(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記インタラクティブエンドによって、前記ユーザに対応する前記ユーザアカウントを決定したことに応答して、前記インタラクティブ命令に応答して、前記決定したユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本出願の例示的な実施形態による、識別認証システムを図示している概略アーキテクチャ図である。
図1に示しているように、システムは、サーバ11、ネットワーク12、いくつかのユーザ機器(モバイルフォン13およびモバイルフォン14など)、およびインタラクティブデバイス(キャッシャーデバイス15およびキャッシャーデバイス16など)を含み得る。
【0016】
サーバ11は独立型ホストを含む物理サーバであり得る、または、サーバ11はホストクラスタによってホストされる仮想サーバであり得る、または、サーバ11はクラウドサーバであり得る。動作プロセスにおいて、サーバ11は、ある活用についてのサーバサイドにおいてプログラムを動作させて、その活用についての関連サービス機能を実施し得る。例えば、インタラクティブ動作プログラムを動作させると、サーバ11は、インタラクティブ機能を実施するように構成されたサーバエンドとして構成され得る。
【0017】
モバイルフォン13および14は、ユーザが使用することができる1つのタイプのユーザ機器に過ぎない。実際には、ユーザは、タブレットデバイス、ノードブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ウェアラブルデバイス(スマートメガネまたはスマートウォッチなど)などのタイプの電子デバイスも使用し得る。実施形態は、本出願に限定されない。動作プロセスにおいて、ユーザ機器は、ある活用についてのクライアントデバイスサイドにおいてプログラムを動作させて、その活用についての関連サービス機能を実施し得る。例えば、インタラクティブ動作プログラムを動作させると、電子デバイスは、インタラクティブ機能を実施するように構成されたクライアントデバイスとして構成され得る。
【0018】
キャッシャーデバイス15および16は、インタラクティブ機能を実施するように構成された1つのタイプのインタラクティブデバイスに過ぎない。実際には、インタラクティブデバイスは、販売時点情報管理(POS)などでもあり得る実施形態は、本出願に限定されない。実行プロセスにおいて、インタラクティブデバイスは、ある活用についてのインタラクティブエンドサイドにおいてプログラムを実行して、その活用についての関連サービス機能を実施し得る。例えば、インタラクティブ動作プログラムを実行すると、インタラクティブデバイスは、インタラクティブ機能を実施するように構成されたインタラクティブエンドとして構成され得る。
【0019】
モバイルフォン13および14ならびにキャッシャーデバイス15および16がサーバ11とやりとりするネットワーク12は、複数のタイプの有線または無線ネットワークを含み得る。実施形態においては、ネットワーク12は、公衆交換電話網(PSTN)およびインターネットを含み得る。実施形態は、本出願に限定されない。別の実施形態においては、ネットワーク12がモバイルフォン13および14とキャッシャーデバイス15および16との間のインタラクションのために使用される場合には、ネットワーク12は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RRID)などの近接場無線通信ネットワークを含み得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0020】
活用についての技術的ソリューションを実施するプロセスにおいて、クライアントデバイスと、インタラクティブエンドと、サーバエンドとの間の三極のインタラクションが関与していることは理解できよう。ハードウェアデバイスの観点からすれば、クライアントデバイスは、ユーザ機器(例えば、モバイルフォン13および14)上で実行し得るし、インタラクティブエンドは、インタラクティブデバイス(例えば、キャッシャーデバイス15および16)上で実行し得るし、サーバエンドは、サーバ11上で実行し得る。本出願の技術的ソリューションは、各関係者の処理ロジックおよび三極のインタラクションのプロセスとは別に説明している。
【0021】
図2は、本出願の例示的な実施形態による、インタラクティブエンドサイドにおける識別認証方法を図示しているフローチャートである。
図2に示しているように、方法は、インタラクティブエンドに適用され、以下のステップを含み得る。
【0022】
ステップ202: インタラクティブエンドが、ユーザに対して開始されるインタラクティブ命令を受信する。
【0023】
本実施形態においては、インタラクティブエンドはインタラクティブ命令を能動的に生成し得る、または、インタラクティブエンドは別の関連デバイスによって送信されたインタラクティブ命令を受信し得る。
【0024】
ステップ204: インタラクティブエンドが、インタラクティブ命令に基づいてユーザの識別情報を取得する。
【0025】
本実施形態においては、識別情報は、インタラクティブ命令に基づいてインタラクティブエンドによって取得されたユーザの識別情報であり、識別情報は、ユーザに一意に対応している。
【0026】
本実施形態においては、識別情報は、任意のタイプの情報であり得る。実施形態は、本出願に限定されない。例えば、識別情報は、ユーザによって入力されたパスワード情報を含み得る。別の例では、識別情報は、バイオメトリック特徴情報を含み得るし、標準識別情報は、標準バイオメトリック特徴情報を含み得る。例えば、バイオメトリック特徴情報および標準バイオメトリック特徴情報の各々は、顔情報、指紋情報、掌紋情報、眼紋情報、虹彩情報、歩行情報などのうちの少なくとも1つを含み得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0027】
ステップ206: インタラクティブエンドが、識別要求をサーバエンドに送信する、ここで、識別要求は、識別情報を含み、識別要求は、識別情報をインタラクティブエンドに対応する候補ユーザの標準識別情報とマッチングして、ユーザに対応するユーザアカウントを決定するようにサーバエンドに命令するために使用され、ユーザアカウントは、インタラクティブ命令に対応するインタラクティブ動作に応答するために使用され、インタラクティブエンドの近辺のユーザは、サーバエンドによってインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてマーキングされる。
【0028】
本実施形態においては、識別情報を標準識別情報とマッチングした後に、サーバエンドが、識別情報と一致する標準識別情報に基づいて、識別情報に対応するユーザアカウント、すなわち、識別情報と一致する標準識別情報に対応するユーザアカウントを決定することができるように、サーバエンドは、すべてのユーザに対応する、ユーザアカウント、標準識別情報などを事前に取得および記録し得る。そのため、インタラクティブエンドにおけるクライアントデバイスは、決定したユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行う。
【0029】
サーバエンドは、各ユーザがユーザのユーザアカウントを登録すると、ユーザアカウント、ユーザの標準識別情報などをサーバエンドに関連付けて記録することができるように、ユーザにアカウント登録サービスを提供し得る。そのため、サーバエンドは、標準識別情報を識別情報とマッチングすることによって対応するユーザを以降で識別する。
【0030】
本実施形態においては、ユーザに対応するユーザアカウントが決定されると、インタラクティブエンドは、サーバエンドによって返信されたユーザアカウントを受信し、その後、インタラクティブ命令に応答して、決定したユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行い得る。インタラクティブ命令に応答する場合には、インタラクティブエンドは、サーバエンドがユーザアカウントについてのインタラクションを行うように、サーバエンドへの対応するインタラクティブ要求を開始し得る。あるいは、インタラクティブエンドは、別のインタラクティブサーバエンドがユーザアカウントについてのインタラクションを行うように、サーバエンドとは異なる別のインタラクティブサーバエンドへのインタラクティブ要求を開始し得る。加えて、サーバエンドがユーザアカウントについてのインタラクションを行い得る場合には、ユーザアカウントを決定した後に、サーバエンドは、インタラクティブエンドによって通知されたインタラクティブデータに基づいてインタラクションを能動的に完遂することができ、インタラクティブエンドは、インタラクティブ要求を別々に送信する必要はなく、ユーザアカウントをインタラクティブエンドに通知する必要すらない。そのため、ユーザアカウントが漏洩することはし得なくなり、ユーザとユーザアカウントとの間の関連付けが保護されていない状態とすることはし得なくなり、それによって、インタラクションセキュリティを改善している。
【0031】
本実施形態においては、インタラクティブエンドは、近接場メッセージを送信し得る。近接場メッセージは、インタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報を含む。近接場メッセージがBluetooth(登録商標)技術に基づいて送信されてもよく、したがって、近接場メッセージは告知フレームメッセージであり得る。あるいは、近接場メッセージは、WiFi、NFC、およびRFIDなどの任意の他の近距離無線通信技術に基づいて送信され得る。実施形態は、本出願に限定されない。当然のことながら、近接場メッセージは、ブロードキャストの方法で送信され得る、すなわち、近接場メッセージは、近接場ブロードキャストメッセージである、または、ブロードキャストの方法以外の方法で送信され得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0032】
さらに、近接場メッセージがユーザ(例えば、ログインユーザ)に対応するクライアントデバイスによって受信される場合には、近接場メッセージは、信号強度が所定の強度より大きい場合に、サーバエンドがインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてユーザをマーキングするように、(近接場メッセージに含まれる)インタラクティブエンド識別情報、ユーザのユーザ識別情報、および近接場メッセージの信号強度(例えば、受信した信号強度指標(RSSI))をサーバエンドに送信するようにクライアントデバイスに命令するために使用される。信号強度は距離と逆相関しているため、サーバエンドがインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてインタラクティブエンドの近辺のユーザをマーキングすることが保証され得る。
【0033】
本実施形態においては、ユーザ(およびユーザに対応するクライアントデバイス)は、通常、移動過程にあるため、候補ユーザは、「候補ユーザ」の適時性を保証するために、所定の期間におけるインタラクティブエンドの近辺のユーザをさらに含み得る。インタラクティブエンドは、近接場メッセージを継続的に繰り返して送信し得るし、近接場メッセージを受信した後に、クライアントデバイスは、インタラクティブエンドに対応する候補ユーザを更新して候補ユーザの適時性を保証することができるように、関連インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドに繰り返し送信し得る。
【0034】
図3は、本出願の例示的な実施形態による、サーバエンドサイドにおける識別認証方法を図示しているフローチャートである。
図3に示しているように、方法は、サーバエンドに適用され、方法は、以下のステップを含み得る。
【0035】
ステップ302: サーバエンドが、インタラクティブエンドによって送信された識別要求を受信する、ここで、識別要求は、ユーザの識別情報を含み、識別情報は、ユーザに対して開始されるインタラクティブ命令に基づいてユーザからインタラクティブエンドによって取得される。
【0036】
ステップ304: サーバエンドが、識別情報をインタラクティブエンドに対応する候補ユーザの標準識別情報とマッチングする、ここで、インタラクティブエンドの近辺のユーザは、サーバエンドによってインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてマーキングされる。
【0037】
本実施形態においては、サーバエンドは、識別要求を受信した後にインタラクティブエンドに対応する候補ユーザを決定し得る。あるいは、サーバエンドは、識別要求に応答する遅延を低減するべく、識別要求を受信した後に候補ユーザを決定する代わりに、インタラクティブエンドに対応する候補ユーザを事前に生成(例えば、周期的に生成)し得る。
【0038】
本実施形態においては、サーバエンドは、複数の方法でインタラクティブエンドの近辺のユーザを決定して、インタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてユーザをマーキングし得る。あるケースにおいては、サーバエンドは、クライアントデバイスの位置決定情報(例えば、全地球測位システム(GPS)もしくは北斗衛星導航系統の位置決定モジュールを使用して生成される位置決定情報、または屋内位置決定技術に基づいて取得される位置決定情報)を取得し、位置決定情報をインタラクティブエンドの設置位置情報と比較してインタラクティブエンドの近辺のユーザを決定し得る。
【0039】
別のケースにおいては、サーバエンドは、データベースを呼び出すことができ、データベースは、ユーザに対応するクライアントデバイスによってアップロードされた、インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度を記録する。インタラクティブエンドによって送信された近接場メッセージを受信すると、ユーザのクライアントデバイスは、データベースに記録するために、ユーザ識別情報、近接場メッセージに含まれるインタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドにアップロードする。サーバエンドは、クライアントデバイスによってアップロードされた、インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度を受信し、信号強度が所定の強度より大きい場合には、インタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてユーザをマーキングし得る。
【0040】
さらに、ユーザ(およびユーザに対応するクライアントデバイス)は、通常、移動過程にあるため、候補ユーザは、「候補ユーザ」の適時性を保証するために、所定の期間におけるインタラクティブエンドの近辺のユーザをさらに含み得る。詳細には、サーバエンドが上記の「データベース」ベースの実施形態を使用する場合には、サーバエンドは、データベース内の関連付け情報に対してライフサイクル管理を行い得る。例えば、サーバエンドは、「候補ユーザ」の適時性を満足するために、所定の期間1より長い間、データベースに記憶されている関連付け情報を能動的に削除する。
【0041】
本実施形態においては、識別情報が候補ユーザに対応する標準識別情報と一致する場合には、サーバエンドは、インタラクティブエンドがインタラクティブ命令に応答して候補ユーザに対応するユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行うように、候補ユーザに対応するユーザアカウントをインタラクティブエンドに通知し得る。サーバエンドがインタラクティブ機能をサポートし得る場合には、インタラクティブエンドは、サーバエンドがインタラクティブ動作を完遂するように、サーバエンドへのインタラクティブ要求を開始し得る。あるいは、サーバエンドがインタラクティブ機能をサポートする場合には、ユーザアカウントを決定した後に、サーバエンドは、インタラクティブエンドがインタラクティブ要求を開始する必要なしに、さらにはサーバエンドがユーザアカウントをインタラクティブエンドに送信する必要さえなしに、インタラクティブ動作を能動的に行い得る。そのため、ユーザアカウントが漏洩することはし得なくなり、ユーザとユーザアカウントとの間の関連付けが保護されていない状態とすることはし得なくなり、それによって、インタラクションセキュリティを改善している。
【0042】
本実施形態においては、「マッチング」は、識別情報と標準識別情報との間の類似度が所定の類似度より大きいこととして理解することができる。複数の標準識別情報が存在する場合には、サーバエンドは、識別情報を各候補ユーザに対応する標準識別情報とマッチングして、対応する類似度を取得し得る。最高類似度が所定の類似度閾値より大きく、最高類似度と2番目に高い類似度との間の差が所定の取り違え差分値より大きい場合には、すなわち、別のユーザの取り違え要因が除外されている場合には、最高類似度に対応する候補ユーザがユーザと一致していると決定される。
【0043】
図4は、本出願の例示的な実施形態による、クライアントデバイスサイドにおける識別認証方法を図示しているフローチャートである。
図4に示しているように、方法は、クライアントデバイスに適用され、以下のステップを含み得る。
【0044】
ステップ402: クライアントデバイスが、インタラクティブエンドによって送信された近接場メッセージを受信する、ここで、近接場メッセージは、インタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報を含む。
【0045】
ステップ404: クライアントデバイスが、信号強度が所定の強度より大きい場合に、サーバエンドがインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてログインユーザをマーキングするように、インタラクティブエンド識別情報、クライアントデバイスのログインユーザのユーザ識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドに送信する。
【0046】
本実施形態においては、インタラクティブエンドがログインユーザについてのインタラクティブ命令を取得すると、ログインユーザの識別情報は、サーバエンドが、識別情報を候補ユーザに対応する標準識別情報とマッチングし、ログインユーザに対応するユーザアカウントを決定するように、インタラクティブエンドによって取得されてサーバエンドに送信され得る。ユーザアカウントは、インタラクティブ命令に対応するインタラクティブ動作に応答するために使用される。
【0047】
本実施形態においては、インタラクティブエンドは、近接場メッセージを継続的に繰り返して(例えば、周期的に)送信し得るし、クライアントデバイスは、インタラクティブエンドに対応する候補ユーザを更新してユーザの動的特徴に適合することができるように、近接場メッセージを受信するたびにサーバエンドに関連インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度を送信し得る。当然のことながら、データの受信および送信に起因する電力消費を低減するために、クライアントデバイスは、(例えば、近接場メッセージに含まれるインタラクティブエンド識別情報を読み込むことによって)近接場メッセージを送信しているインタラクティブエンドを識別し得る、その結果、クライアントデバイスが、インタラクティブエンドによって送信された近接場メッセージを受信して、近接場メッセージに基づいて、関連インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度をサーバエンドに送信した後に、インタラクティブエンドからの別の近接場メッセージが所定の期間2内に受信された場合には、クライアントデバイスは、新たに受信した近接場メッセージを無視し得る。サーバエンドが上記で説明したライフサイクル管理機構を使用する場合には、ライフサイクル管理機構を実施して、クライアントデバイスがインタラクティブエンドの近辺に位置する場合に、サーバエンドがインタラクティブエンドの候補ユーザとしてクライアントデバイスを使用しているログインユーザをマーキングすることができることを保証するためには、クライアントデバイスによって使用される所定の期間2をサーバエンドによって使用される所定の期間1より大きくするべきではない。
【0048】
本出願においては、サーバエンドは、インタラクティブエンドの近辺のユーザを決定し、候補ユーザとしてユーザをマーキングし、サーバエンドがこれらのユーザに対応するユーザアカウントを自動的に決定して決定したユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行うことができるように、これらのユーザは彼らの識別情報をインタラクティブエンドに提供することだけが必要になることを上記の技術的ソリューションから理解できよう。ユーザは、ユーザのユーザ機器に対する操作を行う必要はなくなり、それによって、ユーザ操作を簡潔にし、インタラクション効率を改善している。加えて、識別情報の識別範囲を絞り込むこと(インタラクティブエンドに対応する候補ユーザに限定されない)ができ、サーバエンドが識別プロセス全体において客観的なマッチングを行い、手作業の識別が関与することはない、それによって、ユーザ識別効率および精度を改善して、インタラクションセキュリティをさらに改善している。
【0049】
本出願の技術的ソリューションにおいては、任意のインタラクティブ動作が、本出願における識別認証方法を使用して行われ得るし、本出願の技術的ソリューションの保護範囲に含まれる。例えば、インタラクティブ動作は、情報交換、データ交換、リソース交換などを含み得る。リソース交換を例として使用する。特定のシナリオにおいては、本出願の技術的ソリューションを決済プロセスに適用することができる。例えば、店側は決済のために使用されるアイテムリソースを提供し、買い手側は決済のために使用されるオブジェクトリソース(例えば、現金または交換コード)を提供する、したがって、アイテムリソースとオブジェクトリソースとの間のリソース交換が店側と買い手側との間で実施される。
【0050】
理解を容易にするために、一例として決済シナリオを使用して本出願の技術的ソリューションを以下に説明している。
図5に示しているように、ユーザC1がスーパーマーケットに買い物に行っていると仮定する。精算する際に、ユーザC1は、選択したアイテム510を持ってキャッシャーカウンタに行き、キャッシャーS1は、アイテム510に対するお金を受け取る。(例えば、バーコードの形式で)価格タグが、通常、アイテム510に付けられている。キャッシャーS1は、キャッシャーデバイス52上の価格タグ収集デバイス(例えば、バーコードリーダ)を使用して価格タグを読み取り、キャッシャーデバイス52は、読み取った価格に基づいてユーザC1に対する決済命令を開始する。
【0051】
支払いが関連技術に基づいてなされる場合には、ユーザC1は、モバイルフォン51(または、別のタイプの電子デバイス)を取り出し、モバイルフォン51上に支払いコードを(例えば、クイックレスポンスコードの形式で)表示する必要がある。キャッシャーデバイス52が、ユーザアカウントのための決済を完遂することができるように、換言すれば、ユーザアカウントからの引き落としを完遂することができるように、支払いコードの内容は、ユーザC1のユーザアカウントに関連付けられる。しかしながら、ユーザC1は、上記のプロセスにおいてモバイルフォン51に対する様々な操作行う必要があり、ユーザC1に不自由をもたらし、ユーザC1はすべての操作を常に円滑に完遂することができなくなる。例えば、
図5中のユーザC1が右手にアイテム510を持っている場合には、ユーザは、左手だけを使用して右ポケットからモバイルフォン51を取り出す必要がある、または、ユーザは、アイテム510を置いて右手でモバイルフォン51を取り出す必要がある。それゆえ、ユーザC1の支払いプロセス全体は円滑なものとはならず、他のユーザはより長い時間待つことが必要になる。
【0052】
しかしながら、本出願の技術的ソリューションに基づけば、ユーザC1は、モバイルフォン51に対するいかなる操作を行うこともなく支払いプロセス全体を完遂することができ、それによって、ユーザ操作を簡潔にし、決済の効率性を改善している。支払いプロセス全体において、インタラクティブ動作が、モバイルフォン51と、キャッシャーデバイス52と、サーバ53との間で自動的に実施され、支払いを素早く完遂することができる。
【0053】
図6は、本出願の例示的な実施形態による、決済フローチャートである。
図6に示しているように、所定のアプリケーションプログラムを有するモバイルクライアントデバイスはモバイルフォン51上で実行し、所定のアプリケーションプログラムを有するキャッシャークライアントデバイスはキャッシャーデバイス52上で実行し、所定のアプリケーションプログラムを有するサーバエンドはサーバ53上で実行する。モバイルフォン51、キャッシャーデバイス52、およびサーバ53は、モバイルクライアントデバイス、キャッシャークライアントデバイス、およびサーバエンドを使用して本出願の技術的ソリューションを実施し得る。所定のアプリケーションプログラムは、任意の支払いアプリケーションであり得る。当然のことながら、実施形態は、本出願に限定されない。理解を容易にするために、モバイルフォン51、キャッシャーデバイス52、およびサーバ53の各々によって行われる処理アクションを使用して、または、モバイルクライアントデバイス、キャッシャークライアントデバイス、およびサーバエンドを強調することなくそれらのデバイスのインタラクティブ動作を使用して、以下に説明している。決済プロセスは以下のステップを含み得る。
【0054】
ステップ601: ユーザC1が、モバイルフォン51上のモバイルクライアントデバイスを使用して対応するユーザアカウントをサーバ53に事前登録する。
【0055】
本実施形態においては、ユーザC1は、サーバ53上で一意に対応するユーザアカウントを有する必要がある。ユーザアカウントは、対応する現金がユーザアカウントを使用してユーザC1の現金アカウントから引き落とされる/支払われるように、ユーザC1の現金アカウントに関連付けられる。一般的に、ユーザC1によって初めて実行されると、モバイルクライアントデバイスは、アカウント登録を完遂する際にユーザC1を案内し得る。当然のことながら、ユーザC1は、実際の状況に基づいて別の機会においてまたは別のシナリオにおいて登録操作を完遂し得る。実施形態は、本出願に限定されない。加えて、ユーザC1は、パーソナルコンピュータ(PC)または別のデバイスを使用して上記のアカウント登録操作を完遂し、モバイルフォン51上でアカウントにログインし得る。あるいは、ユーザC1は、モバイルクライアントデバイスに対応するアプリケーションプログラムに、別のアプリケーションプログラムにおいてユーザC1によって登録されたユーザアカウントを紐付けて、アカウント登録プロセスを省略してユーザC1の操作を簡潔にし得る。実際には、モバイルクライアントデバイスに対応するアプリケーションプログラムにおいてユーザC1についての一意に対応するユーザアカウントを作成するための任意の方法が、本出願の技術的ソリューションに適用され得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0056】
本実施形態においては、モバイルクライアントデバイスのアプリケーションプログラムは、モバイルクライアントデバイスをモバイルフォン51上で開始および実行することができるように、モバイルフォン51に事前にインストールされ得る。当然のことながら、オンラインとなっている「クライアントデバイス」が、例えば、HTML5技術において、使用される場合には、モバイルクライアントデバイスはまた、モバイルフォン51に対応するアプリケーションプログラムをインストールすることなく実行され得る。実施形態は、本出願に限定されない。実際には、キャッシャーデバイス52などの上で動作しているキャッシャークライアントデバイスはモバイルクライアントデバイスと同様であるため、詳細は簡潔にするためにここでは省略する。
【0057】
ステップ602: サーバ53が、ユーザアカウントを標準顔画像情報と関連付け、ユーザアカウントおよび標準顔画像情報を記録する。
【0058】
本実施形態においては、ユーザC1がモバイルフォン51上で動作しているモバイルクライアントデバイスを使用してユーザアカウントを登録すると、モバイルクライアントデバイスは、登録プロセスにおいてユーザC1の顔画像情報を取得し、ユーザC1によって登録されたユーザアカウントに対応する標準顔画像情報として顔画像情報を使用し得る。換言すれば、サーバ53は、決定基準として標準顔画像情報を使用してあるユーザがユーザC1であるかどうかを以降で識別し得る。
【0059】
当然のことながら、PC上で登録されたユーザアカウントが使用される場合には、または、登録が顔画像情報収集機能を有効にしていないモバイルクライアントデバイス上で行われる場合には、または、別のアプリケーションプログラムにおいて登録されたユーザアカウントが使用される場合には、ユーザC1は、モバイルクライアントデバイス上の顔画像情報収集機能を独立して有効にし、収集された標準顔画像情報をユーザC1のユーザアカウントと関連付け得る。換言すれば、標準顔画像情報は、ユーザアカウント登録プロセスにおいて収集されない場合がある。
【0060】
ユーザC1に加えて、上記の所定のアプリケーションプログラムに対応するすべてのユーザは、ユーザC1の上記の方法と同様の方法において、所定のアプリケーションプログラムにおいて一意に対応するユーザアカウントを取得し、サーバ53上に関連標準顔画像情報を記録し得る。
【0061】
ステップ603: キャッシャーデバイス52が、告知フレームメッセージを送信する、ここで、告知フレームメッセージは、キャッシャーデバイス52のデバイス識別情報を含む。
【0062】
本実施形態においては、キャッシャーデバイス52は、Bluetooth(登録商標)通信技術に基づいて告知フレームメッセージを送信し得る。告知フレームメッセージは、告知フレームメッセージのソースデバイスを示すために、キャッシャーデバイス52のデバイス識別情報を含む。例えば、デバイス識別情報は、例えば、汎用一意識別子(UUID)といった、告知フレームメッセージ中の単一のフィールドに含まれ得る。あるいは、デバイス識別情報は、告知フレームメッセージ中の複数のフィールドによって表され得る、例えば、UUID、メジャーパラメータ、マイナーパラメータなどが、キャッシャーデバイス52のデバイス識別情報を連帯して構成する。
【0063】
ステップ604: モバイルフォン51が、キャッシャーデバイス52によって送信された告知フレームメッセージを受信する。
【0064】
ステップ605: モバイルフォン51が、受信した告知フレームメッセージの信号強度を決定し、告知フレームメッセージに含まれるデバイス識別情報を抽出し、モバイルフォン51上でログインしたユーザC1のユーザアカウントに基づいて(例えば、ユーザアカウントまたは他の情報といった、ユーザC1のユーザアカウントに対応する)ユーザ識別情報、デバイス識別情報、および信号強度を含む関連付け情報をサーバ53にアップロードする。
【0065】
本実施形態においては、
図7に示した決済シナリオを例として使用する。ユーザC1がスーパーマーケットにおいて買い物をする決済シナリオにあると仮定する。ユーザC1がキャッシャーデバイス52を使用して支払いをする場合には、ユーザU1およびユーザU2などの他のユーザも支払いをするためにキャッシャーデバイス52を待機し得る。キャッシャーデバイス52の近辺には、通常、他のキャッシャーデバイスと、支払いをするためにこれらのキャッシャーデバイスを待機している他のユーザとが存在する、換言すれば、キャッシャーデバイス52周辺には複数のユーザが存在する。キャッシャーデバイス52は、ユーザC1の識別情報を自動的に識別する必要があり、ユーザC1がモバイルフォン51を能動的に取り出さない場合にはユーザC1に対応するユーザアカウントを決定して識別情報を示す必要がある(他のキャッシャーデバイスも支払いをする必要があるユーザ自身に対応するユーザアカウントを識別する必要がある。詳細は簡潔にするためにここでは省略する)。
【0066】
ユーザを効率的に識別するために、各キャッシャーデバイスは、キャッシャーデバイスのデバイス識別情報を含む告知フレームメッセージを送信し得る。例えば、キャッシャーデバイス52は、ステップ603において対応する告知フレームメッセージを送信する。当然のことながら、キャッシャーデバイス52は、周囲のユーザについての動的更新に適合するために、特定の期間において告知フレームメッセージを継続的に送信し得る。
【0067】
告知フレームメッセージは、近接場メッセージであり、特定のカバレッジエリアM1を有する、したがって、カバレッジエリアM1内のユーザ機器のみが、告知フレームメッセージを受信し得る。
図7に示したキャッシャーデバイス52を例として使用すると、カバレッジエリアM1内のユーザ機器は、ユーザC1のモバイルフォン51、ユーザU1のモバイルフォン71、ユーザU2のモバイルフォン72、ユーザU3のモバイルフォン73、ユーザU4のモバイルフォン74などを含み得る。カバレッジエリアM1のサイズは、告知フレームメッセージの送信電力などのパラメータを調整することによって制御され得る。比較的小さなカバレッジエリアM1が存在している場合には、告知フレームメッセージを受信するユーザ機器の数量を効率的に低減することができ、その後決定される候補ユーザの数量を低減することができ、それによって、決済の効率性を改善している。しかしながら、ユーザの立ち位置とキャッシャーデバイスとの間に比較的長い距離が存在する場合には、ユーザによって使用されるユーザ機器は、過剰に小さなカバレッジエリアM1に起因して告知フレームメッセージを効率的に受信し得なくなる、または、必要以上のユーザ機器が、過剰に大きなカバレッジエリアM1に起因して告知フレームメッセージを受信することになり、そのことが、その後の決済の効率性を低減することになり得る。そのため、適切な送信電力は、適切なサイズのカバレッジエリアM1を保証するために、実際の状況に基づいて選択されなければならない。
【0068】
ステップ606: サーバ53が、モバイルフォン51によって送信された関連付け情報を受信し、受信した関連付け情報を記録する。
【0069】
本実施形態においては、モバイルフォン51が関連付け情報を送信するだけでなく、告知フレームメッセージを受信するすべてのユーザ機器も関連付け情報をサーバ53に送信し、サーバ53が関連付け情報を記録する。サーバ53は、任意の事前設定されたストレージ領域に、例えば、関連データベースに、受信した関連付け情報を記録し得る。
【0070】
本実施形態においては、サーバ53は、その後のデータ検索効率を改善して、総合的な決済の効率性をさらに改善するために、検索可能データ構造を使用して関連付け情報を記録し得る。例えば、関連付け情報テーブルを作成し得る。サーバ53は、関連付け情報テーブルに対応するデータの1つとして受信した関連付け情報の各々を記録する。データの各々についてのデータ構造については、デバイス識別情報(例えば、UUID、メジャーパラメータ、またはマイナーパラメータ)およびユーザ識別情報をプライマリキーとして使用し得るし、信号強度を値として使用し得るので、関連付け情報テーブルにおいてデータの各々を容易に検索することを可能にしている。作成された関連付け情報テーブルについては、関連付け情報を受信すると、サーバ53は、関連付け情報に含まれるデバイス識別情報およびユーザ識別情報に基づいて関連付け情報テーブルを検索し得る。一致するデータが存在する場合には、データの値は、データを更新するために、関連付け情報に基づいて上書きされ得る。一致するデータが存在しない場合には、データの新規要素を作成するために、新規プライマリキーを関連付け情報テーブルに追加し得る。
【0071】
ステップ607: キャッシャーデバイス52が、決済命令を取得する。
【0072】
本実施形態においては、キャッシャーデバイス52は、価格獲得デバイスを含み得る。価格獲得デバイスは、ユーザC1についての決済動作をトリガするために、ユーザC1によって持ち運ばれているすべてのアイテム(例えば、アイテム510)の価格を読み取った後にユーザC1に対する決済命令を生成し得る。例えば、価格獲得デバイスは、バーコードリーダを含み得るし、アイテム510は、アイテムの価格を示すバーコードを含み得る。価格獲得デバイスは、バーコードを読み取ることによってアイテム510の価格を把握し得る。あるいは、価格獲得デバイスは、RFIDリーダを含み得るし、アイテム510は、価格を示すRFIDタグを含み得る。RFIDタグは、価格表示情報(例えば、アイテム510の商品情報または価格)をRFIDリーダに送信し得る、その結果、RFIDリーダは、アイテム510の価格を把握する。あるいは、アイテム510の価格は、任意の他の方法で把握され得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0073】
当然のことながら、価格獲得デバイスは、キャッシャーデバイス52に必ずしも統合されない。ユーザC1によって持ち運ばれている各アイテムの価格の把握の後に、価格獲得デバイスは、通知メッセージをキャッシャーデバイス52に送信し得る。キャッシャーデバイス52は、通知メッセージに基づいて決済命令を生成し得る、または、通知メッセージは、決済命令として使用され得る。
【0074】
ステップ608: キャッシャーデバイス52が、ユーザC1の顔画像情報を収集する。
【0075】
本実施形態においては、キャッシャーデバイス52は、識別情報収集デバイス520を含み得る。ユーザC1がキャッシャーデバイス52を使用して支払いをする場合には、識別情報収集デバイス520は、ユーザC1の顔画像情報を収集し得る。
【0076】
本実施形態においては、識別情報収集デバイス520は、任意のタイプのユーザ識別情報を収集するが、サーバ53がステップ602において対応する情報タイプの標準ユーザ識別情報を記録していることを保証されていなければならない。例えば、サーバ53によって記録されている標準ユーザ識別情報が標準顔画像情報である場合には、識別情報収集デバイス520は、対応する顔画像情報も収集する必要がある。サーバ53によって記録されている標準ユーザ識別情報が標準指紋情報である場合には、識別情報収集デバイス520は、対応する指紋情報も収集する必要がある。
【0077】
当然のことながら、顔画像情報および指紋情報などのバイオメトリック特徴情報に加えて、本明細書では他の非バイオメトリック特徴情報もユーザ識別情報として使用され得る。実施形態は、本出願に限定されない。
【0078】
ステップ609: キャッシャーデバイス52が、識別要求をサーバ53に送信する、ここで、識別要求は、ユーザC1の顔画像情報を含む。
【0079】
ステップ610: サーバ53が、キャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザを決定する。
【0080】
本実施形態においては、識別要求を受信すると、サーバ53は、識別要求がキャッシャーデバイス52から来たことを決定し得る。そのため、サーバ53は、キーワードとしてキャッシャーデバイス52のデバイス識別情報を使用して、記録されている関連付け情報(例えば、上記の関連付け情報テーブル)を検索して、キャッシャーデバイス52に一致する関連付け情報を決定する。
【0081】
本実施形態においては、キャッシャーデバイス52によって送信された告知フレームメッセージを受信した場合にのみ、ユーザ機器は、関連付け情報をサーバ53に送信する。しかしながら、告知フレームメッセージは、特定のカバレッジエリアM1を有する。それゆえ、カバレッジエリアM1外に位置しておりキャッシャーデバイス52から遠く離れているユーザによって使用されているユーザ機器は、キャッシャーデバイス52によって送信された告知フレームメッセージを受信することができないため、キャッシャーデバイス52に関連している関連付け情報をサーバ53に送信しない。そのため、これらのユーザは、キャッシャーデバイス52の候補ユーザとして決定されない。
図7を例として使用する。ユーザC1、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、およびユーザU4のみが、キャッシャーデバイス52に関連している関連付け情報をサーバ53にアップロードする。
【0082】
いくつかのケースにおいては、サーバ53は、キャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザとして、ユーザC1、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、およびユーザU4を直接決定し得る。
【0083】
他のケースにおいては、サーバ53がスクリーニングを行い得る。関連付け情報は、告知フレームメッセージの信号強度を含み、信号強度は、距離に逆相関する形で関連し得る。モバイルフォン51とキャッシャーデバイス52との間に比較的短い距離が存在するとともに、モバイルフォン72とキャッシャーデバイス52との間に比較的長い距離が存在するため、キャッシャーデバイス52によって送信された告知フレームメッセージについては、モバイルフォン51によって記録されている信号強度が比較的強くなり、モバイルフォン72によって記録されている信号強度が比較的弱くなる。したがって、サーバ53は、関連付け情報の各々に記録されている信号強度に基づいてスクリーニングをすることによって、信号強度が所定の強度より大きいユーザ、換言すれば、キャッシャーデバイス52からの距離が所定の距離内にあるユーザを取得し、信号強度が所定の強度未満であるユーザ、換言すれば、キャッシャーデバイス52からの距離が所定の距離を超過しているユーザをスクリーンアウトし、キャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザとしてスクリーニングすることによって得られるユーザを使用して候補ユーザの数量を最小化し得る。
図7を例として使用する。ユーザC1、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、およびユーザU4については、サーバ53は、ユーザU2、ユーザU3、およびユーザU4をさらにスクリーンアウトし、ユーザC1およびユーザU1がキャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザであると決定し得る。
【0084】
本実施形態においては、決済動作について特定の時間制限要件が存在する。例えば、ユーザC2がキャッシャーデバイス52を使用して支払いをする場合には、ユーザC2によって使用されるユーザ機器は、キャッシャーデバイス52によって送信された告知フレームメッセージを受信し、対応する関連付け情報をサーバ53に送信し得る。ユーザC2が支払いを完了して立ち去った後、サーバ53が関連付け情報を常に記録していると、ユーザC2が、キャッシャーデバイス52の候補ユーザとして繰り返し決定されることになり得る。それゆえ、ユーザのその後の決済の効率性に影響を及ぼす。詳細には、より多くのユーザがキャッシャーデバイス52を使用して支払いをするにつれて、サーバ53はキャッシャーデバイス52に対応するより多くの候補ユーザを決定することになる。それゆえ、決済の効率性はより低いものとなる。
【0085】
したがって、サーバ53は、記録されている関連付け情報についてのライフサイクル管理機構を導入して、例えば、ユーザC2によって送信された関連付け情報を適切に削除し得る、その結果、ユーザC2が候補ユーザとして間違って決定されなくなる。例えば、関連付け情報の各々を記録する場合には、サーバ53は、対応するストレージ期間を記録し、ストレージ期間が所定の期間に達した関連付け情報を能動的に削除し得る。キャッシャーデバイス52は告知フレームメッセージを継続的に送信しているため、ユーザC2がキャッシャーデバイス52の近辺にいる場合には、ユーザC2は、ユーザC2が告知フレームメッセージを受信しているので、対応する関連付け情報によって使用されるユーザ機器をサーバ53にアップロードする。そのため、ユーザC2によってアップロードされた関連付け情報が更新され、対応するストレージ期間も更新され、したがって、ユーザC2がキャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザとして決定される。ユーザC2がキャッシャーデバイス52から立ち去った場合には、ユーザC2によって使用されるユーザ機器は、告知フレームメッセージを受信することはできず、サーバ53に記録されている関連付け情報を更新することはできない。それゆえ、ユーザC2によって送信された関連付け情報は、タイムアウトの後に、すなわち、ストレージ期間が所定の期間に達した後に、サーバ53によって自動的に削除され、ユーザC2は、キャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザとして継続的に決定され得ない。
【0086】
例えば、サーバ53が上記の関連付け情報テーブルを使用して関連付け情報を記録する場合には、受信した関連付け情報を関連付け情報テーブルに挿入してデータの1つとして関連付け情報を使用する際に、サーバ53は、関連付け情報の挿入時点のタイムスタンプを取得し、データの値としてタイムスタンプおよび信号強度を使用し得る。この場合には、ストレージ期間が所定の期間に達した関連付け情報を能動的に削除するために、サーバ53は、データの各々に記録されているタイムスタンプのみを読み取ることによっておよび現在の時点を参照して対応するストレージ期間を決定し得る。
【0087】
ステップ611: サーバ53が、顔画像情報を候補ユーザの標準顔画像情報と比較し、ユーザC1のユーザアカウントを決定し、ユーザアカウントをキャッシャーデバイス52に通知する。
【0088】
本実施形態においては、サーバ53は、顔画像情報をn個の候補ユーザの標準顔画像情報と比較し得るし、顔画像情報と各候補ユーザの標準顔画像情報との間の類似度を計算し、対応する類似度セット[sim_score
1, sim_score
2, ..., sim_score
n]を取得する。
【0089】
あるケースにおいては、サーバ53は、各類似度を所定の類似度閾値と比較し得る。単一の類似度のみが所定の類似度閾値より大きい場合には、顔画像情報が類似度に対応する標準顔画像情報と一致していると決定され得る。そのため、類似度に対応する標準顔画像情報に対応する候補ユーザがユーザC1と決定され、候補ユーザに対応するユーザアカウントがユーザC1のユーザアカウントと決定される。
【0090】
別のケースにおいては、所定の類似度閾値より大きい類似度が複数存在する場合には、サーバ53は、所定の類似度閾値より大きい最高類似度を選択し、顔画像情報が最高類似度に対応する標準顔画像情報と一致していると決定し得る。そのため、最高類似度に対応する標準顔画像情報に対応する候補ユーザがユーザC1と決定され、候補ユーザに対応するユーザアカウントがユーザC1のユーザアカウントと決定される。
【0091】
さらに別のケースにおいては、最高類似度が所定の類似度閾値より大きい場合には、サーバ53は、最高類似度と2番目に高い類似度との間の差をさらに計算し、差が所定の取り違え差分値より大きい場合には、最高類似度に対応する標準顔画像情報が顔画像情報と一致しており、他の取り違え標準顔画像情報が存在していないと決定する。そのため、最高類似度に対応する標準顔画像情報に対応する候補ユーザがユーザC1と決定され、候補ユーザに対応するユーザアカウントがユーザC1のユーザアカウントと決定される。
【0092】
本実施形態においては、サーバ53は、キャッシャーデバイス52に対応する候補ユーザを決定し得るし、これらの候補ユーザは、キャッシャーデバイス52の近辺のユーザであり、したがって、別のキャッシャーデバイスを使用して支払いをするユーザは、または別の店舗などにおいて支払いをするユーザさえも、除外され得る。そのため、サーバ53は、サーバ53が顔画像情報と各候補ユーザの標準顔画像情報との間で一対一の詳細な比較をすることができるように、顔画像情報を候補ユーザの制限された数量の標準顔画像情報と比較することだけが必要となる。比較の際に、関連技術における顔画像情報識別プロセスにおいて、識別されることになる顔画像情報に関して、一対多の検索が、多くの顔画像情報を含む(例えば、サーバ53に登録されたすべてのユーザアカウントに対応する標準顔画像情報を含む)画像情報ライブラリに対して行われ、その後、詳細な比較が、見つかった顔画像情報に対して行われる。本出願における顔画像情報識別プロセスにおいては、検索などの複雑な操作は必要がなくなっており、それによって、顔画像情報識別効率を改善しており、一対多の比較の代わりに一対一の詳細な比較が、プロセス全体において使用され、特に、顔画像情報識別プロセス全体は、サーバ53によって完全に実施され、キャッシャーS1によって行われる必要がなくなっており、それによって、顔画像情報識別精度を改善して、決済セキュリティを改善していることは理解できよう。
【0093】
ステップ612: キャッシャーデバイス52が、決定したユーザアカウントに対する対応する引き落とし動作を行う。
【0094】
本実施形態においては、サーバ53が支払い機能を提供する場合には、キャッシャーデバイス52は、サーバ53とインタラクティブ動作を行うことによって引き落とし動作を完遂し得る。当然のことながら、キャッシャーデバイス52はまた、別の支払いプラットフォームとのインタラクティブ動作を行って、引き落とし動作を完遂し得る。
【0095】
ステップ613: サーバ53が、引き落とし成功メッセージをキャッシャーデバイス52およびモバイルフォン51に別々に送信する。
【0096】
本実施形態においては、電子ゲートマシンまたは同様のデバイスが、キャッシャーデバイス52の近辺にさらに配置され得る。引き落としが完了するまでは、電子ゲートマシンは、ユーザC1が支払いをすることなくアイテム510を持ち去ることを防ぐために、閉じたままとなり得る。引き落としが完了した後に、例えば、キャッシャーデバイス52またはサーバ53が、オープン命令(例えば、オープン命令は専用の命令または上記の説明した引き落とし成功メッセージであり得る)を電子ゲートマシンに送信し、その結果、電子ゲートマシンは、オープン状態に切り替えて、ユーザC1を無事通過させる。
【0097】
結論としては、本出願の技術的ソリューションに基づいて、キャッシャーデバイスが、ユーザのユーザアカウントを正確に把握し、対応する支払い動作を効率的かつ正確に実施することができるため、ユーザは、ユーザ機器を操作する必要がなくなり、それによって、決済の効率性およびセキュリティを改善して、ユーザエクスペリエンスを改善している。
【0098】
図8は、本出願の例示的な実施形態による、インタラクティブエンドサイドにおける電子デバイスの例を図示している概略構造図である。
図8を参照すれば、ハードウェアに関して、電子デバイスは、プロセッサ802、内部バス804、ネットワークインターフェース806、メモリ808、および不揮発性メモリ810を含み、当然のことながら、サービスによって必要とされる他のハードウェアをさらに含み得る。プロセッサ802は、インタラクティブエンドサイドにおいて論理識別認証デバイスを形成するために、対応するコンピュータプログラムを不揮発性メモリ810から読み込み、対応するコンピュータプログラムをメモリ808に書き込み、その後、対応するコンピュータプログラムを実行する。当然のことながら、ソフトウェア実施形態に加えて、別の実施形態、例えば、論理デバイスまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せを、本出願で排除していない。換言すれば、以下の処理プロシージャの実行の主体は、各論理ユニットに限定されず、ハードウェアまたは論理デバイスであり得る。
【0099】
図9を参照すれば、ソフトウェア実施形態においては、識別認証デバイスは、インタラクティブエンドがユーザに対して開始されるインタラクティブ命令を受信することを可能にするように構成される、受信ユニット901と、インタラクティブエンドがインタラクティブ命令に基づいてユーザの識別情報を取得することを可能にするように構成される、獲得ユニット902と、インタラクティブエンドが識別要求をサーバエンドに送信することを可能にするように構成される、送信ユニット903であって、識別要求は、識別情報を含み、識別要求は、識別情報をインタラクティブエンドに対応する候補ユーザの標準識別情報とマッチングして、ユーザに対応するユーザアカウントを決定するようにサーバエンドに命令するために使用され、ユーザアカウントは、インタラクティブ命令に対応するインタラクティブ動作に応答するために使用され、インタラクティブエンドの近辺のユーザは、サーバエンドによってインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてマーキングされる、送信ユニット903とを含み得る。
【0100】
必要に応じて、デバイスは、ユーザに対応するユーザアカウントが決定されると、インタラクティブエンドが、インタラクティブ命令に応答して、決定したユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行うことを可能にするように構成される、実施ユニット904をさらに含む。
【0101】
必要に応じて、デバイスは、インタラクティブエンドが近接場メッセージを送信することを可能にするように構成される、伝送ユニット905であって、近接場メッセージは、インタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報を含む、伝送ユニット905をさらに含み、近接場メッセージがユーザに対応するクライアントデバイスによって受信されると、近接場メッセージは、信号強度が所定の強度より大きい場合に、サーバエンドがインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてユーザをマーキングするように、インタラクティブエンド識別情報、ユーザのユーザ識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドに送信するようにクライアントデバイスに命令するために使用される。
【0102】
必要に応じて、候補ユーザは、所定の期間におけるインタラクティブエンドの近辺のユーザを含む。
【0103】
必要に応じて、識別情報は、バイオメトリック特徴情報を含み、標準識別情報は、標準バイオメトリック特徴情報を含む。
【0104】
必要に応じて、バイオメトリック特徴情報および標準バイオメトリック特徴情報の各々は、顔情報、指紋情報、掌紋情報、眼紋情報、虹彩情報、または歩行情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0105】
図10は、本出願の例示的な実施形態による、サーバエンドサイドにおける電子デバイスの例を図示している概略構造図である。
図10を参照すれば、ハードウェアに関して、電子デバイスは、プロセッサ1002、内部バス1004、ネットワークインターフェース1006、メモリ1008、および不揮発性メモリ1010を含み、当然のことながら、サービスによって必要とされる他のハードウェアをさらに含み得る。プロセッサ1002は、サーバエンドサイドにおいて論理識別認証デバイスを形成するために、対応するコンピュータプログラムを不揮発性メモリ1010から読み込み、対応するコンピュータプログラムをメモリ1008に書き込み、その後、対応するコンピュータプログラムを実行する。当然のことながら、ソフトウェア実施形態に加えて、別の実施形態、例えば、論理デバイスまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せを、本出願で排除していない。換言すれば、以下の処理プロシージャの実行の主体は、各論理ユニットに限定されず、ハードウェアまたは論理デバイスであり得る。
【0106】
図11を参照すれば、ソフトウェア実施形態においては、識別認証デバイスは、サーバエンドがインタラクティブエンドによって送信された識別要求を受信することを可能にするように構成される、受信ユニット1101であって、識別要求は、ユーザの識別情報を含み、識別情報は、ユーザに対して開始されるインタラクティブ命令に基づいてユーザからインタラクティブエンドによって取得される、受信ユニット1101と、サーバエンドが識別情報をインタラクティブエンドに対応する候補ユーザの標準識別情報とマッチングすることを可能にするように構成される、マッチングユニット1102であって、インタラクティブエンドの近辺のユーザは、サーバエンドによってインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてマーキングされる、マッチングユニット1102と、識別情報が候補ユーザに対応する標準識別情報と一致する場合には、サーバエンドが候補ユーザに対応するユーザアカウントを決定することを可能にするように構成される、決定ユニット1103であって、ユーザアカウントは、インタラクティブ命令に対応するインタラクティブ動作に応答するために使用される、決定ユニット1103とを含み得る。
【0107】
必要に応じて、デバイスは、インタラクティブエンドがインタラクティブ命令に応答してユーザアカウントに対するインタラクティブ動作を行うように、サーバエンドがユーザアカウントをインタラクティブエンドに通知することを可能にするように構成される、通知ユニット1104をさらに含む。
【0108】
必要に応じて、デバイスは、サーバエンドがデータベースを呼び出すことを可能にするように構成される、呼び出しユニット1105であって、データベースは、ユーザに対応するクライアントデバイスによってアップロードされた、インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度を記録し、インタラクティブエンドによって送信された近接場メッセージを受信すると、ユーザのクライアントデバイスは、データベースに記録するために、ユーザ識別情報、近接場メッセージに含まれるインタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドにアップロードする、呼び出しユニット1105と、サーバエンドが、クライアントデバイスによってアップロードされた、インタラクティブエンド識別情報、ユーザ識別情報、および信号強度を受信し、信号強度が所定の強度より大きい場合にはインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてユーザをマーキングすることを可能にするように構成される、マーキングユニット1106とをさらに含む。
【0109】
必要に応じて、候補ユーザは、所定の期間におけるインタラクティブエンドの近辺のユーザを含む。
【0110】
必要に応じて、マッチングユニット1102は、サーバエンドが、識別情報を各候補ユーザに対応する標準識別情報とマッチングして、対応する類似度を取得することを可能にするように構成され、最高類似度が所定の類似度閾値より大きく、最高類似度と2番目に高い類似度との間の差が所定の取り違え差分値より大きい場合には、最高類似度に対応する候補ユーザがユーザと一致していると決定される。
【0111】
図12は、本出願の例示的な実施形態による、クライアントデバイスサイドにおける電子デバイスの例を図示している概略構造図である。
図12を参照すれば、ハードウェアに関して、電子デバイスは、プロセッサ1202、内部バス1204、ネットワークインターフェース1206、メモリ1208、および不揮発性メモリ1210を含み、当然のことながら、サービスによって必要とされる他のハードウェアをさらに含み得る。プロセッサ1202は、クライアントデバイスサイドにおいて論理識別認証デバイスを形成するために、対応するコンピュータプログラムを不揮発性メモリ1210から読み込み、対応するコンピュータプログラムをメモリ1208に書き込み、その後、対応するコンピュータプログラムを実行する。当然のことながら、ソフトウェア実施形態に加えて、別の実施形態、例えば、論理デバイスまたはハードウェアとソフトウェアとの組合せを、本出願で排除していない。換言すれば、以下の処理プロシージャの実行の主体は、各論理ユニットに限定されず、ハードウェアまたは論理デバイスであり得る。
【0112】
図13を参照すれば、ソフトウェア実施形態においては、識別認証デバイスは、クライアントデバイスがインタラクティブエンドによって送信された近接場メッセージを受信することを可能にするように構成される、受信ユニット1301であって、近接場メッセージは、インタラクティブエンドのインタラクティブエンド識別情報を含む、受信ユニット1301と、信号強度が所定の強度より大きい場合に、サーバエンドがインタラクティブエンドに対応する候補ユーザとしてログインユーザをマーキングするように、クライアントデバイスが、インタラクティブエンド識別情報、クライアントデバイスのログインユーザのユーザ識別情報、および近接場メッセージの信号強度をサーバエンドに送信することを可能にするように構成される、送信ユニット1302とを含み得るし、インタラクティブエンドがログインユーザについてのインタラクティブ命令を取得すると、ログインユーザの識別情報は、サーバエンドが、識別情報を候補ユーザに対応する標準識別情報とマッチングし、ログインユーザに対応するユーザアカウントを決定するように、インタラクティブエンドによって取得されてサーバエンドに送信され、ユーザアカウントは、インタラクティブ命令に対応するインタラクティブ動作に応答するために使用される。
【0113】
上記の実施形態において図示した、システム、デバイス、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップもしくはエンティティを使用して実装され得る、または、ある機能を有する製品を使用して実装され得る。典型的な実施デバイスは、コンピュータであり、コンピュータは、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラ電話、カメラ電話、インテリジェント電話、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メール送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、またはその任意の組合せであり得る。
【0114】
典型的な設定においては、コンピュータは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、1つまたは複数の入力/出力インターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、および1つまたは複数のメモリを含む。
【0115】
メモリは、コンピュータ可読媒体に、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)といった、非持続性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または不揮発性メモリを含み得る。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0116】
例えば、本出願は、コンピュータ可読媒体を提供している。コンピュータ命令は、コンピュータ可読媒体に記憶される。命令がプロセッサによって実行されると、インタラクティブエンドサイドにおける上記の識別認証方法が実施される。
【0117】
例えば、本出願は、別のコンピュータ可読媒体を提供している。コンピュータ命令は、コンピュータ可読媒体に記憶される。命令がプロセッサによって実行されると、サーバエンドサイドにおける上記の識別認証方法が実施される。
【0118】
例えば、本出願は、さらに別のコンピュータ可読媒体を提供している。コンピュータ命令は、コンピュータ可読媒体に記憶される。命令がプロセッサによって実行されると、クライアントデバイスサイドにおける上記の識別認証方法が実施される。
【0119】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を使用して情報を記憶することができる、持続性、非持続性、リムーバブル、および非リームーバブルメディアを含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータであり得る。コンピュータ記憶媒体の例としては、パラメータランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、別のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、もしくは別のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくは別の光学ストレージ、カセット磁気テープ、磁気テープ/磁気ディスクストレージ、別の磁気ストレージデバイス、または任意の他の非伝送媒体を含むがこれらに限定されない。コンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイスによってアクセス可能な情報を記憶するために使用され得る。本明細書において説明しているように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号およびキャリアなどのコンピュータ可読一時的媒体は含まない。
【0120】
「含む」、「備える」といった用語、またはそれらの任意の他の類型は、多くの要素を含むプロセス、方法、製品、もしくはデバイスが、これらの要素を含むだけでなく明示的に記載していない他の要素も含むように、またはそのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに本来備わっている要素をさらに含むように、非排他的な包含をカバーすることを意図していることをさらに留意されたい。「・・・を含む」で終わる要素は、さらなる制約がない状態で、要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスにおける別の同一または同等の要素をさらに含む。
【0121】
例示的な実施形態を本明細書では詳細に説明し、例示的な実施形態の例を添付の図面に提示している。以下の説明が添付の図面に関する場合には、特に定めのない限り、異なる添付の図面における同一符号は、同一または同様の要素を表す。以下の例示的な実施形態において説明した実施形態は、本出願と矛盾しないすべての実施形態を表しているわけではない。むしろ、それらは、添付した特許請求の範囲に詳細に記述している本出願のいくつかの態様と矛盾しないデバイスおよび方法の例に過ぎない。
【0122】
本出願において使用される用語は、特定の実施形態を示すためのものに過ぎず、本出願を限定することは意図していない。本出願において使用される単数形の「a」および「the」といった用語ならびに添付の特許請求の範囲は、文脈で明らかな場合、特に定めのない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書において使用される「および/または」といった用語は1つまたは複数の関連する記載したアイテムのうちの任意またはすべての可能な組合せを示すとともに含むことをさらに理解されたい。
【0123】
「第1の」、「第2の」、「第3の」などといった用語が様々なタイプの情報を説明するために本出願において使用される場合があるが、情報がそのような用語に限定されないことを理解されたい。これらの用語は、同一のタイプの情報を区別するために使用しているに過ぎない。例えば、本出願の範囲から逸脱しない限り、第1の情報を第2の情報とも称し得るし、同様に、第2の情報を第1の情報と称し得る。文脈に応じて、例えば、本明細書で使用される「場合に」といった単語は、「間に」、「際に」、または「と決定したことに応答して、」として解釈することができる。
【0124】
上記の説明は、本出願の例示的な実施形態に過ぎず、本出願を限定することは意図していない。本出願の精神および原理から逸脱することなくなされた任意の修正、均等物との置換、または改良は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。