【文献】
ETRI,PDSCH RE mapping and quasi-collocation signaling for CoMP,R1-124333,2012年 9月29日
【文献】
Huawei et al.,Way forward on remaining issues of DCI format 1A in TM10,R1-124641,2012年10月12日
【文献】
Huawei et al.,Remaining issues for antenna ports quasi-collocation,R1-124071,2012年 9月29日
【文献】
ZTE et al.,Way Forward on downlink control signalling for PDSCH RE mapping and quasi-co-location of CSI-RS and DMRS for TM10,R1-124623,2012年10月12日
【文献】
Huawei et al.,Details of transmission mode 10,R1-124075,2012年 9月29日
【文献】
Samsung,Discussion on PDSCH rate matching and configuration of IMR and ZP-CSI-RS[online], 3GPP TSG-RAN WG1#71 R1-124914,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-124914.zip>,2012年11月 3日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
下記で論議される
図1乃至
図10及び本明細書で本発明の原理を記述するのに使用される様々な実施形態は、ただ例示的なものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。当業者であれば、本発明の原理が適切に配置されたシステム又は装置で具現されることは自明である。
【0014】
次の標準文献は、参照により本明細書に含まれる:1)3GPP TS 36.211 v10.1.0,“E-UTRA, Physical channels and modulation;” 2)3GPP TS 36.212 v10.1.0, “E-UTRA, Multiplexing and Channel coding;” 3)3GPP TS 36.213 v10.1.0, “E-UTRA, Physical Layer Procedures;” 4)RP-111365 Coordinated Multi-Point Operation for LTE WID;及び5)3GPP TR 36.819 V11.0.0 (2011-09)。
【0015】
以下に述べられる
図1乃至
図3は、無線通信システムにおけるOFDM又はOFDMA通信技術を用いて実現される様々な実施形態について説明する。
図1乃至
図3の説明は、異なる実施形態が具現されることができる方式に対する物理的又は構造的な制限を示すことを意味しない。本発明の異なる実施形態は、任意の適切に配置された通信システムで具現されることができる。
【0016】
図1は、本発明の原理によるメッセージを送信する例示的な無線システム100を示す図である。図示する実施形態において、無線システム100は、送信ポイント(例えば、進化したNode−B(Evolved Node B:eNB)、ノードB)、例えば、基地局(BS)101、基地局(BS)102、基地局(BS)103、及び他の類似の基地局又は中継局(図示せず)を含む。基地局101は、基地局102及び基地局103と通信する。また、基地局101は、ネットワーク130又は類似のIP基盤システム(図示せず)と通信する。
【0017】
基地局102は、基地局102のサービスエリア120内の第1の複数のユーザ端末(例えば、移動電話、移動局、加入者局)に(基地局101を介して)ネットワーク130に対する無線広帯域接続を提供する。第1の複数のユーザ端末は、小規模ビジネス(small business:SB)に位置するユーザ端末111と、企業(E)に位置するユーザ端末112と、WiFiホットスポット(HS)に位置するユーザ端末113と、第1のレジデンス(R)に位置できるユーザ端末114と、第2のレジデンス(R)に位置するユーザ端末115と、例えば、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのような移動デバイス(M)であるユーザ端末116とを含む。
【0018】
基地局103は、基地局103のサービスエリア125内の第2の複数のユーザ端末に(基地局101を介して)ネットワーク130に対する無線広帯域接続を提供する。第2の複数のユーザ端末は、ユーザ端末115及びユーザ端末116を含む。例示的な一実施形態において、基地局101−103は、OFDM又はOFDMA技術を用いて相互に通信し、ユーザ端末111−116と通信する。
【0019】
図1には、6個のユーザ端末だけが図示されているが、無線システム100は、無線広帯域接続を追加のユーザ端末に提供することがわかる。ユーザ端末115及びユーザ端末116は、サービスエリア120及びサービスエリア125のすべてのエッジに位置していることに留意する。ユーザ端末115及びユーザ端末116の各々は、当業者に知られている通り、基地局102及び基地局103のすべてと通信し、ハンドオフモードで動作するものと理解される。
【0020】
ユーザ端末111−116は、ネットワーク130を通して音声、データ、ビデオ、ビデオ会議、及び/又は他の広帯域サービスにアクセスする。例示的な一実施形態において、1つ以上のユーザ端末111−116は、WiFi WLANのアクセスポイント(AP)と関連する。ユーザ端末116は、無線可能ラップトップコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(personal data assistant:PDA)、ノートブック、ハンドヘルドデバイス、又は他の無線可能デバイスを含む複数のモバイルデバイスのうちの任意のものであり得る。ユーザ端末114及び115は、例えば、無線可能パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ゲートウェイ、又は他のデバイスであり得る。
【0021】
図2は、送信経路回路200のハイレベルダイアグラムである。例えば、送信経路回路200は、直交周波数分割多重接続(orthogonal frequency division multiple access:OFDMA)通信のために使用される。
図3は、受信経路回路300のハイレベルダイアグラムである。例えば、受信経路回路300は、直交周波数分割多重接続(OFDMA)通信のために使用される。
図2及び
図3において、ダウンリンク通信のために、送信経路回路200は、基地局(BS)102又は中継局で具現され、受信経路回路300は、ユーザ端末(例えば、
図1のユーザ端末116)で具現される。他の例において、アップリンク通信のために、受信経路回路300は、基地局(例えば、
図1の基地局102)又は中継局で具現され、送信経路回路200は、ユーザ端末(例えば、
図1のユーザ端末116)で具現される。
【0022】
送信経路回路200は、チャネル符号化及び変調ブロック205、直列−並列(serial-to-parallel:S−to−P)ブロック210、サイズN逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:N IFFT)ブロック215、並列−直列(parallel-to-serial:P−to−S)ブロック220、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix)付加ブロック225、及びアップコンバータ(up-converter:UC)230を含む。受信経路回路300は、ダウンコンバータ(down-converter:DC)255、サイクリックプレフィックス除去ブロック260、直列−並列(serial-to-parallel:S−to−P)ブロック265、サイズN高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)ブロック270、並列―直列(P−to−S)ブロック275、及びチャネル符号化及び復調ブロック280を含む。
【0023】
図2及び
図3のコンポーネントのうちの少なくとも一部は、ソフトウェアで具現されるが、他のコンポーネントは、構成可能なハードウェア又はソフトウェアと構成可能なハードウェアとの混合により具現される。特に、本明細書で説明されるFFTブロック及びIFFTブロックは、構成可能なソフトウェアアルゴリズムで具現され、ここで、サイズNの値は、実現に従って変更されることに留意する。
【0024】
また、本発明は、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)及び逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform)を実現する実施形態に関するものであるが、これは、ただの例示であり、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。本発明の他の実施形態において、高速フーリエ変換関数及び逆高速フーリエ変換関数は、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)関数及び逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform:IDFT)関数にそれぞれ容易に置き換えられると認識される。DFT及びIDFT関数に対して、N変数の値は、任意の整数(すなわち、1,2,3,4など)であり得、FFT及びIFFT関数に対して、N変数の値は、2の冪(すなわち、1,2,4,8,16など)である任意の整数であり得ることが認識されるであろう。
【0025】
送信経路回路200において、チャネル符号化及び変調ブロック205は、情報ビットのセットを受信し、符号化(例えば、LDPC符号化)を適用し、入力ビットの変調(例えば、直交位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying:QPSK)又は直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM))を行うことにより周波数ドメイン変調シンボルのシーケンスを生成する。直列−並列ブロック210は、直列変調されたシンボルを並列データに変換(すなわち、デマルチプレックス )することによりN並列シンボルストリームを生成し、ここで、Nは、BS102及びUE116で使用されるIFFT/FFTサイズである。その後に、サイズN IFFTブロック215は、N並列シンボルストリームに対するIFFT動作を実行することにより時間ドメイン出力信号を生成する。並列−直列ブロック220は、サイズN IFFTブロック215からの並列時間ドメイン出力シンボルを変換(すなわち、マルチプルレックス)することにより直列時間ドメイン信号を生成する。その後に、サイクリックプレフィックス付加ブロック225は、サイクリックプレフィックスを時間ドメイン信号に挿入する。最後に、アップコンバータ230は、無線チャネルを通した送信のためにサイクリックプレフィックス付加ブロック225の出力をRF周波数に変調(すなわち、アップコンバート)する。また、この信号は、RF周波数への変換の前に基底帯域(baseband)でフィルタリングされる。
【0026】
送信されたRF信号は、無線チャネルを通過した後にUE116に到達し、BS102とは反対の動作が実行される。ダウンコンバータ255は、受信された信号を基底帯域周波数にダウンコンバートし、サイクリックプレフィックス除去ブロック260は、サイクリックプレフィックスを除去することにより直列時間ドメイン基底帯域信号を生成する。直列−並列ブロック265は、時間-ドメイン基底帯域信号を並列時間ドメイン信号に変換する。その後に、サイズN FFTブロック270は、FFTアルゴリズムを実行することによりN並列周波数ドメイン信号を生成する。並列−直列ブロック275は、並列周波数ドメイン信号を変調されたデータシンボルのシーケンスに変換する。チャネルデコー
ディング及び復調ブロック280は、変調されたシンボルを復調した後にデコーディングすることにより元来の入力データストリームを復旧する。
【0027】
基地局101−103の各々は、ユーザ端末111−116にダウンリンクでの送信と類似した送信経路を実現し、ユーザ端末111−116からのアップリンクでの受信と類似した受信経路を実現する。同様に、ユーザ端末111−116の各々は、基地局101−103に対するアップリンクでの送信のためのアーキテクチャに対応する送信経路を実現し、基地局101−103からのダウンリンクでの受信のためのアーキテクチャに対応する受信経路を実現する。
【0028】
図4は、本発明の様々な実施形態を実現するために使用される無線通信システムにおける送信器405及び受信器410の構成を示すブロック図である。この例示的な例において、送信器405及び受信器410は、例えば、
図1の無線システム100のような無線通信システムでの通信ポイントにあるデバイスである。いくつかの実施形態において、送信器405又は受信器410は、ネットワークエンティティ、例えば、基地局(例えば、eNB(evolved node B))、遠隔無線ヘッド、中継局、アンダーレイ基地局)、ゲートウェイ(GW)、又は基地局制御器(BSC)であり得る。他の実施形態において、送信器405又は受信器410は、UE(例えば、移動局、加入者局など)であり得る。一例において、送信器405又は受信器410は、
図1での一実施形態であるUE116の一例である。他の例において、送信器405又は受信器410は、
図1での一実施形態である基地局102の一例である。
【0029】
送信器405は、アンテナ(複数のアンテナ)415、複数の位相シフタ420、Tx処理回路425、及び制御器430を含む。送信器405は、アウトゴーイング基底帯域データからアナログ又はディジタル信号を受信する。送信器405は、アウトゴーイング基底帯域データのエンコーディング、マルチプレキシング、及び/又はディジタイジングを行うことにより、送信器405を通して伝達及び/又は送信される処理されたRF信号を生成する。例えば、Tx処理回路425は、
図2での送信処理回路200と類似した送信経路を実現する。また、送信器405は、アンテナ(複数のアンテナ)415での異なるアンテナへのレイヤマッピング(layer mapping)を通して空間マルチプレキシングを実行することにより複数の異なるビームで信号を送信する。制御器430は、送信器405の全動作を制御する。このような1つの動作において、制御器430は、よく知られている原理に従って送信器405による信号の送信を制御する。
【0030】
受信器410は、基地局、中継局、遠隔無線ヘッド、UEなどのような1つ以上の送信ポイントにより送信される着信RF信号又は複数の信号をアンテナ(複数のアンテナ)435から受信する。受信器410は、受信された信号(複数の信号)を処理することによって送信ポイント(複数のポイント)により送信された情報を識別するRx処理回路445を含む。例えば、Rx処理回路445は、受信信号(複数の受信信号)のチャネル推定、復調、ストリーム分離、フィルタリング、デコーディングを行い、及び/又はディジタイジングを行うことにより、中間周波数(IF)又は基底帯域信号を生成するために着信RF信号(複数の信号)をダウンコンバートする。例えば、Rx処理回路445は、
図3での受信処理回路300と類似した受信経路を実現する。制御器450は、受信器410の全動作を制御する。このような1つの動作において、制御器450は、よく知られている原理に従って受信器410による信号の受信を制御する。
【0031】
様々な実施形態において、送信器405は、TP内に位置し、受信器は、CoMP通信システムにおけるUE内に位置する。例えば、CoMP通信では、複数のTPがUEに送信する送信器405と類似した送信器を含む。複数のTPは、基地局(例えば、eNB、マクロ基地局など)、RRH、及び/又はアンダーレイ基地局(例えば、マイクロ基地局、中継局など)の任意の組合せであり得る。
【0032】
図4に示す送信器405及び受信器410の例示は、本発明の実施形態が具現される一実施形態を説明するためのものである。本発明の範囲から逸脱することなしに、送信器405及び受信器410の他の実施形態が使用される。例えば、送信器405は、受信器410のような受信器も含む通信ノード(例えば、BS、UE、RS、及びRRH)に位置する。同様に、受信器410は、送信器405のような送信器も含む通信ノード(例えば、BS、UE、RS、及びRRH)に位置する。このような通信ノードでのTx及びRxアンテナアレイのアンテナは、1つ以上のアンテナスイッチングメカニズムを通して送受信用に使用されるものと同一のアンテナアレイをオーバーラップするか又はそれであり得る。
【0033】
図5は、本発明の様々な実施形態によるCoMP通信システム500の構成を示すブロック図である。このような例示的な例において、CoMP通信システム500は、UE505及び2個のTP510及び515を含む。例えば、UE505は、
図4に示すように、受信器及び送信器を含む。また、TP510及び515は、
図4に示すように、受信器及び送信器を含む。TP510及び515は、基地局(例えば、eNB、マクロ基地局など)、RRH、及び/又はアンダーレイ基地局(例えば、マイクロ基地局、中継局など)の任意の組合せであり得る。追加で、他のTP及びUEは、CoMP通信システム500に存在する。例えば、2個以上のTPは、同一のUE505と通信する。
【0034】
TP510及び515は、ネットワーク520に接続される。例えば、TP510及び515は、有線及び/又は光ファイバネットワークにより接続される。ネットワーク520は、TP510と515との間の接続を提供することによりTP510及び515とUE505との間の無線通信のためのデータ及び制御情報を提供する。ネットワーク520は、CoMP通信システム500での無線通信のためのスケジューリングを実行する。例えば、ネットワーク520は、1つ以上のゲートウェイ又は基地局制御器を含む。一例において、ネットワーク520は、
図1でのネットワーク130の一実施形態であり得る。
【0035】
上述した背景技術で説明したものと異なるCoMP送信方式で、ネットワーク520は、スケジューリングを最適化するためにUEによりサポートされるチャネル品質指示子(channel quality indicator:CQI)、プリコーディングマトリックス指示子(precoding matrix indicator:PMI)、及びランク指示子(rank indicator:RI)を認識する必要がある。また、個別のCoMP方式の実行は、他のパラメータ、例えば、CoMP方式で使用される複数のTP;1つ以上の送信中である複数のTPの各々に適用されるプリコーディング;空いているか又は送信中でない複数のTP;及び個別CQIの測定のために構成される干渉測定リソースにより特徴づけられる。
【0036】
チャネル状態情報(channel state information:CSI)参照信号(reference signal:RS)は、UEによるチャネル測定を可能にする。リリース−10 LTEにおいて、UE特定CSI−RS構成は、1)ノンゼロ出力(non-zero power:NZP)CSI−RSリソース、2)1つ以上のゼロ出力CSI−RSリソースを含む。通常、ノンゼロ出力CSI−RSリソースは、サービングセルの複数のアンテナエレメント/複数のポートに対応する。また、ミューティングされた(muted)CSI−RSとも通称されるゼロ出力(zero-power:ZP)CSI−RSが使用されることにより、他のセルのCSI−RSリソースを保護し、UEは、これらのリソースに合せてレートマッチング(デコーディング/復調のためのスキップ)するものと予想される。CSI−RSの追加の構成詳細は、3GPP TS 36.211、特に、セクション6.10.5及び7.2.5に明示されている。
【0037】
CoMP送信をサポートするために、ネットワークは、複数の送信ポイント又はセルに対応するフィードバックを必要とする。結果的に、ネットワークは、通常、それぞれがTP又はCSIプロセスに対応する、複数のCSI−RSリソースを設定できる。CSI−RSリソース構成の他の詳細及び各CSI−RSリソースに対する構成可能なパラメータは、複数のノンゼロ出力CSI−RSリソースの構成がスクランブリング初期化c
init=2
10・(7・(n
s+1)+l+1)・(2・X+1)+2・X+N
CPを誘導するために少なくともAntennaPortsCount、ResourceConfig、SubframeConfig、P
c、及びParameter Xを含む。Xは、0乃至503の範囲にあり、仮想セルIDとして解釈されることができる。リリース10において、Xは、サービングセルのPCIである。これらのパラメータは、CSI−RSリソースごとに構成される。いくつかのパラメータは、1つのCSI−RSリソースで複数のTPに対応する集合的CSIフィードバックによりコヒーレント結合送信(coherent joint transmission)をサポートする決定を考慮してCSI−RSポートごとに構成される。複数のCSI−RSリソースは、個別TPのチャネルを捕捉し、干渉測定は、CoMP方式に依存する。リリース8−10において、通常、単一の干渉測定リソースが使用され、これは、セル特定参照信号(cell-specific reference signal:CRS)自体である。CRSに対する干渉測定は、セルの外部にあるすべての干渉を捕捉する。
【0038】
CoMPにおいて、1つ以上の干渉測定リソースは、仮想CoMP方式のための干渉を捕捉するように定義されることができる。少なくとも1つの干渉測定リソース(IMR)(CSI−干渉測定(IM)リソース又はCS−IMリソースとも称される)は、リリース−11 UEのために構成されることができる。最大1つだけ又は複数のIMRは、リリース−11 UEのために構成される。各IMRは、REだけで構成され、これは、リリース 10 CSI−RSリソースとして構成されることができる。
【0039】
IMR構成において、各IMRは、リリース−10 subframeConfig及びリリース−10 resourceConfigで独立して構成され、ここで、resourceConfigは、4つのREのためのものである。1つのUEのために構成されたすべてのIMRは、単一のR10 ZP CSI−RSリソース構成として構成されることができるREだけをともに使用する。
【0040】
CSI構成において、リリース−11 UEは、CCごとに1つ以上のノンPMI基盤CQIを報告するように構成されることができる。各ノンPMI基盤CQIは、CoMP CSIと同一の構成に従い、すなわち、ノンPMI基盤CQIは、チャネル部分(CoMP測定セット内の1つのNZP CSI−RSリソース)及び干渉部分(リリース−10 ZP CSI−RSとして構成されたREのサブセットを占める1つのIMR)の関連(association)により構成される。
【0041】
CoMPのサポートにおいて、本発明の様々な実施形態に従って本明細書に記述されたもののように新たなCSI−RS構成が定義されシグナリングされる。リリース−10において、及び、より具体的に、3GPP TS36.331において、CSI−RS構成は、次のようにシグナリングされ、ここでは、ノンゼロ出力CSI−RS及びそれのパラメータが表示され、ノンゼロ出力CSI−RS及びそれのパラメータが表示され、複数のゼロ出力CSI−RS構成がビットマップを使用して表示される。CoMPのためにサポートされる1つ以上の干渉測定リソースにより、CSI測定は、CSI−RSリソース及びIMR又はCSI−IMリソースの両方ともに基づく。結果的に、本発明の実施形態は、フィードバックのためのCSI構成を定義する。一例において、UEが複数のIMRリソースで構成される場合に、各CSIプロセスは、関連した(CSI−RSリソース、IMRリソース)対で定義される。
【0042】
送信ポイントのセットにわたったCoMPで、IMR構成は、送信ポイントの一部からの干渉を反映した特定の干渉仮説に対応し、他の送信ポイントは、ミューティングされる(非送信)。各TPは、ネットワークのUEに対応する他のIMR REのセットでミューティングする義務を有する。PDSCHデータの送信において、動的ポイント選択(dynamic point selection)が使用される場合、UEは、異なる時間に異なるTPからの送信を受信する。これは、送信のために選択されたTP又は複数のTPにより異なるPDSCHレートマッチングパターンを意味する。結果的に、PDSCHミューティングパターンは、ダウンリンクグラントのために使用されるダウンリンク制御フォーマットを使用して動的にシグナリングされる。IMR REがゼロ出力CSI−RS(ZP−CSI−RS)構成として表現されることができるために、本発明の実施形態は、上位レイヤーシグナリングによる2個以上のZP−CSI−RS構成を構成し、これらの間で動的に選択する。リリース−11で定義された新たな送信モード(送信モード10)において、修正されたDCIフォーマット2D/2Cは、このような目的で提供される。本発明の実施形態は、PDSCHがDCIフォーマット1Aで送信される場合にレートマッチング動作の構成及び表示を処理し提供する。
【0043】
本発明の実施形態は、ミューティング及びZP−CSI−RS構成を提供する。新たな参照シンボルが新たなLTE仕様で定義される場合に、レガシーUEがゼロ出力CSI−RSに対応するREに合せてレートマッチングしなければならないことを知らないために、これは、レガシーUEに対するバックワード互換性(backward compatibility)問題を発生させる。このような目的で、ZP−CSI−RSがリリース−10で定義されることによりフォワード互換性(forward compatibility)を保証する。言い換えれば、ゼロ出力CSI−RSとして構成されることができる将来のリリースで定義された参照シンボルは、レガシーUEに対するバックワード互換性を提供する。本発明の実施形態は、新たなLTE仕様でIMRリソースを定義する方式に対する幾つかの実施形態を提供することにより、それらがこのような方式で動作するようにする。上述したように、1つ以上のIMRリソースがユーザのために構成されることができる。
【0044】
上位レベルで、本発明の実施形態は、バックワード互換性を提供するための次の規則を提供する。規則1(バックワード互換性用):“1つのUEのために構成されたすべてのIMRは、単一のR10 ZP CSI−RSリソース構成として構成されることができるREだけをともに使用する。”また、これらが規則1に従う限り、少なくとも次のパラメータについて、個別IMRを異なるように構成できることが好ましい。表1は、IMR構成パラメータを示す。
【0046】
ZP−CSI−RS構成は、16ビットビットマップである。上位レイヤーにより構成された16ビットビットマップZP−CSI−RSの1つに設定された各ビットにおいて、UEは、3GPP TS36.211 v11.0.0の表6.10.5.2−1及び6.10.5.2−2内の4個のCSI参照信号列に対応するリソースエレメントに対してゼロ送信出力を仮定し、これは、UEが上位レイヤーにより構成されたノンゼロ送信出力CSI−RSを仮定するものと重複するリソースエレメントを除外し、それぞれの一般及び拡張サイクリックプレフィックスのためのものであり、参照により本明細書に明確に組み込まれる。最上位ビットは、最も低いCSI参照信号構成インデックスに対応し、ビットマップ内の後続ビットは、昇順のインデックスを有する構成に対応する。結果的に、単一のZP−CSI−RSビットマップは、ゼロ出力で送信され、それらがI
CSI−RSの同一の値を有しなければならない制限を有する複数の(例えば、4Tx)CSI−RS構成に対応する。I
CSI−RSは、以下でより詳細に論議されるように、サブフレーム周期及びサブフレームオフセットにマッピングするインデックスである。CSI参照信号を含むサブフレームは、
【0049】
図6は、本発明の様々な実施形態による例示的なZP−CSI−RS構成を示す図である。この例示的な例では、表現の便宜のために、全サブフレームが図示されておらず、垂直グリッドの異なる陰影及び位置を使用してサブフレームの16個の可能なCSI−RS参照信号のそれぞれのものを示す。この例では、2個のCSI−RS構成が使用される。周期が5であり、オフセットがゼロであるために(nは、サブフレームインデキシングである)、I
CSI−RSは、0である。
【0050】
図7乃至
図9は、本発明の様々な実施形態によるZP−CSI−RS構成を満足させる例示的なIMR構成を示す図である。
図7は、互換可能なIMR構成の一例を示し、ここで、第1のIMR周期(Np1)は、5であり、第1のIMRオフセット(Noff1)は、0であり、第2のIMR周期(Np2)は、5であり、第2のIMRオフセット(Noff2)は、0である。
図8は、互換可能なIMR構成の他の例を示し、ここで、Np1は、10であり、Noff1は、0であり、Np2は、10であり、Noff2は、5である。
図9は、互換可能なIMR構成の第3の例を示し、ここで、 Np1は、5であり、Noff1は、0であり、Np2は、10であり、Noff2は、5であり、Np3は、10であり、Noff3は、0である。
図6乃至
図9に示すように、それぞれのIMRは、ゼロ出力を有するCSI−RS構成のうちの1つで構成され;それぞれのIMR周期“Np_imr”は、ゼロ出力CSI−RS構成“Np_zp”の複数の周期であり(例えば、[Np_zp,80ms]範囲の値を含む);それぞれのIMRオフセット“Noff_imr”は、Noff_zp+i.Np_zpの値を有することができ、ここで、i=0,...,(Np_imr/Np_zp)−1、及び“Noff_zp”は、ZP−CSI−RSリソースに対するサブフレームオフセットである。
したがって、本発明の様々な実施形態は、ZP−CSI−RSパラメータに対する参照なしにそれぞれのIMRパラメータを独立して構成することを提供する。
【0051】
例示的な一実施形態において、本発明は、ZP−CSI−RS構成のために使用されたものと同一のパラメータを使用してZP−CSI−RS構成と独立してIMRの構成を提供する。IE IMR−Configは、E−UTRANがサービング周波数に構成できるIMR構成である。一例において、IMR−Config情報エレメントは、以下の表2に従って提供される。
【0053】
IMR−Configフィールドディスクリプションは、以下の表3に従って提供される:
【0055】
例示的な実施形態において、構成されたIMRのセットが有効ゼロ出力CSI−RS構成に対応しない場合に、UE動作は、指定されない。
【0056】
例示的な実施形態において、ユーザデバイスは、構成されたIMRのセットが有効ゼロ出力CSI−RS構成に対応するか否かをチェックする。構成されたIMRのセットが有効ゼロ出力CSI−RS構成に対応しない場合に、新たな動作が指定される。新たな動作の一例は、ゼロ出力CSI−RS構成に加えてIMR構成に合せたレートマッチングを使用するものである。新たな動作の他の例は、干渉測定が構成されたIMRに基づかず、例えば、CRSに基づく。
【0057】
他の例示的な実施形態において、本発明は、ZP−CSI−RS構成のために使用されたものと同一のパラメータを使用してZP−CSI−RS構成を再使用するIMRの構成を提供する。この実施形態において、IMRの1つ以上のパラメータの構成は、ゼロ出力CSI−RS構成の構成されたパラメータ値に基づく。
【0058】
一例において、IMRのサブフレーム構成は、例えば、以下の数式1に従うゼロ出力CSI−RSのサブフレーム構成の関数として与えられるものと示されることができる。
【0060】
ここで、T
maxは、80まで構成可能な最大周期であり、T
CSI−RS,ZPは、3GPP TS 36.211で以下の表4で構成されたゼロ出力CSI−RS構成と関連した周期である。I
CSI−RS,IMR及びI
CSI−RS,ZPは、以下の表4のI
CSI−RSと同一の方式で解釈される。
【0062】
本発明は、以下の数式2を使用してsubframe−configインデックスと対応するoffset/period.との間の関係I
CSI−RS=Δ
CSI−RS+T
CSI−RS−5を使用する提案されたマッピングを導出する。
【0064】
ゼロ出力CSI−RSのサブフレーム構成の関数としてIMRのサブフレーム構成に対する等式は、以下の数式3に従って再記録されることができる。
【0066】
ここで、変数δ
IMRの最大範囲は、[0,1,.30]で与えられる。したがって、E−UTRANがサービング周波数に構成するIMR構成であるIMR−Configは、以下の表5に従うIMR−Config情報要素を含む。
【0068】
IMR−Configフィールドディスクリプションは、以下の表6に従って提供される。
【0070】
もう1つの例示的な実施形態において、本発明は、上述した実施形態で何らの制限もresourceConfigに課されず、すべての16個の構成がIMRに対して許容されることを認識する。しかしながら、選択された値は、ゼロ出力CSI−RS構成のビットマップで1つに設定されるCSI−RS構成のうちの1つでなければならない。したがって、この例示的な実施形態において、ZP−CSI−RS構成は、次の通りに構成される。IE CSI−RS−ConfigZeroTxPowerは、レートマッチング目的で送信モード10を使用する場合にE−UTRANがサービング周波数に構成されるCSI−RSリソース構成である。CSI−RS−ConfigZeroTxPower情報要素は、以下の表7に従って提供される。
【0072】
CSI−RS−ConfigZeroTxPowerディスクリプションは、以下の表8に従って提供される。
【0074】
ZP−CSI−RS構成に関する上述した構成(又は類似の構成)で、IMR構成は、次の通りに定義される。IE IMR−Configは、E−UTRANがサービング周波数に構成する干渉測定リソース(IMR)構成である。IMR−Config情報要素は、以下の表9に従って提供される。
【0076】
IMR−Configフィールドディスクリプションは、以下の表10に従って提供される。
【0078】
もう1つの例示的な実施形態において、本発明は、IMRリソース構成フィールドの解釈がゼロ出力CSI−RS構成に基づいて修正されるIMR構成を提供する。IE IMR−Configは、E−UTRANがサービング周波数に構成される干渉測定リソース(IMR)構成である。IMR−Config情報要素は、以下の表11に従って提供される。
【0080】
IMR−Configフィールドディスクリプションは、以下の表12に従って提供される。
【0082】
以下に提供されるように、本発明は、ゼロ出力CSI−RS構成であるsubframeconfigI
CSI−RS,ZPとIMR構成であるsubframeconfigI
CSI−RS,IMRとの間の関係を定義する幾つかの例を提供する。
例示的な一実施形態において、I
CSI−RS,IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表13に従って提供される。
【0084】
他の例示的な実施形態において、I
CSI−RS,IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表14に従って提供される。
【0086】
また他の例示的な実施形態において、I
CSI−RS,IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表15に従って提供される。
【0088】
もう1つの例示的な実施形態において、I
CSI−RS,IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表16に従って提供される。
【0090】
この実施形態において、δ
IMRとI
CSI−RS,IMRとの間の関係は、以下の数式4に従って示される。
【0092】
ここで、以下のΔI
IMRは、上位レイヤーシグナリングされたパラメータδ
IMR及びI
CSI−RS,ZPに基づく。もう1つの例示的な実施形態において、ΔI
IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表17に従って提供される。
【0094】
もう1つの例示的な実施形態において、ΔI
IMRに対するδ
IMRのマッピングは、以下の表18に従って提供される。
【0096】
他の実施形態において、サブフレーム構成i
CSI−RS,IMRと関連したパラメータ(すなわち、以前の実施形態で使用されたδ
IMRと同一である)がIMRサブフレーム構成に直接マッピングするIMR構成の一部として定義される。以下の表19は、対(I
CSI−RS,ZP、i
CSI−RS,IMR)からIMRサブフレーム構成パラメータへのマッピングを示す。
【0098】
上記で提供されたように、すべてのi
CSI−RS,IMRの値がそれぞれのI
CSI−RS,ZPに対して使用されることができない。例えば、[0−4]でのI
CSI−RS,ZPに対しては、i
CSI−RS,IMR(0−30)のすべての値が使用されることができるが、[15−34]でのI
CSI−RS,ZPに対しては、最初3つの列(すなわち、[0−6])で示されたi
CSI−RS,IMRの値だけが有効に考慮されることができる。
【0099】
上記のようなIMR構成のためのIMR参照信号を含むサブフレームは、
【0101】
を満足する。また、I
CSI−RS,ZP、T
CSI−RS,ZP、Δ
CSI−RS,ZPは、リリース−10 CSI構成又はこれと類似して定義されたリリース−11 ZP−CSI−RS構成の各サブフレーム構成、関連する周期、及びサブフレームオフセットである。
【0102】
IE IMR−Configは、E−UTRANがサービング周波数に構成される干渉測定リソース(IMR)構成である。IMR−Config情報要素は、以下の表20に従って提供される。
【0104】
IMR−Configフィールドディスクリプションは、以下の表21に従って提供される。
【0106】
これらの実施形態において、IMRは、ZP−CSI−RS構成が構成された場合のみに構成される。一例において、IMRが構成されない場合に、UEでの干渉測定は、CRSに基づく。
【0107】
他の例示的な実施形態において、リリース−10 CSI−RS構成又はゼロ出力CSI−RS構成は、構成されないこともある。この場合に、I
CSI−RS,ZPが使用可能でないために、ネットワークは、全IMR構成のセットに対応するサブフレーム構成を示すIMRの構成に対して、I
CSI−RS,IMRtotの単一の値を示すことができる。このパラメータが個別IMRのサブフレーム構成に対するI
CSI−RS,ZPの代りに類似して使用される。このような接近方式で上述した実施形態を修正した一例が下記の表22に示される。
表22は、IMRサブフレーム構成に対するrelsubframeConfigi
CSI−RS,IMRのマッピングを示す。
【0109】
他の実施形態において、このような同一の修正事項がI
CSI−RS,ZPをI
CSI−RS,IMRtotに置き換えた後に、IMRのサブフレーム構成に対する対応マッピングを使用することにより、上述した他の実施形態のうちの任意のものに使用される。
【0110】
本発明の様々な実施形態に従うと、送信ポイントのセットにわたったCoMPで、IMR構成は、送信ポイントの幾つかからの干渉を反映する特定の干渉仮説に対応し、他の送信ポイントは、ミューティングされる(例えば、非送信)。それぞれのTPは、ネットワークにおけるUEに対応する異なるIMR REのセットでミューティングする義務を有する。PDSCHデータの送信に対して、動的ポイント選択が使用される場合に、UEは、異なる時間に異なる複数のTPからの送信を受信する。これは、送信のために選択されたTP又は複数のTPにより異なるPDSCHレートマッチングパターンを意味する。
【0111】
本発明の実施形態は、PDSCHミューティングパターンがダウンリンクグラントのために使用されるダウンリンク制御フォーマットを使用して動的にシグナリングされることを提供する。IMR REは、ゼロ出力CSI−RS(ZP−CSI−RS)構成として表現されることもできるために、本発明の実施形態は、上位レイヤーシグナリングによる2個以上のZP−CSI−RS構成を構成し、これらの間で動的に選択することを提供する。リリース−11で定義された新たな送信モード(すなわち、送信モード10)に対して、修正されたDCIフォーマット2D/2Cは、このような目的で提供される。
【0112】
様々な実施形態において、本発明は、使用される第1のセットのZP−CSI−RS構成又は複数の構成が第1のDCIフォーマットタイプのために上位レイヤーにより構成され、使用される第2のセットのZP−CSI−RS構成又は複数の構成が第2のDCIフォーマットタイプのために上位レイヤーにより構成されることを提供する。一実施形態において、本発明は、使用される第1のセットのZP−CSI−RS構成又は複数の構成がDCIフォーマット1Aのために上位レイヤーにより構成され、使用される第2のセットのZP−CSI−RS構成又は複数の構成がDCIフォーマット2C(及び/又はDCIフォーマット2D)のために上位レイヤーにより構成されることを提供する。
【0113】
一方、DCIフォーマット1Aは、UEに対するフォールバック送信(fallback transmission)のために使用され、動的シグナリングは、DCIフォーマットのペイロードの増加を防止するために好ましくない。DCIフォーマット1Aに対して、様々な実施形態において、本発明は、ZP−CSI−RS構成又は複数の構成をサポートし、この構成の動的シグナリングをサポートしないことを提供する。DCIフォーマット1Aに基づくフォールバックは、ポート7 DMRS(例えば、単一のポート送信方式)又はCRS(例えば、送信ダイバーシティ送信方式の使用)に基づく。CoMPシナリオ4において、共通参照信号(例えば、CRS)は、カバレッジのために複数のTPから送信されたSFNであり得、ポート7は、セル分割利得(cell splitting gain)のために単一のTPから送信され得る。
【0114】
したがって、様々な実施形態において、本発明は、少なくとも2個のZP−CSI−RS構成がDCIフォーマット1AでPDSCHレートマッチングのために構成されることを提供する。これらの2個のZP−CSI−RS構成は、すべてのTPに対するミューティングのスーパーセット(super set)を示すZP CSI−RS構成及び/又は単一のサービングTPを示すZP−CSI−RS構成を示す。しかしながら、これらの構成の間では、何らの動的シグナリングも必要とされない。
【0115】
一実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、PDSCH送信方式に基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で暗黙的に選択される。他の実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、PDSCH送信ポートに基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で選択される。また他の実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、サブフレームタイプ、すなわち、MBSFNサブフレーム又はノンMBSFNサブフレームの中の1つに基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で選択される。
【0116】
さらにまた他の実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、制御チャネルの探索空間タイプ、すなわち、UE指定探索空間(UESS)又は共通探索空間(CSS)に基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で選択される。さらなる他の実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、制御チャネルのタイプ、すなわち、強化されたPDCCH(DMRSで送信されたePDCCH)又はレガシーPDCCH(CRSを通した送信)に基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で選択される。もう1つの実施形態において、DCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用されるZP−CSI−RSは、送信ポート、送信方式、制御チャネルタイプ、及び制御チャネル探索空間タイプの中の1つ以上に基づいて少なくとも2個のZP−CSI−RSの間で選択される。
【0117】
もう1つの実施形態において、第1の上位レイヤー構成式ZP−CSI−RS構成は、ポート7DMRS基盤単一ポート送信方式に対するDCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用され、第2の上位レイヤー構成式ZP−CSI−RS構成は、CRS基盤送信ダイバーシティに対するDCIフォーマット1Aに対応するPDSCHのレートマッチングのために適用される。
【0118】
様々な実施形態において、適用可能なゼロ出力CSI−RS構成は、DCIフォーマット2C/Dのために構成された上位レイヤー構成式ゼロ出力CSI−RS構成のうちの1つに基づくことができる。一例において、DCIフォーマット2C/Dの2ビット指示子は、以下の表23に示すように提供される。
【0120】
上述した表23に示すように、ビットフィールドは、全PDSCHレートマッチング情報及び準コロケーション(quasi-colocation:QCL)情報を示す。PDSCHレートマッチング情報は、CRS位置、PDSCH開始位置、及びZP−CSI−RS構成により伝達される。準コロケーション情報は、構成されたノンゼロ出力CSI−RSのうちのいずれかものが割り当てられたPDSCHのDMRSポートとともに準コロケーションされるものと仮定されることができるかをUEに伝達する。準コロケーション仮定は、対応するCSI−RS及びPDSCHのDMRSが遅延拡散、ドップラー拡散、周波数シフト、タイミングなどのような特性と関連した一部のチャネル統計を共有するものと仮定することができる。一例において、ZP−CSI−RS構成は、ビットフィールドの値の中の1つ、例えば、‘00’に対応するものとして上位レイヤーにより明示的に表示される。他の例において、ゼロ出力CSI−RS構成は、ビットフィールドの値の中の1つに対応するものとして暗黙的に定義される。1つの方法において、それは、ビットフィールドのもっとも低い値(例えば、‘00')である。
【0121】
本発明の様々な実施形態は、単一のZP−CSI−RS構成でUEのために構成されたすべてのIMRをカバーすることを提供する。本発明の実施形態は、単一のZP−CSI−RS構成がDCIフォーマット2D/Cのための動的に構成された複数のZP−CSI−RS構成又はDCIフォーマット1Aのために使用されたデフォルト構成と関連する方式に対するオプションを提供する。例示的な一実施形態において、上位レイヤー構成式ZP−CSI−RS構成の中の1つは、UEのために構成されたすべてのIMRをカバーするために使用される。上位レイヤー構成式ZP−CSI−RS設定のうちのいずれかがすべてのIMRをカバーするかがまたシグナリングされる。
【0122】
他の例示的な実施形態において、第1のデフォルト上位レイヤー構成式ZP−CSI−RS設定がUEのために構成されたすべてのIMRをカバーするために使用される。デフォルトZP−CSI−RS構成がDCIフォーマット2D/Cに対応するすべてのZP−CSI−RS構成を含むように構成されることができるために、この実施形態は、好ましい。また、上述したように、2個のデフォルトZP−CSI−RS構成の中の1つは、すべてのTPからのSFN送信に対応し、したがって、DCIフォーマット2D/Cにより使用されたZP−CSI−RS構成は、このような構成のサブセットである。
【0123】
例示的な一実施形態において、すべてのIMR構成は、デフォルトZP−CSI−RS構成によりカバーされ、デフォルトZP−CSI−RSは、DCIフォーマット1Aのために使用されたZP−CSI−RS構成のうちの1つである。他の例示的な実施形態において、すべてのIMR構成は、デフォルトZP−CSI−RS構成によりカバーされ、デフォルトZP−CSI−RSは、DCIフォーマット2C又は2Dのために使用されたZP−CSI−RS構成のうちの1つである。
様々な実施形態において、現在のsubframe−config定義は、以下の表24に示すように提供される。
【0125】
一例において、個別IMRのサブフレーム構成は、例えば、以下の数式5に従って、デフォルトゼロ出力CSI−RS構成に対応する単一の構成されたsubframe−configIOから以下の通りに得られる。
【0127】
ここで、T
maxは、80までであるCSI−RSの最大周期であり、T
Oは、I
Oと関連した周期であり、I
CSI−RS,IMR及びI
Oは、上記の表23でのI
CSI−RSと同一の方式で解釈される。
【0128】
図10は、本発明の様々な実施形態による無線ネットワークにおけるZP−CSI−RS構成の表示及び識別を行うためのプロセスのフローチャートである。例えば、
図10で説明するプロセスは、
図5でのUE505及びTP510又は515又はネットワーク520のようなネットワークエンティティにより実行される。また、このプロセスは、
図1における基地局102及びUE116により具現される。
【0129】
このプロセスは、ネットワークがZP−CSI−RS構成又は複数の構成の表示を有する制御メッセージを生成するものから開始される(ステップ1000)。例えば、このネットワークは、ZP−CSI−RS構成又は複数の構成の上位レイヤーシグナリングを提供できる。一例において、上位レイヤーシグナリングは、例えば、表23に示すZP−CSI−RS構成又は複数の構成に対してビットフィールド値のマッピングを提供できる。一例において、PDSCHレートマッチングのためのZP−CSI−RS構成の表示は、制御メッセージ内のZP−CSI−RS構成タイプフィールドに明示的に表示される。他の例において、PDSCHレートマッピングのためのZP−CSI−RS構成は、DCIフォーマットにより他のフィールド又は送信パラメータから推論されることができるように暗黙的に表示される。この例において、ネットワークは、DCIフォーマット1Aのために使用される第1のZP−CSI−RS構成又は複数の構成のセットを構成し、また、第2のZP−CSI−RS構成又は複数の構成がDCIフォーマット2D又は2Cのために使用されるように構成される。
【0130】
ネットワークは、DCIフォーマットの表示を有する制御メッセージを生成する(ステップ1005)。例えば、ステップ1005において、この制御メッセージは、DCIによるDL割り当ての動的シグナリングであり得る。その後に、ネットワークが制御メッセージを受信し、UEがこれを受信する(ステップ1010)。例えば、上位レイヤーシグナリング制御メッセージ及び動的シグナリング制御メッセージが異なる時点でネットワークによる生成及び/又は送信が行われる。その後に、UEは、制御メッセージからDCIフォーマットを識別する(ステップ1015)。例えば、ステップ1015において、UEは、DCIフォーマットがDCIフォーマット1A又はDCIフォーマット2Dであることを制御メッセージから識別する。
【0131】
その後に、UEは、ZP−CSI−RS構成を識別する(ステップ1020)。例えば、ステップ1020において、DCIフォーマットがDCIフォーマット2D又は2Cである場合に、UEは、制御メッセージ内の明示的な構成の表示から第2のセットの中のどのZP−CSI−RS構成をPDSCHレートマッチングに使用するものであるかを識別できる。他の例において、DCIフォーマットがDCIフォーマット1Aである場合に、UEは、PDSCH送信がアンテナポート7に関するものであるとき、PDSCHレートマッチングのための第1のセットの中で第1のZP−CSI−RS構成を使用し、識別されたDCIフォーマットがDCIフォーマット1Aであり、PDSCH送信が1つ以上のCRSアンテナポートに関するものであるときは、PDSCHレートマッチングのための第1のセットの中で第2のZP−CSI−RS構成を使用するものと決定できる。この例において、アンテナポート7に関するPDSCH送信は、単一ポート送信方式に基づき、1つ以上のCRSアンテナポートに関するPDSCH送信は、送信ダイバーシティ送信方式又は単一ポート送信方式に基づく。この例において、UEは、制御メッセージ内のビットフィールドの値の中の1つに基づいて暗黙的な表示からZP−CSI−RS構成を識別する。一例において、UEは、ビットフィールドのもっとも低い値を使用する(例えば、‘00’)。
【0132】
その後に、UEは、識別されたZP−CSI−RS構成に基づいてPDSCHレートマッチングを識別する(ステップ1025)。例えば、ステップ1025において、PDSCHのために使用されたDCIフォーマットタイプ及びアンテナポートにより、UEは、PDSCHデコーディングに合せてレートマッチングされるZP−CSI−RSを決定する。UEは、識別されたZP−CSI−RS構成を使用してPDSCH送信でIMR REが提供されているレートを識別する。また、UEは、PDSCH送信でどのREがゼロ出力でありデコーディングされる必要がないかを識別する。
【0133】
図10は、本発明の様々な実施形態による無線ネットワークにおけるZP−CSI−RS構成の表示及び識別を行うための例示的なプロセスを示したが、
図10に対する様々な変形がなされる。例えば、一連のステップが提示されたが、各図面での様々なステップは、重複するか、並列に発生するか、異なる順序で発生するか、又は複数回発生する。
【0134】
本発明は、例示的な実施形態とともに説明されたが、様々な変形及び修正が可能であることは、当該技術分野における当業者には明らかである。本発明は、添付の特許請求の範囲内で上記のような変形及び修正を含む。