特許第6859329号(P6859329)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6859329
(24)【登録日】2021年3月29日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】密閉回転台
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/00 20060101AFI20210405BHJP
   F16C 19/36 20060101ALI20210405BHJP
   F16C 35/06 20060101ALI20210405BHJP
   H02K 5/16 20060101ALI20210405BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20210405BHJP
   H02K 5/10 20060101ALI20210405BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20210405BHJP
   H02K 11/21 20160101ALI20210405BHJP
   G01B 7/30 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   H02K5/00 Z
   F16C19/36
   F16C35/06 Z
   H02K5/16 Z
   H02K5/22
   H02K5/10 Z
   H02K7/116
   H02K11/21
   G01B7/30 B
【請求項の数】17
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-515213(P2018-515213)
(86)(22)【出願日】2016年9月22日
(65)【公表番号】特表2018-532364(P2018-532364A)
(43)【公表日】2018年11月1日
(86)【国際出願番号】US2016053051
(87)【国際公開番号】WO2017053533
(87)【国際公開日】20170330
【審査請求日】2019年9月20日
(31)【優先権主張番号】62/222,522
(32)【優先日】2015年9月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500146093
【氏名又は名称】ネクセン・グループ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Nexen Group, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100068021
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 信雄
(74)【代理人】
【識別番号】100128509
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 晴久
(72)【発明者】
【氏名】クラウン,アイザック
(72)【発明者】
【氏名】クリバー,アンソニー
【審査官】 佐藤 彰洋
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−503774(JP,A)
【文献】 特開平08−319749(JP,A)
【文献】 特開平09−308171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/00−5/26
F16C 19/36
F16C 35/06
G01B 7/30
H02K 7/116
H02K 11/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外径及び内径を有する円筒状鍔(60)を含む出力(40)と、
平面環状板(16)と、前記平面環状板(16)から軸方向に延在すると共に自由端を有する環状壁(18)と、前記環状壁(18)に一体的に接続されたパネル(28)を有すると共に前記出力(40)と反対の径方向外方に延在する格納部(24)と、前記パネル(28)によって形成された上部(26)と、前記上部(26)と反対のパネル(28)によって定義された下開口と、を含む筐体と、
前記出力(40)を前記筐体に軸の廻りに及び前記環状壁(18)内に回転自在に搭載する軸受(44)と、
ロータ(110)と、ロータ軸受(140)と、エンコーダ(150)と、第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)と、を含み、前記筐体に搭載されると共に前記出力(40)を回転させる駆動装置(12)と、
前記筐体と前記出力(40)の前記内径との間に設置された第1の環状密閉部材(54)と、
前記筐体の前記環状壁(18)と前記出力(40)の前記外径との間に設置された第2の環状密閉部材(56)と、
含み、
前記パネル(28)及び前記下開口は、前記軸に垂直なU字状断面を有し、
前記環状壁(18)は、前記格納部(24)に対応する側開口(32)を含み、
前記平面環状板(16)は、前記格納部(24)及び前記側開口(32)に対応する弓状切欠(34)を含み、
前記駆動装置(12)は、環状端(116)と、環状軸鞘(118)と、を有する支持枠(114)を含み、前記下開口、前記側開口(32)及び前記弓状切欠(34)に延在すると共に前記出力(40)と回転自在に連結し、
前記ロータ(110)は、前記環状軸鞘(118)の内側に駆動軸の廻りに回転自在に搭載されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在するロータ軸範囲(R)に於いて終端と成り、
前記環状軸鞘(118)は、前記環状端(116)から前記駆動軸に平行に延在すると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する軸鞘軸範囲(S)に於いて軸鞘端で終端と成り、
前記ロータ軸範囲(R)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満であり、
環状端蓋(136)は、前記軸鞘端に固定され、
前記ロータ軸受(140)は、前記環状端(116)から前記軸鞘軸範囲(S)未満且つ前記ロータ軸範囲(R)以下の軸方向に沿って延在する軸受軸範囲(B)に於いて終端と成り、前記環状端蓋(136)の内側に前記ロータ(110)を回転自在に搭載し、
前記エンコーダ(150)は、前記環状端蓋(136)に収容されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する内側軸範囲(E)に於いて始端と成り、前記ロータ(110)に回転が関連付けられ、
前記第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)は、前記ロータ(110)に同心的に、前記環状端(116)と前記環状端蓋(136)との間に及び前記環状軸鞘(118)内に設置され、
前記環状端(116)及び前記環状軸鞘(118)は、単一部品として一体的に形成され、
前記筐体は、軸方向に延在する部分と、前記軸方向に延在する部分の径方向外方に延在すると共に環状自由端に於いて終端と成る径方向に延在する部分と、を有するL字状断面の軸受蓋(48)を含み、
前記第1の環状密閉部材(54)は、前記径方向に延在する部分の前記環状自由端と前記出力(40)の前記内径との間に設置され、
前記平面環状板(16)、前記環状壁(18)及び前記格納部(24)は、単一部品として一体的に形成され、
記内側軸範囲(E)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満であり、
前記第1のモータ構成部品(160)は、前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する第1のモータ軸範囲(M1)に於いて終端と成り、
前記第1のモータ範囲(M1)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満且つ前記ロータ軸範囲(R)超である
事を特徴とする動作制御装置。
【請求項2】
平面環状板(16)と、前記平面環状板(16)から軸方向に延在すると共に自由端を有する環状壁(18)と、を含む筐体と、
外径及び内径を有する円筒状鍔(60)を含む出力(40)と、
前記出力(40)を前記筐体に軸の廻りに及び前記環状壁(18)内に回転自在に搭載する軸受(44)と、
前記筐体に搭載されると共に前記出力(40)を回転させる駆動装置(12)と、
前記筐体と前記出力(40)の前記内径との間に設置された第1の環状密閉部材(54)と、
前記筐体の前記環状壁(18)と前記出力(40)の前記外径との間に設置された第2の環状密閉部材(56)と、
を含み、
前記筐体は、軸方向に延在する部分と、前記軸方向に延在する部分の径方向外方に延在すると共に環状自由端に於いて終端と成る径方向に延在する部分と、を有するL字状断面の軸受蓋(48)を含み、
前記第1の環状密閉部材(54)は、前記径方向に延在する部分の前記環状自由端と前記出力(40)の前記内径との間に設置される
事を特徴とする動作制御装置。
【請求項3】
前記軸受(44)は、内側レース(46)と、前記内側レース(46)に対し回転自在な外側レース(50)と、を含み、
前記軸受蓋(48)の前記軸方向に延在する部分及び前記径方向に延在する部分は、前記内側レース(46)と移動自在に接し、
前記出力(40)は、前記外側レース(50)と移動自在に接する
請求項1又は2に記載の動作制御装置。
【請求項4】
前記出力(40)は、前記出力(40)の下面に環状案内凹部(82)を更に含み、
前記軸受(44)の前記外側レース(50)は、前記環状案内凹部(82)に収容される
請求項3に記載の動作制御装置。
【請求項5】
前記軸に平行に前記軸受(44)の前記外側レース(50)を通じ延在すると共に前記環状案内凹部(82)の前記出力(40)に固定された留め具(52)を更に含み、
前記第1の環状密閉部材(54)は、前記軸受(44)の前記外側レース(50)上に支持される
請求項4に記載の動作制御装置。
【請求項6】
前記出力(40)は、前記平面環状板(16)及び前記円筒状鍔(60)に平行に、前記平面環状板(16)と前記円筒状鍔(60)との間に及び前記平面環状板(16)及び前記円筒状鍔(60)から離間され延在し、前記円筒状鍔(60)の径範囲外方部を有する外側被駆動ギア(42)を更に含む
請求項1乃至5の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項7】
前記円筒状鍔(60)は、前記円筒状鍔(60)の上面から軸方向に延在すると共に内径及び外径の径方向中間に在る搭載孔(62)を含む
請求項1乃至6の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項8】
前記平面環状板(16)は、前記出力(40)の前記円筒状鍔(60)に平行に延在すると共に前記出力(40)の前記円筒状鍔(60)から離間され、上環状自由端に於いて終端と成る軸方向に延在する環状突起(36)の径方向外方に延在し、
前記軸受蓋(48)の前記軸方向に延在する部分は、前記上環状自由端と接すると共に前記軸方向に延在する環状突起(36)から軸方向に延在し、
前記軸受(44)は、前記平面環状板(16)及び前記軸方向に延在する環状突起(36)と接すると共に前記軸受蓋(48)の前記径方向に延在する部分と前記筐体(14)の前記平面環状板(16)との間に挟まれる
請求項1乃至7の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項9】
前記軸に平行に前記軸受蓋(48)の前記軸方向に延在する部分を通じ延在すると共に前記軸方向に延在する環状突起(36)に固定された他の留め具(72)を更に含む
請求項8に記載の動作制御装置。
【請求項10】
前記筐体は、前記環状壁(18)に一体的に接続されると共に前記出力(40)と反対の径方向外方に延在するパネル(28)を有する格納部(24)と、前記パネル(28)によって一体的に形成された上部(26)と、前記上部(26)と反対の前記パネル(28)によって定義された下開口と、を更に含み、
前記パネル(28)、前記上部(26)及び前記下開口は、前記軸に垂直なU字状断面を有し、
前記環状壁(18)は、前記格納部(24)に対応する側開口(32)を含み、
前記平面環状板(16)は、前記格納部(24)及び前記側開口(32)に対応する弓状切欠(34)を含み、
前記駆動装置(12)は、前記下開口、前記側開口(32)及び前記弓状切欠(34)に延在すると共に前記出力(40)と回転自在に連結し、
前記平面環状板(16)、前記環状壁(18)及び前記格納部(24)は、単一部品として一体的に形成される
請求項1乃至9の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項11】
平面環状板(16)と、前記平面環状板(16)から延在すると共に自由端を有する環状壁(18)と、を含む筐体と、
出力(40)と、
前記出力(40)を前記筐体に対し軸の廻りに及び環状壁内に回転自在に搭載する軸受(44)と、
前記筐体に搭載されると共に前記出力(40)を回転させる駆動装置(12)と、
を含み、
前記筐体は、前記環状壁(18)に一体的に接続されると共に前記出力(40)と反対の径方向外方に延在するパネル(28)を有する格納部(24)と、前記パネル(28)によって一体的に形成された上部(26)と、前記上部(26)と反対の前記パネル(28)によって定義された下開口と、を更に含み、
前記パネル(28)及び前記下開口は、軸に垂直なU字状断面を有し、
前記環状壁(18)は、前記格納部(24)に対応する側開口(32)を含み、
前記平面環状板(16)は、前記格納部(24)及び前記側開口(32)に対応する弓状切欠(34)を含み、
前記駆動装置(12)は、前記下開口、前記側開口(32)及び前記弓状切欠(34)に延在すると共に前記出力(40)と回転自在に連結し、
前記平面環状板(16)、前記環状壁(18)及び前記格納部(24)は、単一部品として一体的に形成される
事を特徴とする動作制御装置。
【請求項12】
前記パネル(28)は、前記パネル(28)の径方向外方に延在すると共に前記環状壁(18)に一体的に接続されたパネル鍔(30)に於いて終端と成り、
前記駆動装置(12)は、前記駆動装置(12)を通じ延在すると共に前記パネル(28)の前記パネル鍔(30)に固定された別の留め具(124)によって前記格納部(24)に接続され、
前記平面環状板(16)は、搭載フランジ(20)を定義するために、前記環状壁(18)の径方向外方に延在し、
前記搭載フランジ(20)及び前記パネル鍔(30)は、単一部品として一体的に接続されると共に形成される
請求項10又は11に記載の動作制御装置。
【請求項13】
前記駆動装置(12)は、
環状端(116)と、前記環状端(116)から前記軸に平行に延在すると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する軸鞘軸範囲(S)に於いて軸鞘端で終端と成る環状軸鞘(118)と、を有する支持枠(114)と、
ロータ(110)と、
環状端蓋(136)と、
ロータ軸受(140)と、
エンコーダ(150)と、
第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)と、
を含み、
前記ロータ(110)は、前記環状軸鞘(118)の内側に回転自在に搭載されると共に前記環状端(116)から前記軸鞘軸範囲(S)未満の軸方向に沿って延在するロータ軸範囲(R)に於いて終端と成り、
前記環状端蓋(136)は、前記軸鞘端に固定され、
前記ロータ軸受(140)は、前記環状端(116)から前記軸鞘軸範囲(S)未満且つ前記ロータ軸範囲(R)以下の軸方向に沿って延在する軸受軸範囲(B)に於いて終端と成り、前記環状端蓋(136)の内側に前記ロータ(110)を回転自在に搭載し、
前記エンコーダ(150)は、前記環状端蓋(136)に収容されると共に前記環状端(116)から前記軸鞘軸範囲(S)未満の軸方向に沿って延在する内側軸範囲(E)に於いて始端と成り、前記ロータ(110)に回転が関連付けられ、
前記第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)は、前記ロータ(110)に同心的に、前記環状端(116)と前記環状端蓋(136)との間に及び前記環状軸鞘(118)内に設置され、
前記環状端(116)及び前記環状軸鞘(118)は、単一部品として一体的に形成される
請求項1乃至12の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項14】
環状端(116)と、環状軸鞘(118)と、を有する支持枠(114)と、
前記環状軸鞘(118)の内側に対し軸の廻りに回転自在に搭載されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在するロータ軸範囲(R)に於いて終端と成るロータ(110)と、
環状端蓋(136)と、
ロータ軸受(140)と、
エンコーダ(150)と、
第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)と、
を含み、
前記環状軸鞘(118)は、前記環状端(116)から前記軸に平行に延在すると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する軸鞘軸範囲(S)に於いて軸鞘端で終端と成り、
前記ロータ軸範囲(R)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満であり、
前記環状端蓋(136)は、前記軸鞘端に固定され、
前記ロータ軸受(140)は、前記環状端(116)から前記軸鞘軸範囲(S)未満且つ前記ロータ軸範囲(R)以下の軸方向に沿って延在する軸受軸範囲(B)に於いて終端と成り、前記環状端蓋(136)の内側に前記ロータ(110)を回転自在に搭載し、
前記エンコーダ(150)は、前記環状端蓋(136)に収容されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する内側軸範囲(E)に於いて始端と成り、前記ロータ(110)に回転が関連付けられ、
前記第1及び第2のモータ構成部品(160及び162)は、前記ロータ(110)に同心的に、前記環状端(116)と前記環状端蓋(136)との間に及び前記環状軸鞘(118)内に設置され、
前記環状端(116)及び前記環状軸鞘(118)は、単一部品として一体的に形成され、
前記第1のモータ構成部品(160)は、前記環状軸鞘(118)に固定されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する第1のモータ範囲(M1)に於いて終端と成り、
前記第2のモータ構成部品(162)は、前記ロータ(110)に固定されると共に前記環状端(116)から軸方向に沿って延在する第2のモータ範囲(M2)に於いて終端と成り
前記第2のモータ構成部品(162)の終端は、前記ロータ(110)の終端の径方向外方に配置されると共に前記環状端(116)から見て前記ロータ(110)の終端と同一の軸方向位置に配置され、
記内側軸範囲(E)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満であり、
前記第1のモータ範囲(M1)は、前記軸鞘軸範囲(S)未満且つ前記ロータ軸範囲(R)超である
事を特徴とする動作制御装置。
【請求項15】
前記環状端(116)は、搭載鍔(120)を定義するために、前記環状軸鞘(118)の径方向外方に延在し、
搭載孔(122)は、前記ロータ(110)に垂直な非円状断面の前記搭載鍔(120)に形成されると共に前記ロータ(110)の中心から離間される
請求項13又は14に記載の動作制御装置。
【請求項16】
前記ロータ(110)に固定されると共に前記ロータ(110)と前記エンコーダ(150)との間に在る予荷重蓋(138)を更に含み、
前記ロータ軸受(140)は、前記予荷重蓋(138)と前記環状端蓋(136)との間に挟まれる
請求項13乃至15の何れか一項に記載の動作制御装置。
【請求項17】
支持枠軸受(126)を更に含み、
前記環状端(116)は、前記環状端(116)から延在する径方向内方に延在する鍔(128)を有する内軸開口を含み、
前記ロータ(110)は、前記ロータ(110)上に定義された肩部を含み、
前記支持枠軸受(126)は、前記ロータ(110)と前記内軸開口との間に挟まれると共に前記肩部と前記径方向内方に延在する鍔(128)との間に挟まれ、
前記ロータ(110)は、1組の環状板(104)によって支持される様に円周配置された複数のローラ(102)を含み、
前記ロータ(110)及び前記1組の環状板(104)は、単一の非分割ユニットとして一体的に形成される
請求項13乃至16の何れか一項に記載の動作制御装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
動作制御装置、とりわけ、回転動作制御装置、とりわけ、密閉回転台が示されると共に説明される。
【0002】
市場へのリング駆動の導入によって、頑丈且つ製造が容易で応用の順応性を提供する設計のモジュールたる動作制御装置のための不変の要求が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
動作制御装置のこの要求及びこの分野の他の問題は、出力を筐体に軸の廻りに回転自在に及び筐体の環状壁内に搭載する軸受と、筐体に搭載され、出力を回転させる駆動装置と、を含む密閉回転台を提供する事によって解決される。出力は、外径及び内径を有する円筒状鍔を含み、第1の環状密閉部材は、筐体と出力の内径との間に設置され、第2の環状密閉部材は、筐体の環状壁と出力の外径との間に設置される。
【0004】
更なる態様、筐体に於いては、平面環状板と、平面環状板から軸方向に延在する環状壁と、を含み、環状壁に一体的に接続されたパネルを有すると共に出力と反対の径方向外方に延在する格納部と、パネルと一体的に形成された上部と、パネルによって定義された下開口と、を更に含む。パネル、上部及び下開口は、軸に垂直なU字状断面を有する。環状壁は、格納部に対応する側開口を含み、平面環状板は、格納部及び側開口に対応する弓状切欠を含み、平面環状板、環状壁及び格納部は、単一部品として一体的に形成される。
【0005】
尚、更なる態様に於いては、駆動装置は、環状端と、環状端から軸に平行に延在すると共に環状端から軸鞘軸範囲に於いて軸鞘端で終端と成る環状軸鞘と、を含む支持枠を含む。ロータは、環状軸鞘内に回転自在に搭載され、環状端からロータ軸範囲に於いて終端と成り、ロータ軸範囲は、軸鞘軸範囲未満である。環状蓋は、軸鞘端に固定される。ロータ軸受は、環状端から軸鞘軸範囲未満且つ一般にロータ軸範囲以下の軸受軸範囲に於いて環状端蓋内にロータを回転自在に搭載する。環状端蓋に収容されたエンコーダは、軸鞘軸範囲未満の内軸範囲を有し、エンコーダは、ロータに関連付けられる。モータは、ロータに同心的に、環状端と環状端蓋との間に及び環状軸鞘内に設置され、環状端及び環状軸鞘は、単一部品として一体的に形成される。
【0006】
例示の実施の形態は、図面に関連する以下の詳細な説明に照らし明確に成るだろう。
【0007】
例示の実施の形態は、添付図面を参照する事によって最も良く説明される:
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】密閉回転台の分解斜視図を示す。
図2図1の密閉回転台の構成部品の透視図を示す。
図3図1の密閉回転台の断面図を示す。
図4図2の密閉回転台の構成部品の下面斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
全ての図は、基本的な教示のみの説明の容易さを求め描かれる;例示の実施の形態を形成する部品の数、位置、関係及び寸法に関しての図面の拡張は、説明されるか又は以下の説明が読まれ理解された後の当業者の技能範囲内だろう。更に、特定の力、重さ、強さ及び類似要件に準拠する正確な寸法及び寸法比率は、同様に以下の説明が読まれ理解された後の当業者の技能範囲内だろう。
【0010】
図面の様々な図に於いて使用された場合に、同一の数字は、同一部品又は類似部品を明示する。更に、用語「上」、「下」、「第1」、「第2」、「前方」、「後方」、「逆」、「前」、「後」、「高さ」、「幅」、「長さ」、「端」、「側」、「水平」、「垂直」、「軸」、「径」、「縦」、「横」及び類似用語がここで使用された時に、これらの用語は、図面を考察する人に見える様に、図面に示された構造のみに関係が有り、例示の実施の形態を説明する事を容易にするためだけに利用される事が理解される。
【0011】
密閉回転台は、図面に示され、一般に10で明示される。回転台10は、一般に、駆動装置12と、プラットホーム14と、を含む。プラットホーム14は、平面環状板16を含み、環状板16は、環状壁18の径方向外方に設置された搭載鍔20を定義するために、環状板16から軸方向に延在し、環状板16の円周内に同心的に設置された環状壁18を有する。密閉棚22は、環状壁18の自由端に設置される。プラットホーム14は、環状板16に平行な上部26を含む格納部24を更に含み、上部26は、一般にU字状であり、環状壁18に一体的に接続され、密閉棚22と反対の径方向外方に延在する。格納部24は、U字状パネル28を更に含み、パネル28は、上部26の外周から軸方向に一体的に延在し、環状壁18から一体的に延在し、搭載鍔20に一体的に接続されると共にパネル28の径方向外方に延在する鍔30に於いて終端と成る。上部26と反対のパネル28の自由端は、下開口を定義する。開口32は、格納部24に対応する環状壁18に形成され、環状板16は、格納部24及び開口32に対応する弓状切欠34を含む。環状板16は、環状突起36を更に含み、環状突起36は、中心開口38の周囲の上面から同心的に延在し、環状壁18と同方向に於いて環状板16から軸方向に延在する。環状板16は、中心開口38から搭載鍔20の円周に径方向に延在する第1及び第2の溝80も含む。環状板16、環状壁18、環状突起36及び格納部24は、同質の材料によって形成されると共に筐体を定義する単一の分離不可能なエレメントとして一体的に形成される。
【0012】
プラットホーム14は、外側被駆動歯車42を含む環状出力40を更に含む。軸受44は、環状突起36と接すると共に突起36に搭載された軸受蓋48によって環状板16との間に挟まれた内側レース46を有し、出力40を筐体に、軸の周囲に及び筐体内に回転自在に搭載する。軸受蓋48は、一般にL字状断面を有し、軸方向に延在する部分と、径方向に延在する部分と、を含み、径方向に延在する部分は、軸方向に延在する部分の径方向前方に延在する。Oリング84は、軸受蓋48の軸方向に延在する部分の自由端の下面に形成されたキャビティに提供され、環状突起36の上環状自由端と接し、内側レース46の内軸面との連結を密閉する。レース46は、軸受蓋48の軸方向に延在する部分及び環状突起36と接する。軸受44の外側レース50は、例えば、レース50を通じ延在する留め具52によって環状出力40に接続され、例えば、出力40の回転軸に平行に螺合し延在する事によって出力40に適切に固定される。環状密閉部材54は、外側レース50上に支持され、軸受蓋48の径方向に延在する部分の環状自由端と出力40との間に延在し、環状密閉部材56は、密閉棚22上に支持され、環状壁18と出力40との間に延在する。
【0013】
出力40の通常の目的は、別の隣接するか又は歯合された部品/組立体の速度及びトルクを変更する事である。軸受44は、搭載面58と外側被駆動歯車42との間の低摩擦回転を提供するために使用される。回転台10の出力40は、複数の機能を有する。出力40は、円筒状鍔60と、設置案内部と、搭載面58と、搭載孔62と、を含み、構成部品類を取り付けるための大きなオープン中心部を提供する。外側被駆動歯車42は、平面環状板16及び円筒状鍔60に平行であり、平面環状板16と円筒状鍔60との間に在り、平面環状板16及び円筒状鍔60から離間され、円筒状鍔60の径範囲外方部を有する。搭載孔62は、円筒状鍔60の上面から軸方向に延在し、円筒状鍔60の内径及び外径の径方向中間に在る。円筒状鍔60の外径及び内径は、汚染物が内部に到達する事を抑制するために、密閉部材56及び54のための密封面として作用する。出力40は、外側レース50を設置するために、及び出力40の回転軸に平行に延在し、レース50を通じ延在し、例えば、螺合によって出力40に適切に固定された留め具52による取り付けのために、出力40の下面に環状案内凹部82を含む。出力40の形状は、適合するピニオン100の要求歯合形状を可能にしながら、これらの全ての機能を支持する。
【0014】
出力40は、出力40及び付加的な構成部品類によって提供された被駆動トルクの間の強化された剛性を提供し、サーボ制御性及び予測性を改善するために、同質の材料によって形成された単一の分離不可能なエレメントである。更に、改善された製造渋滞は、軸受回転と使用者出力接続と歯車歯可変性との間に提供される。軸受中心回転に関する歯車歯変更の最適化された機械加工は、精度仕様を改善する。軸受中心回転に忠実な付加的な構成部品類回転は、適用に於ける回転誤差及び振動を最小化する。更に、以上に挙げられた全ての適性を有する単一部品は、コストを削減し、組立時間を短縮する事によって、製作性を改善する。
【0015】
同様に、プラットホーム14は、複数の機能性を提供する。突起36は、強化された剛性を提供し、軸受44を支持し取り込む。環状壁18は、強化された剛性を提供し、外部環境から回転台10を内部保護し、密閉棚22を含む。径方向に延在され、上部が取り囲まれた格納部24は、回転台10の駆動装置12を閉じ込め、外部環境から駆動装置12を保護し乍ら、被駆動歯車42とピニオン100との間の反力による歪みに耐えるために、動的動作の反動負荷に対抗する付加的な剛性を提供する。格納部24の下部に設置されたオープンスロット66、開口32及び弓状切欠34は、完全な解放並びに組立及び保守目的のための駆動装置12の再連結を提供する。オープンスロット66は、駆動装置12を取り付けるための搭載孔68によって取り囲まれる。搭載鍔20は、使用者の適用に於ける設置のための搭載孔70を提供し、溝80は、使用者の適用を中心開口38から搭載鍔20の周囲に通すために、配線、配管等のための経路を提供する。
【0016】
同様に、軸受蓋48は、突起36の搭載孔64に螺合された留め具72の使用を通じ軸受44を取り込む。軸受蓋48の外径は、密閉部材54のための密封面としても作用する。径方向孔は、中心軸受の給脂孔に対するアクセスを提供するために、軸受蓋48に提供する事が出来る。
【0017】
米国特許第6023989号明細書の種類のピニオン100は、引用文献によってここに組み込まれ、1組の環状板104によって支持される様に円周配置された複数のローラ102を含む。ピニオン100の各ローラ102は、1組の環状板104のソケットに収容された軸受106によって1組の環状板104の間に回転自在に支持される。ローラ102は、円周方向に一定の間隔を置き1組の環状板104の間に相互と平行に配置され、駆動歯車42の対応する歯と歯合する様に適合される。
【0018】
ピニオン100は、スタブシャフトとして示された形状に於いて、ロータ110に適切に接続される。示された形状に於いては、ピニオン100は、同質の材料によって形成された単一の分離不可能なエレメントとして一体的に形成されたロータ110及び1組の環状板104を有する事によってロータ110に接続される。
【0019】
一般に、駆動装置12は、筐体に搭載された支持枠114を含み、出力40を回転させ、支持枠114は、環状端116を有する。環状軸鞘118は、環状端116の径方向外方に設置された搭載鍔120を定義するために、環状端116から軸方向に出力40及びロータ110の回転軸に平行に延在する。複数の搭載孔122は、搭載孔68に螺合自在に収容された留め具124を収容するために、搭載鍔120に形成され、出力40及びロータ110の回転軸に平行に延在する。搭載孔122は、非円状であり、留め具124の断面寸法超の断面寸法を有する。搭載鍔120及び搭載孔122は、ピニオン100及びロータ110の回転軸が、異なるピニオン及び歯車歯合径に適合するために中心から離れ、順応性及び製品モジュール性を提供する様に、駆動装置12を取り付ける。更に、駆動歯車42及びピニオン100の適切な歯合を達成するために、ピニオン100及びロータ110は、被駆動歯車42に組み込まれなければならない。搭載孔122のより大きな断面は、駆動装置12が締め付けられない方法で留め具124によって搭載され、駆動装置12が組み込まれ、更に、組み込まれた位置に於いて留め具124が駆動装置12を固定する事を可能にする。更に、スロット66、開口32及び切欠34は、組立及び保守目的のモジュール性のための駆動装置12の完全な解放及び再連結を提供する。
【0020】
軸受126は、環状端116の内側に形成された内方に延在する鍔128と下環状板104に形成された外方に延在する肩部130との間に挟まれる。密閉部材132は、環状端116の内側に形成された内方に延在する肩部上に支持され、外部環境から駆動装置12を密閉するために、環状端116とロータ110の軸面との間に延在する。
【0021】
駆動装置12は、段差が付けられた円錐台状環状端蓋136と、ロータ110の端に移動自在に接続された予荷重蓋138と、を更に含む。端蓋136は、例えば、端蓋136を通じ延在すると共に軸鞘118に固定された留め具によって軸鞘118の環状端に固定される。軸受140は、予荷重蓋138と環状端蓋136の径方向に延在する内側鍔との間に挟まれる。軸受140は、ロータ110と環状端116に形成された内軸開口との間に挟まれ、ロータ110上に定義された肩部と環状端116の内軸開口から径方向内方に延在する鍔との間に挟まれる。軸受140は、環状端116から軸鞘118の軸範囲未満且つ一般にロータ110の軸範囲以下の軸範囲に在る。従って、ロータ110は、回転自在に支持され、駆動装置12の軸受126及び140の間に組み込まれる。
【0022】
エンコーダ150は、環状端蓋136に形成された軸キャビティに収容され、ロータ110の端に形成された対応する孔に予荷重蓋138を通じ延在する円錐台形状突起152を含む。エンコーダ150の内軸範囲は、軸鞘118の軸範囲未満である。エンコーダ150は、ロータ110に回転自在に関連付けられる。回転台10は、ロータ110に同心的に設置され、接着剤等の適切な対策によって支持枠114に固定され、環状端116から環状軸鞘118未満であるがロータ110超の範囲に延在する巻線等の第1のモータ構成部品160を有するモータを含む。永久磁石等の第2のモータ構成部品162は、下環状板104の軸端に螺合自在に収容された留め具等の適切な対策によってロータ110に固定される。第2のモータ構成部品162は、第1のモータ構成部品160未満の軸範囲を有し、第1の端は、環状端116から軸方向に離間され、第2の端は、環状端116からロータ110と一般に同一の軸範囲に在る。
【0023】
ロータ110及び1組の環状板104は、高い剛性を作り出し、駆動装置12の全長を最小化するために、ロータ110がモータ構成部品160及び162の範囲の内側に嵌合する様に短縮される事を可能にする単一の分離不可能なエレメントとして形成される。更に、エンコーダ150は、支持枠114の環状軸鞘118の軸範囲内に設置される。従って、駆動装置12は、最小の全長を有する。
【0024】
支持枠114は、密閉径として作用する軸受126を通じロータ110の支持を提供し、モータ構成部品162を収容すると共に位置調整し、端蓋136を案内する。端蓋136は、密閉径として作用する軸受140を通じロータ110の支持を提供し、エンコーダ150を収容すると共に取り込み、サーボケーブルレセプタクルのための接続166を提供する。駆動装置12の全長を最小化するために、端蓋136は、環状軸鞘118並びにモータ構成部品160及び162の内側に嵌合する。
【0025】
従って、ここで開示された本発明は、精神又は幾つか示された一般的な特徴から逸れずに、他の特定の形態で具現されるかもしれないので、ここで説明された実施の形態は、例示の全ての点に於いて考慮され、限定されない。本発明の範囲は、前述の説明よりも寧ろ、添付された特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意図及び特許請求の範囲と同等の範囲内で行われる全ての変更がここに包含される様に意図される。
図1
図2
図3
図4