【実施例1】
【0057】
本発明に基づく実施例1の包装箱Pは、
図1〜
図9等に示すように構成され、内箱部Aと、外箱部Bとを有していて、内箱部Aと外箱部Bのそれぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には段ボール(特に、両面段ボール)であり、厚紙等でもよい)により形成されている。なお、両面段ボールにおける中芯の段の方向は、
図6、
図9に示す円内に示す方向(スリーブ状部5、205の下辺に対して直角の方向)である。
【0058】
内箱部(箱体)Aは、全体に上部が開口した容器状を呈し、
図4〜
図8等に示すように、スリーブ状部(内側スリーブ状部、側面構成部)5と、傾斜部14と、支持部16と、底面部50とを有している。スリーブ状部5は、内箱部Aを箱状に組み立てた状態(内箱部Aの組立て状態)では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(内側正面部)10と、側面部(右側面部、内側右側面部、第1側面部、内側第1側面部)20と、側面部(左側面部、内側左側面部、第2側面部、第2内側側面部)30と、背面部(内側背面部)40と、糊代部(内側糊代部)49とを有していて、その展開状態は、
図6に示すように形成されている。
【0059】
ここで、正面部10は、全体に方形状の上側に切欠部K10を設けた凹状を呈し、前正面部11と前正面部11の背面側に接着された後正面部12とを有している。この切欠部K10は、内箱部Aに収納された被収納物を内箱部Aの正面側から視認したり、内箱部Aの正面側から商品を取り出す際に用いられる。
【0060】
なお、切欠部K10の代わりに開口部としてもよい。つまり、スリーブ状部5の上下方向の高さを図示する構成よりも高くして、正面部10に開口部を形成し、該開口部から被収納物を視認したり、被収納物を取り出すことができるようにしてもよい。切欠部K10の代わりに開口部を形成する場合には、前正面部11と後正面部12にそれぞれ開口部を形成して、前正面部11と後正面部12とを接着した状態で2つの開口部が重なって1つの開口部が設けられる。
【0061】
前正面部11は、方形状(具体的には、横長長方形状)の上側に切欠部K11を設けた凹状を呈し、切欠部K11は、後正面部12との間の折れ線C51の右側面側の端部から連設された直線状の辺部11aと、辺部11aの下端から連設され略円弧状を呈する辺部11bと、辺部11bの辺部11aと反対側の端部から連設された直線状の辺部11cと、辺部11cの右側面側の端部から連設され略円弧状を呈する辺部11dと、辺部11dの辺部11cと反対側の端部から連設され後正面部12との間の折れ線C52の左側面側の端部まで形成された直線状を呈する辺部11eとから構成されている。辺部11aは、下方に行くほど右側面側となるように傾斜し、辺部11eは、下方に行くほど左側面側となるように傾斜し、辺部11aと辺部11eはテーパ状を呈している。辺部11cは、前正面部11の下辺と平行に形成されている。
【0062】
なお、折れ線C51、C52は、前正面部11の下辺(前底面部60との間の折れ線C21に沿った辺部)と平行であり、前正面部11の左辺(側面部30との間の折れ線C1に沿った辺部)と前正面部11の右辺(側面部20との間の折れ線C2に沿った辺部)は平行となっている。
【0063】
また、後正面部12は、前正面部11の上辺から折れ線(第10折れ線)C51、C52を介して連設され、折れ線C51、C52を介して折り返した状態で前正面部11の背面に接着されている。後正面部12は、方形状(具体的には、横長長方形状)の上側に切欠部K12を設けた凹状を呈し、切欠部K12は切欠部K11と同大同形状を呈し(内箱部Aの展開状態では、切欠部K12は折れ線C51、C52に沿った中心線を介して切欠部K11と線対称に形成されている)、折れ線C51の右側面側の端部から連設された直線状の辺部12aと、辺部12aの下端から連設され略円弧状を呈する辺部12bと、辺部12bの辺部12aと反対側の端部から連設された直線状の辺部12cと、辺部12cの右側面側の端部から連設され略円弧状を呈する辺部12dと、辺部12dの辺部12cと反対側の端部から連設され折れ線C52の左側面側の端部まで形成された直線状を呈する辺部12eとから構成されている。
【0064】
後正面部12の左側面側の辺部12fは、折れ線C51の左側面側の端部から折れ線C51に対して直角に形成され、該辺部12fは、折れ線C1よりも右側面側に位置している。また、後正面部12の右側面側の辺部12gは、折れ線C52の右側面側の端部から折れ線C52に対して直角に形成され、該辺部12gは、折れ線C2よりも左側面側に位置している。
【0065】
なお、傾斜部14の左側面側の辺部14aが傾斜している関係で、折れ線C1と辺部12f間の左右方向の長さL12fは、折れ線C2と辺部12g間の左右方向の長さL12gよりも長く形成されている。長さL12fが長さL12gよりも長く形成されているのは、包装箱Pの製造に際して、側面部30を正面部10側に折り返す際に傾斜部14が邪魔になるのを防止するためである。また、後正面部12の上辺(折れ線C51、C52に沿った辺部)と後正面部12の下辺(折れ線C6に沿った辺部)は互いに平行となっている。
【0066】
また、側面部20は、前正面部11の右側面側の端部から折れ線C2を介して連設され、方形状における上側に台形形状を連設した形状を呈し、
図6に示すように、側面部20の上辺は、前正面部11の上辺から連続して水平方向に形成された(つまり、側面部20の下辺と平行に形成された)直線状の辺部20aと、辺部20aの背面側の端部から連設され、背面側に向けて上方に傾斜して形成された直線状の辺部20bと、辺部20bの上端から連設され側面部20の下辺と平行に形成された辺部20cと、辺部20cの背面側の端部から連設され背面側に向けて下方に傾斜して形成された直線状の辺部20dと、辺部20dの下端から連設され、側面部20の下辺と平行に形成された辺部20eとを有し、辺部20aと辺部20eは同一直線上に形成されている。この側面部20は、本体部(内側右側面部本体部)22と、分離部(第1分離部)24とを有している。
【0067】
また、分離部24は、側面部20に形成された切目線(第1切目線)24aと開口部24bにより区画された領域であり、切目線24aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線24a−1、24a−2(切目線24a−1と切目線24a−2とは互いに左右対称に形成されている)と、切目線24a−1の下端と24a−2の下端を結ぶ横方向(側面部20の下辺と平行な方向)の直線状の切目線24a−3とを有し、開口部24bは、横長の長方形状を呈し、開口部24bにおける一対の下側の角部のうちの正面側の角部と切目線24a−2が接続し、開口部24bにおける一対の下側の角部のうちの背面側の角部と切目線24a−1が接続している。切目線24aと開口部24bにより囲まれた領域が分離部24となる。本体部22は、側面部20において分離部24を除いた領域である。つまり、側面部20の一部である分離部24が本体部22と切目線24aを介して分離可能となっている。分離部24は、側面部20における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。切目線24a−1、24a−2は、ミシン目状の切目線(間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みにより形成された切目線)であり、切目線24a−3は、連続した切込みからなる切目線である。つまり、切目線24aは、全体として、切断予定線である。
【0068】
この分離部24の形成位置は、外箱部Bの片部224の裏側の領域であり、分離部24は片部224の裏側に接着され、片部224の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部24も片部224の裏側に接着したまま切目線24aが切断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、片部224よりも小さく形成されていて、側面視において、分離部24の外形が片部224の外形よりもはみ出すことがない。
【0069】
また、開口部24bは、外箱部Bにおける片部226を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部226を押し込む際の支障とならないように、開口部24bは、片部226よりも大きく形成され、側面視において、片部226が開口部24bよりはみ出すことがない。
【0070】
また、側面部30は、前正面部11の左側面側の端部から折れ線C1を介して連設され、方形状における上側に台形形状を連設した形状を呈している。この側面部30は、本体部(内側左側面部本体部)32と、分離部(第2分離部)34とを有している。
【0071】
この側面部30の構成は、内箱部Aの組立て状態では、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されている。側面部30の上辺における背面側の端部は、背面部40の上辺と同じ高さとなっている。
【0072】
すなわち、分離部34は、切目線(第2切目線)34aと開口部34bとにより区画された領域であり、切目線34aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線34a−1、34a−2と、切目線34a−1の下端と34a−2の下端を結ぶ横方向(側面部30の下辺と平行な方向)の直線状の切目線34a−3とを有し、開口部34bは、横長の長方形状を呈し、開口部34bにおける一対の下側の角部のうちの正面側の角部と切目線34a−2が接続し、開口部34bにおける一対の下側の角部のうちの背面側の角部と切目線34a−1が接続している。切目線34aと開口部34bにより囲まれた領域が分離部34となる。本体部32は、側面部30において分離部34を除いた領域である。つまり、側面部30の一部である分離部34が本体部32と切目線34aを介して分離可能となっている。分離部34は、側面部30における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。切目線34a−1、34a−2は、ミシン目状の切目線(間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みにより形成された切目線)であり、切目線34a−3は、連続した切込みからなる切目線である。つまり、切目線34aは、全体として、切断予定線である。
【0073】
この分離部34の形成位置は、外箱部Bの片部234の裏側の領域であり、分離部34は片部234の裏側に接着され、片部234の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部34も片部234の裏側に接着したまま切目線34aが切断されて、分離部34が本体部32から分離するように形成されている。分離部34は、片部234よりも小さく形成されていて、側面視において、分離部34の外形が片部234の外形よりもはみ出すことがない。
【0074】
また、開口部34bは、外箱部Bにおける片部236を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部236を押し込む際の支障とならないように、開口部34bは、片部236よりも大きく形成され、側面視において、片部236が開口部34bよりはみ出すことがない。
【0075】
また、背面部40は、側面部20の背面側の端部から折れ線C3を介して連設され、全体には方形状を呈している。この背面部40の横幅は、正面部10の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅は、前正面部11の縦幅(最大縦幅)(折れ線C51、C52と折れ線C21間の長さ)と同一に形成されている。
【0076】
なお、内箱部Aの展開状態において、折れ線C1と折れ線C2と折れ線C3と折れ線C4は互いに平行となっている。また、前正面部11と側面部20、30と背面部40が、内側面部に当たる。
【0077】
また、糊代部49は、背面部40の左側面側の端部から折れ線C4を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部49は、その外側の面が側面部30の背面側の端部領域の内側の面に接着されている。
【0078】
また、傾斜部(内底部としてもよい)14は、後正面部12の下辺(折れ線C51、C52とは反対側の辺部)から折れ線(第11折れ線)C6を介して連設され、略方形状における先端側に脚部18−1、18−2のための切欠部を有する形状を呈している。
【0079】
すなわち、傾斜部14は、
図8に示すように、折れ線C6の左側面側の端部と辺部12fの端部から連設された左側面側の辺部14aと、折れ線C6の右側面側の端部と辺部12gの端部から連設された右側面側の辺部14bと、折れ線C6に沿った辺部と反対側の辺部(折れ線C71に沿った辺部と折れ線C72に沿った辺部と折れ線C73に沿った辺部)と、折れ線C71と折れ線C72間の略コ字状の辺部14c(内箱部Aの展開状態で脚部18−1の辺部18−1a〜18−1eに沿った辺部)と、折れ線C72と折れ線C73間の略コ字状の辺部14d(内箱部Aの展開状態で脚部18−2の辺部18−2a〜18−2eに沿った辺部)とを有している。辺部14cと辺部14dに沿って切込みK14c、K14dが形成され、脚部18−1と傾斜部14は切込みK14cを介して隣接し、脚部18−2と傾斜部14は切込みK14dを介して隣接している。切込みK14cは、折れ線C71、C72、C73における隣接する折れ線C71と折れ線C72間に形成され、切込みK14dは、折れ線C71、C72、C73における隣接する折れ線C72と折れ線C73間に形成されている。
【0080】
なお、辺部14aは、直線状を呈し、折れ線C6側から支持部16側にいくほど左側面側となるように折れ線C6に対して傾斜している。つまり、辺部14aと折れ線C6間の角度は、鈍角となっている。このように辺部14aが傾斜しているのは、包装箱Pの製造に際して、側面部230を正面部210側に折れ線C11を介して折り返すとともに、側面部30を正面部10側に折れ線C1を介して折り返して、
図13の状態から
図14の状態にする際に、辺部14aと折れ線C1、C11との間に間隔を設けて、側面部30と側面部230を折り返すに傾斜部14が邪魔にならないようにするためであり、また、長さL12fが長さL12gよりも長く形成されているので、傾斜部14の左右方向の長さをなるべく長く確保するためである。また、辺部14bは、直線状を呈し、折れ線C6に対して直角方向に形成されている。
【0081】
また、折れ線C71に沿った辺部は、辺部14aの折れ線C6とは反対側の端部から連設され、折れ線C73に沿った辺部は、辺部14bの折れ線C6とは反対側の端部から連設されている。
【0082】
略コ字状の辺部14cは、折れ線C71に沿った辺部の右側面側の端部から折れ線C72に沿った辺部の左側面側の端部まで形成され、略コ字状の辺部14dは、折れ線C72に沿った辺部の右側面側の端部から折れ線C73に沿った辺部の左側面側の端部まで形成されている。折れ線C71に沿った辺部と折れ線C72に沿った辺部と折れ線C73に沿った辺部は、同一直線上に形成され、これらの辺部は、折れ線C6と平行に形成されている。
【0083】
なお、傾斜部14の長手方向の長さ(折れ線C6に沿った辺部と折れ線C71、C72、C73に沿った辺部間の長さ)L14は、傾斜部14が底面部50の起立部74、76、88に接して水平方向に対して傾斜した状態で支持部16が背面部40の内側の面に接する長さに形成されている。
【0084】
また、支持部(傾斜部支持部)16は、傾斜部14から折れ線(第12折れ線)C71、C72、C73を介して連設され、支持部16は、連結部17と、連結部17から突出した脚部18−1、18−2とを有している。
【0085】
連結部17は、傾斜部14から折れ線C71、C72、C73を介して連設され(つまり、同一直線上に位置する複数の折れ線を介して連設されている)、左右方向に延びた帯状を呈し、傾斜部14と反対側の左右両側の角部が円弧状に面取りされた横長長方形状を呈している。連結部17の先端側の辺部17aは、折れ線C71、C72、C73と平行に形成されている。
【0086】
また、脚部18−1は、連結部17から辺部17aと反対側に突出し、脚部18−1は、折れ線C71の右側面側の端部から折れ線C71と直角に直線状に形成された辺部18−1aと、辺部18−1aの端部から連設された略円弧状の辺部18−1bと、辺部18−1bの端部から連設され左右方向に直線状に形成された辺部18−1cと、辺部18−1cの右側面側の端部から連設された略円弧状の辺部18−1dと、辺部18−1dの端部から連設され辺部18−1aと平行に形成され折れ線C72の左側面側の端部にまで形成された辺部18−1eとを有している。
【0087】
また、脚部18−2は、脚部18−1と同様の構成であり、連結部17から辺部17aと反対側に突出し、脚部18−2は、折れ線C73の左側面側の端部から折れ線C73と直角に直線状に形成された辺部18−2aと、辺部18−2aの端部から連設された略円弧状の辺部18−2bと、辺部18−2bの端部から連設され左右方向に直線状に形成された辺部18−2cと、辺部18−2cの左側面側の端部から連設された略円弧状の辺部18−2dと、辺部18−2dの端部から連設され辺部18−2aと平行に形成され折れ線C72の右側面側の端部にまで形成された辺部18−2eとを有している。
【0088】
辺部18−1cと辺部18−2cは、折れ線C71、C72、C73の方向と平行に形成され、辺部18−1cと辺部18−2cとは同一直線上に形成されている。
【0089】
なお、脚部18−1、18−2における左右方向に対する直角方向の長さは、傾斜部14が起立部74、76、88に接して連結部17の背面側の面が背面部40の内側の面に接した状態で、脚部18−1、18−2の下端が底面部50(特に、後底面部90)に接する長さに形成されている。
【0090】
なお、前正面部11と後正面部12と傾斜部14と支持部16からなる構成は、それらの展開状態において左右対称に形成されている。
【0091】
次に、底面部50は、いわゆるワンタッチ底を変形した構成であり、前正面部11の下辺から折れ線(第1折れ線)C21を介して連設された前底面部60と、側面部20の下辺から折れ線(第2折れ線)C22を介して連設された右底面部70と、側面部30の下辺から折れ線(第3折れ線)C20を介して連設された左底面部80と、背面部40の下辺から折れ線(第4折れ線)C23を介して連設された後底面部90とを有している。
【0092】
ここで、前底面部(第1底面部)60は、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。この前底面部60は、底面部50の組立て状態においては、後底面部90と底面部50の中心位置(底面部50の対角の角部を結ぶ2つの直線の交点)を介して点対称に形成されている。
【0093】
前底面部60は、
図6に示すように、折れ線C21に沿った辺部60zと、辺部60zの右側面側の端部から連設され、前正面部11の下辺に対して45度(略45度としてもよい)の角度で傾斜した直線状の辺部60aと、辺部60aの端部から連設され、折れ線C21と平行(略平行としてもよい)に形成された直線状の辺部60bと、辺部60bの端部から連設され、略円弧状の辺部60cと、辺部60cの端部から辺部60zの左側面側の端部まで連設された直線状の辺部60dとを有している。
【0094】
また、右底面部(第2底面部)70は、
図7に示すように、側面部20の下辺から折れ線C22を介して連設された本体部72と、本体部72から折れ線(第5折れ線)C24を介して連設された起立部74と、起立部74から折れ線(第6折れ線)C25を介して連設された起立部76と、起立部76から折れ線(第7折れ線)C26を介して連設された接着部78とを有している。
【0095】
本体部(第2底面部本体部)72は、折れ線C22に沿った辺部72zと、辺部72zの正面側の端部から連設され辺部72zに対して傾斜して形成された直線状の辺部72aと、辺部72aの端部から連設され折れ線C22の方向に対して略直角の(具体的には、折れ線C22から離れるに従い背面側となるように若干傾斜している)直線状の辺部72bと、辺部72bの端部から連設され背面側に曲がる略円弧状に形成された辺部72cと、辺部72cの端部から連設され、折れ線C22の方向に対して傾斜する(背面側にいくほど折れ線C22側となるように傾斜する)直線状の辺部72dと、辺部72dの端部から連設され、折れ線C22の方向に対して直角(略直角としてもよい)に折れ線C22側に向けて形成された辺部(係合用辺部)72eと、辺部72eの端部から連設され、折れ線C22と平行に形成された直線状の辺部72f(折れ線C24に沿った辺部)と、辺部72fの端部から連設され、辺部72fに対して略直角の(具体的には、折れ線C22に近づく従い背面側となるように傾斜している)辺部72gと、辺部72gの端部から連設され、背面側にいくほど折れ線C22側となるように折れ線C22の方向に対して傾斜する直線状の辺部72hと、辺部72hの端部から折れ線C22の背面側の端部にまで形成され、背面側にいくほど折れ線C22の方向に対して傾斜する辺部72iとを有している。
【0096】
辺部72aと辺部72iは、辺部72z(つまり、折れ線C22)に対して45度(略45度としてもよい)の角度で傾斜している。また、辺部72bは、辺部72aから辺部72aの方向に対して折れ線C22側とは反対側に屈曲して形成され、辺部72iは、辺部72hから辺部72hの方向に対して折れ線C22側に屈曲して形成されている。また、辺部72gの折れ線C22の方向に対する角度(鋭角)(第1角度)と辺部72hの折れ線C22の方向に対する角度(鋭角)(第2角度)と辺部72iの折れ線C22の方向に対する角度(鋭角)(第3角度)とを比較すると、第2角度は、第3角度よりも小さく、第3角度は、第1角度よりも小さくなっている。
【0097】
また、辺部72eと辺部72f(折れ線C24に沿った辺部)は、直角をなすが、辺部72eが起立部88と係合すればよいので、辺部72fに対して厳密に直角でなくても、略直角であればよい。
【0098】
また、起立部(第1起立部)74は、折れ線C24に沿った直線状の辺部74aと、折れ線C24の正面側の端部から連設され、折れ線C24に対して直角の直線状を呈する辺部74bと、辺部74bの端部から連設され、折れ線C24の方向に対して傾斜した(背面側にいくほど折れ線C24との距離が長くなるように傾斜した)直線状の辺部74cと、辺部74cの端部から折れ線C22の右側面側の端部まで形成され、折れ線C24の方向に対して直角の直線状を呈する辺部74dとを有している。辺部74bは、右底面部70の展開状態では、切込みを介して辺部72eと隣接している。
【0099】
辺部(第1傾斜辺部)74cの折れ線C24の方向に対する傾斜角度は、折れ線C24の方向に対して正面側から背面側に向けて上側となるように傾斜し、傾斜部14の底面側の面が起立部74に接するとともに脚部18−1、18−2の下端が後底面部90の上面に接して、傾斜部14が傾斜した状態(以下「傾斜部14の傾斜状態」とする)における傾斜部14の下側の面のスリーブ状部5の下辺(前正面部11の下辺と側面部20、30の下辺と背面部40の下辺)により囲まれる仮想平面(内箱部Aの設置面としてもよい)に対する傾斜角度と同一(略同一としてもよい)に形成され、これにより、傾斜部14の傾斜状態において、傾斜部14の下側の面が辺部74cと沿った状態で辺部74cと接することになる。この起立部74は、内箱部Aの組立て状態では、本体部72に対して略直角(直角としてもよい)に起立した状態となる。また、内箱部Aの組立て状態では、辺部74cは、起立部88の辺部88cに沿った状態となる。
【0100】
また、起立部(第2起立部)76は、折れ線C25に沿った直線状の辺部76aと、辺部76aの辺部74c側の端部から連設され、辺部76aに対して直角の直線状を呈する辺部76bと、辺部76bの端部から連設され、辺部76bに対して鈍角に傾斜した直線状の辺部76cと、辺部76cの端部から辺部76aまで形成され、辺部76bに対して平行に形成された直線状の辺部76dとを有している。
【0101】
この起立部76は、内箱部Aの組立て状態では、起立部74に対して直角(略直角としてもよい)となり接着部78に対して略直角(直角としてもよい)に起立した状態となる。
【0102】
また、接着部(第1接着部)78は、折れ線C26に沿った直線状の辺部78aと、辺部78aの正面側の端部から連設され、辺部78aと略直角の(具体的には、折れ線C26から離れるに従い背面側となるように若干傾斜している)直線状の辺部78bと、辺部78bの端部から連設され、辺部78bに対して略直角(具体的には、辺部78bに対して鈍角をなす)の直線状の辺部78cと、辺部78cの端部から連設され、辺部78cに対して略直角(具体的には、辺部78cに対して鈍角をなす)の直線状の辺部78dと、辺部78dの端部から辺部78aの端部まで形成され、辺部78aに対して略直角(具体的には、辺部78aに対して鈍角をなす)の直線状の辺部78eとを有している。
【0103】
辺部78bと辺部72gは、右底面部70の展開状態では、直線状の切込みを介して隣接し、辺部78cと辺部72hは、右底面部70の展開状態では、直線状の切目線(切断予定線)78Kを介して隣接している。なお、辺部78bと辺部72g間の切込みと辺部78cと辺部72h間の切目線78Kの間には、アールが形成されている。
【0104】
接着部78は、後底面部90の底面に接着され、接着部78が後底面部90に接着された状態では、後底面部90の先端側の辺部90bは折れ線C26と若干の間隔を介して折れ線C26に沿った状態となる。内箱部Aの組立て状態においては、辺部90bは、折れ線C26の背面側に折れ線C26に沿った状態となる。
【0105】
なお、右底面部70の展開状態において、折れ線C24と折れ線C26は折れ線C22に対して平行であり、折れ線C25は、折れ線C24及び折れ線C26と直角となっている。
【0106】
また、左底面部(第3底面部)80は、
図7に示すように、側面部30の下辺から折れ線C20を介して連設された本体部82と、本体部82から折れ線(第8折れ線)C27を介して連設された接着部86と、本体部82から折れ線(第9折れ線)C28、C29を介して連設された起立部88とを有している。
【0107】
本体部(第3底面部本体部)82は、折れ線C20に沿った辺部82zと、辺部82zの正面側の端部から連設され辺部82zに対して傾斜して形成された直線状の辺部82aと、辺部82aの端部から連設され折れ線C20の方向に対して略直角の(具体的には、折れ線C20から離れるに従い背面側となるように若干傾斜している)直線状の辺部82bと、辺部82bの端部から連設され、折れ線C20と平行な直線状の辺部82cと、辺部82cの端部から連設され、辺部82cに対して直角の直線状の辺部82dと、辺部82dの端部から連設され、辺部82dに対して直角の直線状の辺部82eと、辺部82eの端部から連設され、辺部82eに対して鈍角に形成された直線状の辺部82fと、辺部82fの端部から連設され、辺部82fに対して鈍角に形成されるとともに辺部82dと平行に形成された直線状の辺部82gと、辺部82gの端部から連設され、辺部82gと直角をなし辺部82cの延長線上に形成された辺部82hと、辺部82hの端部から辺部82zの正面側の端部まで形成され辺部82zに対して傾斜して形成された辺部82iとを有している。
【0108】
辺部82aと辺部82iは、辺部82z(つまり、折れ線C20)に対して45度(略45度としてもよ)の角度で傾斜している。辺部82dと辺部82eと辺部82fと辺部82gにより突状部84が形成され、本体部82は、側面部30から折れ線C20を介して連設された主本体部83と、主本体部83の側面部30とは反対側の辺部から突出して形成された突状部84とを有している。
【0109】
内箱部Aを折り畳んだ状態から内箱部Aを組み立てる際に、突状部84における辺部82fは、起立部74と起立部76がなす角部75(
図15参照)に沿ってスライドし、辺部82gが起立部74と起立部76がなす角部75と係合する。
【0110】
接着部(第2接着部)86は、本体部82の辺部82iから折れ線C27を介して連設され、接着部86は、折れ線C27に沿った辺部86aと、辺部86aの辺部82h側の端部から連設され、辺部86aと直角(略直角としてもよい)をなす直線状の辺部86bと、辺部86bの端部から連設され、左底面部80の展開状態において、折れ線C20と平行に形成された直線状の辺部86cと、辺部86cの端部から連設され、辺部86cと略直角の直線状の辺部86dと、辺部86dの端部から辺部86aの折れ線C20側の端部まで連設され、辺部86dに対して鈍角をなす直線状の辺部86eとを有している。辺部86aの折れ線C20側の端部と辺部82iの折れ線C20側の端部の間には間隔が設けられている。接着部86は、前底面部60の底面に接着されている。接着部86が前底面部60に接着された状態では、辺部86bは、辺部60aに沿った状態となる。
【0111】
また、起立部(第3起立部)88は、辺部82cから折れ線C28を介して連設されるとともに辺部82hから折れ線C29を介して連設され、起立部88は、折れ線C28の背面側の端部から連設され、折れ線C28に対して直角をなす直線状の辺部88aと、辺部88aの端部から連設され、辺部88aに対して直角の辺部88bと、辺部88bの端部から連設され、辺部88bに対して鈍角をなす直線状の辺部88cと、辺部88cから辺部82hまで連設され、辺部88cに対して鈍角をなし辺部82hと直角をなす辺部88dと、折れ線C28に沿った辺部と、折れ線C29に沿った辺部とを有している。また、左底面部30の展開状態において、起立部88は、突状部84と切込みを介して隣接しており、これにより、起立部88には、突状部84を形成することによる切欠部が形成されている。内箱部Aの組立て状態において、辺部88dは辺部72eと係合する。
【0112】
また、辺部(第2傾斜辺部)88cは、折れ線C28、C29の方向に対して正面側から背面側に向けて上側となるように傾斜し、辺部88cの折れ線C28、C29に対する傾斜角度は、辺部74cの折れ線C24の方向に対する傾斜角度と同一(略同一としてもよい)であり、傾斜部14の傾斜状態における傾斜部14の下側の面のスリーブ状部5の下辺(前正面部11の下辺と側面部20、30の下辺と背面部40の下辺)により囲まれる仮想平面(内箱部Aの設置面としてもよい)に対する傾斜角度と同一(略同一としてもよい)に形成され、これにより、傾斜部14の傾斜状態において、傾斜部14の下側の面が辺部88cと沿った状態で辺部88cと接することになる。この起立部88は、内箱部Aの組立て状態では、本体部82に対して略直角(直角としてもよい)に起立した状態となり、起立部74と互いに対向して起立部74に接した状態となる。また、内箱部Aの組立て状態では、辺部88cは、起立部74の辺部74cに沿った状態となる。
【0113】
なお、起立部88は、折れ線C28と折れ線C29を介して本体部82から連設されるとしたが、起立部88が折れ線C29のみから連設されて、突状部84の正面側のみに起立部88が形成される構成としてもよい。つまり、底面部50を組み立てた際に、起立部88が起立部74に接する構成であれば、内箱部Aを組み立てる際に、起立部88が起立部74に接して起立するので、起立部88の前後方向の長さが短くてもよい。
【0114】
また、後底面部(第4底面部)90は、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部Aの内底面の一部を形成している。
【0115】
後底面部90は、折れ線C23に沿った辺部90zと、辺部90zの左側面側の端部から連設され、背面部40の下辺に対して45度(略45度としてもよい)の角度で傾斜した直線状の辺部90aと、辺部90aの端部から連設され、折れ線C23と平行(略平行としてもよい)に形成された直線状の辺部90bと、辺部90bの端部から連設され、略円弧状の辺部90cと、辺部90cの端部から辺部90zの右側面側の端部まで連設された直線状の辺部90dとを有している。
【0116】
なお、折れ線C20と折れ線C28、C29間の長さL82は、折れ線C22と折れ線C24間の長さL72と同一(略同一としてもよい)であり、長さL82と長さL72は、前正面部11の左右方向の長さ(折れ線C1と折れ線C2間の長さとしてもよい)の略半分となっている。
【0117】
また、折れ線C2(側面部20の正面側の端部をなす辺部としてもよい)と辺部72eとの間の折れ線C22の方向に沿った長さL70(内箱部Aの展開状態において、折れ線C2と、辺部72eを折れ線C22に向けて延長した仮想線で折れ線C22に対して直角な仮想線との間の長さ)は、折れ線C1(側面部30の正面側の端部をなす辺部としてもよい)と辺部88dとの間の折れ線C20の方向に沿った長さL80(内箱部Aの展開状態において、折れ線C1と、辺部88dを折れ線C20に向けて延長した仮想線で折れ線C20に対して直角な仮想線との間の長さ)と同一(略同一としてもよい)であり、折れ線C3(側面部20の背面側の端部をなす辺部としてもよい)と折れ線C25との間の折れ線C22の方向に沿った長さL71(内箱部Aの展開状態において、折れ線C3と、折れ線C25を折れ線C22に向けて延長した仮想線で折れ線C22に対して直角な仮想線との間の長さ)は、側面部30の背面側の辺部30a(側面部30の背面側の端部をなす辺部としてもよい)と辺部82gとの間の折れ線C20の方向に沿った長さL81(内箱部Aの展開状態において、辺部30aと、辺部82gを折れ線C20に向けて延長した仮想線で折れ線C20に対して直角な仮想線との間の長さ)と同一(略同一としてもよい)となっている。
【0118】
上記のように、長さL82と長さL72は同一であり、長さL80と長さL70は同一であるので、内箱部Aの組立て状態では、辺部88dと辺部72eが係合し、また、長さL82と長さL72は同一であり、長さL81は長さL71は同一であるので、内箱部Aの組立て状態では、辺部82gと起立部74と起立部76間の角部75とが係合する。
【0119】
また、内箱部Aの組立て状態では、正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になり、スリーブ状部5を構成する各部材(正面部10、側面部20、30、背面部40)における隣接する部材は互いに直角(略直角としてもよい)となっている。また、前底面部60は、前正面部11に対して略直角(直角としてもよい)となり、右底面部70の本体部72は、側面部20に対して略直角(直角としてもよい)となり、左底面部80の本体部82及び接着部86は、側面部30に対して略直角(直角としてもよい)となり、後底面部90は、背面部40に対して略直角(直角としてもよい)となり、本体部72の一部(正面側の領域)は前底面部60の上側に位置し、本体部82の一部(背面側の領域)は後底面部90の上側に位置する。
【0120】
また、内箱部Aは、平板状に折り畳むことができ(
図14参照)、内箱部Aにおいては、正面部10と側面部30との角度を小さくし(つまり、直角より小さくする)、背面部40と側面部20との角度を小さくさせる(つまり、直角より小さくする)ことにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になるとともに、底面部50を構成する各部がスリーブ状部5内に回動して、内箱部Aが全体に平板状に折り畳むことができる。内箱部Aを折り畳んだ状態では、底面部50を構成する各部は、スリーブ状部5内にスリーブ状部5を構成する正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略平行な状態となる。
【0121】
次に、外箱部Bは、内箱部Aを覆う箱体であり、
図1〜
図3、
図9等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)205と、フラップ部260、290と、蓋部270、280とを有していて、その展開状態は、
図9に示すように形成されている。
【0122】
ここで、スリーブ状部205は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(外側正面部)210と、側面部(外側右側面部、外側第1側面部)220と、側面部(外側左側面部、外側第2側面部)230と、背面部(外側背面部)240と、糊代部(外側糊代部)242とを有している。なお、正面部210と側面部220、230と背面部240が、外側面部に当たる。
【0123】
ここで、正面部210は、方形状(長方形状)の板状を呈している。この正面部210の横幅は、内箱部Aを収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅よりも若干大きく形成されている。
【0124】
また、側面部220は、正面部210の右側面側の端部から折れ線C12を介して連設され、方形状を呈し、切目線222と切目線224a、224bが形成されている。
【0125】
ここで、切目線222は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線222a、222cと、切目線222aの上端と222cの上端を結ぶ横方向(側面部220の下辺と平行な方向)の直線状の連続した切込みからなる切目線222bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線222と、切目線222a及び切目線222cの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C224により囲まれた領域が、片部(回動片部)224となる。
【0126】
また、切目線222bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線222aや切目線222cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線222bと直角方向)に互いに平行な切目線224a、224bが形成されている。つまり、切目線224aと切目線224bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線224aは、切目線222aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線224bは、切目線222cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線224aと、切目線224bと、切目線222bと、切目線224a及び切目線224bの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C226により囲まれた領域が、片部226となる。この側面部220の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部20の横幅よりも若干大きく形成されている。
【0127】
また、側面部230は、正面部210の正面視における左側の端部から折れ線C11を介して連設され、方形状を呈し、切目線232と切目線234a、234bが形成されている。
【0128】
この側面部230の構成は、側面部220と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、切目線232は、切目線222と対称に形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線232a、232cと、切目線232aの上端と232cの上端を結ぶ横方向(側面部230の下辺と平行な方向)の直線状の切目線232bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線232と、切目線232a及び切目線232cの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C234により囲まれた領域が、片部(回動片部)234となる。
【0129】
また、切目線232bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線232aや切目線232cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線232bと直角方向)に互いに平行な切目線234a、234bが形成されている。つまり、切目線234aと切目線234bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線234aは、切目線232aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線234bは、切目線232cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線234aと、切目線234bと、切目線232bと、切目線234a及び切目線234bの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C236により囲まれた領域が、片部236となる。この側面部230の横幅は、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部30の横幅よりも若干大きく形成されていて、側面部220の横幅と同一に形成されている。
【0130】
また、背面部240は、側面部220の背面側の端部から折れ線C13を介して連設され、方形状を呈している。この背面部240の横幅は、正面部210の横幅と同一に形成され、内箱部Aを外箱部B内に収納することができるように、内箱部Aの左右方向の幅よりも若干大きく形成されている。
【0131】
また、糊代部242は、側面部230の背面側の端部から折れ線C10を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部242は、
図2に示すように、その内側の面が背面部240の外側の面に接着されている。
【0132】
また、正面部210と側面部220、230と背面部240の縦幅は同一に形成されていて、内箱部Aの縦幅よりも大きく形成されている。すなわち、外箱部Bのスリーブ状部205の縦方向の長さは、内箱部Aのスリーブ状部5の縦方向の長さ(最大長さ)よりも大きく形成されている。
【0133】
なお、外箱部Bの展開状態において、折れ線C10と折れ線C11と折れ線C12と折れ線C13は互いに平行となっている。
【0134】
また、フラップ部260は、正面部210の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。
【0135】
また、蓋部270は、側面部220の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。
【0136】
また、蓋部280は、側面部230の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。この蓋部280は、蓋部270と同大同形状に形成されている。
【0137】
また、フラップ部290は、背面部240の上端から折れ線を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈し、長方形状における両側の先端側の角部を面取りした形状を呈している。このフラップ部290は、フラップ部260と同大同形状に形成されている。
【0138】
なお、蓋部270、280における先端側の辺部(スリーブ状部205側とは反対側の辺部)に対する面取りの角度は、フラップ部260、290における先端側の辺部(スリーブ状部205側とは反対側の辺部)に対する面取りの角度よりも小さく形成されている。
【0139】
これら蓋部270、280及びフラップ部260、290は、外箱部Bの上面を開閉するものであり、特に、蓋部270、280を閉状態とすることにより外箱部Bの上面が塞がれる。つまり、蓋部270、280の基端から先端までの長さは、正面部210及び背面部240の横方向の長さの半分であり、蓋部270、280を閉じた際には、蓋部270の先端と蓋部280の先端が接する。蓋部270、280及びフラップ部260、290は、いわゆるA式と言われるものである。なお、蓋部270、280及びフラップ部260、290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっている。
【0140】
また、正面部210と側面部220の境界位置の下側には縦長帯状の開口部K220が形成され、また、正面部210と側面部230の境界位置の下側には縦長帯状の切欠部K230が形成され、内箱部Aと外箱部Bとを接着した状態では、開口部K220の上端が正面部10と側面部20間の境界位置の上端と略一致し、切欠部K230の上端が正面部10と側面部30間の境界位置の上端と略一致し、特に、切欠部K230の上端が正面部10と側面部30間の境界位置の上端と係合している。
【0141】
外箱部Bを箱状に組み立てた状態では、正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になる。また、スリーブ状部205を構成する各部材(正面部210、側面部220、230、背面部240)における隣接する部材は互いに直角(略直角としてもよい)となっている。
【0142】
次に、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部220(特に、片部224)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部34の外側の面と側面部230(特に、片部234)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Pが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部220の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部230の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部Bのスリーブ状部205は、内箱部Aにおけるスリーブ状部5の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10の外側の面に沿って正面部210が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部220が設けられ、側面部30の外側の面に沿って側面部230が設けられ、背面部40の外側の面に沿って背面部240が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部Aから分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動するように設定されていて、同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部Aから分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動するように設定されている。
【0143】
また、内箱部Aと外箱部Bとが接着された状態では、内箱部Aの下端と外箱部Bの下端とが同じ高さになるように形成されている。なお、内箱部Aと外箱部Bとは、分離部24、34の箇所以外は互いに接着されていない。
【0144】
以上のように、内箱部Aは外箱部Bの内側に収納した状態となっていて、内箱部Aの底面部50以外は外箱部Bに被覆された状態となっている。つまり、外箱部Bの下端の高さ方向の位置は、内箱部Aの下端の高さ方向の位置と略同一であり、蓋部270、280を封止した状態では内箱部Aにおいては底面部50のみが露出している。
【0145】
なお、上記構成の包装箱Pは、内箱部Aが上記のように折り畳むことができ、また、外箱部Bがスリーブ状部205を有し、全体に略スリーブ状を呈しているので、包装箱Pの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部210を側面部230に対して略平行になるようにし、かつ、側面部220を背面部240に対して略平行になるようにすることにより、
図14に示すように平板状に折り畳むことができる。
【0146】
なお、上記内箱部A及び外箱部Bにおいて、各折れ線の箇所には、予め罫線が形成されている。また、内箱部A及び外箱部Bにおいて、各折れ線は直線状となっている。
【0147】
上記構成の包装箱Pの製造工程について説明する。まず、展開状態の内箱部Aと外箱部Bとを製造する。
【0148】
次に、外箱部Bの内側の面に内箱部Aの外側の面を接着させる(第1接着工程)。つまり、展開状態の外箱部Bの内側の面を上側にして、片部224における分離部24との接着領域(
図10のハッチングに示す領域)と片部234における分離部34との接着領域(
図10のハッチングに示す領域)に接着剤を塗布して、展開状態の内箱部Aを
図10に示すように重ねる。これにより、分離部24と片部224が接着され、分離部34と片部234が接着される。その際、外箱部Bのスリーブ状部205の下辺と内箱部Aのスリーブ状部5の下辺とが略一致する(一致するとしてもよい)ようにし、また、外箱部Bと内箱部Aとにおいて、折れ線C2と折れ線C12を一致させる。なお、スリーブ状部5とスリーブ状部205において、互いに対応する部材の横方向の長さは、外箱部Bの方が長く形成されているので、
図10に示すように、折れ線C13は、折れ線C3に対して外側にずれ、折れ線C11は折れ線C1に対して外側にずれる。なお、外箱部Bのスリーブ状部205の下辺と内箱部Aのスリーブ状部5の下辺とを略一致させるので、内箱部が外箱部の下方から見えてしまい見栄えが悪くなることがない。
【0149】
次に、前正面部11に接着剤を塗布し(具体的には、
図10のハッチングに示す領域に塗布する)、その後、後正面部12と傾斜部14と支持部16とからなる領域を折れ線C51、C52を介して前正面部11に対して折り返して、前正面部11と後正面部12とを接着させる(接着工程)。なお、前正面部11に接着剤を塗布する代わりに、後正面部12に接着剤を塗布してもよい。その後、傾斜部14と支持部16からなる領域を折れ線C6を介して後正面部12に対して折り返して、
図11に示す状態とする。つまり、後正面部12が前正面部11に接着されるとともに、傾斜部14が後正面部12に対して折れ線C6を介して折り返した状態とする(接着・折り返し工程)。
【0150】
なお、後正面部12を折れ線C51、C52を介して前正面部11に対して折り返す工程と、傾斜部14を折れ線C6を介して後正面部12に対して折り返す工程とを同時におこなってもよい。
【0151】
次に、内箱部Aの底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して内側に折り返し、さらに、左底面部80の接着部86を本体部82に対して外側に折り返して、
図12に示す状態とする(折り返し工程)。つまり、前底面部60を折れ線C21を介して正面部10側に折り返し、右底面部70を折れ線C22を介して側面部20側に折り返し、左底面部80を折れ線C20を介して側面部30側に折り返し、後底面部90を折れ線C23を介して背面部40側に折り返し、さらに、接着部86を本体部82に対して折り返す。
【0152】
次に、接着部78の領域に接着剤を塗布して(
図12のハッチングに示す領域に接着剤を塗布する)(接着剤塗布工程)、背面部240を折れ線C13を介して側面部220の側に内側に折り返す(折り返し工程)ことにより、背面部40を折れ線C3を介して側面部20側に折り返し、
図13に示す状態とする。すると、接着部78が後底面部90に接着される(第2接着工程)。
【0153】
次に、接着部86の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布して(
図13のハッチングに示す領域に接着剤を塗布する)(第2接着剤塗布工程)、側面部230を折れ線C11を介して正面部210の側に内側に折り返す(第2折り返し工程)ことにより、側面部30を折れ線C1を介して正面部10側に折り返し、
図14に示す状態とする。すると、接着部86と前底面部60が接着され、糊代部49が側面部30に接着され、糊代部242が背面部240に接着される(第3接着工程)。ここで、傾斜部14の辺部14aが傾斜して形成されているので、側面部30、230を折り返す際に、傾斜部14が邪魔になることがない。なお、糊代部49の代わりに、側面部30における糊代部49との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、糊代部242の代わりに、背面部240における糊代部242との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、接着部86の代わりに、前底面部60における接着部86との接着領域に接着剤を塗布してもよい。以上のようにして、包装箱Pが製造される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
【0154】
なお、上記の製造工程において、左底面部80を側面部30側に折り返し、前底面部60を正面部10側に折り返し、さらに、接着部86を本体部82に対して折り返す工程は、背面部240を側面部220の側に折り返して、接着部78を後底面部90に接着した後で、接着部86の領域と、糊代部49の領域と、糊代部242の領域に接着剤を塗布する前に行ってもよい。左底面部80を側面部30側に折り返し、前底面部60を正面部10側に折り返し、さらに、接着部86を本体部82に対して折り返す工程と、その後に、接着部86と糊代部49、242に接着剤を塗布する工程が、第2折り返し・接着剤塗布工程となる。その場合、上記折り返し工程では、右底面部70と後底面部90を折り返し、その後、接着部78に接着剤を塗布することになる(第1折り返し・接着剤塗布工程)。
【0155】
また、接着部86への接着剤の塗布は、左底面部80を折り返し接着部86を折り返した状態で行うとしたが、
図11の状態で接着部86に接着剤を塗布した後に、左底面部80を
図12に示す状態としてもよい(接着剤塗布・折り返し工程)。なお、
図11の状態で接着部86に接着剤を塗布した後に、左底面部80を
図12に示す状態とするのは、背面部240を側面部220の側に折り返して、接着部78を後底面部90に接着した後でもよい。
【0156】
上記構成の包装箱Pの使用状態について説明する。包装箱Pを使用しない状況では、包装箱Pは平板状に折り畳むことができるので、折り畳んで保管しておく。すなわち、外箱部Bがスリーブ状部205を有するとともに、内箱部Aがスリーブ状部5を有しているので、包装箱Pの状態においても扁平状(平板状としてもよい)に折り畳むことができ、正面部210と側面部230間の角度を小さくし、側面部220と背面部240間の角度を小さくすることにより、
図14に示すように扁平状に折り畳むことができる。包装箱Pを折り畳むことにより、内箱部Aにおける正面部10と側面部30間の角度(第1角度)α11は、組立て状態における正面部10と側面部30間の角度(つまり、90度(略90度としてもよい))よりも小さく、内箱部Aにおける背面部40と側面部20間の角度(第2角度)α12は、組立て状態における背面部40と側面部20間の角度(つまり、90度(略90度としてもよい))よりも小さくなり、包装箱Pを扁平状に折り畳んで、右底面部70が側面部20に接した状態では、右底面部70は平板状となり、本体部82が側面部30接した状態では、本体部82と起立部88からなる領域は平板状となる。
【0157】
なお、上記のように包装箱Pが製造された段階では、接着部78と本体部72が切目線78Kを介して連結されているので、右底面部70が平板状の状態に維持され、これにより、包装箱Pが扁平状に折り畳まれた状態が維持されるので、折り畳んだ状態の包装箱Pを保管・運搬する際に省スペースを図ることができる。
【0158】
次に、包装箱Pを使用する際に、包装箱Pを組み立てる。すなわち、外箱部Bにおける正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になるようにするとともに、内箱部Aにおける正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにし、底面部50がスリーブ状部5、205に対して直角になるようにすることにより包装箱Pが立体状に組み立てられる。
【0159】
なお、内箱部Aにおける正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにすることにより、底面部50が以下のように組み立てられる。
【0160】
すなわち、スリーブ状部5を広げていく(つまり、側面部20と背面部40間の角度(第2角度)を大きくするとともに、側面部30と正面部10間の角度(第1角度)を大きくする)と、接着部78が後底面部90に接着されているので、切目線78Kが破断して、接着部78が起立部76に対して折曲した状態になるとともに、本体部72が起立部74に対して折曲した状態となる。つまり、内箱部Aを折り畳んだ状態では、もともと起立部74、76は上下方向を向いており、側面部20と背面部40間の角度を大きくすることにより、本体部72は側面部20に対して下方に回動し、後底面部90は背面部40に対して下方に回動するが、起立部74、76は上下方向を向いたままとなるので、後底面部90に接着された接着部78は起立部76に対して折曲した状態となり、本体部72が起立部74に対して折曲した状態となる。つまり、起立部76と接着部78の関係では、起立部76は、接着部78に対して上側に折曲した状態となり、起立部74と本体部72の関係では、起立部74は、本体部72に対して上側に折曲した状態となる(
図15参照)。また、スリーブ状部5を広げていくと、互いに対向していた本体部72と後底面部90が離れていくので、これにより切目線78Kが破断する。
【0161】
その後、さらに、スリーブ状部5を広げていくと、起立部88が起立部74に接し、起立部88が起立部74に接することにより、起立部88が本体部82に対して上側に回動していく。なお、起立部88が起立部74に接する直前には、起立部88の辺部88c(起立部88が起立した状態における上辺)が右底面部70の本体部72の辺部72dに接しながら、起立部88が起立部74に近づいていき、起立部88の辺部88cが起立部74と起立部76間の角部75(折れ線C25に沿った角部)に接する。
【0162】
辺部88cが起立部74と起立部76間の角部75に接した後は、スリーブ状部5を広げていくと、辺部88cが該角部75に接するとともに辺部72dに接した状態で、起立部88が本体部82に対して回動しながら、起立部88が起立部74に対して背面側にスライドしていき、辺部88cにおける辺部72dと接する位置が辺部88cの正面側の端部にくると、起立部88の辺部88d(正面側の辺部)が辺部72dに接する。
【0163】
その後、さらに、スリーブ状部5を広げていくと、辺部88cが角部75に接するともに、辺部88dが辺部72dに接した状態で、起立部88が起立部74に対して背面側にスライドしながら起立部88が本体部82に対して回動していく。
【0164】
すると、辺部88cが角部75に接するとともに、辺部88dが辺部72dに接した状態で、突状部84の辺部82f(傾斜した辺部)が角部75に接し、辺部88cと辺部82fが角部75に接するとともに、辺部88dが辺部72dに接した状態で、起立部88が起立部74に対して背面側にスライドしながら起立部88が本体部82に対して回動していき、辺部82fの辺部82g側の端部が角部75の位置に来るとともに、辺部88dが辺部72dの辺部72e側の端部に来て、突状部84の辺部82gが角部75(起立部76の左側面側の端部としてもよい)と係合するとともに、起立部88の辺部88d(起立部88の正面側の端部)が本体部72の辺部(係合用辺部)72eと係合して、底面部50が組み立てられ、内箱部Aが組立て状態となる。辺部82fが起立部76と係合するタイミングと、起立部88の辺部88dが本体部72の辺部72eと係合するタイミングは、同時(ほぼ同時としてもよい)である。底面部50が組み立てられた状態を示すと、
図16、
図17に示すようになる。
【0165】
なお、
図15、
図16は、内箱部Aの様子を分かりやすくするために、外箱部Bの構成を省略して内箱部Aのみを表している。また、
図17は、内箱部Aが立体状に組み立てられて、底面部50が組み立てられた状態を分かりやすくするために、糊代部49による接着を解除して前正面部11と側面部20を同一平面上にあるようにした状態で示す斜視による説明図である。
【0166】
底面部50が組み立てられた状態では、起立部88は本体部82に対して略直角(直角としてもよい)に折曲して起立し、起立部74は本体部72に対して略直角(直角としてもよい)に折曲して起立し、起立部76は接着部78に対して略直角(直角としてもよい)に折曲して起立し、起立部76は起立部74に対して略直角(直角としてもよい)に折曲し、起立部88の起立部74側の面と起立部74の起立部88側の面が対向して(つまり、2つの面が向かい合わせとなる)、起立部88の起立部74側の面と起立部74の起立部88側の面の少なくとも一部が接した状態となる。
【0167】
包装箱Pを立体状に組み立てたら、傾斜部14を後正面部12に対して回動した状態とし、支持部16が傾斜部14に対して回動して支持部16が上下方向を向くようにし、支持部16が背面部40の内側の面に接し、脚部18−1、18−2が後底面部90の上面に接するようにする。すると、傾斜部14は、起立部74、76、88に接し、水平方向(前底面部60、本体部72、82、後底面部90)に対して傾斜した状態となる。なお、底面部50を組み立てた際の起立部74と起立部76と起立部88の上方への突出度合いによっては、傾斜部14の底面が起立部74、76、88の全てに接するとは限らない場合もあり、その場合でも、傾斜部14の底面は、少なくとも起立部74、76、88のいずれかに接する。なお、起立部74、76、88の全てが接しない場合でも、起立部88は起立部74よりも前後方向に長く伸び、左右方向に伸びるのは起立部76であるので、実際には、傾斜部14は、少なくとも起立部88と起立部76には接するといえる。
【0168】
傾斜部14が起立部74、76、88に接した状態では、スリーブ状部5の下辺(前正面部11の下辺と側面部20、30の下辺と背面部40の下辺)により囲まれる仮想平面(内箱部Aの設置面としてもよい)に介して傾斜した状態となる。
【0169】
なお、スリーブ状部5を広げて内箱部Aを組み立てた状態(つまり、内箱部Aの組立て状態)とすると、後正面部12に対して折り返された傾斜部14は、折り返される前の状態に戻ろうとして、自然に背面側に回動した状態となるので、連結部17を指でつかんで下方に押し込むことにより、傾斜部14の左側面側の辺部14aが糊代部49に接して、辺部14aと糊代部49間の摩擦により、少なくとも支持部16の上辺が背面部40の内側の面に接する状態を維持することができ、傾斜部14が傾斜状態から上方に浮き上がるのを防止することができる。なお、商品を傾斜部14に載置しない状態では、傾斜部14が起立部74、76、88に接することなく、脚部18−1、18−2が後底面部90に接しない場合でも、商品を傾斜部14に載置することにより、その重みで傾斜部14が起立部74、76、88に接するとともに、脚部18−1、18−2が後底面部90に接することになる。
【0170】
そして、
図18に示すように、包装箱Pの上方から複数の商品(被収納物)Gを内箱部A内に収納する。
図18は、袋状の商品である例を示しているが、他の商品であってもよい。なお、蓋部270、280及びフラップ部260、290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっているので、商品Gはそのまま包装箱Pの上方から収納すればよい。その後、フラップ部260、290を閉じた後に蓋部270、280を閉じて、
図19に示すように、接着テープTを外箱部Bの正面部210から上面を経て背面部240側にまで接着させることにより、蓋部270、280を封止する。
【0171】
以上のようにして、商品Gを包装箱Pに包装したら、商品Gを収納した包装箱Pを商品Gを陳列する場所に搬送する。
【0172】
その後、商品を陳列する場合には、外箱部Bを内箱部Aから分離する。すなわち、外箱部Bの側面部220の片部226を内側に押し込むことにより片部224の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部224を外側に回動させて、
図20に示す状態とする。つまり、折れ線C224が回動軸となって片部224が上下方向に回動する。
【0173】
同様に、外箱部Bの側面部230の片部236を内側に押し込むことにより片部234の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部234を外側に回動させる。つまり、折れ線C234が回動軸となって片部234が上下方向に回動する。なお、片部224、234が回動する際の回動軸となる折れ線C224、C234の箇所には、罫線を形成しておかなくても片部224、234を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。
【0174】
すると、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A(具体的には、本体部22)から分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動する。同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部A(具体的には、本体部32)から分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動する。
【0175】
そして、
図21に示すように、外箱部Bを上方に引き上げることにより、商品Gを収納した状態で、かつ、分離部24、34が分離した状態の内箱部Aが残るので、商品Gを収納した状態で内箱部Aを陳列する。なお、包装箱Pにおける内箱部Aにおいては、正面部10に切欠部K10が儲けられているので、正面部10側を陳列における正面側として陳列することにより、正面側から商品Gを視認することができる。つまり、商品Gを内箱部Aの上方から視認できるとともに、内箱部Aの正面部10側から視認することができる。
【0176】
なお、内箱部Aの組立て状態において、商品Gは、傾斜部14の上面に載置されていて、傾斜部14は、正面部10側に向けて下方となるように傾斜しているので、商品Gは、傾斜状態で陳列され、正面部10側にスライドしやすくなり、商品Gを正面側から取り出しやすくすることができ、商品を正面側に移動させる作業を行う必要がない。つまり、手前の商品が取り出されると、商品Gの重みで傾斜部14に載置された商品Gが正面部10側にスライドして、商品Gを常に正面側に位置させることができる。
【0177】
また、傾斜部14の底面が、起立部74、76、88により支持されて傾斜部14の傾斜状態が保たれるので、傾斜部14が傾斜方向に長く形成されたり、重量の重い商品を載せた場合でも、傾斜部14が下方に撓むことなく、商品の傾斜状態での陳列を行なうことができる。特に、起立部74、88が前後方向に伸びて起立し、起立部76が左右方向に伸びて起立するので、傾斜部14の傾斜状態が安定して保たれる。また、傾斜部14は、支持部16によっても支持されるので、支持部16によっても傾斜部14の傾斜状態を保つことができ、特に、傾斜部14における起立部88よりも背面側の領域が下方に撓むことがない。
【0178】
また、傾斜部14が起立部74、76、88により支持された状態では、起立部74の辺部74cと起立部88の辺部88cは、傾斜部14の底面に沿った状態となるので、傾斜部14の傾斜状態を安定させることができる。なお、底面部50が組み立てられた状態では、起立部76は、左右方向に向いているので、傾斜した傾斜部14を支持するのに支障がない。
【0179】
また、支持部16には連結部17が設けられていて、傾斜部14の傾斜状態では、連結部17が傾斜部14の背面側の端部から立設した状態となるので(
図4参照)、傾斜部14に載置された商品が傾斜部14の背面部40側から落下するおそれがない。すなわち、前後方向に厚みの薄い商品の場合に、連結部17が設けられていないと傾斜部14の背面部40側の端部から傾斜部14と背面部40の隙間に落下するおそれがあるが、連結部17が設けられているので、そのおそれがない。
【0180】
また、上記の実施例1の説明によれば、後正面部12が前正面部11から連設され、傾斜部14が後正面部12から連設されているとしたが、後正面部12と傾斜部14と支持部16からなる構成を背面部40の上辺から連設してもよい。すなわち、背面部40を前正面部11のように切欠部が形成された構成とし、背面部40の上辺から後正面部12と同様の構成の後背面部を連設し、さらに、後背面部の背面部40とは反対側の辺部から傾斜部14を連設し、さらに、傾斜部14から支持部16を連設する。なお、正面部10においては、後正面部12は形成されず、前正面部11には切欠部は形成されない。
【0181】
この場合には、傾斜部は、背面側から正面側に向けて上方となるように傾斜するので、起立部74における辺部74cと起立部88における辺部88cは、背面側から正面側に向けて上側となるように傾斜する(つまり、傾斜方向が逆になる)。なお、起立部88には、突状部84のための切欠部が設けられ、辺部74cの傾斜方向を逆にすると、辺部74cと切欠部とが干渉するおそれがあるので、起立部88を突状部84よりも正面側のみに設けてもよい。
【実施例2】
【0182】
実施例2の包装箱P’は、実施例1の包装箱Pと略同様の構成であり、内箱部の構成のみが異なる。
【0183】
すなわち、実施例2の包装箱における内箱部A’は、
図22〜
図24に示すように構成され、正面部10に切欠部を形成する代わりに、背面部40の上側に切欠部K40が形成されている。
【0184】
すなわち、背面部40は方形状の上側に切欠部K40を設けた形状を呈し、背面部40の上側の辺部は、側面部20の上辺から連設され、左右方向に直線状に形成された辺部40aと、辺部40aの端部から連設され、略円弧状に直線状に形成された辺部40bと、辺部40bの端部から連設され、略上下方向に形成された直線状の辺部40cと、辺部40cの端部から連設され、略円弧状に形成された辺部40dと、辺部40dの端部から連設され、左右方向に直線状に形成された辺部40eと、辺部40eの端部から連設され、略円弧状に形成された辺部40fと、辺部40fの端部から連設され、略上下方向に直線状に形成された辺部40gと、辺部40gの端部から連設され、略円弧状に形成された辺部40hと、辺部40hの端部から連設され、左右方向に直線状に形成された辺部40iとを有している。辺部40aと辺部40iは、同一直線状に形成され、辺部40cは、下方にいくに従い左側面側となるように折れ線C3、C4の方向に対して傾斜し、辺部40gは、下方にいくに従い右側面側となるように折れ線C3、C4の方向に対して傾斜している。辺部40cと辺部40gはテーパ状となっている。
【0185】
なお、実施例2においては、前正面部11と後正面部12には切欠部は形成されていない。
【0186】
内箱部A’の構成は、上記の点以外は実施例1の内箱部Aと同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
【0187】
また、実施例2の包装箱P’における外箱部Bは、実施例1おける外箱部Bと同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
【0188】
また、実施例2の包装箱の製造方法は、内箱部として、内箱部A’を用いる以外は実施例1の包装箱の場合と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0189】
実施例2の内箱部A’においては、切欠部K40が背面部40に設けられているので、商品の陳列に際しては、背面部40を陳列における正面側として使用する。つまり、内箱部A’を陳列における正面側から見た斜視図は
図23のようになり、内箱部A’を陳列における背面側から見た斜視図は
図24のようになる。
【0190】
すると、商品を陳列した状態では、傾斜部14は、陳列における正面側から背面側に向けて下方に傾斜した状態となるので、陳列された商品の正面側が斜め上向きとなるので、商品の正面側の面を斜め上方から視認しやすくすることができる。
【0191】
なお、実施例2の包装箱の使用状態は、陳列に際して、背面部40側を陳列における正面側として使用する以外は実施例1の包装箱と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0192】
なお、実施例2においては、陳列における正面側から商品を取り出していくとすると、商品が傾斜部14の上面をスライドする必要がないので、商品の重量が重い、商品の底面がスライドしにくい素材により形成されている等商品が傾斜部14上をスライドしにくい場合には、実施例2の内箱部A’を用いるのが好ましく、一方、商品の重量が軽い、商品の底面がスライドしやすい素材により形成されている等商品が傾斜部14上をスライドしやすい場合には、実施例1の内箱部Aを用いるのが好ましいといえる。
【0193】
また、実施例2の包装箱P’においても、傾斜部14は、支持部16により支持されるのみならず、起立部74、76、88により支持されるので、傾斜部14が傾斜方向に長く形成されたり、重量の重い商品を載せた場合でも、傾斜部14が下方に撓むことなく、商品の傾斜状態での陳列を行なうことができる。特に、起立部74、88が前後方向に伸びて起立し、起立部76が左右方向に伸びて起立するので、傾斜部14の傾斜状態が安定して保たれる。
【0194】
また、実施例2の包装箱P’においても、傾斜部14が起立部74、76、88により支持された状態では、起立部74の辺部74cと起立部88の辺部88cは、傾斜部14の底面に沿った状態となるので、傾斜部14の傾斜状態を安定させることができる。なお、底面部50が組み立てられた状態では、起立部76は、左右方向に向いているので、傾斜した傾斜部14を支持するのに支障がない。
【0195】
また、実施例2の包装箱P’においても、支持部16には連結部17が設けられていて、傾斜部14の傾斜状態では、連結部17が傾斜部14の背面部40側の端部から立設した状態となるので(
図24参照)、傾斜部14に載置された商品が傾斜部14の背面部40側から落下するおそれがない。
【0196】
なお、実施例2において、切欠部K40の代わりに開口部としてもよい。つまり、スリーブ状部5の上下方向の高さを図示する構成よりも高くして、背面部40に開口部を形成し、該開口部から商品を視認したり、商品を取り出すことができるようにしてもよい。
【0197】
また、上記の実施例2の説明によれば、後正面部12が前正面部11から連設され、傾斜部14が後正面部12から連設されているとしたが、後正面部12と傾斜部14と支持部16からなる構成を背面部40の上辺から連設してもよい。すなわち、背面部40を切欠部K40が省略された構成とし、背面部40の上辺から後正面部12と同様の構成の後背面部を連設し、さらに、後背面部の背面部40とは反対側の辺部から傾斜部14を連設し、さらに、傾斜部14から支持部16を連設する。なお、正面部10においては、後正面部12は形成されず、前正面部11には切欠部K40と同様の切欠部が形成される。
【0198】
この場合には、傾斜部は、背面側から正面側に向けて上方となるように傾斜するので、起立部74における辺部74cと起立部88における辺部88cは、背面側から正面側に向けて上側となるように傾斜する(つまり、傾斜方向が逆になる)。なお、起立部88には、突状部84のための切欠部が設けられ、辺部74cの傾斜方向を逆にすると、辺部74cと切欠部とが干渉するおそれがあるので、起立部88を突状部84よりも正面側のみに設けてもよい。
【0199】
なお、実施例1及び実施例2の包装箱によれば、上方が開口した包装箱に対して上方から被収納物である商品を収納して、蓋部270、280を閉じて1つの接着テープTにより封止するのみであるので、容易に商品の梱包作業を行うことができる。
【0200】
さらに、実施例1及び実施例2の包装箱の製造方法によれば、上記のように、外箱部Bと内箱部A(又は内箱部A’)を重ねて接着した後に、前正面部11と後正面部12を接着した後に、底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して折り返して、所定の領域に接着剤を塗布した後に、折り返す工程を2回行う(つまり、
図12の状態から
図13の状態への工程と、
図13の状態から
図14の状態への工程)ことにより製造することができるので、包装箱の製造が容易となる。
【0201】
また、外箱部Bにおいて、切目線222a、222c、232a、232cは切断予定線であるとしたが、連続した切込みにより形成された切目線でもよい。
【0202】
なお、実施例1及び実施例2においては、陳列における正面側から商品を視認するための切欠部(切欠部K10、K40)が設けられているとしたが、該切欠部の構成を省略してもよい。すなわち、該切欠部が設けられなくても、内箱部に陳列された商品を斜め上方から視認することができるので、切欠部の構成を省略してもよい。
【0203】
また、上記の説明において、
図10〜
図14に示す工程で包装箱を製造するとして説明したが、外箱部Bと内箱部A(又は内箱部A’)の展開状態を左右対称として製造してもよい。すなわち、実施例1を例にとると、
図9に示す状態の外箱部Bの上面に
図6に示す状態の内箱部Aを重ねて接着し、前正面部11と後正面部12を接着し、内箱部Aの底面部を構成する各部を折り返すとともに、接着部86を外側に折り返して、接着部78に接着剤を塗布して背面部240を折り返し、さらに、接着部86と糊代部49、242に接着剤を塗布して側面部230を折り返すことにより包装箱を製造してもよい。その場合に製造された包装箱は、
図1〜
図5の構成に際して左右対称に形成されることになり、例えば、背面部40から連設された糊代部49は、右側面部の内側の面に接着されることになる。
【0204】
また、実施例1及び実施例2の説明において、外箱部Bにおいては、スリーブ状部205の上辺から連設された蓋部270、280とフラップ部260、290は、A式であるとしたが、他の形式、例えば、B式(一対の内フラップと蓋部とを有し、蓋部が、スリーブ状部205から連設された蓋部本体と、蓋部本体の先端から連設され、スリーブ状部205の内側に差し込まれる差込み片部とを有するもの。つまり、スリーブ状部205の4つの上辺(正面部210と側面部220、230と背面部240の上辺)のいずれかから蓋部が連設され、蓋部が連設された上辺に隣接する2つの辺部から内フラップが連設される。)としてもよい。つまり、蓋部は、スリーブ状部205の4つの上辺の少なくとも1つから連設されていればよい(つまり、蓋部は、スリーブ状部205の上端から折れ線を介して連設されていればよい)。
【0205】
また、実施例1及び実施例2の説明において、内箱部Aにおいて、分離部24、34は切目線24a、34aと開口部24b、34bにより囲まれている(つまり、分離部24、34は本体部22、32(及び開口部24b、34b)に囲まれている)としたが、側面部20、30の上辺を低く形成して、分離部24の上辺が側面部20の上辺の一部を構成し(つまり、分離部24の上側には本体部22が存在しない)、分離部34の上辺が側面部30の上辺の一部を構成する(つまり、分離部34の上側に本体部32が存在しない)ものとしてもよい。この場合には、開口部24b、34bは設けられず、分離部24、34の上辺を除いた三辺が本体部22、32と切目線24a、34aを介して連設される。このような構成の場合でも、分離部24、34が側面部20、30における分離部24、34以外の部分である本体部22、32と切目線24a、34aを介して分離可能になっているといえる。
【0206】
また、実施例1及び実施例2の説明において、内箱部Aにおいて、分離部24、34が設けられるのは、スリーブ状部5において相対する側面部(側面部20と側面部30)であるとしたが、これには限られず、スリーブ状部5を構成する4つの部材(内側面部)(正面部10と側面部20、30と背面部40)(4つの側面部としてもよい)において、互いに隣接する部材に分離部を設けてもよい。その場合に、当然、切欠部(例えば、切欠部K11、K40)を形成する内側面部には分離部は形成しない。例えば、切欠部K11を構成する前正面部11の構成や切欠部K40の構成を背面部40を
図6における4つの部材(前正面部11と側面部20、30と背面部40)のうちの端部に位置する部材(例えば、背面部40)の位置に配置し、分離部を内側の2つの部材(
図6における前正面部11と側面部20の位置の部材)に配置してもよい。
【0207】
同様に、外箱部Bにおいて、片部224、234が設けられるのは、スリーブ状部205において相対する側面部(側面部220と側面部230)であるとしたが、これには限られず、スリーブ状部205を構成する4つの部材(正面部210と側面部220、230と背面部240)(4つの側面部としてもよい)において、互いに隣接する部材に分離部と接着する片部を設けてもよい。