(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、
前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した前記治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、
前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、
特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
前記識別情報を特定する処理は、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目群を順に利用して、取得した前記治験情報の中で前記検索項目群に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
前記過去の治験における指標の採用状況を採用又は不採用の理由とともに記憶する第3記憶部を参照して、出力対象の指標と該出力対象の指標の採用状況と前記理由とを組みにして出力する、
処理を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、
前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、
前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、
特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、
前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、
前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、
特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、
処理を実行する処理部を備える情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は情報処理システムSの一例を説明するための図である。情報処理システムSは端末装置100と情報処理装置としてのサーバ装置200とを備えている。端末装置100は治験依頼者(例えば医薬品メーカや医療機器メーカなどの各種企業)によって利用される。
図1では、端末装置100の一例としてPC(Personal Computer)が示されているが、スマートデバイスであってもよい。スマートデバイスとしては例えばスマートフォンやタブレット端末などがある。一方、サーバ装置200はクラウドCL上のデータセンターDCなどに配備される。このように、サーバ装置200の拠点と端末装置100の拠点を異なる拠点としてもよいが、例えば同じオフィス内など同じ拠点としてもよい。
【0013】
端末装置100とサーバ装置200は互いに接続されている。より詳しくは、端末装置100とサーバ装置200は通信ネットワークNWを介して接続されている。通信ネットワークNWとしては例えばインターネットなどがある。したがって、端末装置100は無線通信や有線通信を利用してサーバ装置200に接続することができる。尚、端末装置100とサーバ装置200が同じ拠点に設置された場合には、例えばLAN(Local Area Network)などが通信ネットワークNWとして利用される。この場合、サーバ装置200は例えばサーバルームなどに配備される。
【0014】
端末装置100は入力装置110、表示装置120、及び制御装置130を含んでいる。制御装置130は例えば入力装置110から入力された入力情報に基づいて、表示装置120の表示内容を制御する。また、制御装置130は例えば入力装置110から入力された入力情報をサーバ装置200に向けて送信したり、サーバ装置200から送信された後述する各種の画面情報を受信したりする。制御装置130は受信した画面情報に基づいて、表示装置120の表示内容を制御する。
【0015】
次に、
図2を参照して、サーバ装置200のハードウェア構成について説明する。尚、上述した制御装置130については基本的にサーバ装置200と同様のハードウェア構成であるため、説明を省略する。
【0016】
図2はサーバ装置200のハードウェア構成の一例である。
図2に示すように、サーバ装置200は、少なくともプロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)200A、RAM(Random Access Memory)200B、ROM(Read Only Memory)200C、及びネットワークI/F(インタフェース)200Dを含んでいる。サーバ装置200は、必要に応じて、HDD(Hard Disk Drive)200E、入力I/F200F、出力I/F200G、入出力I/F200H、ドライブ装置200Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU200Aからドライブ装置200Iまでは、内部バス200Jによって互いに接続されている。少なくともCPU200AとRAM200Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
【0017】
入力I/F200Fには、入力装置710が接続される。入力装置710としては、例えばキーボードやマウスなどがある。尚、上述した入力装置110についても入力装置710と基本的に同様である。出力I/F200Gには、表示装置720が接続される。表示装置720としては、例えば液晶ディスプレイがある。尚、上述した表示装置120についても表示装置720と基本的に同様である。入出力I/F200Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F200Hは、半導体メモリ730に記憶されたプログラムやデータを読み取る。入力I/F200F及び入出力I/F200Hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F200Gは、例えばディスプレイポートを備えている。
【0018】
ドライブ装置200Iには、可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置200Iは、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムやデータを読み込む。ネットワークI/F200Dは、例えばLANポートを備えている。ネットワークI/F200Dは上述した通信ネットワークNWと接続される。
【0019】
上述したRAM200Bには、ROM200CやHDD200Eに記憶されたプログラムがCPU200Aによって格納される。RAM200Bには、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムがCPU200Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU200Aが実行することにより、CPU200Aは後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。尚、プログラムは後述する処理シーケンス図やフローチャートに応じたものとすればよい。
【0020】
次に、
図3から
図6までを参照して、端末装置100及びサーバ装置200の機能について説明する。
【0021】
図3は端末装置100及びサーバ装置200のブロック図の一例である。特に、
図3では、制御装置130及びサーバ装置200の機能構成を表している。
図4はマスタファイル記憶部210の一例である。
図5は治験情報記憶部220の一例である。
図6は設定情報記憶部230の一例である。
図7は採用情報記憶部240の一例である。
【0022】
まず、制御装置130について説明する。制御装置130は、
図3に示すように、入力部131、表示部132、通信部133、及び制御部134を備えている。尚、入力部131、表示部132、及び通信部133は例えば上述した入力I/F200F、出力I/F200G、及びネットワークI/F200Dによってそれぞれ実現される。制御部134は例えば上述したCPU200A及びRAM200Bによって実現される。
【0023】
入力部131は入力装置110からの入力情報を受け付ける。入力情報としては、例えば画面操作に関する操作情報がある。詳細は後述するが、操作情報は例えば操作された画面を特定する情報、操作対象を特定する情報、及び操作されたボタンを特定する情報などを含んでいる。表示部132は制御部134から出力された画面情報を受け付けて表示装置120に出力する。画面情報は表示装置120に画面を表示させるための情報である。これにより、表示装置120は画面情報に応じた種々の画面を表示する。
【0024】
通信部133は制御装置130とサーバ装置200との通信を制御する。例えば、通信部133は制御部134から出力された入力情報をサーバ装置200に送信する。例えば、通信部133はサーバ装置200から送信された各種の画面情報を受信して制御部134に出力する。
【0025】
制御部134は入力部131が受け付けた入力情報に基づいて表示装置120の表示内容を制御する。例えば、入力部131が画面内の表示欄に入力された入力値を入力装置110から受け付けると、制御部134は入力値を当該表示欄に表示させる。また、制御部134は通信部133から出力された画面情報を表示部132に出力する。例えば、通信部133から治験における治験項目を登録する登録画面情報が出力されると、制御部134は表示部132を通じて登録画面情報を表示装置120に出力する。
【0026】
次に、サーバ装置200について説明する。サーバ装置200は、
図3に示すように、マスタファイル記憶部210、治験情報記憶部220、設定情報記憶部230、採用情報記憶部240、通信部250、及び処理部260を備えている。尚、マスタファイル記憶部210、治験情報記憶部220、設定情報記憶部230、採用情報記憶部240は例えば上述したHDD200Eによって実現される。通信部250は例えば上述したネットワークI/F200Dによって実現される。処理部260は例えば上述したCPU200A及びRAM200Bによって実現される。
【0027】
マスタファイル記憶部210は、
図4に示すように、KRIマスタM1及び検索条件マスタM2を記憶する。KRIマスタM1及び検索条件マスタM2は情報処理システムSの稼働前又は運用前などに予めマスタファイル記憶部210に登録される。ここで、KRIマスタM1はKRIを定義する電子ファイルの原本である。具体的には、KRIマスタM1は、項目IDとKRI項目とを対応付けたKRI情報を含んでいる。項目IDはKRI項目を識別する識別情報である。KRI項目はKRIによりチェックすべき項目である。KRIマスタM1に定義するKRIは治験依頼者が設定してもよいし、治験依頼者以外の企業が予め設定してもよい。一方、検索条件マスタM2は検索項目を定義する電子ファイルの原本である。具体的には、検索条件マスタM2は、検索カテゴリと検索項目と情報取得先などを対応付けた検索マスタ情報を含んでいる。検索カテゴリは一つの検索項目又は複数の検索項目群に対して一意に割り当てられる識別情報である。検索カテゴリにより一つの検索項目又は複数の検索項目群が分類される。検索項目は情報取得先に登録される各種の記憶部を検索する際の項目である。情報取得先は処理部260が情報を取得する先の記憶部名である。本実施形態では、一例として治験情報記憶部220が示されているが、治験情報記憶部220に特に限定されない。検索条件マスタM2に定義する検索項目は治験依頼者によって治験特性を限定できるように分類されて設定される。
【0028】
治験情報記憶部220は実施対象の治験を表す治験情報や実施し終えた過去の治験を表す治験情報を記憶する。より詳しくは、治験情報記憶部220は、
図5に示すように、治験テーブルT1によって管理された複数の治験情報を記憶する。治験情報は後述する治験登録画面に対する操作(具体的には治験情報を登録する操作)によって治験情報記憶部220に登録される。治験情報は治験を識別する治験IDと治験の課題を表す課題名と複数の治験項目とを対応付けている。治験項目としては、治験区分、フェーズ、治験薬・機器名、効能、投与方法などがある。ここで、治験区分には企業からの依頼に基づく治験か医師主導に基づく治験かを表す情報と治験対象が医薬品であるか医療機器であるかを表す情報の組み合わせが登録される。フェーズには健常者を治験対象者とするI相や患者を治験対象者とするII相などが登録される。治験薬・機器名には治験対象物である医薬品や医療機器の名称が登録される。効能及び投与方法には治験対象物の効き目と投与の方法が登録される。
【0029】
設定情報記憶部230は実施対象の治験で設定されたKRI設定情報や実施し終えた過去の治験で設定されたKRI設定情報を記憶する。より詳しくは、設定情報記憶部230は、
図6に示すように、KRI設定テーブルT2によって管理された複数のKRI設定情報を記憶する。KRI設定情報は後述するKRI設定画面に対する操作(具体的にはKRI項目等を設定する操作)によって設定情報記憶部230に登録される。KRI設定情報は治験IDと項目IDとKRI項目と閾値とチェックタイミングとを対応付けている。特に、チェックタイミングは閾値によって特定される情報である。例えば、
図6に示すように、閾値「+1日」がと登録されている場合、当該閾値に基づいて、チェックタイミング「1日後」が登録される。すなわち、有害事象報告のチェックタイミングは1日後であると定義される。尚、チェックタイミング「999」は対象のKRI項目の発生時にチェックすることを表している。
【0030】
採用情報記憶部240は過去の治験で設定されたKRI項目が採用されたか採用されなかったかを表すKRI採用情報を記憶する。より詳しくは、採用情報記憶部240は、
図7に示すように、KRI採用テーブルT3により複数のKRI採用情報を記憶する。KRI採用情報は後述するKRI設定画面に対する操作(具体的にはKRI項目等を設定する操作)によって採用情報記憶部240に登録される。KRI採用情報は治験IDとフェーズと効能と項目IDとKRI項目と採用状況とを対応付けている。例えば、
図7に示すように、治験ID「2016−018」の治験にはKRI項目「規定外入院」が設定されたため、採用状況「採用」が登録される。一方、治験ID「2016−020」の治験にはKRI項目「検査順」が設定されなかったため、採用状況「不採用」が登録される。尚、採用又は不採用の登録と併せて、適宜、その理由などを表すコメントが登録されてもよい。
【0031】
処理部260は通信部250を通じて入力情報として受信した操作情報に基づいて、治験情報記憶部220から治験情報を抽出したり、マスタファイル記憶部210から検索条件マスタM2を取得したりする。例えば、処理部260は操作情報が治験対象の治験IDとKRI項目を含んでいると、治験情報記憶部220を参照して、その治験IDに応じた治験項目を取得する。そして、処理部260は治験情報記憶部220を検索する際の検索項目を利用して、取得した治験項目の中でその検索項目に対応する治験項目と一致する治験項目を含む過去の治験情報を治験情報記憶部220から特定する。一方、処理部260は設定情報記憶部230を参照して、特定した過去の治験情報の治験IDに応じたKRI項目を特定し、特定したKRI項目の中から、治験対象に対して設定されたKRI項目と一致しないKRI項目を出力する。尚、処理部260はそのほか種々の処理を実行するが、その詳細については後述する。
【0032】
続いて、情報処理システムSの動作について説明する。
【0033】
図8は情報処理システムSの動作の一例を示す処理シーケンス図(その1)である。
図9は情報処理システムSの動作の一例を示す処理シーケンス図(その2)である。
図10は治験一覧画面の一例である。
図11は治験登録画面の一例である。
図12はKRI設定画面の一例である。
図13はKRI追加提案画面の一例である。
【0034】
まず、
図8に示すように、端末装置100(より詳しくは制御装置130)の制御部134は表示装置120に治験一覧画面を表示する(ステップS101)。例えば、制御部134は入力装置110から出力された治験一覧画面を要求する情報を入力部131を通じて受け付けると、当該情報を通信部133に出力し、通信部133は当該情報をサーバ装置200に送信する。サーバ装置200の処理部260は当該情報を受け付けると、治験情報記憶部220から治験情報を取得して、端末装置100に治験一覧画面に関する一覧画面情報を送信する。尚、取得した治験情報は一覧画面情報に含まれている。制御部134は一覧画面情報を受け付けると、一覧画面情報に基づいて表示装置120に治験一覧画面を表示する。これにより、
図10に示すように、表示装置120には治験一覧画面が出現する。
【0035】
治験一覧画面には治験情報記憶部220に記憶された治験情報の一覧(
図5参照)のほか、新規作成ボタンBT1が含まれている。ポインタPtにより新規作成ボタンBT1を押下する操作が行われると、処理部260は新たな治験IDを採番し、採番した治験IDを含むが課題名や治験項目などを含まない治験情報を新たに作成して治験情報記憶部220に登録する。このため、治験情報の一覧には採番された新たな治験IDと空欄の登録情報の組み合わせが出現する。尚、本実施形態では、治験ID「2017−001」の登録情報は次に説明する治験登録画面を通じて既に登録されている。
【0036】
図8に戻り、ステップS101の処理が完了すると、制御部134はいずれかの治験が選択されるまで待機する(ステップS102:NO)。そして、いずれかの治験が選択されると、制御部134は治験登録画面をサーバ装置200に要求する(ステップS103)。例えば、
図10に示すように、ポインタPtにより治験IDと登録情報を含む表示領域ARの1つを選択する操作が行われると、制御部134は治験登録画面を要求する情報を選択された表示領域ARに含まれる治験IDと共に送信する。これにより、制御部134は治験登録画面を要求する。尚、表示領域ARは治験ID「2017−001」の表示欄やその表示欄に隣接する登録情報の表示欄を含んでいる。
【0037】
図8に示すように、サーバ装置200の処理部260は端末装置100から治験登録画面が要求されると、登録画面情報を送信する(ステップS201)。例えば、治験ID「2017−001」が送信された場合、処理部260はその治験IDに基づいて治験情報記憶部220を検索し、その治験IDに応じた治験情報を抽出する(
図5参照)。処理部260は治験情報を抽出すると、抽出した治験情報を含む登録画面情報を端末装置100に送信する。
【0038】
制御部134はサーバ装置200から送信された登録画面情報を受信すると、治験登録画面を表示する(ステップS104)。より詳しくは、制御部134は登録画面情報を受け付けると、登録画面情報に基づいて表示装置120に治験登録画面を表示する。これにより、
図11に示すように、表示装置120には治験登録画面が出現する。
【0039】
治験登録画面には治験情報記憶部220から治験IDに基づいて特定された治験情報のほか、KRI設定ボタンBT2、登録ボタンBT3、キャンセルボタンBT4が含まれている。ここで、本実施形態では、治験ID「2017−001」に対して既に課題名や種々の治験項目が登録されているため、入力情報の各表示欄には治験ID、課題名、治験区分などの各種登録情報が出現する。例えば、治験IDが新たに採番された場合には、治験IDは表示欄に出現するものの課題名や治験区分などの各種登録情報はそれぞれの表示欄に出現しない。この場合、課題名や治験区分などの各表示欄に入力項目に応じた情報を入力し、登録ボタンBT3を押下する操作を行うことにより、入力された情報がその治験IDと対応付けられて治験情報として治験情報記憶部220に登録される。
【0040】
図8に戻り、ステップS104の処理が完了すると、制御部134はKRI設定ボタンBT2が押下されるまで待機する(ステップS105:NO)。そして、KRI設定ボタンBT2が押下されると、制御部134はKRI設定画面をサーバ装置200に要求する(ステップS106)。例えば、
図11に示すように、ポインタPtによりKRI設定ボタンBT2を押下する操作が行われると、制御部134はKRI設定画面を要求する情報を治験IDと共に送信する。これにより、制御部134はKRI設定画面を要求する。
【0041】
サーバ装置200の処理部260は端末装置100からKRI設定画面が要求されると、設定画面情報を送信する(ステップS202)。例えば、治験ID「2017−001」を送信された場合、処理部260はマスタファイル記憶部210からKRIマスタM1を取得する。処理部260はKRIマスタM1を取得すると、送信された治験IDを含む設定画面情報をKRIマスタM1とともに端末装置100に送信する。
【0042】
制御部134はサーバ装置200から送信された設定画面情報をKRIマスタM1とともに受信すると、KRI設定画面を表示する(ステップS107)。より詳しくは、制御部134は設定画面情報を受け付けると、設定画面情報に基づいて表示装置120にKRI設定画面を表示する。これにより、
図12に示すように、表示装置120にはKRI設定画面が出現する。
【0043】
KRI設定画面にはKRI設定対象の治験IDのほか、KRI提案ボタンBT5、設定ボタンBT6、キャンセルボタンBT7が含まれている。ここで、
図12において、KRI設定画面にはKRI項目などが含まれているが、KRI項目などは設定画面情報とともに受信したKRIマスタM1の中からユーザによって選択されて設定される。より詳しくは、KRI設定画面が出現した直後には、KRI設定画面に治験IDは出現するものの、KRI項目などの各表示欄には何も出現せずに空欄のままである。例えば、ポインタPtによりこれらの空欄の表示欄を押下する操作が行われると、制御部134はKRIマスタM1をKRI設定画面に重ねて表示する。これにより、ユーザはKRIマスタM1の中から治験実施計画書に反映させるKRI項目を選択して設定する。尚、閾値及びチェックタイミングは選択して設定したKRI項目に基づいて設定情報記憶部230から取得して表示してもよいが、閾値及びチェックタイミングを表示しなくてもよい。また、閾値及びチェックタイミングを表示欄に直接入力するようにしてもよい。
【0044】
図9に移り、ステップS107の処理が完了すると、制御部134はKRI提案ボタンBT5が押下されるまで待機する(ステップS108:NO)。そして、KRI提案ボタンBT5が押下されると、制御部134はKRI追加提案画面をサーバ装置200に要求する(ステップS109)。例えば、
図12に示すように、ポインタPtによりKRI提案ボタンBT5を押下する操作が行われると、制御部134はKRI追加提案画面を要求する情報を治験ID及びKRI設定画面内のKRI項目などと共に送信する。これにより、制御部134はKRI追加提案画面を要求する。尚、ユーザがKRI項目の提案を希望する場合には、KRI提案ボタンBT5を押下する操作を行うが、KRI項目の提案を希望しない場合には、設定ボタンBT6を押下する操作を行えばよい。この場合、KRI設定画面に設定したKRI項目が、治験IDによって特定される治験に設定される。
【0045】
図9に戻り、サーバ装置200の処理部260は端末装置100からKRI追加提案画面が要求されると、追加KRI特定処理を実行し(ステップS203)、提案画面情報を送信する(ステップS204)。ここで、追加KRI特定処理はKRI設定画面で設定されたKRI項目と異なるKRI項目を、実施し終えた過去の治験で設定されたKRI項目の中から特定する処理である。尚、追加KRI特定処理の詳細については後述する。一方、提案画面情報はKRI項目の追加を提案する画面を表示装置120に表示させる情報である。
【0046】
制御部134はサーバ装置200から送信された提案画面情報を受信すると、KRI追加提案画面を表示する(ステップS110)。より詳しくは、制御部134は提案画面情報を受け付けると、提案画面情報に基づいて表示装置120にKRI追加提案画面を表示する。これにより、
図13に示すように、表示装置120にはKRI追加提案画面が出現する。
【0047】
KRI追加提案画面にはKRI項目、そのKRI項目の過去の採用状況、登録ボタンBT8、キャンセルボタンBT9が含まれている。ここで、
図13に示すように、過去の採用状況に基づいて、ユーザがポインタPtにより少なくとも1つのKRI項目を選択して、登録ボタンBT8を押下する操作を行うと、制御部134は選択されたKRI項目をKRI設定画面(
図12参照)に反映させる。そして、選択されたKRI項目が反映されたKRI設定画面において設定ボタンBT6を押下する操作をユーザが行うと、制御部134はKRI設定画面に示された治験IDに、KRI設定画面内のKRI項目や項目ID全てを対応付けて設定し、KRI設定情報としてサーバ装置200に送信する。そして、処理部260はKRI設定情報を受け付けると、KRI設定情報を設定情報記憶部230に登録する。
【0048】
次に、
図14から
図23を参照して、上述した追加KRI特定処理の詳細について説明する。
【0049】
図14は追加KRI特定処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図15は追加KRI特定処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図16は治験対象情報V1の一例である。
図17は登録対象情報V2の一例である。
図18は検索条件マスタM2の一例である。
図19は検索条件情報11の一例である。
図20は検索対象情報V3の一例である。
図21は比較対象情報V4の一例である。
図22は検索条件マスタM2の他の一例である。
図23は採用状況情報V5の一例である。
【0050】
まず、処理部260が上述したステップS203(
図9参照)の処理を開始すると、
図14に示すように、治験情報を取得する(ステップS301)。上述したように、KRI追加提案画面が要求された場合、端末装置100から治験IDが送信されるため、処理部260はその治験IDに基づいて治験情報記憶部220を検索し、治験IDに応じた治験情報を取得する。例えば、治験ID「2017−001」が送信された場合、処理部260はその治験IDに応じた治験情報(
図5参照)を治験情報記憶部220から取得する。
【0051】
ステップS301の処理が完了すると、次いで、処理部260は治験対象情報を生成する(ステップS302)。より詳しくは、処理部260は取得した治験情報の中から課題名を除いた治験対象情報を生成する。したがって、処理部260が治験ID「2017−001」の治験情報を取得した場合、
図16に示すように、治験IDと治験項目を含み、課題名を含まない治験対象情報V1を生成する。
【0052】
ステップS302の処理が完了すると、次いで、処理部260は登録対象情報を生成する(ステップS303)。上述したように、KRI追加提案画面が要求された場合、端末装置100からKRI設定画面で設定されたKRI項目などが送信されるため、処理部260はそのKRI項目などに基づいて登録対象情報を生成する。例えば、項目ID「KRI0001」、「KRI0002」及び「KRI0003」、並びにKRI項目「有害事象報告」、「規定外来院」及び「規定外入院」が送信された場合、処理部260は、
図17に示すように、項目IDとKRI項目の組み合わせに対して配列番号を付与した登録対象情報V2を生成する。
【0053】
ステップS303の処理が完了すると、次いで、処理部260は検索カテゴリが同一の検索項目を取得する(ステップS304)。例えば、処理部260はマスタファイル記憶部210を参照して、
図18に示すように、検索条件マスタM2の中から、同一の検索カテゴリ「FIND0001」を含む検索マスタ情報10を特定し、特定した検索マスタ情報10の中から検索項目を取得する。
【0054】
ステップS304の処理が完了すると、次いで、処理部260は検索条件情報を生成する(ステップS305)。より詳しくは、処理部260は治験対象情報V1(
図16参照)から、ステップS304の処理で取得した検索項目に相当する治験項目を抽出し、
図19に示すように、抽出した治験項目と検索項目をそれぞれ内容と要素とする組み合わせに配列番号を付与した検索条件情報11を生成する。
【0055】
ステップS305の処理が完了すると、次いで、処理部260は治験情報記憶部220を検索し(ステップS306)、過去の治験情報の治験IDを特定する(ステップS307)。より詳しくは、処理部260は、まず、ステップS304の処理で特定した検索マスタ情報10に含まれる情報取得先に基づいて治験情報記憶部220を特定し(
図18参照)、特定した治験情報記憶部220を検索する。そして、処理部260はステップS305の処理で生成した検索条件情報11(
図19参照)を利用して、治験情報記憶部220が記憶する治験情報(
図5参照)の中から、検索条件情報11に相当する治験情報の治験IDを特定する。
【0056】
本実施形態では、
図19に示すように、治験区分が企業・医薬品であって、フェーズがII相であり、かつ、効能が胃炎である検索条件情報11であるため、処理部260はこれらの全てが完全に一致する治験情報の治験ID「2016−020」及び「2016−018」を特定する(
図5参照)。尚、処理部260は、上述したように治験区分などの全てが完全に一致する同一の治験情報の治験IDを特定せずに、治験区分などの一部が一致する治験情報、言い換えれば、治験区分などが部分的に一致する治験情報の治験IDを特定してもよい。例えば、部分的に一致する治験情報の治験IDを特定する際、処理部260は各治験項目の類似度を算出し、算出した類似度が高い治験情報の治験IDを特定するようにしてもよい。具体的には、フェーズ「II相」に対してフェーズ「III相」の治験情報とフェーズ「IV相」の治験情報が存在する場合、フェーズ「IV相」よりフェーズ「III相」の方がフェーズ「II相」に対して距離が近いため、フェーズ「III相」の治験情報をフェーズ「IV相」の治験情報より優先するようにしてもよい。治験区分や効能などについても同様である。
【0057】
ステップS307の処理が完了すると、次いで、処理部260は治験IDを特定できたか否かを判断する(ステップS308)。上述したように、本実施形態では、処理部260は治験ID「2016−020」及び「2016−018」を特定するため、治験IDを特定できたと判断する(ステップS308:YES)。治験IDを特定できた場合、次いで、処理部260は検索対象情報を生成する(ステップS309)。本実施形態では、
図20に示すように、処理部260は治験ID「2016−018」及び「2016−020」のそれぞれに配列番号を付与した検索対象情報V3を生成する。
【0058】
ステップS309の処理が完了すると、次いで、処理部260は設定情報記憶部230を検索し(ステップS310)、KRI項目を特定する(ステップS311)。より詳しくは、処理部260はステップS309の処理で生成した検索対象情報V3に含まれる治験IDの一つと一致する治験IDを含むKRI設定情報を設定情報記憶部230から特定し、特定したKRI設定情報の中から一意なKRI項目を特定する。本実施形態では、処理部260は、設定情報記憶部230が記憶するKRI設定情報(
図6参照)の中から、検索対象情報V3(
図20参照)に含まれる治験ID「2016−018」と一致する治験IDを含むKRI設定情報のKRI項目を特定する。特に、治験ID「2016−018」に対し5つの一意なKRI項目が対応付いているため(
図6参照)、処理部260はこれら一意なKRI項目全てを特定する。したがって、処理部260は項目ID「KRI0001」から「KRI0005」までのKRI項目を特定する。
【0059】
ステップS311の処理が完了すると、次いで、処理部260はKRI項目を特定できたか否かを判断する(ステップS312)。上述したように、本実施形態では、処理部260は項目ID「KRI0001」から「KRI0005」までのKRI項目を特定するため、KRI項目を特定できたと判断する(ステップS312:YES)。KRI項目を特定できた場合、次いで、処理部260は比較対象情報を生成する(ステップS313)。本実施形態では、
図21に示すように、処理部260は項目IDとKRI項目とステップS304の処理で特定した検索マスタ情報10(
図18参照)の検索カテゴリとを対応付けた比較対象情報V4を生成する。尚、処理部260はKRI項目を特定できなかった場合(ステップS312:NO)、ステップS313の処理をスキップする。
【0060】
ステップS313の処理が完了した場合、又は、ステップS313の処理がスキップされた場合、処理部260は他の治験IDがあるか否かを判断する(ステップS314)。他の治験IDがある場合(ステップS314:YES)、処理部260はステップS310からステップS313までの処理を繰り返す。本実施形態では、上述したように、治験ID「2016−018」以外に治験ID「2016−020」が検索対象情報V3に存在するため(
図20参照)、処理部260は治験ID「2016−020」について同様の処理を繰り返す。尚、処理部260はステップS311の処理において一意なKRI項目を特定するため、治験ID「2016−018」のKRI項目と重複するKRI項目については特定しない。本実施形態では、治験ID「2016−020」のKRI項目の全てが治験ID「2016−018」のKRI項目と重複するため、比較対象情報V4には新たなKRI項目は追加されない。言い換えれば、治験ID「2016−020」のKRI項目が治験ID「2016−018」のKRI項目と重複しなければ、重複しないKRI項目について比較対象情報V4に追加される。
【0061】
一方、上述したステップS314の処理において、他の治験IDがない場合(ステップS314:NO)、または、ステップS308の処理において、治験IDを特定できなかった場合(ステップS308:NO)、処理部260は異なる検索カテゴリがあるか否かを判断する(ステップS315)。本実施形態では、検索カテゴリ「FIND0001」の検索マスタ情報10以外に検索カテゴリ「FIND0002」の検索マスタ情報20も存在するため(
図22参照)、処理部260は異なる検索カテゴリがあると判断する(ステップS315:YES)。この場合、処理部260はステップS304からステップS314までの処理を繰り返す。これにより、処理部260は検索カテゴリ「FIND0002」についての項目ID及びKRI項目を比較対象情報V4に追加する。尚、処理部260は検索カテゴリ「FIND0002」についての比較対象情報を比較対象情報V4とは別に生成してもよい。
【0062】
一方、処理部260は異なる検索カテゴリがないと判断すると(ステップS315:NO)、
図15に示すように、登録対象情報と比較対象情報を比較し(ステップS316)、KRI項目の不一致があるか否かを判断する(ステップS317)。本実施形態では、登録対象情報V2(
図17参照)と比較対象情報V4(
図21参照)とを比較すると、KRI項目「検査順」とKRI項目「禁止薬処方」が一致しないため、処理部260はKRI項目の不一致があると判断する(ステップS317:YES)。
【0063】
KRI項目の不一致がある場合、処理部260は採用情報記憶部240を検索し(ステップS318)、採用状況情報を生成する(ステップS319)。より詳しくは、処理部260が不一致であると判断したKRI項目のいずれか1つを指定し、指定したKRI項目に基づいて採用情報記憶部240(
図7参照)を検索する。そして、処理部260は指定したKRI項目の採用数及び不採用数を計数し、指定したKRI項目と計数結果とを含む採用状況情報を生成する。例えば、処理部260がKRI項目「検査順」を指定した場合、
図23に示すように、まず、KRI項目「検査順」についての採用数及び不採用数を含む採用状況情報V5を生成する。
【0064】
図15に戻り、ステップS319の処理が完了すると、次いで、処理部260は他のKRI項目があるか否かを判断する(ステップS320)。本実施形態では、KRI項目「検査順」以外にKRI項目「禁止薬処方」が存在するため、処理部260は他のKRI項目があると判断する(ステップS320:YES)。この場合、処理部260はステップS318及びS319の処理を繰り返す。これにより、KRI項目「禁止薬処方」についても同様に採用数及び不採用数を計数し、採用状況情報V5に追加する(
図23参照)。一方、他のKRI項目がない場合(ステップS320:NO)、又は、ステップS317の処理において、KRI項目の不一致がない場合(ステップS317:NO)、処理部260は追加KRI特定処理を終了する。これにより、処理部260は採用状況情報V5を含む提案画面情報を送信し(
図9のステップS204参照)、端末装置100の制御部134はKRI追加提案画面(
図13参照)を表示する。尚、
図13において、ポインタPtによりKRI項目に対する採用数や不採用数が指定された場合や、ポインタPtが採用数や不採用数に重畳した場合、制御部134はそのKRI項目と対応付けられたコメントの一覧を表示してもよい。これにより、ユーザは採用理由や不採用理由を確認することができる。
【0065】
以上、本実施形態によれば、サーバ装置200は処理部260を備えている。処理部260は治験情報記憶部220を参照して、治験対象を識別する治験IDに応じた治験情報を取得する。また、処理部260は治験情報記憶部220に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した治験情報の中で検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の治験IDを治験情報記憶部220から特定する。一方、処理部260は設定情報記憶部230を参照して、特定した過去の治験情報の治験IDに応じたKRI項目を特定する。そして、処理部260は特定したKRIの中から、治験対象に対して設定されたKRI項目と一致しないKRI項目を出力する。これにより、KRI項目の設定漏れを抑制することができる。特に、過去の実施状況から実施が好ましいKRI項目が動的に提案されるため、ユーザの知識や経験などに依存しないKRI項目の設定が治験特性を考慮することが求められる治験に対しても可能となる。
【0066】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施形態ではKRI項目の出力方法として画面表示を説明したが、例えばKRI項目を音声により出力してもよい。また、上述した実施形態では、端末装置100とサーバ装置200がそれぞれ処理を分担して実行する実施形態を説明したが、サーバ装置200が実行する各種の処理を端末装置100が実行するようにしてもよい。さらに、上述した実施形態では、マスタファイル記憶部210をサーバ装置200が備えていたが、制御装置130がマスタファイル記憶部210を備え、サーバ装置200の処理部260がマスタファイル記憶部210にアクセスするようにしてもよいし、制御装置130がKRIマスタM1や検索条件マスタM2をサーバ装置200に送信するようにしてもよい。
【0067】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した前記治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
(付記2)前記識別情報を特定する処理は、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目群を順に利用して、取得した前記治験情報の中で前記検索項目群に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記3)前記識別情報を特定する処理は、前記治験項目と完全に一致する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理プログラム。
(付記4)前記識別情報を特定する処理は、前記治験項目と部分的に一致する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理プログラム。
(付記5)前記過去の治験における指標の採用状況を記憶する第3記憶部を参照して、出力対象の指標と該出力対象の指標の採用状況とを組みにして出力する、処理を含むことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
(付記6)前記過去の治験における指標の採用状況を採用又は不採用の理由とともに記憶する第3記憶部を参照して、出力対象の指標と該出力対象の指標の採用状況と前記理由とを組みにして出力する、処理を含むことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
(付記7)治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
(付記8)治験を識別する識別情報と前記治験における治験項目とをそれぞれ対応付けた複数の治験情報を記憶する第1記憶部を参照して、治験対象を識別する識別情報に応じた治験情報を取得し、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目を利用して、取得した治験情報の中で前記検索項目に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を前記第1記憶部から特定し、前記治験を識別する識別情報と過去の治験で設定された指標とを対応付けた設定情報を記憶する第2記憶部を参照して、特定した前記過去の治験情報の識別情報に応じた指標を特定し、特定した指標の中から、前記治験対象に対して設定された指標と一致しない指標を出力する、処理を実行する処理部を備える情報処理装置。
(付記9)前記処理部は、前記第1記憶部に対する同一カテゴリの検索項目群を順に利用して、取得した前記治験情報の中で前記検索項目群に対応する治験項目に相当する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)前記処理部は、前記治験項目と完全に一致する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記8又は9に記載の情報処理装置。
(付記11)前記処理部は、前記治験項目と部分的に一致する治験項目を含む過去の治験情報の識別情報を特定する、ことを特徴とする付記8又は9に記載の情報処理装置。
(付記12)前記処理部は、前記過去の治験における指標の採用状況を記憶する第3記憶部を参照して、出力対象の指標と該出力対象の指標の採用状況とを組みにして出力する、ことを特徴とする付記8から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記13)前記処理部は、前記過去の治験における指標の採用状況を採用又は不採用の理由とともに記憶する第3記憶部を参照して、出力対象の指標と該出力対象の指標の採用状況と前記理由とを組みにして出力する、ことを特徴とする付記8から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。