【文献】
QUALCOMM INCORPORATED,Rate-matching scheme for control channel,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706,2017年 6月20日,R1-1711220
【文献】
QUALCOMM INCORPORATED,Rate-matching scheme for polar codes and performance evaluation[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 ,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708647.zip>,2017年 5月,R1-1708647
【文献】
ZTE,Polar Codes Contruction and Rate Matching Scheme[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 ,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707183.zip>,2017年 5月,R1-1707183
【文献】
MEDIATEK INC.,Polar Code Size and Rate-Matching Design for NR Control Channels[online],3GPP TSG RAN WG1 #88,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1702735.zip>,2017年 2月,R1-1702735
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策について説明する。明らかに、説明する実施例は、本発明の実施例の全てではなく、単なる一部である。創造的取り組みなしに本発明の実施例に基づいて当業者により取得される全ての他の実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0014】
本発明の実施例は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System
for Mobile communication, GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex, TDD)システム又はユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(Universal Mobile Telecommunication
s System, UMTS)のような様々な通信システムに適用されてもよい。前述のシステムにおいて基地局又は端末により従来のTurbo符号又はLDPC符号を使用することにより符号化される情報又はデータは、本発明の実施例においてPolar符号を使用することにより符号化されてもよい。
【0015】
図1は、本発明の実施例による無線通信ネットワークの概略構成図である。
図1は単なる例である。本発明の実施例における符号化方法又は装置を使用し得る他の無線ネットワークは、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0016】
図1に示すように、無線通信ネットワーク100はネットワークデバイス110と端末112とを含む。無線通信ネットワーク100がコアネットワークを含むとき、ネットワークデバイス110はコアネットワークに接続されてもよい。ネットワークデバイス
110は、インターネット(internet)、プライベートIPネットワーク又は他のデータネットワークのようなIPネットワーク200と通信してもよい。ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスのカバレッジエリア内の端末のためにサービスを提供する。例えば、
図1に示すように、ネットワークデバイス110は、ネットワークデバイス110のカバレッジエリア内の1つ以上の端末のために無線アクセスを提供する。さらに、ネットワークデバイスのカバレッジエリアは重複してもよい。例えば、ネットワークデバイス110及びネットワークデバイス120のカバレッジエリアは重複する。ネットワークデバイスは互いに通信してもよく、例えば、ネットワークデバイス110及びネットワークデバイス120は互いに通信してもよい。
【0017】
ネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスでもよい。例えば、ネットワークデバイスは、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地送受信局(Base Transceiver Station, BTS)でもよく、或いはWCMDAシステムにおけるノードB(NodeB, NB)でもよく、或いはLTEシステムにおける進化型ノードB(Evolved NodeB、eNB又はeNodeB)又は将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイスでもよい。代替として、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス等でもよい。デバイス対デバイス(Device to Device, D2D)通信システムでは、ネットワークデバイスは、基地局として機能する端末でもよい。
【0018】
端末は、ユーザ装置(User Equipment, UE)、アクセス端末、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、移動デバイス、ユーザ端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント又はユーザ機器でもよい。アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話セット、セッションイニシエーションプロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)、ハンドヘルドデバイス又は無線通信機能を有するコンピューティングデバイス、無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス等でもよい。
【0019】
ネットワークデバイスが端末と通信するとき、ネットワークデバイス/端末は、
図2に示す手順に従って送出対象データ/情報を符号化する必要があり、受信したデータ/情報を復号化する必要がある。説明を容易にするため、以下では、ネットワークデバイス及び端末は併せて無線デバイスと呼ばれる。
【0020】
図2に示すように、送出対象データ/情報(ソースとも呼ばれてもよい)を取得した後に、無線デバイスは、ソース符号化、チャネル符号化、レートマッチング及び変調を順次実行した後に、チャネル上でデータ/情報を送出する。信号を受信した後に、ピアエンドは、復調、レートデマッチング、チャネル復号化及びソース復号化を順次実行した後に、最終的なデータ/情報(シンクとも呼ばれてもよい)を取得する。
【0021】
本発明の実施例は、主にチャネル符号化に関し、これは具体的な例を使用することにより以下に記載される。背景技術における説明に従って、Polar符号化プロセスにおいて、マザー符号長Nが使用されるが、マザー符号長Nは実際に利用可能な物理チャネルの数M(又は目標符号長M)におそらく一致しなくてもよいことが習得され得る。したがって、Polar符号を使用して符号化した後に、レートマッチングが更に実行される必要がある。現在、通常では2つの種類のレートマッチング方法、すなわち、パンクチャリング及び短縮が使用される。パンクチャリング又は短縮の目的は、送出対象ビット系列からいくつかのビットを除去することであり、それにより、送出対象ビット系列は物理チャネルの搬送容量に一致できる。
【0022】
Polar符号の性能を改善するために、Polar符号において、K個の最も信頼性の高いサブチャネルの系列番号に対応するチャネルが、通常では、情報ビット(又は情報ビット及びCRCビット)を送出するためにNの長さを有するマザー符号から選択され、それにより、最適な復号化性能を確保する。Nの長さを有するマザー符号内のチャネルインデックスは信頼性によりソートされる。レートマッチングが使用されない場合、K個の最も信頼性の高いサブチャネルに対応する系列番号は、情報ビット(又は情報ビット及びCRCビット)を送出するためにマザー符号から容易に選択され得る。しかし、レートマッチングの後に、Nの長さを有するマザー符号系列は、Mの長さを有する構築された系列になる。この場合、構築された系列内のM個のチャネルがエミュレーションを通じて信頼性により再ソートされた後に、構築された系列内のM個のチャネルのソートが、マザー符号系列内の元のソートに比べて変化することが分かる。この場合、K個の最も信頼性の高いサブチャネルがマザー符号系列内の信頼性のソートに基づいて直接選択されるか否かは、おそらく不正確である。
【0023】
前述の問題を解決するために、
図3に示すように、本発明の実施例は、無線デバイスにより実行される以下の方法を提供する。
【0024】
302.パンクチャリング/短縮比P’及び予め記憶された系列S’に基づいて、目標符号長Mに等しい長さを有する構築された系列Sを取得する。
【0025】
S’はチャネル信頼性によりソートされたN’個のチャネルインデックスを含み、S内のチャネルインデックスのソートはS’内のチャネルインデックスのソートと同じであるか或いは異なる。
【0026】
304.送出対象ビットをSに対応するチャネルにマッピングする。
【0027】
N’=Mである場合、S’は構築された系列Sであり、すなわち、S=S’であり、S内のチャネルインデックスのソートはS’内のチャネルインデックスのソートと同じである。
【0028】
N’≠Mである場合、前述のステップ302は、まず、パンクチャリング/短縮比P’に基づいて予め記憶された系列S’を取得し、次に、予め記憶された系列S’に基づいて、Mの長さを有する系列を取得することでもよい。
【0029】
例えば、N’>Mである場合、Sは、N’*P’個のチャネルがS’に対応するN’個のチャネルから除去された後に、予め設定された調整系列に基づいて残りのN’*(1-P’)個のチャネルのインデックスを調整することにより取得されてもよく、Sは、残りのN’*(1-P’)個のチャネルのインデックスの一部又は全部を含む。以下に、予め設定された調整系列に基づいてどのように調整を実行するかについて説明する。
【0030】
N’>Mである場合、Sは、S’に基づいて生成され且つMの長さを有する系列でもよい。例えば、オフセットN’が、2N’の長さを有する系列を取得するために、S’内の各インデックスに追加されるか、或いは同様の方法が、N’’の長さを有する系列S’’を取得するために使用され、N’’>Mである。Sは、N’’*P’個のチャネルがN’’に対応するN’’個のチャネルから除去された後に、予め設定された調整系列に基づいて残りのN’’*(1-P’)個のチャネルのインデックスを調整することにより取得されてもよく、Sは、残りのN’*(1-P’)個のチャネルのインデックスの一部又は全部を含む。
【0031】
P’とS’との間に対応関係が存在してもよい。例えば、ステップ302を実行する前に、無線デバイスは以下の表1を予め記憶してもよい。表1はP’とS’との対応関係を含む。P’のn個の値、すなわち、P
0’〜P
n’が存在してもよい。P’の異なる値は異なる系列S’、すなわち、S
0〜S
nに対応する。
【0032】
無線デバイスは、パンクチャリング/短縮比P’に基づいて且つ表1に問い合わせることにより、対応する系列S’を取得してもよい。ここでのP’は実際のパンクチャリング/短縮比を示す。
【表1】
【0033】
他の例では、前述のP’は実際のパンクチャリング/短縮比ではなく、パンクチャリング/短縮比の推定値でもよく、複数の実際のパンクチャリング/短縮比はP’の1つの値に対応してもよい。説明を容易にするために、以下に、実際のパンクチャリング/短縮比を表すためにPを使用する。例えば、無線デバイスは、代替として、以下の表2を予め記憶してもよく、表2はPとP’とS’との間の対応関係を含む。Pの値はn+1個の範囲を有する(表2において列1を参照すると、n+1個の範囲内のいくつかの範囲は具体的な値でもよく、説明を容易にするために、これらは併せて範囲と呼ばれる)。対応するP’、すなわち、P
0’〜P
n’のn+1個の値が存在してもよく、異なる値は異なる系列S’、すなわち、S
0〜S
nに対応する。無線デバイスは、パンクチャリング/短縮比Pに基づいて且つ表2に問い合わせることにより、対応する系列S’を取得してもよい。
【表2】
【0034】
明らかに、実際の適用の間に、前述の表に対して簡単な変更が行われてもよく、例えば、無線デバイスは以下の表3を記憶してもよい。表3におけるP’の値は推定値ではなく、実際のパンクチャリング/短縮比の値又は値の範囲を表す。
【表3】
【0035】
理解を容易にするために、以下に、説明のための具体的な例を与える。
【0036】
例えば、パンクチャリングのレートマッチング方式について、以下の表4が記憶されてもよい。表4におけるP
’はパンクチャリング比を表す。M(Mは異なる値を有する)の長さを有する様々な構築された系列が、表4における4つの系列S’を使用することにより構築されてもよい。
【表4】
【0037】
他の例では、短縮のレートマッチング方式について、以下の表5が記憶されてもよい。表5におけるP’は実際のパンクチャリング/短縮比を表す。M(Mは異なる値を有する)の長さを有する様々な構築された系列が、表
5における3つの系列S’を使用することにより構築されてもよい。
【表5】
【0038】
前述の表におけるS0は基本系列でもよい。記憶オーバーヘッドを低減するために、無線デバイスは、複数の系列S’を記憶する必要がなくてもよく、例えば、系列S0のみを記憶し、他の系列はS0に基づいて生成されてもよい。例えば、S0は最大のマザー符号系列でもよく、S
p1、S
p2又はS
s1のような他の系列は、特定の順序に従ってS0から抽出されてもよい。代替としてS0はショート系列でもよく、他の系列はS0に基づいて生成されてもよく、複数の生成方式が存在する。例えば、S0及び他のショート系列は、他の系列を生成するように結合されるか、或いはオフセットがS0内の各チャネル系列番号に追加された後に、オフセットが追加された後に取得された系列及びS0は他の系列を構築する。これは本発明の焦点ではなく、したがって、詳細はここでは更に説明しない。
【0039】
S’の長さがちょうどMに等しい場合、レートマッチングは必要ない。K個の情報ビットを送信するために使用されるチャネルは、S’に基づいて直接選択されてもよい。
【0040】
S’の長さがMに等しくない場合、レートマッチングが関係する。例えば、S’の長さがMより大きい場合、Mの長さを有する構築された系列は、
図4に示す方法を使用することにより取得されてもよい。
【0041】
402.S’のN’個のチャネルインデックスからN’*P’個のチャネルインデックスをパンクチャリング/短縮する。
【0042】
具体的な実現方式の間に、N’*P’個のチャネルインデックスは除去されてもよく、或いはパンクチャリング/短縮のため信頼性が0まで減少したN’*P’個のサブチャネルが凍結されるか、或いはパンクチャリング/短縮されたN’*P’個のチャネルインデックスの信頼性のソート値が最低に設定される。例えば、N’*P’個のチャネルに対応するインデックス値はQ
1,...,Q
N'*P'に割り当てられ、N’*P’個のチャネルが最低の信頼性を有するサブチャネルであることを示す。代替として、簡単に、パンクチャリング/短縮のため信頼性が0まで低下したサブチャネルが直接凍結される。
【0043】
前述のパンクチャリング/短縮されたN’*P’個のサブチャネルの位置は、
図5(a)において502aにより示すように、連続してもよい。パンクチャリング/短縮の順序は前から後ろ、或いは後ろから前でもよく、或いは複数の中心の連続する位置においてチャネルインデックスがパンクチャリング/短縮される。パンクチャリング/短縮されたN’*P’個のサブチャネルの位置は、代替として、不規則的に或いは規則的に分散してもよい。例えば、1つ以上のチャネルインデックスはT個のビットの間隔でパンクチャリング/短縮される。パンクチャリング/短縮されたN’*P’個のサブチャネルの位置は、前述の2つの方式の双方を受けた結果でもよい。例えば、
図5(b)において502bにより示すように、0<P≦1/4であるとき、連続パンクチャリング/短縮方式が使用されるか、或いは1/4<P≦1/2であるとき、分散パンクチャリング/短縮方式が使用される。
図5(a)及び
図5(b)に示すパンクチャリング/短縮位置は単なる例である。実際の適用の間に、パンクチャリング/短縮位置は、
図5(a)及び
図5(b)に示す位置の中間を軸として用い、左又は右方向の鏡像でもよく、或いは他の位置でもよい。
【0044】
パンクチャリング比がわずかに1/4より小さく、すなわち、N’*3/4<M<β*(N’*3/4)である場合、i(<N’/4)の部分は強制的に凍結され、対応する調整ショート系列は全て0であり、すなわち、504aの部分は調整されず、β>1、β=1+1/16,1+1/8,1+3/16,…であるか、或いはβはK0/M0又はK0/N0の関数である。この場合、502aにより示すインデックスの数に、
図5(a)において504aにより示すインデックスの数を加えたものは、N’/4以下でもよい。
【0045】
前述のパンクチャリング/短縮の目的は、チャネルインデックスによる自然なソートに基づいて取得された系列、例えば、{1,2,3,4,...,512}及び{1,2,3,4,...,1024}でもよく、或いはチャネルインデックスがチャネル信頼性によりソートされた後の系列でもよい。これはここでは限定されない。
【0046】
404.調整系列に基づいて調整対象のL個のチャネルインデックスの位置を調整する。
【0047】
調整対象のL個のチャネルインデックスは、
図5(a)において504aにより示すように連続してもよく、或いは調整対象のL個のチャネルインデックスは、
図5(b)において504bにより示すように分散してもよい。調整対象のL個のチャネルインデックスは、代替として、部分的に連続し、部分的に分散してもよい。
【0048】
L個のチャネルインデックスが{X
1,X
2,...,X
L-1,X
L}であり、L個のチャネルインデックスに対応する調整系列が{a
1,a
2,...,a
L-1,a
L}であると仮定すると、調整対象のL個のチャネルインデックスの位置は、調整系列に基づいて調整され、これは、インデックスX
1の位置がa
1個の位置だけ後方又は前方に動かされる必要があり(例えば、a
1が正の数であることは後方への移動を示し、a
1が負の数であることは前方への移動を示す)、インデックスX
2の位置がa
2個の位置だけ後方又は前方に動かされる必要があり、インデックスX
L-1の位置がa
L-1個の位置だけ後方又は前方に動かされる必要があり、インデックスX
Lの位置がa
L個の位置だけ後方又は前方に動かされる必要があることを示す。
【0049】
406.S’からN*(1-P’)-L個のインデックスを抽出する。
【0050】
S’がQ系列である場合、N’*(1-P’)-L個のチャネルインデックスはQ系列から順次抽出されてもよい。
図5(a)に示すように、S’の長さが512であり、値が129〜512であるチャネルインデックスが506aの部分に埋められる必要があると仮定される。この場合、インデックス値が129〜512であるチャネルインデックスのみが、512の長さを有するQ系列から順次抽出される必要がある。129〜512のチャネルインデックスのソートは、Q系列内のソートと一致する(ここでのソートの一致は、インデックスの相対順序が一致することを意味する)。
【0051】
代替として、
図5(b)に示すように、S’の長さが依然として512であり、値が192〜256及び320〜512であるチャネルインデックスが506bの部分に埋められる必要があると仮定される。この場合、インデックス値が192〜256及び320〜512であるチャネルインデックスのみが、512の長さを有するQ系列から順次抽出される必要がある。192〜256及び320〜512のチャネルインデックスのソートは、Q系列内のソートと一致する(ここでのソートの一致は、インデックスの相対順序が一致することを意味する)。
【0052】
例えば、系列S’が8の長さを有する系列{0,1,2,4,3,5,6,7}であり、N*(1-P’)-L=4である場合、
図9(a)に示すように、{0,1,2,3}であるN’*(1-P’)-L個のチャネルインデックスが抽出されてもよい。
【0053】
他の例では、
図9(b)の行1により示すように、系列S’が8の長さを有する系列{0,1,2,4,3,5,6,7}であり、バイナリで表現される場合、且つN*(1-P’)-L=4である場合、
図9(b)に示す方式が、S’内の各バイナリインデックスにおいて固定値に等しいビット(例えば、第1のビットは1に等しい)を有するバイナリインデックスを抽出するために使用されてもよい。具体的には、
図9(b)の行2により示すように、第1のビットが除去され、抽出されたチャネルインデックス集合{00,01,10,11}が形成される。
【0054】
408.系列S
Aを取得するために、N’*(1-P’)-L個のインデックスを、位置が調整された前述のL個のインデックスに順次挿入する。
【0055】
S’がQ系列である場合、調整系列はΔQ
iであり、ΔQ
iは、調整対象系列内のインデックスの位置オフセットを含み、無線デバイスは、ΔQ
iに基づいて調整対象インデックスのいくつかの位置を調整してもよい。例えば、調整対象インデックスは、ΔQ
iに含まれる位置オフセットに基づいて対応する位置に調整され、次に、N’*(1-P’)-L個のインデックスは、L個のインデックスが配置されていない位置、例えば、
図5(a)における506a又は
図5(b)における506bにより示す位置に順次配置される。
【0056】
S’がZ系列である場合、調整系列はΔZ
iであり、ΔZ
iは、調整対象系列内のインデックスの信頼性の値を含み、無線デバイスは、ΔZ
iに含まれる信頼性の値を対応する位置に調整してもよく、例えば、ΔZ
iに含まれる信頼性の値と、前述のN’*(1-P’)-L個のチャネルの信頼性の値とが再ソートされてもよい。
【0057】
410.ステップ408において形成された系列S
Aに基づいて、Mの長さを有する構築された系列Sを取得する。
【0058】
S
Aの長さがM’=N’*(1-P’)であると仮定すると、M’=Mである場合、ステップ410は必要なく、すなわち、ステップ
408において形成された系列が最終的な系列Sである。
【0059】
S
Aの長さM’がMより大きい場合、Mの長さを有する構築された系列Sは、S
Aから更に抽出される必要がある。S
AからMの長さを有する構築された系列Sを抽出する複数の方式が存在する。
【0060】
方式(1):S
AがQ系列である場合、S
Aから抽出され且つ以下の条件を満たすインデックスの集合は、前述の構築された系列Sを形成する。
mod(
Qi,M’/M)=C
ただし、
QiはS
A内の第iのインデックスであり、1≦i≦M’であり、Cは整数であり、0≦C<M’/Mである。
【0061】
例えば、S
Aが8の長さを有する系列{0,1,2,4,3,5,6,7}であり、M=4である場合、
図10(a)に示す方式は、最終的な構築された系列S、すなわち、{0,1,2,3}を形成するために使用されてもよい。
【0062】
方式(2):S
AがQ系列であり、M’/Mが2
xである場合、構築された系列Sは、S
A内のインデックスがバイナリで表現され、X個のビット及び繰り返しのバイナリインデックス番号がS
Aから除去された後に形成される。
【0063】
例えば、
図10(b)における行1により示すように、S
Aが8の長さを有する系列{0,1,2,4,3,5,6,7}であり、バイナリで表現される場合、且つM=4である場合、図
10(b)に示す方式は、S
A内の各バイナリインデックスから最後のビットを除去し、最終的な構築された系列S、すなわち、{00,01,10,11}={0,1,2,3}を形成するために使用されてもよい。
【0064】
方式(3):S
Aが信頼性によりソートされたZ系列である場合、インデックスは、構築された系列Sを形成するために、Z系列から同じ間隔で抽出されてもよい。例えばZ系列が{Z
1,Z
2,...,Z
M'}であると仮定すると、{Z
1,Z
3,Z
5,...}
が、構築された系列Sを形成するためにZ系列から抽出されてもよい。この例は、単に理解を容易にするために与えられている。具体的な実現方式の間に、間隔はMの値又はMとM’との間の関係に基づいて設定される必要がある。
【0065】
方式(4):S
Aが信頼性によりソートされたZ系列である場合、インデックスは、構築された系列Sを形成するために、Z系列から固定の間隔で抽出されてもよい。
【0066】
理解を容易にするために、以下に、説明のための具体的な例を与える。
【0067】
図6に示すように、S’の長さが16であると仮定し、図
6に示すように、パンクチャリング/短縮比P’=1/4である場合、これは、4つのインデックスがS’から除去される必要があることを意味する。除去される必要があるインデックスが、
図6において602により示す{1,2,3,4}であり、調整される必要があるインデックスが、
図6において604により示す{5,6,7,8}であり、調整系列が{0,1,1,4}であると仮定される。調整系列は、調整される必要がある4つのインデックスのオフセット(オフセットは正の整数、0又は負の整数でもよい)として理解されてもよい。
図6に示すように、インデックス5は調整オフセット0に対応し、これは、インデックス5の位置が調整される必要がないことを示し、インデックス6は調整オフセット1に対応し、これは、インデックス6の位置が1ビット後方に動かされる必要があることを示し、インデックス7は調整オフセット1に対応し、これは、インデックス7の位置が1ビット後方に動かされる必要があることを示し、インデックス8は調整オフセット4に対応し、これは、インデックス8の位置が4ビット後方に動かされる必要があることを示す。移動の後に、{5,6,7,8}の位置が
図6において606により示されている。残りのインデックス(
図6において604により示す)は、位置が動かされた{5,6,7,8}に順次挿入され、606により示すように、Mの最終的な長さを有する構築された系列が形成される。
【0068】
無線デバイスが前述の表1〜表5のうちいずれか1つにおける対応関係を既に記憶しているとき、送出対象ビットを受信した後に、無線デバイスは、最終的な構築された系列Sを形成するために、レートマッチングに基づいて系列Sを調整する。以下に、無線デバイスの手順を説明する。詳細について、
図7を参照する。
【0069】
702.送出対象ビットを受信した後に、無線デバイスは、レートマッチングを実行するか否かを決定する。レートマッチングが必要なく、例えば、パンクチャリング又は短縮が必要ない場合、ステップ
708に進む。レートマッチングが必要である場合、無線デバイスはレートマッチング方式を更に決定する。パンクチャリング方式が使用される場合、ステップ704に進み、短縮方式が使用される場合、ステップ
706に進む。
【0070】
704.パンクチャリング比P’の値を決定する。
【0071】
706.短縮比P’の値を決定する。(説明を容易にするために、短縮比とパンクチャリング比との双方がP’により表される。しかし、実際の適用の間に、2つの値は異なってもよく、P’とS’との間の対応関係は異なってもよい。)
【0072】
無線デバイスが表2又は3に示す形式を使用することにより、P’とS’との間の対応関係を記憶する場合、ステップ704又は706において、無線デバイスはP’が属する範囲を更に決定してもよい。
【0073】
708.P’の値に基づいて対応する系列S’を取得する。
【0074】
無線デバイスは、例えば、表1〜表5のうちいずれか1つに示すように、P’とS’との間の対応関係を既に記憶しており、無線デバイスは、表に問い合わせることにより、P’に対応する系列S’を見つけてもよい。
【0075】
710.無線デバイスは、系列S’に基づいて、Mの長さを有する構築された系列Sを取得する。
【0076】
系列S’に基づいてどのようにMの長さを有する構築された系列Sを取得するかは前述した。詳細については、
図5又は
図6における対応する部分を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0077】
712.無線デバイスは、送出対象ビット系列をSに対応するチャネルにマッピングする。
【0078】
本発明の実施例は、ロング系列からショート系列を抽出するための方法を更に提供する。この方法は、系列S’からMの長さを有する構築された系列Sを抽出することに適用されてもよい。ロング系列の長さは2の整数乗でもよく、或いは2の整数乗でなくてもよい。
【0079】
非マザー符号系列について、符号長の間でM2=(2
n)*M1が満たされる。例えば、5G NR PDCCHの符号長は固定値96、192、384又は768でもよく、最大の符号長を有し且つnested特性を満たす系列もまた構築されてもよく、読み取り方式は、最大のマザー符号系列の読み取り方式(すなわち、ステップ410における方式(1))と同様である。非マザー符号系列について、異なる符号長についてのパンクチャリング又は短縮位置は、
図11(a)に示す対称性を満たす必要がある。
【0080】
図11(a)に示す符号化構成の対称性に従って、
M1=96がN1=128に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置はP1,
P2,...,P32として記され、
M2=192がN2=256に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置は{P1,P2,...,P32,P1+128,P2+128,...,P32+128}であり、
M3=384がN3=512に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置は{P1,P2,...,P32,P1+128,P2+128,...,P32+128,P1+256,P2+256,...,P32+256,P1+384,P2+384,...,P32+384}である。
【0081】
図11(b)に示す符号化構成の対称性に従って、
M1=96がN1=128に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置はP1,
P2,...,P32として記され、
M2=192がN2=256に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置は{P1,P2,...,P32,P1+1,P2+1,...,P32+1}であり、
M3=384がN3=512に基づくパンクチャリング又は短縮により取得され、パンクチャリング又は短縮位置は{P1,P2,...,P32,P1+1,P2+1,...,P32+1,P1+2,P2+2,...,P32+2,P1+3,P2+3,...,P32+3}である。
【0082】
図8は、本発明の実施例による無線デバイスの概略ブロック図である。
図8に示すように、無線デバイス800は、少なくともエンコーダ804及びメモリ808を含む。
【0083】
メモリ808は、パンクチャリング/短縮比P’と系列S’との間の関係を記憶するように構成される。
【0084】
エンコーダ804は、メモリに記憶された、パンクチャリング/短縮比P’と系列S’との間の対応関係に基づいて、目標符号長Mに等しい長さを有する構築された系列Sを取得し、S’はチャネル信頼性又はチャネル容量によりソートされたN’個のチャネルインデックスを含み、S内のチャネルインデックスのソートはS’内のチャネルインデックスのソートと同じであるか或いは異なり、送出対象ビット系列をSに対応するチャネルにマッピングする、ように構成される。
【0085】
エンコーダ804の機能は、チップ又は集積回路を使用することにより実現されてもよい。エンコーダ804の機能がチップを使用することにより実現される場合、無線デバイス800はインタフェース802を更に含んでもよい。エンコーダ804は、インタフェース802を使用することにより、
送出対象ビット系列を取得するように構成され、エンコーダ804は、
出力ビット系列を取得するために、
送出対象ビット系列に対してPolar符号化を実行する。エンコーダは、ステップ302〜304の一部若しくは全部、又はステップ402〜410の一部若しくは全部、又はステップ702〜712を実行してもよい。
【0086】
ステップ302〜304、402〜410又は702〜712を実行するとき、チップは、論理回路を使用することにより、或いはプロセッサを使用することにより実現されてもよく、或いは部分的に論理回路を使用することにより、且つ部分的にプロセッサを使用することにより実現されてもよい。ステップ302〜304、402〜410又は702〜712がプロセッサを使用することにより実現される場合、メモリ808は、ステップ302〜304、402〜410又は702〜712の一部又は全部を実現するために使用されるプログラムコードを記憶してもよい。プログラムコードを実行するとき、プロセッサは、ステップ302〜304、402〜410又は702〜712の一部又は全部を実行する。メモリ808はチップの中に統合されてもよく、或いはチップの外に配置されてもよい。
【0087】
どのようにS’の長さを有する系列から構築された系列Sを取得するかについての詳細について、前述の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0088】
無線デバイス800は、エンコーダ804によりSに対応するチャネルにマッピングされたビット系列を送出するように構成された送信機806を更に含んでもよい。
【0089】
無線デバイス800はアンテナ816を更に含んでもよい。送信機806は、アンテナ816を使用することにより、エンコーダにより出力されたビット系列を送出するように構成される。無線デバイスが端末である場合、アンテナ816はおそらく端末に統合される。無線デバイスがネットワークデバイスである場合、アンテナ816はネットワークデバイスに統合されてもよく、或いはネットワークデバイスから分離してもよく、例えば、アンテナ816は遠隔方式でネットワークデバイスに接続される。
【0090】
さらに、無線デバイスは、他の無線デバイスから情報又はデータを受信するように構成された受信機810を更に含んでもよい。デコーダ812は、パンクチャリング/短縮比P’及び予め記憶された系列S’に基づいて、目標符号長Mに等しい長さを有する構築された系列Sを取得し、復号化対象ビットを復号化するために、構築された系列を使用し、次に、インタフェース814を使用することにより、復号化されたビットを出力するように構成される。デコーダによりS’に基づいてSを取得するための方法は、エンコーダ側で使用されたものと同じである。詳細については、前述の方法の実施例における説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0091】
実際の適用の間に、エンコーダ804及びデコーダ
812は、コーデック又はコーデック装置を形成するように一緒に統合されてもよく、送信機806及び受信機810は、送受信機を形成するように一緒に統合されてもよい。
【0092】
本発明の実施例はチップを更に提供する。チップは、少なくとも前述のインタフェース802及びエンコーダ804を含む。
【0093】
本発明の実施例はコンピュータ記憶媒体を更に提供する。記憶媒体は、ステップ
302〜
304、402〜410又は
702〜
712を実現するために使用されるプログラムコードを記憶する。
【0094】
この出願において提供される前述の技術的解決策によれば、様々なパンクチャリング/短縮比に適した構築された系列が生成されてもよく、構築された系列内のチャネル信頼性のソートがより適切になり、それにより、ビット誤り率を減少させる。
【0095】
本発明の実施例は、
図11(a)又は
図11(b)に対応する方法を実行するように構成されたエンコーダを更に提供する。エンコーダは、
図8に示す無線デバイスに適用されてもよい。
【0096】
記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM, Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM, Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクのようなプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0097】
本発明の実施例はコンピュータプログラムプロダクトを更に提供する。コンピュータプログラムプロダクトは、ステップ
302〜
304、402〜410又は
702〜
712を実現するために使用されるプログラムコードを含む。コンピュータプログラムプロダクトは、ユーザによるダウンロードのために、記憶媒体又はサーバに記憶されてもよい。
【0098】
前述の実施例において言及したコンポーネント又は統合ユニットの間の接続関係は直接接続又は結合でもよく、或いは間接接続又は結合でもよい。2つのコンポーネント又は統合ユニットの間に、他のコンポーネント又は統合ユニットが存在してもよく、これは本発明の実施例の解決策に特に関係せず、したがって、図面に示されていない。
【0099】
前述の実施例によれば、無線デバイス又は無線通信システムは、ロング系列を記憶しさえすればよく、符号化中に、ロング系列から符号化に必要な長さを有するマザー符号系列を読み取り、それにより、無線デバイス又はシステムの記憶オーバーヘッドを減少させる。
【0100】
前述の説明は、本発明の単に具体的な実現方式であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者により容易に理解される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。