特許第6857990号(P6857990)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6857990
(24)【登録日】2021年3月25日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】使い捨ておむつ
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/496 20060101AFI20210405BHJP
   A61F 13/493 20060101ALI20210405BHJP
   A61F 13/56 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   A61F13/496 100
   A61F13/496 200
   A61F13/493
   A61F13/56 221
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-192291(P2016-192291)
(22)【出願日】2016年9月29日
(65)【公開番号】特開2018-51078(P2018-51078A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年7月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】特許業務法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 俊輔
【審査官】 原田 愛子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−517104(JP,A)
【文献】 特開2011−115661(JP,A)
【文献】 特表2007−530228(JP,A)
【文献】 特開2008−142357(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/496
A61F 13/493
A61F 13/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内装体と、前記内装体の裏面に外装体を備えた使い捨ておむつにおいて、
前記内装体を、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間の吸収体で形成し、
前記外装体を装着者の前身頃に位置する前身頃シートと、装着者の後身頃に位置する後身頃シートで形成し、
前記前身頃シートと後身頃シートを不織布で形成し、前記前身頃シートと後身頃シートを幅方向の両側部に形成されたサイドシール部で固定し、
前記前身頃シートのサイドシール部の外側面に複数の係合ピンからなる幅方向に所定の間隔を有して上下方向に延在する係合部を形成し
前記係合部をサイドシール部における幅方向の外側部にのみ形成したことを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記係合部をサイドシール部の上端部から下端部まで延在させて形成した請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記係合部を上下方向に所定の間隔を隔てて形成した請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍の上部又は下部の少なくとも一方に上下方向に延在するスリットを設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍に上部から下部に向かって延在するミシン目を設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつに関するものであり、特に、外観性に優れ、装着者の体形に合わせて使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを調整できる使い捨ておむつに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、使い捨ておむつの外装体の前身頃シートのサイドシール部の外面に係合部を設け、外装体の前身頃シートに被係合部を設け、係合部と被係合部を係合させて使い捨ておむつのサイズを調整する構成が知られている。(特許文献1)
【0003】
また、使い捨ておむつの外装体の前身頃シートのサイドシール部と、後身頃シートのサイドシール部を分離して形成し、前身頃シートのサイドシール部の内面に係合部を設け、後身頃シートのサイドシール部の内面に被係合部を設け、係合部と被係合部を係合させて使い捨ておむつのサイズを調整する構成が知られている。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2013−517104号公報
【特許文献2】国際公開第WO2008/004603号(パンフレット)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の構成では、外装体の前身頃シートに被係合部を設けているので使い捨ておむつの外観性が低下する恐れがある。
【0006】
また、特許文献2の構成では、使い捨ておむつの幅方向の両側部から外側に向かってサイドシール部が延出するので使い捨ておむつの外観性が低下する恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、使い捨ておむつの外装体の前身頃シートのサイドシール部の外面に係合部を形成して、特に、装着時における外観性が高い使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決した手段は次記のとおりである。
第1手段は、内装体と、前記内装体の裏面に外装体を備えた使い捨ておむつにおいて、
前記内装体を、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間の吸収体で形成し、前記外装体を装着者の前身頃に位置する前身頃シートと、装着者の後身頃に位置する後身頃シートで形成し、前記前身頃シートと後身頃シートを不織布で形成し、前記前身頃シートと後身頃シートを幅方向の両側部に形成されたサイドシール部で固定し、前記前身頃シートのサイドシール部の外側面に複数の係合ピンからなる幅方向に所定の間隔を有して上下方向に延在する係合部を形成し、前記係合部をサイドシール部における幅方向の外側部にのみ形成したたことを特徴とする。
【0009】
第2手段は、第1手段の構成において、前記係合部をサイドシール部の上端部から下端部まで延在させて形成したことを特徴とする。
【0010】
第3手段は、第1又は2手段の構成において、前記係合部を上下方向に所定の間隔を隔てて形成したことを特徴とする。
【0011】
【0012】
手段は、第1〜のいずれか1項の手段の構成において、前記前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍の上部又は下部の少なくとも一方に延在するスリットを設けたことを特徴とする。
【0013】
手段は、第1〜のいずれか1項の手段の構成において、前記前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍に上部から下部に向かって延在するミシン目を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
第1手段によれば、内装体を、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートの間の吸収体で形成し、外装体を装着者の前身頃に位置する前身頃シートと、装着者の後身頃に位置する後身頃シートで形成し、前身頃シートと後身頃シートを不織布で形成し、前身頃シートと後身頃シートを幅方向の両側部に形成されたサイドシール部で固定し、前身頃シートのサイドシール部の外側面に複数の係合ピンからなる幅方向に所定の間隔を有して上下方向に延在する係合部を形成したので、使い捨ておむつの装着時には、サイドシール部を前身頃シートの幅方向の中心部に向かって折曲げて、前身頃シートに係合部を介してサイドシール部を係合することによって使い捨ておむつの外観性を高めることができる。また、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部を前身頃シートの中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを小さくして装着者の体形にフィットさせることができる。
また、係合部をサイドシール部における幅方向の外側部にのみ形成したので、使い捨ておむつの装着時に、サイドシール部を前身頃シートの幅方向の中心部に向かって容易に折曲げることができる。
【0015】
第2手段によれば、第1手段による効果に加えて、係合部をサイドシール部の上端部から下端部まで延在させて形成したので、使い捨ておむつの装着時には、サイドシール部を前身頃シートの幅方向の中心部に向かって折曲げて、前身頃シートに係合部を介してサイドシール部をより確実に係合することができる。
【0016】
第3手段によれば、第1又は2手段による効果に加えて、係合部を上下方向に所定の間隔を隔てて形成したので、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部を前身頃シートの中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのサイズを調整して装着者の体形によりフィットさせることができる。
【0017】
【0018】
手段によれば、第1〜のいずれかに記載の手段による効果に加えて、前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍の上部又は下部の少なくとも一方に上下方向に延在するスリットを設けたので、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、スリットを破断させ、サイドシール部を前身頃シートの中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのサイズを広範囲に調整して装着者の体形によりフィットさせることができる。
【0019】
手段によれば、第1〜のいずれかに記載の手段による効果に加えて、前身頃シートにおけるサイドシール部の内側近傍に上部から下部に向かって延在するミシン目を設けたので、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、ミシン目を切断してテープタイプの使い捨ておむつとして使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態の使い捨ておむつの内面平面図である。
図2】第1実施形態の使い捨ておむつの外面平面図である。
図3図1のC−C断面図である。
図4図1のA−A断面図である。
図5図1のB−B断面図である。
図6】使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。
図7】第1実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図8】サイドシール部を前身頃シートの中央部に向けて折曲げた第1実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図9】第2実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図10】第3実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図11】第4実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図12】第5実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図13】第6実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図14】第7実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図15】第8実施形態の使い捨ておむつの正面図である。
図16】使い捨ておむつのサイドシール部に係合部を形成する形成方法の説明図である。
図17】係合ピンの縦断面図であり(a)は鋸形状、(b)はT形状である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1実施形態の使い捨ておむつ>
外装体の外側シートにおけるサイドシール部に係合部を形成した第1実施形態の使い捨ておむつについて説明する。図1,2に示すように、使い捨ておむつは、前身頃Fと後身頃Bを有する外装体20と、外装体20の装着者の身体面側に位置する内面に固定された内装体10から形成されている。
【0022】
(内装体)
図3〜5に示すように、内装体10は、液透過性の表面シート11と、液不透過性の裏面シート12と、表面シート11と裏面シート12の間に設けられた吸収体13と、吸収体13の幅方向の両側部に設けられた立体ギャザーBSから形成されている。また、平面視における内装体10の形状は、一般的に略長方形形状に形成されている。なお、図3〜5のドッドは、ホットメルト接着剤等により固定させた部位を示している。
【0023】
表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好ましい。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿等が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。表面シート11の側部は、裏面シート12と吸収体13の側部を巻込んで吸収体13の外面まで延在している。
【0024】
裏面シート12としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好ましい。遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。裏面シート12の側部は、折り返されて吸収体13の外面まで延在している。
【0025】
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。また、吸収体13は、高吸収性ポリマー等の脱落を防止するために、液透過性のクレープ紙等の包装シート14によって包装されている。
【0026】
平面視における吸収体13の形状は、股間部に括れ部分13Nを有する略砂時計形状に形成されているが、長方形状等に形成することもできる。括れ部分13Nの寸法は、適宜定めることができるが、装着者に使い捨ておむつをフィットさせるために、括れ部分13Nの縦方向の長さを使い捨ておむつの縦方向の長さの20〜50%にして、括れ部分13Nの幅方向の最狭幅を吸収体13の幅方向の幅の40〜60%にするのが好ましい。
【0027】
立体ギャザーBSは、内装体10の幅方向の両側部に形成されている。立体ギャザーBSは、内装体10の外面の側部に固定された固定部と、固定部から内装体10の側部を経て内装体10の内面の側部まで延在する本体部から形成されている。また、本体部の縦方向の前後端部は、内装体10の内面上に固定され、本体部の縦方向の中間部は、内装体10の内面上に固定されず内面に向かって起立する。立体ギャザーBSは、2重の立体ギャザーシート15と縦方向に延在する細長状の立体ギャザー弾性部材16から形成されている。
【0028】
立体ギャザーシート15としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに立体ギャザーシート15については、尿等の透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤等をコーティングした撥水処理不織布を用いるのが好ましい。
【0029】
立体ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするために、太さは925dtex以下、伸長率は150〜350%、間隔は10.0mm以下とするのが好ましい。なお、図4に二点鎖線で示すように、立体ギャザー弾性部材16は、その伸縮力によって立体ギャザーBSを内面に向かって起立させ、糸状の他、所定の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。また、本明細書においては、伸長率は、伸張時の長さ/自然長の長さ×100[%]で算出している。
【0030】
(外装体)
図1,2に示すように、外装体20は、装着者の腹側に対向する前身頃Fに位置する前身頃シート22と背側に対向する後身頃Bに位置する後身頃シート23で形成され、前身頃シート22と後身頃シート23の幅方向の両側部はヒートシールによって溶着固定されサイドシール部21を形成する。また、前身頃シート22と後身頃シート23は、一体的に形成されている。これにより、図6に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口と脚を通すための左右一対の脚開口が形成されている。なお、前身頃シート22と後身頃シート23は、脚開口部Lにおいて縦方向に分離して形成することもできる。
【0031】
外装体20は、サイドシール部21を有する縦方向の前後領域である胴周り部Tと、前後の胴周り部Tを連結する脚開口部Lから形成されている。また、胴周り部Tは、概念的にウエスト開口に位置するウエスト部Wと、ウエスト部Wよりも脚開口部L側に位置するエスト下方部Uから形成されている。
【0032】
図7に示すように、外側体20の前身頃シート22におけるサイドシール部21の外面、すなわち、外側体20の前身頃シート22におけるヒートシールによって溶着固定されサイドシール部21の外面には、複数の係合ピン45からなる幅方向に所定の間隔を有して上下方向の上端部から下端部に延在する係合部30が形成されている。
【0033】
これにより、図8に示すように、使い捨ておむつの装着時には、サイドシール部21を前身頃シート22の幅方向の中心部に向かって折曲げて、前身頃シート22にサイドシール部21を係合部30で係合することによって使い捨ておむつの外観性を高めることができる。すなわち、使い捨ておむつの幅方向の両側に延在するサイドシール部21を前身頃シート22に固定して、使い捨ておむつの幅方向の両側に延在するサイドシール部21をなくすことによって使い捨ておむつの外観性を高めることができる。また、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを小さくしてフィット性を高めることができる。
【0034】
図3〜5に示すように、前身頃シート22と後身頃シート23は、それぞれ内側シート20Aと外側シート20Bから形成され、内側シート20Aと外側シート20Bの間、外側シート20Bにおけるウエスト開口部で内面側に折り返した折り返し部20Cの間には、弾性部材24〜28が設けられている。また、平面視において外装体20の幅方向の両側部には、脚開口を形成する凹状の脚周りライン29に沿って切断されて略砂時計形状に形成されている。なお、内側シート20Aと外側シート20Bとしては、表面シート11と同様に不織布で形成するのが好ましい。
【0035】
前身頃シート22と後身頃シート23のウエスト部Wには、縦方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の細長状のウエスト部弾性部材24が設けられ、ウエスト下方部Uには、縦方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する複数の細長状のウエスト下方部弾性部材25が設けられている。また、前身頃シート22と後身頃シート23の脚開口部Lには、幅方向に所定の間隔を隔てて脚周りライン29に沿って延在する複数の細長状の脚開口部弾性部材27が設けられ、前身頃シート22には、幅方向に所定の間隔を隔ててサイドシール部21から脚周りライン29に沿って延在する複数の細長状の湾曲弾性部材28が設けられ、後身頃シート23には、幅方向に所定の間隔を隔ててサイドシール部21から脚周りライン29に沿って延在する複数の細長状の湾曲弾性部材26が設けられている。
【0036】
成人用の使い捨ておむつの場合、ウエスト部弾性部材24の伸長率は160〜320%、ウエスト下方部弾性部材25と脚開口部弾性部材27の伸長率は160〜320%、湾曲弾性部材26,28の伸長率は230〜320%にすることが好ましい。これにより、外装体20を装着者に密着させることができる。
【0037】
図1等に示すように、前身頃シート22の内面上には、内装体10の縦方向の前部を覆って、排泄物の前部からの漏れ出しを防止する不織布から形成された前押えシート18が設けられ、後身頃シート23の内面上には、内装体10の縦方向の後部を覆って、排泄物の後部からの漏れ出しを防止する不織布から形成された後押えシート19が設けられている。なお、前押えシート18は、前身頃シート22の折り返し部20Cの後部から内装体10の前端部と重なる位置まで延在し、後押えシート19は、後身頃シート23の折り返し部20Cの前部から内装体10の後端部と重なる位置まで延在している。
【0038】
次に、他の実施形態について説明する。なお、第1実施形態の使い捨ておむつと同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
<第2実施形態の使い捨ておむつ>
図9に示すように、第2実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、サイドシール部21を上下方向に3分割した場合におけるサイドシール部21の上側部と下側部に形成され、サイドシール部21の中間部には形成されていない。なお、サイドシール部21の中間部には、ヒートシール部31のみが形成されている。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを効率良く調整することができる。また、サイドシール部21の上側部は、サイドシール部21の上下方向の高さに対して30〜45%に形成し、サイドシール部21の下側部は、サイドシール部21の上下方向の高さに対して30〜45%に形成するのが好ましい。
【0040】
<第3実施形態の使い捨ておむつ>
図10に示すように、第3実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、第2実施形態と同一形態である。第3実施形態の使い捨ておむつは、前身頃シート22におけるサイドシール部21の内側の近傍、すなわちサイドシール部21の側端部から0〜10mmの部位に、上端部から下側に向かって延在する上側スリット32Aと、下端部から上側に向かって延在する下側スリット32Bが設けられている。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、上側スリット32Aと下側スリット32Bを切断してサイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを効率良く調整することができ、その調整範囲を大きくすることができる。なお、上側スリット32Aと下側スリット32Bのどちらか一方のみを設けることもできる。
【0041】
<第4実施形態の使い捨ておむつ>
図11に示すように、第4実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、第2実施形態と同一形態である。第4実施形態の使い捨ておむつは、前身頃シート22におけるサイドシール部21の内側の近傍、すなわちサイドシール部21の側端部から0〜10mmの部位に、上端部から下端部に向かって延在するミシン目33が設けられている。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、ミシン目33を切断してテープタイプの使い捨ておむつとして使用することができる。
【0042】
<第5実施形態の使い捨ておむつ>
図12に示すように、第5実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、サイドシール部21を上下方向に略等分割し、上側から順に分割部を第1部、第2部、第3部、第4部、第5部と数えた奇数部である第1部、第3部、第5部等に形成され、偶数部である第2部、第4部、第6部等には形成されていない。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを精度良く調整することができる。なお、図12には、サイドシール部21を上下方向に11等分した形態を図示しており、偶数部である第2部、第4部、第6部、第8部、第10部には、ヒートシール部31が形成されている。
【0043】
<第6実施形態の使い捨ておむつ>
図13に示すように、第6実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、上下方向に所定の間隔を隔てて形成された分断線34によって、係合部30が上下方向に細かく分断されて形成されている。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズをより精度良く調整することができる。
【0044】
<第7実施形態の使い捨ておむつ>
図14に示すように、第7実施形態の使い捨ておむつのサイドシール部21の幅方向の幅は、第1実施形態の使い捨ておむつのサイドシール部21の幅方向の幅よりも大きく形成されている。また、第7実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、サイドシール部21を上下方向に3分割した場合におけるサイドシール部21の上側部と下側部に形成され、サイドシール部21の中間部には形成されていない。なお、サイドシール部21の中間部には、ヒートシール部31が形成されている。これにより、サイドシール部21を前身頃シート22に折曲げて、前身頃シート22に係合部30を確実に係合させることができる。また、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズを効率良く調整することができる。なお、図14には、サイドシール部21の幅方向の幅を第1実施形態の幅方向の幅の2倍の大きさに形成した形態を図示している。
【0045】
<第8実施形態の使い捨ておむつ>
図15に示すように、第8実施形態の使い捨ておむつのサイドシール部21の幅方向の幅は、第7実施形態と同一形態である。また、第8実施形態の使い捨ておむつの係合部30は、サイドシール部21を幅方向に2分割した場合におけるサイドシール部21の外側部に形成され、サイドシール部21の内側部には形成されていない。なお、サイドシール部21の内側部には、ヒートシール部31が形成されている。これにより、サイドシール部21を前身頃シート22に折曲げて、前身頃シート22に係合部30をより確実に係合させることができる。また、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、サイドシール部21を前身頃シート22の中心部に向かって折曲げることによって使い捨ておむつのウエスト開口と脚開口のサイズをより効率良く調整することができる。なお、サイドシール部21を幅方向に略等分割し、外側から順に分割部を第1部、第2部、第3部と数え、係合部30を第1部と第2部に形成して、第3部には係合部30を形成しない形態にすることもできる。
【0046】
次に、前身頃シート22のサイドシール部21の外面に係合部30を形成する方法について説明する。
【0047】
図16に示すように、超音波加工装置40は、サイドシール部21の下側に配置されサイドシール部21に超音波振動を伝動する超音波振動装置41と、超音波振動装置41の上側に配置された外周面に係合ピン45の溝が刻印されたアンビルローラ42から構成されている。サイドシール部21の外面をアンビルローラ42の外周面に当接させながら一定の速度でMD方向に移送する。これにより、サイドシール部21に位置する前身頃シート22と後身頃シート23を固定すると共に前身頃シート22の外面に、図17(a)に図示する鋸形状や、図17(b)に図示するT形状の係合ピン45を形成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、使い捨ておむつに利用できるものである。
【符号の説明】
【0049】
10 内装体
11 表面シート
12 裏面シート
13 吸収体
20 外装体
21 サイドシール部
22 前身頃シート
23 後身頃シート
30 係合部
32A 上側スリット
32B 下側スリット
33 ミシン目
45 係合ピン
B 後身頃
F 前身頃
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17