(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6859543
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】ガラスに対する多方位のふち加工装置
(51)【国際特許分類】
B24B 9/00 20060101AFI20210405BHJP
B24B 55/06 20060101ALI20210405BHJP
B24B 55/02 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
B24B9/00 601L
B24B55/06
B24B55/02 Z
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-67956(P2020-67956)
(22)【出願日】2020年4月4日
【審査請求日】2020年9月1日
(31)【優先権主張番号】201911129424.7
(32)【優先日】2019年11月18日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520126756
【氏名又は名称】東陽漢林伝感器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】柴琳飛
【審査官】
小川 真
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−220262(JP,A)
【文献】
特開2018−144208(JP,A)
【文献】
中国実用新案第206998486(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 7/17、7/24
B24B 9/00、9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の下方には前記昇降空間と連通する作動空間が設置され、前記作動空間の下方には前記作動空間と連通する水戻し空間が設置され、前記水戻し空間の下方には貯水用の水タンクが設置され、前記水タンクの右側には水を出すための吸水口が設置され、前記吸水口の右側には水を吸い上げるための水吸い上げポンプが設置され、前記水吸い上げポンプには水管が前記水吸い上げポンプと連通するように連結され、前記水管の他端には第二連結ブロックが設置され、前記第二連結ブロックには分水管が連結され、前記第二連結ブロックの上方には埃を積むための埃集め箱が固定的に設置され、前記埃集め箱の右側には埃を入らせるための第一吸塵口が設置され、前記第一吸塵口の右側には吸塵用の第一吸塵送風機が設置され、前記第一吸塵送風機の下方には第一連結ブロックが設置され、前記第一連結ブロックには第一吸塵管と第二吸塵管が前記第一連結ブロックと連通するように連結され、前記作動空間の中には吸塵カバーが対称に設置され、前記吸塵カバーの前記第二連結ブロックから離れた外面は前記第一吸塵管と前記第二吸塵管に連通し、前記吸塵カバーにおいて前記第二連結ブロックに近接する方向にはシャワーが設置され、前記シャワーの前記第二連結ブロックから離れた外面が前記分水管と連通し、前記第一吸塵管と、前記第二吸塵管と、前記分水管がいずれも延長性を有し、前記吸塵カバーの中には回転可能な伸縮ロッドが設置され、前記伸縮ロッドの右端の外面には研磨用の研磨ブレードが固定的に設置され、前記昇降空間の中には本体挟持機構が固定的に設置され、前記本体挟持機構が前記伸縮ロッドを中心として上下対称になってそれぞれ第一固定台の外面と第二固定台の外面に固定的に設置され、前記伸縮ロッドの前側の外面には連結板が固定的に設置され、前記連結板の左側には埃を除去するための二度本体除塵機構が固定的に設置され、前記本体挟持機構はガラスを等速で移動させる伝送機構を含み、前記昇降空間の上壁には前記第一固定台が固定的に設置され、前記第一固定台の底面にはスライド溝が固定的に形成され、前記スライド溝の下側の外面には左右スライド可能なスライダが左右対称に設置され、前記スライダの底面には前記伝送機構が固定的に設置され、左右対称の前記スライダの間にはばねが設置され、研磨する時、ガラスを前記伝送機構の間に差し込み、前記伝送機構の作動によりガラスを等速で前に進め、前記ばねにより前記伝送機構が異なる厚さを有するガラスに適し、
前記伸縮ロッドの左側には伸縮スリーブが設置され、前記伸縮スリーブの前記第二連結ブロックから離れた外面には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下方には前記第一傘歯車と噛み合う第二傘歯車が設置され、前記第二傘歯車の下側の外面には回転可能な第一選択軸が固定的に設置され、前記第一選択軸の外面には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第一選択軸の下端の外面にはモーターが固定的に設置され、前記第三傘歯車において前記第二連結ブロックに近接する方向には前記第三傘歯車と噛み合う第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車が前記第二旋転軸に固定的に設置され、前記モーターを始動すると、前記研磨ブレードが駆動されて回転することにより、ガラスの表面を研磨し始め、
前記第二旋転軸の右端の外面には第五傘歯車が固定的に設置され、前記第五傘歯車の前側には前記第五傘歯車と噛み合う第六傘歯車が設置され、前記第六傘歯車の中には回転可能な第一旋転ロッドが設置され、前記第六傘歯車の後側には前記第一旋転ロッドの外面に固定的に設置された第一プーリが設置され、前記第一プーリの上側には第二プーリが設置され、前記第一プーリと前記第二プーリとが第一ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第二プーリの中には回転可能な第二旋転ロッドが設置され、前記第二旋転ロッドには前記第二プーリの前側に位置する第一歯車が固定的に設置され、前記第一歯車の上側にはラックスライド空間が設置され、前記ラックスライド空間の中には左右スライド可能なラックが設置され、前記ラックの左端の外面が前記スライダに密着し、前記伝送機構の間は異なる厚さを有するガラスを挟む時、前記ラックと前記ラックスライド空間の右壁との距離がそれぞれ違い、前記モーターを始動すると、前記第一歯車が駆動されて回転し、前記ラックが前記ラックスライド空間の右壁へ移動し、ガラスの厚さにより、前記ラックの移動距離が異なり、前記ラックが一定距離移動した時、前記第一歯車が前記ラックと噛み合わなくなり、前記ラックが移動しなくなり、
前記ラックの上側には前記ラックと噛み合う第二歯車が設置され、前記第二歯車の中には回転可能な第三旋転ロッドが設置され、前記第二歯車の後側には前記第三旋転ロッドの外面に固定的に設置された第三プーリが設置され、前記第三プーリの上方には第四プーリが設置され、前記第三プーリと前記第四プーリとが第二ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第四プーリの内部には回転可能な第四旋転ロッドが設置され、前記第四旋転ロッドの外面には前記第四プーリの前側に位置する第七傘歯車が固定的に設置され、前記第七傘歯車の左側には前記第七傘歯車と噛み合う第八傘歯車が設置され、前記第八傘歯車の左側の外面には回転可能な第二吸塵送風機が固定的に設置され、前記第二吸塵送風機の外面にはねじ山が前記第二連結ブロックを中心として左右対称になるように設置され、左右対称の前記ねじ山のねじ方向が逆であり、前記ねじ山にはねじスリーブが設置され、前記ねじスリーブの下側の外面には連結曲がりロッドが固定的に設置され、前記連結曲がりロッドの他端が前記吸塵カバーの前記第二連結ブロックから離れた外面に固定され、前記第二吸塵送風機が回転して前記ねじスリーブを前記第二連結ブロックから離れた方向に移動連動させ、前記吸塵カバーも前記ねじスリーブとともに移動し、前記ラックの移動距離が前記吸塵カバーの移動距離に対応するため、前記研磨ブレードをぴったりとガラスの表面に密着させることができ、
左側の前記第一傘歯車の上側には前記第一傘歯車と噛み合う第九傘歯車が設置され、前記第九傘歯車の上側の外面には回転可能な第三旋転軸が固定的に設置され、前記第三旋転軸の上端の外面には第十傘歯車が固定的に設置され、前記第十傘歯車の左側には前記第十傘歯車と噛み合う第十一傘歯車が設置され、前記第十一傘歯車の内部には回転可能な第五旋転ロッドが設置され、前記第五旋転ロッドの外面において前記第一プーリの右側には第五プーリが固定的に設置され、前記第五プーリの前側には第六プーリが設置され、前記第五プーリと前記第六プーリとが第三ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第五プーリが回転して前記第六プーリを回転連動させ、前記二度本体除塵機構を作動させて埃を除去し、
前記二度本体除塵機構は回転可能な第六旋転ロッドを含み、前記第六旋転ロッドの外面には前記第六プーリが固定的に設置され、前記第六プーリの右側には前記第六旋転ロッドの外面に取り付けられた第一リンクが設置され、前記第一リンクの中には回転可能な第七旋転ロッドが設置され、前記第一リンクの右側には前記第七旋転ロッドの外面に設置された第二リンクが設置され、前記第二リンクの他端の左側の外面には埃集めブロックが固定的に設置され、前記埃集めブロックの内部には除塵ロッドが設置され、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドに密着し、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドに沿って前記除塵ロッドの両端方向に移動し、前記埃集めブロックの右側には前記除塵ロッドの右側の外面に固定的に取り付けられた除塵スコップが設置され、前記除塵スコップにおいて前記第六旋転ロッドから離れた一端には埃集め止め板が設置され、前記第六旋転ロッドが回転する時、前記除塵スコップを回転連動させることによりガラスの表面についた埃を取って前記除塵スコップと前記除塵ロッドとの連結部に積み、前記除塵スコップが回転する時、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドの両端方向に沿って往復運動を行い、こうして埃を前記埃集め止め板と前記除塵スコップとの連結部に積み、
前記埃集め箱の内壁前側には第二吸塵口が設置され、前記第二吸塵口の中には埃を吸い込む第二吸塵送風機が設置され、前記除塵スコップが回転する時、前記除塵スコップの一端がちょうど前記第二吸塵口の開口部を経由し、前記第二吸塵口に堆積した埃が前記第二吸塵送風機により前記埃集め箱に吸い込まれることを特徴とするガラスに対する多方位のふち加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はガラス分野に関わり、具体的にはガラスに対する
多方位のふち加工装置である。
【背景技術】
【0002】
ガラスはアモルファス無機非金属材料で、普通のガラスを構成する主な成分は複合ケイ酸塩で、ランダム構成のアモルファス固体であって建築物に幅広く応用され、今は様々なガラスが存在し、各ガラスに対してふち加工を行う時、ガラスをよく固定できないため、ガラスを研磨する時、ガラスが割れやすく、従い、上記の問題を解決するために、ガラスに対する
多方位のふち加工装置が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105437014号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明はガラスに対する
多方位のふち加工装置を提供し、上記の欠点を解消する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明はその技術問題を解決するために採用する技術方法は以下の通りである。ガラスに対する
多方位のふち加工装置であり、本体を含み、前記本体の中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の下方には前記昇降空間と連通する作動空間が設置され、前記作動空間の下方には前記作動空間と連通する水戻し空間が設置され、前記水戻し空間の下方には貯水用の水タンクが設置され、前記水タンクの右側には水を出すための吸水口が設置され、前記吸水口の右側には水を吸い上げるための水吸い上げポンプが設置され、前記水吸い上げポンプには水管が前記水吸い上げポンプと連通するように連結され、前記水管の他端には第二連結ブロックが設置され、前記第二連結ブロックには分水管が連結され、前記第二連結ブロックの上方には埃を積むための埃集め箱が固定的に設置され、前記埃集め箱の右側には埃を入らせるための第一吸塵口が設置され、前記第一吸塵口の右側には吸塵用の第一吸塵送風機が設置され、前記第一吸塵送風機の下方には第一連結ブロックが設置され、前記第一連結ブロックには第一吸塵管と第二吸塵管が前記第一連結ブロックと連通するように連結され、前記作動空間の中には吸塵カバーが対称に設置され、前記吸塵カバーの前記第二連結ブロックから離れた外面は前記第一吸塵管と前記第二吸塵管に連通し、前記吸塵カバーにおいて前記第二連結ブロックに近接する方向にはシャワーが設置され、前記シャワーの前記第二連結ブロックから離れた外面が前記分水管と連通し、前記第一吸塵管と、前記第二吸塵管と、前記分水管がいずれも延長性を有し、前記吸塵カバーの中には回転可能な伸縮ロッドが設置され、前記伸縮ロッドの右端の外面には研磨用の研磨ブレードが固定的に設置され、前記昇降空間の中には本体挟持機構が固定的に設置され、前記本体挟持機構が前記伸縮ロッドを中心として上下対称になってそれぞれ第一固定台の外面と第二固定台の外面に固定的に設置され、前記伸縮ロッドの前側の外面には連結板が固定的に設置され、前記連結板の左側には埃を除去するための二度本体除塵機構が固定的に設置され、前記本体挟持機構はガラスを
等速で移動させる伝送機構を含み、前記昇降空間の上壁には前記第一固定台が固定的に設置され、前記第一固定台の底面にはスライド溝が固定的に形成され、前記スライド溝の下側の外面には左右スライド可能なスライダが左右対称に設置され、前記スライダの底面には前記伝送機構が固定的に設置され、左右対称の前記スライダの間にはばねが設置され、研磨する時、ガラスを前記伝送機構の間に差し込み、前記伝送機構の作動によりガラスを等速で前に進め、前記ばねにより前記伝送機構が異なる厚さを有するガラスに適する。
【0006】
有益なように、前記伸縮ロッドの左側には伸縮スリーブが設置され、前記伸縮スリーブの前記第二連結ブロックから離れた外面には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下方には前記第一傘歯車と噛み合う第二傘歯車が設置され、前記第二傘歯車の下側の外面には回転可能な第一選択軸が固定的に設置され、前記第一選択軸の外面には第三傘歯車が固定的に設置され、前記第一選択軸の下端の外面にはモーターが固定的に設置され、前記第三傘歯車において前記第二連結ブロックに近接する方向には前記第三傘歯車と噛み合う第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車が前記第二旋転軸に固定的に設置され、前記モーターを始動すると、前記研磨ブレードが駆動されて回転することにより、ガラスの表面を研磨し始める。
【0007】
有益なように、前記第二旋転軸の右端の外面には第五傘歯車が固定的に設置され、前記第五傘歯車の前側には前記第五傘歯車と噛み合う第六傘歯車が設置され、前記第六傘歯車の中には回転可能な第一旋転ロッドが設置され、前記第六傘歯車の後側には前記第一旋転ロッドの外面に固定的に設置された第一プーリが設置され、前記第一プーリの上側には第二プーリが設置され、前記第一プーリと前記第二プーリとが第一ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第二プーリの中には回転可能な第二旋転ロッドが設置され、前記第二旋転ロッドには前記第二プーリの前側に位置する第一歯車が固定的に設置され、前記第一歯車の上側にはラックスライド空間が設置され、前記ラックスライド空間の中には左右スライド可能なラックが設置され、前記ラックの左端の外面が前記スライダに密着し、前記伝送機構の間は異なる厚さを有するガラスを挟む時、前記ラックと前記ラックスライド空間の右壁との距離がそれぞれ違い、前記モーターを始動すると、前記第一歯車が駆動されて回転し、前記ラックが前記ラックスライド空間の右壁へ移動し、ガラスの厚さにより、前記ラックの移動距離が異なり、前記ラックが一定距離移動した時、前記第一歯車が前記ラックと噛み合わなくなり、前記ラックが移動しなくなる。
【0008】
有益なように、前記ラックの上側には前記ラックと噛み合う第二歯車が設置され、前記第二歯車の中には回転可能な第三旋転ロッドが設置され、前記第二歯車の後側には前記第三旋転ロッドの外面に固定的に設置された第三プーリが設置され、前記第三プーリの上方には第四プーリが設置され、前記第三プーリと前記第四プーリとが第二ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第四プーリの内部には回転可能な第四旋転ロッドが設置され、前記第四旋転ロッドの外面には前記第四プーリの前側に位置する第七傘歯車が固定的に設置され、前記第七傘歯車の左側には前記第七傘歯車と噛み合う第八傘歯車が設置され、前記第八傘歯車の左側の外面には回転可能な第二吸塵送風機が固定的に設置され、前記第二吸塵送風機の外面にはねじ山が前記第二連結ブロックを中心として左右対称になるように設置され、左右対称の前記ねじ山のねじ方向が逆であり、前記ねじ山にはねじスリーブが設置され、前記ねじスリーブの下側の外面には連結曲がりロッドが固定的に設置され、前記連結曲がりロッドの他端が前記吸塵カバーの前記第二連結ブロックから離れた外面に固定され、前記第二吸塵送風機が回転して前記ねじスリーブを前記第二連結ブロックから離れた方向に移動連動させ、前記吸塵カバーも前記ねじスリーブとともに移動し、前記ラックの移動距離が前記吸塵カバーの移動距離に対応するため、前記研磨ブレードをぴったりとガラスの表面に密着させることができる。
【0009】
有益なように、左側の前記第一傘歯車の上側には前記第一傘歯車と噛み合う第九傘歯車が設置され、前記第九傘歯車の上側の外面には回転可能な第三旋転軸が固定的に設置され、前記第三旋転軸の上端の外面には第十傘歯車が固定的に設置され、前記第十傘歯車の左側には前記第十傘歯車と噛み合う第十一傘歯車が設置され、前記第十一傘歯車の内部には回転可能な第五旋転ロッドが設置され、前記第五旋転ロッドの外面において前記第一プーリの右側には第五プーリが固定的に設置され、前記第五プーリの前側には第六プーリが設置され、前記第五プーリと前記第六プーリとが第三ベルトにより動力の伝達を実現し、前記第五プーリが回転して前記第六プーリを回転連動させ、前記二度本体除塵機構を作動させて埃を除去する。
【0010】
有益なように、前記二度本体除塵機構は回転可能な第六旋転ロッドを含み、前記第六旋転ロッドの外面には前記第六プーリが固定的に設置され、前記第六プーリの右側には前記第六旋転ロッドの外面に取り付けられた第一リンクが設置され、前記第一リンクの中には回転可能な第七旋転ロッドが設置され、前記第一リンクの右側には前記第七旋転ロッドの外面に設置された第二リンクが設置され、前記第二リンクの他端の左側の外面には埃集めブロックが固定的に設置され、前記埃集めブロックの内部には除塵ロッドが設置され、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドに密着し、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドに沿って前記除塵ロッドの両端方向に移動し、前記埃集めブロックの右側には前記除塵ロッドの右側の外面に固定的に取り付けられた除塵スコップが設置され、前記除塵スコップにおいて前記第六旋転ロッドから離れた一端には埃集め止め板が設置され、前記第六旋転ロッドが回転する時、前記除塵スコップを回転連動させることによりガラスの表面についた埃を取って前記除塵スコップと前記除塵ロッドとの連結部に積み、前記除塵スコップが回転する時、前記埃集めブロックが前記除塵ロッドの両端方向に沿って往復運動を行い、こうして埃を前記埃集め止め板と前記除塵スコップとの連結部に積む。
【0011】
有益なように、前記埃集め箱の内壁前側には第二吸塵口が設置され、前記第二吸塵口の中には埃を吸い込む第二吸塵送風機が設置され、前記除塵スコップが回転する時、前記除塵スコップの一端がちょうど前記第二吸塵口の開口部を経由し、前記第二吸塵口に堆積した埃が前記第二吸塵送風機により前記埃集め箱に吸い込まれる。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の効果は:本願発明はガラスの両面を同期に研磨できる上に、研磨過程に、冷却機能と埃を吸い込む機能も備えっており、こうして研磨の品質を向上させ、また、異なる厚さのガラスの研磨に適するため、本願発明は本体挟持機構を設置することにより、研磨ブレードの移動距離を制御でき、こうして異なる厚さのガラスであっても、研磨ブレードがガラスの表面に密着することを保障でき、さらに、研磨ブレードの前側にまた二度本体除塵機構が設置されることにより、ガラスに対して埃を二度除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、
図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
附
図1〜6に記載されたガラスに対する
多方位のふち加工装置は、本体10を含み、前記本体10の中には昇降空間11が設置され、前記昇降空間11の下方には前記昇降空間11と連通する作動空間12が設置され、前記作動空間12の下方には前記作動空間12と連通する水戻し空間13が設置され、前記水戻し空間13の下方には貯水用の水タンク14が設置され、前記水タンク14の右側には水を出すための吸水口15が設置され、前記吸水口15の右側には水を吸い上げるための水吸い上げポンプ16が設置され、前記水吸い上げポンプ16には水管17が前記水吸い上げポンプ16と連通するように連結され、前記水管17の他端には第二連結ブロック23が設置され、前記第二連結ブロック23には分水管25が連結され、前記第二連結ブロック23の上方には埃を積むための埃集め箱18が固定的に設置され、前記埃集め箱18の右側には埃を入らせるための第一吸塵口19が設置され、前記第一吸塵口19の右側には吸塵用の第一吸塵送風機20が設置され、前記第一吸塵送風機20の下方には第一連結ブロック21が設置され、前記第一連結ブロック21には第一吸塵管22と第二吸塵管24が前記第一連結ブロック21と連通するように連結され、前記作動空間12の中には吸塵カバー28が対称に設置され、前記吸塵カバー28の前記第二連結ブロック23から離れた外面は前記第一吸塵管22と前記第二吸塵管24に連通し、前記吸塵カバー28において前記第二連結ブロック23に近接する方向にはシャワー27が設置され、前記シャワー27の前記第二連結ブロック23から離れた外面が前記分水管25と連通し、前記第一吸塵管22と、前記第二吸塵管24と、前記分水管25がいずれも延長性を有し、前記吸塵カバー28の中には回転可能な伸縮ロッド29が設置され、前記伸縮ロッド29の右端の外面には研磨用の研磨ブレード26が固定的に設置され、前記昇降空間11の中には本体挟持機構101が固定的に設置され、前記本体挟持機構101が前記伸縮ロッド29を中心として上下対称になってそれぞれ第一固定台58の外面と第二固定台63の外面に固定的に設置され、前記伸縮ロッド29の前側の外面には連結板75が固定的に設置され、前記連結板75の左側には埃を除去するための二度本体除塵機構102が固定的に設置され、前記本体挟持機構101はガラスを
等速で移動させる伝送機構61を含み、前記昇降空間11の上壁には前記第一固定台58が固定的に設置され、前記第一固定台58の底面にはスライド溝59が固定的に形成され、前記スライド溝59の下側の外面には左右スライド可能なスライダ60が左右対称に設置され、前記スライダ60の底面には前記伝送機構61が固定的に設置され、左右対称の前記スライダ60の間にはばね62が設置され、研磨する時、ガラスを前記伝送機構61の間に差し込み、前記伝送機構61の作動によりガラスを等速で前に進め、前記ばね62により前記伝送機構61が異なる厚さを有するガラスに適する。
【0016】
有益なように、前記伸縮ロッド29の左側には伸縮スリーブ85が設置され、前記伸縮スリーブ85の前記第二連結ブロック23から離れた外面には第一傘歯車30が固定的に設置され、前記第一傘歯車30の下方には前記第一傘歯車30と噛み合う第二傘歯車31が設置され、前記第二傘歯車31の下側の外面には回転可能な第一選択軸32が固定的に設置され、前記第一選択軸32の外面には第三傘歯車33が固定的に設置され、前記第一選択軸32の下端の外面にはモーター35が固定的に設置され、前記第三傘歯車33において前記第二連結ブロック23に近接する方向には前記第三傘歯車33と噛み合う第四傘歯車34が設置され、前記第四傘歯車34が前記第二旋転軸36に固定的に設置され、前記モーター35を始動すると、前記研磨ブレード26が駆動されて回転することにより、ガラスの表面を研磨し始める。
【0017】
有益なように、前記第二旋転軸36の右端の外面には第五傘歯車37が固定的に設置され、前記第五傘歯車37の前側には前記第五傘歯車37と噛み合う第六傘歯車38が設置され、前記第六傘歯車38の中には回転可能な第一旋転ロッド40が設置され、前記第六傘歯車38の後側には前記第一旋転ロッド40の外面に固定的に設置された第一プーリ39が設置され、前記第一プーリ39の上側には第二プーリ42が設置され、前記第一プーリ39と前記第二プーリ42とが第一ベルト41により動力の伝達を実現し、前記第二プーリ42の中には回転可能な第二旋転ロッド43が設置され、前記第二旋転ロッド43には前記第二プーリ42の前側に位置する第一歯車44が固定的に設置され、前記第一歯車44の上側にはラックスライド空間46が設置され、前記ラックスライド空間46の中には左右スライド可能なラック45が設置され、前記ラック45の左端の外面が前記スライダ60に密着し、前記伝送機構61の間は異なる厚さを有するガラスを挟む時、前記ラック45と前記ラックスライド空間46の右壁との距離がそれぞれ違い、前記モーター35を始動すると、前記第一歯車44が駆動されて回転し、前記ラック45が前記ラックスライド空間46の右壁へ移動し、ガラスの厚さにより、前記ラック45の移動距離が異なり、前記ラック45が一定距離移動した時、前記第一歯車44が前記ラック45と噛み合わなくなり、前記ラック45が移動しなくなる。
【0018】
有益なように、前記ラック45の上側には前記ラック45と噛み合う第二歯車47が設置され、前記第二歯車47の中には回転可能な第三旋転ロッド49が設置され、前記第二歯車47の後側には前記第三旋転ロッド49の外面に固定的に設置された第三プーリ48が設置され、前記第三プーリ48の上方には第四プーリ51が設置され、前記第三プーリ48と前記第四プーリ51とが第二ベルト50により動力の伝達を実現し、前記第四プーリ51の内部には回転可能な第四旋転ロッド52が設置され、前記第四旋転ロッド52の外面には前記第四プーリ51の前側に位置する第七傘歯車53が固定的に設置され、前記第七傘歯車53の左側には前記第七傘歯車53と噛み合う第八傘歯車54が設置され、前記第八傘歯車54の左側の外面には回転可能な第二吸塵送風機65が固定的に設置され、前記第二吸塵送風機65の外面にはねじ山56が前記第二連結ブロック23を中心として左右対称になるように設置され、左右対称の前記ねじ山56のねじ方向が逆であり、前記ねじ山56にはねじスリーブ55が設置され、前記ねじスリーブ55の下側の外面には連結曲がりロッド57が固定的に設置され、前記連結曲がりロッド57の他端が前記吸塵カバー28の前記第二連結ブロック23から離れた外面に固定され、前記第二吸塵送風機65が回転して前記ねじスリーブ55を前記第二連結ブロック23から離れた方向に移動連動させ、前記吸塵カバー28も前記ねじスリーブ55とともに移動し、前記ラック45の移動距離が前記吸塵カバー28の移動距離に対応するため、前記研磨ブレード26をぴったりとガラスの表面に密着させることができる。
【0019】
有益なように、左側の前記第一傘歯車30の上側には前記第一傘歯車30と噛み合う第九傘歯車66が設置され、前記第九傘歯車66の上側の外面には回転可能な第三旋転軸67が固定的に設置され、前記第三旋転軸67の上端の外面には第十傘歯車68が固定的に設置され、前記第十傘歯車68の左側には前記第十傘歯車68と噛み合う第十一傘歯車69が設置され、前記第十一傘歯車69の内部には回転可能な第五旋転ロッド70が設置され、前記第五旋転ロッド70の外面において前記第一プーリ39の右側には第五プーリ71が固定的に設置され、前記第五プーリ71の前側には第六プーリ73が設置され、前記第五プーリ71と前記第六プーリ73とが第三ベルト72により動力の伝達を実現し、前記第五プーリ71が回転して前記第六プーリ73を回転連動させ、前記二度本体除塵機構102を作動させて埃を除去する。
【0020】
有益なように、前記二度本体除塵機構102は回転可能な第六旋転ロッド74を含み、前記第六旋転ロッド74の外面には前記第六プーリ73が固定的に設置され、前記第六プーリ73の右側には前記第六旋転ロッド74の外面に取り付けられた第一リンク77が設置され、前記第一リンク77の中には回転可能な第七旋転ロッド76が設置され、前記第一リンク77の右側には前記第七旋転ロッド76の外面に設置された第二リンク78が設置され、前記第二リンク78の他端の左側の外面には埃集めブロック81が固定的に設置され、前記埃集めブロック81の内部には除塵ロッド79が設置され、前記埃集めブロック81が前記除塵ロッド79に密着し、前記埃集めブロック81が前記除塵ロッド79に沿って前記除塵ロッド79の両端方向に移動し、前記埃集めブロック81の右側には前記除塵ロッド79の右側の外面に固定的に取り付けられた除塵スコップ80が設置され、前記除塵スコップ80において前記第六旋転ロッド74から離れた一端には埃集め止め板82が設置され、前記第六旋転ロッド74が回転する時、前記除塵スコップ80を回転連動させることによりガラスの表面についた埃を取って前記除塵スコップ80と前記除塵ロッド79との連結部に積み、前記除塵スコップ80が回転する時、前記埃集めブロック81が前記除塵ロッド79の両端方向に沿って往復運動を行い、こうして埃を前記埃集め止め板82と前記除塵スコップ80との連結部に積む。
【0021】
有益なように、前記埃集め箱18の内壁前側には第二吸塵口64が設置され、前記第二吸塵口64の中には埃を吸い込む第二吸塵送風機65が設置され、前記除塵スコップ80が回転する時、前記除塵スコップ80の一端がちょうど前記第二吸塵口64の開口部を経由し、前記第二吸塵口64に堆積した埃が前記第二吸塵送風機65により前記埃集め箱18に吸い込まれる。
【0022】
本実施例に記載の固定連結方法はボルト固定や溶接などの方法を含むが、これに限定されるものではない。
【0023】
本願発明は初期状態に、前記ラック45の左端の外面が前記スライダ60の右側の外面に密着している。
【0024】
装置全体の作動手順は下記の通りである。
【0025】
1、ガラスを前記伝送機構61の間に差し込み、そして前記スライダ60がガラスの厚さにより左右両側に移動し、前記ラック45が前記ラックスライド空間46の右壁へ移動し、前記モーター35を始動することにより、前記第一選択軸32が駆動されて回転し、前記第三傘歯車33が駆動されて回転し、前記第四傘歯車34が駆動されて回転し、前記第二旋転軸36が駆動されて回転し、前記第五傘歯車37が駆動されて回転し、前記第六傘歯車38が駆動されて回転し、前記第一旋転ロッド40が駆動されて回転し、前記第一プーリ39が駆動されて回転し、前記第二プーリ42が駆動されて回転し、前記第二旋転ロッド43が駆動されて回転し、前記第一歯車44が駆動されて回転し、前記ラック45が駆動されて前記ラックスライド空間46の右壁へ移動し、前記ラック45の左端の外面が前記スライダ60の右側の外面から離脱し、前記ラック45が一定の距離移動した後、前記第一歯車44が前記ラック45との噛み合いから離脱し、前記ラック45が移動することを停止し、
2、前記ラック45が右方に移動して前記第二歯車47を回転連動させ、前記第三旋転ロッド49を回転連動させ、前記第三プーリ48を回転連動させ、前記第四プーリ51を回転連動させ、前記第四旋転ロッド52を回転連動させ、前記第七傘歯車53を回転連動させ、前記第八傘歯車54を回転連動させ、前記第二吸塵送風機65を回転連動させ、前記ねじスリーブ55を前記第二連結ブロック23に近づくように移動させ、前記吸塵カバー28も前記ねじスリーブ55とともに移動し、前記研磨ブレード26がガラスの表面に密着し、
3、前記第一選択軸32が回転して前記第二傘歯車31を回転連動させ、前記第一傘歯車30を回転連動させ、前記伸縮スリーブ85を回転連動させ、前記伸縮ロッド29を回転連動させ、前記研磨ブレード26を回転連動させ、研磨を行い始め、また前記水吸い上げポンプ16と前記第一吸塵送風機20を同時に始動し、前記水吸い上げポンプ16が前記シャワー27を介して水を出すことによりガラスを冷却し、前記第一吸塵送風機20が前記第一吸塵管22と前記第二吸塵管24を介して研磨で落ちた埃を吸い込んで堆積させ、
4、前記第一傘歯車30が回転して前記第九傘歯車66を回転連動させ、前記第三旋転軸67を回転連動させ、前記第十傘歯車68を回転連動させ、前記第十一傘歯車69を回転連動させ、前記第五旋転ロッド70を回転連動させ、前記第五プーリ71を回転連動させ、前記第六プーリ73を回転連動させ、前記二度本体除塵機構102を作動させ、前記第六プーリ73が前記第六旋転ロッド74を回転連動させ、前記第六旋転ロッド74が回転する時、前記除塵スコップ80を回転連動させることによりガラス表面についた埃を取って前記除塵スコップ80と前記除塵ロッド79との連結部に堆積させ、前記除塵スコップ80が回転する時、前記埃集めブロック81が前記除塵ロッド79の両端方向に沿って往復運動を行い、こうして埃を前記埃集め止め板82と前記除塵スコップ80との連結部に積み、前記除塵スコップ80が回転する時、前記除塵スコップ80の一端がちょうど前記第二吸塵口64の開口部を経由し、前記第二吸塵口64に堆積した埃が前記第二吸塵送風機65により前記埃集め箱18に吸い込まれ、ここで埃の二度除去を完成し、その後、本願発明は初期状態に戻る。
【0026】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。
【要約】
【課題】本発明はガラスに対する全方位のふち加工装置を開示した。
【解決手段】
本体を含み、前記本体の中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の下方には前記昇降空間と連通する作動空間が設置され、前記作動空間の下方には前記作動空間と連通する水戻し空間が設置され、本願発明はガラスの両面を同期に研磨できる上に、研磨過程に、冷却機能と埃を吸い込む機能も備えっており、こうして研磨の品質を向上させ、また、異なる厚さのガラスの研磨に適するため、本願発明は本体挟持機構を設置することにより、研磨ブレードの移動距離を制御でき、こうして異なる厚さのガラスであっても、研磨ブレードがガラスの表面に密着することを保障でき、さらに、研磨ブレードの前側にまた二度本体除塵機構が設置されることにより、ガラスに対して埃を二度除去することができる。
【選択図】
図1