特許第6859110号(P6859110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6859110
(24)【登録日】2021年3月29日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20210405BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20210405BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210405BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20210405BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20210405BHJP
【FI】
   H04W88/04
   G07G1/12 321S
   G07G1/12 321L
   H04W72/04 132
   H04W92/18
   H04W92/20 110
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-7291(P2017-7291)
(22)【出願日】2017年1月19日
(65)【公開番号】特開2018-117261(P2018-117261A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年12月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩由
(72)【発明者】
【氏名】大石 禎利
(72)【発明者】
【氏名】槌田 直
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0044667(US,A1)
【文献】 特開2009−059129(JP,A)
【文献】 特開2016−146662(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0142034(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
G07G 1/00− 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
複数の無線の通信チャネルで通信する通信部と、
前記通信部を通じて所定の通信チャネルで、決済処理に関する周辺機器とデータを送受信し、
前記周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて前記所定の通信チャネルと異なる通信チャネルで第2の情報処理装置に、決済処理、前記情報処理装置又は前記周辺機器に関する第1の情報を送信する、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて所定の間隔で通信チャネルを変更してスキャン信号を送信し、ある通信チャネルで前記第2の情報処理装置からACK信号を受信すると前記通信チャネルで前記第2の情報処理装置に前記第1の情報を送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記通信部を通じて前記第2の情報処理装置へ前記第1の情報を送信すると、前記通信部に前記所定の通信チャネルを設定する、
前記請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記通信部を通じて前記所定の通信チャネルで第3の情報処理装置から第2の情報を受信し、
前記通信部を通じて前記第2の情報処理装置に前記第1の情報と前記第2の情報とを送信する、
前記請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを備えるシステムであって、
前記第1の情報処理装置は、
複数の無線の通信チャネルで通信する第1の通信部と、
前記第1の通信部を通じて第1の通信チャネルで、決済処理に関する第1の周辺機器とデータを送受信し、
前記第1の周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記第1の通信部を通じて前記第1の通信チャネルと異なる第2の通信チャネルで前記第2の情報処理装置に、決済処理、前記第1の情報処理装置又は前記第1の周辺機器に関する第1の情報を送信する、
処理部と、
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
複数の無線の通信チャネルで通信する第2の通信部と、
前記第2の通信部を通じて第2の通信チャネルで、決済処理に関する第2の周辺機器とデータを送受信し、
前記第2の周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
前記第2の通信部を通じて前記第2の通信チャネルで、前記第1の情報処理装置から前記第1の情報を受信し、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記第2の通信部を通じて前記第2の通信チャネルと異なる通信チャネルで第3の情報処理装置に、決済処理、前記第2の情報処理装置又は前記第2の周辺機器に関する第2の情報と前記第1の情報とを送信する、
第2の処理部と、
を備える、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の決済などに用いられるPOS端末には、スキャナ、プリンタ又はキーボードなどの周辺機器と所定の通信チャネルで無線通信するものがある。POS端末は、混線を避けるため、店舗内などに配置された他のPOS端末と異なる通信チャネルを用いて周辺機器と通信する。
【0003】
他方、POS端末は、他のPOS端末などと無線でのマルチホップ通信を行うことがある。マルチホップ通信を行う場合、POS端末は、他のPOS端末と同一の通信チャネルを用いる必要がある。
【0004】
従来、POS端末は、周辺機器との無線通信とマルチホップ通信とを両立することができないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−124035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の課題を解決するために、周辺機器との無線通信とマルチホップ通信とを両立することができる情報処理装置及びネットワークシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、通信部と、処理部と、を備える。通信部は、複数の無線の通信チャネルで通信する。処理部は、前記通信部を通じて所定の通信チャネルで、決済処理に関する周辺機器とデータを送受信し、前記周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、所定のイベントが発生したか判定し、前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて前記所定の通信チャネルと異なる通信チャネルで第2の情報処理装置に、決済処理、前記情報処理装置又は前記周辺機器に関する第1の情報を送信する。前記処理部は、前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて所定の間隔で通信チャネルを変更してスキャン信号を送信し、ある通信チャネルで前記第2の情報処理装置からACK信号を受信すると前記通信チャネルで前記第2の情報処理装置に前記第1の情報を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係るPOSシステムの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るPOS端末の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るスキャナの構成例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るプリンタの構成例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係るキーボードの構成例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係るPOS端末の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係るネットワークシステムは、周辺機器と無線で通信するPOS端末からのPOSシステム情報を伝送する。ネットワークシステムは、あるPOS端末からのPOSシステム情報を他のPOS端末を経由して所定の端末(たとえば、ルータ)などに伝送する。
【0010】
ネットワークシステムは、たとえば、商品を販売する店舗などに設置される。たとえば、ネットワークシステムの各POS端末は、店舗の各部に設置される。
【0011】
図1は、実施形態に係るネットワークシステム1の構成例を示す。
図1が示すように、ネットワークシステム1は、POS端末100乃至500及びルータ600などから構成される。
【0012】
POS端末100乃至500は、商品などを決済する装置である。POS端末100乃至500については後に詳述する。
POS端末100乃至500は、隣接するPOS端末又はルータ600と無線通信可能な位置に配置される。
【0013】
ルータ600(情報処理装置)は、ネットワーク700に接続する。また、ルータ600は、POS端末と無線通信する。たとえば、ルータ600は、無線LANなどの無線ネットワークを構築し、POS端末と無線通信する。また、ルータ600は、POS端末からのデータ(たとえば、POSシステム情報)をネットワーク700へ転送する。また、ルータ600は、ネットワーク700からのデータをPOS端末へ伝送してもよい。
ルータ600は、隣接するPOS端末(たとえば、POS端末100又は400)を通信可能な位置に配置される。
【0014】
ネットワーク700は、他の装置へデータを伝送するための通信網である。たとえば、ネットワーク700は、インターネットである。また、ネットワーク700は、独自の通信網であってもよい。
【0015】
次に、POS端末が形成するPOSシステムについて説明する。ここでは、POS端末100が形成するPOSシステムについて説明する。
図2は、POS端末100が形成するPOSシステム10の構成例を示す。
【0016】
図2が示すように、POSシステム10は、POS端末100から構成される。また、POSシステム10は、決済処理に関する周辺機器を備える。ここでは、POSシステム10は、周辺機器として、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130などを備える。なお、POSシステム10は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。たとえば、POSシステム10は、周辺機器として、定置式バーコードスキャナ、ドロワ、自動釣銭機、クレジットカード端末、暗証番号入力機、ポイントカード端末又は客面表示器などを備えてもよい。
【0017】
POS端末100(情報処理装置)は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130と無線でデータを送受信する。POS端末100は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130とデータを送受信することで決済処理を行う。
【0018】
スキャナ110は、商品などに添付されるコードを読み取る。スキャナ110は、読み取ったコードをデコードして得られるデータをPOS端末100へ送信する。
プリンタ120は、POS端末100からの信号に基づいて所定のデータを印刷する。たとえば、プリンタ120は、レシート又はクレジット明細などを印刷する。
【0019】
キーボード130は、オペレータからの操作を受け付ける。キーボード130は、受け付けた操作をPOS端末100へ送信する。
【0020】
次に、POS端末の構成例について説明する。ここでは、POS端末100について説明する。POS端末200乃至500の構成例は、POS端末100の構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0021】
図3は、POS端末100の構成例を示すブロック図である。
図3が示す構成例において、POS端末100は、基本的な構成として、CPU101、ROM102、RAM103、NVM104、通信部105、操作部106及び表示部107などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、POS端末100は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0022】
CPU101(処理部)は、POS端末100全体の動作を制御する機能を有する。CPU101は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えてもよい。CPU101は、内部メモリ、ROM102又はNVM104が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0023】
なお、CPU101がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであっても良い。この場合、CPU101は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0024】
ROM102は、予め制御用のプログラム及び制御データなどが記憶された不揮発性のメモリである。ROM102に記憶される制御プログラム及び制御データは、予めPOS端末100の仕様に応じて組み込まれる。ROM102は、たとえば、POS端末100の回路基板を制御するプログラム(例えば、BIOS)などを格納する。
【0025】
RAM103は、揮発性のメモリである。RAM103は、CPU101の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM103は、CPU101からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM103は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0026】
NVM104は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM104は、例えば、ハードディスク、SSD、EEPROM(登録商標)又はフラッシュメモリなどにより構成される。NVM104は、POS端末100の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション、及び種々のデータを格納する。
【0027】
通信部105は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130などの周辺機器と無線でデータを送受信するためのインターフェースである。また、通信部105は、他のPOS端末の通信部と無線でデータを送受信するためのインターフェースである。
【0028】
通信部105は、CPU101からの信号に従って所定のデータを周辺機器又は他のPOS端末へ送信する。また、通信部105は、周辺機器又は他のPOS端末から受信したデータをCPU101へ送信する。
【0029】
通信部105は、複数の通信チャネルから1つの通信チャネルを設定する。各通信チャネルは、たとえば、互いに周波数が異なる。通信部105は、CPU101からの信号に基づいて通信チャネルを設定する。通信部105は、通信チャネル1乃至Nから1つの通信チャネルを設定する。
【0030】
通信部105は、所定の通信チャネルを設定している場合、他の通信チャネルでの通信を行わない。たとえば、通信部105は、他の通信チャネルでのアクセスを受け付けない。
【0031】
たとえば、通信部105は、無線LAN又はBluetooth(登録商標)などをサポートするものであってもよい。また、たとえば、通信部105は、Sub−GHz(たとえば、900MHz帯)の通信をサポートするものであってもよい。
通信部105がサポートする規格は、特定の構成に限定されるものではない。
【0032】
操作部106は、POS端末100のオペレータによって、種々の操作指示が入力される。操作部106は、オペレータに入力された操作指示の信号をCPU101へ送信する。操作部106は、たとえば、キーボード、テンキー、及び、タッチパネルなどである。
【0033】
表示部107は、CPU101の制御により種々の情報を表示する表示装置である。表示部107は、たとえば、液晶モニタなどである。なお、操作部106がタッチパネルなどで構成される場合、表示部107は、操作部106と一体的に形成されてもよい。
【0034】
次に、スキャナ110について説明する。
図4は、スキャナ110の構成例を示すブロック図である。
図4が示す構成例において、スキャナ110は、基本的な構成として、制御部111、読取部112及び通信部113などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、スキャナ110は、図4が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0035】
制御部111は、スキャナ110全体の動作を制御する機能を有する。制御部111は、制御回路又は内部メモリなどから構成されてもよい。
読取部112は、商品などの添付されるコードを読み取る。たとえば、読取部112は、コードとしてバーコード又は二次元コードなどを読み取る。読取部112は、読み取ったコードを制御部111へ送信する。
【0036】
たとえば、読取部112は、照明及びカメラなどを備える。読取部112は、照明から光を照射しカメラを用いて反射光を取得することでコードを読み取る。
なお、読取部112は、コードをデコードしてもよい。読取部112は、デコードして得られたデータを制御部111へ送信してもよい。
【0037】
通信部113は、所定の通信チャネルで、POS端末100と無線でデータを送受信するためのインターフェースである。通信部113は、制御部111からの信号に従って所定のデータをPOS端末100に送信する。また、通信部113は、POS端末100から受信したデータを制御部111へ送信する。
【0038】
通信部113は、オペレータの操作などによって通信チャネルを設定してもよい。また、通信部113は、POS端末100との通信を通じて通信チャネルを設定してもよい。
【0039】
制御部111は、読取部112を通じてコードを読み取る。たとえば、制御部111は、オペレータからの操作に従って読取部112を通じてコードを読み取る。制御部111は、読み取ったコードをデコードする。制御部111は、通信部113を通じて、コードをデコードして得られたデータをPOS端末100へ送信する。
【0040】
また、制御部111は、通信部113を通じて、スキャナ110に関するスキャナ情報をPOS端末100に送信する。制御部111は、所定のタイミングでスキャナ情報をPOS端末100に送信する。たとえば、制御部111は、電源オン時、電源オフ時、又は、所定の間隔でスキャナ情報を送信する。
【0041】
たとえば、スキャナ情報は、内部バッテリの残量を示すバッテリ情報、自身のオン/オフを示すオン/オフ情報、異常状態の発生を示す状態情報、稼働時間を示す稼働時間情報、又は、内部の温度を示す温度情報などから構成される。
【0042】
次に、プリンタ120について説明する。
図5は、プリンタ120の構成例を示すブロック図である。
図5が示す構成例において、プリンタ120は、基本的な構成として、CPU121、ROM122、RAM123、通信部124及び印刷部125などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、プリンタ120は、図5が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0043】
CPU121は、プリンタ120全体の動作を制御する機能を有する。CPU121は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えてもよい。CPU121は、内部メモリ、ROM122が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0044】
なお、CPU121がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであっても良い。この場合、CPU121は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0045】
ROM122は、予め制御用のプログラム及び制御データなどが記憶された不揮発性のメモリである。ROM122に記憶される制御プログラム及び制御データは、予めプリンタ120の仕様に応じて組み込まれる。ROM122は、たとえば、プリンタ120の回路基板を制御するプログラム(例えば、BIOS)などを格納する。
【0046】
RAM123は、揮発性のメモリである。RAM123は、CPU121の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM123は、CPU101からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM123は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0047】
通信部124は、所定の通信チャネルで、POS端末100と無線でデータを送受信するためのインターフェースである。通信部124は、CPU121からの信号に従って所定のデータをPOS端末100に送信する。また、通信部124は、POS端末100から受信したデータをCPU121へ送信する。
【0048】
通信部124は、オペレータの操作などによって通信チャネルを設定してもよい。また、通信部124は、POS端末100との通信を通じて通信チャネルを設定してもよい。
【0049】
印刷部125は、CPU121からの信号に従って画像を印刷する。たとえば、印刷部125は、用紙を供給する供給部、用紙を搬送する搬送モータ、搬送モータを制御するモータ制御部及び用紙に印字する印字部などから構成される。
【0050】
たとえば、供給部は、ロール状に形成される用紙を格納する。搬送モータは、モータ制御部からの信号などによって用紙を供給部から印字部へ搬送する。
【0051】
印字部は、供給部から供給された用紙に所定の画像を印刷する。たとえば、印字部は、インクを用紙に付加して画像を形成する。
【0052】
また、用紙が感熱紙である場合、印字部は、用紙を加熱して画像を形成する。たとえば、印字部は、用紙を加熱するサーマルヘッド、及び、サーマルヘッドを制御するサーマルヘッド制御部などから構成される。
【0053】
CPU121は、POS端末100からのデータに基づいて画像を印刷する。
たとえば、CPU121は、通信部124を通じて、印字する画像を示す印字データを受信する。CPU121は、受信した印字データをRAM123に格納する。CPU121は、ROM122に格納される制御プログラムに従って、印字部を通じて用紙に印字データを印刷する。CPU121は、印字データを印刷した用紙を搬送して外部に放出する。
たとえば、CPU121は、レシート又はクレジット明細などを印刷する。
【0054】
また、CPU121は、通信部124を通じて、プリンタ120に関するプリンタ情報をPOS端末100に送信する。CPU121は、所定のタイミングでプリンタ情報をPOS端末100に送信する。たとえば、CPU121は、電源オン時、電源オフ時、又は、所定の間隔でプリンタ情報を送信する。
【0055】
たとえば、プリンタ情報は、内部バッテリの残量を示すバッテリ情報、自身のオン/オフを示すオン/オフ情報、異常状態の発生を示す状態情報、稼働時間を示す稼働時間情報、内部の温度を示す温度情報、印字の総量を示す総量情報、又は、用紙の残量を示す用紙情報などから構成される。
【0056】
次に、キーボード130について説明する。
図6は、キーボード130の構成例を示すブロック図である。
図6が示す構成例において、キーボード130は、基本的な構成として、制御部131、入力部132及び通信部133などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、キーボード130は、図6が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0057】
制御部131は、キーボード130全体の動作を制御する機能を有する。制御部131は、制御回路又は内部メモリなどから構成されてもよい。
入力部132は、オペレータから文字又は数字などの入力を受け付ける。入力部132は、オペレータが入力した文字又は数字などを示す信号を制御部131へ送信する。入力部132は、タッチパネル又は物理キーなどから構成される。
【0058】
通信部133は、所定の通信チャネルで、POS端末100と無線でデータを送受信するためのインターフェースである。通信部133は、制御部131からの信号に従って所定のデータをPOS端末100に送信する。また、通信部133は、POS端末100から受信したデータを制御部131へ送信する。
【0059】
通信部133は、オペレータの操作などによって通信チャネルを設定してもよい。また、通信部133は、POS端末100との通信を通じて通信チャネルを設定してもよい。
【0060】
制御部131は、通信部133を通じて、入力部132に入力された文字又は数字などをPOS端末100に送信する。
たとえば、制御部131は、入力部132を通じて文字又は数字の入力を受け付ける。制御部131は、通信部133を通じて、入力を受け付けた文字又は数字を示す情報をPOS端末100へ送信する。
【0061】
また、制御部131は、通信部113を通じて、キーボード130に関するキーボード情報をPOS端末100に送信する。制御部131は、所定のタイミングでキーボード情報をPOS端末100に送信する。たとえば、制御部131は、電源オン時、電源オフ時、又は、所定の間隔でキーボード情報を送信する。
【0062】
たとえば、キーボード情報は、内部バッテリの残量を示すバッテリ情報、自身のオン/オフを示すオン/オフ情報、異常状態の発生を示す状態情報、稼働時間を示す稼働時間情報、又は、内部の温度を示す温度情報などから構成される。
【0063】
POS端末200乃至500が形成するPOSシステムは、POS端末100が形成するPOSシステムと同様であってもよい。また、POS端末200乃至500が形成するシステムは、スキャナ、プリンタ及びキーボードの一部を備えてもよいし、何れも備えなくともよい。また、POS端末200乃至500が形成するシステムは、周辺機器として他の構成を備えてもよい。
【0064】
また、POS端末200乃至500は、互いに異なる通信チャネルを用いて自身に接続される周辺機器と通信する。なお、POS端末は、通信が干渉しない距離にあるPOS端末の通信チャネルと同一の通信チャネルを設定してもよい。
【0065】
次に、POS端末100のCPU101が実現する機能について説明する。
まず、CPU101は、POSシステム10に関するPOSシステム情報を生成する機能を有する。
たとえば、POSシステム情報は、決済処理、POS端末100又は周辺機器に関する情報である。
【0066】
たとえば、POSシステム情報は、POS端末100に関するPOS情報などから構成される。たとえば、POS情報は、自身のオン/オフを示すオン/オフ情報、異常状態の発生を示す状態情報、稼働時間を示す稼働時間情報、又は、内部の温度を示す温度情報などから構成される。
【0067】
また、POSシステム情報は、周辺機器に関する情報などから構成されてもよい。たとえば、POSシステム情報は、スキャナ情報、プリンタ情報又はキーボード情報などから構成される。たとえば、POSシステム情報は、各周辺機器のバッテリ情報、オン/オフ情報、状態情報、稼働時間情報又は温度情報などから構成される。
また、POSシステム情報は、後述する決済処理に関する決済情報などから構成されてもよい。たとえば、POSシステム情報は、決済した物品及び価格などの情報から構成されてもよい。
【0068】
なお、POSシステム情報の内容は、特定の構成に限定されるものではない。
【0069】
たとえば、CPU101は、各種のセンサなどを通じて、自身のオン/オフ情報、状態情報、稼働時間情報又は温度情報などを生成する。CPU101は、生成した各情報に基づいてPOS情報を生成する。
【0070】
また、CPU101は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130からそれぞれスキャナ情報、プリンタ情報及びキーボード情報などを受信する。たとえば、CPU101は、所定の間隔でスキャナ110、プリンタ120及びキーボード130がそれぞれ送信するスキャナ情報、プリンタ情報及びキーボード情報などを受信してもよい。また、CPU101は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130に対してリクエストを送信し、当該リクエストへのレスポンスとしてそれぞれからスキャナ110、プリンタ120及びキーボード130を取得してもよい。
【0071】
CPU101は、POS情報、スキャナ情報、プリンタ情報又はキーボード情報などに基づいて、POSシステム情報を生成する。CPU101は、生成したPOSシステム情報をNVM104などに格納する。
【0072】
また、CPU101は、所定のイベントが生じると、現在の通信チャネルと異なる通信チャネルでスキャン信号を送信する機能を有する。
たとえば、所定のイベントは、POS端末100の電源ON又は電源OFFなどである。また、所定のイベントは、決済処理が行われたことであってもよい。また、所定のイベントは、決済処理が行われてから平均的な決済処理の間隔よりも長く時間が経過したことであってもよい。所定のイベントの内容は、特定の構成に限定されるものではない。
【0073】
CPU101は、所定のイベントを検知すると、通信チャネルを変更する。たとえば、CPU101は、通信部105に通信チャネル1を設定する。通信チャネル1を設定すると、CPU101は、通信部105を通じてスキャン信号を送信する。
【0074】
スキャン信号は、他のPOS端末又はルータ600をスキャンするための信号である。たとえば、スキャン信号は、他のPOS端末にACK(ACKnowledgement)信号を要求する信号である。
【0075】
CPU101は、所定の間隔で通信チャネルを変更してスキャン信号を送信する。たとえば、CPU101は、通信チャネル1でスキャン信号を送信し所定の期間ACK信号を受信しないと、通信部105に次の通信チャネル(たとえば、通信チャネル2)を設定する。通信チャネル2を設定すると、CPU101は、通信チャネル2でスキャン信号を送信する。
CPU101は、通信チャネルNでスキャン信号を送信するまで、上記の動作を繰り返す。
【0076】
また、CPU101は、他のPOS端末又はルータ600からACK信号を受信すると、POSシステム情報を当該他のPOS端末又はルータ600へ送信する機能を有する。
たとえば、CPU101は、通信部105を通じて、現在設定されている通信チャネルで、他のPOS端末又はルータ600からスキャン信号に対するACK信号を受信する。ACK信号を受信すると、CPU101は、通信部105を通じて、当該他のPOS端末又はルータ600へPOSシステム情報を送信する。
【0077】
また、CPU101は、後述するように、NVM104に自身以外のPOSシステム情報を格納することがある。NVM104が自身以外のPOSシステム情報を格納する場合、CPU101は、通信部105を通じて、自身のPOSシステム情報と自身以外のPOSシステム情報とを当該他のPOS端末又はルータ600へ送信する。
【0078】
また、CPU101は、通信部105を通じて周辺機器とデータを送受信している通信チャネルで他のPOS端末からスキャン信号を受信すると、当該他のPOS端末に対してACK信号を送信する機能を有する。
たとえば、CPU101は、通信部105を通じてスキャン信号を受信したかを判定する。CPU101は、スキャン信号を受信したと判定すると、スキャン信号の送信元のPOS端末にACK信号を送信する。
【0079】
また、CPU101は、通信部105を通じて、他のPOS端末にACK信号を送信すると、当該他のPOS端末からPOSシステム情報を受信する機能を有する。
たとえば、CPU101は、ACK信号を受信すると、通信チャネルを維持し、また当該他のPOS端末からのPOSシステム情報を受信するまで待機する。当該他のPOS端末からPOSシステム情報を受信すると、CPU101は、当該POSシステム情報(自身以外のPOSシステム情報)をNVM104に格納する。また、CPU101は、自身以外のPOSシステム情報を複数個NVM104に格納してもよい。
【0080】
前述の通り、CPU101は、自身以外のPOSシステム情報をNVM104に格納した状態で他のPOS端末からACK信号を受信した場合に、自身のPOSシステム情報と自身以外のPOSシステム情報とを他のPOS端末に送信する。
【0081】
図1が示す例では、たとえば、POS端末200からPOSシステム情報のPOSシステム情報を受信し格納した場合、CPU101は、ルータ600からACT信号を受信すると自身のPOSシステム情報とPOS端末200のPOSシステム情報とルータ600へ送信する。
【0082】
また、CPU101は、商品などの決済処理を行う機能を有する。
たとえば、CPU101は、スキャナ110、プリンタ120及びキーボード130などの周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行う。たとえば、CPU101は、スキャナ110を通じて商品に添付されるコードから商品の価格を示す商品情報を取得する。CPU101は、商品情報などに基づいて商品などを決済する。また、CPU101は、プリンタ120を通じて、決済処理に関する情報を用紙に印刷してもよい。たとえば、CPU101は、プリンタ120を通じてレシート又はクレジット明細などを印刷する。また、CPU101は、決済処理を行うと、決済処理に関する決済情報を生成してもよい。
【0083】
次に、POS端末100の動作例について説明する。
まず、POS端末100が他のPOS端末又はルータ600にPOSシステム情報を送信する動作例について説明する。
【0084】
図7は、POS端末100がPOSシステム情報を送信する動作例について説明するためのフローチャートである。ここでは、POS端末100は、所定の通信チャネルでスキャナ110、プリンタ120及びキーボード130とデータを送受信しているものとする。
【0085】
まず、POS端末100のCPU101は、POSシステム情報を生成する(ACT11)。POSシステム情報を生成すると、CPU101は、所定のイベントが発生したか判定する(ACT12)。所定のイベントが発生していないと判定すると(ACT12、NO)、CPU101は、ACT12に戻る。
【0086】
所定のイベントが発生したと判定すると(ACT12、YES)、CPU101は、Iに1を代入する(ACT13)。Iに1を代入すると、CPU101は、通信部105に通信チャネルIを設定する(ACT14)。
【0087】
通信チャネルIを設定すると、CPU101は、通信部105を通じてスキャン信号を送信する(ACT15)。スキャン信号を送信すると、CPU101は、他のPOS端末又はルータ600からACK信号を受信したか判定する(ACT16)。
【0088】
他のPOS端末又はルータ600からACK信号を受信したと判定すると(ACT16、YES)、CPU101は、通信部105を通じて、自身のPOSシステム情報を当該他のPOS端末又はルータ600へ送信する(ACT17)。なお、NVM104が自身以外のPOSシステム情報を格納している場合、CPU101は、自身以外のPOSシステム情報も合わせて送信する。
【0089】
所定の期間、他のPOS端末又はルータ600からACK信号を受信していないと判定した場合(ACT16、NO)、又は、POSシステム情報を送信した場合(ACT17)、CPU101は、Iをインクリメントする(ACT18)。
【0090】
Iをインクリメントすると、CPU101は、I>N(最大の通信チャネル数)であるか判定する(ACT19)。I>Nでないと判定すると(ACT19、NO)、CPU101は、ACT14に戻る。
【0091】
I>Nであると判定すると(ACT19、YES)、CPU101は、通信部105に元の通信チャネル(ACT13以前の通信チャネル)を設定する(ACT20)。元の通信チャネルを設定すると、CPU101は、動作を終了する。
【0092】
なお、CPU101は、所定のタイミングでPOSシステム情報を更新してもよい。たとえば、CPU101は、所定のイベントが発生しない間(ACT12、NOである間)に、POSシステム情報を更新してもよい。
【0093】
次に、POS端末100が他のPOS端末からPOSシステム情報を受信する動作例につて説明する。
図8は、POS端末100がPOSシステム情報を受信する動作例を説明するためのフローチャートである。ここでは、POS端末100は、所定の通信チャネルでスキャナ110、プリンタ120及びキーボード130とデータを送受信しているものとする。
【0094】
たとえば、以下の動作は、所定のイベントが発生しない間(ACT11、NOである間)に行われる。
【0095】
まず、POS端末100のCPU101は、通信部105を通じて他のPOS端末からスキャン信号を受信したか判定する(ACT21)。スキャン信号を受信していないと判定すると(ACT21、NO)、CPU101は、ACT21に戻る。
【0096】
スキャン信号を受信したと判定すると(ACT21、YES)、CPU101は、通信部105を通じて、当該他のPOS端末へACK信号を送信する(ACT22)。
ACK信号を送信すると、CPU101は、通信部105を通じて当該他のPOS端末からPOSシステム情報を受信したか判定する(ACT23)。POSシステム情報を受信していないと判定すると(ACT23、NO)、CPU101は、ACT23に戻る。
【0097】
POSシステム情報を受信したと判定すると(ACT23、YES)、CPU101は、受信されたPOSシステム情報をNVM104に格納する(ACT24)。POSシステム情報をNVM104に格納すると、CPU101は、動作を終了する。
【0098】
なお、CPU101は、さらに他のPOS端末のPOSシステム情報を受信してもよい。CPU101は、当該POSシステム情報をNVM104に格納する。
【0099】
ネットワークシステム1において、POS端末100乃至500は、上記の動作を行う。その結果、ネットワークシステム1は、マルチホップ通信によって各POS端末のPOSシステム情報をルータ600に送信する。ルータ600は、ネットワーク700を通じて、各POSシステム情報を他の装置へ送信する。
なお、ネットワークシステムは、予め決まった伝送経路で各POS端末のPOSシステム情報をルータ600に送信してもよい。
【0100】
以上のように構成されたPOS端末は、所定の通信チャネルで周辺機器と通信している間に所定のイベントを検知すると通信チャネルを変更して他のPOS端末をスキャンする。POS端末は、変更された通信チャネルで他のPOS端末を発見すると当該他のPO端末にPOSシステム情報を送信する。その結果、POS端末は、周辺機器と通信するための通信チャネルと異なる通信チャネルによって他のPOS端末へPOSシステム情報を送信することができる。そのため、POS端末は、自身の周辺機器と無線で通信しつつ、マルチホップ通信を行うことができる。
【0101】
また、POS端末は、所定のイベントを検知していない間は、他のPOS端末と異なる通信チャネルで自身の周辺機器と通信する。その結果、POS端末は、他のPOS端末の周辺機器と混線することを防止することができる。
従って、POS端末は、自身の周辺機器との無線通信とマルチホップ通信のための通信チャンとを両立することができる。
【0102】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
情報処理装置であって、
複数の無線の通信チャネルで通信する通信部と、
前記通信部を通じて所定の通信チャネルで、決済処理に関する周辺機器とデータを送受信し、
前記周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて前記所定の通信チャネルと異なる通信チャネルで第2の情報処理装置に、決済処理、前記情報処理装置又は前記周辺機器に関する第1の情報を送信する、
処理部と、
を備える情報処理装置。
[C2]
前記処理部は、前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記通信部を通じて所定の間隔で通信チャネルを変更してスキャン信号を送信し、ある通信チャネルで前記第2の情報処理装置からACK信号を受信すると前記通信チャネルで前記第2の情報処理装置に前記第1の情報を送信する、
前記C1に記載の情報処理装置。
[C3]
前記処理部は、前記通信部を通じて前記第2の情報処理装置へ前記第1の情報を送信すると、前記通信部に前記所定の通信チャネルを設定する、
前記C1又は2の何れか1項に記載の情報処理装置。
[C4]
前記処理部は、
前記通信部を通じて前記所定の通信チャネルで第3の情報処理装置から第2の情報を受信し、
前記通信部を通じて前記第2の情報処理装置に前記第1の情報と前記第2の情報とを送信する、
前記C1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
[C5]
第1の情報処理装置と第2の情報処理装置とを備えるシステムであって、
前記第1の情報処理装置は、
複数の無線の通信チャネルで通信する第1の通信部と、
前記第1の通信部を通じて第1の通信チャネルで、決済処理に関する第1の周辺機器とデータを送受信し、
前記第1の周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記第1の通信部を通じて前記第1の通信チャネルと異なる第2の通信チャネルで前記第2の情報処理装置に、決済処理、前記第1の情報処理装置又は前記第1の周辺機器に関する第1の情報を送信する、
処理部と、
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
複数の無線の通信チャネルで通信する第2の通信部と、
前記第2の通信部を通じて第2の通信チャネルで、決済処理に関する第2の周辺機器とデータを送受信し、
前記第2の周辺機器からのデータに基づいて決済処理を行い、
前記第2の通信部を通じて前記第2の通信チャネルで、前記第1の情報処理装置から前記第1の情報を受信し、
所定のイベントが発生したか判定し、
前記所定のイベントが発生したと判定すると、前記第2の通信部を通じて前記第2の通信チャネルと異なる通信チャネルで第3の情報処理装置に、決済処理、前記第2の情報処理装置又は前記第2の周辺機器に関する第2の情報と前記第1の情報とを送信する、
第2の処理部と、
を備える、
システム。
【符号の説明】
【0103】
1…ネットワークシステム、10…POSシステム、100乃至500…POS端末、101…CPU、104…NVM、105…通信部、110…スキャナ、120…プリンタ、130…キーボード、600…ルータ、700…ネットワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8