特許第6858443号(P6858443)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6858443
(24)【登録日】2021年3月26日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】ヒンジキャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/08 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   B65D47/08 120
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-233394(P2016-233394)
(22)【出願日】2016年11月30日
(65)【公開番号】特開2018-90273(P2018-90273A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2019年6月10日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100186358
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 信人
(74)【代理人】
【識別番号】100191145
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 整博
(72)【発明者】
【氏名】井田 辰春
(72)【発明者】
【氏名】小賀坂 優太
【審査官】 武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−151326(JP,A)
【文献】 特開2001−104046(JP,A)
【文献】 特開2013−112391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から立設されたリング状の蓋係合部と、蓋係合部よりも内側の装着部から立設された注出筒と、注出筒の内周に連設された隔壁とを備え、
蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒の内周に挿入される密閉筒と、側周壁の外周下部のヒンジと反対側に突設された鍔部とを備え、
側周壁は、内周下部に、蓋係合部の上面および外周面と係合する下面と内側面とからなる被嵌合部を備え、
側周壁は、下面に、ヒンジと反対側の中央から両側の所定位置まで周方向に凹設された肉抜き溝を備え、
側周壁の肉抜き溝と被嵌合部の内側面との間は、変形可能な薄肉の変形壁部となっていることを特徴とするヒンジキャップ。
【請求項2】
肉抜き溝は、少なくとも鍔部の形成範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
【請求項3】
肉抜き溝の高さは、被嵌合部の内側面の高さと同等以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
【請求項4】
蓋係合部は、外周上部に、蓋係合突部が突設され、
被嵌合部の内側面は、上部に、蓋係合突部の外側先端付近と係合する係合凹部と、下部に、上部が蓋係合突部の外側下部と係合する係合突部とを備え、
係合突部のヒンジと反対側には、間欠溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップ、とくに高温の内容液を容器に充填した後、容器の口部に打栓により装着されるヒンジキャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器の口部に装着されるキャップ本体と蓋体とからなるヒンジキャップにおいて、滅菌などのために、加熱して高温となった内容液を容器に充填した後、ヒンジキャップを容器の口部に打栓することが従来から行われている。
この種のキャップでは、打栓後、内容液が高温であるため、キャップ内の空気が暖められ、キャップの内圧が上昇して蓋体が持ち上げられ開蓋したり、打栓後に徐冷のためのシャワー水(温水)により、キャップの内圧が減圧状態となり、シャワー水を吸い込んでしまうことがあるので、これらを防止したヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−121624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップは、蓋体の側周壁を肉厚にし、側周壁の変形を抑え、キャップ本体との嵌合を強固に維持してキャップ内の内圧が上昇しても開蓋しないようにしているため、普段使用する際、強固であるために蓋の開閉に対しての抵抗となって蓋の開閉に強い力が必要であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、高温の内容液などによりキャップの内圧が上昇しても開蓋したり、シャワー水を吸い込むことを防止でき、また、蓋の開閉に強い力を必要としないヒンジキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から立設されたリング状の蓋係合部と、蓋係合部よりも内側の装着部から立設された注出筒と、注出筒の内周に連設された隔壁とを備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁と、頂壁の下面から垂設され、注出筒の内周に挿入される密閉筒と、側周壁の外周下部のヒンジと反対側に突設された鍔部とを備え、側周壁は、内周下部に、蓋係合部の上面および外周面と係合する下面と内側面とからなる被嵌合部を備え、側周壁は、下面に、ヒンジと反対側の中央から両側の所定位置まで周方向に凹設された肉抜き溝を備え、側周壁の肉抜き溝と被嵌合部の内側面との間は、変形可能な薄肉の変形壁部となっていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
ヒンジキャップの具体的実施形態として、肉抜き溝は、少なくとも鍔部の形成範囲内に設けられていることを特徴とする構成を採用し、肉抜き溝の高さは、被嵌合部の内側面の高さと同等以上であることを特徴とする構成を採用し、蓋係合部は、外周上部に、蓋係合突部が突設され、被嵌合部の内側面は、上部に、蓋係合突部の外側先端付近と係合する係合凹部と、下部に、上部が蓋係合突部の外側下部と係合する係合突部とを備え、係合突部のヒンジと反対側には、間欠溝が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、蓋体の側周壁のヒンジと反対側の変形壁部が変形可能であり、側周壁の他の部分が肉厚で変形しなくても、強い力を必要とせずに蓋の開閉を行うことができ、また、ヒンジキャップの成形後、蓋体を閉じる際にキャップ内の空気を外に逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1のヒンジキャップの閉蓋状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。
図2】実施例1のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。
図3図1(b)の打栓中の状態を示す図であり、(a)は嵌合突部が蓋係合突部に乗り上げ時の要部拡大図、(b)は乗り越え時の要部拡大図である。
図4】実施例2のヒンジキャップを示す図であり、(a)は閉蓋状態の側面断面図、(b)は蓋体の下面図、(c)は(a)の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0011】
図1において、Aは容器Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体である。
容器Dは、上部に口部1を備え、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
【0012】
キャップ本体Aは、図1および2に示すように、容器Dの口部1外周に装着される装着筒部5と、装着筒部5の上部内周側に連設されたリング状の基壁6と、基壁6の上面外周側に立設された蓋係合部7と、基壁6の内縁に立設された注出筒8と、基壁6の下面から垂設され、容器Dの口部1の内周に挿入される挿入筒9と、基壁6から注出筒8の内周下端に連設された隔壁10と、装着筒部5の外周から一定の間隙をおいて連設された外周壁部11とを備えている。
ここで、装着筒部5と基壁6と挿入筒9は、装着部を構成している。
装着筒部5の外周下端部と外周壁部11の内周下端部との間は、ヒンジCと反対側の位置に設けられた破断不能な連結部12と、連結部12以外の箇所に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化部13とを介して連設されている。
【0013】
装着筒部5の内周下部には、打栓後に容器Dの口部1の嵌合突条2の下部と上部が係合する嵌合突部14が設けられている。
蓋係合部7の外周上部には、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部15が突設されている。
【0014】
注出筒8の内周下部のヒンジC側には、内圧逃がしリブ16が配設されている。
本実施例では、内圧逃がしリブ16を隙間を空けて二箇所配設したが、一つまたは隙間を空けて複数配設してもよい。
【0015】
隔壁10には、注出口を開口する薄肉の破断部17が設けられており、隔壁10の上面には、破断部17の区画内に、注出口の開口時に引上げるプルリング18が支柱を介して立設されている。
【0016】
蓋体Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設され、他の壁に比べ周壁が肉厚な側周壁21と、頂壁20の下面から垂設され、注出筒8の内周に挿入される密閉筒22とからなり、側周壁21の下端外周にヒンジCが連設され、蓋体Bは、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周壁部11の外周上端部に、回動自在に取着されている。
側周壁21の外周下部のヒンジCと反対側には、中央から両側の所定の位置までを形成範囲wとして、周方向に延びる鍔部23が突設され、鍔部23は、外方に向かい水平に形成されている。
【0017】
側周壁21の内周下部には、キャップ本体Aの蓋係合部7の上面および外周面と係合する下面と内側面とからなる被嵌合部24が形成されている。
被嵌合部24の内側面には、上部に、蓋係合突部15の外側先端付近と係合する係合凹部25が凹設され、下部に、上部が蓋係合突部15の外側下部と係合する係合突部26が突設されており、係合突部26のヒンジCと反対側には、間欠溝27が切り欠かれている。
【0018】
側周壁21のヒンジCと反対側の下面には、図1および2に示すように、鍔部23の形成範囲w内で中央から両側に周方向に延びるとともに、図1(b)に示すように、被嵌合部24の内側面の高さh1と同等以上の高さh2で切り込まれた空間aを形成する肉抜き溝28が凹設され、側周壁21の肉抜き溝28と被嵌合部24の内側面との間は、変形可能な薄肉の変形壁部29となっている。
本実施例では、肉抜き溝28は、側周壁21の下面に、鍔部23の形成範囲w内で中央から両側に延びる一つの溝としたが、肉抜き溝28は、少なくとも側周壁21の鍔部23の形成範囲wを含めば、形成範囲wを超えて設けてもよく、少なくともヒンジCと反対側に変形壁部29を形成するように1つ設ければよく、周方向に短い肉抜き溝を複数配設するようにしてもよい。
【0019】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図2に示す状態で成形した後、蓋体BをヒンジCを介してキャップ本体Aに対して回動させ、キャップ本体Aの注出筒8内周に蓋体Bの密閉筒22を挿入させるとともに、キャップ本体Aの蓋係合部7と蓋体Bの側周壁21の被嵌合部24とを嵌合させ、閉蓋する。
また、閉蓋時には、図1に示すように、蓋体Bとキャップ本体Aとの内方に、注出筒8と密閉筒22との内方に空間b、注出筒8と密閉筒22との外方および蓋係合部7と側周壁21の内方に空間cが形成される。
【0020】
閉蓋中には、蓋係合部7の蓋係合突部15の上面に被嵌合部24の係合突部26の下面が当接して乗り越えようとするが、嵌合初期および中期では、蓋体B自体がキャップ本体Aに対して僅かにずれるので簡単に乗り越え、嵌合終期では、図3(a)、3(b)に示すように、側周壁21の変形壁部29自体が下部から空間a側に変形するので乗り越え易くなる。
また、変形壁部29の係合突部26に設けた間欠溝27が空気の流路となり、空間cおよび被嵌合部24と蓋係合部7との間の余分な空気が外に排出され、ヒンジキャップ内の圧力を適正に保ち、閉蓋を阻害することがない。
【0021】
次に、閉蓋したヒンジキャップは、滅菌などために高温な内容液が充填された容器Dの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、キャップ本体Aの装着筒部5と挿入筒9との間に形成された環状溝に容器Dの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、蓋体Bがキャップ本体Aに対して下方に押し付けられ、頂壁20とともに密閉筒22がキャップ本体Aの注出筒8に対して下降し、密閉筒22のヒンジC側の外周先端部が注出筒8内の内圧逃がしリブ16に乗り上げ、間に隙間を形成する。
その隙間より、密封筒22と注出筒8の内方の空間bの空気が、空間cに排出される。
【0022】
打栓が終了し、蓋体Bの上からの押圧力が外されると、側周壁21および密閉筒22の復元力により、蓋体Bが上方に持ち上げられることで、速やかに各隙間が閉鎖され、特に密封筒22と注出筒8の内方の空間b内が負圧となる。
【0023】
打栓後、徐冷または洗浄のためにシャワー水(温水)がかけられる。
高温な内容液の熱およびシャワー水により、ヒンジキャップ内の空気が暖められて内圧が増加するが、密封筒22と注出筒8の内方の空間bが負圧であるので、頂壁20および密閉筒22を持ち上げる程に内圧が上がることはなく、また、側周壁21が肉厚であり、あまり変形せず、側周壁21の被嵌合部24と蓋係合部7との嵌合が強く維持されているので、蓋体Bが開蓋してしまうことを防止している。
なお、内圧上昇により蓋体Bが開蓋しようとした場合は、蓋体Bが少し持ち上がり、係合突部26の間欠溝27から空間cの空気が排出されるので、蓋体Bは、開蓋することがない。
【0024】
また、シャワー水により、ヒンジキャップ内が冷却され、負圧になったとしても、被嵌合部24と蓋係合部7との嵌合が強く維持されており、密封性が良いので、その部分に隙間ができ、シャワー水をヒンジキャップ内に吸い込むことがない。
【0025】
開蓋時には、蓋体Bの鍔部23に指を掛け、上に押し上げると、ヒンジCと反対側の側周壁21が持ち上げられ、変形壁部29が下部から空間a側に変形し、その部分の係合突部26と蓋係合突部15との係合が外れ易くなるので、側周壁21の他の壁が肉厚でそれほど変形しなくても、係合を外す力を弱くすることができる。
【0026】
容器D内の内容液を使用する際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、キャップ本体Aの隔壁10のプルリング18に指を掛けて引っ張り、破断部17を破断することで隔壁10に開口を開設し、容器D内の内容液を注出筒8を介して注出することができる。
【0027】
使用後は、蓋体Bを再び閉蓋することで、蓋体Bの密閉筒22がキャップ本体Aの注出筒8内周に挿入され、キャップ本体A内を密封することができ、ヒンジキャップの開封後も、繰り返し蓋体Bを開閉して使用することができる。
【0028】
本実施例のヒンジキャップは、容器D内の内容液を全部使用した後、容器Dの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、蓋体Bを指で把持して上方に引っ張ると、ヒンジCとともにキャップ本体Aの外周壁部11は、ヒンジC連結部位から上方に引っ張られ、装着筒部5に対して弱化部13を破断しながら引き上げられ、さらに引っ張ると、ヒンジCと反対側の連結部12を介して装着筒部5を引っ張り変形させ、容器Dとの嵌合を外していき、ヒンジキャップと容器Dとを分別廃棄することができる。
【実施例2】
【0029】
次に、蓋体Bの形状を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
【0030】
図4に示すように、蓋体Baは、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設され、他の壁に比べ周壁が肉厚となる側周壁30と、頂壁20の下面に垂設され、注出筒8の内周に挿入される密閉筒22とからなっており、側周壁30の外周下部のヒンジCと反対側には、中央から両側の所定の位置までを形成範囲wとして、周方向に延びる鍔部31が突設されている。
鍔部31は、側周壁30の下端面から延びる水平に延びる下部32と下部32の先端から側周壁30に向かって上昇する傾斜部33とからなっている。
【0031】
側周壁30のヒンジCと反対側の下部には、側周壁30の下面から鍔部31の下部32の外側縁を残す位置までの径方向幅を有するとともに、形成範囲w内で周方向に延び、内側の高さが被嵌合部24の内側面の高さh1と同等以上の高さh2で切り込まれとともに、鍔部31の傾斜部33に壁を形成するように傾斜に沿って肉抜き溝34が凹設され、空間dが形成されている。
側周壁30の肉抜き溝34と被嵌合部24の内側面との間は、変形可能な薄肉の変形壁部29となっている。
【0032】
本実施例の作用効果は、開蓋時に、蓋体Baの鍔部31の下部32下面に指を掛ける際に、肉抜き溝34が切り込まれて残った外縁部および肉抜き溝34自体に指が掛かり、引っ掛かり易くなっている。
その他の構成は第1実施例と同じであり、同様の作用効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のヒンジキャップは、蓋体の側周壁のヒンジと反対側の内側の変形壁部が外側に変形するので、側周壁の他の部分が肉厚で変形しなくても、簡単に蓋の開閉をすることができ、また、容器に高温の内容液を充填した場合に、キャップの内圧が上がっても、蓋体が開いてしまうことを防止することができ、内容液が高温である容器の口部に打栓するヒンジキャップとして好適である。
【符号の説明】
【0034】
A キャップ本体
B、Ba 蓋体
C ヒンジ
D 容器
a、b、c、d 空間
h1、h2 高さ
w 形成範囲
1 口部
2 嵌合突条
5 装着筒部
6 基壁
7 蓋係合部
8 注出筒
9 挿入筒
10 隔壁
11 外周壁部
12 連結部
13 弱化部
14 嵌合突部
15 蓋係合突部
16 内圧逃がしリブ
17 破断部
18 プルリング
20 頂壁
21、30 側周壁
22 密閉筒
23、31 鍔部
24 被嵌合部
25 係合凹部
26 係合突部
27 間欠溝
28、34 肉抜き溝
29 変形壁部
32 下部
33 傾斜部
図1
図2
図3
図4