特許第6857718号(P6857718)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6857718チャンネル状態情報の送受信方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857718
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】チャンネル状態情報の送受信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20210405BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20210405BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W72/08
【請求項の数】14
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-516245(P2019-516245)
(86)(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公表番号】特表2020-500444(P2020-500444A)
(43)【公表日】2020年1月9日
(86)【国際出願番号】CN2016101219
(87)【国際公開番号】WO2018058584
(87)【国際公開日】20180405
【審査請求日】2019年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ファ
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−541263(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0296472(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/021531(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/139644(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル状態情報CSIの送信方法であって、
CSIがCSIトリガー条件を満たすと、端末機器がネットワーク機器に前記CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することと、
前記端末機器が前記ネットワーク機器から前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを受信することと、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することと、
を含み、
CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、
第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすとともに、前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することを含み、前記第1のCSIが前記端末機器の位置するセルの隣接セルの干渉信号のCSIであり、前記第2のCSIが前記端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、前記第1の閾値は、前記隣接セルの干渉信号の強度と前記端末機器の位置するセルの信号の強度が近いことを示すための閾値であり、前記第2の閾値は前記端末機器の位置するセルのチャンネル状態が悪いことを示すための閾値であり、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することは、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信することを含む
ことを特徴とするチャンネル状態情報の送信方法。
【請求項2】
前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを送信する前に、前記方法は、さらに、
前記端末機器が前記ネットワーク機器からCSIトリガー条件メッセージを受信することと、
前記端末機器が前記CSIトリガー条件メッセージによって前記CSIトリガー条件を確定することと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソースリクエストメッセージは、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置するように、前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
チャンネル状態情報CSIの受信方法であって、
ネットワーク機器が端末機器から、前記ネットワーク機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを受信することと、
前記ネットワーク機器が前記端末機器に前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを送信することと、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することと、
を含み、
前記ネットワーク機器が前記リソースリクエストメッセージを受信する前に、前記方法は、さらに、
前記ネットワーク機器が、前記端末機器がCSIを送信するトリガー条件を確定することに用いられるCSIトリガー条件メッセージを、前記端末機器に送信することを含み、
前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすとともに、前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、前記第1のCSIが前記端末機器の位置するセルの隣接セルの干渉信号のCSIであり、前記第2のCSIが前記端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、前記第1の閾値は、前記隣接セルの干渉信号の強度と前記端末機器の位置するセルの信号の強度が近いことを示すための閾値であり、前記第2の閾値は前記端末機器の位置するセルのチャンネル状態が悪いことを示すための閾値であり、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することは、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記第1のCSI及び前記第2のCSIを受信することを含む
ことを特徴とするチャンネル状態情報の受信方法。
【請求項5】
前記リソースリクエストメッセージは、前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含み、
前記方法はさらに、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
端末機器であって、
処理ユニットと、通信ユニットとを含み、
前記処理ユニットは、
チャンネル状態情報CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記通信ユニットを介してネットワーク機器に前記CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することと、前記通信ユニットを介して前記ネットワーク機器から前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを受信することと、前記伝送リソースによって前記通信ユニットを介して前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することと、に用いられ、
前記処理ユニットは具体的に、
第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすとともに、前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記通信ユニットを介して前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信し、前記第1のCSIが前記端末機器の位置するセルの隣接セルの干渉信号のCSIであり、前記第2のCSIが前記端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、前記第1の閾値は、前記隣接セルの干渉信号の強度と前記端末機器の位置するセルの信号の強度が近いことを示すための閾値であり、前記第2の閾値は前記端末機器の位置するセルのチャンネル状態が悪いことを示すための閾値であることと、
前記伝送リソースによって前記通信ユニットを介して前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信することと、に用いられる
ことを特徴とする端末機器。
【請求項7】
前記処理ユニットはさらに、
前記通信ユニットを介して前記ネットワーク機器からCSIトリガー条件メッセージを受信することと、
前記CSIトリガー条件メッセージによって前記CSIトリガー条件を確定することと、
に用いられることを特徴とする請求項6に記載の端末機器。
【請求項8】
前記リソースリクエストメッセージは、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置するように、前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の端末機器。
【請求項9】
ネットワーク機器であって、
処理ユニットと、通信ユニットとを含み、
前記処理ユニットは、前記通信ユニットを介して、端末機器から、前記ネットワーク機器にチャンネル状態情報CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを受信することと、前記通信ユニットを介して前記端末機器に前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを送信することと、前記通信ユニットを介して前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することと、に用いられ、
前記処理ユニットはさらに、
前記通信ユニットを介して前記端末機器に、前記端末機器がCSIを送信するトリガー条件を確定するためのCSIトリガー条件メッセージを送信することに用いられ、
前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすとともに、前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、前記第1のCSIが前記端末機器の位置するセルの隣接セルの干渉信号のCSIであり、前記第2のCSIが前記端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、前記第1の閾値は、前記隣接セルの干渉信号の強度と前記端末機器の位置するセルの信号の強度が近いことを示すための閾値であり、前記第2の閾値は前記端末機器の位置するセルのチャンネル状態が悪いことを示すための閾値であり、
前記処理ユニットは具体的に、前記通信ユニットを介して前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記第1のCSI及び前記第2のCSIを受信することに用いられる
ことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項10】
前記リソースリクエストメッセージは、前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含み、
前記処理ユニットはさらに、前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置することに用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載のネットワーク機器。
【請求項11】
端末機器であって、
プロセッサと、命令を格納するメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記命令を実行するときに、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される
ことを特徴とする端末機器。
【請求項12】
ネットワーク機器であって、
プロセッサと、命令を格納するメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記命令を実行するときに、請求項4又は5に記載の方法を実行するように構成される
ことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項13】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体には、コンピュータで実行されるとき、前記コンピュータに請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令が記憶されるコンピュータ記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体には、コンピュータで実行されるとき、前記コンピュータに請求項4又は5に記載の方法を実行させる命令が記憶されるコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、詳しく言えば、チャンネル状態情報(Channel State Information、CSI)の送受信方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークの中で、チャンネル伝送特性などの影響を取り除くために、ユーザー機器(User Equipment、UE)はデータの復調時にチャンネル推定を行う必要がある。例えば、ロング・ターム・エヴォリューション(Long Term Evolution、LTE)システムでは、UEは基地局より伝えられたチャンネル状態情報参考信号(Channel−State Information Reference Signal、CSI−RS)を利用してチャンネル推定を行うことができ、そしてチャンネル推定の結果(例えばCSI)を基地局に送信し、それによって基地局が下リンク情報を送信する適切なチャンネルを選ぶことができる。
【0003】
現在、UEは周期的や非周期的に基地局にCSIをレポートするが、基地局は事前にUEのCSIレポートに伝送リソースを分配したり、UEにCSIのレポートを触発すると同時にUEにCSIレポートの伝送リソースを分配したりする。しかし、大量のアンテナポート及び対応するCSI任務の存在で、周期的や非周期的なCSIの送受信は大量の伝送リソースを占めているので、どのようにさらに効果的に現在の伝送リソースを利用してCSIを伝送するかは、現在早急に解決する必要がある問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本発明の実施例はCSIの送受信方法及び機器を提供するが、端末機器はCSIがCSIを送信するトリガー条件を満たすか否かによってCSIを送信するか否かを確定し、そしてCSIの送信を確定した後にネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らすことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、本発明の実施例にて提供されるCSIの送信方法は、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、端末機器がネットワーク機器に前記CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することと、前記端末機器が前記ネットワーク機器から前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを受信することと、前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することとを含むか、或いは、前記CSIが前記CSIトリガー条件を満たさないことによって、前記端末機器が前記CSIを送信しないことを確定することを含む。
【0006】
本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、CSIがCSIを送信するトリガー条件を満たすか否かによって、端末機器がCSIを送信するか否かを確定し、そしてCSIの送信を確定した後にネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0007】
一実施例において、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを送信する前に、前記方法はさらに、前記端末機器が前記ネットワーク機器からCSIトリガー条件メッセージを受信することと、前記端末機器が前記CSIトリガー条件メッセージによって前記CSIトリガー条件を確定することとを含む。
【0008】
端末機器がネットワーク機器から送信されたCSIトリガー条件メッセージを受信してCSIトリガー条件を確定できるので、異なる応用シーンに柔軟に適用することができる。
【0009】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、前記CSIの値が閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することを含む。
【0010】
本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、CSIの値がCSIを送信する閾値を満たすか否かによって、端末機器がネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0011】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することを含み、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することは、前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信することを含む。
【0012】
一実施例において、前記第1のCSIは、前記端末機器が位置するセルに隣接するセルの信号のCSIであり、前記第2のCSIは、前記端末機器が位置するセルの信号のCSIである。
【0013】
本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たすと、端末機器がネットワーク機器に第1のCSI及び第2のCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0014】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び前記第1のCSIや前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信することを含み、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することは、前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信することを含む。
【0015】
本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び第1のCSIや第2のCSIが第2の閾値を満たすと、端末機器がネットワーク機器に第1のCSI及び第2のCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0016】
一実施例において、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置するように、前記リソースリクエストメッセージに前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含む。それによって端末機器が適切な伝送リソースによってCSIを送信して、伝送リソースの浪費を避けることができる。
【0017】
別の態様によれば、本発明の実施例にて提供されるチャンネル状態情報の受信方法は、ネットワーク機器が端末機器から、前記ネットワーク機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを受信することと、前記ネットワーク機器が前記端末機器に前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを送信することと、前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することとを含む。
【0018】
本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器から送信されたリソースリクエストメッセージによって端末機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを分配し、伝送リソースを予め設定する必要がないので、CSI伝送の柔軟性を高める。
【0019】
一実施例において、前記ネットワーク機器が前記リソースリクエストメッセージを受信する前に、前記方法はさらに、前記ネットワーク機器が、前記端末機器がCSIを送信するトリガー条件を確定することに用いられるCSIトリガー条件メッセージを、前記端末機器に送信することを含む。
【0020】
本発明の実施例にて提供されるCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器にCSIトリガー条件メッセージを送信することによって、端末機器に現在CSIを送信するトリガー条件を指示し、それによって異なる応用シーンによって端末機器がCSIを送信するトリガー条件を柔軟に確定することができる。
【0021】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、CSIの値が閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられる。
【0022】
本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器がCSIトリガー条件メッセージによって端末機器にCSIを送信するトリガー条件を指示し、それによって異なる応用シーンによって端末機器がCSIを送信するトリガー条件を柔軟に確定することができる。
【0023】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することは、前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記第1のCSI及び前記第2のCSIを受信することを含む。
【0024】
一実施例において、前記第1のCSIは、前記端末機器が位置するセルに隣接するセルの信号のCSIであり、前記第2のCSIは、前記端末機器が位置するセルの信号のCSIである。
【0025】
本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たすと、ネットワーク機器に伝送リソースを申請するように指示し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0026】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージはさらに、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び前記第1のCSIや前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIである。
【0027】
本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たしたこと及び第1のCSIや第2のCSIが第2の閾値を満たすと、ネットワーク機器に伝送リソースを申請するように指示し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0028】
一実施例において、前記リソースリクエストメッセージに前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含み、前記方法にさらに、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置することを含む。それによって端末機器が適切な伝送リソースによってCSIを送信して、伝送リソースの浪費を避けることができる。
【0029】
さらなる別の態様によれば、本発明の実施例にて提供される端末機器は、上記の態様に係る方法において端末機器が実行する機能を実現することができるが、前記機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアを用いて対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは1つ又は多数の上記機能に対応するユニット又はモジュールを含む。
【0030】
可能な設計では、該端末機器の構造に、該端末機器が上記方法における対応する機能を実行することをサポートするように配置されているプロセッサと、該端末機器とその他のネットワーク要素との通信をサポートする送受信器とを含む。該端末機器はさらに、プロセッサとカップリングして、該端末機器に必要なプログラム指令及びデータを記憶するメモリを含むことができる。
【0031】
さらなる別の態様によれば、本発明の実施例にて提供されるネットワーク機器は、上記の態様に係る方法においてネットワーク機器が実行する機能を実現することができるが、前記機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアを用いて対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは1つ又は多数の上記機能に対応するユニット又はモジュールを含む。
【0032】
可能な設計では、該ネットワーク機器の構造に、該ネットワーク機器が上記方法における対応する機能を実行することをサポートするように配置されているプロセッサと、該ネットワーク機器とその他の機器との通信をサポートする送受信器とを含む。該ネットワーク機器はさらに、プロセッサとカップリングして、該ネットワーク機器に必要なプログラム指令及びデータを記憶するメモリを含むことができる。
【0033】
さらなる別の態様によれば、本発明の実施例にて提供される通信システムは、上記の態様に係る端末機器と、ネットワーク機器とを含む。
【0034】
さらなる別の態様によれば、本発明の実施例にて提供されるコンピュータ記憶媒体は、上記の態様を実行するためのプログラムを含む上記端末機器に使用されるコンピュータソフトウェア指令を記憶する。
【0035】
さらなる別の態様によれば、本発明の実施例にて提供されるコンピュータ記憶媒体は、上記の態様を実行するためのプログラムを含む上記ネットワーク機器に使用されるコンピュータソフトウェア指令を記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明の実施例の技術的解決手段についてより明確に説明するために、以下、本発明の実施例の記述に対して必要な図面を用いて簡潔に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は本発明の実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づき他の図面を想到し得る。
図1】本発明の実施例に係るCSIの送受信に適用する通信システムの説明骨組図である。
図2】本発明の実施例に係るCSIの送信方法の概略フローチャートである。
図3】本発明の実施例に係るCSIの受信方法の概略フローチャートである。
図4A】本発明の実施例に係る可能な端末機器の構造説明図である。
図4B】本発明の実施例に係る別の可能な端末機器の構造説明図である。
図5A】本発明の実施例に係る可能なネットワーク機器の構造説明図である。
図5B】本発明の実施例に係る別の可能なネットワーク機器の構造説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施例の図面を参照しながら、本発明の実施例の技術的解決手段について明確で、完全に説明するが、当然ながら、記載する実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要さずに想到し得る他の実施例は、いずれも本発明の技術的範囲に属する。
【0038】
なお、本発明の技術的解決手段は、グローバル移動通信(Global System of Mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)及び未来の5G通信システムなど、各種の通信システムに応用できる。
【0039】
なお、本発明の実施例では、端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を経由して1つ又は多数のコアネットワークと通信することができ、該端末機器は、接続端末、ユーザー機器、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動基地局、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザー端末、端末、無線通信機器、ユーザー代行機器又はユーザー装置と呼ばれてもよい。接続端末は、セル方式携帯電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を持つハンドヘルドデバイス、計算設備又は無線モデムに接続するその他の処理機器、車載機器、ウェアラブルデバイス及び未来の5Gネットワークの端末機器でもよい。
【0040】
本発明の実施例では、ネットワーク機器は、端末機器と通信することができ、該ネットワーク機器は、GSM又はCDMAの基地局(Base Transceiver Station、BTS)でもよく、WCDMAの基地局(NodeB、NB)でもよく、LTEの進化型基地局(Evolutional NodeB、eNB又はe−NodeBと略称)でもよく、或いは、該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブルデバイス及び未来の5Gネットワークの基地局機器などでもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0041】
図1に本発明の実施例に係るCSIの送受信に適用する通信システム100の説明骨組図を示す。図1に示すように、該通信システム100は、1つ又は多数のアンテナグループを含むネットワーク機器102を含み、各アンテナグループに1つ又は多数のアンテナを含む。例えば、1つのアンテナグループにアンテナ104及び106を含み、別のアンテナグループにアンテナ108及び110を含み、付加グループにアンテナ112及び114を含む。図1に各アンテナグループについて2つのアンテナを示しているが、各アンテナグループにこれ以上或いはこれ以下のアンテナを備えてもよいことを理解すべきである。ネットワーク機器102は、付加部品として送信器チェーン及び受信器チェーンを含むことができるが、当業者であれば、それらにいずれも信号の送受信に関する多数の部品(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ又はアンテナなど)を含むことができることを理解すべきである。
【0042】
ネットワーク機器102は、多数の端末機器(例えば端末機器116及び端末機器122)と通信することができる。端末機器116は、アンテナ112及び114と通信するが、ここで、アンテナ112及び114がフォワードリンク118を経由して端末機器116に情報を送信し、そしてリバースリンク120を経由して端末機器116から情報を受信する。また、端末機器122は、アンテナ104及び106と通信するが、ここで、アンテナ104及び106がフォワードリンク124を経由して端末機器122に情報を送信し、そしてリバースリンク126を経由して端末機器122から情報を受信する。
【0043】
例えば、周波数分割複信システムの中で、フォワードリンク118は、リバースリンク120と違う周波帯を利用し、フォワードリンク124は、リバースリンク126と違う周波帯を利用することができるが、さらに例えば、時分割複信システム及び全二重通信(Full Duplex)システムの中で、フォワードリンク118及びリバースリンク120は、共通の周波帯を使い、フォワードリンク124及びリバースリンク126は、共通の周波帯を使うことができる。
【0044】
所定の時間に、ネットワーク機器102、端末機器116又は端末機器122は、無線通信送信装置及び/又は無線通信受信装置でもよい。データを送信する時に、無線通信送信装置は、伝送するようにデータに対してエンコードすることができる。具体的に、無線通信送信装置は、(例えば、生成、その他の通信装置からの受信、又はメモリでの記憶などで)チャンネルを経由して無線通信受信装置に送信する一定の数のデータビットを取得することができる。このようなデータビットは、データの伝送ブロック(又は多数の伝送ブロック)に含まれているが、伝送ブロックは、多数のブロックを生成するように分割されてもよい。
【0045】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例にて提供されるCSIの送受信方法及び機器について詳しく説明する。
【0046】
図2に本発明の実施例に係るCSIの送信方法200の概略フローチャートを示し、図2に示すように、該方法200は、
チャンネル状態情報CSIがCSIトリガー条件を満たすと、端末機器がネットワーク機器に前記CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するS210と、
前記端末機器が前記ネットワーク機器から前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを受信するS220と、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信するS230とを含む。
【0047】
或いは、方法200は、
前記CSIが前記CSIトリガー条件を満たさないことによって、前記端末機器が前記CSIを送信しないことを確定するS240を含む。
【0048】
S210では、端末機器は、該端末機器にプリセットされたCSIトリガー条件によって現在のCSIを送信する必要があるか否かを確定でき、例えば、CSIが信号雑音比(Signal−to−Noise Ratio、SNR)の場合、該CSIトリガー条件として、SNRの値が20デシベル(dB)以上の場合にSNR情報を送信せず、SNRの値が20dB未満の場合にネットワーク機器にSNR情報を送信する。ここで、SNRの値が20dB以上の場合、現在の端末機器が受ける干渉が小さく、チャンネルの品質が高く、SNRをレポートする必要がないことを示し、SNRの値が20dB未満の場合、現在の端末機器が受ける干渉が大きく、チャンネルの品質が低く、ネットワーク機器が発射のパワーを増大したりその他の発射方式を取ってSNRを増大したりするように、端末機器がネットワーク機器にSNRをレポートする必要があることを示し、このように、CSIの送信数や回数を減らし、それによって伝送リソースを節約することができる。
【0049】
端末機器は、CSIトリガー条件によってネットワーク機器にCSIを送信することを確定した場合、ネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースの分配をリクエストすることができる。例えば、端末機器は、物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を経由してネットワーク機器にリソースリクエストメッセージを送信して、ネットワーク機器に伝送リソースの分配をリクエストすることができる。ネットワーク機器は、ダウンリンクシグナリングを経由して端末機器にPUCCHリソースを配置することができるが、例えば、ネットワーク機器は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを経由して端末機器にPUCCHリソースを配置することができる。
【0050】
S220では、端末機器がネットワーク機器からリソース配置メッセージを受信することによって伝送リソースを確定することができるが、例えば、端末機器がネットワーク機器から送信された、物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)にキャリーされているアップリンクグラント(Up−link grant)情報を受信することができる。
【0051】
S230では、端末機器は、受信したリソース配置メッセージによって伝送リソースを確定し、そして該伝送リソースによってネットワーク機器にCSIを送信し、例えば、リソース配置メッセージにより配置された物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)によってネットワーク機器にCSIを送信することができる。
【0052】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、CSIがCSIを送信するトリガー条件を満たすか否かによって、端末機器がCSIを送信するか否かを確定し、そしてCSIの送信を確定した後にネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0053】
一実施例において、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを送信する前に、前記方法はさらに、
前記端末機器が前記ネットワーク機器からCSIトリガー条件メッセージを受信するS201と、
前記端末機器が前記CSIトリガー条件メッセージによって前記CSIトリガー条件を確定するS202とを含む。
【0054】
端末機器は、ネットワーク機器から送信されたCSIトリガー条件メッセージによってCSIトリガー条件を確定することができ、例えば、端末機器は、CSIトリガー条件を確定するように、ネットワーク機器から送信された、PDCCHにキャリーされているCSIトリガー条件メッセージを受信することができる。
【0055】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。例えば、端末機器は、ネットワーク機器から上位のシグナリングを経由して送信されたCSIトリガー条件メッセージを受信することもできる。
【0056】
そのため、本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、端末機器がネットワーク機器から送信されたCSIトリガー条件メッセージを受信してCSIトリガー条件を確定できるので、異なる応用シーンに柔軟に適用することができる。
【0057】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、
前記CSIの値が閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するS211を含む。
【0058】
本発明の実施例では、端末機器は、CSIの値が閾値より大きいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値が閾値より小さいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値がある数値の区間にあることによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値が閾値に等しいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよい。
【0059】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、CSIの値がCSIを送信する閾値を満たすか否かによって、端末機器がネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0060】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、
第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するS212を含み、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することは、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信するS231を含む。
【0061】
本発明の実施例では、端末機器は、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たすと、リソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定することができ、例えば、現在の時刻に端末機器が測定した第2のCSIが第1のCSIより大きく、且つ差値が第1の閾値より大きい場合、ネットワーク機器が第1のCSI及び第2のCSIによって端末機器が受けた干渉状況を判断して、直ちに信号の発射方式を調整するように、端末機器は、第1のCSI及び第2のCSIをレポートすることを確定する。本発明の実施例では、第1のCSI及び第2のCSIは、同一のセルの異なるタイプの信号のCSIでもよいが、異なる出所からのCSI、例えば、該端末機器が位置するセルの信号のCSI及び該端末機器が位置するセルに隣接するセルの信号のCSIでもよい。
【0062】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たすと、端末機器がネットワーク機器に第1のCSI及び第2のCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0063】
一実施例において、CSIがCSIトリガー条件を満たすと、前記端末機器がリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することは、
第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び前記第1のCSIや前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記端末機器が前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するS213を含み、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することは、
前記端末機器が前記伝送リソースによって前記ネットワーク機器に前記第1のCSI及び前記第2のCSIを送信するS232を含む。
【0064】
端末機器は、第2のCSIと第1のCSIの差値が第1の閾値より小さく、且つ第2のCSIが第2の閾値より小さいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定して、端末機器に第1のCSI及び第2のCSIの送信に用いられる伝送リソースを割り当てるようにネットワーク機器にリクエストすることもでき、ここで、第1のCSIが該端末機器の隣接セルの信号のCSIであり、第2のCSIが該端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、第1の閾値及び第2の閾値が同じでもよいが、異なってもよい。ネットワーク機器は、第2のCSIと第1のCSIの差値が第1の閾値より小さいことによって隣接セルの干渉信号の強度と端末機器の位置するセルの信号の強度が非常に近いことを確定し、そして第2のCSIが第2の閾値より小さいことによって端末機器の現在位置するセルのチャンネル状態が悪いことを確定することができ、それによって干渉情況によって信号の発射方式を調整することができる。本発明の実施例では、第1のCSI及び第2のCSIも同一のセルの異なるタイプの信号のCSIでもよい。
【0065】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの送信方法によれば、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び第1のCSIや第2のCSIが第2の閾値を満たすと、端末機器がネットワーク機器に第1のCSI及び第2のCSIを送信する伝送リソースを申請することを確定し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0066】
一実施例において、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置するように、前記リソースリクエストメッセージに前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含む。
【0067】
端末機器は、ネットワーク機器にCSIの数及び各CSIのサイズの情報を送信することができ、該情報は、リソースリクエストメッセージにキャリーされたり、単独で送信されたりすることができる。ネットワーク機器は、送信待ちのCSIの数及び各CSIのサイズによって端末機器に対応する伝送リソースを配置することができる。それによって端末機器が適切な伝送リソースによってCSIを送信して、伝送リソースの浪費を避けることができる。
【0068】
以上、端末機器の方から本発明の実施例によるCSIの送信方法を詳しく述べたが、以下、ネットワーク機器の方から本発明の実施例によるCSIの受信方法を述べる。
【0069】
図3に本発明の別の実施例におけるCSIの受信方法を示し、図3に示すように、該方法300は、
ネットワーク機器が端末機器から、前記ネットワーク機器にチャンネル状態情報CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを受信するS310と、
前記ネットワーク機器が前記端末機器に前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを送信するS320と、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信するS330とを含む。
【0070】
端末機器は、CSIの送信を確定した後に、該端末機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信する。ネットワーク機器は、事前にRRCシグナリングを経由して端末機器に前記リソースリクエストメッセージの伝送に用いられるPUCCHリソースを配置しておくことができる。
【0071】
ネットワーク機器は、該リソースリクエストメッセージを受信した後に端末機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを分配し、例えば、ネットワーク機器は、PDCCHを経由して端末機器にCSIの伝送に用いられるPUSCHリソースを指示するアップリンクグラント情報(即ち、リソース配置メッセージ)を送信する。
【0072】
それから、ネットワーク機器は、該PUSCHリソースによって端末機器から送信されたCSIを受信し、そしてCSIに反映されたチャンネル状態によって後続の信号発射方式を確定する。
【0073】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器から送信されたリソースリクエストメッセージによって端末機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを分配し、伝送リソースを予め設定する必要がないので、CSI伝送の柔軟性を高める。
【0074】
一実施例において、前記ネットワーク機器が前記リソースリクエストメッセージを受信する前に、前記方法はさらに、
前記ネットワーク機器が、前記端末機器がCSIを送信するトリガー条件を確定することに用いられるCSIトリガー条件メッセージを、前記端末機器に送信するS301を含む。
【0075】
ネットワーク機器は、実際の状況に応じて端末機器がCSIを送信するトリガー条件を確定することができ、例えば、端末機器が信号の強いセルから信号の弱いセルに入る場合、ネットワーク機器は、端末機器にCSIトリガー条件メッセージを送信して、端末機器がCSIを送信する周波数を増大し、それによってネットワーク機器が直ちに端末機器から送信されたCSIによってチャンネル状態を確定して信号発射方式を調整することができる。
【0076】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器にCSIトリガー条件メッセージを送信することによって、端末機器に現在CSIを送信するトリガー条件を指示し、それによって異なる応用シーンによって端末機器がCSIを送信するトリガー条件を柔軟に確定することができる。
【0077】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、CSIの値が閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられる。
【0078】
例えば、端末機器は、CSIの値が閾値より大きいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値が閾値より小さいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値がある数値の区間にあることによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよく、CSIの値が閾値に等しいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定してもよい。
【0079】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器がCSIトリガー条件メッセージによって端末機器にCSIを送信するトリガー条件を指示し、それによって異なる応用シーンによって端末機器がCSIを送信するトリガー条件を柔軟に確定することができる。
【0080】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIであり、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することは、
前記ネットワーク機器が前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記第1のCSI及び前記第2のCSIを受信することを含む。
【0081】
端末機器は、異なるCSIの差値が閾値を満たすと、リソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定することができ、例えば、現在の時刻に端末機器が測定した第2のCSIが第1のCSIより大きく、且つ差値が第1の閾値より大きい場合、端末機器は、第1のCSI及び第2のCSIをレポートすることを確定し、ネットワーク機器は、端末機器からレポートされた第1のCSI及び第2のCSIによってで端末機器が受けた干渉状況を判断して、直ちに信号の発射方式を調整する。本発明の実施例では、第1のCSI及び第2のCSIは、同一のセルの異なるタイプの信号のCSIでもよいが、異なる出所からのCSI、例えば、該端末機器が位置するセルの信号のCSI及び該端末機器が位置するセルに隣接するセルの信号のCSIでもよい。
【0082】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たすと、ネットワーク機器に伝送リソースを申請するように指示し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0083】
一実施例において、前記CSIトリガー条件メッセージは、前記端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が第1の閾値を満たしたこと及び前記第1のCSIや前記第2のCSIが第2の閾値を満たすと、前記リソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信するように指示することに用いられ、ここで、前記第1のCSIと前記第2のCSIが異なる信号のCSIである。
【0084】
端末機器は、第2のCSIと第1のCSIの差値が第1の閾値より小さく、且つ第2のCSIが第2の閾値より小さいことによってリソースリクエストメッセージをネットワーク機器に送信することを確定して、端末機器に第1のCSI及び第2のCSIの送信に用いられる伝送リソースを割り当てるようにネットワーク機器にリクエストすることもでき、ここで、第1のCSIが該端末機器の隣接セルの信号のCSIであり、第2のCSIが該端末機器の位置するセルの信号のCSIであり、第1の閾値及び第2の閾値が同じでもよいが、異なってもよい。ネットワーク機器は、第2のCSIと第1のCSIの差値が第1の閾値より小さいことによって隣接セルの干渉信号の強度と端末機器の位置するセルの信号の強度が非常に近いことを確定し、そして第2のCSIが第2の閾値より小さいことによって端末機器の現在位置するセルのチャンネル状態が悪いことを確定することができ、それによって干渉情況によって信号の発射方式を調整することができる。本発明の実施例では、第1のCSI及び第2のCSIも同一のセルの異なるタイプの信号のCSIでもよい。
【0085】
上記の実施例は例示であり、本発明の実施例はこれに限定されない。本発明の実施例に係るCSIの受信方法によれば、ネットワーク機器が端末機器に、第1のCSIと第2のCSIの差値が閾値を満たしたこと及び第1のCSIや第2のCSIが第2の閾値を満たすと、ネットワーク機器に伝送リソースを申請するように指示し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らし、またCSI送信の柔軟性を高めることができる。
【0086】
一実施例において、前記リソースリクエストメッセージに前記CSIの数及び各前記CSIのサイズを含み、前記方法300にさらに、前記ネットワーク機器が前記CSIの数及び各前記CSIのサイズによって前記伝送リソースを配置することを含む。
【0087】
端末機器は、ネットワーク機器にCSIの数及び各CSIのサイズの情報を送信することができ、該情報は、リソースリクエストメッセージにキャリーされたり、単独で送信されたりすることができる。ネットワーク機器は、送信待ちのCSIの数及び各CSIのサイズによって端末機器に対応する伝送リソースを配置することができる。それによって端末機器が適切な伝送リソースによってCSIを送信して、伝送リソースの浪費を避けることができる。
【0088】
上記の実施例は、主に端末機器とネットワーク機器の間の交互の角度から本発明の実施例の実施形態を説明した。理解できるのは、各機器が上記の機能を実現するために、各機能を実行するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことである。当業者であれば理解できるように、本明細書に開示されている実施例と関係させて説明されている各例示的なユニット及びアルゴリズムステップを参照し、本発明は、ハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実現することができる。ある機能をハードウェアの形式で実施するかそれともコンピュータソフトウェアを用いてハードウェアを駆動する形式で実施するかについては、技術的解決手段の特定応用及び設計上の制限となる条件に依存する。当業者は、各特定応用に応じて異なる方法を用いて、説明されている機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると見なすべきではない。
【0089】
本発明の実施例は、上記の方法の例示によって端末機器及びネットワーク機器に機能ユニットの区分を行うことができる。例えば、各機能に対応して各機能ユニットを区分することができるが、2つ又は2つの以上の機能を1つの処理ユニットに集積化することもできる。上記集積化されたユニットは、ハードウェアの形式で実現することができるが、ソフトウェア機能ユニットで実現することもできる。なお、本発明の実施例の中で、ユニットの区分が例示的なもので、論理的機能の区分にすぎず、実際に実現する時に他の区分方式を用いてもよい。
【0090】
集積化されたユニットを利用する場合、図4Aに上記実施例に係る端末機器の可能な構造説明図を示す。端末機器400は、処理ユニット402と、通信ユニット403とを含む。処理ユニット402は、端末機器400の動作を制御管理することに用いられ、例えば、処理ユニット402は、端末機器400が図2のステップ及び/又は本明細書に述べられた技術のその他のプロセスを実行することをサポートすることに用いられる。通信ユニット403は、端末機器400とネットワーク機器との通信をサポートすることに用いられる。端末機器400はさらに、端末機器400のプログラムコード及びデータを記憶する記憶ユニット401を含むことができる。
【0091】
例えば、処理ユニット402は、チャンネル状態情報CSIがCSIトリガー条件を満たすと、通信ユニット403を経由してネットワーク機器に前記CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを前記ネットワーク機器に送信すること、通信ユニット403を経由して前記ネットワーク機器から前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを受信すること、及び前記伝送リソースによって通信ユニット403を経由して前記ネットワーク機器に前記CSIを送信することに用いられる。
【0092】
処理ユニット402は、プロセッサやコントローラでもよいが、例えば中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)やその他のプログラミング可能な論理素子、トランジスター論理素子、ハードウェア部品又はその他の任意の組合せでもよい。それは、本発明の開示内容を結びつけて述べられた各例示的な論理ブロック、モジュール及び電気回路を実現したり実行したりすることができる。前記プロセッサは、計算機能を実現する組合せでもよいが、例えば1つ又は多数のマイクロ・プロセッサの組合せ、DSPとマイクロ・プロセッサの組合せなどを含む。通信ユニット403は、送受信器、送受信電気回路などでもよい。記憶ユニット401は、メモリでもよい。
【0093】
処理ユニット402がプロセッサで、通信ユニット403が送受信器で、記憶ユニット401がメモリの場合、本発明の実施例に係る端末機器は、図4Bに示されている端末機器でもよい。
【0094】
図4Bに示すように、該端末機器410は、プロセッサ412と、送受信器413と、メモリ411とを含む。一実施例において、端末機器410はさらに、バス414を含むことができる。ここで、送受信器413、プロセッサ412及びメモリ411は、バス414を経由して互いに接続することができる。バス414は、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect、PCIと略称)のバスやエクステンド・インダストリ・スタンダード・アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISAと略称)のバスなどでもよい。バス414は、アドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分けられる。表示の便宜上、図4Bには1本の太い線で示めされているが、決して1本のバスや1種類のバスだけがあることを示していないのである。
【0095】
当業者であれば明確に理解できるであろうが、説明の便宜上及び簡潔化のために、上記説明した装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述した方法例の対応する過程を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0096】
そのため、本発明の実施例にて提供される端末機器は、CSIがCSIを送信するトリガー条件を満たすか否かによってCSIを送信するか否かを確定し、そしてCSIの送信を確定した後にネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らすことができる。
【0097】
集積化されたユニットを利用する場合、図5Aに上記実施例に係るネットワーク機器の可能な構造説明図を示す。ネットワーク機器500は、処理ユニット502と、通信ユニット503とを含む。処理ユニット502は、ネットワーク機器500の動作を制御管理することに用いられ、例えば、処理ユニット502は、ネットワーク機器500が図3のステップ及び/又は本明細書に述べられた技術のその他のプロセスを実行することをサポートすることに用いられる。通信ユニット503は、ネットワーク機器500と端末機器との通信をサポートすることに用いられる。ネットワーク機器500はさらに、ネットワーク機器500のプログラムコード及びデータを記憶する記憶ユニット501を含むことができる。
【0098】
例えば、処理ユニット502は、通信ユニット503を経由して端末機器から、前記ネットワーク機器にチャンネル状態情報CSIの伝送に用いられる伝送リソースを割り当てるようにリクエストするリソースリクエストメッセージを受信すること、通信ユニット503を経由して前記端末機器に前記伝送リソースの配置に用いられるリソース配置メッセージを送信すること、及び通信ユニット503を経由して前記端末機器から前記伝送リソースによって送信された前記CSIを受信することに用いられる。
【0099】
処理ユニット502は、プロセッサやコントローラでもよいが、例えばCPU、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAやその他のプログラミング可能な論理素子、トランジスター論理素子、ハードウェア部品又はその他の任意の組合せでもよい。それは、本発明の開示内容を結びつけて述べられた各例示的な論理ブロック、モジュール及び電気回路を実現したり実行したりすることができる。前記プロセッサは、計算機能を実現する組合せでもよいが、例えば1つ又は多数のマイクロ・プロセッサの組合せ、DSPとマイクロ・プロセッサの組合せなどを含む。通信ユニット503は、送受信器、送受信電気回路などでもよい。記憶ユニット501は、メモリでもよい。
【0100】
処理ユニット502がプロセッサで、通信ユニット503が送受信器で、記憶ユニット501がメモリの場合、本発明の実施例に係るネットワーク機器は、図5Bに示されているネットワーク機器でもよい。
【0101】
図5Bに示すように、該ネットワーク機器510は、プロセッサ512と、送受信器513と、メモリ511とを含む。一実施例において、ネットワーク機器510はさらに、バス514を含むことができる。ここで、送受信器513、プロセッサ512及びメモリ511は、バス514を経由して互いに接続することができる。バス514は、PCIバスやEISAバスなどでもよい。バス514は、アドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分けられる。表示の便宜上、図5Bには1本の太い線で示めされているが、決して1本のバスや1種類のバスだけがあることを示していないのである。
【0102】
当業者であれば明確に理解できるであろうが、説明の便宜上及び簡潔化のために、上記説明した装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述した方法例の対応する過程を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0103】
そのため、本発明の実施例にて提供されるネットワーク機器は、端末機器からのリソースリクエストメッセージによって端末機器にCSIの伝送に用いられる伝送リソースを配置し、ここで、端末機器は、CSIがCSIを送信するトリガー条件を満たしたによってネットワーク機器にCSIを送信する伝送リソースを申請し、それによってCSIの送信に占められる伝送リソースを減らすことができる。
【0104】
プリセットされた情報やネットワーク機器から送信された指示情報によって少なくとも2種類のサブキャリア間隔を確定し、そしてこの少なくとも2種類のサブキャリア間隔に基づいたPDCCHを受信し、それによってどのようにマルチサブキャリア間隔通信システムに接続して駐在するかという問題を解決する。
【0105】
本発明の実施例では、各プロセスの順番は実行順序の前後を意味していないが、各プロセスの実行順序はその機能及び内在の論理によって確定されるべきで、本発明の実施例のプロセスにいかなる限定を構成していないのである。
【0106】
また、本明細書の用語の「及び/又は」は、関連対象の関連関係だけを述べるが、3種類の関係があることを示している。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合という3つの場合を示しているのである。また、本明細書では、「/」は普通に前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示している。
【0107】
本発明の実施例の開示内容に述べられた方法やアルゴリズムを結びつけるステップは、ハードウェアの形式で実現できるが、プロセッサによりソフトウェア指令を実行することによって実現できる。ソフトウェア指令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されてもよく、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブルROM(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスター、ハードディスク、ポータブルハードディスク、リードオンリー光ディスク(CD−ROM)又は当分野で熟知しているいかなるその他の形式の記憶媒体に記憶されてもよい。例示的な記憶媒体をプロセッサにカップリングし、それによってプロセッサが該記憶媒体から情報を読み取り、且つ該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成部分でもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に位置することができる。また、該ASICは、端末機器やネットワーク機器の中に位置することができる。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は、分割モジュールとして端末機器やネットワーク機器の中に存在することもできる。
【0108】
当業者であれば理解できるように、上記の1つ又は多数の例示の中で、本発明に述べられた機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファーム・ウェア又はそれらの任意の組合せで実現することができる。ソフトウェアで実現する場合、これらの機能をコンピュータの読取可能媒体に記憶するか又はコンピュータの読取可能媒体の1つ又は多数の指令やコードとして伝送することができる。コンピュータの読取可能媒体は、コンピュータの記憶媒体及び通信媒体を含み、ここで、通信媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータのプログラムを伝送するいかなる媒体を含む。記憶媒体は、汎用や専用コンピュータでアクセス可能ないかなる媒体でもよい。
【0109】
以上に記載された具体的な実施形態は、本発明の目的、技術的解決手段及び有益な効果をさらに詳しく説明したものと理解すべきものであって、以上は本発明の具体的な実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の技術的解決手段に基づき行われるいかなる修正、同等置換、改善などは全て本発明の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B