特許第6859807号(P6859807)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6859807情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6859807
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/56 20060101AFI20210405BHJP
   G10L 17/00 20130101ALI20210405BHJP
【FI】
   H04M3/56 B
   G10L17/00 200C
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-70464(P2017-70464)
(22)【出願日】2017年3月31日
(65)【公開番号】特開2018-174408(P2018-174408A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2020年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】森崎 充敬
【審査官】 大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−069136(JP,A)
【文献】 特開2014−086796(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0064002(US,A1)
【文献】 特開2001−268078(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0188596(US,A1)
【文献】 特開平8−316953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/56
G10L 17/00
H04N 7/15
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析手段と、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知手段と、
前記発声者通知手段によって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得手段と、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御手段と、
を備えた会議音声処理装置。
【請求項2】
会議参加者でない発生者の音声が混入していることを通知する通知手段を更に備えた請求項1に記載の会議音声処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、表示手段を有する通信端末であり、
前記発声者通知手段は、前記ユーザ端末に対して、前記入力音声データから抽出された少なくとも二人の発声者を識別する識別画像を表示させる請求項1または2に記載の会議音声処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、音声出力手段を有する電話端末であり、
前記発声者通知手段は、前記ユーザ端末に対して、前記入力音声データから抽出された少なくとも二人の発声者を識別する識別音声を出力させる請求項1または2に記載の会議音声処理装置。
【請求項5】
前記会議音声分析手段は、声紋分析処理を加えることにより、個人音声データを抽出する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の会議音声処理装置。
【請求項6】
前記会議音声分析手段は、音源方向分析処理を加えることにより、個人音声データを抽出する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の会議音声処理装置。
【請求項7】
前記音声制御手段は、選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御し、選択されていない発声者に対応する個人音声データと混合して前記ユーザ端末に出力する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の会議音声処理装置。
【請求項8】
前記音声制御手段は、選択された前記発声者に対応する個人音声データを抑圧して前記ユーザ端末に出力する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の会議音声処理装置。
【請求項9】
前記音声制御手段は、前記選択指示に応じた前記発声者に対応する個人音声データの音量を制御して前記ユーザ端末に出力する請求項1乃至のいずれか1項に記載の会議音声処理装置。
【請求項10】
会議音声を入力するマイクと、
入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析手段と、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知手段と、
前記発声者通知手段によって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得手段と、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御手段と、
を備えた会議音声処理装置。
【請求項11】
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析ステップと、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知ステップと、
前記発声者通知ステップによって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得ステップと、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御ステップと、
を含む会議音声処理方法。
【請求項12】
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析ステップと、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知ステップと、
前記発声者通知ステップによって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得ステップと、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御ステップと、
をコンピュータに実行させる会議音声処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、複数の端末のマイクで集音した複数の参加者の音声を通信処理部で受信し、特定された端末以外から入力した音声の音量を低減または遮断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−046822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、一つの端末で集音した複数人の音声から特定の音を制御することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析手段と、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知手段と、
前記発声者通知手段によって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得手段と、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御手段と、
を備えた会議音声処理装置である。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る他の装置は、
会議音声を入力するマイクと、
入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析手段と、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知手段と、
前記発声者通知手段によって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得手段と、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御手段と、
を備えた会議音声処理装置である。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析ステップと、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知ステップと、
前記発声者通知ステップによって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得ステップと、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御ステップと、
を含む会議音声処理方法である。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
会議音声入力端末から入力した入力音声データから、会議参加者に限定されない少なくとも二人の発声者の個人音声データを抽出する会議音声分析ステップと、
前記入力音声データに含まれた前記少なくとも二人の発声者をユーザ端末に通知する発声者通知ステップと、
前記発声者通知ステップによって通知された前記少なくとも二人の発声者に含まれる、会議に参加していない少なくとも一人の発声者の選択指示を前記ユーザ端末から取得する指示取得ステップと、
選択された前記発声者に対応する個人音声データを制御して前記ユーザ端末に出力する音声制御ステップと、
をコンピュータに実行させる会議音声処理プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一つの端末から入力した会議音声を処理し会議内容を聞く人に対してより高品質な音声を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る会議音声処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置の効果を説明するための図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置の効果を説明するための図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理システムに含まれるユーザ端末の表示画面例を示す図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置で用いられる発声者データベースの構成を示す図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置での処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置での処理の流れを示すフローチャートである。
図9】本発明の第3実施形態に係る会議音声処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図10】本発明の第4実施形態に係る会議音声処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図11】本発明の第5実施形態に係る会議音声処理システムに含まれるユーザ端末の表示画面例を示す図である。
図12】本発明の第6実施形態に係る会議音声処理システムに含まれるユーザ端末の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての会議音声処理装置100について、図1を用いて説明する。会議音声処理装置100は、会議音声分析部101と発声者通知部102と指示取得部103と音声制御部104とを含む。
【0014】
会議音声分析部101は、会議音声入力端末110から入力した入力音声データ111から、少なくとも二人の発声者131〜133の個人音声データを抽出する。
【0015】
発声者通知部102は、入力音声データ111に含まれる少なくとも二人の発声者131〜133をユーザ端末120に通知する。
【0016】
指示取得部103は、発声者通知部102によって通知された少なくとも二人の発声者131〜133に含まれる、少なくとも一人の発声者133の選択指示をユーザ端末120から取得する。
【0017】
音声制御部104は、選択された発声者133に対応する個人音声データを制御してユーザ端末に出力する。
【0018】
以上の構成によれば、一つの端末から入力した会議音声に含まれる発声者を選択して音声データを制御できるので、会議内容を聞く人に対して、より高品質な音声を提供できる。なお、会議音声分析部101は、声紋分析によって発声者を特定・分離してもよいし、マイクアレイ等を用いた音源方向分析処理によって発声者を特定・分離してもよい。
【0019】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る会議音声処理装置について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る会議音声処理装置200の利用方法を説明するための図である。
【0020】
複数の会議参加者が発声者231として、会議音声入力端末210に対して音声を入力しつつ、会議を行なっている。一方、ユーザ221は、例えばスマートフォンなどの通信端末としてのユーザ端末220を利用して、離れた場所で会議内容を聞いており、必要に応じて発言をしている。
【0021】
例えば、もし会議音声処理装置200が何ら処理を行なわなければ、会議音声入力端末210の近くのテーブルで発言をしている発声者232、233の音声を会議音声入力端末210が拾ってしまい、ユーザ221が発声者231の音声を聞き取りにくい状況があった。
【0022】
これに対し、本実施形態では、図3に示すとおり、会議音声処理装置200は、入力音声データ211から、ユーザ221にとって不要な発声者232、233の音声を排除して、ユーザ221に対して、より高品質な会議音声222を提供する。
【0023】
図4は、会議音声処理装置200を含む会議システム400の機能構成を示す図である。
【0024】
会議音声入力端末210は、マイク412を備えており、複数の発声者231〜233が発声した音声を入力して、入力音声データ411として、会議音声処理装置200に送信する。
【0025】
会議音声処理装置200は、会議音声分析部401と発声者通知部402と指示取得部403と音声制御部404と発声者データベース405とを含み、ユーザ端末220との間で情報通信を行なう。ユーザ端末220は、表示部421、操作入力部422および音声出力部423を含む。
【0026】
会議音声分析部401は、会議音声入力端末210から入力した入力音声データ411に対して声紋分析処理を加え、少なくとも二人の発声者231〜233の個人音声データを抽出する。
【0027】
発声者通知部402は、入力音声データ411に含まれる少なくとも二人の発声者231〜233をユーザ端末220に通知する。ユーザ端末220は、表示部421において、発声者231〜233を示す識別画像を表示する。発声者通知部402は、一定期間ごとに、発声者を通知し、ユーザ端末220は、表示部421における識別画像を随時更新する。これにより一定期間以上発声しない発声者については表示されなくなる。一度認識された発声者の声紋情報は、声紋データベースとしての発声者データベース405に登録される。
【0028】
ユーザ端末220における表示画面例を図5に示す。図5に示すように、表示部421においては、発声者を示す識別画像として、丸型のアイコン501〜504が示されている。アイコン502〜504の周りにあるトゲ521〜541は、発声状況を示しており、音量が大きいほど、大きく突き出たトゲが表示される。音量の表現はこれに限定されるものではなく、音量によってアイコンが震えたり、アイコンの色が変わったりしてもよい。アイコン501〜504内部には、発声者識別情報として発声者の氏名(発声者データベース405を参照しても声紋照合できなかった場合には、匿名)が示される。図5の表示では、Aさんがほとんど発声しておらず、Bさん、Cさん、Dさんが発声していることが示されている。特にCさんが大きな声で話している。この状態で、ユーザ221がDさんのアイコン504をタップすると、アイコン504がグレーアウトする。
【0029】
このとき、図4において、ユーザ端末220の操作入力部422としてのタッチパネルを介して、指示取得部403が、発声者の選択と音声抑圧の指示を取得したことになる。指示取得部403は、その発声者の選択と音声抑圧の指示を音声制御部404に送る。
【0030】
音声制御部404は、選択された発声者に対応する個人音声データを制御してユーザ端末220の音声出力部423に出力する。入力音声データ411のうち、選択された発声者(ここではDさん)に対応する個人音声データを抑圧してユーザ端末220の音声出力部423に出力する。抑圧すべきとして選択された発声者の識別情報は、発声者データベース405に登録される。
【0031】
図6は、発声者データベース405の内容を示す図である。図6に示すとおり、発声者データベース405は、複数の声紋情報と個人情報とを関連付けて登録可能であり、会議音声分析部401は発声者データベース405を参照することにより、会議参加者の声紋情報をあらかじめ抽出することもできる。その場合、発声者通知部402は、ユーザ端末220に対して「会議参加者ではない発声者の音声が混入しています。この発声者の音声をカットしますか?」といったメッセージを表示した上で、ユーザの指示を仰いでもよい。
【0032】
図7は、会議音声処理装置200における音声分析処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS701において、会議音声入力端末210から会議開始通知を取得すると、ステップS703において、会議音声の入力を開始する。次に、ステップS705では、会議音声(入力音声データ411)に声紋分析処理を加え、発声者の個人音声データを抽出する。
【0033】
次にステップS707に進むと、発声者通知部402は、入力音声データ411に含まれる少なくとも二人の発声者の識別情報(元々発声者データベース405に声紋情報と対応付けて登録されていたIDまたは新規ID)をユーザ端末220に通知する。さらに、ステップS709では、発声者データベース405に対して、発声者の声紋情報とその発声者が参加中と思われる会議IDを登録する。既に声紋情報が登録されている発声者については、その発声者が参加中と思われる会議IDのみを登録する。ここでの会議IDは、会議音声入力端末210にあらかじめ紐付けられた会議IDである。
【0034】
ステップS711で一定時間の経過を判定すると、ステップS703に戻り、会議音声の入力、分析、発声者通知および発声者登録の処理を繰り返す。
【0035】
図8は、会議音声処理装置200における音声制御処理の流れを示すフローチャートである。
【0036】
ステップS801において、指示取得部403は、発声者通知部402によって通知された少なくとも二人の発声者に含まれる、少なくとも一人の発声者の選択指示をユーザ端末220から取得する。
【0037】
ステップS803において、音声制御部404は、選択された発声者の個人音声データの抑圧処理を行なう。さらに、ステップS805において、指示取得部403は、発声者データベース405に、音声を抑圧すべき発声者を通知する。発声者データベース405は、音声を抑圧すべきと通知された発声者について、参加会議IDをnullに変更する(例えば図6における発声者CCC)。
【0038】
さらにステップS807に進むと、抑圧処理が加えられた音声データをユーザ端末220に出力する。
【0039】
以上の構成によれば、一つの端末から入力した会議音声に含まれる発声者を選択して音声データを制御できるので、会議内容を聞く人に対して、より高品質な音声を提供できる。
【0040】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る会議音声処理装置について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態に係る会議音声処理装置900の機能構成を説明するための図である。本実施形態に係る会議音声処理装置900は、上記第2実施形態と比べると、マイクを有し、会議の場で用いられる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0041】
会議音声処理装置900は、例えばユーザが所有しているスマートフォンであり、会議の場に置かれる。会議音声処理装置900は、マイク906の他、会議音声分析部901と発声者通知部902と指示取得部903と音声制御部904と発声者データベース905とを含み、ユーザ端末220との間でネットワークを介した情報通信を行なう。
【0042】
マイク906で取得した発声者231〜233の音声が混合された音声データは、会議音声分析部901に送られる。会議音声分析部901は、マイク906から入力した入力音声データに対して声紋分析処理を加え、少なくとも二人の発声者231〜233の個人音声データを抽出する。
【0043】
発声者通知部902は、入力音声データ411に含まれる少なくとも二人の発声者231〜233をユーザ端末220に通知する。ユーザ端末220は、表示部421において、発声者231〜233を示す識別画像を表示する。発声者通知部902は、一定期間ごとに、発声者を通知し、ユーザ端末220は、表示部421における識別画像を随時更新する。これにより一定期間以上発声しない発声者については表示されなくなる。一度認識された発声者の声紋情報は、発声者データベース905に登録される。
【0044】
ユーザ端末220の操作入力部422を介して、指示取得部903が、発声者の選択と音声抑圧の指示を取得すると、その発声者の選択と音声抑圧の指示を音声制御部404に送る。
【0045】
音声制御部404は、選択された発声者に対応する個人音声データを抑圧して制御後会議音声としてユーザ端末220の音声出力部423に出力する。
【0046】
会議音声分析部901と発声者通知部902と指示取得部903と音声制御部904とは、会議音声処理装置900にダウンロードされたアプリケーションを実行することで実現可能である。
【0047】
以上、本実施形態によれば、簡易な構成で、会議内容を聞く人に対して、より高品質な音声を提供できる。
【0048】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る会議音声処理装置について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る会議音声処理装置1000の機能構成を説明するための図である。本実施形態に係る会議音声処理装置1000は、上記第2実施形態と比べると、発声者通知部1002が、音声によって音声出力端末1020に対して発声者を通知する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0049】
ここでの音声出力端末1020は、表示部を有さない固定電話などの電話端末であるが、その場合、発声者通知部1002が識別音声で発声者を通知することにより、音声出力端末1020から抑圧したい発声者の特定が可能となる。例えば、発声者ごとの個人音声データを再生して、「最初に再生された発声者の音量を小さくしたい場合は1を、2番目に再々された発声者の音量を小さくしたい場合は2をダイヤルして下さい」などといったメッセージを出力してもよい。また、発声者データベース405から発声者が特定された場合は、例えば、「○山□男さんの音量を小さくしたい場合は1を」などとメッセージ中に発声者情報を出力してもよい。
【0050】
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る会議音声処理装置について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る会議音声処理装置がユーザ端末220に表示させる画面例を示す図である。本実施形態に係る会議音声処理装置は、上記第2実施形態と比べると、指示取得部が、発声者ごとに音声出力したい音量を取得する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0051】
図11に示すとおり、表示部421においては、発声者を示す識別画像として、丸型のアイコン501〜504が示されている。この状態で、ユーザ221がBさんのアイコン504をタップすると、音量調整バー1101が重畳表示され、音量の指示を受け付ける。音声制御部404は、指示取得部403が取得した音量で個人音声データを合成して、ユーザ端末220に出力する。
【0052】
上記構成によれば、会議中、特定の発声者の声を他の発声者の声に比べて大きく聞くことが可能となる。
【0053】
[第6実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る会議音声処理装置について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態に係る会議音声処理装置がユーザ端末1220に表示させる画面例を示す図である。本実施形態に係る会議音声処理装置は、上記第2実施形態と比べると、会議の映像を取得し、その会議の映像に重畳させて、発声者識別画像を表示させる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0054】
図12に示すとおり、表示部1241においては、会議の映像に重畳させて、発声者を示す識別画像(丸型のアイコン1201〜1209)が示されている。会議の映像に含まれる人物については、その人物画像に重ねてアイコン1201〜1207を表示する。映像に含まれない人物が発声していると判断すれば、画像右隅に、別途、アイコン1208、1209を表示させる。このように、映像に映っていない人物についても、選択可能な構成となっている。この状態で、ユーザ221がEさんのアイコン1202およびHさんのアイコン1208をタップすると、EさんおよびHさんが発声した音声の抑圧指示となる。音声制御部404は、指示取得部403が取得した発声者(Eさん)の個人音声データを抑圧して、会議音声データを生成して、ユーザ端末220に出力する。
【0055】
上記構成によれば、よりユーザフレンドリーなUIをユーザに提供することができ、特定の発声者の声を容易に抑圧することが可能となる。
【0056】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0057】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
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