特許第6859364号(P6859364)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6859364未搭乗者捜索装置、未搭乗者捜索方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6859364
(24)【登録日】2021年3月29日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】未搭乗者捜索装置、未搭乗者捜索方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20210405BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   G06Q50/30
   H04N7/18 D
【請求項の数】10
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-557733(P2018-557733)
(86)(22)【出願日】2017年12月15日
(86)【国際出願番号】JP2017045060
(87)【国際公開番号】WO2018116973
(87)【国際公開日】20180628
【審査請求日】2019年6月11日
(31)【優先権主張番号】特願2016-249892(P2016-249892)
(32)【優先日】2016年12月22日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】三池 幸廣
(72)【発明者】
【氏名】笹本 康行
(72)【発明者】
【氏名】大浦 洋明
【審査官】 青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−186650(JP,A)
【文献】 特開2011−215725(JP,A)
【文献】 特開2009−193424(JP,A)
【文献】 再公表特許第2014/148395(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する装置であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録する、画像登録手段と、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、前記画像登録手段によって登録された複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、前記画像登録手段によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定する、判定手段と、
前記画像登録手段によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在すると前記判定手段が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、便名登録手段と、
前記便名登録手段によって紐付けられた搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、提示手段と、
を備える未搭乗者捜索装置。
【請求項2】
前記提示手段は、前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、その登録された撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、
請求項1に記載の未搭乗者捜索装置。
【請求項3】
前記通過ポイントは、保安検査場内に位置する、
請求項1または2に記載の未搭乗者捜索装置。
【請求項4】
前記便名登録手段は、更に、搭乗予定者が搭乗する予定の便の搭乗口を、前記顔の画像データに紐付けて登録し、
前記提示手段は、任意の搭乗口において搭乗予定者の顔が撮影された場合に、その搭乗口が、前記便名登録手段によってその搭乗予定者の顔の画像データと紐付けられた搭乗口と一致している場合には、その搭乗予定者を除外して、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における前記搭乗予定者の前記位置情報を提示する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索装置。
【請求項5】
前記便名登録手段は、前記画像登録手段によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在すると前記判定手段が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記画像登録手段によって登録されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
請求項1から4のいずれかに記載の未搭乗者捜索装置。
【請求項6】
前記便名登録手段は、前記画像登録手段によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在しないと前記判定手段が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記通過ポイントにおいて撮影されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
請求項1から5のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索装置。
【請求項7】
コンピュータが、記録媒体に格納されたプログラムを読み込んで実行することにより、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する方法であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、
未搭乗者捜索方法。
【請求項8】
前記コンピュータが、
前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて記録し、
記録された前記撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、請求項7に記載の未搭乗者捜索方法。
【請求項9】
コンピュータに、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、
ことを実行させるプログラム。
【請求項10】
前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて記録し、
記録された前記撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、ことを前記コンピュータに実行させる、請求項9に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する装置、方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機を利用する旅客は、空港のターミナルビルにおいて、保安検査場及び搭乗口を所定の時刻(例えば、出発時刻の15分前及び10分前)までに通過することを要求される。
【0003】
しかし、保安検査場を通過した旅客が、所定の搭乗時刻までに搭乗口に現れない場合がある。このような旅客が存在する場合、航空会社は、未搭乗の旅客(以下、未搭乗者と記す。)を捜索して、その旅客を搭乗口へ誘導しなければならない。
【0004】
しかしながら、ターミナルビルにおいて未搭乗者を探し出すことは困難である。
そのため、例えば、非特許文献1に記載のように、多くの旅客が航空機に乗り遅れる事態が発生している。
【0005】
そこで、未搭乗者を探索するためのシステムの開発が進められている。例えば、特許文献1に開示された未搭乗者検索システムでは、保安検査場の搭乗者受付端末によって、搭乗ロビーに入場する搭乗者の識別番号が取得される。また、搭乗者受付端末によって識別番号が取得される際に、搭乗者受付端末の近傍に設置された監視カメラによって、搭乗ロビーに入場する搭乗者が撮影される。搭乗ロビーに入場した搭乗者は、他の複数の監視カメラによって撮影される。定刻までに搭乗ロビーに到達した搭乗者の識別番号は、搭乗ゲート端末によって取得される。これにより、定刻後でありながら搭乗ゲートに到達していない搭乗者(未搭乗者)が特定される。また、特許文献1のシステムでは、搭乗ロビーに入場する際に撮影された上記画像と、搭乗ロビー内において撮影された上記画像とに基づいて、未搭乗者と推定される人物が撮影されたエリアが特定される。
【0006】
特許文献1には、上記のような構成により、出発時刻が迫っているにも関わらず搭乗していない未搭乗者の捜索を効率化することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5851651号公報
【特許文献2】特開2007−058763号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】“ITmedia ビジネスオンライン 水曜インタビュー劇場 飛行機に最後に乗るのはどんな人か 羽田空港を分析”,[online],[2016年10月6日検索],インターネット<http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/11/news013_5.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の未搭乗者検索システムでは、搭乗ロビーに入場する搭乗者の識別番号が取得される際に、搭乗者を特定するための画像(以下、登録用画像と記す。)が撮影され、登録される。言い換えると、特許文献1の未搭乗者検索システムでは、登録用画像を撮影する機会は、搭乗者の識別番号が取得されるときに限られる。
【0010】
このため、搭乗者の識別番号が取得される際、搭乗者が下を向いている又は搭乗者の歩行速度が速い場合、登録用画像を適切に撮影できないおそれがある。
【0011】
一方、特許文献1の未搭乗者検索システムでは、登録用画像を撮影する際に、搭乗者を撮影装置の方に向いてもらう、あるいは、ゆっくり歩いてもらうことによって、適切な登録用画像を撮影することができる。しかし、搭乗者に登録用画像の撮影を意識させることになり、搭乗者に不快感を与えるおそれがある。また、搭乗者を搭乗ロビーへスムーズに入場させることができなくなる。
【0012】
本発明の目的の一例は、空港のターミナルビルにおいて、未搭乗者を効率よく捜索することができる、未搭乗者捜索装置、未搭乗者捜索方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における未搭乗者捜索装置は、
空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する装置であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録する、画像登録部と、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、前記画像登録部によって登録された複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定する、判定部と、
前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在すると前記判定部が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、便名登録部と、
前記便名登録部によって紐付けられた搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、提示部と、
を備えている、ことを特徴とする。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における未搭乗者捜索方法は、
空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する方法であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する。
【0015】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、
ことを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、空港のターミナルビルにおいて、未搭乗者を効率よく捜索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A図1Aは、実施の形態における捜索装置の概略構成を示すブロック図である。
図1B図1Bは、実施の形態における捜索装置が利用される空港のターミナルビルの出発ロビーの一例を示す図である。
図2図2は、実施の形態における捜索装置の具体的構成を示すブロック図である。
図3図3は、端末装置の表示画面に表示される位置情報の一例を示す図である。
図4図4は、実施の形態における捜索装置の動作を示すフロー図である。
図5図5は、実施の形態における捜索装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施の形態)
以下、実施の形態における、未搭乗者捜索装置、未搭乗者捜索方法、及びプログラムについて、図1A図1B図2〜5を参照しながら説明する。
【0019】
[装置構成]
最初に、図1Aを用いて、実施の形態における未搭乗者捜索装置(以下、単に捜索装置ともいう。)の概略構成について説明する。図1Aは、実施の形態における捜索装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
図1Bは、捜索装置が利用される空港のターミナルビルの出発ロビーの一例を示す図である。図1Bに示す出発ロビーは、第1エリアA1及び第2エリアA2を含む。第2エリアA2には、複数の搭乗口30が設けられている。また、図1Bには、複数の搭乗予定者40が示されている。
【0021】
図1Bに示した例では、搭乗予定者40は、通過ポイント50を通って、第1エリアA1から第2エリアA2に移動することができる。言い換えると、通過ポイント50は、第1エリアA1から第2エリアA2の搭乗口30へ向かう搭乗予定者40の移動経路上に位置している。図1Bの例では、通過ポイント50は、保安検査場55内に位置する。図1Bには、第1エリアA1から通過ポイント50を通って搭乗口30へ向かう搭乗予定者40の移動経路の一例が点線で示されている。
【0022】
図1Aに示すように、本実施の形態における捜索装置100は、画像登録部10と、判定部12と、便名登録部14と、提示部16とを備えている。捜索装置100は、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する装置である。
【0023】
画像登録部10には、複数の搭乗予定者40が搭乗口30へ向かう経路のうち通過ポイント50よりも前の位置において撮影された複数の搭乗予定者40の顔の画像(以下、登録用画像と記す。)のデータが入力される。本実施形態では、例えば、第1エリアA1に登録用の撮影装置が配置され、この登録用の撮影装置によって、複数の搭乗予定者40の登録用画像が撮影されてもよい。また、例えば、登録用の撮影装置は、保安検査場55内において通過ポイント50に向かって移動する搭乗予定者40を撮影するように設けられてもよい。すなわち、登録用の撮影装置は、保安検査場55内をウォークスルーする搭乗予定者40の顔を撮影するように設けられてもよい。登録用の撮影装置は、撮影した搭乗予定者40の登録用画像のデータ(以下、登録用画像データと記す。)を、画像登録部10へ送信する。
【0024】
判定部12には、通過ポイント50において撮影された搭乗予定者40の顔の画像(以下、判定用画像と記す。)のデータが入力される。本実施形態では、例えば、通過ポイント50の近傍に判定用の撮影装置が設置され、この判定用の撮影装置によって、搭乗予定者40の判定用画像が撮影される。また、例えば、保安検査場55のセキュリティゲート(図示せず)が通過ポイント50に設定される場合には、セキュリティゲートに判定用の撮影装置が設けられてもよい。判定用の撮影装置は、撮影した搭乗予定者40の判定用画像のデータ(以下、判定用画像データと記す。)を、判定部12へ送信する。
【0025】
判定部12は、通過ポイント50において搭乗予定者40の判定用画像が撮影されるごとに、その判定用画像データと、画像登録部10によって登録された複数の搭乗予定者40の登録用画像データとを比較する。そして、画像登録部10によって登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在するか否かを判定する。
【0026】
便名登録部14には、通過ポイント50を通過する搭乗予定者40の搭乗予定の便名が入力される。本実施形態では、例えば、通過ポイント50の近傍に入力装置が設置され、この入力装置を用いて、搭乗予定者40によって搭乗予定の便名が入力される。入力装置は、搭乗予定者40によって入力された便名を、便名登録部14に送信する。なお、本実施形態では、例えば、入力装置において複数の便名が表示され、表示された複数の便名の中から搭乗予定者40が選択した便名が、便名登録部14に入力されてもよい。また、搭乗予定者40の搭乗予定の便名を含む情報を記録した記録媒体から入力装置が読み取った便名が、便名登録部14に入力されてもよい。なお、上述の判定用の撮影装置は、例えば、入力装置に設けられてもよい。
【0027】
画像登録部10によって登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在すると判定部12が判定した場合、便名登録部14は、その搭乗予定者40の搭乗予定の便名を、その搭乗予定者40の顔の画像データ(本実施形態では、登録用画像データ)に紐付けて登録する。
【0028】
提示部16には、通過ポイント50と搭乗口30との間の複数の撮影ポイント60において撮影された搭乗予定者40の顔の画像(以下、位置特定用画像と記す。)のデータが入力される。本実施形態では、撮影ポイント60ごとに、位置特定用の撮影装置が設置され、この位置特定用の撮影装置によって、撮影ポイント60における搭乗予定者40の位置特定用画像が撮影される。位置特定用の撮影装置は、撮影した搭乗予定者40の位置特定用画像のデータ(以下、位置特定用画像データと記す。)を、提示部16へ送信する。
【0029】
提示部16は、便名登録部14によって紐付けられた搭乗予定者40の顔の画像データ(本実施形態では、登録用画像データ)及び便名と、複数の撮影ポイント60において撮影された搭乗予定者40の位置特定用画像データと、予め設定された複数の撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、便名ごとに、通過ポイント50と搭乗口30との間における搭乗予定者40の位置情報を提示する。
【0030】
このように、本実施形態に係る捜索装置100においては、搭乗予定者40が通過ポイント50を通過する前に予め撮影された複数の登録用画像と、通過ポイント50において撮影された判定用画像とが照合される。そして、判定用画像がいずれかの登録用画像に対応する画像である場合には、その画像のデータ(本実施形態では、登録用画像データ)と、その画像データに対応する搭乗予定者40の搭乗予定の便名とが紐付けて登録される。
そして、紐付けられた搭乗予定者40の画像データ及び便名と、撮影ポイント60において撮影された搭乗予定者40の位置特定用画像データと、撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、便名ごとに搭乗予定者40の位置情報が提示される。これにより、航空会社の職員は、所定の時刻になっても搭乗口30に現れていない搭乗予定者40の位置を、捜索装置100によって提示された搭乗予定者40の位置情報に基づいて、容易に把握することができる。
【0031】
また、上記のように、本実施形態では、通過ポイント50よりも前において、登録用画像が撮影される。このため、通過ポイント50を通る際に登録用画像を撮影する場合に比べて、登録用画像を撮影するための機会を多く確保することができる。これにより、適切な登録用画像を効率よく撮影することができる。
【0032】
また、登録用画像を撮影するために、搭乗予定者40に撮影装置の方を向いてもらう、又は、ゆっくり歩いてもらう必要が無いので、搭乗予定者40は、スムーズに通過ポイント50を通過することができる。また、登録用画像が撮影されることを搭乗予定者40に意識させなくてよい。更に、本実施形態では、搭乗予定者40の顔の画像データと搭乗予定の便名とを紐付けて、未搭乗者を捜索することができるので、搭乗予定者40の詳細な個人情報を登録する必要がない。これらの結果、搭乗予定者40に不快感を与えることを防止できる。
【0033】
以上の結果、本実施形態に係る捜索装置100によれば、空港のターミナルビルにおいて、未搭乗者を効率よく捜索することができる。
【0034】
続いて、図2を用いて、実施の形態における捜索装置の構成及び機能について更に具体的に説明する。図2には、実施の形態における捜索装置の具体的構成を示すブロック図が示されている。また、図2には、実施の形態における捜索装置を備えた未搭乗者捜索システムが示されている。
【0035】
図2に示すように、未搭乗者捜索システム1000は、捜索装置100、登録用の撮影装置20、判定用の撮影装置22、入力装置24、位置特定用の複数の撮影装置26、搭乗確認用の複数の撮影装置28、及び端末装置70を備える。なお、詳細な説明は省略するが、撮影装置20、撮影装置22、入力装置24、複数の撮影装置26、複数の撮影装置28、及び端末装置70は、有線又は無線のネットワークを介して捜索装置100に接続されている。
【0036】
図1A図1B及び図2に示すように、撮影装置20は、通過ポイント50よりも前の位置で、複数の搭乗予定者40の登録用画像を撮影する。撮影装置20は、搭乗予定者40を撮影して得られた登録用画像データを画像登録部10へ送信する。本実施形態では、撮影装置20は、例えば、第1エリアA1に設置されてもよく、保安検査場55に設置されてもよい。保安検査場55に設置される場合、撮影装置20は、例えば、保安検査場55内をウォークスルーする搭乗予定者40の顔を撮影するように設けられてもよい。なお、図2では、1つの撮影装置20のみを示しているが、複数の撮影装置20が設けられてもよい。
【0037】
撮影装置22は、通過ポイント50を通過する搭乗予定者40の判定用画像を撮影する。撮影装置22は、搭乗予定者40を撮影して得られた判定用画像データを判定部12へ送信する。本実施形態では、撮影装置22は、通過ポイント50の近傍に設置される。具体的には、例えば、保安検査場55のセキュリティゲート(図示せず)が通過ポイント50に設定される場合には、セキュリティゲートに撮影装置22が設けられてもよい。この場合、撮影装置22は、搭乗予定者40がセキュリティゲートを通過する際に、判定用画像を撮影してもよい。
【0038】
入力装置24には、通過ポイント50を通過する搭乗予定者40の搭乗予定の便名が入力される。入力装置24は、入力された便名を便名登録部14へ送信する。入力装置24としては、例えば、パーソナルコンピュータ、及びタブレット型端末等を用いることができる。入力装置24は、通過ポイント50の近傍に設けられる。本実施形態では、例えば、入力装置24において複数の便名が表示され、表示された複数の便名の中から搭乗予定者40が選択した便名が、便名登録部14に送信されてもよい。この場合、入力装置24は、例えば、FIS(flight information service)から取得した複数の便名を表示してもよい。なお、入力装置24は、搭乗予定者40の搭乗予定の便名を含む情報を記録した記録媒体から読み取った便名を、便名登録部14に送信してもよい。
【0039】
なお、本実施形態では、撮影装置22が入力装置24に設けられてもよい。この場合、撮影装置22は、入力装置24に搭乗予定者40の搭乗予定の便名が入力されたときに、搭乗予定者40の判定用画像を撮影するように構成されてもよい。
【0040】
複数の撮影装置26は、通過ポイント50と搭乗口30との間の複数の撮影ポイント60において、搭乗予定者40の位置特定用画像を撮影する。複数の撮影装置26は、搭乗予定者40を撮影して得られた位置特定用画像データを提示部16へ送信する。本実施形態では、撮影ポイント60ごとに、撮影装置26が設けられる。なお、図1Bの例では、複数の撮影ポイント60が互いに間隔をおいて設定されているが、複数の撮影ポイント60が連続して設定されてもよい。
【0041】
図1A図1B及び図2に示すように、複数の撮影装置28は、複数の搭乗口30の周辺に位置する搭乗予定者40の顔の画像(以下、確認用画像と記す。)を撮影する。複数の撮影装置28は、撮影した確認用画像のデータ(以下、確認用画像データと記す。)を提示部16へ送信する。本実施形態では、搭乗口30ごとに、撮影装置28が設けられる。
【0042】
端末装置70は、例えば、航空会社の職員によって使用される。端末装置70としては、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、及びタブレット型端末等を用いることができる。本実施形態では、例えば、航空会社の職員は、端末装置70を利用して、未搭乗者の捜索を行いたい便名を、提示部16に送信する。
【0043】
本実施形態では、捜索装置100は、上述の画像登録部10、判定部12、便名登録部14、及び提示部16に加えて更に、記憶部18を備えている。
【0044】
画像登録部10は、撮影装置20から入力された複数の搭乗予定者40の登録用画像データを、記憶部18に登録する。詳細な説明は省略するが、本実施形態では、画像登録部10は、例えば、登録用画像データごとに仮の識別情報を付して、登録用画像データを記憶部18に記憶させる。
【0045】
判定部12は、撮影装置22から判定用画像データが入力されるごとに、その判定用画像データと、画像登録部10によって記憶部18に登録された複数の搭乗予定者40の登録用画像データとを比較する。そして、記憶部18に登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在するか否かを判定し、判定結果を便名登録部14へ送信する。
【0046】
記憶部18に登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在すると判定部12が判定した場合、便名登録部14は、その搭乗予定者40の登録用画像データと入力装置24から入力された便名とを紐付けて記憶部18に登録する。
【0047】
一方、記憶部18に登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在しないと判定部12が判定した場合、判定部12は、撮影装置22から入力された判定用画像データを便名登録部14へ送信する。便名登録部14は、判定部12から入力された判定用画像データと入力装置24から入力された便名とを紐付けて記憶部18に登録する。なお、便名登録部14は、判定用画像データを撮影装置22から直接取得してもよい。
【0048】
なお、本実施形態では、便名登録部14は、入力装置24から入力された便名に基づいて、例えば、FIS(flight information service)から、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口の情報を取得する。そして、便名登録部14は、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口30(より具体的には、搭乗口30の識別情報)を、その搭乗予定者40の顔の画像データ(登録用画像データまたは判定用画像データ)に紐付けて、記憶部18に登録する。
【0049】
提示部16は、便名登録部14によって紐付けられた搭乗予定者40の顔の画像データ及び便名と、複数の撮影装置26から入力された搭乗予定者40の位置特定用画像データと、予め設定された複数の撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、便名ごとに、通過ポイント50と搭乗口30との間における搭乗予定者40の位置情報を提示する。
【0050】
具体的には、提示部16は、例えば、位置特定用画像データが入力されると、記憶部18に記憶された搭乗予定者40の顔の画像データ(登録用画像データまたは判定用画像データ)の中から、位置特定用画像データに対応する画像データを選択する。そして、提示部16は、選択した画像データに紐付けられた便名を記憶部18から読み出す。これにより、提示部16は、位置特定用画像を撮影された搭乗予定者40の搭乗予定の便名を特定することができる。その結果、提示部16は、便名ごとに、位置特定用画像を撮影された搭乗予定者40の位置情報を提示することができる。
【0051】
なお、本実施形態では、提示部16は、任意の搭乗口30において搭乗予定者40の確認用画像が撮影された場合に、その搭乗口30が、便名登録部14によってその搭乗予定者40の画像データと紐付けて記憶部18に登録された搭乗口30と一致しているか否かを判別する。そして、提示部16は、一致していると判別した場合には、その搭乗予定者40の位置情報を除外して、他の搭乗予定者40の位置情報を提示する。
【0052】
なお、詳細な説明は省略するが、提示部16は、例えば、搭乗時刻の所定時間前(例えば、5分前)から搭乗時刻までの間に、撮影装置28によって確認用画像データが撮影された搭乗予定者40のみを除外して、搭乗予定者40の位置情報を提示してもよい。この場合、搭乗時刻よりもかなり前に搭乗口30の近くにいたが、搭乗時刻直前に、搭乗口30の周辺から離れてしまった搭乗予定者40の位置情報が除外されることを防止することができる。
【0053】
また、本実施形態では、提示部16は、複数の撮影ポイント60において任意の搭乗予定者40の顔が撮影された場合に、撮影ポイント60ごとの撮影時刻を、その搭乗予定者40の顔の画像データ(登録用画像データまたは判定用画像データ)に紐付けて、記憶部18に登録する。そして、提示部16は、その登録された撮影ポイント60ごとの撮影時刻と、予め設定された複数の撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、搭乗予定者40の移動経路を、搭乗予定者40の位置情報として提示する。なお、撮影ポイント60の位置情報は、例えば、記憶部18に記憶されていてもよいし、撮影装置26から提示部16に与えられてもよい。
【0054】
なお、本実施形態では、提示部16は、端末装置70から入力された便名に応じて、その便の搭乗予定者40の位置情報を端末装置70に送信する。これにより、端末装置70の表示画面に、搭乗予定者40の位置情報が提示される。
【0055】
図3は、端末装置70の表示画面に表示される位置情報の一例を示す図である。図3に示した例では、搭乗予定者40a及び搭乗予定者40bの撮影時刻ごとの位置が円で示され、移動経路が矢印で示されている。図3に示された例では、航空会社の職員は、端末装置70の表示画面に提示された位置情報に基づいて、搭乗予定者40a,40bの現在の位置を把握することができる。更に、航空会社の職員は、搭乗予定者40aが搭乗口30から遠ざかる方向に移動していること、及び搭乗予定者40bが搭乗口30に近付く方向に移動していることを認識できる。
【0056】
なお、図3に示した例は、位置情報の提示態様の一例であり、位置情報の提示態様は図3の例に限定されない。例えば、搭乗予定者40の位置とともに、撮影時刻が提示されてもよい。また、例えば、現在の時刻に最も近い時刻に撮影された搭乗予定者40の位置を点滅表示してもよい。
【0057】
[装置動作]
次に、実施の形態における未搭乗者捜索装置の動作について図4を用いて説明する。図4は、実施の形態における未搭乗者捜索装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1A図1B図2および図3を参酌する。また、本実施の形態では、捜索装置100を動作させることによって、未搭乗者捜索方法が実施される。よって、本実施の形態における未搭乗者捜索方法の説明は、以下の捜索装置100の動作説明に代える。
【0058】
図4に示すように、捜索装置100においては、最初に、画像登録部10が、複数の搭乗予定者40の登録用画像データを記憶部18に登録する(ステップA1)。
【0059】
次に、判定部12は、判定用画像が入力されると、登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在するか否かを判定する(ステップA2)。言い換えると、ステップA2においては、判定用画像を撮影された搭乗予定者40の登録用画像が、予め撮影されていたか否かが判別される。
【0060】
ステップA2において判定用画像を撮影された搭乗予定者40の登録用画像が予め撮影されていたと判定された場合、便名登録部14は、その搭乗予定者40が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者40の登録用画像データに紐付けて記憶部18に登録する(ステップA3)。
【0061】
なお、本実施形態では、ステップA3において、便名登録部14は更に、入力装置24から入力された便名に基づいて、FIS(flight information service)から、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口の情報を取得する。そして、便名登録部14は、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口30(より具体的には、搭乗口30の識別情報)を、その搭乗予定者40の登録用画像データに紐付けて、記憶部18に登録する。
【0062】
次に、提示部16は、便名登録部14によって紐付けられた搭乗予定者40の顔の画像データ及び便名と、搭乗予定者40の位置特定用画像データと、複数の撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、便名ごとに、通過ポイント50と搭乗口30との間における搭乗予定者40の位置情報を提示する(ステップA4)。なお、ステップA4では、提示部16は、端末装置70から入力された便名に応じて、その便の搭乗予定者40の位置情報を端末装置70に送信する。
【0063】
また、本実施形態では、ステップA4において提示部16は更に、任意の搭乗口30の撮影装置28から搭乗予定者40の確認用画像データが入力された場合に、その搭乗口30が、便名登録部14によってその搭乗予定者40の顔の画像データと紐付けられた搭乗口30と一致しているか否かを判断する。そして、提示部16は、一致していると判別した場合には、その搭乗予定者40の位置情報を除外して、他の搭乗予定者40の位置情報を提示する。
【0064】
また、本実施形態では、ステップA4において提示部16は、撮影ポイント60ごとの搭乗予定者40の撮影時刻と、撮影ポイント60の位置情報とに基づいて、搭乗予定者40の移動経路を、搭乗予定者40の位置情報として提示する。
【0065】
ステップA2において、搭乗予定者40の登録用画像が予め撮影されていないと判定された場合、便名登録部14は、その搭乗予定者40が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者40の判定用画像データに紐付けて記憶部18に登録する(ステップA5)。その後、ステップA4の処理に進む。
【0066】
なお、本実施形態では、ステップA5において、便名登録部14は更に、入力装置24から入力された便名に基づいて、FIS(flight information service)から、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口の情報を取得する。そして、便名登録部14は、搭乗予定者40の搭乗予定の便の搭乗口30(より具体的には、搭乗口30の識別情報)を、その搭乗予定者40の判定用画像データに紐付けて、記憶部18に登録する。
【0067】
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態においては、航空会社の職員は、所定の時刻になっても搭乗口30に現れていない搭乗予定者40の位置を、捜索装置100によって提示された搭乗予定者40の位置情報に基づいて、容易に把握することができる。また、通過ポイント50よりも前において登録用画像が撮影されるので、通過ポイント50を通る際に登録用画像を撮影する場合に比べて、登録用画像を撮影するための機会を多く確保することができる。これにより、適切な登録用画像を効率よく撮影することができる。
【0068】
また、登録用画像を撮影するために搭乗予定者40に撮影装置20の方を向いてもらう、又は、ゆっくり歩いてもらう必要が無く、更に、登録用画像が撮影されることを搭乗予定者40に意識させなくてよい。また、搭乗予定者40の詳細な個人情報を登録する必要もない。
【0069】
また、本実施の形態では、提示部16は、撮影装置28によって確認用画像が撮影された搭乗予定者40の位置情報を除外して、他の搭乗予定者40の位置情報を提示する。これにより、航空会社の職員は、未搭乗者を効率的に捜索することができる。
【0070】
更に、本実施の形態では、上述のステップA2において、登録用画像データが登録された複数の搭乗予定者40の中に、通過ポイント50において判定用画像を撮影された搭乗予定者40が存在しないと判断された場合、登録用画像データの代わりに、判定用画像データが搭乗予定者40の搭乗予定の便名に紐付けて登録される。これにより、通過ポイント50の前において適切な登録用画像を撮影出来なかった場合でも、判定用画像に基づいて、搭乗予定者40の位置情報を取得することが可能になる。
【0071】
以上の結果、本実施形態に係る捜索装置100によれば、未搭乗者を効率よく捜索することができる。
【0072】
[変形例]
上述の実施形態では、提示部が搭乗予定者の位置情報を端末装置に送信する場合について説明したが、搭乗予定者の提示方法は上述の例に限定されない。例えば、提示部は、捜索装置が備える表示装置において搭乗予定者の位置情報を表示してもよく、ターミナルビル内に設置された表示装置に搭乗予定者の位置情報を表示してもよい。
【0073】
また、提示部は、搭乗口と搭乗予定者との距離、及び搭乗時刻までの時間に基づいて、搭乗予定者の位置情報を端末装置等の他の装置に自動的に通知(プッシュ通知)してもよい。また、提示部は、搭乗口において確認用画像が撮影されていない搭乗予定者(未搭乗者)の人数が所定数以下(例えば、5人以下)になった場合に、未搭乗者の位置情報を他の装置に自動的に通知してもよい。
【0074】
また、搭乗確認用の撮影装置は、搭乗口を通過した搭乗予定者の顔の画像を、確認用画像として撮影してもよい。
【0075】
[プログラム]
実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1〜A5を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における未搭乗者捜索装置と未搭乗者捜索方法とを実現することができる。この場合、未搭乗者捜索装置となるコンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、画像登録部10、判定部12、便名登録部14、及び提示部16として機能し、処理を行なう。
【0076】
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、画像登録部10、判定部12、便名登録部14、及び提示部16のいずれかとして機能してもよい。また、記憶部18は、本実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとは別のコンピュータ上に構築されていてもよい。
【0077】
[物理構成]
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、未搭乗者捜索装置を実現するコンピュータについて図を用いて説明する。図5は、実施の形態における未搭乗者捜索装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0078】
図5に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0079】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
【0080】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボードおよびマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0081】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、およびコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0082】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))およびSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、またはCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0083】
なお、本実施の形態における未搭乗者捜索装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、未搭乗者捜索装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
【0084】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
【0085】
(付記1)
空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する装置であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録する、画像登録部と、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、前記画像登録部によって登録された複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定する、判定部と、
前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在すると前記判定部が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、便名登録部と、
前記便名登録部によって紐付けられた搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、提示部と、
を備える未搭乗者捜索装置。
(付記2)
前記提示部は、前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、その登録された撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、
付記1に記載の未搭乗者捜索装置。
(付記3)
前記通過ポイントは、保安検査場内に位置する、
付記1または2に記載の未搭乗者捜索装置。
(付記4)
前記便名登録部は、更に、搭乗予定者が搭乗する予定の便の搭乗口を、前記顔の画像データに紐付けて登録し、
前記提示部は、任意の搭乗口において搭乗予定者の顔が撮影された場合に、その搭乗口が、前記便名登録部によってその搭乗予定者の顔の画像データと紐付けられた搭乗口と一致している場合には、その搭乗予定者を除外して、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における前記搭乗予定者の前記位置情報を提示する、
付記1から3のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索装置。
(付記5)
前記便名登録部は、前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在すると前記判定部が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記画像登録部によって登録されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記1から4のいずれかに記載の未搭乗者捜索装置。
(付記6)
前記便名登録部は、前記画像登録部によって顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在しないと前記判定部が判定した場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記通過ポイントにおいて撮影されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記1から5のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索装置。
(付記7)
空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索する方法であって、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、
未搭乗者捜索方法。
(付記8)
前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて記録し、
記録された前記撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、付記7に記載の未搭乗者捜索方法。
(付記9)
前記通過ポイントは、保安検査場内に位置する、
付記7または8に記載の未搭乗者捜索方法。
(付記10)
搭乗予定者が搭乗する予定の便の搭乗口を、前記顔の画像データに紐付けて登録し、
任意の搭乗口において搭乗予定者の顔が撮影された場合に、その搭乗口が、その搭乗予定者の顔の画像データと紐付けられた搭乗口と一致している場合には、その搭乗予定者を除外して、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における前記搭乗予定者の前記位置情報を提示する、
付記7から9のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索方法。
(付記11)
前記顔の画像データが登録された複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、登録されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記7から10のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索方法。
(付記12)
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在しない場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記通過ポイントにおいて撮影されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記7から11のいずれか1つに記載の未搭乗者捜索方法。
(付記13)
コンピュータに、空港のターミナルビルにおいて未搭乗者を捜索させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
搭乗口へ向かう経路上の所定の通過ポイントよりも前において撮影された複数の搭乗予定者の顔の画像データを登録し、
前記通過ポイントにおいて搭乗予定者の顔が撮影されるごとに、その顔の画像データと、登録された前記複数の搭乗予定者の顔の画像データとを比較して、登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在するか否かを判定し、
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、その搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録し、
紐付けられた前記搭乗予定者の顔の画像データ及び便名と、前記通過ポイントと前記搭乗口との間の複数の撮影ポイントにおいて撮影された搭乗予定者の顔の画像データと、予め設定された前記複数の撮影ポイントの位置情報とに基づいて、前記便名ごとに、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における搭乗予定者の位置情報を提示する、
ことを実行させるプログラム。
(付記14)
前記複数の撮影ポイントにおいて任意の搭乗予定者の顔が撮影された場合に、前記撮影ポイントごとの撮影時刻を、前記任意の搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて記録し、
記録された前記撮影ポイントごとの撮影時刻と、前記予め設定された前記複数の撮影ポイントの前記位置情報とに基づいて、前記任意の搭乗予定者の移動経路を、前記搭乗予定者の前記位置情報として提示する、ことを前記コンピュータに実行させる、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
前記通過ポイントは、保安検査場内に位置する、
付記13または14に記載のプログラム。
(付記16)
搭乗予定者が搭乗する予定の便の搭乗口を、前記顔の画像データに紐付けて登録し、
任意の搭乗口において搭乗予定者の顔が撮影された場合に、その搭乗口が、その搭乗予定者の顔の画像データと紐付けられた搭乗口と一致している場合には、その搭乗予定者を除外して、前記通過ポイントと前記搭乗口との間における前記搭乗予定者の前記位置情報を提示する、
付記13から15のいずれか1つに記載のプログラム。
(付記17)
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在する場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、登録されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記13から16のいずれか1つに記載のプログラム。
(付記18)
登録された前記複数の搭乗予定者の中に、前記通過ポイントにおいて顔を撮影された搭乗予定者が存在しない場合に、その搭乗予定者が搭乗する予定の便名を、前記通過ポイントにおいて撮影されたその搭乗予定者の顔の画像データに紐付けて登録する、
付記13から17のいずれか1つに記載のプログラム。
【0086】
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
【0087】
この出願は、2016年12月22日に出願された日本出願特願2016−249892を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0088】
10 画像登録部
12 判定部
14 便名登録部
16 提示部
18 記憶部
20 登録用撮影装置
22 判定用撮影装置
24 入力装置
26 位置特定用撮影装置
28 確認用撮影装置
30 搭乗口
40 搭乗予定者
50 通過ポイント
55 保安検査場
60 撮影ポイント
70 端末装置
100 未搭乗者捜索装置
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
1000 未搭乗者探索システム
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5