(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
用紙に画像を形成する画像形成装置と前記画像形成装置によって画像を形成された用紙に後処理を行う後処理装置との間に配置され、前記画像形成装置から前記後処理装置へ用紙を搬送する中継搬送路と、
前記中継搬送路の所定位置で用紙に所定の処理を行う処理ユニットと、
前記処理ユニットで処理中の用紙を加熱するメインヒーターと、
前記中継搬送路の所定位置以外で搬送中の用紙を加熱するサブヒーターと、を備え、
前記処理ユニットは、用紙を反転領域に進入させて一時停止させ、その後に前記反転領域から退出させる反転ユニットであり、
用紙に形成された画像のインク量が所定の下方閾値未満のとき、前記サブヒーターをオフに設定することを特徴とする中継搬送装置。
前記サブヒーターをオフに設定した後、前記下方閾値以上のインク量の画像を形成された用紙が前記中継搬送路を搬送されるとき、該用紙が前記サブヒーターを通過する直前に前記サブヒーターをオンに設定することを特徴とする請求項1に記載の中継搬送装置。
用紙に画像を形成する画像形成装置と前記画像形成装置によって画像を形成された用紙に後処理を行う後処理装置との間に配置され、少なくとも2つの搬送経路を含み、用紙毎に前記少なくとも2つの搬送経路を切り換えつつ、前記画像形成装置から前記後処理装置へ用紙を搬送する中継搬送路と、
前記少なくとも2つの搬送経路のそれぞれに設けられ、各前記搬送経路の所定位置で用紙に所定の処理を行う少なくとも2つの処理ユニットと、
前記少なくとも2つの処理ユニットで処理中の用紙をそれぞれ加熱する少なくとも2つのメインヒーターと、
前記中継搬送路において前記少なくとも2つの搬送経路以外で搬送中の用紙を加熱するサブヒーターと、を備え、
用紙に形成された画像のインク量が所定の上方閾値を超えるとき、前記少なくとも2つの搬送経路の内、一方の搬送経路のみを使用して用紙搬送を行い、前記中継搬送路における用紙の搬送速度を減速し、他方の搬送経路に設けられた前記処理ユニットに対応する前記メインヒーターをオフに設定することを特徴とする中継搬送装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1実施形態に係る中継搬送装置4について説明する。先ず、第1実施形態の中継搬送装置4を備える画像形成システム1の構成について
図1を参照して説明する。以下、説明の便宜上、
図1における紙面手前側を中継搬送装置4の前側とする。各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、それぞれ中継搬送装置4の左側、右側、上側、下側を示している。
【0013】
画像形成システム1は、用紙に画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2によって画像を形成された用紙に後処理を行う後処理装置3と、画像形成装置2から後処理装置3へ用紙を中継して搬送する中継搬送装置4とを備える。
【0014】
画像形成装置2の構成について
図1を参照して説明する。画像形成装置2は、箱型の装置本体20と、装置本体20の下部に収容された複数の給紙部21と、装置本体20の上部に収容された画像形成部22とを備える。画像形成装置2は、例えば、プリンターや複合機等である。
【0015】
装置本体20内には、用紙を搬送するための上流側搬送路23が設けられる。上流側搬送路23の下流端部には、上流側排出口24が設けられる。上流側排出口24は、装置本体20の左側面(中継搬送装置4側の側面)の上部に開口される。
【0016】
複数の給紙部21は、上流側搬送路23の上流端部に配置される。複数の給紙部21は、上下に並んで配置される。各給紙部21は、用紙を収容する給紙カセット21aと、給紙カセット21aの右上側に配置された給紙機構21bとを備える。用紙は、例えば、紙製、合成樹脂製又は布製である。
【0017】
画像形成部22は、上流側搬送路23の中流部に配置される。画像形成部22は、インクジェット方式を採用している。画像形成部22は、搬送ベルト22aと、搬送ベルト22aの上方に配置された4つの記録ヘッド22bとを備える。搬送ベルト22aは、複数のローラーに巻き掛けられて回転可能に支持される。各記録ヘッド22bは、それぞれ異なる色のインクを吐出可能に設けられる。
【0018】
また、画像形成装置2は、画像形成装置2の各部を統括制御する第1制御装置25を備える。第1制御装置25は、CPU等の制御部と、ROMやRAM等の記憶部とからなり、制御部が、記憶部に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、第1制御装置25に接続された各部を制御する。
【0019】
第1制御装置25は、
図3に示すように、第1通信部26に接続され、第1通信部26は、後処理装置3や中継搬送装置4と通信可能に接続される。第1制御装置25は、例えば、画像形成後に上流側排出口24から中継搬送装置4へ排出される用紙について、用紙に形成された画像の印字率やベタ量(ベタ部分の大きさ)等のインク量情報を、第1通信部26を介して中継搬送装置4へ送信する。第1制御装置25は、印刷対象として、外部のコンピューター等から入力した画像データや、スキャナーによって原稿から読み取った画像データに基づいて、画像の印字率やベタ量等のインク量情報を算出する。即ち、このインク量情報は、各記録ヘッド22bで用いられるインク量である。
【0020】
次に、画像形成装置2の動作について説明する。先ず、各給紙部21において給紙機構21bが給紙カセット21aから用紙を取り出し、上流側搬送路23へと送り出す。用紙は、上流側搬送路23を搬送され、画像形成部22に進入する。画像形成部22において、用紙は、搬送ベルト22aの上面に吸着され、搬送ベルト22aの回転に伴って搬送される。各記録ヘッド22bは、搬送ベルト22aの上面に吸着された用紙に対して、画像データに基づいて上方からインクを吐出し、これにより、用紙に画像が形成される。画像を形成された用紙は、上流側搬送路23を更に搬送され、上流側排出口24を介して排出される。
【0021】
後処理装置3の構成について
図1を参照して説明する。後処理装置3は、ケーシング30と、ケーシング30の左側面から突出した複数の排出トレイ31(第1排出トレイ31a、第2排出トレイ31b、第3排出トレイ31c)と、ケーシング30に収容された複数の後処理機構32(第1後処理機構32a、第2後処理機構32b、第3後処理機構32c)とを備える。
【0022】
ケーシング30内には、用紙を搬送するための下流側搬送路33が設けられる。下流側搬送路33の上流端部には、下流側導入口34が設けられる。下流側導入口34は、ケーシング30の右側面(中継搬送装置4側の側面)の上部に開口される。
【0023】
複数の後処理機構32は、例えば、パンチング機能を有する第1後処理機構32aと、ステイプル機能を有する第2後処理機構32bと、シート折り機能を有する第3後処理機構32cとを含む。
【0024】
次に、後処理装置3の動作について説明する。画像形成装置2によって画像を形成された用紙が中継搬送装置4から後処理装置3に排出されると、該用紙は、下流側導入口34を介して下流側搬送路33に導入される。用紙は、第1後処理機構32aへ搬送され、必要に応じてパンチング処理される。第1後処理機構32aを通過した用紙は、第2排出トレイ31bに排出され、又は、第2後処理機構32bへ搬送される。第2後処理機構32bへ搬送された用紙は、必要に応じてステイプル処理される。第2後処理機構32bを通過した用紙は、第3排出トレイ31cに排出され、又は、第3後処理機構32cへ搬送される。第3後処理機構32cへ搬送された用紙は、必要に応じてシート折り処理される。第3後処理機構32cを通過した用紙は、第1排出トレイ31aに排出される。
【0025】
中継搬送装置4の構成について
図1及び
図2を参照して説明する。中継搬送装置4は、画像形成装置2及び後処理装置3に対して別体で、且つ着脱可能に連結される。
【0026】
中継搬送装置4は、筐体40と、筐体40の右側部及び上部にそれぞれ収容された複数の反転ユニット41(処理ユニット)と、筐体40の右下部に収容されたカール矯正ユニット42と、筐体40の下部に収容された複数の補正ユニット43(処理ユニット)と、筐体40の左上部に収容された加速ユニット44とを備える。
【0027】
筐体40内には、用紙を搬送する中継搬送路50が設けられる。中継搬送路50は、画像形成装置2の上流側搬送路23及び後処理装置3の下流側搬送路33の間で、複数の反転ユニット41、カール矯正ユニット42、複数の補正ユニット43及び加速ユニット44に沿って配置される。また、中継搬送路50に沿って複数のローラー対が設けられ、上流側搬送路23から中継搬送装置4に入力された用紙は、中継搬送路50に沿って搬送され、下流側搬送路33へ出力される。
【0028】
中継搬送装置4は、中継搬送路50において搬送される用紙を加熱するために、複数のメインヒーター45、46及び複数のサブヒーター47、48、49を備える。
【0029】
中継搬送装置4は、中継搬送路50における用紙の搬送や、複数の反転ユニット41、カール矯正ユニット42、複数の補正ユニット43及び加速ユニット44の動作、並びにメインヒーター45、46及びサブヒーター47、48、49の加熱を制御する第2制御装置70を備える。
【0030】
中継搬送路50の上流端部には、中継導入口51が設けられる。中継導入口51は、筐体40の右側面(画像形成装置2側の側面)の上部に開口され、画像形成装置2の上流側排出口24と対向して配置される。中継導入口51の近傍には、導入ローラー対が設けられ、上流側排出口24から排出された用紙は、中継導入口51を介して中継搬送路50に導入される。中継導入口51の近傍には、中継搬送路50に導入される用紙を検出する第1用紙センサー51aが設けられ、第2制御装置70は、第1用紙センサー51aの検出結果を監視する。
【0031】
中継搬送路50の下流端部には、中継排出口52が設けられる。中継排出口52は、筐体40の左側面(後処理装置3側の側面)の上部に開口され、後処理装置3の下流側導入口34と対向して配置される。中継排出口52の近傍には、排出ローラー対が設けられ、中継搬送路50を搬送された用紙は、中継排出口52を介して下流側導入口34へ排出される。中継排出口52の近傍には、中継搬送路50から排出される用紙を検出する第2用紙センサー52aが設けられ、第2制御装置70は、第2用紙センサー52aの検出結果を監視する。
【0032】
中継搬送路50の上流部には、第1分岐部53が設けられ、中継搬送路50は、第1分岐部53によって複数の反転経路54(第1反転経路54a及び第2反転経路54b)に分岐される。第1分岐部53は、例えば、分岐爪を備えて構成される。中継導入口51から中継搬送路50に導入された用紙は、第2制御装置70に制御された第1分岐部53によって第1反転経路54a又は第2反転経路54bに搬送される。第1分岐部53の近傍には、第1分岐部53に到達した用紙を検出する第3用紙センサー53aが設けられ、第2制御装置70は、第3用紙センサー53aの検出結果を監視する。
【0033】
中継搬送路50において第1分岐部53よりも下流側には、第1合流部55が設けられ、第1反転経路54a及び第2反転経路54bは、第1合流部55によって中継搬送路50に合流される。第1合流部55の近傍には、合流ローラー対が設けられ、第1反転経路54a又は第2反転経路54bから搬送された用紙を第1合流部55へ搬送する。第1合流部55の近傍には、第1反転経路54a又は第2反転経路54bから第1合流部55に到達した用紙を検出する第4用紙センサー55aが設けられ、第2制御装置70は、第4用紙センサー55aの検出結果を監視する。
【0034】
中継搬送路50において第1合流部55(カール矯正ユニット42)よりも下流側には、第2分岐部56が設けられ、中継搬送路50は、第2分岐部56によって複数の補正経路57(第1補正経路57a及び第2補正経路57b)に分岐される。第2分岐部56は、例えば、分岐爪を備えて構成される。中継搬送路50に沿って第1合流部55から搬送された用紙は、第2制御装置70に制御された第2分岐部56によって第1補正経路57a又は第2補正経路57bに搬送される。第2分岐部56の近傍には、第2分岐部56に到達した用紙を検出する第5用紙センサー56aが設けられ、第2制御装置70は、第5用紙センサー56aの検出結果を監視する。
【0035】
中継搬送路50において第2分岐部56よりも下流側には、第2合流部58が設けられ、第1補正経路57a及び第2補正経路57bは、第2合流部58によって中継搬送路50に合流される。第2合流部58の近傍には、合流ローラー対が設けられ、第1補正経路57a又は第2補正経路57bから搬送された用紙を第2合流部58へ搬送する。第2合流部58の近傍には、第1補正経路57a又は第2補正経路57bから第2合流部58に到達した用紙を検出する第6用紙センサー58aが設けられ、第2制御装置70は、第6用紙センサー58aの検出結果を監視する。
【0036】
中継搬送路50において、中継導入口51から第1反転経路54a及び第1補正経路57aを経由して中継排出口52までの第1搬送経路C1と、中継導入口51から第2反転経路54b及び第2補正経路57bを経由して中継排出口52までの第2搬送経路C2とは、同じ路長となるように設定される。
【0037】
なお、中継搬送路50には、複数の反転ユニット41、カール矯正ユニット42及び複数の補正ユニット43を経由させることなく、中継導入口51から加速ユニット44へ用紙を搬送する省略経路C3が設けられる。省略経路C3は、筐体40の上部に配置され、第2反転経路54bの一部を利用して加速ユニット44へ連結される。
【0038】
複数の反転ユニット41は、第1反転経路54a及び第2反転経路54bにそれぞれ設けられる第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bを含む。第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bは、例えば、反転領域と反転ローラー対とを備える。第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bは、第1反転経路54a及び第2反転経路54bからそれぞれ用紙が搬送されると、反転ローラー対を正回転させて用紙を反転領域へ進入させる。第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bは、用紙を反転領域で一時停止し、その後、反転ローラー対を逆回転させて用紙を反転領域から退出させる。このとき、反転前の用紙の後端が反転領域から退出する用紙の先端になり、即ち、搬送される用紙の先端と後端とが逆になる。
【0039】
また、第1反転経路54a及び第2反転経路54bには、第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bに入力される用紙を検出する第7用紙センサー60が設けられ、第2制御装置70は、第7用紙センサー60の検出結果を監視する。なお、第1反転経路54a及び第2反転経路54bには、第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bから出力される用紙を検出する用紙センサーが設けられてもよく、第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bには、反転領域における用紙を検出する用紙センサーが設けられてもよい。
【0040】
カール矯正ユニット42は、中継搬送路50において、第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bよりも下流側で、第1合流部55と第2分岐部56との間に設けられる。例えば、カール矯正ユニット42は、中継搬送路50を通過する用紙を表側及び裏側の両側から矯正ローラー対で加圧することにより、用紙に生じたカールを矯正する。カール矯正ユニット42には、カール矯正ユニット42に入力される用紙を検出する第8用紙センサー61が設けられ、第2制御装置70は、第8用紙センサー61の検出結果を監視する。なお、カール矯正ユニット42には、カール矯正中の用紙を検出する用紙センサーが設けられてもよい。
【0041】
複数の補正ユニット43は、第1補正経路57a及び第2補正経路57bにそれぞれ設けられる第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bを含み、中継搬送路50においてカール矯正ユニット42よりも下流側に配置される。例えば、第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bは、それぞれ、第1補正経路57a及び第2補正経路57bにおいて用紙を搬送する複数の補正ローラー対を備え、用紙の前後方向の位置を各補正ローラー対の回転や停止によって補正する。第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bには、第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bに入力される用紙を検出する第9用紙センサー62が設けられ、第2制御装置70は、第9用紙センサー62の検出結果を監視する。なお、第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bには、位置補正中の用紙を検出する用紙センサーが設けられてもよい。
【0042】
加速ユニット44は、中継搬送路50において第2合流部58と中継排出口52との間に設けられる。例えば、加速ユニット44は、複数の加速ローラー対を備える。各加速ローラー対は、中継搬送路50において中継排出口52の排出ローラー対よりも上流側に配置される。各加速ローラー対は、用紙の搬送速度を加速して、用紙を中継排出口52へ搬送する。加速ユニット44には、加速中の用紙を検出する用紙センサーが設けられてもよい。
【0043】
上記した各用紙センサーは、用紙の搬送ジャムを監視する搬送センサーや用紙の滞留ジャムを検知する滞留センサー、用紙のホームポジション(位置)を検知する位置センサーとして用いられてもよい。また、中継搬送装置4の筐体40内には、上記した各用紙センサー以外に、搬送センサー、滞留センサー及び位置センサーが、中継搬送路50の様々な位置に設けられてよい。また、中継搬送装置4の筐体40内には、中継搬送装置4に着脱可能に設けられるカバー等の様々な部材の取付を検知するインターロックスイッチが設けられてよい。
【0044】
メインヒーター45、46及び複数のサブヒーター47、48、49は、用紙に生じるカールを抑制しつつ、用紙に形成された画像のインクを乾燥させるヒーターである。
【0045】
メインヒーター45は、中継搬送路50の所定位置で用紙に所定の処理を行う反転ユニット41や補正ユニット43等の処理ユニットで用紙を加熱する。例えば、メインヒーター45は、第1反転ユニット41aに設けられる第1メインヒーター45a及び第2反転ユニット41bに設けられる第2メインヒーター45bを含む。第1メインヒーター45a及び第2メインヒーター45bは、第2制御装置70に制御されてそれぞれ個別に稼働し、第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bのそれぞれで反転中(例えば、停止中)の用紙を加熱する。
【0046】
また、メインヒーター46は、第1補正ユニット43aに設けられる第1メインヒーター46a及び第2補正ユニット43bに設けられる第2メインヒーター46bを含む。第1メインヒーター46a及び第2メインヒーター46bは、第2制御装置70に制御されてそれぞれ個別に稼働し、第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43bのそれぞれで位置補正中(例えば、停止中)の用紙を加熱する。
【0047】
サブヒーター47、48、49は、中継搬送路50においてメインヒーター45に対応する処理ユニットの所定位置以外で、搬送中の用紙を加熱する。例えば、サブヒーター47は、中継搬送路50において第1分岐部53の上流側に設けられる。サブヒーター48は、中継搬送路50において第1合流部55の下流側且つカール矯正ユニット42の上流側に設けられる。サブヒーター49は、中継搬送路50において第2合流部58の下流側且つ加速ユニット44の上流側に設けられる。サブヒーター47、48、49は、第2制御装置70に制御されてそれぞれ個別に稼働し、中継搬送路50を搬送中の用紙を加熱する。
【0048】
次に、第2制御装置70及びその周辺構成について
図3を参照しながら説明する。第2制御装置70は、CPU等の制御部と、ROMやRAM等の記憶部とからなり、制御部が、記憶部に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、第2制御装置70に接続された各部を制御するように構成される。
【0049】
第2制御装置70は、第2通信部71に接続され、第2通信部71は、画像形成装置2の第1通信部26や後処理装置3と通信可能に接続される。第2制御装置70は、画像形成装置2から中継搬送装置4へ導入される用紙に形成された画像のインク量を、第2通信部71を介して画像形成装置2から受信する。
【0050】
第2制御装置70の記憶部には、例えば、用紙に形成された画像のインク量に関して、所定の下方閾値(例えば、10%の印字率や5%のベタ量)及び所定の上方閾値(例えば、30%の印字率や20%のベタ量)が記憶される。
【0051】
第2制御装置70は、例えば、第1用紙センサー51a、第2用紙センサー52a、第3用紙センサー53a、第4用紙センサー55a、第5用紙センサー56a、第6用紙センサー58a、第7用紙センサー60、第8用紙センサー61及び第9用紙センサー62に接続され、これらの用紙センサーの検出結果を監視する。なお、第2制御装置70は、図示を省略するが、他の用紙センサー、搬送センサー、滞留センサー、位置センサー及びインターロックスイッチに接続され、各センサー及び各スイッチの検出結果を監視する。
【0052】
更に、第2制御装置70は、上記した中継搬送路50に沿ったローラー対(導入ローラー対、排出ローラー対、合流ローラー対、反転ローラー対、矯正ローラー対、補正ローラー対、加速ローラー対及びその他の搬送ローラー対)を回転駆動させる駆動部72に接続される。第2制御装置70は、駆動部72を制御して各ローラー対を回転させることで用紙を搬送させる。特に、第2制御装置70は、駆動部72による各ローラー対の回転駆動力を調整することで、用紙の搬送速度を制御することができる。なお、加速ユニット44(加速ローラー対)は、中継搬送路50の他の部分よりも用紙の搬送速度を加速するため、駆動部72とは別の専用の駆動部を備えてもよい。
【0053】
また、第2制御装置70は、第1分岐部53及び第2分岐部56に接続される。第2制御装置70は、第1分岐部53及び第2分岐部56を制御することで、用紙1枚毎の搬送経路を、第1反転経路54a及び第1補正経路57aを経由する第1搬送経路C1と、第2反転経路54b及び第2補正経路57bを経由する第2搬送経路C2とで交互に切り換える。
【0054】
更に、第2制御装置70は、第1メインヒーター45a及び第2メインヒーター45b、第1メインヒーター46a及び第2メインヒーター46b、及びサブヒーター47、48、49にも接続される。第2制御装置70は、第1メインヒーター45a及び第2メインヒーター45b、第1メインヒーター46a及び第2メインヒーター46b、及びサブヒーター47、48、49をそれぞれ個別に制御して、ヒーターのオン及びオフを制御する。
【0055】
次に、第1実施形態の第2制御装置70によるメインヒーター45、46及びサブヒーター47、48、49の制御動作について
図4のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
先ず、中継搬送装置4に用紙が搬送されていない状態で、中継導入口51から用紙が導入されるとき、第2制御装置70は、メインヒーター45、46及びサブヒーター47、48、49の全てを一斉にオンにして(電力供給を開始して)よい。あるいは、中継搬送路50に沿って、サブヒーター47、第1メインヒーター45a又は第2メインヒーター45b、サブヒーター48、第1メインヒーター46a又は第2メインヒーター46b、サブヒーター49の上流側に、第1用紙センサー51a、第7用紙センサー60、第8用紙センサー61、第9用紙センサー62、第6用紙センサー58aが設けられているので、第2制御装置70は、各用紙センサーで用紙をそれぞれ検出した際に、各ヒーターを順次、オンにしてもよい。なお、下記のように、該用紙のインク情報量が下方閾値未満であるときには、サブヒーター47、48、49をオンにする必要はない。
【0057】
第2制御装置70は、中継導入口51から用紙が導入されるとき、該用紙の画像のインク量情報を、第2通信部71を介して画像形成装置2から受信する(ステップS1)。第2制御装置70は、インク量情報を下方閾値と比較し(ステップS2)、インク量情報が下方閾値未満のときに(ステップS2:YES)、該用紙が通過する際のサブヒーター47、48、49をオフに設定(電力供給を停止)する(ステップS3)。なお、メインヒーター45、46のオン状態は維持する。
【0058】
例えば、インク量情報としての印字率が下方閾値未満のときや、インク量情報としてのベタ量が下方閾値未満のときに、サブヒーター47、48、49をオフに設定する。具体的には、中継搬送路50において、サブヒーター47、48、49の上流側に、第1用紙センサー51a、第8用紙センサー61、第6用紙センサー58aが設けられているので、第2制御装置70は、各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各サブヒーター47、48、49を順次、オフにする。
【0059】
また、第2制御装置70は、中継導入口51から導入された用紙のインク量情報が下方閾値以上のとき(ステップS2:NO)、該用紙が通過する際のサブヒーター47、48、49がオフに設定されている場合には(ステップS4:YES)、これらのサブヒーター47、48、49をオンに設定する(ステップS5)。具体的には、サブヒーター47、48、49をオフにするときとは逆に、第2制御装置70は、各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各サブヒーター47、48、49を順次、オンにする。なお、サブヒーター47、48、49が既にオンに設定されていれば(ステップS4:NO)、サブヒーター47、48、49のオン状態は維持する(ステップS6)。
【0060】
なお、第2制御装置70は、用紙1枚毎にインク量情報と下方閾値とを比較して、用紙1枚毎にサブヒーター47、48、49のオン及びオフを制御してもよいが、1ジョブ毎にインク量情報と下方閾値とを比較して、1ジョブ毎にサブヒーター47、48、49のオン及びオフを制御してもよい
【0061】
第1実施形態によれば、上記のように、中継搬送装置4は、用紙に画像を形成する画像形成装置2と画像形成装置2によって画像を形成された用紙に後処理を行う後処理装置3との間に配置され、画像形成装置2から後処理装置3へ用紙を搬送する中継搬送路50と、中継搬送路50の所定位置で用紙に所定の処理を行う反転ユニット41や補正ユニット43等の処理ユニットと、処理ユニットで処理中の用紙を加熱するメインヒーター45、46と、中継搬送路50の所定位置以外で搬送中の用紙を加熱するサブヒーター47、48、49と、を備える。中継搬送装置4の第2制御装置70は、用紙に形成された画像のインク量情報(インク量)が所定の下方閾値未満のとき、サブヒーター47、48、49をオフに設定する。
【0062】
このような構成により、用紙に形成された画像のインク量(印字率やベタ量)が少なく、メインヒーター45、46のみで、十分にインクが乾燥され、且つカールが抑制されると判定できる場合には、サブヒーター47、48、49をオフにすることで、消費電力を抑制することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、中継搬送装置4の第2制御装置70は、サブヒーター47、48、49をオフに設定した後、下方閾値以上のインク量の画像を形成された用紙が中継搬送路50を搬送されるとき、該用紙がサブヒーター47、48、49を通過する際(直前)にサブヒーター47、48、49をオンに設定する。これにより、サブヒーター47、48、49が不要な先行する用紙を、サブヒーター47、48、49で余分に加熱することがなく、サブヒーター47、48、49を必要な用紙のみをサブヒーター47、48、49で加熱するため、消費電力を抑制することができる。
【0064】
本発明の第2実施形態に係る中継搬送装置4について説明する。第2実施形態の中継搬送装置4及びこの中継搬送装置4を備える画像形成システム1は、第1実施形態の中継搬送装置4及び画像形成システム1と同様であるため、相違点を除いて説明を省略する。概要として、第1実施形態では、用紙の画像のインク量と下方閾値との比較結果に基づいてサブヒーター47、48、49をオフにする例を説明したが、第2実施形態では、用紙の画像のインク量情報と上方閾値との比較結果に基づいてメインヒーター45、46をオフにする。第2実施形態の第2制御装置70によるメインヒーター45、46及びサブヒーター47、48、49の制御動作を
図5のフローチャートに示す。
【0065】
第2実施形態では、第2制御装置70は、中継導入口51から用紙が導入されるとき、画像形成装置2から受信した該用紙の画像のインク量情報を上方閾値と比較し(ステップS11、ステップS12)、インク量情報が上方閾値を超えるときに(ステップS12:YES)、一方の搬送経路(例えば、第1搬送経路C1)のみを使用するように、第1分岐部53及び第2分岐部56を制御する(ステップS13)。そして、第2制御装置70は、他方の搬送経路(例えば、第2搬送経路C2等の未使用搬送経路)に設けられるメインヒーター45、46をオフに設定(電力供給を停止)する(ステップS14)。このとき、第2制御装置70は、中継搬送路50における用紙の搬送速度を減速し(ステップS15)、例えば、半速にするように駆動部72を制御する。なお、サブヒーター47、48、49のオン状態は維持する。
【0066】
例えば、インク量情報としての印字率が上方閾値を超えるときや、インク量情報としてのベタ量が上方閾値を超えるときに、メインヒーター45、46をオフに設定する。具体的には、中継搬送路50において、メインヒーター45、46の上流側に、第7用紙センサー60、第9用紙センサー62が設けられているので、第2制御装置70は、各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各メインヒーター45、46を順次、オフにする。また、第2制御装置70は、中継搬送路50に沿った各ローラー対の上流側に設けられた各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各ローラー対の回転速度(用紙の搬送速度)を順次、減速する。
【0067】
また、第2制御装置70は、中継導入口51から導入された用紙のインク量情報が上方閾値以下のとき(ステップS12:NO)、該用紙が通過する際のメインヒーター45、46がオフに設定されている場合には(ステップS16:YES)、2つの第1搬送経路C1及び第2搬送経路C2を用紙1枚毎に交互に切り換えて使用するように、第1分岐部53及び第2分岐部56を制御する(ステップS17)。そして、第2制御装置70は、これらのメインヒーター45、46をオンに設定する(ステップS18)。このとき、第2制御装置70は、中継搬送路50における用紙の搬送速度を元の通常速度に戻すように駆動部72を制御する(ステップS19)。具体的には、メインヒーター45、46をオフにするときとは逆に、第2制御装置70は、各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各メインヒーター45、46を順次、オンにする。また、第2制御装置70は、各用紙センサーで該用紙をそれぞれ検出した際に、各ローラー対の回転速度を順次、元の通常速度に戻して、用紙の搬送速度を順次、元の通常速度に戻す。なお、サブヒーター47、48、49が既にオンに設定されていれば(ステップS16:NO)、サブヒーター47、48、49のオン状態は維持する(ステップS20)。
【0068】
なお、第2制御装置70は、用紙1枚毎にインク量情報と上方閾値とを比較して、用紙1枚毎にメインヒーター45、46のオン及びオフ、及び各ローラー対を制御してもよいが、1ジョブ毎にインク量情報と下方閾値とを比較して、1ジョブ毎にメインヒーター45、46のオン及びオフ、及び各ローラー対を制御してもよい
【0069】
第2実施形態によれば、上記のように、中継搬送装置4は、用紙に画像を形成する画像形成装置2と画像形成装置2によって画像を形成された用紙に後処理を行う後処理装置3との間に配置され、少なくとも2つの搬送経路C1及びC2を含み、用紙1枚毎に少なくとも2つの搬送経路C1及びC2を切り換えつつ、画像形成装置2から後処理装置3へ用紙を搬送する中継搬送路50と、少なくとも2つの搬送経路C1及びC2のそれぞれに設けられ、各搬送経路C1及びC2の所定位置で用紙に所定の処理を行う第1反転ユニット41a及び第2反転ユニット41bや第1補正ユニット43a及び第2補正ユニット43b等の少なくとも2つの処理ユニットと、少なくとも2つの処理ユニットで処理中の用紙をそれぞれ加熱する少なくとも2つの第1メインヒーター45a及び第2メインヒーター45bや第1メインヒーター46a及び第2メインヒーター46bと、中継搬送路50において少なくとも2つの搬送経路C1及びC2以外で搬送中の用紙を加熱するサブヒーター47、48、49と、を備える。中継搬送装置4の第2制御装置70は、用紙に形成された画像のインク量情報(インク量)が所定の上方閾値を超えるとき、少なくとも2つの搬送経路C1及びC2の内、一方の搬送経路C1又はC2のみを使用して用紙搬送を行い、中継搬送路50における用紙の搬送速度を減速し、他方の搬送経路C2又はC1に設けられた処理ユニットに対応するメインヒーター45、46をオフに設定する。
【0070】
このような構成により、用紙に形成された画像のインク量(印字率やベタ量)が多い場合、用紙の搬送速度を減速することで、十分にインクの乾燥及びカールの抑制をすることができる。更に、複数の搬送経路C1、C2の内、一方の搬送経路のみを使用して、一方の搬送経路のメインヒーター45、46のみを使用し、他方の搬送経路のメインヒーター45、46をオフにすることで、消費電力を抑制することができる。
【0071】
また、他の実施形態では、中継搬送装置4は、動作モードを通常モード及び電力削減優先モードの何れかに切り換えて動作するように構成されてもよい。他の実施形態の第2制御装置70による制御動作を
図6のフローチャートに示す。
【0072】
中継搬送装置4は、動作モードが電力削減優先モードの場合には(ステップS21:YES)、上記した第2実施形態のように(ステップB、
図5のステップS12〜S20)、用紙の画像のインク量情報と上方閾値との比較結果に基づいてメインヒーター45、46をオフにする。一方、中継搬送装置4は、動作モードが通常モードの場合には、用紙に形成された画像のインク量情報(インク量)に拘らず、メインヒーター45、46及びサブヒーター47、48、49のオン状態を維持して動作する。あるいは、中継搬送装置4は、動作モードが通常モードの場合には(ステップS21:NO)、上記した第1実施形態のように、用紙の画像のインク量と下方閾値との比較結果に基づいてサブヒーター47、48、49をオフにする(ステップA、
図4のステップS2〜S6)。
【0073】
このような動作モードをユーザーが適宜設定することで、ユーザーの便宜に応じてメインヒーター45、46やサブヒーター47、48、49の使用を選択することができる。