特許第6857956号(P6857956)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857956
(24)【登録日】2021年3月25日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】帯状包装材の紙継ぎ方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 19/18 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   B65H19/18
【請求項の数】11
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-87165(P2015-87165)
(22)【出願日】2015年4月21日
(65)【公開番号】特開2016-204108(P2016-204108A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2018年4月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148162
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100108567
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雅夫
(72)【発明者】
【氏名】中澤 健太
【審査官】 五閑 統一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−178410(JP,A)
【文献】 特開2010−023986(JP,A)
【文献】 特開2008−007273(JP,A)
【文献】 特開2015−038009(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0272763(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 19/00
B65H 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ方法において、
片面が粘着面である紙継ぎテープを、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出す紙継ぎテープ切出し工程、
切り出された前記紙継ぎテープを、前記粘着面を上にして、前記両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押える紙継ぎテープ押え工程、
前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を前記紙継ぎ台上に押えられている前記紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付ける包装材端部貼付け工程、
前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端が貼り付けられた前記紙継ぎテープの前記両余剰テープ部と前記テープセット部材との粘着を剥がす紙継ぎテープ剥がし工程、及び
前記テープセット部材との粘着が剥がされた前記両余剰テープ部を前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける余剰テープ部折返し工程、
を有することを特徴とする帯状包装材の紙継ぎ方法。
【請求項2】
紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ方法において、
片面が粘着面である紙継ぎテープを、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出す紙継ぎテープ切出し工程、
前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を、前記紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの前記終了端と前記開始端をそれぞれ端縁側に余す位置で、包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押える包装材押え工程、
切り出された前記紙継ぎテープを、前記紙継ぎ台上に押えられた前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を覆う態様で、前記粘着面を上にして、前記両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押える紙継ぎテープ押え工程、
前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端をそれぞれ前記テープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記紙継ぎテープの下から引き出し、前記紙継ぎテープの下から引き出された前記終了端と前記開始端を前記紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付ける包装材端部貼付け工程、
前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端が貼り付けられた前記紙継ぎテープの前記両余剰テープ部と前記テープセット部材との粘着を剥がす紙継ぎテープ剥がし工程、及び
前記テープセット部材との粘着が剥がされた前記両余剰テープ部を前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材上の前記終了端と前記開始端に折り返して貼り付ける余剰テープ部折返し工程、
を有することを特徴とする帯状包装材の紙継ぎ方法。
【請求項3】
前記包装材押え工程において、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材を押える前記位置よりも前記終了端寄りであって且つ前記終了端を端縁側に余す位置において前記旧帯状包装材を押して、前記終了端の煽りによる前記紙継ぎ台からの浮き上がりを補助的に抑えることを特徴とする請求項2に記載の帯状包装材の紙継ぎ方法
【請求項4】
前記紙継ぎテープ押え工程において、切り出された前記紙継ぎテープを、前記紙継ぎ台上から離れた待機位置に置かれている前記テープセット部材に対して前記両余剰テープ部の前記粘着面で貼り付けし、前記紙継ぎテープの非粘着面を前記紙継ぎ台の台面側に向けて前記テープセット部材を前記紙継ぎ台上の作業位置に置くことにより、前記紙継ぎテープが前記両余剰テープ部の上方から前記テープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押えられることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯状包装材の紙継ぎ方法。
【請求項5】
紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ装置において、
当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出された片面が粘着面である紙継ぎテープが、前記各余剰テープ部においてそれぞれ貼り付けされる一対のテープセット部材を備えており、
前記テープセット部材は、切り出された前記紙継ぎテープが前記粘着面で貼り付け可能である待機位置と、前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープの長手方向前記帯状包装材の帯幅方向に揃えられている状態にある当該紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台の上方から前記紙継ぎ台上に押えることが可能である作業位置との間で移動可能であり、
前記テープセット部材が前記作業位置を占めている状態で、前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端とを前記紙継ぎテープに対して前記紙継ぎテープの幅方向に分けて貼り付ける作業が可能であり、
前記両余剰テープ部との粘着が剥がされた前記テープセット部材が前記待機位置に戻されている状態で、前記両余剰テープ部前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける作業が可能であること
を特徴とする帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項6】
紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ装置において、
当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出された片面が粘着面である紙継ぎテープが、前記各余剰テープ部においてそれぞれ貼り付けされる一対のテープセット部材と、
前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を、前記紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの前記終了端と前記開始端をそれぞれ端縁側に余す位置で、前記紙継ぎ台上に押える包装材押え部材とを備えており、
前記テープセット部材は、切り出された前記紙継ぎテープが前記粘着面で貼り付け可能である待機位置と、前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープの長手方向前記帯状包装材の帯幅方向に揃えられている状態にある当該紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台上に押えることが可能である作業位置との間で移動可能であり、
前記テープセット部材が前記作業位置を占めている状態で、前記包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端とを前記紙継ぎテープに対して前記紙継ぎテープの幅方向に分けて貼り付ける作業が可能であり、
前記両余剰テープ部との粘着が剥がされた前記テープセット部材が前記待機位置に戻されている状態で、前記両余剰テープ部前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける作業が可能であること
を特徴とする帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項7】
前記包装材押え部材は、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材を押える前記位置よりも前記終了端寄りであって且つ前記終了端を端縁側に余す位置において前記旧帯状包装材を押して、前記終了端の煽りによる前記紙継ぎ台からの浮き上がりを補助的に抑える包装材補助押え部材を備えていることを特徴とする請求項6に記載の帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項8】
前記紙継ぎ台には、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を押える位置において、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を押し込むスリットが形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項9】
前記紙継ぎ台には、前記旧帯状包装材又は重ねられた前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材をカッタによって切断して前記旧帯状包装材の前記終了端又は前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を形成するため、帯幅方向に沿って延び且つ前記カッタの刃先が入り込み可能な切断用のスリットが形成されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項10】
前記テープセット部材は、薄板材から形成されており、且つ前記紙継ぎ台の前記帯状包装材送り方向上流側において帯幅方向に延びる回転軸の回りに回動可能とされたテープセット板を備えており、
前記待機位置は、前記回転軸の回りに手前側に回動されて垂れ下がる前記テープセット板に対して前記紙継ぎテープが前記粘着面で手前側から貼付け可能とされた位置であり、 前記作業位置は、前記回転軸の回りに手前側から先奥側に反転された前記テープセット板が前記紙継ぎテープの前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープを前記紙継ぎ台に押える位置であり、
前記テープセット板は、前記作業位置において、前記包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端に対応させて前記紙継ぎテープを置き、前記紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台上に押えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の帯状包装材の紙継ぎ装置。
【請求項11】
前記テープセット部材は、前記帯状包装材の前記帯幅の寸法に応じて前記帯状包装材の幅方向に位置調整されることを特徴とする請求項10に記載の帯状包装材の紙継ぎ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ウェブ状包装フィルムのような帯状包装材について、供給中の包装材がその終端に至ったときに新しい包装材の始端を繋ぐ紙継ぎ方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の包装フィルム(「帯状フィルム」という)を巻き取ったフィルムロールから帯状フィルムを繰り出し、繰り出された帯状フィルムを製袋器に通すことによって略筒状に曲成し、前記製袋器から送られる帯状フィルムの両側縁部をセンターシーラによってシールして筒状フィルムを形成し、前記製袋器の中を通して筒状フィルムの中へ製品を供給し、前記筒状フィルムに前記製品間の位置でエンドシーラによってエンドシールを施すことで、袋を製造しながら充填される製品を袋に包装する製袋充填包装機が知られている。製袋充填包装機としては、製袋器が縦に配置されて製品が上方から投入される縦型の製袋充填包装機や、製袋器が横置きされて製品が供給コンベヤによって筒状フィルム内に送り込まれる横型の製袋充填包装機が提供されている。
【0003】
フィルムロールからの帯状フィルムの繰り出しがその終端に近づくと、通常は、製袋充填包装機の運転を中止し、終了する帯状フィルム(「旧帯状フィルム」という)に新しいフィルムロールからの帯状フィルム(「新帯状フィルム」という)を繋ぎ(当該作業を「紙継ぎ」作業という)、繋いだ帯状フィルムで製袋充填包装機の運転が再開される。
【0004】
紙継ぎの作業は、具体的には、終端に近づいた旧帯状フィルムを横断方向に切断し、切断した端部を紙継ぎ台の上に載せ、紙継ぎ台上において、この切断した端部に新帯状フィルムの始端(同様に、切断された端部)を近づけて載せ、旧帯状フィルムの両切断端を粘着テープのような繋ぎテープで接続させることで行われる。
【0005】
紙継ぎの作業においては、その後の製袋充填包装機の運転再開をスムーズに行うことができるように、新旧の両帯状フィルムの方向と両側縁部が位置ずれや角度を付けて繋がることなくストレートに揃うように接続することが好ましい。そのためには、新旧の両帯状フィルムの切断端を紙継ぎ台の上に載せて繋ぎテープで接続させる際に、方向と位置とを合わせた両帯状フィルムの切断端が紙継ぎ台の上で動かないように固定する必要がある。この固定方法について通常、用いられるものとしては、紙継ぎ台を吸着台に構成して両帯状フィルムの切断端を紙継ぎ台に吸着固定する方法と、紙継ぎ台上のフィルムをその上からラバーマグネットで押えて固定する方法とが挙げられる。
【0006】
紙継ぎ台に吸着固定する方法としては、例えば、引用文献1又は引用文献2に記載のものがある。引用文献1には、ウェブ材包装材(帯状フィルム)の終端検出装置に関連して、紙継ぎ等の終端処理を行うためのウェブ状包装材を吸着可能なウェブ材吸着手段が開示されている。ウェブ材吸着手段は、ウェブ状包装材の走行経路に沿う形態で配置されており、ウェブ状包装材の横幅よりも広い幅を有する吸着プレートを備えている。吸着プレートには、ウェブ状包装材の横断方向に延びてカッタが通過可能なスリットと、スリットの両側にスリットに沿って延びた吸着孔列が形成されており、紙継ぎ台としての役割を果たす。各吸着孔列は、例えば、空気を吹き出すエジェクタに伴って発生された負圧によってウェブ状包装材を吸着して保持する。
【0007】
ウェブ材吸着手段は、ウェブ状包装材の終端が判定されるときに、直ちに作動してウェブ状包装材を吸着する。ウェブ状包装材は、吸着プレートに全幅を載せた状態に吸着される。吸着プレートに形成されているスリットにカッタの刃先を沿わせて移動させることで、ウェブ状包装材は、既に供給されている旧帯状フィルムが、フィルムロール側の帯状フィルムから切断される。紙継ぎについては、新しいウェブ材包装材の始端が、旧ウェブ材包装材の切断端に沿って、吸着プレートに吸着された状態に置かれ、両ウェブ材包装材の端部を紙繋ぎテープで繋ぐという使われ方をする。
【0008】
引用文献2には、模様合わせを可能にする紙つなぎ方法及び装置が開示されている。即ち、フィルムロールからの包装材繰り出しの終了が検出されると、制御装置は機械の停止処理を行うとともに、包装材の搬送方向へは回転しないワンウェイ・ストッパ入りゴムロールによって包装材(ウェブ材)を押える。ワンウェイ・ストッパ入りゴムロールからフィルムロールに向う上流側では、ダンサローラによる貯留部に余分な包装材が残された状態で機械が停止される。フィルムロールの古い紙管を取り除き新しいフィルムロールを巻き取りホルダにセットする。反搬送方向にのみ回転可能なワンウェイ・ストッパ入りゴムロールにより固定されている包装材を新しいフィルムロールの方向に引き出し、表面どうしを、模様合わせをして紙つなぎ作業を行う。古い包装材をロールの方向に引き出すだけなので手間もかからずに紙つなぎ作業を行うことを図っている。
【0009】
しかしながら、紙継ぎ台上に包装フィルムを固定する方法として、吸着式の固定方法は、最大幅の包装フィルムに対して吸着可能とするため、吸着プレートの表面に予めその最大幅に対応した個数の吸引孔の列を開口させた構造を用いている。したがって、包装フィルムの幅寸法が最大幅に達しない値であると、包装フィルムの側方に包装フィルムで覆われない吸引口が生じることが避けられず、包装フィルムで覆っている吸引孔であってもその吸引力が低下する。したがって、この固定方法では、用いる包装フィルムの幅に実質的な制約がある。
【0010】
ラバーマグネット式の固定方法は、ラバーマグネットを、紙継ぎ台上に載せた包装フィルムの上から貼ることで、紙継ぎ台と紙継ぎ台に磁気吸着されるラバーマグネットとの間に包装フィルムを固定する方法である。ラバーマグネットを手に持って紙継ぎ台に貼る際に、一時的に包装フィルムの押えがなくなるので、その間に包装フィルムが静電気や風の煽りでカールするおそれがある。特に、薄手のポリエチレン製の包装フィルムはカールし易いので、そうした包装材への対応が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−254084号公報(特に図1参照)
【特許文献2】特開2012−240756号公報(特に図7参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、帯状包装材の幅寸法や材質にかかわらず、紙継ぎ台上での帯状包装材の紙継ぎを容易に行うことを可能にする点で解決すべき課題がある。
【0013】
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、帯状包装材の幅寸法や材質にかかわらず、紙継ぎ台上での帯状包装材の紙継ぎを容易にする帯状包装材の紙継ぎ方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するため、この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法は、紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ方法であって、片面が粘着面である紙継ぎテープを、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出す紙継ぎテープ切出し工程、切り出された前記紙継ぎテープを、前記粘着面を上にして、前記両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押える紙継ぎテープ押え工程、前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を前記紙継ぎ台上に押えられている前記紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付ける包装材端部貼付け工程、前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端が貼り付けられた前記紙継ぎテープの前記両余剰テープ部と前記テープセット部材との粘着を剥がす紙継ぎテープ剥がし工程、及び前記テープセット部材との粘着が剥がされた前記両余剰テープ部を前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける余剰テープ部折返し工程、を有することを特徴としている。
【0015】
また、この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法は、紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ方法であって、片面が粘着面である紙継ぎテープを、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出す紙継ぎテープ切出し工程、前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を、前記紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの前記終了端と前記開始端をそれぞれ端縁側に余す位置で、包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押える包装材押え工程、切り出された前記紙継ぎテープを、前記紙継ぎ台上に押えられた前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を覆う態様で、前記粘着面を上にして、前記両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押える紙継ぎテープ押え工程、前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端をそれぞれ前記テープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記紙継ぎテープの下から引き出し、前記紙継ぎテープの下から引き出された前記終了端と前記開始端を前記紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付ける包装材端部貼付け工程、前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端が貼り付けられた前記紙継ぎテープの前記両余剰テープ部と前記テープセット部材との粘着を剥がす紙継ぎテープ剥がし工程、及び前記テープセット部材との粘着が剥がされた前記両余剰テープ部を前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材上の前記終了端と前記開始端に折り返して貼り付ける余剰テープ部折返し工程、を有することを特徴としている。
【0016】
この帯状包装材の紙継ぎ方法によれば、先ず、紙継ぎテープ切出し工程において、片面が粘着面である紙継ぎテープが、帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出される。次に、紙継ぎテープ押え工程においては、切り出された紙継ぎテープは、粘着面を上にして、且つ両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって紙継ぎ台上に押えられる。次に、包装材端部貼付け工程においては、紙継ぎ台上に押えられている新旧の帯状包装材の終了端と開始端が、紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付けられる。次に、紙継ぎテープ剥がし工程において、旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端が貼り付けられた紙継ぎテープの両余剰テープ部テープセット部材との粘着が剥がされる。そして、余剰テープ部折返し工程において、テープセット部材との粘着が剥がされた両余剰テープ部が紙継ぎテープに貼り付けられている両帯状包装材の終了端と開始端上に折り返して貼り付けられて、紙継ぎが行われる。帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに紙継ぎテープを切り出し、紙継ぎテープを余剰テープ部においてテープセット部材によって紙継ぎ台上に押えるので、紙継ぎテープの紙継ぎ台上での押えが容易にできる。そして、新旧の帯状包装材の終了端と開始端が紙継ぎテープの粘着面に貼り付けられテープセット部材から剥がした両余剰テープ部を折り返して終了端と開始端貼り付けることで、新旧の帯状包装材の紙継ぎを容易に行うことができる。
また、新旧の帯状包装材を紙継ぎ台上に押える工程を備える帯状包装材の紙継ぎ方法においては、新旧の帯状包装材は、紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの終了端と開始端の位置が想定され、その想定される終了端と開始端をそれぞれ端縁側に余すことになる位置で、包装材押え部材によって紙継ぎ台上に押えられる。包装材端部貼付け工程では、紙継ぎ台上に押えられている旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端がそれぞれテープセット部材によって紙継ぎ台上に押えられている紙継ぎテープの下から引き出され、紙継ぎテープの下から引き出された終了端と開始端が紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付けられる。更に、紙継ぎテープ剥がし工程では、旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端が貼り付けられた紙継ぎテープの両余剰テープ部とテープセット部材との粘着が剥がされる。
【0017】
包装材押え工程を備える帯状包装材の紙継ぎ方法においては、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材を押える前記位置よりも前記終了端寄りの位置であって且つ前記終了端を端縁側に余す位置において前記旧帯状包装材を押して、前記終了端の煽りによる前記紙継ぎ台からの浮き上がりを補助的に抑えることができる。旧帯状包装材については、端部が風や静電気に起因した煽りによってカールしやすい。旧帯状包装材が紙継ぎ台から浮き上がるのを補助的に抑えることで、旧帯状包装材の終了端を紙継ぎ台に効果的に押えることができる。
また、この帯状包装材の紙継ぎ方法においては、前記紙継ぎテープ押え工程において、切り出された前記紙継ぎテープを、前記紙継ぎ台上から離れた待機位置に置かれている前記テープセット部材に対して前記両余剰テープ部の前記粘着面で貼り付けし、前記紙継ぎテープの非粘着面を前記紙継ぎ台の台面側に向けて前記テープセット部材を前記紙継ぎ台上の作業位置に置くことにより、前記紙継ぎテープが前記両余剰テープ部の上方から前記テープセット部材によって前記紙継ぎ台上に押えられる。テープセット部材を待機位置と作業位置とに切り換えて置くことで、切り出された紙継ぎテープが待機位置で貼り付けされ、作業位置ではテープセット部材が両余剰テープ部をその上方から押えることで紙継ぎテープが紙継ぎ台上に押えられる。
【0018】
上記の課題を解決するため、この発明による帯状包装材の紙継ぎ装置は、紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ装置であって、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出された片面が粘着面である紙継ぎテープが、前記各余剰テープ部においてそれぞれ貼り付けされる一対のテープセット部材を備えており、前記テープセット部材は、切り出された前記紙継ぎテープが前記粘着面で貼り付け可能である待機位置と、前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープの長手方向前記帯状包装材の帯幅方向に揃えられている状態にある当該紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台の上方から前記紙継ぎ台上に押えることが可能である作業位置との間で移動可能であり、前記テープセット部材が前記作業位置を占めている状態で、前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端とを前記紙継ぎテープに対して前記紙継ぎテープの幅方向に分けて貼り付ける作業が可能であり、前記両余剰テープ部との粘着が剥がされた前記テープセット部材が前記待機位置に戻されている状態で、前記両余剰テープ部前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける作業が可能であることを特徴としている。
【0019】
また、この発明による帯状包装材の紙継ぎ装置は、紙継ぎ台上で旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を紙継ぎテープで繋ぐ紙継ぎ装置であって、当該帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出された片面が粘着面である紙継ぎテープが、前記各余剰テープ部においてそれぞれ貼り付けされる一対のテープセット部材と、前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を、前記紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの前記終了端と前記開始端をそれぞれ端縁側に余す位置で、前記紙継ぎ台上に押える包装材押え部材とを備えており、前記テープセット部材は、切り出された前記紙継ぎテープが前記粘着面で貼り付け可能である待機位置と、前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープの長手方向前記帯状包装材の帯幅方向に揃えられている状態にある当該紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台上に押えることが可能である作業位置との間で移動可能であり、前記テープセット部材が前記作業位置を占めている状態で、前記包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端とを前記紙継ぎテープに対して前記紙継ぎテープの幅方向に分けて貼り付ける作業が可能であり、前記両余剰テープ部との粘着が剥がされた前記テープセット部材が前記待機位置に戻されている状態で、前記両余剰テープ部前記紙継ぎテープに貼り付けられている前記両帯状包装材の前記終了端と前記開始端上に折り返して貼り付ける作業が可能であることを特徴としている。
【0020】
この帯状包装材の紙継ぎ装置によれば、待機位置と作業位置との間で移動可能な一対のテープセット部材を備えているので、テープセット部材が待機位置を占めている状態で、帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出された紙継ぎテープ片面の粘着面でテープセット部材に貼り付けることが可能であり、待機位置から移動したテープセット部材が作業位置を占めている状態で、粘着面を上にして紙継ぎテープがその長手方向を帯状包装材の帯幅方向に揃えられているときに、両余剰テープ部を紙継ぎ台の上方から紙継ぎ台上に押えることで、紙継ぎテープ紙継ぎ台上押えることが可能である。また、テープセット部材が作業位置を占めている状態で、旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付ける作業が行われ、両余剰テープ部との粘着が剥がされたテープセット部材が待機位置に戻されている状態で、両余剰テープ部紙継ぎテープに貼り付けられている両帯状包装材の終了端と開始端上に折り返して貼り付ける作業が行われることで、紙継ぎテープによる新旧帯状包装材の紙継ぎが行われる。
また、新旧の帯状包装材を紙継ぎ台上に押える包装材押え部材を備える帯状包装材の紙継ぎ装置においては、新旧の帯状包装材は、紙継ぎ台上で紙継ぎされたとするときの終了端と開始端の位置が想定され、その想定される終了端と開始端をそれぞれ端縁側に余すことになる位置で、包装材押え部材によって紙継ぎ台上に押えられる。テープセット部材が作業位置を占めている状態で、包装材押え部材が新旧両帯状包装材を紙継ぎ台上に押えているときに、紙継ぎ台上に押えられている旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端紙継ぎテープに対して前記紙継ぎテープの幅方向に分けて貼り付ける作業が行われる。その後、両余剰テープ部折り返す作業を行うことによって、紙継ぎテープによる新旧帯状包装材の紙継ぎが行われる。
【0021】
包装材押え部材を備える帯状包装材の紙継ぎ装置において、前記包装材押え部材は、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材を押える前記位置よりも前記終了端寄りの位置であって且つ前記終了端を端縁側に余す位置において前記旧帯状包装材を押して、前記終了端の煽りによる前記紙継ぎ台からの浮き上がりを補助的に抑える包装材補助押え部材を備えることができる。旧帯状包装材については、端部が風や静電気に起因した煽りによってカールしやすい。包装材押え部材が備える包装材補助押え部材によって、旧帯状包装材が煽りによって紙継ぎ台から浮き上がるのを補助的に抑えることで、旧帯状包装材の終了端を紙継ぎ台に効果的に押えることができる。
また、前記紙継ぎ台には、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を押える位置において、前記包装材押え部材が前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材を押し込むスリットを形成することができる。包装材押え部材とスリットの縁との間に帯状包装材が挟まれることで、帯状包装材の紙継ぎ台上での固定が確実になり、紙継ぎ作業がしやすくなる。
【0022】
この帯状包装材の紙継ぎ装置において、紙継ぎ台には、前記旧帯状包装材又は重ねられた前記旧帯状包装材と前記新帯状包装材をカッタによって切断して前記旧帯状包装材の前記終了端又は前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端を形成するため、帯幅方向に沿って延び且つ前記カッタの刃先が入り込み可能な切断用のスリットを形成することができる。旧帯状包装材又は重ねられた旧帯状包装材と新帯状包装材を切断用のスリットの上に置いて、カッタの刃先がスリット内に入るようにしてカッタをスリットに沿って移動させることで、旧帯状包装材の終了端又は旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を真っ直ぐに綺麗に形成することができる。
また、この帯状包装材の紙継ぎ装置において、前記テープセット部材は、薄板材から形成されており、且つ前記紙継ぎ台の前記帯状包装材送り方向上流側において帯幅方向に延びる回転軸の回りに回動可能とされたテープセット板を備えており、前記待機位置は、前記回転軸の回りに手前側に回動されて垂れ下がる前記テープセット板に対して前記紙継ぎテープが前記粘着面で手前側から貼付け可能とされた位置であり、前記作業位置は、前記回転軸の回りに手前側から先奥側に反転された前記テープセット板が前記紙継ぎテープの前記粘着面を上にして前記紙継ぎテープを前記紙継ぎ台に押える位置であり、前記テープセット板は、前記作業位置において、前記包装材押え部材によって前記紙継ぎ台上に押えられている前記旧帯状包装材の前記終了端と前記新帯状包装材の前記開始端に対応させて前記紙継ぎテープを置き、前記紙継ぎテープを前記両余剰テープ部において前記紙継ぎ台上に押えるとすることができる。テープセット部材が備えるテープセット板は回転軸の回りに待機位置と作業位置との間で回動可能であるとしているので、回転軸に垂れ下がる待機位置では、テープセット板に紙継ぎテープを手前側から貼付け可能であり、テープセット板が手前側から先奥側へと反転されて紙継ぎ台上を占める作業位置では、包装材押え部材によって紙継ぎ台上に押えられている旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端に対応して紙継ぎテープを置き、その両余剰テープ部において紙継ぎ台上に押さえることで、紙継ぎテープが紙継ぎ台上に押えることができる。
更に、この帯状包装材の紙継ぎ装置において、前記テープセット部材を、前記帯状包装材の前記帯幅の寸法に応じて前記帯状包装材の幅方向に位置調整することができる。帯状包装材の帯幅寸法が変更になった場合であっても、テープセット部材を回転軸の軸線方向に沿って位置調整することで、紙継ぎを行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
この発明による包装フィルムの紙継ぎ方法及び装置は、上記のように構成されているので、片面が粘着面である紙継ぎテープが、前記帯状包装材の帯幅に相当する主テープ部の両端にそれぞれ余剰テープ部が余された紙継ぎ長さに切り出され、切り出された紙継ぎテープは粘着面を上にして両余剰テープ部の上方からテープセット部材によって紙継ぎ台上に押えられ、新旧の帯状包装材の終了端と開始端は、紙継ぎテープに対してその幅方向に分けて貼り付けられ、その後、両余剰テープ部における紙継ぎテープとテープセット部材との粘着を剥がして、余剰テープ部を紙継ぎテープに貼り付けられている両帯状包装材の終了端と開始端上に折り返して貼り付けられる。特に、紙継ぎテープはテープセット部材によって紙継ぎ台上に押えられ、その紙継ぎテープに対して、新旧の帯状包装材の終了端と開始端をそれぞれ貼り付けるので、帯状包装材の材質が例えば静電気や風の煽りでカールし易いものであったとしても、そうしたカールすることなく紙継ぎ台上で押えられている紙継ぎテープに対して素早く貼り付けることができ、帯状包装材の紙継ぎテープへの固定、即ち、紙継ぎ作業を容易に且つ確実にする紙継ぎ方法及び装置を提供することができる。また、テープセット部材を、切り出された紙継ぎテープが粘着面で貼り付けされる待機位置と、紙継ぎテープを両余剰テープ部において紙継ぎ台上に押える作業位置とにそれぞれ切り換え可能とすることで、テープセット部材の取扱いや使用が簡素化・容易化され、延いては紙継ぎ作業を容易に且つ確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、この発明による帯状包装材の紙継ぎ装置の第1実施例を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す帯状包装材の紙継ぎ装置のテープセット部材の使い方を説明する斜視図である。
図3図3は、図1に示す帯状包装材の紙継ぎ装置の縦断面図である。
図4】この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法であって、この発明の第1実施例に示す帯状包装材の紙継ぎ装置を用いて、紙継ぎテープをテープセット板にセットして、旧帯状包装材の終了端を形成するまでの工程を示す図である。
図5】この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法であって、図4に示す工程の後、旧帯状包装材について形成した終了端の処理を行う工程を示す図である。
図6】この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法であって、図5に示す工程の後、旧帯状包装材の終了端と新帯状包装材の開始端を継ぐ処理を行う工程を示す図である。
図7図7は、この発明による帯状包装材の紙継ぎ装置の第2実施例を、包装材押え部材とテープセット部材が共に待機位置にある状態で示す斜視図である。
図8図8は、図7に示す帯状包装材の紙継ぎ装置を、包装材押え部材とテープセット部材が共に継ぎ台上の作業位置にある状態で示す斜視図である。
図9図9は、この発明の第2実施例に示す帯状包装材の紙継ぎ装置を用いて、旧帯状包装材を押える状態を示す側面断面図である。
図10図10は、この発明の第2実施例に示す帯状包装材の紙継ぎ装置において、図9に示す状態の後、更に新帯状包装材を押えている状態を示す側面断面図である。
図11図11は、図10に示すこの発明の第2実施例に示す帯状包装材の紙継ぎ装置の一部を拡大して示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付した図面に基づいて、この発明による帯状包装材の紙継ぎ方法及び装置の実施例を説明する。図1はこの発明による帯状包装材の紙継ぎ装置の第1実施例を示す斜視図、図2図1に示す帯状包装材の紙継ぎ装置のテープセット部材の使い方を説明する斜視図であり、図3図1に示す帯状包装材の紙継ぎ装置の縦断面図である。
【0026】
図1図3に示す帯状包装材の紙継ぎ装置1は、例えば縦型製袋充填包装機に装填される帯状包装材(包装用の帯状フィルム)FwのフィルムロールFrに関連して配設されている。新しいフィルムロールFrは、非常に長い帯状フィルムFwをその巻取り芯となる紙管Rcに密に巻き取ったものであるので、相当の重量がある。縦型製袋充填包装機の全体的な構造及びフィルムロールFrの運搬や巻取り軸25への装填の作業性を考慮して、フィルムロールFrの装填位置は、通常、縦型製袋充填包装機の裏側で且つ設置床寄りの低い位置とされている。フィルムロールFrは、紙管Rcを巻取り軸25に嵌装することで、縦型製袋充填包装機への装填が行われる。包装機運転時、フィルムロールFrから帯状フィルムFwを繰り出す際には、図示しないサーボモータによって巻取り軸25の回転駆動が制御され、帯状フィルムFwの繰出しタイミング及び繰出し量が制御される。
【0027】
縦型製袋充填包装機は、通常、フィルムロールFrの交換やフィルムの紙継ぎのために作業員が包装機の裏側にアクセス可能となるように設置されている。フィルムロールFrの交換を行った際に、使用し終わった旧帯状包装材のフィルム終了端に、交換した新しいフィルムロールFrの開始端を繋ぐ作業が行われる。そうした紙継ぎ作業を効率的に行うため、紙継ぎ装置1はフィルムロールFrの装填位置の上方位置で且つ作業を行いやすい高さに配設されている。
【0028】
紙継ぎ装置1は、台面2aが昇り斜めとなるように傾斜して配置された紙継ぎ台2と、紙継ぎ台2の帯状フィルム送り方向の上流側と下流側にそれぞれ軸線が横に延びる方向に配置されていて帯状フィルムFwの送りを案内するローラ3,4と、上流側のローラ3の近傍の左右両側に配置されているテープセット部材5,5を備えている。テープセット部材5は、その主要な部品としての上下方向に回動可能に設けられたテープセット板6を備えている。紙継ぎ台2及びローラ3,4の軸は、それぞれ左右の固定フレーム8,8に取り付けられている。
【0029】
紙継ぎ台2は、従来のように吸気孔が開口しているものではなく、単純に平面である台面2aを備えているものであってよい。紙継ぎ台2には幅方向に延びるスケール24を取り付けて、帯状フィルムFwの帯幅寸法に応じて左右の位置合わせができるようにすることが好ましい。上流側のローラ3は紙継ぎ台2の下辺から斜め下方(作業する側から見て手前側)に僅かに離れて配置されており、下流側のローラ4は紙継ぎ台2の上辺から斜め上方(作業する側から見て先奥側)に僅かに離れて配置されている。そして、ローラ3,4に共通に接する平面は、紙継ぎ台2の台面2aに対して平行ではあるが若干量オフセットして浮いた位置にある。したがって、包装機を作動させるような通常時には、ローラ3,4によって案内される帯状フィルムFwが紙継ぎ台2の台面2aから僅かに離れて走行し、紙継ぎ台2が帯状フィルムFwの走行の邪魔にならないような構造とされている。
【0030】
左右の固定フレーム8,8間には、上流側のローラ3の手前側で且つ若干下方の位置に、横軸7がローラ3の軸線と平行に掛け渡されて設けられている。テープセット部材5,5は、横軸7に対してそれぞれ左右両側において、その軸線方向に沿って移動可能となるように設けられている。テープセット部材5を横軸7に沿って移動させることで、テープセット板6,6間の間隔Wが紙継ぎすべき帯状フィルムFwの帯幅w(図4等参照)に応じた間隔となるように、テープセット部材5,5の各位置を調節することができる。
【0031】
横軸7は、図示の例では、断面が正方形のような角形の軸であり、左右両側の固定フレーム8,8に対して角形の頂点が上と下及び手前と奥を占めるような姿勢で取り付けられている。横軸7には、テープセット板6が取り付けられたアダプタ9がスライド可能に設けられている。即ち、アダプタ9は、それぞれ、横軸7の断面形状に対応した形状の孔12が形成されることで筒状とされた本体11を備えており、本体11の孔12に横軸7を嵌挿させることで、アダプタ9は横軸7の軸線回りに回転することなく、横軸7に沿ってスライド可能となる。アダプタ9には摘み10を備えることで、横軸7に対するスライドを容易にすることができる。また、アダプタ9の横軸7に対する摺動面となる筒状の孔12に、例えば、フェルト材を貼り付けて多少の摺動抵抗があるように構成することで、アダプタ9を横軸7に沿ってスライド可能であるが勝手に動いてしまうような盲動を防止することができる。
【0032】
アダプタ9は、それぞれ、テープセット板6を回動自在に取り付けるため、本体11から一体的に延びた一対の対向するアーム状の取付け部13,13を備えている。取付け部13,13には、横軸7の軸線方向と平行な方向に延びる回転軸14が取り付けられている。テープセット板6は、長さの途中で「く」の字状に折れ曲がった板であり、回転内側となる内板部15と回転外側となる外板部16を備えている。テープセット板6は、内板部15に折り曲げて形成されたフランジ状の一端部17,17において、回転軸14の軸線回りに回動可能に取り付けられている。なお、回転軸14は、端部17,17と一体であるとし、取付け部13,13に対して回転可能に支持される構造でもよい。
【0033】
テープセット板6は、手動により回転軸14の回りに回転される。テープセット板6を回転軸14の回りに手前且つ下側に倒した状態では、内板部15がアダプタ9の本体11に係止し、外板部16が鉛直方向に垂れ下がった姿勢を取っており、粘着テープ(紙継ぎテープ)を貼り付けやすくなっている。このとき、手前側の案内ローラ3と横軸7との間には隙間18が形成されているので、フィルムロールFrから繰り出されている帯状フィルムFwは、隙間18を通して奥側の案内ローラ4、即ち、包装機側へと送ることができる。粘着テープの貼付け作業の詳細については後述する。
【0034】
また、テープセット板6を回転軸14の回りに上側且つ先奥方向に倒したときには、外板部16の板面が紙継ぎ台2の台面2aに対して重なる状態となる。このとき、内板部15はローラ3と干渉することがないように、ローラ3とテープセット板6は互いの形状・構造及び配置が設定されている。
【0035】
粘着テープTaをテープセット部材5,5に供給するテープ供給部20が設けられている。テープ供給部20は、固定フレーム8に対して縦方向に軸線が延びる態様で取り付けられたロール軸21を備えており、ロール軸21は巻き取られた粘着テープロールTrの紙芯に挿入されて粘着テープロールTrをテープ繰出しのために回転自在としている。粘着テープロールTrがその重さで支持軸21から下方に抜け落ちないように、粘着テープロールTrの下側面に当接する等の適宜の支持部材22を備えている。また、粘着テープロールTrから繰り出した粘着テープTaを粘着テープロールTrから切り出すために、テープカッタ23を設けてもよい。テープカッタ23を設けない場合には、鋏で粘着テープTaを切る。
【0036】
図4図6は、図1図3に示す帯状包装材の紙継ぎ装置を用いて帯状包装材の紙継ぎを説明する図であり、図4は粘着テープTaをテープセット部材5,5にセットして、帯状フィルムFwの終了端を形成するまでの工程を示す図である。図4(a)に示すように、帯状フィルムFwの使い切り終了に近づいたが、まだフィルムロールFr繰り出されている状態にある。テープセット板6,6は、帯状フィルムFwの帯幅wよりも若干広い間隔Wを置いて、それぞれが帯状フィルムFwの側方に位置され、且つ手前側に垂れ下がった状態に置かれている。粘着テープTaとしては、片側のみが粘着面となっている通常の荷造りテープを用いてよい。粘着テープTaは、粘着テープロールTrから非粘着面を手前側とし粘着面を奥側に向けた状態で引き出されて、テープセット板6,6の外板部16,16に手前側から貼り付けられる。テープセット板6,6は、回転軸14の回りの回動ができるのみ(スライド方向には盲動が防止されている)であるので、粘着テープTaを手前側から外板部16に押し付けて貼り付ける際に過度にぐらつくことがなく、粘着テープTaはテープセット板6,6に対して弛むことなく掛け渡してセットされる。
【0037】
図4(b)に示すように、粘着テープロールTrから引き出された粘着テープTaは、テープセット板6,6の両外方に若干はみ出る長さにカットされる。粘着テープTaは、帯状フィルムFwの帯幅wに対応した長さを有しており、それ故、帯状フィルムFwが貼られることになる主テープ部Tmと、主テープ部Tmの両端からはみ出した余剰テープ部Te,Teとから成るものとして示されている。更に、図4(c)に示すように、帯状フィルムFwが、垂れ下がっているテープセット板6,6よりも充分下方の位置で、横方向にカットされて、主テープ部Tmに貼り付けられることになる帯状フィルムFwの終了端Ffが形成される。
【0038】
図5は、形成した終了端Ffの処理を行う工程を示す図である。図5(a)に示すように、終了端Ffが形成された帯状フィルムFwを紙継ぎ台2と先奥側の案内ローラ4との間の隙間19を通して垂れ下げることで、帯状フィルムFwが紙継ぎ台2の台面2aに掛かることがないようにする。次に、図5(b)に示すように、テープセット板6,6を、粘着テープTaが掛け渡された状態で、回転軸14の回りに跳ね上げるように約半回転させてテープセット板6,6を紙継ぎ台2に倒し、テープセット板6,6の外板部16,16が紙継ぎ台2の台面2aに重なるようにする。粘着テープTaは、粘着面を上に向けて紙継ぎ台2の台面2a上に置かれ、テープセット板6,6がその自重によって粘着テープTaの余剰テープ部Te,Teを台面2a上に押え、それによって、粘着テープTaが紙継ぎ台2上において固定される。
【0039】
次に、図5(c)に示すように、終了端Ffが形成された帯状フィルムFwを、隙間19を通して引き上げて、紙継ぎ台2の台面2a上に置かれた粘着テープTaの主テープ部Tmにおいて終了端Ffを貼り付ける。この場合、帯状フィルムFwを、その終了端Ffが粘着テープTaの上半分内に位置するように、貼るのが好ましい。
【0040】
図6は、旧帯状フィルムの終了端と新帯状フィルムの開始端を継ぐ処理を行う工程を示す図である。帯状フィルムFwを使い切ったフィルムロールFrを巻取り軸25から取り除き、新しいフィルムロールFrを巻取り軸25に装填する。図6(a)に示されているように、図5(c)に示した旧帯状フィルムFw(以下、Fwoの符号を付す)の終了端Ffが貼られている粘着テープTaに、新しく装填したフィルムロールFrから繰り出した新帯状フィルムFw(以下、Fwnの符号を付す)の開始端Fsを、同じく粘着テープTaの主テープ部Tmにおいて、下半分内に位置するように貼り付ける。終了端Ffと開始端Fsとは、両端縁が互いに突き合わされるように概略対向していればよく、包装機への付着が懸念されるような大きな隙間でなければ多少の隙間があっても構わない。ただし、終了端Ffと開始端Fsとは、包装機の制御負担を軽減するため新旧帯状フィルムFwの模様合わせを行う(レジマークのピッチが紙継ぎ位置で変わらない)のが好ましく、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoが粘着テープTaを介して確実に繋がっていることが重要である。なお、終了端Ff及び開始端Fsは、それぞれ帯状フィルム(旧帯状包装材)Fwoと帯状フィルム(新帯状包装材)Fwnのうち粘着テープTaに貼り付けられる範囲の部分として定める。
【0041】
次に、図6(b)に示されているように、粘着テープTaからテープセット板6,6を剥がし、そのテープセット板6,6を回転軸14の回りに起こして元の垂れ下がる待機位置にまで戻す。更に、図6(c)に示されているように、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの両側縁からはみ出た粘着テープの余剰テープ部Te,Teを帯状フィルムFwn,Fwoの両側縁に対応する位置(主テープ部Tmとの境界位置)を谷折りの折返し線として折り返し、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの終了端Ff及び開始端Fsを粘着テープTaで挟むように貼り付ける。図6(c)に示す状態で、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの紙継ぎが完了する。なお、図示の例では、描写の明確さを期して、粘着テープTaの余剰テープ部Te,Teの幅をフィルム幅wに対して大きな比率で描いたが、余剰テープ部Te,Teの幅は、少なくともテープセット板6,6の幅よりは広く確保されているので、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの紙継ぎされる両端・両側を補強する程度であれば充分である。
【0042】
実施例においては、紙継ぎ台2は、単純に平らな平面2aを備えているものであるとして説明したが、帯状フィルムFwの終了端Ff及び開始端Fsを綺麗に揃えるため、カッタナイフのカッタ刃が通過可能な横方向に延びる切断用のスリット(又は溝)を形成してもよい。紙継ぎ台2の縦長さを充分に取ることができる場合には、粘着テープTaを掛け渡したテープセット板6,6を紙継ぎ台2上に反転させたときに粘着テープTaと干渉することがない縦方向に充分離れた位置に、旧帯状フィルムFwo用のスリットと新帯状フィルムFwn用のスリットの二条のスリットとすることができる。また、紙継ぎ台2の縦長さを充分に取ることができない場合には、一条のスリットを設けることでよい。この場合、カッタナイフは、粘着テープTaを掛け渡したテープセット板6,6を紙継ぎ台2上に反転させる前に、スリット上方で重ねられた新旧の帯状フィルムFwn,Fwoに対してスリットを通過させるように使用することで、終了端Ffと開始端Fsを切り揃えることができる。粘着テープTaには、切り揃えた終了端及び開始端を揃えた状態で貼り付けることができ、紙継ぎに失敗がない。
【0043】
また、横軸7は断面が角形としたが、これに限ることはない。回転自由でなくなればよいので、それ以外の異形の断面とすることができる。断面円形としても、円筒周面に溝を形成して、アダプタ9その溝に嵌まる突起を形成してもよい。
また、テープセット板6,6には、回動軸14の回りにトグル形式となるように、ばねを設けて、下に垂れ下がった状態と、反転されて紙継ぎ台2の台面2a上に押えられる状態とにそれぞれ付勢させることができる。
【0044】
図7図11には、本発明による帯状包装材の紙継ぎ装置の第2実施例が示されている。第2実施例による紙継ぎ装置は、テープセット部材に加えて、本発明における包装材押え部材として、フィルム押え部材を備えている。図7及び図8は、それぞれ第2実施例による紙継ぎ装置の紙継ぎ前におけるテープセット部材及びフィルム押え部材が共に待機位置にある状態と、紙継ぎ作業のために両部材が共に継ぎ台上の作業位置にある状態を示す斜視図である。また、図9図10は、それぞれ図7及び図8に示す紙継ぎ装置において、紙継ぎに際してテープセット部材及びフィルム押え部材による旧帯状包装材の終了端を押える状態と新帯状包装材の開始端を押える状態を説明する側面断面図であり、図11図10に示す紙継ぎ装置の一部を拡大して示す側面断面図である。なお、図11においては、新旧の帯状フィルムは紙継ぎ台32やテープセット板46の外板部48と当接している状態にあるが、図示の都合上、離れて描かれている。
【0045】
図7図11に示す紙継ぎ装置31は、固定フレーム8,8に固定されており且つ表側に平坦で且つ傾斜した台面32aを有する紙継ぎ台32を備えている。紙継ぎ装置31は、第1実施例の場合と同様に、紙継ぎ台32の帯状フィルム送り方向の上流側と下流側にそれぞれ配置されていて帯状フィルムFwの送りを案内する案内ローラ3,4を備えている。紙継ぎ装置31は、更に、第1実施例の場合のテープセット部材5,5と同様に、固定フレーム8,8に近い左右両側において、上流側のローラ3の近傍に配置されているテープセット部材35,35を備えている。紙継ぎ装置31は、更に、紙継ぎに際して旧帯状フィルムFwoの終了端を押えるフィルム押え部材36と、同じく紙継ぎに際して紙継ぎをすべき新帯状フィルムFwnの開始端を押えるフィルム押え部材37とを備えている。テープセット部材35,35は、切り出された紙継ぎテープが粘着面でテープセット部材35,35に貼り付けされる待機位置(図7に示す位置)と、紙継ぎテープを両余剰テープ部において紙継ぎ台上に押える作業位置(図8に示す位置)との間で移動可能である。また、フィルム押え部材36,37についても、新旧帯状フィルムFwから離れた待機位置(図7に示す位置)と、新旧帯状フィルムFwを紙継ぎ台上に押える作業位置(図8に示す位置)との間で移動可能である。
【0046】
紙継ぎ装置31の紙継ぎ台32には、その両横端を除き横幅の殆どに亙って横方向に互いに平行に延びる3本のスリット40,41,42が形成されている。紙継ぎをすべき旧帯状フィルムFwoの終端部が、上下方向中央のスリット40を跨ぐように引かれて台面32a上に置かれる。中央のスリット40は、旧帯状フィルムFwoの終端部を切断するときに、切断用のカッタの刃先を案内しつつ通過させるのに用いられる。スリット40によるカッタ刃の案内により、旧帯状フィルムFwoの切断端縁は真っ直ぐとなる。また、上側のスリット41と下側のスリット42とは、それぞれ、旧帯状フィルムFwoの終了端と新帯状フィルムFwnの開始端が風や静電気で煽られて台面32aから浮き上がるのを防止するため、フィルム押え部材36,37と協働して終了端と開始端の近傍でそれら帯状フィルムを押え込むのに用いられるスリットである。第2実施例におけるフィルムの押えと紙継ぎの操作の詳細については、図9図11を参照して後述する。
【0047】
横軸45が、固定フレーム8,8に取り付けられたブラケット44,44間に掛け渡され且つブラケット44,44に対して固定支持されている。横軸45は、テープセット部材35,35を回動可能とする本発明の回転軸に相当する。テープセット部材35,35は、横軸45に対してその両端付近に寄せられて配置されている。各テープセット部材35は、基本的に、第1実施例におけるテープセット部材5と同様の構造を有している。即ち、各テープセット部材35は、第1実施例におけるテープセット板6と同様に板材を折り曲げて形成されているテープセット板46を備えており、テープセット板46は、回動の内側を占める内板部47と、その外側に連続して繋がった外板部48と、内板部46の内側に連続して繋がり横軸45に対して取り付けられる取付け部49とを備えている。
【0048】
テープセット部材35は、板材からなるアタッチメント50を、テープセット板46の取付け部49との間で横軸45を挟むようにしてテープセット板46に対して取り付けることで、横軸45を握り締める態様で取り付けられる。アタッチメント50によるテープセット部材35の横軸45への取付けは、第1実施例のアダプタ9による取付けに相当する。テープセット部材35は、横軸45の回りに手動にて比較的自由に回動させることができる。テープセット部材35を回動させてテープセット板46が紙継ぎ台32に当接するとき(作業位置を占める)、テープセット板46の外板部48は紙継ぎ台32の台面32aに丁度面当たりする状態に載せられる。詳細を後述するフィルム押え部材37を待機位置に開いた状態では、テープセット部材35は横軸45に対して自重によって垂れ下がる状態となる。テープセット部材35は、横軸45に対して握り締めがもたらす摩擦によって軸方向に不用意に動くことはないが、テープセット部材35を押すことで横軸45の軸方向にスライドさせることができる。こうしたスライドによって、紙継ぎをすべき帯状フィルムFwの帯幅wの寸法に応じて、テープセット部材35の横軸45に対する軸方向取り付け位置を調整することができる。
【0049】
旧帯状フィルムFwoをその終了端の近傍で押える上側のフィルム押え部材36は、固定フレーム8,8に取り付けられたブラケット54,54間に固定的に掛け渡された支持軸55に対して左右端部57,57にて回動可能に支持された板状のフィルム押え本体56を備えている。フィルム押え本体56の左右端部57,57以外の回動中心寄りの部分は大きく開いた切欠き部58に形成されており、材料節約を兼ねた軽量化と、図8に示すように紙継ぎ台32上への閉じた状態で切り欠きを通してスケール24を目視可能化が図られている。
【0050】
フィルム押え本体56には、略全幅に亙って、押え縁部材59が板材を折り曲げて成る取付け片60の先端に被せる態様で取り付けられている。押え縁部材59は、帯状フィルムFwとの摩擦を高めるために、ゴムや樹脂製とされる。取付け片60は、フィルム押え本体56の左右端部57,57に対して、ボルト61と図示しない長溝(取付け片60に形成される)よって支持軸55に対して遠近する方向に位置調節可能に取り付けられる。フィルム押え本体56の先端には、押え縁部材59の近傍で且つ平行になるように、押え縁部材59と同様の構造を有する補助押え縁部材62が設けられている。支持軸55には、左右端部57,57に対応する部位にボルト63が貫通する態様で固設されている。ボルト63は、図9(a)に示すように支持軸55に対して垂直姿勢とされているが、こうした姿勢に限られない。ボルト63は、フィルム押え本体56が開いた状態でフィルム押え本体56の一部に当接し、それ以上の開きを阻止する。したがって、ボルト63は、フィルム押え本体56が最も先奥側へ開いたときの位置である待機位置を規定している。
【0051】
フィルム押え部材36をその待機位置から紙継ぎ台32上の作業位置へと回動させたとき、押え縁部材59の先端は紙継ぎ台32の上側のスリット41内に嵌まり込もうとする。押え縁部材59は、スリット41の縁との間で旧帯状フィルムFwoを挟み込むので、旧帯状フィルムFwoをその終了端Ffの近傍において紙継ぎ台32上に確実に押えることができる。このとき、補助押え縁部材62は、押え縁部材59とスリット41との間で挟まれた旧帯状フィルムFwoをその終了端Ff寄りであって且つ終了端Ffを端縁側に余す位置で上方から押える。フィルム押え部材36は、旧帯状フィルムFwoの終了端Ffが風や静電気によって煽られて紙継ぎ台32から浮き上がる、或いはカールするのを有効に抑えることができ、補助押え縁部材62は更にその抑制効果を高めることができる。
【0052】
新帯状フィルムFwnをその開始端の近傍で押える下側のフィルム押え部材37は、テープセット部材35を支持する横軸45に対して左右端部67,67にて回動可能に支持された板状のフィルム押え本体66を備えている。フィルム押え本体66の左右端部67,67以外の回動中心寄りの部分は小さく開いた切欠き部68に形成されており、切欠き部68を通して案内ローラ3とそれに巻き掛けて案内される新帯状フィルムFwnの開始端Fsをチェックすることができる。
【0053】
フィルム押え本体66には、略全幅に亙って、押え縁部材59と同様の押え縁部材69が先端に被せる態様で取り付けられている。支持軸45には、左右端部67,67に対応する部位にボルト73が貫通する態様で固設されている。ボルト73は、図9(a)に示すように横軸45に対して水平姿勢で固定されているが、こうした姿勢に限られない。ボルト73は、フィルム押え本体66が最も開いた状態でフィルム押え本体66の一部に当接し、それ以上の開きを阻止する。したがって、ボルト73は、フィルム押え本体66が最も手前側へ開いたときの位置である待機位置を規定している。
【0054】
フィルム押え部材37をその待機位置から紙継ぎ台32上の作業位置へと回動させたとき、押え縁部材69の先端は紙継ぎ台32の下側のスリット42内に嵌まり込もうとする。押え縁部材69は、スリット42の縁との間で新帯状フィルムFwnを挟み込むので、新帯状フィルムFwnをその開始端Fsの近傍において紙継ぎ台32上に確実に押えることができる。フィルム押え部材37は、新帯状フィルムFwnの開始端Fsが風や静電気によって煽られて紙継ぎ台32から浮き上がる、或いはカールするのを有効に抑えることができる。
【0055】
フィルム押え部材36,37を紙継ぎ台32上の作業位置へと回動させた状態では、紙継ぎ台32の台面32aにおいては、実質的に上下のスリット41,42間の領域32bが両部材36,37に覆われることなく、この領域32bにおいて新旧帯状フィルムFwo,Fwnの終了部Ffとその近傍及び開始端Fsとその近傍が表に現れている。更に、テープセット板46,46を横軸45の回りに回動させて作業位置にもたらすと、テープセット板46,46は、内板部47がフィルム押え本体66を覆い、外板部48,48が表に現れている領域32bにおいて新旧帯状フィルムFwo,Fwnの終了部Ffと開始端Fsとを含む領域において当接して重なる。テープセット板46,46に貼り付けられた粘着テープTaは、台面の領域32bに置かれるとき、粘着面を上にし、終了部Ffと開始端Fsとを覆って、テープ幅の中央部分を中央のスリット40に合わせた状態でスリット40に沿って横に延びることになる。
【0056】
図9は、図7及び図8に示す紙継ぎ装置31が、紙継ぎ開始状態と、テープセット部材35及びフィルム押え部材36によって帯状フィルムFwを押える状態を説明する図である。紙継ぎ開始状態では、図9(a)に示すように、フィルム押え部材36,37は共にボルト63,73によって規制されている待機位置で開いた状態にあり、テープセット部材35,35も手前側に待機位置に回動されて自重によって垂れた状態にある。案内ローラ4に巻き掛けられた旧帯状フィルムFwoの終端部が、紙継ぎ台32の台面32aにおいて中央のスリット40を越えて斜面下方にまで引き出される。その状態で、フィルム押え部材36が支持軸55の回りに手前側に回動されて、図9(b)に示すように、押え縁部材59がスリット41との間で旧帯状フィルムを押え込み、補助押え縁部材62がフィルムの浮き上がりを押える。この状態で、カッタ(図示せず)を、その刃先を中央のスリット40に案内させながら、スリット40に沿って移動させることによって、旧帯状フィルムFwoの終端部をスリット40に沿って真っ直ぐに切断する。旧帯状フィルムFwoの切り口は、終了端Ffの端縁となる。切断によって生じたフィルム屑は取り除いておく。
【0057】
図10は、図7及び図8に示す紙継ぎ装置31が、フィルム押え部材37によって新帯状フィルムFwnの開始端を押えている状態と、その後、テープセット部材35を紙継ぎ台32にセットして、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの紙継ぎを行う状態を説明する図である。図10(a)及び図11(a)に示すように、新帯状フィルムFwnをフィルムロールから繰り出してその開始端Fsを、既にセットされている旧帯状フィルムFwoの終了端Ffに対して模様合わせをした上で、当該終了端Ffと端縁同士を突き合わせた状態に置く。次に、フィルム押え部材37を横軸45の回りに回動して作業位置に移動させる。このとき、押え縁部材69がスリット42の縁との間で新帯状フィルムFwnの開始端Fsの近傍を挟んで押え込む。このとき、補助押え縁部材62は、押え縁部材59とスリット41との間で挟まれた旧帯状フィルムFwoをその終了端Ff寄りであって且つ終了端Ffを端縁側に尚も余す位置で上方から押える。回動されるフィルム押え本体66は、テープセット板46の取付け部49の先端に当接してテープセット板46を手前側に持ち上げるように回動させる。これにより、テープセット部材35の操作がし易くなる。
【0058】
その後、図10(b)及び図11(b)に示すように、テープセット部材35,35(粘着テープTaが外板部48に貼り付けられている)を横軸45の回りに回動させて、外板部48を台面32上の旧帯状フィルムFwoの終了端Ffと新帯状フィルムFwnの開始端Fsを含む領域の上に載せる。図10(b)及び図11(b)に示されている状態の後、旧帯状フィルムFwoについては、押え縁部材59で紙継ぎ台32上に押えられている状態を維持しながら、粘着テープTaの下に置かれている部分を表側に引き出して終了端Ffを粘着テープTaの主テープ部Tmの上半分に貼り付ける。このとき、補助押え縁部材62は旧帯状フィルムFwoをその終了端Ff寄りであって且つ終了端Ffを端縁側に尚も余す位置で上方から押えているので、粘着テープTaが補助押え縁部材62と干渉することはない。新帯状フィルムFwnについても、押え縁部材69で紙継ぎ台32上に押えられている状態を維持しながら、粘着テープTaの下に置かれている部分を表側に引き出して開始端Fsを粘着テープTaの主テープ部Tmの下半分に貼り付ける。各テープセット部材35から剥がした余剰テープ部Teを主テープ部Tmに貼り付けられている終了端Ffと開始端Fs上に折り返して貼り付けることで、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの紙継ぎが行われる。
【0059】
第2実施例における新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの紙継ぎにおいて、片面が粘着面である紙継ぎテープTaが、帯状フィルムFwの帯幅wに相当する長さを持つ主テープ部Tmとその両端にそれぞれ延びる余剰テープ部Teとを有する紙継ぎ長さに切り出されること、切り出された紙継ぎテープTaは、テープ長手方向が帯状フィルムFwの帯幅方向に揃う状態とされ、且つ粘着面を上にして、両余剰テープ部Teにおいてテープセット部材35,35によって紙継ぎ台32上に押えられること、新旧の帯状フィルムFwn,Fwoの終了端Ffと開始端Fsは、互いに模様合わされて、紙継ぎテープTaの主テープ部Tmに対して紙継ぎテープTaの幅方向に分けて貼り付けられること、各テープセット部材35を両余剰テープ部Teから剥がして、余剰テープ部Teを主テープ部Tmとの境界を谷状の折返し線として主テープ部Tmに貼り付けられている両帯状フィルムFwn,Fwoの終了端Ffと開始端Fs上に折り返して貼り付けられることについては、第1実施例の場合と同様であるので、再度の説明を省略する。
【0060】
第2実施例では、上記の説明において、旧帯状フィルムFwoのみをカットするとして説明したが、新帯状フィルムFwnについてもフィルムロールから繰り出して、その始端部を中央のスリット40を越えて斜面上方にまで引き出し、台面32aの領域32b上で旧帯状フィルムFwoの終端部に対して互いに模様合わせ状態に重ねて、重ねられた状態にある旧帯状フィルムFwoの終端部と新帯状フィルムFwnの始端部を、スリット40を利用して、カッタによって同時に切断してもよい。切断後の新旧帯状フィルムFwo,Fwnの終了端Ffと開始端Fsとは模様合わせの状態にあり、且つそれらの切断端縁は、互いに重なることがなく且つ正確に突き合わせた状態に切り揃えられることになる。
【符号の説明】
【0061】
1 紙継ぎ装置
2 紙継ぎ台 2a 台面
3,4 案内ローラ 5 テープセット部材
6 テープセット板 7 横軸
8,8 固定フレーム 9 アダプタ
10 摘み 11 本体
12 孔 13 取付け部
14 回動軸 15 内板部
16 外板部 17 一端部
18,19 隙間
20 テープ供給部 21 ロール軸
22 支持部材 23 支持部材
24 スケール 25 巻取り軸
31 紙継ぎ装置 32 紙継ぎ台
32a 台面 32b 領域
35,35 テープセット部材 36,37 フィルム押え部材
40,41,42 スリット
44,44 ブラケット 45 横軸
46 テープセット板 47 内板部
48 外板部 49 取付け部
50 アタッチメント 54,54 ブラケット
55 支持軸 56 フィルム押え本体
57,57 左右端部 58 切欠き部
59 押え縁部材 60 取付け片
61 ボルト 62 補助押え縁部材
63 ボルト 66 フィルム押え本体
67,67 左右端部 68 切欠き部
69 押え縁部材 73 ボルト
Fw 帯状フィルムFw Fr フィルムロール
Ff 終了端 Fs 開始端
Rc 紙管
w 帯幅 W 間隔
Tr 粘着テープロール Ta 粘着テープ(紙継ぎテープ)
Tm 主テープ部 Te 余剰テープ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11