、例えば、1対のスライド体105に1つのスライド装置しか設けられていない場合には、1つのスライド装置から1対の可動部121への伝達機構が必要である。また、挿入穴間距離が変更した場合、つまり、1対のスライド体105が接近・離間した場合でも、その伝達機構は、1つのスライド装置から1対の可動部121に力を伝達する必要があり、伝達機構の構造は、非常に複雑となる。このため、カットアンドクリンチユニット100では、スライド体105毎にスライド装置122が設けられており、スライド装置122は比較的、簡便な構造とされている。
【0042】
さらに言えば、図10に示すように、1対の第2挿入穴136の並ぶ方向と、スライドレール106の延びる方向(矢印146の延びる方向)とが一致している。つまり、1対の第2挿入穴136の並ぶ方向と、スライド体105のスライド方向とが一致している。このため、挿入穴間距離が変更された場合であっても、リード204の屈曲方向を一定にすることが可能となる。具体的には、例えば、1対のリードの間の距離(以下、「リード間距離」と記載する)がAである場合には、1対のスライド体105は、図での実線で示す位置に移動される。一方、リード間距離がB(>A)である場合には、1対のスライド体105は、図での点線で示す位置に移動される。そして、図14に示すように、リード間距離がAの1対のリード204は、図での実線で示すように屈曲され、リード間距離がBの1対のリード204は、図での点線で示すように屈曲される。この図から解るように、リード間距離がAのリード204の屈曲方向と、リード間距離がBのリード204の屈曲方向とは、同じである。これは、挿入穴間距離が変更されても、1対の第2挿入穴136の並ぶ方向と、可動部121のスライド方向との相対的な角度が変化しないためである。これにより、挿入穴間距離が変更された場合であっても、リード204の屈曲方向を一定にすることが可能となり、リード204の装着品質を一定にすることが可能となる。
【0043】
また、カットアンドクリンチ装置34は、屈曲装置の一例である。カットアンドクリンチユニット100は、屈曲ユニットの一例である。ユニット移動装置102は、移動装置の一例である。ピッチ変更機構103は、変更機構の一例である。スライド体105は、屈曲体の一例である。固定部120は、保持部の一例である。可動部121は、スライド部の一例である。1対のスライド装置122のシリンダ125の一方は、第1の駆動源の一例であり、他方は、第2の駆動源の一例である。第2挿入穴136は、挿入穴の一例である。
【0044】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、カットアンドクリンチユニット100は、リード204の貫通穴208への挿入方向(Z方向)に対して、直行する方向(X方向及びY方向)に移動可能とされているが、リード204の貫通穴208への挿入方向(Z方向)に対して、交差する方向に移動可能とされてもよい。つまり、リード204の貫通穴208への挿入方向(Z方向)に対して直行する平面(XY平面)から所定の角度ズレた方向に、カットアンドクリンチユニット100を移動可能な構成としてもよい。
【0045】
また、上記実施例では、1対のリード204に対応するカットアンドクリンチ装置34が採用されているが、3本以上のリードに対応する装置を採用することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例の1対のスライド体105の代わりに、図15に示す1対のスライド体210,212を採用することが可能である。各スライド体210,212は、上記実施例のスライド体105と同様に、固定部214と可動部216とを含む。また、スライド体210の固定部214には、1つの挿入穴218が形成されているが、スライド体212の固定部214には、2つの挿入穴220,222が形成されている。なお、3つの挿入穴218,220,222は1直線上に配設されている。このような構造の1対のスライド体210,212を採用することで、3本のリードを有するリード部品をN曲げ状態で回路基材12に装着することが可能となる。つまり、本発明の「屈曲ユニット」は、少なくとも1対のリードをN曲げ状態で屈曲可能なユニットであればよく、3本,4本,5本以上のリードをN曲げ状態で屈曲可能なユニットを含む。
【0046】
また、上記実施例では、リード204が、リード204の並ぶ方向に対して45度の方向に屈曲されているが、リード204の並ぶ方向と異なる方向であれば、リード204の並ぶ方向に対して種々の角度の方向に、リード204を屈曲してもよい。
【0047】
また、上記実施例では、リード204を切断し、屈曲するカットアンドクリンチ装置34に、本発明が適用されているが、リード204を切断することなく、リード204を屈曲するリード屈曲装置に、本発明を適用することが可能である。
【0048】
また、上記実施例では、可動部121をスライドさせるスライド装置122として、カム機構が採用されているが、リンク機構,歯車機構等、種々の伝達機構を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0049】
34:カットアンドクリンチ装置(屈曲装置) 100:カットアンドクリンチユニット(屈曲ユニット) 102:ユニット移動装置(移動装置) 103:ピッチ変更機構(変更機構) 105:スライド体(屈曲体) 120:固定部(保持部) 121:可動部(スライド部) 125:シリンダ(第1の駆動源)(第2の駆動源) 136:第2挿入穴(挿入穴)
図1
図2
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図5
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図10
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