特許第6858422号(P6858422)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6858422
(24)【登録日】2021年3月26日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】麺帯細断装置の切刃支持装置
(51)【国際特許分類】
   A21C 11/24 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   A21C11/24 Z
   A21C11/24 A
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-232408(P2019-232408)
(22)【出願日】2019年12月24日
【審査請求日】2019年12月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】593008748
【氏名又は名称】株式会社豊製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉知 雅休
(72)【発明者】
【氏名】高原 淳至
【審査官】 石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平7−18585(JP,U)
【文献】 特開2004−65014(JP,A)
【文献】 実開昭58−143588(JP,U)
【文献】 実開昭60−177782(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21C 11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された麺帯を切刃により細断してうどん、そば等の麺とする麺帯細断装置において、
前記切刃を支持し、一側端部が麺帯細断装置の一側端部に回転自在に支持され、前記切刃を、麺帯細断装置の内部で麺帯を細断する細断位置、及びその細断位置から離れて麺帯細断装置の外部で前記切刃を交換可能とする切刃交換位置に回転移動可能とする支持体と、
該支持体の回転移動の外周側端部で、且つ前記細断位置において麺帯細断装置の外部から操作可能な位置に設けられ、前記支持体を前記細断位置で移動しないように固定するインデックスプランジャと、
麺帯細断装置の他側端部に設けられ、前記細断位置において前記インデックスプランジャに係止して前記支持体の回転移動を阻止する係止部材とを備え、
前記インデックスプランジャは、
筒形状を成し、その筒形状の中心軸方向を前記細断位置において前記係止部材に向けて前記支持体の下面に固定されたスリーブと、
該スリーブ内で前記中心軸周りに回転自在であり、且つ前記中心軸方向に摺動自在とされ、前記細断位置において先端が前記係止部材に係止されるピンと、
該ピンを前記係止部材に向かう方向に付勢するばねと、
前記ピンの基端で前記ピンの径方向外側に突出され、その突出端が前記支持体の外縁から突出して麺帯細断装置の外部から操作可能とされたレバーとを備え、
前記スリーブの両端縁部のうち前記係止部材から離れた側の端縁部は、前記係止部材からの距離が前記スリーブの周方向で変化するように傾斜した傾斜端縁部として形成されており、
前記レバーは、前記ばねの付勢により前記スリーブの傾斜端縁部に常時接触しており、前記レバーの非操作状態で、前記傾斜端縁部のうちの前記係止部材に近い側に接触されており、前記レバーが操作されて前記ピンが前記スリーブ内で前記中心軸周りに回転されると、前記傾斜端縁部のうちの前記係止部材から遠い側に接触されており、
前記係止部材は、
前記細断位置における前記ピンに対向する位置に該ピンの先端を受け入れる凹部と、
前記支持体が前記細断位置から前記切刃交換位置へ向けて移動する際に前記ピンが通過する軌跡に対向して前記凹部に隣接して形成された傾斜面とを備え、
該傾斜面は、前記支持体が前記細断位置から前記切刃交換位置へ向かう移動方向で前記インデックスプランジャから漸次離れる面により形成されており、しかも、前記凹部に隣接する位置では、該凹部に受け入れた前記ピンを該凹部に係止させるために必要な該凹部の深さを確保する高さとされ、前記移動方向で前記凹部から最も離れた側では、前記ピンの先端に接触しない高さ、若しくは前記ピンの先端が前記スリーブから前記中心軸方向に最大限突出した状態で接触する高さとされている
麺帯細断装置の切刃支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麺帯細断装置の切刃支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
うどん、そば等の麺を製造する製麺機では、連続圧延機から供給される麺帯を切刃により細断して麺とし、その麺をカッタにより適宜の長さに切り揃える。特許文献1には、係る製麺機において、切刃の交換を効率的に行う発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−18585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明では、交換可能な切刃の固定は、切刃両端部に対応して設けられた一対の固定金具により行われている。麺帯を細断する細断位置での固定金具の固定はボルト締結により行われており、固定金具の着脱を含む切刃の交換には時間を要する。そのため、切刃交換を伴う麺の製造では生産性が低下する。
【0005】
本発明の課題は、切刃を交換可能とされた麺帯細断装置において、切刃支持体の一側端部を中心に回転支持し、他側端部をプランジャにより固定することにより、切刃支持体の麺帯細断位置での固定及び固定解除操作を容易化して、切刃交換を伴う麺製造の生産性低下を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明の麺帯細断装置の切刃支持装置は、供給された麺帯を切刃により細断してうどん、そば等の麺とする麺帯細断装置において、前記切刃を支持し、一側端部が麺帯細断装置の一側端部に回転自在に支持され、前記切刃を麺帯細断装置の内部で麺帯を細断する細断位置、及びその細断位置から離れて麺帯細断装置の外部で前記切刃を交換可能とする切刃交換位置に回転移動可能とされた支持体と、該支持体の回転移動の外周側端部で、且つ前記細断位置において麺帯細断装置の外部から操作可能な位置に設けられ、前記支持体を前記細断位置で移動しないように固定するインデックスプランジャと、麺帯細断装置の他側端部に設けられ、前記細断位置において前記インデックスプランジャに係止して前記支持体の回転移動を阻止する係止部材とを備える。そして、前記インデックスプランジャは、筒形状を成し、その筒形状の中心軸方向を前記細断位置において前記係止部材に向けて前記支持体の下面に固定されたスリーブと、該スリーブ内で前記中心軸周りに回転自在であり、且つ前記中心軸方向に摺動自在とされ、前記細断位置において先端が前記係止部材に係止されるピンと、該ピンを前記係止部材に向かう方向に付勢するばねと、前記ピンの基端で前記ピンの径方向外側に突出され、その突出端が前記支持体の外縁から突出して麺帯細断装置の外部から操作可能とされたレバーとを備える。ここで、前記スリーブの両端縁部のうち前記係止部材から離れた側の端縁部は、前記係止部材からの距離が前記スリーブの周方向で変化するように傾斜した傾斜端縁部として形成されており、前記レバーは、前記ばねの付勢により前記スリーブの傾斜端縁部に常時接触しており、前記レバーの非操作状態で、前記傾斜端縁部のうちの前記係止部材に近い部位に接触されており、前記レバーが操作されて前記ピンが前記スリーブ内で前記中心軸周りに回転されると、前記傾斜端縁部のうちの前記係止部材から遠い側に接触されている。また、前記係止部材は、前記細断位置における前記ピンに対向する位置に該ピンの先端を受け入れる凹部と、前記支持体が前記細断位置から前記切刃交換位置へ向けて移動する際に前記ピンが通過する軌跡に対向して前記凹部に隣接して形成された傾斜面とを備える。そして、該傾斜面は、前記支持体が前記細断位置から前記切刃交換位置へ向かう移動方向で前記インデックスプランジャから漸次離れる面により形成されており、しかも、前記凹部に隣接する位置では、該凹部に受け入れた前記ピンを該凹部に係止させるために必要な該凹部の深さを確保する高さとされ、前記移動方向で前記凹部から最も離れた側では、前記ピンの先端に接触しない高さ、若しくは前記ピンの先端が前記スリーブから前記中心軸方向に最大限突出した状態で接触する高さとされている
【0007】
第1発明によれば、切刃を支持する支持体を、一側端部を中心として回転支持し、回転移動の外周側端部のインデックスプランジャを係止部材に係止させて麺帯細断装置の細断位置に固定する。そのため、支持体の固定及び固定解除は、支持体の外周側端部のみで行えば済み、操作を容易化することができる。しかも、固定をインデックスプランジャにより行うため、固定解除はインデックスプランジャの係止部材に対する係止をレバーの操作により解除するのみで済む。一方、固定は支持体を定位置に向けて移動するのみで、インデックスプランジャのピンが係止部材の傾斜面を摺動した後、凹部に嵌合して自動的に行われる。そのため、更に操作を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の麺帯細断装置の切刃支持装置を含む製麺機の一実施形態が適用された麺製造装置の例を示す側面図である。
図2】上記実施形態の製麺機の主要部の拡大側面図である。
図3】上記実施形態の切刃支持装置の拡大正面図である。
図4】上記切刃支持装置の拡大平面図である。
図5図4と同様の平面図であり、切刃の支持体が切刃交換位置に移動された状態を示す。
図6】上記実施形態のインデックスプランジャの部分断面拡大平面図である。
図7】上記実施形態の係止部材の拡大正面図である。
図8図7のVIII−VIII線断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<麺製造装置の概要>
図1は麺製造装置の概要を示す。図1では、床上に設置された麺製造装置により製造される麺が搬出される側を「前」として人が向いた状態における各方向を矢印により示す。図2以降でも同様である。
【0010】
麺製造装置は、連続圧延機1及び製麺機2を備える。連続圧延機1では、麺Mbとなる麺帯Maを複数の圧延機11〜15に順次通して、麺帯Maの厚さを順次薄くし、適度な厚さにする。製麺機2では、連続圧延機1からコンベア1aを介して供給される麺帯Maを麺帯細断装置20にて細断して麺Mbとし、更に麺Mbをカッタ40にて適宜の長さに切り揃える。こうして切り揃えられた麺Mbは、コンベア6により搬送される。コンベア6の上には、打ち粉散布機3が設置されており、細断された麺Mbが再び結着しないように麺Mbの上から打ち粉が振り掛けられる。コンベア6の最下流側には、幅寄せローラ4があり、打ち粉が振り掛けられた麺Mbがコンベア6の中央側に幅寄せされて出荷のため束状にまとめられる。製麺機2に隣接して設けられたクレーンタワー5は、製麺機2内部の切刃を交換する際に切刃を持ち上げて移動するために使用される。
【0011】
<一実施形態としての麺帯細断装置20の構成(全体)>
図2〜4のように、麺帯細断装置20は、モータ(図示略)により回転駆動される駆動ギヤ28と、その回転を駆動軸26を介して伝達される従動ギヤ27と、従動ギヤ27の回転を増速する増速ギヤ25と、増速ギヤ25により回転される切刃21、22と、切刃21の回転を切刃22に伝達する連結ギヤ24と、切刃21、22を左右両側でそれぞれ回転自在に支持する一対の軸受23とを備える。そして、切刃21、22間に上方から通される麺帯Maが細断されて下方に送られるように、モータにより各ギヤを介して切刃21、22が互いに反対方向に回転される。
【0012】
<一実施形態としての切刃支持装置30の構成(支持体31)>
図3、4のように、切刃支持装置30は枠形状の支持体31を備え、支持体31は、切刃21、22を軸受23と共に支持している。このとき、切刃21、22は、連結ギヤ24により連結された状態で、増速ギヤ25を含めてアッシー状態で支持体31上に支持されている。支持体31の左側端部である一側端部は、ヒンジピン32により製麺機2の筐体2a(麺帯細断装置20の一側端部に相当)に回転自在に支持されている。ヒンジピン32は、支持体31を水平方向に回転自在とするように構成されている。
【0013】
一方、支持体31の回転移動の外周側端部は、インデックスプランジャ33及び係止部材34により製麺機2の筐体2a(麺帯細断装置20の他側端部に相当)に選択的に固定されている。図4のように、インデックスプランジャ33及び係止部材34により支持体31の外周側端部が固定された状態では、切刃21、22は、麺帯Maを細断可能な細断位置に保持されている。また、図5のように、インデックスプランジャ33及び係止部材34による支持体31の固定が解除された状態では、支持体31はヒンジピン32により回転可能とされ、支持体31に支持された切刃21、22は、製麺機2の筐体2aの外に出て、他の切刃21、22と交換可能な切刃交換位置となる。切刃21、22の交換は、軸受23、連結ギヤ24及び増速ギヤ25を含むアッシーにて行われる。
【0014】
<一実施形態としての切刃支持装置30の構成(インデックスプランジャ33)>
図6のように、インデックスプランジャ33は、筒形状のスリーブ33aと、スリーブ33a内で中心軸に沿って軸方向に摺動自在、且つ軸周りに回転自在に支持され、スリーブ33aの軸方向の両端から突出して配置されたピン33bと、ピン33bを軸方向で係止部材34に向かう方向(右方向)に付勢するばね33cと、ピン33bの軸方向で係止部材34の反対側端(左側端)にピン33bの径方向外側に突出形成されたレバー33dとを備える。図2〜5のように、インデックスプランジャ33は、支持体31の下面前端部に固定部材33hにより固定されている。
【0015】
スリーブ33aの内部でピン33bの先端に近い側(係止部材34側、右側)には、ピン33bの外径を拡大してフランジ部33fが一体に形成されている。一方、スリーブ33aの先端(係止部材34側、右側)には、ピン33bは貫通可能とし、スリーブ33aは貫通させない大きさの貫通孔33gを持った壁面が形成されている。そのため、ピン33bは、ばね33cに付勢されてフランジ部33fより先端側がスリーブ33aの先端側から突出するようにされている。
【0016】
スリーブ33aの両端縁部のうちの基端側(係止部材34の反対側、左側)の端縁部33eは、係止部材34からの距離がスリーブ33aの周方向で変化するように傾斜して形成されている。傾斜端縁部33eには、ピン33bを中心として回転されるレバー33dの側部が当接され、傾斜端縁部33eの傾斜によってレバー33dの回転位置に応じてレバー33dの回転軸に沿った方向の位置が変化する。例えば、レバー33dが非操作状態でばね33cの付勢力により図6の実線で示す位置にあるとき、レバー33dが傾斜端縁部33eの係止部材34に近い側に接触して、ピン33bの先端がスリーブ33aの先端から最大量突出した状態となる。また、レバー33dが操作されて図6の仮想線で示す位置にあるとき、レバー33dが傾斜端縁部33eの係止部材34から遠い側に接触して、ピン33bの先端が概ねスリーブ33a内に格納された状態となる。従って、レバー33dを回転操作することにより、ピン33bの先端のスリーブ33aの先端からの突出量を変化させることができる。図2〜5のように、レバー33dは、その先端部が支持体31の前端(外縁)よりも前方に突出するようにされ、レバー33dを容易に操作可能としている。
【0017】
<一実施形態としての切刃支持装置30の構成(係止部材34)>
図3〜5のように、係止部材34は、切刃支持装置30が細断位置にある状態で、インデックスプランジャ33のピン33bの先端に対向する筐体2aの左壁面上に固定されている。図7、8のように、係止部材34は、切刃支持装置30が細断位置にある状態で、インデックスプランジャ33のピン33bの先端を受け入れる凹部34aを備える。また、凹部34aの前側には傾斜面34bが形成されている。凹部34a及び傾斜面34bは、切刃支持装置30が細断位置から切刃交換位置へ移動する際にピン33bが通過する軌跡に沿って配置されている。傾斜面34bは、凹部34aに隣接する後側が最も筐体2aからの高さが高くされ、凹部34aから離れるに従って漸次筐体2aからの高さが低くなるようにされている。そのため、切刃支持装置30が切刃交換位置から細断位置へ向けて移動するときは、ピン33bが傾斜面34b上を摺動し、切刃支持装置30が細断位置に達すると、ピン33bが凹部34a内に自動的に嵌合される。切刃支持装置30を細断位置から切刃交換位置へ向けて移動するときは、インデックスプランジャ33のレバー33dを操作してピン33bをスリーブ33a内に格納させて、ピン33bを凹部34aから抜き、インデックスプランジャ33の係止部材34に対する係止状態を解除する。
【0018】
<支持装置の作用、効果(切刃支持装置30の固定解除時)>
切刃交換のため切刃支持装置30の支持体31を細断位置から切刃交換位置へ移動するときは、インデックスプランジャ33のレバー33dを下方に回転操作して、ピン33bを係止部材34の凹部34aから抜く。これによりインデックスプランジャ33の係止部材34への係止状態が解除されて、支持体31は、ヒンジピン32を中心として回転可能となり、支持体31が切刃交換位置に達したところで切刃の交換が可能となる。なお、切刃交換の前には、手動若しくは自動で麺帯細断装置20の作動は停止されている。
【0019】
<支持装置の作用、効果(切刃支持装置30の固定時)>
切刃の交換が完了した切刃支持装置30の支持体31を切刃交換位置から細断位置へ戻すときは、支持体31をヒンジピン32を中心として回転して細断位置へ戻すのみで、支持体31が細断位置に到達して時点で、インデックスプランジャ33のピン33bが係止部材34の傾斜面34bから凹部34a内に落ちて、インデックスプランジャ33が係止部材34に係止されて、支持体31が細断位置に固定される。
【0020】
<支持装置の作用、効果(まとめ)>
支持体31を、一側端部を中心として回転支持し、回転移動の外周側端部のインデックスプランジャ33を係止部材34に係止させて麺帯細断装置20の細断位置に固定する。そのため、支持体31の固定及び固定解除は、支持体31の外周側端部のみで行えば済み、支持体31の両側端部で固定作業を行う場合に比べて操作を容易化することができる。しかも、固定をインデックスプランジャ33により行うため、固定解除はインデックスプランジャ33の係止部材34に対する係止をレバー33dの操作により解除するのみで済む。一方、固定は支持体31を細断位置に向けて移動するのみで、インデックスプランジャ33のピン33bが係止部材34の傾斜面34bを摺動した後、凹部34aに嵌合して自動的に行われる。そのため、インデックスプランジャ33の操作は固定解除するときのみで、固定するときの操作は不要となり、更に操作を容易化することができる。
【0021】
<他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
【符号の説明】
【0022】
1 連続圧延機
1a コンベア
11〜15 圧延機
2 製麺機
2a 筐体
3 打ち粉散布機
4 幅寄せローラ
5 クレーンタワー
6 コンベア
20 麺帯細断装置
21、22 切刃
23 軸受
24 連結ギヤ
25 増速ギヤ
26 駆動軸
27 従動ギヤ
28 駆動ギヤ
30 切刃支持装置
31 支持体
32 ヒンジピン
33 インデックスプランジャ
33a スリーブ
33b ピン
33c ばね
33d レバー
33e 傾斜端縁部
33f フランジ部
33g 貫通孔
33h 固定部材
34 係止部材
34a 凹部
34b 傾斜面
40 カッタ
【要約】
【課題】切刃を交換可能とされた麺帯細断装置において、切刃支持体の一側端部を中心に回転支持し、他側端部をプランジャにより固定することにより、切刃支持体の麺帯細断位置での固定及び固定解除操作を容易化して、切刃交換を伴う麺製造の生産性低下を抑制する。
【解決手段】切刃21、22を支持し、一側端部が麺帯細断装置20の一側端部に回転自在に支持され、切刃21、22を、麺帯を細断する細断位置、及び切刃21、22を交換可能とする切刃交換位置に回転移動可能とする支持体31と、該支持体31の回転移動の外周側端部で、且つ細断位置において麺帯細断装置20の外部から操作可能な位置に設けられ、支持体31を細断位置で移動しないように固定するインデックスプランジャ33と、麺帯細断装置20の他側端部に設けられ、細断位置においてインデックスプランジャ33に係止して支持体31の回転移動を阻止する係止部材34とを備える。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8