特許第6858097号(P6858097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6858097
(24)【登録日】2021年3月25日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】乗物用アームレスト
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/00 20060101AFI20210405BHJP
   B60N 2/75 20180101ALI20210405BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   B60N3/00 C
   B60N2/75
   B60J5/04 F
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-159966(P2017-159966)
(22)【出願日】2017年8月23日
(65)【公開番号】特開2019-38321(P2019-38321A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2020年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼原 由莉
(72)【発明者】
【氏名】武田 聡
【審査官】 西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0050658(KR,A)
【文献】 特開2011−156970(JP,A)
【文献】 特開平10−097889(JP,A)
【文献】 実開平04−007937(JP,U)
【文献】 実開平06−050964(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0325287(US,A1)
【文献】 独国特許出願公開第10225292(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00− 2/90
B60N 3/00
A47C 7/00− 7/74
B60J 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座乗員の前腕を支持する乗物用アームレストは、
クッション層と、
前記クッション層の裏面側に配置され、該クッション層を介して、着座乗員の前腕を支持する上面領域を温めるアームレストヒータと、
を備え、
前記アームレストヒータは、前記上面領域のうち、前腕の手首側を支持する領域を第1領域とし、前腕の肘側を支持する領域を第2領域としたときに、前記第2領域の発熱量を、前記第1領域の発熱量より、小さく設定する
ことを特徴する乗物用アームレスト。
【請求項2】
請求項1に記載された乗物用アームレストにおいて、
前記アームレストヒータは、前記第2領域に対応する位置の電熱線の配線密度を、前記第1領域に対応する位置の電熱線の配線密度より、低く設定する
ことを特徴とする乗物用アームレスト。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された乗物用アームレストにおいて、
前記アームレストヒータの電熱線の配線密度は、前記第1領域に対応する位置から前記第2領域に対応する位置に向けて、段階的に低く設定する
ことを特徴とする乗物用アームレスト。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載された乗物用アームレストにおいて、
前記アームレストヒータの電熱線の配線密度は、前記第1領域に対応する位置から前記第2領域に対応する位置に向けて、無段階的に低く設定する
ことを特徴とする乗物用アームレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物用アームレストに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヒータを備えた乗物用アームレストが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4−7937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の乗物用アームレストにあっては、ヒータの電熱線を等間隔で配置している。そのため、アームレストの上面温度が、均等な温度になる。そして、乗員が前腕をアームレストの上面に載せると、アームレストの前側と後側とで、乗員が温度差を感じてしまう、という問題がある。
【0005】
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、アームレストの前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減することができる乗物用アームレストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の乗物用アームレストは、クッション層と、クッション層の裏面側に配置され、クッション層を介して、着座乗員の前腕を支持する上面領域を温めるアームレストヒータと、を備える。この乗物用アームレストにおいて、アームレストヒータは、上面領域のうち、前腕の手首側を支持する領域を第1領域とし、前腕の肘側を支持する領域を第2領域としたときに、第2領域の発熱量を、第1領域の発熱量より、小さく設定する。
【発明の効果】
【0007】
上記のように、アームレストヒータは、第2領域の発熱量を、第1領域の発熱量より、小さく設定することで、アームレストの前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1のドアトリムの構成を示す斜視図である。
図2】実施例1のドアトリムの構成を示す断面図である。
図3】実施例1のアームレストの断面を示す概略断面図である。
図4】実施例1のアームレストヒータの詳細構成を示す構成図である。
図5】比較例のアームレストヒータの詳細構成を示す構成図である。
図6】比較例の作用を説明する説明図である。
図7】実施例1の作用を説明する説明図である。
図8】実施例2のアームレストヒータの構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示による乗物用アームレストを実現する最良の実施形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
【実施例1】
【0010】
まず、構成を説明する。
実施例1における乗物用アームレストは、例えば、自動車のフロントドアに取り付けられるドアトリムに適用される。以下、実施例1の構成を、「ドアトリムの構成」、「アームレストアッパの詳細構成」、「アームレストヒータの詳細構成」に分けて説明する。
【0011】
[ドアトリムの構成]
図1は、実施例1のドアトリムの構成を示す斜視図である。図2は、実施例1のドアトリムの構成を示す断面図である。以下、図1及び図2に基づいて、ドアトリムの構成を説明する。
【0012】
ドアトリム1は、図1及び図2に示すように、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3からなるドア本体4の車室側(図2中右側)に取り付けられる。ドアトリム1の車室側には、乗員が着座する座席60を備える。ドアトリム1は、アームレスト10と、ドアトリム本体20と、を備える。
【0013】
アームレスト10は、ドアトリム本体20から、車室側に突出して、座席60の前後方向に所定の長さで形成される。アームレスト10は、座席60に着座した乗員の前腕を支持する。アームレスト10は、アームレストアッパ11と、アームレストロア42と、スイッチ操作部19と、から構成される。
【0014】
アームレストアッパ11は、着座乗員が前腕を載せやすい位置に配置される。アームレストアッパ11の上面は、着座乗員が前腕を載せる上面領域Sを形成する。上面領域Sのうち、前腕の手首側を支持する領域を第1領域S1とし、前腕の肘側を支持する領域を第2領域S2とする(図7参照)。
【0015】
スイッチ操作部19は、アームレストアッパ11より、座席60の前後方向で前側に配置され、パワーウィンドスイッチ等を備える。
【0016】
アームレストロア42は、スイッチ操作部19及びアームレストアッパ11より、下方に配置される。アームレストロア42は、ドアトリム本体20と一体に形成される。
【0017】
[アームレストアッパの詳細構成]
図3は、実施例1のアームレストの断面を示す概略断面図である。以下、図2及び図3に基づいて、アームレストアッパの詳細構成を説明する。
【0018】
アームレストアッパ11は、図2及び図3に示すように、表皮12と、第1クッション層13(クッション層)と、アームレストヒータ14と、第2クッション層17と、芯材18と、を備える。
【0019】
芯材18は、インジェクション成形された合成樹脂製で、全体としてほぼ均一の肉厚となるように形成される。
【0020】
第2クッション層17は、芯材18の表面に配置される。第2クッション層17は、例えば、モールドウレタン等のクッション材を使用する。
【0021】
アームレストヒータ14は、第2クッション層17の表面であって、アームレストアッパ11の上面領域Sに対応する位置に配置される。アームレストヒータ14は、電熱線16としてのニクロム線を不織布15に編み込んで形成される。
【0022】
クッション層としての第1クッション層13は、例えば、ポリウレタン等のクッション材を使用する。表皮12は、例えば、本革又は合成皮革を使用する。表皮12と第1クッション層13は、積層された状態で、アームレストヒータ14と、第2クッション層17を介在させて、芯材18を覆う。
【0023】
[アームレストヒータの詳細構成]
図4は、実施例1のアームレストヒータの詳細構成を示す構成図である。以下、図1図2及び図4に基づいて、アームレストヒータの詳細構成を説明する。なお、図4では、説明の都合上、アームレストヒータ14の形状を簡略化して記載する。また、図4において、左右方向を座席60の前後方向とし、右側をアームレストアッパ11の後側とし、左側をアームレストアッパ11の前側とする。
【0024】
図1及び図2に示すように、アームレストヒータ14は、アームレストアッパ11の上面領域Sの下方に設けられる。アームレストヒータ14は、アームレストアッパ11の上面領域Sの全域に亘って設けられる。アームレストヒータ14は、アームレストアッパ11の上面領域Sを、第1クッション層13を介して、下方から温める。
【0025】
アームレストヒータ14の電熱線16は、図4に示すように、ニクロム線等で形成され、座席60の前後方向に蛇行して配置される。電熱線16は、不織布15の全域に亘って配置される。
【0026】
アームレストアッパ11の第1領域S1に対応する位置の電熱線16は、配線ピッチH1で配置される。アームレストアッパ11の第2領域S2に対応する位置の電熱線16は、配線ピッチH1より大きい配線ピッチH2で配置される。即ち、アームレストヒータ14は、第2領域S2に対応する位置の電熱線16の配線密度を、第1領域S1に対応する位置の電熱線16の配線密度より、低く設定する。アームレストヒータ14の電熱線16の配線密度は、第1領域S1に対応する位置から第2領域S2に対応する位置に向けて、配線ピッチH1から配線ピッチH2に、段階的に低く設定する。言い換えると、アームレストヒータ14は、第2領域S2の発熱量を、第1領域S1の発熱量より、小さく設定することとなる。
【0027】
次に、作用を説明する。
実施例1の乗物用アームレストにおける作用を、「技術背景及び比較作用」、「乗物用アームレストの他の特徴的作用」に分けて説明する。
【0028】
[技術背景及び比較作用]
従来の乗物の空調システムは、車室内の空気を暖めたり冷やしたりすることで、車室内の温度を乗員が快適に感じる温度に調整していた。これに加えて、乗員が直接触れるステアリングハンドルやアームレスト等の部品を暖めたり冷やしたりすることで、乗員が快適な温度を素早く感じることができ、乗員の快適性が増すこととなる。
【0029】
また、自動運転化が進む自動車等の分野では、乗物用アームレストに前腕を載せる機会が増加する見込みがあり、乗員の快適性を向上させる乗物用アームレストが要望されている。
【0030】
例えば、図5及び図6に示すように、電熱線16が、座席60の前後方向で、アームレストアッパの前側から後側まで、等間隔の配線ピッチH1で、配置されているアームレストヒータ514を比較例とする。
【0031】
ところで、乗員が肘だけをアームレストアッパに載せた場合、肘をアームレストアッパの前側に載せたとしても、後側に載せたとしても、乗員が温度差を感じることはない。しかしながら、図6に示すように、乗員が前腕全体をアームレストアッパ511の上面に載せた場合、肘側は、手首側より、アームレストアッパ511を強く押圧することとなる。そうすると、アームレストヒータ514上の第1クッション層13は、手首側を支持する領域より、肘側を支持する領域の方が潰れる。そのため、熱伝導率は、手首側を支持する領域より、肘側を支持する領域の方が高くなる。その結果、乗員が前腕をアームレストアッパ511の上面に載せると、アームレストアッパ511の前側と後側とで、乗員が温度差を感じてしまう、という課題がある。
【0032】
これに対し、実施例1では、着座乗員の前腕を支持するアームレストアッパ11が、第1クッション層13と、第1クッション層13の裏面側に配置され、第1クッション層13を介して、着座乗員の前腕を支持する上面領域Sを温めるアームレストヒータ14と、を備える。このアームレストアッパ11において、アームレストヒータ14は、上面領域Sのうち、前腕の手首側を支持する領域を第1領域S1とし、前腕の肘側を支持する領域を第2領域S2としたときに、第2領域S2の発熱量を、第1領域S1の発熱量より、小さく設定する(図4)。
【0033】
具体的には、図7に示すように、アームレストアッパ11の第1領域S1に対応する位置は、電熱線16を配線ピッチH1で配置する。アームレストアッパ11の第2領域S2に対応する位置は、電熱線16を配線ピッチH1より大きい配線ピッチH2で配置する。
【0034】
即ち、第2領域S2の発熱量は、第1領域S1の発熱量より、小さくなる。このため、乗員が前腕をアームレストアッパ11の上面に載せた際に、肘側に伝達される熱量を、手首側に伝達される熱量に近似させることができる。その結果、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減する。
【0035】
[乗物用アームレストの他の特徴的作用]
例えば、アームレストヒータを、座席の前後方向に、2つのヒータで構成するとする。この場合において、後側のアームレストヒータの発熱量を、前側のアームレストヒータの発熱量より、小さくするためには、2つのアームレストヒータをそれぞれ制御する必要がある。そのため、制御が複雑になる、という課題がある。
【0036】
これに対し、実施例1では、アームレストヒータ14は、第2領域S2に対応する位置の電熱線16の配線密度を、第1領域S1に対応する位置の電熱線16の配線密度より、低く設定する(図4)。
【0037】
即ち、1つのアームレストヒータ14を制御することで、アームレストヒータ14の後側の発熱量を、アームレストヒータ14の前側の発熱量より、小さくすることができる。従って、簡易な構成で、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減する。
【0038】
実施例1では、アームレストヒータ14の電熱線16の配線密度は、第1領域S1に対応する位置から第2領域S2に対応する位置に向けて、段階的に低く設定する(図4)。
【0039】
即ち、アームレストヒータ114の発熱量を、第1領域S1から第2領域S2に向けて、徐徐に小さくすることができる。従って、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差をさらに低減する。
【0040】
次に、効果を説明する。
実施例1における乗物用アームレストにあっては、下記に列挙する効果が得られる。
【0041】
(1)着座乗員の前腕を支持する乗物用アームレスト(アームレストアッパ11)が、クッション層(第1クッション層13)と、クッション層(第1クッション層13)の裏面側に配置され、クッション層(第1クッション層13)を介して、着座乗員の前腕を支持する上面領域Sを温めるアームレストヒータ14と、を備える。この乗物用アームレスト(アームレストアッパ11)において、アームレストヒータ14は、上面領域Sのうち、前腕の手首側を支持する領域を第1領域S1とし、前腕の肘側を支持する領域を第2領域S2としたときに、第2領域S2の発熱量を、第1領域S1の発熱量より、小さく設定する(図4)。
このため、乗物用アームレスト(アームレストアッパ11)の前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減することができる。
【0042】
(2)アームレストヒータ14は、第2領域S2に対応する位置の電熱線16の配線密度を、第1領域S1に対応する位置の電熱線16の配線密度より、低く設定する(図4)。
このため、簡易な構成で、乗物用アームレストの前側と後側とで、乗員が感じる温度差を低減することができる。
【0043】
(3)アームレストヒータ14の電熱線16の配線密度は、第1領域S1に対応する位置から第2領域S2に対応する位置に向けて、段階的に低く設定する(図4)。
このため、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差をさらに低減することができる。
【実施例2】
【0044】
実施例2は、アームレストヒータの電熱線の配線密度を、第1領域に対応する位置から第2領域に対応する位置に向けて、無段階的に低く設定した例である。
【0045】
まず、構成を説明する。
図8は、実施例2のアームレストヒータの構成を示す構成図である。以下、図8に基づき、実施例2のアームレストヒータの構成を説明する。
【0046】
実施例2のアームレストヒータ114は、電熱線16の配線が実施例1のアームレストヒータ14と異なる。
【0047】
図8に示すように、アームレストヒータ114の電熱線16の配線ピッチは、配線ピッチH1と、配線ピッチH1より大きい配線ピッチH2と、配線ピッチH2より大きい配線ピッチH3と、配線ピッチH3より大きい配線ピッチH4と、配線ピッチH4より大きい配線ピッチH5と、を有する。アームレストヒータ114の電熱線16の配線ピッチは、第1領域S1に対応する位置から、第2領域S2に対応する位置に向かって、無段階的に低く設定する。
【0048】
次に、作用を説明する。
実施例2では、アームレストヒータ114の電熱線16の配線密度は、第1領域S1に対応する位置から第2領域S2に対応する位置に向けて、無段階的に低く設定する(図8)。
【0049】
即ち、アームレストヒータ114の発熱量を、第1領域S1から第2領域S2に向けて、滑らかに小さくなる。従って、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差をさらに低減することができる。
【0050】
次に、効果を説明する。
実施例2の乗物用アームレストにあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
【0051】
(4)アームレストヒータの電熱線の配線密度は、第1領域に対応する位置から第2領域に対応する位置に向けて、無段階的に低く設定する(図8)。
このため、アームレストアッパ11の前側と後側とで、乗員が感じる温度差をさらに低減することができる。
【0052】
以上、本開示の乗物用アームレストを実施例1及び実施例2に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0053】
実施例1では、電熱線16を、配線ピッチH1と配線ピッチH2の2つの配線ピッチで配置する例を示した。しかし、図8に示すように、3つ以上の配線ピッチにより、段階的に配線ピッチを変化させて電熱線16を配置する例であっても良い。
【0054】
実施例1,2では、電熱線16の配線密度を、電熱線16の配線ピッチにより変化させる例を示した。しかし、電熱線の配置密度を、電熱線の本数により変化させても良い。
【0055】
実施例1,2では、クッション層は、ポリウレタン等のクッション材を使用する例を示した。しかし、クッション層としては、乗員が前腕をアームレストアッパの上面に載せた際に、潰れるものであれば良い。
【0056】
実施例1,2では、アームレスト10を、アームレストアッパ11とアームレストロア42とで構成する例を示した。しかし、アームレストとしては、アームレストアッパとアームレストロアとを一体として構成する例であっても良い。
【0057】
実施例1,2では、アームレストヒータ14の電熱線16を、座席60の前後方向に蛇行して配置する例を示した。しかし、アームレストヒータの電熱線としては、座席の幅方向に蛇行して配置する例であっても良い。
【0058】
実施例1,2では、乗物用アームレストを、自動車のフロントドアに取り付けられるドアトリムに適用する例を示した。しかし、乗物用アームレストとしては、自動車のリアドアに取り付けられるドアトリムに適用しても良いし、センターコンソールに適用しても良い。また、ドアトリムとは別体に設けられるアームレストに適用しても良い。
【0059】
実施例1,2では、乗物用アームレストを、自動車に適用する例を示した。しかし、乗物用アームレストとしては、電車、航空機、船舶等に適用しても良い。
【符号の説明】
【0060】
10 アームレスト(乗物用アームレストの一例)
11 アームレストアッパ(乗物用アームレストの一例)
13 第1クッション層(クッション層の一例)
14 アームレストヒータ
16 電熱線
20 ドアトリム本体
S 上面領域
S1 第1領域
S2 第2領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8