特許第6857781号(P6857781)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857781
(24)【登録日】2021年3月24日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】ビジネス移行のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/18 20090101AFI20210405BHJP
   H04W 36/32 20090101ALI20210405BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20210405BHJP
   H04W 92/04 20090101ALI20210405BHJP
【FI】
   H04W36/18
   H04W36/32
   H04W88/14
   H04W92/04
【請求項の数】14
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-542750(P2020-542750)
(86)(22)【出願日】2019年1月31日
(65)【公表番号】特表2021-509245(P2021-509245A)
(43)【公表日】2021年3月18日
(86)【国際出願番号】CN2019074240
(87)【国際公開番号】WO2019154283
(87)【国際公開日】20190815
【審査請求日】2020年8月25日
(31)【優先権主張番号】201810142709.3
(32)【優先日】2018年2月11日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】リー ハイミン
【審査官】 町田 舞
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/125143(WO,A1)
【文献】 国際公開第2017/129742(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0288972(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第108738086(CN,A)
【文献】 Intel,23.501: Use of "application function" with Edge Computing,3GPP TSG SA WG2 #119 S2-171189,2017年 2月 7日
【文献】 Huawei, HiSilicon,OI#19 TS 23.501 Proposal on Using UPF Topology for UPF Selection by SMF,3GPP TSG SA WG2 #124 S2-179626,2017年12月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セッション管理機能(SMF)は、端末の現在の位置情報を受信するステップであって、前記SMFはコアデータ管理センターにあり、前記SMFに第1のサービスとサービスメッセージが追加され、前記第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、前記サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する前記受信するステップと、
前記SMFは、前記現在の位置情報と前記端末の元の位置情報に基づいて、現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得するステップと、
前記判断結果が「はい」であるとき、前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行するステップとを備え、
前記元のビジネスアプリケーションは、前記元の位置情報に対応し、前記ターゲットビジネスアプリケーションは、前記現在の位置情報に対応し、前記元のビジネスアプリケーションと前記ターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、前記端末にサービスを提供でき、どちらも前記第1のサービスにサブスクライブしたことを特徴とするデータ移行のための方法。
【請求項2】
前記現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断することは、
前記現在の位置情報が前記元の位置情報と同じかどうかを判断し、異なる場合、前記SMFは、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断することを特徴とする請求項1に記載のデータ移行のための方法。
【請求項3】
前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行することは、
前記SMFは、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信し、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信し、前記第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであり、
前記SMFは、コンテキスト復元サブサービスを介して、前記ビジネスのサービスのコンテキストを前記ターゲットビジネスアプリケーションに復元し、前記ビジネスのサービスパス情報を前記元のビジネスアプリケーションから前記ターゲットビジネスアプリケーションに移行するようにし、前記コンテキスト復元サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであることを特徴とする請求項1に記載のデータ移行のための方法。
【請求項4】
前記SMFは、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信することは、
前記SMFは、コンテキスト格納サブサービスを介して前記コンテキスト格納通知を生成し、前記コンテキスト格納サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記SMFに返すことができるように構成され、
前記SMFは、前記第1のサブサービスメッセージを介して前記コンテキスト格納通知を元のUPFに送信し、前記元のUPFが前記コンテキスト格納通知を前記元のビジネスアプリケーションに送信するようにすることを特徴とする請求項3に記載のデータ移行のための方法。
【請求項5】
前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信することは、
前記SMFは、コンテキスト要求サブサービスを介して前記元のビジネスアプリケーションの元のUPFから前記ビジネスのサービスのコンテキストを取得し、前記コンテキスト要求サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、前記コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返し、前記第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するように構成されたメッセージであることを特徴とする請求項3に記載のデータ移行のための方法。
【請求項6】
前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、
前記SMFは、前記元のUPFおよびターゲットUPFに前記第1のサービスを登録し、
前記SMFは、前記元のUPFを介して前記第1のサービスへの前記元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、および、前記SMFは、前記ターゲットUPFを介して前記第1のサービスへのターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータ移行のための方法。
【請求項7】
セッション管理機能(SMF)に適用するデータ移行のための装置であって、
端末の現在の位置情報を受信するように構成された受信ユニットであって、前記SMFはコアデータ管理センターにあり、前記SMFに第1のサービスとサービスメッセージが追加され、前記第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、前記サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する前記受信ユニットと、
前記現在の位置情報と前記端末の元の位置情報に基づいて、現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得するように構成された判断ユニットと、
前記判断結果が「はい」であるとき、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行するように構成された移行ユニットであって、前記元のビジネスアプリケーションは、前記元の位置情報に対応し、前記ターゲットビジネスアプリケーションは、前記現在の位置情報に対応し、前記元のビジネスアプリケーションと前記ターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、前記端末にサービスを提供でき、どちらも前記第1のサービスにサブスクライブした前記移行ユニットとを備えることを特徴とするデータ移行のための装置。
【請求項8】
前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断する場合、前記判断ユニットは、
前記現在の位置情報が前記元の位置情報と同じかどうかを判断し、異なる場合、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断することを特徴とする請求項7に記載のデータ移行のための装置。
【請求項9】
前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する場合、前記移行ユニットは、
第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信し、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信し、前記第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであり、
コンテキスト復元サブサービスを介して、前記ビジネスのサービスのコンテキストを前記ターゲットビジネスアプリケーションに復元し、前記ビジネスのサービスパス情報を前記元のビジネスアプリケーションから前記ターゲットビジネスアプリケーションに移行するようにし、前記コンテキスト復元サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであることを特徴とする請求項7に記載のデータ移行のための装置。
【請求項10】
第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信する場合、前記移行ユニットは、
コンテキスト格納サブサービスを介して前記コンテキスト格納通知を生成し、前記コンテキスト格納サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記SMFに返すことができるように構成され、
前記第1のサブサービスメッセージを介して前記コンテキスト格納通知を前記元のUPFに送信し、前記元のUPFが前記コンテキスト格納通知を前記元のビジネスアプリケーションに送信するようにすることを特徴とする請求項9に記載のデータ移行のための装置。
【請求項11】
前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信する場合、前記移行ユニットは、
コンテキスト要求サブサービスを介して前記元のビジネスアプリケーションの元のUPFから前記ビジネスのサービスのコンテキストを取得し、前記コンテキスト要求サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、前記コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返し、前記第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するように構成されたメッセージであることを特徴とする請求項9に記載のデータ移行のための装置。
【請求項12】
前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、前記移行ユニットはさらに、
前記元のUPFおよびターゲットUPFに前記第1のサービスを登録し、
前記元のUPFを介して前記第1のサービスへの前記元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、および、前記ターゲットUPFを介して前記第1のサービスへのターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載のデータ移行のための装置。
【請求項13】
少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記メモリが請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法を実施するために前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを格納することを特徴とするセッション管理機能(SMF)。
【請求項14】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行される、コンピュータプログラムを格納する不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明明は、2018年2月11日に中国特許局に提出し、出願番号が201810142709.3であり、発明の名称が「ビジネス移行のための方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
本発明明は、通信技術分野に関し、特にビジネス移行のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の継続的な発展に伴い、人々は、技術の進歩を楽しみながら、技術の進歩によってもたらされる新たな技術上の問題を抱えている。
【0003】
5Gコアネットワーク(5G Core Network,5GC)などのサービス指向アーキテクチャを採用するモバイル通信ネットワークでは、サービスアーキテクチャおよびビジネスアプリケーションの仮想展開の採用により、このタイプのモバイル通信ネットワークは、国際電気通信連合(International Telecommunication Union,ITU)によって定義された3つの主要なアプリケーションシーンをサポートすることができる:拡張モバイルブロードバンド、大規模接続、低遅延、高信頼性シーン。低遅延シーンをサポートするには、関連する低遅延サービスをネットワークのエッジに配置して、送信による遅延を排除する必要がある。さらに、バーチャルリアリティ(virtual Reality,VR)や拡張現実(Augmented Reality,AR)などのトラフィックの多いサービスも、ネットワークのエッジに配置される傾向がある。
【0004】
5Gネットワークでは、インフラとしてデータセンターが利用されている。ネットワーク要素機能とビジネスアプリケーションが仮想化された後、それらはエッジデータセンター、集約データセンター、およびコアデータセンターに配備される。これにより、移動中に、あるデータセンターの基地局がカバーする領域から別のデータセンターの基地局がカバーする領域に端末が移動することが可能になる。移動プロセスでは、端末が特定のビジネスアプリケーションを使用している可能性がある。データセンターの切り替えにより端末を使用するユーザーの使用エクスペリエンスを低下させないために、5Gコアネットワークは、端末で使用されているビジネスアプリケーションを現在のデータセンターからターゲットデータセンターにスムーズに移行する必要がある。
【0005】
従来技術では、端末によって使用されているビジネスアプリケーションを現在のデータセンターからターゲットデータセンターにスムーズに移行するために、一般的な方法は、2つのデータセンターに同じビジネスアプリケーションを配備することであり、端末がターゲットデータセンターに移動した後、ターゲットデータセンターのビジネスアプリケーションによって提供されるサービスを直接使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この方法を使用するプロセスにおいて、端末がターゲットデータセンターに移動するとき、現在のデータセンターのビジネスアプリケーションにおける端末のコンテキストは、ターゲットデータセンターのビジネスアプリケーションに復元される必要がある。これには、現在のデータセンターのビジネスアプリケーションとターゲットデータセンターのビジネスアプリケーションの間に通信リンクを確立する必要がある。5Gネットワークでは、エッジデータセンターの数とビジネスアプリケーションの種類が増えると、確立する必要のある通信リンクの数も急激に増加する。これにより、エッジデータセンターにビジネスアプリケーションを配備すると、ビジネスアプリケーションの展開が複雑になるだけでなく、ビジネスアプリケーションの移行プロセスでビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する作業負荷が飛躍的に増加する。
【0007】
したがって、サービス継続性およびビジネス移行を確保しながら、ビジネスアプリケーションの展開の複雑さおよびビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する作業負荷を効果的に低減する方法は、緊急に解決する必要がある技術的問題となっている。
【0008】
本出願は、ビジネス移行を実現し、ビジネス継続性を確保するために引き起こされた、ビジネスアプリケーションの展開の複雑さおよびビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する高い作業負荷が大きい従来技術の技術的問題を解決するために、ビジネス移行のための方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様では、上記の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態によって提供されるビジネス移行のための方法の技術的解決策は、以下の通りである。
【0010】
セッション管理機能(SMF)は、端末の現在の位置情報を受信し、前記SMFはコアデータ管理センターにあり、前記SMFに第1のサービスとサービスメッセージが追加され、前記第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、前記サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成し、
前記SMFは、前記現在の位置情報と前記端末の元の位置情報に基づいて、現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得し、
前記判断結果が「はい」であるとき、前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行し、前記元のビジネスアプリケーションは、前記元の位置情報に対応し、前記ターゲットビジネスアプリケーションは、前記現在の位置情報に対応し、前記元のビジネスアプリケーションと前記ターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、前記端末に前記サービスを提供でき、どちらも前記第1のサービスにサブスクライブした。
【0011】
任意選択で、前記現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断することは、
前記現在の位置情報が前記元の位置情報と同じかどうかを判断し、異なる場合、前記SMFは、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断する。
【0012】
任意選択で、前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行することは、
前記SMFは、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信し、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信し、前記第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであり、
前記SMFは、コンテキスト復元サブサービスを介して、前記ビジネスのサービスのコンテキストを前記ターゲットビジネスアプリケーションに復元し、前記ビジネスのサービスパス情報を前記元のビジネスアプリケーションから前記ターゲットビジネスアプリケーションに移行するようにし、前記コンテキスト復元サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージである。
【0013】
任意選択で、前記SMFは、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信することは、
前記SMFは、コンテキスト格納サブサービスを介して前記コンテキスト格納通知を生成し、前記コンテキスト格納サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記SMFに返すことができるように構成され、
前記SMFは、前記第1のサブサービスメッセージを介して前記コンテキスト格納通知を前記元のUPFに送信し、前記元のUPFが前記コンテキスト格納通知を前記元のビジネスアプリケーションに送信するようにする。
【0014】
任意選択で、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信することは、
前記SMFは、コンテキスト要求サブサービスを介して前記元のビジネスアプリケーションの元のUPFから前記ビジネスのサービスのコンテキストを取得し、前記コンテキスト要求サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、前記コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返し、前記第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するように構成されたメッセージである。
【0015】
任意選択で、前記SMFは、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、
前記SMFは、前記元のUPFおよび前記ターゲットUPFに前記第1のサービスを登録し、
前記SMFは、前記元のUPFを介して前記第1のサービスへの前記元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、および、前記SMFは、前記ターゲットUPFを介して前記第1のサービスへの前記ターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れる。
【0016】
第2の態様では、本発明の実施形態は、ビジネス移行のための装置を提供し、前記装置セッション管理機能(SMF)に適用され、
端末の現在の位置情報を受信するように構成された受信ユニットであって、前記SMFはコアデータ管理センターにあり、前記SMFに第1のサービスとサービスメッセージが追加され、前記第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、前記サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する前記受信ユニットと、
前記現在の位置情報と前記端末の元の位置情報に基づいて、現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得するように構成された判断ユニットと、
前記判断結果が「はい」であるとき、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行するように構成された移行ユニットとそ備え、
前記元のビジネスアプリケーションは、前記元の位置情報に対応し、前記ターゲットビジネスアプリケーションは、前記現在の位置情報に対応し、前記元のビジネスアプリケーションと前記ターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、前記端末に前記サービスを提供でき、どちらも前記第1のサービスにサブスクライブした。
【0017】
任意選択で、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断する場合、前記判断ユニットは具体的に、
前記現在の位置情報が前記元の位置情報と同じかどうかを判断し、異なる場合、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断する。
【0018】
任意選択で、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する場合、前記移行ユニットは具体的に、
第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信し、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信し、前記第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであり、
コンテキスト復元サブサービスを介して、前記ビジネスのサービスのコンテキストを前記ターゲットビジネスアプリケーションに復元し、前記ビジネスのサービスパス情報を前記元のビジネスアプリケーションから前記ターゲットビジネスアプリケーションに移行するようにし、前記コンテキスト復元サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージである。
【0019】
任意選択で、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信する場合、前記移行ユニットは具体的に、
コンテキスト格納サブサービスを介して前記コンテキスト格納通知を生成し、前記コンテキスト格納サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記SMFに返すことができるように構成され、
前記第1のサブサービスメッセージを介して前記コンテキスト格納通知を前記元のUPFに送信し、前記元のUPFが前記コンテキスト格納通知を前記元のビジネスアプリケーションに送信するようにする。
【0020】
任意選択で、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信する場合、前記移行ユニットは具体的に、
コンテキスト要求サブサービスを介して前記元のビジネスアプリケーションの元のUPFから前記ビジネスのサービスのコンテキストを取得し、前記コンテキスト要求サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、前記コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返し、前記第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するように構成されたメッセージである。
【0021】
任意選択で、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、前記移行ユニットはさらに、
前記元のUPFおよび前記ターゲットUPFに前記第1のサービスを登録し、
前記元のUPFを介して前記第1のサービスへの前記元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、および、前記ターゲットUPFを介して前記第1のサービスへの前記ターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れる。
【0022】
第3の態様では、本発明の実施形態によって提供されるSMFは、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記メモリが第1の態様に記載の方法を実施するために前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを格納する。
【0023】
第4の態様では、本発明の実施形態は、第1の態様に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行される、コンピュータプログラムを格納する不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態の上記の1つまたは複数の実施形態における技術的解決策によれば、本発明の実施形態は少なくとも以下の技術的効果を有する。
【0025】
本発明によって提供されるいくつかの実施形態では、SMFの第1のサービスがビジネスアプリケーションによってサブスクライブされることを可能にするために、第1のサービスおよびサービスメッセージがSMFに追加される。SMFは、端末で使用されているサービスを、端末の移動プロセスで、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行し、ターゲットビジネスアプリケーション側では、サービスの動作状態を復元できる。そして、SMFは標準の第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project,3GPP)プロトコルプロセスに従ってビジネスのサービスパスを切り替えることができる。ターゲットビジネスアプリケーションにビジネスサービスがアクセスされた後、ターゲットビジネスアプリケーションでビジネスサービスのコンテキストが復元されるため、端末によるビジネスサービスの継続利用が保証される。
【0026】
さらに、上記の技術的解決策を使用することにより、SMFの制御下でビジネスのサービスパスが変更され、SMFは、ビジネスのサービスパスが変更される前にコンテキスト格納通知をビジネスアプリケーションに送信する。次に、元のビジネスアプリケーションは、コンテキスト要求サブサービスを介して、ビジネスのサービスのコンテキストをターゲットデータセンターのターゲットUPFに対応するターゲットビジネスアプリケーションに送信することにより、元のビジネスアプリケーションとターゲットのビジネスアプリケーションの間の直接通信の要求を回避できる。共有データベースへの要求を構成し、代わりに、元のビジネスアプリケーションとターゲットビジネスアプリケーションは、第1のサービスにサブスクライブすることで、端末のビジネスサービスの移行を簡単かつ便利に完了できる。
【0027】
さらに、5Gネットワークでは、UPFを柔軟に配備することができる。たとえば、コアデータセンター、集約データセンター、エッジデータセンター、またはワイヤレスアクセスクラウドに導入できる。現在の3GPPネットワークアーキテクチャは、UPFと同じインフラストラクチャに配備され、コアネットワークのネットワーク機能によって公開されたサービスにサブスクライブするビジネスアプリケーションをサポートしていないため、本発明の実施形態の採用により、サービス管理関連するインターフェース(サービス管理メッセージ)がSMFとUPFの間に追加され、サービス管理機能がUPFに追加される。したがって、5Gコアネットワークおよびその他のネットワーク要素は、UPFをプロキシとして取得し、UPFを介してネットワークサービス(つまり、第1のサービス)を公開して、エッジデータセンターに配備されたビジネスアプリケーションが、各ネットワーク機能によって公開されたサービスにサブスクライブできるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】5Gネットワークのサービスアーキテクチャの構造概略図である。
図2A】元のデータセンターからターゲットデータセンターに端末を移行する移行ソリューションの図である。
図2B】端末が元のデータセンターからターゲットデータセンターに移行されたときにビジネスサービスのコンテキストを取得するソリューション図である。
図3】本発明の実施形態によって提供されるビジネス移行のフローチャートである。
図4】本発明の実施形態によって提供される、端末のビジネスサービスを元のデータセンターからターゲットデータセンターに移行することの概略的な移行図である。
図5】本発明の実施形態によって提供されるビジネス移行の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明実施形態は、ビジネス移行のための方法および装置を提供し、それにより、ビジネス移行の実現とビジネス継続性の確保によるビジネスアプリケーションの配備の高い複雑さおよびビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する高い作業負荷の従来技術的問題を解決す。
【0030】
当業者に本発明の技術的解決策を明確に理解させるために、本発明の実施形態の技術的背景を最初に紹介する。
【0031】
図1を参照すると、5Gネットワークによって使用されるサービスアーキテクチャが示されている。
【0032】
図1のサービスアーキテクチャでは、5Gコアネットワークは、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)およびユーザープレーン機能(User Plane Function,UPF)などの主要なネットワーク要素機能を含む複数のネットワーク要素機能に分割される。AMFはアクセスとモビリティ管理を担当し、主な機能としては、NAS暗号化と整合性保護、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、セッション管理メッセージの送信、アクセス認証などである。SMFは主にセッション管理を担当し、主な機能としては、セッション管理、セッションの確立、変更と解放であり、たとえば、UPFとアクセスネットワーク(Access Network,AN)ノード間のトンネルメンテナンス、ユーザー機器(UE)IPアドレスの割り当てと管理、UPF(User Plane Function)の選択と制御、UPFトラフィックのリダイレクトの構成、正しい宛先へのトラフィックのルーティングなどである。UPFはユーザーメッセージの転送を担当し、主な機能としては、データメッセージのルーティングと転送、データメッセージのサービス品質(Quality of Service,QoS)処理、データメッセージの検出とQoSポリシーの実行、トラフィック統計とレポートなどである。
【0033】
5Gネットワークは、インフラストラクチャとして機能するデータセンターと共に配備されるので、ネットワーク機能とビジネスアプリケーションの両方が1つのデータセンターに配備されてもよい。端末が1つのデータセンターでカバーされる範囲内を移動する場合、通常、ビジネスのサービスパスとビジネスアプリケーションを切り替える必要はない。図2Aに示すように、端末が1つのデータセンターがカバーする領域から別のデータセンターがカバーする領域に移動すると、ネットワークはUPFを挿入することでビジネス継続性を維持できる。
【0034】
端末が元のエッジデータセンターによってカバーされる領域からターゲットエッジデータセンターによってカバーされる領域に移動した後、端末が使用するビジネスサービスの継続性を確保するため、ターゲットエッジデータセンターに位置するターゲットUPFがビジネスのサービスパスに挿入される。これにより、端末が使用するビジネスアプリケーションは変更されない。
【0035】
しかしながら、このモードは、ビジネス送信のルートを増加させ、また、元のエッジデータセンターとターゲットエッジデータセンターとの間のビジネストラフィックを増加させる。この問題を解決するには、端末のビジネスを元のエッジデータセンターからターゲットエッジデータセンターに切り替える必要がある。5Gコアネットワークでは、端末が使用するビジネスサービスにコンテキストが関連付けられていることが多いため、同じアプリケーションを使用して同じビジネスサービスを端末に提供する場合でも、ターゲットビジネスアプリケーションが元のビジネスアプリケーションの端末のコンテキストを取得するようにするために、ビジネスアプリケーションを切り替えるプロセスにおいて、ビジネスアプリケーションは相互に対話する必要がある。
【0036】
図2Bを参照すると、端末がターゲットエッジデータセンターによってカバーされる領域に移動した後、SMFは、端末のセッションのためにターゲットエッジデータセンターにあるターゲットUPFを選択し、元のエッジデータセンター中の元のUPFを解放する。また、ターゲットUPFのトラフィック分散ルールを構成して、元のビジネスアプリケーションにアクセスするビジネスサービストラフィックをターゲットビジネスアプリケーションに分散する。ビジネスアプリケーションにはビジネスサービス関連のコンテキストが含まれる場合があるため、端末のビジネスサービスを元のビジネスアプリケーションからターゲットビジネスアプリケーションに移行した後、ビジネスサービスのコンテキストを元のビジネスアプリケーションからターゲットビジネスアプリケーションに移行する必要がある。次の2つの一般的なソリューションがある。
【0037】
ソリューションI:ターゲットビジネスアプリケーションは、元のビジネスアプリケーションと直接通信してコンテキスト要求を送信し、元のビジネスアプリケーションは、図2Bの1a/2Aに示すように、応答メッセージでターゲットビジネスアプリケーションにコンテキストを送信する。
【0038】
ソリューションII:元のビジネスアプリケーションとターゲットビジネスアプリケーションが外部メモリを共有する。図2Bの1b/2Bに示すように、元のビジネスアプリケーションは実行中のコンテキストを共通データベースに格納し、ターゲットビジネスアプリケーションはデータベースからユーザーのコンテキストを取得してビジネスの運用状態を復元する。
【0039】
しかしながら、上記のソリューションでは、ソリューションIのビジネスアプリケーション間に通信リンクを確立する必要があり、通信リンクの数は、エッジデータセンターの数が増加するにつれて増加する。さらに、ビジネスアプリケーションをエッジデータセンターに配備する場合、当該ビジネスアプリケーションに移行可能な複数のデータセンターにおける同じビジネスアプリケーションのリンク情報も変更する必要があり、ビジネスアプリケーションの配備や構成が複雑になる。ソリューションIIでは、複数のエッジデータセンターからアクセスされる可能性のある共有データベースを配備する必要があり、ビジネスアプリケーションはコンテキストを共有データベースに格納する必要がある。これにより、ビジネスアプリケーションの実施に制限がある。このソリューションは、すべてのビジネスアプリケーションに適用できるわけではない。
【0040】
これを考慮して、上記の技術的問題を解決するための本発明の実施形態における技術的ソリューションの一般的な考えは、以下の通りである。
【0041】
本発明の実施形態によって提供されるビジネス移行のための方法では、セッション管理機能(SMF)は、端末の現在の位置情報を受信し、ここで、SMFはコアデータ管理センターにあり、第1のサービスおよびサービスメッセージがSMFに追加される。第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成し、SMFは、現在の位置情報と端末の元の位置情報に基づいて、端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得し、判断結果が「はい」であれば、SMFは、ビジネスのサービスパス情報を元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する。ここで、元のビジネスアプリケーションは元の位置情報に対応する。ターゲットビジネスアプリケーションは現在の位置情報に対応する。元のビジネスアプリケーションおよびターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、端末にビジネスサービスを提供でき、どちらも第1のサービスにサブスクライブしている。
【0042】
上記のソリューションでは、SMFの第1のサービスがビジネスアプリケーションによってサブスクライブされることを可能にするために、第1のサービスおよびサービス管理メッセージ(すなわち、サービスメッセージ)がSMFに追加される。SMFは、端末で使用されているサービスを、端末の移動プロセスで、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行し、これにより、ターゲットビジネスアプリケーション側でのビジネスサービスの動作状態が復元される。そして、SMFは標準の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)プロトコルプロセスに従ってビジネスのサービスパスを切り替える。ターゲットビジネスアプリケーションにビジネスサービスがアクセスされた後、ターゲットビジネスアプリケーションでビジネスサービスのコンテキストが復元されるため、端末によるビジネスサービスの継続利用が保証される。
【0043】
上記の技術的ソリューションをよりよく理解するために、本発明の技術的ソリューションを、図面および特定の実施形態を通じて以下で詳細に説明する。本発明の実施形態および実施形態における特定の特徴は、本発明の技術的ソリューションの詳細な説明であり、本発明の技術的ソリューションを限定することを意図するものではないことを理解されたい。本発明の実施形態および実施形態における技術的特徴は、競合することなく互いに組み合わせることができる。
【0044】
図3を参照すると、本発明の実施形態は、ビジネス移行のための方法を提供する。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0045】
ステップ301:セッション管理機能(SMF)は、端末の現在の位置情報を受信する。ここで、SMFはコアデータ管理センターにあり、第1のサービスおよびサービスメッセージがSMFに追加される。第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、サービスメッセージは第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成するように構成される。
【0046】
5Gコアネットワークでは、SMFはセッション管理を担当し、主な機能としては、セッション管理、セッション確立、変更および解放であり、UFFとANノードとの間のトンネルメンテナンス、UE IPアドレスの割り当ておよび管理、UPFの選択と制御、のリダイレクトの構成、正しい宛先へのトラフィックのルーティングなどを含む。
【0047】
端末にビジネスサービスを提供するビジネスアプリケーションは一般にエッジデータ管理センターに配備され、端末のセッションを管理する責任を負うSMFはコアデータ管理センターに配置されるので、エッジデータ管理センターに配備されるビジネスアプリケーションとコアデータ管理センターにあるSMFの間に、従来技術の直接インターフェースを備えていないため、エッジデータ管理センターにあるビジネスアプリケーションは、SMFによって公開されたサービスに直接サブスクライブできない。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態では、エッジデータ管理センターに位置するビジネスアプリケーションがSMFによって公開されたサービスに直接サブスクライブできるようにするために、第1のサービスがSMFに追加され、コンテキストのビジネスアプリケーションを管理することに用いられる。
【0049】
第1のサービスは、以下のいくつかの主要なサービスを含む:コンテキスト格納サブサービス、コンテキスト要求サブサービスおよびコンテキスト復元サブサービス。ここで、コンテキスト格納サブサービスは、ビジネスアプリケーションが指定されたビジネスサービスのコンテキストを格納し、そのコンテキストをSMFに返すことができるように構成されている。コンテキスト要求サブサービスは、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、コンテキスト復元サブサービスは、指定されたビジネスサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成されている。
【0050】
第1のサービスは、上記の3つのサブサービスだけに限定されないことを理解されたい。当業者は、本発明の上記のアイデアについて把握した後、必要に応じて他のサブサービスを追加するか、または上記のサブサービスを変更することができ、これらの追加および変更はすべて本発明の保護に含まれるものとする。
【0051】
第1のサービスがSMFに追加された後、SMFとビジネスアプリケーションがメッセージを通信できるようにするために、SMFとビジネスアプリケーションの間に通信リンクも確立される必要がある。
【0052】
いくつかの実施形態では、サービスメッセージはさらにSMFに追加されてもよく、第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成するように構成される。ここで、第1のサービスメッセージは、主に、第1のサブサービスメッセージ、第2のサブサービスメッセージおよび第3のサブサービスメッセージを含む。第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストのメッセージを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成される。第2のサブサービスメッセージは指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するメッセージである。第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストのメッセージを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成される。
【0053】
サービスメッセージは、上記の3つのサブサービスメッセージに限定されないことを理解されたい。当業者は、本発明の上記のアイデアについて把握した後、必要に応じて他のサブサービスメッセージを追加するか、または上記のサブサービスメッセージを変更することができ、これらの追加および変更はすべて本発明の保護に含まれるものとする。
【0054】
エッジデータセンターのビジネスアプリケーションが上記のサービスメッセージを受信し、サービスメッセージで運ばれる情報に従って応答することを可能にするために、エッジデータセンターに配備されたUPFに、上記のサービスメッセージ内の各サブサービスメッセージに対応する応答メカニズム(サービスメッセージの一部としてみなすこともできる)を指定する必要がある。これにより、UPFは上記のメッセージを、同じエッジデータセンターに位置する、第1のサービスにサブスクライブしたビジネスアプリケーションに送信する。エッジデータセンターにあるビジネスアプリケーション、ローカルUPFを介してSMFに対して第1のサービスにサブスクライブすることもできる。
【0055】
エッジデータセンターにあるUPFにサービス管理機能が追加され、第1のサービスと協力し、ローカルビジネスアプリケーションの第1のサービスへのサブスクリプションによって生成された様々なアイテムを処理する。サービス管理機能には、主にサービス登録サブ機能、サービスサブスクリプションサブ機能、サービス通知サブ機能およびサービス要求サブ機能を含む。
【0056】
上記の様々なサブ機能を以下に詳細に説明する。
【0057】
サービス登録サブ機能は、UPFによって受信されたSMFサービス登録要求を処理し、当該SMFの識別子および公開されたサービスリストなどのパラメータをローカルに格納するように構成される。
【0058】
サービスサブスクリプションサブ機能は、ビジネスアプリケーションのサービスサブスクリプションメッセージを処理し、ビジネスアプリケーションの識別子、サブスクリプションのサービスの名前およびサービス通知のユニフォームリソースロケータ(Uniform Resource Locator,URL)などのサブスクリプション関連パラメータをローカルに格納するように構成される。
【0059】
サービス通知サブファンクションは、UPFによって受信されたSMFのサービスメッセージを処理するように構成され、サービスメッセージで運ばれるセッションID、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit,PDU)セッション確立の際に構成されたパケットフィルター、およびビジネスアプリケーションを提供するサブスクリプション情報に従って、第1のサービスにサブスクライブしたビジネスアプリケーションの送信する。
【0060】
サービス要求サブファンクションは、ビジネスアプリケーションのサービス要求を処理するように構成され、次いで、サービス要求をSMFとUPFとの間のインターフェース(すなわち、サービスメッセージの応答メッセージ)にパッケージ化し、対応するSMFにサービス要求を送信する。サービス要求には、通常、セッションID、要求されたサービスの名前、関連するパラメータなどが含まれる。
【0061】
サービス管理機能は、上記の4つのサブ機能だけに限定されないことを理解されたい。技術の発展により、当業者は、本発明の上記のアイデアについて把握した後、必要に応じて他のサブ機能を追加するか、または上記のサブサービスを変更することができ、これらの追加および変更はすべて本発明の保護の範囲に含まれるものとする。
【0062】
UPFにサービス管理機能を設定することで、SMFが公開するサービスをUPFに登録し、ビジネスアプリケーションが必要に応じて対応するサービスにサブスクライブすることができる。さらに、サービスがサブスクライブされた後、SMFは対応するビジネスアプリケーションに端末の変更を通知できるため、ビジネスアプリケーションは対応する操作を実行する。
【0063】
上記を考慮して、本発明のいくつかの実施形態では、第1のサービスおよびサービスメッセージがSMFに追加され、その結果、サービスメッセージは、コアデータセンターのSMFとエッジデータセンターのUPFとの間の追加のサービス管理インターフェースになる。また、サービス管理機能がUPFに追加されているため、SMFは第1のサービスをUPFを介してビジネスアプリケーションに公開でき、ビジネスアプリケーションもUPFを介して第1のサービスをサブスクライブできる。したがって、端末の移動プロセスにおいて、SMFは、上記の第1サービスおよびサービスメッセージとUPFのサービス管理機能を介して、端末のビジネスアプリケーションを自由に切り替えることができる。
【0064】
端末は、移動プロセスにおいてコアネットワークに定期的に位置メッセージを報告するであろう。例えば、基地局を介して端末がコアネットワークに位置メッセージを報告することにより、SMFはAMFを介して端末の様々な情報を取得し、次に端末の現在の位置情報を取得することができる。
【0065】
端末の現在の位置情報が取得された後、ステップ302が実行され得る。
【0066】
ステップ302:SMFは、現在の位置情報と端末の元の位置情報に基づいて、端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得する。
【0067】
端末の現在の位置情報を取得した後、SMFは、現在の位置情報に従って、端末が位置するエッジデータセンターが変化するかどうかを決定する必要がある。エッジデータセンターが変わった場合、端末が現在利用しているビジネスのサービスパスを間に合わせて切り替え、端末が継続してビジネスサービスを利用できるようにする必要がある。
【0068】
端末で現在使用中のビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかは、以下のように決定され得る。SMFは、端末の現在の位置情報が端末の元の位置情報と同じであるかどうかを判断する。また、SMFは、現在の位置情報が元の位置情報と異なる場合、現在使用中のビジネスのサービスパスを端末用に切り替える必要があると判断する。
【0069】
位置情報の変更に従って端末が元のエッジデータセンターからターゲットエッジデータセンターに移動することをSMFが発見した場合、SMFは、端末のために、現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断できる。端末のために、現在使用中のビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断された後、ステップ303を実行することができる。
【0070】
ステップ303:判断結果が「はい」であれば、SMFは、ビジネスのサービスパス情報を元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する。ここで、元のビジネスアプリケーションは元の位置情報に対応し、ターゲットビジネスアプリケーションは現在の位置情報に対応する。元のビジネスアプリケーションおよびターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、端末にビジネスサービスを提供でき、どちらも第1のサービスにサブスクライブしている。
【0071】
SMFがビジネスのサービスパス情報を元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、SMFは第1のサービスを元のUPFおよびターゲットUPFに登録する必要がある。さらに、SMFは元のUPFを介して第1のサービスへの元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、ターゲットUPFを介して第1のサービスへのターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れる。
【0072】
初期化が完了した後、SMFは、サービスメッセージのSMFサービス登録要求を介して、第1のサービスのサービス登録メッセージをUPFのサービス登録サブ機能に送信する必要がある。運用中に、UPFがエッジデータセンターに新しく追加された場合、SMFは新しく追加されたUPFにサービス登録メッセージを送信する必要もある。このようにして、各エッジデータセンターのビジネスアプリケーションがSMFによって提供される第1のサービスにサブスクライブできることが保証される。このモードを通じて、SMFは、エッジデータセンター内のUPFを介してSMFによって公開された第1のサービスを、ローカルビジネスアプリケーションに提供できるため、ローカルビジネスアプリケーションは第1のサービスにサブスクライブできる。
【0073】
端末のために現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断した後、SMFは非アクセス層(Non−access stratum,NAS)メッセージをAMFを介して端末に送信し、その結果、端末と元のビジネスアプリケーションの間の通信リンクが切断される。つまり、元のビジネスアプリケーションとのセッションが終了する。NASメッセージには、端末が再配置する必要のあるPDUセッションのIDが含まれ、PDUセッションを同じDNに再確立する必要があることを指示する。端末は元のビジネスアプリケーションとのセッションを終了する。つまり、端末は元のビジネスアプリケーションとのPDUセッション解放プロセスを実行する。
【0074】
元のビジネスアプリケーションとのセッションを終了した後、端末は、ターゲットビジネスアプリケーションとのセッションを確立し始めることができる。
【0075】
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、SMFがビジネスのサービスパス情報を元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行することを実施するために、以下の操作を実行する必要がある。
【0076】
まず、SMFは、第1のサブサービスメッセージを介してコンテキスト格納通知を元のビジネスアプリケーションに送信し、コンテキスト格納通知に基づいて元のビジネスアプリケーションによって返された、ビジネスサービスのコンテキストを受信する。第1のサブサービスメッセージは、指定したビジネスサービスのコンテキストをサービスメッセージに格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージである。
【0077】
SMFは、第1のサブサービスメッセージを介してコンテキスト格納通知を元のビジネスアプリケーションに送信する。たとえば、SMFは、コンテキスト格納サブサービスを介してコンテキスト格納通知を生成し、第1のサブサービスメッセージを介してコンテキスト格納通知を元のUPFに送信して、元のUPFがコンテキスト格納通知を元のビジネスアプリケーションに送信できるようにする。ここで、コンテキスト格納サブサービスは第1のサービスのサブサービスであり、ビジネスアプリケーションが指定されたビジネスアプリケーションのコンテキストを格納して、そのコンテキストをSMFに返すことができるように構成されている。
【0078】
その後、コンテキスト格納通知に基づいて元のビジネスアプリケーションによって返される、ビジネスサービスのコンテキストを取得することができる。具体的には、SMFは、コンテキスト要求サブサービスを介して元のビジネスアプリケーションの元のUPFからビジネスのサービスのコンテキストを取得する。ここで、コンテキスト要求サブサービスは第1のサービスのサブサービスであり、コンテキストを返すためのサービスをビジネスアプリケーションに提供するように構成されている。コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返す。第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するメッセージである。
【0079】
次に、SMFは、コンテキスト復元サブサービスを介してビジネスサービスのコンテキストをターゲットビジネスアプリケーションに復元し、ビジネスのサービスパス情報を元のビジネスアプリケーションからターゲットビジネスアプリケーションに移行できるようにする。ここで、コンテキスト復元サブサービスは、第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成される。コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成される。第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージである。
【0080】
このモードにより、元のビジネスアプリケーションがコンテキスト格納通知を受信すると、ビジネスサービスのコンテキストは、コンテキスト移行要求サービスおよびコンテキスト復元通知サービスを介して、ターゲットUPFに対応する同じビジネスアプリケーションに送信される。SMFは、ターゲット側のビジネスの運行状態の回復を実現する。次に、SMFは、3GPPプロトコルプロセスに従って、ビジネスサービスをサポートするビジネスアプリケーションのパスを切り替える。ビジネスサービスが新しいビジネスアプリケーションにアクセスされた後、新しいビジネスアプリケーションはビジネスサービスのコンテキストを復元したので、端末によるビジネスサービスの使用の継続性を保証できる。
【0081】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態は、ビジネス移行のための装置を提供する。当該装置はSMFに適用される。当該装置のビジネス移行方法の具体的な実施形態は、方法の実施形態の部分を参照して説明することができ、繰り返される内容は説明されない。
【0082】
図5を参照すると、当該装置は、
端末の現在の位置情報を受信するように構成された受信ユニットであって、前記SMFはコアデータ管理センターにあり、前記SMFに第1のサービスとサービスメッセージが追加され、前記第1のサービスはビジネスアプリケーションに対するコンテキストの管理に使用され、前記サービスメッセージは、前記第1のサービスを使用してビジネスアプリケーションの通信リンクを構成する前記受信ユニット501と、
前記現在の位置情報と前記端末の元の位置情報に基づいて、現在端末で使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断し、判断結果を取得するように構成された判断ユニット502と、
前記判断結果が「はい」であるとき、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行するように構成された移行ユニット503とを備える。
【0083】
前記元のビジネスアプリケーションは、前記元の位置情報に対応し、前記ターゲットビジネスアプリケーションは、前記現在の位置情報に対応し、前記元のビジネスアプリケーションと前記ターゲットビジネスアプリケーションはどちらも、前記端末に前記サービスを提供でき、どちらも前記第1のサービスにサブスクライブした。
【0084】
任意選択で、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があるかどうかを判断する場合、前記判断ユニット502は具体的に、
前記現在の位置情報が前記元の位置情報と同じかどうかを判断し、異なる場合、前記端末に対して現在使用されているビジネスのサービスパスを切り替える必要があると判断する。
【0085】
任意選択で、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する場合、前記移行ユニット503は具体的に、
第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信し、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信し、前記第1のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを格納するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージであり、
コンテキスト復元サブサービスを介して、前記ビジネスのサービスのコンテキストを前記ターゲットビジネスアプリケーションに復元し、前記ビジネスのサービスパス情報を前記元のビジネスアプリケーションから前記ターゲットビジネスアプリケーションに移行するようにし、前記コンテキスト復元サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、指定されたビジネスのサービスのコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記コンテキストサブサービスは、第3のサブサービスメッセージを介してコンテキストをビジネスアプリケーションに復元するように構成され、前記第3のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを復元するようにビジネスアプリケーションに通知するように構成されたメッセージである。
【0086】
任意選択で、第1のサブサービスメッセージを介して前記元のビジネスアプリケーションにコンテキスト格納通知を送信する場合、前記移行ユニット503は具体的に、
コンテキスト格納サブサービスを介して前記コンテキスト格納通知を生成し、前記コンテキスト格納サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記SMFに返すことができるように構成され、
前記第1のサブサービスメッセージを介して前記コンテキスト格納通知を前記元のUPFに送信し、前記元のUPFが前記コンテキスト格納通知を前記元のビジネスアプリケーションに送信するようにする。
【0087】
任意選択で、前記コンテキスト格納通知に基づいて前記元のビジネスアプリケーションによって返された、前記ビジネスのサービスのコンテキストを受信する場合、前記移行ユニット503は具体的に、
コンテキスト要求サブサービスを介して前記元のビジネスアプリケーションの元のUPFから前記ビジネスのサービスのコンテキストを取得し、前記コンテキスト要求サブサービスは、前記第1のサービスのサブサービスであり、前記ビジネスアプリケーションにコンテキストを返すためのサービスを提供するように構成され、前記コンテキスト要求サブサービスは第2のサブサービスメッセージを介してコンテキストをSMFに返し、前記第2のサブサービスメッセージは、指定されたビジネスのサービスのコンテキストを受信するようにSMFに通知するように構成されたメッセージである。
【0088】
任意選択で、前記ビジネスのサービスパス情報を、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行する前に、前記移行ユニット503はさらに、
前記元のUPFおよび前記ターゲットUPFに前記第1のサービスを登録し、
前記元のUPFを介して前記第1のサービスへの前記元のビジネスアプリケーションのサブスクリプションを受け入れ、および、前記ターゲットUPFを介して前記第1のサービスへの前記ターゲットアプリケーションのサブスクリプションを受け入れる。
【0089】
さらに、本発明の実施形態は、少なくとも1つのメモリと少なくとも1つのプロセッサとを含むSMFをさらに提供する。前記メモリは、コンピュータプログラムを格納する。前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行され、前述のビジネス移行のための方法を実施する。当該SMFのビジネス移行のための方法の特定の実施モードは、方法の実施形態の部分を参照して説明されてもよく、繰り返される内容は説明されない。
【0090】
本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶する不揮発性コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行され、前述のビジネス移行のための方法を実施する。
【0091】
本発明によって提供されるいくつかの実施形態では、SMFの第1のサービスがビジネスアプリケーションによってサブスクライブされることを可能にするために、第1のサービスおよびサービス管理メッセージ(すなわち、サービスメッセージ)がSMFに追加される。SMFは、端末で使用されているサービスを、端末の移動プロセスで、元のエッジデータセンターの元のビジネスアプリケーションからターゲットエッジデータセンターのターゲットビジネスアプリケーションに移行し、これにより、ターゲットビジネスアプリケーション側でのビジネスサービスの動作状態が復元される。そして、SMFは標準の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)プロトコルプロセスに従ってビジネスのサービスパスを切り替える。ターゲットビジネスアプリケーションにビジネスサービスがアクセスされた後、ターゲットビジネスアプリケーションでビジネスサービスのコンテキストが復元されるため、端末によるビジネスサービスの継続利用が保証される。
【0092】
さらに、上記の技術的解決策を使用することにより、SMFの制御下でビジネスのサービスパスが変更され、SMFは、ビジネスのサービスパスが変更される前にコンテキスト格納通知をビジネスアプリケーションに送信する。次に、元のビジネスアプリケーションは、コンテキスト要求サブサービスを介して、ビジネスのサービスのコンテキストをターゲットデータセンターのターゲットUPFに対応するターゲットビジネスアプリケーションに送信することにより、元のビジネスアプリケーションとターゲットのビジネスアプリケーションの間の直接通信の要求を回避できる。共有データベースへの要求を構成し、代わりに、元のビジネスアプリケーションとターゲットビジネスアプリケーションは、第1のサービスにサブスクライブすることで、端末のビジネスサービスの移行を簡単かつ便利に完了できる。
【0093】
さらに、5Gネットワークでは、UPFを柔軟に配備することができる。たとえば、コアデータセンター、集約データセンター、エッジデータセンター、またはワイヤレスアクセスクラウドに導入できる。現在の3GPPネットワークアーキテクチャは、UPFと同じインフラストラクチャに配備され、コアネットワークのネットワーク機能によって公開されたサービスにサブスクライブするビジネスアプリケーションをサポートしていないため、本発明の実施形態の採用により、サービス管理関連するインターフェース(サービス管理メッセージ)がSMFとUPFの間に追加され、サービス管理機能がUPFに追加される。したがって、5Gコアネットワークおよびその他のネットワーク要素は、UPFをプロキシとして取得し、UPFを介してネットワークサービス(つまり、第1のサービス)を公開して、エッジデータセンターに配備されたビジネスアプリケーションが、各ネットワーク機能によって公開されたサービスにサブスクライブできるようにする。
【0094】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD−ROM、光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0095】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0096】
これらのコンピュータプログラム指令は、又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0097】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0098】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5