(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0007】
端末デバイスがHARQ-ACKを正確にフォードバックできない可能性があるという従来技術の問題を解決するために、この出願の実施例はHARQ-ACKフィードバック方法及び装置を提供する。技術的解決策は以下の通りである。
【0008】
第1の態様によれば、HARQ-ACKフィードバック方法が提供され、当該方法は、
ネットワークデバイスにより、少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応する下りリンク制御情報(英文:Downlink Control Information, 略称:DCI)とを端末デバイスに送出し、対応して、端末デバイスにより、少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとを受信するステップを含む。DCIは第1の指示情報を搬送する。第1の指示情報は、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を送信するためのターゲット送信時間間隔(英文:Transmission Time Interval, 略称:TTI)を示す。
【0009】
任意選択で、ダイナミックスケジューリングの場合、それぞれの下りリンクデータは1つのDCIに対応してもよく、一方で、セミパーシステントスケジューリング(英文:Semi-Persistent Scheduling, 略称:SPS)の場合、少なくとも1つの下りリンクデータは、同じDCIに対応してもよく、これはここでは限定されない。
【0010】
さらに、第1の指示情報は、少なくとも1つの下りリンクデータのフィードバック遅延でもよく、フィードバック遅延は、ターゲットTTIと下りリンクデータを送信するためのTTIとの間の時間差である。任意選択で、第1の指示情報は、代替として、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするためのターゲットTTIのインデックスでもよい。ターゲットTTIは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするために使用されるTTIである。
【0011】
HARQ-ACKフィードバック情報は、少なくとも1つの下りリンクデータの受信状態を示す。受信状態は、受信成功又は受信失敗でもよい。
【0012】
端末デバイスが少なくとも1つの下りリンクデータと、対応するDCIとを受信した後に、端末デバイスは、DCI内の第1の指示情報に基づいて、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするためのターゲットTTIを決定し、ターゲットTTI内でネットワークデバイスに送出されるHARQ-ACKフィードバック情報を生成してもよい。第2の指示情報は、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0013】
フィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成した後に、端末デバイスは、ターゲットTTI内で生成されたHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスにフィードバックする。対応して、ネットワークデバイスは、ターゲットTTI内で端末デバイスによりフィードバックされたHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、HARQ-ACKフィードバック情報を受信した後に、第2の指示情報に基づいてHARQ-ACKフィードバック情報を復号化してもよい。任意選択で、生成されたHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックするとき、端末デバイスは、決定されたHARQ-ACKフィードバック情報に対して符号化及び変調を実行し、HARQ-ACKフィードバック情報を上りリンクチャネルにマッピングし、上りリンクチャネルを使用することにより、HARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスに送出してもよい。
【0014】
ネットワークデバイスにより送出された少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとが受信された後に、ターゲットTTIは、DCI内の第1の指示情報に基づいて決定される。次に、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報が生成され、生成されたHARQ-ACKフィードバック情報は、ターゲットTTI内でネットワークデバイスにフィードバックされる。これは、端末デバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできないという従来技術の問題を解決する。したがって、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前にパケットロスが存在する場合であっても、端末デバイスは、依然として、失われたパケットに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできる。
【0015】
第2の指示情報は、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間で予め合意された情報である。具体的には、第2の指示情報は、ネットワークデバイス及び端末デバイスに予め設定された情報、ネットワークデバイスにより端末デバイスにDCIによって送出された情報、ネットワークデバイスにより端末デバイスにシステムメッセージ又は無線リソース制御(英文:Radio Resource Control, 略称:RRC)シグナリングによって送出された情報、又は端末デバイスにより報告された情報でもよい。
【0016】
可能な実現方式では、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延を含み、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延によるHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0017】
他の可能な実現方式では、ネットワークデバイスは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報がフィードバックされるターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報のビット総数を更に指定してもよい。具体的には、第2の指示情報は、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報がフィードバックされるターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報のビット総数を示すために更に使用されてもよい。
【0018】
更に他の可能な実現方式では、端末デバイスにより、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成するステップは、
端末デバイスにより、ターゲットTTIの前に受信されたそれぞれの下りリンクデータと、それぞれの下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定するステップと、
端末デバイスにより、予め設定されたフィードバック遅延と、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に受信されていない下りリンクデータが存在するか否かを検出するステップと、
検出結果が、受信されていない下りリンクデータが存在するものである場合、端末デバイスにより、受信されていない下りリンクデータの検出された数に基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定するステップと
を含んでもよい。
【0019】
実際の実現方式では、DCIは下りリンクデータのインデックスを更に含んでもよい。この場合、端末デバイスにより、第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定するステップは、
それぞれの下りリンクデータについて、端末デバイスにより、下りリンクデータの復調結果に基づいて、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKを決定するステップと、
端末デバイスにより、それぞれの受信された下りリンクデータのインデックスに基づいて、パケットロスが存在するか否かを検出するステップと、
検出結果が、パケットロスが存在するものである場合、端末デバイスにより、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKであることを検出するステップと
を含んでもよい。
【0020】
ネットワークデバイスがセミパーシステントスケジューリングを使用する場合、端末デバイスにより、第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定するステップは、
それぞれの下りリンクデータについて、端末デバイスにより、下りリンクデータの復調結果に基づいて、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKを決定するステップと、
端末デバイスがDCIを受信した後に、ターゲットTTIの前のそれぞれの予め設定された時間間隔においてパケットロスが存在するか否かを検出するステップと、
検出結果が、パケットロスが存在するものである場合、端末デバイスにより、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKであると決定するステップと
を含んでもよい。
【0021】
更に他の可能な実現方式では、端末デバイスは、少なくとも2つのHARQ-ACKフィードバックが存在し得ると決定するため、端末デバイスが、決定されたHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスにフィードバックするステップは、
ターゲットTTI内で、予め設定された順序に従ってソートされたHARQ-ACKフィードバックをネットワークデバイスにフィードバックするステップであり、予め設定された順序は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で予め合意された順序である、ステップを含んでもよい。
【0022】
予め設定された順序に従ってソートされた全てのHARQ-ACKフィードバックがフィードバックされ、予め設定された順序は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で合意された順序である。したがって、ネットワークデバイスは、受信されたHARQ-ACKフィードバック情報に基づいて、成功して送出された具体的なデータと、不成功に送信された具体的なデータとを正確に習得できる。
【0023】
ネットワークデバイス側のステップは、ネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法として独立して実現されてもよく、端末デバイス側のステップは、端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法として独立して実現されてもよい点に留意すべきである。
【0024】
第2の態様によれば、HARQ-ACKフィードバック装置が提供される。HARQ-ACKフィードバック装置は少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第1の態様におけるネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック装置を実現するように構成される。
【0025】
第3の態様によれば、HARQ-ACKフィードバック装置が提供される。HARQ-ACKフィードバック装置は少なくとも1つのユニットを含み、少なくとも1つのユニットは、第1の態様における端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック装置を実現するように構成される。
【0026】
第4の態様によれば、この出願はHARQ-ACKフィードバック装置を提供する。当該装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、第1の態様におけるネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0027】
第5の態様によれば、この出願はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。記憶媒体は少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、第1の態様におけるネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0028】
第6の態様によれば、この出願はHARQ-ACKフィードバック装置を提供する。当該装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、第1の態様における端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0029】
第7の態様によれば、この出願はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。記憶媒体は少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、第1の態様における端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【発明を実施するための形態】
【0031】
この出願の実施例の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下に、この出願の実施例における添付図面を参照して、この出願の実施例における技術的解決策について明確且つ完全に説明する。明らかに、説明する実施例は、この出願の実施例の全てではなく、単なる一部である。創造的取り組みなしにこの出願の実施例に基づいて当業者により取得される全ての他の実施例は、この出願の保護範囲内に入るものとする。
【0032】
図1は、HARQ-ACKフィードバック方法がこの出願の実施例に従って使用される実現環境の概略図である。
図1に示すように、実現環境はネットワークデバイス110と端末デバイス120とを含んでもよい。
【0033】
ネットワークデバイス110は、基地局、サーバ又は端末デバイスでもよい。ネットワークデバイスが基地局である例が以下の実施例において使用される。実際の実現方式では、ネットワークデバイスは、有線又は無線ネットワークを使用することにより、端末デバイス120に接続されてもよい。
【0034】
端末デバイス120は、移動電話、タブレットコンピュータ又は電子リーダのようなデバイスでもよい。
【0035】
図2は、この出願の実施例によるHARQ-ACKフィードバック方法のフローチャートである。HARQ-ACKフィードバック方法が
図1に示す実現環境において使用される例が、この実施例における説明に使用される。
図2に示すように、HARQ-ACKフィードバック方法は以下のステップを含んでもよい。
【0036】
ステップ201:基地局は、少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応する下りリンク制御情報(英文:Downlink Control Information, 略称:DCI)とを端末デバイスに送出し、DCIは第1の指示情報を含む。
【0037】
第1の指示情報は、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を送信するためのターゲット送信時間間隔(英文:Transmission Time Interval, 略称:TTI)を示す。具体的には、第1の指示情報は以下の2つのタイプを含んでもよい。
【0038】
第1のタイプは、少なくとも1つの下りリンクデータのフィードバック遅延であり、フィードバック遅延は、少なくとも1つの下りリンクデータを送信するためのTTIと、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをフィードバックするためのターゲットTTIとの間の時間差である。
【0039】
時間差は、TTIの数を使用することにより表されてもよい。例えば、第1の指示情報はKでもよく、K個のTTIの長さが時間差であり、Kは0以上の整数である。TTIの長さは、下りリンクTTIの長さ、上りリンクTTIの長さ又は他のタイプのTTIの長さでもよい点に留意すべきである。TTIのタイプは、基地局側と端末デバイス側との間で予め合意されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0040】
任意選択で、時間差は、代替として、サブフレームの数を使用することにより表されてもよい。例えば、第1の指示情報はJでもよく、J×tが時間差であり、Jは0以上の整数であり、tは1つのサブフレームのサブフレーム長である。サブフレーム長は、下りリンクサブフレームの長さ、上りリンクサブフレームの長さ又は他のタイプのサブフレームの長さでもよい点に留意すべきである。サブフレームのタイプは、基地局側と端末デバイス側との間で予め合意されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0041】
任意選択で、時間差は、絶対時間を使用することにより表されてもよい。例えば、第1の指示情報はMでもよく、M×Tsが時間差であり、Mは0以上の整数であり、Tsは基地局と端末デバイスとの間で予め合意された時間単位である。Tsの単位はミリ秒、マイクロ秒又は他の値でもよい。これはこの出願では限定されない。
【0042】
第2のタイプは、それぞれの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをフィードバックするためのターゲットTTIのインデックスである。
【0043】
例えば、第1の指示情報は20でもよく、第1の指示情報は、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKが20の番号のターゲットTTI内でフィードバックされることを示す。任意選択で、TTIのインデックスは無線フレーム内の相対番号でもよい。
【0044】
ステップ202:端末デバイスは、基地局により送出された少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとを受信する。
【0045】
ステップ203:端末デバイスは、第1の指示情報に基づいて、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをフィードバックするためのターゲットTTIを決定する。
【0046】
第1の指示情報が下りリンクデータのフィードバック遅延である場合、下りリンクデータを受信した後に、端末デバイスは、下りリンクデータが受信されたTTIより遅いフィードバック遅延であるTTIをターゲットTTIとして決定する。
【0047】
例えば、第1の指示情報はKであり、K×TTIがフィードバック遅延であり、端末デバイスは、下りリンクデータが受信されたTTIより遅いK個のTTIであるTTIをターゲットTTIとして決定する。他の例では、第1の指示情報はJであり、J×tがフィードバック遅延であり、端末デバイスは、下りリンクデータが受信されたTTIより遅いJ個のサブフレームであるTTIをターゲットTTIとして決定する。更に他の例では、第1の指示情報はMであり、M×Tsがフィードバック遅延であり、端末デバイスは、下りリンクデータが受信されたTTIより遅いM×Tsの時間であるTTIをターゲットTTIとして決定する。
【0048】
第1の指示情報が下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをフィードバックするためのターゲットTTIのインデックスである場合、端末デバイスは、インデックスに対応するTTIをターゲットTTIとして直接決定する。
【0049】
ステップ204:端末デバイスは、第2の指示情報に基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成する。
【0050】
具体的には、端末デバイスがターゲットTTIを決定した後に、端末デバイスがターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成するとき、端末デバイスは、それぞれの受信された下りリンクデータに対応する第1の指示情報に基づいて、ターゲットTTIに対応する下りリンクデータを決定し、それぞれの決定された下りリンクデータと、それぞれの下りリンクデータに対応する第1の指示情報と、第2の指示情報とに基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成してもよい。それぞれの下りリンクデータに対応する第1の指示情報はターゲットTTIを示す。
【0051】
第2の指示情報は、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報のビット数についての情報を示す。具体的には、第2の指示情報は、ターゲットTTI内でのHARQ-ACKフィードバック情報のビット総数を示すために使用される指示情報、又は予め設定されたフィードバック遅延でもよい。予め設定されたフィードバック遅延は、下りリンクデータを送信するためのTTIと、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをフィードバックするためのターゲットTTIとの間の最小の差である。予め設定されたフィードバック遅延は、基地局と端末デバイスとの間で予め合意された遅延である。
【0052】
具体的には、予め設定されたフィードバック遅延は以下の方式で示されてもよい。
【0053】
任意選択で、予め設定されたフィードバック遅延は、絶対時間を使用することにより表されてもよい。例えば、第2の指示情報はmでもよく、m×tsが予め設定されたフィードバック遅延であり、mは0以上の整数であり、tsは基地局と端末デバイスとの間で予め合意された時間単位である。tsの単位はミリ秒、マイクロ秒又は他の値でもよい。これはこの出願では限定されない。
【0054】
任意選択で、予め設定されたフィードバック遅延は、TTIの数を使用することにより表されてもよい。例えば、第2の指示情報はkでもよく、k個のTTIの長さが予め設定されたフィードバック遅延であり、kは0以上の整数である。TTIの長さは、下りリンクTTIの長さ、上りリンクTTIの長さ又は他のタイプのTTIの長さでもよい点に留意すべきである。TTIのタイプは、基地局側と端末デバイス側との間で予め合意されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0055】
任意選択で、予め設定されたフィードバック遅延は、代替として、サブフレームの数を使用することにより表されてもよい。例えば、第2の指示情報はjでもよく、j×tが予め設定されたフィードバック遅延であり、jは0以上の整数であり、tは1つのサブフレームのサブフレーム長である。サブフレーム長は、下りリンクサブフレームの長さ、上りリンクサブフレームの長さ又は他のタイプのサブフレームの長さでもよい点に留意すべきである。サブフレームのタイプは、基地局側と端末デバイス側との間で予め合意されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0056】
実際の実現方式では、第2の指示情報は、基地局及び端末デバイスにより予め設定された情報、基地局により端末デバイスにシステムメッセージ又は無線リソース制御(英文:Radio Resource Control, 略称:RRC)シグナリングによって送出された情報、基地局により端末デバイスにDCIを使用することによって送出された情報、又は端末デバイスにより報告されて基地局により受信された情報でもよい。
【0057】
ステップ205:端末デバイスは、ターゲットTTI内でHARQ-ACKフィードバック情報を基地局に送出する。
【0058】
それぞれのHARQ-ACKフィードバックをフィードバックする間に、端末デバイスは、それぞれのHARQ-ACKフィードバックを上りリンクチャネルにマッピングするために、それぞれのHARQ-ACKフィードバックに対して符号化及び変調を実行し、次に、HARQ-ACKフィードバック情報を基地局に送出してもよい。任意選択で、それぞれのHARQ-ACKフィードバックは、物理上りリンク制御チャネル(英文:Physical Uplink Control Channel, 略称:PUCCH)又は物理上りリンク共有チャネル(英文:Physical Uplink Shared Channel, PUSCH)上で送出されてもよい。これはこの実施例では限定されない。
【0059】
ステップ206:基地局は、ターゲットTTI内で端末デバイスからHARQ-ACKフィードバック情報を受信する。
【0060】
ステップ207:基地局は、第2の指示情報に基づいて、HARQ-ACKフィードバック情報を復号化する。
【0061】
要するに、この実施例において提供されるHARQ-ACKフィードバック方法によれば、ネットワークデバイスにより送出された少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとが受信された後に、ターゲットTTIは、DCI内の第1の指示情報に基づいて決定される。次に、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報が生成され、生成されたHARQ-ACKフィードバック情報は、ターゲットTTI内でネットワークデバイスに送出される。これは、端末デバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできないという従来技術の問題を解決する。したがって、ターゲットTTIの前に最後の下りリンクデータが受信された後でパケットロスが存在する場合であっても、端末デバイスは、依然として、失われたパケットに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできる。
【0062】
前述の実施例では、基地局は、送出された下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックをスケジューリングするために、DCIをダイナミックにスケジューリングしてもよい。具体的には、基地局が周期的な小規模のトラヒックサービスを有さないが、ファイル転送プロトコル(英文:File Transfer Protocol, 略称:FTP)サービスのみのようなデータサービスのみを有するとき、基地局はダイナミックスケジューリングを使用する。任意選択で、基地局は、代替としてSPSを使用してもよい。具体的には、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(英文:Voice over Internet Protocol, 略称:VoIP)サービスのみのような周期的な小規模のトラヒックサービスのみが存在するとき、SPSが使用される。任意選択で、基地局は、代替としてダイナミックスケジューリングとセミパーシステントスケジューリングとの双方を使用してもよい。具体的には、周期的な小規模のトラヒックサービスとデータサービスとの双方が存在するとき、基地局は、ダイナミックスケジューリング及びSPSを使用する。したがって、以下に、前述の3つの場合について別々に説明する。
【0063】
それぞれの下りリンクデータは、単一のコードワード又は複数のコードワードを使用することにより送出されてもよい点に留意すべきである。それぞれの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックは、1つのHARQ-ACKビットに対応してもよい。例えば、下りリンクデータはL個のコードワードを使用することにより送出され、下りリンクデータは1つのHARQ-ACKビットに対応する。代替として、それぞれのコードワードは1つのHARQ-ACKビットに対応する。例えば、下りリンクデータはL個のコードワードを使用することにより送出され、それぞれの下りリンクデータはL個のHARQ-ACKビットに対応する。これはこの出願では限定されない。別段の定めがない限り、下りリンクデータが1つのHARQ-ACKビットに対応する例が以下の説明に使用される。
【0064】
第1の場合、基地局がダイナミックスケジューリングを使用するとき、それぞれの下りリンクデータを送出するとき、基地局は、下りリンクデータに対応するDCIを送出する。さらに、DCIは、下りリンクデータのインデックスを更に含む。具体的には、DCIは下りリンク割り当てインデックス(英文:Downlink Assignment Index, 略称:DAI)を含み、DAIは下りリンクデータのインデックスである。
【0065】
この場合、ステップ204は以下を含んでもよい。
【0066】
まず、端末デバイスは、ターゲットTTIの前に受信されたそれぞれの下りリンクデータと、それぞれの下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0067】
端末デバイスは、それぞれの受信された下りリンクデータを復調し、復調結果に基づいて、それぞれの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を決定してもよい。具体的には、1つの下りリンクデータについて、端末デバイスが下りリンクデータを復調するのに成功した場合、端末デバイスは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがACKであると決定し、或いは端末デバイスが下りリンクデータを復調するのに失敗した場合、端末デバイスは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKが否定応答(英文:negative acknowledgement, 略称:NACK)であると決定する。
【0068】
実際の実現方式では、基地局により下りリンクデータを送出するプロセスにおいてパケットロスが生じ得る。したがって、端末デバイスがそれぞれの下りリンクデータを受信した後に、端末デバイスは、それぞれの受信された下りリンクデータのインデックスに基づいて、下りリンクデータのパケットロスが存在するか否かを検出してもよい。下りリンクデータのパケットロスが存在する場合、端末デバイスは、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKフィードバック情報であると決定する。具体的には、端末デバイスは、下りリンクデータのインデックスが連続的であるか否かを検出してもよい。インデックスが連続的でない場合、端末デバイスは、失われた番号に対応する下りリンクデータが失われたと決定してもよい。この場合、端末デバイスは、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKであると決定してもよい。
【0069】
例えば、端末デバイスにより受信された下りリンクデータに対応するDCI内のDAIが1、3、4及び6である。端末デバイスが下りリンクデータを復調した後に、DAI:1、3及び6に対応する下りリンクデータが成功して復調されるが、DAI:4に対応する下りリンクデータが不成功に復調される。さらに、端末デバイスは、DAI:2及び5に対応する下りリンクデータのパケットロスが存在することを検出してもよい。表1を参照すると、ターゲットTTI内でフィードバックされ且つ端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報は、ACK、NACK、ACK、NACK、NACK及びACKである。ここでのパケットロスは、基地局が下りリンクデータを送出したが、端末デバイスが下りリンクデータを受信しないこと、又は基地局が下りリンクデータを送出しないことを意味してもよい。これはこの実施例では限定されない。
【表1】
前述は、それぞれの下りリンクデータが1つのHARQ-ACKビットに対応する例のみを使用する。任意選択で、それぞれの下りリンクデータが2つのコードワードを使用することにより送出され、それぞれのコードワードが1つのHARQ-ACKビットに対応する場合、表2を参照すると、ターゲットTTI内でフィードバックされ且つ端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報は、ACK、ACK、NACK、NACK、ACK、ACK、NACK、NACK、NACK、NACK、ACK及びACKである。
【表2】
次に、端末デバイスは、第2の指示情報に基づいて、ターゲットTTI内の第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0070】
第2の指示情報がターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバック情報のビット総数を示す指示情報であるとき、端末デバイスは、ターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバックの数が第2の指示情報内で示された数であると決定する。具体的には、端末デバイスにより決定された、第1のHARQ-ACKフィードバック情報内のHARQ-ACKフィードバックの数が第2の指示情報により示された数と等しいとき、第2のHARQ-ACKフィードバック情報は存在しない。端末デバイスにより決定された、第1のHARQ-ACKフィードバック情報内のHARQ-ACKフィードバックの数が第2の指示情報により示されたビット数より小さいとき、端末デバイスにより決定された第2のHARQ-ACKフィードバック情報は、n個のNACKフィードバックであり、nは第2の指示情報により示されたビット数と第1のHARQ-ACKフィードバック情報内のHARQ-ACKフィードバックの数との間の差である。
【0071】
端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報が表1に記載のHARQ-ACKフィードバックであり、第2の指示情報により示されたビット数が7である例が説明に使用される。端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報内に6個のHARQ-ACKフィードバックが存在する場合、端末デバイスにより決定された第2のHARQ-ACKフィードバック情報は、1つのNACKである。この場合、表3を参照すると、端末デバイスにより決定された、ターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバック情報は、ACK、NACK、ACK、NACK、NACK、ACK及びNACKである。
【表3】
第2の指示情報が予め設定されたフィードバック遅延であるとき、当該ステップは以下を含んでもよい。
【0072】
(1)予め設定されたフィードバック遅延と、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に受信されていない下りリンクデータが存在するか否かを検出する。
【0073】
基地局は、下りリンクデータを端末デバイスに絶えず送出してもよい。対応して、端末デバイスは、基地局により絶えず送出された下りリンクデータを受信してもよい。ターゲットTTIが到達したとき、端末デバイスは、予め設定されたフィードバック遅延と、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、受信されていない下りリンクデータが存在するか否かを検出する。
【0074】
具体的には、第1の指示情報が下りリンクデータのフィードバック遅延であるとき、当該ステップは、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータのフィードバック遅延が予め設定されたフィードバック遅延より大きいか否かを検出し、検出結果が、フィードバック遅延が予め設定されたフィードバック遅延より大きいものである場合、最後の下りリンクデータを受信した後に基地局が他の下りリンクデータを送出し得ることを示し、端末デバイスにより、受信されていない下りリンクデータが存在すると決定し、或いは、検出結果が、フィードバック遅延が予め設定されたフィードバック遅延より大きくないものである場合、受信されていない下りリンクデータが存在しないと決定することを含む。
【0075】
例えば、最後の下りリンクデータのフィードバック遅延が4個のTTIであり、予め設定されたフィードバック遅延が2個のTTIである場合、端末デバイスは、最後の下りリンクデータが取得される前且つターゲットTTIの前に受信されていない2個の下りリンクデータが存在すると決定する。
【0076】
第1の指示情報がターゲットTTIのインデックスであるとき、当該ステップは、最後の下りリンクデータを受信するためのTTIとターゲットTTIとの間の第1の差を計算し、計算を通じて取得された第1の差が予め設定されたフィードバック遅延より大きいか否かを検出し、第1の差が予め設定されたフィードバック遅延より大きい場合、最後の下りリンクデータを受信した後に基地局が他の下りリンクデータを送出し得ることを示し、端末デバイスにより、受信されていない下りリンクデータが存在すると決定し、或いは、検出結果が、第1の差が予め設定されたフィードバック遅延より大きくないものである場合、受信されていない下りリンクデータが存在しないと決定することを含む。
【0077】
例えば、ターゲットTTIと、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータに対応するTTIとの間の差が5個のTTIであり、予め設定されたフィードバック遅延が2個のTTIである場合、端末デバイスは、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に受信されていない3個の下りリンクデータが存在すると決定する。
【0078】
(2)検出結果が、受信されていない下りリンクデータが存在するものである場合、端末デバイスは、受信されていない下りリンクデータの検出された数に基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0079】
第1の指示情報が下りリンクデータのフィードバック遅延であるとき、当該ステップは、受信されていない下りリンクデータの数が、予め設定されたフィードバック遅延と、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータのフィードバック遅延との間の差であると決定し、数が計算を通じて取得された差であるNACKフィードバックを決定することを含む。
【0080】
第1の指示情報がターゲットTTIのインデックスであるとき、当該ステップは、受信されていない下りリンクデータの数が、第1の差と予め設定されたフィードバック遅延との間の第2の差であると決定し、数が第2の差であるNACKフィードバックを決定することを含む。
【0081】
このステップにおいて決定された、取得されたNACKフィードバックは、第2のHARQ-ACKフィードバック情報である。さらに、端末デバイスは、ターゲットTTI内の取得されたHARQ-ACKフィードバック情報が第1のHARQ-ACKフィードバック情報及び第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含むと決定する。
【0082】
例えば、端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報は表1に示され、最後の下りリンクデータに対応する遅延が4個のTTIであり、予め設定されたフィードバック遅延が2個のTTIである。
図3Aを参照すると、端末デバイスにより決定された、ターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバック情報は、ACK、NACK、ACK、NACK、NACK、
ACK、NACK及びNACKである。
【0083】
(3)検出結果が、受信されていない下りリンクデータが存在しないものである場合、手順が終了する。
【0084】
この場合、端末デバイスは、ターゲットTTI内の取得されたHARQ-ACKフィードバック情報が第1のHARQ-ACKフィードバック情報であると決定する。
【0085】
例えば、端末デバイスにより決定された第1のHARQ-ACKフィードバック情報は表1に示され、最後の下りリンクデータに対応する遅延が2個のTTIであり、予め設定されたフィードバック遅延が2個のTTIである。
図3Bを参照すると、端末デバイスにより決定された、ターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバック情報は、ACK、NACK、ACK、NACK、NACK及びACKである。
【0086】
基地局は下りリンクデータ送信に使用できるいくつかのTTIをスケジューリングしなくてもよい点に留意すべきである。この場合、端末デバイスは、スケジューリングされず且つ下りリンクデータ送信に使用できるTTIに対応するHARQ-ACKフィードバック情報をフィードバックしない。例えば、
図3Cを参照すると、端末デバイスは、取得されたHARQ-ACKフィードバック情報がACK、NACK、ACK、NACK、NACK、ACK、NACK及びNACKであると決定する。
【0087】
第2の場合、基地局がSPSを実行するとき、ステップ201は以下を含んでもよい。基地局は、DCIを端末デバイスに送出し、DCIは、第1の指示情報と、SPSを示すために使用されるフィールドとを含み、DCIは、SPS送信をアクティベートするために使用され、次に、基地局は、予め設定された時間間隔に従って下りリンクデータを端末デバイスに送出する。基地局によりDCIの後に送出され且つSPSに基づいて送信されるそれぞれの下りリンクデータはDCIに対応し、第1の指示情報は、セミパーシステントスケジューリングプロセスにおけるそれぞれの下りリンクデータに対応する指示情報である。
【0088】
このステップにおいて、ステップ204は以下を含んでもよい。
【0089】
まず、端末デバイスは、それぞれの下りリンクデータと、第1の指示情報とに基づいて、ターゲットTTI内の第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0090】
それぞれの下りリンクデータについて、端末デバイスは、受信された下りリンクデータを復調する。復調が成功した場合、端末デバイスは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがACKであると決定し、或いは復調が失敗した場合、端末デバイスは、下りリンクデータに対応するHARQ-ACK情報がNACKであると決定する。
【0091】
さらに、基地局は、それぞれの予め設定された時間間隔において下りリンクデータを送出する。したがって、端末デバイスが予め設定された時間間隔において下りリンクデータを受信しない場合、端末デバイスは、当該時間間隔における下りリンクデータが失われ、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックがNACKであると決定してもよい。
【0092】
例えば、予め設定された時間間隔は10個のTTIである。基地局がDCIを端末デバイスに送出した後に、基地局は、下りリンクデータを端末デバイスに送出し、10個のTTIの間隔において1つの下りリンクデータを端末デバイスに送出してもよい。端末デバイスが基地局により送出された第1の下りリンクデータを受信した後に、端末デバイスが10個のTTIの間隔において下りリンクデータを受信せず、20個のTTIの間隔において下りリンクデータを受信した場合、端末デバイスは、10個のTTIの間隔において下りリンクデータが失われたと決定してもよい。この場合、端末デバイスは、10個のTTIの間隔におけるHARQ-ACKがNACKであると決定してもよい。
【0093】
次に、端末デバイスは、第2の指示情報に基づいて、ターゲットTTI内の第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定する。
【0094】
当該ステップは、ダイナミックスケジューリングにおいて使用される実現方式と同様であり、この実施例では詳細はここでは再び説明しない。
【0095】
第3の場合、基地局がダイナミックスケジューリングとSPSとの双方を使用するとき、その実現方式は、前述の2つの実現方式を参照して実行されてもよく、この実施例では詳細はここでは再び説明しない。
【0096】
例えば、
図3Dは、端末デバイスにより決定されたHARQ-ACKフィードバック情報を示し、ダイナミックスケジューリング及びSPSが同じターゲットTTIに対応するとき、予め設定されたフィードバック遅延は2個のTTIであり、端末デバイスは、セミパーシステントスケジューリングされた下りリンクデータを復調するのに成功し、ダイナミックスケジューリングされた下りリンクデータの復調状態は表1に示される。
【0097】
端末デバイスがターゲットTTI内のHARQ-ACKフィードバック情報を決定した後に、端末デバイスは、決定されたHARQ-ACKフィードバック情報をソートし、予め設定された順序に従ってソートされたHARQ-ACKフィードバック情報を基地局にフィードバックしてもよい点に留意すべきである。
【0098】
具体的には、基地局がダイナミックスケジューリングを使用するとき、端末デバイスは、下りリンクデータの番号の昇順にHARQ-ACKフィードバック情報をソートしてもよく、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバックは最後に配置される。前述は、単に下りリンクデータの番号の昇順に基づいてソートが実行される例を使用している。任意選択で、端末デバイスは、代替として、下りリンクデータの番号の降順にソートを実行してもよい。これはこの実施例では限定されない。基地局がセミパーシステントスケジューリングを使用するとき、端末デバイスは、対応する下りリンクデータが受信される時間の順序に従ってソートを実行する。基地局がダイナミックスケジューリングとセミパーシステントスケジューリングとを使用するとき、端末デバイスは、前述の2つのソート方式を参照してソートを実行してもよく、或いはSPSにおいてスケジューリングされたHARQ-ACKフィードバック情報は最初又は最後に配置されてもよい。これはこの実施例では限定されない。
【0099】
実際の実現方式では、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に、下りリンクデータ送信に使用されないTTIが存在する点に留意すべきである。したがって、端末デバイスが、前述の方法に従って第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定した後に、端末デバイスは、決定された第2のHARQ-ACKフィードバック情報から、下りリンクデータ送信に使用されないTTIに対応するHARQ-ACKフィードバックを除去する必要がある。例えば、当該方法が固定のサブフレーム比を有するシステムにおいて使用される場合、端末デバイスは、サブフレーム比に基づいて、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に、下りリンクデータ送信に使用されないTTIが存在するか否かを習得してもよい。
【0100】
前述の実施例では、第2の指示情報は、基地局と端末デバイスとの間で予め合意された情報、基地局により端末デバイスに送出された情報、又は端末デバイスにより基地局に送出された情報でもよい点に更に留意すべきである。
【0101】
第2の指示情報が基地局により端末デバイスのために構成される場合、可能な実現方式では、基地局により送出された少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIは、第2の指示情報を含む。他の可能な実現方式では、
図3Eを参照して、ステップ204の前に、当該方法は以下のステップを更に含む。
【0102】
ステップ208:基地局は、システムメッセージ又はRRCシグナリングによって第2の指示情報を端末デバイスに送出する。
【0103】
ステップ209:端末デバイスは、システムメッセージ又はRRCシグナリング内で第2の指示情報を受信する。
【0104】
任意選択で、端末デバイスが第2の指示情報を受信した後に、端末デバイスは、送達確認情報を基地局に送出してもよい。これはこの実施例では限定されない。
【0105】
第2の指示情報が端末デバイスにより基地局に送出される場合、
図3Fを参照して、ステップ204の前に、当該方法は以下のステップを更に含んでもよい。
【0106】
ステップ210:端末デバイスは、第2の指示情報を基地局に送出する。
【0107】
任意選択で、端末デバイスは、第2の指示情報を基地局に積極的に報告してもよく、或いは端末デバイスは、端末デバイスが基地局により送出された報告要求を受信した後に、第2の指示情報を基地局に報告する。任意選択で、端末デバイスは、PUCCH又はPUSCHを使用することにより、予め設定されたフィードバック遅延を基地局に報告してもよい。
【0108】
ステップ211:基地局は、第2の指示情報を受信する。
【0109】
任意選択で、基地局が第2の指示情報を受信した後に、基地局は、送達確認情報を端末デバイスに返信してもよい。
【0110】
基地局側のステップは、基地局側のHARQ-ACKフィードバック方法として独立して実現されてもよく、端末デバイス側のステップは、端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法として独立して実現されてもよい点に留意すべきである。さらに、ステップのシーケンス番号は、この出願のこの実施例における実行順序を意味しない。ステップの実行順序は、ステップの機能及び内部ロジックに従って決定されるべきであり、この出願のこの実施例の実現プロセスに対する如何なる限定としても解釈されるべきではない。
【0111】
図4は、この出願の実施例によるHARQ-ACKフィードバック装置の概略構成図である。HARQ-ACKフィードバック装置はネットワークデバイスにおいて使用されてもよい。
図4に示すように、HARQ-ACKフィードバック装置は、送出ユニット410と、受信ユニット420と、復号化ユニット430とを含んでもよい。
【0112】
送出ユニット410は、少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応する下りリンク制御情報DCIとを端末デバイスに送出するように構成され、DCIは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を送信するためのターゲット送信時間間隔TTIを示し、HARQ-ACKフィードバック情報は、少なくとも1つの下りリンクデータの受信状態を示す。
【0113】
受信ユニット420は、ターゲットTTI内で端末デバイスからHARQ-ACKフィードバック情報を受信するように構成される。
【0114】
復号化ユニット430は、第2の指示情報に基づいて、HARQ-ACKフィードバック情報を復号化するように構成され、第2の指示情報は、HARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0115】
要するに、本発明のこの実施例において提供されるHARQ-ACKフィードバック装置は、少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとを端末デバイスに送出し、それにより、ネットワークデバイスにより送出されたDCIと下りリンクデータを受信した後に、端末デバイスは、DCI内の第1の指示情報に基づいてターゲットTTIを決定し、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成し、ターゲットTTI内で生成されたHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスにフィードバックする。これは、端末デバイスがHARQ-ACKを正確にフィードバックできないという従来技術の問題を解決する。したがって、最後の下りリンクデータが受信された後でターゲットTTIの前にパケットロスが存在する場合であっても、端末デバイスは、依然として、失われたパケットに対応するHARQ-ACKを正確にフィードバックできる。
【0116】
任意選択で、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延を含み、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延によるHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0117】
任意選択で、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、第2の指示情報を予め記憶するか、或いは
ネットワークデバイスは、DCIによって第2の指示情報を端末デバイスに送出するか、或いは
ネットワークデバイスは、システムメッセージ又は無線リソース制御RRCシグナリングによって第2の指示情報を端末デバイスに送出するか、或いは
ネットワークデバイスは、端末デバイスから第2の指示情報を受信する。
【0118】
任意選択で、第1の指示情報は、
少なくとも1つの下りリンクデータのフィードバック遅延であり、ターゲットTTIと下りリンクデータを送信するためのTTIとの間の時間差であるフィードバック遅延、又は
ターゲットTTIのインデックス
を含む。
【0119】
任意選択で、DCIは、
少なくとも1つの下りリンクデータのインデックスを更に含む。
【0120】
図5は、この出願の実施例によるHARQ-ACKフィードバック装置の概略構成図である。HARQ-ACKフィードバック装置は端末デバイスにおいて使用されてもよい。
図5に示すように、HARQ-ACKフィードバック装置は、受信ユニット510と、生成ユニット520と、送出ユニット530とを含んでもよい。
【0121】
受信ユニット510は、ネットワークデバイスにより送出された少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応する下りリンク制御情報DCIとを受信するように構成され、DCIは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を送信するためのターゲット送信時間間隔TTIを示し、HARQ-ACKフィードバック情報は、少なくとも1つの下りリンクデータの受信状態を示す。
【0122】
生成ユニット520は、第2の指示情報に基づいて、HARQ-ACKフィードバック情報を生成するように構成され、第2の指示情報は、HARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0123】
送出ユニット530は、ターゲットTTI内でHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスに送出するように構成される。
【0124】
要するに、この実施例において提供されるHARQ-ACKフィードバック装置は、ネットワークデバイスにより送出された少なくとも1つの下りリンクデータと、少なくとも1つの下りリンクデータに対応するDCIとを受信し、次に、DCI内の第1の指示情報に基づいて、ターゲットTTIを決定し、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のあるHARQ-ACKフィードバック情報を生成し、ターゲットTTI内で生成されたHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスにフィードバックする。これは、端末デバイスがHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできないという従来技術の問題を解決する。したがって、最後の下りリンクデータが受信された後でターゲットTTIの前にパケットロスが存在する場合であっても、端末デバイスは、依然として、失われたパケットに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を正確にフィードバックできる。
【0125】
任意選択で、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延を含み、第2の指示情報は、予め設定されたフィードバック遅延によるHARQ-ACKフィードバック情報のビット数を示す。
【0126】
任意選択で、ネットワークデバイス及び端末デバイスは、第2の指示情報を予め記憶するか、或いは
端末デバイスは、DCI内で第2の指示情報を受信するか、或いは
端末デバイスは、システムメッセージ又は無線リソース制御RRCシグナリング内で第2の指示情報を受信するか、或いは
端末デバイスは、第2の指示情報をネットワークデバイスに送出する。
【0127】
任意選択で、生成ユニット520は、
ターゲットTTIの前に受信されたそれぞれの下りリンクデータと、それぞれの下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第1のHARQ-ACKフィードバック情報を決定し、
予め設定されたフィードバック遅延と、ターゲットTTIの前に受信された最後の下りリンクデータに対応する第1の指示情報とに基づいて、最後の下りリンクデータが受信された後且つターゲットTTIの前に受信されていない下りリンクデータが存在するか否かを検出し、
検出結果が、受信されていない下りリンクデータが存在するものである場合、受信されていない下りリンクデータの検出された数に基づいて、ターゲットTTI内でフィードバックされる必要のある第2のHARQ-ACKフィードバック情報を決定するように更に構成される。
【0128】
任意選択で、DCIは少なくとも1つの下りリンクデータのインデックスを更に含み、生成ユニット520は、
それぞれの下りリンクデータについて、下りリンクデータの復調結果に基づいて、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKを決定し、
それぞれの受信された下りリンクデータのインデックスに基づいて、パケットロスが存在するか否かを検出し、
検出結果が、パケットロスが存在するものである場合、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKフィードバックであると決定するように更に構成される。
【0129】
任意選択で、生成ユニット520は、
それぞれの下りリンクデータについて、下りリンクデータの復調結果に基づいて、下りリンクデータに対応するHARQ-ACKを決定し、
DCIを受信した後に、ターゲットTTIの前のそれぞれの予め設定された時間間隔においてパケットロスが存在するか否かを検出し、
検出結果が、パケットロスが存在するものである場合、失われた下りリンクデータに対応するHARQ-ACKがNACKフィードバックであると決定するように更に構成される。
【0130】
任意選択で、生成ユニット520は、
ターゲットTTI内で、予め設定された順序に従ってソートされたHARQ-ACKフィードバック情報をネットワークデバイスに送出するように更に構成され、予め設定された順序は、端末デバイスとネットワークデバイスとの間で予め合意された順序である。
【0131】
任意選択で、第1の指示情報は、
少なくとも1つの下りリンクデータのフィードバック遅延であり、ターゲットTTIと下りリンクデータを送信するためのTTIとの間の時間差であるフィードバック遅延、又は
ターゲットTTIのインデックス
を含む。
【0132】
前述は、主に基地局と端末デバイスとの間の相互作用の観点から、この出願の実施例において提供される解決策について説明した。前述の機能を実現するために、基地局及び端末デバイスは、機能を実行するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。この出願に開示された実施例と組み合わせて説明した例のユニット及びアルゴリズムステップは、この出願の実施例においてハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。機能がハードウェアにより実行されるか、コンピュータソフトウェアにより駆動されたハードウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途又は設計上の制約に依存する。特定の用途毎に、当業者は、説明した機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、実現方式はこの出願の実施例の技術的解決策の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0133】
図6は、この出願の実施例によるネットワークデバイスの可能な概略構成図である。
【0134】
基地局600は、送信機/受信機601と、プロセッサ602とを含む。プロセッサ602はコントローラでもよく、
図6において「コントローラ/プロセッサ602」として表される。送信機/受信機601は、前述の実施例における基地局と端末デバイスとの間の情報送信及び受信をサポートし、端末デバイスと他の端末デバイスとの間の無線通信をサポートするように構成される。プロセッサ602は、端末デバイスと通信するための様々な機能を実行する。上りリンクにおいて、端末デバイスからの上りリンク信号はアンテナを使用することにより受信され、受信機601により復調され(例えば、ベースバンド信号を取得するために高周波数信号が復調され)、端末デバイスにより送出されたサービスデータ及びシグナリング情報を回復するためにプロセッサ602により更に処理される。下りリンクにおいて、サービスデータ及びシグナリングメッセージはプロセッサ602により処理され、下りリンク信号を生成するために送信機601により変調され(例えば、高周波数信号を取得するためにベースバンド信号が変調され)、下りリンク信号は、アンテナを使用することにより端末デバイスに送信される。変調又は復調機能は、代替としてプロセッサ602により実現されてもよい点に留意すべきである。例えば、プロセッサ602は、
図2のプロセス201及び206及び/又はこの出願に記載の技術的解決策の他のプロセスを実行するように更に構成される。
【0135】
さらに、基地局600はメモリ603を更に含んでもよく、メモリ603は、基地局600のプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。さらに、基地局は通信ユニット604を更に含んでもよい。通信ユニット604は、基地局と他のネットワークエンティティ(例えば、コアネットワーク上のネットワークデバイス)との間の通信をサポートするように構成される。例えば、LTEシステムにおいて、通信ユニット604は、基地局とサービングゲートウェイ(英文:Serving Gateway, 略称:SGW)との間の通信をサポートするように構成されたS1-Uインタフェースでもよく、或いは通信ユニット604は、基地局とモビリティ管理エンティティ(英文:Mobility Management Entity, 略称:MME)との間の通信をサポートするように構成されたS1-MMEインタフェースでもよい。
【0136】
図6は、基地局600の単に簡略化した設計を示していることが理解され得る。実際の用途では、基地局600は、如何なる数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット等を含んでもよい。この出願の実施例を実現できる全ての基地局は、この出願の実施例の保護範囲内に入る。
【0137】
図7は、この出願の実施例による端末デバイスの可能な設計構成の簡略化した概略図である。端末デバイス700は、送信機701と、受信機702と、プロセッサ703とを含む。プロセッサ703はコントローラでもよく、
図7において「コントローラ/プロセッサ703」として表される。任意選択で、端末デバイス700はモデムプロセッサ705を更に含んでもよい。モデムプロセッサ705は、エンコーダ706と、変調器707と、デコーダ708と、復調器709とを含んでもよい。
【0138】
例えば、送信機701は、出力サンプルを調整し(例えば、デジタル・アナログ変換、フィルタリング、増幅及びアップコンバージョンを実行し)、上りリンク信号を生成する。上りリンク信号は、アンテナを使用することにより、前述の実施例における基地局に送信される。下りリンクにおいて、アンテナは、前述の実施例における基地局により送信された下りリンク信号を受信する。受信機702は、アンテナから受信された信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン及びデジタル化を実行し)、入力サンプルを提供する。モデムプロセッサ705では、エンコーダ706は、上りリンクにおいて送出されるサービスデータ及びシグナリングメッセージを受信し、サービスデータ及びシグナリングメッセージを処理する(例えば、フォーマット化、符号化及びインターリーブする)。変調器707は、符号化されたサービスデータ及び符号化されたシグナリングメッセージを更に処理し(例えば、シンボルマッピング及び変調を実行し)、出力サンプルを提供する。復調器709は、入力サンプルを処理し(例えば、復調し)、シンボル推定を提供する。デコーダ708は、シンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブ及び復号化し)、端末デバイス700に送出される、復号化されたデータ及び復号化されたシグナリングメッセージを提供する。エンコーダ706、変調器707、復調器709及びデコーダ708は、結合されたモデムプロセッサ705により実現されてもよい。これらのユニットは、無線アクセスネットワークにより使用される無線アクセス技術(例えば、LTEシステム及び他の進化型システムにより使用されるアクセス技術)に従って処理を実行する。端末デバイス700がモデムプロセッサ705を含まないとき、モデムプロセッサ705の前述の機能は、代替としてプロセッサ703を使用することにより実現されてもよい点に留意すべきである。
【0139】
プロセッサ703は、この出願の前述の実施例における端末デバイス700により実現される処理プロセスを実行するために、端末デバイス700の動作を制御及び管理する。例えば、プロセッサ703は、
図2のプロセス202、203、204及び205、及び/又はこの出願に記載の技術的解決策の他のプロセスを実行するように更に構成される。
【0140】
さらに、端末デバイス700はメモリ704を更に含んでもよく、メモリ704は、端末デバイス700のプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。
【0141】
この出願の実施例における基地局又は端末デバイスの機能を実行するように構成されたプロセッサは、中央処理装置(英文:Central Processing Unit, 略称:CPU)、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(英文:Digital Signal Processor, 略称:DSP)、特定用途向け集積回路(英文:Application-Specific Integrated Circuit, 略称:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英文:Field Programmable Gate Array, 略称:FPGA)若しくは他のプログラム可能論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント又はこれらのいずれかの組み合わせでもよい。プロセッサは、この出願の実施例に開示された内容を参照して例として説明した様々な論理ブロック、モジュール及び回路を実現又は実行できる。代替として、プロセッサは、計算機能を実現するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ又はDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせでもよい。
【0142】
この出願の実施例に開示された内容と組み合わせて説明した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにより実現されてもよく、或いはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサにより実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールにより構成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(英文:Random Access Memory, 略称:RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(英文:Read-Only Memory, 略称:ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(英文:Erasable Programmable ROM, 略称:EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(英文:Electrically EPROM, 略称:EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ハードディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(英文:CD-ROM)、又は当該技術分野において周知のいずれか他の形式の記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それにより、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み取ったり、或いは情報を記憶媒体に書き込んだりすることができる。明らかに、記憶媒体はプロセッサのコンポーネントでもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。さらに、ASICは基地局又は端末デバイスに位置してもよい。明らかに、プロセッサ及び記憶媒体は、代替として、別個のコンポーネントとして基地局又は端末デバイスに存在してもよい。
【0143】
当業者は、前述の1つ以上の例において、この出願の実施例に記載の機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせにより実現されてもよいことを認識するべきである。ソフトウェアにより実現されるとき、これらの機能はコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されてもよく、或いはコンピュータ読み取り可能媒体内の1つ以上の命令又はコードとして送信されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータ記憶媒体と通信媒体とを含む。通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から他に送信されることを容易にするいずれかの媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータにアクセス可能ないずれか利用可能な媒体でもよい。
【0144】
この出願の実施例はHARQ-ACKフィードバック装置を更に提供する。当該装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、前述の実施例におけるネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0145】
この出願の実施例はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供する。記憶媒体は少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、前述の実施例におけるネットワークデバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0146】
この出願の実施例はHARQ-ACKフィードバック装置を更に提供する。当該装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、前述の実施例における端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされて実行される。
【0147】
この出願の実施例はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供する。記憶媒体は少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットを記憶する。少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラムセグメント、コードセット又は命令セットは、前述の実施例における端末デバイス側のHARQ-ACKフィードバック方法を実現するように、プロセッサによりロードされる。
【0148】
前述の具体的な実現方式において、この出願の実施例の目的、技術的解決策及び利点について詳細に更に説明した。前述の説明は、この出願の実施例の単に具体的な実現方式であり、この出願の実施例の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願の実施例の技術的解決策に基づいて行われるいずれかの変更、等価置換又は改善は、この出願の実施例の保護範囲内に入るものとする。
【0149】
この出願の前述の実施例のシーケンス番号は単に例示目的のためのものであり、実施例の優先度を示すことを意図するものではない。
【0150】
当業者は、実施例のステップの全部又は一部がハードウェア又は関係するハードウェアに命令するプログラムにより実現されてもよいことを理解し得る。プログラムはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスクを含んでもよい。