【実施例1】
【0018】
図1は本願の第1の実施の形態に係るPOIの展開の必要性を判定する方法の概略フローチャートである。
図1に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0019】
ステップ101:サーバは、取得したユーザの地理的位置情報に基づいて、調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザを判定できる。
【0020】
特定の実施工程では、地理的位置情報をユーザのネットワーク対話データから抽出してよい。例えば、ユーザがモバイルデバイスを用いてインターネットナビゲーション及びインターネットサーフィンを行うときに生成されるアドレス情報(経度及び緯度データ)の抽出、ユーザのデリバリアドレス情報の抽出などが可能である。この抽出されアドレス情報と、ユーザが各アドレスに滞在するときに生成される時間情報とに従って、ユーザが頻繁に使用するアドレス(つまり、ユーザが設定閾値を超えた頻度で出現するアドレス)を判定できる。このアドレスには職場のアドレス(勤務時間中に使用されるアドレス)及び/又は居住アドレス(非勤務時間中に使用されるアドレス)等が含まれる。つまり、1人のユーザは1つ以上のアドレスを持ってよく、又、1人のユーザが種々の調査対象エリアでカバーされてよい。
【0021】
特定の実施工程では、調査対象エリアでカバーされた各ユーザをターゲットユーザとして取り扱ってよく。あるいは、ターゲットユーザは実際の必要性に基づいて最初にフィルタリングされてもよい。このように、一方では計算の複雑性が軽減され、他方では、判定した展開の必要性指数を実際の必要性に大幅に近付けることが可能となる。
【0022】
具体的には、非ターゲットユーザを、調査対象エリアでカバーされたユーザから除外し、残ったユーザをターゲットユーザとして取り扱う。ここで、各々の非ターゲットユーザは、以下の条件のうち1つ以上を満たす。
【0023】
(1)展開対象のPOIの予め設定された機能を使用する必要がない。例えば、展開対象のPOIが自動金銭出納機(以下「ATM」)であり(つまり、予め設定された機能が「セルフサービス式引き出し機能」である)、デポジットカード又はクレジットカードを持っていないユーザがATMを使用する必要がない。ここでは、一般的に、デポジットカードを持っているユーザのみがATMの展開の必要性を有すると仮定する。特定のサービスプロバイダのクレジットカードユーザの数が、デポジットカードユーザの数より遥かに多い場合には、クレジットカードユーザにもATMの展開の必要性があるとみなせる。
【0024】
(2)設定されたサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、非ターゲットユーザからの設定された距離範囲内に既に展開されている。ここでは、今回判定されたPOIの展開の必要性指数が、或る設定されたサービスプロバイダに特化したものであると仮定できる。設定されたサービスプロバイダのPOIが、ユーザからの設定された距離範囲内に既に展開されている場合には、そのユーザを非ターゲットユーザとして取り扱うことができる。例えば、或る設定されたサービスプロバイダのATMがカバーする500メートルの範囲内にいるユーザを除外できる。
【0025】
(3)或る共通のサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、非ターゲットユーザからの設定された距離範囲内に既に展開されている。この場合、この共通のサービスプロバイダは、予め設定された機能を持つPOIのその他のサービスプロバイダと比べて、この非ターゲットユーザと最も頻繁に対話している。例えば、或るユーザの共通のサービスプロバイダが、設定されたサービスプロバイダ以外の別のサービスプロバイダであり、このユーザの共通のサービスプロバイダのATMが同ユーザから500メートルの範囲内に既に展開されている場合には、このユーザを非ターゲットユーザとして取り扱ってよい。
【0026】
S102:ターゲットユーザからの予め設定された距離範囲内に展開される予め設定された機能を持つPOIの数に従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、ターゲットユーザ毎に判定できる。
【0027】
特定の実施工程では、POIの数が少ないほど、ターゲットユーザのPOIに対する展開の必要性指数が高くなる。そのため、ターゲットユーザのPOIについての展開の必要性指数はPOIの数に基づいて判定できる。
【0028】
POIの数はターゲットユーザのPOIに対する展開の必要性指数に反比例してよい。つまり、設定されたターゲットユーザからの距離範囲内に展開されている予め設定された機能を持つPOIの数Nに従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数はk1/(N+k2)と判定できる。ここで、Nは正の整数であり、k1とk2は正の実数である。
【0029】
展開の必要性指数k1/(N+k2)は、本願のこの実施の形態の実施の流儀にすぎないことに留意されたい。この実施の流儀に基づくあらゆる単純な変更は本願の保護範囲内にある。例えば、展開の必要性指数はk1/(N+k2)μであってよく、ここで、μは実数である。
【0030】
S103:調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を、予め設定された機能を持つPOIの調査対象エリアでカバーされた各ターゲットユーザの展開の必要性指数に従って判定できる。
【0031】
特定の実施の工程では、予め設定された機能を持つPOIの調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザの展開の必要性指数の和を、調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数として判定してよい。
【0032】
あるいは、予め設定された機能を持つPOIに対する各ターゲットユーザの展開の必要性指数に、ターゲットユーザに対応する重み(weight)を乗じて積を求め、次に、ターゲットユーザに対応する積どうしを加算することで、調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定できる。ここで、各ターゲットユーザに対応する重みは、ターゲットユーザの地理的位置情報やクレジット記録等の安定度に関連付けられていてよい。
【0033】
POIアドレス選択の精度を更に高めるために、以下で述べる本願の第2の実施の形態では、POIを展開するターゲット地域範囲を同一サイズの複数のグリッドエリアに分割し、各々のグリッドエリアを調査対象エリアとして取り扱い、各々の調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定できる。これによって、より高精度のPOIアドレス選定を実行できるようになる。
【実施例2】
【0034】
図2は本願の第2の実施の形態に係るPOIの展開の必要性を判定する方法の概略フローチャートである。
図2に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0035】
S201:取得したユーザの地理的位置情報に基づいて、ターゲット地域範囲内のユーザを判定でき、ターゲット地域範囲内のユーザから非ターゲットユーザを除外でき、残ったユーザをターゲットユーザとして取り扱うことができる。
【0036】
特定の実施の工程では、各々の非ターゲットユーザを、以下の条件に基づいて除外できる。
(1)展開するPOIの予め設定された機能を使用する必要がない。
(2)設定されたサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、設定された非ターゲットユーザからの距離範囲内で既に展開されている。
(3)共通のサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、非ターゲットユーザからの設定された距離範囲内で既に展開されている。
【0037】
S202:ターゲットユーザからの設定された距離の範囲内で展開される予め設定された機能を持つPOIの数に従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、ターゲット地域範囲内のターゲットユーザ毎に判定できる。
【0038】
このステップでは、ターゲットユーザ毎に、設定されたターゲットユーザからの距離範囲内で展開される予め設定された機能を持つPOIの数に従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を1/(N+1)と判定できる。
【0039】
S203:ターゲット地域範囲を同一サイズの複数のグリッドエリアに分割でき、各グリッドエリアでカバーされたターゲットユーザを判定できる。
【0040】
ここで、各グリッドエリアでカバーされるターゲットユーザは、取得したターゲットユーザの地理的位置情報とグリッドエリアの地域範囲とに従って判定できる。
【0041】
特定の実施工程では、まず、各グリッドエリアでカバーされたユーザを取得したユーザの地理的位置情報に従って判定し、次に、グリッドエリアでカバーされたユーザの中から非ターゲットユーザを除外することにより、グリッドエリアでカバーされたターゲットユーザを取得できる。あるいは、グリッドエリアでカバーされたターゲットユーザを判定した後に、グリッドエリア内のターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、グリッドエリア毎にそれぞれ判定できる。
【0042】
S204:各グリッドエリアについて、このグリッドエリアに対応する総展開の必要性指数を、グリッドエリアでカバーされた各ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数に従って判定できる。
【0043】
このステップでは、各グリッドエリアでカバーされたターゲットユーザの、予め設定された機能を持つPOIについての展開の必要性指数の和を、グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数として判定できる。
【0044】
例えば、或るグリッドエリア内にはユーザAとユーザBの2人しかおらず、ユーザAの周囲500メートルの範囲内に3個のATMが展開されており、ユーザBの周囲500メートルの範囲内にはATMが展開されていない場合、このグリッドエリアに対応する総展開の必要性指数は1/3+1=4/3である。
【0045】
S205:判定した各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数を、設定されたサービスプロバイダのPOIサーバに示すことで、設定されたサービスプロバイダが、各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数に基づいて、予め設定された機能を持つPOIをターゲット地域範囲内で展開するためのアドレスを判定できるようにする。
【0046】
特定の実施工程では、予め設定された地域範囲を含むマップが、各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数に従ってレンダリングされてよい。例えば、総展開の必要性指数が低いグリッドエリアはマップ上に薄い色で、より透明に表示され、他方、総展開の必要性指数が高いグリッドエリアはマップ上に濃い色で、より不透明に表示される。レンダリングされたマップは設定されたサービスプロバイダへ送信されてよく、設定されたサービスプロバイダは、自己の実際の必要性に従ったPOIの展開アドレスを、マップに表示された情報に基づいて選定できる。
【0047】
上記と同一の発明概念に基づき、本願の実施の形態は、更にPOIの展開の必要性を判定する方法に対応する、POIの展開の必要性を判定する装置を提供する。課題を解決するこの装置の原理は、先に述べた本願の実施の形態におけるPOIの展開の必要性を判定する方法に類似しており、この装置の実施については、方法の実施を参照できるので、ここではその内容の説明を繰り返さない。
【0048】
図3は本願の実施の形態に係るPOIの展開の必要性を判定する装置の概略構造図である。
図3に示すように、本装置は:
取得したユーザの地理的位置情報に基づいて、調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザを判定するように構成されるターゲットユーザ判定モジュール31と;
設定されたターゲットユーザからの距離範囲内に展開されている、予め設定された機能を持つPOIの数に従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、各ターゲットユーザについて判定するように構成される第1の展開の必要性指数判定モジュール32と;
予め設定された機能を持つPOIの調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザ毎の展開の必要性指数に従って、この調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定するように構成される第2の展開の必要性指数判定モジュール33と;を含む。
【0049】
本装置は更に:
分割モジュール34を含み、この分割モジュール34は、ターゲットユーザ判定モジュール31が調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザを判定する前に、ターゲット地域範囲を同一サイズの複数のグリッドエリアに分割し、分割された各々のグリッドエリアを調査対象エリアとして取り扱うように構成されてよい。
【0050】
本装置は更に:
送信モジュール35を含み、この送信モジュール35は、第2の展開の必要性指数判定モジュール33が、ターゲット地域範囲内の各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数を判定した後に、各グリッドエリアに対応する判定済みのこの展開の必要性指数を、設定されたサービスプロバイダのPOIサーバに表示することで、設定されたサービスプロバイダが、各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数に基づいて、予め設定された機能を持つPOIをターゲット地域範囲内で展開するためのアドレスを判定できるように構成されてよい。
【0051】
第1の展開の必要性指数判定モジュール32は、具体的に:
設定されたターゲットユーザからの距離範囲内に展開される予め設定された機能を持つPOIの数Nに従って、ターゲットユーザについての予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数をk1/(N+k2)であると判定し、Nは正整数であり、k1とk2は正の実数である、ように構成してよい。
【0052】
第2の展開の必要性指数判定モジュール33は、具体的に:
予め設定された機能を持つPOIの調査対象エリアでカバーされたターゲットユーザの展開の必要性指数の和を、調査対象エリアに対応した総展開の必要性指数として判定するように構成してよい。
【0053】
ターゲットユーザ判定モジュール31は、具体的に:
調査対象エリアでカバーされたユーザの中から非ターゲットユーザを除外し、残ったユーザをターゲットユーザとして取り扱い;
ここで、各々の非ターゲットユーザは以下の条件のうちの1つ以上を満たすように構成してよい。
予め設定された機能を使用する必要がない;
設定されたサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、設定された非ターゲットユーザからの距離範囲内に既に展開されている;
共通のサービスプロバイダの予め設定された機能を持つPOIが、設定された非ターゲットユーザからの距離範囲内に既に展開されている、ここで、この共通のサービスプロバイダは、予め設定された機能を持つPOIの他のサービスプロバイダと比べて最も頻繁にこのユーザと対話を行っている。
【0054】
当業者は、本願の実施の形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。そのため、本願は、完全なハードウェアの実施の形態、完全なソフトウェアの実施の形態、又は、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせの実施の形態にて実施されてよい。更に、本願はコンピュータプログラム製品の形態であってよく、このコンピュータプログラム製品は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを含むコンピュータで用いることができる1つ以上の記憶媒体(限定されないが、磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリ等を含む)に実装されてよい。
【0055】
本願を、本願の実施の形態の方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明した。コンピュータプログラム命令を用いて、フローチャート及び/又はブロック図における各工程及び/又はブロック、更に、フローチャート及び/又はブロック図における工程及び/又はブロックの組み合わせを実施できることを理解されたい。コンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み型プロセッサ、又は、別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサへ提供されてマシンを生成できる。これにより、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサが命令を実行することにより、フローチャートにおける1つ以上の工程、及び/又は、ブロック図における1つ以上のブロックで指定された機能を実施実装するように構成された装置を生成できる。
【0056】
本願の範囲又は主旨から逸脱せずに本願に様々な改変及び変形を加えられることが、当業者には明らかであろう。先述を鑑み、本願は、以下の特許請求の範囲とその均等物の範囲内にある限り本願の変更および変形を網羅する。
[第1の局面]
取得したユーザの地理的位置情報に基づいて、調査対象エリアでカバーされるターゲットユーザをサーバによって判定するステップと;
前記ターゲットユーザからの設定された距離範囲内で展開されている予め設定された機能を持つ目標物(POI)の数に従って、前記ターゲットユーザについての前記予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、前記ターゲットユーザの各々について判定するステップと;
前記予め設定された機能を持つPOIの前記調査対象エリアでカバーされる前記ターゲットユーザの各々について展開の必要性指数に従って、前記調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定するステップとを備える;
目標物の展開の必要性を判定する方法。
[第2の局面]
前記調査対象エリアは、
ターゲット地域範囲を同一サイズの複数のグリッドエリアに分割し、前記分割したグリッドエリアの各々を調査対象エリアとして取り扱うステップに従って判定される;
第1の局面に記載の方法。
[第3の局面]
前記ターゲット地域範囲内の前記各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数が判定された後に、更に、
前記判定済みの各グリッドエリアに対応した前記総展開の必要性指数を、設定されたサービスプロバイダのPOIサーバに示すことにより、前記設定されたサービスプロバイダが、前記各グリッドエリアに対応する前記総展開の必要性指数に基づいて、前記予め設定された機能を持つPOIを前記ターゲット地域範囲内に展開するためのアドレスを判定できるようにするステップを備える;
第2の局面に記載の方法。
[第4の局面]
前記ターゲットユーザについての前記予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を判定する前記ステップは:
前記ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内で展開される前記予め設定された機能を持つ前記POIの数Nに従って、前記ターゲットユーザについての前記予め設定された機能を持つ前記POIの前記展開の必要性指数がk1/(N+k2)であることを判定するステップを備え、Nは正整数であり、k1とk2は正の実数である;
第1の局面に記載の方法。
[第5の局面]
前記予め設定された機能を持つPOIの前記調査対象エリアでカバーされる前記ターゲットユーザの各々についての前記展開の必要性指数に従って、前記調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定する前記ステップは:
前記予め設定された機能を持つPOIの前記調査対象エリアでカバーされる前記ターゲットユーザの展開の必要性指数の和を、前記調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数として判定するステップを備える;
第1の局面に記載の方法。
[第6の局面]
調査対象エリアでカバーされるターゲットユーザを判定する前記ステップは:
前記調査対象エリアでカバーされる前記ユーザの中から非ターゲットユーザを除外し、残っているユーザを前記ターゲットユーザとして取り扱うステップを備え、
前記非ターゲットユーザの各々は、以下の条件:
・前記予め設定された機能を使用する必要がない;
・前記設定されたサービスプロバイダの前記予め設定された機能を持つPOIが、前記非ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内に既に展開されている;
・共通のサービスプロバイダの前記予め設定された機能を持つPOIが、前記非ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内に既に展開されており、ここで、前記共通のサービスプロバイダは、前記予め設定された機能を持つ前記POIの他のサービスプロバイダと比べて最も頻繁に前記ユーザと対話している;
のうちの1つ以上を満たす;
第1乃至第5のいずれかの局面に記載の方法。
[第7の局面]
取得したユーザの地理的位置情報に基づいて、調査対象エリアでカバーされるターゲットユーザを判定するように構成されるターゲットユーザ判定モジュールと;
前記ターゲットユーザからの設定された距離範囲内に展開されている予め設定された機能を持つ目標物(POI)の数に従って、前記ターゲットユーザについての前記予め設定された機能を持つPOIの展開の必要性指数を、前記ターゲットユーザ毎について判定するように構成される第1の展開の必要性指数判定モジュールと;
前記予め設定された機能を持つPOIの前記調査対象エリアでカバーされる前記各ターゲットユーザの前記展開の必要性指数に従って、前記調査対象エリアに対応する総展開の必要性指数を判定するように構成される第2の展開の必要性指数判定モジュールと;
を備える;
目標物の展開の必要性を判定する装置。
[第8の局面]
更に、前記ターゲットユーザ判定モジュールが前記調査対象エリアでカバーされる前記ターゲットユーザを判定する前に、ターゲット地域範囲を同一サイズの複数のグリッドエリアに分割し、前記分割したグリッドエリアの各々を調査対象エリアとして取り扱うように構成される分割モジュールを備える;
第7の局面に記載の装置。
[第9の局面]
更に、前記第2の展開の必要性指数判定モジュールが前記ターゲット地域範囲内の各グリッドエリアに対応する総展開の必要性指数を判定した後に、各グリッドエリアに対応する前記判定された総展開の必要性指数を設定されたサービスプロバイダのPOIサーバに示すことにより、前記設定されたサービスプロバイダが、各グリッドエリアに対応する前記総展開の必要性指数に基づいて、前記予め設定された機能を持つPOIを前記ターゲット地域範囲内で展開するためのアドレスを判定できるように構成される送信モジュールを備える;
第8の局面に記載の装置。
[第10の局面]
前記第1の展開の必要性指数判定モジュールは、具体的に:
前記ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内に展開された前記予め設定された機能を持つ前記POIの数Nに従って、前記ターゲットユーザについての前記予め設定された機能を持つPOIの前記展開の必要性指数がk1/(N+k2)であると判定するように構成でき、ここで、Nは正整数であり、k1とk2は正の実数である;
第7の局面に記載の装置。
[第11の局面]
前記第2の展開の必要性指数判定モジュールは、具体的に:
前記予め設定された機能を持つPOIの前記調査対象エリアでカバーされる前記ターゲットユーザについての前記展開の必要性指数の和を、前記調査対象エリアに対応する前記総展開の必要性指数として判定するように構成される;
第7の局面に記載の装置。
[第12の局面]
前記ターゲットユーザ判定モジュールは、具体的に:
前記調査対象エリアでカバーされた前記ユーザの中から非ターゲットユーザを除外し、残っているユーザを前記ターゲットユーザとして取り扱うように構成でき、
ここで、前記非ターゲットユーザの各々は以下の条件:
前記予め設定された機能を使用する必要がない;
前記設定されたサービスプロバイダの前記予め設定された機能を持つPOIが、前記非ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内に既に展開されている;
共通のサービスプロバイダの前記予め設定された機能を持つPOIが、前記非ターゲットユーザからの前記設定された距離範囲内に既に展開されており、ここで、前記共通のサービスプロバイダは、前記予め設定された機能を持つ前記POIの他のサービスプロバイダと比べて最も頻繁に前記ユーザと対話している;
の1つ以上を満たす;
第7乃至第11のいずれかの局面に記載の装置。
【0057】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラム可能なデータ処理デバイスにインストールすることもできる。これにより、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイス上で一連の操作ステップを実行できるようになり、したがって、コンピュータまたは別のプログラム可能なデバイスで実行された命令が、フローチャートにおける1つ以上の工程及び/又はブロック図における1つ以上のブロックで指定された機能を実施するステップを提供できるようになる。
【0058】
本願の好ましい実施の形態を説明したが、基本である創造的概念を知った当業者は、これらの実施の形態にその他の変形及び改変を加えることができる。そのため、付帯する特許請求の範囲は、好ましい実施の形態と、本願の実施の形態の範囲に収まる全ての変形及び改変をと含むとして示すことを意図している。
【0059】
本願の範囲又は主旨から逸脱せずに本願に様々な改変及び変形を加えられることが、当業者には明らかであろう。先述を鑑み、本願は、以下の特許請求の範囲とその均等物の範囲内にある限り本願の変更および変形を網羅する。